リプレイ
アッシュ・シレスティアル
※アドリブ、連携歓迎
たゆんの気配を察知して参上したぜ。
にしても増援阻止作戦も結構な数こなしてきたな。
今回もパパッと済めばいいんだが…。
時間の余裕がないので最初から悪魔装甲と武器を装備した状態で村に向かうぜ。
到着したら第一村人に声をかけ山頂のところに案内してもらい、【プラチナチケット】を適用して強めの言葉を使いながらの説得を試みるぜ。
いいかよく聞いてくれ。
今この村に向かって魔女の一団が接近している。
たどり着けば奴らは目に付く村人全てを殺して回るだろう。
そしてあんたらの頼みの綱の大陸軍はこの侵攻について黙認をする事で魔女どもと手を組もうとしている、この意味がわかるか?
この村は大陸軍の戦力増強のために見捨てられたって事だ。
当然大陸軍による助けはない、薄々感じていただろう?
だから俺たちが来た。
俺たちが大陸軍の代わりに魔女の一団を撃退してやる。
ただ俺たちは少数精鋭でね。
あなた方全員を庇いながら戦えるだけの人数がいないんだ。
なので一時的に村の外に避難して身を隠していてくれ。
これで舞台は整った…かな?
時先案内人の願いを受け、ディアボロスたちはイベリアの地に降り立った。
「たゆんの気配を察知して参上したぜ」
アッシュ・シレスティアル(蒼破拳・g01219)が討伐対象を追うときは、この青い悪魔装甲に顔も身体もすっかり覆われている。兜から漏れる口ぶりは、自身の目的にかこつけて任務に居合わせたかのようだが。
「にしても増援阻止作戦も結構な数こなしてきたな。今回もパパッと済めばいいんだけどよ……」
言葉も工夫も持ち合わせている。ファビエヌが信頼を寄せるひとりだ。
仲間たちとともに村に入ると、さっそく『プラチナチケット』を適用した。いま、村人たちにとっての来訪者は、大陸軍の関係者に他ならない。特に名乗らなくとも、アッシュの武装を見た村人は、ひれ伏しそうな勢いで歓迎してくる。
時間の余裕はないから、強めの口調で村長のところに案内してもらう。
「いいかよく聞いてくれ。今この村に向かって魔女の一団が接近している。たどり着けば奴らは目に付く村人全てを殺して回るだろう」
「な、なんという……。しかし、こうして来てくださったからには」
驚く村長だったが、むしろ安堵の気配をにじませた。
魔女とやらは大陸軍が追い払ってくれるのだろう。事が済むまで、村に籠っていればよい。本当に良かった。自動人形様を信じていて、と。
アッシュは、その反応に気がつき、躊躇せずに真実を告げる。
「あんたらの頼みの綱の大陸軍はこの侵攻について黙認をする事で魔女どもと手を組もうとしている。……この意味がわかるか?」
「……!」
一度は緩んだ室内の空気が、急速に張りつめた。
村長のほか、屋敷に集まった大人たちの誰もが黙ったままだ。
「この村は大陸軍の戦力増強のために見捨てられたって事だ。当然大陸軍による助けはない、薄々感じていただろう?」
確かに厳しい言葉である。
けれども、村人たちの何人かは頷き、現実を受け入れ始めていた。話を続ける、アッシュ。
「だから俺たちが来た。俺たちが大陸軍の代わりに魔女の一団を撃退してやる。ただ俺たちは少数精鋭でね。あなた方全員を庇いながら戦えるだけの人数がいないんだ。なので一時的に村の外に避難して身を隠していてくれ」
よろめく村長の肩を、ほかの村人たちが支える。
説得に応じてくれた彼らが、老人を励ましていた。代わって、中年の男性のひとりが、ディアボロスたちに村を託す、と頭を下げる。
到着時の浮かれた歓迎とは違い、真の期待にもとづくものだ。
「これで舞台は整った……かな?」
アッシュたちは戸外に出て、キマイラウィッチがやってくる方角を睨んだ。
超成功🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【プラチナチケット】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
アッシュ・シレスティアル
※アドリブ、連携歓迎
キマイラウィッチ関連の依頼にはそこそこ参加しているが、ラミアとやるのは地味に初めてだな。
さてさて…一足遅かったなたゆんども。
村人はみんなどっかいっちまったみたいだ。
代わりといっちゃあれだが俺たちが相手してやるぜ!
たゆライズを起動して戦闘映像の記録を開始し双刃ヴァルディールを手に取ったら、家屋を巻き込まないよう相手の集団に接近。
生成された雷を得物に纏わせたら移動しつつ手頃な対象を選んでパラドクスの雷撃を飛ばすぜ。
精々動き回って取れ高を作ってくれよな!
以降はたゆライズで相手の状態を確認しながら戦い、消耗している個体を優先的に狙ってパラドクスを使用し数を減らすことを優先させてもらうぜ。
…ところであの前髪の蛇、何がとは言わないがなかなかの防御力があるな。
相手からの攻撃は装甲の厚い部位で受けたり
武器で弾くことを試みつつ、防げなかった骨は武器で素早く破壊してそのままパラドクスを纏った斬撃で反撃するぜ。
なんの呪詛か知らんがこの程度じゃたゆんスレイヤーを止めることはできないぜ!
白臼・早苗
アドリブ大歓迎!
避難誘導はお仲間さんが先にやってくれて助かったね
後はクロノヴェーダを倒すだけ、シンプルなのは悪くないよ
相手の性質からして、ちょっと煽ってやれば一気にこっちに向かってくるよね
守りを固めて見せれば、麻痺呪文を撃ってくるかな?
動けなくなったら相手もいい気になるだろうけど……、こっちはそれにカウンターを合わせてみよう
締め付ける度に【描かれる玉虫色の獄】の絵の具が私の体から溢れて、グリーディラミアの体を毒で蝕むよ
キマイラウィッチは憎しみのままに動くクロノヴェーダ、このまま続けていけば自分が先に力尽きると分かっていても、……止められないよね
弱まる締め付けと強まる毒じゃ、結果は語るまでもないよ!
「住民の説得を、先にやってくれて助かった」
ディアボロスたちのところへ、白臼・早苗(深潭のアムネジェ・g00188)が合流してくる。彼女もイベリア関連で、避難誘導の経験があった。アッシュ・シレスティアル(蒼破拳・g01219)は頷きつつも、警戒を強めている。
「俺は、キマイラウィッチ相手の依頼にそこそこ参加してきたが、『グリーディラミア』とやるのは地味に初めてだな」
視覚支援デバイス『たゆライズ』に、トループスたちの姿がもう捉えられた。
四肢を持つ者の場合、這ってくるという言葉からは鈍重さがイメージされる。半身が蛇となると、実物の速度はけた違いだ。スルスルと地形の起伏を越え、村の境界を示す柵など簡単にくぐってくる。早苗の言ったとおり、説得がすぐ済んだのは、より良かったかもしれない。
「後はクロノヴェーダを倒すだけ、シンプルなのは悪くないよ」
早苗は油断なく、『両刀なる山颪』から暗器の針を抜く。
「相手の性質からして、ちょっと煽ってやれば一気にこっちに向かってくるよね」
「ちがいない。……一足遅かったな、たゆんども!」
下半身蛇の素早い女たちにむかって、アッシュは怒鳴った。
「村人はみんなどっかいっちまったみたいだ。代わりといっちゃあれだが俺たちが相手してやるぜ!」
双刃ヴァルディールをかざした。
この村でも、できれば家屋は巻き込みたくない。挑発しつつも位置取りには気をつける。生成された雷を得物に纏わせたら移動しつつ手頃な対象を選んで雷撃を飛ばした。
「ラミアの奴らも精々動き回って、撮れ高を作ってくれよな……!」
兜の中でつぶやく願望。
ディアボロスたちは散開し、めいめいでキマイラウィッチを引き付ける。
「守りを固めて見せれば、麻痺呪文を撃ってくるかな?」
早苗は、あえて後退する。逃げ場がなくなったかのように適当なところで立ち尽くし、身を強ばらせた。その仕草に気がつき、こっちをむいたラミアが全身を蠢かせる。
『グリーディトランス』の詠唱だ。
「動けなくなったら相手もいい気になるだろうけど……、こっちはそれにカウンターを合わせてみよう。力の残滓、……今は利用させてもらうよ」
持っていた針を、みずからに刺した。
かつて、淫魔によって早苗の身体に染みこまされた絵の具。その極彩色が引きだされていく。
仲間がひきつけたラミアは、骨と化した右腕の蛇や、露出した身体の骨を伸ばして攻撃している。いまのところアッシュには、悪魔装甲の厚い部分でそれらを受けられているようだ。麻痺呪文で静止した早苗に対しては、長大な蛇身で直接締めつけてくる。
「ね、狙い通り。『描かれる玉虫色の獄(エガカレルタマムシイロノヒトヤ)』は……」
締めつけるたびに身体から溢れる絵の具だ。
グリーディラミアの体を、色の毒で蝕む。
「キマイラウィッチは憎しみのままに動くクロノヴェーダ、このまま続けていけば自分が先に力尽きると分かっていても、……止められないよね」
早苗は、我慢比べ。アッシュも、鋭い刺突に耐えていた。装甲を削る骨攻撃の響きが、兜の内側にまで聞こえる。
「まぁ、これも代わりだ。戦闘動画は解析させてもらってる。遠隔攻撃のつもりだろうが、間近で見るのと同じ迫力だぜ!」
腕を伸ばす動作を連続すれば、自然と上体は横揺れに。
そして、早苗に下半身を巻きつけていたラミアが、ぐったりとなって土の上に横たわった。
「弱まる締め付けと強まる毒じゃ、結果は語るまでもないよ!」
トループス級は、徐々にその数を減らしていく。ディアボロスが連携してはなつパラドクス。
「なんの呪詛か知らんがこの程度じゃたゆんスレイヤーを止めることはできないぜ! 『ライトニングテンペスト』!」
アッシュの双刃から広がる稲妻に、残った手負いのラミアは連鎖感電し、ひといきに全滅させられた。
息をつく間もなく、陣形を組み直す、仲間たち。
おそらく、アヴァタール級の這う速度も相当だろうから。
「……ところであの前髪の蛇、何がとは言わないがなかなかの防御力があったな」
ぽつりと、たゆんスレイヤーのつぶやき。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【通信障害】LV1が発生!
【現の夢】LV1が発生!
効果2【グロリアス】LV1が発生!
【ロストエナジー】LV1が発生!
アッシュ・シレスティアル
※アドリブ、連携歓迎
まじめに取り組めばこんなもんだ。
つーことで重役出勤ごくろうなこった、スネークウィッチ。
配下どもは大したこと無かったが、あんたは如何程かな?
双刃ヴァルディールに破壊の魔力を流し込み、魔力刃を形成したら蛇をけしかける余裕を与えないように近接戦を仕掛ける。
アヴァタール級相手なんでな、最初から最大打点でゴリ押させてもらうぜ!
味方の仕掛けている間だけ、距離取ってカバー準備をするが…俺のつけた傷まであっちに跳ね帰ったりしないよな?
跳ね返ったならその…すまんな?
相手の尻尾攻撃は武器でしっかり受けとめてからパラドクスで反撃させてもらうぜ。
いかにも魔女って格好の割には近接戦に使える魔法はお持ちでないと。
ならこのまま最後まで張り付かせてもらうぜ。
精々尻尾連打で全身しっかり動かしながら最後まで足掻いてくれよな!
白臼・早苗
アドリブ歓迎、だよ!
蛇には蛇の親玉、といったところかな
呪いを扱う辺りもやっぱりボスって感じがするね
さっきたっぷり麻痺を食らっちゃったし、もう呪詛は勘弁、かな?
やっぱりキマイラウィッチにはその復讐心を暴発させちゃうのが良い戦い方な気がするよ
【契られる毒蜘蛛の夜】、さっきの戦いで少なからず傷を負っている私なら、スネークウィッチも楽に嬲れる想像はするんじゃないかな?
傷を跳ね返す呪詛を使うというのなら……、私は傷を負わせず戦うだけ
幻影の私のもがき苦しむ様を笑いながら、痛み無く衰弱して倒れるといいよ……!
蛇の尾をいくつも持つ敵を待ち構え、ディアボロスたちは背中を預け合っている。仲間の独り言が耳にはいり、白臼・早苗(深潭のアムネジェ・g00188)は、アッシュ・シレスティアル(蒼破拳・g01219)のほうへと半身になった。
青い悪魔装甲は、兜のなかで咳払いする。
「いや、なに。まじめに取り組めば、トループス級なんてこんなもんだ、てな? ……つーことで!」
籠手に覆われた指で、村の柵のひとつをさす。
「重役出勤ごくろうなこった、『スネークウィッチ』!」
アッシュが声をかけた先から、黒いとんがり帽子がすべってくる。アヴァタール級の魔女が、雑草のあいだを這っているのだ。
早苗をはじめ、ディアボロスは戦闘態勢に移る。アッシュも双刃ヴァルディールに、破壊の魔力を流し込んだ。
「配下どもは大したこと無かったが、あんたは如何程かな?」
魔力刃を形成し、近接戦を仕掛ける。
敵の得意と案内されていた、蛇をけしかける余裕を与えたくない。
「アヴァタール級相手なんでな、最初から最大打点でゴリ押させてもらうぜ!」
すべってきた帽子は、双刃の振り抜きに止められた。その下の、不健康そうな女の顔が笑う。
「さては、ディアボロス。我らが増援を邪魔しておるとか? ラミアたちがこの村を通ったはずだが、なるほど」
「蛇には蛇の親玉、といったところかな」
早苗が、すぐそばに立っている。
スネークウィッチは、あまりに早く包囲されたことに興味を示した。
「ふむ。さよう。あの者たちとは親交があった。おまえたちに全滅させられたのは本当なのだな。ならば、その恨みはすぐに晴らす」
両手で抱えた杖には、髑髏がついている。その口が、禍々しいものを吐きだした。
巻き込まれないように、早苗は顔のまえに手をやって、払うような仕草をする。
「呪いを扱う辺りもやっぱりボスって感じがするね。さっきたっぷり麻痺を食らっちゃったし、もう呪詛は勘弁、かな?」
『仕返しの呪詛』は、受けた傷を相手に返すという。
「やっぱりキマイラウィッチにはその復讐心を暴発させちゃうのが良い戦い方な気がするよ」
呪詛は、特に早苗を狙っているようだ。
ラミアとの戦いで、少なからず傷を負っている者から倒すのが楽と考えたか。あるいは、彼女の挑発のほうが効いたか。
一見するとピンチだが、それも作戦なのだとアッシュは見抜く。味方が仕掛けている間は刃をひいて、牽制だけにとどめた。案の定、『仕返しの呪詛』が追う相手は、サキュバスミストによってつくられた早苗の幻影に入れ替わっている。
『契られる毒蜘蛛の夜』に気をとられると、精神を浸蝕されるのはスネークウィッチのほうだ。
「それが私に対するあなたの望み? じゃあ、それに一人で溺れていて」
死をもたらす瘴気まで吹き荒れ、呪詛と交差する。
そもそも早苗本人は、アッシュの背中側にいた配置から、一歩も動いていない。敵のそばで話しかけていたのは、すでに幻影だった。アッシュも、本人の居場所に気がついたが、呪詛のすべてを防げているわけではないのも判る。
「俺のつけた傷まであっちに跳ね返ったりしないよな?」
ちょっと、気になる。
目配せしたら、心配無用と小刻みに首を振られた。
「傷を跳ね返す呪詛を使うというのなら……、私は傷を負わせず戦うだけ。幻影の私のもがき苦しむ様を笑いながら、痛み無く衰弱して倒れるといいよ……!」
となれば、アッシュや他のディアボロスとしても、早苗の苦戦に手をこまねいているのは不自然だ。
スネークウィッチの背後から、一斉に打ちかかった。
「ふむ、ディアボロスども、待っておれ。ラミアの怨みはすべて晴らしてやるゆえ」
魔女服の裾からのびる、下半身の蛇の尾。
何本もあるそれを鞭のように扱い、一斉攻撃を払ってくる。アッシュは、この『蛇尾連打』に対し、武器をかざして受け止めた。
「いかにも魔女って格好の割には近接戦に使える魔法はお持ちでないと。ならこのまま最後まで張り付かせてもらうぜ」
『破壊刃(デストラクションエッジ)』をさらに伸ばす。
自身に宿る悪魔の力の根源にある破壊の魔力だ。青白い刃となって切れ味を増している。
「精々尻尾連打で全身しっかり動かしながら最後まで足掻いてくれよな!」
できれば、真正面にまわって一刀両断にしてやりたいところだが、良いアングルにはなかなかなれない。
このままでは撮れ高が足りない、いや、撃破までもう一押しが必要だと、アッシュは再度、仲間たちに合図を送って陣形を整えさせた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【罪縛りの鎖】LV1が発生!
【現の夢】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
【ロストエナジー】がLV2になった!
白臼・早苗
アドリブ大歓迎
まだ倒しきれなかったみたいだね
……それじゃ、リスク回避と言わずしっかりとトドメを狙わないと良くないかな?
さっきまでの戦い方を一変して、一気に最短距離で組み付こうとするよ
スネークカースの呪詛は長期戦なら厄介かもだけど、弱ってる相手なら話は別
一瞬で決めてしまえば被害は抑えられるよね
【雌伏する熊の鉤爪】、憎しみしかないキマイラウィッチには初めから愛なんてものは存在しないよね
最後まで容赦することはないよ
「まだ倒しきれなかったみたいだね」
白臼・早苗(深潭のアムネジェ・g00188)は、自身と同じ姿の幻影を遠隔操作しながら、仲間の戦うさまを見た。アヴァタール級キマイラウィッチは、呪詛でできた蛇でディアボロスたちを遠ざけている。
たしか予知の説明で聞いた、村人を苦しめる群れ、『スネークカース』。
戦いのなかでも、どこかぼんやりとした早苗が、かすかに顔をしかめた。
「……それじゃ、リスク回避と言わずしっかりとトドメを狙わないと良くないかな?」
幻影の操作をやめる。
さっきまでと戦い方を一変し、戦場の真ん中へと一気に駆け寄った。
『スネークウィッチ』は、ふいに消えたサキュバスの姿が、また別のところから現れたので、ツリ目の三白眼をさらに見開いた。
「はて? 似ておるのはトループスのようなものか?」
驚きはしても、どこか余裕でいるアヴァタール級の態度に構わずに、早苗は最短距離で組み付く。
アッシュたちは彼女の援護に切り替えた。戦っている蛇を呼び戻されないように立ち回る。これには魔女も気がついて、追加の蛇を生み出そうとしていた。
「ディアボロスよ、しつこいな。しかしながら、我が眷属の執拗さも、恨み、憎しみ、不足はないゆえ」
「うそだね……!」
魔女服のお腹にまで手をまわし、早苗は背後から抱きついた姿勢で相手の耳元に囁く。
「私たちが与えたダメージで、あなたの呪詛の力も下がってる……」
スネークカースは長期戦なら厄介かもしれない。
もう一押しと仲間が宣言した以上、この一瞬で決めてしまえば被害は抑えられるはずだ。
「『雌伏する熊の鉤爪(シフクスルクマノカギヅメ)』、憎しみしかないキマイラウィッチには初めから愛なんてものは存在しないよね」
「あ、あぎゃぎゃっ!」
魔女は悲鳴を上げた。
「最後まで容赦することはないよ」
早苗は、後ろから抱き着いているだけだ。やがて、アヴァタール級『スネークウィッチ』の身体は、蛇尾のところから『腰砕け』のようになる。
呪詛の蛇が消滅し、ディアボロスたちは村を護りきれたことに気がついた。
倒れた、魔女服の背中部分。早苗が接触していたあたりには、びっしりと針が突き立っている。その黒い服も、やがてしぼんで消滅する。
避難してくれた村長たちを呼び戻しに行きたいところだが、まだ排斥力が強いようだ。
キマイラウィッチの増援阻止も進んできたので、イベリア半島の次に期待してトレインへと戻る。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【モブオーラ】LV1が発生!
効果2【フィニッシュ】LV1が発生!