リプレイ
七星・優希
アドリブ、連携大歓迎だよ。
集落に虐殺だなんて…人の命をなんだと思ってるんだろう。考えるのは後、早く住民を避難させないと。
私個人として集落の外に避難させた方がいいと思うけれど…もしかしたら、集落の人が何か避難場所とか作ってるかもしれないし一度話を聞いてみたほうがいいよね。
集落の外に避難しても、集落のどこかに固まっても最終的に私たちがやることは集落の人を守ることですから。
まずは【友達催眠】を使って話しかけるよ。
集落の人にはサラマンカ要塞の拠点で戦ってる関係者、この集落を助けに来たと伝えようかな。
さて、意見がまとまったら避難誘導をするね。避難が難しそうな人がいれば避難を手伝うよ。
一人でも多くの人を助けないとね。
嵐柴・暁翔
問題は集落の内と外、どちらがましか、だな…
集落から離れるなら近くに住民全員が隠れられるような洞窟でもあるのなら兎も角、そんなに時間もないだろうし森の中にでも隠れるのならもしそこを襲われたりすれば全員を守るのはまず無理だ
集落のどこかに立て籠もるなら守り易いのは確かだけど火攻めでもされたら一網打尽にされる危険がある
陳のおやっさんの話では今回襲撃してくる方々は火を使うみたいだしな…
無責任と言われれば反論できないけど、此方で方針を決めるより前にまずは集落の方々に話を聞こう
これだけあちこちで虐殺が起きている現状ならそれなりの防壁を築いていたりいざという時の避難先を決めているとか何かしらの備えをしているかもしれないしな
住民達には俺達はサラマンカ要塞を拠点に怪物達と戦っている者で、此方に向かってくる怪物達を仕留めに来たと伝えます
集落の外で戦えというのならそれでもいいし、どこかに避難するというのなら手伝います
どちらにせよ俺達のやる事は変わらない
襲撃者を撃退して住民達に犠牲者が出ないよう最善を尽くすだけだ
「む…低地の街道筋を荒らし尽くしている怪物たちが、この村にまでやってくるというのですか」
七星・優希(気怠げなファッションデザイナー・g10433)と嵐柴・暁翔(ニュートラルヒーロー・g00931)が訪れたピレネー山脈に近い高地の小集落で、二人の話を聞いた村長は苦悩の表情で唸った。
この集落は、南フランスからイベリア半島に山越えして抜けていく主要街道からはかなり離れている。しかし、ここに向かうパラドクストレインが出たということは、南に向かうキマイラウィッチの一群が気まぐれを起こして襲ってくるということを意味している。何の残留効果もなければ「どうしてそんなことがわかる?」などと不審がられてしまうところだが、優希が用意した【友達催眠】の効果で、村長も村人たちも、怪物と戦っているハンターだと自称した二人のことをすっかり信用している。…もっとも「サラマンカ要塞」のことは南フランスの僻地に住む村人たちは何も知らなかったので、単に「南の根拠地で、南下してくる怪物たちと戦っている」とだけ言ってある。
「こちらに向かっている怪物は、それほど多くはありません。俺たち二人で食い止めてみせますが、怪物の中に火を吐く奴がいるんです。村に火をかけられたら、何とか巧く犠牲を出さずに済ませられたとしても、食糧の備蓄を焼かれてしまうかもしれません」
暁翔が告げると、村長は重々しくうなずいた。
「火を吐く怪物ですか。すると、山の洞窟へ籠もった方がよさそうですな。備蓄も、ある程度は洞窟に蓄えてありますが、総出で移せるだけ移しましょう」
「避難用の洞窟があるんですか!」
それはナイスですね、と、優希がぐっと拳を握ってうなずく。すると村長は、小さく苦笑して告げる。
「まさか怪物に襲われるとは思ってもいませんでしたが、この村の者は血の気が多くて、低地の衆と派手に揉めることも珍しくなくて。いざという時に、逃げ隠れできる場所は用意してあるのです」
「わかりました。それでは皆さん、食糧や物資を持って、そちらへ避難してください。俺達も、全力で手伝います」
暁翔が告げ、優希も言葉を添える。
「もしも、動くのがつらい方とかいたら、しっかり介添えしますよ! こう見えても、力ありますから!」
「それは有り難い。よろしくお願いいたします」
そう言って、村長は深々と頭を下げる。
そして村長が号令をかけ、村人たちはそれぞれ備蓄物資を背負って山の洞窟へ避難を開始した。
暁翔と優希も、それなりの量の備蓄物資を運んで、洞窟と村の間を何往復もした。病人や老人がいないわけでもなかったが、だいたいそれぞれの家族が身内で介添えし、ディアボロスたちは彼らの割り当て物資を代わって運ぶ、という役回りになった。
(「…まあ、いくら【友達催眠】かかってるからといって、身内の介添を見ず知らずの余所者に頼ることは、よほど切羽詰まらない限りないよな…」)
こういう状況になるなら【活性治癒】とか【怪力無双】を用意しておいてもよかったかな、などと暁翔は内心思ったが、幸い、山を駆け上がってくるキマイラウィッチの先鋒が村から見えるようになるよりもだいぶ早く、村人たち全員が充分な物資とともに、無事洞窟に避難することができた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【友達催眠】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
【ダブル】LV1が発生!
嵐柴・暁翔
わざわざ洞窟の前で戦えばキマイラウィッチ達に村人達の居場所を教えるようなものだ
保険として洞窟へ向かう経路に【防衛ライン】を使用してから村に戻って、村の前に立ってキマイラウィッチ達を待ち構えます
これだけ見晴らしがいいと不意打ちも難しいし、敢えて目立って囮になった方が被害は減らせるだろう
キマイラウィッチ達がやってきたなら『青龍偃月刀』の石突で地面を叩いて言い放ちます
ここから先は通行止めだ…なんてな
後はもう《幻想舞踏》を発動して切り込むのみ
先頭を走っていたり目立つ動きをしている方を優先的に仕留めて群れとしての勢いを削いでいきます
集団で襲ってくるなら囲まれないように足を止めずに動き続けて、前脚で攻撃してくるなら『青龍偃月刀』で防ぐなり軸足を払うなりしておきます
まずないとは思いますが野性の勘だか狩猟本能的なもので此方を無視して洞窟へ向かおうとするような動きをするキマイラウィッチがいれば優先して仕留めます
もし一人では手に負えなそうなら【パラドクス通信】で他の方々にも状況を伝えておきます
(「…洞窟の前で戦ったりしたら、キマイラウィッチ達にわざわざ村人達の居場所を教えるようなものだからな…」)
声には出さずに呟くと、嵐柴・暁翔(ニュートラルヒーロー・g00931)は無人の村から村人たちが避難した洞窟へと登っていく山道に【防衛ライン】を張る。そしてすぐさま、山麓から村へと向かう道へと取って返し、突進してくるトループス級キマイラウィッチ『マンティコアウィッチ』たちの前に、敢えて堂々と立ちはだかる。
「ここから先は通行止めだ…なんてな」
手にした「青龍偃月刀」の石突で地面をどん、と叩いて言い放ちつつ、これじゃ、関羽じゃなくて長坂橋の張飛だな、と暁翔は内心苦笑する。そしてパラドクス「幻想舞踏(トレース)」を発動し、彼が遭遇した中では最強の「武」を備えていたクロノヴェーダ、蟲将『関羽』の動きを模倣して『マンティコアウィッチ』の先鋒へと猛然と斬り込む。
「!!!!!」
群れの先頭を走っていた『マンティコアウィッチ』が、青龍偃月刀の一閃で、少女の上半身と獅子の下半身をすぱっと両断されて絶命する。しかし同時に、反撃のパラドクス「人食い獅子の狩猟」を発動。既に生命のない卜ループス級の下半身…頭部のない獅子が、まるで執念に操られるように暁翔へと襲いかかる。
(「…ちっ」)
暁翔は見事な動きで青龍偃月刀を旋回し、頭部のない獅子の身体を更に両断するが、肉薄してきた前肢の爪で浅く肩を裂かれる。高レベルのディアボロスにとっては浅手だが、ダメージはダメージに違いない。
そして他の『マンティコアウィッチ』たちは、仲間をやられて怯むどころか、興奮して甲高い奇声をあげ、暁翔へと襲いかかる。
「ディアボロス! ディアボロス!」
(「…まあ、俺に気を取られてくれなきゃ困るのは確かなんだが…」)
声には出さず呟きつつ、暁翔は背後を取られないよう素早く横っ跳びに動きながら、青龍偃月刀を翻して卜ループス級を斬り倒す。『マンティコアウィッチ』たちは次々と血煙をあげて斃れるが、死に際の反撃を受けて暁翔の身体にも、浅手ではあるが傷が増えていく。
成功🔵🔵🔵🔴
効果1【防衛ライン】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
バトラ・ヘロス
アドリブ、連携歓迎であります。
無双馬に騎乗して、救援機動力で駆けつけます。遅くなりましたが、お手伝いするであります。
【防衛ライン】を重ね掛けして強化します。自分達の相手を優先しそうですけど、念の為です。
【パラドクス通信】で連携しながら迎撃します。
長槍サリッサと魔力盾スクトゥムを【盾槍陣】で無数に複製して、周囲に展開して、一人でファランクスの陣形を組んで突撃するであります。
盾を叩き付けて動きを抑えながら、隙間から槍を突き出して貫いていきます。
盾に陣形を組ませて、敵から包囲されない様にしながら、無双馬を走り抜かせて突破します。反撃で集団に囲まれて袋叩きにされないようにするであります。
駆け抜けてなるべく反撃の密度を下げながら、槍や盾で爪を受け流してダメージを減らして耐えるであります。
「遅くなりましたが、お手伝いするであります」
戦場に展開するディアボロスたちの【パラドクス通信機】に、バトラ・ヘロス(沼蛙・g09382)の声が入った。無人の村から村人たちが避難した洞窟へと登っていく山道に張られた【防衛ライン】を重ねがけで強化すると、無双馬『青縞』に騎乗したバトラはすぐさま救援機動力で村の前へと飛び出す。
「ファランクス、アグレシオ!」
一瞬の躊躇もなく、また「パラドクスを使わない牽制攻撃」などという「無駄で無意味な不適切行為」もせず、パラドクス「盾槍陣(ファランクス)」を発動したバトラは、そのままトループス級キマイラウィッチ『マンティコアウィッチ』の群れの中へと突撃する。騎兵は彼女一騎だけだが、自身の槍と盾の複製を空中に無数に具現化して、前方の卜ループス級を容赦なく槍で突き倒す。
「!!!!!」
「ディアボロス! ディアボロス!」
突然の敵の出現、間髪を入れない突撃に『マンティコアウィッチ』の群れは大混乱に陥るが、それでも崩潰撤退はせず、むしろ我先に襲いかかろうとして結果的に渋滞を招く。
一方、槍で突き倒された卜ループス級は、そのまま地面に縫い留められてもがきながら絶命するが、執念で反撃のパラドクス「人食い獅子の狩猟」を発動。自ら獅子の前肢を千切って、走り去ろうとする無双馬と騎手の背へ投擲する。復讐の念を籠めて投擲された前肢は、具現化した無数の盾に阻まれ弾かれるが、盾に当たった際に爪を砕いて更に飛ばし、無双馬と騎手に小さいながらも無視できないダメージを与える。
成功🔵🔵🔵🔴
効果1【防衛ライン】がLV2になった!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
嵐柴・暁翔
ここで増援は有難い
雨垂れ石を穿つという感じで数の暴力で攻撃を重ねられるといずれは洒落にならないダメージを受けかねないけど、アヴァタール級との決戦が控えている状況でそれは避けたかったからな
【パラドクス通信】で謝辞を伝えつつ《星霊召喚》を発動
星霊グランスティードを召喚して飛び乗り、群がってくるマンティコアウィッチ達を蹴散らします
そのまま勢いを止めずに走り抜けて包囲を抜けた後は再びマンティコアウィッチ達の群れへ切り込み戦場を縦横無尽に駆け回ります
マンティコアウィッチ達を仕留めた後はプレタポルテの襲撃に備えます
大天使なら飛べるから歩いてくるとは限らないし、地上だけではなく【防空体制】で上空も警戒しておきます
「増援ありがとう。助かったぜ」
村人が避難して無人になっている村の前。押し寄せてきたトループス級キマイラウィッチ『マンティコアウィッチ』の群れを相手に奮闘しながら、嵐柴・暁翔(ニュートラルヒーロー・g00931)は【パラドクス通信】で謝意を伝える。
(「…一人で相手取るには、トループス級とは言え、敵の数が多かった。単体の反撃ダメージは小さくても、雨垂れ石を穿つという感じで数の暴力で攻撃を重ねられると、いずれは洒落にならないダメージを受けかねない。これで終わりならともかく、アヴァタール級との決戦が控えている状況で、それは避けたかったからな」)
声には出さずに続けると、暁翔は一気にケリをつけようと、パラドクス「星霊召喚(ユキカゼ)」を発動する。
「翔けろ雪風! 一陣の風の如く!」
目の前にある理不尽な終焉を破壊するという強い意志に呼応した存在から乗騎を借り受けて召喚し、暁翔は猛然と騎乗突撃を仕掛ける。『マンティコアウィッチ』たちは、そこまでは徒歩だった暁翔へと争うように殺到していたので、いきなり騎馬、それも無双馬よりも更に獰猛迅速と噂される星霊グランスティードで蹴散らされると、一撃で致命傷を受けて絶命する。しかし、やはり死せども止まないキマイラウィッチの攻撃意志と復讐心から反撃のパラドクス「人食い獅子の狩猟」が発動され、千切れた前肢が爪を振り立て暁翔へと飛ぶ。徒歩の時よりは速度で振り切ることができるが、それでも完全には躱せず、深手ではないとは言え、暁翔は更にダメージを負う。
(「…いてて。いくら知能が獣並みといっても、クロノヴェーダはクロノヴェーダ、この執念は侮れないな…まあ、だけど、どうやら潰しきったようだ」)
馬上から周囲を見回し、更に襲ってくる『マンティコアウィッチ』がいなくなったのを確かめて、暁翔は小さく息をつく。しかしそこへ、トループス級の死骸がごろごろ転がる凄惨な戦場とはかなり場違いな、若い娘の金切り声が飛んできた。
「ちょっとちょっと! いったい、なんてことしてくれるのよ! この連中、イベリア半島へ連れてくことになってるのに、こんなところで勝手に潰されちゃ困るのよ! あー、もー、信じられない! いったい、どうやって償ってくれるの? 命差し出したって全然釣り合わないわよ!」
成功🔵🔵🔵🔴
効果1【防空体制】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】がLV2になった!
バトラ・ヘロス
アドリブ、連携歓迎であります。
また会話の難しそうな敵でありますね。まぁ会話とかした事殆どありませんけど。
【パラドクス通信】で仲間と打ち合わせたら、有無を言わせず攻撃を仕掛けるであります。
グランスティード、でありますか。無双馬より強いとは聞き捨てなりません。目に物見せてやるでありますよ、青縞。
【鋼騎疾駆】を使って、馬鎧を強化します。
全速で突撃を仕掛けます。罠を恐れていては戦場で馬には乗れません。騎兵は足を止めたら終わりです。罠は嵌って踏み潰すであります。
高く跳躍して、敵の頭上から前脚で踏み付けます。馬と鎧と自分の質量に落下加速を乗せて叩き付けて、そのまま駆け抜けて後ろ脚でも踏み潰します。
反撃の爆発は、魔力盾スクトゥムで抑えて、無双馬からのフィードバックは強化した馬鎧の【ガードアップ】で軽減させて耐えるであります。
七星・優希
アドリブ、連携歓迎です。
ようやくプレタポルテのお出ましだね。
命を差し出しても釣り合わないだなんて、今まで奪ってきた命を何だと思ってるんだろう。ここで貴女を止めさせてもらうよ。
何が起きても良いように【パラドクス通信】で仲間と情報共有をしながら攻撃を仕掛けるよ。
相手に妙な動きがあればすぐに知らせるね。
何にせよ敵の動きを観察してから攻撃を仕掛けるとしようかな。
ここまで来たんです、出し惜しみはしません。
パラドクス【アート・オブ・ウォー】で翼を中心に攻撃するね。
何が起きても冷静に。反撃を恐れずに落ち着いて次の行動を考えながら攻め続けるよ。
嵐柴・暁翔
引き続き《星霊召喚》を使用して雪風に騎乗して戦います
ただ借りているだけとはいえ星霊グランスティードの凄さはしっかり示しておかないとな
バトラが目にもの見せるというならこちらも全速で突撃を仕掛けます
騎兵は幾ら強力だとはいっても単騎よりも数を揃えた方が本領を発揮するのも確かだしな
……まあ凄いのは俺じゃなく乗騎を貸してくれた存在と雪風なんだけどな…
罠ははまって踏み潰す!…なんてな
TRPGゲーマーなら一度は言ってみたいお約束の台詞だな
機動力を失った騎兵なんてただの的でしかないんだしバトラと同じようなことを言いながらトラップエリアだろうと足を止めずに駆け抜けます
爆破のスペシャリストたるRB団が爆弾を恐れる道理は無い
フェミルダ・フォーゼル
見た目や言動に反して、狡猾で油断のならない相手の様ですね。
御助力させて頂きます。
【パラドクス通信】で仲間と連携を図ります。
敵の動きを観察、予測し、意表を突く行動をしそうなら警告、援護します。
【白刃界】のパラドクスを使ってみましょう。周囲に結界を展開し、目や耳ではなく気配で敵の行動を予測するパラドクスです。どんな誤情報を発信して来ようとも、惑わされず対応します。
此方の隙を狙おうとする敵の動きの隙を逆に狙い、自身の気配を消しながらするりと間合いに踏み込み、抜き打ちの斬撃を見舞います。
反撃の気配を読み、防御結界で炎の魔術を中和し、耐え凌ぎましょう。
命乞いをされたとしても、容赦なく攻め込みましょう。戦場で刀を抜いたなら必殺が義務です。貴女にも覚悟はあった筈でしょう。
(「また会話の難しそうな敵でありますね。まぁ会話とかした事殆どありませんけど」)
身勝手極まる主張を喚き立てながら出現したアヴァタール級『自己愛のプレタポルテ』をちらりと見やり、バトラ・ヘロス(沼蛙・g09382)は声には出さずに冷淡に呟く。彼女の意識は敵よりもむしろ、嵐柴・暁翔(ニュートラルヒーロー・g00931)がパラドクス「星霊召喚(ユキカゼ)」で呼び出した星霊グランスティードに向いている。
(「グランスティード、でありますか。無双馬より強いとは聞き捨てなりません。目に物見せてやるでありますよ、青縞」)
戦士としての自分を誇ることはほとんどないにもかかわらず、騎兵としての本能か、乗騎の無双馬『青縞』に対しては過剰なまでの誇りと他馬への対抗意識を現し、バトラはパラドクス「鋼騎疾駆(ハードギャロップ)」を発動する。
(「全速で突撃を仕掛けます。罠を恐れていては戦場で馬には乗れません。騎兵は足を止めたら終わりです。罠は嵌って踏み潰すであります」)
声には出していないものの、いつになく強く主張して、バトラは軍馬鎧を攻撃的に変形して硬度と重量を強化した『青縞』とともに突撃する。
「いくよ、青縞!」
高く跳躍して、敵の頭上から前脚で踏み付ける。馬と鎧と自分の質量に落下加速を乗せて叩き付けて、そのまま駆け抜けて後ろ脚でも踏み潰す。パラドクス攻撃なので、物理的な硬度や重量はあまり関係しないのだが、籠められている気合と攻撃意識の強烈さが、アヴァタール級に凄まじいダメージを与える。
「ぎゃああああああああああっ!」
絶叫とともに『自己愛のプレタポルテ』の全身がぐしゃぐしゃに潰される。通常生物なら、いや、たぶんクロノヴェーダでもトループス級なら即死だろうが、さすがアヴァタール級というべきか、即座に再生して反撃のパラドクス「炎上上等・夜露死苦!」を発動する。
「よよよよよ、よくもやってくれたわね、許さなーいっ!」
喚きながら『プレタポルテ』は自分の周囲に爆弾トラップを発生させるが、時既に遅く、バトラと『青縞』は走り去っている。アヴァタール級はきいっ、とヒステリックに叫んでトラップをパイ投げのパイのように飛ばして叩きつけ、バトラと『青縞』は魔力盾スクトゥムと馬鎧で防ぐが、爆発で相応のダメージを負う。
一方、発生させたトラップを飛ばしてしまった『プレタポルテ』に対し、星霊グランスティードに騎乗した暁翔が容赦なく襲いかかる。
(「バトラが目にもの見せるというなら、こちらも全速で突撃だ。騎兵は幾ら強力だとはいっても、単騎よりも数を揃えた方が本領を発揮するのも確かだし、ただ借りているだけとはいえ星霊グランスティードの凄さはしっかり示しておかないとな……まあ凄いのは俺じゃなく乗騎を貸してくれた存在と雪風なんだけどな…」)
声には出していないはずのバトラの思いを、なぜかやたら的確に感じ取り、暁翔はこちらも声には出さずに呟く。
(「罠ははまって踏み潰す!…なんてな。TRPGゲーマーなら一度は言ってみたいお約束の台詞だな。機動力を失った騎兵なんてただの的でしかないんだし、爆破のスペシャリストたるRB団が爆弾を恐れる道理は無い」)
なんだか、バトラとと同じようなことを言ってるな、と苦笑しながら、暁翔はパラドクス「星霊召喚(ユキカゼ)」でアヴァタール級を強襲する。
「翔けろ雪風! 一陣の風の如く!」
「ぎえええええええええっ!」
またも馬蹄で遠慮会釈なく蹂躙され『プレタポルテ』の全身が再びぐしゃぐしゃに潰れる。暁翔にはクロノヴェーダであっても女性の顔は狙わない等のこだわりがあるようだが『雪風』は全然頓着しない。そういう意味では、召喚星霊馬は確かに強いが勝手に暴れていると言ったほうがいい存在で、乗り手と心と絆を通わせる忠良なサーヴァントの無双馬とは全然違う。
「こ、こ、こいつら…」
潰れた身体を再びしぶとく再生し『プレタポルテ』は反撃のパラドクス「炎上上等・夜露死苦!」を発動。トラップ爆弾をやけくそっぽくぶん投げて、暁翔に相応のダメージを負わせるが、その表情には、憤怒と戦慄、更に恐怖の色が浮かぶ。
(「こいつら、あたしのこと全然まともに見てない! あたしの言うこと聞いてない! 何で!? どうして!? どうして、こんなに可愛いあたしを無視できるの!? 信じられない!」)
自己顕示欲の権化である『プレタポルテ』にとって、彼女を見ず、憎悪すらぶつけずに攻撃してくる敵は、まさに「戦いたくない相手」そのものだ。
(「こっちを見てないんじゃ、同情も誘えない、泣き落としも効かない…どうしよう…そうだ! 人質を取るのよ!」)
確かディアボロスは、一般人の生命を馬鹿みたいに大事にすると聞いてるわ、と『プレタポルテ』はアヴァタール級の超感覚を駆使して村人の避難先を察知し、山の洞窟に向かって飛ぶ。
しかし、そこにはフェミルダ・フォーゼル(人間のカースブレイド・g04514)と七星・優希(気怠げなファッションデザイナー・g10433)が待ち構えていた。
「狡猾で油断のならない相手…やはり、こちらに来ましたか」
呟くフェミルダが、パラドクス「白刃界(クリンゲスツェーネ)」を発動。周囲に結界を展開し、目や耳ではなく気配で敵の行動を予測する。
「抜かば斬れ抜かずば斬るな此の刀……」
「なななな、なんなのよ、それーっ!」
こいつも、あたしのこと見ようとしないーっ、と、もはや半べそ状態の『プレタポルテ』を、フェミルダは容赦なく抜き打ちの斬撃で両断する。
「がはあっ!」
口から大量の血を吐きながらも、アヴァタール級は両断された身体をしぶとく繋いで再生。もはや反射的に反撃のパラドクス「バズバス♡スピードアップローダー」を発動し、大量の撹乱情報と炎の魔法を放つ。しかし撹乱情報はフェミルダにはまったく通じず、炎の魔法のみが、防御結界に阻まれながらも相応のダメージを与える。
そして、再生に次ぐ再生で、さすがに精根尽き果てた様子の『プレタポルテ』を見据え、優希が鋭く言い放つ。
「ようやくプレタポルテのお出ましだね。命を差し出しても釣り合わないだなんて、今まで奪ってきた命を何だと思ってるの? ここで貴女を止めさせてもらうよ」
「ちょ、ちょっと、待って…もう、あたし、力尽きそうで…」
泣き落としなのか、それとも単なる弱音なのか。いずれにしても、やっと会話ができそうな相手と出会ったと見たのか『プレタポルテ』は弱々しく哀願するが、もちろん優希には同情も油断もない。
(「ここまで来たんです、出し惜しみはしません」)
まあ、そもそもパラドクスは出し惜しみをするようなものではないのだが、優希は躊躇なくパラドクス「アート・オブ・ウォー」を発動。相手が力尽きそうなら、芸術的かつ力任せに潰すのが得策と判断し、地獄の業火もかくやという炎を生み出してアヴァタール級を焼き尽くす。
「ぎゃああああああああああっ!」
絶叫しながら『プレタポルテ』は反撃のパラドクス「カリスマインフルエンサー」を発動するが、彼女を現に焼いている炎以上に派手な演出など繰り出すこともできず、もとより誘惑など通じるわけもない。炎の魔法が優希に放たれ多少のダメージを与えるが、その炎はむしろアヴァタール級自身を焼く方に作用しているようにしか見えない。
「あ、あ、あああああああ…」
最後は絶叫する力すらなくなり、ただ弱々しく喘ぎながら『自己愛のプレタポルテ』は骨灰も残さず炎の中に消える。そしてアヴァタール級の消滅により排斥力が発動し、作戦に参加したディアボロスは全員、パラドクストレインへと強制移送された。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
効果1【防衛ライン】がLV3になった!
【スーパーGPS】LV1が発生!
【防空体制】がLV2になった!
【罪縛りの鎖】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
【命中アップ】がLV2になった!
【反撃アップ】がLV3になった!
【ロストエナジー】LV1が発生!