リプレイ
オード・レヴニ
【ほろーど】
📺
部屋に入って2秒でコタツイン
こたつはぜんじんるいをすくうんだよ…(ごろごろ)
前の冬に炬燵の魔力を体験してから、すっかり炬燵信者と化した天使
そうだ、これほろぶとやろうと思って
取り出したのはポップなキャラ達がレースするゲーム
ごろごろだらだらしながらゲームとか…控えめに言って最高じゃない?
うん、操作教えるよ。かんたんだよ
まずはシングルモードで操作に慣れてもらおう
こたつむり状態のままプレイ画面を眺め
コーナーは外から曲がって…あっ
そこ避けないと潰され…わっ
初々しいプレイを見てるだけでも楽しい
もっかい、ってなるよね
タイム縮め出すと沼、だよ
それじゃ、いよいよ対戦だ
コントロールが効く小柄なキャラを選んでいざ勝負
涼しい顔でアイテム使いまくったりショートカット使ったり
お蜜柑をはむつくこたつむりから、悪意なく繰り出されるえげつない上級プレイ
…もっかい?
ほろぶが勝つまで、何度でも
確かに改竄級にこたつはすごいけど
このあったかさは間違いなく本物だよ
つまり、やっぱり
こたつはぜんじんるいを…すー…(寝息
海・ほろぶ
【ほろーど】
📺
イン コタツ
とけてるオードを横目に
前の冬は人をダメにする悪魔ってまで疑ってたのにもうめっちゃ虜じゃん
揶揄っても効いてない様子にこりゃだめだと肩を竦め
何か持ち込んだの?
……レースのゲーム?
ゲーム自体大してやった事ないんだけど
教えてくれるなら、とコントローラーを借り握ってみる
スピードを出し過ぎて壁に激突したり(むむむ)
激突後に自分がどっちに進んでるか分からなくなって逆走しかけたり(ぐぬぬ)
死角から謎の何かに潰されたり(うぐぐ)
……もっかい。
上手くいかないと負けん気でムキになる
暫くの練習後にいざ直接勝負
練習で使ったのと同じキャラを選び
……よく考えなくても練度差がすごい
脇にそれたと思ったらすごく遠くに行ってたり
謎の何かに妨害されたり
何度も何度もぼこぼこにされ悪態をつきつつ
もっかい!
こたつで温まって
勝負事で熱くなって
冬というのは人類史的には寒いらしい筈なのに、暖かい季節の気さえしてくるから
笑わないで聞いてほしいんだけど
これは別に最終人類史が改竄世界史になりかけてるとかではないよね?
●とある冬の賢い過ごし方
「あぁぁああ~……あったかい。こたつはぜんじんるいをすくうんだよ……」
「前の冬は人をダメにする悪魔ってまで疑ってたのに、もうめっちゃ虜じゃん」
炬燵は魔境! 悪魔! クロノ……まではいかないけどそこそこそれなりにあぶない! と言っていたような気がするクールな天使オード・レヴニ(頌歌・g01759)は、一体どこへ行ってしまったのだろう……?
そう思いながら同じくちゅるんと炬燵に納まった海・ほろぶ(君の番だよ・g04272)は、即時とろけるオードが此処から帰れるのだろうか? と思いかけて――……やめた。来たばかりで帰りを思うなど、野暮ってやつだ。
温もりにホッと一息ついていた時、ぬるぬると炬燵から這い出たオードが顔だけいつものオードにもどってほぼ炬燵に納まったまま取り出したのは、ポップなキャラクターたちがレースするゲーム。
ちなみにこちら、オリジナルモードだとモンスターマシンやら魔境のようなコースが作れるが、今は割愛。
「そうだ、これほろぶとやろうと思って」
「何か持ち込んだの? ……レースのゲーム?」
ゲームというものに縁薄いほろぶがきゅっと眉を寄せれば、丁度据え置きで置いてあった旅館のゲーム機にソフトを入れて起動すれば、少し大きめな部屋のテレビでやや大画面なプレイが楽しめる。
「だってさ、ごろごろだらだらしながらゲームとか…控えめに言って最高じゃない?」
「オード、教えてくれる?」
「うん。操作教えるし、かんたんだよ」
“まずはシングルで初心者コースね”とオードに渡されたほろぶは、知らなかった。これから試練が始まるなんて……。
「そうそう、そこを押しせば一人で遊べるコース」
「うん」
「あ、初心者はそのスタンダードがお勧め」
「へぇ。エンジンはこのボタンだっけ?」
「そう。押しっぱなしでこのスティックが方向で、アイテム使うのはこっちだよ」
3・2・1、スタート! のタイミングで初心者ながらスタートダッシュが切れたのは猟兵らしい反射の良さだったのだろう。
しかし。
「コーナーは外から曲がって……あっ」
「む」
壁面激突。きゅっとほろぶの眉間に皺が寄るも、再スタートを切ろうとして見失ったのは方向。
逆走だよー!と画面で点灯する信号アクションに動揺し、更に逆走してしまい格闘すること数分、なんとかコースへ戻って自身を抜かしたキャラへ追いつこうとして――。
「そこ避けないと潰され……わっ」
「ぬ」
コースのお邪魔キャラクター、とおせんぼうゴーレムに潰されマシンとキャラが回復する数秒が更なる遅れになって2キャラに抜かされた。
「見切れてる上からって、ちょっとズルいよ」
「わかる。影出ても慣れないと分かんないよね」
ただの日常。
ぽかぽかの炬燵に入りながら見る友達のゲームというのは不思議と面白くて、四苦八苦格闘するほろぶも楽し気なオードがクスクス笑ってしてくれるアドバイスを聞くのも楽しいし、知らない世界をまた一つ教えて貰ったような感覚がする。
「ねぇほろぶ、知ってる?」
「うん?」
画面から目を離さずにほろぶが“どうしたの”と言えば、じっとその横顔を眺めたオードが笑った。
「――タイム、縮め出すと沼……だよ」
「うわ。うん、もっかい」
完走後、間髪入れず二回目に挑戦するほろぶの言葉にオードが笑えば、二人ともただの少女のよう。
そうして練習を繰り返すこと暫く、徐々に曲がりくねるコースでドリフトなどほろぶが小技を利かせられるようになってきたところでとうとうオードが起き上がる。
「じゃ、そろそろいけそう?」
「うん、勝負」
・
・
・
三周して早かった方が勝ち! のルールで始まった勝負は一週目はほろぶが1位だったのだが、異変があったのは2周目のこと。
「えっなんでオードそこにいるの」
「ははは」
所謂ショートカット。
コースをほろぶより知り尽くすオードからすれば朝飯前で、ある位置のある茂みに突っ込むとあら不思議、ワープホールが待っているのだ。
更に使い込まれた白い子猫のキャラがまたエグい。
実はキャラクターサイズによって重さがあり、ドリフトや速度、小回りなど微細な差異があり、オードの選んだ帽子の三毛猫は標準サイズ。スタンダードな初心者向きで秀でたものの無いタイプ。対してオードの白い子猫はスピードが出過ぎとドリフトが上手くいかないる難点はあるものの、慣れれば最速のピーキーな性能であった。
「あっ良いやつ出た」
「えっ」
「お、ナーイス」
「えっ」
「よっしゃいちばーん」
「……よく考えなくても練度差がすごいよね。手加減とか優しさとか接待とかないの、オード」
「え~……でも、もっかい?」
「もっかい!」
ほろぶの悪態へニヤッと笑ったオードがコントローラーを掲げてどうする?と問えば、返事は想像通りのもう一回。
けれど噛みつくように挑んだ勝負は、またしてもほろぶという初心者がぼっこぼこにされる結果だったのだけれど……。
徐々に慣れ、オードのキャラセレクトに気付いたほろぶが私も変える! とチャレンジするも次の勝負では無言で最初のキャラに戻したり、余裕をもってオードが剥いておいた蜜柑をほろぶに分ければ“水分補給”という言葉にも2人で笑って、ただただどこまでいっても楽しい時間の中、ちょっとの休憩中。
「冬は、人類史的には寒いらしいね」
「そうだね、だからこたつが悪魔級になってやばいって言ったんだよね」
それらしい風のことを言いながらこたつにもごもご埋もれるオードを横目に、ぽつんとほろぶは呟いた。
「……笑わないで聞いてほしいんだけど、実はさ」
「うん」
「これは、その……別に最終人類史が改竄世界史になりかけてるとか――ではない、よね?」
嫌に真剣なほろぶの口から出た言葉にオードがぽかんとしたのも一瞬、肩が揺れたと思えばひいひいとオードが笑いだす。
ぎゅ、と今日一眉間に皺を寄せたほろぶが、その口へ剥いた蜜柑を突っ込んだところで終了。
「ンぐ……だって、くく……ふふ、あぁうん、でも確かにこたつは改竄級にすごい。でも、やっぱ寒いからこのあったかさが本物になるんだよ」
「だから笑わないでって言ったじゃん」
だってだなんだと笑いあって暫し……静かになった部屋には、2つの寝息が静かに響いていた。
「……こたつ、は……じんるい、を――……」
「はるに、かいざん……ふせ、ぐ……」
オードとほろぶがとろりと寝言を溢した時、炬燵机の上でミヨから二人へ贈られた下手な折り鶴が二羽、ころりと転がった。
おやすみなさい、良い夢を。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【アイテムポケット】LV1が発生!
【勝利の凱歌】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!
花塚・夜壱
●Nox4人参加🍡
和モダンな旅館で、オコタに入ってのんびり…
人をダメにする要素しかないな
巨大炬燵なら、皆が足を伸ばしても大丈夫だろう
たまには時間を忘れてぼーっとしようか
おっ、早速カフカ君が丸くなってる
…はっ、しまった
すまない、俺もオコタの魔力に逆らえなかった…ついウトウト
レジーナが準備してくれたのか、ありがとう
ポテチに炭酸、お茶に煎餅…最高か?
俺はアイスケーキをリクエストしておいた
ルリラは手作りなのか…!?
すごく凝ってるな、楽しみだ
炭酸で乾杯!メリークリスマス!
いつの間にかチョコなんかも揃っている
カフカ君が頼んでくれたのか、助かった
まずは溶ける前にアイスケーキを食べよう
はいはい、喧嘩しない様に四等分な
代わりに、カフカ君にはチョコプレートを上げよう
ケーキの合間に、ポテチを食べる
…すごい贅沢だな…許されるのか…?
満を持して、ルリラの手作りモナカを頂こう
冷たいアイスともちもちのわらび餅
すごいな、いくつでも食べられる…!
皆と一緒に、こうして自堕落に過ごすのも悪くないな
暖かくて楽しくて、嬉しい
ルリラ・ラプソディア
●Nox🍡
おしゃれな旅館に、おこた…
心地よさに蕩けてしまいそう
猫はこたつで丸くなるって歌もわかる気がするの
ふふ…つい、眠たくなってしまうのよね
せっかくの旅館だから
この冬らしさ満喫、しましょう
わたしは…
モナカにアイスとわらび餅をはさんだおやつを
チョコ、ミルク、小豆味の3種類を準備
おこたに合うのを作ってみたの、夜壱さん
お煎餅にポテチ、アイスケーキもおいしそう…
おこたで食べたい素敵なお供…
ん、夏深さん…おはよう、なの
おいしいのいっぱいよ
ふふ…モナカも、喜んでもらえてよかった
たんと食べてほしいなって思うの
炭酸のグラスを手に取り
めりーくりすます、と共に祝う
ん。おこたのアイスは至福なの
これは…すてきな楽園、よ?レジーナさん
魔に気づいてはいけない…。とお煎餅を片手に
…できる贅沢はいっそう…楽しむのも一興だと思うの…
蜜柑を指先で転がしながらほんのり楽し気に綻ぶ
食後は…程よく睡魔がおりてくる
お茶の入った湯呑を両手で包みながら温まり
もうすこしお喋りも楽しみたい
うとうと…みんなでまったり
ほんとう、しあわせ…
レジーナ・ネイサン
●Nox🍡
お洒落な旅館に大きな炬燵とは…
本当にいいの?私ここに住んじゃうよ??
あーあったかい、これは逃れられない…
ふふ、夜壱が眠そうだ
気持ちはめちゃくちゃ分かる
予め女将に頼んでいたポテチとお煎餅の袋をガサガサとパーティ開けして
卓上には炭酸ジュースを人数分以上置き
熱々のお茶も皆の分を淹れておく
最初に準備しないと私、途中から出るの億劫になるからね…
あ、夏深が起きた
モナカにアイスにわらび餅、だって?
どう考えても美味しい組み合わせじゃないか…!
更にはアイスケーキにチョコにみかん
どんどん卓上が豪華になっていくね!
コーラが入ったグラスを手に、メリークリスマス!
確かに溶かしては申し訳ないし、アイスから頂こうか
炬燵に入りながらのアイスって幸せ
甘い塩っぱいの合間に蜜柑の酸味を挟むと、
…恐ろしい魔のループが完成した、ような
ルリラの言葉にハッとなり
そ、そうだよね。此処は魔じゃなく楽園、楽園…
所でこのモナカ、美味し過ぎて止まらないんだけど
ひたすら食べたり飲んだり
ゆるりと喋ったり
あ〜温くて落ち着く
ふふ、おやすみ
本郷・夏深
●Nox🍡
素晴らしい、最高のシチュエーションですね!
皆で入っても寝ても余裕な炬燵…これは世界遺産として保存すべきです
じゃ、おやすみなさい
…今、何か美味しそうな音がしました!(ガバッと起き
お菓子の袋のガサガサ音は意識と聴力を回復させる効能がありますからね
成る程、ポテチに煎餅…流石はレジーナさん、完璧なナイスチョイスです
あとこの、めっちゃ惹かれるおやつはルリラさんの手作りですか!?
本当に食べていいんですか?嬉しすぎて怖…
美味しいのがいっぱいでカフカの心も弾んでますが
あともう少し欲しいです
女将さん、大勢で食べれるチョコのおやつはないでしょうか!
あ、それとみかんも
お茶のグラスで、メリークリスマスです!
夜壱兄ちゃん、カフカのケーキは気持ち大きめに切って下さい
そんな、チョコプレートなんて貰っていいんですか!(言いながら即齧り
こ、このモナカ、本気で美味すぎますね…!
うわ、みかんを食べる手も止まりません
どれも美味しくて幸せです…
今日は沢山食べて…沢山話して…皆でダラダラ過ごしましょう…
…おやすみなさい
●炬燵は魔を生む代物なんだ、皆知っているか
部屋まで続く廊下には、竹に透かし彫りが施された提灯がいくつも燈され、中は電球でなく蝋燭らしく、ゆらゆらと光が揺れるさまはなんとも幻想的で、花塚・夜壱(月下鬼人・g00016)はほうっと溜息を溢す。
「この先に“コタツ”が待っているんだろう?」
「おしゃれな旅館におこた……楽しみですね」
「そうそう、大きな炬燵、ってところがまた楽しみじゃないか……!」
ルリラ・ラプソディア(Ⅻの子守歌・g00784)と微笑み合い、レジーナ・ネイサン(灰色キャンバス・g00801)が拳を掲げたタイミングで辿り着いた部屋のふすまを開けた瞬間、大きな炬燵がお出迎え。
わぁっと上がる歓声の中、炬燵を見た瞬間の本郷・夏深(逢魔が夏・g00583)の行動は早かった。
ちゅるんと。
ふすま側から炬燵に滑り込んだはずが、しゅぽんと炬燵の中へ潜り込み“猫です!”と声を上げ黒猫を掲げたと思えば、どうやら入口のふすまの向向かい側、雪降る窓側から顔を出したらしい。
「おっ、早速カフカ君が丸くなってる」
「ぷは……実に素晴らしい、猫もいました! 最高のシチュエーションですね!」
そんな夏深の表情は伺いきれなかったが、三人が顔を見合わせ笑ってしまえば、廊下は寒いからと女将に促され三人も部屋へはいり、そっと炬燵へ足を入れてみる。
ぬくもった炬燵布団と、まるで包み込むように柔らかな熱。
足を伸ばしても誰とも打つからない優雅な広さが更なる喜びを与えてきた。
更にじんわりと染み入ってきた心地よい熱は、得も言われぬ温もりと柔らかで皆の足や体を包み込んでゆくと――……夏深のように炬燵の温もりに負けたレジーナがゆるゆると溶け、炬燵の中へと吸い込まれてゆく。
「……本当にいいのかな?」
「レジーナさん?」
炬燵に納まること数分、もそりと炬燵布団から顔を出したレジーナにルリラが小首を傾げれば、レジーナはいたく真面目な顔で呟いた。
「私、ここに住んでも良いと思うんだよね」
「わかります、更に言えばこれは世界遺産として保存すべきです。というわけで……じゃ、おやすみなさい」
ひょこ、と炬燵から顔を出した夏深が同意の言葉を添えた後、再び温かな炬燵布団へ沈み込んでゆく様子に、夜一とルリラもどこかふわふわうとうとしてしまう。
京都でもお山の近い大原にある鶴望屋はとても冷える。
パラドクストレインで門前まで送ってもらってはいるが、短い距離ながら寒い場所から温かい炬燵へ来た安心感が緩やかな眠気に繋がるのも無理からぬこと。
すっぽり全身納まり温まったところでひょっこりと起き上がったレジーナは、緩やかに舟を漕ぎそうで漕がないがちょっと危うい夜壱とルリラに頬が緩んでしまう。
「そう、いえば……ふふ、猫はこたつで……丸くなる、お歌……いまなら、わかる気が、するの」
「猫も、人も……ダメになる要素しか、ない……な」
「(ふふ、夜壱もルリラも眠そうだ。でも、気持ちはめちゃくち分かる)」
この温もりに誘われる最高の心地よい瞬間、というのが控えめ言って危険なのだ。
そこへ襖を軽くノックした女将が、“あら”と微笑みながらあまり音を立てずに入室すると、レジーナがお願いしておいたポテトチップスの所謂パーティーバックと煎餅の大袋に、“家で作ったのよ”と添えてくれたのは塩味の揚げたてかき餅。そして“花塚様”と書かれたラベルの付いたクーラーボックスが届けられた。
『ディアボロスさんはやっぱりお疲れなのね、うちでぜひゆっくりなさってくださいね』
「ありがとうございます」
グラスを並べ、乾杯用の炭酸と、部屋に備え付けのポットの使い方を教わりながら冷めても良いように熱々お茶を開け注げば準備は万端。しゅわしゅわと泡立ちパーティーの気分が俄かに盛り上がりはじめる。
さてと、と心を整えたレジーナがバリ! とポテトチップスと煎餅の袋を、豪華にパーティー開け――……で、準備したところでガバっと夏深が起き上がる。
「今、何か美味しそうな音がしました!」
「あ、夏深」
起き上がって猫を膝にテーブルの上を見た夏深の瞳がカッと開き、白い頬にふわりと色が差したところで、夜壱とルリラがハッと目覚めた様子にレジーナは内心でナイスタイミング、とガッツポーズ。
「成る程、ポテチに煎餅……流石はレジーナさん、完璧なナイスチョイスです」
「レジーナが準備してくれたのか、ありがとう。すまない、ついウトウトと……」
「ふふ、つい眠くなってしまったのね。せっかくの旅館だから、わたしは……これを」
照れて頬掻いた夜壱と同じく目覚めたルリラが取り出したのは、モナカにアイスとわらび餅を挟んだ素敵なおやつ。香る和は、部屋は勿論この旅館という場所にもピッタリな一品で、つい皆の瞳が輝いてしまう。
「このめっちゃ惹かれるおやつはルリラさんの手作りですか!? 本当に食べていいんですか……? 嬉しすぎて怖……」
「モナカにアイスにわらび餅、だって? ど、どう考えても美味しい組み合わせじゃないか……!」
「アイスはチョコとミルクと小豆の味にして、わらび餅にもおこたにも合うように作ってみたの」
「ルリラは手作りなのか…!? すごく凝ってるな、いただくのが楽しみだ。そうだ、俺はこれを」
そうして自身の名前のラベルが付いたクーラーボックスから夜壱が取り出したのは、なんとも可愛らしいクリスマスパッケージの箱。
リボンを解いて蓋を開ければ、中に納まっていたのは旅館名物である牡丹の花がアイスになって飾り付けられたアイスケーキ。
「アイスケーキをリクエストしておいたんだが、こちらにも牡丹が咲いているとは」
「すごく綺麗ね、夜壱さんのアイスケーキも美味しそう……」
ふふと笑いあって、じゃあケーキが溶けてしまう前に! と全員の手にグラスが収まったところで――。
「じゃあ、」
「「「「乾杯
!」」」」
メリークリスマス! とぶつかりあうグラスの音は、パーティーの合図になる。
「さて、溶かしては申し訳ないし、アイス……んー、ケーキから頂こうか」
「ん。おこたのアイスは至福なの」
レジーナとルリラが微笑み合って分かち合う炬燵アイスの魅力は何とも言えない。はっきり言うと抗いがたい力というか、甘いしょっぱいを交互にしているくらいの魅力というかそういうものに近いレベルというやつだ。
そして乾杯の終わったタイミングで籠盛の蜜柑を女将に追加されれば、炬燵の気分はマックスに! そして丁度良く来た女将に手招きした夏深がこっそり耳打ち。
「あ! ふふ、女将さんちょっと……」
『はぁい。あら、チョコの……んー、少々お待ちくださいな。丁度、うちに良いものがあるわ!』
さっとテーブルの上を見た女将が微笑んで待つこと暫し。テーブルにチョコフォンデュの鍋と、キャンディ状に包まれたチョコたちが花を添えていた。
“お煎餅やポテトチップス、剥いたお蜜柑をつけてもきっと美味しいんじゃないかしら”と微笑まれ、追加のお蜜柑も後で! とお願いすれば冬のお籠り宴会セット状態だ。
「チョコ、カフカ君が頼んでくれたのか、助かった」
「ふふ……なのでカフカのケーキは気持ち大きめに切ってください」
にこ、と調子よく微笑んでみせる夏深に、夜壱はこの中で一番慣れていた。
「はいはい、喧嘩しない様に四等分な。代わりに、カフカ君にはチョコプレートを上げよう」
「そんな、チョコプレートなんて貰っていいんですか!」
勿体ぶってそうな言葉を発している夏深だが、夜壱がチョコプレートを差し出した瞬間、即齧りついている当たり迷いはないらしい。
二人のやり取りにルリラとレジーナは顔を見合わせて笑ってしまう。
アイスケーキを楽しんだら温かなお茶でリセットして、次に挑むのはルリラお手製のアイスわらび餅もなか。
さく、と一口齧ったところで夜壱がハッと。
「これは、すごい……いくらでも食べられる……! 更に、カフカ君のチョコフォンデュで味変も出来る!」
そう、夜壱は唐突に気づいてしまったのだ。
もなかという防御に包まれている美味しさだからこそ、モナカに掬い取った熱々のチョコレートを掛けることで熱い冷たいが両立できることに!
「聞いてくれ。ここに更に案外甘酸っぱい蜜柑を挟むとフルーティーさと酸味が追加されて……魔の、ループになるっっ……!」
更にレジーナの天啓により卓上は盛り上がるも、ちょいちょいとルリラがレジーナの袖を引いて囁いた。
「これは……すてきな楽園、よ? レジーナさん」
天使なので天使っぽく囁くとクリスマスという季節のパワーによって更に天使みの増すルリラのオーラが半端ない。
でも天使、お煎餅サクサクして至福のループをちゃんと生み出していたし、チョコポテチチャレンジという世界の神秘に触れ、震えていたのだけれど。
「う……こ、このモナカ、本気で美味すぎますね……! それに蜜柑とチョコまで巻き込むとは、レジーナさんも夜壱兄ちゃんもなんてことをっ……!」
ちなみにこちらで“悪魔だ……!”と至福の表情で呻いたのは、デーモンの夏深さん。
こうしてわいわいと楽しむ冬、というのもなぜかどこか懐かしいような気がしないでもない。ディアボロスとして世界中を飛び回り続けるからなのだろうか? じっくり座って楽しいことに友人と向かい合い、後片づけを今この一時だけ忘れて目一杯楽しむ時間が、妙に尊くて、贅沢に感じてしまう。
今一時を自堕落に過ごす喜び。
まるで悪いことをしているような、けれど心から羽を伸ばしていると実感できて離れがたくなってしまうような不思議な時間。
「ん……ほんとう、しあわせ……」
「皆と一緒に自堕落というのも悪くはないな」
お茶の温かなカップを手にほうっと息をつくルリラに、反射というか癖というか無意識に夜壱はゴミや皿を纏めて括れば、あとはダラダラするには素敵な時間。
手伝っていたレジーナがぐーっと背を伸ばすように両腕を上げると、そのままぱったりと後ろへ身を倒し、クスクスと笑っていた。
「あ~……温かいし、お腹いっぱいだし……うん、これは眠くなる」
「そうですね、どれも美味しくて幸せでした……ダラダラ過ごすのは、いいことです」
最高の冬に夏深も転がって、ルリラもカップを置いてゆっくりとクッションに寄りかかり、ぽかぽかとうとうとの世界へ旅立てばゆったりとした時間に誰もが呑まれてゆく。
“おやすみなさい”と笑いあって、冬の醍醐味を始めましょう?
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【泥濘の地】LV1が発生!
【強運の加護】LV2が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
【リザレクション】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
【アヴォイド】LV1が発生!
御守・樹
アドリブ歓迎
わらびと一緒に雪見障子の個室で食事(&できれば酒)
ちっちゃいなぁ。
イチ君とミヨちゃんは施設の子達を思い出させてくれて思わず笑顔になってしまう。
わらび、俺達へのプレゼントだってさ。大事にな。
(受け取ったプレゼントはわらびへ。わらびは器用に自分の上に乗せて身体フルフル。彼なりの喜び感謝の表現)
で、通された部屋は…これはこれは見事なもんだ。
新宿来てからしっかり雪囲いされた庭なんてあんま見てないもんな。
造園屋の爺さん元気で…あ、地元はまだ奪還してなかったな…。
火鉢で熱燗しながら炬燵で飯。わらびは食事は同じだけど酒はダメ。きっと年齢があれば子供な気がするし。でも何でも食べて好き嫌いは無いんだよなぁ。
そして雪見障子越しの牡丹はいかにも和風って感じだけど、随所に和洋折衷な意匠があってこれが和モダンか。
アルコールが入って…これはマズイ。炬燵があったかくてすごく眠くなる。
●“冬”を過ごして
“いらっしゃいませ、ディアボロス様”と居並ぶ従業員たちに迎えられた御守・樹(諦念の珪化木・g05753)がくすぐったさに肩を揺らした時、“でぃあろろすさん!”と自身を呼ぶ声に振り替えれば幼女と真面目そうに会釈した少年が館へご案内。
「(ちっちゃいなぁ)」
2人の背を見ているうち導かれたのは、部屋に対し大きな炬燵と丸い雪見障子。そして障子の向こうに伺えるのは真白い雪積もった箱庭と、大白椿が凛と咲く美しい部屋が待っていた。
「……これは、」
天からの淡い光に雪を煌めかせ、しっとりとした白椿を引き立てる様を雪見障子越しに見る贅沢。
「あー……そういや新宿来てからこういう庭なんて、あんま見てないもんな……」
新宿に緑が無い訳ではないのだが、手を掛けられた“庭”という緑は一味違うのだ。
「(そういえば、造園屋の爺さん元気で……あ、地元はまだ奪還してなかったな……)」
順調に様々な地域を奪還しているが未だ全てには遠く、まだ見ぬ敵は多いことは承知の上。少しずつ、そしていつかは会えると祈るような気持ちが芽生えかけた時、カサりと樹の指先に当たったのは、わらびの頭上で揺れたミヨからのプレゼント――少し下手糞な折り鶴――。
「わらび、貰ったプレゼンドは大事にするんだぞ」
『!』
ふるりと体を揺らしたアクアスライム わらびがご機嫌なタイミングで“お待たせいたしました”と運ばれてきたのは冬の味覚をふんだんに使った料理と“サービスです”と微笑む女将が酌をしてくれた柔らかな口当たりの日本酒。
喉を通って初めてカッと熱くなる酒精は香り高く大人の楽しみを加速させてくれる。
事前に相棒にも同じ食事をと伝えておいたことで、わらびには低い膳が供された。
内容は勿論樹と同じで、先付の温かな胡麻豆腐は濃く甘くとろりととろける口当たり。添えられた小鉢には蟹と大根の酢の物が彩り美しい。
椀物は白味噌に浮かぶ海老が包むしんじょは真ん丸で、プリンとした歯ごたえが癖になる。
「……うまっ。あ、いっけね飲んじまった――ってこらわらび、これは俺のだからだーめ」
『? !!』
食事の合間に杯を傾ける樹が気になったらしいわらびがぴょんぴょん跳ねて徳利の中を見せて! とアピールするのを何とかやり過ごしながら、火鉢に掛けていた燗酒を注ぎ足せばふわり馨ったところで、テーブルと膳でパチン! と弾ける音。どうやらとろ火の朴葉焼が良い具合らしい。
蕪と人参、冬牛蒡と南瓜に彩られた和牛は艶やかな脂がてらてらと眩く、つい箸が伸びた。
満たされる心地にふと天井を仰げば、びいどろのようなランプカバーや温もりある色味の二色の正方形畳、炬燵の下に敷かれたキリムの絨毯などナチュラルな和洋折衷は不思議と心地よい。
「なるほど。これが和モダンってことか――……っと、」
腹も満ち、丁度よく回った日本酒と炬燵は樹を夢の世界へ案内するには十分。
ふわんふわんと夢見心地でうつらうつら、ビーズクッションに受け止められた樹が眠りの世界へ誘われてゆく。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【水中適応】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】がLV2になった!
マリートヴァ・ズロービナ
◎📺🍡
(あのね、パパ!)
zzz………
(わたしね、大きくなったらお医者さんに、)
…………、
酷い夢。
新宿で生まれたこと。
いい思い出が無いな。
ママはわたしを産んですぐ死ぬし、パパはわたしに酷いことばかりしてある日突然いなくなるし。
これならモスクワで育ての親に愛されて育つ方がずっとマシ。
7歳の頃からはそうだったもん。
やだやだ。
ゴロゴロだらだらしていたいのだ。
出来の悪い夢よりも、ずっと幸せな夢を見ていたい〜…。
洋+アイス系のおやつを食べて、楽しいことを考えましょ〜。
心から楽しむこと、出来るから。
それに、炬燵は最強だよ〜?
ぽかぽかおこたでアイスを食べる組み合わせ…悪魔的ではないですかな〜?
それに逆らうのが間違いなのだよ〜、この吸血鬼が言うのだから本当なんだよ〜。
ふふ、とても甘くて美味しいので、大満足〜!
変な話だけど。
吸血鬼でいる方が、ずっと心地が良いものなのだ〜。
その方が、心の痛みを忘れていられるから。
人間の頃よりも、普通のひとらしくいられるから。
その方がまことに非常に、幸せで……。
……zzz
●“さいわい”を知る道を辿るなら
・
・
・
走ってぎゅうっと“パパ”へ飛びつけば受け止めてくれた。
匂いはしないけれど、夢みたいに温かなパパはマリートヴァ・ズロービナ(祈りましょー・g10662)を受け止め、まるで“通りすがりに見た娘を慈しむ父親”のようにマリートヴァを“世間一般よく聞くような愛称”で呼んだ。
『――どうしたんだい、マリー』
「あのね、ぱぱ! ふふ、わたしね――」
冷えた頬を手袋に包まれたパパの手が撫でながら続を促すから、マリートヴァはくすぐったがりながら口にしたのは、夢。
「わたし、大きくなったらお医者さんに――
…………、」
パチン! と弾けた火鉢の炭が、マリートヴァを現実へと引き戻す。
「(嫌な夢)」
抱きしめていたのは温もる炬燵布団だったなんて……と溜息をつきそうになりながら、炬燵布団の雪の結晶模様を見たマリートヴァの脳裏過るのは育ての親のこと。
マリートヴァは不幸にも産みの母の命を携え生まれてしまった結果、“パパ”はマリートヴァを厭い、世間が聞けば眉を顰めるような理不尽を強いていながらある日忽然と姿を消した。
そして幼いマリートヴァは事情も分からぬまま、何の偶然か異郷へと引き取られ七つの頃には雪を友としていた。
“パパ”はいたくてこわくてひどいひと。最初は分からなかったが、近所から漏れ聞こえた噂がそう言っていた――ような気がするし、善悪を知った今のマリートヴァでさえパパの行為は大人でも何でもないというより、大人として間違っていたと分かる。
「あぁ~~~もう、やだやだー! 今日はごろごろだらだらするんだからっ!」
部屋へ案内されて即猫のように炬燵へと吸い込まれながらも、マリートヴァはしっかり聞いていた。
案内してくれた中居の女性が“お嬢さんが好きお好きなものがあると良いのだけれど”と微笑み冷凍庫に準備してくれたアイスと、この部屋で過ごすマリートヴァのためだけに用意されたスイーツが冷凍庫にあるという話を!
「ふふふ、やっぱりおこたにはアイス」
スプーンを手にいざ……!と最初に楽しむのは専用のスイーツ。
レースのような硝子の器を彩る粉糖の雪の上、ラズベリーソルベの八重咲き牡丹と蕾に添えられたチョコレートの枝はパフ入りでザクザクした口当たりが心地よい。
艶やかな葉のチョコレートは苦味と甘みが後を引く抹茶と、香ばしいピスタチオの二色。
「……う。あと一輪。むむむ、ぽかぽかおこたでアイスも悪魔的なのに、食べるのもったいないのはもっと悪魔的……」
ただ見ていればアイスの牡丹は溶けてしまう! と心を鬼にし最後の一片をぱくり!
「んんん~~~……ふふ、満足」
そしてふと庭を見たマリートヴァは、深々と降る雪に故郷を想いながらぐらりと身を後ろへ傾かせた。
ビーズクッションに沈み込みながら胸の奥底で疼くような痛みを手繰り寄せた炬燵布団で包み込み、目を閉じ思う。
「(わたしは、しあわせだもん。人間だった時より、すっごくふつうに、ひとらしくて……それで、しあわせ)」
とろんとした意識の中、“吸血鬼で良かった”と噛み締めまた猫のように丸まった。
今度こそ、素敵な夢が見られますように。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【友達催眠】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】がLV3になった!
クーガ・ゾハル
ケペシュ(g06831)と
📺🍡🪟
おやつ:和
へへ、オザシキでびゅーってやつだな
あれ、ショージっていうんだろう
雪たくさんなのに、あったかくてゼータクだ
オヤツがたくさんだぞケペシュ、どれからいこう
アンコ?これかな、よーし
んん、あまくて、やわらかくて
ほこほこして、ほっとするな
それじゃあ、次はコッチの――
オヤツに満足したら
コタツといえば、こういうものらしいからな
ケペシュもいっしょにやろう
猫になって、フトンから顔だけ出して、雪を覗く
すごく、あったかいぞ
猫ケペシュは、すごくシュッとしてるな
もしかして今なら、かてるのでは――?
さっそく、とろりとする瞼に逆らいながら
のしりとアゴを乗っけるも
反撃、そして前足が届かない
ううっ、この猫、おれより足がながいぞ
ヴーッ
猫くらべも、きっと長くはつづかない
コタツとフワフワとフワフワの合わせワザ
けぺしゅ……もう……ダメだ……
つかまったシッポをふさりとゆらして、オヤスミの合図
……夢の中まで、あったかそうだ
ケペシュ・ナージャ
クーガ(g05079)と
📺🍡🪟
おやつ:和
人間の姿で部屋へ
これがタタミ……「つるつる」と「ざらざら」が混ざったような不思議な感触です
言いながら足元を指の腹で撫でて
温かな室内から雪景色を眺められるなんて贅沢ですね
障子の向こうの景色がまるで一つの芸術品のようにも見える
おやつ付きとは至れり尽くせりだ
餡子の入ったのはあるでしょうか
せーので同じやつから食べましょう
……こうも穏やかな空間にいると、戦いの日々を忘れてしまいそうです
猫になるんですか?
仕方ないですね、今日だけ特別ですよ
軽やかな宙返りと共に黒猫に変じると、長い尻尾を揺らして
てしっとクーガの額を前脚で押さえて反撃
相手の手が届かないのを見て勝ち誇った顔
いずれ炬燵の中にすっぽり収まって
体を丸めうとうとと
あぁ、抗えない……
クーガ猫の尻尾に自分の尻尾を絡めて
今は猫らしく眠りにつくことにします
●ぬくもりの寝息
案内された部屋へ踏み入った直後に馨る“畳の部屋”の匂いと風情、そして部屋の割合にしては大き目な炬燵を見て猫のように笑ったクーガ・ゾハル(墓守・g05079)が、ぽつりとつぶやいた。
「へへ、オザシキでびゅーってやつだな。あれ、ショージっていうんだろう?」
「ん、そうですね……これが、タタミ」
深呼吸すればケペシュ・ナージャ(砂蠍・g06831)の肺をいっぱいに満たす青草染みたい草の香りは、嗅ぎ慣れず独特なはずだが不思議と心地よい。
「“つるつる”と“ざらざら”が混ざったような……不思議ですね、タタミは」
「ん! ほんとだ、こっちからだとつるつるだけど、こっちからだとつるつる」
畳の感動を共有してから絨毯敷かれた炬燵の方へ。
もこもこした千鳥格柄の炬燵布団を揃ってそうっと捲り上げれば、ふわりと肌を撫でる心地よい熱気。どちらともなく視線を合わせ、クーガとケペシュはそろりと足を入れてみる。
「「!」」
想像以上の適温な温もりに驚いて顔を見合わせたのも一瞬、吸い込まれるように足を入れ気付けばすっぽりと二人とも納まること数分……クーガもゾハルもやや溶けかけていた。
「雪……たくさん、なのに……あったかくて、ゼータク……だ」
「そう、ですね……景色も、とても、」
“芸術品のようです”と言いきれなかったケペシュの言葉を察したクーガも、頷くので精一杯。得も言われぬ炬燵の心地よさが、どんな魔術より確かな手腕で二人を絡め捕ってくる。
雪見障子越しに深々と降る雪が、箱庭に咲く真っ赤な椿をより美しく引き立てている様にふと、クーガは此処へ到着するまでに説明されたおやつの存在を思い出した。
「ケペシュ」
「クーガ?」
「おれたち、オヤツ。この籠に――……おぉ!」
炬燵の魔術からなんとか這い出たクーガが身を乗り出し机上の小葛籠を開ければ、同じくなんとか這い出したケペシュも小葛籠を覗き込む。
納まっていたのは鶴望屋の紋が焼印された甘く香るどら焼き、うっすらと粉糖で雪化粧がされ椿の練りきり、てらてらと輝く柚子皮の甘露煮は宝石のよう。
さらに仕切られた小葛籠の端には“朝揚げました”と小さなメモのついたかき餅。色味からして塩味だろう。
しゃくしゃくザクザクとしたかき餅は恐らく二人のための箸休めの塩菓子なのだろう。旨い。
「ケペシュ、どれからいこう」
「至れり尽くせりですが――餡子の入ったのは、あるでしょうか? せーので同じやつから食べましょう」
「アンコ? ――これかな。よーし、」
「「せーのっ」」
一緒にどら焼きを手に取って、ぱくりと食めばしっとりとした餡が顔を出す。
「これは粒あんですね、粒の食感が心地良いです」
「んん……あまくて、やわらかくて、ほこほこして、ほっとするな」
ふんわりとした皮に包まれた優しい粒あんは甘すぎず食べやすかったことで、次の菓子にも手が伸びる。
「それじゃあ、次はコッチの――」
「! 柚子、甘いですが酸味もらしい苦味もあっていいですね」
甘露煮のとろりとしながらしっかりと果物の皮らしさが残り、黒文字で切り分けた椿の練りきりの中には刻まれた旬のドライクランベリーを抱いた白餡が包まれ甘酸っぱく穏やかな甘みであった。
おやつを楽しんだのち、塩かき餅を相棒にポットの緑茶を注いでほっと一息。
雪見障子の方を見れば深々と降る雪は純粋に白いまま、真っ赤な花を包んでいる。
「……こうも穏やかな空間にいると、戦いの日々を忘れてしまいそうです」
「ん。……ケペシュ、コタツにはこういうのもある」
そう言うと、クーガがしゅっと炬燵の中に消えた。
首を傾げたケペシュが炬燵の中を覗こうとしたその時、出てきたのは眼帯をした焦げ茶の猫。耳と尾の先が黒っぽいクーガのような猫……ではなく、猫になったクーガであった。
「猫」
「なぁん」
「俺も?」
「なん!」
差し出されたケペシュの手にお手をしながら、つぶらな瞳で“猫になろう?”とクーガにゃんがアピールすれば、溜息をついたケペシュがそろりと炬燵から出ると“今日だけは特別ですよ”軽やかな宙返り。
すたん、と降りた時にはスラリと長い四つ足の猫――ケペシュにゃんが立っていた。
全体的にもふもふなクーガにゃんと異なり、ケペシュにゃんは短毛知足尻尾長めのスマートブラックキャット。
「なぁん!」
「あぉ」
やったー!……と、飛びついたように見せかけたアターック!あーっあしがすべってしまったにゃー!と頭から突っ込んだクーガはケペシュに当たる前に、正面から長い前足に止められていた。
「なぁ?!」
「ぉあーぉ」
「なぁんわんぁ!」
甘いですよと言いたげにフッと勝ち誇るケペシュへ反撃しようと繰り出されたクーガの猫パンチ! が、届かない。
非常に残念なお知らせなのだが、リーチの差が想像より大きすぎた。
何故!といくら挑もうと猫でも中身は猟兵なので互角。つまり決着は単純に個体としての大きさや足の長さ云々のみである程度決まるということだ。
「ぅなんおあー! ヴーー!」
「あぉん」
しゃー! とクーガがいくら威嚇しようがケペシュは涼しい顔でどこ吹く風。ぽふぽふと肉球で頭を撫でるように叩かれた末、とうとうクーガは諦めて人間のように炬燵に下半身を納めていた。
おのれこのくろねこあしがながい。くろねこにかぎったはなしじゃないけど、埋められないリーチの差が今は恨めしい。
悔しさでごめん寝をして不貞腐れたクーガのふわふわな尾へ、するりと長く細いケペシュの尾が絡められる。
ちらりとそちらを見れば手を繋ぐように尾を絡めたケペシュが、ペロペロとクーガを毛繕い。
「……にゃお」
「んーん」
くい、と尾を引いてするするりと二匹で入ったのは、温もる炬燵の中。
ほわり燈る電熱器の橙色の光の中、尻尾を絡め繋いだままの二匹こと二人はゆっくりと眠りにつく。
おやすみおやすみ、仲良く眠れ。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【口福の伝道者】LV1が発生!
【猫変身】LV1が発生!
効果2【凌駕率アップ】LV1が発生!
【ダブル】LV1が発生!
カルメン・リコリスラディアタ
【彼岸花】
◎🪨
・呼称
旦那のダルクエス:ダルク
他は老若男女問わず:(名前)ちゃん
服装:黒コート+長袖黒ニットワンピ+黒タイツ
NG:カフェイン、酒
あははっ京都の旅館で和風なクリスマスって超ユニークだぜ♪
イチちゃんとミヨちゃんプレゼントありがとう!
旅館のお手伝い頑張るイイ子の兄妹には俺達からのプレゼント(新宿島の有名店のブッシュドノエル)どうぞ♪
歌手活動してるけどもし兄妹が俺を知ってたり従業員にファンがいたらサインもプレゼント!
縁側でダルクに寄り添い、雪とクリスマス色に染まった庭園をのんびり眺めよっか
和装姿似合っててときめいちゃう♡
【猫変身】でサイベリアンな長毛種猫に変身してダルクの膝上で丸くなり撫でこ撫でこされ抱っこされて甘えたり
【寒冷適応】使って雪の中を駆け回るように庭園を眺めてお散歩するぜ
いつもの姿に戻ったら縁側でおやつタイム♪フルーツタルトがイイな!
火鉢でお餅焼きたい!ぷくーっと膨らむトコ眺めちゃう
きな粉つけてよく噛んで…んまー!
記念撮影しながら夫婦で一緒に食べるおやつは美味いぜ♡
ダルクエス・ネクスト
【彼岸花】
◎🪨
・呼称
妻のカルメン:カルメン
他は老若男女問わず:名前
アドリブOK
服装:黒と淡い赤の冬用の羽織、着物
洋風ものばかり想像するけど、和風か…楽しみだね♪
仲良くお手伝いするイチくんとミヨちゃんや従業員達と交流するカルメンを眺めながら
素敵な写真を撮ろうかな?
縁側でカルメンと寄り添って、庭を眺めながら…こんなクリスマスもイイな…と。
猫変身したカルメンを膝に乗せ撫でこ撫でこしたり、抱き上げてあげちゃう。
【寒冷適応】でカルメンのあとを追いかけるようについていき、散歩を2人で楽しもうかな?
いつもの姿に戻ってもカルメンの頭を撫でこしよう。
美味しそうなおやつだ…じゃあ俺は、欲張りパックをいただこうかな♪
一緒のおやつタイムな1枚…パシャリと撮ろう。
●重ねる日々を二人で映して
ひらりと舞った雪がカルメン・リコリスラディアタ(彼岸花の女・g08648)の黒いコートは落ちた時、美しく樹状に伸びた結晶がよく分かり“見て!”と微笑むカルメンの髪に絡んだ雪を払いながら“綺麗だね”と微笑み返すダルクエス・ネクスト(蒐集家・g07049)が羽織の雪を払うと、カルメンの手を温めるように包みともに館内へと歩を進めていった。
玄関からしてさり気なく和の文様のオーナメントと組紐で飾られたモミの木のツリーも壮観だった。しかしカルメンとダルクエスが楽しみにしてきたのは、庭にあるという大松のツリー!
「あははっ京都の旅館で和風なクリスマスって超ユニークだぜ♪」
「洋風ものばかり想像するけど、和風か……楽しみだね♪」
庭へ案内してくれる担当者を待つ合間に、小さな足音が二人の下へと駆けてきた。
『でぃあろろすさん! いらさいませ! よーこそ、つるみやです!』
『初めましてディアボロスさん、鶴望屋へようこそお越しくださいました』
年相応にぴょんぴょん跳ねる幼い女の子こそ、案内人の口にしたミヨで、静かに大人びた少年こそイチという子なのだとすぐに二人は気づき“こんにちは”と微笑み返せば、パァ! と分かりやすく笑顔が全開になったミヨがハッとするとポシェットをごそごそ。
ちらちらカルメンとダルクエスを見ながら“えっとねぇ、うんとねぇ”と唸ったすえにぱっと取り出したのは銀紙と赤いホイルの折り紙で折った、やや不格好な折り鶴だった。
『こっちのあかいきらきらがおねえちゃんで、こっちのしろいきらきらがおにいちゃんの! はい、どーぞ!』
小さな手で一生懸命作られた折り鶴をそっと受け取って、カルメンとダルクエスは自然に微笑み合ってから“ありがとう”と子供たちの頭を撫でたダルクエスが、カメラを手に三人をファインダーに収める。
「イチちゃんとミヨちゃんプレゼントありがとう! 旅館のお手伝いを頑張るイイ子の兄妹にはー……俺達からのプレゼントをどうぞ♪」
『これなーに?』
『そ、そんないただけません!』
「これはなー……、だぜ」
『――けーきー!! にいに、けーき!』
こてんと首を傾げたミヨにカルメンが耳打ちしたのはフルーツをふんだんに使った新宿では有名なショップのブッシュドノエルのこと。
素直に喜んで跳ねるミヨを見つめる優しいカルメンの笑顔も、それぞれ喜んで驚いてと表情がころころ変わる幼い子供達も一緒に写真に収めたところで、“遅くなりました!”と駆け寄った中居の女性がカルメンを見て一瞬キョトンとしたのち、ハッとして慌てて袂からメモ用紙を取り出す姿に、ダルクエスはすぐ理由を察した。
「(まったく、俺の妻にはどこへ行ってもファンが多いんだな)」
笑顔でサインに応じる妻 カルメンも、カルメンのファンである中居の女性も共に写真に収めて――……今は二人きり、新雪の積もる庭を散策していた。
借りた赤い番傘は良い雪避けになり、寄り添う二人はただ夫婦として庭を行く。
涼しい目元と雪のように澄んだ髪色のダルクエスには、黒いウールの冬用着物は勿論黒と淡い赤の差し色が温もりを感じさせる羽織がよく似合っている。
「(ダルク、いつも何着ても似合うけど、着物もすごく似合う……いや、似合い過ぎだろ
……!)」
夫婦の贔屓目と知りながらも、カルメンの瞳に凛と雪中に立つダルクエスの姿は何よりも美しくカッコよく映り、頬が熱くなってしまう。見つかるのも恥ずかしい……! と隠すように自分の頬を手で包んだ時、耳を擽ったのは“ほらカルメン、あれだ”という心地よいダルクエスの声。
「あれが雪囲いされた牡丹だそうだ」
「へぇ! 花の雪囲い、牡丹は藁の帽子を被っているみたいになるんだな」
雪に埋もれぬようにと囲われた牡丹を辿るうち、開けた場所へ辿り着いた二人の前には雪吊りが細かに施された、見上げる程大きな松の木。やはり想像通りに壮観で、クリスマスの装飾として飾られた煌めく硝子のオーナメントが雪に瞬いている。
「これが件の松の木のツリー……不思議だ、こう飾り付けられると“ツリー”だとちゃんと分かるし、雪中には乙な風景だな」
「ふふ、だな。あっちの縁側、解放されてるみたいだぜ」
感嘆の息を溢すダルクエスの手を引いたカルメンが見つけた縁側で二人、温かな茶で手を温めながら見る穏やかな雪景色を楽しんでいた時、ふわりと縁側へ上がったカルメンがにこりと笑むと長毛種の猫 サイベリアンへと姿を変えくるりとダルクエスの膝で丸くなる。
ゴロゴロと喉を鳴らしころんと“ヘソ天”のポーズを取れば、喉を鳴らし笑ったダルクエスが“いい子だ”と大きな手で撫でながらカルメンにゃんをそっと抱き上げた。
「なぁカルメン、こんなクリスマスもイイものだな……静かで穏やかで、ある意味非日常って気がしてくる」
「なぁん♪」
寒い外でも寄り添える二人だからこそ温かく、熱を分かち合える夫婦だからこそ愛おしさが募ってしまう。
新しい茶と和も洋も揃った菓子皿が運ばれてきたタイミングで再び人へ変じたカルメンに“あーん”と夫のダルクエスから差し出されたフォークには、艶々としたフルーツの輝くタルト。食めばカルメンの口中にいっぱいに広がったのは、旬のクランベリーらしい酸っぱさとダルクエスに“あーん”してもらったからこそより強く感じるカスタードの甘い味。
そうして次々増えゆく記念の写真には甘い時間は勿論のこと、温かな火鉢で供される餅の膨らみ具合と格闘する二人の思い出もしっかりとカメラに収められていた。
素敵な思い出を、二人で穏やかに振り返るために。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【寒冷適応】LV2が発生!
効果2【ガードアップ】がLV2になった!
【命中アップ】がLV2になった!
大和・恭弥
綾音(g00868)と
【縁側:夜】
京都の大原…といえば里山と三千院のイメージかな。静謐な空間に身を癒す場所の印象だ。
「和モダン」か。古都と現代の融合ならクリスマスそのものに似合うな
おそらく昼も白雪が眩しくて絶景なのだろうけれど
昼の賑やかさから少し時間を置いて、夜の雪積もる旅館へ
京都の月夜と美しい庭を綾音と鑑賞しに訪れよう。
旅館に着いたらまずは機会を提供してくださった方々にお礼を
小さな未来の跡取りさんたちがいたら腰を折って挨拶をする
…贈り物をもらったら、お礼も重ねるよ
軽く和菓子のおやつとお茶を頼んでおこう。綾音は何がいい?
【寒冷適応】で寒くないよう気遣い
これまでのこと、これからのことをぽつり、ぽつりと
雰囲気や感傷に凪いだ気持ちになっていく
ふと隣の綾音を見つめれば
月が綺麗ですね、か。勿論知ってるよ。
俺はいい表現だと思う。共感できるよ、特にこういう夜には
本来は立場が逆だけどな…対の返答じゃないけれど、伝えるなら
そっと抱き寄せた君の耳に囁やく
綺麗すぎて――死んでも可いわ。(俺はもう君のものだよ)
一ノ瀬・綾音
【縁側:夜】
彼氏のキョウちゃん(g04509)と。
里山とか三千院とかよくわかんないけど、確かになんとなく和風で静かな感じってのはわかるし、古き良き時代とイマドキの融合ってのもわかる気がするな。
『和モダン』ってのもなんとなくわかる気がする。
昼もいいだろうけど夜もいいよね。
月明かりに照らされた星々の輝きと庭園の感じ、それに静けさもいい。
綾音ちゃんは賑やかなのが好きだけど、それは決して静かなのは嫌いってわけじゃない。孤独で寂しいのが苦手なだけ……でも、キョウちゃんがいるならそれも全然感じない。なんなら2人だけの空間になってほしさあるくらい。
贈物にお礼しつつ跡取りさんに微笑みつつ……キョウちゃんと楽しむよ。
あ、綾音ちゃんはあんみつがいいなー。
……キョウちゃん知ってる?
綾音ちゃんこの前知ったんだけど。
かの夏目漱石はある英語を月が綺麗ですねって訳したんだって。
とんだ話だよねー、今でもこうやってほじくられるネタだけど。
……月が綺麗だね、キョウちゃん。
●つきのうた
京都の大原にある鶴望屋は、深々とした雪に包まれ静々とした邸宅のような旅館であった。
立地上“らしい”広さの庭と館をもつ鶴望屋は、大和・恭弥(追憶のカースブレイド・g04509)の知る穏やかな里山の良さを取り入れると同時に三千院という建築物や祀られた仏像、襖絵などが文化財として設置されている寺院のような荘厳さも称えながらも、所々に設置された洋風のランタン装飾や色硝子の風情が“和モダンクリスマス”をよりよく演出しているように見える。
「……――という、この静かな里山と遠くなくある三千院とも合った静かな良い場所だな、ここは」
「……そっか! たしかに、和風でとっても静かだけど……玄関の引き戸、ステンドグラスみたいになってて綺麗だったね」
一ノ瀬・綾音(星影の描き手・g00868)は大原という場所を丁寧に説明した恭弥の言葉に“なるほど“と頷き、ふと思い出したのは先程館内へ入り際に見た引き戸のこと。
“ご案内までこちらでお待ちください”と丁寧に対応してくれた少年曰く“女将の趣味で黒木の組枠に色硝子を嵌めた特注の扉で、朝日を浴びると綺麗なんですよ”という話で、少年と一緒にいた幼い女の子曰く“くりすますよー”な扉があえてこの和の邸宅にあると不思議な心地がしたけれどクリスマスのために和モダンの装いになった鶴望屋の良さを噛み締めていた。
綾音はあまりこの地に詳しいわけではなかったが、それはそれでこの地に根付く古き良き風と今回旅館の齎すイマドキの融合が新しい視点で楽しめるということ!
「ふふ、なんだかキョウちゃんのお陰で綾音ちゃんも“和モダン”ってのがなんとなくわかる気がしてきた」
「そうか? 昼の白雪も絶景だったが丁度黄昏時だ……綾音、庭の方に行ってみないか」
人で賑わう昼間も悪くはなかったが、あえて恭弥と綾音は二人きりでそっと庭へ赴こうとした時、“ディアボロスさん!”と微笑む兄と妹と遭遇すれば“でぃあろろすさん!”と兄の真似かぴょこぴょこ跳ねた妹のミヨが、小さな体を半分に折ってしまいそうなほどの勢いで“こんばんは!”とご挨拶。
「こんばんは、ミヨちゃんイチくん」
「こんばんは、二人とも!」
『あっ、お二人ともお庭へ行かれますか? 良ければこちらをお持ちください』
『あとね、あのねあっためておいたからこれもね!』
イチからは纏っても温かいであろう膝掛。
ミヨからは下げたポシェットから取り出したのは小さな手で折った様子の折り鶴。ミヨ曰く、黄緑色が綾音で濃い群青色が恭弥だと胸を張ってえっへん。
弟よりも幼い子供達へ目線を合わせて言葉を交わす恭弥を、綾音は柔らかな瞳で見つめていたところ“ぜひ雪と夕日を……!”と勧めるイチに背を押され、二人は庭へと足を向けた。
「ひゃあ! お部屋が温かかったから、余計に外は寒いね……!」
「雪は今夜も柔らかい降り方のようだが、たしかに冷える。そうだ綾音、縁側でお茶でもいただこうと思うがお茶請けの菓子は何が良い?」
綾音を大判の膝掛で包むように温めながら恭弥が問えば、くすぐったそうに微笑んだ綾音が即座に“綾音ちゃんはあんみつがいいなー”と答えながら指を絡めて手を繋ぎ、ゆっくりと熱を分けあえば本当は寒冷適応で寒さを誤魔化したはずの恭弥も熱が恋しくなってしまう。
そうして辿り着いた広い縁側に腰を落ち着け、二人の頬を凪いだのは雪上で冷えた透明な風。
ほうっと白い息を溢した恭弥が、まるで壊れ物のように大切に綾音の手を包みながら静かに話し始めたのはこれまでのこと。
大和恭弥の足跡と、ディアボロスになった大和恭弥の足跡。ぽつぽつと紡がれる言葉を綾音は決して聞き逃すことなく、時折返事よりも早く恭弥の手をぎゅっと握ることで答えていた。
“離さないよ”という想いが伝わることを祈りながら。
「……、なんだ。これからは――」
「うん」
そうして、恭弥の語る“これから”には綾音が居た。
二人で織り上げる“これから”を語る恭弥の瞳に過去を話していた深い感傷や苦しみは見えず、しっかりと綾音の手を握り返す熱に綾音は緩やかに口角が上がってしまう。
愛しい人の未来に自分がいるという喜びというものは、どうしてか言葉にするとチープなセリフになってしまいそうで、ただ“うん”と答えてしまうけれど。
「(未来のキョウちゃんは、そっか……綾音ちゃんと一緒、なんだね)」
「……綾音?」
「ふふ……ううん、なんでもないっ! そうだキョウちゃん知ってる? 綾音ちゃんはね、この前知ったんだけどー……かの文豪、夏目漱石はある英語を“月が綺麗ですね”って訳したんだって」
それは有名な逸話だ。
“I Love you”をまるで遠回しな言葉にした当時の日本人らしいと言えばらしい言葉にも取れる愛の告白。
「――月が綺麗だね、キョウちゃん」
いつの間にか雪は止み、差す冬の白い月光が綾音を照らしていた。
けれど恭弥の瞳には月以上に甘く微笑む綾音から目が離せない。“知っている”と言おうとした口よりも早く恭弥の体は動き、恭弥でさえ内心自分のことを笑ってしまう。
するりと手を解いた瞬間僅かに揺れた綾音の瞳を抱き寄せた今は覗き込んだまま逸らさずに、冷えか照れか少し赤くなった綾音の耳元へそっと恭弥が囁く。
「綺麗すぎて――死んでも可いわ」
世界で一人への問いに、世界で一人への答えを紡ぐ。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【寒冷適応】がLV3になった!
【友達催眠】がLV2になった!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
【アクティベイト】LV1が発生!
誘樂・春祝
✤ 彗藍/g00192と
庭園/縁側🌘
和の庭園は冬であっても美しいな
愛猫のポヌを湯たんぽ替わりに抱え牡丹と椿彩る冬景色を見渡す
彗藍の故郷にもこんな景色だったのか
近しい景色を見られて嬉しいな
和風のクリスマスもいいものだ
確かに、松と樅は似てるかも
招かれるままに松のツリーへ歩を進め
星弾むような軽やかな足取りに、転ばないようにと伝う
ノルンと遊んでおいでとポヌを雪へ下ろしてツリーを近くで楽しもう
…猫も雪庭を駆け巡るんだな
冷えるな
縁側で一休みしようか
俺はいつもたい焼きを作る側だから…嬉しいよ
一緒に食べられて
はは!いいね、両方!
彗藍は甘味が好きなんだな
じゃあ俺も同じのを
甘酸っぱい苺とクリームの甘さに舌鼓
へぇ、なるほど
苺ショートケーキたい焼きもありか?
上品なノルンと必死なポヌに和み
温かさに気を抜いた
せいで
にゃ!?
しまった猫変身!
ちょっと恥ずかしい…にゃと抵抗しても乗り気なポヌに押され彗藍の膝の上
これはいけないのでは!?
慌てるも
彼女の表情を窺えば
まぁいいか
なんて…
冬だからこそより感じるぬくもりに
瞼をとじる
朔・彗藍
春祝(g10644)と
庭園/縁側🌒
白い雪に、牡丹と椿
少しだけ故郷を想わせる趣が
なんだか懐かしい
和の雰囲気に合う松が樅木代わりに
飾られているんですね…!素敵なお庭です
もっと近くで見てみましょう?
飛び石をとん、と軽快に踏み春祝を手招き
ふふ、ポヌとノルンも雪に飛び込んで楽しそうなのです
少し寒くなって来ましたし縁側で
おやつを頂きませんか…!
実は…凄く楽しみにしてて
春祝にはいつもたい焼きをご馳走になってるけど
私だけでなく一緒に甘味も食べてみたくて
和と洋選べますが…両方…苺系にします!
春祝は?
届いた甘味に舌鼓、……!美味しいっ
新作たい焼きのアイディアにもなるかも?
その案は私好みですよ…!ぜひ!
あっ、ポヌの視線も感じます
ひとくち食べますか?
はいはい、ノルンもね
お腹いっぱい、傍らには暖かな火鉢
――!春祝!そのお姿は…!
美しい毛並みの黒猫、桜色の瞳は彼のもの
かわ、可愛いのです…!黒猫さん!
尻尾の梅重色もキュート…
ほんの少しだけ、お膝に乗せても…?
猫さん三匹、至福のひとときと温もりに
うたたねしてしまいそう
●柔らかな雪の日に
飛び石の上に薄く積もった新雪を踏めば、さくりと音が響いた気さえする。
「ふぅ……彗藍?」
「あっ……すみません、少しだけこの趣が懐かしくて」
愛猫であるスフィンクスのポヌを抱えながら真白い吐息を溢した誘樂・春祝(招喜猫・g10644)が、ともに庭を散策していた朔・彗藍(ベガ・g00192)の足が止まったことに気付き振り返れば、ハッとした彗藍が若干困ったように眉を下げ呟いた。
炎のような紅、春を先取りしたような桃色、雪に溶けそうな白、白や紅が混じる色集めの花など、様々な色の牡丹と椿が麗しい。
雪と共にある花々を見る彗藍の横顔が儚く見えたのも一瞬、春祝も改めて庭を見た。
「――彗藍の故郷はこんな景色だったんだな」
「えぇ。白い雪に、牡丹と椿が鮮やかで……」
「そうか、近い景色が見られたなんて僥倖だ。それに和風のクリスマス、というのも面白い。あちらに松があるようだ、行ってみよう」
「そうですね……――わ、凄いですっ。樅木の代わりに、松が……!」
春祝の示す方へともに向かった彗藍は視界が開けた瞬間、ブルーと黄のイルミネーションと硝子のオーナメントを纏う松の巨木を見上げた二人は感嘆の声を溢してしまう。
ワクワクする高揚感から頬を淡く染めた彗藍が松を指さして瞳を宝石のように輝かせた。
「もっと近くで見てみましょう?」
「たしかに、松と樅は似ているかも。もちろん近くで見て見よう……でも彗欄、飛び石で滑って転ばないよう気を付けた方がいい」
春祝の心配に笑った彗藍が軽やかに飛び石の上を跳ねると“ほら、行きましょう!”と手招きされ“今行くよ”と春祝が向かおうとしたその時、春祝に抱えられたままポヌが“なぁん!”と突然のご機嫌斜め。
「ポヌ?」
『んーん!』
春祝の腕の中でもぞもぞするポヌが目指しているのは、どうやら彗藍の使い猫のノルンの方。
「わかったよ、ほら……ノルンと遊んでおいで」
『んなん!』
するんと春祝の腕から下りたポヌが爪先から雪へ突っ込んだ瞬間、尻尾の先までぶるりと震わせたのち軽快にぴょんぴょんと雪を駆けノルンと合流するとちらほら降ってきた雪と一緒に追いかけっこに興じている。
「ふふ、ポヌとノルンも雪に飛び込んで楽しそうなのです」
「(……猫も雪庭を駆け巡るんだな)」
ポヌとノルンという猫が楽し気に雪中で遊ぶ様子を前に“猫って寒い所は苦手では?”という思考が春祝の頭を過る。
「春祝?」
「……いや。ほら、近くからツリーを見に行くんだろう?」
「はい!」
正確には純粋に猫ではないから……? と思考の海へ踏み出そうとした時、彗藍の声にハッとした春祝が気を取り直し彗藍と共に向かった、松の下。
――改めて見上げるほどの巨大松は、遠目に見た姿とはまた異なり壮観であった。
うっすら降ってきた雪に濡れ瞬くように煌めく硝子のオーナメントは艶々と輝き氷のよう。光の粒のようなイルミネーションは松の抱えた雪を色付かせ、不思議な輝きを纏わせる美しさに揃って息を溢した時、びゅうっと吹いた凍風が二人を撫でた。
「……冷えるな」
「そう、ですね……!」
ならば火鉢で温もる場所へ……と揃って向かった縁側に落ち着いたところで、おやつは“両方でお願いします!”とそわそわした彗藍のオーダー。
「両方?」
「ええ。……実は、凄く楽しみにしていたんですっ」
「はは!いいね、両方! 俺も両方で!」
そうして賑やかなオーダーを終えた今、パチリと炭の跳ねる火鉢を挟んだ二人はたい焼きを炙っていた。
「あ、そろそろ良さそうだ」
「食べ頃なのですね……!」
徐々にふっくらと膨らみ皮により艶が出てゆくタイミングを見定めたところで紙に包んでぱくり!
「!」
「苺と餡子です……!」
“ナッツも入ってる”と笑いあって食むたい焼きには、彗藍の希望の苺がしっかりと入っていた。
ドライストロベリーのサクサク感と丁寧に漉された白餡のあっさりした口当たりには、ナッツの香ばしさが楽しい変化になる。
ちなみにナッツカリカリを楽しみつつ“何のナッツだろう?”と首を傾げる春祝に、同じくカリカリを楽しんでいた彗藍がハッ! とした。
「これは……ピスタチオだと思います!」
火鉢で炙ったことで増した香ばしさと焼きたてのような温かさでぺろりと食べた一匹目。
「春祝にはいつもたい焼きをご馳走になっているけど、今夜は私だけではなく一緒に甘いものを楽しみたかったんです」
「彗藍が両方って言った時、俺もワクワクした。やはり彗藍は甘味が好きなんだな」
そう笑いあって手を伸ばした先には、“メリークリスマス!”と供されたシンプルな苺のショートケーキ。
「春祝、私と同じで良かったんですか?」
「甘酸っぱい苺とクリームは今夜の特権みたいだろう?」
柔らかいスポンジも後味に嫌味も無いクリームにフォークが進みそうになった時、じいっと二人を見つめる二匹分の視線。
“苺ショートケーキたい焼きもありか?”という天啓を得る春祝の傍ら、二匹におやつをあげるとふわふわの尻尾を揺らし喜んだ。
賑やかなおやつタイムを終えた二匹がすやすやと眠り始めた頃、ちょうど春祝と彗藍の体も温まりややぬくもりにうとうとしかけたその時――!
「ん? おっといけな――……にゃ!?」
「っ春祝!そのお姿は……!」
にゃんということでしょう、春祝が黒いねこちゃんに!
比例して輝く彗藍の瞳と喜びに染まる頬!
恥ずかしいにゃ! なんて可愛らしい抵抗、人間の彗藍からすれば無いも同じ。“ほんの少しだけ……!”というお願いに“ちょっとだけ”と言った春祝にゃんは彗藍のお膝の上で優しく撫でられあもうちょっとこっちも、などと喉をころころ……。
「っ、にゃわ! 俺はにゃ、にゃぁあ……」
「かわ、可愛いのです…! 黒猫さん! 尻尾の梅重色もキュート……!」
可愛いは正義。寒さのある世界で、温もり・膝上・優しい手の三種の神器に春祝にゃんはちょっとだけ――……そう、ちょっとだけ流された。
勿論膝の上が温もる彗藍も、全員うとうと夢の中。
パチリと爆ぜた火鉢の炭が静かに見守っていた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【猫変身】がLV2になった!
【寒冷適応】がLV4になった!
効果2【ダブル】がLV2になった!
【命中アップ】がLV3になった!
ナタク・ルシフェラーゼ
【箱家:📺🍡】アドリブ大歓◎
そりゃイチくんやミヨちゃんみたいな子に歓迎されたら嬉しいに決まってるよね♪
丁寧にお礼を言ってプレゼントをを受け取りつつ、この子たちを護る為にも次の戦い頑張ろうと誓いを新たにするよ。
とは言え目下の目標は皆さんと一緒にクリスマスを楽しむこと!
あたしは巨大炬燵が気になってるんだ。
炬燵が大きくなったら温度を上げるの大変だと思うんだけど…
(と言いつつ炬燵に頭から潜り込んで中の様子を確認し、納得して通常体勢に戻る)
あとは温まりつつ炬燵蜜柑を楽しむかな。
あ、ミカン?放るからキャッチしてね?
(絶妙な力加減で優しく放る)
おやつは和菓子の方が好きかな?
甘納豆とかお煎餅とか… お茶と一緒に頂きたいね♪
と言ってますが、腰の軽いナタクなので
何のかんのと用事をこなしに、食事時の母親の如く炬燵の内と外を行ったり来たりします。
基本的に世話焼きさんなので、旅館の方々とも積極的に交流してお手伝いできた方が嬉しいです。
ベアトリクス・スコル
【箱家:📺🍡】
【アドリブ歓迎】
【心情】
あー、キングアーサーも終わってひとときの怠惰タイムでありますねー。クリスマス?独り身の私は皆さんとのんびりとするであります。
私はわんこ系でありますが、怠惰でありますからな。外より部屋で、炬燵に入ってぬくぬくするのが一番。はぁぁぁぁぁぬくぬくぅ。
皆さんものんびりしているでありますなぁ。外の雑踏のような賑わいじゃなくても、このまったりとした気配の賑わいも、私は好きでありますよー。はぁぁ幸せ…
【行動】
お部屋でのんびりと。炬燵に入って半寝半起きの状態でごろんと横寝。皆さんの会話を聞きつつ、時には自分も少し混ざりつつ、ひたすら自堕落に過ごします。
お菓子は摘まむか、誰かに食べさせてもらうとか。起きてるのを示すために時折尻尾がぱたぱたと揺れる。
南雲・葵
【箱家/庭園】(🪨/🌒)◎
昔、じーちゃんの盆栽にクリスマス飾り付けしようとして怒られたんだよな…
今日はあの頃出来なかった盆栽ツリーの上位互換!
楽しみだなー
一面真っ白!
積もった雪見ると、こう、顔面からダイブして人型作りたくなるな
うー、残留効果が有っても視覚から寒さが伝わってくる
けど!
凄い!!
俺、雪がほぼ降らない地域に居たから、雪囲い見るのも初めてだよ
雪の白に葉の緑、牡丹の赤とかクリスマスカラーでもあるね
んでもって、流石上位互換!
はー、見事だ…(煌びやかな巨大松を下から見上げて感動)
これだけ大きな木に飾り付けるの大変だっただろうな
おもてなしの心が嬉しいし有難いね
うん、良い物見せて貰った!
なー、折角だから写真撮ろう!
飛翔で飛んで、ツリーと全員入るようにしてさ!
雪で簡易三脚を作って、ツリーの全貌が入るようにスマホをセット
梓(オラトリオ)も一緒に入るからもーちょっとツリーに寄って!
セルフタイマーで写真を何枚か取ってからピナルの飲み物を分けて貰おう
うー、やっぱ寒い!
そろそろ中に入ろうぜー!
ミレイ・ドリムータ
【箱家/庭園】(🪨/🌒)◎
冬の日本庭園で遊べるなんて滅多にない体験だね!
イルミネーションも楽しみだけど、雪の中に咲く牡丹や椿も楽しみ!
まずは雪の中をのんびり散策。残留効果あっても寒いけど、雪の上に足跡つけて歩くのは楽しい!
デュークも楽しそう……って毛に雪が絡んじゃってるね。流石に冷えちゃいそうだし、抱っこするからこっちにおいで
雪囲いの牡丹は……あ、あれかな?藁の屋根で咲いてるのって何だか可愛いね。
景色を楽しみつつ、メインの巨大松へ
わぁ……スゴイね。松の木のクリスマスツリー、ちょっとシックな感じなのがステキ!
うんうん、確かに上からも見てみたいし、写真も撮りたい!
皆で【飛翔】で飛び、松のツリーと記念撮影。
ふふ、素敵な写真が撮れたね。今年のクリスマスも良い記念が出来たよ。
写真の後は雪玉を転がしたり、落ち葉を拾って雪だるまを飾ったりして雪遊びを楽しむよ。
楽しいけど流石にちょっと冷えてきたね。
わ、レモネード用意してくれたのね。ありがと、ピナル!
生姜入りのレモネード、今日みたいな日にピッタリね。
イツカ・ユメ
【箱家/庭園】(🪨/🌒)◎
旅団の皆と旅館にお出掛け♪
ふふふー、お部屋も素敵だったし、庭園もイイカンジだよね。
ほら、アレだよ。ワサビ……じゃなくて、ワビサビ?
ふふ、この雪が積もった上を歩く足音って、ちょっと楽しいかも。
キットは雪の上にダイブしちゃダメだよ?
雪と同化して見えなくなっちゃうからね。
…って、あれ?實生くんが消えた!?
ミレイちゃん、牡丹あった?…おぉ、アレが雪囲い!
藁のお家で仲良くデートしてるみたいで可愛いね。
松のツリーは初めて見るけど、
もみの木のツリーとはまた違う、力強さと美しさがある気がするのだよ。
これは是非とも写真に撮りたいよね葵くん、わかるよ!
【飛翔】パワーでツリーと一緒にばっちり収まるように……っと、古安くんがそこなら、この辺が丁度良さそう、かな?
あとでスマホの待受にしようっと♪
折角だから、雪囲いの傍に小さい雪だるまや雪うさぎを作ったりして、ちょっとだけ雪遊び。
手が冷たくなってきたら、ピナルちゃん特製レモネードとお部屋のこたつでぬくぬくするね。
九重・古安
【箱家/庭園】(🪨/🌒)◎
気の知れた仲間たちと庭園付きの旅館で戦勝会、まるで修学旅行のようだな。応援し手配してくれた旅館の皆に感謝しなくては。
……しかし、京都は盆地だから夜は冷え込むと聞いたことがあるが、ここまで真っ白になるとは思っていなかったな。うっかり足を滑らせないよう慎重に歩こう。皆も気を付けて……いや、自分からダイブする分にはありなのか?
庭園自体は和風ながら、クリスマスに合わせた洋風のイルミネーション。これが和モダンというやつか。
クリスマスのツリーといえばもみの木という先入観があったが、これだけ立派な松を飾るというのも壮観だな。
なるほど空からなら良い感じの構図で撮れそうだ。こう、上手く巨大松と雪景色が写るような角度で……この辺りが丁度良いだろうか?
これも青春の一ページ、といったところか。
部屋に引き上げる前にもう少しこの雪景色を堪能していくか。そこの雪囲いのそばに小さな雪だるまなど添えてみたり。こうしてみると温かそうに見えるから不思議なものだ。
シャルロット・アミ
【箱家:📺🍡】◎
旅団の皆様とお邪魔しにきました
ヴィハニールさんはご案内をありがとうございます
そしてイチさん、ミヨさん、はじめまして
今日はよろしくお願いしますね
私がお邪魔するのは、雪も惹かれたけれども
やっぱり伝説の神器、おこたつ…!
こ、これが、あの!
おふとんをもちあげて、中に足を入れると
ふわあああああ…
なんという幸せ空間なの…
ごろごろぬくぬくしたくなる魔力…!
おやつはよくばりパックでお願いします…!
あ、(食べようと口をあんぐり)
も、もちろん、写真撮りましょう!そのほうが嬉しいわ
おこたつでお団子をいただきながら
そしてベアトリクスさんに「あーん」してあげながら
みんなにどんな年だったか聞いてみようかしら
窓の外は雪景色
静かにこの年が終われそうで、本当によかった
てきぱき動くナタクさんを見ながらうつらうつら
私も猫変身しようかしら…
空木・朱士
【箱家:📺🍡】◎
ヴィハニールはご招待ありがとう!
イチとミヨもお手伝いしてくれたんだって?
ありがとうな(2人の頭を撫で)
こたつにはしゃぐ皆の様子に思わず笑いつつ自分も早速入る。
はー…あったけー…。
雪見障子から見える雪化粧した坪庭を眺めながら
庭園を見に行った方の皆は元気だなぁと思ったり。
俺もおやつは欲張りパックにしよっかな。
そうだ、食べる前にスイーツと一緒に集合写真撮らないか。
んー、どんな年だったかなぁ…。
(仲居さんに写真を撮ってもらったばかりのスマホの画像フォルダを弄りながら)
七曜の戦みたいな大きな戦いもあって大変ではあったけど…
オーロラ観賞したり、カナンに拠点作りに行ったり
北極点やその先の北アメリカ目指して遠距離飛翔したり
秋祭りで江戸切子見に行ったし、ハロウィンは原宿で食べ歩きしたなー。
こうして考えると皆で色んなトコに出掛けた一年だったかも。
百、餅は程々に引っくり返さないと焦げたり爆発するから気を付けろー。
あぁー…ヤバい。
腹が満ちて皆のうつらうつらしてる姿を見てたら俺も眠くなってきた…
一・百
【箱家:📺🍡】
おー、じゃぱーにーず冬の三種の神器ー
他は知らないけど
大きな部屋と炬燵にワクワク
いざこたつへ!
静かにおさまりすっかり一体化
やはりこの魔物手強い…
もう簡単には抜け出せないな…
きっと喜一も出られなくなる
朱士が撮っていた写真を覗き込み
いつの間に…と思い出ばなしに参加
寒いとこから暑いとこまで忙しくて楽しかったよな…
おやつがきたらいっぱい食べるぞ
欲張りパック…どんとこい!
甘い物…いっぱい…
シャルロットがベアトリクスに食べさせてる姿を見てほっこり
お餅も焼いてみたい…おおきくなーれ…
え?割れる?こげる?
どんな年…
色んなことを終えたから
のんびり新宿ライフが多かったかも…
あちこち遊びに行ったり…
皆とも出掛けて…
大きい戦いもあったし今はこうしてのんびりできるのが…至福…
眠そうにもふんと狐変身、炬燵を堪能しながら丸くなる黒狐
これで冬眠できる…
外は元気だなーと眺めながら狐姿で耳飾りから呼び出したジンのキューコン(九尾銀狐姿)も巻き込んでコタツに潜ってまったり
他の人の話に耳を揺らし話をきいていよう
一角・實生
【箱家/庭園】(🪨/🌒)◎
南雲さんの盆栽の話に思わず笑ってしまいそうだ
うん、松のクリスマスツリーは俺も楽しみ
コートにマフラー、それに手袋と防寒装備は抜かりなく
漂着時に翼も生えて寒さには相当耐性ができた
ドリムータさんの声に視線を同じ方向へ
初めて見る雪囲いをじっくり観察
珍しいし綺麗だし……それにこんな寒さの中でも咲くなんて、花は強いんだな
皆と歩きつつ真っ白ふかふかの雪にどうにも心惹かれて
九重さんもダイブしない?
そう言って【狐変身】で雪が保護色になりそうな真っ白狐に変身
足跡ひとつない雪へ飛び込んでみよう
……結構深い
でも思った以上に気持ち良いし面白い
俺を見失ったユメさんの前にぴょんと飛び出すのもいいかも
ツリーに着いたらぷるぷる身体を震わせて雪を払い、人に戻るよ
記念撮影の提案に頷く
いいね、撮ろう
【飛翔】で空中へ浮きつつ、癖でつい翼をはためかせてしまうから当てないようにしないとな
セミルさん、俺もレモネード貰っていいかい
温まりつつ素敵な写真に頷くよ
これ、こたつでとろけているメンバーに後で見せたいな
一騎塚・喜一
【箱家:📺🍡】◎
アリャンさんは素敵なお誘いありがとうございます
イチさんとミヨさんもお手伝いお疲れ様でした
本日は旅館でのんびり過ごすという贅沢を心ゆくまで堪能したいです
コタツ
そう、コタツ
一度入ってしまったら、出るのは非常に困難という暖房器具ですよね
実は私、恐ろしくてコタツに一度も入ったことが無いのです
が!今日は旅団の皆様も旅館の方々もいらっしゃいます
万が一にも出られなくなったとしてもきっと助けて頂けるはず
安心してくつろげますね
コタツの中に先客の猫さんがいらっしゃったらご挨拶を
お、お邪魔しま~す…
……あったか~い……
おやつは勿論頂きますがやはりお蜜柑も欲しい…!
眠気も感じつつもしっかりキャッチして美味しく頂きます
そうですね、今年は大きな戦いもありましたし
皆様と色んな所へ行きましたよね
それなりに忙しくも充実した一年だったと思います
そう思うとこうして皆様とのんびり過ごせる時間はとてもありがたいですね
あとは得難い友人が出来たことも嬉しい一年でした
来年もまた皆様と色んな場所へ行ってみたいです
純香・朧
【箱家:📺🍡】
【アドリブ歓迎】
【心情】
ぼく…今回の戦争が初めてだったから怖かったよ…でも、沢山ガンバったもん
(夜は…ご主人様と…♡えへへ♡…ぼく、いっぱいガンバるんだから!下ごしらえもして置いたし…ご主人様に喜んで貰いたいから、豪華なご馳走作るんだ♪♪/顔を朱くしながら、彼が喜ぶ姿を想像して、嬉し恥ずかし嬉しくて尻尾を振り回しちゃう)
っと。今はこっちが本命!
大勢でって楽しいね!
ぼく、こんなに大勢でくつろげるコタツ…スゴイね!
【行動】
お部屋で旅団の人たちとのんびり誰かの話しを聞きつつぽかぽかコタツに入りながら、 今夜のご主人様の喜ぶ姿を思うと自然と尻尾が忙しなく動いてしまう
あ。でも今は今!みんなと楽しまなきゃだよね!!
ピナル・セミル
【箱家/庭園】(🪨/🌒)◎
みんなとお出かけだー!京都って昔の日本の建物とかそのままたくさん残ってるんだよね?昔の日本はどっしりしてて静かですーって入って来る感じのキレイ!クリスマスはキラキラピカピカでわー!って来る感じのキレイ!
二つが一緒になったらどんなだろう?すごく楽しみ!
にゃっ!すごいすごい!旅館のキレイとクリスマスのキレイがふたつとも!僕お庭見に行っていい?いい?行ってきます!
わあー雪でまっしろなだけじゃないんだね。冬なのにつやつやの緑にキレイな花も咲いててこれだけでイルミネーションみたいだね!ほんとのイルミネーションの色で雪もいろんな色でキラキラ!僕もこんないろんなキレイがある色をたくさん作りたいなあ。
ぶるぶる…ちょっと寒くなってきちゃった。そんな時はこれ!ショウガいり蜂蜜たっぷりレモネード!お庭にいるみんなで飲もうね!
●鶴望屋へようこそ!
送り出してくれたパラドクストレインへ手を振り別れたのが、先程のこと。
“ありがとうございました!”と手を振ったシャルロット・アミ(金糸雀の夢・g00467)と一騎塚・喜一(一騎刀閃・g04498)、“ありがとう!”と快活に笑った空木・朱士(Lost heart・g03720)を“おーい!”と呼んだのはナタク・ルシフェラーゼ(超健康優良吸血鬼姐さん・g10728)だ。
その傍らで鶴望屋の玄関――式台で靴を揃えたピナル・セミル(猫は祟るもの・g10306)が古い空気を纏う床を軽くノックし、沢山の人に踏み均された床板や大切にされてきた柱と梁天井を見上げ瞳を輝かせていた。
「イチくんとミヨちゃんが庭と大部屋に案内してくれるみたいよー!」
「ふふふ、みんなとおでかけだー! 京都って、日本の古い建物とかそのままたくさん残ってるんだよね?」
『はい、仰る通りです。当旅館も古く、当代の当主で13代目になります!』
『すーーっごいながいんだよ! じーじよりね、おうちがじーじなんだよー!』
「そうなのか? ちゃんと説明もできて偉いな、ありがとう」
ミヨからのプレゼントを受け取りながら微笑んだ空木・朱士(Lost heart・g03720)がイチとミヨの小さな頭を撫でれば、ミヨがポシェットから選び抜いた色の折り鶴が皆へ配りながらまっすぐに“ありがとう!”と全身から伝えられるのは、どうしても皆少しこそばゆくなってしまう。
そしてピナルの言う通り、新宿では場所によるものの鶴望屋のような古い建物は中々お目にかからない。まして生まれが異国のイスカンダルであるピナルには、鶴望屋の全てが目新しく映っていた。
「たしかにピナルちゃんの言う通り新宿ではこういう建物は中々見ないし、皆でお出かけっていうのも楽しいよね♪」
「あー、無事キングアーサーも終わって一時の怠惰タイムでありますねー……ふふふ」
イツカ・ユメ(いつかかなうゆめ・g02834)がピナルの言葉に頷けば“クリスマス?ふふ”と一瞬遠い目をするベアトリクス・スコル(太陽に焦がれる金狼・g10386)が部屋で待つ炬燵を思って柔らかに微笑んだ。
この冬を安心して迎えられるのも、異ディヴィジョン 幻想竜域キングアーサーとの激突を制したからに他ならない。
ふと、にこにことトレーラーハウスのメンバーと言葉を交わすイチとミヨの姿に、ナタクの胸を過ったのはこの小さな命を守れるディアボロスであらねば――という新たなる決意。
「(勿論、他のディビジョンにもきっとこの子たちみたいに幼い子は沢山いるよね……これからも、私も頑張らなくっちゃだよね!)」
気合を入れなきゃ! と肩に力の入るナタクの背を見ていた九重・古安(巻き戻り路逸れる針・g02347)が、その細い肩を叩いて指さしたのは部屋で待つ炬燵を思うシャルロットと一・百(気まぐれな狐・g04201)と、ちらりと見えた広大な庭にそわそわするミレイ・ドリムータ(新宿島で暮らすもの・g01550)と“松”という言葉に何故か別の意味でそわそわと“じーちゃん……盆栽……”と何かを思い出し眉を寄せる南雲・葵(バールの人・g03227)、そしてその様子に何かを察した一角・實生(深い潭・g00995)が興味深そうに微笑んでいる方。
「今夜は庭園付きの旅館で戦勝会、だろう? こういう修学旅行のようなものだ、折角準備してもらったからにはきちんと感謝して思い切り楽しまないとだ。それに、あっちじゃ炬燵と庭が楽しみなようだな」
「――そう、だよね! まずは今日の目標は皆さんと一緒にクリスマスを楽しむこと!」
楽しむぞ! と新たな気合を入れたナタクがペちんと両頬を叩いて気合を入れると、“そろそろお部屋もお庭も行けるかしら?”と子供たちへ問いかけた。
一方、話に上がった今回の戦争――ディヴィジョン間の闘争が初めてだった純香・朧(主大好き忠犬・g10505)は、帰りを待つ大切な人を想ってそわそわしていた。
「(ふふ……今回の戦争、ぼく初めてだったから怖かったけど――でも、沢山ガンバったもん!)」
ちらりと朧が窓を見れば時刻は夕焼けの黄昏時。
今夜はご主人様のクリスマスディナーを作るぞ! と白い尻尾をふわふわさせつつ乙女な予定に思いを馳せていた朧だが“お部屋組はこっちだよー!”と呼ばれ“はーい!”と返事をして思い出す。
「(今夜はご主人様とだけど、今は皆とお部屋を楽しまなくちゃだよね!)」
大切な人との時間はいつだって大事なもの。勿論、こうして友人と過ごす時間だって当然貴重なものだから――……。
『では、こちらへご案内いたします!』
『あなないしまーす!』
案内役 イチとミヨ先導の元、トレーラーハウスのメンバーはわいわいと冬を楽しむため大部屋へと庭へ移動することに。
●side冬色庭園with誰彼時
「雪の中の牡丹や椿がとっても楽しみだったの、勿論、大きな松のツリーも!」
「僕も! ここは昔の日本みたいに、どっしり静かですーって雰囲気だけど、クリスマスのキラキラピカピカでわーって感じの飾り、どんな風なのかすっごく楽しみなんだよ!」
「そうだな、雪中の花々は楽しみだが――……」
サクサクと雪を踏むミレイやピナルの軽快な足音と立ち昇る真っ白な吐息は正に冬の象徴のようで、喋れば口の中まで冷える空気は新宿では味わえないイメージしやすい“冬の景色”で、不慣れな足場に俄かに苦戦しつつ、古安は暮れゆく空を仰いだ。
「京都は盆地だから夜は冷え込むと聞いたことがあるが、ここまで真っ白になるとは思っていなかったな……うっかり足を滑らせないよう慎重に歩こう、皆も気を付けて――」
「これだけ一面真っ白って、すっごいな! なんか、こう、アレだ! 顔面からダイブして人型作りたくなるな!」
「――ケン!」
「もう、こういう時はほら、アレだよ。ワサビ……じゃなくて、ワビサビ? あれ? 狐はどこからー!?」
古安の言葉とは真逆な行動をとりそうな葵が少年のように瞳を輝かせ、今にも白雪の原へ飛び出しそうな勢いを見せると、止めるように“こ・う・い・う・場・所・は!”とワザビならぬワビザビという庭園のイイカンジなところをイツカが説明しようとした時、ひょーいとその横と通り抜けた影が一つ。
高らかに鳴いた雪色の狐――こと、實生だ。
頭上の大きな耳を震わせると軽やかに雪の上を跳ねまわり、途中で飛び込んできたミレイの相棒のウイングキャット デュークと元気に楽しんでいたその時――ビュウッ! と頬裂くような凍える風が吹き抜ける。
「きゃっ」
「わっ……って、あれ?實生くんが消えた!?」
小さな悲鳴が上がり、吹き抜けた後は穏やかに雪が降り始めたものの全員ぶるりと震えてしまう。
さすがの葵も寒さに押し返され、出した足を引っ込めるほど。
「うー……残留効果があるはずなんだがさっきの風、雪も巻き上げていったし視覚的に寒さがっ……!」
「たしかに、今のは中々に冷たい風だったね」
「實生くん、無事だったんだね……!」
狐へ変じた實生はいつのまにやら心配そうに探そうとしたイツカの隣できっちり防寒装備の厚手のコートとマフラー、手袋やブーツを纏い朗らかにイツカへ微笑みながら翼についた雪を払っていた。
さて花を探そうか――と皆が移動しようとした時、“ふぁ~ん”と非常に悲しそうなか細い鳴き声が一つ。
「ん?」
「あっ……! いた! もうデュークったら――って、わっ! 今日は元気だね」
『ぅるなん!』
どうやら、先程の悲し気な鳴き声は先程の凍て風で雪の窪みに落ちた悲鳴だったらしい。
慌ててミレイが掘り起こせば、ぴょんと飛び出たデュークが興じているのは、新雪に足跡をつけては翼で飛んでまた遠くへ足跡を……という、先程葵が瞳を輝かせた子供のような遊び。今にもダンスを始めそうな勢いで跳ねる様子は愛らしく、凍て風に冷えた皆の心が不思議と温まっていた。
「でもデューク、もう雪だらけだからおいで。これ以上やったら、雪だるまになっちゃうよ?」
『ふなぁん……』
勿論冬毛のデュークも、雪中で寒いことは寒い。しかし新雪に自分の足跡をつけてゆく不思議な優越感と、踏み具合で変化する足跡への好奇心が、雪上にデュークの猫心を引き止めていた。だがデュークは紳士。紳士足る者、こんな素敵な夜に雪だるまになっていてはいけないのだ。
ちなみに、イツカの相棒 キットも小さな手で雪に触れ“モキュ!”と鳴き“冷たい! ”と雪を触っては手を引っ込めて遊んでいたのだが、デュークを見てそわそわしながらイツカをチラチラ。
“遊びにいきたいもきゅ……遊んでも良いもきゅ……?”と言いたげなうるうるの視線を送ったキットであったが、今この時だけイツカは無慈悲であった。
『モ、モキュキュピピモ――』
「ダメ」
『モキュ!?』
「キットは雪の上にダイブとかふみふみとかしちゃダメだよ?だって――」
“真っ白な世界に溶け込んじゃって見えなくなったら危ないでしょ?”という主の愛を聞きそびれたキットは大ショック。
モキュモキュと鳴きながら主の腕の中でだけ降る雪を受け我慢するキットという友の姿にデュークは“紳士としての振る舞い”を思い出し、ふかふかのタオルを広げて待っているミレイの胸へダイブ!くるくるとお包にされながら目でキットへ語りかけ、なにやら二匹は切ない雪への思いを共有していた。
「よーし、これでばっちり! あ――ねぇ、雪囲いの牡丹ってあれかな?」
「ミレイちゃん、牡丹あった?……おぉ、アレが雪囲い!」
ミレイが見つけた雪囲いのされた紅の牡丹は、三角に纏められた藁の家に住む美しい大輪。
クリスマス仕様だろうか、雪の結晶飾りを飾ったオーガンジーの雪色リボンが蝶結びされた雪囲いはどこか可愛らしかった。
「わあー雪でまっしろなだけじゃないんだね。冬なのにつやつやの緑にキレイな花も咲いててこれだけでイルミネーションみたいだね!」
「珍しいし綺麗だし……それにこんな寒さの中でも咲くなんて、花は強いんだな」
「それになんだか藁のお家で仲良くデートしてるみたいなのもあって可愛いね」
色が少なくなりがちな冬という季節、ピナルの目にも鼻の鮮やかさは目立って映ることは勿論、實生の言う通りわざわざ一輪ずつに雪囲いをすることもやや珍しかった。
牡丹が花の王であることを尊重し威厳を作ると同時に、花の王という名を冠すからこそ丁寧に施された雪囲いという城に守られ咲く牡丹もあれば、イツカは見つけたように二輪で一つの雪囲いに納まっているものもあり同じ花でも見せる顔が異なろうと一体感をもって真白い冬の庭を彩っていた。
花々に彩られた雪景色の中、ほうっと白い息を立ち昇らせながら深々と降る雪を見上げた葵がぽつりと呟いた。
「――俺さ、雪がほぼ降らない地域に居たから雪も雪囲いを見るのも初めてだよ」
「でも俺たちは新宿が拠点だし、新宿じゃなかなか雪はお目にかからないから余計に見慣れないかもな」
葵の言葉に古安が頷きながら、掬った雪をまるめると器用に作ったのは小ぶりの雪だるま。
落ちていた南天の実を目に、小枝を口にし牡丹の横に飾ってやれば、可愛らしい雪だるまが微笑んだ。
「わ、かわいい! あっ――見て!あっちの方に向かっていっぱいランタン? がある! 僕あっち行ってみたい!」
「なるほど、これは竹の行燈だ。あっちに向かって大きくなっているから、もしかしてあっちに松のツリーがあるのかな?」
楽しみだねと微笑む實生の言葉に“キラキラの道に、ツリー!?”と零れ落ちてしまいそうなほど瞳を輝かせたピナルが“早くいこー!”と走り出せば“気をつけろよ”と古安が後ろから声を掛けるも、返ってきたのは元気な“はーい!”という返事とざくざくとテンポよく雪を踏む足音だけ。
皆その背を追って――……行こうとした時、妙に足取りが遅い者が一人。
「葵ー?」
「葵くん?」
「いくぞ、葵君」
「南雲さん、セミルさんが先に行っちゃったよ?」
ミレイとイツカも顔を見合わせ、葵の様子に古安が首を傾げて不思議そうな顔をした時、實生がふと思い出したのは旅館のロビー“松……じーちゃん……!”と何やら思い出に呻いていた葵の姿。
――もしかして、昔何かやらかした? と不躾な思いがつい過った時、頭を掻いた葵が徐に口を開いた。
ザクザクと雪を踏み並んで歩きながら、葵が語るのは自分の幼い頃のこと。
「ま、俺も子供というか、若気の至りってやつだが……昔、じーちゃんの盆栽にクリスマス飾り付けしようとして、怒られたんだよな……」
神妙な顔で話をしているが、皆は思った――それは怒られるのでは? と。
盆栽に詳しい者はこの中にいなかったが、趣味ということは当然葵の祖父は盆栽を大切にしていたのだろう。
幼い葵なりに――……物凄くプラスにとればサプライズや優しさ、気遣い……のつもりではあったかもしれないが、何の予告も無く破損の危険があることをされれば7割以上の確率で怒られるのは想像に難くない。
個の思い出話の間、徐々に實生の肩が震えていたのだが――この一言が決定打であった。
「今日はあの頃出来なかった盆栽ツリーの上位互換!」
「っ、ぶっ! ……ふふ、じょうい……くくく!」
「お、實生も楽しみか? あっ、あれだろ――凄い! 流石上位交換!」
笑ってしまった實生には葵の言葉が追い打ち以外の何ものでもなかったが、なんとか全員でピナルと合流すれば、幼いピナルは雪でより眩く輝く大松のツリーに大きな瞳を更に見開き“にゃー!”とぴょんぴょんジャンプ!
「にゃー! すごいすごい! 旅館のキレイとクリスマスのキレいがふたつとも!」
「わぁ……スゴイね。松の木のクリスマスツリー、ちょっとシックな感じなのがステキ!」
淡いブルーと星のような黄色のイルミネーションと煌めくガラスのオーナメントは雪に濡れ艶々と輝きまるで氷のよう。
雪持つ松にイルミネーションの輝きが淡く映え、夜であることも相俟ってより美しく松のツリーは煌めいていた。
「クリスマスのツリーといえばもみの木という先入観があったが、これだけ立派な松を飾るというのも壮観だな」
「はー……見事だ! 見上げると余計に分かるが、これだけ大きな木に飾り付けるの大変だっただろうな……そうだ! 折角だから写真撮ろう!」
見上げてもなおてっぺんまで見えない松の姿に古安とともに見惚れかけた葵が手にしたのはスマートフォン。
こうして幾度も思い出を刻んできた一枚を、と提案すれば次々に賛成の声が上がる。
「九重さん」
「實生?」
「ここからダイブしても、たぶん大丈夫なくらい雪深かったよ」
「へぇそうか――って、しない! 撮るからちゃんと皆の所にいないとシャッター切るからな!」
「今行くよ」
年齢の割に大人びた古安へ、悪戯な天使の誘惑。
傾きかけるもやや失敗に終わってしまったのは残念だったけれど、しっかりとみんな笑顔で映った写真は素敵な思い出の一枚になってゆく。
また来年、振り返れますようにと願える素敵な一枚。
「(ほんとのイルミネーションの色で雪もいろんな色でキラキラ!僕もこんないろんなキレイがある色をたくさん作りたいなあ――……)」
けれどやはり吹き付ける凍て風。
そろそろ戻ろうかと話したメンバーとともに離れ、遠くなった大松のツリーを振り返ったピナルは、こっちだよー! と声を掛けてくれる仲間の方へ駆けてゆく。
「はーい! ショウガ入り蜂蜜たーっぷりのレモネード、みんなで飲もうね!」
火鉢の温もりはカップに注いだピナルお手製のレモネードで温もりはもっと鮮明になる。
●side大部屋with炬燵
「いざこたつへ!」
「こ、これがあの! おこたつ!」
ほわりと暖かな部屋のなか、赴いたものをドンと待っていたのは部屋の割合からすると随分大きな炬燵であった。
“これは神器、じゃぱにーず冬の三種の神器ー”と囁き炬燵へ百が吸い込まれてゆく。
はわわ……!と震えたシャルロットも、最初は上品に炬燵布団を持ちあげそっと足を――……とは、いかなかった。当然のごとく見えない力で吸い込まれ、しゅぽっと出した顔は至福の表情。
「ふわあああああ……しあわせ、しあわせです……」
「はぁぁぁぁぁぁぁぁー……ぬくぬく。ふふ、ぬっくぬく」
ちなみに予備動作なくベアトリクスは吸い込まれた。炬燵の魔力って、すごい。そう誰もが圧倒されかける中、炬燵へ吸引された三名の姿にそっと中指で眼鏡のブリッジを押し上げた喜一が訳知り顔で微笑んだ。
「――コタツ。そう、コタツ」
喜一は語る。コタツとは百が言った通り日本の冬の神器であり、製造された初期から人を食い離さぬ存在であると!
「正確には一度入ってしまったら出るのは二票に困難である、という暖房器具なのですよね。かくいう私も、実は恐ろしくて一度もコタツに入ったことが無かったのです」
「そうですよ喜一、やはりこの魔物は手強い……!」
「へぇ、そりゃ結構大変な話だな」
すっごいシリアスそうな顔をしている百だが、いの一番に炬燵へ飛び込んだうえシャルロットとベアトリクス同様に頭しか出ていない。
ちなみに今、ナチュラルに朱士が“へー”と相槌を打ちながら普通に炬燵へと足を入れ温もりを楽しんでいる。
「や、やはりそうなんですか!?」
「あぁ。残念だが、俺はもうこの通り……簡単には、抜け出せない」
もう一度言うがこのシリアスな顔をして喋る傍らでは、シャルロットとベアトリクスぬくぬくぽかぽかを純粋にエンジョイし、朱士は庭で楽しむメンバーの背を“元気だな……”と見つめつつ、廊下の窓から見えた坪庭の美しさを振り返り、少女達は絨毯の柄が炬燵布団の柄が意外にも和柄ではなく、クリスマスに合わせてかトナカイと雪の結晶柄名フィンランドデザインなことに気がつき“かわいい!”ときゃあきゃあ盛り上がっていたのだ。
「ついこんなに素敵な和室だと、和風の柄やお着物の柄が使われるのかと思っていたのですけれど、意外です」
「うんうんそうでありますっ! ついつい私も思ってしまいましたが、シャルロットさんもでしたか!」
なるほど和モダン! と少女たちは新しい知識を得ることに成功していた。
床の間に飾られた椿の枝が要所で洋のデザイン取り入れられたこの室内に不思議とマッチしていることにも気づくと、徐々に新しい楽しみが芽生えていた。
そしてその間にも喜一と百はシリアスな顔で格闘した末、とうとう炬燵への興味が抑えられなくなった喜一が、ちょうどおやつの注文を取りに来た女将と部屋に備え付けのポットや冷蔵庫の中身、持ってきてくれた箱蜜柑のことやごみの始末について説明を受けていたナタクへ神妙な顔で意を決したように想いを口にした。
「――ナタクさん、私……こたつに、行ってきます」
「あ、丁度いいわ喜一さん。このお蜜柑、ざるごとテーブルの真ん中に三つ置いてもらえないかな?」
「あっはい」
「それと、おやつは何にするかもう決まったかな?」
「あっ。んー……蜜柑を使ったものって、可能ですか?」
『勿論!お蜜柑を白餡とお餅で包んだ蜜柑大福はいかがかしら? 炙っても美味しいのよ』
“それでお願いします!”と希望を伝えたのち、仕切り直しでけほんこほん。
「今回は皆さんもご一緒なので、もし万が一にも私がこたつから出られなくなったとしても、助けていただけると信じていってきます!」
「ええ、いってらっしゃい」
仕切り直してきりっとした喜一であったが、百に招かれるままに入った炬燵で、とけた。
「く、ま……だ、うっ……あ、あったか~い……あったかいですね、百さん。大変です、これがまもののちから……」
「くくく、これできっと喜一も出られなくなるね」
“出られません~”と笑いあう二人を微笑ましい目で見ていた朱士が、ふとそわそわおろおろしている朧に気付き手招きした。
「朧、温かいぞ。怖くないから、ほら」
「入ったら出られない……ことはないんだよ、ね?」
「ないない、出られなくなったら出してやるから」
喜一と百の会話からか、炬燵は魔境説にそっと尻尾を下げていた朧。だが“心配するな”という朱士の言葉を信じ、おそるおそる炬燵へ足を入れ――とけた。
「あううあったかいんだよ……こんやは、ごしゅじんさまのとこにかえらなきゃ、なのに……」
「帰る時間になったらちゃんと出してやるから、心配すんな。それにおやつも来るし、さっき喜一が置いた蜜柑は剥かないと食えないぞー」
コタツに入って蜜柑で水分補給はやはり魅力的。
甘酸っぱい橙の果実に興味はあるものの、入ったばかりの朧はまだ抗えない様子。とろける5人と正常な1人の計6人とは違い、ひたすらにナタクはきびきびと動いていた。
『では、ご注文はこちらで宜しいかしら?』
「ええ、それで。……あの、コタツはとても大きいけれど温度を上げるのって大変だと思うんだけど……調節は、出来るんだよ……ね?」
『あら、お嬢さんうちの特注の炬燵が気になるのね? ふふ、大丈夫よ。実はあのテーブル、四つに分解できるの』
「分解!?」
“丸の大きなテーブルかと思ったのに!”と慌てて炬燵の方へ向かったナタクが勢いよく炬燵を覗けばすぐに納得できた。四分割できるためヒーターは四つあり、それぞれにを辿れば電源の入切と高・中・低三種の温度調節のダイヤルがつけられていた。
「なるほど、これなら安全だね……!」
『でしょう? 四個いじらないといけないけれど、お友達がいっぱいだから大丈夫そうね。良かったわ』
そうしてしばらくの後、オヤツの運ばれてきたタイミングでさくさくとお茶の支度をし、炬燵から離れた位置にある茶器で人数分のお茶を淹れてきびきび配膳するナタクの姿は尊敬の視線を集めた。主に“こたつから気軽に脱出できる”、という点で。
「ベアトリクスさん、林檎と紅茶のクッキーとても美味しいのですがいかがですか?」
「いただくであります!」
炬燵にとろけたメンバーの裡、おやつを前に最後――のような気がする力を振り絞って起き上がったシャルロットがベアトリクスとクッキーを一粒ずつ楽しんで力尽きかけた時、さくっと炬燵から出ていた朱士が“そうだそうだ”と無邪気に笑ってスマホを手に提案したのは集合写真の撮影。
「いただいたおやつを食べる前に、皆で一緒に集合写真撮らないか?」
「「んぐっ」」
リンゴと紅茶のクッキーが美味しい、と炬燵に潜り笑いあっていたシャルロットとベアトリクスが一瞬のどに詰まらせかけ、慌ててお茶で一息。
なんとか平然を装い“撮りましょう!”と言うシャルロットととろけたままだったチームも適度に引き抜かれ準備が整ったところで中居の女性に撮ってもらった記念の一枚は、きっと素敵な思い出になる。
「朱士ー……って、いつのまにあっちもこっちも撮ってたのか」
「ん? いい思い出だろ、こっちは皆でオーロラ見たやつで、これはカナンに去年作りに行った時にな。それとこっちは北極点で、これは北アメリカ飛んだ時の。秋祭りの江戸切子は結構綺麗に撮れてないか? ハロウィンの原宿も、食べ歩きは中々楽しかったしな」
写真あればこそ、より鮮明になる思い出に百と朱士は笑いあって、今年の一年の話が盛り上がる。
「すみませんナタクさん、お蜜柑いただけませんか」
「あら、もう机のミカン無くなっちゃったの? じゃ喜一さん、ミカン放るからキャッチしてね?」
“はーい”という緩やかな喜一の返事へナタクが軽く蜜柑を放れば、朧が“ナイスキャッチ!”と小さな拍手。
ただ穏やかな温もりの一時は心地よく、足を伸ばしても誰とも打つからないほど広い炬燵は百が真剣に言葉にした通り魔境だ。
「おこたつでお団子をいただきながらって、なんだか不思議と贅沢ですねベアトリクスさん」
「そうでありますなぁ……賑やかな外というのも良いものでありますが、やはりぬくぬくには代え難いでありますしなぁ!」
わははと幸せを堪能しながら“あーん”と開けた大きなベアトリクスのお口へシャルロットがクルミ入りかりんとう饅頭を半分に千切ってシュート。
きゃあきゃあと楽し気な二人の少女に微笑ましい気持ちになりながら、百はナタク経由で女将から受け取ったお餅の育成という名の餅焼きに精を出していた。
朱士というアドバイザーと共に。
「お餅ってこんな風に焼くの初めてだ。……――おおきくなーれ」
「あっ百、餅は程々にひっくり返さないと焦げたり、」
「えっ」
「色んなとこ吹き出たり、」
「えっ!?」
「ちなみに爆発する」
「えっ!?!? も、餅ってそんな危ないものだった!?」
「いやほら、右のひっくり返した方がいいぞ」
「うわ危なっ……も、もう焦げかけてる
……!?」
もしかして朱士って俺と違う世界の餅を焼いた経験が……? と一瞬頓珍漢なことを思いかけた百だが、現実だった。
餅と火鉢という未知で魅惑の存在って、実は初心者には激戦のフィールドだったのだろうか。あぁのんびり新宿ライフを生きていた俺にはっ……! などと悔いている暇は、百が火鉢の焼き網に餅を乗せた時点で無い。
「あー……ほら朱士見て、外の皆凄い元気そう」
「百は餅ちゃんと見てろ、左のそろそろひっくり返した方がいい」
「百さん、右のお餅もぷくってしてるんだよっ」
「ありがとう、でももう少し早く言って……!」
アドバイザーの朱士と餅の音に敏感な朧というサポーターによる百の餅焼きは徐々にスピードを上げ、
餅に添えられていた鶴望屋特製の餡子とみたらしのタレを、焼きたての餅で楽しみたいじゃないか! ついでに焼きたてのお団子とか火鉢でマシュマロ炙るとか……!という焼きたてへの魅惑に炬燵を経由し顔を出したベアトリクスとシャルロットの参戦により、火鉢を前に餅と書くとしていた百の周囲の賑わいが増し、皆の様子を見ていたナタクが気を利かせ干し芋とバニラアイスという新たなる兵器を手に入れたことで更に賑わいが増してゆく。
「百さん、左のお餅はもう焼けたみたいだよ」
「百さん右のももう膨らむんだよ」
「えっ焼け――わっ! 膨らんだ」
空のコップや皿、空のパッケージなどのゴミまで片付け歩くナタクが通りがかりに火鉢を覗いて微笑んだ瞬間、朱士が言っていた通りぷくりと膨らんだ左の餅が天へと伸びると同時、狼耳をぴるりと震わせた朧が指摘したと同時に右の餅も同様に天へと伸びる。
「百ー、すぐ回収した方がいい。中身全部なくなるぞ」
「えっ、あっ無くなるってこういうこと!? 急がないと――あっつ!」
「「百さん頑張れー」」
朱士の正しい指摘に慌てる百の火箸が上手く餅を掴めず格闘すれば、ベアトリクスとシャルロットの応援コールが賑やかに、うとうとしかけていた喜一がむっくり起き上がると“貸してください”と呟き、百から火箸が託せれれば、猫を抱えたままの片手でひょいひょいと餅の救助に大成功。わーっと歓声と拍手が上がる。
「えへへ……大勢でって楽しいね!」
再び猫と共に炬燵へ納まった喜一にくすくす朧が微笑めば、その笑顔は次々に仲間へと伝播し室内は朗らかな笑顔に満たされていた。
こうして温かな中で仲間と過ごす賑やかな時間はただ穏やかで楽しいお喋りは、朱士の写真を回し見ながら弾む2023年の楽しい思い出話ばかり。勿論、七曜の戦などの大局はあった。
だが、それは“皆で越えた”のだ。
ただ偶然の出会いからメンバーになった顔見知りの間柄から、徐々に助け合う同胞になり、いつの間にか助けうことは当たり前の友達になり、互いに信頼して背を支えあえる仲間になった2023年という一年間は、先人の言葉通り長いようで短かい不思議なもの。
そんな思い出のお喋りに興じるうち、気づけば百は人から狐へ変じるとジンのキュービと共にくるり丸まり炬燵の中へ。
気づけば全員ゆらゆらうとうと夢の中へと片足を入れてしまっていた。
なにせ餅も焼き終わり様々なものを炙って楽しみ終わる頃には皆々たらふくで、心地よい満腹感と満足感にお腹と心が満たされたうえ部屋と炬燵の温もりが程よく体を包まれ馴染む頃合いだったのだ。
徐々に寝息が増えてきた室内で、火鉢はパチンと炭の爆ぜる小さな音を響かせる。
深々と降る雪の音さえも温かいこの一時は、純粋に力を合わせ勝ち取ったものだ。
大きな戦いを乗り越えた一年、新たな事実も目標も見つかったこともあれば各々の目線から見た未来へ決意を新たにすることもあった。
過激な戦いの最中ではあるが“仲間と共に在る”喜びをより深く理解する暇を経て、より互いの絆が強固になってゆく。
得難き友を、愛する人を、新たなる世界への見分を世界中数多の世代を通して広め学んだ一年であったから――どうかまた来年も“ともに世界を駆けられますように”と祈りを込めて。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【友達催眠】がLV3になった!
【光学迷彩】LV1が発生!
【熱波の支配者】LV1が発生!
【寒冷適応】がLV7になった!
【飛翔】LV5が発生!
【猫変身】がLV3になった!
【未来予測】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】がLV4になった!
【アクティベイト】がLV2になった!
【能力値アップ】がLV2になった!
【命中アップ】がLV5(最大)になった!
【グロリアス】LV1が発生!
【アヴォイド】がLV3になった!
【ダブル】がLV3になった!
【ロストエナジー】がLV2になった!
【ドレイン】LV1が発生!
【ガードアップ】がLV3になった!
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
◎
📺・おやつや詳細お任せ大歓迎
ヴィーさんやメリーちゃんがいらっしゃったら、準備のお礼を
旅館でのクリスマスというのは、新鮮な心地がするな
京都で、日本の冬らしい過ごし方ができるのは、楽しみだ
こういう機会は素直に嬉しいしありがたい
存分に羽を伸ばさせてもらうとするよ
猫変身で青い毛並みの猫になり、炬燵に潜る
……やってみたかったんだ
大部屋の隅に入れてもらおうかな?
先住の猫さん達には動物の友でご挨拶をしておこう
そこから、庭の様子が眺められるといいな
洗練された庭や、雪景色には心が洗われる心地がするものだ
ところで巨大炬燵ってなに……すごい吸引力だ
昼寝を楽しんだら、そのまま旅館探検に出よう
旅館の方たちの邪魔はしないように
けれど、戯れるように、構ってもらおうかな
ただのひとというか、ただの猫になってるな
それもまた良い
猫の世間に揉まれるか
イチくんやミヨさんがいたら、ついていってみよう
必要なときには人の姿に戻って、手伝いや声をかけてみる
猫から人に…
ほら、今日は……いろんなことがあるんじゃないかな
メリークリスマスだ
●クリスマスの今日に
手を振る一人と一匹に見送られ、エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)は鶴望屋の門をくぐり、にこやかに居並ぶ旅館の従業員に出迎えられたのがつい数分前のこと。
いくつもの激戦を越え軋むような体を癒すように炬燵へ足を埋めて転がれば、ふかふかの絨毯と柔らかなビーズクッションがエトヴァの身を受け止めてくれる。
大きな翼を伸ばしても余裕のある大部屋が心地よいことは勿論、高身長のエトヴァが入っても全身が包まれるうえとても余裕のある炬燵から与えられる新鮮な心地良さに、エトヴァの頬もつい緩んだ時、ふと思い出したのはパラドクストレインで聞いた言葉。
「……そうだ“猫は炬燵で丸くなる”だったな」
折角炬燵があるのなら試さなければと古の伝承に倣って、エトヴァはくるりと猫へと変じてみる。
「(……やってみたかったんだ)」
髪色と同じつやつやとした青い毛並みの体をしなやかに伸ばせばエトヴァにゃんの準備運動は万端、いざ炬燵へ!
まずそっと前足を入れ人間とはまた異なる炬燵の感覚を確認――しようとしたエトヴァは、炬燵布団の隙間から洩れる炬燵独特の柔らかな熱気を感じた瞬間、吸い込まれていた。
「(あ、あれ……? 俺は
????)」
気づいたら炬燵の電熱器の下で自身は横になり、うとうとしかけたところでエトヴァはハッと覚醒した。何があったといくら考えても思い出せないうえ、炬燵に入った瞬間の記憶があやふやなのだ。
「(たしか俺は炬燵に入ろうとして――……はいろうと、して?)」
以降の記憶が、ハッと我に返る前まで無い。
「(……すごい吸引力だ)」
有名な掃除機だって驚きの吸引力……と、ふと炬燵の中を見回せば、いくつもある足や誰かの体から炬燵を楽しむ同胞だと分かる。
更によく見れば、黒い大きな珠のようなクッションのような物が炬燵の中に入っていた。
「……?」
そろりそろりと寄ってちょんと触ってみれば、それは巨大な猫。
『にゃお』
「にゃ……!」
『んぁお』
旅館の飼猫らしい巨大な黒猫はエトヴァを一瞥すると“寝ろ”とでも言いたげに鳴いて、コロンと寝返りを打ちながら暑すぎず寒すぎずな良い場所を押さえに行ってしまう。
その場所には大黒猫の他に、欠伸をして眠る小さな三毛の子猫や茶縞の猫など可愛らしい先客がおり、話通り炬燵の中も外も賑やかでエトヴァの口元も綻んでしまう。
改めて炬燵の中を冒険しながら時に眠くなりつつなんとか庭の障子方面を探り当てたエトヴァは、隙間からひょこりと顔を出してみる。
「(あ、雪が)」
ちょうど屋根の雪がドサリを庭へと落ちてゆき、そこへ深々と降り始めた雪が重なってゆく様はまさに冬。窓辺の隙間風は冷えるが、それもまたより炬燵を楽しむスパイスなのかもしれない。
そして少々猫心に腹を括って炬燵から這い出たエトヴァは、広い旅館の中をゆるゆると散歩してみようと歩み出した。
通りかかりに厨房の板前から煮干しのお裾分けをいただいたり、蜜柑配りを頑張るイチとミヨと部屋を渡り歩いたり、配り終えては蜜柑を補充しに歩くのも大変だろうと満杯の蜜柑箱を人型へ戻り抱えたついでに、お昼寝タイムの癖か舟を漕ぎ始めたミヨをお部屋へ送り届けたりと慌ただしくも賑やかな時間を過ごすうち、ぽんと生まれた空白の時間。
せっかくだからとイチと共に庭の見える廊下へと向かってみる。
『お手伝いもミヨのこともありがとうございます、ディアボロスさん』
「とんでもない。それに今日は特別な日だから、他にもいろんなことがあるんじゃないかな?」
『いろんなことですか?』
あくせく働くイチという良い子へちょっとしたプレゼントの気持ちを込めて。“ちょっと見ていて”と微笑んだエトヴァが指を鳴らせば、柔らかに巻き起こった風が魔法のように雪を丸めて整えると、瞳には庭の南天を飾り、耳には笹を差した絵に描いたような雪兎が完成!
『わぁ!』
「メリークリスマスだ」
“ありがとう!”と笑顔の言葉が冷たい冬の空気を温める。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【猫変身】がLV4になった!
効果2【ダブル】がLV4になった!
ラヴィデ・ローズ
◎
ヤコウくん(g04118)と
📺🍡
一日サンタの最後の仕事は
イチくんミヨちゃんにプレゼントの箱を渡すこと
頑張ってくれてありがとねぇ
めいっぱい楽しませてもらうから
こんなクリスマスもありなんだなぁ
はあ~オレもうここに住む~
こたつの天板に頬くっつけて暫し溶けちゃう
うとっ…
だめだめ! 夜はここから
さぁヤコウくん、勝負だよ
(地域の商店街の福引きで当たった)ゲーム機をセット
まずは落ちものパズル
色を揃えるんだったね…よし、いいぞ
相手画面を妨害するブロックをどんどん降らせてや…降ってくるんだけど
容赦ないねぇ!
レースゲームは体ごと動いちゃうやつ
自然と揺れていたらしい尾にガブリ、と襲撃
びぇっっ
おねこさまいらっしゃったんですか…
震えてたらコースアウトしあえなく惜敗
え~んもふもふにしてやる~っとヤコウくんに八つ当たり
ふう、気が抜けたし一時休戦
ねこに背を踏まれたまま寝転びごろごろ
おいしいおやつを味わいつつ協力して謎解きゲーム
ん…だからさっき拾った鍵がぁ…鍵でぇ…
そのままうとうと
優しい狐尻尾に夢うつつで頬擦りを
永辿・ヤコウ
ラヴィデさん(g00694)
🪟📺🍡(欲張りパック)
迎えてくださったイチさんとミヨさんに和み
立派な後継者として
おふたりへ丁重に挨拶を返そう
一転、
素敵なおもてなしをありがとうございます
御礼は
ふわりと笑み解けて
雪見障子から眺める景色は絵画のよう
まるで馴染みの家の如く寛いでしまうのは
炬燵のお陰もあるけれど
溶け加減のラヴィデさんの可愛さのせい
サンタ業お疲れ様でした
皆に幸せを届けてきたのですね
頭を撫でていいこいいこ
ゲームの誘いには
受けて立ちますよ、と
不敵な笑みを返しましょうか
初めて遊ぶものばかり
説明書をさっと目で追ってから
いざ勝負
落ちものは数段、様子を眺めながら数手先を読んで色揃え
連鎖が決まれば気分爽快
レースは倒れ込んでくる様子に思わず笑い零しながらも
短い叫びに瞬き数度
ぴょいっと膝に乗って来た猫さんが擽ったい
けれど勝負は譲らず勝利
ふたりと猫一匹でもふもふふかふかぬくぬく転がったら
おやつタイムで休憩しましょ
微睡む様子に尻尾でラヴィデさんを包み
此方も釣られてうとうと
欠伸をふかり
穏やかな夜が愛おしい
●雪夜のぬくもりには電子音を添えて
大きな声でしっかりご挨拶したつもりのミヨと、そんな妹に苦笑している様子の兄イチがラヴィデ・ローズ(la-tta-ta・g00694)と永辿・ヤコウ(繕い屋・g04118)をお出迎え。
パラドクストレインを降車後、居並ぶ従業員と女将と主人に出迎えられ“案内はうちの子が”の言葉に履物を預けた館内は広々とし、重厚な雰囲気の大黒柱が艶々と鈍く輝いていた。
「見て、ラヴィデさん。ロビーには大きなツリーもあるみたい。でもオーナメントが和風だね、木で出来てる」
「本当だねぇ、これは――組子っていうみたいだ」
“ここに説明があるよ”とラヴィデが指さした方にはノートサイズのキャプションが飾られており、どうやら飾られているのは近隣の若手作家の作品らしい。
よく見れば星や雲はもちろん、梟や狐、熊、珍しいものでオオサンショウウオなど京都に住む生き物を象ったオーナメントが散見されているもう一つの和のツリーに二人が微笑んだところで“お待たせいたしました!”と慌てて駆けてくる小さな足音が二つ。
『でぃあろろすさん、いらっさませ! ありとうざーます!』
『鶴望屋へようこそおいで下さいました。お部屋へご案内いたします!』
「初めまして、イチくんミヨちゃん」
「イチさん、ミヨさん、初めまして」
この兄と妹が、件の兄妹なのだろう。察したラヴィデとヤコウが視線合わせるように腰を落とせば、子供らしくニコッと笑ったミヨが“あのね!”と微笑み“これ!”とポシェットから取り出したのは、少し拉げた折り鶴。
ラヴィデには焦げ茶を、ヤコウには黒の折り鶴を渡すと、大きな声で“ぷれじぇんとです!”と自信満々に微笑むミヨが二人の掌へ。
「――素敵なおもてなしをしてくださり、ありがとうございますミヨさん、イチさん。僕たちからお二人に渡したいものがあるのですが、いいでしょうか? ね、ラヴィデさん」
「そうだね、今日のオレたちはサンタなんだぁ」
『しゃんたしゃん!』
『ディアボロスさんはサンタさん!? ……――だ、代行というもの、ですか?』
驚かれるかと思いきや、イチの妙に現実味はあるが“サンタは実在”というどこか子供じみた言葉に、一瞬二人の頬が緩みそうになる。
どんなに大人びたって、やはり子供なのだ。
「サンタ代行ディアボロスの俺達から、頑張っていい子なイチくんとミヨちゃんに」
「「メリークリスマス」」
『『!』』
柔らかに微笑むヤコウとラヴィデからのプレゼントに最初は驚いて戸惑ったものの、恐る恐る受け取った二人はプレゼントを宝物のように抱きしめると、照れたように頬を染めながらも“ご案内いたします!”とラヴィデとヤコウを雪見障子から望む箱庭が美しい部屋へとご案内。
暖かな部屋の中央に大き目の炬燵が設置され、テーブルには氷のような硝子の網籠に納まった蜜柑たち。
柔らかな紺色の炬燵布団にはトナカイや雪の結晶の模様が縫い取られている。
炬燵の下に敷かれたダークレッドの絨毯はどうやらキリムらしく、しっかりとしながらもふかふかと足を受け止めてくれる感触が心地良い。
雪見障子の向こう、赤い椿の葉から間白い雪が滑り落ちる静かな音がしっとりと響くほどの静けさは、ゆっくりと炬燵に入って過ごしているうちにうとうとと眠くなってしまうほど。
「本当に、門構えもそうでしたが鶴望屋の景色は絵画のようなものが多いですね」
「こんなクリスマスもありなんだなぁ……はあ~オレもうここに住む~」
しっとりと煌めく雪の白に常緑の椿の葉と赤々と美しい椿はひどく映え、ヤコウには日本画のようにも見えた。
だが炬燵へ入ってからくったりと炬燵机に寄りかかったままふにゃりと柔らかに微笑むラヴィデの寛ぎ具合を見ていると、ヤコウも自身の頬が緩むのがよく分かる。
「(ラヴィデさん、可愛い)」
そうしてうとうとと舟を漕ぎ始めたラヴィデを横目にゆったりとお茶を飲みながらクリスマスのイルミネーションが報道されるニュースを見たり、女将がそっと用意してくれたショートケーキを二人分、備え付けの冷蔵庫にしまったヤコウが、ふと新しいお茶を淹れようと炬燵から出た時、ハッと目覚めたラヴィデが刮目した。
「う~……はっ! だめだめ! ヤコウくん!」
「はい?」
「夜はここから! さぁヤコウくん、オレと勝負だよ」
ハッと目覚めるや否や抱えてきた袋からラヴィデが取り出したのは年末の商店街の福引で当たった流行りのゲーム機。
人気らしく、出た初期は入手が困難だなどと話題になった代物だった。
這うように炬燵を出ると旅館のテレビへ繋げ、ヤコウがラヴィデの分もお茶を淹れ終わる頃にはセットが完了。
“さぁ!”とにっこり笑うラヴィデからコントローラーを受け取りながら、ヤコウは挑発的に微笑んだ。
「受けて立ちますよ、ラヴィデさん」
“いざ勝負!”
基本的に操作が簡単なものから順に、パズルゲームスタート!
「わははオレが先――」
「あっ、いいタイミングで来ましたね」
「えっちょっと……容赦ないねぇ!」
「この溜めてからやるの、とても気分が良いです」
初心者のはずのヤコウが器用にも上手いこと積み上げながら、二手三手先を読むようなコンボを決めてラヴィデが悲鳴を上げる暇も無くヤコウの勝利。
次はレースゲームで第二戦目へ!
「んんん、カーブが多――びえっっ!」
「ラヴィデさん?」
「えええオレ今痛かったのにヤコウくん全然操作鈍ってないんだけどー!?」
「あはは」
カーブに合わせ体を傾けるラヴィデの愛らしさにヤコウが淡く微笑んでいた時、当然ゆらゆらしていた尾に、炬燵の中の先客が噛み付いたうえまさかのヤコウの膝上へ避難し、操作を崩されたラヴィデの敗北。
そして力尽きたラヴィデを撫でるヤコウの手もラヴィデの頭も踏んだ猫は堂々とラヴィデの背に箱座りをすると、喉をコロコロと鳴らしご機嫌だった。
そして猫と和解の末、今や猫はラヴィデの膝の上。クリスマスのケーキもお茶と楽しんで、サクサクと揚げ餅を楽しむヤコウの横でラヴィデはまた舟を漕ぎ始めていた。
「ん……だからさっき拾った鍵がぁ……鍵、でぇ……?」
「そうですね。この鍵は地下のー……ふぁ、そう、地下です」
くあ、と猫の欠伸につられてヤコウも欠伸をした時、揺れた尾がふわりとラヴィデの頬を撫でる。
「(ん? ……わぁ、ヤコウ君の匂いがするなぁ)」
甘く奥ゆかしい香りのするヤコウの尾へ無意識に頬擦りしたラヴィデの重みが、ただヤコウには愛おしい。
窓越しに深々と降る雪の音が、二人だけの今宵に寄り添った。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【防衛ライン】LV1が発生!
【迷宮化】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】がLV4になった!
【ガードアップ】がLV4になった!
我孫子・寅吉
(トレインチケット)
●膳で祝う宵に
深呼吸をし、ゆっくりと炬燵の中へ足を伸ばす。
門から深々と雪の降る僅かな距離を行き出迎えられた古式ゆかしい旅館の中、入り組んだ廊下を経て辿り着いた雪見障子の間はただ穏やかな時間が流れている。
「あ゛ぁ~~……オレにもやっと冬の実感がわいたぜ」
『ギュア~~……』
ぐーっと天へ腕を伸ばして背中の筋を伸ばした我孫子・寅吉(新宿の喧嘩師・g03186)が人心地つけば、じっと主の寅吉を見つめていたミニドラゴンの辰が真似を振るように前足を天へ伸ばしながらころんと後ろへと転がってしまった。
ネクタイを緩めながらテレビをつけようとして、どさりと窓の向こうの雪が落ちる様子を見た寅吉は手を止めると黙って雪見障子の向こうを見る。
ただ白い世界ながら、雪と椿の白は異なり、薄い陽光に煌めく雪は何とも美しく風情があった。
「(そういえば、折角なら世間様と離れて此処らしく時間を忘れるのも悪くはない選択肢だよな?)」
娑婆と全く異なる趣――というより、まるで切り離されたような静かな世界に浸る、というのもまた一興。せっかくならば目一杯羽を伸ばした炬燵で過ごすクリスマス、というもの悪くはないだろう。
「雪見で一杯ってのも良いもんだが、雪と椿を肴に旨いメシってのも乙か。辰、旨ぇもんたらふく食おう。良い勝負も終えたんだ“パーティー”と洒落こもうぜ」
『!』
ほくほくとした里芋の唐揚げに絡む出汁の餡。湯葉を鍋で作って専用の汁や塩、醤酢で楽しんだり、濃い胡麻豆腐の食べ比べ、和牛炙りと冬野菜の朴葉焼き、粒立ちの土鍋炊きご飯には蕪の白味噌汁と、程よい塩見の糠漬けが添えられていた。
旨い! と楽しむ特権はがんばった一人のディアボロスへのご褒美のように、相棒と同じ膳を分かち合う楽しさを添えた宵となる。
善戦🔵🔵🔴🔴
効果1【浮遊】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV3になった!