【幻想竜域キングアーサー奪還戦】花嫁鯨の唄(作者 天宮朱那)
#巨獣大陸ゴンドワナ
#【幻想竜域キングアーサー奪還戦】大海の巨獣
#幻想竜域キングアーサー奪還戦
#奏吟鯨レヴィアドン
⊕
●紀元前1億年・白亜紀――アフリカ大陸中央西海岸
最終人類史においては恐らく赤道ギニアの辺り。まるでそびえ立つ壁のように、小山の如き巨獣達が海岸線に集い並び立つ。
彼らはどこからか聞こえてくる声に耳を澄ませて微動だにせずにいた。
それは唄。クジラの奏でる唄。
『♪グィネヴィア様は、私に竜の因子と知恵を授けてくれました』
『♪私達巨獣は、巨大なだけの獣ではありません』
ただの鳴き声では無い。それは彼ら巨獣達に向かって語り掛ける母なる海とクジラの言葉。
『♪巨獣の力と知恵と愛とを兼ね備えた、新たなる幻想竜域の種族となるのです』
『♪だから子供達よ……』
――攻め寄せる敵を迎え撃ちなさい。
――私たちの愛を否定する者達を全て殺し尽くすのです。
奏吟鯨レヴィアドンの歌声は巨獣達の心に響く。それは抗う事など無き命令。
『おうひさま、ばんざーい!』
『たたかう、おれいっぱいたたかう』
『てき、たおす! ぐおーん!! 』
唄を聴き、声を聞いた巨獣達は荒ぶりながら鳴き声を上げ、敵を迎え討つべく気炎をあげる――。
●西暦2023年12月――最終人類史・新宿島
「いよいよキングアーサーとの決戦だな! あー、七曜の戦ぶりの大規模戦ってことになんのかな」
最上・奨(止奏の羽・g03230)は集まったディアボロス達に向けて労いと共にファーストアタックについて説明を開始する。
「ドラゴンの王様、負けた時の為に奥さんの王妃竜グィネヴィアをゴンドワナに派遣してたみたいでさ。自分が滅びても『幻想竜域』を残すべく準備してたみたいで」
竜の花嫁の力を巨獣のメスに与える事で眷族を増やすという手段まで構築しているらしく。キングアーサー本土だけではなくゴンドワナ方面にも意識を向ける必要があるのは実に厄介な話だ。
「そんな訳で。竜の花嫁として力を与えられたジェネラル級巨獣が率いる軍勢が海岸線に陣取ってるんで少しでも先に減らしておこうぜ」
奏吟鯨レヴィアドンと同じ古代クジラ巨獣、吟詩鯨メリヴィルンが僅かながらの知性を与えられた状態で海と陸を分けるように布陣している事だろう。
とは言えほば野生の獣。策も統率も無い連中。注意すべきはサイズ差くらい、だろう。
「今回はオレ達の拠点である新宿がダイレクトに危険に曝される戦いだ」
奨は何時になく神妙な表情でディアボロス達に告げる。今までも奪還戦の際は新宿島が転移する形で敵の目の前に出現はしていたが。今回は明確に攻撃目標にされる事が判明している。
万が一、新宿駅が消し飛ばされるような事があったら……この先どんな影響をもたらすかは不明だが、今まで通りといかなくなるのは確実だ。
そして王妃を取り逃がしたら、アーサー王を撃破したとて新たな幻想竜域が生まれてしまう。
だから。
「やられる前にドラゴンの王様も王妃もやっつけちまおう、な。その為の前哨戦も抜かりなく行こうぜ!」
奨はそう言ってディアボロス達にトレインが停車するホームを示すのであった。
リプレイ
御守・樹
アドリブ連携歓迎
ドラゴンって個としては強いけど同時に種としては弱いんだろうか?
竜の花嫁ってドラゴンはなれないっぽいし、でも他の種族はなれるって事はそういう事なんじゃないかな。
ゲームでも個としては弱い部類だけどその繁殖力で至るとこにいる種で人間があげられるし。
陸に上がった鯨は自重で動けなくなるって話だけど…クロノヴェーダだもんなぁ。動けない奴が出張ってくるもないもんな。
一気にダッシュで距離を詰めアサシネイトキリングを叩き込む。可能なら連撃で追撃でダメージを重ねよう。
攻撃後はなるべく近くにまとわりつくようにする。その時はなるべく囲まれないように気を付けて。
対象そばにいる事で潰される危険性はあるかもだけど、距離とっても咆哮があるなら近場の方がこっちがさらに攻撃できる可能性もあるし、もしかしたら体のでかさゆえに一瞬でもこっちを見失うかもって期待ぐらいしてもいいだろ。
期待しててももちろん油断はしない。倒れ込んでくるだけで十分脅威なんだしな。
ルーシド・アスィーム
アドリブ、連携歓迎
鯨は仲間と話をする為、愛を紡ぐ為に歌う様に話すと聞いたことがあります
……本来は斯様に邪悪な言葉ではなかったのでしょうね
なれど敵に感傷は無用、全力で排除致します
狙い打ちされぬ様に海面すれすれを低空【飛翔】
魔導ゴーグルを使用し索敵
敵群の詳細な位置を把握し次第、捕捉され辛い様に死角を縫って接近を
巨体の故の鈍重さを利用し撹乱します
先んじて紡ぐは『黄昏のアトゥム』
斜陽より注ぐは神の焔、其の巨躯で味わって下さいませ
パラドクスの残滓で海獣らの周囲の海水温を一時的に上昇させる事で不快感を与え、集中力を削ぎましょう
加えて水温の急激な高上昇で生じる水蒸気を「氷雪使い」「結界術」魔術で氷塊へと変化させ、相手の視界と音階を遮る障壁を生成・「一撃離脱」での妨害も行います
仲間の攻撃が一段落したならば低空【飛翔】で戦線離脱
……貴方達もこの氷と同じようなもの
竜の因子と知恵で進化したと感じているでしょうが、其れは変質に過ぎない
貴方達は竜の同胞となったわけではない。巨獣の尊厳を蹂躙され、隷属させられたのだ
海岸線を埋め尽くすような白い小山――それは吟詩鯨メリヴィルン達が、母なる海を司るだけの力を有する奏吟鯨レヴィアドンの命でこのゴンドワナの地を守ろうと布陣する姿。
巨体ひしめく海岸線の隅から隅まで、奏吟鯨の歌声は響き聞こえてくる。それは配下の巨獣達へ僅かながらの知性を与え、統率し纏めるもの……なのだろう。
「鯨は仲間と話をする為、愛を紡ぐ為に歌う様に話すと聞いたことがあります」
ルーシド・アスィーム(轍つ祈星・g01854)はその歌声を耳にしながら、どこかで聞きかじった話を思い起こす。本来の歴史にあった古代の鯨達もそうだったのだろうか、等と想いを馳せながら――しかし悲しげに一言呟いた。
「……本来は斯様に邪悪な言葉ではなかったのでしょうね」
「全くだ」
御守・樹(諦念の珪化木・g05753)は肩を竦めて同意を示す様に頷いた。美しく聞こえるその声は、しかしながら物騒な命令を巨獣達に下す内容だ。
「しかし……ドラゴンって個としては強いけど同時に種としては弱いんだろうか?」
「と、仰いますのは?」
「竜の花嫁ってドラゴンはなれないっぽいし、でも他の種族はなれるって事はそういう事なんじゃないかな……って」
同じゴンドワナにて王妃竜に付き従うドラゴン・聖泉竜ニニアンは女性型でありながら竜の花嫁の能力を得ていない。それはグィネヴィアが同じドラゴン勢力のクロノヴェーダにはその能力を付与出来ない為――と言う話だ。
だが、別のクロノヴェーダ種族にしても。亜人の女は繁殖の役に立たぬと言うし、他の種族も人間をベースに繁殖したり変化させたりするものが多い。
「良くあるゲームでも……個としては弱い部類だけど『その繁殖力でいたるところ存在する種』に人間があげられるしなぁ……ま、今は考えるのは後だ」
樹は指貫グローブの填まりを確認し、ルーシドに目配せ一つ。
「ええ、今は全力であれを排除するのみ。敵に感傷は無用――ですから」
その歌声が――たとえ、悲しげに聞こえたとしても。
海面スレスレを風切る様に翔び駆け抜ける。魔導ゴーグル越しにルーシドが見出すは敵群の配置、布陣だ。足で水面や地面を駆ける代わりに低空飛翔で敵の死角を縫いながら接近を果たす。
『イマ、ナニカ、ミエタ』
『テキ? テキ、キタ??』
20mを越す図体を有する巨獣からすればディアボロス達の体躯は10分の1の以下。オマケに鈍重な鯨達が密集しているところに飛び込めば充分攪乱となる。
「原初の水より生まれし偉大なる者、命灼き尽くす斜陽よ」
ルーシドが紡ぐは『黄昏のアトゥム』――周囲が一気に斜陽差す灼熱と化し、焔がメリヴィルン達の巨体を焼き尽くす!
『アヅイ、アヅイ!!?』
『ナンダ、コレハ
……!!』
「斜陽より注ぐは神の焔、其の巨躯で味わって下さいませ」
突然仲間が焼き尽くされるも、小山の様な自分達の体躯でルーシドを見失いそうになる鯨達。オマケに今のパラドクスが生み出した熱で周囲の海水温も一時的にグッとあがった事で不快指数爆上がり。暑いとただでさえオツムの弱い巨獣達の集中力は削がれていく。
『ウガアァァッッ!!』
辛うじてルーシドの姿見つけた一頭が鼻先より超音波を発しながらその巨大な頭を彼に叩き付けてくるも。
「……っと!!」
彼とて一撃離脱の構えでいた。結界術を編みながら身を引き、食らう頭突きの衝撃を最低限に抑えつつ吹き飛ばされるかのように翔び。その先には違う集団。再び灼熱を喚び、ルーシドは巨鯨をまたも二頭ばかり葬り去る。
「陸に上がった鯨は自重で動けなくなるって話だけど……クロノヴェーダだもんなぁ。動けない奴が出張ってくるもないもんな」
更にそこに地上から、気配消した樹が猛ダッシュで鯨達へ距離詰めると纏う闘志のオーラを拳に籠めて思い切り鼻先目掛けてアッパー繰り出した。
『グオォォォン!!?』
アサシネイトキリング――パラドクスによる暗殺術は敵一体を確実に葬り去りうる一撃。鯨の巨体が反り返る様に倒れた所で樹は違う鯨の後ろに移動する。
『ドコイッタ』
『ソコ、オマエノウシロ!』
囲んでこようとする鯨達の隙間を縫いながら、ボイスバズーカの咆吼が飛んでくる前に視界から逃れ立ち回る。体躯の差で一瞬でも見失ってくれれば僥倖。その隙に更にもう一体の足元をすり抜け、下から致命的となる一撃食らわせる。
潰されそうな危険もあるが、その程度でくたばるディアボロスではない。それに離れても受ける攻撃なら敢えて間近で撹乱する方が攻撃のチャンスも生まれる。
『アッチダ!!』
『テキ!! テキー!!』
二人が着実に一撃必殺とも言える強力なパラドクスを叩き込む事で巨鯨の数を減らしていくと、別の集団がこぞってこちらに押し寄せてくるのが見えた。
「潮時かな」
「ですね」
あの巨体に倒れ込まれたり逃げ道を塞がれても厄介だ。倒した事で生じた隙間を縫う様に、二人は水面スレスレを翔びながら戦場より離脱する。
「貴方達は――竜の因子と知恵で進化したと感じているでしょうが、其れは変質に過ぎない」
ルーシドは後ろへ視線を向けながら、片言の叫びを上げる巨鯨達に静かに聞こえぬとも告げる。
「貴方達は竜の同胞となったわけではない。巨獣の尊厳を蹂躙され、隷属させられたのだと言うのに――」
悲しきことに、それを理解する理性と知恵まで彼らは与えられてはいないのであった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【モブオーラ】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
効果2【フィニッシュ】LV1が発生!
【ダブル】LV1が発生!
鴻・刃音
アドリブ、連携可
大きい、そして大量だ。巨獣って初めて見たけれど……本当に大きいんだ。
本当のクジラすら見たことないんだけれど、似たような感じなんだろうね。
……いや、本物の方が美しいだろうね。
やっぱり、お前たちは要らないや。
対格差からくる範囲と破壊力は無視できない筈。相手との距離を見誤らない様集中して戦闘に臨もう。
だから、最初から全力全開。雷神の纏いにて駆け回ってやる。
大きいのは確かに利点だけれど、小回りが利かないのが唯一の弱点と言っても良い。
だからそこを突く。一撃で倒そうなんて思わない、的確に削り仕留めるんだ。
海の生物なら、電撃は効くでしょう?柳葉刃に電撃を纏わせ焼き切る。
近づけなければ電撃を飛ばして。
一応短剣も持っていこう。爆薬も仕込んであるから、目くらまし位にはなると思う。
勿論こんなところで死ぬわけにはいかないから、見極めて撤退しよう。
でもギリギリまで頑張るんだ。
「大きい……そして大量だ……」
鴻・刃音(偽女子学生・g06022)は遠目で見ても解る巨獣達のその大きさに思わずそんな一言を漏らしていた。
「巨獣って初めて見たけれど……本当に大きいんだ」
本当のクジラすら見た事は無かったが。恐らくその大きさは、圧倒的存在感は似た様な感じなんだろうと刃音は思う。
「……いや」
違う。きっと本物のクジラはもっとずっと美しい生き物だろう。歪んだ歴史に生まれたあんな存在とは違う。
「やっぱり、お前たちは要らないや」
容赦は不要。アレはただただ滅するのみ、なのだから。
『グオォォォンンッッ!!!』
巨鯨がひしめきあう中に突っ込む。最初から全力全開。向こうは何せあの巨体だ。その体格差から来る攻撃範囲と破壊力は無視出来るとは思えない。距離感すら馬鹿になりそうなのを見誤らない様に集中し、刃音はその身に雷神を纏う。
「電光石火、見てからでは遅いですよ」
向こうの十分の一の大きさである事を補うには充分な速度を己にもたらすパラドクスの力。向こうの持つあの大きさは、利点でもあり唯一の弱点でもある筈だ。だって自分みたいに小回りが利かないのだから。
『テキ、キタ!』
『ドコ、イッタ!?』
素早く駆け回り、敵を翻弄しながら。刃音は手にした柳葉刃に電撃を纏わせて分厚い皮膚目掛けて振り下ろし、叩き付ける。バチッと爆ぜる音と肉が裂けながら焼ける嫌な臭いが同時に生じる。
『ギャッ!! オノレ……!』
一撃で倒そうなど思わないし倒せるなんて思っていない。反撃として耳に、魂に響く美しき歌声に一瞬刃持つ手の力が抜けそうになる。
反撃は相手が見えずとも受けるが、向こうからの積極的攻勢は見失っている状態では難しい。故に的確に一体づつ削る。そして仕留める。
「海の生物なら、電撃は効くでしょう?」
再び斬り付けるその相手の影に隠れながら、死角となる腹目掛けて電撃纏いながら電光石火の一撃を再びお見舞いする。巨鯨は痛みに吼え、対する反撃の歌に刃音は生存本能――意志を削られながらも闘志を燃やす。
「……こんな、ところで、死ぬ訳にはいかないですからッ!!」
数度目の斬撃を、雷撃を叩き付けたところでさしもの巨獣もぐらりと大きく揺れ、支えられぬその身を地面に伏せる。
『ナカマ、ヤラレタ!』
『タオス、カタキウツ!!』
同朋倒されやる気に満ちる巨獣達。あれに囲まれて攻撃を一斉に浴びては恐らく身が持たない。
「ギリギリまで頑張ったけど……撤退すべきだね」
欲張って一度に多くへの攻撃をしていたら反撃だけで倒れていた事だろう。パラドクスによる速度上昇の恩恵が残っている間に、と刃音は再び巨鯨達の隙間を視界を縫いながら、戦場より脱出を果たしたのであった。
成功🔵🔵🔵🔴
効果1【パラドクス通信】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!

鳴神・雷羅
※アドリブ、連携歓迎
歌う巨鯨……ねえ。巨獣も力押しだけではねえってことか。
歌の内容は結構とんでもねえけどな!
生命本能を奪う破滅の歌にはこっちも歌で対抗だ!
それも巨悪への反逆精神溢れるゴリッゴリのハードコアパンクでな!
いくぜ!「下克Joeの歌」!!
大音量でエレキギターをかき鳴らし、
精神が浸食される暇もないほどの勢いで腹の底から叫んでやる!
むしろこっちから敵をビビらすぐらいの殺気溢れる絶叫で!
支配の鎖を引きちぎれ!
恐怖の檻をぶち壊せ!
したり顔でキレイゴトをほざくモンペ鯨に
べったり言いなりのマザコン鯨が
いっぱしの支配者気取りなんて百万年早ぇんだよ!
耳を劈く轟音と絶叫で敵が怯んだところに、腹の敏感なところを狙って
鈍器(バールのようなものとか強化エレキギターとか)で
破壊の力を込めて強打!破壊!
一方的に踏みつぶされ蹂躙されるなんて真っ平御免だぜ
鼠の一噛み、蜂の一刺しが象を殺すこともあると思い知りやがれ
ジャイアントキリングだ!
深追いはせず、ある程度数を減らしたら撤退だ!
遠くより聞こえる鳴き声は音色。奏吟鯨レヴィアドンの、竜の花嫁となった母なる巨鯨の唄。
「歌う巨鯨……ねえ」
ははっ、と。と鳴神・雷羅(獄道デスペラード・g02984)は小さく笑いながら海岸線に布陣する巨鯨の群れを見据えて呟いた。
「でけぇ図体だけども、巨獣も力押しだけではねえってことか」
歌声は、ガサツな生き方をしてきた雷羅からしてかけ離れた遠い世界のもののように美しく聞こえる。その響きや音階などを聴くだけなら、澄んだ心になれそうにも思える。思えるが。
「歌の内容は結構とんでもねえけどな!」
割と直接的にコロセとか言ってるし。
「生命本能を奪う破滅の歌にはこっちも歌で対抗だ!」
ギュイイィィィン!!! かき鳴らされるはエレキギターの弦の音。アンプやスピーカーが無くとも大音量が戦場に響き渡り、花嫁鯨の唄を上書きしてみせた。
『ナ、ナンダナンダ!?』
聞いた事の無い音にビビる吟詩鯨メリヴィルン達。これから始まるライブは巨悪への反逆精神溢れるゴリッゴリのハードコアパンク!!
「いくぜ!! あたいの魂の唄を聴けぇぇ!!!」
『下克Joeの歌~THE GEKOKU JOE』
♪あいつの名前は下克Joe!
♪命知らずのヤバい奴!
パラドクスへと昇華したパンクな歌声は殺気すら溢れる絶叫。ロックギターを思い切りかき鳴らし、ネックを激しく上下させながら派手な演奏と共に雷羅は聴衆たる鯨達の中に突っ込んでいく。
♪支配の鎖を引きちぎれ! 恐怖の檻をぶち壊せ!
♪したり顔でキレイゴトをほざくモンペ鯨に べったり言いなりのマザコン鯨が
♪いっぱしの支配者気取りなんて 百万年早ぇんだよ!
耳を劈く轟音、そして血反吐すら出そうな絶叫。巨鯨達も綺麗な唄で攻撃する所じゃ無いくらいビビリ散らかし、飛び込んで来た雷羅に向かってその身を以て襲いかかり囲もうとするも。
「♪ボコれ! 殴れっ! ぶちのめせぇっ!!!」
手にしたギターは鈍器。傍らのドラムセットを破壊するかの如く、ネックを鷲掴みにした雷羅は遠心力に任せて巨鯨の腹部目掛けてダイレクトアタック! 破壊の力を篭めて強打剛打!! 徹底的にぶちのめす!!
『ギャオォォォン
!!??』
鈍器が真っ赤に血塗れになり、腹抉られた巨鯨が悲鳴を上げながら倒れ伏せる。
「次はてめぇだ!!」
『ヒギャアアアァァ
!!??』
「一方的に踏みつぶされ蹂躙されるなんて、真っ平御免だぜ!!」
やられる前にやれ、の言葉を体現するかの如く。
鼠の一噛み、蜂の一刺しが象を殺すこともあると言うが。奴等の十分の一に満たないディアボロスが巨大な鯨をこうも仕留める姿――まさにジャイアントキリング。
「♪下克上! 下克Joe! ゲコクジョー! Voooooooooo
!!!!」
雷羅のワンマンライブと言う名の戦いは、暴れながらも反逆の心を唄い上げ、バイオレンスの嵐をもって海岸線を血の海に変え。しかしそれを白く上書きする様に別の群れが波の様に押し寄せてくるのが見えた。
「っと、これ以上は危険だな。リハーサルはここまでだ」
次は本番――奪還戦でまた歌を聞かせてやるよ。
見えぬ花嫁鯨に向けてそう告げ、雷羅は戦場から撤収離脱したのであった。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【託されし願い】LV1が発生!
効果2【凌駕率アップ】LV1が発生!