最終人類史のクリスマス2023

 幻想竜域キングアーサー奪還戦の勝利に湧く最終人類史では、更に嬉しいニュースとしてワイルド・カードでの提案を受けて行われた『オーストラリアの住民の帰還』が発表されました。
 隣接海域である『冥海機ヤ・ウマト』のソロモン海域の安定化なども行っており、帰還の為の準備活動にも余念が無かった為、2023年のクリスマス時点で住民の帰還作業を完了させることが出来ています。

 オーストラリアの人々への初期説明は終わっており、ディアボロスの活動にも理解が得られています。
 オーストラリアの各都市からも、ディアボロスとの友好を深める為のクリスマスパーティの招待状が送られてきています。

 東京23区、横須賀、京都・奈良に加え、オーストラリア各地で行われるクリスマスパーティに参加して、素晴らしい聖夜を過ごしましょう。
 オーストラリアを含め最終人類史の住民達は、時先案内人と共に、ディアボロスと楽しむ為のパーティの準備を手伝ってくれています。

※地獄変エネルギーについて
 2022年のクリスマスの実験を通じ、クリスマスの催しでも(サンタクロースを『妖怪の一種』と強引に認定することで)僅かながら地獄変エネルギー補充が可能であることが判明しています。ハロウィン程の効率はありませんが、一定のエネルギーの補充は期待できるかもしれません。

星空配達紀行(作者 つじ
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 ――みんなのところにも、サンタクロースがやってくる!

 新宿島のあちこちに貼られたポスターには、でかでかとそんな文字が書かれていた。
 星降る夜空とサンタクロース、そんなイラストの下へと視線を移動させていけば、高層ビルの立ち並ぶ一角を会場とした、クリスマスパーティの案内が目に入るだろう。
 聖夜を控えた特別な夜、クリスマス飾りで彩られた会場から見上げれば、星空とネオンの合間を大忙しで働く、何人ものサンタクロースの姿が見られるという。
 そして、いつもとは違う夜景が楽しめるだけでなく、サンタクロース達は各会場を巡り、プレゼントを配ってくれるのだとか。

 みんなもサンタクロースと一緒に、パーティを楽しもう!
 参加者自由の、公開されている会場はこちら――と、ポスターの文句はそんな形で締め括られていた。

●急募:サンタクロース
 では、ここからは裏方のお話です。
 シニカルな笑みを浮かべて、盾祀・楓(人間の風塵魔術師・g03193)は一同に赤い衣装と付け髭を差し出した。
「もちろん、今回のパーティに現れるサンタクロースとは、皆さんのことです」
 冬の夜空を自在に飛び回り、プレゼントを届けるなどと言う芸当、ディアボロス以外にできるはずもない。お届けするプレゼントの袋は用意されているので、飛翔とか浮遊とかエアライドとかあれやこれやを利用して、各々でこの区画の会場を回ってほしいと彼は言う。
「戦争の一番の功労者が皆さんであることは間違いないのですが、それも新宿島の人々の協力あってのこと……彼等も不安な思いをしていたはずです。労いの意味も込めて、どうか共にパーテイを楽しんでいってください」
 向かう先、会場は新宿島の一区画に点在している。子供達の待つ教会や体育館、商業施設のレストランやホテルの高層階にあるバーなど、多岐に及んでいるが、空を舞うサンタクロース達の姿が見える、ビアガーテンや集合住宅のベランダなども会場とされているのが特徴だろうか。
「それらの会場に特別ゲストとして顔を出し、プレゼントを配ってあげてください。きっと皆さん喜んでくださいますし、各会場ごとに、ディアボロス……サンタクロースである皆さんを歓待する準備もされているようですよ。
 例えば特別なお菓子や、口福の伝道者を使った者ではない手作りの料理、お高いお酒なんかもあるだろうか。
 配達後はそのまま一緒にパーティに参加しても構わないし、その辺りはお任せします、と彼は続ける。会場の中にはディアボロスが仲間内で集まっている場所もあるだろう。一仕事するついでにそこに合流する、というのも自由だ。

「せっかくのパーティです。サンタクロースの数は多ければ多い程、賑やかだし華やかになって良いですからね、手を貸していただけると助かります」
 何かのついでにひとっ飛びしてくれるだけでもありがたいが、こちらとしては多くの会場を回って頂けるとなお嬉しい。
 ひとつの会場だけでなく、別の会場にもプレゼントを届ければ、また違った趣向の歓待を受けられるかもしれないし……と続けたところで、楓は何か思いついたように鼻を鳴らす。
「できるだけたくさん回っていただいて、プレゼントを一番多く届けたサンタが優勝ということでどうでしょうか」
 唐突に雑なゲーム性を追加して、楓は一同にサンタの衣装を配り始めた。
 それでは、がんばってまいりましょう。


→クリア済み選択肢の詳細を見る


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【飛翔】
13
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【狐変身】
1
周囲が、ディアボロスが狐に変身できる世界に変わる。変身した狐は通常の狐の「効果LV倍」までの重量のものを運べるが、変身中はパラドクスは使用できない。
【怪力無双】
1
周囲が、ディアボロスが怪力を発揮する世界に変わる。全力で力仕事をするならば「効果LV×3トン」までの物品を持ち上げる事が可能になる。
【強運の加護】
2
幸運の加護により、周囲が黄金に輝きだす。運以外の要素が絡まない行動において、ディアボロスに悪い結果が出る可能性が「効果LVごとに半減」する。
【照明】
1
ディアボロスの周囲「効果LV×20m」の空間が昼と同じ明るさに変化する。壁などで隔てられた場所にも効果が発揮される。
【フライトドローン】
2
最高時速「効果LV×20km」で、人間大の生物1体を乗せて飛べるドローンが多数出現する。ディアボロスは、ドローンの1つに簡単な命令を出せる。
【託されし願い】
1
周囲に、ディアボロスに願いを託した人々の現在の様子が映像として映し出される。「効果LV×1回」、願いの強さに応じて判定が有利になる。
【勝利の凱歌】
2
周囲に、勇気を奮い起こす歌声が響き渡り、ディアボロスと一般人の心に勇気と希望が湧き上がる。効果LVが高ければ高い程、歌声は多くの人に届く。
【友達催眠】
2
周囲の一般人を、誰にでも友人のように接する性格に変化させる。効果LVが高いほど、昔からの大切な友達であるように行動する。
【プラチナチケット】
1
周囲の一般人が、ディアボロスを関係者であるかのように扱うようになる。効果LVが高い程、重要な関係者のように扱われる。
【エアライド】
2
周囲が、ディアボロスが、空中で効果LV回までジャンプできる世界に変わる。地形に関わらず最適な移動経路を見出す事ができる。
【冷気の支配者】
2
ディアボロスが冷気を自在に操る世界になり、「効果LV×1km半径内」の気温を、最大で「効果LV×10度」低下可能になる(解除すると気温は元に戻る)。ディアボロスが望む場合、クロノヴェーダ種族「アルタン・ウルク」の移動速度を「効果LV×10%」低下させると共に、「アルタン・ウルク」以外の生物に気温の低下による影響を及ぼさない。
【モブオーラ】
1
ディアボロスの行動が周囲の耳目を集めないという世界法則を発生させる。注目されたり話しかけられる確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【壁歩き】
1
周囲が、ディアボロスが平らな壁や天井を地上と変わらない速度で歩行できる世界に変わる。手をつないだ「効果LV×1人」までの対象にも効果を及ぼせる。
【平穏結界】
1
ディアボロスから「効果LV×30m半径内」の空間が、外から把握されにくい空間に変化する。空間外から中の異常に気付く確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【エイティーン】
1
周囲が、ディアボロスが18歳から「18+効果LV」歳までの、任意の年齢の姿に変身出来る世界に変わる。
【完全視界】
1
周囲が、ディアボロスの視界が暗闇や霧などで邪魔されない世界に変わる。自分と手をつないだ「効果LV×3人」までの一般人にも効果を及ぼせる。
【活性治癒】
1
周囲が生命力溢れる世界に変わる。通常の生物の回復に必要な時間が「効果LV1ごとに半減」し、24時間内に回復する負傷は一瞬で完治するようになる。
【植物活性】
1
周囲が、ディアボロスが指定した通常の植物が「効果LV×20倍」の速度で成長し、成長に光や水、栄養を必要としない世界に変わる。
【液体錬成】
1
周囲の通常の液体が、ディアボロスが望めば、8時間冷暗所で安置すると「効果LV×10倍」の量に増殖するようになる。
【書物解読】
1
周囲の書物に、執筆者の残留思念が宿り、読むディアボロスに書物の知識を伝えてくれるようになる。効果LVが高くなる程、書物に書かれていない関連知識も得られる。
【口福の伝道者】
1
周囲が、ディアボロスが食事を摂ると、同じ食事が食器と共に最大「効果LV×400人前」まで出現する世界に変わる。
【おいしくなあれ】
1
周囲の食べ物の味が向上する。栄養などはそのまま。効果LVが高いほど美味しくなる。
【ハウスキーパー】
2
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の建物に守護霊を宿らせる。守護霊が宿った建物では、「効果LV日」の間、外部条件に関わらず快適に生活できる。
【パラドクス通信】
2
周囲のディアボロス全員の元にディアボロス専用の小型通信機が現れ、「効果LV×9km半径内」にいるディアボロス同士で通信が可能となる。この通信は盗聴されない。
【クリーニング】
1
周囲が清潔を望む世界となり、ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の建造物や物品が、自動的に洗浄殺菌され、清潔な状態になる。

効果2

【能力値アップ】LV6 / 【命中アップ】LV5(最大) / 【ダメージアップ】LV9 / 【ガードアップ】LV6 / 【凌駕率アップ】LV1 / 【フィニッシュ】LV2 / 【反撃アップ】LV5(最大) / 【リザレクション】LV2 / 【ラストリベンジ】LV1 / 【先行率アップ】LV1 / 【ドレイン】LV1 / 【アヴォイド】LV2 / 【ダブル】LV1 / 【ロストエナジー】LV1 / 【グロリアス】LV2

●マスターより

つじ
 戦争お疲れさまでした。ということで今年はサンタクロース職業体験のコーナーです。
 とはいえ必ずしもブラックに働く必要はありませんし、パーティ参加のみとかも可能です。お好みに合わせて過ごしていってください。

●会場
 新宿島、高層ビル街を中心とする一区画。『夜になるとパーティ会場にサンタクロースがやってくる』という触れ込みになっており、あちこちに大小の会場が設けられています。

●よいこのパーティ参加側
 どこかのパーティに加わったり、雑居ビルの屋上を貸し切ったりしてパーティができます。夜景の上空、星空の合間を飛び交うサンタクロースの姿が見られるでしょう。
 サンタクロースがプレゼントを持ってきたら、歓待してあげてください。

●サンタクロース側
 サンタ風の衣装で夜景の間を飛んで、各会場にプレゼントを届けていってください。プレゼントは主催側が用意していますが、できる方は自前でも構いません。
 今日限りの特別な夜景を楽しむ、とにかく目立って人々を楽しませる、配達数で優勝を目指す、どこかでパーティ参加してる仲間と合流する、などなど自由にお過ごしください。

●NPC
 サンタとして働いていたり会場で休憩していたりします。
 プレイングでお声がけがあった場合、または流れ上「ここに居たら便利だな」と私が思った場合にお邪魔するかもしれません。

●リプレイについて
 年末までの完結を目指します。
 人数と時期の都合で不採用が発生する場合もあるかもしれません。申し訳ありませんが、ご了承ください。

 それでは、皆さんのご参加お待ちしています。
117

このシナリオは完結しました。


『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。


発言期間は終了しました。


リプレイ


本郷・夏深
何の仕事ですか、夜壱兄ちゃん(g00016)
うわっ何ですか、この服は

はい、着替えました(えだまめが
私は着ません、暑そうなので!
カフカは最強のアシスタントとして動きます
本当に着なくていいです
私はサンタになるよりサンタを捕獲するのが夢だったので
ではこのリアカーに乗ってますので後はよろしく…いやリアカーて

優勝?いいですねえ、狙いましょう
優勝といえば特別な賞品が付き物…
素晴らしい、欲しいです!

では攻略していきますか
兄ちゃんがプレゼントを楽に配れるよう、怪力無双を発動しサポートを
えだまめは人々と交流して癒しを配ってきて下さい
あ、強運の加護でえだまめや周囲も黄金に輝かせます
何の意味もないです。ただの演出です!
でも聖夜の奇跡感あってテンション爆上がりしません?

リアカーで飛翔している間は
『花残』の冷たい霧を空高くへ放ち、誘発させた雪もお贈りします
やはりクリスマスには雪が──クッソ寒い!
私は暑いのが苦手ですが、だからといって寒さに強いわけではないんです

まあ、喜んでもらえるのなら
メリークリスマス、良い夜を!


花塚・夜壱
カフカ君(g00583)、仕事の時間だぞ
さぁ、君も早くこれを着るんだ
(サンタ衣装と付けひげを差し出す)

サンタになって、プレゼントと夢を配る…
一度はやってみたかったんだ!楽しみだな
カフカ君、着替えはすんだか!?
着なくて良いのか?本当に?…サンタさんになれるんだぞ?
さぁ、このイルミネーションを付けたリアカーを引いて飛翔…出発だ!
大丈夫、空を飛ぶからきっとバレない、大丈夫
…大丈夫(目そらし)

ちなみに、1番配った人が優勝らしいぞ
賞品は…なんだろうな
楓がきっと、素敵な物を用意してくれるに違いない
期待しよう!

まずはそうだな…子供たちに配ろうか
お店の雑貨をラッピングして来たぞ!
時計に人形、ハンドクリームに裁縫道具、ボール…
何が入っているかは、開けてみるまでのお楽しみだ

ん?なんだこの光は…えだまめ!?
霊験灼かな感じがするな…
あぁほら、拝み始めてる人までいる
…まぁ、喜んでくれるなら良いか

よしっ、次だ!再び空へと飛翔
カフカ君が降らした雪の夜空に見とれつつ
まったく、ロマンチックな事をしてくれる
素直じゃないな


●聖夜の奇跡
「カフカ君、仕事の時間だぞ!」
 いつも通りやる気に満ちた花塚・夜壱(月下鬼人・g00016)の声に、本郷・夏深(逢魔が夏・g00583)が眉根を寄せる。仕事と言われるとまあまあその時点で気分が下がるが、夜壱の差し出すその赤い衣装はやたらともこもこしており暑そうで。
「着ないとダメなんですか?」
「それはそうだろう、サンタクロースと言えばこの服だ」
 クリスマスの主役と言っても過言ではないサンタとなって、人々にプレゼントと夢を配る……そこにはある種のロマンが詰まっている。一度はやってみたかったのだと感じ入っている夜壱はささっと衣装を受け取った。
「はい、着替えました」
「着替えたって……えだまめじゃないか……」
 そこには、夏深にぶかぶかのサンタ衣装を着せられたパンツァーハウンドの姿が。こちらはまあ、暖かそうだからいいのだけど。
「着なくて良いのか? 本当に? ……サンタさんになれるんだぞ?」
「私はサンタになるより、サンタを捕獲するのが夢だったので」
 すげない返事ではあるが、「まだまだ子供、ということかな……」みたいな感じで一人納得した夜壱は、この仕事のために用意した乗り物を示した。
「仕方ない、とりあえずこれに乗ってくれ」
「お任せください、カフカは最強のアシスタントとして……え……リアカー?」
 眩い電飾で飾られたそれを前に、夜壱はすっと目を逸らす。ソリなんてそうそう準備できるものではないし、雪の上を滑る予定もないのだから、こちらの方が合理的なのだ。
「大丈夫、空を飛ぶからきっとバレない、大丈夫」
「でも……サンタになるんだって……」
「カフカ君! 今回は1番配った人が優勝らしいぞ」
「えっ、優勝といえば特別な賞品が付き物……ですよね?」
 強引に話題を変えたがとりあえず通用したらしい。ふっと笑って、夜壱はリアカーを引きながら空へと飛び上がった。
「ああ、楓がきっと、素敵な物を用意してくれるに違いない! 期待しよう!」
「素晴らしい!それでは優勝目指して出発です!」
 適当に優勝とか言い出した案内人は多分今頃慌てているだろうが、とにかく。向かう先は人々の待つパーティ会場である。
「兄ちゃん、できるだけ人数の多いところを狙いましょう!」
「了解だ」
 空からの光景で、盛り上がっていそうな会場目指して夜壱は進む。最初に付いたその場所は小学校の屋上だった。
「メリークリスマス! さあ、プレゼントを持ってきたぞ!
 空からの来訪者に、集まった子供達の歓声が上がる。こちらに用意してきたのは、ラッピングされたお店の雑貨である。何が入っているかは、開けてみるまでのお楽しみ、わいわいと殺到する子供達の声、元気の良いその様子にこちらも笑顔になりながら、夜壱はそれらを順に配っていく。
『サンタさんが連れてるのってトナカイじゃないの?』
「ああ、今回は違うんだが……」
 投げかけられた疑問に言葉を濁していると、夏深の命で進み出たえだまめが黄金に光った。
『え!! すごい!!!』
「なんだこれ……?」
「特に意味はないです」
 ただの演出だと夏深は言うが、霊験灼かな感じのそれは結構好評のようだ。
「……まぁ、喜んでくれるなら良いか」
 と言ったところで、一通りの子供達に配り終えて、次を目指す。
「メリークリスマス、良い夜を!」
 興が乗ったのか、夏深は空へとパラドクスの霧を放つ。普段は幻を生む出すタイプのパラドクスだが、今回はただ冷気を呼んで、それに誘発された雪が、そこから輝きながら降り注ぎ――。
「なかなかロマンチックじゃないか?」
「クッソ寒いですけどね!」
 それでもまあ、喜んでもらえるのなら。そんな素直じゃない反応に小さく微笑みながら、夜壱は煌めく雪の間へとソリ……もといリアカーを飛翔させていった。
超成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【完全視界】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!

ゼキ・レヴニ
ジズ(g02140)と

やるならNo.1目指そうぜ!
ジズサンタとタッグを組み
サンタの相棒といえばの精神で角と赤鼻でトナカイ(風サンタ)に変身
スーパートナカイマネージャーとしてプレゼント配りをサポートするぜ
具体的には…残留効果使った荷物運びにナビ役に、サンタファンの捌き役も?
はいはいサンタとの写真撮影はそこに並んでなーっつって

配り疲れたら、何処か屋上でちょいと一服
頑張ったサンタに温かい缶珈琲を渡す
さっきの会場でくすねて来たんだよ
乾杯しようぜ、メリークリスマス

いやあ、今年も色々あったよなァ
お前さんの斧作ったり、盛装で大暴れしたり、猟友会んなって熊狩りしたり、マグロに乗ってレースしたり…
…。後半だいぶトンチキだったな…
いやそうか、初対面の時からか…(遠い目)

マ、そういうのも含めて、なんだかんだお前さんと居ると楽しくてよ
それに、進むための勇気を分けて貰ってるっつか
上手く言えんが、今年一年ありがとな
ああ、来年も生きてこの景色を拝むとしようぜ

あと十件!? ふっはは、元気なサンタだ
一丁やってやろうかい


ジズ・ユルドゥルム
ゼキ(g04279)と

引き受けたからには優勝を目指すしかあるまい
やるぞ、ゼキ!

正統派衣装を身に纏い、きっちりサンタとして振る舞おう
ホーホーホー!!(地声)
いい子にしていた子ども達、毎日頑張っている大人達、皆にプレゼントを持ってきたぞ!
質も量も大事にしたい。スーパートナカイの支援を受けてテキパキ配り、沢山の会場を回りたいな

一服?もうそんな時間か
屋上にでも降りよう
くすねてきたのか?…まぁ…駄賃だと思えば…(ぶつぶつ)…はぁ、温かい…

ふふ。パーティの灯りを眺めながら、缶珈琲で乾杯とはなぁ
正直言うと、きらびやかな場所で歓待されるより、こちらの方が性に合う
メリー・クリスマス。乾杯

おいおい、そんなにトンチキが多いわけ…いや、わりとそんな感じだった
そういえば、君と初めて会った時も、トンチキな奴らと戦っていたっけ

それを言うなら、私もだ
ゼキがいてくれると、安心して前を向ける
頼らせてくれてありがとう
お互いしぶとく生き残って、また来年こうして乾杯しよう

…よし!そろそろ休憩はおしまいだ
今日はあと十件回ろう!


●あしあと
「ホーホーホー!!」
 クリスマスを祝う人々で賑わうパーティ会場に、サンタクロースの陽気な笑い声が響く。冬の冷えた空気によく通るその声音は、白髭の老人としては些か不似合いではあったが、まあ実際声を出しているのはジズ・ユルドゥルム(砂上の轍・g02140)なので、当然と言えば当然である。
「いい子にしていた子ども達、毎日頑張っている大人達、皆にプレゼントを持ってきたぞ!」
 わあ、と会場に歓声が上がって、子供達を先頭に、パーティの参加者達が彼女の方に詰めかける。
「はいはいプレゼントはたっぷりあるから落ち着けー、押すんじゃないぞー?」
 殺到しかけた彼等を、ガタイの良いトナカイが一旦制する。角と赤鼻で飾ったサンタの相棒、トナカイ風サンタことゼキ・レヴニ(Debaser・g04279)は、プレゼント配りの順番整理みたいな形でサポートに回っていた。
「メリークリスマス! さあプレゼントだ!」
『ありがとー!』『サンタさんこっち向いてー』
「はいはい写真撮影はそこに並んでなー」
 はしゃぐ彼等を捌いて宥めて、子供達に顔を寄せて笑うジズに向かって、ゼキは預けられたカメラのシャッターを切る。
「マネージャー振りが堂に入ってるな……?」
「いや、ジズには負けるが……」
 私は実家が大家族だったからなあ、などと返しながら、次のプレゼントの箱を手に取る。狩りから帰った時はこんな感じだったろうか。目を輝かせた子供達の頭を撫でて――その後はディアボロス達を労おうという大人達の相手である。忙しいながらテキパキと、プレゼントを配り終えた二人は、また次の会場目指して飛び立った。
 去り際に、手を振る彼等に手を振り返して、飛翔する。そうしていくつかの会場を回った頃に、ナビの方も請け負っていたゼキが、近くのビルの屋上へと降り立った。
「どうした、ゼキ。次の会場がわからなくなったか?」
「いや、働き通しだからな、ちょっと一服しようぜ」
 後に続くジズへとそう提案して、手頃な場所へと腰を下ろす。見下ろせば、明るく彩られた街の灯が、一面に広がっていた。
「お疲れさん」
 仕舞い込んでいた缶珈琲を一本、ジズへと差し出す。受け取った彼女には、どうもその缶に見覚えがあったようで。
「さっきの会場にあったな。くすねてきたのか?」
「まぁ酒じゃないだけ褒めてくれ」
 会場の皆で振舞われていたものだし……と、それでも若干葛藤があるのか眉根を寄せていたジズだが、乾杯、と言われた辺りでどうにか納得はしたようだ。
 メリークリスマス。無人のここは飾り気もなく殺風景だが、色んな会場の光が届いてそう暗さは感じない。
 これくらいの方が落ち着くな、という彼女に頷いて返し、ゼキは温かな飲み物に口を付けた。
「いやあ、今年も色々あったよなァ」
 年の瀬らしい雰囲気に、自然とそう思い返してしまう。ジズの斧を作ったり、盛装で大暴れしたり、猟友会になって熊狩りしたり、マグロに乗ってレースしたり……。
「……後半だいぶトンチキだったな?」
「いや語弊があるだろう、そんなトンチキなことばかり……」
 あったなあ。振り返ると全部事実だったのでジズが言葉に詰まる。
「そういえば、君と初めて会った時も、トンチキな奴らと戦っていたっけ……」
「そうか、初対面の時からか……」
 まあその辺は全部クロノヴェーダのせいである。許せんな、ということで片付けておこう。
「マ、そういうのも含めて、なんだかんだお前さんと居ると楽しくてよ。それに、進むための勇気を分けて貰ってるっつか――」
 上手く言えないが、と一度言葉を切って、ゼキは頭を掻く。
「今年一年ありがとな」
「どういたしまして、だが……それを言うなら、私もだ」
 安心して前を向ける、頼もしい、そんな印象を口にして。
「頼らせてくれてありがとう。お互いしぶとく生き残って、また来年こうして乾杯しよう」
「ああ、来年も生きてこの景色を拝むとしようぜ」
 そう笑みを交わして、だいぶぬるくなった珈琲を二人は飲み干す。
「……よし! そろそろ休憩はおしまいだ! 今日はあと十件回ろう!」
「十件!?」
 元気が良いのか真面目なのか、それともブラックな労働に適性があるのか。
 見上げれば他のサンタクロース達も、まだまだ各所に飛び回っている。このパーティは、まだまだ遅くまで続くのだろう。
「やるぞ、目指すは優勝だ!」
 威勢の良い声に吹き出して笑って、ゼキはそれに付き合うことにした。
超成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【飛翔】がLV3になった!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!

ジェト・ネヘフ
ファル(g00078)と一緒に
お前がサンタになるんだよバトルで勝負よ、と『夢』は言っている
よく分からないけど
ファル、いざ配達数勝負

いや、私はどちらかというと良い子側なのでは?
プレゼントを貰って然るべきでは?(圧)

という訳で
ファルからプレゼントとして貸し出されたオロバスと一緒にサンタになる
オロバス、今日の貴方のご主人は私
そして今日の貴方はトナカイ
つまりこのソリを牽いて行く

ファルはサーフボード?
サーフィンは面白枠としてずるい
ファルは氷の男だから氷で道作るのは分かる
分かるけどおかしくない?
ジェトは訝しんだ

私は飛翔を使ってサンタっぽく頑張る
ソリとアイテムポケットにプレゼントを詰めまして
おらー超特急じゃーい
追い風で行くぞー

私達の勝負は常に非情
妨害ありの面白勝負
パラドクスや魔術で楽しい感じに妨害
ソリあたーっく(吹き飛ばし)(衝撃波)
いっけなーい☆うっかり毒の突風を発生させてしまった(棒)

プレゼントはきちんと守って渡す
サンタなので

勝敗はどうあれ、笑顔を見れて満足
私にプレゼント?
ありがとう、ファル

嬉しい


ファルディゴール・バレットレイン
ジェト(g01750)とサンタ側参加だ

無双馬オロバスを、貸し付けて馬の頭にトナカイ風角でもつけておこう
ジェトとの言うことは絶対遵守で聞くように(鼻面ぽんぽんして言い含め

さあ配達数で、勝負しよう
俺は自前でなんとかするので翼?いや……サーフボードだが。
どうせ冬だ、雪道の他にパラドクスで氷の道が即席で一つ出来るくらい大したことではないだろう
……大したことか?なら普通に自前の翼の飛翔で……
いや、勝負事なら、迅速に動ける方をヨシとする
主催側が用意したプレゼントの中身をふわふわ想像しつつ、ジェトと分かれて届けに行くが

最終的に配った数での勝敗を含んだ勝負事
全体サンタの話ではない、俺とジェトの間の話……
配送妨害紛いな事は、楽しめる範囲で行おう。魔法、パラドクスで発生させる細かめの氷を降らせる(棒読み)。
……おっと、空の道(氷)が蛇行してたな、うっかりうっかり(うっかりではない)

……勝ち数がどうあれ、俺が最後の配送をする相手はジェト
自前の私物から、メリークリスマス
お前はいいコ、だから貰うべき。そうだろう?


●冬空を滑る
 お前がサンタになるんだよ。あとバトルで勝負よ。
 今宵の『夢』は、ジェト・ネヘフ(白昼夢・g01750)にそう告げていた。
 なるほど、では勝負と行くべきだろう。いや行くべきだろうか? 私はどちらかというと配達側ではなく良い子側なのでは? プレゼントを貰って然るべきでは?
 だんだんと納得がいかなくなってきた様子の彼女を宥めるように、ファルディゴール・バレットレイン(凍壁の鉾・g00078)は無双馬のオロバスの手綱を持たせる。
「とりあえずはこれで納得してくれ」
 クリスマスに相応しく、ちゃんと頭にはトナカイ風の角飾りがついている。
「オロバス、今日の貴方のご主人は私。そして今日の貴方はトナカイ」
 つまりこのソリを牽いて行くということ。わかった? 言い聞かせるようなその言葉に、「ジェトの言うことは絶対順守で」と仰せつかっているオロバスは、大人しく従った。
「ファルは自前の翼で飛ぶの?」
「いや……サーフボードだが?」
 当然のようにファルディゴールが返す。昨今奪還したオーストラリアではそちらがスタンダードであり、今年のイベントでは別会場でそういうのも出回っているはずである。街中でサーフボードを携えたその姿をしばし見つめて。
「ズルくない?」
「そうか?」
 どうせ冬だし、今日はそこかしこでディアボロスの絡んだパーティが催されている。パラドクスで氷の道が出来るくらい、そう大したことではないだろう。
 そんなファルディゴールの言い分に、ジェトは首を横に振る。氷の男である彼が氷の道を作るのは分かる、しかしおかしくないだろうか? あと面白枠的にずるいし。
「なら普通に自前の翼の飛翔で……」
 と、押し切られそうになった彼だが、思い直す。イベントごとではあるけれど、これは二人の勝負でもあるはず。
「いや、勝負事なら、迅速に動ける方をヨシとする」
「……仕方ない」
 勝負とは非情なもの、ということで双方条件に納得がいったところで。
「よし、配達数で勝負といこう」
「おらー超特急じゃーい」
 無双馬の牽くソリと、いつかの夏に見たようなサーフボード、双方別々のものを駆り、冬の夜空へと飛び出していった。

 この街の上空には、それぞれに配達を担うディアボロス――空駆けるサンタクロースが何人も居る。星空を横切る配達人達の景色を眺め、そして自らもまたその内の一員となって、二人は各々にパーティ会場を巡る。
「それにしても、この中には何が……?」
 主催側の用意したプレゼントボックスに視線を落として、少し覗いてみようかと考えていたファルディゴールだったが、その一瞬の脇見が命取り。
「あぶなーい」
「なに!?」
 接触事故すれすれのそれを、咄嗟に反応して躱す。駆け抜けたのは、もちろんジェトの乗るソリである。先程の緊張感のない声音からして、狙ってやっているのは明らかだ。なんだったら「ソリあたっく」くらいのかけ声も出ていたような気がする。
 しかしファルディゴールもやられっぱなしではない。体勢を立て直したところで、空を走る氷の道をパラドクスで形作り、サーフボードを勢いに乗せる。
「おっと、空の道が蛇行してたな、うっかりうっかり」
 ソリを追い抜いて、煽るように行く手を遮る。ジェトもオロバスに命じて反撃に出て――。
『あのサンタさん達、仲良さそうー』
『あら、ほんとねえ』
 互いに軌跡を考させながら併走するその姿は、地上の一般人から見るとそんな感じであるが、実際のところは。
「いっけなーい☆うっかり毒の突風を発生させてしまったー」
「おっと、手元が狂って霰を降らせてしまうー」
 時折そんな風にやり合いながら、二人は配達勝負に勤しんでいった。

 そんなこんなでプレゼント袋も空に近くなったころ、ジェトはファルディゴールのサーフボードがこちらに向かってくるのを発見する。
 お、やんのか? くらいの感じで身構えた、そこに。
「待て待て、届け先はお前だ」
「私?」
「お前はいいコ、だから貰うべき。そうだろう?」
 メリークリスマス。最後の箱はファルディゴールの自前である。
「ありがとう、ファル」
 嬉しい、と答えて。普段はほとんど変化の見られないその表情が、僅かに緩んだように見えた。
超成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【クリーニング】LV1が発生!
【冷気の支配者】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
【ロストエナジー】LV1が発生!

捌碁・秋果
【秋逸】
(サンタの衣装を着用)
サンタさんになって子供たちにプレゼントを…、素晴らしい企画!
予め渡していたサンタコスを伏見さんも着てくれたしバッチリですね(携帯端末でサンタ姿をぱちり)
ブラックサンタもなまはげもしませんからね?
さあ、全力でサンタさんをしますよ!

エアライドでビルを跳ねて移動
残留効果マックスだから10段ジャンプもできるし、最適な移動経路もわかる。サンタ業務に最適です
街はイルミネーションがキラキラ
きれいですね伏見さん。もし奪還戦で新宿島が攻撃されていたらこの景色はなかったでしょう
改めて、無事で良かった…!?
よそ見をしすぎて次の足場への目測が外れ、急遽、飛んでいた伏見さんの背を蹴って跳ねて落下を免れる
危なかった~、この高さから落ちたらプレゼントがお釈迦です
伏見さん、ありがとう!

会場についたらプレゼントの配布
できれば子供たちにひとつひとつ手渡ししたいな
新宿島の皆は良い子にしてたかな?
…伏見サンタ、笑顔ですよ、笑顔!
良い子の皆、安心してね。尻尾のサンタさんも優しいサンタさんだから…!


伏見・逸
【秋逸】(アドリブ歓迎)
(サンタ衣装を渡されたので一応着る。帽子が破れて角がはみ出している
サンタっつったらこれだろう、と白いつけ髭もつける。顔が半分隠れるので良いかもしれない。目つきの悪さと殺気は隠しきれないが)
俺がやると…どっちかってえと、悪ガキをとっちめて袋に詰めるとかなんとかいう方にならねえか…?
そういうのいなかったっけか。泣く子はいねえかあ…って…いや、それはなんか違うな…。

まあ、やれってんならやってやるさ。こんな格好までした以上、引っ込みもつかねえしな
翼を広げ飛翔で移動
エアライドで跳ね回る捌碁と声を掛け合って連携し、必要に応じて移動を補助する
自分の肩や腕、尻尾を踏み台に使わせて、空中移動の中継地点に
折角だから格好よく決めたい。その方が気分もいいだろう

プレゼント…手渡し…ガキが泣かねえか?
(笑顔と言われて一応笑ってみせるが、隠しきれず溢れ出る凶悪さ)
どうしていいかわからないが、尻尾はゴキゲンにうねうねびたびた動いている

…良い子にしてたか…そうか。そりゃあ何よりだ


●顔怖
「伏見さん……」
「なんだ?」
 言いたいことがあったら言え、といった様子の伏見・逸(死にぞこないの禍竜・g00248)を前にして、捌碁・秋果(見果てぬ秋・g06403)は早速携帯端末のカメラアプリを起動した。
「いえ、バッチリですよ」
「まあ……サンタっつったらこれだよな」
 赤い衣装にふさふさの白い付け髭、帽子にはちょっと角の分だけ穴が開いているが、彼の姿はどう見てもサンタクロースである。本人としたは慣れない様子ではあるが、こういう行事に出向くにあたって顔が半分隠れるのは、まあ好都合だと感じていた。それでもなお、隠し切れない部分はあるかもしれないけれど。
「俺がやると……どっちかってえと、悪ガキをとっちめて袋に詰めるとかなんとかいう方にならねえか……?」
「大丈夫です、そっちのサンタはお呼ばれしてませんからね」
「じゃあ、泣く子はいねえかあっていう……」
「それはなまはげです」
 やっぱ違うか、と呟く。往生際の悪い逸を思い切らせるように、秋果は星空に向かって宣言した。
「さあ、全力でサンタさんをしますよ!」
「ああ……わかったよ」
 やれというならやってやる、と。空中へと駆け出した秋果を追って、逸も翼を広げて飛び立った。
 担いだ袋、そのプレゼントのお届け先を目指し、秋果はエアライドを駆使して駆け上がる。跳躍を繰り返してビルの非常階段の手すりを踏んだら、そのまま次の跳躍で屋上を目指す。高く高く、星空の方へ。そこから見下ろした新宿の街は、各所のパーティ会場とクリスマス飾りによって、きらきらと輝いていた。
「きれいですね伏見さん」
 共に飛ぶ逸へと同意を求める。夜空を見上げるのもいいけれど、こうして俯瞰するのもまた味があるもの。そしてこの景色は、人の営みがあって初めて生まれるのだと、秋果はそう実感する。もし奪還戦で新宿島が攻撃を受けていたら……そう考えれば、より得難い光景に思えてくる。
「改めて、無事で良かった……!?」
 と、感じ入り過ぎたか、秋果は最後の一歩が足場にぎりぎり届かないことを悟る。まずい、目測を誤った――と空振りするはずの右足が、代わりに逞しい背中を踏む。
「あ、危なかった~」
「目的地はこの先だ。行くぞ」
 何でもないように返す逸の背を中継地点にして、再度跳躍。秋果はまた空を駆けて、飛翔で先行する彼を追いかけていった。
「伏見さん、ありがとう!」
 何も言ってこないところも、伏見さんらしいな、とそんなことを思いながら。

「ではその調子で、プレゼントの配布もやっていきましょうね」
「どの調子だよ……」
 ようやく到着したパーティ会場、比較的家族連れの多いこの場所に降り立つと、各テーブルの子供達が、歓声を上げてやってきた。
「新宿島の皆、良い子にしてたかな?」
『してたしてたー!』『プレゼントちょうだーい』
 どうせなら手渡しで、と考えていた秋果にとっては丁度良い。眼を輝かせた彼等に対して、大きな袋から取り出したプレゼントの箱を配っていく。大賑わいではあるけれど、ふと横を見れば、逸が「どうしたものか」という顔をして立っていた。
「……伏見サンタ、笑顔ですよ、笑顔!」
「え、笑顔か……」
 そう言われ、どうにか笑顔を作ってみせるが、薄めきれない目力と殺気が若干滲んでいるようで、子供達の側もどうしたらいいのか迷っている。
「良い子の皆、安心してね。尻尾のサンタさんも優しいサンタさんだから……!」
 必死のフォローが功を奏したか、意を決した一人の少年に続いて、伏見サンタの方にもプレゼント待ちの囲みが出来始めた。
 そちらに向かうのは男の子が多いようで、尻尾に乗るだの肩車だのとねだられるまま、逸は逸なりに子供達の相手をしていく。
「……良い子にしてたか……そうか。そりゃあ何よりだ」
 ありがとう、とプレゼントのお礼を言う少年に、不器用に返す逸の様子を盗み見て、秋果もふと息を吐く。
 そうしてついでに、後でこの写真も撮っておこうと心に決めた。
超成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【エアライド】LV1が発生!
【強運の加護】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV2になった!
【アヴォイド】LV1が発生!

舞剣・荊
【聖夜】
荷物をたくさん届けたら勝ちね
オッケー👌
勝ったら盾祀ニキの奢りな!


○準備
アタシは分身も光ったりもねーし
いつも通り配達するわ

配達先の住所と具体的な立地
荷物の注意事項や特記事項等々
盾祀ニキに確認
配達ルートは頭に叩き込む
職業配達人としてテキパキ準備

申し訳程度にトナカイ角カチューシャは着けとく


○配達
【飛翔】最高速度で移動
最短距離を翔ぶため
方向転換や加減速にビルの外壁や看板を利用したパルクールスタイル

配達先は窓やベランダから登場
開けた空間に届ける時は
アクロバティックな動きで着地

ハロー
はいプレゼント
受領印代わりにハイチーズ!
じゃメリクリ〜

もてなし食事は適当につまみつつ
サクサク配達
空を飛び交うモノは適宜足場に利用

あねーちのホーキじゃん
ついでにアッチまでよろ!

たかなしドローン発見
滅茶苦茶に振り回し呼びかける
たかなし~どこ配達したん?

トンカラ号とイェーイ
空だし2ケツもセーフっしょ
今夜は色んなのが飛び回っててキラキラしてるな

……ホントにキラキラ降ってきた
この光はるーちじゃね
とりまドローンに投擲


奴崎・娑婆蔵
【聖夜】
カタギの方々に感謝の意を示すべし
加えて勝負事と来りゃァ手を抜く気は毛頭無し
つまりプレゼント配布競争にガチる理由は十二分。よござんす


●小鳥遊に
・『トンカラ号』に搭乗&飛翔、そして『キラーズ・エイト』発動
・8分身で配達を一挙にこなす人海戦術ムーブ
・チャリのベルはクリスマスのジングルぽいのに換装済
へい?
どこからどう見てもサンタでございやしょう?

●由乃に
しかしユノの姉御も参加なするたァ
『寒空を飛ぶなんざノーセンキュー』とでも来るかと
成る程、勝負事にゃ引かねえ性分に加えて――アアそうだ
ちぃちゃい子にゃなんだかんだお優しいタチでござんしたね、カハハ

●舞剣に
(チャリを足場に使われつつ)
さすがは現役運び屋、まがりなりにもプロ
段取りに無駄がねえッたら

●春一に
おう、さすが教会暮らしの現役宗教の人
気合入っていやがる
いつもよりか倍増しで光るわ飛ぶわと……うおっまぶしっ
それにしても春一のの撒くこの星、行き先を照らすのに丁度良さげであることよ
一個パチっておいてもバレやせんかね(迂闊に触る)アーッ(爆ぜる)


樹・春一
【聖夜】
子供たちを笑顔にするためにプレゼントをお届けする……
シスターの得意分野ですね! はりきってまいりましょう!
空にきらきら星を撒きながら流星のごとく駆け抜けて御覧に入れますとも!
特別にいつもより多めにきらきらさせておきます!

あれっ 姉さんもアキラさんもなんで動かないんですか?
師匠はなんで増えてるんですか!? 荊さん! 見失いましたー!
えっこれ僕不利じゃないですか? 可愛い僕はひとりだけなんですよ!

でもこの星触ると爆発して光りますからワンチャンいい勝負できますよね
ふふふ、夜景と区別がつかないでしょう。クリスマスですから!
姉さんの箒は爆発させちゃだめですよ

みなさん! メリークリスマース!
プレゼントは勝利! ではなく、こちらの可愛いクッキー!
それに聖歌もおつけしましょう! ハレルヤです! 何を隠そうこれが本職!
全ての会場に聞こえるよう、全力で歌わせていただきますとも!
みなさんの行く道に幸多かれ! そして道を作る僕たちに栄光あれです!
来年も大勝利でございますーっ!!!


樹・由乃
【聖夜】
だいたいわかりました
速い方が勝ちなんですね
サンタの服は着ませんが、箒にサンタのぬいぐるみを乗せてちょっと飾ればいい感じでしょう

確かに寒空なんてものは私が飛ぶに相応しい場所ではありません
では不戦敗を許せるかと言うと否です
プレゼント? 荷物は持たない方が速いでしょうに

まあキッズが待っているというのなら仕方ありません
普段もっと重いものを積んでいるのです。支障なかろうでしょう
駅のやつ。スタートの合図をなさい

ただ前に進むだけであればそれほど速度は出ませんし、配達の手際もプロには敵いません
しかし私には箒が8本あります
そしてプレゼントは直接届けろとは言われてません

つまり小僧とドローンを叩き落しながら箒に働いてもらえば勝てるということです
ドローンに関しては人間を蹴り倒せば終わりです。早い勝負でした

ぬいぐるみがぬいぐるみを届けるって夢がありませんか
そして大きければ大きいほどよい。子供とはそういうものです
幸い重量もそれほどありませんし、可愛い袋に包めば満足度も上昇
大きく育ってよい信徒となるんですよ


小鳥遊・英
【聖夜】
なるほどゲーム。受けて立ちますが?????
まぁわたしは表立って行くのが苦手なので可愛いドローンちゃんにお任せですが

寒いのでなんかあったかそうなサンタ帽をお借りしましょうね
……組長、それ別の怪異では?

ドローンにプレゼントを括り付け、座標を指定させ
効果LV×20kmでカッ飛ばします
うむ。さすが新宿島ですね

樹さん(自称神の方)と、組長はあまり脅威ではありません。戦いは数ですからね、あねーち!
今回一番厄介なのはやはり剣舞さんです
これが本業ぱわー。侮れないですね、負けないようにわたしも頑張りましょう

ゲームのコントローラーを握り、いくつかのドローンの操縦権を握ります
傍らに開いたパソコンでドローンからの映像を見つつ
舞剣さんを追尾、進路妨害を行いましょう
うわこれ結構きもちわr(酔った)

残機に注意しつつ、星の弾幕を抜けて敵を……
弾幕濃くないですか?!


●ハレルヤ
 ――みんなのところにも、サンタクロースがやってくる!
 そんな謳い文句がポスターに踊る。幼い子供達はそれを楽しみにしているだろうし、そうでない人々も、サンタクロースとして現れるディアボロス達のことを心待ちにしている。これは聖夜の祭にして戦勝の祝い。厳しい戦いを乗り越えた人々と互いを労い、笑顔を届ける催しである。つまり。
「シスターの得意分野ですね! はりきってまいりましょう!」
 普段にも増してやる気に満ちた様子の樹・春一(だいたいかみさまのいうとおり・g00319)を、奴崎・娑婆蔵(月下の剣鬼・g01933)が眩し気に見遣る。
「さすが教会暮らしの現役宗教の人……気合入っていやがる」
 それはそれとして、カタギの人々に感謝の意を示すだけでなく、勝負事の要素もあるとなれば、こちらもやる気は十分、いや十二分にあるというもの。実際のところ、小鳥遊・英(Code name/Falcon・g00772)達は案内人が最後に付け足した一言に食い付いていた。
「なるほどゲーム。受けて立ちますが?????」
「荷物をたくさん届けたら勝ちね。オッケー👌」
「つまり速い方が勝ちなんですね」
 舞剣・荊(Thorm・g02226)に続いて、樹・由乃(堕ちた翠星・g06228)もまた独自の解釈で頷く。
「よごさんす。ひとつ勝負と参りやしょう」
「小僧……」
「何そのカッコ」
 返事の代わりにそんな問いが飛んでくるが、娑婆蔵の側は至って真剣、『トンカラ号』にまたがったうえにパラドクスで分身して、八人体勢で挑む構えだ。ちなみにちゃんとクリスマスらしく、チャリのベルはなんか良い感じにジングルっぽくされている。
「どこからどう見てもサンタでございやしょう?」
「わかりましたから八人でベル鳴らすのやめなさい」
「もはやそれ別の怪異では?」
 英が首を傾げているが、複数の会場にバラけて単体になれば、ちゃんとサンタとして扱えるような気もしてきた。そうして一方、娑婆蔵の側も由乃の方を物珍し気に眺める。こちらはサンタ衣装を着ることも拒否しているようだが。
「しかしユノの姉御も参加なするたァ……『寒空を飛ぶなんざノーセンキュー』とでも来るかと」
「まあ、確かに寒空なんてものは私が飛ぶに相応しい場所ではありません。ですがそれで不戦敗を許せるかと言うと否です」
 成る程、やはり勝負事には引けない性分らしい。
「まあ、キッズも待っているそうですからね」
「――アアそうだ、ちぃちゃい子にゃなんだかんだお優しいタチでござんしたね、カハハ」
「余計なことは言わなくてよろしい。では駅のやつ、スタートの合図をなさい」
「はい、それでは頑張ってきてくださいね」
 よーいどん、という楓の声を皮切りに、まずは真っ先に春一が飛び出した。空へと飛翔すると同時に、大小の光の粒をばら撒く。パラドクスによるそれは夜空に散って、夜空をさらに明るく彩った。
「特別にいつもより多めにきらきらさせておきますね!」
 聖夜らしく煌びやかに、そしてその合間を流星の如く駆け抜けて――。
「あれっ、姉さんもアキラさんもなんで動かないんですか?」
 スタート地点から動く様子のない二人を発見し、思わず彼も空中に留まる。娑婆蔵はチャリで空を走っていくのは見えたが、さて、あともう一人は。
「荊さん! 荊さーん?」
 あれ、完全に見失った。普段から運び屋として働いている荊は、事前に運び先を確認した上で迅速に駆け出していった。パーティ会場は街のあちこちにあるが、彼女の頭には最短ルートが描かれているのだろう。
「これが本業ぱわー。侮れないですね……」
「まあ普通にやっては本業に勝つのは難しいでしょう」
 スタート地点から動いていない英と由乃、その分析はある意味正しく、そして二人には勿論対抗策があった。
「しかし、私には箒が8本あります」
 戦闘時にも使っている砲撃用の箒が八本、由乃の周囲に浮き上がる。彼女に代わってサンタ服を着たぬいぐるみがそれぞれの箒には乗せられて、申し訳程度にクリスマスらしい飾りつけがされている。プレゼントの袋もしっかりと括り付けられているそれが、彼女に代わって働いてくれるだろう。
「プレゼントは直接届けろとは言われてませんからね」
「いや、各会場に顔を出してほしいと……ええ……?」
 本末転倒のやり方に楓が困惑しているが、そんなものはどこ吹く風、箒に続いて浮かび上がったのは多数のドローンである。
「戦いは数ですからね、あねーち!」
 操作用のデバイスだろう、コントローラーを握った英は、それぞれのカメラ映像を映し出すディスプレイを展開していた。サンタ帽子を頭に乗せて、そこから可愛いドローンちゃん達に指令を送る構えである。
「えっこれ僕不利じゃないですか? 可愛い僕はひとりだけなんですよ!」
 春一が悲鳴を上げる横を、二人の操る運び手達が高速で駆け抜けていった。

 一方、先行していた荊は冬の街中を縦横無尽に駆け回っていた。ビルの外壁や看板、非常階段の手摺や室外機など、高速飛行を行う中でも使えるものはいくつも存在している。事前に聞き取った届け先情報を元に、マンションの側面を翔け上がっていった彼女は、小さなベランダで行われているホームパーティへとお邪魔する。
「ハロー、はいプレゼント」
 わあ、と歓声を上げる子供にプレゼントの箱を手渡して――いつもならサインなり印鑑なりをもらうところだが、今回はスマホでカメラを起動。
『サンタさん……でいいの?』
「あー、そうそう。サンタだよサンタ」
 頭の上に乗せたトナカイの角型カチューシャを示しつつ、お届け証明代わりに写真を一枚。するとそこの家族連れからも、「こっちのカメラで記念撮影を」とか「どうぞ召し上がって」などと要望が飛んでくる。
 しばしそれらの相手をした彼女は、「次も待ってるから」と断ってベランダから身を躍らせた。
「じゃ、メリクリ~」
 ばいばーい、と手を振る少女にひらひらと手を振り返しながら、次の目的地へのルートへと眼を向ける。
 配達自体は普段通りだが、その後の対応がいつもとは違い、時間がかかる。というか「お得意でしょう?」とか何とか言われて、この手の面倒くさい場所を優先的に任されたような気配もあったが、その辺りは気にしないまま荊は夜空を加速していった。
「お、あねーちのホーキじゃん」
 道中で見かけたのは、サンタのぬいぐるみを乗せた一本の箒。持ち主が乗っておらず、何があったかはわからないが、配達の帰りだろうか。空っぽのそれに着地すると、「ついでにアッチまでよろ!」と指示を出した。競争みたいにバラけたので、他のメンバーの様子はよくわからないが、箒の持ち主は近くにいないらしい。
 そうして周囲を見回していると、今度は目の前にプロペラ音を響かせたドローンが迫ってきた。
「行かせませんよ!」
 こちらは勿論英の操るドローンだ。強敵と見た荊の進路妨害を狙ってきたようだが、戦い慣れた彼女からすれば特に脅威でもなかったらしい、飛んできたそれを普通に両手でキャッチする。
「たかなし~どこ配達したん?」
 適当に話しかけつつ、返事が無いかと振ってみる。ちなみに画面の向こうでは英が姿勢制御しようと頑張っているはずだが。
「ちょっ、振り回すのやめてください映像が――」
 ぐわんぐわん回るそれを凝視していたせいか、気分が悪くなってきた。
 うぷ、という声を最後に本格的に動かなくなったそれを、荊は首を傾げて小突いている。
「たかなしー、いきてるー?」
「生きてますから振らないで、とりあえずそのドローンどっかに置いていただけます?」
 ぶん回されるカメラ映像から目を離して、深呼吸。英は吐き気が通り過ぎるのを待つ。
 まあちょっとしたトラブルには見舞われたが、英の受け持った配達は順調、やはり新宿島でのドローンは動きが違う。
「この調子でしたら、優勝は間違いなく――」
「なるほど、やはりまずはお前を叩いておくべきですね」
「あねーち!? いやダイレクトアタックはさすがにどうかと!?」
 進路妨害は自分もやったのであまり強く言えないが、直接暴力にものを言わせに来た由乃から、英はコントローラーを握ったまま逃げ出した。
「早い勝負でしたね」
「勝手に亡き者にしないでくださいよ!」
 スタート地点で追いかけっこを始めた二人の様子を横目にしつつ、楓は新しいプレゼントの袋を手に取る。
「この調子ですと、配達数ではお二人がツートップになるでしょう。おめでとうございます」
 お疲れさまです、と頭を下げて、楓もまた配達先を選んで夜空へと浮かび上がていった。
「よろしければ、先程の届け先にも出向いて、顔を見せてあげてくださいね」
 プレゼントは喜んでもらえただろうが、この会場の参加者達は、サンタクロース、そしてディアボロスがやってくるのを心待ちにしているはずだから。

「イェーイ、組長調子どう?」
「おお、舞剣のじゃァございやせんか」
 空中で発見したトンカラ号の荷台に、飛んできた荊が着地した。互いの荷物の捌け具合を確認しつつ、二人乗りのままそらを走る。
「さすがは現役運び屋……段取りに無駄がねえッたら」
 この辺も配達においては馴染みの場所なのだろう、それでも、イベントのためか少しばかり勝手が違うが。見下ろしたそこは人々の飾り付けたイルミネーションで煌びやかに輝いて、空には幾人ものサンタクロース達がプレゼントを抱えて飛び回っている。
「今夜は色んなのが飛び回っててキラキラしてるな」
 趣向を凝らした者も多いらしく、夜空もまたいつもより華やかに見えた。まるで光の粒が踊るよう……とか言っていたら、その一部が目の前まで降りてきた。
「……ホントにキラキラ降ってきたんだけど」
「ははあ、行き先を照らすのに丁度良さげで――」
「いや、これさあ……」
 なんか見覚えがあったので、荊はそれをそっと摘まんで、近くを通りかかった英のドローンへと放り投げる。きらきら光った小さな星は、対象に命中したところで眩く爆散した。
「うおっまぶしっ」
 ドローンのカメラの向こうでも悲鳴が上がっていたようだが、それはともかく。
「はるーち近くに居るんじゃね?」
「それよりも、こう……あっし等このキラキラに取り囲まれてんじゃァ……?」
 ほどなく、夜空に綺麗な光の花が咲いた。満天の星空がさらに美しく彩られ、それを見上げた人々が沸く。そして丁度そこに、サンタクロースの一人が降り立った。
「みなさん! メリークリスマース!」
 プレゼントは勝利! ではなく、こちらの可愛いクッキーです!
 炊き出しや美味しいものを配るのも、子供達の相手だって手慣れたもの。現役教会暮らしの本領を発揮して、春一はパーティに集った人々をもてなしていく。大量にあったプレゼントの箱はあっという間に袋から姿を消してしまった。
「お菓子は行き渡りましたかー? それでは、聖歌もおつけしましょう! ハレルヤです!」
 肉声だろうと会場の隅々まで声を届けられるよう、大きく息を吸い込んで――。
 今年も一年ありがとうございました。みなさんの行く道に幸多かれ、そして道を作る僕たちに栄光あれ。そんな思いを込めた歌声が会場を満たす。
「来年も大勝利でございますーっ!!!」
 サンタクロースで、ディアボロスで、シスターでもあるゲストのために、あたたかな拍手が響いていた。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【飛翔】がLV6になった!
【モブオーラ】LV1が発生!
【フライトドローン】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV2が発生!
【フィニッシュ】LV1が発生!
【反撃アップ】がLV2になった!
【命中アップ】がLV2になった!

朱鷺・新
握ったチラシ)急募:サンタクロース

正月を迎えるには流石に厳しい懐事情。研究費に注ぎ込んだとは流石に言えない…

手渡された赤い衣装と付け髭とか正直、インドアオタク気質のボクに似合わないなぁ

おい、ダレだよ
あのちっこい子可愛いとか言った奴
聞こえてるよ!!たく…

行きますか…
他の人ほど上手く飛べるわけじゃないけど、紫の魔力翼を展開して空を舞います

ボクの担当は、教会と併設の孤児院…
デーモンのボクが教会ってネタかな?

ふわりと子どもたちの前に降りて、プレゼントを配ります。

子どもたちと交流して話を聞いていると

えっ?
孤児院の個室で熱出して寝込んでる子が居る?

薄暗い個室で咳き込みながら眠る少女
しゃーないなぁと言った表情で、毒使いの知識で製薬、テキパキと治療を行って軽く頭を撫でます

メーリークリスマス…
みんなにはナイショのボクからのプレゼント
特別な日は、みんなで楽しまないとね?てかボクは柄じゃないけどさ


●聖夜のお仕事
 赤い衣装に付け髭、クリスマスと言えばお決まりの格好ではあるが、朱鷺・新(毒沼・g10803)からすると少々抵抗を覚える。この手のものはインドア派ではなく、こう……社交的なパーティ好きが着るべきでは?
 少々葛藤はあるが、厳しい懐事情を考慮して、彼は大人しく袖を通した。周囲の誰かから「あのちっこい子可愛い」という声が聞こえたような気がして、視線を走らせ――こんなことをしても意味がないと諦めたか、新は夜空に向かって翼を広げた。
「行きますか……」
 紫色に輝く魔力の翼で星の瞬く空を舞い、担当することになった届き先へと向かう。そこは質素ながらクリスマス風に飾られた教会と、併設された孤児院だった。
「……デーモンのボクが教会って」
 クジ運の皮肉のようなそれに苦笑しながら、子供達の集うパーティ会場となったそこへ、ふわりと降り立つ。
 サンタクロースの訪れにわっと歓声が上がって、普段は静かな教会が俄かに活気づく。子供達に引っ張られるようにして教会の中に導かれた新は、ささやかなもてなしを受けながら、彼等にプレゼントを手渡していく。
 バイト感覚でやってきた場所ではあるけれど、「ありがとう」と笑う彼等を見ているのは、そう悪い心地ではない。
 腰を上げた新は、こういう時に前に出てこれないタイプの子供達を率先して構いに向かう。そうして交流を深めたところで。
「……ん?」
 一通り配り終えたところで、プレゼントの箱が一つ余っていることに気付く。
「まだプレゼントもらってない子って居る?」
『どうだっけ?』『ええとねえ……』
 周囲の顔ぶれを確かめていた少年達は、やがて一人の女の子の名前を挙げる。話によると、タイミング悪く風邪をひいてしまい、パーティに参加することもできずに眠っているという。
「そっか……じゃあ、その子のところにも届けに行こうかな」
『いいの?』
 付け髭の下で「しゃーないなぁ」という表情をしながら、新は頷く。
 案内してもらった孤児院の一室、咳き込み眠る少女に、毒使いの知識を活かした薬を処方して――。
『サンタさん、きてくれたんだ……』
「特別な日は、みんなで楽しまないとね?」
 さあ、薬を飲んだら少し眠ろうね。そう声をかけて少女の頭を撫でる。安心したように眼を閉じた彼女の枕元に、プレゼントの箱を置いて。
 こんなの柄じゃない、なんて思うけれど、これも含めて、今日は特別なのだろう。
超成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【フライトドローン】がLV2になった!
効果2【命中アップ】がLV3になった!

相原・相真
エトヴァさん(g05705)と参加
自前の衣装も準備してサンタとして頑張ります
サンタらしさに髭は大事ですからね
…それに、子供怖がらせたくないですし(どうにも意識して笑うのが苦手)

プレゼントは用意してもらったものを使用
髭で表情を誤魔化しつつ頑張って配っていきましょう

みんなディアボロスのためって言ってくれますけど、
むしろこっちが助けて支えてもらってると思う
だから『応援してくれて、支えてくれてありがとう』
そういう感謝の気持ちをちゃんと伝えたい
…なんて思ってたら見事に言いたいことが被っていたようで
それには思わず笑ってしまいそうです

パフォーマンスはエトヴァさんみたいには出来ませんが、
プレゼントを配るときに【浮遊】で手を繋いで空中散歩とかやったら喜んでもらえますかね?

一箇所と言わず程々に多くの会場を回るつもり
【飛翔】で移動中の夜景も楽しみです
去年よりさらに広くなりイルミネーションの灯る新宿島
…たしかに素敵なご褒美ですね、これは

そしてこれは忘れちゃいけないですね
みんな、メリークリスマス!


エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
相真さん(g01549)とご一緒に

はいはい、サンタクロースやりたいっ
憧れの職業体験だ
飛翔してプレゼント配るよ
ちゃんと厚着していく……サンタ服でな(着込む)
相真さん……白髭似合うな
ふふ、サンタが来たら、きっと笑顔で迎えてくれるよ

街の夜空を飛びまわり、会場にプレゼントを配って回ろう
下りる前に、冷気の支配者を上空に集めるか、パラドクスの幻想で上手い具合に雪を降らせてみたいな
ホワイトクリスマスもいいなって

これでも航空部隊所属のエンゼル(?)だ
空のパフォーマンスは任せて
宙返りや逆さまに現れたり、ベランダに舞い込んだり、楽しくちょっとサプライズしつつ
メリークリスマス!と贈り物を渡そう

いつも応援してくれて、支えてくれてありがとう
って言おうとしたら、まさに相真さんと一緒だったよ、うん

皆の応援があるから……頑張れるんだよ
いつもそう感じてる
だから、たくさんプレゼント配って、交流して
今夜は夢と幸せを届けたいんだ

サンタさんのご褒美はきっと、皆の喜びの声と
見晴らす街の夜明かり
一緒に伝えよう
メリークリスマス!


●得難いご褒美
 赤い衣装と白い髭は、サンタクロースをやるのならば必須だろう。冬場の寒空を飛ぶに当たってこの厚着は嬉しいし、相原・相真(銀腕・g01549)としても、半分表情を誤魔化すことができて丁度良い。
「相真さん……白髭似合うな」
「子供怖がらせたくないですしね……」
 今回同行するエトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)の言葉に、「意識しての笑いはどうしても苦手だ」と返す。割と切実な部分はあったけれど、対するエトヴァは微笑ましいと言った様子で目を細めていた。
「ふふ、サンタが来たら、きっと笑顔で迎えてくれるよ」
「だと良いんですけど……」
 着替えを終えて、プレゼントのたっぷり詰まった袋を背負えば準備完了、「さあ行こう」というエトヴァの声を合図に、二人は星空へと飛び立っていった。
 今夜は風もなく、頭上の星もよく見える。パーティに参加した一般の人々も、きっと揃って空を見上げているだろう。
 それならば、と翼を一度大きく振るって、エトヴァは上空でパラドクスを展開する。描いた幻想を現実に、美しい雪を生み出し、舞わせて、局所的なホワイトクリスマスの光景を形作る。そのまま空中をしばし舞い、地上へと降り立った彼は、人々の盛大な拍手によって迎えられた。
「いや……すごいですね」
「これでも航空部隊所属のエンゼルだ、空のパフォーマンスは任せてほしい」
 ふふ、と誇らしげに笑う彼と共に、相真もまた駆け寄ってくる子供達を笑顔で迎えた。
 さて、うまく笑えているだろうか――? と、そんな心配も必要なくなるくらいに、子供達はサンタクロースに夢中で、人々の感謝の声は温かい。ありがとう、という言葉はプレゼントに対するものだけでなく、新宿島を守り抜いたことにも向けられていたのかもしれない。
『さあ、サンタクロースさん達も、パーティを楽しんでいってくださいね』
 労いの言葉と共に振舞われる料理をいただきつつ、相真はそこで溜息をひとつ。
「みんなディアボロスのためって言ってくれますけど、むしろこっちが助けて支えてもらってると思うんですよね……」
 笑顔でパーティを楽しむ参加者達を遠目に、そう呟く。この光景こそはディアボロス達が守り抜いたものであり、同時に支えとなるものでもある。
「いつも応援してくれて、支えてくれてありがとうって言いたいよな」
「ですよね」
 どうやら、言いたいことは完全に被っていたらしい。相真の言いかけた言葉を、エトヴァがそのまま継いでいた。
 今度は意識したものではなく、自然とこみ上げてきた衝動のまま、相真とエトヴァは笑みを交わす。そうして一頻り笑ってから。
「皆の応援があるから……頑張れるんだよ。いつもそう感じてる」
 だから、たくさんプレゼント配って、交流して、今夜は夢と幸せを届けたいのだと。
「もう一飛びしていこうか」
「パフォーマンスはエトヴァさんみたいには出来ませんが、手を繋いで空中散歩とかやったら喜んでもらえますかね?」
「ああ、それは名案だと思う」
 サプライズ風にそんな催しも展開しながら、二人はいくつもの会場を巡っていく。
 本職には及ばないにしろ、このサンタクロース業も結構大変だ、と実感した頃だろうか。忙しく飛び回る中で、ふと、相真は空からの光景を眺める。
 改めて目にしたそれは、各所で開かれたパーティと、この日のために施したクリスマス飾りが混ざり合い、宝石のように煌めいて見える。実感するのは難しいかもしれないが、奪還地域も増えたことで、このイルミネーションもきっと去年より広くなっているはずで――。
「サンタクロースの報酬は、きっとこれだな」
「……たしかに素敵なご褒美ですね、これは」
 皆の喜びの声と、人の営みを映した夜景。良い職業体験になった、と納得しながら。
「それじゃ、一緒に伝えよう」
「これは忘れちゃいけないですね」
 メリークリスマス。共に戦い行く人々へ、星空からの言祝ぎを。
超成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【託されし願い】LV1が発生!
【液体錬成】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!
【反撃アップ】がLV3になった!

紫空・千景
【千櫻】

櫻子は小さい頃、サンタを信じてたか?
私はな――今も信じてるよ
こうして私達が繋いでるのが何よりの理由かな
…噫、でも
寝てる間に贈り物を置いていく髭のご老人の話に縁は無いのだが

さてサンタ服も着たし準備完了
初めては何事も大きく記憶に残るそうだぞ
噫、聖夜は世界が変わっても
沢山の笑顔を貰いに行こう、櫻子

贈り物はXmasに因んだ手作り菓子を特別包装した品
勿論、自作だ
作りたい物を作りたいだけ
何より、届けたかった
笑顔と希望を

空を翔ける
地からでは見れぬ景色を目に焼き付けて
競走は不要だな
笑顔にするのは何人でもいい
そっとひと袋だけポケットに忍ばせた

楽しいなと言えば重なる様
いつかの茶会と同じくサンタでありながら
ふたり子供みたいな顔だってするんだろうな
想い出と共に

さて大体終わっ……
おや、櫻子の腹は素直だな
好い事だぞ
ならば私達も何か食べに行こう
サンタにも宴に用意されているらしい

ほら、櫻子
――Merry Christmas.
途中忍ばせたひと袋はあんたへ
……ふふ、考える事は同じか
では暫しお互いの味に蕩けてしまおう


和宮・櫻子
【千櫻】
サンタ?信じていたとも。
おや、今も?嗚呼成程そういうことか、そういう意味なら今でも信じていると私も回答しよう。はは、そちらの方は流石に小学生の時分に卒業した

サンタ服に袖を通すのは初めてだ
嗚呼行こう。刻逆により世界を捻じ曲げられて辛い思いをしているかもしれない子供達に少しでも笑顔を届けてあげたいから
世界が変わっても素敵な聖夜は訪れる

聖夜を二人駆ける
勝敗に興味はない唯届けられるだけ、届けてあげたい
贈るのは自作の菓子。あれもこれも作りたい等と色々考えつつもなんとか決めて作ったもの
しかし一つだけポケットに忍ばせておこう

嗚呼楽しいな、とても楽しい
贈る側に回っているのに童心に返ったよう
ある秋の日、君と茶会をした時もこんな気持ちになりながら菓子をつまんだっけ

う…お腹が鳴ってしまった、恥かしい
すまない素直すぎる腹で。でも甘い香りを嗅ぎ続けていたらつい
私達もご馳走で腹を満たしに行こう

それを私に?わー嬉しい
実は私も君に渡そうと思って一つとっておいた
考えることは一緒だな
メリークリスマスだ、千景


●願いを込めて
「櫻子は小さい頃、サンタを信じてたか?」
「勿論、信じていたとも」
 紫空・千景(夜明の導べ・g01765)の問い掛けに、和宮・櫻子(藤と曼殊沙華・g01999)は頷いて返す。しかしながら、幼き日を思い返しての問いではなかったようで。
「私はな――今も信じてるよ」
 少々予想外の反応に、櫻子が「おや」と首を傾げてみせると、千景はその意味を説明するように言葉を継いだ。
「こうして私達が繋いでるのが何よりの理由かな」
「嗚呼成程そういうことか、そういう意味なら今でも信じていると私も回答しよう」
 納得いったというように頷く櫻子に、いたずらっぽく千景が付け足す」
「……噫、でも……寝てる間に贈り物を置いていく髭のご老人の話に縁は無いのだが」
「はは、そちらの方は流石に小学生の時分に卒業した」
 とはいえ今回はそちらの役回り、櫻子は用意された赤い衣装を広げて見る。あまりにも特徴的過ぎて、多分この時期のイベント以外で着ることはそうそうないだろうと思えてしまう。
「サンタ服に袖を通すのは初めてだ」
「初めては何事も大きく記憶に残るそうだぞ」
 なるほど、と頷きながらそれを羽織る。新宿島の冬空においても、それはなお暖かく感じられるだろう。
「噫、聖夜は世界が変わっても、沢山の笑顔を貰いに行こう、櫻子」
「嗚呼、行こう」
 刻逆によって捻じ曲げられたこの世界、辛い思い、怖い思いをしている子供達も居るだろう。そんな彼等に、少しでも笑顔を届けてあげたい。世界が変わっても、素敵な聖夜は訪れるのだと知らせるために。
 星空へと昇った二人は、共に空を駆けてイベントに湧く会場へと向かう。抱えたプレゼントの袋には、手作りしたお菓子が詰まっていた。
 あれもこれも、作りたいものを作りたいだけ、これが希望と笑顔に繋がるのならと、たっぷり願いを込めたそれを、会場の人々へ、子供達へと配っていく。
「メリークリスマス、いい子にしてたかな?」
『してたよ! 僕にもプレゼントもらえる?』
「もちろんだ、さあどうぞ」
 櫻子の言葉に『ありがとう!』と元気よく答えた少年は、一緒に来ていたのであろう友達の輪に戻っていく。早速箱を開けてわいわい騒ぎ始める彼等の姿を目で追って、千景はふと口元を綻ばせる。
「楽しいな」
「嗚呼楽しいな、とても楽しい」
 贈る側に回っているのに、まるで童心に返ったよう。愉しめるのは子供達ばかりではない、というのは嬉しい発見だろうか。
 そしてそれと同時に、二人はある秋の日を思い出す。あの時も、二人菓子を摘まんで、こんな気持ちになったっけ――。感情が呼び水となった思い出は、また別のものを呼び寄せる。たとえば。
「さて大体終わっ……」
 手元の袋を覗き込んでいた千景は、聞こえたその音に、ゆっくりと櫻子の方を振り返る。一方の彼女は完全に顔を背けていたけれど。
「……すまない、素直すぎる腹で」
「なに、好い事だぞ」
 千景のフォローに、彼女は「甘い香りを嗅ぎ続けていたらつい」と白状した。
「幸い、サンタにも宴に用意されているらしい」
「それなら、私達もご馳走で腹を満たしに行こう」
 確かに、プレゼント配っている際に「お二人も是非」と誘う声はいくつもあった。新宿島の人々からディアボロスへ、感謝を込めたその料理にありつくことを決めて。
「それから、櫻子――Merry Christmas」
 いい機会だと、千景はプレゼント配りの際にとっておいたお菓子をひとつ、櫻子に手渡す。
「それを私に? わー嬉しい」
 そう言って受け取った彼女もまた、確保していたプレゼントを差し出した。
「実は私も君に渡そうと思って一つとっておいた」
「……ふふ、考える事は同じか」
 では、暫しお互いの味に蕩けてしまおう。そう言う彼女に頷いて、二人は早速それを口に運んだ。
「メリークリスマスだ、千景」
 夢と希望と感謝を込めたそのお菓子は、きっと幸せな味がするだろう。
超成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【ハウスキーパー】LV2が発生!
効果2【能力値アップ】がLV3になった!

咲樂・祇伐
🌸樂祇
サンタクロース側

サンタクロース?
いいですね!お兄様!サンタさんにもなってみたかったの
お兄様と同じ、サンタさんになれて嬉しいな…
纏うのは桜色のもこもこサンタ服

語る、あなたの横顔は優しくて
何よりひとらしくて、嬉しくて
私もそう思います
信じていてくれるから、応えたい
この掌は小さくとも
守れている信じてくれる存在があるならば
わたしはここに居ていいのだと認めて貰えている気がして

お兄様、なぜ箒を?
サンタさんはトナカイのひいたソリ
確かに!
あなたのソリは、愛車の桜蘭号ね
そして私の定位置も

何時ものように後ろにのり
ぎゅと背に抱きつく
気恥ずかしくて
嬉しいのは秘密
風が冷たくてよかった
火照った頬を隠せるから
わぁ!お兄様!

クリスマスの夜景
賑やかなしあわせの彩に溢れているよう
暖かな灯に頬が弛む

早速配りましょう!
メリークリスマス、咲って
花吹雪と共に、お兄様と用意した贈り物をプレゼント!

喜んで貰えたら私達も嬉しいわ
ええ、お兄様
沢山沢山、笑顔を咲かせにいきましょう

皆の笑顔を貰える─私達はとっても幸せな
サンタさんなのです


咲樂・神樂
⚰️樂祇
サンタクロース側

さぁ!祇伐!
サンタクロースになるわよー!
あたしは毎年、祇伐だけのサンタだったけど……今年は特別よ

人間一人の力は小さくとも、その信じる心は大きな力になる…改めて感じたの
考えてみればあたし達と一蓮托生
敵陣の真っ只中に家ごと飛んでくなんて……
あたし達はあたし達だけで戦ってるわけじゃないってことね!

さっそく箒に跨り、飛翔で──え?
サンタって箒に乗ってるんじゃないの?
ふふ、じゃあ桜蘭号に乗っていきましょ!
あたしの翼はこのチャリよ
またの名を戦友

いつもの様に、祇伐を後ろにのせて空を翔ける
空から見る地上は星空のようね!
特別な夜景はいちばん大切なあなたに贈りたい
それより美しいのは、無邪気に咲うあなたのかんばせだけれど

配るのは夢と希望と感謝を込めた…とっておきのプレゼント!
祇伐と一緒に作ったクリスマス版フォーチュンクッキーも入ってる
メリークリスマスの合言葉と一緒に、変わらずに日々が続くのだと
あなた達の勇気を讃えて贈り物を贈っていくわ!

いいわ、楽しくなってきた!
どんどん配っていくわよ!


●天と地の星
「さぁ! 祇伐! サンタクロースになるわよー!」
「いいですね! お兄様! 私もサンタさんになってみたかったの!」
 咲樂・祇伐(花祇ノ櫻禍・g00791)の元気の良い返事、に咲樂・神樂(離一匁・g03059)は感慨深げに頷いて返す。この時期は毎年祇伐だけのサンタとして働いては来たが、今年は特別、人々のためのサンタクロースとして振舞うのだ。
 感謝と労いの気持ちを彼等にも届けたい――そう、人間一人の力は小さくとも、その信じる心は大きな力になると、此度の戦いで彼は改めて実感したのだから。
 考えてみれば戦うディアボロス達と一蓮托生、敵陣の真っ只中に家ごと飛んでいくというのはただ事ではない。
「あたし達はあたし達だけで戦ってるわけじゃないってことね!」
「私も、そう思います」
 神樂の語りに祇伐も同意する。信じていてくれるから、応えたい。そう在るからこそ、ここに居ていいのだと認めて貰えているように思えるのだ。そして――傍らの兄が同じ思いで、優しく、人らしくあることがとても嬉しい。
 だからこその、良い機会。桜色のサンタ服に身を包んだ祇伐は飛び立つべく星空を見上げる。さあ、共に空へと……。
「行くわよ、祇伐!」
「お兄様、なぜ箒を……?」
「え? サンタって箒に乗ってるんじゃないの?」
 それは魔女とかそういうのでは? 箒に跨る構えを取っていた神樂を止めて、「サンタさんはトナカイのひいたソリです」と説く。とはいえ、空飛ぶソリなんてここにはないわけで。
「ふふ、じゃあ桜蘭号に乗っていきましょ! あたしの翼はこのチャリよ!」
「そうですね!」
 というわけでこちらも定位置、神樂の後ろに乗って、ぎゅっとその背に抱きついた。
 飛翔効果で浮き上がり、冷たい師走の風が気恥ずかしさで上気した頬を撫でていく。自転車を操る兄の方には、気付かれてなければいいのだが――。
「わぁ! お兄様!」
 星々の間に紛れ込むように、二人を乗せた自転車は進み、眼下には華やかな街の光景が広がって、祇伐は思わず歓声を上げる。
「空から見る地上は星空のようね!」
 光の数では及ばないかもしれないけれど、色の種類では負けていない。祝いや労い、感謝を込めたこの光の一つ一つが、人の彩と言ってもいいだろう。暖かなその灯に、祇伐の頬が緩む。
 同じ夜景に臨んではいる神樂だけど、少しばかり惜しい気持ちはあった。背中越しではちゃんと見られないけれど、そうして無邪気に咲う彼女の様が、本当は一番美しいのだと、そう知っているのだから。

 しばしの間、空中散歩を楽しんで、二人のサンタクロースを乗せた桜蘭号はパーティ会場の一つへと降り立つ。集まった家族連れや恋人達、この戦争を乗り越えた新宿島の人々が、二人の到着を歓迎する。
「盛況みたいねえ」
「お兄様、早速配りましょう!」
 雪ならぬ花吹雪と共に舞い降りた二人は、用意してきたプレゼント――夢と希望と感謝を込めた、クリスマス版の特製フォーチュンクッキーを配っていった。
 これは特別な日のお祝い、秘められた占いもイベントを彩るもの。けれどそんな日が、平和な日常が、これからも変わらず続いていくのだと信じてほしい。ディアボロスである自分達を信じ、命を預けてくれた彼等の勇気を讃えて、それから子供達にも笑っていてほしいと、彼等一人ひとりの顔を見ながらプレゼントを渡していく。
『ありがとうサンタさん!』『開けてみていい?』
「ええ、もちろんよ!」
 楽しんでくれるだろうか、と彼等の姿を目で追っていた祇伐は、フォーチュンクッキーの中身に一喜一憂する様に、そっと安堵の息を吐く。
「いいわ、楽しくなってきた! どんどん配っていくわよ!」
「ええ、お兄様。沢山沢山、笑顔を咲かせにいきましょう」
 配るべきプレゼントはまだまだたくさん残っている。二人の訪れを待っている人も、それだけたくさん居るはずで。
 そんな皆の笑顔を貰える――サンタにとっては、きっとそれが幸せなプレゼントなのかもしれない。 気合十分な様子の兄に、祇伐もまた微笑んで返した。
超成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【飛翔】がLV8になった!
効果2【グロリアス】LV1が発生!
【ガードアップ】がLV3になった!

レジーナ・ネイサン
【CANVAS】

サンタクロースの衣装を纏って
新宿島の子供達にプレゼントを届ければいいんだね?
ふ、今日は私の事はサンタと呼んでくれ
ギィースもトトも、ブラシもナイスサンタだ
気合は十分
さあ行くぞ、狙うは優勝!
良いコは居ないかああぁ

エアライドで最適ルートを探りながら子供達の待つ場所をメインに巡る
何で知ってるの!?…って、なるほど
高い場所へお邪魔する時はトナカイ風に飾ったフライトドローンも用いて
子供達が楽しんでもらえるような演出でいこう
手品もいいね!きっと喜ぶさ

メリークリスマス!
プレゼントを渡せば喜んでもらえて
目の前で笑顔が見れるのは、悪くない
こんな依頼も、なんでも屋さんの所にも来たりする?
ん、別?

トトやブラシが子供達に追いかけられてる
あ、思い切り撫で回されて…
がんばってね、と目で応援をしながら

ここは教会兼、孤児院って所かな
会場の一つみたい
行ってみようか
みんな良い笑顔をしてる
心が行き届いてる、とは不思議な言い方だ
――そう
そういう所も、ね
あなたがそうだった?…とは聞けず

…うん、行こう
どんどん配るぞ!


ギィース・エレクレ
【CANVAS】

サンタクロースの衣装!
わぁ!レジーナちゃんサンタ可愛いね!
ブラシちゃんもトトも帽子を被って可愛い!
子供達の為にプレゼントを贈ろう!
はーい!優勝しようね!
ふふっ、良い子は居ないかぁって悪い子は居ないかぁとあのキャラの逆だね!

パタパタと空を飛んで様子を見る
んー、子供達が住んでる家を探って
ふむふむ、そういえばあの家は子供いたよねーん
何でも屋の仕事が役に立つとはお客様、様々だね!
プレゼントはサプライズ的に
手品の様に出したら子供達は喜ぶかな?

そうだね、笑顔が一番!
喜んでもらえるのが嬉しいよね!
ん?何でも屋で?そうだねぇ
別の仕事ではした事あるよ?
何かは内緒!

あぁ、ブラシちゃんとトトは子供達に人気だね
追いかけ回されてる、あっ捕まった!
ブニブニされるー
あはははっ、大変そうだね

教会兼孤児だね
ここは皆の心が行き届いてるね
みんながみんな孤児院っていってるけど
良い場所だけじゃ無いよ
子供を奴隷みたい扱ったり、売ったり…
なぁーんて。
そういうところもあるよという話!
子供達が待ってる!行こう!行こう!!


●笑顔のために
 ソリはないけど準備は万端、赤い衣装を身に纏い、レジーナ・ネイサン(灰色キャンバス・g00801)はプレゼントの詰まった袋を担ぐ。中身の保証は出来ないが、新宿島の子供達はみなプレゼントが届くのを待っているはず。
「ふ、今日は私の事はサンタと呼んでくれ」
「わぁ! レジーナちゃんサンタ可愛いね!」
 そう直球で言われると少々反応に困るが、とにかく。ギィース・エレクレ(誘惑の道化師・g02447)の称賛の声に、レジーナ・ネイサン(灰色キャンバス・g00801)は頷いて返す。
「ギィースもトトも、ブラシもナイスサンタだ」
 こちらもサンタっぽい帽子を被って可愛らしい。気合も入ったところで目的の配達のため、レジーナは冬の夜空へと飛び出した。
「さあ行くぞ、狙うは優勝! 良いコは居ないかああぁ!!」
 それ「悪い子は居ないかぁ」っていうあれの逆だね、なんて名前だっけ? とぼけた反応を返しながらギィースとサーヴァント達が続く。
 届け先の候補からエアライドで最適ルートを辿りつつ、先頭を切ってレジーナは進む。大きな会場よりも、集合住宅周辺の家庭的な場を選んで、そちらの方へ。
「えーっと……?」
 この建物の何階だっけ? 統一された構造のマンションだと各部屋の特徴を探るのに難儀することになるのだが、その辺りに丁度、ギィースのフォローが入る。
「ふむふむ、そういえばあの家は子供いたよねーん」
「え、何で知ってるの!?」
「お仕事の方で、ちょっとね」
 場所が分かれば後は喜んでもらえるように趣向を凝らして。トナカイ風に飾ったフライトドローンに乗って、窓の外からお邪魔したり、ギィースが手品を披露したりと、二人はあの手この手で配達を続けていった。
『ありがとう、サンタさん!』
「ああ、また一年いいこにしてるんだよ」
 ベランダから見送る子供達に手を振り返して、次の届け先に向かうために空へと飛び立つ。それにしても、こうして笑顔で感謝されて悪い気分はしないもの。
「やっぱり喜んでもらえるのは嬉しいよね!」
 ギィースのその言葉に、レジーナはふと口元が緩むのを感じる。
「こんな依頼も、なんでも屋さんの所にも来たりする?」
「ん? そうだねぇ……別の仕事ではした事あるよ?」
 いまいち要領を得ない答えではあったが、彼にそれ以上の説明をする気はないらしい。もう一度問いかけるか考える前に、二人は次の届け先に到着していた。

「ここは教会兼、孤児院って所かな」
 素朴ながらクリスマスらしく、明るく飾られた教会、プレゼントを待ちわびている子供覆いだろうそこへ、残りの箱の数を確認しながら入っていく。ささやかなパーティ会場となっていたそこでも、やはりサンタクロースは歓迎される。教会の人からの感謝の声、労いの言葉、そして子供達の歓声と笑顔、ブラシとトトは早速彼等に興味を持たれて、追いかけ回されていた。
「あぁ、ブラシちゃんとトトは子供達に人気だね」
「あっ捕まった」
「あはははっ、大変そうだね」
 思い切り撫でまわされている様子を、「がんばってね、これも仕事だから」という目でレジーナが見送る。そして、共にそんな姿を、パーティの様子を眺めていたギィースは、変わらぬ笑顔のままぽつりと呟いた。
「ここは皆の心が行き届いてるね」
「心が行き届いてる、とは不思議な言い方だ」
 でもみんな良い笑顔をしている、と頷くレジーナに対し、彼は目を合わせぬまま。
「孤児院ってさ、良い場所だけじゃないよ。子供を奴隷みたい扱ったり、売ったりする所も……」
「――そう、そういう所も、ね」
 あなたがそうだった? と、レジーナは出かかった言葉を呑み込む。一瞬、沈黙が降りたところで。
「なぁーんて。そういうところもあるよという話!」
 冗談めかして彼が言う。その態度はきっといつもと変わらない様子だった。
「子供達が待ってる! 行こう! 行こう!!」
「…うん、行こう」
 今はそれは置いておこうと心に決めて、レジーナは気を引き締め直す。
「さあ、どんどん配るぞ!」
 別れを惜しまれているトトとブラシを連れ帰るのは、少々大変かもしれないけれど。星空の下、また別の子供達に笑顔を届けるべく、サンタクロースは空を舞う。
超成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【パラドクス通信】LV1が発生!
【友達催眠】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV4になった!
【能力値アップ】がLV4になった!

薔薇星・パッフェ
サンタの衣装に身を包み、颯爽と配達するのである
やるからには一番多く届けて優勝である!

身軽になるようにプレゼントをアイテムポケットに入れて移動
短い距離にある会場には最適な移動経路で配れるようにエアライドを使用し、遠距離の会場には飛翔で移動するのだ

会場の近くまで移動したらアイテムポケットからプレゼントの入った袋を出して担ぎ、サンタらしさを演出する
1位になることとサンタらしさ、これを両立してこそのパッフェ(パーフェクト)である!

子供達にプレゼントを配るのだ
…なに?本当はサンタさんなんていないと?
慧眼である。キッズになら秘密を話してもいいだろう
(キッズにだけ聞こえる小声でお話をする)
そうである。あの夏、サンタは秘密のおもちゃ工場で刻逆にあったのである。そしてその地はいまだに取り返せていないのだ…我輩はサンタの代理である
サンタはいる。…これは我輩と君だけの秘密であるぞ?

では、私は次の会場に行こう!

…サンタの存在を信じられる、子供だけが見られる短い夢
それを今壊すことはあるまい
必ずその日はくるのだから


●二人の秘密
 サンタクロースの衣装に身を包み、薔薇星・パッフェ(役『吸血鬼 薔薇星・パッフェ』・g10767)は颯爽と空を駆ける。エアライドで空気を蹴り、最短距離で進む彼の姿は随分と身軽に見えるが、もちろんアイテムポケットにはプレゼントの箱が詰まっている。
 抜かりなく、新宿島の力を十分に利用して、目指すはもちろん優勝である。
「会場はこの先であるな……?」
 目的の場所が近付いてきたところで、パッフェはアイテムポケットからプレゼントを詰めた袋を取り出し、背に担ぐ。速度、効率はもちろん重要だが、これが人に見られる仕事だということを、彼は十分心得ていた。
「1位になることとサンタらしさ、これを両立してこそのパッフェである!」
 イベントの主題を鑑みれば心構えとしては完璧と言っていい。しっかりとサンタクロースらしいシルエットになって、彼は会場へと降り立った。
 万雷の拍手――とは言わないまでも、盛大な歓声がパッフェを迎える。もちろん、その多くは子供の声だった。
「さあ、プレゼントを持ってきたぞ、いい子は喧嘩しないで並ぶのである!」
 目を輝かせた彼等に、しっかりとイメージを崩さないように振舞う。パーフェクト、もといパッフェな対応でプレゼントを配っていたところで、少々顔色の悪いサンタクロースに、少年がある問いを投げた。
『でもさ、おじさんは本当のサンタクロースじゃないんでしょ?』
 現実を知っているゆえの諦めや、賢しらな問い掛けとも違う、素直な質問。ある意味大人が一番答えに窮するタイプのやつだが。
「ふむ、慧眼であるな」
 そう応じたパッフェは少年に耳を貸すように伝えて、小声で話を続ける。
「そうである。あの夏、サンタは秘密のおもちゃ工場で刻逆にあったのである」
 ええっ、と驚く彼に、世界の秘密をもう一滴。
「そしてその地はいまだに取り返せていないのだ……我輩はサンタの代理である」
 だが安心してほしい、必ずサンタクロースのことも奪還してみせる。だからそれまで――。
「これは我輩と君だけの秘密であるぞ?」
 口元に指を立てて、そう締めくくる。子供だけが見られる夢を、今壊すことはない……その試みはきっと成功したはずだ。力一杯頷いた少年の様子から、それは明らかである。
 現実を知る時は、いずれ必ず訪れる。ただその時に、今日のこの日を良い思い出としてくれるだろう。
「では、私は次の会場に行こう!」
 見送る彼に手を振って、パッフェは輝く夜空に向かって踵を返した。
超成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【冷気の支配者】がLV2になった!
効果2【能力値アップ】がLV5になった!

エレナ・バークリー
【鉄樹】
それでは私は、裕樹サンタさんのお供として、クネヒト・ループレヒト、いわゆるブラックサンタをしましょうか。【飛翔】でそりを支えながら、夜空を駆けましょう。
服装は原典通りの茶色いローブで。薄手ですが、ハイランドに比べればこの程度。それでも一応【寒冷適応】は使っておきますね。

さあ、悪い子はどの子? 悪い子には石炭のプレゼントです。
袋から取り出した黒い塊は、遠目に見れば確かに石炭。ですが、近寄ればチョコレートの香りが漂います。
そう、これは石炭の形をしたチョコレートの塊です。一つ一つ箱入り! ふふ、悪い子が増えそうですね。
え、裕樹さんも欲しいですか? ならお一つどうぞ。すごく甘いですよ。

何カ所か回ったら、お仕事終了でどこかのパーティーに混ぜてもらいましょう。
はい、熱々のグリューヴァインをお願い出来ますか? ヴルストの盛り合わせもいただけたら。やっぱりこの組み合わせは最高ですね。
さあ、いっぱい食べましょう。食べ終わったら、またプレゼントを配りに飛び回らないといけないんですから。


音羽・華楠
【鉄樹】

なるほど、私たちがサンタに。
それはそれで楽しそうです。
解りました、私たちの力で聖夜を盛り上げますよー!

【狐変身】を使い、サンタ帽子を被った狐の姿で裕樹サンタさんのお供となりましょう。
もふもふの尻尾をふりふり、愛嬌を振り撒きますよ。
プレゼントのお菓子入りブーツを両前足で持って、裕樹サンタさんのお手伝いを。
こーん、プレゼント貰って下さいなー。

……いえ、もう、最近歴史侵略者相手の依頼では、動物変身系の効果、全っっっっ然使えませんからね。
久し振りに思う存分に使えて、何だか嬉しいです。
…………本物のサンタさん、歴史侵略者相手にも使えるような動物変身系の効果の強化をプレゼントして下さい……。

ん、雪人さんとクダ吉さんがトナカイの鳴き声が解らずにお困り……?
あのですね、トナカイは「ぐー、ぐー」と低い声で鳴くんですよ。

プレゼント配りが終わったら、皆と打ち上げです。
エレナさんの配ってた石炭風チョコも美味しそうですが……私はケーキも食べたいですね。
サンタさんと同じ色合いのショートケーキとか。


野本・裕樹
【鉄樹】4名
呼び方:エレナさん(g00090)、華楠さん(g02883)、雪人さん(g02850)

(衣装は2023年12月11日公開のディアボロスカードの物で参加予定です)

ちょっと和風のサンタですけれど、今年はサンタクロースとしてクリスマスプレゼントをお届けしていきます!
雪人さんはトナカイになってくれたのですね、頼りにしてます。
クリスマスを楽しい思い出に……そのお手伝いが出来たら嬉しいです。

【飛翔】で会場にお邪魔しますよ。
今年一年良い子で過ごせましたか?
メリークリスマス!プレゼントをどうぞっ。
プレゼントはクリスマスらしくブーツに入ったお菓子詰め合わせです。
華楠サンタさんもよろしくお願いしますね。

無事にプレゼントを配り終えたら一緒に配った皆さんと打ち上げしましょう。
エレナさんの石炭チョコ、見た目も凝っていて気になっていたんです。
もしあれば一ついただけませんか?
甘くて美味しい……ハッ!?これは自称悪い子が増えそうな予感が。


文月・雪人
【鉄樹】

(裕樹サンタの可愛さに、思わず頬を緩めつつ)
サンタさんのお供といえば、トナカイもまた欠かせないよね
トナカイの着ぐるみを着て、サンタな皆のお供をするよ

折角だし演出にも拘って
【フライトドローン】を改造した空飛ぶソリも用意しよう!
(可能なら『妖飛翔』で大きくした)クダ吉にもトナカイの角のカチューシャを付けて
一緒に並んで【飛翔】して、二頭立ての形でソリを引いていこう

華楠の嘆き、わかる、わかるよ!(頷きつつプレゼントを配るお手伝い)

そういえば、トナカイって何て鳴くんだろう?
……トナトナ??

ブラックサンタの甘い(チョコの)誘惑が!
成程これはちょこっと食べてみたいかも、チョコなだけに

トナカイからもプレゼントを用意
もふもふであったかい、動物さんの着ぐるみパジャマだよ!
夜にはちゃんと寝ているよい子の皆も、今は夜更かししている悪い子の皆も
どちらの皆も眠る時にはぐっすりと、良い夢を見られますように♪

無事に仕事を終えたら、勿論打ち上げも楽しんじゃおう!
お腹も空いたしね、やっぱりフライドチキンは食べたいな


●サンタクロースご一行
 ――君の所にも、サンタクロースがやってくる!
 内容を考えると、このイベントの謳い文句は投げっぱなしも甚だしいが、幸い責任感が強くノリの良いディアボロスが集まってくれていた。
「それでは、サンタクロースとしてクリスマスプレゼントをお届けしていきましょう!」
「私たちの力で聖夜を盛り上げますよー!」
 和風の意匠を含めたサンタクロース姿をした野本・裕樹(刀を識ろうとする者・g06226)の声に、音羽・華楠(赫雷の荼枳尼天女・g02883)が応じる。可愛いその姿に頬を緩めながら、トナカイの着ぐるみ姿の文月・雪人(着ぐるみ探偵は陰陽師・g02850)もそれに従った。
「折角だし、演出にも拘りたいよね」
 ということで皆のおとも、トナカイは空飛ぶソリを用意している。まあ、フライトドローンにそれらしいガワを取り付けた形だが、夜空を飛ぶという今回の状況でなら十分過ぎるクオリティの力作である。
「さすが、頼りになるトナカイさんですね」
「クダ吉も、トナカイ役よろしくね」
 雪人のクダギツネにもトナカイ角カチューシャが付けられる。普段は小さな彼の相棒も、パラドクスでしっかりとソリを引いてくれるだろう。
「それでは、私は後ろから支えましょうか」
 クネヒト・ループレヒト、いわゆるブラックサンタの格好をしたエレナ・バークリー(ハイランダー/アブソリュートウィッシュ・g00090)もそう申し出て、一行はフォーメーションの相談に入った。
「一応、皆自分で飛翔できますけど……」
「サンタクロースはやっぱりソリに乗った方が良いんですよね?」
「そうだね、そっちの方が絵になるかな?」
「では寒冷適応は私が」
 そんな感じでわいわいと陣形を決めて、一行は聖夜の空へと飛び立っていった。

「メリークリスマス!」
 鈴の音と共に、トナカイの引くソリに乗って、サンタクロースが星空の合間から舞い降りる。しっかりと趣向を凝らしたその一行を、パーティ会場の人々は歓声と拍手で迎え入れた。
「今年一年良い子で過ごせましたか? プレゼントをどうぞっ」
 真っ先に駆けてくるのはやはり子供達で、降り立った裕樹は早速彼等にプレゼントを配っていく。彼女の手渡すのはクリスマスらしく、ブーツに入ったお菓子詰め合わせ。好評のようではあるが、さすがに裕樹一人では手が足りないので、ソリに乗っていたもう一人のサンタがお手伝いに入った。
「華楠サンタさんも、よろしくお願いしますね」
 サンタ帽子を被った狐――狐変身した華楠は、両前足でプレゼントを持って、裕樹の隣に立つ。
 こーん、プレゼント貰って下さいなー、ともふもふの尻尾を振って愛嬌を振り撒きながら、彼女は久しぶりの変身を堪能していた。
 最近は全然その機会がなかった、というか使いどころがなかったらしい。妖狐としての振る舞いを思う存分楽しんで――追加のプレゼントを取りにソリへと戻ったところで、彼女は軽く溜息を吐いた。
 動物変身系の効果も強化されないかな、と思わず本物のサンタに願ってしまう。
「それは……わかるよ」
 その辺りを察して、雪人も思わずそれに頷いた。
 まあそれはともかく、狐が頑張っているのだからトナカイも頑張らないわけにはいかないだろう。ソリ型ドローンを停めて、プレゼント配りに加わろうとした雪人だったが。
「そういえば、トナカイって何て鳴くんだろう……トナトナ??」
「あのですね、トナカイは『ぐー、ぐー』と低い声で鳴くんですよ」
 華楠の助け舟に「なるほど」と頷いて、早速彼女の前でやってみる。幾度か練習すれば雪人もすっかりトナカイの鳴き真似が出来るようになった。
「でもこれ……子供達に伝わる?」
「正しい知識は大事ですから……」
 でも、普通に喋った方が良いかもしれませんね。当の華楠がそう呟いたので。
「――さあ、トナカイからもプレゼントだよ!」
 今回はそれで押し通すことにした。
 そんなこんなでトナカイから皆に配られたのは、もふもふであったかい、動物さん型着ぐるみパジャマである。この季節にはありがたく、そして可愛い一品。
 夜にはちゃんと寝ているよい子の皆も、今は夜更かししている悪い子の皆も、どちらの皆も眠る時にはぐっすりと、良い夢を見られますように――そんな願いを込めたそれは、きっと喜んでもらえるだろう。
 そして一方のエレナ、ブラックサンタは、その逸話通りに『悪い子供』を探していた。
「さあ、悪い子はどの子? 悪い子には石炭のプレゼントです」
『え……僕はいいこにしてたよ?』
「そうですか? 今夜更かししているのでは?」
 などと言いつつ手渡し箱の中には、黒い塊が入っていた。
『ええ……石?』
「まあまあ、近くで匂いを嗅いでみてください」
 恐る恐るそれに従えば、それは石炭の形をしたチョコレートだと分かるだろう。
 そうしてそれぞれに分担し、四人はたっぷりと持ってきたプレゼントを、順に配っていった。ここの人々に配り終われば、別の人の待つ次の会場へ。手を振る彼等に見送られて、サンタ一行は再度星空に至る。
「クリスマスを楽しい思い出に……そのお手伝いは出来ているでしょうか」
 裕樹の呟きに応えるように、眼下のイルミネーションは人々を照らし、色鮮やかに輝いていた。

『サンタクロースの皆さんも、ご一緒に如何ですか?』
 一通りプレゼント配りも済んだか、用意された袋もほぼほぼ空になったところで、一行は市民の申し出を受けて互いに顔を見合わせる。
「せっかくですし、混ぜてもらいましょうか」
「お腹も空いたしね」
 エレナの言葉に雪人も頷いて、一行は戦争の、そして今回のイベントの打ち上げパーティへと雪崩れ込んだ。
「やっぱりフライドチキンは食べたいな」
「熱々のグリューヴァインをお願い出来ますか? ヴルストの盛り合わせもいただけたら――」
 早速会場で提供されている料理を吟味し始めた二人に続いて、裕樹はエレナのプレゼントの袋へと目を移す。
「エレナさんの石炭チョコ、見た目も凝っていて気になっていたんです。もしあれば一ついただけませんか?」
「え、裕樹さんも欲しいですか? ならお一つどうぞ」
 まだいくつか残っていますからね、と取り出してもらったそれを、裕樹はしげしげと眺める。雪人もそちらに興味があったようで。
「成程これはちょこっと食べてみたいかも、チョコなだけに」
「え、雪人さん、今なんて……?」
「甘くて美味しい……ハッ!?」
 これは自称悪い子が増えてしまうのでは? 美味しいけれど悩ましい、と裕樹は眉根を寄せた。
「ふふ、確かに悪い子が増えそうですね」
「石炭風チョコも美味しそうですが……私はケーキも食べたいですね」
 せっかくサンタクロースとしての仕事に勤しんでいるのだから、同じ色合いのショートケーキとかが丁度良いだろうか。
 オーソドックスなそれを会場の人にお願いすると、華楠の前にはサンタの人形付きのケーキが運ばれてきた。さて、各自食べたいものが揃ったところで、エレナが口を開く。
「さあ、いっぱい食べましょう。食べ終わったら、またプレゼントを配りに飛び回らないといけないんですから」
 手元の袋は空だけれど、主催側はまだまだプレゼントを用意しているだろう。世界を取り戻す戦いと同様、やることはまだまだ残っているのだ。
 とはいえ、働きづめではいつか限界が訪れるもの。今は、美味しく食べて、楽しく笑って、じっくりと英気を養おう。
超成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【勝利の凱歌】LV1が発生!
【狐変身】LV1が発生!
【エイティーン】LV1が発生!
【飛翔】がLV9になった!
効果2【ラストリベンジ】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV4になった!
【リザレクション】LV1が発生!
【反撃アップ】がLV4になった!

朔・彗藍
【雪星】

贈り物をする側のサンタさん
ちょっと憧れていたのですよね…!
確りと赤いサンタの格好を身に纏い
お揃いサンタにノルンもわくわくちょこまか
早速プレゼントをくわえて来てるのです
雪璃といづもかーわいいですよう!

ふふ、子供達に笑顔を届けるために
いっぱい巡らなくては
雪璃、トナカイは居ませんがとって置き
私の箒で一緒に飛んで行きませんか?
掴まってて下さいねって一緒に箒の柄に座ってふわり
飛翔で浮かび上がれば夜空を駆けていく
雪璃と星空散歩も兼ねて、ね?
一番の絶景場所へご案内
先ずは彗サンタから雪璃へのプレゼントなのでした
では教会や体育館まで行きますよー!
ノルンといづはプレゼント袋をお願いね

空の上から子供達の元へ
雪璃の粉雪、筆で描いたベツレヘムを重ねプレゼントと共に
素敵な聖夜を、メリークリスマス!

喜んで貰える笑顔を見るだけであたたかくなりますね
サンタさんみっしょんこんぷりーと!です!
お手伝いの相棒達にもお疲れ様のぎゅうなのです

サンタにもご褒美必要ですもんね
クリスマスケーキ食べに行きましょう!
乾杯も忘れずにっ


茜來・雪璃
【雪星】

まさか、自分がサンタになるとは思わなかったなあ
いづのサンタ帽子とお揃いの赤いサンタ服を身につけて
どれどれー、とプレゼントの袋を覗き込む
あは、彗もノルンもサンタ姿とっても似合ってるよ!

さってと何処から配達に行こうか?
やっぱり子ども達がいる体育館?
ん?とっておき?…え!?箒で!?
わ、すごい!!私も魔女になったみたいだ!
ふわり浮かび、広がる景色に大興奮
あは、すっごく素敵なプレゼント貰っちゃった
彗サンタありがとー!!
うん!レッツゴー!

あっは!メリークリスマース!!
いつも協力してくれてありがとー
ぽーん、とプレゼントを浮かべてそれぞれの元へ
ついでに幸あれ!って、幸運の祈りを込めて粉雪降らせちゃお
みんな素敵なクリスマスを過ごせますよーに!

プレゼントの配達はこれで終わりかな!
彗もノルンもいづも、みんなおつかれー!
えらーい!って相棒達をわしゃわしゃ
みんな喜んでくれて良かったねえ
こっちも元気貰っちゃった

さあさ、ひと仕事終わったことだし
これからは私達もクリスマスを楽しもー!!
ご褒美沢山食べるぞー!


●空に描く光
「贈り物をする側のサンタさん、ちょっと憧れていたのですよね……!」
 確りとサンタ服を身に纏った朔・彗藍(ベガ・g00192)の足元を、ノルンがちょこまかと歩き回っている。気の早いことにプレゼントを咥えてきている辺り、楽しみにしているのだろう。
「あは、彗もノルンもサンタ姿とっても似合ってるよ!」
「雪璃といづもかーわいいですよう!」
 茜來・雪璃(朧夜ノ蝶華燈・g00793)の声に、彗藍もお揃いのサンタ服、そして帽子を被った雪璃達に笑みを返す。
「まさか、自分がサンタになるとは思わなかったなあ」
 自分達の格好をしげしげと眺めた彼女は、続けてお届け用のプレゼント袋を覗き込んだ。箱はさすがに開けるわけにはいかないけれど、揃いのボックスが詰まっている様子は何やら新鮮な気分ではある。
「さってと何処から配達に行こうか? やっぱり子ども達がいる体育館?」
「もちろんです。子供達にいっぱい笑顔を届けましょう」
 頷いた彗藍は、目的地の方向、星空とイルミネーションの間へと視線を向けてから。
「雪璃、トナカイは居ませんがとって置き――私の箒で一緒に飛んで行きませんか?」
「え!? いいの!?」
 頷く彼女に従って、箒の後ろに座ったところで、彗藍はそれをいつものように操った。
「掴まってて下さいね」
 飛翔効果でふわりと飛び上がり、箒は二人を乗せて、星空遊泳を開始した。
「わ、すごい!! 私も魔女になったみたいだ!」
 彼方の星空へと近付くほどに、地上の光は遠ざかり、どんどん視界は開けていく。周りのビルだって見下ろせるほどの高さに至れば、聖夜のために彩られた街の様子が一望できた。
「ここが一番の絶景場所――先ずは彗サンタから雪璃へのプレゼントなのでした」
「すっごく素敵なプレゼント! 彗サンタありがとー!!」
 雪璃の歓声に、彗藍は満足気に頷いてから。
「それでは、体育館まで行きますよー!」
「うん! レッツゴー!」
 遥か上空から、力を抜いたように自然な速さで、箒は空を滑り降りていく。

 サンタクロースはいつ来るだろうか、空に飛び交ういくつもの光の、どれが降りてくるだろうか。そんな風に夜空を見上げ、子供達の待つそこへ、箒に乗った彼女たちが舞い降りる。
「あっは! メリークリスマース!!」
 いつも協力してくれてありがとー! そんな声と共に、雪璃がプレゼントを彼等の上へと浮かべて、手元へとゆっくりと下ろしてやる。ついでに幸せの祈りを込めて、粉雪を降り注がせた。さらに、彗藍は筆でベツレヘムを描き出し、夜空を彩る。
 歓声と喝采、喜び手を振る彼等に、二人は手を振り返して。
「みんな素敵なクリスマスを過ごせますよーに!」
「素敵な聖夜を、メリークリスマス!」
 彼等の頭上に大きく円を描くように一飛びしてから、箒はまた天へと舞い戻っていった。
「うまくいったよね?」
「ええ、もちろん! みっしょんこんぷりーと! です!」
 人々の、子供達の空を見上げた笑顔を思い出して、二人は満足気に笑い合う。
「彗もノルンもいづも、みんなおつかれー! えらーい!」
「おつかれさまでした!」
 それぞれの相棒にもハグをして、その勢いで箒が空に弧を描く。
「みんな喜んでくれて良かったねえ。こっちも元気貰っちゃった」
「喜んで貰える笑顔を見るだけであたたかくなりますね」
 ゆらゆらと揺れる箒も、やがて安定して、その先端を別の方向に向ける。そちらもパーティ会場ではあるけれど、そこにはサンタクロース用の料理も用意してあるという。
「さあさ、ひと仕事終わったことだし、これからは私達もクリスマスを楽しもー!!」
「サンタにもご褒美必要ですもんね――クリスマスケーキ食べに行きましょう!」
 気合は十分、そしておそらくそれに応えられるだけの準備が、そちらでは為されているはず。
「ご褒美沢山食べるぞー!」
「乾杯も忘れずにっ」
 弾む声音を引き連れて、サンタクロースを乗せた箒は眩い星空を渡っていった。
超成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【飛翔】がLV10になった!
【植物活性】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV4になった!
【能力値アップ】がLV6になった!

一角・實生
【羽根車】
原則相手は姓+さん呼び(例外は記載)

サンタ服にマフラーを巻き参加

今回俺達が目指すのはあの聳え立つホテルの最上階
クリスマスのパーティ会場になっていてビアガーデンもあるとか

みんないるかい? そろそろ出発しようか
翼をはばたかせ空中へ
飛翔や浮遊で飛びつつ皆のフォローをして行こう
飛ぶのは慣れているから、そのぶん袋にプレゼントを多目に詰め――持ち過ぎたかも。重い
でも頑張る

そうそう、ネージュさんいい感じ
モロクさんと篝さんは見た目のインパクト強めだな
サーヴァント達にはほっこり

よし
誰が早く会場に辿り着いてプレゼントを配れるか競争しようか
袋が少々重いけど最上階まで飛翔で一気に行くよ
夜景を楽しむ仲間につられ俺も楽し――ああ、プレゼントが袋から出、っ
ローズさん助かる!
でもスタート地点へ逆戻り

はは、朝来野さんはアダマスさんにつれないなあ

プレゼントを配り終えたら
今度はサンタの皆へのご褒美の時間だね

俺はビールで乾杯、メリークリスマス!
え、パン? 水蓮寺さん俺のもとっておいて
万願峙さんのその料理俺も食べたい


ラヴィデ・ローズ
【羽根車】8人

サンタ衣装持参
何故なら昼にも地域のイベントで配ってきたから…
も、もうひと頑張りだぁ

それに
勝負と名がつくからには負けられないな
「聖夜のブラックキャット」!?
あの高名なサンタと競えるとは…(ノリです)
翼を広げ意気揚々と飛翔するものの
わたわた颯ちゃんに気付けばサポートに加わる
子火ちゃん…は余裕そうか(仁王立ち見て)
しっかり、サンタさん
子供たちが待ってるよ

空翔ける馬って最高に絵になるや…うっとり
ああぁ~
頑張り屋實生くんが落としかけた荷物はキャッチ&パス!
って、空から降るプレゼントもイイかもね?
こーんなステキな夜だもの

さて
つけ髭よし!
煙突はなくても窓から颯爽と参上できるかな!
到着後はニコニコ笑顔で渡して握手して抱っこして…
おっアダマス、オレにもプレゼントくれない?
それにエト、オレも寒いな~みたいな…
かわいいチビサンタに絡む間に
…あれ? 競争?

最後の配達先ビアガーデンへ
打ち上げもパーッと
うわっ本でしか見たことないチキンだ!?
頑張ったサンタにもご褒美がなくちゃねぇ、ふふ
メリークリスマス!


篝・子火
【羽根車】
サンタ衣装に、モロクを真似て揃いの赤鼻をつけた。
サンタを模すのは初めてだが……ラヴィはサンタ経験者さんか。その勇姿を見てサンタの極意を学ぼう。
そしてゴールには何やら素敵な場所があるとか。なぁ、實生。
本気のサンタクロースを見せてやる。

飛翔なあ。翼が無い分飛ぶ感覚がわからん。
おっと、フィオ大丈夫か?魅力的な尻尾に思わずもふもふしたくなるが我慢。
子火も負けてられんな。
腕組み直立不動で浮遊。これ大丈夫か?体制崩したらひっくり返ったりしないか?

結局、疾倶利(無双馬)に乗って飛翔。
最初からおまえに乗ればよかった。
颯は荷物大丈夫か?疾倶利に載るから遠慮するなよ。

そら!脇腹を蹴って疾倶利を走らせる。
ちなみに子火はゴールがどこか分からん。


血気盛んな賢い馬だ。先頭の者を追って走ってくれた。よくやったぞ。
プレゼントを授けつつ、何やら可愛いアダマスと帷を発見。疾倶利も真似て配り始めた。子火のやることをとことん取るな。
配りつつ、じわじわビアガーデンに近づくぞ。
唐揶ーおつまみくれ。


朝来野・帷
【羽根車】
呼び方:名前+君・さん付け

サンタの格好に、サーヴァントのアダマスも連れて
…青いサンタクロースってのも
居るらしいけど何処の国だったかなぁ
賑やかな配達仕事を頑張るとしようか
まずはホテルの最上階を目指さないとね

身近に飛翔する知り合いも居るからか
見様見真似でも何となく
飛翔や浮遊自体は問題なさそうで
俺もプレゼント袋は手分けして持つ側に
……おおっと、やっぱり普段から
飛び慣れてるひと達ほど上手くはいかないねぇ
余裕そうに周りをウロウロしてるアダマスも
困ってそうなひとは手伝ってあげてね
腕組み直立不動で浮いてるのもスゴいし
疾倶利号とも一緒に配れるのは
本格的なサンタ気分だなぁ

最終的には競争って話だっけね
そういう時はサーヴァントは
ノーカンということで…えぇ何故そこで
俺と張り合い始めようとするのか
楽しそうにプレゼント配ってるヤギを横目に
……あ、配り終わった? はいはい、偉い偉い

無事に終わればサンタの皆で
ご褒美な時間も楽しまないとねぇ
美味しそうな料理に飲物に
メリークリスマス!と乾杯しよう


フィオリナ・ネージュ
【羽根車】
呼び方:名前+さん

サンタの格好になると身が引き締まりますね
サーヴァントのエトもお揃いの帽子を被りやる気満々
アダマスさんとサンドリオンさんも頼もしいです
なるべく子供たちへプレゼントを運ぶを目標に
ぱんぱんの袋をえいっと持ち上げ

飛翔は私もあまり得意ではなくて
大きな尻尾が重くてバランスが、…わ、とと(ぐらぐら)
羽根持ちの實生さんに倣って何とか飛んでみます
ブラックキャット先生…すごい…一切羽搏かずに安定感!
シィさんが馬と共に翔けると物語の一場面みたいですね
エト、ゴールはホテルの最上階!
目指せ一番乗りですよ!
…ん?頭の上にプレゼント乗せてどうしました?
え、降ってきた?
ラヴィデさんもナイスキャッチです
子供達へ猫サンタからの贈り物
ふふ、ついでに寒い子はもふもふもプレゼントです
尻尾でくるり、颯さんも如何ですか

頑張ったご褒美はクリスマスの打ち上げですね
ケーキとチキンと……あ、唐揶さんおすすめ下さい!


水蓮寺・颯
【羽根車】
呼び方は名前+さん

サンタクロース、憧れてたんです!
子供達に贈り物を配るなんて素敵ですよね…
ぶかぶかサンタ衣装の袖を折って意気揚々と贈り物の山へと向かう、見た目には貰う側な二十歳

わ、皆さん速…!
んんぐ、大丈夫です。疾倶利さんも大変でしょうし、僕も頑張りたいので!
飛翔は慣れないけど、ゆっくりならどうにか…
袋の重みでふらふら、時折がくんとバランスを崩しながら
待っ…わぇう!?
あ、ありがとうございます…ラヴィデさん、サンドリオンさん。

そんな苦労も子供達の笑顔を見れば吹っ飛ぶ
んふふ。はい、サンタさんです!皆の分ありますから、仲良く並んでね。
ほら、ヤギさんもプレゼントくれるって。良かっ……はっ!競走なんだった。忘れてた…
え、尻尾?ええっ!そ、そんな贅沢な…!?

はぁ、楽しかった。あんなお仕事なら毎日でもやりたい…
まだ夢心地。声をかけられて漸く、持っていた飲み物を掲げて
め、メリークリスマス!
!實生さんこれ、このパンの上に…何かは分からないけど乗ってるのすごく美味しいですよ…!

(アドリブ歓迎です)


モロク・アルデバラン
【羽根車】
呼び方:名前+殿

サンタの服装に赤鼻。ツノにベルを掛けて。
サンドリオンもサンタ服を着て同行。

モロクは腕を組んで羽ばたかずホバー飛行
サンドリオンはモップに乗って飛行
翼はあるが羽ばたかない二人
飛行に不慣れなメンバーに手を差し出しながら安定するまで練習を手伝う
まずは荷物なしでの飛行訓練を促すが。……んおぅ!?
ナイスキャッチ。でかしたのだ、サンドリオン。

勝負と言われて引っ込む男ではないぞ
かつて「聖夜のブラックキャット」と呼ばれた吾輩が負けるはずもなかろう(自称です)ノッてくれる皆にまんざらでもない顔をしてしまうぞ。
たくさん持ち出して配達数も一位を狙うのだ
ゴーグル『ラトナラジュの瞳』を装着してスプリントダッシュの用意
この時は飛び出した瞬間に荷物の重さで大きくバランスを崩すとは思わんだったな

ハァハァ…吾輩は何着だ
サンドリオンの方が先についておったか(ガクッ)
一仕事終えた後のカクベツな酒で蘇る吾輩である
カンパーイなのだ

アドリブ大歓迎です


万願峙・唐揶
対象は名字呼び捨てで

【羽根車】の面々と参加させてもらうぜ
サンタの真似事か…初の経験だが
慰労目的ってんならドンと来いだ、気張ってやってやんぜ
元々の服が赤いしとりあえずサンタ帽子とヒゲつけときゃそれっぽいかね

荷纏めは慣れたもんだが…飛翔は、むずか、しいな!
なんかこの中華服でやってると孫悟空とかそっちの気分だな。
篝が馬に乗って安定させてるし足元に雲か乗るものが何かあるイメージで…お、いけた!?

さぁて慣れてきたしあとは会場巡りの競争だな!
ホテルの最上階か…ズバっと一直線に目指していくぜ
元々の飛翔勢の一角やモロクにはなんとか付いていきたいところだ。

会場に付けばプレゼント配り…スマイルも忘れずにな!

で、最後の配達先はビアガーデンか。
配り終えたら盛大にやるとするか!
折角出しメインディッシュも提供させてもらうぜ。特製ビア缶チキンだ
さぁ舌鼓を打ちながら酔いしれようじゃねぇか、メリークリスマス!

って篝がもう出来上がってるな、はいよツマミ一丁!



 美しく飾られた夜の街、各所でパーティの準備が進められたそれを見渡した後、一角・實生(深い潭・g00995)は一際高い建物へと視線を移す。
 聳え立つこのホテルこそが、彼等に割り当てられた配達場所である。吹き抜けのホールやいくつかの階でパーティが催されており、一番目立つ最上階、ビアボールもまたサンタクロースの到着を待つ会場となっている。
 サンタ服の首元にマフラーを巻きなおして、實生は今回同行する仲間達の方を振り向いた。
「みんな、準備は良いかい?」
「我輩は準備万端であるが……」
 サンタ服に赤鼻をつけたモロク・アルデバラン(誇り高き砂暮らし・g01160)が大きく頷くと、ツノに掛けられたベルが軽やかな音色を鳴らす。彼のサーヴァントのサンドリオンもまた、サンタクロースらしい衣装に身を包んでおり、確かにいつでも出発できそうだ。とはいえ、「しかしながら」と言葉は続く。
「皆はもう少しかかりそうであるな」
 モロクの示した先では、絶賛賑やかに、出発の準備が行われていた。
「子供達に贈り物を配るなんて素敵ですよね……」
 憧れだったサンタクロース、だがその衣装は少々サイズがあっていないのか、袖をまくった水蓮寺・颯(灼がて白く・g08972)は、意気揚々と贈り物の山へと向かっていた。
「本当に、この格好になると身が引き締まりますね」
 フィオリナ・ネージュ(華たそがれ・g09310)と、お揃いの帽子を被ったエトもやる気満々でそれに続き、配達するべきそれを袋詰めにしていく。出来る限り多くの子供達に届けたいと、そんな意志を込めた袋ははちきれんばかりである。ディアボロスともなればこの程度を持ち上げるのは造作もないことだろうが、担いだシルエットはまあまあ可笑しなことになっていた。
 一方、万願峙・唐揶(黄金レシピの探求者・g02815)にとってもこの手の仕事――サンタの真似事となると初めての経験らしい。
「まあ、慰労目的ってんならドンと来いだ、気張ってやってやんぜ」
 とりあえずは衣装の準備を、と促されてはいたけれど。
「元々の服が赤いし、とりあえずサンタ帽子とヒゲつけときゃそれっぽいかね」
「大丈夫じゃないかな」
「……青いサンタクロースってのも居るらしいけど、何処の国だったかなぁ」
 ラヴィデ・ローズ(la-tta-ta・g00694)と朝来野・帷(雨降る庭・g02449)、そしてアダマスがサンタ服姿でそれに応じる。幸いこの国でメジャーなのは赤いやつだ、唐揶は付け髭の具合を確かめつつ、目の前のサンタクロース達を眺めて。
「そっちは何か……着慣れてるな?」
「昼にも地域のイベントで配ってきたからね……もうひと頑張りってところだよ」
 若干こなれた、そしてくたびれた様子なのはそのせいか、ラヴィデは溜息交じりにそう応じた。
「なるほど……ラヴィはサンタ経験者さんなのか」
 こちらはモロクに倣った形で赤鼻付き、篝・子火(天高し・g02594)が感心したように言う。
「サンタを模すのは初めてだが……その勇姿から、サンタの極意を学ばせてもらおう」
「お手柔らかにね……?」
 とにかく、この辺りで全員準備は整ったようだ。彼等は街のイルミネーション、そして星空を見上げる。
「じゃあ、そろそろ出発しようか」
「ああ、本気のサンタクロースを見せてやる」
 實生の声に子火が威勢良く答えて、一行は飛翔効果でふわりと地を離れ――。
「バランスが、……わ、とと」
「わ、皆さん速……!」
 荷物が重すぎたか、そもそも飛翔することに慣れていないのか、一部メンバーが地表付近でバランスを崩していた。
「翼が無い分飛ぶ感覚がわからん」
「そうであるか……」
 これは、まず飛ぶ練習から始めた方が良さそうだ。


 空を飛ぶということに関しては経験の有無で大きく差が出そうだが、やはり最初の習得には個人差があるらしい。
「こんな感じかな……?」
 飛翔する知り合いが居たためか、帷は見様見真似でも特に問題なく空へと上がることが出来た。この調子ならすぐに自在に飛べるようになるだろう。
「……とはいえ、やっぱり普段から飛び慣れてるひと達ほど上手くはいかないねぇ」
 彼の上方、自前の翼を持っている實生やラヴィデはごく自然なことのように飛んでいるし、モロクに至っては腕組したまま羽ばたきもせず飛行している。サンドリオンもモップに乗っているようだが、モロクに倣ってか、翼を使う気はないらしい。
「すごいです……あの安定感……!」
「ほう……これでいいのか?」
 驚きの声を上げるフィオリナの隣、早速その真似をした子火が、腕組直立不動で浮き上がり始める。
「おお、スゴいな。できてる……」
「いや、いきなり我輩の真似は――」
 帳に続いてモロクが警告を口にするが、言ってる傍から引っくり返ったのを見て、飛べる組は速やかにフォローに入っていった。
「……アダマスも、困ってそうなひとは手伝ってあげてね」
 余裕そうに、そして見せつけるように周囲を歩くサーヴァントに、帳は溜息を吐きつつそう告げる。
「荷纏めは慣れたもんだが……飛翔は、むずか、しいな!」
 一方で、実際に困っているのが唐揶だ。歩くアダマスと違い、足元のはっきりしない状況にまだ慣れず、姿勢を定めるのに苦労している。中華服を着て空を飛ぶだのなんだのしていると、孫悟空とかそんな感じの気分になってくるが、中々スムーズにはいかないらしい。
「私もあまり得意ではなくて……」
 フィオリナもまた、同様にバランスに苦しんでいる。こちらは体格的な問題が大きそうだが……。
「フィオ大丈夫か?」
「ちょっと、尻尾が重くて……」
 なるほど、と頷いた子火は、その言及された魅力的な尻尾に抱き着きたくなるのをしばし我慢する。こちらはこちらで、余裕ぶってはいられないし、バランスに悩んでいるところを邪魔するのもよくない。
「誰かをお手本に出来れば良いんですが……」
 ある意味身体条件が近いのはモロクだが、あのホバー飛行をいきなり真似するとえらいことになりそうなのは、前例からして明らかである。となるとやはり翼のある實生辺りが手堅いか。翼を広げ、羽ばたく様子をなぞるようにして。
「こう……でしょうか?」
「そうそう、ネージュさんいい感じ」
 徐々にではあるが、動きは安定してきているようだ。
「これは子火も負けてられんな」
 こちらも再度の挑戦、地を蹴って浮き上がっては見るが、やはりどこか不安定。倒れかけたその背を、降りてきたモロクが押さえる。
「まずは荷物を置いて、素で飛べるようにするのが肝要であるが……」
 まあ子火の場合は、とゆっくり身体を下ろしたところ、無双馬の疾倶利号に乗せられる形となった。
 苦戦していた主と違い、こちらはすんなりと空中へと足を踏み出し始める。
「……最初からおまえに乗ればよかった」
 あっさりと結論が出てしまったが、それを見ていた唐揶も、どうやらコツはつかめたようで。
「足元に雲か乗るものが何かあるイメージで……お、いけた!?」
 孫悟空なら筋斗雲、ということで独特ながら自然な動きで空を舞い始める。そうなると一番手こずっているのが、颯ということになってしまうのだが。
「颯は荷物大丈夫か? 疾倶利に載るから遠慮するなよ」
「んんぐ、大丈夫です。疾倶利さんも大変でしょうし、僕も頑張りたいので!」
 まだまだがんばる、と子火の申し出を辞して、颯はどうにか姿勢を制御できるよう努める。徐々によくなっては来ているが、まだまだ袋の重みを支えきれず、時折がくんとバランスを崩す。
「待っ……わぇう!?」
「……んおぅ!?」
 落ちかけた彼女を、駆け付けたサンドリオンとラヴィデが支えて。
「あ、ありがとうございます……ラヴィデさん、サンドリオンさん」
「ナイスキャッチ。でかしたのだ、サンドリオン」
「しっかり、サンタさん。子供たちが待ってるよ」
 その応援が利いたのか、颯は二人が支えを外した状態でも、崩れることなく姿勢を立て直してみせた。
「や、やりました、ゆっくりなら何とか……!」
 まだ急制動は難しそうだが、それでもこれで、配達を行うことはできるだろう。達成感がすごいが、ちなみにイベントはここからが本番である。


「よし、誰が早く会場に辿り着いてプレゼントを配れるか競争しようか」
 向かう先、ホテルの屋上を指さして、實生が言う。そう、ここからは勝負の時間である。
「勝負と言われて引っ込む男ではないぞ。かつて『聖夜のブラックキャット』と呼ばれた吾輩が負けるはずもなかろう」
「『聖夜のブラックキャット』!? あの高名なサンタと競えるとは……」
 驚愕の表情を浮かべるラヴィデに、モロクが得意そうな顔で胸を張る。と、乗ってはみたものの、もちろんラヴィデの方も負けるつもりはないようだ。
「競争かあ、こういう時はサーヴァントはノーカンということで――?」
 と、言いかけた帷ではあるが、彼のサーヴァントは明らかに不服そうに訴えている。
「…えぇ、何故そこで俺と張り合い始めようとするのか……」
「皆さん、がんばってくださいね」
 飛翔に少し不安の残る颯は、ゆっくり飛んでいくということで一同を見送る構えだ。そうして全員の用意ができたところで、開始の合図。サンタクロースが一斉に飛び立った。
「エト、ゴールはホテルの最上階! 目指せ一番乗りですよ!」
「ズバっと一直線に目指していくぜ」
「そら!」
 フィオリナと唐揶に続いて、子火が疾倶利の脇腹を蹴って、空に向かって走らせる。そして暫定優勝候補、ゴーグルも装備してスタートダッシュを切った聖夜のブラックキャットは、荷物を欲張りすぎてバランスを崩していた。
 荷物が重すぎる例は先程見てきたのだが、配達数一位の方も狙って欲張ったのが裏目に出たか。そうすると戦闘を走ることになったのは子火なのだが。
「ゴールどっちだっけ?」
 把握していなかったらしい。その間にサンドリオンが飛び出して、疾倶利号もまたそれを追って走り出した。
 星空に向かって上っていく一団、デッドヒートを繰り広げてはいるが、やはり先頭付近、前に出たのは飛び慣れた者達である。競争、勝負ではあるけれど、高く上れば上る程、広がる夜景が一行の気を引く。
 大小に瞬く星々とはまた違う、宝石を散りばめたように輝く街の灯。目を奪われるのは仕方ないとも言えたが――。
「――ああっ」
 そちらに見惚れ過ぎたか、實生がいくらか零れ落ちていた。
「ああぁ~」
「……ん? エト、頭の上にプレゼント乗せてどうしました?」
 最初に降ってきたそれは、エトが頭でキャッチしていた。「降ってきた」と伝えるエトに従って、フィオリナが上を見上げると、丁度ラヴィデが他のプレゼントボックスを受け止めるところだった。
「ラヴィデさんもナイスキャッチです」
「ローズさん助かる!」
「ああ、でも空から降るプレゼントもイイかもね?」
 冗談めかして笑う彼から落とした箱を受け取って、他の取りこぼしを探して、實生は下へと降下していった。
 そんな形でいくらかトラブルはあったものの、モロクが屋上に辿り着く。
「ハァハァ……吾輩は何着だ?」
 息を切らしながら周りを見渡す。他のサンタクロースの姿はないようだが……いや、一人だけ。
「サンドリオン……!」
 一着というわけにはいかなかったらしい。出迎えてくれたその姿にがっくりとモロクは肩を落とした。
 レースは終了、とはいえ激戦の程あど知る由もないパーティの参加者達は、サンタクロースの到着を歓声で迎える。
「それでは、皆でプレゼントを配りましょうか」
「……スマイルも忘れずにな!」
 サンタクロースとして、そんな心構えを説くフィオリナに、唐揶が頷いて返す。真っ先に駆けよってくる子供達に、ディアボロス達はプレゼントを配り始めた。
『メリークリスマス!』『サンタさん、プレゼントちょうだい!』
「んふふ。はい、サンタさんです! 皆の分ありますから、仲良く並んでね」
 ここまで色々と苦労したのも、きっとこのためだったのだろう。疲れが吹き飛ぶ思いで、颯は子供達に笑顔を向ける。そんなプレゼント配りの人員には、アダマスも加わっていた。
「ほら、ヤギさんもプレゼントくれるって。良かったね?」
「おっアダマス、オレにもプレゼントくれない?」
 その姿は子供にも人気だったようで、ラヴィデもまた子供達の握手やら抱っこやらの相手が一段落したところで声を掛けている。
「いいな、可愛らしいじゃないか」
 そう笑みを浮かべた子火の横では、それを見ていた疾倶利号も真似てプレゼントを配り始める。
「……子火のやることをとことん取るな」
 そんな彼等にプレゼント配りの役を引き継いで、どこか誇らしげに戻ってきたアダマスを横目に。
「……あ、配り終わった? はいはい、偉い偉い」
「はは、朝来野さんはアダマスさんにつれないなあ」
 そんないつも通りの光景に、實生が微笑む。
 そして一方では、フィオリナとエトもまた歓声を集めていた。
「ふふ、ついでに寒い子はもふもふもプレゼントです」
 尻尾でくるりと包めば、冬の寒さもどこかへいってしまったような気分に浸れるだろう。いいな~みたいな視線を、ラヴィデがまた送っているようだが。
「尻尾でくるり、颯さんも如何ですか」
「ええっ! そ、そんな贅沢な……!?」
 仲間内でも、いや仲間内だからこそそれもありだろう。断りづらく、誘惑に惹かれるまま、颯はもふもふに沈んでいった。


 サンタ一行の訪れは好評のままに、気が付けばプレゼントの袋も空になっていた。笑顔と希望を届けるという、サンタクロースの仕事は、ひとまず完遂と言っても良いだろう。
 仲間と共に今日の成果を確かめたところで、實生が一同を見回す。皆笑顔ではあるが、一部疲れも見えているようで。
「では、この後どうしましょうか」
「もちろん……やるのであろう?」
「パーッと打ち上げしたいね」
 モロクとラヴィデの目線はビアガーデンへと向いている。最後の届け先がここになったのは、もちろんこういう思惑も含んでいた。
「頑張ったご褒美、ということで良いんじゃないでしょうか」
「しっかり働いたんだし、楽しまないとねぇ」
 フィオリナと帷もそう応じて、流れは決まった。この会場の市民からの申し出で、一同はテーブルを一つ供される。もちろん、パーティで振るわれている以外にも、特製の料理や飲み物だって持ってきてくれるという話だが。
「それなら、ひとつ盛大にやるとするか!」
 ここは唐揶も特級厨師の腕を振るって、皆を労う一助となることにした。
「折角だしメインディッシュも提供させてもらうぜ。特製ビア缶チキンだ」
「うわっ本でしか見たことないチキンだ!?」
「万願峙さん、その料理俺も食べたい」
 ラヴィデと實生の声に、「人数分はあるからなー」と用意したそれを並べていく。
「さぁ、舌鼓を打ちながら酔いしれようじゃねぇか」
 美味しそうな料理と飲み物、パーティ会場で振舞われたものと唐揶の提供した料理、テーブルにそれらが揃ったところで、帷が一同を見回す。
「それじゃ、乾杯だ。メリークリスマス!」
「カンパーイなのだ」「メリークリスマス!」
 続くモロクや實生の乾杯の声に合わせて、颯も慌てて杯を掲げた。
 少しぼーっとしてしまったが、彼女にとっては、この仕事はとても楽しい時間だった。「あんなお仕事なら毎日でもやりたい」と、そんな夢心地のまま、グラスの中身で唇を湿らせ、目の前に並んでいた料理を口に運ぶ。
「!」
 と、そこでようやく颯は現実に返ってきた。美味しい。
「實生さんこれ、このパンの上に……何かは分からないけど乗ってるのすごく美味しいですよ……!」
「え、パン? 水蓮寺さん俺のもとっておいて」
 若干要領を得ないがその分感動は伝わったようで、實生が素早く確保を依頼する。
「ふむ、カクベツである」
 そして一方、手元のグラスを堪能するモロクの横では、子火もお酒を呷っていた。そしてフィオリナの方は、テーブルに並んだ料理から手元へと取り分けて。
「ケーキとチキンと……あ、唐揶さんおすすめ下さい!」
「唐揶ー、こっちにもおつまみくれ」
「篝、もう出来上がってるのか……?」
 まあいいや、はいよツマミ一丁! すっかり提供側に回った唐揶がそう応じる。美味しい、けれど暴力的に辛い――そんな料理の味と感想を、仲間と共に楽しみながら、パーティの夜は更けていく。
超成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【飛翔】がLV13になった!
【怪力無双】LV1が発生!
【口福の伝道者】LV1が発生!
【平穏結界】LV1が発生!
【パラドクス通信】がLV2になった!
【おいしくなあれ】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】がLV2になった!
【ダメージアップ】がLV7になった!
【命中アップ】がLV5(最大)になった!
【凌駕率アップ】LV1が発生!
【ダブル】LV1が発生!
【リザレクション】がLV2になった!

カラタチ・リッカ
レックス君(g07184)と

サンタクロースって良い子のところに
プレゼントを運ぶらしいねぇ
俺様は割とどっちでもいい〜けれども
折角だから赤い服に帽子を被ってみたりも

管狐のナルちゃんにも角カチューシャとか
着けたらトナカイ風に…おお、今晩は珍しく
ノリ気な様子が本当に珍し過ぎて
今のうち画像に残しとこ〜と
ふたりと二匹で暫しの撮影タイムが続いて
……うっかり格好だけで
満足するとこだったよぅ危ない、危ない
それじゃあ配達にも出発〜

行きたいところ特になかったら
楽しそうな声が沢山する方へ〜
普段は空なんて飛んだりしないものねぇ
空飛ぶ鳥の目線ってこんなのかなぁ?
そういえば鳥目って夜見えないらしいから
そしたら今この光景は、
俺様達だけが知ってる景色って事に
なるのかも〜役得ってやつ?

ある程度配り終わった後には
ねぇねぇ良い子な
レックス君とレグルス君にも
プレゼントあげようかぁ何が良いかな
帰り道すがらコンビニでも寄って
ホットスナック買い食いとかも
良さそうだよねぇ半分こするなら
達成感も味わうのも沢山食べられそ


レックス・ウェリタス
カラ(g05558)と

へえ、サンタクロースってそういうものなんだ
僕は運び屋だと思ってたからさ
カラは楽しいのサンタって思ってたんだよね
な?って、ちょっとだけ昔名残でレグルスと楽し気に
赤い服に帽子を装備
レグルスはナルちゃんとお揃い
で角カチューシャ、えい!
うんうん、似合う似合う
あ!
カラ、カラ
撮影タイム僕もまぜて~
何気に四人揃ったのもぱしゃり

プレゼントは用意背負ってるから背負って
飛翔で空を翔けようか
はは、行先はカラにお任せ
本来サンタはソリに乗るんだっけ?
もともと雪遊び用なら今度遊ぼ
辿り着いたらほら、プレゼントだよと
サンタのお仕事
たくさんの笑顔があたたかい
少しのおもてなし、されてく?

空飛ぶ鳥ならぬ、空飛ぶ狐と猫は何処までも見える
寒い日の夜は空が綺麗で
そう、屹度ね
僕たちの役得だ

ふふ、じゃ僕も良い子なカラとナルちゃんにもプレゼントしたいな
コンビニの肉まんとか半分こしない?

サンタな僕たちへのおもてなしも好きだけど
素に戻った時のさ
達成感とほんのり日常感も今日くらいしか味わえないでしょ?

片目を瞑って楽しげに


●二人だけの景色
「サンタクロースって、良い子のところにプレゼントを運ぶらしいねぇ」
「へえ、そういうものなんだ」
 カラタチ・リッカ(空言・g05558)の言葉に、レックス・ウェリタス(Memento mori・g07184)が「初めて知った」という風に返答する。
「僕は運び屋だと思ってたからさ、カラは楽しいのサンタって思ってたんだよね」
 な? とレグルスに同意を求めてみる。とはいえ当のカラタチの方は、実際あまり関心は無いらしい。
「俺様は割とどっちでもいい~けれども」
 だろうね、と応じる。しかしながら、それでもカラタチがきちんとサンタクロース用の服を着ているのは事実。一応それなりにやる気はあるのか、それとも場の空気に流されているだけか、そんなカラタチはついでに管狐のナルちゃんの頭にも、トナカイ風の角カシューシャを乗せてみた。
「うんうん、似合う似合う」
「……おお、今晩は珍しくノリ気だ」
 今の内に画像残しとこ~。あ、撮影タイム俺も混ぜて~と各々自由に撮影会をして、四人揃った写真もついでに撮れたところで。
「よ~し、じゃあ帰ろっか」
「うーん、配達が終わってないかな」
「あっ」
 うっかり満足するとこだったよぅ危ない、危ない。端末を仕舞ったカラタチは、代わりに忘れかけていたプレゼントの袋を手に取った。
「それじゃあ配達にも出発~」
 同じく袋を背負ったレックスと共に、彼は空へと飛び立つ。飛翔効果で浮き上がったところで、一度後ろを振り向くけれど。
「行きたいところある?」
「はは、行先はカラにお任せ」
「そっかぁ、じゃあ楽しそうな声が沢山する方へ~」
 方針決定、ほとんどカラタチの気の向くまま、二人は空を揺蕩っていく。
「本来サンタはソリに乗るんだっけ? もともと雪遊び用なら今度遊ぼ」
 などと取り留めのないことを話している内に目的の場所へ到着して、結局のところレックスが中心になってプレゼント配りを始める。
「ほら、プレゼントだよ」
『わあ、ありがとうサンタさん!』『メリークリスマス!』
 笑顔でそう言ってくれる彼等に手を振ってやりながら、レックスはあたたかな気持ちで仕事を終えた。プレゼントの袋もいくらか軽くなったところで、もう一度空へと上れば、先程までいたパーティ会場が小さく見える。クリスマス飾りで色とりどりに輝くそれと、同じような会場の光があちらこちらに散らばって、街の光景は複雑な色彩を描いていた。
「空飛ぶ鳥の目線ってこんなのかなぁ?」
 普段は空なんてとんだ入りしないから、それはカラタチにとって新鮮な光景だった。
「……そういえば鳥目って夜見えないんだっけ。そしたら今この光景は、俺様達だけが知ってる景色って事になるのかも~」
 鳥ならぬ猫と狐の眼であれば、それもしっかりと見渡せる。
「役得ってやつ?」
「そう、屹度ね、僕たちの役得だ」
 そんな風に言い合って、もう一度その眼に焼き付けるように、二人は街の灯を見下ろした。
「――ねぇねぇ、良い子なレックス君とレグルス君にもプレゼントあげようかぁ」
 何が良いかな? と首を傾げるカラタチに、レックスは眼下の明かりの一つを指さす。
「コンビニの肉まんとか半分こしない?」
「あ~、ホットスナックも良さそうだよねぇ半分こするなら」
 特に何にも決まらないまま、相談しながらそちらに向かって降りていく。けどきっとそれでいいのだと、レックスは片目を瞑って楽しげに言う。
「サンタな僕たちへのおもてなしも好きだけど、素に戻った時のさ、達成感とほんのり日常感も今日くらいしか味わえないでしょ?」
「そうだねぇ――」
 その味わいも含めて、きっとたくさん食べられそう。恐らくは愉快気な声で、彼は応じた。
 サンタクロースの同僚ではなく、素の関係で、二人はコンビニの自動ドアを潜っていく。
超成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【強運の加護】がLV2になった!
【照明】LV1が発生!
効果2【グロリアス】がLV2になった!
【反撃アップ】がLV5(最大)になった!

ナタク・ルシフェラーゼ
【銀プロ】アドリブ大歓迎

なるほど。あたし達がサンタなってプレゼントを配るとともに、
日ごろ協力してくれている新宿島の皆さんに感謝を示そうって事だね?OK任せて♪
(女性用のサンタコスに着替え、元気に出発)

あたしは播磨さんの所の弁柄くんを連れて、【壁歩き】を使ってプレゼントを配ってくよ。
ふふふ、空を飛ぶだけがあたし達の能力じゃないんだからね♪
空飛ぶ仲間たちに注目している隙にプレゼントを置いてきてびっくりさせようかな?
または死角からプレゼントをスッと差し出して驚かすのもアリだね。(クスクス

それから銀プロの仲間がパフォーマンスをプレゼントするから、あたしも仲間としてお手伝い。
プレゼントと一緒に応援団扇やサイリウムを配って、ライブを盛り上げるお手伝いをしたいな。
勿論本番になったら、観客の皆さんと一緒に盛り上がるからね♪
もし必要なら特殊効果要員として紙吹雪撒いたりするから、お気軽に御用を申し付けてよ。


播磨・仁絵
【銀プロ】アドリブ絡み歓迎

弁柄はナタク様についていかせて看板猫を務めて貰って。

こうして銀プロの皆様と舞台に上がるのは初めてですね
先輩方の足を引っ張らぬか不安……いえ、こういうのはいけませんね。リラックスして観客を楽しませ、わたくし自身も楽しむ……この事だけ考えましょう

馴鹿をイメージした角飾りと茶色の衣装で登場

ソラ様の持ち曲「BREAKTHROUGH!!」
今回はエレキ三味線アレンジにてお送りいたしましょう

【エアライド】で軽やかに跳びはねてパフォーマンスしますね

メリークリスマス!


アルマニア・シングリッド
【銀プロ】
今日は演出などの裏方スタッフとしてソラさんや仁絵さんのサポートをしましょう

サフェルもベースで演奏に行ってらっしゃーい
しっかりソラさんの歌のサポートをして来てね
(トナカイ仮装させられるサフェル

私はソラさん達がライブできそうな会場に
こっそりと一足先に入ってステージの準備をしましょう

サプライズは事前の準備は大切ですしね
音響機材良し、上空も良し
うん、バッチリです

ライブが始まれば私の本領発揮

事前に作っておいた人形を操作会得でソラさんのバックダンサーとして踊らせたり
フライトドローンでソラさんや仁絵さんの演奏に合わせた演出をしたり

可能であれば検索召喚も使ってステージの演出をしたいですね

完全視界でステージ上や観客達の状態も把握して
最高の演出を会場全体にプレゼントさせていただきますよ


ステージ裏にまで聞こえて来る観客の熱狂に思わず笑みがこぼれますね

今もこのステージを支えているスタッフさん達にもプレゼント
お仕事、お疲れ様ですよ
メリークリスマスっ


アドリブ
絡み歓迎


ソラ・フルーリア
【銀プロ】の皆と!
※アドリブ歓迎します!

キングアーサーでの戦争も終わって、戦勝&クリスマスムード一色ね!
新宿島の皆も戦争のために色々してくれたし、今度はアタシ達が恩返しをする番!
ということでアタシ達らしく、スペシャルゲリラライブで元気をプレゼントよ!

会場は空から入れて、音響機器も準備されてる所が良いわね!
皆に配るプレゼント袋の中に、ライブ応援用の団扇も入れて準備万端!
サンタ服をイメージした赤と白の衣装で、会場に夜空からエントリーよ!

ネリリのMC、そして団扇入りプレゼント袋を配った所でライブスタート!
アタシが歌うのは1stシングルの「BREAKTHROUGH!!」!
ディアボロスとしての信念をストレートに歌った曲で、観客のボルテージを上げていくわ!
ライブ中に来てくれたお客さんにも、ファンサみたくステージからプレゼント袋を渡していくわよ!

―――アナタにももう見えるはず すぐ先にある未来へ突き進め! BREAKTHROUGH!!
皆、メリークリスマス! ディアボロスのこと、まだまだ応援よろしく!


天夜・理星
お、ありゃ【銀プロ】だ。
もしかしてライブか?
いいね、観に行くか。

どうも、観客です。
さてうちわが配られる、こっちはサイリウム持ってる、そしてすげえ設備が本格的。
そしてプレゼント配り、アタシもディアボロスなんでさりげなくさっと手伝おう。
しかし気合の入れようが素晴らしいんだよな。
なら全力で応援してやるのが王ってもんだよな?

とっても良い曲だ…これがアイドルの力…!
こんな風にボルテージが上がるだなんて、こりゃ刻逆前のライブの概念を飛び越すぞ…!
そして何より、観客が一生懸命にぶち上がっている!
アタシも感動しちゃうな、こいつは――とっても素敵なクリスマスライブになる!

んー、楽しかった!
これで人々が少しでも銀プロのみんなに笑顔と暖かさを貰ったなら、とても嬉しいもんだね!


ネリリ・ラヴラン
【銀プロ】で一緒だよ

いよいよクリスマスの到来
プレゼントと一緒に熱いゲリラライブもお贈りしてしまおう♪

皆で協力して会場とプレゼントの準備を整えたら
ステージ外の事は信頼してる裏方さん達にお任せして
演者のわたし達はマイクを手に、空から会場へ

MCのわたしは舞い降りる間に既にマイクONね
寒さで身を縮めてる人達だって見上げさせてあげるわ

新宿島のみんな、メリー・クリスマス!
プレゼントが一つじゃ物足りない!
そんな貴方にシルバースカイ・プロダクションが今日限りのスペシャルライブをセットでお届けっ
私達の歌と皆の熱気で、最高のクリスマス、盛り上げちゃおう~♪

会場に降り立ったら皆がプレゼントをお渡ししている間
開幕までお暇させないようにめいっぱい場繋ぎしてくよ

プレゼントはしっかりと受け取ってくれたかしら
でもわたし達のクリスマスは、もちろんまだ終わらないからね!

MCをこなしつつ、ライブ中はバックダンサーね

今日は、みんながいつも応援してくれるから迎えられた日
わたし達からのありがとうを受け取ってくれたら最高に嬉しいよ


●野外ライブ会場
 パーティ会場と一口に言っても様々で、商業施設にビアガーデン、体育館や個人宅のベランダまで幅広い。この街のイベントに訪れた人々は、それぞれの場所でサンタクロースの訪れを待っているわけだが、こちらの会場には、料理や飲み物の並んだテーブルだけでなく、中央に大きなステージが設けられていた。
 いくらか出し物はあったようだが、今のところは無人。各々にパーティを楽しむ参加者達の意識から、その存在が忘れられかけた頃に、突如ライトが点灯した。人々の注目が集まり、ざわつき始めたそこに、彼女たちがやってくる。
 イルミネーションで飾られたビルの合間を抜けて、空から舞い降りてきたのは、ソラ・フルーリア(歌って踊れる銀の星・g00896)をはじめとするシルバースカイ・プロダクションの面々だった。
「新宿島のみんな、メリー・クリスマス!」
 飛翔効果でゆっくりと降下していきながら、マイクを手にしたネリリ・ラヴラン(★クソザコちゃーむ★・g04086)が新宿島の人々へと手を振る。
「プレゼントが一つじゃ物足りない! そんな貴方にシルバースカイ・プロダクションが今日限りのスペシャルライブをセットでお届けっ」
 そう、これは彼女達の用意したプレゼントの一環、人々への「ありがとう」という感謝と労いを込めたスペシャルなゲリラライブである。
「私達の歌と皆の熱気で、最高のクリスマス、盛り上げちゃおう~♪」
 サンタクロースをイメージした赤白衣装のソラとネリリ、そして馴鹿イメージの角飾りと茶色の衣装に身を包んだ播磨・仁絵(捧げられしもの・g08502)は、いつの間にやらライトの光の集まったステージ上に着地した。この辺りの照明など、裏方の仕込みはライブが決まった段階でアルマニア・シングリッド(魔術センスは未だに壊滅的な元一般人兼空想召喚師・g00802)が手配済みだ。準備万端の会場、その中心に彼女等が現われた頃には、ステージはパーティに参加していた人々にすっかり取り囲まれていた。
「まずは、皆にプレゼントだよ!」
 ネリリの言葉通り、ステージ上のメンバーは皆プレゼントの詰まった袋を持っている。
 まずはこれらの配達、ということで、彼女等は再度空を駆けながら、プレゼントボックスを手渡していった。とはいえ少々人数としては心許ないか、囲みの外側まではなかなか手が回らない。代わりにその辺りは、弁柄を連れたナタク・ルシフェラーゼ(超健康優良吸血鬼姐さん・g10728)がカバーに入っていた。日ごろ協力してくれている新宿島の皆さんに感謝の意を示すため、サンタの衣装を着込んだ彼女は、他と違った一工夫を付け足している。
「ふふふ、空を飛ぶだけがあたし達の能力じゃないんだからね♪」
 壁歩きも駆使して縦横無尽に、そしてステージ上に気を取られた彼等が驚くように、そっと手元へ。そして一方の舞台裏、忙しく働いてくれているスタッフには、アルマニアがプレゼントの配達を担っていた。
「スタッフの皆さんもどうぞ」
 お仕事、お疲れ様ですよ。と労って、今後――ライブ本番についての最終打ち合わせを始める。彼女の本領が発揮されるのはここからである。
「サフェルも行ってらっしゃい。しっかりソラさんの歌のサポートをして来てね」
 トナカイの仮装をしたサーヴァント、ベースの演奏を担うメーラーデーモンを送り出し、さあ準備はばっちりだと、彼女はその時を待つ。

 表側、会場の方ではプレゼント配りが続いている。集った人々と、その賑わいを目にして、通りかかった天夜・理星(復讐の王・g02264)が足を止めていた。
「お、ありゃ【銀プロ】だ。もしかしてライブか?」
 状況を察した理星は、早速観客としてそれを観に行く。手元に配られたプレゼントの箱には、事前に用意されたのであろう応援用のうちわと、サイリウムが添えられていた。入念にされた準備、そしてその気合の入れようを、彼女はひとり感じ入る。
「なら全力で応援してやるのが王ってもんだよな?」
 理星がサイリウムとうちわを握ったところで、会場にはMCを務めていたネリリの声が響き渡った。
「――プレゼントはしっかりと受け取ってくれたかしら?」
 お客さんが暇をしないようにと場を繋いでいた彼女は、他のメンバーがプレゼントを配り終わったのを見て、そう口にする。
「でもわたし達のクリスマスは、もちろんまだ終わらないからね!」
 そう、本番はここから。満を持して、彼女等のライブが幕を開ける。戦争をのために色々と手を尽くしてくれた新宿島の人々への恩返し、その意義をもう一度思い返しながら、ソラはステージの最前列、マイクの前へと進み出た。
 機材までもが光り輝く舞台上から周りを見れば、そこには期待を込めた人々の、いくつもの視線がこちらを向いている。
「こうして銀プロの皆様と舞台に上がるのは初めてですね……」
 ステージ上、仁絵はどこか緊張の面持ちで居る。他のメンバー、つまりは先輩達の足を引っ張らないか、自然と不安を覚えてしまうものだが。ソラの背を、ネリリの横顔を見て、彼女は深呼吸をひとつ、意識して緊張を和らげようと努める。
 観客の前で不安な顔などしてはいられない、リラックスして彼等を楽しませ、自分自身も楽しまなくては――。
 固唾を飲む観客達の前で、ソラがその手にマイクを取る。一曲目は彼女の持ち曲、1stシングルの『BREAKTHROUGH!!』だ。
 曲が流れると同時にステージの照明が踊り出し、アルマニアの操るフライトドローンがフロントのソラに、バックダンサーのネリリにライトを投げかける。裏方の全力を滲ませた演出の中、ソラが歌い始めた。
 この曲はディアボロスとしての信念をストレートに歌った熱いもの。共に戦争を乗り越えることとなった新宿島の人々にも、きっと通じるものがあるはずだ。もう知っている人も、この曲を初めて聞いた人にも届くようにと、ソラは声を上げる。
 ――アナタにももう見えるはず すぐ先にある未来へ突き進め! BREAKTHROUGH!!

「とっても良い曲だ……これがアイドルの力……!」
 観客席でサイリウムを振りながら、理星は昂る感情に拳を握る。趣向を凝らした演出と力強いパフォーマンス、そして会場の盛り上がり――ナタクの投げた紙吹雪が彩るその光景を、彼女は驚きと共に見渡す。
「こんな風にボルテージが上がるだなんて、こりゃ刻逆前のライブの概念を飛び越すぞ……!」
 心動かされるその様子に、理星もまた胸が熱くなるのを感じる。音楽の力、そしてアイドルの力。その生み出したものを、その眼でしっかりと捉えて。
「そして何より、観客が一生懸命にぶち上がっている!」
 こいつは――とっても素敵なクリスマスライブになる。彼女はそう確信していた。
 そして、そんな一体感を感じられる会場の様子を、裏方からはアルマニアが完全視界で見通している。人々の反応や状態を把握して、最高の演出を出力すつのだ。これこそが、彼女から会場全体へと送るプレゼントであり、このステージ裏にまで届くような熱狂の声こそが、彼女にとっての報酬だった。思わず笑みを零した彼女は、観客のボルテージがさらに上がるよう、とっておきの演出へと手をつけていく。
 舞台のライトは色とりどりに変化し、音楽の雰囲気に合わせて演出される。用意されたスクリーンには映像が映し出され、視覚的にも感動を引き立てていった。
 完全にゲリラライブ会場と化したこの場の雰囲気に引かれて、道行く人も新たな観客としてこの場を訪れている。新たに来た彼等にも、ソラはステージの上から飛び立つようにプレゼントを渡していった。ファンサービスのようなそれと同時に、すっかり緊張の取れた様子の仁絵が、エアライドを駆使して楽し気に空中を飛び跳ね、駆け回る――。
 時折ソラの歌声に合わせて、一部の観客が合唱する様子も見られる。ステージ場の仲間達と、観客の間の共有する一体感、観客席のナタクもそれを感じて、盛り上がりいく空気に身を任せていった。
 寒さを吹き飛ばすような盛り上がりの中、いくつかの曲が始まり、終わる。短いながらも濃厚な時間はあっという間に過ぎていった。終盤に一際大きな盛り上がりを見せた会場には、拍手や歓声が鳴りやまない程に続いている。名残惜しい思いはあるけれど、今夜のライブはここまで。
「皆、メリークリスマス! ディアボロスのこと、まだまだ応援よろしく!」
 最後にソラがそう締めくくって、ステージ上のサンタクロース達は、また星空の彼方へと飛び立っていった。
「んー、楽しかった!」
 人々の喧騒の中で、理星は心地良い疲労に身体を伸ばす。先程までの興奮の名残が、まだ残っているようだけど。
「これで人々が少しでも銀プロのみんなに笑顔と暖かさを貰ったなら、とても嬉しいもんだね!」
 満足気にそう呟いて、彼女は観客達と共に帰途に就いた。
超成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【壁歩き】LV1が発生!
【エアライド】がLV2になった!
【書物解読】LV1が発生!
【友達催眠】がLV2になった!
【活性治癒】LV1が発生!
【勝利の凱歌】がLV2になった!
効果2【フィニッシュ】がLV2になった!
【ガードアップ】がLV6になった!
【ダメージアップ】がLV8になった!
【ドレイン】LV1が発生!

アクセル・アーネベルグ
(アドリブ・連携歓迎)
ずいぶんと賑やか、いや忙しなく飛び交ってるなあ…
僕の故郷では人ではなく妖精が贈り物を運んでくる言い伝えだったけど、
ユール…クリスマスの時期に家族と過ごした時は今も大切な思い出だ。
…ま、流石にユールの妖精を信じる時期は卒業したからね僕は!
今度は贈る側へ。プレゼントを届けにパーティー会場に向かおうじゃないか。
…何を贈るかって?僕は音楽家のディアボロスだぞ?贈るものなど決まっている。
奏でよう、音楽を!贈ろう、【勝利の凱歌】を!

さあ何が聴きたい?クリスマスならばくるみ割り人形などどうだい?
俗に言うスケーターズ・ワルツもこの季節ならばぴったりだ!
…第九?いや名曲だけど何故この時期に?
まあいいだろう、何でもリクエストに応えて奏でてみせよう!
『ロゴス』を握り、<召喚>した幻影の楽団を指揮して。
時には僕自身も『イディナローク』を手に取り<演奏>に参加して。
これまで取り戻した世界へ。
そして想いを託し、共に抗い続けてくれる人々への感謝を込めて、音を届けよう。
メリークリスマス!よい年を!


●メリークリスマス!
 パーティ会場となったこの街には、企画通りに何人ものサンタクロースが訪れて、手分けしてプレゼントを運ぶ姿が見られた。今だって、空を見上げれば星々の間を、自在に飛び交う彼等が居る。
「ずいぶんと賑やか、いや忙しなく飛び交ってるなあ……」
 そんな彼等の様子を眺めながら、アクセル・アーネベルグ(con anima・g08305)もまた会場の一つへと向かっていた。
 彼の故郷では人ではなく妖精が贈り物を運んでくる言い伝えだったが、そのユールに家族と過ごした時間は、今も大切な思い出だった。だからこそこの新宿島の人々が、クリスマスに抱く思いは、きっと彼にも共感できるもので。
「……と言っても、流石にユールの妖精を信じる時期は卒業したからね僕は!」
 今はそう、プレゼントを待つのではなく贈る側。待ち侘びているであろう人々の期待に応え、夢を、希望を届けるのが仕事である。
『サンタさん、プレゼントはなあに?』
 問いかける子供達に、彼は言う。何を贈るかは決まっているのだと。音楽家のディアボロスたる者、それを避けて通るわけにはいかないだろう。
「奏でよう、音楽を! 他ならぬ君達のために!」
 さあ何が聴きたい? クリスマスにお馴染みの美しい旋律の曲か、それとも冬の季節にぴったりの軽快で容器な曲か。ご希望ならば、誰でも知っている荘厳な交響曲を……いやでも何で今?
 とにかくパーティに居合わせた人々のリクエストを聴いて、アクセルはそれに応えていく。彼が指揮棒を振れば、召喚された幻影の楽団が、その意に従い曲を奏でる。いかにも即興の対応が必要なリクエストには、自らバイオリンを手に取って、依頼主を楽しませた。
「どうだい、次は何が良いかな?」
 美しい演奏に満足はしても、きっと次の望みが湧いてくるだろう。その繰り返しこそが、勝ち取り守り抜いた人の営み。
 これまで取り戻した世界へ。そして想いを託し、共に抗い続けてくれる人々への感謝を込めて、アクセルは弦を爪弾く。さあ、今年の締めくくりは、どんな曲にしようか。
「メリークリスマス! よい年を!」
 星空とイルミネーションの光の下、彼の奏でる音楽と、観客達の喝采が、いつまでも響いていた。
超成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【プラチナチケット】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV9になった!

最終結果:成功

完成日2024年01月05日