【幻想竜域キングアーサー奪還戦】流れを断ちて(作者 志羽
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#幻想竜域キングアーサー  #【幻想竜域キングアーサー奪還戦】清流騎士の儀式陣  #幻想竜域キングアーサー奪還戦  #『清流騎士』ペレアス卿 

●『清流騎士』ペレアス卿の魔術儀式
 キャメロット城を望む上空――『清流騎士』ペレアス卿は巨大な魔方陣を展開し魔力を溜め続けていた。
「ガウェインの奴が聖剣を与えられたのは口惜しいが、陛下に頂いた、この儀式魔術の輝きは素晴らしい」
 聖剣を託されたのは己ではなくガウェインにであった。そのことがペレアスの内でひっかかっている。
 しかし任せられた事は為さねばならぬこともわかっていた。
「この儀式魔術があれば、ガウェインに聖剣を振るう暇も無く、ディアボロスの拠点……新宿島とやらを破壊できるだろう」
 改めて、魔法陣を見ればその輝きに魅せられる。
 この儀式魔術が上手くいけば――その先を思い描けば口端もあがるというもの。
「そうなれば、この戦争の勲一等は、この俺となる。ガウェインの奴に吠えずらをかかせてやるぞ」
 上空にて大きく羽ばたき、ペレアスはさらに魔力を溜めていくのであった。

●前哨戦
 幻想竜域キングアーサー。ドラゴンが強大な力を持ち、妖精郷を滅ぼす寸前まで追い込むなど、クロノヴェーダの中でも特別に強力な存在だったと、藤臣・明鶴(白雷・g03329)は紡ぐ。
「けど、多くの円卓の騎士が討ち取られ、竜域ダンジョンを失った。それに妖精郷から撤退し、《七曜の戦》の結果、アイルランドとグレートブリテン島の南半分を失ってる」
 絶対不可侵とされたキャメロット城が、ディアボロスの奇襲攻撃によって陥落した今こそ、断片の王アーサー・ペンドラゴンを討つ、絶好の機会――だが、ここまで追い詰めても、アーサー王は勝利を諦めていないという。
「TOKYOエゼキエル戦争の大天使からの情報もあるのかもしんねーけど、奪還戦の為に現れる『新宿島』を破壊して、ディアボロスを撃退する準備を整えて待ち構えているようなんだよな」
 そして、その上で自らが敗北した時にうつ手も定めているようだと明鶴は続ける。
「『幻想竜域』を残すべく、王妃竜グィネヴィアをゴンドワナ大陸に移動させ、未知のディヴィジョンである『空想科学コーサノストラ』とも密約を結んでいるっぽい」
 相手は可能性を残すように動いている――おそらく厳しい戦いになるだろうと明鶴は言う。でも、こちらもやれるかぎりやるだけだろと紡いだ。

 だがこれまでの奪還戦と違い、今回の戦いでは『ディアボロス』が致命的な打撃を受ける可能性があると明鶴は言う。
「断片の王アーサー・ペンドラゴンの聖剣エクスカリバーにより、新宿島が両断され、パラドクストレインが出現する重要拠点である『新宿駅』の消失が予測されてんだよな」
 新宿駅が消失した場合、どのような影響が出るか判らない。だがこれまでのような戦い方は不可能になる事は予想できる。
「てことで、それを阻止するためには、速やかにアーサー王を撃破する必要がある。そのためには敵戦力を事前に減らしておければってことだ」
 そのための前哨戦。奪還戦に勝利し、新宿島を守り抜くためにもできるだけ多くの戦力を削ってほしいと明鶴は紡ぐ。
 向かってもらうのは、『清流騎士』ペレアス卿のもと。かの竜が戦いの為に集えた者達の一角を崩してきてほしいと、託すのだった。


→クリア済み選択肢の詳細を見る


●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【飛翔】
1
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【怪力無双】
1
周囲が、ディアボロスが怪力を発揮する世界に変わる。全力で力仕事をするならば「効果LV×3トン」までの物品を持ち上げる事が可能になる。
【強運の加護】
1
幸運の加護により、周囲が黄金に輝きだす。運以外の要素が絡まない行動において、ディアボロスに悪い結果が出る可能性が「効果LVごとに半減」する。
【照明】
1
ディアボロスの周囲「効果LV×20m」の空間が昼と同じ明るさに変化する。壁などで隔てられた場所にも効果が発揮される。
【神速反応】
1
周囲が、ディアボロスの反応速度が上昇する世界に変わる。他の行動を行わず集中している間、反応に必要な時間が「効果LVごとに半減」する。
【熱波の支配者】
1
ディアボロスが熱波を自在に操る世界になり、「効果LV×1.4km半径内」の気温を、「効果LV×14度」まで上昇可能になる。解除すると気温は元に戻る。
【温熱適応】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」が、クロノヴェーダを除く全ての生物が、気温摂氏80度までの暑さなら快適に過ごせる世界に変わる。
【パラドクス通信】
1
周囲のディアボロス全員の元にディアボロス専用の小型通信機が現れ、「効果LV×9km半径内」にいるディアボロス同士で通信が可能となる。この通信は盗聴されない。

効果2

【能力値アップ】LV2 / 【命中アップ】LV2 / 【反撃アップ】LV1 / 【先行率アップ】LV1 / 【ロストエナジー】LV1 / 【グロリアス】LV1

●マスターより

志羽
 お目通しありがとうございます、志羽です。
 受付、執筆状況などについては、マスターページ等でお知らせ予定ですのでご確認いただけると幸いです。

①👾大群のトループス級『魂無き操り死竜』(👑11)
 集団戦、一章のみのシナリオとなります。

 👑達成を大幅に超えての採用はしません。
 予めご了承ください。

 以上、ご参加お待ちしております。
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このシナリオは完結しました。



発言期間は終了しました。


リプレイ


天破星・巴
ドラゴンとの決戦の時がやっと来たのじゃ。
ドラゴンと鬼では鬼の方が優れていると言うことを証明するときじゃ。
巨大なら良いというではなく、鍛え上げらた膂力こそ重要だと魂に叩き込んでやるのじゃ。ドラゴンが鬼より優れているところがあるとすれば鱗や角に爪など戦利品が豊富な点ぐらいじゃ
(平安出身だが人類最終史のゲーム的思想に若干染まっているようだ)

同じ戦場にいる仲間と連携を取り孤立や深追いしないように注意しながら確実に敵の戦力をそぐように行動

太陽・月・星の光を集めて光の爪を生成し切り刻む『三光爪』で敵の角を切り落とし返す刃で首を落す

爪や牙などの刃は巨大化させればよいという物ではなく圧縮し研ぎ澄ますことこそ重要なのじゃ


大規模儀式魔術の準備とやらでペレアスは出てこぬか
儀式陣を確認しておきたかったが流石にそこまで深入りは出来なさそうじゃ

ペレアスが現れたら殿となり味方が撤退するまでの時間を稼ぐべく光の爪て斬りかかり、実力を見定める
今は退くがその首洗って待っていると良い


藤原・鏡子
嗚呼、懐かしい臭いがするわぁ。
死臭、腐臭、汚臭。屍に溢れた、地獄の臭い。
違うのは、その屍が動いとるってことや。
流石のウチかて、死人にまで働け言うたことはあらへん。
アーサーとかいう御仁は……さぞ立派な指導者なんやろなぁ。

まずは一撃、ご挨拶仕る。
勢い良く大地を踏み抜いて体を固定、レールカノンを発射。
音の数倍の速度で電磁加速された飛翔体が、砲身を駆け抜けて射出される。
対価として訪れるのは強烈なリコイル、そして発射と同期して巻き起こるソニックブーム。

そのまま二の矢三の矢と行きたいとこやけど、敵さんは間違いなく突っ込んでくるはずや。
そないせんと撃たれ放題やさかいな。せやけど、ウチかて退く訳にはいかへん。

巨大な銃剣の備わったレールカノンは巨大な剣にも盾にもなる。
死竜の攻撃を受け止め、時にはそのまま振り回して殴打し、怯んだならパイルバンカーで吹き飛ばす。
周囲に敵さんがおらんようになったら、再びレールカノンを発射。

戦線を構築し、維持し、押し上げるのがウチの役目。
一歩も退くことのない気概で……推して参る。


 幻想竜域キングアーサー奪還戦――始まろうとしている大きな戦い。その気配に天破星・巴(反逆鬼・g01709)は、一呼吸して視界の先に広がる光景に瞳細めた。
「ドラゴンとの決戦の時がやっと来たのじゃ」
 ドラゴンは強大な存在。しかし今こうして追い詰めて、その断片の王へも手が届くというところ。
 巴はやっとこの時がきたのじゃと思う。
 ドラゴンと鬼では鬼の方が優れていると言うことを証明するとき――戦いの趨勢にてそれは示されるだろう。
「巨大なら良いというではなく、鍛え上げられた膂力こそ重要だと魂に叩き込んでやるのじゃ」
 ドラゴンが鬼より優れているところがあるとすれば鱗や角に爪など戦利品が豊富な点ぐらいじゃ、と――出身は平安鬼妖地獄変だが、新宿島に流れ着いて、さまざまな知識を得た末のその思考。図書館、マンガ喫茶、映画館を梯子し増やした知識は間違いないはず。
 では、参ろうと巴は『清流騎士』ペレアス卿の陣へと駆けた。
 大群のトループス級『魂無き操り死竜』が集う一角、そこへ向かって駆けるのは巴だけでなく。
「嗚呼、懐かしい臭いがするわぁ」
 この一帯に感じる空気感に藤原・鏡子(八千代の后・g08000)は緑石の瞳眇めて、死竜たちを捉える。
 死臭、腐臭、汚臭。それは屍に溢れた、地獄の臭い――しかし、違うのは。
「違うのは、その屍が動いとるってことや」
 流石のウチかて、死人にまで働け言うたことはあらへんと鏡子は微かに笑い零して、この場にはいない断片の王を思う。
「アーサーとかいう御仁は……さぞ立派な指導者なんやろなぁ」
 ここにはいない断片の王の姿を思い浮かべ、鏡子は勢いよく大地を踏み抜き動きを止める。
「まずは一撃、ご挨拶仕る」
 鏡子が構えるのは大型ジェネレーターを内蔵した携行用レールカノン、電影鏑・婚ひ星。
 電磁加速された飛翔体が、砲身を駆け抜けて射出され、死竜の身を撃ちぬく。
 しかし強烈な一撃には代償があるもの。鏡子に対価として訪れるのは強烈なリコイル。そして発射と同期して巻き起こるソニックブームだ。
 その反動の後に、視界に入ってくるのは反撃に躍り出る死竜の爪。その爪は生者ではなりえないほどに巨大化し鏡子を襲う。
 撃てるものなた、そのまま二の矢三の矢と行きたいところだが敵がそうさせてくれないのも予想の内。
「そないせんと撃たれ放題やさかいな」
 せやけど、ウチかて退く訳にはいかへん――鏡子は電影鏑・婚ひ星でその爪を往なした。
 巨大な銃剣の備わったそれは、巨大な剣にも盾にもなる。続けざまに別の一体が牙を向けて来れば、そのまま振り回し自分へ向かうその横っ面を殴打し、パイルバンカーで吹き飛ばす。
 その周囲に空間ができたなら、再び構えられる電影鏑・婚ひ星。
 この場を崩さず維持し、なおかつ持ち上げる――鏡子は一歩も退くことのない気概でここにいる。
「……推して参る」
 地を踏みしめ放たれる一撃は死竜を間違いなくとらえていた。
 その光景を巴も目に、あちらは大丈夫そうじゃと気に掛けつつも、目の前の敵に注力する。
「光の鬼爪は森羅万象を切り刻む、血溜まりに躯を晒すが良いのじゃ」
 天の三光――太陽、月、星の光を集えて生み出した光の爪。
 その角を切り落とし、返す刃で首を撫でて落としていく。首が落ちればその死竜はもはや動くことはままならず崩れ落ちていくのみ。
「爪や牙などの刃は巨大化させればよいという物ではなく圧縮し研ぎ澄ますことこそ重要なのじゃ」
 三爪を以て、周囲の死竜へと留めを刺す。巴はこの場の空気が何も変わらぬ事を感じて、零す。
「大規模儀式魔術の準備とやらでペレアスは出てこぬか」
 儀式陣を確認しておきたかったが流石にそこまで深入りは出来なさそうじゃと、それがまだ遠く。
 そしてそこまで向かう事は困難と見極めて身を翻す。そこに落ちる死竜の爪。お返しじゃと巴は光の爪を閃かせた。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【温熱適応】LV1が発生!
【怪力無双】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!

シャナオウ・ナラシャ
◆暁降

聖剣に魔術儀式に王妃竜…
流石はアーサー王、抜かりは無いようだ…
挙句に謎の円盤との密約?
要と他愛の無い会話をしながら

戦闘
敵の攻撃スタイルを想像して…ぽつりと、でっかい蝙蝠だな…ありゃ
気配を消そうか反応を上げようか…
モブと化して敵を欺けるか…反応を上げて先読みするか

ふむ、両方は難しいかもしれんが…
それに、巨大化すればいいって話でもないだろうにさ
ってことで神速反応で敵を翻弄しつつ懐へ
武器…もといガントレットと気合込めて牙もろとも吹き飛ばそうか
※竜爪篭手もジャマダハルも元はガントレットに施されたオプション

ラフィスには
風と砂でも纏わせて、ついでに劔千本も引き連れて
敵の視界を欺けるように動いて貰おうかな
出来るだけ死角に潜り込んで確実に屠りつつ

幸い、今回は一人じゃない。頼もしい相棒が二人もいるからな…
とラフィスはもちろんのことだが、何よりと要に視線を向けては、フッと微笑を浮かべて
もちろん他の仲間との連携を行いつつ、あと邪魔にならんように気を配りながら

※使える残留効果は使い
手持ちアイテムはご自由に


瀬良・要
◆暁降

いよいよキングアーサー奪還戦かァ
しっかしアーサーも此処までされて尚諦めねェか
流石アーサー王を名乗るだけはあるか、骨があるぜ
っても新宿駅が壊されるわけにも行かねェし、勝つしかねェな!
さァて、まずは一太刀、行きますかァ!!

気配遮断か速さか……ってか。両方は無理? 無理か
なら早さで勝負だな! んじゃ、防御に爪は止めるから紗那は牙頼むぜっ!!

はは! これだけデカいなら、小回りの利く俺らのが有利かもなっ!
うーらッ、鬼さんこちらァってな!!

【神速反応】で敵の動きに対応しつつ【業火焔舞】で攻撃
出番だ焔龍!! デカいご馳走だ、たらふく喰って黒焦げにしな!!

焔龍を暴れさせつつ、爪が迫ればその勢いのまま叩っ斬る!!
もし斬れずとも、剣で受け止めてガード、相方のトコまで届かせやしねェぞ
このトカゲ野郎っ!! 俺の相方に……手ェ出すんじゃねェ!!
牙で来る奴は紗那に任せるが、偏ればそちらにも加勢する
どちらにせよ俺は相方を守りきってやるっての

戦力を充分削げたら紗那と共に敵の薄いとこ狙って即撤退

連携・アドリブもOK


「いよいよキングアーサー奪還戦かァ。しっかしアーサーも此処までされて尚諦めねェか」
 からりと、瀬良・要(死は我が踊り手・g00797)の声は僅かに踊っていた。
「流石アーサー王を名乗るだけはあるか、骨があるぜ」
 それは此度戦う相手が強き者であるという事実に、その血が騒いでいるからなのだろう。
 対して、シャナオウ・ナラシャ(『-紗那皇-』・g02191)の声は落ち着いていて。
「聖剣に魔術儀式に王妃竜……流石はアーサー王、抜かりは無いようだ……」
 挙句に謎の円盤との密約? と思い返し要と他愛ない話のように紡ぐ。
「っても新宿駅が壊されるわけにも行かねェし、勝つしかねェな!」
 要はとんと、己の肩の上に刀の鞘おいて。改めて、敵陣を見やる。
「さァて、まずは一太刀、行きますかァ!!」
 その軽快さにシャナオウもつられるようにわずかに口端あげて笑うと駆けた要を追いかける。
 たむろするのは死竜。翼拡げ、その爪や牙をもって戦うのが見て取れる。
 その攻撃スタイルを想像して、シャナオウはぽつりと。
「でっかい蝙蝠だな……ありゃ」
 気配を消そうか反応を上げようか。それともモブと化して敵を欺けるか……反応を上げて先読みするか――シャナオウの呟きを要は耳にして。
「気配遮断か速さか……ってか。両方は無理?」
「ふむ、両方は難しいかもしれんが……」
「無理か」
「それに、巨大化すればいいって話でもないだろうにさ」
「なら早さで勝負だな! んじゃ、防御に爪は止めるから紗那は牙頼むぜっ!!」
 要とシャナオウは戦い方を定めて動く。死竜もこちらへ向かってくる二人の姿に攻撃の様相を見せるがそれよりも早くその手は届く。
「はは! これだけデカいなら、小回りの利く俺らのが有利かもなっ!」
 どちらへ向かうか――選んでいるようなそぶり。それを見て要が惹きつけるかのように声あげる。
「うーらッ、鬼さんこちらァってな!!」
 死竜の視線が要を追いかけて動く。要が作った隙を無駄にせずシャナオウは懐へ。その手に装着されているのは竜爪のような鋭い鉤爪が取り付けられている黄金の篭手――竜爪篭手だ。渾身の力を籠めて打ちこまれたそれは、死竜の体の中心を捉えて鈍く重い一撃となる。
 シャナオウを捉えた死竜の瞳。巨大化した爪が反撃と振り下ろされるが――しかし、要がその攻撃に妖刀合わせた。
「このトカゲ野郎っ!! 俺の相方に……手ェ出すんじゃねェ!!」
 決して、相方であるシャナオウのところまでは届かせないと己の気概をもぶつけるように。
 甲高い音は嘶きのように響いていた。妖刀と爪がぶつかった音の後にはごうと燃え盛る音。
「出番だ焔龍!! デカいご馳走だ、たらふく喰って黒焦げにしな!!」
 要は自らの体で練り上げた闘氣を焔に変えて武器へと纏わせ放った。
 それは大切なものを奪われた怒りから生まれるもの。放たれた瞬間、焔はすさまじい熱気を帯びた龍の姿を模り、縦横無尽に迸り踊るように死竜の上を這う。
 シャナオウは牙を向いてきた新たな死竜のそれをガントレットで殴り返して弾いて対する。
 傍らでスフィンクスのエニシェンラフィスが羽ばたき、敵の視界を欺けるように動いていた。
 その中に紛れて、シャナオウもまた次の一撃を死竜へと向け屠る。
 ひとりでの戦いではない。それは幸いな事だ。
「頼もしい相棒が二人もいるからな……」
 エニシェンラフィスはもちろんのことだがと視線送ればはばたきでその気持ちに返す。そして何よりと要に視線を向けて、シャナオウはフッと微笑を浮かべた。
 今ここでこうして共に戦っている。これ以上、頼もしい事はない。要はその視線に気づいて、次が来たぞと笑って示す。
 まだ戦う余力は十分ある。引き際にはまだ早いと、要とシャナオウは共に新手の敵へと向かう。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【神速反応】LV1が発生!
【熱波の支配者】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
【ロストエナジー】LV1が発生!

オズワルド・ヴァレンティ
魂無く操られて戦う死竜の大群…
幻想竜域の終焉まで彼等は動き続けるだろうか
厄介な勢力は大いに削ってしまうに限る
僕に出来ることを全うしよう
導のように煌めく星の鉱石と共に

戦場を共にする仲間のディアボロス達とも
信を置いて全力で挑むように
戦況全体の把握に務めて
標的をひとつの部隊に絞り、
敵の残数や動きなどの情報を共有
声掛け等で仲間との連携を図り
孤立と死角を防ぐよう立ち回る

移動は【飛翔】によって高度と速度を保ち
攻撃手段は紅星による遠距離からの熱線、
自身は*空中戦と携えた剣での防衛に徹し
掴みによる反撃の軽減を極力試みる
飛翔状態の優位性も確認できれば
防御に於いては仲間のフォローにも回る

体力の低い敵兵から攻撃の手を集中
各個撃破を心掛ける
可能な限り敵の数を減らせれば
頃合いを見ての撤退
余力が残ればなるべく殿を務める

連携・アドリブ歓迎


花喰・小鳥
「殲滅します」

竜たちは数が多い
積極的に前に出て囮役を務めます
味方を【ディフェンスする】
その上で攻撃を受けそうな味方がいれば盾として立ち回ります

「攻撃は任せました」

声をかけるのはモーラットコミュのヨキ
普段は食べることしか目がないようだけど、やる時はやることを私は知っている

「頑張れば今日はドラゴンステーキです」

死竜が食べられるかはわからないけど
ヨキは何故か不満そう
5.56ミリオートによる【制圧射撃】
軽快に射撃音を響かせて挑発するように弾丸をばら撒きます
群れが突進してくるなら惹きつけてから【放電】を発動
ヨキによる電撃を容赦なく浴びせます

しかし、私たちが優位でも数の差は依然として敵に分があります
隙を突かれて掴まれれば地に叩きつけられる攻撃から逃れる術はない
それでも地に臥したままではいられない
幸い気を失うような衝撃に私は慣れている

「問題ありません。敵の殲滅を優先してください」

痛む躰はまだ動く
休むのは作戦が終わってから
私はトリガーを引き続ける


「魂無く操られて戦う死竜の大群……」
 ぽつりとオズワルド・ヴァレンティ(砂塵の・g06743)は零す。
 この先にて集う死竜たち。幻想竜域の終焉まで彼等は動き続けるだろうかと瞳眇めて。死してなお戦いに赴く竜たちは一体どんな――しかし、いやと首を振る。これから対する死竜たちの行く末を思う必要はないのだと心の燻りを解いて。
「厄介な勢力は大いに削ってしまうに限る」
 僕に出来ることを全うしようと、オズワルドは導のように煌めく星の鉱石と共に、この場に立つ。
 奪還戦のために、成さねばならぬことをと死竜たちへと向かうオズワルド。
 群れる死竜たちはディアボロスたちを見つければその翼ひろげ、爪や牙を以て向かってくる。
「――射貫け、」
 オズワルドは空を駆け、そして距離詰めれば狙い定め魔力を収束する。飛翔すれば狙われるのはわかっているが、注目を集めるには丁度いい。向かってくるものがいれば、狙いやすい。
 オズワルドのもとに生成されるは大二十面体の星。膨大なエネルギーを溜め、浮遊し煌めく星の鉱石から放たれるは、熱。
 圧倒的な一撃として向けられる熱線が死竜を光の中に、そしてその身を滅ぼしていく。
 その光飛び越えて他方から飛びかかった死竜。
 掴みかかろうとするそれを花喰・小鳥(空虚のナハティガル・g01304)が弾いていなす。
「殲滅します」
 敵の数は多い。前にでて成す役目は囮をしつつの守りと小鳥は定めていた。
「攻撃は任せました」
 小鳥が言葉向けるのは、モーラット・コミュのヨキ。
 その言葉にヨキは一度ぴょんと跳ねた。
(「普段は食べることしか目がないようだけど、ヨキはやる時はやります」)
 ヨキは敵の中へと突っ込んでいく。そして火花を散らす強烈な電撃を死竜たちへと放った。当然の如く、ヨキに反撃が向くのだが小鳥がわってはいる。
「頑張れば今日はドラゴンステーキです」
 死竜が食べられるかはわからないけど、と思えばヨキは何故か不満そうに見える。
 5.56ミリオートによる制圧射撃を行う小鳥。その音で、弾丸で死竜を挑発するように動いていた。
「続けて新手が2体、こちらへ来ます」
 オズワルドが敵の動き告げれば小鳥はわかりましたと頷いて、そちらに銃口向ける。
 この場にいる敵の数を可能な限り減らすべくオズワルドも再び光を番える。死竜もその攻撃を見に受けつつも反撃に出て、掴みかかってくる。その腕に捕まれても、オズワルドもまた翼も持つもの。簡単には好きにさせないと手にしていた剣を突き立て、地に叩き落とされる前に羽ばたき抜け出した。
 まともにくらえば危ないと思わせる一撃。オズワルドは死竜と一歩、距離あけて視線巡らせる。
 敵は多く、しかしまだ引き際には遠いと再び攻撃を向けた。
 と、死竜から仕掛けられる一撃。小鳥は腕掴まれそのまま、空へと引き上げられ地へと叩きつけられる。
 衝撃は大きい。けれど小鳥は立ち上がる。オズワルドが大丈夫かと視線向けたのに気付いて言の葉を。
「問題ありません。敵の殲滅を優先してください」
 まだ戦えるのだと伝えるために。痛む躰はまだ動く。休むのは作戦が終わってからと小鳥は攻撃の意志を捨てず、ここにいる。
「頃合いを見て撤退をしましょう」
 その時の殿は僕がとオズワルドは伝えて小鳥が戦う意志を尊重する。
 小鳥は再び構えて、死竜たちへとそのトリガーを引いた。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【飛翔】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV2になった!
【命中アップ】がLV2になった!

フィロメナ・ラウレアノ
追い詰めてもまだ困難が続きそうだね
でも新宿駅は私たちの希望、心の拠り所なんだから
みすみす奪わせるつもりはないよ

この死竜の群れはペレアス卿が操ったものなのかな?
悪趣味だけど、目的のためには手段を選ばない
それだけ油断できない相手ってことだよね
皆と足並みを揃えて戦うのを忘れないように注意していくよ
危ないときには力を合わせて、数を減らしていきたいな

無策であの劈くような死竜の鳴き声に向かって飛び込んでいくのは、さすがに無謀かな
鳴き声そのものを掻き消すのは難しいかもしれないけど、少しでも軽減させたいね
全力魔法で旋風を吹かせて音を巻き上げてみよう

鳴き声が届きにくくなっている間に攻撃をしかけるよ
マジックリングを着けた手を空にかざすの
光使いの力を駆使して、輝く星を召喚するね
うるさい死竜はこの星の閃光で薙ぎ払い、黙らせてみせるよ
今度はちゃんと静かに眠ってもらうからね

長かったけど、今度こそついにキングアーサーとの戦いに決着をつけるときだね
最後には皆と笑っていたいもの
今は逃げられるうちに無理せず撤退するよ


四葩・ショウ
……新宿島には手を出させない
護りきってみせる、そのためにも

さぁ、いくよ

こっちの予知能力も知られてるから
迎撃されるつもりで、挑む

あの日ドイツ帝国で出逢った
テディベアのキミだって、庇って威力を削いでくれるなら
迷わず反撃のひかりで、貫いてしまおう

巨大なドラゴンの軍勢相手だ
大地や地形を足場にするよりも
【飛翔】があるなら、戦闘開始後に使って機動性を高めたい、かな
孤立しないように気をつけるよ

斃せそうな敵・一番傷付いた敵を常に狙って、一体ずつ確実に
同じくらいの負傷程度なら、これから攻撃する敵を狙っていこう
指示を出すような敵がいるなら、皆と声をかけて集中的に斃してしまいたいね
ピンチの仲間をディフェンスして、誰ひとりだって斃れさせない

わたし達を信じて、応援してくれる新宿島の人びとのためにも
時先案内人の皆のためにも
なにより、新宿島で過ごした仲間達との思い出を
――これ以上奪わせないためにも!

充分に戦力を削いだら、或いはこれ以上の継戦が難しくなったら
名残惜しくても、速やかに撤退するよ

今日はここまで、なんだ
またね


 集う死竜たち。その先には、この一団を率いる者がいるはず。
 フィロメナ・ラウレアノ(ヴァルプルギスの夜・g00015)はその先を見つめていた。
「追い詰めてもまだ困難が続きそうだね」
 迫る奪還戦。断片の王がディアボロスへと向けた策。それが全てうまくいってしまったなら、危ないのはこちらだ。そうなった場合失うものは――大きい。
「でも新宿駅は私たちの希望、心の拠り所なんだからみすみす奪わせるつもりはないよ」
 フィロメナの言葉に四葩・ショウ(Rupert's Drop・g00878)も頷いていた。守りたいという気持ちは同じだから。
「……新宿島には手を出させない」
 護りきってみせる、そのためにも――この後に続く奪還戦のために今は出来ることを。
「さぁ、いくよ」
 こちらの予知能力も知られている。だからこれからの戦いも知られており、迎撃されるつもりでショウは死竜たちの中へ。
 死竜に意志はなく。ただ目の前の敵を倒すためだけに動いているかのようだった。
「この死竜の群れはペレアス卿が操ったものなのかな?」
 フィロメナはその様をつぶさに観察して、ぽつりと落とす。
 悪趣味だけど、目的のためには手段を選ばない――つまりそれは。
「それだけ油断できない相手ってことだよね」
 共に戦う仲間と足並みを揃えて戦うのを忘れないようにしなきゃと、フィロメナは周囲にも気を配る。
 危ないときには力を合わせて。それがここでは必要になるだろうから。
 死竜が鎌首もたげてその視線を向けてくる。その口から零れる鳴き声に感じる不穏さ。
 無策であの劈くような死竜の鳴き声に向かって飛び込んでいくのは、さすがに無謀かなとフィロメナは思う。
 鳴き声そのものを掻き消すのは難しいかもしれない。けれど、少しでも軽減をとフィロメナは全力魔法で旋風をこの場に。
 甲高く耳を劈くような鳴き声――それは嘆きなのかもしれないが、精神に響く。
「……っ! 完全には……でも」
 でも、その声を真正面から受けたよりは幾分かは軽くなっているだろう。この間にとフィロメナはその手を、その指先を空にかざす。
 その指先は、魔女の指先。軽やかに空を撫でて、そして。
「星に願いを」
 光を輝く星がその指先へ。輝きを集えて閃光でもって死竜たちをなぎ払う。
「今度はちゃんと静かに眠ってもらうからね」
 もう操られることが無いように。
 フィロメナの光で傷を負った死竜。傷ついて弱った死竜を狙ってショウはとんと空を蹴った。機動性を高め、死竜の頭上をとって煌めきを。
「わたし達を信じて、応援してくれる新宿島の人びとのためにも」
 時先案内人の皆のためにも。なにより、新宿島で過ごした仲間達との思い出を――これ以上奪わせないためにも!
 そう、ショウは思い力を振るう。
 それは雨に濡れた紫陽花。透ける花弁は硝子のプリズム。
 散れ、砕け、雨雫跳ねて、煌めく光は死竜を刺し貫いて地に落とす。
 けれど、一体倒れただけ。
 ショウへと迫る爪。その鋭さに気づいて、目にした瞬間痛みを覚悟したけれど、思う程のものにはならない。傷が浅かったのだ。
 しかしそれは守護人形が、あの日ドイツ帝国で出会ったテディベアが庇って威力を削いだから。
 ショウは身を翻し、牙を剥けてきたその死竜へと反撃のひかりを向け貫いた。
 フィロメナとショウはまだ戦えると視線合わせて次の一手を。
 死竜が向かってくるなら光で貫いて。
 その戦いの波がふと途切れたなら、それは引き際なのだろう。まだ戦えるけれど、今ここでなら引くのも容易く。
 もちろん、充分戦力は削いでいる。それにほかのディアボロスたちも引いているようだ。
「今日はここまで、なんだ」
 またね、とショウは名残惜しさを抱えつつも撤退を選ぶ。
 そしてフィロメナも――長かった、と心にふと浮かんで振り返った。
 其処にはまだドラゴンの軍勢がいる。長く戦ってきた相手。
 今度こそついにキングアーサーとの戦いに決着をつける時がきたのだと。だからこそ、踵返してフィロメナはこの場から離れた。
 最後には皆と笑っていたいものと、もうすぐ来る決着の時を思って。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【照明】LV1が発生!
【強運の加護】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
【グロリアス】LV1が発生!

最終結果:成功

完成日2023年12月15日

【幻想竜域キングアーサー奪還戦】清流騎士の儀式陣

 このシナリオは【幻想竜域キングアーサー奪還戦】に関連する特別シナリオです。
 幻想竜域キングアーサーのジェネラル級及び、従属状態である『TOKYOエゼキエル戦争の大天使とアークデーモン』と『巨獣大陸ゴンドワナの巨獣』、戦争に利用されようとしている『黄金海賊船エルドラードのアビスローバー』の軍勢に対して、戦闘を仕掛けます。
 この戦闘によって、敵の戦力を削ることが出来ます。
 勝利したシナリオ数に応じて、対応する戦場の敵の数が減少し、戦いを有利に進めることが出来るようになります。
 このシナリオの攻撃対象は、新宿島を魔術攻撃で破壊しようとしている、円卓の騎士の一体『清流騎士』ペレアス卿です。
 『清流騎士』ペレアス卿は、『獅子龍騎士』ユーウェインと共に、新宿島を大規模儀式魔術で攻撃しようとしているので、その儀式が発動する前に撃破してください。
 この儀式魔術が発動しても、新宿島を護る結界で防ぐ事が出来ますが、地獄変によって得られたエネルギーを多く失ってしまう為、今後の作戦に大きな悪影響が発生してしまいます。

「成功したシナリオ数×5%」だけ、「④『清流騎士』ペレアス卿」の敵残存率を低下させます。


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選択肢👾大群のトループス級『魂無き操り死竜』のルール

 事件の首魁であるクロノヴェーダ(👿)配下のトループス級クロノヴェーダ(👾)の大群と戦闘を行います。
 敵の数が多いので、撃退するには時間が掛かるかもしれません。
 👾を撃破する前に👿と戦闘を行う場合は、👾が護衛指揮官を支援してくるので、対策を考える行う必要があるでしょう  詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「沢山」出現します(現れる敵の数は、オープニングの情報やリプレイの記述で提示されます)。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、450文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★1個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は600文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 🎖🎖🎖 🔵🔵🔵🔵🔵
 超成功 🔵🔵🔵🔵🔵
 大成功 🔵🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔵🔴
 善戦 🔵🔵🔴🔴
 苦戦 🔵🔴🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『この選択肢の🔵が👑に達すると、この敵集団を倒す。完結までにクリアしていない場合、この敵集団は撤退する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。