リプレイ
怨間・ポピィ
アドリブ連携◎
●心情
新宿島を両断なんてさせない!
この前哨戦もだけど、絶対に勝ってみせるよ!
●行動
愛刀「滅命刀」を持って参戦
パラドクスから放たれる衝撃で敵を内部から「破壊」していくよ
防御時は「鋼の「うぉーる」」を使用する
ヒットアンドアウェイを心がけて、必要以上に攻めすぎず撤退時と感じたら潔く撤退するよ
喰らいな、でやあっ!
他の参加している仲間達と上手く連携して攻撃・防御・回避が出来ればいいね
白神・透花
【アドリブ連携大歓迎です】
ついに歴史の奪還戦に臨むのですね。
七曜の戦を経ても、まだ戦いには慣れませんが…私は、私にできる限りを。
その意志のもと、敵と相対します。
あなた方も譲れない意志のもと戦いに臨んでいるのでしょうけれど…それは、私達も同じこと。
この地を人類史へ取り戻す為、打ち倒させて貰います。
パラドクスを発動し、形成した氷像を敵陣へ突撃させます。
標的とした敵を攻撃しつつ、叶う限り派手に動かし敵の意識を引きつけられればと。
そうして生じた隙へ。お仲間の方々が攻撃する形を作れれば最良、ですね。
勿論、逆にお仲間の方々が作られた隙は叶う限り確実に突いていきます。
突出は避け、お仲間の方々との連携を意識し、手近な敵を着実に倒していく方向にて戦っていきます。
周囲の敵を一通り殲滅するか、増援に包囲されそうになりましたら撤退を。
この戦いが、勝利と──何より、新宿島の人々への禍を退ける助けとなれば良いですが。
ソラ・フルーリア
※連携アドリブ歓迎します!
聖剣の攻撃は絶対阻止しなきゃいけないけど、コッチの儀式魔術もかなり地獄変エネルギーが削られちゃうのよね……。
ペレアスを早く倒すためにも、配下の数は削っておかなくちゃ!
それにしても、ペレアスってのはガウェインに吠え面かかせてやる!とか随分小物感漂うわね……。
とはいえ、強敵だろうから配下にも油断せずに戦うわ!
より効率的に敵を倒すなら、敵の注意を惹きつけた上で纏めて攻撃したいところ!
というわけで、杖兼マイクのレゾネイトで挑発してみようかしら!
あら、名前に騎士団なんて大層な名前つけてる割には、どうってこと無いわね!
この調子じゃ、ペレアス卿やアーサー王もたかが知れてるわ!
敵の攻撃はマジックシールドを使用して耐えつつ、余裕の笑みを絶やさなければ挑発にも乗りやすいんじゃないかしら!
敵が殺到してくれば……「高速詠唱」からの【白熱と灼熱の気焔万丈!】よ!
ふふん、アタシに夢中になってくれるのは嬉しいけど……足元注意よ!
敵の数が多くなってきたら素早く撤退!
本番はまた今度!
『最終人類史において2023年12月17日を迎えし時、
最終人類史に残されし大地『新宿島』は、『幻想竜域キングアーサー』と融合し、
歴史の奪還戦が開始される』
断層碑文が告げる幻想竜域キングアーサー奪還戦を前に、白神・透花(冬姫・g09965)は気を引き締める。
「ついに歴史の奪還戦に臨むのですね……」
七曜の戦を経ても、透花はまだ戦いに慣れたとは感じられない。けれどキングアーサーの地を最終人類史に取り戻すため、出来る限りを尽くしたい。
敵が新宿島を狙ってくるとなればなおのこと。
「新宿島を両断なんてさせない! この前哨戦もだけど、絶対に勝ってみせるよ!」
ディアボロスを応援する民間人も同行している新宿島が、聖剣で断ち切られるなど到底許せないと、怨間・ポピィ(現ヒルコの戦闘狂・g09767)は意気込んだ。
「そうね。聖剣の攻撃は絶対阻止しなきゃいけないわ。けど、コッチの儀式魔術もかなり地獄変エネルギーが削られちゃうのよね……」
ソラ・フルーリア(歌って踊れる銀の星・g00896)は空に広がる魔法陣を仰いだ。
ディアボロスと最終人類史の人々が蓄積してきた地獄変エネルギーは、今後も利用する大切なエネルギーだ。あの魔法陣による大規模儀式によって減らされることは避けたい。
そのためにはこの前哨戦で配下を削り、速やかにペレアスを倒せるようにしておきたいところだ。
「それにしても、ペレアスってのはガウェインに吠え面かかせてやる! とか随分小物感漂うわね……」
ムキになって魔法陣に力を注いでいるのかと思うとちょっと可笑しいが、大規模儀式を任されるくらいだから強敵なのだろうとソラは思う。
「油断せずにいくわよ!」
「わかった。だがどう仕掛けるのがいいかな?」
ポピィは頭上を埋め尽くすようなドラゴンの群れを見やった。
聖ティラミサ騎士団の数は圧倒的。こちらから敵の只中に飛び込めば、集中攻撃を受けてあっという間に落とされてしまうだろう。それでは十分な敵を倒せない、どころかこちらが危険だ。
出来れば聖ティラミサ騎士団から一部を引き寄せて、それを皆でまとめて攻撃したいところ。
「なら、こうしましょ!」
ソラは拡声杖『レゾネイト』を構えた。青いリボンが可愛いそれは、ウィザードロッドとマイク、スピーカーを兼ねるソラの愛杖だ。
それを使って、ソラは聖ティラミサ騎士団を挑発する。
「あら、そこでうろうろしてるのが聖ティラミサ騎士団? 名前に騎士団なんて大層な名前つけてる割には、どうってこと無さそうね! この調子じゃ、ペレアス卿やアーサー王もたかが知れてるわ!」
「卿を愚弄するか」
聞きつけたドラゴンがソラ目がけて急降下すると、周囲の一群も一糸乱れぬ動きで付き従う。
それをソラは仲間のディアボロスのもとへと誘導した。
「まずはこれを片付けるわよ」
挑発に乗って追ってきたドラゴンは、そのままの勢いで空襲をかけてきた。ソラはそれを白銀のマジックシールドで受けて耐える。連携が取れた敵の攻撃はシールドのオーラが不安定に揺らめくほどの威力だが、ソラは余裕の笑みを絶やさない。
「ふふん、アタシに夢中になってくれるのは嬉しいけど……足元注意よ!」
高速で唱える【白熱と灼熱の気焰万丈!】。
聖ティラミサ騎士団の足元に魔法陣が展開し、まるでステージを演出するように火柱を立ちのぼらせた。赤、オレンジ、紫、そして青。華やかに、そしてダイナミックな火柱が戦場を彩る。
「存分に脚光を浴びなさい――最期のね」
燃やし尽くされるドラゴンへと、ソラはウインクを贈った。
「飛んで火にいる、ってやつかな」
騎士団を名乗る相手と刃を交えるのはさぞや楽しかろうと、ポピィはやってくる聖ティラミサ騎士団へ期待に満ちたまなざしを向ける。
そして敵に目を据えたまま、愛刀『滅命刀』を抜き放った。
小柄な身体であっても、滅命刀を構える手にぶれはない。
『でやぁっ!!』
逡巡することなく、ポピィは前に出た。全ての悪の命を刈り取る刀剣で、聖ティラミサ騎士団へと閃光のごとくに鋭い刺突を放つ。
またたく間に3体のドラゴンを突いたその傷口へと、ポピィは魔力を注ぎこんだ。
相手を内側から叩きのめす、それこそがパラドクス【刃突・魔式】の力だ。
目に見える傷口よりも大きなダメージを受け、聖ティラミサ騎士団は歯を食いしばる。それでも3体連携して吐き出した火球型のブレスは乱れなく、ポピィが発生させた『鋼の「うぉーる」』を越えてくる。
「あなた方も譲れない意志のもと戦いに臨んでいるのでしょうね」
聖ティラミサ騎士団の戦いぶりから、騎士団の誇りにかけてペレアス卿を護り抜くという意志が、透花にも伝わってくる。
「けれど……それは、私達も同じこと。この地を人類史へ取り戻す為、打ち倒させて貰います」
どちらも譲れない戦い。だから、透花は透花の意志のもと聖ティラミサ騎士団と相対する。
刻逆を経て身に宿ったスノウメイジの力。
それを手に載せた冬の宝珠に封じた氷雪の魔力で増幅し、透花は【氷像乱舞】で美しき氷の像を作り出した。氷の芸術、だがもちろんそれは観賞するためのものではなく。
透花の意を受けて、氷像は派手に聖ティラミサ騎士団の間を駆けていった。陽の光を受けた氷はきらめき、ドラゴンたちの目を惹きつける。そしてさきほどポピィが突いたドラゴンの1体へと狙いを定め、襲いかかった。
「よくも……!」
仲間の聖ティラミサ騎士団の援護を受け、ドラゴンが透花へと斬りつける。が、そこまで。
剣の重みに引かれるように、ドラゴンは透花の足元に倒れ伏した。
多数を相手取る際は、突出せぬように、そして着実に敵を倒していくように。透花はそう自分に言い聞かせ、次に狙うべき敵を選定した。
そうして引き出した聖ティラミサ騎士団の一群をひと通り殲滅し終えると、3人は撤退へと移った。気づいた敵が追ってくるのを、ポピィが叩く。
「喰らいな、でやあっ!」
「アタシともっと遊びたい? 本番はまた今度よ!」
バイバイとソラが手を振る。
撤退の邪魔をしてくる敵だけを相手取りながら、3人は速やかに戦場を離れた。
来たるべき奪還戦で、ペレアスとその配下とまた相まみえることもあるだろう。
透花はこの戦いが、勝利と──何より、新宿島の人々への禍を退ける助けとなるようにと、祈るのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【建造物分解】LV1が発生!
【アイスクラフト】LV1が発生!
【熱波の支配者】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV2が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!
九重・古安
新宿島を両断できる聖剣が脅威なのは言うまでもないが、それとは別に拠点攻略用の切り札を用意していたか。二重三重に新宿島を狙ってくる辺りはエゼキエル勢の入れ知恵と見るべきだろうな。
随分とご機嫌なようだが、重要な儀式を受け持ち手柄を求めるからには……当然狙われる覚悟はできているな?
相手は多勢、部隊規模で連携をとって守りを固められても厄介だ。ここは隊列を崩しに行くためにも、遠間からインパクトのある一撃を叩きこんでやろう。
『衝打の繋装』で直接ぶち当てられれば良し、回避してくるようなら繋いだ鎖を振り回して引き戻す勢いで本命の一撃を狙おう。これで相手の隊列を引っ掻き回せれば他の味方が各個撃破をしやすくなるはずだ。
このままの勢いで儀式の妨害を狙うのは……流石に欲張りすぎか。守りの頭数を減らしたところで退くとしよう。
新宿島をみすみす狙わせはしない。これまでの戦争と同様、今度も護りきってみせるとも。
フラン・ベルジュ
わ、いかにもって感じの魔法陣…!
聖剣ほどじゃないにしても、あれも完成されちゃうと大変
食い止めるためにも、今のうちに戦力を削っておかなきゃだね!
向こうのドラゴン達は連携が得意みたい
なら、それを崩す魔法を使って戦わないと…!
剣での攻撃は避けたり魔力障壁で耐えたりしながら、相手の動きをしっかりと見据えよう
一斉に飛び掛かってこようとする、そのタイミングで…僕を中心にして広がるように【グレイシャル・ストーム】で氷の竜巻を巻き起こす!
悪いドラゴンは、みーんなまとめて弾き飛ばしちゃうよ!
これだけ派手な魔法を使えばこっちに注目が集まって、他の人たちが仕掛ける隙も作れるはず!
ある程度やっつけたら撤収だよ!
氷の竜巻を残しておけば、向こうも追ってきにくくなるはず!
イツカ・ユメ
聖剣とか未知のディヴィジョンとか、つよつよでおっかないのが一気に攻めてきたカンジ?
でも、ここで立ち止まっていたらもっと怖いことになっちゃうもの。
攻撃は最大の防御!全力でぶん殴りに行くよ!
皆を応援しつつ、自分自身を奮い立たせるように。
不安な心に希望の歌を、震える脚に勇気の音楽を奏でるよ。
大丈夫!わたし1人じゃ無理なことでも、わたし達皆でなら、絶対に勝てる!
敵に囲まれないように気をつけながら、一撃離脱を繰り返して。
周囲の皆と協力して、一体ずつ確実に数を減らしていくね。
蝶のようにひらりと舞い、隙を見つけたら蜂のようにぷすっと刺しちゃうんだから!
戦闘中もしっかり状況を観察して、苦戦している人がいたら臨機応変に加勢するよ。
負傷が大きい人は『ディフェンス』で庇って、一旦敵と距離を取るようにするね。命は大事に、だよ!
ある程度敵戦力を減らせたら、無理せず撤収かな。
あの魔法陣をぶち壊したい気持ちはあるけれども……生きていれば、チャンスはきっとあるもの。
ふふーん!首を洗って待ってなさい!
空に描かれた魔法陣は『清流騎士』ペレアス卿の注ぐ魔力によって、いよいよ輝きを増してゆく。
「わ、いかにもって感じの魔法陣……!」
フラン・ベルジュ(揺らめく焔のように・g06262)は敵から身を隠しながら、興味深い光景が広がる空を見上げた。
着々と準備が進められてゆく、その狙いは新宿島の破壊。
もしこの魔法陣による大規模儀式魔術が発動すれば、戦争中に新宿島を守る『新宿島大結界』の維持、あるいは強力なクロノ・オブジェクトの運用に使用される地獄変エネルギーが、大幅に失われてしまうことだろう。
「なんか今回の奪還戦、聖剣とか未知のディヴィジョンとか、つよつよでおっかないのが一気に攻めてきたカンジ?」
七曜の戦以降、敵がディアボロス対策に力を入れることは予測されていたが、こんなにてんこ盛りでくるとは。魔法陣を見るイツカ・ユメ(いつかかなうゆめ・g02834)の青い瞳には不安が揺れていた。
「新宿島を両断できる聖剣が脅威なのは言うまでもないが、それとは別に拠点攻略用の切り札を用意していたか。二重三重に新宿島を狙ってくる辺りはエゼキエル勢の入れ知恵と見るべきだろうな」
敵が整えている準備を九重・古安(巻き戻り路逸れる針・g02347)は苦く眺めた。
「厳しい戦いになりそうだね……」
でも、とイツカはぎゅっと拳を握る。
「ここで立ち止まっていたらもっと怖いことになっちゃうよね」
そのイツカに古安も頷く。
「ああ。だが進めばそれを変えられる。向こうは随分とご機嫌なようだが、重要な儀式を受け持ち手柄を求めるからには……当然狙われる覚悟はできているんだろうな?」
クロノヴェーダが対策を練ってくるというならば、こちらはその対策ごと打ち砕こう。
「攻撃は最大の防御! 全力でぶん殴りに行くよ!」
そのためにもまずはこの前哨戦で敵の数を減らそうと、イツカは空を埋める聖ティラミサ騎士団を見据えた。
「向こうのドラゴン達は連携が得意みたい。なら、それを崩す魔法を使って戦わないと……!」
どう戦うのか良いだろうかと、フランは考える。
もともと数の利は聖ティラミサ騎士団にある。そこに連携の取れた動きをされればこちらの消耗が早くなってしまう。
「相手は多勢、部隊規模で連携をとって守りを固められても厄介だ。ここは隊列を崩しに行くためにも……」
幸いまだこちらに気を払っている敵はいない。となればと、古安は有り合わせの廃材で組まれた『即席の鎚鉾』を握りしめた。
鎚鉾を振りかぶると、悠々と空を飛ぶ聖ティラミサ騎士団へと不意打ちに投擲する。
『遠間なら安全と思ったか? 生憎とそこは射程圏内だ!』
古安が天高く投げつけた即席の鎚鉾を、ドラゴンは身を返して回避した。
「そこにディアボロスが潜んでいるぞ!」
回避しながらもドラゴンは仲間の聖ティラミサ騎士団へと警告を発すると、古安へと反撃のティラミサ・ミーティアブレスを吐いた。火球が古安へと命中した、その次の瞬間。
背後から戻ってきた鎚鉾を受け、ドラゴンは落下した。パラドクス【衝打の繋装】。古安が鎚鉾から繋がった鎖を引き、ドラゴンの後頭部へと叩きつけたのだ。
撃ち落とされたドラゴンの後ろから、聖ティラミサ騎士団がディアボロスめがけて飛翔してくる。
こちらに飛びかかってこようとするそのタイミングをはかって、
『凍えさせて、精霊さん!』
フランは風と氷の精霊たちへと呼びかけた。
呼びかけにこたえた風と氷の精霊の力がフランへと流れ込む。風の力が戦場に強烈な竜巻を発生させ、氷の力はその竜巻に極寒の冷気を帯びさせた。
「悪いドラゴンは、みーんなまとめて弾き飛ばしちゃうよ!」
フランを中心として広がる【グレイシャル・ストーム】が、聖ティラミサ騎士団を竜巻に呑み込んだ。その中を巡るのは風のみではない。凍てつく寒さの竜巻の中では、冷気によって生み出された様々な大きさの氷塊が飛び交い、聖ティラミサ騎士団へと打ち付け、攻め立てる。
鱗に傷を負いつつも、聖ティラミサ騎士団は竜巻から空中へと逃れ、盾を構えてフランへと襲いかかった。さすがの連携の取れた動きで繰り出された剣が、フランを切り裂く。
魔力障壁で防ぎきれない剣。けれどひるんではいられない。
「聖剣ほどじゃないにしても、魔法陣も完成されちゃうと大変……」
食い止めるためにも、この前哨戦で戦力を削っておかなければと、フランは痛みに耐えた。
フランから目を逸らさせるように、イツカは聖ティラミサ騎士団の目の前を横切る。
「ほらほら、ディアボロスはこっちだよ」
ドラゴンに呼びかけると、同じ戦場で戦う皆を、そして自分自身を奮い立たせるようにイツカは歌う。
『いつか叶う、夢はきっと叶う……そのいつかは、今だよ!』
イツカが歌い上げるのは、【イツカノウタ<origin>】。
それは、当たり前の日常を奪われても、いつかの記憶を失くしても、イツカの魂の奥底でずっと響いていた、ただひとつの歌。
歌い継がれた英雄達の伝承詩には遠く及ばない、けれど飾ることなく『今』を印すむき出しの歌。
「大丈夫! わたしひとりじゃ無理なことでも、わたし達皆でなら、絶対に勝てる!」
そうやってディアボロスは変わり果てた世界を勝ち抜いてきたのだから。
不安な心に希望の歌を、震える脚に勇気の音楽を。
蝶のように軽やかに舞い、見つけた隙をめがけてイツカがみまった一撃は、蜂の針のごとくドラゴンを貫き、仕留めた。
「ただでは倒れぬ」
最期の力を振り絞り、ドラゴンは味方との連携の力をのせて反撃したが、その攻撃はひらりとかわしたイツカをかすめるにとどまった。
敵の数が多いから、囲まれたら命取り。一撃離脱を繰り返して、ディアボロスたちは外側から敵を着実に減らしていった。
だが戦ううちに、こちらにやって来る聖ティラミサ騎士団の数が増えてゆく。
「そろそろ撤収かな?」
周囲の状況を見渡し、フランが提案した。あと少し……と思わないでもないけれど、余裕のあるうちに退かないと、敵に囲まれる恐れがある。早めの見極めが肝心だ。
「あの魔法陣、ぶち壊したいんだけど」
未練がましくイツカは空を見上げた。その視線を古安が追う。
儀式の妨害を狙いたいのは古安とて同じ。だが、流石に欲張りすぎかと魔法陣から視線を外す。
「退くとしよう」
「うん。生きていれば、チャンスはきっとあるよね」
残念ではあるけれど、イツカは心残りを振り切った。
「ああ。この決着は奪還戦でつけよう。新宿島をみすみす狙わせはしない。これまでの戦争と同様、今度も護りきってみせるとも」
「ふふーん! 首を洗って待ってなさい!」
イツカの捨て台詞だけを残し、ディアボロスたちは、速やかに戦場から離脱していったのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【防衛ライン】LV1が発生!
【冷気の支配者】LV1が発生!
【勝利の凱歌】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【先行率アップ】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!
地鉛・要
アドリブ連携大歓迎
あの儀式魔法がどんな効果をもたらすのか…
気にはなるがそれが新宿島に向けられるのならそれは止めるしかないよな
アルタン・ウルクにでもぶっ放して消し飛ばしてくれればいいのに
まあいい、数は多くて強敵な体を持つのであればこいつを喰らわせてやろう
「異常対免疫植物召喚」
なあ、花粉症に苦しんだ事ってあるか?
酷い奴だと顔の穴という穴から体が干からびるんじゃないかってくらいの量の液体を垂れ流しながら、眼と喉を丸ごと取り外して洗いたくなるくらい痒くなった上に死ぬらしいんだが…
ああ、感想は言わなくていいぞ遠慮なく地獄を味わっていくといい
相手には近寄らず手に持っている銃で相手の足を撃ったり、武器を撃ったり相手の動きを止める事を目的とした攻撃をメインにする
撤退時には木そのもので邪魔をして撤退
ああ、そうだ。一度アレルギーになると次はほんの些細な量でも同じようにアレルギー反応が出るようになるらしいぞー
西蓮寺・巴流
アドリブ歓迎
新宿島は破壊させねぇし幻想竜域もここで終わらせる!
【ア軍】のみんなとの出陣だ!
俺は前線~中距離から光線銃による射撃攻撃だ
皆には指一本触れさせねぇ、頼むぜビカラ!【宙宙反響】
もふもふの毛皮をまとったマスコット型の大天使が味方をかばいつつ隙を作るぜ
連携が売りなのはあんたらだけじゃねぇ、ガンガンにおしとおる!
ア・ンデレ
【ア軍】の友達と一緒に戦うよ。
「にせもののドラゴンにしたがう、にせものドラゴンもどきどもめ。アンデレちゃんたちが、ころしたげるよ。」
アンデレちゃんにとってドラゴンとは愛するあの人ただ一人。
それ以外は偽物。特にクロノヴェーダのドラゴンは、ドラゴンの形をしただけの何か。
ぶんぶんと飛ぶ蠅と同じ。
一緒に戦うミルルちゃんは……いい方の偽物! 友達だし。
「さあさあ、みんな、アンデレちゃんについてきて!」
アンデレちゃん声を上げると、アンデレちゃんのもとにともだちパワーが集まってくる。
ともだちパワーを纏ったアンデレちゃんが赤く光る。
ともだちパワーは翼となり、アンデレちゃんは空を飛ぶ。
そして相手に突撃だ。友達がいるから、きっと無謀じゃない。
勢いそのままに、ともだちパワーを込めた拳で、敵をスパーンと殴っていくよ。
敵にとどめを刺す前には、「またね。」とお別れの挨拶を言う。
ミルル・ドラゴノーツ
【ア軍】
龍は1人でいいのじゃ。何人もいらん。一気にまとめて流しつつ、数をまとめて倒しやすくするのじゃ
敵を倒すと言うよりは、味方が敵を倒せるようにサポートすることを優先して動きます。
青龍水計で敵の配置を倒しやすくまとめたり、孤立させたりしたいと思います
吉音・宮美
アドリブ歓迎
【ア軍】の皆さんと一緒に行動
新宿島が真っ二つ……は洒落にならない!?
仕方はありません……今回はちょっとマジにやらせていただきます!
連携を得意とする相手ならばまずはそこを崩しましょう
味方の攻撃を確認したら選択PDを発動
渾身のスクリームを吐き出す歌唱で相手の集中力を乱し少しでも連携の精度を落とし、味方の攻撃を通りやすくします
また連携が崩れれば反撃の威力も落ちるはず……そこに吉音式レコードシールドによる防御を重ねてさらにダメージの軽減を狙いましょう
有効打が入ったのを確認したら突撃したアンデレさんを筆頭に味方が安全な距離まで離脱するまで歌唱を続け撤退までの時間稼ぎをします
久しぶりにやると喉に来ますが……やれるだけやりましょう!
ニビル・ドゥールス
アドリブ歓迎
判定:POW
【ア軍】のやつらと一緒……つっても連携とかはできねぇ性分だけどな、です
遊撃部隊な感じか、集団同士でぶつかってるとこに横からドーン!とハンマーでぶっ飛ばしてやるです
ここは戦争の小競り合いだからな、無理せず暴れるだけ暴れて、本番に向けて牙を研いでおくとすっか
「大規模儀式魔法か……」
地鉛・要(微睡む双翼・g00242)が空へと視線をやると、西蓮寺・巴流(銃・頑・サマナー・g01496)もその隣でつられたように空を見上げた。
「あれが、せっかくみんなで貯めた地獄変エネルギーを減らしちまうのか?」
離れた位置からも、空に描かれた魔法陣は良く見える。
それが新宿島に害をもたらすのものでなければ、美しいとも言えただろう。だが、魔法陣が完成すれば、新宿島が魔力攻撃を受けることを知っている巴流とってそれは、禍々しく頭上を覆うように感じられた。
「ああ。あれがどんな効果をもたらすのか……」
どんな仕組みなのだろう。それが魔法陣から読み取れないものかと、要は目を凝らし……。
「うん、分からん」
「きっとなんか、ばばーん、どかーん、ってくるんだよ」
「ばばーんもどかーんもダメですよ!」
にぱっと笑うア・ンデレ(すごいぞアンデレちゃん・g01601)に、吉音・宮美(限界ギリギリ狐娘・g06261)は涙目で叫んだ。
今回の奪還戦、ペレアス卿とユーウェインが連携魔術攻撃を仕掛けてきたり、聖剣による超巨大斬撃が新宿島を両断しようとしていたりで、うかうかしていられない。
「新宿島が真っ二つ……は洒落にならないですよ!? 反則級です!」
「まあ、反則級の魔法を発動する方法はいろいろあるものじゃ」
ミルル・ドラゴノーツ(魔王軍四天王「知将のミルル」・g08848)はふむふむと頷き、
「それにしても実に見事な魔法陣じゃのう」
と、感心の目で空を見やった。
「どうせだったら、アルタン・ウルクにでもぶっ放して消し飛ばしてくれればいいのに」
ぼそりと呟いた要に、そいつはいいなとニビル・ドゥールス(十星連・弐尾『二撃必殺』・g06999)が笑う。
「そうすりゃあ魔法の効果も分かるし、アルタン・ウルクも片付く。こっちは高みの見物ってわけだ」
だが残念ながら、今その矛先が向けられているのは新宿島。有難くない話だ。
「この状況では仕方ありません……今回はちょっとマジにやらせていただきます!」
新宿島が断ち切られ、新宿駅が消滅したら、一体どうなるのか分からない。これ以上、訳が分からなくなるのはごめんだとばかりに、宮美は想い定める。
「ああ。新宿島は破壊させねぇし幻想竜域もここで終わらせる! そのためにもまず、あいつらから片付けよう」
巴流が指す空では、聖ティラミサ騎士団の群れの一部が分かれ、こちらへと向かってきていた。
向かい来るドラゴンの群れ。
分かれたのは一部とはいえ、それでもあなどれない数の聖ティラミサ騎士団が、こちらを滅しようとやってくる。
「なんとまあ、うじゃうじゃと」
その数の多さにミルルが眉をひそめた。それは敵の戦力に臆したわけではなく。
「龍は1人でいいのじゃ。何人もいらん」
「にせもののドラゴンにしたがう、にせものドラゴンもどきどもめ。アンデレちゃんたちが、ころしたげるよ」
アンデレにとって、ドラゴンとは愛するただひとりのことを指す言葉だ。だからそれ以外はすべて、アーサー王だろうが、ペレアス卿、それに従うドラゴンもすべて偽物とみなしている。
「クロノヴェーダのドラゴンなんて、ドラゴンの形をしただけの何か。ぶんぶんと飛ぶ蠅と同じ!」
トループス級に向けて断言してから、あっとアンデレはミルルを見る。
「一緒に戦うミルルちゃんは……いい方の偽物! 友達だし」
「我は本物じゃ。そもそも偽物にいい方も悪い方もないじゃろうに」
やれやれと苦笑すると、ミルルは魔本を手で支えた。
「いらぬものは存在ごと流れ去るが良いのじゃ」
はらはらとめくれたページが止まり、魔本が開く。
パラドクス【青龍水計】。
突如として、空中に水流が湧き上がる。
聖ティラミサ騎士団の背後から襲いかかるように膨れ上がった水流は、敵軍を呑み込んだ。
「敵はディアボロス。速やかに殲滅するのだ」
ミルルの水流に隊列を乱されつつも、聖ティラミサ騎士団はすぐさま反撃してくる。連携を取った4体からの攻撃はさすがに重い。
だがミルルが作り出した隊列の乱れ、それに乗じてアンデレが仕掛ける。
「さあさあ、みんな、アンデレちゃんについてきて!」
きらりと掲げるアンデレメダル。
『アンデレちゃんのともだちのみんな、アンデレちゃんにパワーをちょうだい。アンデレちゃんは、そのパワーで、せかいをすくってみせるよ』
呼びかけに応えて、すべてのともだちからパワーが集まり、アンデレメダルを通してアンデレへと流れ込み、その身を赤く輝かせる。
集まったパワーは翼となり、アンデレの身体を空中へと運んだ。
「くらえ、ともだちパワー」
ともだちからもらったパワーを拳にこめ、勢いそのままにアンデレは聖ティラミサ騎士団へと突撃した。
「くっ……」
アンデレの拳に打ちぬかれたドラゴンが、反撃のティラミサ・ミーティアブレスを吐く。
が、それが最期。
「またね」
アンデレの別れの挨拶は、落ちてゆく敵の耳に届いただろうか。
ちらり、と落ちてゆく聖ティラミサ騎士団の仲間へと向けられる敵の視線。それはほんの一瞬ではあったけれど。
「なんだあ? 余所見なんかしてる余裕があるってか?」
視線の外側から飛び出してきたニビルが、トループス級へと『十星器【弍尾槌】』を喰らわせた。
「いつの間に……」
「前ばっか見てると横からぶっ飛ばされちまうぞ」
パラドクス【屠竜撃】をもってニビルは星の力を持つ大槌をふるい、おまけだとばかりにその隣にいた聖ティラミサ騎士団の1体をも殴りとばす。
連携は性分に合わないからこそ、遊撃として動く。反撃に撃ちだされた火球を受けながらも、ニビルはその場を離脱した。
「騎士団というだけあって、連携を得意としているようですね」
ならばまずはそこを崩さなければ。味方が攻撃を開始するのを確認すると、宮美はパラドクスを発動させた。
『暴力は嫌いですが、怒らないわけではないですよ!!』
奪還戦の際、幻想竜域キングアーサーへ転移する新宿島には民間人もいる。そんな場所を断ち切ろうというのなら、抗わなくてはならない。
聴いた者の感情を剝き出しにするエッジの効いた演奏が激しく駆ける。そこに宮美の吐き出す地をのたくるような低音のスクリーム。
さあ、理性のタガを外して飛びかかれ。
さあ、その集中力を投げ捨て惑え。
曲に導かれるまま行動するか、曲に抵抗するか。聞く耳によって投げつけられる歌からのメッセージは変わる。
(「久しぶりにやるとさすがに喉に来ますね……」)
だがそれをさせているのは敵の行い。容赦の必要などない。
「黙れ」
歌う宮美へと聖ティラミサ騎士団が手にした剣をふるうその反撃が、吉音式レコードシールドの氷に当たって耳障りな音を立てた。
「数が多くて強敵……ならばこいつを喰らわせてやろう――『異常対免疫植物召喚』」
要はパラドクスで、特殊な品種改良をした植物を戦場へと召喚した。
「やっぱり杉か」
植物の種類を指定して喚び出しているわけではないのだが、何故か高確率で花粉をたわわにつけた杉の木が召喚される。
周囲が黄色く煙るほど勢いよく花粉をまき散らし始めた杉の木を眺めつつ、要は聖ティラミサ騎士団へと語りかけた。
「なあ、花粉症に苦しんだ事ってあるか?」
聖ティラミサ騎士団は怪訝な顔をしただけで何も答えないが、要は気にせず続ける。
「酷い奴だと顔の穴という穴から体が干からびるんじゃないかってくらいの量の液体を垂れ流しながら、眼と喉を丸ごと取り外して洗いたくなるくらい痒くなった上に死ぬらしいんだが……」
もやもやと花粉に包まれてゆくドラゴンたちを要は見やる。本家のスギ花粉アレルギーは多くの人々を苦しめている。パラドクスの攻撃ならなおのこと。
「ああ、感想は言わなくていいぞ。遠慮なく地獄を味わっていくといい」
花粉を振り切ろうとでもするのか、聖ティラミサ騎士団はアレルギー症状に苦しみながらも空を縦横に飛び回り、要へと剣を突き出した。
「花粉怖っ……」
見ているだけでもむずむずしてきそうな黄色い花粉の乱舞に、巴流はそれが敵の攻撃でなくて良かったとつくづく思う。
「よしピカラ、俺たちもやってやろう」
共に戦う仲間たちを守るため、巴流はパラドクス【宙宙反響(チュウチュウ・リフレクト)】を唱えた。
『“富め、肥やせ、殖やせ”行って来いビカラ!』
ぽんっ。
聖ティラミサ騎士団へ向かって飛び出したのは、丸々と太ったネズミのマスコットのような大天使『ピカラ』。まとう毛皮は撫でたいくらいもふもふだが、可愛いだけの存在ではない。
現れたピカラは聖ティラミサ騎士団の視線を断ち切るように分裂してゆく。そして、
「頼むぜピカラ!」
巴流に応えて、聖ティラミサ騎士団へと波状攻撃を仕掛けた。
「惑わされるな。着実に倒していくのだ」
敵は声をかけあい、構えた盾の向こうから巴流へと反撃の剣を突き出した。
「いいや、惑っちまえよ」
そこに走り込んできたニビルが、巴流にたかる聖ティラミサ騎士団を散らすように十星器【弍尾槌】をふるう。
引っかき回して暴れて。
ディアボロスたちは『清流騎士』ペレアス卿の勢力である聖ティラミサ騎士団を削ってゆく。
とはいえこれは、本戦前の前哨戦。
ある程度敵の数を減らしたら、こちらの被害が深手となる前に離脱にかかる。
要はふと思いついたように聖ティラミサ騎士団を振り返り。
「ああ、そうだ。一度アレルギーになると次はほんの些細な量でも同じようにアレルギー反応が出るようになるらしいぞー」
そんな台詞を投げつけ、あとは速やかに戦場から脱したのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【植物活性】LV1が発生!
【使い魔使役】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
【水源】LV1が発生!
【未来予測】LV1が発生!
【避難勧告】LV1が発生!
効果2【アクティベイト】LV1が発生!
【ガードアップ】がLV2になった!
【反撃アップ】LV2が発生!
【ドレイン】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV2になった!
三苫・麻緒
【薄荷】
どんな目論見も見逃す理由はないけれど、特に新宿島に手を出されるのは全力で阻止したい案件だよねぇ
…ちょっと、たしかにそれもあるけど、真面目に今の居場所を失いたくないって話だよ!?
とにかく!ペレアスの吠え面も拝むためにも前哨戦気合入れていくよ、莱くん!
突出して莱くんとはぐれたり孤立したりしない程度に、だけど一番槍を狙うくらいの気持ちでがんがん攻めていくよ!
≪高速詠唱≫≪連続魔法≫で間髪を入れずにハイペースで氷柱を撃ち出しちゃおう
一応狙いとしては弱った個体から優先で、確実に数を減らしに行くよ
多少の傷は気合と加護の力で我慢
私に集中させればさせるほど、莱くんとけだまが自由に動ける
逆に二人に意識が向いたのならそこをきっちり狙い撃つよ
莱くんの期待に応えられないことはあり得ない
大事な家族みたいな二人組んで、それで連携で負けるとか、もっとあり得ない!
ある程度削ったら撤退だね
必要ならパラドクスで退路をこじ開けるなり追いすがる敵をひるませるなりするけど、基本は離脱専念
莱くんもきりきり走って走ってー!
葉古森・莱
【薄荷】
新宿島の破壊は絶対に止めなくちゃ
そんなことされたら、マスターのおいしいごはんが食べられなくなって麻緒さんのお腹の虫が…!
…なんて話は抜きにしても、ぼくとけだまにとっても大事な場所だから失いたくないのは同じ
だから、ぼくにできることをがんばる!
大勢の中に飛び込むんだから、退路の確保を意識して、麻緒さんや他の人とはぐれないように注意しないとだね
撤退の判断も含めて、他の人と周囲の状況を連絡し合うのに【パラドクス通信】を使えたら便利そう
麻緒さんの背中を狙おうとする騎士団から優先的に攻撃
あとは比較的弱っている騎士団から狙って確実に数を減らしていくよ
けだまとの、麻緒さんとの連携で、負けたくない
麻緒さんが派手に立ち回っている分、けだまには敵の間をすり抜けて狙った騎士団の死角に回り込んでの≪不意打ち≫を狙ってもらうね
完璧に決まらなくても、いやなことを狙われていると意識を割かせることができれば十分
麻緒さんならそこを狙い撃てるでしょう?
ある程度敵を倒したら撤退するよ
けだま、置いてかないでぇ!?
幻想竜域キングアーサー奪還戦を前に、ディアボロスたちは先制攻撃のため各地に赴いていた。
今回の歴史の奪還戦においては、奪還への期待とともに、新宿島への攻撃が懸念されている。そうさせないためにも、この先制攻撃で敵残存率を減らし、攻略を有利に進めたいところだ。
「どんな目論見も見逃す理由はないけれど、特に新宿島に手を出されるのは全力で阻止したい案件だよねぇ」
三苫・麻緒(ミント☆ソウル・g01206)の目が空に浮かぶ魔法陣へと向けられる。今このときも魔力を注がれている魔法陣もまた、新宿島を破壊せんと狙うもののひとつだ。
「そうだね。新宿島の破壊は絶対に止めなくちゃ」
麻緒の言葉に真剣な表情で頷いてから、葉古森・莱(迷わし鳥・g04625)はちょっと笑った。
「だってそんなことされたら、マスターのごはんが食べられなくなって麻緒さんのお腹の虫が……!」
「ちょっと莱くん?!」
麻緒は思わず振り返る。
「たしかにそれもあるけど、真面目に今の居場所を失いたくないって話だよ!?」
「それもあるんだ……マスターのごはん、おいしいもんね」
「おいしーよね。じゃなくて! ペレアスの吠え面を拝むためにも前哨戦気合入れていくよ、莱くん!」
いざ、と戦場に飛び出す麻緒に莱も後れず続く。
「うん。がんばろう!」
新宿島は本来暮らしてきた世界とは違う。けれど莱とモーラット・コミュ『けだま』にとって、失いたくない大事な場所だ。だからこそ、できることをがんばりたい。
「こちらにもディアボロスがいるぞ」
聖ティラミサ騎士団が仲間へ伝えるそのときには、麻緒のパラドクス【凍てつく杭】が、空にいくつも魔法陣を描き上げていた。それに伴い、周囲の空気が急速に冷えてゆく。
きらり。氷のきらめきが……と見るうちに、それは何本もの氷柱と化した。その先はさながら杭のように鋭くとがっている。
氷の杭の凶悪さに、聖ティラミサ騎士団はその下を避けようと身を返した。それを見て、麻緒はにっと笑う。
「そう、氷柱の下は危険地帯。でもまぁ、氷柱が下に落ちるだけだなんて、ちょっとばかり甘い考えだと思わない?」
言うと同時に、氷柱が撃ちだされた。直下に、ではなく敵の真上へと。
尖った杭に串刺しに貫かれた衝撃で、聖ティラミサ騎士団の飛行がぶれた。だがすぐに盾を構えると、麻緒に氷柱の返礼は剣でとばかりに空襲してきた。
「麻緒さん!」
「大丈夫! こんなの気合で我慢だよ」
麻緒の周辺に、ふわりとミントグリーンが煌めく。聖ティラミサ騎士団の突き出した剣は、薄荷の加護に受け止められ、麻緒へ浅く傷をつけたのみ。
逆に、麻緒の凍てつく杭に生命力を奪われ尽くしたドラゴンたちは、空中へ戻ることができず地面に激突して動かなくなった。
「続け!」
仲間の死を無駄にするなと、聖ティラミサ騎士団が麻緒めざして降下してくる。
側方から低空飛行の敵。上方からの敵は麻緒の死角に回り込むように
どちらに対処しようかと麻緒は迷うことはない。なぜなら。
麻緒の背後でバチバチと火花が弾けた。
「麻緒さんの背中は狙わせない!」
莱の視線の先には、ちょっと得意げなけだまがいる。麻緒の動きに紛れて敵の間をすり抜け、回り込んでいたのだ。
激しい電撃が麻緒を死角から襲おうとしていた聖ティラミサ騎士団を包む。
見た目は愛らしいモーラット・コミュだが、その発生させる電撃は強力だ。
全身をこわばらせた聖ティラミサ騎士団は、けだまを剣で斬りつけた。そのダメージは莱自身にくるけれど、莱の目は笑っている。
莱がさせたかったのは、思わぬところから攻撃してくるけだまに、敵の意識を割かせること。それで十分。だって。
(「麻緒さんならそこを狙い撃てるでしょう?」)
聖ティラミサ騎士団は連携を得意とするという。けれど、けだまと麻緒と莱と。家族のような三人での連携が負けるなどあり得ない。
発せられない莱の言葉を、麻緒はしっかりと受け取めた。
高速で育てた巨大な氷の杭で、側面からの敵の息の根をきっちりと止める。
片方を意識すればもう片方が動く。ならばと意識を分散させないようにすればその裏を突き。そうして3人は聖ティラミサ騎士団の数を減らしていった。
同じ戦場で戦うディアボロスから、戦闘の状況、あるいは撤退の連絡がパラドクス通信で届けられる。どうやら敵の数は順調に削られているようだ。
「そろそろ撤退かな」
「うん、本番前に深手を負うわけにはいかないからね」
麻緒の判断に同意した莱は、パラドクス通信で自分たちも撤退することを伝えると、こっち、とあらかじめ目星をつけてあった退路を示した。
そうと決まれば速やかに離脱だ。
「あっ、けだま、置いてかないでぇ!?」
「莱くん、きりきり走って走ってー!」
「麻緒さんも、待ってー!」
さっさと戦場から離れてゆくけだまと麻緒を、莱は懸命に追いかけてゆくのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【冷気の支配者】がLV2になった!
【パラドクス通信】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
【命中アップ】がLV2になった!