リプレイ
ユオ・ルスカ
連携、アドリブ共に歓迎
【心情】
聖剣も気掛かりではありますが、なればこそ他の剣を可能な限り折らねばなりませんな。
トループスと言えど王の剣を自称する者達、雑兵と侮ることなくその力量を審らかにするとしましょう。
……それにしても密林は森とは全く違いますな、足を取られぬようにせねば。
【行動】
注意を引く意味合いも込めて積極的に前に出て、目立つように大楯を地に打ち付けるとしましょう。
「王の剣を名乗る者達よ、御相手願いたく馳せ参じました。さあ、我にそのひと振り…ふた振り…?を見せて頂きたい。」
相手の一角両断を大楯で受けつつパラドクス発動。【ドレイン】
大楯で体当たりして姿勢を崩した後、魔術で巨大な槌を生み出してそれを以て叩き潰しましょう。
またその間隙を縫って時に大楯で突き飛ばし、時に籠手で殴りつけて行きます。
通常の攻撃で討つことは出来ぬことは百も承知、それでもより注意を引き敵の怒りを煽ることはできましょう。
味方と連携する場合も盾役、囮役となり味方が動き易いように。
「一先ずは十分ですな。退きましょう。」
龍音・炎華
アドリブ、連携歓迎
こういう怠惰な奴って、色々な意味で面倒なのよね。
妊婦だろうと皆が住んでいる新宿を攻撃しようっていうのなら、
容赦はしないわよ。
相手はさしずめ量産型エクスカリバーってところかしら?
ベリアルとは違って存分に力比べが出来そうな相手ね。
手あたり次第、龍炎華で次々と蹴散らしてやるわ。
一番槍は譲るつもりはないわ。
撃破できそうな敵から優先して攻撃し、確実に敵の数を減らしていくわ。
他のディアボロスとも積極的に連携して戦うわよ。
【熱波の支配者】で炎を味方につけ、出鼻を挫いて
向こうが勢いづく前に畳みかけるわ。
とはいえ長居は無用。
暴れるだけ暴れたら面倒な状況になる前に引き上げるわよ。
「まあ、いつものように真っ向勝負を挑むだけよ!」
幻想竜域キングアーサーを支配してきたドラゴン、そして断片の王・アーサー・ペンドラゴンとの決戦を前に。
ディアボロス達が赴いたのは、巨獣大陸ゴンドワナにある密林。
そして歩みを進めつつ見上げる先に見えてきたのは、巨大樹の上に造られたツリーハウス。
そんな広い建物の中には、ジェネラル級アークデーモン『怠惰なるベリアル』がいるというが。
今回仕掛ける相手は、竜の花嫁の力を得たという怠惰な妊婦ではない。
『第一部隊、異状なし。第二部隊、そっちはどうだ?』
『こっちも今のところ異状ないな。他の舞台は?』
『全て同じくだ。よし、引き続き、王の刃として、ベリアル様の護衛を続けよう』
巨大樹の見回りをしているのは、身重なのをいいことに怠惰しているアークデーモンの護衛。
熱心に命令通りベリアルの守護の任に就いている、トループス級・剣騎『エクスカリバー』の軍勢。
来たる戦争を前に、少しでも敵の数を減らしておくことが今回の目的だ。
そして護衛中の敵の群れに見つからぬよう身を潜めつつも。
(「聖剣も気掛かりではありますが、なればこそ他の剣を可能な限り折らねばなりませんな」)
ユオ・ルスカ(Lopussa kiitos seisoo・g10632)は改めて、王の愛剣だと自称する敵の群れを見遣り、その動向を窺う。
いずれ討つべき竜の花嫁は、その名の通り怠惰な有様ではあるが。
(「トループスと言えど王の剣を自称する者達、雑兵と侮ることなくその力量を審らかにするとしましょう」)
見つめる先の剣騎達は、戦いとなれば間違いなく先頭に立って切り崩してくるような兵達であるというから。
今此処で、王の剣と名乗るその刃を折っておかんと巨大樹に迫りつつも。
(「……それにしても密林は森とは全く違いますな、足を取られぬようにせねば」)
地を引き摺る衣のこと自体は厭わぬが、それにより行動が制限されたりなどはせぬようにと。
少々慣れぬ密林を慎重に進んでいけば。
同じく密林を進みながら、龍音・炎華(龍炎華・g08596)は改めて巨大樹を見上げる。
(「こういう怠惰な奴って、色々な意味で面倒なのよね」)
血気盛んに飛び出してくるような敵であれば、単純明快でわかりやすいが。
配下に己を守らせ引きこもり、あわよくば逃げようとしているジェネラル級、しかも竜の花嫁の力を得ているとなれば厄介な相手である。
だがそれでも、炎華の行動に迷いや揺るぎはない。
(「妊婦だろうと皆が住んでいる新宿を攻撃しようっていうのなら、容赦はしないわよ」)
眼前の敵をより多く蹴散らすべく戦いに臨み、守るべき場所に手出しなどはさせない。
そして改めて、怠惰な守護対象とは違い、真面目に見回りをしているトループス系の群れへと目を向けて。
(「相手はさしずめ量産型エクスカリバーってところかしら? ベリアルとは違って存分に力比べが出来そうな相手ね」)
いくつかあるらしい部隊がそれぞれ離れた機を見計らい……一番槍は譲るつもりはないわ、と。
炎華は真っ先に敵前へと飛び出し、護衛の敵へと奇襲を仕掛ける。
「手あたり次第、龍炎華で次々と蹴散らしてやるわ」
――好きなだけ燃やしてあげる!
『なにっ!? 敵襲……ぐあっ!!』
大きく地を蹴り、鍛えられた体術と組み合わせた身のこなしで、容赦なくお見舞いする。
目の前の敵へと、燃え盛り猛り咲く龍炎華の強烈な一撃を。
そんな炎華と共に積極的に前に出て、ユオも魔術が込められた大楯を豪快に地に打ち付ける。
注意を引く意味合いも込めて、できるだけ目立つように。
そして王の剣を自称する輩達へと言い放って。
「王の剣を名乗る者達よ、御相手願いたく馳せ参じました。さあ、我にそのひと振り……ふた振り……? を見せて頂きたい」
『くっ、これ以上は近づかせん!』
光を帯びた両角を振り回し両断せんと繰り出された攻撃に対し、衝撃を少しでも和らげんと大楯で受け止めてから。
相手の姿勢を崩すべくぐっと大楯を構えたまま体当たりし、魔術をもって生み出す。
――受けよ、我が審槌。
握る其れと紐付く巨大な槌を。
そして敬虔為らざると審らかに判を下した者どもを叩き潰すべく、反撃の一槌を打ち据える。
そんな、熱波の支配者で味方につけた炎華の炎の衝撃とユオの打ち付ける強烈な審槌の打撃は、敵の出鼻を十分に挫くことができたから。
剣騎の一部隊が態勢を整え勢いづくその前に、連携をはかり、撃破できそうな敵から優先して狙って。
確実に敵の数を減らすべく、炎華が果敢に攻め込んでいけば。
『急いで他の部隊と合流して、襲撃者を……がぁっ!?』
間隙を縫って敵を大楯で突き飛ばし、籠手で思い切り殴りつけるユオ。
『くっ、この……ッ!』
その殴打は敵を討つためではなく、より相手の注意を引き、敵の怒りを煽ることが目的。
そんなユオが、味方が動き易いようにと、盾役となり囮役となっている間に。
「まあ、いつものように真っ向勝負を挑むだけよ!」
敵を蹴散らすべく、炎華もさらに畳みかけて。
『! 何か騒がしいがどうした……なっ、敵!?』
「一先ずは十分ですな。退きましょう」
ユオが敵の援軍が現れたのを察し、そう告げれば。
炎華も暴れるだけ暴れ回り、仲間と共に倒せるだけ多くの敵を叩き伏せた後。
戦果は既に十分、面倒な状況になる前に、素早く引き上げるのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【書物解読】LV1が発生!
【熱波の支配者】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!
一里塚・燐寧
五月姫ちゃん(g00544)をディフェンスし連携
竜の花嫁の力って、ドラゴンや竜鱗兵じゃなきゃクロノヴェーダにも付けられたんだねぇ
連中のめちゃくちゃっぷりには毎度びっくりだよぉ
あたしだって、五月姫ちゃんの卵、産めるもんなら産んでみたいんだけどなぁ……なーんて
……んふふ。じょーだんだよぉ、たぶんね
前に出て斬りかかる五月姫ちゃんに対して、後衛に布陣
≪DCブラスター≫で恋人に狙いをつけた敵を撃ち、護るように戦うよぉ
高速詠唱で一気に怨念のエネルギーを蓄え『闇雷収束咆・怨響波』を発射!
無数のプラズマの弾幕を放つ砲撃によって、五月姫ちゃんに群がろうとする敵を粉砕していくよぉ
側面や背後の憂いを絶つことで、彼女が自分の戦いに集中できるように
いやー、イイ女でしょ? だから誰にも渡さないよぉ
反撃の雷刃に対しては、あたしも得物の双鋸刃を唸らせて対抗
金属の切っ先で引き寄せるように受け止め、体に電流が触れぬように
弱くはないけど……この程度で聖剣は誇大広告じゃないかなぁ?
十分敵の数を削ったら二人で護り合い撤退するよぉ
瀧夜盛・五月姫
燐さん(g04979)と連携、そしてディフェンス
そ、そんな……っ。
まだ、姫、15歳なのにこどもは早……冗談? ……姫、いいのに(聞こえないようにぼそっと)
こほん、あなたが今代の、『竜の花嫁』?
や、来たよ。姫、元『竜の花嫁』……のなりすまし、だよ?
あなたは知らない、かもしれない、けど、人間の花嫁候補たちは、みーんな解放して、お迎えのドラゴンたちも、倒ちゃった。ざーん念。
ねえ、どんな気持ち?
【大薙刀無銘瀧夜叉一振・改】を構えて、燐さんの後ろに、立つ
燐さんの背中、姫が護る、よ
地獄の猛火、大焦熱の蛇を召喚。クロノヴェーダに放つ、よ
あの光の、長い角は厄介そう、だ
炎蛇よ。正面の敵から、食らって!
クロノヴェーダの剣劇は薙刀の柄で、払い、すかさず炎蛇の口元に、突き出してしまおう
ある程度、削ったら、引き際を見極めつつ、燐さんと一緒に、撤退
せいぜい、おなか、あっためて寝てなよ
つぎ来るときには、この巣、姫たちが暴く、から
これまで幾度にも渡って関わってきた、竜の花嫁の案件。
理不尽に花嫁の運命を課された人達やその家族のことも見てきたけれど。
「竜の花嫁の力って、ドラゴンや竜鱗兵じゃなきゃクロノヴェーダにも付けられたんだねぇ」
……連中のめちゃくちゃっぷりには毎度びっくりだよぉ、なんて。
予想外であった人間以外の竜の花嫁の出現に、一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)は言った後。
ふと目を向けるのは、今日もいつもの通り、自分の一番近くに在る瀧夜盛・五月姫(失つし世《うつしよ》の滝夜叉姫・g00544)の姿。
それから燐寧は五月姫を見つめ、こう続ける。
「あたしだって、五月姫ちゃんの卵、産めるもんなら産んでみたいんだけどなぁ……なーんて」
そしてそう紡がれれば一瞬、瞳を見開く五月姫だけれど。
燐寧の言葉の内容を改めて認識すれば、思わず頬を染めてしまって。
「そ、そんな……っ。まだ、姫、15歳なのにこどもは早……」
「……んふふ。じょーだんだよぉ、たぶんね」
耳まで真っ赤になりながらあわあわと返ってくる反応や声に、燐寧は冗談半分、笑って返して。
「……冗談?」
ぱちりと瞳を瞬かせた後、ぼそっと続ける五月姫。
……姫、いいのに、って。
燐寧に聞こえない程度の声で。
そう、ただちょっとまだ、こどもだということが早いって、思っただけで――。
ということは、今はさておき。
「こほん、あなたたちの守るジェネラル級が、今代の、『竜の花嫁』?」
『! お前たち、何者だ!?』
巨大樹の周辺を他部隊と手分けして見回っている、剣騎『エクスカリバー』の群れの前に躍り出て。
「や、来たよ。姫、元『竜の花嫁』……のなりすまし、だよ?」
『なっ、ディアボロス!?』
五月姫は突然の復讐者の襲来に驚く護衛竜どもに教えてあげる。
「あなたたちは知らない、かもしれない、けど、人間の花嫁候補たちは、みーんな解放して、お迎えのドラゴンたちも、倒ちゃった。ざーん念」
……ねえ、どんな気持ち? なんて。
確りと煽っておきながら。
『何だって!? く、偽物め!』
『竜の花嫁に対する数々の悪行、王の剣である我らが許さん!』
エクスカリバー達はそう憤りつつ血気盛んに向かってくるも。
「燐さんの背中、姫が護る、よ」
「五月姫ちゃんに群がろうとする輩は粉砕していくよぉ」
互いに背中を合わせ、ふたり布陣する。
それぞれの得物を握り、愛する人とともに戦うために、愛する人を護るために。
そして、近代化した八尺五寸に及ぶ大薙刀を握って斬りかからんと地を蹴る五月姫から、自分へと敵の意識を向けるように。
「きみたちこそさぁ、花嫁ごっこなんじゃないの? 愛する人の卵産んでみたいってきもちなんて、きみたちにはわかんないよねぇ?」
『何を言っている! 竜の花嫁は栄誉、王妃竜様による慈愛だ!』
燐寧が言えば憤る、自称誇り高き王の剣であるという竜達。
そんなエクスカリバーどもを見遣りながら。
(「あの光の、長い角は厄介そう、だ」)
ぐっと愛用の一振りに力を籠め、五月姫は戦場へと喚び出し放つ。
――地獄のような、怨火に、焦がされて。
呪詛にまみれた地獄の猛火、大焦熱の蛇を。
「炎蛇よ。正面の敵から、食らって!」
『竜の花嫁の幸福を邪魔しているのはお前たち……ぐあっ!?』
熱すらも感じられないほどの呪いを帯びた、大焦熱地獄の如き獰猛な炎で敵を焼き食らわんと。
そして、別の敵が五月姫へとすかさず刃を向けんとすれば。
――怨み募りし魂よ、群がり集いて荒れ狂え。汝ら、寄る磯なき細波にあらず。津波と化して仇を呑まん。
「……な~んてね、ダババーっていくよぉ!」
怨念を大量に吸い込み、無数の波状プラズマ弾として。
構えたダブルチェーンソー――二枚の回転鋸刃を銃剣の如く備えた、常識外れの巨砲をぶっ放す燐寧。
恋人に狙いをつけた敵を容赦なく撃ち抜き、数多の敵を瞬く間に灰燼に帰すべく。
側面や背後の憂いを絶つことで、五月姫が自分の戦いに集中できるようにと。
『なっ……がぁっ!!』
『く、我らは王の剣……ぐうぅッ!』
「いやー、イイ女でしょ? だから誰にも渡さないよぉ」
敵も王の剣の誇りを示さんと、雷でできた刃を撒き散らしてきたり、角を光らせて両断せんと反撃してくるけれど。
背中を預け合い、互いに庇い合いながらも耐え凌ぐべく地を踏みしめて。
得物の双鋸刃を唸らせ、体に電流が触れぬようにと金属の切っ先で引き寄せるように受け止めながらも。
「弱くはないけど……この程度で聖剣は誇大広告じゃないかなぁ?」
燐寧は再び波状プラズマ弾の巨砲を敵の群れへと見舞うべく攻勢へと転じて。
五月姫も薙刀の柄で繰り出される剣撃を振り払い、すかさず炎蛇の口元へと突き出して。
ふたりで息の合った連携攻撃を仕掛け、十分なほど敵の数を削れば。
深追いはせず、頃合いだと――ふたりで護り合いながらも、撤退を。
そして一度だけ、くるりと五月姫は竜の花嫁がいる巨大樹へと目を向けて紡ぐ。
「せいぜい、おなか、あっためて寝てなよ」
……つぎ来るときには、この巣、姫たちが暴く、から、って。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【罪縛りの鎖】LV1が発生!
【熱波の支配者】がLV2になった!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【ロストエナジー】LV1が発生!
オズワルド・ヴァレンティ
新宿島の破壊を狙う聖剣に
王の刃の名を騙るドラゴンの群れか…
名は体を表すという言葉通りか
此の目で確かめたくもあるが
此方も戦場、気を引き締めて
悪しきは断ち切る為に
手にした鉱石を漆黒の剣に換えて
僕に出来ることを全うしよう
戦場を共にする仲間のディアボロス達とも
信を置いて全力で挑むように
戦況全体の把握に務めて
標的をひとつの部隊に絞り、
敵の残数や動きなどの情報を共有
声掛け等で仲間との連携を図り
孤立と死角を防ぐよう立ち回る
万物を両断するという両角の反撃も厄介か
避けきれぬ余波は黒鍵で凌いで
散らばる石片も利用するとしよう
剣技の真似事はしていても
最も得意とするのは魔術師であるならば
断ち切るための布石も打って
体力の低い敵兵から攻撃の手を集中
各個撃破を心掛ける
可能な限り敵の数を減らせれば
頃合いを見ての撤退
余力が残ればなるべく殿を務める
連携・アドリブ歓迎
四葩・ショウ
……東京侵攻は防げたけど
まさかあらたな竜の花嫁があらわれる、なんて
断片の王アーサー・ペンドラゴンから
新宿島を護りぬくためにも
王妃竜グィネヴィアと竜の花嫁達に、ほんとうのおわりを齎すためにも
ここで戦力を減らすよ
迎撃を警戒しつつ迷わず攻め込む
密林の鬱蒼とした木々の合間に敵影はないかな?
防具で急所をそらし、反撃を返すよ
王のつるぎの貴方達、相手してくれる?
タキシードドレスを、サッシュを翻したなら
仲間と連携し、狙いは常に一番傷付いた敵へさだめ各個撃破
手早く、1体でも多く殲滅してみせよう
関わった元・竜の花嫁がくれた、花冠のアミュレットに指先で触れる
応援してくださいねと微笑み
魔法のアマツバメの群れ殺到させ
世界を秘密の花園へと塗り替えて
硝子のレイピアを横に構え突撃の威力を落とそう
貴方達もゆずれないものがあるんだね
でも
わたし達だって、ゆずれない――ゆずらない
自他の負傷状況をみつつ
出来るだけ殲滅するか、増援の気配あれば
すみやかに撤退を
覚悟しておきなよ、ベリアル
竜の花嫁である以上
ぜったいに貴女も、逃がさない
諷和・もこ
むむ、前にボク達が守った竜の花嫁さん達とは全然違う花嫁さんなんだよ
ボクも一瞬だけ竜の花嫁さん…の、真似っこをしたけど、そこまでタイダじゃない…と、思うんだよ…?
(授業中とかよく居眠りしてるからあんまり自信ない)
コホン
とにかく!キミたちが竜の花嫁さんを守りたいと思うのと同じで
ボクたちも守りたい物があるんだよ
だから、戦わせてもらうんだよ!
戦闘中は仲間のみんなと情報を交換しながら連携をとるんだよ
敵さん達の間合いから出来るだけ外れるように
遠距離から呪詛を乗せた「まくら」を投擲するんだよ
狙いは角か、機動力を削ぐための足
えいえいっ
反撃が来たら一撃離脱!ダッシュで逃げちゃうんだよ!
ところでなんで角は二本なのに「一角両断」なの?
ちょっぴり気になっちゃったから訊いてみるんだよ
え、騎士道に反する?
ボクは「きし」じゃなくて「きじん」だから別にいいんだよ!
別部隊へと仕掛けた仲間達の襲撃に気付き、慌てふためきながらも。
『竜の花嫁であるベリアル様は、王の剣である我々が守る!』
『我が王と竜の花嫁のために!』
彼等の守護する対象の『怠惰のベリアル』自体は、その名の通りやる気がないようだけれど。
命じられた任を全うするべく、守りの態勢を慌てて整えんとしている様子の剣騎『エクスカリバー』達。
そんな敵部隊のひとつを見つけ、敵前へと踊り出ながらも。
「……東京侵攻は防げたけど。まさかあらたな竜の花嫁があらわれる、なんて」
四葩・ショウ(Rupert's Drop・g00878)が一瞬見つめるのは、竜の花嫁となり現在身重であるというベリアルがいる巨大樹の上。
そして諷和・もこ(ふわもこうとうと・g01739)も新たな竜の花嫁が出現したと聞けば、やはり気になるし。
「むむ、前にボク達が守った竜の花嫁さん達とは全然違う花嫁さんなんだよ」
自分達がこれまで救ってきた彼女達とはまた違った竜の花嫁に首を傾けつつも。
ふと、こう呟きを落とす。
「ボクも一瞬だけ竜の花嫁さん……の、真似っこをしたけど、そこまでタイダじゃない……と、思うんだよ……?」
何だかちょっぴり自信がなさそうに……?
いえ、授業中とかよく居眠りしているけれど、でもこうやってディアボロスのお仕事にだって赴いているし。
ベリアルよりはきっと怠惰じゃないです、多分!
そして、何だか自分の言葉に疑わし気な目を向けている気がする敵の群れに気付けば、コホンとひとつ咳払いして。
「とにかく! キミたちが竜の花嫁さんを守りたいと思うのと同じで、ボクたちも守りたい物があるんだよ」
気を取り直せば、びしっと言い放つもこ。
……だから、戦わせてもらうんだよ! って。
そんなもこの言葉に、ショウも頷いて紡ぐ――ここで戦力を減らすよ、と。
断片の王アーサー・ペンドラゴンから、新宿島を護りぬくためにも。
そして――王妃竜グィネヴィアと竜の花嫁達に、ほんとうのおわりを齎すためにも。
今、自分がやるべきことを確りと成すべく。
だが敵も、戦いとなれば先頭に立って切り崩してくる性質だと聞いていた通り。
『王の剣である我等エクスカリバーが、お前らを竜の花嫁へは近づかせん!』
そう勇ましく咆哮を上げ、立ち塞がるも。
(「新宿島の破壊を狙う聖剣に、王の刃の名を騙るドラゴンの群れか……」)
……名は体を表すという言葉通りか、と。
剣騎『エクスカリバー』達を見遣るのは、オズワルド・ヴァレンティ(砂塵の・g06743)。
此の目で確かめたくもあるが、だが此方も戦場。
気を引き締め、手にした鉱石を漆黒の剣へと換える。
やるべきことはいつも通り――悪しきは断ち切る為に。
(「僕に出来ることを全うしよう」)
戦場を共にする仲間とも信を置いて、全力で挑むように敵の群れへと改めて目を向ければ。
「他の部隊は近くにはいないようだ。敵の数は今のところはまだ多くはないようだが」
「密林の鬱蒼とした木々の合間に敵影はないかな?」
「他の敵さん達はこっちにはまだ見当たらないんだよ、今のうちなんだよ!」
互いに敵の数や動向などの情報を共有しつつ、連携を取りながらも。
オズワルドは戦況全体の把握に務めて、標的を眼前のひとつの部隊に絞れば。
タイミングを合わせ、孤立と死角を防ぐよう立ち回るべく仲間と共に地を蹴って。
「王のつるぎの貴方達、相手してくれる?」
ショウも敵の迎撃を警戒しつつも、ひらりと。
タキシードドレスを、サッシュを翻したなら、迷わず敵前へと踏み出し攻め込んでいく。
そして両角を前方に構え突進してくる激しい敵の攻撃を、纏う護りで防ぎながらも耐え凌げば。
指先で触れるのは、関わった元・竜の花嫁がくれた、花冠のアミュレット。
刹那、応援してくださいねと微笑めば、握りこんだ手の甲にキスをひとつ落として。
――さぁ来てよ、わたしの切り札。
『我の後に続け! ……!? ぐうっ!』
士気を高めんとする敵へと殺到させるのは、頼もしくもキュートな魔法のアマツバメの群れ。
一瞬塗り替えた世界は乙女の聖域、秘密の花園となって。
手早く、1体でも多く殲滅してみせよう……そう確実に各個撃破していくべく、狙いは常に一番傷付いた敵へ。
その方針は、この戦場に在るディアボロス全員が共有する意識だから。
もこも皆と連携をとってタイミングをはかり、敵の間合いから出来るだけ外れるように動きながらも。
「いっくよー! えいえいっ」
旅行の夜のお楽しみといえばコレ!? 遠距離からぽいぽいっと、枕を投げます!
けれど、力いぱい投じるのは。
『フン、こんな柔い枕で、王の剣である我らが……ぐおっ!?』
鋼鉄並みの質量を持つ、呪詛を乗せた「まくら」です!
それに、ただ投げるだけではありません。もこが狙うは、光る角か、機動力を削ぐための足。
そんな鬼の胆力から投擲された「まくら」が、次々と容赦なく敵を蹂躙して。
投げてもちゃんと戻って来くるから、何度でもえいえいっ。
そして思わぬ「まくら」の蹂躙に倒される仲間に動揺しながらも、両角を光らせんとしている敵の予備動作を察知して。
(「万物を両断するという両角の反撃も厄介か」)
オズワルドはその意志をもって、研鑽による魔力を込めた黒耀石を刹那変じさせる。
研ぎ澄まされし漆黒の剣身を持つ黒鍵へと。
向けられる一角両断の全ては避けられないから、その余波を往なすべく漆黒の刃を握り締めて。
『……!!』
散らばる石片も利用しつつ、布石も打っておく。
剣技の真似事はしていても、最も得意とするのは魔術師であるならば、と。
仲間が狙った標的と同じ、体力の低い敵兵から攻撃の手を集中させて、1体ずつ皆で仕留めていく。
そして急所目掛けて突っ込んでくる敵の攻撃の威力を、横に構えたガラスのレイピアでできる限り落とすことを試みながらも。
『くっ、我等は王の剣、偉大なる我が王のためにこの身を捧げる!』
「貴方達もゆずれないものがあるんだね」
大きく揺らぎながらも尚抱く、剣騎達の覚悟や誇りを感じるショウだけれど。
「でも、わたし達だって、ゆずれない――ゆずらない」
ぐっと握り締めたレイピアで応戦して返す。
それから角が光るのを見れば、散々投げまくった枕を抱きかかえて一撃離脱!
もこはダッシュで逃げながらも、ずっと何気にちょっぴり気になったことを竜達へと訊いてみる。
「ところでなんで角は二本なのに「一角両断」なの?」
『!!』
そんな問いに一瞬、エクスカリバーは瞳を見開くも。
『角の数は気にしてはいけない、それは騎士道に反する疑問だ!』
何だか誤魔化すようにそう言い放つけれど。
「え、騎士道に反する?」
もこは戦場をダッシュしながらも、すかさず言い返す。
……ボクは「きし」じゃなくて「きじん」だから別にいいんだよ! って。
そんな角の数の謎は、結局解明されないままではあるが。
可能な限り敵の数を減らした後、他の敵部隊がやって来る気配を感じれば。
「わ、敵さんがあっちから来そうなんだよ!」
「みんな、怪我はだいじょうぶ?」
「撤退の頃合いか、殿を務めよう」
余力を残しつつも退き時だと、オズワルドを殿に、すみやかに皆で撤退を。
そしてショウは仲間と共に退きながらも、巨大樹へと視線を投げ、紡ぐ。
「覚悟しておきなよ、ベリアル」
……竜の花嫁である以上、ぜったいに貴女も、逃がさない、と。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【神速反応】LV1が発生!
【平穏結界】LV1が発生!
【隔離眼】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
【グロリアス】LV1が発生!
【先行率アップ】LV1が発生!
シャルロット・アミ
…なるほど
守るべき者はかなり困った相手だけれども
騎士たちはなかなか騎士道精神に溢れた竜たちなのね
敬意を持って戦わせていただきましょう
【響風】を抜刀
歌声を響かせながら突進を刀で受け止めるわ
受け止めたところ、返す刀で斬りつけましょう
貴方たちの急所はどこかしら
鱗も鎧も硬そうね…ならば、目を狙ってあげる
数は多いから、味方と連携を確実に取りながら
深追いはしないつもりよ
こちらの無理がわかったところで皆にも撤退を促すわ
モラさん、その辺はよく見ててもらえる?「もきゅっ」
とは言え、こちらも新宿島がかかった大事な戦い
気持ちで退くつもりはないわ
できる限り相手になってあげる
アドリブ、連携歓迎です
アンダルシア・ノォヴェント
怠惰な竜、そういった存在もあるのですね?
敵と考えるなら、怠惰な方が助かりますか?
戦争前の一戦、忙しいことですが、最近は少々鈍っておりましたしね?
感覚を取り戻すついでに、何か魔術のヒントになることでもあれば、ね?
さて、竜が相手となればこの魔術・・・あの子は幸せにやっているかしら?
そういったこともあるゆえ、竜との一戦は負けられませんね?
ほう、雷を使ってくるのですか?
どうにも動きを予測しづらい、狙っているわけではないのですね?
複数の敵が特に狙いもなく雷の刃を撒き散らす・・・これは思ったより厄介ですね?
予測が出来ないならそれはもう仕方ないかしら?
ふふ、突っ切りますか、魔女としては運試しなんて性に合わないけれど、ね?
分散させず、相手を狙ってその雷の刃を直撃させれば、ただでは済まなかったのではなくて?
乱撃は精度は勿論、一撃の威力も落ちる、しかも自らが避雷針となるならばそうそう激しくも動けませんでしょう?
見てくれと由来は良いとは思いますけど、ね?
しかし、そうか、雷・・・これは使えるかも知れませんね?
茜來・雪璃
アドリブ・連携歓迎
護るべきモノがあんななのにキミらは偉いねえ
この期に及んで自分は逃がしてもらえるかも、だなんて…私だったらお断りだなあ
目の前の剣騎の背後、遠くにいるであろうモノを思いつつポツリ
ま、そのおかげで後腐れ無くできていいけど
私達にも護りたいもの
護らなきゃいけないものが山ほどあるの
こんなとこで引くことは出来ないし、引くつもりも無い
味方の立ち位置を確認しつつ、焔華に触れる
自称、断片の王の愛剣がどこまでできるのか見せてよ
此処で私達がその自信と自慢の角ごと、へし折って還したげる
焔灯る刃を構え、挨拶代わりにと全力で一閃
ほらほら、そっちばっか気にしてると
…大事な物を無くすよ
相棒のいづと不規則に立ち回り撹乱
近くの味方との連携もしながら確実に1体ずつ撃破していく
結界術や薙ぎ払いで敵の攻撃をいなし
決定打にならずとも、隙あらば呪詛と毒を用いた斬撃を
攻撃の要となる角を狙って放つ
サヨナラ
勇ましい剣騎達
その騎士たる気概だけは覚えとくよ
『くっ、戦況はどうなっている!?』
『わからん、だが何としてでも王の剣としてベリアル様はお護りせねば……!』
他部隊へと仕掛けた仲間の奇襲に、状況も把握できぬまま狼狽える剣騎『エクスカリバー』達。
そんな、まだ仲間達が相対していない部隊を発見したアンダルシア・ノォヴェント(アンダルシアの魔女・g05231)は小さく首を傾けつつも。
「怠惰な竜、そういった存在もあるのですね? 敵と考えるなら、怠惰な方が助かりますか?」
ふと見遣るのは、彼等が守るベリアルがいるという巨大樹のツリーハウス。
そして茜來・雪璃(朧夜ノ蝶華燈・g00793)も、いづと共に、まだ無傷な敵部隊の前へと躍り出て。
『なっ、く、敵……!』
「護るべきモノがあんななのにキミらは偉いねえ」
……この期に及んで自分は逃がしてもらえるかも、だなんて……私だったらお断りだなあ、と。
目の前の剣騎の背後、遠くにいるであろうモノを思いつつ、そうポツリ。
ちょっぴり必死に怠惰な竜の花嫁を守ろうとする彼等を不憫にも思うけれど。
仄か金を帯びる白のもふもふな二尾をゆるゆら揺らしながら、青の瞳を細めて続ける。
「ま、そのおかげで後腐れ無くできていいけど」
そして……なるほど、と。
話に聞いた怠惰な竜の花嫁を甲斐甲斐しく守らんとする剣騎竜達の姿を見遣って。
「守るべき者はかなり困った相手だけれども、騎士たちはなかなか騎士道精神に溢れた竜たちなのね」
シャルロット・アミ(金糸雀の夢・g00467)は、しゃらりと髪を飾る藤の花を微か揺らしながら。
その篤い忠誠心に応え紡ぐ……敬意を持って戦わせていただきましょう、と。
そして、咆哮を上げるかのように。
『我が王や王妃のために、竜の花嫁は我等が守る!』
「私達にも護りたいもの、護らなきゃいけないものが山ほどあるの」
復讐者の奇襲に動揺しつつも口にする騎士竜に、雪璃はそう返しつつも。
……こんなとこで引くことは出来ないし、引くつもりも無い。
手を伸ばし触れるのは、戦場にふわりと咲いた焔華。
味方の立ち位置を確認しつつ、花と共に模られた蝶を戦場へと解き放った後。
「自称、断片の王の愛剣がどこまでできるのか見せてよ」
ふっと構えるは、紅藍の守り房揺れる紫焔を刻んだ黒刀。
そしてまずは、挨拶代わりにと。
「此処で私達がその自信と自慢の角ごと、へし折って還したげる」
『何を、我らは偉大なるアーサー王の剣……、ッ!』
――刻を喰らい、華喰らう。廻り還り、此処に咲く。
ひとひら、ふたひらと食み喰らわれし藍結晶ノ華が、握る刃へと焔を燈せば。
全力で雪璃が繰り出すは、眼前のモノを絶ち燃やし、紫焔ノ華と成り咲く一閃。
そして開幕の口火を切る藍玉ノ華燈の斬撃が敵へと見舞われれば。
「戦争前の一戦、忙しいことですが、最近は少々鈍っておりましたしね?」
アンダルシアは来たる大きな戦を前に、まずはより多く蹴散らしておきたい敵を見遣りつつも思う。
(「感覚を取り戻すついでに、何か魔術のヒントになることでもあれば、ね?」)
例えば、そう――。
「さて、竜が相手となればこの魔術……あの子は幸せにやっているかしら?」
そっと遠くから見守ろうとするも、友達だと笑顔で駆け寄ってくる苺が大好きな少女。
竜の花嫁という運命に翻弄された彼女を救うべく幾度も赴き、そして生み出したこの技をもって。
――毒よ毒よ、連なりて苺を喰らいなさい。
『竜の花嫁であるベリアル様は、我らが……ぐぅっ!?』
「そういったこともあるゆえ、竜との一戦は負けられませんね?」
遠く離れていてもあの子の幸せを密かに思いながら、アンダルシアはこの苺のように赤き毒を以って敵を締めあげる。
そして戦場へと響くのは、一度耳に聞いたら忘れぬほど美しいソプラノの歌声。
シャルロットが口遊む旋律は、時に人を癒し……時に、敵を葬るための刃と成る。
スラリと抜き放った響風の煌めきに声を乗せ、その名の通り、どこまでもひびかせて。
刹那、両角を前方に構えたかと思えば、急所目掛けて突進してくる剣騎。
その衝撃を、水晶の刃でシャルロットは可能な限り受け止めて。
「貴方たちの急所はどこかしら」
これまでのおっとりした印象とどこか違った小悪魔的な視線で、眼前の敵の身を撫ぜた後。
「鱗も鎧も硬そうね……ならば、目を狙ってあげる」
――剣に乗せて歌う唄、月のように涼やかに。
『!? なっ、うぐッ!』
私を見て――視線を離さないで? なんて、紡ぐ反面。
振動し月白色の音を伝える刃で容赦なく潰すべく一閃を見舞うは、敵の両の目。
それからアンダルシアは、ぱちりと微か弾ける感覚に気付き、興味深げに視線を向けて。
『我らが名はエクスカリバー! カリバーとは雷を表す……すなわち雷を受けてこそ完全な剣騎たりえるのだ!』
「ほう、雷を使ってくるのですか?」
大きな角と自らの身体を避雷針とし、あたりに雷でできた刃を撒き散らす敵を見遣り紡ぐ。
「どうにも動きを予測しづらい、狙っているわけではないのですね? 複数の敵が特に狙いもなく雷の刃を撒き散らす……これは思ったより厄介ですね?」
その雷撃は強烈で、それが複数の敵から放たれれば厄介極まりないだろうけれど。
だがいつもと変わらず表情と、マイペースな笑みを口元に湛えたまま。
「予測が出来ないならそれはもう仕方ないかしら?」
こてりと首を傾けつつ、アンダルシアはどこか楽し気に続ける。
「ふふ、突っ切りますか、魔女としては運試しなんて性に合わないけれど、ね?」
『っ!? 何だと……!』
いや、シャルロットも心得ているのだ。
敵の数が多い戦いであり、味方と連携を確実に取りながらも、深追いはしないつもりだと。
だから、復讐者の無理がわかったところで皆にも撤退を促せるようにと。
「モラさん、その辺はよく見ててもらえる?」
「もきゅっ」
モラさんにそうお願いするけれど。
……でも。
「とは言え、こちらも新宿島がかかった大事な戦い。気持ちで退くつもりはないわ」
撤退するのは、あくまで無理だと判断した時。それまで、多くの敵をいかに倒せるか。
――できる限り相手になってあげる。
『く、我等とて王の剣! この命を賭しても……、ぐっ!!』
シャルロットは美しくも容赦なく声をひびかせながら、敵を屠っていく。できるだけ、より多く。
そして相棒のいづと共に、戦場を不規則に駆け、引っ掻き回しながら。
「ほらほら、そっちばっか気にしてると」
……大事な物を無くすよ。
そうふっと瞳を細めた雪璃の紫燃ゆる黒刀が、シャルロットが斬り付けた敵を、反撃放つことも許さぬまま叩き斬って。
「分散させず、相手を狙ってその雷の刃を直撃させれば、ただでは済まなかったのではなくて? 乱撃は精度は勿論、一撃の威力も落ちる、しかも自らが避雷針となるならばそうそう激しくも動けませんでしょう?」
……見てくれと由来は良いとは思いますけど、ね? なんて。
アンダルシアが紡げば、ぐぬっと剣騎は何も言えずに唸ってしまって。
『ご、御託はいい! ただ王のために……ふぐっ!?』
与えた毒がじわじわと効いてきたのか、思わず大きく揺らぐ護衛竜。
そして雪璃も、結界術を駆使ししつ敵の攻撃を薙ぎ払いいなしながらも。
決定打にならずとも……と、隙あらば見舞うは、呪詛と毒を齎す斬撃。
『!? ……がぁっ!』
相手の攻撃の要となる角を狙って。
それから連携し合い、敵の数を確実に減らし、戦場を暴れ回っていれば。
「もきゅーっ!」
戦場をぴょこりと跳ね、鳴き声を上げるモラさん。
そして、増援が来る気配をいち早く察知すれば。
「敵の増援が来る前に、撤退しましょう」
シャルロットはモラさんに礼を言いつつ、そう皆にも撤退を促して。
迷わず全員、退くことを選ぶ。殲滅はできずとも、十分な数の敵は撃破したから。
そしてふと思考を巡らせながらも。
「しかし、そうか、雷……これは使えるかも知れませんね?」
呟きを落とすアンダルシアも、皆と共に素早く戦場から去るべく巨大樹に背を向けて。
「その騎士たる気概だけは覚えとくよ」
雪璃も一度だけ振り返り、紡ぐ……サヨナラ、勇ましい剣騎達、って。
そして、来たる戦いまでこの決着は預けて撤退する。
護りたいものを護るべく――怠惰なる竜の花嫁ともども、今度こそ全て斬り伏せ、滅するために。
🎖️🎖️🎖️🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【士気高揚】LV1が発生!
【現の夢】LV1が発生!
【一刀両断】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【ロストエナジー】がLV2になった!
【反撃アップ】がLV2になった!