ニュージーランド偵察作戦

 攻略旅団の提案によりニュージーランドの偵察を行います。
 ポート・モレスビーの冥海機基地を叩けば、オーストラリア近海の安全は確保できると思われますが、その安全をより盤石にするため、ニュージーラーンドの偵察を行ってください。

 オーストラリアからニュージーランドまでは、2000kmの距離がありますが、周辺海域を制圧した成果からか、ニュージーランド沖まで移動できる特別なパラドクストレインが用意されています。
 このパラドクストレインでニュージーランドに向かいましょう。

ニュージーランド偵察作戦(作者 瀬和璃羽
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#冥海機ヤ・ウマト  #ニュージーランド偵察作戦  #ニュージーランド 


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●ニュージーランドを偵察せよ。
「みなさん、今回の依頼は冥海機ヤ・ウマト攻略旅団による発案になります」
 新宿島は新宿駅の一角……海戦装姫の時先案内人、大泊・鈴夜はディアボロスを前にそう切り出す。
 現在、オーストラリアへの住民帰還に向け、近海の冥海機ヤ・ウマトの残存勢力であるポート・モレスビーへの攻略に乗り出しているディアボロスたちであったが、そのオーストラリアの目と鼻の先、南東2000キロメートル先に位置するニュージーランドにも残存兵力が居ないか偵察作戦を行うことになったのだ。
 この偵察作戦の結果と、ポート・モレスビーの攻略が終われば安心してオーストラリアの最終人類史への帰還が行えることだろう。
「今回、ニュージーランド沖まで進出する特別なパラドクストレインを運行することになりました。皆さんにはそちらでニュージーランドまで向かって頂きます」
 オーストラリアから直接移動する訳ではないことに、ちょっと安心するディアボロスたち。
 海域の安全はほぼ確保されているとはいえ、2000キロメートルも海上を移動するのは出来れば避けたかった。
「ニュージーランドには現地の住民がおり、妖精郷から漂着したフローラリアの命令に従うよう強要されているようです。苦しい暮らしをしている彼らを助け、話しを聞いた後は迷惑なフローラリアの排除もお願い致します」
 敵はフローラリア……彼女たちはニュージーランドを新たな妖精郷とすべく、冥海機の残した近代施設の破壊と緑化活動を強いているらしい。
 原始時代に戻されたような生活を送らされている現地の人たちを助けるのも、ディアボロスの任務だろう。

「オーストラリアとニュージーランドが目の鼻の先と言っても、2000キロメートルもあります……言い換えれば東京から台湾までの距離とほぼ同じです。ニュージーランドの情勢がオーストラリアの帰還に与える影響は少ないと思われます。勿論、万全を期すことは重要ですので、偵察はしっかりと行ってください」
 東京から台湾、飛行機でも三時間を超える距離だ。気軽に手出し出来る距離ではない。
 だがもし冥海機の拠点があれば、安全保障上大変なことになるのは間違いない。
「それと、漂着したフローラリアによる妖精郷再建ですが、これは冥海機により命じられた物か、彼女たち自身で行っている物かは現状不明となります。またフローラリアはディアボロスである皆さんを恐れているようなので、戦いになれば逃げようとするでしょう」
 ……逃がしてしまえば、現地の人たちの災いの種となる。悪いが遭遇したフローラリアは、逃がさないよう手段を整えたうえで戦って欲しい、そう鈴夜は告げるのであった。

 一方その頃、ニュージーランドのとある場所では、冥海機の残した近代施設を破壊し、代わりに樹木の苗を植える作業に従事している現地の人々の姿があった。
『よし、お前たち、昼食の時間だ!』
 そう言って配給する食料を持ち、現場に訪れるトループス級フローラリアである『リコリス・スノードロップ』の姿に、現地の人々は歓声の声をあげ……なかった。
 むしろ漏れるのは落胆のため息。それもそうだろう、労働の対価として支給されるのは生の野菜やきのこの類。火すら通していないのだ。
「こんなんじゃ腹は膨れても力が出ないよ……」
 そう言いながら渡されたレタスやトマト、きのこに噛り付く住民たち。
 だがフローラリアの彼女たちはそれが正しいと思っているのか、何の違和感も持たない。価値観の相違と言う奴であろう。
「あのー、フローラリアの皆さんならこんな作業、あっと言う間に終わらせられるんじゃないですかね?」
 勇気ある男性が、現在行っている近代文明の破壊と森林の創造を指差して言うと、アヴァタール級フローラリアである『茨の処刑人ロザリア』が丁寧な言葉で拒絶する。
『わたくしは今、敵の襲来に備え脱出の植物罠を用意しておりまして、そちらにまでは手が回らないのです……対価としての食糧が不足でしたでしょうか?』
「いえ、食料は……その、脱出の罠と言うのは?」
 これ以上野菜漬けは勘弁だ、男性はそう首を横に振りつつ、脱出の植物罠と言う物を聞いてみる。
『気になりまして? ふふ、これはですね……作動させると鋭い薔薇の棘が生えた茎が瞬間的に何本も生え壁を作るようになっていまして、その間にわたくしはジャンプ台になった薔薇の花でぴょーんと離脱するんです。試してみます?』
 自慢げに薔薇の植物罠を語るロザリアの笑顔に、男性は聞いてはいけないことだったのか、それとも自慢したかったのか、冷える背筋を震わせながら笑うのであった。


→クリア済み選択肢の詳細を見る


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【神速反応】
1
周囲が、ディアボロスの反応速度が上昇する世界に変わる。他の行動を行わず集中している間、反応に必要な時間が「効果LVごとに半減」する。
【泥濘の地】
1
周囲の地面または水面が泥濘に変わり、ディアボロスは指定した「飛行できない対象」の移動速度を「効果LV×10%」低下させられるようになる。
【口福の伝道者】
1
周囲が、ディアボロスが食事を摂ると、同じ食事が食器と共に最大「効果LV×400人前」まで出現する世界に変わる。
【ハウスキーパー】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の建物に守護霊を宿らせる。守護霊が宿った建物では、「効果LV日」の間、外部条件に関わらず快適に生活できる。
【パラドクス通信】
1
周囲のディアボロス全員の元にディアボロス専用の小型通信機が現れ、「効果LV×9km半径内」にいるディアボロス同士で通信が可能となる。この通信は盗聴されない。
【クリーニング】
1
周囲が清潔を望む世界となり、ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の建造物や物品が、自動的に洗浄殺菌され、清潔な状態になる。
【建物復元】
1
周囲が破壊を拒む世界となり、ディアボロスから「効果LV×10m半径内」の建造物が破壊されにくくなり、「効果LV日」以内に破壊された建物は家財なども含め破壊される前の状態に戻る。
【アイテムポケット】
1
周囲が、ディアボロスが2m×2m×2mまでの物体を収納できる「小さなポケット」を、「効果LV個」だけ所持できる世界に変わる。

効果2

【能力値アップ】LV3 / 【ダメージアップ】LV2 / 【ガードアップ】LV1 / 【凌駕率アップ】LV1 / 【ドレイン】LV1

●マスターより

瀬和璃羽
 皆さんこんにちは、瀬和璃羽です。
 今回は冥海機ヤ・ウマト攻略旅団提案による、ニュージーランド偵察作戦になります。

 ニュージーランドには漂着したフローラリアたちがおり、この地を第二の妖精郷とすべく、冥海機たちが残した近代文明の破壊と植林による緑化活動が行われております。
 漂着フローラリアによる妖精郷再建には現地の住民たちを食料を対価にし労働力の提供を求めておりますが、その食料の認識の問題もあり良好とは言えない関係のようです。
 労働力を提供させられているニュージーランドの住民にとっては、原始時代に戻らせようとする迷惑な侵略者、でしかないと思われます。

 フローラリアたちですが、ディアボロスを発見するとトループス級は混乱に陥り、アヴァタール級は逃走しようとします。
 混乱する敵をどう倒すか、はたまた強行突破し次へ向かうのか。
 逃げようとする敵をどう逃がさず倒すのか。
 ディアボロスの皆さんの作戦と連携を楽しみにしたいと思います。

 現在行われているポート・モレスビーの攻略に影響はないかと思いますが、両者の攻略を完遂することでオーストラリア帰還の準備は整ったと言って良いでしょう。
 それでは、どうぞよろしくお願い致します。
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このシナリオは完結しました。


『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。


発言期間は終了しました。


リプレイ


鳩目・サンダー
アドリブ、連携歓迎です。

わかりやすく食糧危機にあるのはいいことだ。いや、いい事じゃないんだが、優先度は作業をわかりやすくしてくれる。

荷物にもてる限りの食糧を持ち込もう。

食べやすいものと比較的嵩を増すのが簡単なもの、そして調理済み肉類を優先的に持ち込みたい。
おにぎり、カンパン、水で戻す非常食。
食器や調理道具も期待できないから……皿代わりに食パンも持って行くか。プラスお鍋とコンロも必要か。

……水がないって事はない、と信じたい。流石にそれだともう生きてはいないだろうし。
まあ一人のディアボロスが持ち込めるだけ持ち込もう。

で、持ち込んだものは口福の伝道者で増殖。

出来立てほやほやとはいかないが、今までの食生活に比べれば多少彩りがあるんじゃなかろうか。

さて、喜んでくれたなら話を聞いてもらおうかね。


月鏡・サヨコ
ニュージーランドは孤立しすぎていて、対エルドラードの前線としては機能しないと判断したか?
重要性の低い地域をフローラリアに任せ、労力を削減する……ソロモン諸島でも見た方法論だ

ただ、冥海機にとって重要性が低かろうと、そこには民間人が生きている
……彼らを救援すべく、往こう

【口福の伝道者】は仲間が用意してくれたから、私は施設の修復を行おう
ここ一日のうちに破壊された施設は【建物復元】で修復
冥海機の遺物とはいえ、皆が雨風を凌ぐ助けになるはず
数日前に壊れたものについては、建材・補修材を確保して手ずから修復することになるだろう
パラドクストレインで最終人類史から資材を持ち込む
それに加えて、既存の建物を破壊し使える資材を取り出した後【建物復元】で直すことで
トレインの積載量以上を調達できないか試してみよう

人々が余裕を取り戻したら情報収集を
この地は冥海機に放棄されたようだが、彼らはいつ頃までいた
指揮を執るジェネラル級……有力な将官はもう残っていないか?
或いは元からいなかったか?
もし心当たりがあれば聞かせてほしい


冰室・冷桜
素直に考えれば、オーストラリアで負けが込んだ分だけ引き上げて、漂着したフローラリアをディアボロスやエルドラードへの防波堤にした、って感じ?
ないよりマシ程度でしょうけれど……それにしたって、少し不自然な感じはするわねぇ、私らはともかくエルドラードとの戦力差がそう一気に開くとは思えんし、てか南アメリカ大陸とか結構距離ありますし、一気にここまで攻め込めるもんなのかしら
ま、悩んでてもしゃーなし
やれることからやってきましょ

私は【アイテムポケット】を発動しまして新宿島から物資を持ち込みますか
とりま、今すぐ食べれる物を持ち込む面子は他にも居そうですし、私はそれに加えて保存が効く缶詰系にタオルとか衣服とか、そこら辺を持ってきましょ
比較的現代に近いし、そこまで持ち込む物資に悩まなくてもいいのは助かるわよね

救援物資を持ち込みに来ましたよって感じで話しかけて、住民の方から情報収集
ここには冥海機の方らが居ないようですが、何か異変でもあったんですか?
例えば、近くに怪物が出たんでそっちに対応するために出払った、とか


●ニュージーランド偵察作戦。
 オーストラリアから南東へ2000キロメートル。そこには北と南に分れる二つの島で構成された国、ニュージーランドがあった。
 未だ冥海機ヤ・ウマトのディヴィジョン下にあるそこは、近いようで遠い異国。
 オーストラリア大陸の最終人類史への帰還に備え、ニュージーランドに帰還の障害になる物はないか、冥海機の基地はないか、偵察隊を派遣するためニュージーランド沖に停車した特別なパラドクストレインからディアボロスたちが進出する。
「ニュージーランドは孤立しすぎていて、対エルドラードの前線としては機能しないと判断したか? それとも重要性の低い地域をフローラリアに任せ、労力を削減する策か……そうだとしたらソロモン諸島でも見た方法だな」
 パラドクストレインから海を渡り、ニュージーランドの西岸に上陸した月鏡・サヨコ(水面に揺らぐ月影・g09883)は、ぎゅっと濡れた白いスカートを絞りながら周囲を確認する。
 時先案内人からの事前情報では、フローラリアが第二の妖精郷を作り上げようと冥海機の遺産を破壊し、植林活動をしているとの話しだ。
 そうなると、冥海機はもういないのか……その真相を確かめるためにも、現地の住民を助け出さないと。
「素直に考えれば、オーストラリアで負けが込んだ分だけ引き上げて、漂着したフローラリアをディアボロスやエルドラードへの防波堤にした、って感じ?」
 サヨコに話しかけるのは、濡れた金色のショートヘアを無造作に掻き上げる冰室・冷桜(ヒートビート・g00730)だ。
「フローラリアの防壁って、ないよりマシ程度でしょうけれど……それにしたって、少し不自然な感じはするわねぇ。私らはともかくエルドラードとの戦力差がそう一気に開くとは思えんし、てか南アメリカ大陸とか結構距離ありますし、一気にここまで攻め込めるもんなのかしら?」
 彼女の考えでは、オーストラリアを手にしたディアボロスへの備えなら兎も角、対エルドラード戦においては不自然な気がする。
 だが実際どうなのかは、現地を見てみないと判断できない……そう冷桜は結論づける。
 そう話し合っていたサヨコと冷桜の二人は、彼女たちと同様に海を渡り上陸した鳩目・サンダー(ハッカーインターナショナル同人絵描き・g05441)の姿を見る。
 彼女は背中に防水処理した大きな荷物……中身は住民に慰撫するための食糧、を背負って海を渡ったためか、ぜぇぜぇと荒い息を漏らしていた。
「大丈夫なの?」
「ああ、サヨコさんに冷桜さんか。大丈夫、食料は落としてないよ」
 いや、心配したのは食料じゃなくサンダーの方なのだが……まあ勘違いさせといても良さそうなので、二人は話しを合わせる。
「ここから少し南に行ったところが目的地らしい。その手前に集落があるそうだから、そこまで頑張って」
「ええ、任せときな!」
 元気よく答えたサンダーは、息を整え荷物を背負い直すとサヨコと冷桜を置いて行くかのように歩き出す。

 目的地の集落までは、やけに伸びた樹木の中を抜けて行くことになった。
 途中、放棄された冥海機の基地だった場所や何かの施設だった跡を見つけるが、どれも壊されており、その跡地に樹木が根付いているのを見かけた。
 どうやら文明を放棄させられているのは本当らしい。
 そうなると集落はどうなっているか……見えて来た集落の姿に、サヨコと冷桜、そしてサンダーは啞然とする。
 確かに家はあった。だが樹木で作られた簡素なそれは、西暦1947年……近代であるディヴィジョン、冥海機ヤ・ウマトを生きて来たニュージーランドの住民たちにとっては快適とは言い難い生活。
 煮炊きも出来ない、配られた野菜を生で齧る食事は飢えは満たせるが食事の楽しみを失わせる。
 衣食住、三つが揃って健全な生活と言えるのだ。これでは不健全としか言いようがなかった。
「これは酷い……みんな、食料だよ!」
 荷物を降ろしたサンダーが、一口食べれば百人分に料理が増える【口福の伝道者】のパラドクス効果を使い、おにぎり、カンパン、水で戻す非常食を次々と増やしていく。
 お皿代わりに食パンを増やし、それをスライスした食べられるお皿に次々と乗せられる食料。
 それは味の濃い物に飢えていたニュージーランドの住民たちには大好評で、まさに飛ぶように消費されていく。
「出来立てほやほやとはいかないが、今までの食生活に比べれば多少彩りがあるんじゃなかろうか」
「今までは生の野菜だったみたいだからね……見て、泣きながら食べてる子もいる」
 一通り食料を配り終え、そう呟くサンダーに、サヨコは感激の涙を流す子どもを指差す。
 栄養学的に成長期の子どもには野菜だけでは成長に必要な栄養素は不十分だと言われている。
「大丈夫? これ、着替えとかタオルとか持って来たから、着替えると良いよ」
 冷桜は1メートル×1メートル×1メートルまでの物体を収納出来る小さなポケットを所持出来る【アイテムポケット】のパラドクス効果で、収納していた清潔なタオルや衣服を取り出し、ボロボロの衣類を着ていた住民に配り歩く。
 サンダーが持ち込み、パラドクスで増やした食料と、冷桜が用意した清潔な衣服。
 これで暫くは飢えや病気には心配せずに済むはずだ。
 後はこの地を解放すれば、元々畜産が盛んなニュージーランドだ。ニュージーランドと言えば羊が有名だが、牛や豚、ヤギなども勿論育てている。
 この地での生活の支障となる物さえ排除すれば、生活はまともになることが予想される。
 そのためにも、先ずは情報を得なければ……冷桜たち三人は、食事を終えた住民たちに話しかけた。

「さて、喜んでくれた今なら話しを聞いて貰えるかな」
 サンダーが誰に話しかけるか悩んでいると、サヨコが集落の長らしい人物を見つけ出す。
 丁度食事を終え、美味しい食事と言う贅沢な時間に幸せそうな顔を見せていた長に、サヨコは問いかける。
「食事を終えたところで申し訳ない……聞きたいのだが、この地は冥海機たちから放棄されたようだが、彼らはいつ頃までいた?」
「構わないとも。冥海機様が居なくなったのは……数か月前だな」
 具体的には何月ごろか、と言うサヨコの問いかけに対し、長はカレンダーが失われたからハッキリとは覚えてないが、九月ごろだと思うと告げる。
「そうなると指揮を執るジェネラル級……有力な将官はもう残っていないか? もし心当たりがあれば教えて欲しい」
 そう続けて問うサヨコに、長は首を横に振り、自分が知る限り九月ごろより冥海機は見ていないと返した。
「なるほど、ここには冥海機の方たちが居ないようですが、何か異変でもあったんですか? 例えば、近くに怪物が出たんでそっちに対応するために出払った、とか」
 今度は居なくなった原因を問いかける冷桜であったが、集落の長はこれも首を振る。
 冥海機は一斉に姿を消し、ニュージーランドにはもう残っていないこと。
 怪物かどうかは分からないが、撤退する前に何か大きな戦いがあったようで、その影響で冥海機は島を離れ今はフローラリアたちがニュージーランドを支配していることを告げる。
「この近くだとほら、あの丘の向こうに林が見えるだろう。あれがこの島最大の冥海機様の基地だった場所で……今度はフローラリア様の妖精郷にするんだとさ」
 この集落の若者は毎日あの冥海機の基地跡に向かい、残された近代施設を破壊し植林をする。そして対価の食糧を受け取り集落に戻る……を繰り返していると言う。
 集落の住民はこれ以上のことは知らないと言う。これ以上詳しいことを調べるには、直接基地跡に向かうしかなさそうだ。
 そして、この集落を始めとするニュージーランドの住民の生活を脅かすフローラリアも同時に排除せねばなるまい。
 そう集落の長から話しを聞いたサヨコと冷桜、サンダーの三人は頷き合うと、冥海機の基地跡へと向かうのであった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【口福の伝道者】LV1が発生!
【建物復元】LV1が発生!
【アイテムポケット】LV1が発生!
効果2【凌駕率アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV2が発生!

月鏡・サヨコ
七曜の戦の結果を踏まえ、ニュージーランドから他所にエルドラードや復讐者との戦闘に有益な兵力が移動した
以後の管理は戦後に加入したフローラリアに任せ、冥海機は放置を決め込んでいる……といったところか

……ここが重要な拠点ではない、と分かっただけでも収穫
後はフローラリアを殲滅し、民間人の安全を確保しよう

フローラリアが作業に勤しむ現場に向かい、物陰から突然現れて先制攻撃を敢行する
――『零式弾・広域砲撃』
≪巡洋戦艦海戦装『黒姫』≫から放つ榴弾によって、敵群を一網打尽に粉砕してやろう
爆風と飛び散る破片が広範囲に威力を発揮するはずだ

反撃に対しては≪電気投擲鞘『斗號』≫の電磁加速機構で≪対艦軍刀『銀鉤』≫を迅速に抜刀
襲い来る根を斬撃で薙ぎ払い、締め上げを防いだり、軌道を逸らして見当違いの場所に絡みつかせることで威力を抑える

反撃を捌いた後は混乱状態の敵に追撃を
【泥濘の地】で移動速度を鈍らせ脱出を許さず殲滅する
貴様達フローラリアが愚鈍であろうと、その気質は悪辣さを否定しない
……葉の一片すら残さず、焼却してやる


鳩目・サンダー
アドリブ、連携歓迎です。

フローラリアとは半端に友好を得ようとしたので拗れた、と見てはいる。
そしてあたしもその片棒を担いだ。

あの頃は人に無害なクロノヴェーダもいるかもしれない、殺し合わずに済むならそれがいい、とあたしも無邪気に思っていた。

これからあたしらディアボロスが皆寿命でくたばるまで、もしかしたらその後も、裏切りの怨恨は尾を引くんだろうな。

……だから、一縷の望みをかけて、お前たちを根絶してみようと思う。

使うパラドクスはエコーチェンバー。

対するは「仇花」か。いわばディアボロスに効く神経毒……。
だが生憎これは逆説連鎖戦。
どれほど面倒くさそうな攻撃だろうと、結局は耐えられるか、避けられるかしかありはしない。

個人的には、総身を覆いつつボディラインが出るあんたらのデザインは嫌いじゃないんだが……。

ぐちゃぐちゃになってもらおうか。


●冥海機の基地跡へ。
 住民への慰撫を終え、集落を後にしたディアボロスたちは、フローラリアによって第二の妖精郷を建造していると言われている冥海機基地跡へ向かう。
「冥海機が姿を消したのが九月ごろ……つまり七曜の戦の結果を踏まえ、ニュージーランドから他所にエルドラードやディアボロスとの戦闘に有益な兵力が移動した。以後の管理は戦後に加入したフローラリアに任せ、冥海機は放置を決め込んでいる……と言ったところか」
 道中、そう呟くのは月鏡・サヨコ(水面に揺らぐ月影・g09883)。
 今年の八月に行われた、全てのディヴィジョンが繋がる≪七曜の戦≫……それに大敗した冥海機軍は、残る戦力を集結するためにニュージーランドを放棄した、そう彼女は考えていた。
「……ニュージーランドが重要な拠点ではない、と分かっただけでも収穫。後はフローラリアを殲滅し、民間人の安全を確保しよう」
 冥海機はおらずともフローラリアたちが居る限り、現地の住民に安寧は訪れない。そう判断したサヨコは情報収集からフローラリア殲滅へと戦略方針の舵を切る。
「フローラリア、か……フローラリアとは半端に友好を得ようとしたので拗れた、と見てはいる。そしてあたしもその片棒を担いだ」
 フローラリアの殲滅、その言葉に残念そうな顔を見せるのは鳩目・サンダー(ハッカーインターナショナル同人絵描き・g05441)であった。
 彼女たちとは、一度は共闘の手を取り合った仲……仲間になれるかも、そう思った者も多いだろう。
「あの頃は人に無害なクロノヴェーダもいるかもしれない、殺し合わずに済むならそれがいい、とあたしも無邪気に思っていた。……これからあたしらディアボロスが皆寿命でくたばるまで、もしかしたらその後も、裏切りの怨恨は尾を引くんだろうな」
 だが、運命はディアボロスとフローラリアを決別させた。ディアボロスによる裏切りと言う形で。
「……だから、あたしは一縷の望みをかけて、お前たちを根絶してみようと思う」
 そう告げる彼女の前に現れたのは、トループス級フローラリア『リコリス・スノードロップ』の集団。
 何か作業をしていたのか、彼女たちはディアボロスの姿を見ると手にした荷物を落とし、統制を失い右往左往し始めた。

『ディアボロスよ、ディアボロス!』
『逃げなくちゃ、でも何処へ!?』
『ロザリア様へ知らせないと!!』
 ピーチクパーチクとまるで獣が現れた小鳥のように騒ぎ立てる『リコリス・スノードロップ』の姿に、サヨコは先制の砲撃を放つ。
「貴様たちフローラリアが愚鈍であろうと、その気質は悪辣さを否定しない……葉の一片すら残さず、焼却してやる! 零式弾・広域砲撃!!」
 重巡級と戦艦級の中間的性能で快速・高火力の海戦装、『巡洋戦艦海戦装『黒姫』』の二対三連装の主砲をフローラリアたちに向けると、薬室内に装填された榴弾を発射する。
 放たれた榴弾は空中で炸裂し弾頭が弾け、混乱するフローラリアたちに炎の雨が降り注ぐ。
『熱い! 熱い!!』
『焼けちゃう、枯れちゃう!?』
 混乱し、反撃もままならぬフローラリアたちはその場から逃走を計ろうとする……だがサヨコは足元を泥濘にする【泥濘の地】で移動力を制限し、逃走を防ぐ。
「個人的には、総身を覆いつつボディラインが出るあんたらのデザインは嫌いじゃないんだが……。ぐちゃぐちゃになってもらおうか」
 逃げれないリコリス・スノードロップたちに、残念そうにそう呟いたサンダーはパラドクスで彼女たちを閉じ込める空間を生み出す。
「聴きたいことだけ聴いているがいいさ!」
 フローラリアたちが閉じ込められた空間は、電磁波、音波、敵自身の攻撃など様々なものを反射、増幅しいつまでも残響させる。
 逃げたい、逃がしてと言う言葉がパラドクスで生み出された空間から響いてくるが……段々とその言葉は少なく、小さくなっていき、やがて潰えた。
『ねえ、一縷の望みってなぁに? 教えてくれると嬉しいんだけど』
 ふぅ、とリコリス・スノードロップの集団を殲滅し、一息ついていたディアボロスたちの背後から突然投げかけられたその声に、サンダーとサヨコがバッと振り返る。
 そこには、くすくすと楽しそうな笑みを浮かべた、アヴァタール級フローラリア、『茨の処刑人ロザリア』の姿があった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【泥濘の地】LV1が発生!
【ハウスキーパー】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV2が発生!

鳩目・サンダー
アドリブ、連携歓迎です。

笑ってる場合かね。こっちは泣きそうなんだが。
使うパラドクスはフィルターバブル。語源通り自分の都合のいいものしか通さない泡の防壁。
茨の抱擁にはてさてどこまで対抗できるものか。

仲間と包囲する立ち位置を取る。
話を聞く限り戦うつもりなんだか優雅に逃げるつもりなんだかわからんのだが、逃げ場を塞いで損することはない。

何やら脱出ルートっぽいギミックは突撃アンドデストロイだ!

あんたはここで泥臭く生存競争してもらう。植物らしくな。


三間・勲
(連携アドリブ歓迎)
救援機動力で先んじて調査に入って下さった皆さんに加勢します

僕達は既にオーストラリアを奪還した上に、ソロモン諸島でフローラリアの再起の芽を摘みました
本来の歴史を取り戻す戦いである以上、それを否定するクロノヴェーダとの交友も一時的な物となる事は避けられないのかもしれませんが……辛さや割り切れない気持ちも決して否定はできません
その想いも胸に留めて僕は戦います

脱出の罠、植物で作られているなら軍刀で斬れたりしないかな……?どさくさに紛れて破壊を試みてみましょう
薔薇の花に乗ったらぴょーんと跳べる原理はちょっと理解できないけれど、この花の部分は特に柔らかそうで壊しやすいかも

戦闘に移れば包囲を担って下さる味方と〈陣形〉を成して敵を追い詰めます
僕は軍刀を用いて〈臨機応変〉に応戦します
反撃の斬撃は軍刀で受け、【ガードアップ】で耐えつつ他各種戦闘効果もお借りして戦います


月鏡・サヨコ
ダーナが滅びたのは、復讐者にとっての利用価値が尽きたからじゃない
結局のところ、その在り方がクロノヴェーダでしかなかったから

罪なき人々を洗脳し、搾取することでしか繫栄できない存在
冥海機との本質的な違いは、何一つない
……ならば、冥海機と同じように破壊し尽くすだけ

敵は脱出の罠を作動させると壁が出来ると言っていた
つまり……罠に到達される前に先んじて作動させてしまえば、生成された壁が敵の退路を阻むのでは?

【泥濘の地】で敵の歩みを鈍らせつつ、戦いの混乱に乗じて桂を全速力で走らせる
敵より先に植物罠に到達させ、罠を作動させよう
単に乗るだけでいいならそうして、引っ張るパーツなどがあれば顎で咥えさせて対応する

桂が罠を作動させて壁を形成するか、この方法ではダメだと分かった段階で攻撃に転じる
『高出力殺傷電波砲「Z」』によって、敵の植物体を焼却してやろう
……罠を作動できていない場合は、この高熱での破壊を狙いたい
反撃の鎌は≪海戦装用増設防盾≫で受け止めて防ごう

貴様達の戦いは既に終わった
――草生す屍となって、土へ還れ


●ニュージーランド偵察決戦……茨の処刑人。
「笑ってる場合かね、こっちは泣きそうなんだが」
『あら、そう……会話はなしと言うことですね、残念ですわ。……それでは、お暇させて頂きますわ』
 ニュージーランド……その冥海機の基地跡緒で、混乱する『リコリス・スノードロップ』を撃破したディアボロスたち。
 直後に現れたアヴァタール級フローラリア『茨の処刑人ロザリア』に笑いかけられた鳩目・サンダー(ハッカーインターナショナル同人絵描き・g05441)は、素直な気持ちを彼女に告げる。
 それを聞いたロザリアは、あら残念、と言う表情を浮かべながら立ち上がると、基地の外へと向かい歩き出す。
「待ちなさい、ここから逃がす訳にはいきません!」
 腰にベルトで吊るした鞘から軍刀を引き抜いた三間・勲(漁火・g10186)が、ロザリアの行方を遮るように現れる。
「みなさん遅れてすみません、ここからは僕も加勢します」
 そう告げる勲の胸中は複雑であった。
「(僕たちは既にオーストラリアを奪還し、ソロモン諸島でフローラリアの再起の芽を摘んだんだよ……本来の歴史を取り戻す戦いである以上、それを否定するクロノヴェーダとの交友も一時的な物となる事は避けられないのかも知れないんだ。……辛さや割り切れない気持ちも決して否定はできない、でも戦わなくっちゃだよ)」
 そう気持ちを整理し、軍刀を握る勲の目には迷いは既にない。
 断ち切る者は断ち切る。ロザリアを睨みながら、仲間たちと包囲するように陣形を作る勲。
「ダーナが滅びたのは、ディアボロスにとっての利用価値が尽きたからじゃない。結局のところ、その在り方がクロノヴェーダでしかなかったから……罪なき人々を洗脳し、搾取することでしか繫栄できない存在。冥海機との本質的な違いは、何一つない……ならば、冥海機と同じように破壊し尽くすだけ」
 ロザリアを包囲する三角形の最後の頂点。月鏡・サヨコ(水面に揺らぐ月影・g09883)は海戦装から電磁波を放ちながら、フローラリアは滅ぶべきして滅んだのだ。そして生き残りもまた滅ぼさなくてはならない、そう言い放つ。
『……色々言いたいことはありますが、殺されるのはゴメンこうむりますの。改めて失礼させて頂きますわ』
 ディアボロスの様子を窺っていたロザリアであったが、形勢的に不利を理解しているのか包囲が狭まった時点で駆け出し始める。
 彼女が向かったその先に脱出のための植物罠があるのだろう。
 逃走を止めるため、ディアボロスたちも動き出す。

「逃げるつもりなのは分かってる。だからあんたはここで泥臭く生存競争してもらう……植物らしくな!」
 逃走するロザリアに並びかけたサンダー。彼女はパラドクスで生み出した泡の防壁をロザリアの前へと展開する。
「お前の話は聴きたくない、お前の価値観を受け入れない……お前は通さない、フィルターバブル!」
『くっ、通れない!? 邪魔をして……茨よ、かの者を抱擁せよ!』
 泡の障壁で身動きが取れなくなったロザリアは、サンダーの周辺に無数の茨を召喚すると縛り上げるように拘束し、同時にその棘で肌を切り刻む。
「いたたたッ! ちくしょう、この身体は引っ掛かりが過ぎる!」
 各々のパラドクスでほぼ同時に拘束されたサンダーとロザリア。拘束されやすいグラマラスな自らの肢体に文句を言いつつ、サンダーは絡みついた茨を引き千切る。
「ちくしょう、折角の玉の肌を……植物のくせに」
『そう言うあなたの泡も邪魔でしたわ……人間のくせに』
 技の発動が同じなら、その拘束が解けるのもほぼ同じ……だが、その時には次の仕込みが済んでいた。
『手間を取られました……。んっ、足元が泥濘に……?』
 泡の防壁を突破したロザリアが一歩踏み出したその時、彼女の脚が地面の泥濘に捕まる。
「かかったな……桂、駆け抜けろ!」
 それはサヨコが放った地面を泥濘に変える【泥濘の地】のパラドクス効果。
 足を取られるのは僅かかも知れないが、その時間があれば彼女のサーヴァント、パンツァーハウンドの『桂』を植物罠まで走らせるには充分な時間であった。
「わぉーーん!!」
『ああ、それは!!』
 巨大な薔薇の花に桂が飛び乗る。次の瞬間、桂とディアボロス、そしてロザリアの間に茨の壁が生み出された。
 そして同時に桂は一気に育った薔薇の花に飛ばされ彼方へ飛ばされる……ドップラー効果でだんだんと遠くなる鳴き声に、これに乗られていれば追跡は不可能だったとディアボロスたちは悟る。
『な、なんてことを……』
「逃げられなくなったね、さあ貴様たちの戦いは既に終わった。……草生す屍となって、土へ還れ」
 逃げ道である植物罠への道を自ら仕掛けた罠で塞がれ、茨の壁を叩くロザリアへと向け、彼女を追い詰めたサヨコがそう宣告するのであった。

「さあ、逃げ場はなくなった……次はその植物体を焼却してやろう」
『くっ、これで追い詰めたと思わないでください!』
 強がるロザリアに向けて、サヨコが『試製型攻性電探』から強烈な指向性電磁波を放ち、彼女を急速に加熱させる。
 『高出力殺傷電波砲「Z」』……原理としては電子レンジのような物だが、パラドクスに昇華されたことで強烈な熱線砲として進化していた。
『身体が、弾ける……!? ですが……!』
 電磁砲の弱点、それは物理的な障壁を持たないこと……サヨコまでの間が無防備であるのを見たロザリアは、真紅の大鎌を構え電磁波の中を駆ける。
 何度も繰り返した、この大鎌を何度も振り下ろした。例え電磁砲で身体が燃えていても……その動きは骨身に染みついている。
 流れるような動きで大鎌が振るわれ、しかし間一髪のところでサヨコが展開した『海戦装用増設防盾』で受け止められる。
「首を狙って来ると思ってました……一点集中なら、防ぐのも容易い物です」
 そんな……と愕然とした顔をするロザリアに、冷静に現実を突きつけるサヨコ。
「サヨコさん、下がってください……あとは僕が」
 軍刀を構え、サヨコとロザリアの間に割って入った勲は真紅の鎌に意識を向ける。
 その鎌はまるでロザリアの生き血を吸うかのように彼女の魔力を注がれ、血のような真っ赤なオーラを纏い始める。
 ……どうやら、最後の一撃に全力を賭けるつもりだ。そう判断した勲は、ふぅと一息吐くと両手で軍刀の柄を握りしめる。
『……行きます』
 ぐっ、っと泥濘に足を取られつつも、ロザリアは力強く踏み込み勲へと向けて駆けだす。
 高速の移動からの斬撃……だが足場が悪いため、何時もより速度が出ていない。
 それが勝負の分かれ目であった。
「防げる……これで終わり、です!」
 振り下ろされる真紅の大鎌、その一撃をパラドクスで見切った勲は敵の攻撃を受け流しつつ反撃の一閃を振り下ろす。
『そ、そんな……妖精郷に帰りたかっただけなのに……』
 ロザリアが中途半端な高速で迫ったことが、カウンターで有利に働いた。
 末期の言葉を口にする彼女を両断した勲は、軍刀を鞘に納めつつロザリアを見る。
「せめて、次に産まれるなら平和な世の中で咲く花になれますように……です」
 フローラリアに思う気持ちもある勲は、そう願わざるを得なかった。

 ニュージーランドには障害となる物は無かった。そう報告するディアボロスたち。
 そして、オーストラリアへの帰還が始まる。
 オーストラリアの帰還が進めば豊富な農作物や、特に畜産物が新宿島へ運ばれることだろう。
 それは食糧事情に貧していた新宿島、いや最終人類史の人々に救いをもたらす。
「早く新宿島で思いっきり焼肉がしたいぜ、打ち上げと言えば焼肉だよな!」
 新宿島へ戻るパラドクストレインの中でサンダーが呟く。
 イベントの打ち上げと言えば焼肉、だが生肉の入手手段が限られている新宿島では贅沢品。
 しかし、オーストラリアの帰還が済めば大量の肉類が手に入る……それでする焼肉が今から楽しみなサンダーなのであった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【クリーニング】LV1が発生!
【神速反応】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!
【能力値アップ】がLV3になった!

最終結果:成功

完成日2023年12月17日