武蔵鎖国砦攻略戦

 最終人類史から天正大戦国の『武蔵国』への逆侵攻を成功させたディアボロスは、武蔵国の制圧に向けて侵攻を開始しました。
 武蔵国は東京都と埼玉県に当たる地域ですが、史実における中心部(江戸東京)は最終人類史に属しており、『江戸城』などは存在していません。

 そのため発展に乏しいようですが、ディアボロスへの対抗策として多くの『鎖国砦』が建設されています。
『鎖国砦』の地下には、生贄用のヒルコ達が多く囚われており、全ての『鎖国砦』が完成した後は、強大な儀式により排斥力を高め、ディアボロスの侵入を阻止しようとしているようです。

 ですがディアボロスが迅速に武蔵国へ侵攻したことで、『鎖国砦』の建設はいまだ途上にあります。
 建設中の砦に攻め込み、敵を撃破して、囚われているヒルコ達を救出してください。

松平信康

紅葉の錦、野湯の渓谷(作者 志稲愛海
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#天正大戦国  #武蔵鎖国砦攻略戦  #武蔵国  #鎖国砦  #ヒルコ 


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 秋が深まり冬へと移ろい始めるこの時期、奥武蔵の渓谷が紅の彩りに燃える。
 人の手が及んでいない自然のままの紅の森に、川魚も泳ぐ清らかで豊かな水を湛える清流。
 そして、鎌倉時代に手負いのシカがケガを治しているのを猟師が発見したとも言われている、湧き出る湯。
 けれどこの時代、手つかずの深い森の渓谷に足を踏み入れる者などおらず。
 美しく紅葉するこの光景を……囚われたヒルコ達は、見ることも知ることもできない。

 そして城の板の間で配下からの報告を聞く、松平信康も。
『武蔵鎖国砦の建設はまだ終わらぬのか』
『なにぶん、一般人に建築させねばならないため、あと半月はどうしても……』
『父上から授けられた秘策たる『鎖国砦』も、準備が間に合わなければ絵に描いた餅だ』
 紅葉を愛でる余裕すらもなく、焦りをみせていて。
 急かすように配下達へとこう命じるのであった。
『死んだ一般人の代わりは、いくらでも送り込む。人足を使い潰すつもりで、工期を早めるのだ』

●武蔵鎖国砦攻略戦
「秋といえば、真っ赤な紅葉って印象なの。紅葉の錦、神のまにまに、というお歌は、コノカも知ってるの!」
 花宮・小乃香(ヒルコの修験覚者・g08451)はそう集まってくれた皆を見上げ、話を聞いてくれる礼を告げた後。
 きりりと表情を改めて引き締め、今回の案件の詳細を説明する。
「今回の行き先は天正大戦国、武蔵国逆侵攻作戦を成功させたことで、武蔵国への侵入ができるようになったの。ですが、武蔵国の支配者であるジェネラル級天魔武者『松平信康』は、復讐者の侵入を防ぐために、ヒルコを生贄にした大規模な儀式を行おうとしているようなの……」
 自身も過去に生贄として過ごしてきた小乃香は、思わず俯いてしまいそうになるけれど。
 ぐっと顔を上げ、毅然と続ける。
「その儀式の準備として、武蔵国の山間部の至る所で『武蔵鎖国砦』の建設が行われているようなの」
 この砦が完成し、ヒルコを生贄にした儀式を行う事で、武蔵国の排斥力を高めて。
 ディアボロスの侵入を防ごうという事らしい。
「ですが幸い、この砦の完成には、まだ時間が掛かるようですので。建設中の砦に潜入し、生贄として捕らえられているヒルコを救出して、砦の破壊を行っていただきたいの」

 それから小乃香は、作戦の詳細を語り始める。
「パラドクストレインは、敵に悟られぬよう、今回向かっていただく建設中の砦から少し離れた場所に到着するの。整備など勿論されていない、深い山間の森なのだけれど。美しい渓流が流れているので、渓流沿いを進めば、迷うことなく目的の砦に到着するの。それに紅葉がちょうど今色づいていて、すごく真っ赤らしいの!」
 11月下旬から12月上旬にかけての今の時期、奥武蔵の山間や渓谷は紅葉が丁度見頃を迎えていて。
 燃ゆるような、息を飲むほどの秋の絶景が広がっているという。
 また、鎌倉時代に野生のシカがケガを治しているのを猟師が発見したとも言われている温泉も湧き出ているようだ。
 それほど広かったり深いわけでもない未整備の野湯であるため、楽しむにしても足を浸す程度となるが。
 秋の絶景を眺めながら、足湯でひといき休憩するも良し。
 渓流に流れる水は澄み渡っていて美しく、紅に染まる森を水面にも映して。
 アユや、少し時期は過ぎて数は減ってはいるようだがヤマメやイワナ等も、もしかしたらまだ釣れるかもしれない。
 火の取り扱いには勿論注意しながらになるが、集めた落ち葉で焚火もできるから。
 持参した食材や釣った魚を焼いたりして、腹拵えの休憩を取るのもいいだろう。
 砦への道すがら、絶景を観光するのもまた、作戦を決行する前に英気も養えるし。
 そんな日常を楽しむことが、ディアボロスの力にもなるだろう。

 そして、砦へと到着すれば。
「砦は完成していないため、忍び込むのは難しくないの。砦を囲う壁の一部が建設途中で、侵入はとても簡単なの。それに、工事現場の監督やヒルコの世話なども一般人の方たちが行っているので、時折やってくる天魔武者の監視に気を付けて、飛翔をはじめとした派手な行動を避ければ、砦へ侵入すれば問題はないの。そして侵入を果たせば、今度は派手に砦を破壊しつつ、砦を守ろうと現れる天魔武者と戦って撃破して欲しいの。ヒルコたちは、建設工事の関係で現在は砦の離れに囚われていますから、砦の破壊の際は気にかけなくて大丈夫なの。天魔武者を撃破した後は、残りの砦を徹底的に破壊し、そしてヒルコを保護して撤退してください」
 そして、人足として連れて来られた一般人は、自分の村に逃げ帰るなりすると思われるが。
 だがヒルコは、たとえ逃げ帰っても、天魔武者に見つかればまた生贄として囚われてしまうだろうし。
「囚われているヒルコたちは生活力の面で、逞しく生きることに少しだけ不安があるので……彼ら彼女らが当面暮らせるよう、『隠れ里』の整備を手伝ってあげたり、生活していく上で助言をしたり、してあげて欲しいの」
 小乃香を見ていても、小柄と言う事などもあり、囚われた籠の鳥状態な生活を強いられていたりする生い立ちなどから。
 サバイバル生活を難なくこなせるような逞しさは、囚われたヒルコ達にもなさそうであるので。
 色々と手伝ってあげてから、帰還して欲しいというわけである。

 それから小乃香は改めて皆を見上げて。
「排斥力を強めて、復讐者の侵入を防ぐ『鎖国砦』の儀式が完成してしまいますと、武蔵国から北上して北海道に向かうといったような作戦も難しくなってしまうの。なので、そうさせないためにも、確実に砦の破壊を行っていただきたいの」
 ぐっと気合いを入れながら告げつつ、ディアボロスの皆を案内する。
「鎖国砦は、現在の埼玉県の山間部などに建設されているようなの。武蔵国は、本来でしたら国の中心と言っても良い場所であるのですが、江戸城を含む東京23区が海になっているため、発展度はかなり低いようなの」
 そんな燃えるような紅葉が美しい、天正大戦国の武蔵国行きのパラドクストレインへと。

●囚われしヒルコ達
「牢にいるあいつらはいいご身分だよなァ、何もせずに食事が貰えるんだからよ」
「だが、酷い扱いをしたり万一のことがあったら、俺達の命はないからな」
「世話するのも気にくわないが……」
 苛酷な労働を日々強いられ、ろくな食事もとれぬ一般人の人足にとっては、何もせずとも食事を与えられているヒルコ達への印象は、決していいとはいえないようであるが。
「じゃあ私が、あの子たちの世話をしてきますね」
 中には、同情的に世話をしてあげている心根が優しい人も、極僅かだがいるようで。
 第一、ヒルコへ酷いことをすれば天魔武者に殺されるため、一般人がヒルコ達に危害を加えることはないようである。
 そして囚われたヒルコ達も、励まし合いつつも苦悩していた。
「生贄になるのは構わないわ。それが、人のためになるならば。……でも」
「もしも儀式が行われても、きっとそれで人達を救うことにはならなそうだよね……」
「働かされている人たちも、このままではきっと死んでしまうわ。うぅ、何とかできないの……」
「いつも食事を運んでくれたり世話をしてくれている人も、酷いことをされていないといいのだけれど」
「ぼくたちは囚われの身ではあるものの、非力で、有難くも人の手を頼ってこれまで生かされてきた……それが心苦しいよ、自分達の力の無さが」
「でもだからこそ、自分達ができることをやるために……生きる望みは失わずいましょう」
 片足を鎖で繋がれ、牢に囚われているヒルコは3人。
 少女の双子と、双子の幼馴染みである少年のヒルコ達である。
 ヒルコという種族に生まれたからには、いずれ生贄となる運命であることへの覚悟はできていても。
 他者に関する酷い仕打ちには、ひどく心を痛めてしまう。
 どうしようもできない今も、非力である自分達に対しても、とてももどかしく思っているようだ。
 そんな3人が囚われている牢は、工事の関係で今は砦の離れにある。
 砦で何か騒ぎがあってもわからない程度には離れており、たとえ砦で何かあっても影響はないだろうし。
 囚われの身であるこの環境が劣悪なのは変わりないが、生かされてはいる。
 そう、少なくとも……砦が完成し、ヒルコの命を使った儀式が行われるまでは。


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【士気高揚】
1
ディアボロスの強い熱意が周囲に伝播しやすくなる。ディアボロスから「効果LV×10m半径内」の一般人が、勇気のある行動を取るようになる。
【水源】
1
周囲に、清らかな川の流れを出現させる。この川からは、10秒間に「効果LVトン」の飲用可能な水をくみ上げる事が出来る。
【怪力無双】
2
周囲が、ディアボロスが怪力を発揮する世界に変わる。全力で力仕事をするならば「効果LV×3トン」までの物品を持ち上げる事が可能になる。
【悲劇感知】
1
「効果LV×1時間」以内に悲劇が発生する場合、発生する場所に、ディアボロスだけに聞こえる悲劇の内容を示唆する悲しみの歌が流れるようになる。
【未来予測】
1
周囲が、ディアボロスが通常の視界に加えて「効果LV×1秒」先までの未来を同時に見ることのできる世界に変わる。
【強運の加護】
1
幸運の加護により、周囲が黄金に輝きだす。運以外の要素が絡まない行動において、ディアボロスに悪い結果が出る可能性が「効果LVごとに半減」する。
【現の夢】
1
周囲に眠りを誘う歌声が流れ、通常の生物は全て夢現の状態となり、直近の「効果LV×1時間」までの現実に起きた現実を夢だと思い込む。
【罪縛りの鎖】
1
周囲に生き物のように動く「鎖つきの枷」が多数出現する。枷はディアボロスが命じれば指定した通常の生物を捕らえ、「効果LV×2時間」の間、移動と行動を封じる。
【託されし願い】
1
周囲に、ディアボロスに願いを託した人々の現在の様子が映像として映し出される。「効果LV×1回」、願いの強さに応じて判定が有利になる。
【避難勧告】
1
周囲の危険な地域に、赤い光が明滅しサイレンが鳴り響く。範囲内の一般人は、その地域から脱出を始める。効果LVが高い程、避難が素早く完了する。
【プラチナチケット】
1
周囲の一般人が、ディアボロスを関係者であるかのように扱うようになる。効果LVが高い程、重要な関係者のように扱われる。
【隔離眼】
1
ディアボロスが、目視した「効果LV×100kg」までの物品(生物やクロノ・オブジェクトは不可)を安全な異空間に隔離可能になる。解除すると、物品は元の場所に戻る。
【泥濘の地】
1
周囲の地面または水面が泥濘に変わり、ディアボロスは指定した「飛行できない対象」の移動速度を「効果LV×10%」低下させられるようになる。
【エアライド】
2
周囲が、ディアボロスが、空中で効果LV回までジャンプできる世界に変わる。地形に関わらず最適な移動経路を見出す事ができる。
【冷気の支配者】
3
ディアボロスが冷気を自在に操る世界になり、「効果LV×1km半径内」の気温を、最大で「効果LV×10度」低下可能になる(解除すると気温は元に戻る)。ディアボロスが望む場合、クロノヴェーダ種族「アルタン・ウルク」の移動速度を「効果LV×10%」低下させると共に、「アルタン・ウルク」以外の生物に気温の低下による影響を及ぼさない。
【モブオーラ】
3
ディアボロスの行動が周囲の耳目を集めないという世界法則を発生させる。注目されたり話しかけられる確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【修復加速】
1
周囲が、破壊された建造物や物品の修復が容易に行える世界に変わる。修復に必要な時間が「効果LV1ごとに半減」する。
【植物活性】
2
周囲が、ディアボロスが指定した通常の植物が「効果LV×20倍」の速度で成長し、成長に光や水、栄養を必要としない世界に変わる。
【土壌改良】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の地面を、植物が育ちやすい土壌に変える。この変化はディアボロスが去った後も継続する。
【液体錬成】
1
周囲の通常の液体が、ディアボロスが望めば、8時間冷暗所で安置すると「効果LV×10倍」の量に増殖するようになる。
【建造物分解】
1
周囲の建造物が、ディアボロスが望めば1分間に「効果LV×1トン」まで分解され、利用可能な資源に変化するようになる。同意しない人間がいる建造物は分解されない。
【書物解読】
1
周囲の書物に、執筆者の残留思念が宿り、読むディアボロスに書物の知識を伝えてくれるようになる。効果LVが高くなる程、書物に書かれていない関連知識も得られる。
【口福の伝道者】
6
周囲が、ディアボロスが食事を摂ると、同じ食事が食器と共に最大「効果LV×400人前」まで出現する世界に変わる。
【パラドクス通信】
2
周囲のディアボロス全員の元にディアボロス専用の小型通信機が現れ、「効果LV×9km半径内」にいるディアボロス同士で通信が可能となる。この通信は盗聴されない。
【クリーニング】
1
周囲が清潔を望む世界となり、ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の建造物や物品が、自動的に洗浄殺菌され、清潔な状態になる。
【アイテムポケット】
8
周囲が、ディアボロスが2m×2m×2mまでの物体を収納できる「小さなポケット」を、「効果LV個」だけ所持できる世界に変わる。
【アイスクラフト】
1
周囲が、ディアボロスが、一辺が3mの「氷の立方体」を最大「効果LV×3個」まで組み合わせた壁を出現させられる世界に変わる。出現させた氷は通常の氷と同様に溶ける。
【防衛ライン】
2
戦場が、ディアボロスが地面や床に幅10cm、長さ「効果LV×10m」の白い直線を出現させられる世界に変わる。敵はこの直線を突破できず、上空を飛び越える場合、最低「効果LV」分を要する。直線は戦場で最初に出現した1本のみ有効。

効果2

【能力値アップ】LV4 / 【命中アップ】LV4 / 【ダメージアップ】LV10(最大) / 【ガードアップ】LV3 / 【凌駕率アップ】LV3(最大) / 【フィニッシュ】LV3(最大) / 【反撃アップ】LV3 / 【リザレクション】LV1 / 【ラストリベンジ】LV2 / 【先行率アップ】LV2 / 【ドレイン】LV4 / 【アヴォイド】LV1 / 【ダブル】LV1 / 【ロストエナジー】LV5 / 【グロリアス】LV1

●マスターより

志稲愛海
志稲愛海です。
よろしくお願いいたします!

●各選択肢について
 ①→③→④→②の順で進行予定です。
 日常選択肢①②は採用人数に制限は設けず、特に①は長めに受付する予定です。

①絶景を観光しよう
 目的地への道すがら、折角なので、燃ゆるような紅葉で染まる山間の渓谷の絶景を観光がてら進んでください!
 明るい時間帯で、できることなどはOPに記載している通りです。
 秋の絶景を眺め進みつつ、足湯で休憩したり、釣りをしたりもできます。
 野湯は足湯程度のものになります。川魚も、釣れるかはともかく泳いでいます。
 食材や食べ物飲み物や道具等の持ち込みは、山間の移動に支障がない、持ち運べる範囲でしたら可能です。
 折角ですので、砦までの道中も、ご自由に楽しんでください!

③👾敵施設破壊戦闘『天魔忍軍・豪傑型』
 砦への侵入は容易く、派手な行動をしなければ簡単に侵入できます。
 逆に侵入後は砦を派手に破壊し、やって来たトループス級の群れを撃退してください。

④👿アヴァタール級との戦闘『赤兜』
 同じく騒ぎを聞きつけやって来たアヴァタール級との戦闘です。
 砦の完全な破壊とヒルコの救出を成すためにも、この敵もきっちり倒してください。

②ヒルコの隠れ里
 囚われたヒルコを助け出し、彼らが当面暮らせるような手助けをしてあげてください。
 暮らせる『隠れ里』の整備を手伝ってあげたり、生活していく上での知恵や知識や助言などを伝えたり。
 言葉をかけたり、楽しく交流したりなど、皆様それぞれのやり方でヒルコ達を助けてあげてください。
 今回助け出すヒルコはOPの通り、少女の双子と少年の、3人のヒルコです。
 心根優しく穏やかな良い子たちですが、逞しく生活していくということには余り慣れていないようです。
 この選択肢が成功しましたら、完結となります。

●他
 進行や受付状況等はマスターページにてお知らせしますのでご確認下さい。
 公序良俗に反する事、他人への迷惑行為、20歳未満の飲酒喫煙は厳禁です。
 20歳以上でも明らかに未成年に見える姿の方の飲酒喫煙はマスタリングする場合もあります。

 皆様のご参加をお待ちしております!
208

このシナリオは完結しました。


『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。


発言期間は終了しました。


リプレイ


ユオ・ルスカ
アドリブ歓迎
他の方と絡めてもOK

【心情】
同じ紅葉とて土地が違えばこうも違いましょうか。
紅葉の文字通りのなんと美しい紅の色付きか。
故郷は殆ど黄色でしたな、この国で紅の葉と書く意味をようやく理解出来ました。
紅葉の姓を持つ者として(ルスカはフィンランド語で紅葉)、胸が躍らないと言えば嘘になりましょう。
しかし、この絶景を前に死に行く人々、見ることも叶わず命を捧げる子供らがいると思うと…。
…いや、さればこそ楽しまねば。楽しみを知り、それをかの子らにも体験させるを誓う為に。

【行動】
紅葉の森へと分け入って行きましょう。
地面に引き摺る衣に紅葉が付くのも厭わず、むしろ幼い頃は黄葉で身を飾った物だと懐かしみ。
時折立ち止まって樹木に触れて見上げ、この地の過ごした歴史に思いを馳せるとします。歴史書のひとつも持参するんでしたな。
我は森での移動は慣れているとはいえ、異国の土地。足元には注意して、今後のことも考えて十分に慣らしておくとしましょう。
渓流へと至れば水で顔を洗い、気持ちを切り替え。
さあ、成すべきを成さねば。


 きっと少し前までは、こんもり青々とした木々の彩が広がっていたのだろうけれど。
 季節は移ろい、巡り来た秋……森の景色は、がらりとその彩りを変える。
 まるで森が燃えているかのような、真っ赤な色に染まって。
 くるりと絶え間なく舞い降る葉は小さな炎のようで。秋の森をより深く染め上げていく、地に積もる色たち。
 そして進むたび、さくりと小気味良い音を耳にしながらも楽しむのは、積もった葉を踏みしめる感触。
 そんな秋の森を歩むユオ・ルスカ(Lopussa kiitos seisoo・g10632)は視線を巡らせつつ、感嘆の溜息を漏らしてしまう。
(「同じ紅葉とて土地が違えばこうも違いましょうか」)
 ……紅葉の文字通りのなんと美しい紅の色付きか、と。
 いや、故郷でも、秋になれば木々の葉は色づいていたのだけれど。
(「故郷は殆ど黄色でしたな、この国で紅の葉と書く意味をようやく理解出来ました」)
 眼前の景色を染めているのは、知っている彩りとは、また全く違う色。
 それにやはり、ユオはそわりとしてしまうのだ。
 ……紅葉の姓を持つ者として、胸が躍らないと言えば嘘になりましょう、って。
 そう――ルスカとは、フィンランド語で紅葉を意味する言の葉なのだから。
 そんな紅で満ちる美しい景色を行きながらも、ふと俯くユオ。
(「しかし、この絶景を前に死に行く人々、見ることも叶わず命を捧げる子供らがいると思うと……」)
 聞いた話を思い返し、囚われの身となっているヒルコ達の現状を思えば、複雑な気持ちになってしまうけれど。
 でもだからこそ、ユオはふるりと微か首を横に振って気を取り直す……いや、さればこそ楽しまねば、と。
 楽しみを知り、それをかの子らにも体験させることを誓う為にも。
 紅葉の森へと分け入って、前へと進んでいく。
 ひらり降る紅葉が舞い降り、地面に引き摺る衣にも、燃ゆる秋の彩が付くことも厭わずに。
 むしろ、幼い頃は黄葉で身を飾った物だと懐かしみながら。
 そしてユオは時折立ち止まっては、樹木に触れて見上げて。
「歴史書のひとつも持参するんでしたな」
 そう独り言ちつつ思い馳せるのは、この地の過ごした歴史。
 だが、見事な彩りに見惚れるだけでなく、確りと足元にも注意を払っておく。
 森での移動は慣れているとはいえ、此処は異国の土地。
(「今後のことも考えて十分に慣らしておくとしましょう」)
 知らぬ紅の森を行くのは、方向感覚にちょっぴり不安もあれど……でも、耳を澄ませば導いてくれるから。
 ひらけた視界の先に流れる川のせせらぎが。
 そんな渓流へと至れば、人の手が加わっていない自然が育む清らかな水でぱしゃりと顔を洗って。
 ひやりと冷たい感覚に、改めてきりりと、ユオは気持ちを切り替える。
 ――さあ、成すべきを成さねば。
 見つめる赤の瞳にもひらり、燃ゆるような彩りを舞わせては重ね、焼き付けていきながら。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【防衛ライン】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!

ガーベラ・アルストロメリア
アドリブ、他PCとの絡み歓迎

砦を目指しつつ秋の紅葉を眺めますわ。
これまでの進路もしっかりと把握して脱出する時の何かに役立てられたらと思いますわ。
歩き疲れを残さないよう足湯で休憩しますわね。
足湯の効能に身も心も引き締まる思いですわ。
後の事を考えますと無暗に痕跡は残せませんし
食事も用意しておいたおむすびとお茶で最低限に済ませますわね。
こういう時…いえこういう時だからこそ、美味しいと感じますわ。
川魚が泳いでいるのも見かけますが釣りは控えますわね。
つい夢中になって本来の目的を忘れてしまいそうですしね。
この素敵な絶景も助けた人たちやヒルコの子達の
癒しになって欲しいですわね。
休憩と準備を終えましたら、痕跡を消してから砦に向かいますわ。
この作戦何としても成功させないといけませんわ。

「助けた人達にも、この景色を安全に楽しんでもらいたいですわね」


 目指すは、真っ赤に燃ゆる景色の先にある鎖国砦。
 人が訪れる事などない道無き森を行きながら、ガーベラ・アルストロメリア(緋色の双華・g08775)は視線を巡らせる。
 眺めるのは、美しく色づく秋の紅葉の風景。
 でもその瞳で捉えるのは、燃えるようなその彩りだけではなくて。
 勿論、本来此処へと赴いた目的も忘れてはいないから。
(「これまでの進路もしっかりと把握して脱出する時の何かに役立てられたらと思いますわ」)
 一般人ならば進むこともままならないだろう深い森の中を確りと注視しつつ、歩みを進めていく。
 今はこうしてひとりで歩みを進めているけれど、でもきっと帰りは、そうではないだろうから。
 砦からヒルコ達を救い出したその後も、抜かりなく事が運ぶようにと。
 けれど、今だけしか見られない紅葉の山を進む足をほんの少しくらい止めても、作戦に影響はないだろうし。
 むしろ歩き疲れを残さないようにとガーベラが休憩するべく立ち寄るのは、見つけた天然の足湯。
 そっと足を浸してみれば、じわりとあたたかさが染み渡って。
「足湯の効能に身も心も引き締まる思いですわ」
 その心地良さにまるで誘われるかのように、ひらりと。
 舞い降ってきた紅葉が、煙立つ水面にゆらりと揺蕩う。
 それから美しいけれど険しい秋の森を進んできた足の疲れが癒されれば、今のうちに腹拵えもしておくことに。
 とはいえ、後の事を考えれば無暗に痕跡は残せないと、食事も用意しておいたおむすびとお茶で最低限に済ませることにする。
 それでも、任務中ではあるのだけれど、秋の絶景の只中でおむすびを口に運びながらも。
 ガーベラは小さな炎の如き紅葉が舞う空を見上げ、沢山の紅を映した瞳をそっと細める。
「こういう時……いえこういう時だからこそ、美味しいと感じますわ」
 手つかずの森の風景は眺めているだけでも見事で、心癒されるし。
 このような何気ない日常を楽しむひとときも、ディアボロスの力になるから。
 そして耳を澄ませば聞こえるせせらぎに誘われるように進めば、澄んだ水の流れを湛える渓谷へと辿り着いて。
 ふと川を覗いてみると、川魚たちが泳いでいる姿を見かけるけれど、今回は釣りは控えておくことにするガーベラ。
(「つい夢中になって本来の目的を忘れてしまいそうですしね」)
 足湯で疲れを癒して食事もきちんと済ませたから、釣りも楽しそうだけれど、先へと進むことにする。
 正義感が強いガーベラにとって、やはり気になってしまうから。
(「この素敵な絶景も助けた人たちやヒルコの子達の癒しになって欲しいですわね」)
 として囚われている生贄ヒルコや苛酷な労働を強いられている人々のことが。
 だから、休憩と準備を終えれば、痕跡を消してから。
「助けた人達にも、この景色を安全に楽しんでもらいたいですわね」
 そのためにも……この作戦何としても成功させないといけませんわ、と。
 さくりと積もる紅を踏みしめ、ガーベラは再び歩き出す。やるべきことを成すために、砦を目指して。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【冷気の支配者】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!

七星・優希
アドリブ、連携大歓迎だよ。

パラドクストレインから降りたら早速紅葉を眺めながら目的地に向かうとしよう。
道は整備されていないみたいだし足元に気をつけて渓流沿いを歩いていくよ〜
いい感じの枝や落ち葉があれば拾っていこっと。

砦に向かうまでさっさと歩いて行くのはつまらないから川で釣りをして楽しもうかな。
川魚は釣れたらきちんと逃がすね。キャッチアンドリリースというやつだね。
【アイテムポケット】から釣り道具を取り出してのんびり川魚を釣って焚き火をするよ。
焚き木で持ち込んだベーコンとマシュマロを焼かせてもらおう。
楽しくなってきちゃうとつい人目を気にせず鼻歌を歌っちゃうよね。
ふん、ふふ〜ん♪(壊滅的な音程)

絶景を眺めながら魚を釣るのってロマンがあるよね。通りがかったディアボロスがいれば焚き火で焼いた物をシェアしようかな。
お腹がいっぱいになったらヒルコのみんなを助けに行くために砦に向かおう!


 新宿島の街路樹も、秋を感じるような紅や橙に色づいていたけれど。
 パラドクストレインから降りれば、眼前に広がる手つかずの森の風景は一面、燃ゆるような彩りに染まっていて。
 七星・優希(気怠げなファッションデザイナー・g10433)は早速、そんな紅葉を眺めながら目的地に向かって歩き出す。
 目指すのは、この紅葉の森を超えた先にあるという鎖国砦。
 深い森に立ち入る者など普段は皆無であることがわかるほど、進む先は道無き道で。
 道など当然整備されていないから、足元に気をつけつつも慎重に足を踏み出せば。
 さくり、さくりと耳に届くのは、降り積もった紅葉の絨毯から聞こえる心地の良い音。
 踏みしめる感覚も楽しみながら進む優希の道案内をしてくれるのは、もうひとつ聞こえる自然の音。
 ひたすら紅に染まった森をただ行くのは迷子になってしまいそうだけれど。
 でも、木々の合間から見えている渓流沿いを歩いていけば、その心配もないから。
 川のせせらぎを聞きつつ、紅葉舞い降る森の中を迷うことなく歩きながらも。
 優希が時折足を止め、手にしてみるのは、自然が醸し出す様々な色やかたち。
(「いい感じの枝や落ち葉があれば拾っていこっと」)
 紅葉した葉や枝、どんぐりや松ぼっくりなど、感性に響くものを見つけては様々な秋を集めてみたりもして。
 復讐者の任務として此処には赴いてはいるけれど、でも、ただ砦に向かうまでさっさと歩いて行くのはつまらないから。
 まだ作戦まで時間もあるようだし、折角だから気分転換も兼ねて、川で釣りをして楽しんでみることに。
 釣りが楽しめるかもしれないと聞いていたから、アイテムポケットに入れてきた釣り道具も持参済。
 道具を取り出し、澄んだ川へと釣り糸を投じてみて、暫くじっと待てば……くいくいっと手応えが。
 そして釣り上げれば、そのまま釣れた川魚は川へときちんと逃がす。
 いわゆるキャッチアンドリリース、あくまで釣りを楽しむことが目的だから。
 それからのんびりと川魚を釣りながら、秋の色をした落ち葉をかき集めれば、始めるのは焚き火。
 そんな焚き木の火で優希が焼くのは、やはり準備万端、持ち込んだベーコンとマシュマロ。
 腹が減っては戦は出来ぬとも言うから、美味しく楽しく、おなかを満たしておくことにして。
 傍から見れば一見、その表情は変わっていないように見えるけれど。
 ぱちぱち、じゅわりといい感じに焼けてくれば、わくわく楽しくなってきちゃって。
 心躍るままについ、ふん、ふふ〜ん♪ と、人目を気にせず鼻歌を歌っちゃうくらい。
 ……壊滅的な音程? 誰もいない森の中だから全然大丈夫!
「絶景を眺めながら魚を釣るのってロマンがあるよね」
 聞いているとすればきっと魚たちだけ。釣りも焚き火も鼻歌も、楽しければ問題ありません、ええ。
 そして通りがかったディアボロスを見かければ、美味しそうに焼けたベーコンやマシュマロをお裾分けしたりもして。
 秋の森を存分に満喫しながらも、お腹がいっぱいになれば。
 積もる紅葉を再び小気味良く鳴らして、優希は渓流に沿って再び歩き始める。
 ……ヒルコのみんなを助けに行くために砦に向かおう! って。
 降ってきた紅葉を捕まえてお供にしつつ、ディアボロスとしての仕事もきっちりとこなすために。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【アイテムポケット】LV1が発生!
効果2【ラストリベンジ】LV1が発生!

テクトラム・ギベリオ
【ヒラール】
ナディアと手を繋いで山道を歩く
渓流の音と紅葉、空気も澄んでとても開放的な気分だ
砦の件はまだ猶予があるとの事、暫し散策するのも良いだろう
ふむ、去年も見たのか?
あぁなんだ友人と……おやナディア、髪に紅葉がついている
摘まんだ葉を髪にさして。ふふ、似合う似合う

足元を見れば動物が通った形跡がある。ここが足湯か?
座れそうな場所を見つけ、彼女と並んで足湯体験
あぁ…視界が開けて景色が美しい
まさに冬のオアシス、いくらでものんびりできる
足だけでも温まるものだ。これなら水嫌いの毛玉も落ち着けるだろうか?
スフィンクスを喚び出したら抱えて足先を浸けてみる…お、行け……やっぱ嫌?

ランチの前に、せっかくだし釣りもしようか
【アイテムポケット】から竿と餌を出して釣ってみる
ふふ、餌泥棒がいるようだな
穴場そうだし魚はスレていないと思うが…お、釣れた
むう。これは毛玉用だな

釣りだ焚火だと動いていたら腹が減ったな。おにぎりを有難く食べよう
木枯らしが吹けば身を寄せ合って
コラ毛玉。これは私のだ。お前には魚を釣っただろう?


ナディア・ベズヴィルド
【ヒラール】
テクトと手を繋ぎながら景色を楽しむ

去年も見たけど葉が色付くのがやっぱり不思議~綺麗~
うん?去年はお友達と一緒に紅葉を見に行ったのよ

髪に紅葉が?
髪飾りにしちゃったの?自分じゃ見れないんですけど…(そう言いつつ笑顔で)
貴方が似合うというなら似合うんでしょう

温泉を見つければ早速彼と並んで座って湯に足を浸そう
温かい…、ちゃんと整備していたら入れそうよね
毛玉ちゃんもこの深さだったらいけそうな…ダメか
(手足をひっこめてすっかり丸くなっている様子にけらけら笑ってしまう)

折角いい景色だし足湯で温まりながらランチなんて如何?
【アイテムポケット】からランチボックスを取り出す
あら、釣りもできるの?じゃあ釣りもしてゲットしたお魚と一緒に食べましょうか
毛玉ちゃん、お魚を頑張って釣るから楽しみにしていてね
…あ、餌だけ盗られた(ぐぬぬ
ふふ、テクトは小さいお魚だ

食べる分だけ魚を釣ったら焼き
みんなでおにぎりを頬張ろう
遊んだ後のご飯はとっても美味しい

ああ、ほら喧嘩しないの二人とも。まだおにぎりはあるわ。


 時折吹く秋風は、どこか冬の気配を纏った冷気も帯びているけれど。
 風に揺れる一面の紅はまるでゆうらり燃ゆる炎のようで、繋いだ手と手から伝わる互いの体温がじわりと暖かい。
 テクトラム・ギベリオ(砂漠の少数民族・g01318)は、ナディア・ベズヴィルド(黄昏のグランデヴィナ・g00246)と手を繋いで並んで歩きながらも。
 厚く積もった紅葉の上をさくりと踏みしめ、視線を巡らせてみる。
 進む山道の景色は、まさに真っ赤。舞う紅葉も小さな焔のようで。
 そんな紅葉も美しく見応えがあるが、冷気を微か纏う澄んだ空気と清流のせせらぎの音を聞けば、気分も開放的に。
 この紅葉の森に足を踏み入れた目的は、ヒルコが囚われている鎖国砦へと向かうためではあるものの。
(「砦の件はまだ猶予があるとの事、暫し散策するのも良いだろう」)
 見事に染まった秋の風景をナディアと共に楽しみつつ進んでも、何ら問題もないだろうし。
 むしろ折角の絶景、このような日常を楽しむこともディアボロスの力の源となるのだから。
 そしてナディアも彼と一緒に歩きながら、きょろりと周囲を見回して。
「去年も見たけど葉が色付くのがやっぱり不思議~綺麗~」
 一年前のことを思い返しつつも今年の紅葉を眺め、そう口にすれば。
 小さく首を傾け、彼女の方をちらり。
「ふむ、去年も見たのか?」
 ちょっぴり気になる様子でテクトラムが訊ねれば、こてりと首を傾げつつも彼へと返すナディア。
「うん? 去年はお友達と一緒に紅葉を見に行ったのよ」
「あぁなんだ友人と……おやナディア、髪に紅葉がついている」
 そう話しているうちに、ひらりと。
「髪に紅葉が?」
 艶やかに流れる紫の髪に舞い降って来たのは、紅一葉。
 そしてそれをナディアが払う前に、テクトラムは手を伸ばして。
「ふふ、似合う似合う」
 摘まんだ葉を髪にさして、美しい彼女の紫を秋の彩りで飾れば。
「髪飾りにしちゃったの? 自分じゃ見れないんですけど……」
 ナディアに見えるのは、自分を見つめる彼の微笑みだけだけれど。
 そう言いつつもふわりと笑顔を宿す。
 彼がさしてくれた紅葉の髪飾りは自分では見えないけれど……貴方が似合うというなら似合うんでしょう、って。
 そんな秋のひとときを、一緒に楽しみながら進んでいれば。
 テクトラムはふと足元を見た後、気が付く。
「動物が通った形跡がある。ここが足湯か?」
 確かに紅を踏みしめたような痕跡と、その先に見える湯煙。
 そっと湧き出る温泉に触れてみれば、傍を流れる清流と混ざり合って心地良い温さのようだから。
 座れそうな場所に並んで腰を下ろして、早速いざ足湯体験を。
 そっと足を浸してみた瞬間、じんわりと温かさが染みわたって。
 ほうっとひと息ついて天を仰げば、再び漏れる溜め息。
「あぁ……視界が開けて景色が美しい」
 ……まさに冬のオアシス、いくらでものんびりできる、と。
 山を染め上げ、水面にも降ってはくるりと浮かぶ紅に、テクトラムは瞳を細めた後。
「温かい……、ちゃんと整備していたら入れそうよね」
「足だけでも温まるものだ。これなら水嫌いの毛玉も落ち着けるだろうか?」
 ナディアの言うように整備はされていないから、自分達は足を浸ける程度しか入れないけれど。
 大きさ的にも、スフィンクスならば浸かれるのではないかと。
 試しにまん丸真っ白な毛玉喚び出してみた後、もふりと抱えて足先を湯へと――浸からせてみようとしたものの。
「……お、行け……やっぱ嫌?」
「毛玉ちゃんもこの深さだったらいけそうな……ダメか」
 サイズ的にはいけそうだったけれど、ぴやっと。
 手足をすかさず引っ込めて、縮こまってしまう毛玉。
 そんなすっかりさらにまん丸くなっている様子に、ナディアはけらけらと笑ってしまって。
 ぷるぷるしている毛玉を湯に浸からせることは諦めて、ふかふかに積もった紅葉の絨毯上にちょこりと座らせるだけにしておく。
 やはり水が苦手な毛玉は、温泉は楽しめなかったけれど。
「折角いい景色だし足湯で温まりながらランチなんて如何?」
 ナディアがアイテムポケットからランチボックスを取り出せば、もっふりした尻尾をゆうらり。
 そしてテクトラムも、同じく竿と餌を出して。
「ランチの前に、せっかくだし釣りもしようか」
「あら、釣りもできるの? じゃあ釣りもしてゲットしたお魚と一緒に食べましょうか」
 山を流れる渓流で魚を釣ってみることに。
 それから、ふりふりと尻尾を揺らす毛玉へとナディアは告げる。
「毛玉ちゃん、お魚を頑張って釣るから楽しみにしていてね」
 ということで、張り切って魚釣りに臨んで。
 早速、くいくいっとナディアの釣竿に手応えが……!
 そして満を持して、ぐっと竿を引いてみれば――。
「……あ、餌だけ盗られた」
 魚の姿はなく、餌もなくなっていて。
「ふふ、餌泥棒がいるようだな」
 ぐぬぬと唸るナディアの様子に、微笑まし気に言ったテクトラムだけれど。
 今度は、彼の竿がくいくいっ。
「穴場そうだし魚はスレていないと思うが……お、釣れた」
 それに気付いてすかさず竿を引き、見事魚を釣り上げて。
 釣れた魚を、じいと見つめてみれば。
「むう。これは毛玉用だな」
「ふふ、テクトは小さいお魚だ」
 釣れたものの、ちょっぴり小さな毛玉サイズでした。
 けれど清らかで人の手が加わっていない澄んだ川には、沢山の魚が泳いでいるし。
 次第にコツも掴んで、食べる分だけの量を釣り上げることができれば。
 真っ赤な落ち葉をかき集めて焚き火をして、釣りたての魚を焼いてみることに。
「釣りだ焚火だと動いていたら腹が減ったな」
 そんなテクトラムに、ナディアはランチボックスから取り出したおにぎりを手渡して。
 香ばしくいい具合に焼けた魚と一緒に、みんなでおにぎりを頬張ってランチタイムに。
 テクトラムは、彼女から受け取ったおにぎりを有難く口にしながらも。
 再び冷たさを帯びる木枯らしが吹けば、紅葉舞う中、ふたり身を寄せ合って。
 彼の体温を感じながら、ナディアもほっこり。
 ……遊んだ後のご飯はとっても美味しい、って。
 それからまた、思わずくすり。
「コラ毛玉。これは私のだ。お前には魚を釣っただろう?」
「ああ、ほら喧嘩しないの二人とも。まだおにぎりはあるわ」
 秋色に染まる景色の中、毛玉用の少し小さめなおにぎりを取り出しながらも。
 てしっと隙あらばテクトラムのごはんを狙うスフィンクスと、それを死守する彼の姿に。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【アイテムポケット】がLV3になった!
効果2【反撃アップ】がLV2になった!
【ダメージアップ】LV1が発生!

捌碁・秋果
【秋逸】(アドリブ歓迎)
(伏見さんが元気になって良かった、とルンルンしている)
ご存知ですか?動物ってあまり可愛い声では鳴かないんですよ。前に高野山に行ったときに知ったんです
今回は私が動物のことを教えてさしあげますね!
今の鳴き声は………うーん、七面鳥!

花宮ちゃんが言っていた通り、まるで燃えるような赤…!
赤といえば前にユーフラテス川で見た夕日が印象的でしたが、また赤色の幅が広がりました
揺れる紅葉の赤は鮮烈で、でもすこし繊細な感じもします

いいですね、足湯でぽかぽかしましょう
…伏見さん、尻尾もつけます?

やってほしいこと…?
義理堅いですねえ、そんなに気にしなくていいのに
ではご好意に甘えて…、伏見っぽをクリスマス仕様におめかしさせてください

いいんですか!?
言質とりましたからね!
今度クリスマスマーケットでお飾りを買いましょう
リボンにオーナメントに…お星さまもほしいですね
ふふっ、わくわくが止まりません
素敵なデコデコどらぽよになりましょうね!

(紅葉をつけた伏見っぽに気付き、数歩下がって携帯端末でぱちり)


伏見・逸
【秋逸】(アドリブ歓迎)
(先日捌碁から誘いを受けて出かけた際に、だいぶ陰気だったのを気にしていて、今回は捌碁を誘った)
(捌碁を気遣いながら、というより様子を窺いながら山道を歩く)
なんだ、随分機嫌がいいな…?

こんな山ん中に七面鳥がいるかっての
(どこならいるのかは知らない)

それにしても、燃えるような赤…か
(自分の瞳のように血生臭い色ではない、穏やかだが夕陽とも違う赤
赤にも色々あるのだな、などと)

足湯があるらしいぞ
…ああそうか、その手があったか(尻尾を湯にいれる)…悪くねえ

…情けねえとこを見せた詫びってのもなんだが
なんか、やって欲しい事とかあれば言ってくれ
…うるせえ、こういうのは落とし前つけとかねえと、こっちの気が済まねえんだよ
いいから何か言え、ねえなら考えておけ

…尻尾に飾り。好きだなあ。
ハロウィンの時も色々つけられたし、それでいいなら好きにしてくれ
(食いつきの良さに驚く
尻尾の方が本体だと思われているのでは?などと疑惑の眼差しを向け)

(尻尾に紅葉がくっついているのに気付かず、そのまま歩きだす)


 足を踏み入れた秋の森は、まるで燃えているかの如く真っ赤に染まっていて。
 まさに、息を飲むほどの絶景……なのだけれど。
 伏見・逸(死にぞこないの禍竜・g00248)がちらりと視線を向けるのは、隣を歩く捌碁・秋果(見果てぬ秋・g06403)の姿。
 彼女を気遣いながら……というよりは、秋果の様子を窺いながら山道を歩いている逸だが。
 今回自分から誘いの声を掛けたのは、何気に気にしているから。
 先日捌碁から誘いを受けて出かけた際、心ここに非ずというくらい陰気だったことを。
 けれど、思わずほんの少し、逸は拍子抜けしてしまう。
「なんだ、随分機嫌がいいな……?」
 チラ見した秋果が、何故かルンルンとしているように見えるから。
 いや、実際に秋果は、ルンルンしているのである。
 ……伏見さんが元気になって良かった、って。
 じいとさり気なく見つめる伏見っぽも、今日はしょんぼりはしていないから。
 そして、うきうきした様子のまま、こうえっへんと秋果は口にして。
「ご存知ですか? 動物ってあまり可愛い声では鳴かないんですよ。前に高野山に行ったときに知ったんです」
 ――今回は私が動物のことを教えてさしあげますね!
 張り切って早速、耳を澄ましてみれば。
 聞こえるのは、鳥の鳴き声……?
 それから小さく首を傾けた後、秋果はずばり、鳴き声の主を推測してみせる。
「今の鳴き声は……うーん、七面鳥!」
「こんな山ん中に七面鳥がいるかっての」
 逸はそう秒でツッコミを入れるものの。
 実際、七面鳥がどこならいるのかは知らないのであった。
 だからもしかしたら、七面鳥かもしれない……?
 そんな、秋の山で鳴いている謎の鳥のことはともかく。
 ご機嫌な秋果の様子に内心ほっとしつつも、逸はようやく周囲を見る余裕が少しだけできて。
「それにしても、燃えるような赤……か」
 普段は人が足を踏み入れることもないだろう、手つかずの森の風景を見つめて。
 見渡す限り一面に満ちる秋の彩りに、ぽつりと呟きを零す。
 そしてその声を聞けば、秋果もこくりと大きく頷きつつ。
「花宮ちゃんが言っていた通り、まるで燃えるような赤……!」
 真っ赤な紅葉の絨毯をさくりと踏みしめながら、こう続ける。
「赤といえば前にユーフラテス川で見た夕日が印象的でしたが、また赤色の幅が広がりました。揺れる紅葉の赤は鮮烈で、でもすこし繊細な感じもします」
 そんな言葉や感性は、絵画の世界を好む秋果らしくて。
 それは、逸がこれまで気付かなかったこと。
(「……赤にも色々あるのだな」)
 改めて見つめてみる紅葉の赤は、確かに秋果の言うように、穏やかだが、以前眺めた夕日のものとも違っていて。
 そして……自分の瞳のように血生臭い色ではない、と。
 巡らせる赤に、さらに秋の赤を重ねつつも思う逸。
 けれど、ふと目を留めれば、新宿駅で聞いた話を思い返す。
「足湯があるらしいぞ」
 ほわりと秋空に湯気を立たせている、湧き出る天然温泉を見つけて。
 そんな逸の視線を追った秋果は、ますますわくわく。
「いいですね、足湯でぽかぽかしましょう」
 そして湯に足を浸けつつも、ちらり。
「……伏見さん、尻尾もつけます?」
 伏見っぽが入れるくらいの広さの余裕はまだあるから。
 そう秋果が提案してみれば。
「……ああそうか、その手があったか」
 早速、そろりと――ちゃぽり。
 尻尾も湯へと入れて見れば、ひとこと。
「……悪くねえ」
 ほかほかあったか、温泉を満喫する伏見っぽ。
 そして、ぬくぬく足湯や尻尾湯を楽しみながらも、こう切り出す逸。
「……情けねえとこを見せた詫びってのもなんだが。なんか、やって欲しい事とかあれば言ってくれ」
「やってほしいこと……?」
 秋果はほっこりと足湯を満喫していたけれど、きょとりと一瞬だけ首を傾けた後。
「義理堅いですねえ、そんなに気にしなくていいのに」
「……うるせえ、こういうのは落とし前つけとかねえと、こっちの気が済まねえんだよ」
 そう言って笑む秋果にちょっぴりバツが悪そうにする逸だけれど。
 ……いいから何か言え、ねえなら考えておけ、と。
 もう一度言えば、秋果は告げる。逸にやって欲しいことを。
 それは――。
「ではご好意に甘えて……、伏見っぽをクリスマス仕様におめかしさせてください」
「……尻尾に飾り。好きだなあ」
 伏見っぽをゴキゲンお洒落にコーディネートすること!
 そしてそんな、彼女が口にしたやって欲しいことを聞けば。
「ハロウィンの時も色々つけられたし、それでいいなら好きにしてくれ」
「いいんですか!? 言質とりましたからね!」
 逸は驚いてしまう。秋果の食いつきの良さに。
 それから再び、ちらり。
「今度クリスマスマーケットでお飾りを買いましょう。リボンにオーナメントに……お星さまもほしいですね。ふふっ、わくわくが止まりません」
(「尻尾の方が本体だと思われているのでは?」)
 そんな疑惑の眼差しを向ける逸だけれど。
「素敵なデコデコどらぽよになりましょうね!」
 ぐっと気合いを入れつつ、うきうきルンルンしている秋果と、紅葉の森を歩き出す。
 足湯でゆっくり休憩もできたし、約束もできたから。
 そしてふと、秋果は数歩下がってから――ぱちり。
 デコデコどらぽよクリスマス仕様にコーデする前に、気付いてすかさず激写するのだった。
 紅葉をくっつけて、ゆうらり微かに揺れる――本人もまだ気付いていない、秋色伏見っぽを。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【怪力無双】LV1が発生!
【強運の加護】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
【アヴォイド】LV1が発生!

花喰・小鳥
「もうすぐ冬ですね」

私は絶景を眺めながらの足湯で寛いでいた
傍らにいるモーラットコミュのヨキが尻尾を振る
持ってきたみかんを剥いて差し出すと際限なく食べてくれる

「一緒に来れなかったのは残念ですが、時期も時期ですから、仕方ないでしょう」

もともと声をかけていたひとがいたのだが、結果としては私はヨキと二人で来ることになった
わかっていたことではあったけど、口にするくらいには落胆しているらしいと自覚する

「もっとも状況は楽観的ではないのですが……」

鮮やかに色づいた紅葉に目を向けつつ、これから先の戦いに思いを馳せる
ヨキがちらりと視線を向けてくるのに頷く

「天魔武者たちを倒して、ヒルコたちが安心して暮らせる基盤を作らなければなりません」

戦うことならともかく、私にできるだろうか?
もっとも私はひとりじゃない
味方に協力するのも方法だと思う

「ヨキも協力してください。食べすぎて動けないでは困りますから」

みかんの残りを口に運ぶ
ヨキはショックを受けていた
全部自分で食べるつもりだったらしい

「それにしてもいい景色ですね」


 眺める景色は、秋を象徴するかのように真っ赤に染まってるけれど。
「もうすぐ冬ですね」
 花喰・小鳥(空虚のナハティガル・g01304)は絶景を眺めながら、足湯で寛ぎつつもそう紡ぐ。
 紅葉を揺らしてはひらりと舞わせる風は、随分と冷たくなってきたし。
 それにこの赤は、冬の訪れを前に、深まった秋が最後にその彩りを燃やしているようで。
 そしてちゃぷりと足湯を満喫する小鳥の傍らには、尻尾をふりふりと振るモーラットコミュのヨキの姿が。
 そんなヨキに持ってきたみかんを剥いて差し出せば、もきゅっと。
 差し出すだけ際限なく食べてくれて。
 その姿を見つめながら、小鳥はぽつりと呟きを落とす。
「一緒に来れなかったのは残念ですが、時期も時期ですから、仕方ないでしょう」
 もともと声をかけていたひとがいたのだけれど、結果としてはヨキと二人で来ることになって。
 いや、わかっていたことではあったとはいえ……そう口にした己のことを、小鳥はふと自覚する。
 口にするくらいには落胆しているらしいと。
 けれど、表情は相変わらず変わらないように見えるが。
 気を取り直すように、鮮やかに色づいた紅葉に目を向けつつ。
「もっとも状況は楽観的ではないのですが……」
 思いを馳せるのは、これから先の戦いのこと。
 それから、もきゅっと、ちらり視線を向けてくるヨキへと小鳥はひとつ頷いて返して。
「天魔武者たちを倒して、ヒルコたちが安心して暮らせる基盤を作らなければなりません」
 此処を訪れた本来の目的を、改めて口にすれば。
(「戦うことならともかく、私にできるだろうか?」)
 小さな炎の如く舞い散っては地に降り積もる秋の彩を見つめながらも、思ってしまうけれど。
 でも、すぐに思い直す……もっとも私はひとりじゃない、と。
 仲間に協力するのも、またひとつの方法だと思うから。
 だから小鳥は、共に在る傍らのヨキへと告げる。
「ヨキも協力してください。食べすぎて動けないでは困りますから」
 そして、みかんの残りをはむりと口へと運べば、もきゅーっ! と。
 何かを訴えるようにひと鳴きしたヨキは、何でだかショックを受けている模様。
 だって、みかんは全部自分で食べるつもりだったらしいから。
 そんなヨキの嘆きを後目に、小鳥は改めて紅が降り止まない空を見上げて。
 やはり無表情ではあるのだけれど……でも。
「それにしてもいい景色ですね」
 ちゃぷりと湯に浮かぶ紅葉たちを躍らせながらも。
 今しか見られない眼前の燃ゆるような彩りを、もう少しだけ――ヨキと一緒に、眺めることにするのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【避難勧告】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!

宇佐美・アリス
今回は、忍びのお毬さん(g08465)に手伝ってもらって攻略よ

埼玉まで辿り着いたんだから、鎖国なんてさせないわ!

救出した人用に、排斥力で弾かれない生活物資は【アイテムポケット】に入れて来たけど、行きがけに茸や山菜、食べられそうな物も入れていくわ
紅葉狩りではなく完全に狩りと採取になっちゃったわね

忍者なら、サバイバルとかも得意そうだし適任よね
お毬さん、この茸、食べられるの?
返答を聞き、当時はそういうモノか~と誤解
スマホの「時の指南書」(アイテム欄参照)内に画像で判定する機能が見つかり、結局はそれで使用(演出としての植物知識)

お料理は後々、現代風のを教えてあげようと思いつつ、持ってきた現代の調味料で、とりあえず食べられる味に手直し
普段気にしてないけど、人類の歴史と努力の結晶なのよねぇ
兵糧丸は、気にはなるわ
個人的興味100%で食べて良い?
(食べる)
い、一個食べれば十分そうな味ね

お毬さんのトラブルに巻き込まれつつフォローして回り、誤解は解ける
知り合いの娘さんとは違う保護者味を感じてきたわ


比良綾・毬
お誘いを受け、ありす(g01948)さんと参加しますすみません
戦国農民の娘の服を着用

★特徴
最終人類史歴1年
常識倫理は戦国基準だが仲間に指摘されれば絶対服従
外来語カタカナ語は基本日本語に変換
ディ・デュ等、偶に発音できない
※面倒なら平仮名表記で(例:であぼろす)
語尾が「ごめんなさい」レベルで謝る
忍びとしてより人としてドジでポンコツ
※アドリブでドジ増量希望
自己肯定極低

★行動
「縄を枝にこうして…
こうすれば兎が輪を潜ると発動する罠になりますすみません
あ、そうそう次に…ひぃぁああ!?」(うっかり自分が宙吊り)

「茸の毒味はよくやらされたので大丈夫です
倒れなければ食べられます」

即席で釣り具作って渓流釣り
流れるように釣り針をバニースーツの胸の所に引っ掛ける

野営・炊爨は一通り仕込まれてるが手法は古いし食文化は江戸時代に大きく花開いてるので味はドジせずとも現代人の舌には結構微妙
ただ塩で焼いた川魚が一番美味いまである(だが砂糖)

「あ、こういうのもあるんですけど… いらないですよねごめんなさい」(超不味い兵糧丸)


 秋も随分と深まり、空気もひやりと冷たくなれば、真っ赤に色づく木々。
 そんな紅葉が見事に燃ゆる景色の中、踏みしめる葉音をさくりと鳴らして、道無き道を歩きながらも。
(「埼玉まで辿り着いたんだから、鎖国なんてさせないわ!」)
 奥武蔵の森を行く宇佐美・アリス(兎に非ず・g01948)は密かにそう気合いを入れる。
 この紅葉の山へと足を踏み入れたのは、この先にある鎖国砦に囚われたヒルコ達を助けるため。
 そして、依頼を攻略するべく手伝ってもらいたいと声を掛けたのは、隣を歩く戦国農民の娘さん……?
 いや、ただの娘さんではなく、忍びのお毬さんこと比良綾・毬(ポンコツくノ一忍法帖・g08465)。
 生まれも育ちもこの戦国の世で、しかもくノ一である彼女が一緒ならば、きっととても頼もしい……。
「ひゃあああっ!?」
 ……はず??
 普段とは違う農民の格好に慣れていないせいか、早速積もった紅葉に足を取られて、すてんっ。
「! お毬さん、大丈夫!?」
「だ、大丈夫ですすみません」
 忍びとは思えないくらい豪快に転ぶ毬だけれど……そう、彼女は忍びとしてより人としてちょっぴりポンコツなのである。
 だが今は幸い、共に行くアリスしかいないから、ちょっとドジっちゃっても多分大丈夫。
 再び彼女が転ばないようさり気なくフォローしつつも、アリスはくるりと周囲を見回してみて。
 救出した人用にと、アイテムポケットにも、排斥力で弾かれない生活物資は入れていたのだけれど。
「忍者なら、サバイバルとかも得意そうだし適任よね」
 途中の道に、茸や山菜などの食べられそうな物の調達もしておこうと探しながら歩いていれば。
 ふと見つけたのは、小さな動物の足跡。
 そこですかさず毬も、食料調達をするべく。
「縄を枝にこうして……こうすれば兎が輪を潜ると発動する罠になりますすみません」
 縄を使って、兎を狩る罠を仕掛ける……のだけれど。
「あ、そうそう次に……ひぃぁああ!?」
 うっかり発動した罠で、自分がぶらんと宙吊りに!?
 そんな彼女が罠を抜けるのに手を貸しながら、アリスは見つけた茸を手にしてみて。
「紅葉狩りではなく完全に狩りと採取になっちゃったわね」
 そう言いつつも、やたらすみませんと連呼している毬へと訊いてみる。
「お毬さん、この茸、食べられるの?」
「茸の毒味はよくやらされたので大丈夫です」
 その問いに、珍しく大きく頷いて返しつつも。
 毬はこう続ける。
「倒れなければ食べられます」
 そんな返ってきた声に、当時はそういうモノか~なんて思うアリスだけれど。
 毒見するわけにもさせるわけにもさすがにいかないから、現代人らしくスマートフォンを手にして。
 端末にダウンロードされている謎の電子書籍「時の指南書」にあった画像判定機能を使って、食べられるものかどうか判断していくことに。
 そしてアリスが山の幸を調達している間に、毬は即席で釣り具作って。
「あ、水流が弱まっているところに、たくさん魚が集まって……」
 早速、魚が集まっているスポットを見つけて、渓流釣り……をしようとしたのだけれど。
「……ひあぁっ!?」
 流れるように釣り針をバニースーツの胸の所に引っ掛けてしまうのであった。
 そんな、うっかり自分を釣ってしまったりもしながらも。
 採ったもので腹拵えするべく、アリスとともに調理を始める毬。
 野営や炊爨は一通り仕込まれてるので、お手のもの?
 先程までのようなドジも踏まず、調理している……のだけれど。
 なんといっても、食文化が大きく花開く江戸時代よりも前の、戦国での手法はそもそも古く。
 味は正直、現代人の舌には結構微妙な出来で、ただ塩で焼いた川魚が一番美味いまであるくらいなのだけれど。
 いい感じに焼けた魚にぱらりと振りかけたのが砂糖であることを、まだ毬は知らない。
 けれど、現代風の料理を後々彼女に教えてあげようと思いつつ、アリスは持ってきた現代の調味料で色々と手直しして。
 とりあえず食べられる味に整えつつも改めて思うのだった。
 ……普段気にしてないけど、人類の歴史と努力の結晶なのよねぇ、と。
 そんなアリスに、毬がおそるおそる差し出したのは。
「あ、こういうのもあるんですけど……いらないですよねごめんなさい」
「兵糧丸は、気にはなるわ。食べて良い?」
 そう、兵糧丸。
 アリスは個人的興味100%で、それを試しに食べてみるも。
「い、一個食べれば十分そうな味ね」
 超不味いその味に、これ以上は遠慮しておくことにして。
「すみませんごめんなさい……あわわっ!?」
 慌ててまた謝りつつ、兵糧丸を地に零してあわあわする毬の安定のドジっ子ぶりに、アリスはそっと思うのだった。
 ……知り合いの娘さんとは違う保護者味を感じてきたわ、なんて。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【アイテムポケット】がLV4になった!
【パラドクス通信】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV5になった!

シャナオウ・ナラシャ
◆暁降
 久しくって…
そりゃ紅葉狩りは一年にこの季節でしか堪能できないから仕方があるまい
 釣り?
 軽く流しつつも当然釣りはしたことはない。手掴みで良くないか?思考の持ち主

 ああ、家の近くにも紅葉はあるが…やはり違うな。
 お前の言う通り絶景、だ…(口の端をあげて微笑を浮かべ)
 日本の秋に限らず、四季があるのは日本の強みだろう……現代に、そして未来にも残したいもんだな
 
 釣りは、したことないな
 素手で獲れば問題あるまい
 …と断るも、軽くスルーされ若干不服気味に…むぅ、と言葉を濁しつつ渡された竿を手に構えるも、漸く釣れて
 やっぱ俺には似合わない。と釣りをする要を横目に手慣れ感じに手掴みで獲っては
ちょっと火を起こしてくる。釣った魚焼くためにな?と片目を瞑って親指で焚火を指して

 釣った魚を捌き焼き魚にしたものを手に。足湯に浸かりつつはぁ~っとご満悦に♪
 やはり湯はいいのう…と何故か爺ィ化
 ほれ要あーんしろ(語尾にハートを浮かべつつにんまりしたり顔で、嫁の照れ具合を肴に…酒を手に。ノンアルコールです。


瀬良・要
◆暁降

紅葉狩りなんて久しくしてねェなァ
なら依頼ついでに見に行くとするかァ♪
釣りも楽しめるなら用意もしてくかねェ♪

絶景かな絶景かな、ってな! やーっぱ日本の秋の風物詩だよなァ
これが水面に映るっつーのも現代日本じゃなかなか見られねェ光景だぜ?
流石は戦国時代。自然がまだまだ残ってる。貴重だよなァこういう自然さ

っし、これだけ水が綺麗だってんなら釣りしようぜ!
っつーか紗那って釣りしたことあんの? ない?
あァ、素手捕りは海でもやってたもんなァ……
でもほら、折角の機会だし用意もあるんだ、俺の真似すりゃいいからよ!

ルアーも餌釣りも試して様子見つつ、紗那に教えながら魚釣り
よしよしイイ感じ。釣れたら後で塩焼きにして食おうぜ♪
紗那は振るわない感じ? まァ、腕もだけど運もあるからなァ
なんて言いつつ、多少経験ある俺は数匹釣れて
んじゃァ火の方頼むわ、俺ももちょい釣れたら行くからよ
釣りが終われば捕った魚を焼いて食べながら足湯でゆっくり
はー、温まるなァ……
仕事とはいえこういうご褒美があるから頑張ろうって気になれんだよな


 視線を巡らせてみれば、燃ゆるような一面の紅に染まっていて。
 そんな深まる秋の景色を見渡しつつ、瀬良・要(死は我が踊り手・g00797)は呟きを落とす。
「紅葉狩りなんて久しくしてねェなァ」
 色づいた紅葉を眺めるのはそう、一年ほど前か……。
 そして、聞こえた要のそんな言葉に。
「久しくって……そりゃ紅葉狩りは一年にこの季節でしか堪能できないから仕方があるまい」
 シャナオウ・ナラシャ(『-紗那皇-』・g02191)は、考えみればその通りな返しをしつつも。
「なら依頼ついでに見に行くとするかァ♪ 釣りも楽しめるなら用意もしてくかねェ♪」
「釣り?」
 楽しそうに紡がれる声には、ふと首を傾けつつも軽く流すシャナオウ。
 それから要は、改めて視線を巡らせてみて。
「絶景かな絶景かな、ってな! やーっぱ日本の秋の風物詩だよなァ。これが水面に映るっつーのも現代日本じゃなかなか見られねェ光景だぜ?」
「ああ、家の近くにも紅葉はあるが……やはり違うな。お前の言う通り絶景、だ……」
 眼前に広がる深い紅の世界や、手つかずの森、紅葉映す清らかな渓流。
 そして、その只中でそれを嬉々と眺める要の姿を見つめれば、シャナオウも口の端をあげて微笑を浮かべて。
「流石は戦国時代。自然がまだまだ残ってる。貴重だよなァこういう自然さ」
「日本の秋に限らず、四季があるのは日本の強みだろう……現代に、そして未来にも残したいもんだな」
 息を飲むほど見事な秋の絶景をふたり占めしつつ、噛みしめながらも歩いていく。
 それから、良い感じの川原へと出れば。
 川魚が沢山いるのが見える澄んだ水の中へと目を向けつつ。
「っし、これだけ水が綺麗だってんなら釣りしようぜ!」
 そう要は言った後、訊いてみる。
「っつーか紗那って釣りしたことあんの? ない?」
「釣りは、したことないな。素手で獲れば問題あるまい」
 訊かれたシャナオウは、当然釣りはしたことはなくて。
 むしろ返した言葉通り、手掴みで良くないか? 的な思考の持ち主であった。
 なので、釣りをするのは断る……ものの。
「あァ、素手捕りは海でもやってたもんなァ……でもほら、折角の機会だし用意もあるんだ、俺の真似すりゃいいからよ!」
 ルアーや餌釣りを試して様子見する要に、そう釣り竿を渡されれば……むぅ、と。
 軽くスルーされて若干不服気味に言葉を濁しつつも、渡された竿を渋々と手に構えて。
「よしよしイイ感じ。釣れたら後で塩焼きにして食おうぜ♪」
 あまり気乗りしない様子の彼に釣りの仕方を教えながらも、いざ渓流釣りを始める要。
 そして、じいと魚が食いつくのを、教えられた通りに暫く待ってみて……漸くなんとか一匹釣り上げたシャナオウだけれど。
 ……やっぱ俺には似合わない、なんて呟きを落としてから。
「紗那は振るわない感じ? まァ、腕もだけど運もあるからなァ」
 多少経験ある要が魚を釣っているのを横目に、ぱしゃり。
 やはり釣りよりも、手慣れた感じで手掴みで魚を獲ってから。
「ちょっと火を起こしてくる。釣った魚焼くためにな?」
「んじゃァ火の方頼むわ、俺ももちょい釣れたら行くからよ」
 そう片目を瞑って親指で焚火を指すシャナオウに火は任せて、要は引き続き魚釣りを。
 それから数匹釣れれば切り上げて、釣れた魚を捌いて焼いて。
 並んで足湯に浸かりながら、良い具合に焼けた魚を手にして。
 先程はちょっぴり不服気だったシャナオウも、はぁ~っと。
「やはり湯はいいのう……」
 心地良い足湯に浸かりつつご満悦に、何故か爺ィ化。
 それから、隣へと視線を移して。
「はー、温まるなァ……仕事とはいえこういうご褒美があるから頑張ろうって気になれんだよな」
 同じようにそう感嘆の溜息を落とす彼へと。
「ほれ要あーんしろ」
 語尾にハートを浮かべつつにんまりしたり顔で、不意打ちを。
 そしてノンアルコールではあるけれど、手にした酒の肴にするシャナオウ。
 紅葉のように染まった、すぐ隣の嫁の照れ具合を。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【口福の伝道者】LV1が発生!
【修復加速】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV2が発生!

御守・樹
アドリブ絡み歓迎

温泉かぁ…足湯ぐらいならわらびにはちょうどいいかもしれないな。
俺も足を浸してその上にのっけるようにわらびをそっとお湯につけてみる。
一瞬このまま入れたらお湯に溶けてしまわないか気になるけど、わくわく顔で湯面と俺の顔交互に見るわらびの様子見た感じその心配はなさそうだな。
施設のちっちゃい子達も反応様々だったけどわらびは好奇心強めっぽいな。未知を怖がるより知りたい欲求が強いみたいだ。

しっかりあったまったわらびを服のフードに入れて焚き火の準備をする。
あったまったわらびは非常にぬくい。首元あったかいと結構寒さ感じないもんな。
…そっか。わらびの夏はそのひんやりに癒されてたけどぬくくなっても癒してくれるのか。
で。焚き火の周りに串に刺したご飯(要はきりたんぽみたいなもの)をさして焼く。ちまちま醤油を垂らして焼きおにぎりみたいなもんを作ろう。網持ち込んだ方が楽かなと思ったけど持ち込む荷物が増えるのは面倒だし。
醤油が焦げるいいにおいが漂い始めたら早速いただこう。一本はわらびに。
うまそうだよな。


 足を踏み入れた森は紅葉し、今の時期だけの景色が広がっていて。
 歩むたびに覚えるのは、さくりと微か落ち葉を踏みしめる音や感覚。
 御守・樹(諦念の珪化木・g05753)はそんな紅一面に染まった森を、アクアスライムのわらびと共に行きながら。
 ふと見つけた湯煙に足を止める。
「温泉かぁ……足湯ぐらいならわらびにはちょうどいいかもしれないな」
 話には聞いていたが、目の前には天然の温泉が湧き出ていて。
 近くの渓流の水と混ざって、丁度良い温さのようだから。
 樹は湯に足を浸してみた後、そっと。
 その上にのっけるように、わらびをお湯につけてみることに。
 いや、一瞬だけ、このまま入れたらお湯に溶けてしまわないか、なんて気になったものの。
 わくわく顔でぷるんと、湯面と自分の顔交互に見つつも揺れるわらびの様子を見れば。
(「見た感じその心配はなさそうだな」)
 樹はちゃぽんと温泉に入れてあげつつも思う。
(「施設のちっちゃい子達も反応様々だったけど、わらびは好奇心強めっぽいな」)
 ……未知を怖がるより知りたい欲求が強いみたいだ、と。
 温泉や水面に浮かぶ紅葉にも興味津々、楽しそうなその姿に。
 そして、十分楽しんでしっかりあったまったわらびを湯から上げて。
 服のフードにすぽっと入れれば、樹が取り掛かるのは焚き火の準備。
 そして火を起こしながらも、ほわほわと感じる温度。
 ……あったまったわらびは非常にぬくい、と。
「首元あったかいと結構寒さ感じないもんな」
 それからふと、樹は思い返す。
「……そっか。わらびの夏はそのひんやりに癒されてたけどぬくくなっても癒してくれるのか」
 夏はぷるるん冷たくて、冬はほかほかあったかい……改めてそんなわらびは、年中癒しを与えてくれる存在だと。
 そして、わらびのあたたかさに癒されながらも。
(「網持ち込んだ方が楽かなと思ったけど持ち込む荷物が増えるのは面倒だし」)
 串に刺したご飯……要はきりたんぽみたいなものを焚き火の周りにさしては、焼いていって。
 ちまちま醤油を垂らして作るのは、焼きおにぎりみたいなもの。
 それから、醤油が焦げるいいにおいが漂い始めたら、食べ時だと。
「うまそうだよな」
 一本はわらびへと差し出して。
 紅に染まる景色の中、やっぱりわくわくした様子のわらびと一緒に、いただくことに。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【怪力無双】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】がLV6になった!

四葩・ショウ
感嘆のこえを上げた先には
一面にひろがる紅の森

耳をすませば
清流のせせらぎが、鳥の囀りがきこえてくるのかな?

渓谷に沿って目指す先は、時先案内できいた温泉
ゆっくりと足を浸したなら
そのあたたかさと心地良さに
思わずゆるりと、息を吐いていて

足先からじんわりと伝わるあたたかさと、秋から冬へのあわいの風のつめたさを感じながら
水面に映る紅葉の森をながめようか

……こんなにゆっくりするの、久しぶり
張りつめていたこころが、緩んでいくような、そんな感じがする

温泉が怪我をした鹿が傷を癒すみたいに
こころの罅割れを癒してくれてるのかな、なんて

さぁ――そろそろ、かな
大きく伸びをしてリフレッシュしたなら砦をめざそう

……いずれ生贄になる運命、なんて
そんなの――かなしすぎるから
誰かのために命を散らすのではなくて
ないて、わらって、自分や大切なひとと……生きていけるように
宿命なんて、この手で変えてしまおう

今はまだ、囚われの身のかれらは知らなくても
移ろう四季を、このうつくしい紅葉を、知って
笑いあって歩くことが出来る未来を、繋ぐために


 わぁ、と感嘆のこえを上げた先、四葩・ショウ(Rupert's Drop・g00878)の瞳に映る景色は。
 まるで燃えているかように真っ赤に色づいた、一面にひろがる紅の森。
 そしてふかふかの紅葉の絨毯をさくりと踏みしめ歩いていれば、ふと気が付いて耳を澄ませる。
 乾いた葉音の合間にきこえる、清流のせせらぎや鳥の囀りに。
 普段は人が足を踏み入れぬような道無き森の道であるが、だからこそ、手つかずの自然は雄大で。
 秋の彩りに染め上げられた木々の向こうにみえるのは、澄んだ水を豊かに湛える渓谷。
 深い森は迷子になってしまいそうだけれど、でも、耳に優しい渓谷のせせらぎが目的地まで道案内してくれるから。
 そして、流れに沿って進みながらもショウが目指すのは、時先案内で聞いた天然の温泉。
 森の中でたちのぼる湯煙を見つければ立ち寄って、ゆっくりと足を浸してみて。
 思わずゆるりと、数多のちいさな紅たちが舞い降る空へと息を吐いていた。
 じんわりと染み入るような、そのあたたかさと心地良さに。
 そんな身体の芯にまで伝わるような温もりと、深まる秋から来たる冬へのあわいの風のつめたさを感じながらも、ゆうらりと。
 映り揺れる紅葉の森をながめ、舞い降りてはくるりと水面に躍る小さき紅たちと浸した足先で戯れる。
 紅の世界の只中で過ごすひとときは穏やかで、きこえてくるのはただ、深まる秋の声や囁くような森の息吹だけ。
 そしてショウはまたひとつ、吐いた息と共に秋空へと紡ぐ。
「……こんなにゆっくりするの、久しぶり」
 張りつめていたこころが、緩んでいくような、そんな感じがする、って。
 それから思い返すのは、出発前の新宿駅で聞いた、温泉が怪我をした鹿の傷を癒したという逸話。
 でもそれも、今とてもわかる気がするのだ。
 身体の芯までぽかぽかとあたためてくれている心地良い湯に、ほわりと癒されながらも。
 ……こころの罅割れを癒してくれてるのかな、なんて。
 そして存分にリフレッシュしたならば、大きく伸びをして。
 さぁ――そろそろ、かな。
 再びめざすのは、渓谷に沿った森の先にある鎖国砦。
 そこには、数人のヒルコが囚われているというが。
(「……いずれ生贄になる運命、なんて。そんなの――かなしすぎるから」)
 ショウはその心に強く思う――宿命なんて、この手で変えてしまおう、って。
 だって、誰かのために命を散らすのではなくて。
(「ないて、わらって、自分や大切なひとと……生きていけるように」)
 繋ぎたいって、ショウは思うから。
 今はまだ、囚われの身のかれらは知らなくても、移ろう四季を、このうつくしい紅葉を、知って。
 笑いあって歩くことが出来る、そんな未来を、と。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【土壌改良】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!

椿野・燕
アミさん(g00467)と

ヒルコの皆様のことは心配ですが
これも作戦の内ですので精一杯努めます

耳を澄ませば川のせせらぎと木々の揺れる音
アミさんと自然の美しさを話しながら
釣り針に餌を付けて
えぇ、ヒルコの皆様もお腹を空かせてることでしょうから

釣り糸を垂らして一息ついて
山のひんやりとした空気が心地よく
都会の喧騒を忘れてしまいます

釣りは得意と言うほどやったことは無いですね
やはり私は蘊蓄の方が得意です
と、切り出しながら釣り糸を垂らしつつ
さて紅葉狩りと言えば何故狩りなのかとよく蘊蓄界隈では話題に上がりますね
狩りと言うのが貴族の趣味だから気取った言い方をした、昔は枝葉を持ち帰ったから、等の説が有ります
さらにもみじと読むのは…

蘊蓄を語ることに夢中になっていると
竿に手応えを感じ、モラさんが糸に反応を示して
おぉ、これは大物ですね、と大慌てで釣り上げようとします

どこかで魚が跳ねてパシャリと音を立てて
アミさんと過ごすこの時間が
かけがえのないものと感じられて


シャルロット・アミ
椿野さん(g02761)と

小乃香さん、辛いご案内だったでしょうに
それでも送り出してくださったことに感謝をしつつ

渓流に映り込む紅葉はゆらゆら揺れる紅
綺麗ですねって椿野さんと話しながら
釣り糸を垂らしてみましょうか
お魚が釣れたら、焼いてヒルコさんたちに
持っていくのもいいかもしれないわね

秋から冬に移る空は透き通るように
ひんやり冷たい水からは魚影が見える
日本の秋は本当に美しいという言葉がよく似合いますね

椿野さんは釣りはお得意なんですか?
(モラさんは椿野さんの膝の上にちょこん)
それともやっぱり蘊蓄のほうが得意なのかしら?

にこにこ椿野さんの蘊蓄を聞いていれば
椿野さんの糸がぴこんって動いて
「もきゅ!」
モラさん、糸にじゃれたら駄目…って
すごい大物の予感!頑張って、椿野さん!

川の水面に赤い葉がはらり
色々な景色を椿野さんと見られることが
本当に嬉しい

アドリブ、連携、歓迎です


 深まる秋を思わせる、燃ゆるように真っ赤な紅葉の森。
 そんな道無き道を行きながら、シャルロット・アミ(金糸雀の夢・g00467)は出発前に聞いた話を思い返しながらも紡ぐ。
「小乃香さん、辛いご案内だったでしょうに」
 今回の案件は、生贄となった囚われのヒルコ達を助けるべく鎖国砦へと赴く依頼。
 その内容を伝えた案内人も同じ境遇で、囚われたヒルコ達のことを思えば辛かっただろうのに。
 シャルロット・アミ(金糸雀の夢・g00467)は、それでも自分達を送り出してくれた彼女に感謝しつつも。
 でもきっと、任と想いを復讐者達へと託した案内人も、向かってくれる皆にとても感謝していることだろう。
 そんなシャルロットの気持ちに、椿野・燕(詭弁家・g02761)も頷いて返しながらも。
「ヒルコの皆様のことは心配ですが、これも作戦の内ですので精一杯努めます」
 彼女とふたり、積もった紅葉を踏みしめ、森の渓流沿いを歩いていく。
 これは任務ではあるけれど、でも道すがら、見事に色づいた紅葉を楽しまないのは勿体ないから。
「綺麗ですね、椿野さん」
「ええ、まさに今が見頃ですね」
 耳を澄ませば、微か聞こえる川のせせらぎと木々の揺れる音。
 そして渓流に映り込み燃ゆる紅葉は、ゆらゆら揺れる数多の紅。
 そんな満ちる秋色の世界の只中で、自然の美しさを話しながらも。
 暫し足を止めて興じてみるのは、渓流釣り。
 釣り針に餌を付け、並んで釣り糸を垂らしてみて。
「お魚が釣れたら、焼いてヒルコさんたちに持っていくのもいいかもしれないわね」
「えぇ、ヒルコの皆様もお腹を空かせてることでしょうから」
 ヒルコ達の分まで釣るべく意気込んでみたりしながらも。
 穏やかに会話を交わしつつ、いざ釣りに挑戦。
 そんな、紅が舞い降っては揺れる川面に釣り糸を垂らして一息。
「山のひんやりとした空気が心地よく、都会の喧騒を忘れてしまいます」
「日本の秋は本当に美しいという言葉がよく似合いますね」
 燕の声に頷きつつ、秋から冬に移る透き通るような空を一瞬見上げた後。
 シャルロットはひんやり冷たい水から見える魚影へと視線を移し、魚がかかるのをのんびり待ちながらも。
「椿野さんは釣りはお得意なんですか?」
 モラさんをちょこんと膝の上に乗せている彼へと、ふと訊いてみて。
「釣りは得意と言うほどやったことは無いですね」
「それともやっぱり蘊蓄のほうが得意なのかしら?」
 返る言葉にそう瞳を細め言ったのは、沢山聞きたいって思うから。
 いつだって楽しい、大好きな彼の蘊蓄を。
 それは、燕だって同じで。
「やはり私は蘊蓄の方が得意です」
 そう早速切り出すのは、彼女が自分の話をいつだって瞳輝かせて聞いてくれるから。
 そして釣り糸を垂らしつつ語る、本日の蘊蓄はやはり。
「さて紅葉狩りと言えば何故狩りなのかとよく蘊蓄界隈では話題に上がりますね。狩りと言うのが貴族の趣味だから気取った言い方をした、昔は枝葉を持ち帰ったから、等の説が有ります」
 目の前に広がる、紅葉にまつわること。
 確かに、狩猟ではなく鑑賞なのに、何故狩りと付くか不思議であったが。
「紅葉狩りっていう言葉は、貴族の間で始まったんですね」
 そう言ったシャルロットに、燕は頷いて返しながらも続ける。
「さらにもみじと読むのは、草木の葉が赤、または黄色くなるという意味の動詞「もみず」に由来しています。その連用形の「もみじ」が、葉の色の変化や、紅葉そのものを指す名詞になったものなんです。ちなみに「もみず」の語源は、紅花染めに由来しているそうです。それに、紅葉狩りの宴で、美女に化けた鬼に命を狙われた武将の古典なんかもあるんですよ」
「だから、もみじって言うんですね。ふふ、それに鬼とかオカルトな話は特に椿野さんの得意な分野ですものね」
 シャルロットは蘊蓄を語ることに夢中になっている彼に、そう微笑まし気に笑んでしまうも。
 ふとそんな燕が言葉を切ったのは、竿に手応えを感じたと同時に。
「もきゅ!」
 モラさんが、ぴこんっと動いた糸に反応を示したから。
「おぉ、これは大物ですね」
「モラさん、糸にじゃれたら駄目……って、すごい大物の予感! 頑張って、椿野さん!」
 大慌てで釣り上げようとする燕を、応援するシャルロットとモラさん。
 どこかでパシャリと音を立てて跳ねる魚との駆け引きを繰り広げながらも、燕は心にも燈る秋の彩りのような心地に瞳を細める。
 彼女と過ごすこの時間が、かけがえのないものと感じられて。
 そしてシャルロットも、本当に嬉しいって、そう思うから。
 煌めく飛沫上がる川の水面に、赤い葉がはらり、ひらり――色々な景色を彼とこうやって見られることが。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【プラチナチケット】LV1が発生!
【口福の伝道者】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】がLV7になった!
【凌駕率アップ】LV1が発生!

津・リビト
魚縁

見事に真っ赤に染まっているな
ふふ、まるでレックスの瞳みたいだな?なんて、木々を眺めて
緑になったり、赤くなったり、花が咲いたり
言葉がない代わりに、木はとても表情が豊かだ

景色を眺めながら歩いたり、足湯に浸かっても良いが――
多分、いや確実に。レックスは俺が言いたいことが分かっているのだろう
ほんの少し口の端を上げ悪戯笑みを浮かべて

――川釣り一択しかない!

専用の釣り竿を二本取り出す
その一本は隣の星猫から貰った釣り竿
白と黒の猫達の駆け回る姿がとても可愛らしい
この竿を、レックスの前で使う時を楽しみにしていた
椅子を二つ置いてとんとん、と柔く叩く

レックス、釣ろう

無言のまま景色を眺めてもいい
ヤマメかイワナが釣れたら、丸焼きにして食べよう
そう言えば、レックスと釣りをするのは久し振り……か?
なんて他愛のない話をしながら、竿を揺らして
川のように緩やかに流れる時間が心地いい

釣れて釣れなくても
この空間に居れるだけで俺は幸せだ

此処で眺める星空もきっと綺麗だろう
! それはとても贅沢だな
見ようか、と星猫の竿を揺らした


レックス・ウェリタス
魚縁

燃ゆる彩は焔のように鮮烈で
呑み込まれる程に言葉も溶けちゃいそうな心地だ
…僕みたい?
なら僕でこの景色思い出してよ、なんて
でも緑から赤に、或いは花を咲かせたり
言葉の代わりに表情豊かなのは
リビトにそっくりだよね?

絶景を見ながらしたいこと…
いや、リビトと来たならするのってひとつじゃない?
ちらりと横を見れば煌めく青に確信へと変えて笑む

――釣りしかないよね?

こんな事もあろうかとって
アイテムポケットから色々取り出し
リビトは僕が贈ったの使ってくれてる?とちょっとご機嫌
用意してくれた椅子に座り

ん、おっけー

コツとか聞いちゃおうかな?
でも言の葉なく絶景に浸るのもイイなあ
釣れたらリビトが料理してくれる~?

そういえば外でゆったり釣りするのは久しぶりかも
猫のしっぽみたいに竿をゆら、ゆらり
他愛ない話に流れる時は
川みたいで
今みたいで

でもさ
釣れるか釣れないかじゃないんだ
隣の猫と過ごすこの時間が至福
なのを知ってる
お土産話にもしたいな

夜は足湯に浸かりながら星空とか贅沢じゃない?
絶対、綺麗だよ
見たいね、と星で約束を結ぼうか


 ふたり歩みながら、眺める眼前の彩りは、そう。
「見事に真っ赤に染まっているな」
 周囲へくるりと瞳巡らせる津・リビト(釣人・g00145)が言うように、一面真っ赤で。
 レックス・ウェリタス(Memento mori・g07184)も、紅の森を眺め歩きながらも頷いて返す。
 呑み込まれる程に言葉も溶けちゃいそうな心地だ、なんて……燃ゆる彩は焔のように鮮烈で。
 そして、そんな深まる秋の彩りに染まった木々を眺めつつ、リビトは零す笑みと共に続ける。
「ふふ、まるでレックスの瞳みたいだな?」
「……僕みたい?」
 そう言われれば一瞬だけ、首を傾け瞳瞬かせたレックスだけれど。
 ……なら僕でこの景色思い出してよ、なんて、瞳細めながらもこうお返しを。
「でも緑から赤に、或いは花を咲かせたり。言葉の代わりに表情豊かなのは、リビトにそっくりだよね?」
 リビトはそんな言の葉を聞いて、紅葉する木々へと改めて目を向ければ思う。
 レックスの言うように、緑になったり、赤くなったり、花が咲いたりと。
 ……言葉がない代わりに、木はとても表情が豊かだ、と。
 特に燃ゆるような秋の彩りに染まっている期間は短く、まさに絶景と言えるほどの美しさで。
「景色を眺めながら歩いたり、足湯に浸かっても良いが――」
 そう紡ぎながらも、リビトはほんの少し口の端を上げ悪戯笑みを浮かべつつ確信していた。
 多分、いや確実に。
(「レックスは俺が言いたいことが分かっているのだろう」)
 そしてレックスも、ちらり。
「絶景を見ながらしたいこと……」
 横を見れば煌めく青に、同じく確信へと変えて笑む。
 絶景の中でふたりで、これから楽しむこと、それは。
 ――川釣り一択しかない!
 ――釣りしかないよね?
 そう、渓流で魚釣りです!
 清らかに流れる渓流のことを話に聞いて、共に向かうことになった時点で、もうこれしかないと分かっていたから。
「こんな事もあろうかとって」
 レックスは、アイテムポケットから色々取り出しつつも、ちょっとご機嫌に視線を向ける。
 ……リビトは僕が贈ったの使ってくれてる? と。
 リビトも、専用の釣り竿を二本取り出して。
 その一本は、白と黒の猫達の駆け回る姿がとても可愛らしい、隣の星猫から貰ったもの。
 言われるまでもなく、リビトだって楽しみにしていたのだから。
 この竿を、レックスの前で使う時を。
 だから早速わくわくと、椅子を二つ置いて。逸るように、とんとん、と柔く叩けば。
 ふたり、並んで座って――いざ。
「レックス、釣ろう」
「ん、おっけー」
 魚影が見え隠れするスポットを狙って、釣り糸を垂らして。
「コツとか聞いちゃおうかな?」
 レックスはそう隣で嬉々と釣りに興じる彼に笑って言ってみるけれど。
 確かに、踊り食いの大漁でも楽しそうではあるし。
(「でも言の葉なく絶景に浸るのもイイなあ」)
(「無言のまま景色を眺めてもいい」)
 紅の世界に酔い痴れながらまったりと待つのもまた、乙というもの。
 とはいえ、ボウズというのもなんだから。
「釣れたらリビトが料理してくれる~?」
「ヤマメかイワナが釣れたら、丸焼きにして食べよう」
 美味しくいただけるくらいの戦果は得たいところ。
 でもやはり、釣りに焦りは禁物。じっくり待つ姿勢なのは変わらずに。
「そう言えば、レックスと釣りをするのは久し振り……か?」
「外でゆったり釣りするのは久しぶりかも」
 猫のしっぽみたいに、ゆら、ゆらり。
 他愛のない話を交わしながらも、並んで仲良く竿を揺らすふたり。
 そんな時間はリビトにとって、川のように緩やかで心地良く感じて。
 他愛ない話に流れる時は、川みたいで、今みたいだと、レックスも思うのだ。
 だって、知っているから。
(「でもさ、釣れるか釣れないかじゃないんだ」)
 隣の猫と過ごすこの時間が至福なのを……お土産話にもしたいって思うくらいに。
 それはリビトだって、お揃いの気持ちで。
(「釣れて釣れなくても、この空間に居れるだけで俺は幸せだ」)
 リビトはそう思えるから、釣りが好きなのだ。
 そしてのんびりと待ちながらも、小さな炎のような紅葉舞う秋空を見上げてみて。
「此処で眺める星空もきっと綺麗だろう」
「夜は足湯に浸かりながら星空とか贅沢じゃない?」
 返ってきたそんな言葉に、リビトが思わず隣を見遣れば。
「! それはとても贅沢だな」
「絶対、綺麗だよ」
 レックスは向けられた青の煌めきに、見たいね、って……そう星で約束を結んで。
 リビトも勿論、頷いて返す……見ようか、と。真っ赤に燃ゆる秋の景色の中、約束を。
 わくわく躍る心のままに、星猫の竿を揺らしながら。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【隔離眼】LV1が発生!
【アイテムポケット】がLV5になった!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【ロストエナジー】がLV2になった!

クーガ・ゾハル
ケペシュ(g06831)と

モミジだ、コーヨーっていうんだよな
そ、そのくらいおれでもわかるぞ
ケムリでてないだろ
……でてないよな?

葉っぱなくなったら、さむそうだ
マフラーとか、まいてやるかな
ボーシがいいかな

あしゆ、ナルホド足湯か
最初はくすぐったいような
それからじわじわ、しみこむみたいにポカポカしてくる
重なったタメ息にへへと笑う
うーん、いいな、うちにもほしいぞ
このまま昼寝、できそうだ

ん、あらためて、ならんで見ると
たしかに、おれの手のほうがでかいのか
へへ、でもそんなにかわらないだろ
あわせた手でわかる、マメの感触は
ケペシュがずっと使ってるナイフのせいだろうか
指は、おまえのほうがちょっとながいぞ

おれのショーリ、ひとつハッケンだ
ちょっとトクイになってぴしゃりと湯をはねる
えっ、足もか、まけずギライだぞ、ぐぬぬ、おすなおすな
おれもムキになって押し返そうとしながら

丸太に、石とか、水をたくさんはこんだら、でかくなるハズだ
もしかしてピラミッドつくると、もっときくかも
!ヒミツ基地いいな
おれたち専用のやつ、ほしいよな


ケペシュ・ナージャ
クーガ(g05079)と

紅葉ですよ、クーガ
木々が燃えるように真っ赤で……
念のため言っておきますが、実際に燃えている訳ではないですからね

季節によってこうも姿を変えるとは
四季とは面白いものですよね
もう少ししたら、今度はきっと葉も落ちてしまうんでしょう
少しだけ、勿体無いような気にもなります
ふふ、この木全ての分を用意するとなるとたくさんマフラーが要りますね

これが噂の足湯というやつですか
浸した足からじんわりと熱が上ってくる心地がする
ついつい長めに息を吐いて
重なればはにかんで笑みを向ける

クーガって案外大きな手してますよね
言いながらぴったりと手のひらを合わせてみて
俺のより大きいじゃないですか
なんとなく悔しい

ならば足はどうかと、むきになって同じように足の裏を合わせてみるけれど
やっぱり大きさで負けていると分かればぐうの音も出ずに
拗ねた顔でぐいぐい押し返す

……今から手足を大きくする方法ってありませんかね
いつか背だって抜いてやりますから
どうせならピラミッドよりもっと楽しいものを作りたい
秘密基地なんてどうですか


 足を踏み入れた秋の森は、普段とは違った色に染まっていて。
 舞い降っては積もっていく深い秋の彩りたちを、さくりと踏みしめながらも。
 ケペシュ・ナージャ(砂蠍・g06831)は、共に歩くクーガ・ゾハル(墓守・g05079)へと紡ぐ。
「紅葉ですよ、クーガ」
「モミジだ、コーヨーっていうんだよな」
「木々が燃えるように真っ赤で……」
 それからふと言葉を一瞬切れば、ちらりと改めて隣へと目を遣って。
「念のため言っておきますが、実際に燃えている訳ではないですからね」
「そ、そのくらいおれでもわかるぞ」
 ケペシュの言葉にそう返すクーガだけれど。
「ケムリでてないだろ……でてないよな?」
 思わずじいと、燃ゆるように真っ赤な紅葉を見つめて確認を。
 そんな、本当に燃えてないか木々を眺める彼と一緒に、紅葉へと視線を向けながらも。
「季節によってこうも姿を変えるとは、四季とは面白いものですよね。もう少ししたら、今度はきっと葉も落ちてしまうんでしょう」
 ……少しだけ、勿体無いような気にもなります、なんて。
 冬の足音もそろそろ聞こえてきそうな、そんな四季の移ろいを感じ、ケペシュはそう紅の世界に呟きを落とすも。
「葉っぱなくなったら、さむそうだ。マフラーとか、まいてやるかな。ボーシがいいかな」
 クーガが紡ぐのは、絶え間なく紅く染まった葉っぱたちを降らせている木々の冬支度。
 そんな彼の言葉に、思わず青の瞳を細めて返すケペシュ。
「ふふ、この木全ての分を用意するとなるとたくさんマフラーが要りますね」
 でもふと見つけるのは、ゆらりと森の中にたちのぼる、あたたかそうな湯煙。
 白い湯気が揺らめく場所へと立ち寄ってみれば。
「これが噂の足湯というやつですか」
 そうっと、湧き出ている湯へと足を浸けてみるケペシュ。
 その瞬間、浸した足からじんわりと熱が上ってくる心地がして。
「あしゆ、ナルホド足湯か」
 クーガも同じように足を入れてみれば。
 最初はくすぐったいような感覚がして、それからじわじわと。
 しみこむみたいにポカポカしてくる。
 そんなじわじわポカポカは、道無き道を歩いてきた足の疲れを癒してくれるように気持ち良くて。
 はぁっとついつい長めに漏れる感嘆の息はひとつ、いやふたつ。
 同時にふたり重なれば、顔を見合わせて。
 はにかんで笑み向けるケペシュに、クーガもへへと笑っちゃう。
 それからもう一度、ほぅっと息を吐きながらも。
「うーん、いいな、うちにもほしいぞ。このまま昼寝、できそうだ」
 すっかり、足湯の心地良さの虜に。
 それからふと、ケペシュは目を向けて。
「クーガって案外大きな手してますよね」
 言いながらもぴったりと合わせてみるのは、互いの手のひら。
 それから、ぽつりとこう呟きを落とす。
「俺のより大きいじゃないですか」
「ん、あらためて、ならんで見ると、たしかに、おれの手のほうがでかいのか」
 クーガはそう言いつつも再び、へへ、と笑って。
「でもそんなにかわらないだろ」
 手をあわせればわかる、マメの感触。
(「ケペシュがずっと使ってるナイフのせいだろうか」)
 クーガはそう想いながらもまたひとつ、ケペシュのことを知って。
「指は、おまえのほうがちょっとながいぞ」
 そう紡ぐけれど、なんとなく悔しそうにしているその顔を見れば、えっへん。
「おれのショーリ、ひとつハッケンだ」
 ちょっと得意になって、ぴしゃりと湯をはねる。
 けれど、ケペシュはすかさず……ならば足はどうかと。
 むきになって同じようにぴったり、今度は足の裏を合わせてみるけれど。
「えっ、足もか、まけずギライだぞ、ぐぬぬ、おすなおすな」
「…………」
 やっぱり大きさで負けていると分かれば、ぐうの音も出ずに。
 むぅと拗ねた顔でぐいぐい押し返すケペシュ。
 そんなぐいぐいに、クーガもムキになって押し返そうとしながらも。
「……今から手足を大きくする方法ってありませんかね」
 ……いつか背だって抜いてやりますから、なんて。
 さらに負けずにぐいぐいぐいっとしつつも言ったケペシュの声に、こう返すクーガ。
「丸太に、石とか、水をたくさんはこんだら、でかくなるハズだ。もしかしてピラミッドつくると、もっときくかも」
 そして、そんな大きくなるための秘訣を聞いたケペシュは小さく首を傾ける。
 ……どうせならピラミッドよりもっと楽しいものを作りたい、と。
 だから代わりに、こんな提案を。
「作るなら、秘密基地なんてどうですか」
「! ヒミツ基地いいな」
 それは、ふたりの秘密基地。
 その響きだけでもわくわく心躍るから、勿論クーガも大賛成!
 そしてその時は、ちゃぷりと心地良い足湯も欲しいし、快適に昼寝できるようにもしたいし。
 それに何より――ふたりだけの、秘密だから。
 クーガは早速、ケペシュと作戦会議を。
 ……おれたち専用のやつ、ほしいよな、って。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【口福の伝道者】がLV3になった!
【モブオーラ】LV1が発生!
効果2【凌駕率アップ】がLV2になった!
【フィニッシュ】LV1が発生!

水蓮寺・颯
實生さん(g00995)と

わぁ…想像してたよりずっと綺麗ですね…!
んふ、眼福ですよね。
あ、あの。僕おにぎり持ってきたので、良かったら實生さんもいかがですか?
ほらあの岩、緋毛氈みたいで素敵ですよ。

ありがとうございます!それじゃあお茶を…おかずもいただきますね。
開いた竹包みの中には小さなおにぎりが沢山。
す、すみません小さくて。その、いっぱい食べてください。
…ひとくちだ。すごい。
良い食べっぷりに見惚れてしまう。

お昼休憩が終われば野湯までもう少し
でもだんだん疲れも溜まってきて
ひゃえっ…あ、ありがとうございます、實生さん。
ううん、大丈夫。これで元気になりました!
頬の飴玉を指さして笑顔を見せる

漸く辿り着いた野湯に目を輝かせ、ちょっと照れつつもブーツから足を抜いてお湯に――
…實生さん、脱ぐの大変そうですね。
あはは、いえ。待ってます。
足湯の感動は一緒に味わいたい。彼が靴を脱ぐまで、膝を抱えて待つ。

え、う、
…み、實生さんこそ。翼に付いてますよ、紅葉。
頬の熱を自覚しつつ、意趣返しとばかりに翼に手を伸ばして


一角・實生
水蓮寺さん(g08972)と

野湯を目指して歩く道すがら
広がる光景につい足が止まる
うん。目から栄養が入ってくるみたいだ

お昼を提案されれば頷いて
料理が苦手な俺
駅前で唐揚げやウインナー等々が詰められたおかずセットとサンドイッチを購入済
水蓮寺さんがおにぎりなら丁度良かった
暖かいお茶とコーヒーもあるよ

小ぶりなおにぎりは彼女が頑張って握ったものだろう
ありがとう。こっちも良かったらどうぞ
おにぎりの塩気が程よくて
……結構食べてしまったなあ

彼女が足を取られれば手を引き支える
疲労が滲んだ姿は心配で
大丈夫かい? 少し休もうか
彼女に飴玉と水筒を差し出しつつ訊ねよう
きっとあともう少しだ
歩幅はきもち狭める

ブーツを脱ぐ水蓮寺さんを横目に俺は難敵軍靴と格闘を始める
……先に入ってていいよ

ごめん、お待たせ
隣で一緒に景色と温かさを味わおう

水蓮寺さん。動かないで
手を伸ばし、彼女の帽子に載った紅葉を摘んでみる
思ったより距離を詰め過ぎたかも
薄水色の瞳が随分近いことに今更気付いてしまう

これ、帽子にのってた
え、俺も? 翼……どこだろう


 ふかふかに積もった紅の絨毯を、さくりと踏みしめながらも。
 一角・實生(深い潭・g00995)は話に聞いた野湯を目指して歩いていたのだけれど。
 その道すがら、つい足が止まる……森一面に広がる、燃ゆるような秋の光景に。
 そして同時に、聞こえてくるのは。
「わぁ……想像してたよりずっと綺麗ですね……!」
 ……んふ、眼福ですよね、なんて。
 同じ様に足を止めて視線を巡らせる、水蓮寺・颯(灼がて白く・g08972)の声。
 そんな隣の彼女を見れば、キラキラしたその瞳にも紅葉のいろが舞っていて。
「うん。目から栄養が入ってくるみたいだ」
 實生はこくりと頷いて返しつつも、一緒に秋の景色を楽しみながら再び歩き出す。
 そして颯は、ふとこんな提案を。
「あ、あの。僕おにぎり持ってきたので、良かったら實生さんもいかがですか? ほらあの岩、緋毛氈みたいで素敵ですよ」
 降り積もった紅葉が赤の毛氈を敷いたかのような、座るのに良さそうな岩を見つけて。
 實生は向けられたお昼の提案に頷いて返してから。
「水蓮寺さんがおにぎりなら丁度良かった」
 唐揚げやウインナー等々が詰められたおかずセットとサンドイッチを取り出す。
 料理は苦手だから、駅前で購入して持参したものを。
「暖かいお茶とコーヒーもあるよ」
「ありがとうございます! それじゃあお茶を……おかずもいただきますね」
 颯はそうお茶を受け取りつつも開くのは、持ってきた竹包み。
 その中には、小さなおにぎりが沢山。
「す、すみません小さくて。その、いっぱい食べてください」
 そんな小ぶりなおにぎりたちは、彼女の手のひらサイズ。
 だから……頑張って握ったものだろうって、實生にはわかったから。
「ありがとう。こっちも良かったらどうぞ」
 改めて持参したおかずなどを勧めてみつつ、手にしたおにぎりをはむり。
 頬張れば、おにぎりの塩気が程よくて。
 じいと自分が握ったおにぎりを口にする彼を、どきどきと見つめていた颯は。
「……ひとくちだ。すごい」
 ぱちりと瞳を瞬かせながらも、思わず見惚れてしまう。
「……結構食べてしまったなあ」
 ひとくちでぱくり、そしていっぱいあったはずのおにぎりを次々はむはむと平らげる、良い食べっぷりに。
 そしておなかも美味しく満たされれば、再びふたり、紅葉の森を歩きだして。
 目指す野湯まではきっと、もう少しなのだけれど。
 小さな身体にだんだん疲れが溜まってくれば、積もる紅葉に刹那、足を撮られそうになる颯。
 けれど、それに気づいた實生が、咄嗟にその手を伸ばして。
「ひゃえっ……あ、ありがとうございます、實生さん」
 小さな手をすかさず引いて、間一髪支えれば。
「大丈夫かい? 少し休もうか」
 疲労が滲んだその姿が心配で、覗き込むように彼女に訊ねつつも差し出すのは、飴玉と水筒。
 そんな貰った飴玉をひとつ、颯は口へと運んでから。
「ううん、大丈夫。これで元気になりました!」
 ころんと頬で転がる飴玉を指さして、見せるのは笑顔。
 その様子に、實生は緑金の瞳を安堵したように細めて返してから。
「きっとあともう少しだ」
 そう励ますように声をかけながらも、ゆっくりと再び歩き出す。
 紅を踏みしめる歩幅はきもち狭めて。
 でも、口の中の飴玉は甘くて嬉しくて。
 それに、ほわりと秋空に上がる湯けむりを見つければ、疲れも吹き飛ぶようで。
 漸く辿り着いた野湯に目を輝かせながら、颯はちょっと照れつつも、ブーツから足を抜いて早速足湯に――。
「……實生さん、脱ぐの大変そうですね」
 難敵軍靴と格闘する實生に気付いて、そう動きを止めれば。
 ブーツを脱いだ彼女を横目に、苦笑しつつも實生は告げる。
「……先に入ってていいよ」
 過去にもこういうことはあったけれど、やはり軍靴を脱ぐのは一苦労です。
 でも、そんな彼が靴を脱ぐまで。
「あはは、いえ。待ってます」
 そう笑みながらも、ちょこりと膝を抱えて待つ颯。
 だって、思うから……足湯の感動は一緒に味わいたい、って。
 そしてついに軍靴という難敵から、すぽりと實生が足を開放し終えれば。
「ごめん、お待たせ」
 隣で一緒に並んで、味わうことにする。
 真っ赤に燃ゆる秋の森の景色と、じわり足から染み入る野湯の温かさを。
 それからその心地良さに、大きな翼をぱたぱた微か揺らしていた實生であったが。
「水蓮寺さん。動かないで」
 不意にそう、声を掛けながらも。
 近づいて手を伸ばした先は、彼女の帽子の上。
 ひらりと帽子に舞い降りた紅のひと葉を、そっと摘まんでみた後。
 それから、今更気付いてしまう。
 ……思ったより距離を詰め過ぎたかも、なんて。
 自分を見上げる薄水色の瞳が、随分と近いことに。
 そして、手にした紅葉を差し出して。
「これ、帽子にのってた」
 え、う、と颯は距離の近さにドキドキ、ちょっぴりわたわたしてしまうも。
「……み、實生さんこそ。翼に付いてますよ、紅葉」
「え、俺も? 翼……どこだろう」
 見えないけれどきょろりと後ろを見回す彼の大きな翼に、意趣返しとばかりに手を伸ばす。
 紅葉のように仄か赤に染まった、頬の熱を自覚しつつも。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【クリーニング】LV1が発生!
【水源】LV1が発生!
効果2【リザレクション】LV1が発生!
【ラストリベンジ】がLV2になった!

沓水・弥尋
【梅桜】

絶景を眺めながらの足湯って贅沢~
今は家で出来るタイプのもあるけど
俺は自然を体感しながらがやっぱ好きだな

神様も足湯もして心身を癒やしてたりしてたかもよ
それこそ神のみぞ知るところだけれど、ね?
彗藍が描く世界ももっと見てみたいな
狐も友情出演させてくれる?なんて
指で狐の形を作りながら笑んで

視界を満たした後はお腹も、だね
落ち葉焚きも今の季節ならではだもんな
ふふーん、どーだ!
俺はこのビックなマシュマロを焼いちゃうんだからな~!
自信満々に出してみたら…
ん?彗藍もどこか得意気…?
まさか同…じじゃない!チョコとさつまいも…
美味しい予感しかしないじゃんそれ

焼き目の目安は狐色かな?コンッとまた指遊び
マシュマロお前挟まれて…?
サクとろにチョコはダメだ…そんなの…
絶対美味しいってば…
そんなことする彗藍にはこうだー!
食べ頃になってたさつまいもを…
食べやすいサイズにしてバター塗って…
ここに焼きマシュマロ乗せちゃうからな…覚悟しな

賑やかな秋の音
キャンプでもグランピングでも何でもござれ
きっとまた楽しい事が待ってる


朔・彗藍
【梅桜】

足湯へ早速ちゃぷり浸かってのんびり
初めて入りましたが、気持ちいいですねえ
ぽかぽかですって顔もゆるんで

神のまにまに、此れだけ美しい紅葉
神様へ幣の代わりに捧ぐのも解ります
黄色に、赤に、色々な絵の具を混ぜて
今すぐ絵を描きたくなっちゃう
指先でつくるフレームで弥尋ごと紅葉を切り取り覗く
もちろん狐さんも忘れずに!

温まったら、焚き火ですよ!やひろ!
折角ですからお腹も満たしに
はっ……!ビックマシュマロ……!
やりますね、さすがです
ふふふ、こんなこともあろうかと……
じゃじゃん。チョコレートとさつまいもです(とくいげ)
すもあにするのです!焼いていきましょうか?

串に刺したマシュマロを火に近付けてくるくる
焦げないように…
とろっとしてきたらクラッカーでチョコと挟んで出来上がり
はい!弥尋の分です
甘党だから喜んでくれるかなって
弥尋は…さつまいもを?
あっ……そんな…魅惑のコンボ…!
頂きます……!

焚き火のぱちぱち爆ぜる音、揺らめく炎に
とろける甘味
次はキャンプも楽しそうですね
なんて、束の間の絶景旅に次の約束も忘れずに


 ひらり舞い降ってきては、くるりと水面を躍る紅葉たちと一緒に。
 早速ちゃぷり浸かってのんびりと。
「絶景を眺めながらの足湯って贅沢~」
「初めて入りましたが、気持ちいいですねえ」
 沓水・弥尋(繋・g08834)と朔・彗藍(ベガ・g00192)が楽しんでいるのは、天然の足湯。
 じわりと足先から身体の芯まで染みわたるようなその心地良さに、彗藍の顔もほわりとゆるんでしまう……ぽかぽかです、って。
 そんな彗藍と並んで、ちゃぷりほかほか。
「今は家で出来るタイプのもあるけど、俺は自然を体感しながらがやっぱ好きだな」
 弥尋がそうふと秋空を見上げれば、数多の小さな炎の如き紅が、はらりひらり。
「神のまにまに、此れだけ美しい紅葉。神様へ幣の代わりに捧ぐのも解ります」 
「神様も足湯もして心身を癒やしてたりしてたかもよ」
 ……それこそ神のみぞ知るところだけれど、ね? って。
 濡羽の瞳を細める弥尋だけれど、でも温もりにほっこり癒されるのは何も神様だけじゃなくて。
「黄色に、赤に、色々な絵の具を混ぜて、今すぐ絵を描きたくなっちゃう」
「彗藍が描く世界ももっと見てみたいな」
 自分達の心も、ぬくぬくほわほわ気持ち良くて。
 そわりといてもたってもいられない様子の彗藍に――コン、と。
「狐も友情出演させてくれる?」
 指で狐の形を作りながら、弥尋が笑み向ければ。
 指先でつくるフレームで、彗藍は彼ごと紅葉を切り取って覗く。
 ……もちろん狐さんも忘れずに! って、笑み返しながら。
 それから、ほっかり存分に温まったら、次は。
「焚き火ですよ! やひろ!」
 赤や黄色の落ち葉を集めて、焚き火です!
 その目的は、腹が減ってはなんとやら。
「折角ですからお腹も満たしましょう!」
「視界を満たした後はお腹も、だね。落ち葉焚きも今の季節ならではだもんな」
 様々な秋を存分に堪能しつつも、美味しいものも勿論、いっぱい満喫します。
 ということで、満を持して!
「ふふーん、どーだ! 俺はこのビックなマシュマロを焼いちゃうんだからな~!」
 自信満々にえっへん、弥尋が取り出すのは。
「はっ……! ビックマシュマロ……! やりますね、さすがです」
 じゅわりと炙れば甘さも増し増しのマシュマロ、しかもビッグなのです!
 けれど、瞳をキラキラさせながらも。
「ふふふ、こんなこともあろうかと……」
「ん? 彗藍もどこか得意気……?」
 そんな彼女の様子に、弥尋が瞳瞬かせれば。
「じゃじゃん。チョコレートとさつまいもです」
「まさか同……じじゃない!」
「すもあにするのです! 焼いていきましょうか?」
「チョコとさつまいも……美味しい予感しかしないじゃんそれ」
 同じく彗藍が得意げなのも納得、そんなのきっと、美味しいに違いないとしか思えないから。
 というわけで早速、ぷすりと串に刺したマシュマロを火に近付けてくるくる。
「焦げないように……」
「焼き目の目安は狐色かな?」
 そうっと慎重にくるりと炙る彗藍に、再びコンッとまた、弥尋の指遊びの狐さんが鳴けば。
 とろっとしてきた絶好の焼き具合で、すかさずマシュマロを挟む彗藍。
 そして、クラッカーでチョコとサンドすれば――出来上がり!
「はい! 弥尋の分です」
 甘党だから喜んでくれるかなって、なんて、彗藍が焼きマシュマロを差し出せば。
 弥尋は天を仰ぎ、小さく首をふるふる。
「サクとろにチョコはダメだ……そんなの……絶対美味しいってば……」
 そしてそのお返しに――そんなことする彗藍にはこうだー! って。
「弥尋は……さつまいもを?」
「食べ頃になってたさつまいもを……食べやすいサイズにしてバター塗って……」
 最初はきょとりと彼の作るものを見つめてみた彗藍だけど。
 ハッと思わず、大きく瞳を見開いてしまう。 
「あっ……そんな……魅惑のコンボ……!」
「ここに焼きマシュマロ乗せちゃうからな……覚悟しな」
 弥尋から差し出された、絶妙のとろけ具合のマシュマロとさつまいもバターのコンボに。
 そして、頂きます……! と、彼と一緒に、お互いが作り合いっこしたそれを食べてみれば。
 ふわりと、口の中が甘くて美味しい幸せでいっぱいに。
 彗藍はそんなとろける甘味をうきうきと味わいながらも、焚火を見つめて。
 ぱちぱち爆ぜる音に、揺らめく炎、とろける甘味。
「次はキャンプも楽しそうですね」
 そう束の間の絶景旅に、次の約束も忘れずにと言の葉にすれば。
 弥尋も賑やかな秋の音を聞きながら勿論、すぐに頷いて返す。
 キャンプでもグランピングでも何でもござれ、なんて。
 きっとまた楽しい事が待ってる、って――巡る季節や次の約束を、楽しみに。
 真っ赤に染まった秋の森を、まだあともう少しだけ……ふたりで目一杯、満喫するつもり。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【口福の伝道者】がLV5になった!
効果2【凌駕率アップ】がLV3(最大)になった!

●いざ、鎖国砦へ
 燃ゆるような紅葉の森を、渓谷の流れが導くままに進めば。
 紅の世界を抜けたその先に見えるのは、目的地である鎖国砦。
 だが、まだ砦は見るからに未完成で。
 労働を強いられている一般人の姿もあって。
 完成していない箇所から砦の内部に侵入し、見つからず密かに行動することは、非常に容易かった。
 ヒルコ達が捕らえられている場所は、工事の関係でこの砦から離れた建物だというし。
 騒ぎが起これば、労働者の一般人達はそれぞれ自分で逃げ出すだろうから。
 ディアボロス達は小さく頷き合って、行動を起こす。
『! なっ、なんだ!?』
『あっちの方角で破壊音が!!』
 今度は派手に、鎖国砦を破壊するように。
 そんな突然の襲撃に慌てふためくのは、トループス級『天魔忍軍・豪傑型』達。
 そして同じくあたふたしつつも、混乱している配下達へと。
『くっ、曲者か!? 見つけ次第、排除しろ!』
 命じるのは、この砦の指揮官のアヴァタール級『赤兜』である。
 まずは砦を破壊しつつ、やってきた天魔忍軍の群れを蹴散らしながらも。
 この砦の指揮官の赤兜を倒せば、鎖国砦の破壊とともに、ヒルコ達や一般人の解放も成せるだろうから。
 復讐者達は逃げ惑う一般人に影響ないよう、派手な破壊活動を開始するべく動き出す。
 トループス級の天魔忍軍とアヴァタール級の赤兜を誘き出し撃破して、囚われのヒルコ達を助け出すために。
四葩・ショウ
砦へ侵入を果たしたなら
指鳴らし、一巡りの硝子のレイピアを宙に揃えて
ひときわ派手に、壊してしまおうか

駆け抜けつつ
剣を手にとり、斬り開いて
くるりと横に断ち切ったなら、次は剣を投擲して

駆けつけてきた敵には微笑みを
やぁ、待っていたよ
わたしと踊ってくれるのは――誰、かな?

一番深く傷ついた敵に狙いを定めながら
光弾は硝子のレイピアで弾いたり、斬り払って被弾を減らそう

ヒット・アンド・アウェイの動きをとりつつ
めくるめく剣を手に取るダンスのよに
敵が殺到するなら
【エアライド】で宙を蹴って距離をとり
態勢を整えつつ相手しよう

考える間を与えないように
敵を殲滅しながら、砦も破壊していこう
敵の数が少なくなってきたら
伝令に走られないよう退路を塞いで
どこへいくの?逃がさないよ

いのちと気力をうばって
ヒルコ達を生贄にして
数多のくるしみと犠牲の上に築く『鎖国砦』、なんて
美しい紅の景色には似合わないから

壊しつくして
ヒルコの子たちも人足のかれらも、解放してしまおう

現れる赤兜へ
指し向けるのは硝子のレイピアの切っ先

遅かったね
次は、貴方だ


 紅葉の渓谷が導いてくれた先、到着したのは鎖国砦。
 幸い、工事中の砦への侵入は容易く、砦の敷地内には労働を強いられている一般人の姿があるから。
 四葩・ショウ(After the Rain・g00878)が密かに侵入したことに気付く者は、そういないだろう。
 そして一般人が周囲にいないことを確認しつつ――パチンと。
 指が鳴る音が響くと同時に、ぐるりと手品のように光臨するは硝子のレイピアたち。
 宙に揃うその数はひと巡りの12、それらを次々と手にとったショウが踊るように展開するは、目紛るしき連撃。
 まるでショータイムかのようにひときわ派手に、未完成の砦へとぶつけていけば。
『! な、なんだ、今の音は!?』
「ひいぃっ!」
 崩れる砦から驚いて離れる一般人と、何事かとやって来る天魔忍軍。
 それは硝子のレイピア振るう手品師の思惑通り。
 さらに騒然とする砦内を颯爽と駆け抜けつつ、その手に煌めく剣をとり、斬り開いていって。
 くるりと横に断ち切ったなら、次は剣を投擲して壊して。
『く、今度はあっちか!?』
「な、何がおこってるんだ!? に、逃げろっ」
 一般人が粗方遠くに離れたことを確認すれば、ショウはその足を止めて微笑みを向ける。
「やぁ、待っていたよ」
 ……わたしと踊ってくれるのは――誰、かな? って。
『まさか、ディアボロス!?』
『と、砦を壊すなんて、ただでさえ工事が遅れているのに!』
 慌てて駆けつけた敵『天魔忍軍・豪傑型』達へと。
 そして蝦蟇型のカラクリ銃を構え、連続で光弾を発射してくる天魔忍軍であるけれど。
 巡る煌めきの切っ先が迫る光弾き飛ばし、斬り払って叩き落として。
 被弾を減らすショウの足を完全に止めることなどできずに。
 ――そこを、どいて。
 再び指を鳴らせば、くるりと巡らせた光の連撃を、天魔忍達へとお返しに。
 煌めく鋭撃を揮っては、宙を蹴って距離を取り、態勢を整えつつまた踏み込んでは斬り払う。
 その動きは、めくるめく剣を手に取るダンスのようで。
 遅れて敵がさらにやってきたって、考える間なんて与えない。
 襲撃の混乱でろくに意思疎通がまだできていないうちに、敵を攪乱しつつも殲滅しながら、砦も破壊して。
 刹那大きく地を蹴り空を翔けたショウは、すかさず立ち塞がる。
『くそっ、増援を呼んで……なっ、ぐはっ!』
「どこへいくの? 逃がさないよ」
 伝令に走ろうとする天魔忍の行く道を遮って、揮うレイピアで貫いて。
 だって、いらない。
「いのちと気力をうばって、ヒルコ達を生贄にして。数多のくるしみと犠牲の上に築く『鎖国砦』、なんて」
 ……美しい紅の景色には似合わないから、って。
 だからそんなものは壊しつくして、そして、紅のいろを知ってほしいって思ったから。
 ヒルコの子たちも人足もみんな解放して……心揺さぶられるほど美しい、うつろう季節や秋の彩りを。
 それから、砦を破壊し誘いだした天魔忍達を、増援を呼ばれる前に粗方蹴散らした頃。
「遅かったね」
『ぐぬぬぅっ、よくも鎖国砦を……!』
 ショウは、今更のこのことやってきた『赤兜』へと差し向ける――次は、貴方だ、と。
 手にした硝子のレイピアの切っ先と、強き意思煌めく宣言の声を。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【エアライド】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV2になった!

ユオ・ルスカ
連携、アドリブ共に歓迎

【心情】
是よりが本命ですな。
このような忌まわしい砦、尽く壊し尽くしてしまいましょう。
そして、より忌まわしい者共をも。
噂に聞くニンジャを観察したい気持ちもありますが、それどころではありますまい。
為すべきことを成さねば。

【行動】
侵入が無事に果たせましたらパラドクスを使用。
魔術によって生み出した巨大な槌を大きく振りかぶっては渾身の力で打ち付け、
大楯で砕片を防ぎながら砦を破壊して行きます。
駆け付けた豪傑型の姿をやや凝視した後、大楯を地に打ち立て音を響かせて槌を構え直し。
「来ましたな、我等を止めねば砦の尽くを平らげてしまいますよ。…尤も、止めなくとも卿らは打ち倒しますが。」
単独の場合は突撃し、味方と連携する場合は立ち位置に気を配り味方が動き易い様に気を引くことを意識しながら、積極的に前へと出て行きます。
豪傑型の攻撃は大楯で、攻撃の機とあればその身で受けながら距離を詰めて槌で叩き潰しましょう。
相手への一撃がまた、我に力を与えてくれます故。【ドレイン】

「後は将を討つのみですな。」


御守・樹
アドリブ連携歓迎

北上すらも阻むっていうとまるで白河の関みたいだな。
どっちかというと結界みたいなもんだろうけど、生贄がいる儀式が必要って段階で本当にろくでもないのは確かだ。派手にぶっ壊してやる。

破軍衝で派手に砦を破壊してまわろう。わらびはフードの中にいて貰って敵の奇襲への警戒をしてもらう。
一か所破壊したら移動してまた破壊。そうしてあちこちで騒動を起して攪乱してやろう。
敵が現れわらびが教えてくれたら、タイミングを看破で測りカウンター気味に破軍衝をぶち込む。
砦を破壊すると見せかけての不意打ちだ。
もし遠距離で攻撃してくるなら同じようにタイミングを計って回避。
戦闘になったら砦の破壊はいったん止めて目前のトループス級を倒す事に専念しよう。
下手に引き連れてトレイン状態なんて厄介だし、数は減らした方が砦の破壊も楽になるだろうしな。


ガーベラ・アルストロメリア
アドリブ、連携歓迎

鎖国砦…いよいよですわね。
これ以上、生贄による犠牲者は出させませんわ。

仕掛けるタイミングは皆に合わせて、
それまでは息をひそめていますわ。
足湯で休ませてもらいましたし、準備は万全ですわ。

奇襲で混乱している今がチャンスですわね。
働かされている人たちを巻き込まないよう、人気のない場所に誘い込み、
迎撃に向かってきた天魔忍軍から撃破していきますわ。
天魔忍軍が集まってくる前に氷結の薔薇で
動きを封じた所を狙い撃ちますわ。
【冷気の支配者】も活用してカラクリ銃による反撃を
受けないように立ち回りますわね。
首尾よく撃破しても同じ場所に留まらず、引き続き
孤立している天魔忍軍を倒していくか、
戦っている他の方達の援護に向かいますわね。

「まだ終わりではありません。首領を倒しませんと!」


 燃ゆるような紅の景色を堪能しながら、渓流に沿って進んだ先。
 見事な絶景から一変、辿り着いた目的地に見えるのは苛酷な労働を強いられている人達の姿。
(「鎖国砦……いよいよですわね」)
 ガーベラ・アルストロメリア(緋色の双華・g08775)は仲間と仕掛けるタイミングを見計らい、息を潜めながらも。
 やって来た鎖国砦の様子から正義感宿る橙の視線を離さぬまま、心に強く思う。
 ……これ以上、生贄による犠牲者は出させませんわ、と。
 目の前の人足達、そして囚われているというヒルコ達を救い出して。
(「足湯で休ませてもらいましたし、準備は万全ですわ」)
 英気も十分養ったから、後は完遂するだけだ。
 敵の目論みを阻止し、この鎖国砦ごと潰す――そんなディアボロスとしての任務を。
 残酷で理不尽な所業による犠牲を許すわけにはいかないから。
 そんな鎖国砦は建設中で、侵入は容易くできそうであるが。
 御守・樹(諦念の珪化木・g05753)もなるべく目立たぬよう、わらびと共に行動しつつも。
(「北上すらも阻むっていうとまるで白河の関みたいだな」)
 そんなことをふと考えながらも、改めて眼前の砦を見遣り思う。
(「どっちかというと結界みたいなもんだろうけど、生贄がいる儀式が必要って段階で本当にろくでもないのは確かだ」)
 ……派手にぶっ壊してやる、と。
 そう思うは、ユオ・ルスカ(Lopussa kiitos seisoo・g10632)だって同じ。
(「是よりが本命ですな。このような忌まわしい砦、尽く壊し尽くしてしまいましょう」)
 ……そして、より忌まわしい者共をも、と。
 いや、話に聞いたこの鎖国砦を警備する敵のことを思い返せば。
(「噂に聞くニンジャを観察したい気持ちもありますが」)
 ちょっぴりそわりとはするけれど、それどころではありますまい、とユオは気を引き締める。
 為すべきことを成さねば、そう此処へと赴いた目的を達成するために。
 だからさり気なく人足に紛れ、砦内へと侵入を果たせば。
 ――受けよ、我が審槌。
 ユオは魔術によって生み出した巨大な槌を大きく振りかぶった刹那、渾身の力で打ち付ける。
 建設途中の砦へ目掛け、派手に破壊するべく。
 そして大きな衝撃音が轟く中、審楯で砕片を防ぎながらも、さらに追い打ちをかけるように審槌を再び叩きつける。
 急に生じた破壊音に驚き、慌てふためく人足達。
「!? な、なんだ?」
「ひえっ、砦が! って、あっちも!?」
 そんなユオが壊した砦とは別の鎖国砦もまた、瞬間崩れ落ちる。
 樹が繰り出した破軍衝の拳の一撃が叩きこまれ、強大な衝撃波が派手に砦を崩壊させて。
 じきに現れるだろう敵の奇襲への警戒はフードの中にいてもらっているわらびに任せて、素早く次の砦へ。
 一か所破壊したら移動してまた破壊……そうしてあちこちで騒動を起こしては攪乱するという作戦だ。
 他の仲間と同じタイミングで動けば、さらにその効果は大きく。
 労働をしていた人足達がパニックになりながらも散り散りに逃げ始める。
 ……そして。
『なっ、鎖国砦が! ま、まさかディアボロスか!?』
 かわりに姿を現したのは、この砦を警護している『天魔忍軍・豪傑型』達。
 樹の姿を見つければ、慌てて蝦蟇型のカラクリ銃から連続で光弾を発射せんとするけれど。
 再び拳を握り締め、樹はぶち込んでやる。
『く、これ以上砦は破壊させん……っ、ぐあっ!?』
 タイミングを看破で測り、カウンター気味に破軍衝を、今度は敵へと。
 わらびがすでに、先に敵の出現を教えてくれているから。
(「砦を破壊すると見せかけての不意打ちだ」)
 そしてモロに反撃の拳をくらって吹っ飛ぶ天魔忍を後目に。
(「奇襲で混乱している今がチャンスですわね」)
 ガーベラもまだ態勢が整っていない天魔忍軍の前へと姿をみせて。
『! あそこにもディアボロスがっ』
 働かされている人々を巻き込まないよう、人気のない場所に誘い込めば。
 ――綺麗な薔薇には氷があるのですわ。
『逃がしはしない……なっ!?』
『うぐ!? くうっ!』
 頑丈な造りの専用ガン・グロックXXから撃ち出し咲かせるのは、氷結の薔薇。
 敵の群れが集まってくるその前に、氷の魔力が込められた薔薇の弾丸で動きを封じた所を狙い撃ちして。
『こ、このっ!』
 天魔忍もカラクリ銃から光弾を発射し、反撃してくるけれど。
 ガーベラは冷気の支配者も活用して、敵の攻撃を可能な限り受けぬよう立ち回る。
 そしてまたユオの前にも、砦の破壊音に誘われて敵が駆け付ければ。
『何奴! ディアボロスか!?』
 現れた噂のニンジャの姿をじいと、やや凝視してから。
「来ましたな、我等を止めねば砦の尽くを平らげてしまいますよ」
 大楯を地にどんっと打ち立て音を響かせ、改めて握る槌を構え直して。
 周囲の仲間の動きも意識しながら一気に地を蹴り、積極的にユオが前へと踊り出れば。
『言われなくとも敵は排除……ふぎゃっ!?』
「……尤も、止めなくとも卿らは打ち倒しますが」
 手の其れと紐付く巨大な魔術の槌をニンジャへと目掛けて大振りに、容赦なく叩きつける。
 そして、ニンジャらしからぬ隠密性皆無にしたアクロバティックな体術で反撃してくる天魔忍だが。
 その攻撃は事前に聞いているから、ユオはすかさず大楯で受けるべく護りを固めて。
 攻撃の機とあれば、その身で攻撃を受けることも厭わず敵との距離を詰めて、槌で豪快に叩き潰していく。
(「相手への一撃がまた、我に力を与えてくれます故」)
 叩き潰した相手の生命力を奪いながら。
『砦を守れ……いや、敵の排除を!』
『くそ、建設が遅れているのに、さらにこんなっ』
 天魔忍軍はいまだ足並みが揃えられぬ様子で、復讐者を見つければ闇雲に慌てて攻撃してくるけれど。
 蝦蟇型のカラクリ銃から発射された光弾を見据え、すかさずタイミングを計って回避を試みながらも。
 樹は砦の破壊はいったん止めて、わらびに引き続き敵の動向を教えて貰いつつ。
(「下手に引き連れてトレイン状態なんて厄介だし、数は減らした方が砦の破壊も楽になるだろうしな」)
 まずはトループス級の群れを倒す事に専念するべく狙いを絞り、強烈な拳を敵へと叩きこんでいく。
 そしてガーベラも、仲間と共に首尾よく天魔忍軍を撃破していっているが。
「まだ終わりではありません。首領を倒しませんと!」
 同じ場所に留まらず、引き続き孤立している天魔忍軍へと氷の薔薇をお見舞いしてその数を着実に減らしていく。
 配下を先に叩き、この場を指揮するアヴァタール級との戦闘を有利にするために。
 そして周囲にいる敵の群れを仲間と共に粗方叩き潰した後、ユオは視線を向ける。
『ぐぬぬぅっ、よくも鎖国砦を……!』
「後は将を討つのみですな」
 ようやく今更、緊急事態だと姿をみせたアヴァタール級の『赤兜』へと。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【書物解読】LV1が発生!
【エアライド】がLV2になった!
【冷気の支配者】がLV2になった!
効果2【ドレイン】がLV2になった!
【ガードアップ】LV1が発生!
【ロストエナジー】がLV3になった!

水蓮寺・颯
實生さん(g00995)と

あんなにぼろぼろになるまで働かされてるなんて…
指先が冷たい。きっと、酷い顔してる。
大丈夫です、やれます。僕がやらなきゃ。
傍らに立ってくれるひとの袖をぎしりと握り

!……ありがとう、實生さん。
震えが止まる
どうしてこのひとはいつも、僕をこんなにも安心させてくれるんだろう。

工事中でよかった、素材はありそうですね。
『其は――』
述は藁や周囲の枯れ草を巻き込み、大蛇を模した巨大な綱を綯う
ふわりと背に乗り、壊せそうなら砦の随所を破壊しながら實生さんの後を追従させます
勿論、一般人は巻き込まないよう、細心の注意を払って

ええ、来ましたね。忍らしく奇襲されれば厄介でしたが、慌てて統率を失っているなら上々。
貪婪たれ――“雷電彦”。
封豕長蛇の天魔武者共、己もまた食われる側だと思い知りなさい。

っ…危なかった、ありがとうございます。
泥濘に足を取られた者から雷電彦に呑ませ、尾で払う
大きな翼と背中が、立ち上る炎が頼もしくて、僕らしく戦えるようになった
拓けた…實生さん、行きましょう!

(アドリブ歓迎)


一角・實生
水蓮寺さん(g08972)と

隣にいる彼女が何を思い、何を考えているかは何となく分かる
かつては彼女も生贄として生きていたはずだしな
……だけど、今は違う
必要以上に力を込め袖を握る小さな手を軽くぽんぽんと叩くよ

今は俺もいる、水蓮寺さん
ひとりで背負い込まなくていいんだよ
戦慄きが収まればいいと目を合わせて

侵入は容易いようだけれど、念のため俺が前に
スコープや己の感覚をフル活用して偵察し情報収集
よし、このまま進んで大丈夫そうだ。行こう

グラナトゥムで砦を破壊しながら水蓮寺さんと進むよ
敵を発見したら合図を送り、タイミングを合わせてパラドクスを発動
ダメージアップの加護も得て大熱波で一気に押し流す

隠密性を棄てた体術も、泥濘に足を取られれば威力も低下するはず
グラナトゥムを構えて体術を受ける盾とするよ
水蓮寺さんをディフェンスしてこれからの戦いに備えてもおく
心配しないで

騒ぎを聞きつけやってきたアヴァタール級を一瞥
間に合わなかったな
あと残すはお前だけだよ――覚悟はいいかい


 この世界では、至る所でこのような所業が行われていることは、よく知っている。
 けれど……いやだからこそ、やはり思わず目を背けたくなる。
(「あんなにぼろぼろになるまで働かされてるなんて……」)
 水蓮寺・颯(灼がて白く・g08972)が潜みながらも見つめる先には、酷い環境で労働を強いられている人足達の姿。
 それに、指先が冷たくて……自分でもわかるのだ。きっと、酷い顔してる、って。
 でも、颯は目を逸らさずに必死に前を向く。
(「大丈夫です、やれます。僕がやらなきゃ」)
 これは自分が成すべきことであると。
 傍らに立ってくれるひとの袖を、ぎしりと握って。
 そして、一角・實生(深い潭・g00995)も何となく分かっていた。
(「かつては彼女も生贄として生きていたはずだしな」)
 そんな隣にいる颯が何を思い、何を考えているかは。
 だって彼女はヒルコであるから、このままでは囚われている同胞がどうなるか、その運命を知っているし。
 彼女自身も、恐らくそんな境遇だったのであろうが。
 實生は知っているから……だけど、今は違う、と。
 だから、必要以上に力を込め袖を握る小さな手を、軽くぽんぽんと叩いて。
「今は俺もいる、水蓮寺さん。ひとりで背負い込まなくていいんだよ」
 戦慄きが収まればいいと、そう目を合わせて。
 そう、彼女も自分もひとりではなくて。これは自分達が成すべきことだから。
 そしてそんな優しくて大きな手に、俯きかけていた顔がぐんと上がって。
「! ……ありがとう、實生さん」
 震えが止まるのが、わかったから。
 颯は袖握る指先の力をそっと抜きながらも思う。
 ……どうしてこのひとはいつも、僕をこんなにも安心させてくれるんだろう、って。
 そして彼と共に前を向く。鎖国砦へと足を踏み入れるために。
 聞いていた通り、砦内への侵入は容易いようではあるけれど。
 實生は念の為、彼女の数歩前を行きながらも、スコープや己の感覚をフル活用して。
「よし、このまま進んで大丈夫そうだ。行こう」
 偵察し得た情報収集を元に、彼女と共に砦へと乗り込んで。
 颯も周囲を見回し、砦の状況を確認してから。
「工事中でよかった、素材はありそうですね」
 刹那紡ぎ編むのは、『九十九奉納物詳録』卅八頁四項。
 ――其は嘗て人喰いの羆を呑みし麦縄の蛇。今ひとたび目を醒まし、その御業を成し給え。
 その述は藁や周囲の枯れ草を巻き込み、大蛇を模した巨大な綱を綯って。
 ふわりと背に乗れば、構えたグラナトゥムで建設中の砦を狙う彼と合わせ、砦の随所を破壊しながらも彼の後を追従させる。
「うわ!! と、砦がっ!?」
「ひえっ、逃げろ!」
 砦内にいる一般人は巻き込まないよう、細心の注意を払いながら。
 そんなふたりが派手に砦へと衝撃を向けるのは、砦の破壊は勿論のことだけれど。
『!! なっ、敵襲!?』
 警備を担っているトループス級『天魔忍軍・豪傑型』 達を誘き出すため。
 そしてまんまと慌てたようにやって来た敵を発見すれば、實生は合図を送って。
「水蓮寺さん、行こう」
「ええ、来ましたね。忍らしく奇襲されれば厄介でしたが、慌てて統率を失っているなら上々」
 優しい手から貰った温もりで、もう指先だって熱を取り戻しているから。
 實生の大きな翼がばさりとはばたくのと同時に、颯も顕現させる。
 貪婪たれ――“雷電彦”。
 強烈な呪詛まみれの大熱波が生じる中、麦縄の御業を以って編み上げた大蛇を。
『砦をこれ以上破壊させるわけには……ッ、!?』
「不幸は足元から這い寄るものだよ」
「封豕長蛇の天魔武者共、己もまた食われる側だと思い知りなさい」
 迫る敵を大熱波の衝撃で一気に押し流し、“雷電彦”へと貪らせて。
『くっ、敵は排除する!』
 態勢が整っていないながらも天魔忍が仕掛けてくるのは、忍びの身であることを捨てた隠密性皆無なアクロバティックな体術。
 けれど、そんな折角の体捌きも。
『! なっ!?』
 展開した泥濘に足を取られ、僅かにその動きが鈍れば。
 實生は咄嗟に前に出てグラナトゥムを盾にし、その攻撃を引き受けて。
「っ……危なかった、ありがとうございます」
 心配しないで、とこれからの戦いに備えてもおきつつ、声を向けてくれる彼に颯も応える。
『くうっ、うがぁっ!!』
 泥濘に足を取られた者から雷電彦に呑ませ、その尾で敵を払って。
 だって、大きな翼と背中が、立ち上る炎が頼もしくて――僕らしく戦えるようになった、ってそう思えるから。
 だから、一緒に。
「拓けた……實生さん、行きましょう!」
 颯は彼へとそう声を掛け、先へと駆け出して。
『ぐぬぬぅっ、よくも鎖国砦を……!』
「間に合わなかったな」
 實生も颯と共に駆け、そして騒ぎを聞きつけて慌ててやってきたアヴァタール級『赤兜』を一瞥して続ける。
「あと残すはお前だけだよ」
 彼女の数歩前に再び立ちながら――覚悟はいいかい、と。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【罪縛りの鎖】LV1が発生!
【泥濘の地】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV2になった!
【能力値アップ】がLV3になった!

比良綾・毬
ありす(g01948)さんと参加しますすみません

★特徴
常識倫理は戦国基準だが仲間の指示には絶対服従
外来語カタカナ語は基本日本語に翻訳か平仮名表記で
例:であぼろす

語尾「ごめんなさい」級に謝る
忍びとしてより人としてドジでポンコツ
※反撃判定受ける理由付け等でドジ増量希望
自己肯定極低

ドジだが腐っても忍びの洗脳教育済み
任務命令が最優先のリアリスト思考
・今十人見捨てることで後に千人助けられるなら即断
・親殺しが任務なら殺し、犠牲(自己他者含む)も効率で思考
・任務が絡まなければ情はあるし命軽視もない

同郷の刺客を恐れる理由は誤解による不名誉な裏切り者としての抹殺で死そのものではない

★行動
「え? ああ、服ですかすみません」
布曳で縋藤をはじめとする装備一式の戦闘モード姿にさっと戻る

パラドクス通信で連携しつつ主に笄・不動・千手を用いた死垂れ柳で中衛戦闘
雛壇は今回基本防御用

(同じ忍の道を行く者ですが扱う技能は大きく違いますね…
どこの流派でしょうか?)

「はわわはいぃぃすみませぇぇん」
苦無や手裏剣にまじって飛ぶ日用品


宇佐美・アリス
アドリブ&他の人達との連携OK
引き続き、色々と不安になりつつ、お毬さん(g08465)と参戦
彼女の人命軽視と言うか効率厨な戦国忍びのガチさ加減にはまだ気がついてない
ドライなようでちょっと違う?

服装は忍びぽいバニー(イラストの紫バニー)って、お毬さん、そのままなの?

【パラドクス通信】で他の人達と声を掛け合い、侵入場所や戦闘のタイミングを調整
【モブオーラ】も使って、適当な所から敵とお毬さんのドジを警戒しつつこっそり侵入
一般人やヒルコ達の場所が分かれば御の字ね
その時は、【パラドクス通信】で皆に連絡

出来るだけこっそり動いて、敵を視界に見つけたら、サキュバスミストで攻撃よ
フフフ、風下に立ったが、貴方達の不運よ
パラドクスだから、風向き関係ないけどね(ウィンク)
お毬さん、さあ、敵の目を引き付けてる今の隙に!

攻撃は、ピーター君にシールド、障壁の三枚重ねで防御


 渓谷添いを行き、紅葉の森を抜ければ、辿り着いたのは目的の鎖国砦。
 ここへ辿りつくまでも、何かとドジったりポンコツだったり、宇佐美・アリス(兎に非ず・g01948)にとってハラハラすることが多かった比良綾・毬(ポンコツくノ一忍法帖・g08465)であるけれど。
 幸い、これから乗り込む目の前の鎖国砦はまだ建設途中で侵入は容易く。
 苛酷な労働を強いられている人足の姿も多くみられるので、紛れて行動もできそうだ。
 そんな戦闘を控えたアリスの服装は、忍びぽい紫バニーであるが。
「って、お毬さん、そのままなの?」
「え? ああ、服ですかすみません」
 変幻自在である布曳で、縋藤滝の名を冠する忍装束・縋藤をはじめとする装備一式の戦闘モード姿に毬はさっと戻ってから。
「お毬さん、行ける?」
「はい、あそこから侵入できそうですすみません……ひゃぁああ!?」
 アリスの声に頷きつつ、いざ、鎖国砦の中へと向かって歩み出さんとするも早速、工事中の機材に躓いてしまう。
 けれど幸い、沢山の人が働かされている作業現場。
 大きな音を多少立てても不自然では一応ないから、無事に砦内へと潜入を果たして。
「お毬さん、大丈夫?」
 アリスは引き続き色々と不安になりつつも、パラドクス通信で仲間と通信し戦闘のタイミングを調整しながらも。
 モブオーラを纏い、姿が目立たぬ適当な所から警戒しておく。敵の出現と、毬のドジに対して。
 けれど、アリスはまだ気が付いてはいないのだった。
 人としてはドジだが、任務に対しては毬が、腐っても効率厨な戦国忍びの洗脳教育済みなガチさ加減であることには。
 だから天魔武者を倒してヒルコを救う任務遂行のためならば、人足のことは見捨てる選択を取れるような、忍びとしてのドライさはあるが。アリスがまだ気付かないのは、任務が絡んでいなければ情はあるし命軽視もない、ドライなようでちょっと違う印象を受けるからかもしれない。
 とはいえやはり、人としてはドジではあるので、アリスはそっと彼女の動向も気にしつつも。
(「ヒルコ達の場所が分かれば御の字ね」)
 周囲を見回してみるも、働かされている人足の姿はあれど、ヒルコはこの近くにはいないようだ。
 そして通信している仲間達と、敵をおびき出すべく合わせて。
 それぞれ別の場所でまだ未完成の砦へと言われていた作戦通りに、派手に一斉攻撃を仕掛ければ。
『敵襲!? く、砦を守らねば!』
 慌ててやってきて、蝦蟇型のカラクリ銃から連続で光弾を発射せんとしている敵『天魔忍軍・豪傑型』達を見遣る毬。
(「同じ忍の道を行く者ですが扱う技能は大きく違いますね……どこの流派でしょうか?」)
 相手は忍びのようだが、しかしどう見ても同郷の刺客ではないから、その点は少しだけホッとする。
 同郷の刺客を彼女が恐れる理由は死そのものではなく、誤解による不名誉な裏切り者としての抹殺であるから。
 そして、すすすすみません、と枝垂れ柳の陰に身を隠すかのように、敵の攻撃を、忍ばせていた雛段の刃で防御するべく手にするも。わたわた慌ててドジって、使えないものまで飛び出しています!?
 アリスも敵を視界に見つければ、出来るだけこっそりと動いて。
「フフフ、風下に立ったが、貴方達の不運よ」
『……!?』
 敵へと放つのは、魅了の魔力を宿したサキュバスミストの桃色の風。
 いえ、風下云々と言ってはみたけれど。
「パラドクスだから、風向き関係ないけどね」
 ぱちりとウィンクして、自分へと意識をより向けさせて。
 敵の繰り出す忍法・チャージショットは、シールドと障壁の三枚重ねの防御でピーター君にお任せ。
 そしてパラドクス通信で、アリスは中衛に位置取っている毬に合図を。
「お毬さん、さあ、敵の目を引き付けてる今の隙に!」
「はわわはいぃぃすみませぇぇん」
 そんなアリスと連携し、刹那、死垂れ柳を発動させる毬。
 髪飾り型手裏剣の笄、不動滝の名を冠す魔術を帯びた手裏剣の不動、千手滝の名を冠する多種多様な暗器の千手。
 これらを用いた攻撃を天魔忍へと仕掛けるも。
「すすすすみません、おおお命頂戴します、はわわっ」
『く、ニンジャに手裏剣攻撃など、躱して……ふぎゃっ!?』
 苦無や手裏剣にまじって飛ぶ日用品が、ガツンと敵にヒット!?
 引き続きドジりつつ連携を取りながらも、アリスもそれをフォローしつつ……でも任務はきっちりと遂行します!
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【アイテムポケット】がLV6になった!
【現の夢】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
【ロストエナジー】がLV4になった!

花喰・小鳥
「観光気分は終わりです」

【モブオーラ】を使って砦に潜入・潜伏します
機を見て砦の破壊と天魔武者を倒していきます
味方も少なからずいるようですから合わせます
【パラドクス通信】で状況の伝達や把握に努める

天魔武者との戦いになれば前に出て【制圧射撃】
派手に弾丸をばら撒いて敵を惹きつけます

「ヨキは手筈通りにしてください」

敵が集まってくれば惹きつけたところを【放電】を発動
私自身は無理せず防御しながら囮役に徹して、今回はヨキが主役です
ヒルコたちや一般人の状態は危ういもので時間の経過は致命的な結果に繋がってしまう
ヨキも理解しているのか、今回はやる気を出しているように思う
少なくともみかんのためではないと思います、たぶん

「ヨキ!」

合図にヨキが駆けて【放電】を浴びせていく
味方も敵を苦にしていない、作戦は順調に進んでいる

「ですが油断は禁物です。それに敵の主力はまだこれからです」

ヨキはわかっていると尻尾を振る
機を引き締めていきましょう


 紅葉が一面に色づいている森や渓谷は絶景であったし。
 ヨキも、全部とはいかなかったけれど、みかんを沢山食べてきっと元気もいっぱいだろうから。
「観光気分は終わりです」
 次は、ディアボロスとしての任務も確りと。
 花喰・小鳥(空虚のナハティガル・g01304)はモブオーラを纏い、ヨキと共に、到着した鎖国砦へと潜入して。
 建設途中である砦内に難なく入れば、働く人足に紛れて潜伏しつつも。
(「味方も少なからずいるようですから合わせます」)
 パラドクス通信で他の仲間と連絡を取り合い、状況の伝達や把握に努めつつも。
 機とあらば、敵を攪乱するべく仲間とは違った方向にある鎖国砦へと攻撃を仕掛け、派手に破壊していって。
『こっちもか!? く、ディアボロス!』
 他の場所の鎖国砦も仲間の手によって破壊されている状況に、対応しきれていない様子の『天魔忍軍・豪傑型』達。
 そして敵が向かってくるのを確認すれば、すかさず前に出て制圧射撃を放ちつつ。
『この程度で、俺達が倒れるとでも!』
 蝦蟇型のカラクリ銃から連続で光弾を発射してくる敵を、派手に弾丸をばら撒いて惹きつければ。
「ヨキは手筈通りにしてください」
 もきゅっ! とヨキがひと鳴きした瞬間、敵が集まったところへと突入して。
 火花を散らす強烈な電撃をバチバチィッ!
『ふぎゃっ!!』
『なっ、うぎゃあっ!』
 小鳥自身は無理をせず敵の攻撃を確り防御しながら囮役に徹して。
(「今回はヨキが主役です」)
 ヨキが攻撃しやすいように立ち回りつつ、もふもふなその姿を見遣る小鳥。
(「ヒルコたちや一般人の状態は危ういもので時間の経過は致命的な結果に繋がってしまう。ヨキも理解しているのか、今回はやる気を出しているように思う」)
 ……少なくともみかんのためではないと思います、たぶん、と。
 そんな気合いの入ったヨキに、小鳥も的確に合図を向けて。
「ヨキ!」
「もきゅー!」
『うわ、ぐあっ!?』
 駆けるヨキが、再び放電を浴びせて、ビリビリッ!
 小鳥は囮を担いつつ、パラドクス通信や聞こえる戦闘音などで他の仲間達の様子の把握も忘れずに。
 ――全てを焼き尽くすまで。
『くそ、砦は守る……うぐぅっ!?』
 天魔忍達を容赦なく電撃で撃ち抜いて、討ち倒していきながらも、小鳥は確信する。
(「味方も敵を苦にしていない、作戦は順調に進んでいる」)
 味方と連携して別々の砦を狙って破壊し、敵の数をばらけさせ、それぞれ撃破していく作戦はとても適切で。
 ヨキの放電が、自分達へと向かってきた天魔忍を全て、容赦なく電撃で撃ち抜くのだった。
 けれど小鳥は引き続き警戒を解かずに。
「ですが油断は禁物です。それに敵の主力はまだこれからです」
 わかっているとふりふり尻尾を振るヨキへと続ける――気を引き締めていきましょう、と。
『ぐぬぬぅっ、よくも鎖国砦を……!』
 今更やって来た敵の指揮官、討ち取るべき標的のアヴァタール級『赤兜』から目を逸らさずに。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【パラドクス通信】がLV2になった!
効果2【命中アップ】がLV3になった!

四葩・ショウ
おや、可笑しなことを言うんだね
貴方達はなにもしてないじゃないか
……だって、『鎖国砦』建設に
身を捧げていたのは人足達だ

やわく微笑めたのは口許だけ
冷たくそう言い放って
向けるレイピアの切っ先をフェイントに

声をかけ、仲間と連携して戦う
【エアライド】で宙を蹴り、敵の背後側に回り込むよ
取り囲むようにして戦いやすくするために
圧政を強いるばかりの天魔武者を
決して逃がさない、ために

聖歌をうたい、ひかりで撃つ
射出する銛には硝子のレイピアを構えて
刀身に巻き付けることで威力を落とせるかな?

同じ場所に留まらないで
足場の上を動き、狙いを定めにくくして
派手な立ち回りをすることで、敵の視線を惹きつけて
仲間が攻めやすい隙を、作れたら

壊された作りかけの砦はまるで、鳥籠のようだけど
怯え、生かされ
いのちを散らすための鳥籠なんて、要らない
ヒルコの子達が自由に羽搏くためにも

赤く紅く――移ろう季節に燃ゆる紅葉みたいに
染まりきるまで歌い上げて、ひかりを放つ

赤兜を斃したなら
歌い上げるのは、歓びをうたう聖歌
さぁ、砦を破壊して
かれらに自由を


御守・樹
アドリブ連携歓迎

よし後はあれをぶっ飛ばしてしまえばひと段落だな。
赤兜ってーと熊な印象があるが熊並の威力持ちなのかな?
または武田から真田、井伊に連なるような武勇を誇るのか。
どっちにしろ油断しない方がよさそうだ。

一旦身を隠すか、もしくはなるべく気配を消すようにそっと動く。その間にわらびには離れていてもらおう。巻き込んだら嫌だしな。それに気配を知られても二手に分かれる事で多少撹乱できたらなって。
あとは隙を見てアサシネイトキリングで一気に攻撃へ。
相手の動きが少しでも鈍く、十全に動けなくなるようにと、可能なら関節部を狙う。
見た目武装(?)がガチガチだからどこまでやれるかわかんないけど、動きを観察して少しでもねじ込むように攻撃だな。
相手の攻撃は回避できそうならそうするが、避け切れないと判断したなら左腕の籠手で流すようにして少しでも直撃を避ける。


シャルロット・アミ
遅くなってしまってごめんなさい
私も加勢するわ
小乃香さんの笑顔のためにも
ヒルコさんたちは、必ず助け出す

逃げ出す沢山の人たち
この人たちも助けなくちゃいけない
背にかばうようにして
【響風】を引き抜きましょう

貴方なんかに遅れを取る私じゃないわ
にっこり、余裕の笑みを浮かべて

地を蹴り、歌声を風に乗せ
謳うは紅葉の美しさ
風流もわからないような貴方たちに
負ける私たちではないわ

斬撃同士、真っ向対決と参りましょう
切合、結び合い、刀に火花が散っても
退けない理由がこちらにはあるの

きっとヒルコさんのことを思って
心を痛めている愛しい人
あのひとを戦いの場に連れてこれないのは
…私の過保護、かしら

とん、とステップを踏めば
季節はずれの紫の花が見える気がして

…さあ、隙あり!

アドリブ、連携、歓迎です


ユオ・ルスカ
連携、アドリブ共に歓迎

【心情】
成る程、将だけあって先程の者達とは格が違うようですな。
しかしあのような忌まわしき者には、怒りこそ湧けど恐怖など抱くはずも無し。
驕らず、されど恐れず。
行きましょう。

【行動】
率先して前へ出て、ぶつかって行きましょう。
「さあ、我の盾を割れるものならば割ってみて貰いましょうか!」
声を張り上げると共に威嚇するように大楯を槌で叩き、敵の気と注目を引くことを狙います。
仲間と連携する場合は位置を意識しながら、どちらにしても敵に食い下がりましょう。
兜割の強力な打ち下ろしは大楯を以て、不足あれば我が身を以て受け止めながら此方もパラドクスを。【反撃アップ】
自身から周囲へ突き出すように巨大な盾を生み出し、圧し潰し押し返そうとします。
法衣が紅に染まれども一歩も退かず圧を掛け、動きが鈍れば槌での殴打も加え畳み掛け。
しかし最後まで驕らず、恐れず。そして逸らず。
我はあくまで敵を抑え、耐え、仲間の一撃を支えましょう。

「卿の罪は審らかとなった。…せめて消え行く先で、魂の安寧を得られんことを。」


 結局、思いがけぬ奇襲に最後まで態勢を整えることすらできずに。
『ぐぬぬぅっ、よくも鎖国砦を……!』
 ディアボロスによって討ち漏らしなく殲滅された天魔忍軍達。
 そして砦の異変を察知して、ようやく慌てて姿を見せて憤るのは。
『ぐおおぉっ!』
 アヴァタール級の天魔武者『赤兜』。
 そんな敵の将をそっと見遣りつつも。
(「よし後はあれをぶっ飛ばしてしまえばひと段落だな」)
 御守・樹(諦念の珪化木・g05753)はふと思考してみて。
(「赤兜ってーと熊な印象があるが熊並の威力持ちなのかな? または武田から真田、井伊に連なるような武勇を誇るのか」)
 色々とその名や風貌を見ては、己の識ることと照らし合わせてみたりもするけれど。
 でも、先程蹴散らしたトループス級達との違いを何より感じるのは確か。
 ……どっちにしろ油断しない方がよさそうだ、と。
 そんな赤兜を見遣りながら、四葩・ショウ(After the Rain・g00878)は大きく首を傾けてみせる。
「おや、可笑しなことを言うんだね」
 ……貴方達はなにもしてないじゃないか、って。
 鎖国砦を破壊した自分達に天魔忍軍が忌々し気に投げた言葉、そして怒り心頭の赤兜だけれど。
 やわく微笑みを向けながらもショウは敵将に告げる。
「……だって、『鎖国砦』建設に身を捧げていたのは人足達だ」
 いや、微笑めたのは口許だけ。
 そう、この砦をここまで作り上げたのは、決して天魔武者達ではないのだ。
 天魔武者達はただ、人々へと苛酷な労働を強いていただけ。
 だから、ショウが向けるのは。
『! ぐがぁッ』
 握るレイピアの切っ先から繰り出すフェイントの鋭き煌めき。 
 そしてシャルロット・アミ(金糸雀の夢・g00467)も、口火が切られた戦場へと駆けつければ。
 仲間へと加勢するべく、赤兜へと怯むことなく距離を詰める。
(「小乃香さんの笑顔のためにも。ヒルコさんたちは、必ず助け出す」)
 自分達に絶大な信頼を寄せて託し、送り出してくれたヒルコの少女を思いつつ、囚われているヒルコ達を理不尽から解放するために。
 ユオ・ルスカ(Lopussa kiitos seisoo・g10632)もまんまと誘い出せた赤兜を見遣りながらも。
「成る程、将だけあって先程の者達とは格が違うようですな」
 そう同じく、敵の誇る力の強大さを感じつつ、だが決してその視線は逸らさない。
 何故なら、眼前の敵に対して生じている感情が何か、ユオには分かっているから。
(「しかしあのような忌まわしき者には、怒りこそ湧けど恐怖など抱くはずも無し」)
 ――驕らず、されど恐れず、と。
「圧政を強いるばかりの天魔武者を決して逃がさない、ためにも――いこう」
 ショウのそんな声かけが耳に届けば――行きましょう、と。ユオも仲間の動きに合わせつつ戦場を駆ける。
 ショウが刹那、エアライドを駆使して華麗に宙を蹴って。
 皆で取り囲むようにして戦いやすくするために、敵の背後側に回り込まんと動けば。
「貴方なんかに遅れを取る私じゃないわ」
 にっこり、余裕の笑みを浮かべてみせるシャルロットがさり気なく、けれども確りと守るべく位置取る。
 ……この人たちも助けなくちゃいけない、と。
 逃げ出す沢山の人たちを背にかばうように。
 引き抜いた水晶の刀身の刃をどこまでもひびかせるために、その手に。
 そして刹那戦場に響くのは、張り上げられた声。
「さあ、我の盾を割れるものならば割ってみて貰いましょうか!」
 仲間達の位置や動きを意識しながらもまた違った役割を担うべく、上げた声と共に威嚇するように大楯を槌で叩くユオ。
 敵の気と注目を引くことを狙って、敵に食い下がっていく。
 ショウも仲間と同じ場所に留まらないで、足場の上を動き、狙いを定めにくくしつつも。
 派手な立ち回りをすることで、ユオにだけでなく自分にも敵の視線を惹きつけながらも。
 壊された作りかけの砦はまるで、鳥籠のようだと思うけれど――でも。
(「怯え、生かされ、いのちを散らすための鳥籠なんて、要らない」)
 揺るがぬ思いを振るう硝子のレイピアに乗せる――ヒルコの子達が自由に羽搏くためにも、と。
『グオォォッ!』
(「仲間が攻めやすい隙を、作れたら」)
 そう、自分達はひとりではないのだ。
 そんな仲間とまた違った行動をするのは、樹。
 派手に仲間達が敵を引き付けている間に一旦身を隠し、機を窺いつつも。
 その間にわらびには離れていてもらってから、なるべく気配を消すようにそっと動き出す。
(「巻き込んだら嫌だしな」)
 わらびを戦闘に巻き込みたくないし、それに気配を知られても二手に分かれる事で多少撹乱できたらという狙いもあって。
 そして完全に自分の存在にはまだ気付いていない赤兜へと。
『!? グァァッ!』
 生じた隙を逃さず樹が見舞うのは、密かに近付いて放たれる致命的な一撃。
 そして、狙い定めてみるのは。
(「見た目武装がガチガチだからどこまでやれるかわかんないけど」)
 敵の関節部――相手の動きが少しでも鈍く、十全に動けなくなるようにと。
 動きを観察して少しでもねじ込むようにと攻撃を仕掛ければ、虚をつかれた衝撃に一瞬揺らぐ赤兜。
 だがすぐに、隼のように素早い斬撃で反撃してくるけれど。
 樹もみすみす両断されたりはしない。
 相手の攻撃は完全には避け切れないが、少しでも直撃を避け最小限に衝撃を抑えるべく。
 左腕の籠手で流すようにして耐える判断を瞬時に下して。
 さらに、強力な打ち下ろしで、相手の兜を割るがごとく素早く攻撃へと転じてくる赤兜だけれど。
 その兜割の強力な打ち下ろしが向けられたユオは大楯と自身の身を以て確りと受け止めながらも。
 ――我が審楯の先は無し。
 巨大な盾を魔術で生み出し、自身から周囲へと突き出して、圧し潰し押し返し反撃を繰り出す。
 打ち倒すのではなく、護るべき物へと至らせぬ為に……たとえ法衣が斬撃で紅に染まれども、一歩も退かずに。
 圧を掛け続け、動きが鈍れば槌での殴打も加えて畳み掛け、前へ前へと攻め込んでいく。
 己の役割を確りと胸に、けれどひとりではないから。
 ……しかし最後まで驕らず、恐れず。そして逸らず。
 敵を抑え、耐え、仲間の一撃を支えるべく立ち回るユオ。
 そんな中……ねぇ、きこえる? って。
 荒ぶる敵とそれを抑えてくれる仲間が立つ戦場へと、喉をふるわせ奏であげ、ショウは聖歌を響かせる。
 染まりきるまで歌い上げて、ひかりを放って純白の奇蹟の薔薇を花開かせ、歌うほどに染め上げていく。
『ぐっ!? グオォォ!』
 ひとすじの光が敵をうって、赤く紅く――移ろう季節に燃ゆる紅葉みたいに。
 だがそれでも相手は強敵、今度は腕につけている銛を使って反撃を仕掛けてくるも。
 ショウもすかさず硝子のレイピアを構えて、傷ついても決して倒れぬようにと。
 射出される銛を刀身に巻き付けることで威力を落とせるか、試みんとしてみれば。
 ショウが響かせる聖歌に重なるは、地を蹴ったシャルロットの風に乗せた歌声。
 そんな彼女が高らかにひびかせ謳うはそう――紅葉の美しさ。
 だって、揺るぎなくこう、シャルロットは言えるから。
「風流もわからないような貴方たちに負ける私たちではないわ」
 だからすかさず敵の懐へと飛び込んで。
 ……斬撃同士、真っ向対決と参りましょう。
 相手の斬撃は重く、切合、結び合い、たとえ刀に火花が散っても、それでも。
 シャルロットは握る刃に力を込める――退けない理由がこちらにはあるの、と。
 そして、とん、とステップを踏みながらも咲かせる。
(「きっとヒルコさんのことを思って、心を痛めている愛しい人。あのひとを戦いの場に連れてこれないのは……私の過保護、かしら」)
 ――剣に乗せて歌う唄、藤のようにたおやかに。
 大切な愛しい人への想いと誓いと、振動し伝える藤紫色の音色を。
「……さあ、隙あり!」
『! グウゥゥッ』
 赤兜の力は強大で、放ってくる一撃一撃は重いけれど。
 シャルロットが切り結んで生じた隙に。
 樹が狙い定めた死角からの強烈な一撃を繰り出し、さらにその身を揺らがせれば。
「卿の罪は審らかとなった。……せめて消え行く先で、魂の安寧を得られんことを」
 ユオも果敢に攻め込んでは、圧を掛け畳みかけ続けて。
 ショウもうたい、ひかりを放つ。
 歓びをうたう勝利の聖歌を歌えるように、囚われたヒルコ達へと手を伸ばせるように。
 さぁ、砦を破壊して、かれらに自由を――と。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【口福の伝道者】がLV6になった!
【モブオーラ】がLV2になった!
【未来予測】LV1が発生!
【防衛ライン】がLV2になった!
効果2【フィニッシュ】がLV2になった!
【ドレイン】がLV3になった!
【反撃アップ】がLV3になった!

ガーベラ・アルストロメリア
アドリブ、連携歓迎。

良いタイミングで来てくれましたわね。
後は貴方を倒すだけですわ。
ヒルコとして溢れる感情はありますが
その感情は戦う力に変えてくれぐれも
軽はずみな行動は控えますわよ。
これまでの報いを受けてもらいますわ。
とはいえ相手は首領格。
一瞬たりとも気を抜くわけには行きませんわ。
他のディアボロス達と協力して
まずは赤兜の動きを封じますわね。
氷結の薔薇による射撃を行いつつ
赤兜の武器が届く範囲に入らないよう
一定の距離を保ちますわね。
前の戦いと同様に【冷気の支配者】を活用して
赤兜の手足、そして刃を凍結させますわね。
ダメージを受けても痛みを堪え足は止めずに
追撃を受ける前に距離をとって射撃を続けますわ。
赤兜の動きを封じましたら急所を狙い撃ちですわ。

「貴方は逃がしません。ここで倒してみせますわ」


花喰・小鳥
「幕を引きましょう」

赤兜が強敵なのは最初からわかっている
その強さを問題にするなら私は最初からここに立っていない
剣を抜いて前に出ます

味方を【ディフェンスする】
ヨキとそうしたように、何も私が倒す必要はありません
味方を支える・自由にすれば。あとは彼らが敵を討つでしょうから

「力勝負なら負けません」

兜割を剣で受け止める
尋常じゃない力に軋む躰は、けれど
【肉体改造】を施された私も同じこと
肉を切らせて骨を断つように、致命傷だけ避ければいい
【殲滅】を発動
赤兜に限らずクロノヴェーダの多くは私たちより強い
その油断と慢心、驕りという死角を突く

「ディアボロスごときに、そう言って倒れていった敵は数多いました」

だから私はここにいる
いざとなればヨキもいます
最後は味方と共に畳みかけて倒します


 鎖国砦への奇襲を仕掛け、慌ててやって来た天魔忍軍を全て倒した頃。
『グォォッ!』
 現れたのは、アヴァタール級天魔武者『赤兜』。
 ただでさえ工事が遅れていた砦を破壊され、憤っている様子であるが。
 そんな赤兜の迫力にも全く怖気づくことなく、ガーベラ・アルストロメリア(緋色の双華・g08775)はむしろ今更やって来た敵へと目を向けて。
「良いタイミングで来てくれましたわね。後は貴方を倒すだけですわ」
「幕を引きましょう」
 花喰・小鳥(空虚のナハティガル・g01304)もそう、いつものように表情を変えることなく。
 来ることが予めわかっていた倒すべき天魔武者へと立ち向かう。
 いや、聞いてもいたし、いざ目の前にすればその肌でも感じるのだ。相手が強大な力を持っていることなど。
 でも、それでも。
(「赤兜が強敵なのは最初からわかっている」)
 ……その強さを問題にするなら私は最初からここに立っていない、と。
 刃渡りの長い片刃の剣を抜いて、躊躇なく前へと出る。
 だが小鳥が握る小夜啼鳥を振るうのは、相手をその手で討つためではない。
 心掛けるのは、身をもって仲間を庇えるような位置取り。
(「ヨキとそうしたように、何も私が倒す必要はありません」)
 ひとりで挑めば倒すことが叶わないかもしれない強敵であることは分かっているし。
 今、小鳥は仲間とともに戦場に立っている。
(「味方を支える・自由にすれば。あとは彼らが敵を討つでしょうから」)
 だから、自分の役割を確りと全うするべく剣を振るうのだ。
 それが敵を倒すという目的を成すために、やるべきことだから。
 ガーベラも猛る敵を見遣りながらも。
(「ヒルコとして溢れる感情はありますが」)
 けれど、その感情は戦う力に変えて。
 くれぐれも軽はずみな行動は控えるようにと、あくまで冷静に。
 けれどやはり抱く思いはその胸に確りと――これまでの報いを受けてもらいますわ、と。
 囚われの同胞達のためにも、赤兜を討つべく敵を見据える。
 そんな赤兜は強大な力を誇るアヴァタール級。
(「とはいえ相手は首領格。一瞬たりとも気を抜くわけには行きませんわ」)
 思うところは色々とあるも、感情的に動くことはしないように心掛けながらも。
 ガーベラは周囲の仲間が敵へと刃を一斉に向け始めたのに合わせ、皆と強力し合い立ち向かう。
 ――綺麗な薔薇には氷があるのですわ。
『!? グォォォッ!』
「まずは赤兜の動きを封じますわね」
 拳銃から氷の魔力が込められた弾丸を発射し、氷結の薔薇を咲かせて。
 標的から一定の距離を保ちながら、冷気の支配者を活用しつつも試みる。
 赤兜の手足、そして刃を凍結させるように。
 そんな氷結の薔薇の弾丸に撃ち抜かれ、動きが鈍くなるものの。
 だがそれでも、隼のように素早い斬撃で反撃してくる赤兜。
 その攻撃は熾烈で、痛みを堪えながら、それでも足は決して止めることなく。
 追撃を受ける前に距離をとって、射撃を続けるガーベラ。
 そして今度は強力な打ち下ろしで、相手の兜を割るがごとく刃を振り下ろしてくる赤兜であるが。
「力勝負なら負けません」
 小鳥は強度に優れた小夜啼鳥をもって、繰り出された兜割を受け止める。
 その斬撃は小鳥を両断するには至らないが、尋常ではない力にぎしりと躰が軋む重い感覚。
 けれど――まさに、肉を切らせて骨を断つように。
(「肉体改造を施された私も同じこと。致命傷だけ避ければいい」)
 ――貴方が滅びるまで。
 有形無形の『畏れ』を纏い、理性を代償に、小鳥が放つのは『殲滅』の無慈悲なる一撃。
(「赤兜に限らずクロノヴェーダの多くは私たちより強い」)
 だからこそ、小鳥は狙うのだ。
 その油断と慢心、驕りという死角を突くように。
『! グガァッ!?』
「ディアボロスごときに、そう言って倒れていった敵は数多いました」
 ……だから私はここにいる。いざとなればヨキもいます、と。
 共に戦場に在る味方と共に畳みかけるため、眼前の敵を倒すべく地を蹴って。
 ガーベラも赤兜の動きを封じつつ、急所を狙って撃ち抜くべく拳銃の引き金を引く。
「貴方は逃がしません。ここで倒してみせますわ」
『グウゥゥッ!』
 戦場に氷結の薔薇を咲かせながら、ディアボロスとして仲間と協力し合って敵を討つために。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【冷気の支配者】がLV3になった!
【モブオーラ】がLV3になった!
効果2【ロストエナジー】がLV5になった!
【ダメージアップ】がLV8になった!

一角・實生
水蓮寺さん(g08972)と

不安要素は粗方排除した
残る最大のものが赤兜、お前だよ

敵と水蓮寺さんの間に割って入るように立つよ
あの覇気を彼女が受け止めるには小さ過ぎる身体だと思うから

油断は禁物、けれど歯が立たない相手でもない
行ける。そしてヒルコ達を救うんだろ?
パラドクス通信で激励を

グラナトゥムを構え戦闘態勢へ
仲間がいるのならば彼らが生みだした隙も利用させて貰うよ、その逆も歓迎しよう
俺は水蓮寺さんと関わって初めて、ヒルコが持つ運命を肌で感じて識ることとなった
命を道具として使い潰される
彼らもそれを知っている
そういうのは嫌なんだ、正義とかじゃなく『俺が』さ

パラドクスを発動し赤兜の背後から先ずは一撃、次は正面から一撃
命中アップの加護を使い的確な部位へ
隼を思わせる斬撃はグラナトゥムを盾に、ガードアップの効果も使い耐え抜くよ
奴の意識もその分縫い留められるだろう

最後は――水蓮寺さん、任せた

俺も、これからも生きて美味しかったり楽しかったりしたいな
信頼できる人? 思わず照れ隠しの苦笑い
うん。最初からそのつもり


水蓮寺・颯
實生さん(g00995)と

来ましたね、赤兜…!
威容に身が竦む。しかし前に立つ實生さんの背中を見て
僕が、動きを止めます。實生さんは…
彼の応えに、全幅の信頼を以て
…ありがとう、頼もしいです。
だめ、泣くのは全部終わってから

『其は――』
幾度も読み上げた其れは、疾く疾く蔵匿された器物を形作る
狂ったような呵々とともにどくどくと墨の滴る絵巻物を広げ
さぁ、久方ぶりの大将首です―縛せよ、“丙丸百人絵巻”! 

墨は意思を持ったように、赤兜の首を地に縫い留めんと蠢く
避けきれぬ攻撃は墨を緩衝に、ガードアップを使って耐えます

―はい!おまかせください!
剄刀、丙丸の如く…その首級、貰い受けます!

紅葉の中で食べるごはん、とっても楽しかったです
途中でいただいた飴も。足湯も
ヒルコ達にも知ってもらいたいんです
生きてさえいれば、きっと楽しいことはたくさんあるって
信頼できる人となら、それが何倍も楽しいってこと
…あの、もう少しだけ、力を貸してくださいますか?

彼らを救いたい
いつも当然のように頷くあなたに、救われた僕のように


アドリブ歓迎


 建設中の鎖国砦を強襲し、誘き出した天魔忍軍を討ち尽くしたと同時に。
『グオォォォッ!』
 戦場に咆哮轟かせ姿を現したのは、この砦を任されている敵将。
「来ましたね、赤兜……!」
 水蓮寺・颯(灼がて白く・g08972)は憤るように猛る敵をぐっと見据えるけれど。
 敵は強い力を誇る豪傑、その威容に身が思わず竦んでしまいそうになるも。
 それを支えてくれたのは、耳に届くすぐ傍に在る声。
「不安要素は粗方排除した。残る最大のものが赤兜、お前だよ」
 そして目の前には、さり気なく自分と敵の間に割って入ってくれた大きな背中。
 一角・實生(深い潭・g00995)は赤兜を目前に、確りと颯を背に位置取って。
(「あの覇気を彼女が受け止めるには小さ過ぎる身体だと思うから」)
 そう彼の気持ちが伝わってくる背中を見て、颯は告げる。
「僕が、動きを止めます。實生さんは……」
 そして改めて彼を見れば、パラドクス通信越しに掛けてくれるのは激励の言の葉。
「油断は禁物、けれど歯が立たない相手でもない」
 ……行ける。そしてヒルコ達を救うんだろ? って。
 そして改めて敵を見据えた實生はグラナトゥムを構え、戦闘態勢を撮りながらも。
 赤兜へと猛攻を仕掛け、動きを止めてくれている仲間が生み出してくれる隙を有難く利用させて貰うべく、確りと機を窺いながらも。
 背後の颯へと、こう己の思いを紡ぐ。
「俺は水蓮寺さんと関わって初めて、ヒルコが持つ運命を肌で感じて識ることとなった。命を道具として使い潰される。彼らもそれを知っている」
 ……そういうのは嫌なんだ、正義とかじゃなく『俺が』さ、と。
 そんな彼の応えに、颯は顔をぐっと上げる勇気を貰って。
 全幅の信頼を以て、こう返す。
「……ありがとう、頼もしいです」
 思わずこみあげてくるものもあるけれど、ふるりと小さく首を振って。
 ……だめ、泣くのは全部終わってから。
 読み上げるのは、『永代御預品目録』六十二頁二項。
「――其は嘗て百の罪人が処刑されし様を描きし絵巻物。今ひとたび目を醒まし、その呪禍を示し給え」
 幾度も口にしたそれは『処刑録:丙丸百人絵巻』、凶禍を顕現させる述。
 刹那、疾く疾く蔵匿された器物が形作られ、広げられるは狂ったような呵々とともにどくどくと墨の滴る絵巻物。
「さぁ、久方ぶりの大将首です―縛せよ、“丙丸百人絵巻”!」
『グウッ、ガッ!?』
 さらに――こっちだよ、と。
 連携して實生が巨大な猛禽の鉤爪状に凝縮させるのは、周囲一帯に溶け込ませていた己の呪いの力。
 颯の述と己の呪いによって敵が一瞬動きを止めた隙を見逃さず、さらに的確な部位へと狙い定めれば。
 追撃するべくグラナトゥムの引き金をすかさずぐっと引いて、更なる呪いを赤兜へと抉り込ませる實生。
 そんな仲間達の与えた衝撃に重ねるように見舞われるふたりの連携攻撃に、赤兜は堪らず大きく揺らぐけれど。
『グォォォンッ!』
 いまだ倒れず、隼のように素早い斬撃を繰り出して反撃してくるも。
 敵の身がいまにも崩れ落ちそうなのは見てわかるし、その攻撃手段は事前に聞いているから。
 實生は護りを固める効果も確りと使って、耐え抜くべくグラナトゥムを盾にして。
 颯も墨を緩衝に何とか強烈な反撃を凌がんと敵の刃に対抗すれば。
(「奴の意識もその分縫い留められるだろう」)
 實生は地を踏みしめ、確りと持ち堪えてみせながらも託す。
「最後は――水蓮寺さん、任せた」
 その声に、大きくこくりと頷いて。
「――はい! おまかせください!」
 颯は赤兜へと言い放つ――剄刀、丙丸の如く……その首級、貰い受けます! と。
 それから皆と、彼と、敵を共に討つべく、最後の一撃を繰り出しながらも。
「紅葉の中で食べるごはん、とっても楽しかったです。途中でいただいた飴も。足湯も」
 颯は紡ぐ――ヒルコ達にも知ってもらいたいんです、と。
「生きてさえいれば、きっと楽しいことはたくさんあるって」
「俺も、これからも生きて美味しかったり楽しかったりしたいな」
 そして、そう返す彼を見つめながら続ける颯。
 ……信頼できる人となら、それが何倍も楽しいってこと、って。
 そんな耳に届いた声に、實生は一瞬だけ緑金の瞳を瞬かせてから。
「信頼できる人?」
 宿すのは、思わず照れ隠しの苦笑い。
 けれど、次に向けられた彼女のこんな言葉にはその瞳を細めてみせて。
「……あの、もう少しだけ、力を貸してくださいますか?」
「うん。最初からそのつもり」
 彼の声を聞けば、託された最後の一撃をと。
(「彼らを救いたい」)
 竦んでしまうような恐れの気持ちよりももっともっと強い、心に満ちるそんな気持ちを乗せて。
『ガァ!? グアッ、アァァ……!』
 囚われしヒルコ達を解放するために、颯は赤兜へと引導を渡す。
 ……いつも当然のように頷くあなたに、救われた僕のように、と。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【悲劇感知】LV1が発生!
【託されし願い】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV4になった!
【ガードアップ】がLV3になった!

●これからのためにできること
 工事中であるため、鎖国砦の離れにある牢に囚われている3人のヒルコ達であるが。
「……?」
「何だか、砦の方が騒がしい気が」
「何かあったのかな……」
 聞こえてくる衝撃音に気付き、首を傾けるけれど。
 この時のヒルコ達は知らない。自分達がこの牢からもうすぐ解放されるなんてことを。
 このまま無力さを感じつつ何もできないまま、生贄となる運命だと、そう思っていたのだけれど。
 この鎖国砦の天魔武者が全て倒された今、ヒルコ達は自由を得ることができるのだ。
 そんな囚われし3人は、少女の双子と、双子の幼馴染みである少年のヒルコ。
 だがこれで彼らの命が脅かされるような今回の悪しき儀式こそ阻止できたが。
 一般人の村に彼等を戻しても、再び攫われる可能性が高いだろう。
 故に、ヒルコの皆が平和に暮らせる場所を用意したり、安全な地へと連れていってあげたりした上で。
 普通の一般人よりも力が弱く、生活力が低い彼等の、そんな点も踏まえて様々な可能性を考えつつも。
 生活の場を整えてあげる必要があるだろう。
 理不尽な運命から彼等を解き放つために、あともうひと仕事。
 ディアボロス達は、これまで必死に生き延び耐えてきたヒルコ達に今、手を差し伸べる。
花喰・小鳥
まずは住環境を整えることからです
以前廃村を整えて移住させるということをしましたが、可能ならそれもいいでしょう
壊れた家屋の修繕は【建造物分解】で資材を得て行います
【土壌改良】から野菜などの種を植えて収穫を目指すなど、今後に向けた取り組みもします

「生活力が乏しいままでは、隠れ里にいても遠からず行き詰まります」

ヒルコたちには家庭菜園くらいからでも身につくよう教えます
方法や段取りが書かれた本も用意しましょう

「読み書きは大丈夫ですか? 勉強は大切です」

ヨキが逃げ出しそうな顔をしているけど気のせいだと思います
何も難しいことではなくて、料理やお裁縫といったことも学ぶことができます
できることからひとつずつです

「寒いですから、プレゼントです」

毛糸の手袋を編んで渡します
これだってやり方を学べばできるようになります
いずれ落ち着けば材料を手に入れたりしてそうしたお仕事もできるはず
さすがに糸を紡ぐところからは私も教えられませんから

「あとはこれです」

簡単な釣竿を用意、釣りを教えます
ヒルコたちにもできると思います


四葩・ショウ
わたしはショウ
貴方達の名前は?
目線を合わせ、迎えにきたんだと微笑んだなら

そうだね、廃屋があればいちばんだけど
なければ渓谷で住めそうな場所を整える?

玄米の米俵、味噌壺と塩壺
味噌玉と梅干し、干物に干し肉
火打石、煮炊用の釜に粘土、着物と日用品
藁と清潔な布も持てるだけ、【アイテムポケット】に準備してきたから

これからの我が家が決まったら
わたしは【クリーニング】を済ませかまど造り
……はじめてだけど、だいじょうぶ
たくさん勉強したんだ
この時代のことも、作り方も
【怪力無双】も屈指して
藁と水を練った粘土を積んで完成させるよ

藁と寝ござで寝床を整えて
防寒には藁簑を使って貰おう

仲間のレッスンを終えた頃合いで
これから食事を作るんだ
いっしょに、作る?と少女達へきいて
火打石で火を起して炊飯と
味噌玉を溶かしてお味噌汁に

さいしょは全然出来ないし、失敗しちゃうけどさ
ちょっとずつ出来るようになるよ
わたしだって、そうだから

出来上がったら食事にしよう
【口福の伝道者】で増やしたご飯は
当面の食糧に出来るように、お握りと干飯にしておくね


ガーベラ・アルストロメリア
アドリブ、連携歓迎

まずはヒルコであり少女の双子と
少年を安心させますわ。
同じヒルコとして助けに来たと優しく伝えますわね。
それから3名を安全な場所にですわね。
他のディアボロス達の案内に従ってもらうよう伝えますわ。
自由になったばかりで不安もあると思いますが、
これからきっといい事があると希望を持たせますわ。
【アイスクラフト】も活用して間に合わせの資材にしたり
一時的な橋としてお役に立てればと思いますわ。
水を保存する為の手段としても良さそうですわね。
寒い時期ではありますが氷を使って甘い飲み物や
アイスクリームのような甘味を用意するのもいいですわね。

環境も大事ですが、やはり3人だけでは不安でしょうし、
友達になってくれそうな動物さんも見つかればいいですわね。


シャルロット・アミ
ヒルコの皆様にご挨拶
状況の説明や気持ちをほぐすことは他の方にお任せして
まずは別の場所へ移動しましょうか
モラさんはヒルコの皆様とご一緒してね?「もきゅ!」
(モラさん、全開の笑顔でご挨拶)

現地ではお水の確保を受け持ちましょう
【水源】または近くの川で水を汲んできたら
飲める水にするため【液体錬成】を
ある程度の水は作っておくつもりだけど
水の浄化の技術もお教えしないといけないわよね
新宿島で仕入れた知識をお伝えしておくわ
一度に色々なことを教えられても
覚えられないと思うから何かに書いていただこうかしら

あとは【怪力無双】で住居作成をお手伝いしたり
【土壌改良】で作物を育てられるようにしたり
(【アイテムポケット】で種を持っていくわ)
最後は【クリーニング】で仕上げかしら

しばらく3人だけの生活かもしれないけれども
きっとまた皆さんと暮らせる日がくるわ
どうかそれまで助け合って暮らしてね

アドリブ、連携、歓迎です


 工事中の鎖国砦から、少し離れた離れはすぐに見つけられて。
 扉を開ければ、そこには枷をされたヒルコ達3人の姿が。
 それを外してあげつつ、驚くヒルコ達に四葩・ショウ(After the Rain・g00878)は声を掛ける。
「わたしはショウ。貴方達の名前は?」
 そして目線を合わせ、微笑んで告げる――迎えにきたんだ、と。
 最初は突然のことで状況が飲み込めていなかった3人も、ショウのその声にこたえる。
「わたしは、菜々姫。この子が双子の妹の……」
「八重姫、です」
「ぼくは、玖郎。迎えにって……ぼくたちを?」
「ええ、同じヒルコとして助けに来ましたわ」
 同じヒルコとして、ガーベラ・アルストロメリア(緋色の双華・g08775)が優しく伝えれば。
 ヒルコの少年少女達は、少しずつ状況を把握していって。
「皆さんを捕らえていた天馬武者は私達が倒したわ、だからもう大丈夫してね。ね、モラさん」
 シャルロット・アミ(金糸雀の夢・g00467)もヒルコの皆に挨拶しつつ、そうモラさんへと声を向ければ。
 もきゅっ! と可愛く頼もしい返事に、少し緊張気味だったヒルコ達もほわりと少し和んで。
「まずは別の場所へ移動しましょうか。モラさんはヒルコの皆様とご一緒してね?」
 シャルロットは状況の説明やヒルコ達の気持ちをほぐすことは他の仲間にお任せして。
 ガーベラも少年少女のヒルコ3人へと伝える。
「安全な場所にですわね。では、こちらのモーラット……モラさんの案内に従ってもらえますか」
「はい、このふわもこさん……もらさんについていけばいいのですね」
「もらさん、よろしくお願いします」
「もきゅ!」
 そうぺこりと頭を下げるヒルコ達に、モラさんも全開の笑顔でやる気十分。
 そして、何処でヒルコたちの生活基盤を整えるか、であるが。
 花喰・小鳥(空虚のナハティガル・g01304)は以前同じ様な支援をした経験から、こう告げる。。
「まずは住環境を整えることからです。以前廃村を整えて移住させるということをしましたが、可能ならそれもいいでしょう」
「そうだね、廃屋があればいちばんだけど。なければ渓谷で住めそうな場所を整える?」
 ショウも小鳥の言葉に頷きつつも、廃村か廃屋、それか水や温泉も湧き出ている渓谷内も視野に入れながら。
 ヒルコ達が移住するに適した場所を探してみることにして。
 ガーベラはゆっくりヒルコ達と歩調を合わせながら、同じヒルコとして言葉を掛ける。
「自由になったばかりで不安もあると思いますが、これからきっといい事がありますわ」
「自由……本当に?」
「いずれ生贄になる運命だとばかり思っていたわ」
「夢みたいだな……」
 彼ら彼女らに、同じヒルコとして希望をもってもらえるようにと。
 そして紅葉の森と渓谷に再び足を踏み入れれば、川の近くに廃屋を見つけて。
 そこを中心に、生活環境を整えていくことに。
 シャルロットが受け持つのは、水の確保。
 近くの川で水を汲んできたら、より飲める水にするために液体錬成を施して。
(「ある程度の水は作っておくつもりだけど、水の浄化の技術もお教えしないといけないわよね」)
 この時代は川の水のきれいなので、そのまま飲めないことはないのだが。
 安全な飲み水が錬成されている間に、太陽光で蒸発させたり煮沸させたりなどでも水を確保できると、新宿島で仕入れた知識も伝えておく。
 それから怪力無双などを用いて、建造物分解で得た資材で壊れた廃屋の修繕を行なっている小鳥の手伝いを。
 さらに、土壌改良した地に種を植えて。
「生活力が乏しいままでは、隠れ里にいても遠からず行き詰まります」
 野菜などの収穫を目指すなど、今後に向けた取り組みを。
「日の当たる場所が良い、と」
「水をあげて育てるのね」
 ヒルコたちには家庭菜園くらいからでも身につくようにと教える小鳥。
 でも一気に色々なことを告げても忘れてしまうだろうから。
「一度に色々なことを教えられても覚えられないと思うから、何かに書いていただこうかしら」
「読み書きは大丈夫ですか? 勉強は大切です」
 シャルロットの言葉に小鳥も頷いて告げるけれど。
 もきゅ、っとヨキが逃げ出しそうな顔をしているのは、きっと気のせい……?
「はい、読み書きはできます」
「覚えることがたくさんね」
「がんばらないと」
 ヒルコ達は生活力は余りないものの、素直に真面目に取り組んで。
 そんな彼や彼女らへと小鳥は紡ぐ。
「何も難しいことではなくて、料理やお裁縫といったことも学ぶことができます」
 ……できることからひとつずつです、と。
 それから、これからのヒルコ達の家の準備が整えば、ショウはクリーニングを済ませて。
 そして、アイテムポケットに準備してきたものを取り出して並べる。
「わ、すごい!」
「こんなにたくさん、ありがとうございます」
 食料の確保が安定するまで、なるべくヒルコの皆がひもじい思いをしないようにと。
 玄米の米俵に味噌壺と塩壺、味噌玉と梅干し、干物に干し肉などの保存がきく食べ物から。
 火打石や煮炊用の釜に粘土、着物と日用品、藁と清潔な布も持てるだけ、準備してきたものを。
 それから次に取り組むのは、かまど造り。
「……はじめてだけど、だいじょうぶ。たくさん勉強したんだ」
 排斥力の影響を受けないように、この時代のことも、作り方も、ショウは確りと学んだ上で。
 怪力無双も屈指しつつ、藁と水を練った粘土を積んでいって。
 食に困らないように、かまどを完成させる。
 そんなショウがかまど造りをしている間に、小鳥とガーベラはヒルコ達の心のケアも。
「寒いですから、プレゼントです」
 小鳥は毛糸の手袋を編んで渡して。
「これだってやり方を学べばできるようになります。いずれ落ち着けば材料を手に入れたりしてそうしたお仕事もできるはず。さすがに糸を紡ぐところからは私も教えられませんから」
 毛糸はこの時代にはないから、自分達が去ったら排斥力の影響を受けるだろうけれど。
「わ、あったかい……」
 今だけでも、その小さな手をあたためられるし。
 それに毛糸ではなくとも小鳥の言うように、何かを編むという技術を会得すれば何かと役に立つかもしれない。
 そしてガーベラも、アイスクラフトを一時的な橋として使ってヒルコ達を移動させたり。
 溶けるまでの短期間限定ではあるが、水を保存する為の手段としても使ってみたりしつつも。
「……これは?」
「わぁ、冷たくて甘い」
「こんな美味しいもの、はじめてです」
「寒い時期ではありますが、氷を使った甘い飲み物やアイスクリームを作りましたから、召し上がってくださいね」
 まだ幼いヒルコ達へと冷たくて甘いものを、今だけにはなるけどふるまって、笑顔にさせる。
 そしてショウは、持参した藁と寝ござを使って、寝床を整えて。
「防寒には藁簑を使って貰おう」
 今のような冬でも寒さが凌げるように準備も万端。
 シャルロットも皆で整えたものに、もう一度最後にクリーニングを施して仕上げを。
 そんな粗方、生活できる環境が整ってくれば。
「あとはこれです」
 小鳥が手にするのは、簡単な釣竿。
「ヒルコたちにもできると思います」
 教えるのはそう、釣り。
 幸い近くを流れる渓流には沢山の魚がいるので、とても心強い主力の食材になるだろうから。
 それから、皆に色々と教わったヒルコ達が一息つけば、声を掛けるショウ。
「これから食事を作るんだ。いっしょに、作る?」
 そう少女達へと訊けば、教えて下さい! と気合も十分な返事が。
 そんな彼女達に頷いて、火打石で火を起して炊飯と、味噌玉を溶かしてお味噌汁の作り方を教えてあげる……のだけれど。
「う、なかなか火が起こせません」
「わっ、えっと、これはどうすれば……!」
 これまで囚われの身であったヒルコは何せ生活力が低いから、色々と失敗して四苦八苦。
 けれどひとつずつ、ショウは彼女たちに丁寧に教えてあげる。 
「さいしょは全然出来ないし、失敗しちゃうけどさ。ちょっとずつ出来るようになるよ」
 ……わたしだって、そうだから、って。
 そして何とか出来上がったら、皆で食事にして。
 食べ終わった後も、口福の伝道者で増やしたご飯は、当面の食糧に出来るようにとお握りと干飯に。
 そんなお握りを皆で沢山作っていきつつも、ガーベラは紡ぐ。
「環境も大事ですが、やはり3人だけでは不安でしょうし、友達になってくれそうな動物さんも見つかればいいですわね」
 身体の小ささや非力さで苦労することもあることは、同じヒルコとしてガーベラも分かっているし。
 きっと不自由だったり困ることも、これから沢山出てくると思うけれど。
 でも……ありがとうございます、と礼を言うヒルコ達へと、シャルロットは心からの願いを告げる。
「しばらく3人だけの生活かもしれないけれども、きっとまた皆さんと暮らせる日がくるわ」
 おにぎりを一緒に握りながら……どうかそれまで助け合って暮らしてね、って。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【士気高揚】LV1が発生!
【アイテムポケット】がLV7になった!
【アイスクラフト】LV1が発生!
【液体錬成】LV1が発生!
効果2【グロリアス】LV1が発生!
【先行率アップ】がLV2になった!
【ダブル】LV1が発生!
【フィニッシュ】がLV3(最大)になった!

比良綾・毬
ありす(g01948)さんと参加しますすみません

★特徴
常識倫理は戦国基準だが仲間の指示には絶対服従
外来語カタカナ語は基本日本語に翻訳か平仮名表記で
例:であぼろす

語尾「ごめんなさい」級に謝る
忍びとしてより人としてポンコツ
※アドリブでドジ増量希望
自己肯定極低

★行動
クリーニングと口福の伝道者でヒルコ達のケアと
土壌改良・水源・修復加速・建造物分解・怪力無双で住環境を整える
「流石に建築に関しては素人ですすみません。ただ家屋や生活を遠目に目立たないよう隠匿するすべなら何とか…」
と隠れ里のノウハウを活かし隠れ方(立地や家屋・煙・光源の隠匿等)や罠(鳴子等の警報装置含む)を教育

浮いた時間を同族と交流
少女達と手毬歌、少年達とチャンバラで遊び
うっかりラッキースケベ体験させていたいけな少年の性癖に影響与えたり

ある程度打ち解けれたら…
「あの、すみません。この手毬に心当たりはないですか? ないですよねごめんなさい」
伊賀の国から遠いがダメ元で両親探し
(多分生贄になってとっくにもう…)
と思いはしても僅かな希望に縋って


宇佐美・アリス
アドリブ&他の人達と連携OK

引き続き、お毬さん(g08465)と参戦

【建造物分解】で木材にした砦を【怪力無双】で持ってくわ
建材と薪に必要よね

【クリーニング】でヒルコさん達を綺麗にしたら、まずは住む場所ね
道中、天露凌げそうな洞窟とか木の洞なかったかしら?

場所が決まったら【アイテムポケット】から排斥力に弾かれない支援物資を取り出し、住む所を整えましょう
天露と風を防げるように、お毬さん、こういうの得意?
最低でも天露防げる物を一緒に作りましょう
次に壊れたら直さないといけないのよ

来る途中で集めた山菜や茸等は一部は鍋か雑炊にでもして、残りは干して保存食にする方法を教えるわよ
柿とか干せば保つからね
新宿島で作ってきた干柿も渡すし他も【口福の伝道者】で増やすわ
甘味は、心と体の栄養よ

男子はお毬さんに任せるとして、女の子に火の起こし方や食材の捌き方含めた料理とか教えていきましょう
道中で釣った魚とか鳥を捌いてみましょうか

お毬さんみたいに別の生き方もある、と生贄に運命と思ってる考えは少しでも矯正しておきたいわね


 鎖国砦を破壊し、赤兜をはじめとした天魔武者どもも全て倒した後。
 囚われしヒルコを助け出せば、依頼完遂……まで、あともう少し。
 宇佐美・アリス(兎に非ず・g01948)は、鎖国砦に建造物分解を施して木材にして。
「建材と薪に必要よね」
 怪力無双を駆使してそれを持っていくことにする。
 そう、これから救出したヒルコ達が当面暮らしていけるように手を貸してあげること。
 それが猟兵達の今回の任務の仕上げである。
 比良綾・毬(ポンコツくノ一忍法帖・g08465)もアリスと共に、まずはヒルコ達をクリーニングで綺麗にしてあげた後。
「まずは住む場所ね。道中、雨露凌げそうな洞窟とか木の洞なかったかしら?」
「洞窟とか木の洞ですか、渓谷の方にならあるかもしれませんすみませっ、ひゃっ!?」
「……お毬さん!? 大丈夫?」
 盛大に躓いて転びかけながらも、ヒルコや仲間達と共に鎖国砦を後にして。
 紅葉の渓谷に戻って来れば、廃屋がある良さそうな場所があったから。
 場所が決まれば、使える技能を目一杯駆使して、住環境を整えることから始めることにする。
 アリスは決まった場所に、アイテムポケットから排斥力に弾かれない支援物資を取り出しつつも。
「お毬さん、こういうの得意?」
「流石に建築に関しては素人ですすみません。ただ家屋や生活を遠目に目立たないよう隠匿するすべなら何とか……」
 一から立派な建物などを建てることは難しいが、でも見つけた廃屋を利用しつつ、ヒルコ達が住む所を他の仲間とも一緒に整えていって。
 活かされるのは、くノ一である毬の隠れ里のノウハウ。
 最低でも雨露が防げるものをアリスや仲間と一緒に作っていきながらも。
 立地や家屋・煙・光源の隠匿等の隠れ方や、鳴子等の警報装置含む罠などに関して、ヒルコ達に教育を――。
「こう、数本の竹筒や木片を糸で吊り下げて、次に……ひぃぁああ!?」
「!?」
 瞬間、自分が設置した鳴子に引っかかってしまう毬。
 でも身をもってヒルコ達へと実践できた、かも?
 それから、すみませんすみませんと連呼する毬をフォローしつつも。
「一緒に作りましょう。次に壊れたら直さないといけないのよ」
「はい、教えてください!」
「えっと、これは、どう設置するんですか……?」
「それはここを縄でこう、結んで……」
 やってあげるだけでなく、ヒルコ達と一緒に作業をすすめていく。
 それから住環境が粗方整えば、アリスは次に食に関してもサポートするべく。
 来る途中で集めた山菜や茸等は一部は鍋か雑炊にでもすることにして、残りを干して保存食にする方法を教えつつも。
「柿とか干せば保つからね」
「わ、甘くて美味しそうです!」
「すごい、こんなにたくさん……!」
 新宿島で作ってきた干柿を渡し、他のものも口福の伝道者を使って増やしていく。
 ……甘味は、心と体の栄養よ、って。
 それから、仲間達が水の確保や窯の作成をはじめれば、その浮いた時間を使って。
「あ、手毬歌で遊びませんかすみません」
「手毬唄はわたしも好きよ!」
「捕まる前はよく遊んでいたわ」
 同族であるヒルコの少女達と、毬は手毬唄で仲良く遊んで。
 少年とも、チャンバラでいざ楽しく遊びつつ勝負……のはずが。
「では、いざ参りますすみません……わ、ひゃぁぁあ!?」
「えっ、うわぁっ!?」
 踏み込もうとした足元が滑って、豪快に少年へダイブ!?
 豪快に押し倒してしまえば、下敷になった少年は瞳を見開く。
 むぎゅっと大きな胸の柔らかい感触に思わずそわそわ、顔に押し付けられるかたちになって。
 そんな体験や与えた影響も、いたいけな少年の成長のための一助です……?
 そして、ごめんなさいごめんなさいと慌てて起き上がろうとしてはまた転んで。
 ドジによるうっかりラッキーな二次被害なども起こったりしながらも。
 アリスは、そんな男子は毬に任せるとして、女の子の双子のヒルコを呼んで。
 丁度仲間が窯を作ってくれて、一緒に料理をということになったから。
 挑戦したもののヒルコ達が四苦八苦している火の起こし方のコツを教えてあげたり。
「釣った魚とか鳥を捌いてみましょうか」
「魚や鳥を捌くの、はじめてです」
「がんばってやり方覚えます……!」
 仲間がヒルコに教えた釣りでの戦果の魚や、道中で獲った鳥などの食材の捌き方を含めた料理を今度は教えていく。
 そして料理を終えて、皆で食事を取れば、ある程度打ち解けて仲良くなれた気がするから。
 毬はそっとヒルコ達に、取り出した物を見せつつも。
「あの、すみません。この手毬に心当たりはないですか?」
「あら、手毬? ごめんなさい、わたしには心当たりはないわ。八重姫や玖郎はどう?」
「わたしもないわ、ごめんなさい」
 伊賀の国から遠いけれど、でもダメ元で両親探しをと訊いてみるけれど。
「ないですよねごめんなさい」
「力になれなくて、申し訳ない」
 そうふるりと首を横に振るヒルコ達に謝りつつも、こう思いもするのだ。
(「多分生贄になってとっくにもう……」)
 でも、そう思いはしても僅かな希望に縋って、何か手掛かりがないか探していくつもりであるし。
 アリスはそんな毬の様子を見守りつつ、彼女と同族であるヒルコ達に話して聞かせる。
 ……お毬さんみたいに別の生き方もある、と。
 生贄になることが運命だと思っているヒルコ達の考えを、少しでも矯正しておきたいって思うから。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【建造物分解】LV1が発生!
【アイテムポケット】がLV8になった!
効果2【ダメージアップ】がLV10(最大)になった!

水蓮寺・颯
實生さん(g00995)と

ヒルコという種族の非力さは誰よりも分かっています
つらいこともきっと沢山ある
無意識に傍らの袖に手を伸ばす
それでも生きていてほしいんです
我儘、ですよね
翼に押されて背中が伸びる
―はい、實生さん!

せめて少しでも暮らしやすいように、ヒルコの身体に合わせた小さく軽い農具や道具類を用意
それから、實生さんが持って来てくれた種や苗を使って一緒に農作業
大丈夫、これでも少しはやった事ありますから
農閑期に採れる山菜や果実も絵図に残しておきましょう
料理は…修行中なので他の方にお任せしますね
實生さんは絶対だめ!

帰り際、彼らに向き合って
生きてさえいれば、命と引き換えにするよりずっと、人の役に立てることもあります。
だから、ここで生き延びてほしいんです…あなたたち三人で
ひとりでは何もできずとも、信頼できる人となら
苦しくても、自分の無力を嘆きながらでも
きっと、楽しく生きていけるから

ここを去れば、彼らは僕たちのことを忘れてしまうのでしょうけど…
少しは、何か残すことができたでしょうか

(アドリブ歓迎)


一角・實生
水蓮寺さん(g08972)と

水蓮寺さんにはよく袖を摘まれる
それは単に迷わない為だったり、俺に何かを知らせたい時だったり――今は?

生きて欲しいと願うことは我儘ではないと思うけどな
ヒルコであるきみが願うなら尚更

翼で軽く彼女の背をはたいて発破をかける
さ、俺達も行動開始だ

【水源】を使い、仲間が作った住処の近くにせせらぎを引き込もう
この世界でも育つ作物の苗や種を持ち込み一緒に開墾と農作業
【土壌改良】で三人が当面の間食に困らない程度の広さの畑を作って行くよ
俺達がいる間だけでも生長をはやめたいから【植物活性】も使おうか
三人と水蓮寺さんを気に掛け休憩を挟みながら作業を進めたい
俺もちょっと腰が痛くなってきた

料理は手伝いさえ水蓮寺さんが必死に止めてくるので断念

三人と話す彼女の横顔はいつもと変わらない筈なのに大人びていて驚く
そうだなあ
生きるって綺麗ごとばかりじゃない
でも、自らの意志で何かの為に生きるのも悪くないものだよ
俺はそう思う

ヒルコの大先輩から言われたのだし残るんじゃないか?
再度翼で発破
……今度は優し目に


 天魔武者の群れを撃破し、囚われていたヒルコも無事に全員救い出してから。
 仲間達と見つけた、隠れ里に良さそうな渓谷の近くのその場所で。
 ヒルコ達が生活できるよう手助けをするべく、水蓮寺・颯(灼がて白く・g08972)も動かんと……するのだけれど。
 ふと足が止まって、考えてしまう。
(「ヒルコという種族の非力さは誰よりも分かっています」)
 生贄にされて命を落とす運命は、今回彼ら彼女らは回避できたのだけれど、でも。
 自分もヒルコだからこそ、颯は知っている――つらいこともきっと沢山ある、と。
 そう思いながらも無意識に伸びたその手の行先は、傍らの袖。
 きゅっとふいに袖を握られる微かな感覚を覚えれば、一緒に歩みを止めて。
 何かを思うように俯いている傍らの彼女を見つめ、一角・實生(深い潭・g00995)も考える。
 こうやって颯に袖を摘ままれることはよくあるのだけれど。
(「それは単に迷わない為だったり、俺に何かを知らせたい時だったり――今は?」)
 己の袖を今掴んでいる、小さなその手の理由を。
 そして耳に届いたのは、ぽつりと落とされた言の葉。
「……それでも生きていてほしいんです。我儘、ですよね」
「生きて欲しいと願うことは我儘ではないと思うけどな」
 實生はそれで彼女の思っていることが何となくわかったから、そう返しつつも。
 ……ヒルコであるきみが願うなら尚更、と。
 ふわふわ冬毛の大きな翼でばさり、発破をかける。
「さ、俺達も行動開始だ」
 軽く彼女の背をはたいて、その背中を押すかのように。
 そんな翼に押されれば背中も伸びて。
 颯は顔をあげて、見上げる彼にこくりと大きく頷いて返す――はい、實生さん! って。
 そして實生は、仲間が作った住処の近くに水源を使ってせせらぎを引き込み、自分達が去った後も水を注ぎ込めるよう整えてから。
 颯も皆と一緒に土壌改良して、ヒルコ達が当面の間食に困らない程度の広さの畑を作れば。
「大丈夫、これでも少しはやった事ありますから」
 實生や仲間が持参した種をまいたり苗を植えたりして、農作業を。
 それに……同じヒルコだからこそ、わかることをと。
 せめて少しでも暮らしやすいようにと用意したのは、ヒルコの身体に合わせた小さく軽い農具や道具類。
 それに、生活力に乏しいヒルコの皆が少しでも苦労しないように。
「農閑期に採れる山菜や果実も絵図に残しておきましょう」
「俺達がいる間だけでも生長をはやめたいから、植物活性も使おうか」
 使える技能を有効に使っていきながら、實生は熱心に取り組む3人や颯のことを気に掛けつつ、こう提案する。
「少し休憩を挟もうか。俺もちょっと腰が痛くなってきた」
「わたしも、体がぎしぎしいってるわ」
「ぼくたちは、こういうことに慣れてないから……でも早く慣れなきゃ」
「腰を悪くしない程度にがんばらないとね!」
 ヒルコ達も實生の気遣いや言葉に、そう笑みを取り戻しつつ、暫しひと休み。
 そして畑も整ってきた頃、仲間が作ったかまどから、良い匂いがしてきて。
 ヒルコの少女達も仲間に料理を教わるというから、實生もその手伝いを……しようと、するも。
「料理は……修行中なので他の方にお任せしますね。實生さんは絶対だめ!」
 手伝いさえ颯に必死に止められたから、あえなく断念して。
 他のことを颯と整備していきながらも、一緒に皆でごはんを食べてから。
 共に赴いた仲間やヒルコの皆と一緒に、口福の伝道者で増やしたごはんを最後にお握りにと四苦八苦握った後。
「皆さん、本当にありがとうございました!」
「何て御礼を言っていいのか……!」
「色々教えてくれてありがとう、それに皆と少しだけど過ごせて、とても楽しかったです」
 生きる気力を取り戻した様子の彼らに、颯は帰り際、向き合って。
「生きてさえいれば、命と引き換えにするよりずっと、人の役に立てることもあります」
 同じヒルコとして、もう迷わない胸の思いを告げる。
「だから、ここで生き延びてほしいんです……あなたたち三人で」
 實生はそんな三人と話す彼女の横顔を見つめ、密かに驚く。
 その表情は、いつもと変わらない筈なのにどこか大人びていて。
 そして、彼女の言葉に続ける。
「そうだなあ、生きるって綺麗ごとばかりじゃない。でも、自らの意志で何かの為に生きるのも悪くないものだよ」
 ……俺はそう思う、って。
 颯はそんな彼の声に瞳を細めて頷いてから。
 自分も教えてもらったことを、彼らにも最後に伝える。
「ひとりでは何もできずとも、信頼できる人となら。苦しくても、自分の無力を嘆きながらでも……きっと、楽しく生きていけるから」
 そして、ヒルコ達の姿を一度だけ振り返って。
「ここを去れば、彼らは僕たちのことを忘れてしまうのでしょうけど……少しは、何か残すことができたでしょうか」
 そうふと紡ぎ落とす颯だけれど。
 再びまたその顔をあげて、實生へと微笑みを向ける。
 だって、いつだってこうやって、背中を押してくれるから。
「ヒルコの大先輩から言われたのだし残るんじゃないか?」
 もう一度……いや、今度は優し目にぽふりと。
 大きな翼とあたたかい言葉で、発破をかけられて。
🎖️🎖️🎖️🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【植物活性】LV2が発生!
効果2【能力値アップ】がLV4になった!
【ドレイン】がLV4になった!

最終結果:成功

完成日2024年01月21日