リプレイ
柳・綺朔
首都高を疾走って、暴走族にでもなれっていうのかしら?
まあでも、パラドクスや残留効果を使用しないでいいっていうのは、初めての依頼にはちょうどいいわよね
ちょっと頑張ってみようかしら
さて、そういうことなら新宿から小型の原付きを持ってくるわ
スクーターとか、そういう感じのやつね
自転車とかだと自力で漕がなきゃいけないし、全力で走って疲れて追いつかれたら元も子もないと思うのよ
今まで警察のお世話になったことなんて一度もないけど、今回ばっかりはそうも言ってられないわ
この作戦を成功させるためにも、全力で逃げ切ってやるんだから
●到着、発車
パラドクストレインが現地に到着した。
ディアボロス達の目の前には首都高速1号が伸びている。
今この場から、自分たちは疾走して南下していくのだ。しかもパラドクスも残留効果も、クロノ・オブジェクトさえも使用せずにだ。
柳・綺朔(日常を奪われた女子大生・g05068)は小型の原動機付自転車にまたがって首都高速を眺めた。
「首都高を疾走って、暴走族にでもなれっていうのかしら?」
言いながらハンドルを握りしめ、エンジンを掛ける。
ただし、疾走する手段は何の変哲もないこのスクーターだ。パラドクスや残留効果を使わないという制約があるのだが、初めての依頼なのだから丁度良いのかもしれないと考えた。
「さて、それじゃあ行くわよ」
パラドクストレインから軽やかに綺朔の乗るスクーターが飛び出していく。
小径タイヤの回転数があっという間に上がった。
車体が風を切り、出せるギリギリの速度まで加速を重ねる。
身体に風圧がかかり、疾走しているのだと実感した。
路面のガタツキによっては車体がうまく安定しないこともある。その度に綺朔はハンドルを握る手に力を込めて姿勢を維持した。
これは、定められた速度をかなりオーバーしているといえる。
「今まで警察のお世話になったことなんて一度もないけど、今回ばっかりはそうも言ってられないわ」
普段であれば高速道路を原動機付自転車で疾走などしない。
しかし綺朔は、今この時ばかりは加速するだけ加速を繰り返した。
「この作戦を成功させるためにも、全力で逃げ切ってやるんだから」
目指すは首都高速1号を制圧することだ。
そのために、綺朔は颯爽と首都高速を駆けた。
成功🔵🔵🔴
効果1【操作会得】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
緋薙・紅花
うーん、『トリックスター』(装備のバイク)は使うとマズそうですねー残念
仕方ありません
どノーマルかつ普通のバイクをパラドクストレインに積み込みまして
満員電車ならまだしもわたしたちだけなら余裕ですよね軽二輪くらいなら
というわけで現地に着いたら
後はガソリンが続く限りスロットル全開
攻めますよ!
いえ、別にスピード狂ではないはずなんですが
こーゆー攻める展開はとっても好きなので!
転倒してもわたしはケガしないんですけど
借り物のバイクが壊れると困っちゃうのでコーナリングは丁寧に
ストレートで速度を上げてタイムを縮めていきましょう
時間が限られているなら、縮めたタイムの分だけ先に行けるはず!
全力でぶっちぎっていきます
●フルスロットル
緋薙・紅花(サージェナイト・g03888)は持ち込んだ軽二輪にまたがった。
幸いパラドクストレインは満員電車ではなく、これくらいの大きさのバイクであれば持ち込むことができたようだ。
車体にぽんぽんと手を乗せ調子を見る。見た目も性能もごくごく普通の軽二輪。
だが、目の前の首都高速を疾走するには十分だろう。
「というわけで、行きます!」
紅花はハンドルを握り、アクセルペダルを大きく踏み込んだ。排気音が激しく響き渡り、早速車体がパラドクストレインから飛び出す。
紅花の長い髪が大きく舞った。
「さあ攻めますよ!」
まずは直線を加速する。
エンジン出力最大のフルスロットルだ。
頬に風が当たる。
ごうごうと疾走する音を聞きながら車体を駆った。
「こーゆー攻める展開はとっても好きなので!」
遠くにカーブが見える。
勿論、転倒したとしても紅花自身はびくともしないだろう。
とはいえ、この借り物のバイクが壊れるのは忍びない。
コーナー手前で減速し、車体を倒して抜けた。目の前に再び真っ直ぐ伸びる道路。丁寧なコーナリングから一転、紅花はアクセルペダルを踏み込み加速を開始した。
「時間が限られているなら、縮めたタイムの分だけ先に行けるはず!」
ストレートに入り速度を上げてタイムを縮める算段だ。
フルスロットルは速度が上昇する分燃料消費も激しい。
それでもガソリンが続く限り、遠く、遠くとバイクは疾走した。
道路の小さな凹凸が車体を揺らす。
紅花は車体を押さえつけるように腕に力を込めた。
「全力でぶっちぎっていきます」
行けるところまで走っていく。
見る見る間に、紅花の駆るバイクがパラドクストレインを離れ小さくなっていった。
大成功🔵🔵🔵
効果1【操作会得】がLV2になった!
効果2【能力値アップ】がLV2になった!
不義・無二
疾走作戦ねェ…これはかねてよりやってみたかったスケボーで爆走するしかないっしょ。
ヒップホップとスケボーは切っても切れねえ関係だからな。
パラドクスは使用せずに己の力で俺は舞うわ。鳥になって風切って飛ぶわ。
◆行動方針
個性的なデッキデザインのスケートボードで首都高を爆走する
障害物などあればジャンプ時にトリックキメたい
◆初対面の人には「~ッス、スわ」口調
◆連携・アドリブ歓迎
クリスタ・コルトハード
パラドクスが使えないのであれば、元々の身体能力がものをいう、というとこでしょうか
ならばメイドの出番ですねっ!
俺はスケートボードを使って疾走するとしましょう
姿勢を低くしてどんどん加速します
首都高速では大きくコーナリングする必要もありませんから、制御できる限界までスピードを上げられますね
風が気持ち良いではありませんか
やはり日頃のフラストレーションの解消にはスピードですよ!
●並走疾駆
仲間の二輪を追いかけるように飛び出したのはクリスタ・コルトハード(森羅番長・g00039)と不義・無二(予言の鳥・g01986)だ。
二人はスケートボードに片足を乗せ、大きくパラドクストレインの床を蹴る。
「パラドクスが使えないのであれば、元々の身体能力がものをいう、というとこでしょうか」
最初はチックタックを繰り返し勢いがついてくると姿勢を低くする。クリスタはそのまま直線を一気に加速した。
それならば――。
「ここはメイドの出番ですねっ!」
というわけだ。
「それじゃあ、パラドクスは使用せずに己の力で俺は舞うッスわ」
無二は軽くショービットを披露し、クリスタの後を追う。乗るのは個性的なデッキデザインのスケートボードだ。
ヒップホップとスケボーは切っても来れない関係といっても過言ではないのだ。
そこに道があり、スケボーが必要とされているのであれば。
「スケボーで爆走するしかないっしょ」
パラドクスを使わずに、自分の感覚でスケボーを制御する。無二はスピードに乗り重心を安定させた。路面の端には遮音壁がある。ゆっくりとカーブするところで、ジャンプする足がかりになるかもしれないと目星をつけた。
「しかも、鳥になって風切って飛ぶわ」
言いながらポンピングしてさらに加速してみる。上半身を上手く使えば、気分も乗ってきた。
クリスタのスケートボードもどんどん加速していく。
スカートの裾がはためき、エプロンのフリルがひらひらと風に舞った。
上手くバランスを取りながら、ふと流れる景色を見てみる。
「風が気持ち良いではありませんか」
ある程度勢いが付けば、あとは上手く流れに乗るだけだ。
クリスタがバランスを取るように身体を傾ければ、その横から無二がすり抜けていく。
二人は追い抜き追い越しながら、上手く並走して首都高速を進んだ。
目の前に緩やかなカーブが見える。
クリスタは制御できるギリギリの速度で方向を調整した。
無二は口の端を上げて姿勢を低くし、真っ直ぐ遮音壁へと向かう。
「ここ、狙えるじゃねぇの」
勢いはそのままに、狙うは大きなジャンプ。
サンニイイチと壁際の位置を読み、足元のボードを跳ねさせた。
前足をデッキから下ろし、飛び上がる。
片手はデッキをしっかりと握っていた。
遊びでは考えられないような速度で跳んだため、滞空時間もかなり長く感じられる。
空中で器用に回転して再び路面を見据えた。
眼下にクリスタの頭が見える。
「随分高いジャンプですね」
クリスタは無二のデッキの裏側を眺めた。
「眺めは最高ッス」
「なるほど」
それならクリスタが目指すのはさらなる加速。
重心の位置を変え、一度大きく道路を蹴った。
後ろ足で蹴り出す力を最大限に。体重は前足に乗せスピードを付ける。
身体を低くして風の抵抗は最小限に。
直線に戻る手前で最大速度を叩き出し、着地しようとしている無二の足の下を滑り抜けていった。
再び、直線のコースだ。
クリスタは打ち付けてくるような勢いの風を頬に感じていた。
この勢いを保つため、今は速く走ることのためだけに神経を集中させている。
雑念をすべて置き去りにできそうなスピードだ。
「やはり日頃のフラストレーションの解消にはスピードですよ!」
クリスタが上機嫌で前を向く。
「同感ッスわ」
着地してショービットし、無二が答えた。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【飛翔】LV1が発生!
【怪力無双】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【能力値アップ】がLV3になった!
藤宮・瑠璃
パラドクスだけがボクら復讐者の力じゃないですよ。
知恵だったり技だったり経験だったり…そしてボクの場合はこの身体能力(パワー)ですね。
複雑な機械では限界の速さは機械の性能に縛られますが単純な機構であればあるほどボクらディアボロスの性能を発揮しやすいですね…ぶっ壊れなければ…ですが。
というわけでその辺に放置されている自転車の耐久力を【機械知識】にて補強して魔改造した改造自転車で首都高を疾走します。
フレームを補強して剛性を高め、潤滑油を高性能のものにして少しでもロスによる破壊を防ぎます。
その上で全力疾走して距離を稼ぎます。
これが所謂「チャリで来た」って奴ですね。
仮に自転車が破壊された場合は走ります。
●自転車で来た
藤宮・瑠璃(デーモンのデストロイヤー・g05126)は自転車で首都高速を疾走していた。
「パラドクスだけがボクら復讐者の力じゃないですよ」
そう言って、いっそうペダルを漕ぐ脚に力を入れる。
ディアボロスが持つもの。
それは、知恵だったり技だったり、経験だったりする。
そして瑠璃が持っているのは、この身体能力(パワー)だ。
複雑な機械は限界を機構や性能に縛られてしまう。しかし単純な作りの機構は、それを使う者の能力によって結果が左右されるのだ。
「こういう単純な乗り物こそ、ボクらディアボロスの性能を発揮しやすいですね……ぶっ壊れなければ……ですが」
ペダルを漕げば漕ぐほどタイヤが回る。ブレーキはほぼ使用しない。
チェーンが擦れる音が僅かに聞こえてきた。
これは一見ただの自転車だ。一般的なフォルムに、オーソドックスなタイヤが付いている。
元々は、各所の部品の耐久精度もあくまで『それなり』だったはず。
しかし瑠璃の速さは、すでに一般的な自転車のそれを大きく上回っている。
「やはり補強してきて正解でしたね」
自分のパワーを活かすには、耐久性に優れた自転車が必要だった。
だからフレームを補強し潤滑油を工夫し、できる限り工夫して自転車を改造してきたのだ。
もっともパラドクスを使った改造ではないため、いつかは限界が来るだろう。
「できるところまで全力疾走して距離を稼ぎます」
サドルから腰を浮かして、漕ぐ力をさらに強める。
瑠璃の怪力は折り紙付きだ。
ひと漕ぎ脚に力を入れるたび、チェーンケースの中から悲鳴が上がるよう。
それでも壊れるまで走り続けようと思う。
「仮に自転車が破損した場合は、走れば良いだけのことでしょう」
表情を変えず、瑠璃は全速力で首都高速を南下していった。
成功🔵🔵🔴
効果1【飛翔】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
無堂・理央
品川区への道、思いっきり疾走してこじ開けちゃおう!
首都高疾走に使うのはポケットバイク。
現地到着少し前にパラドクストレイン内でエンジンを掛けておいて、ポケットバイクを温めると共に、現地に付いたら即スタートする準備を整えておくよ。
それと、羽田空港までの行き道もちゃんと事前確認しないとね。
現地に着いたら、即スタート!
【騎乗】でポケットバイクをコントロールしつつ、【ダッシュ】込みのフルスロットルでガンガン攻めてくよ!
妨害用の障害物は突っ込んで蹴散らかした方が早いなら蹴散らかし、かわした方が良いなら速度を極力落とさずに最小限の動きでかわしてくよ。
先の障害物込みでのルート選びは馬術大会で経験済みだよ!
●ビル景色を後にして
「よし、品川区への道、思いっきり疾走してこじ開けちゃおう!」
無堂・理央(現代の騎兵?娘・g00846)は羽田空港までのルートをしっかりと頭に叩き込み、ポケットバイクのエンジンをふかせた。
パラドクストレインが現場に到着した後は、一気に飛び出し首都高速を駆け抜ける。
小さな車体はすでにエンジン全開フルスロットルだ。
ガソリンをひたすら消費して突き進んでいく。
「どんどん攻めていくよ!」
基本的に道は真っ直ぐだった。
とはいえ、まれに緩やかなカーブも存在する。
理央は跳ねる車体を押さえつけ、カーブギリギリのラインを抜けた。
今の所目立った障害物はないようだ。
通行止めも工事中の看板も、落下物も見当たらない。
だがいずれ、自分たちの動きに気づいた者が駆けつけてくるだろう。
ディアボロスたちはパラドクスや残留効果、クロノ・オブジェクトを使うことはなかった。それならば、来るのはきっと首都高機動隊だと思う。
「その前に少しでも距離を稼がないとね!」
理央は姿勢を低くしてポケバイをさらに走らせた。
この位置の目線で感じられる体感速度は並ではない。
ビル景色があっという間に流れて行くようだ。首都高速の外側には大小様々なビルが見えていた。
道路上に速度落とせの注意書き。
連続カーブが来る。タイミングを見計らい、右へ左へと姿勢を変えて軽やかにやり過ごした。速度も極力落とさないよう注意する。
合流地点で車線に入ってくる車体はない。あとはどこまでも真っ直ぐに。
「行けるところまで行くよ!」
燃料の続く限り、疾走する。
理央は風を感じながら首都高速を駆け抜けた。
大成功🔵🔵🔵
効果1【飛翔】がLV3になった!
効果2【アヴォイド】LV1が発生!
●首都高機動隊、襲来
「見つけたよ、高速道路を荒らす集団!」
首都高速にサイレンが鳴り響く。首都高機動隊が現れたようだ。
疾走するディアボロスたちを追いかけるように、列を成して駆けてくる。
首都高機動隊は、女性の体調を筆頭にズラリ揃いの大型バイクに騎乗していた。
「大天使様への報告は済ませた! あんたたち、もう逃げられないよ!」
「そうだ! そうだ! そうだ!」
彼らは一斉に召喚機を手に取った。
片手でハンドルを捌くなど、意外と運転技術がある様子。
「大天使様が居ればこその、平和な世界!」
「そうだ、大天使様こそ正義だ!」
「大天使様こそが正しい!」
隊員たちは大天使への賛美を叫びながら、召喚機を天にかざそうとした。
彼らはこう見えて一般人だ。
パラドクスで攻撃すれば簡単に勝利することはできるだろう。
ただもし気になるのであれば――。
召喚機を壊したり使わないように説得したりする手もあるかもしれない。
無堂・理央
やっぱり専用の大型バイクだと足が速いな~。
けど、こっちも止まれない理由があるからね!
無双馬『クロフサ』を召喚して、クロフサには【飛翔】で単独で空中を駆けれるようにするよ。
けど、クロフサには基本的にボクとは別に地上を走って貰う。
ボクはクロフサと並走して、ポケバイで少しでも先に進んでおくよ。
パラドクスの力で、クロフサが道路を踏み締める度に衝撃波を撒き散らすし、出力を調整した衝撃波で首都高警備隊のバイクを弾き飛ばすよ。
更に【泥濘の地】で警備隊のバイクを泥濘に捕らえて、速度を削ぐよ。
大天使に対してはクロフサに蹴り飛ばして貰う。
お前等なんて、クロフサに蹴られてどっか行っちゃえ!
緋薙・紅花
おーっと出てきましたねー
いい天気ですしツーリングでもいかがですか?
とお誘い(誘惑)しても
やっぱり通じませんかね?
機動隊が大天使召喚をしようとしたら≪復讐の刃≫
手裏剣を作り出して一斉に投擲
狙いはスマホ型召喚機
念のため、地面に落ちたスマホに手裏剣追撃で
タイミング合わなくて大天使様呼ばれたら
まずはバイクで逃げますね
「警察らしく捕まえてみたらどうです?」
機動隊or大天使をカーチェイスしながら
大天使には≪復讐の刃≫ショートソードを投擲
機動隊はバイクワークで振り切ります
「自分の力を鍛えることを怠ってどうするんですか」
平和を守るのは貴方たちなのに
不審者ひとり捕まえられないなんて
ちょっと怠慢がすぎますよ?
天音・梓
むぅ……大天使に完全に良いように使われていますね。技術があって、人々の為に働いていて、仕事を責任を持って果たそうとするのは良いことですが……もっとこう、例えばモヒカン頭で奇声を上げていてくれればやりやすいのですが、善人相手はやりにくいです
(ため息をつきながら)傷つけるのも本意ではありませんし、人生の先輩には敬意を払うべきですから、なるべく傷つけ合いよう戦いますね
機動隊と召喚された敵の動きを【観察】しながら自転車で走って、天啓を使って攻撃を回避しつつ機動隊に接近します。回避に必要ならその場で自転車は乗り捨て、翼で【飛翔】します
接近出来たら召喚機を奪い取って足で踏んづけて【粉砕】しましょう
●疾走カーチェイス
疾走するディアボロスたちに首都高機動隊が迫ってきた。
警告音を響かせ、即時の停車を要求しているようだ。
「おーっと出てきましたねー」
緋薙・紅花(サージェナイト・g03888)は、鬼気迫る表情の首都高機動隊を見た。
「いい天気ですしツーリングでもいかがですか?」
声をかけてみるが、隊員が応じる気配はない。
「この首都高速での暴走行為、許しちゃおけないねえ」
「そうだ! そうだ! そうだ!」
「大天使様の思いを踏みにじる奴らだ!」
「そうだ! そうだ! そうだ!」
彼らは首都高速での暴走行為に本気で腹を立てている様子。
「むぅ……大天使に完全に良いように使われていますね」
天音・梓(雨兆す・g03821)はそんな機動隊の様子を見て、ため息をついた。
「技術があって人々の為に働いていて、仕事を、責任を持って果たそうとするのは良いことですが……」
たしかに、彼らは自分たちの正義を疑っていない。
悪意や嫌がらせのために自分たちを追ってきているのではないのだ。
「……もっとこう、例えばモヒカン頭で奇声を上げていてくれればやりやすいのですが」
あの真っ直ぐに大天使を信じる瞳は、とても悪人には見えない。
「善人相手はやりにくいです」
そう言いながら、梓は自転車を走らせた。
無堂・理央(現代の騎兵?娘・g00846)はサーヴァントのクロフサと共に駆けていた。
首都高機動隊は大型のバイクに乗っている。
「やっぱり専用の大型バイクだと足が速いな~」
彼らは隊列を組み、なおかつ速度を維持……いや、ますます速度を上げてこちらへ迫りくる勢いだ。
「けど、こっちも止まれない理由があるからね!」
理央は表情を引き締めた。つまりは、そういうことだ。
相手がどのような者であっても、こちらも止まれない理由がある。
ディアボロスたちはさっそく対処のために動き出した。
「これでっ、どうっ?!」
理央がクロフサの脚を強化する。
クロフサは力強い蹴り足でリズミカルに道路を走った。
蹄が音を立てるたび、衝撃波が発生する。
「な、何だ?!」
「バランスが、とれない!」
機動隊員たちが悲鳴をあげた。倒れないためには速度を落とす以外に方法はない。
理央の放った『陸震轟駆』により、首都高機動隊の隊列が乱れた。さらに、その場にクロフサが飛び込んだ。すると道路が泥濘のような柔らかさを持つ地面に変化する。
隊員たちは柔らかくなった地面にタイヤを取られ右往左往した。
「勢いは削いだよ!」
理央は周囲の仲間へ合図を送る。
「お前達、しっかりしな! それでも首都高機動隊かい!」
そんな隊員たちに、リーダー格の女性が檄を飛ばす。
「お、おす!!」
「そうだ、まだまだ!」
大型バイクを立て直し、隊員たちが召喚機を大きく掲げた。
もし大天使を召喚されたら、クロフサで蹴り飛ばしてもらおう。そう考えながら理央は、注意深く彼らの行動を見る。
その間に飛び込んできたのは梓だ。
「足止めをありがとうございます。ここからは、お任せください」
「分かった。そっちは任せるよ」
理央はその場を梓に任せ、次の場所へと向かう。
一方、梓は自転車を漕ぐ脚に力を込め機動隊員たちへと突っ込んだ。
大型バイクの集団へ、自転車で立ち向かうその姿は一見無謀にも見えた。
「ハハ! 首都高速を舐めているのかい?」
「俺たちのバイクが負けるわけ無い!」
機動隊員たちはバイクのエンジンをふかし梓に向き直る。
その様子を、梓はしっかりと観察していた。
「む……危ないですね」
牽制のような攻撃をギリギリのところで躱し、姿勢を低くする。『天啓』を発動させ危険を察知。攻撃を回避できるよう第六感を研ぎ澄ます。
そのまま自転車を巧みに操り、隊員たちとの距離を一気に詰めた。
この距離であれば攻撃は命中するだろう。騎乗している車に違いはあるけれど、簡単に制圧できるはずだ。
しかし梓はそれをしなかった。
傷つけることは、本意ではない。
「人生の先輩には敬意を払うべきですから」
そう言って、自転車を乗り捨て飛翔した。
「な……」
機動隊員が梓を見上げ、眩しそうに目を細める。
梓は狙いを定めて隊員に近づき、あっという間に召喚機を奪った。
奪った召喚機は足で踏みつけてから手の届かぬところまで蹴りつける。
召喚機さえ奪ってしまえば、大天使を召喚されることもないのだ。
同じく、紅花も隊員たちの召喚機を狙った。
「召喚をしようと思うなら、もっと手元に気をつけることが大切でしょうね」
『復讐の刃』を発動させ、手裏剣を作り出して一斉に投擲する。
手裏剣は隊員たちの手のひらを弾いた。
「っつう……」
「うわ、召喚機が……!」
たまらず召喚機を手放す隊員たち。
召喚機がカラカラと音を立てて道路に転がっていく。
「やっぱり、一緒に走るなんて無理でしたか?」
紅花は軽二輪を軽やかに走らせて、首都高機動隊の目の前を横切った。
「くそ! お前たち、のまれるんじゃないよ!」
「そうだ! そうだ! そうだ!」
そろそろ策の尽きてきた首都高機動隊は、それでもディアボロスに食らいつこうとする。
だが大天使を召喚できない彼らは、ディアボロスにとって大型バイクに乗るただの首都高機動隊でしかない。
もはや紅花の敵ではなかった。
紅花はアクセルワークとブレーキングを駆使して隊員たちを翻弄する。
『復讐の刃』を使えば、彼らの召喚機を弾くことも容易かった。
「く、ここまでとは……!」
隊長である女性が悔しげに車体を叩く。
「平和を守るのは貴方たちなのに、不審者ひとり捕まえられないなんて」
紅花は置き去りにした首都高機動隊たちをちらりと振り返った。
「ちょっと怠慢がすぎますよ?」
さて、機動隊員たちははるか後方。
ディアボロスたちは首都高速を走り続けた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【泥濘の地】LV1が発生!
【操作会得】がLV3になった!
【飛翔】がLV4になった!
効果2【能力値アップ】がLV5になった!
【反撃アップ】LV1が発生!
●光零す翼、舞う炎
「偉大なるお方の妨げとなる者」
「この聖なる調べと共に改心しなさい」
「光零す翼で制裁を下します」
首都高速の異変を知り、クローン天使兵H型たちが出撃してきた。その数はそれなりに多い。
先程置き去りにした首都高機動隊とは違う。油断せず戦うべき相手だ。
そして、その後ろには彼女たちが仕えるアヴァタール級の天使『レリエル』の姿もあった。
「愚かにも私に挑むというのなら、身を持って償いなさい」
レリエルは空を舞い、炎を呼んで静かに笑う。
首都高速にて、天使たちとの戦いが始まろうとしていた。
緋薙・紅花
え?あれは…姉さん?いえそんなことって…?
いやいや落ち着いてわたし
まずは目の前のクローン天使たちを倒す!
紅花、いきます!
≪我々流・旋風脚『紅桐花香』≫で仕掛けます!
クローン天使だろうと大天使(のはず?)の軍団だろうと
姉さんの技とわたしの霊力で、ふっとべー!!!
全力の回し蹴りで吹っ飛ばした大天使で
別の大天使に玉突き事故的な攻撃ができたらなー的な
無理ですかね?
仕留めきれなかった大天使の攻撃は
手に纏わせた『スカーレット』で受け止めつつ
すかさず蹴りに反撃です
場合によってはダッシュで間合いを詰めてから
この場にいる全員蹴り倒す勢いでいきますからね!
『花と侮るなかれ! 止められるなら止めてみなさい!」
●緋色の花は駆ける
緋薙・紅花(サージェナイト・g03888)は、トループス級天使たちの群れの奥にいるアヴァタール級の敵の姿を見て息を呑んだ。
「え? あれは……姉さん?」
思わず言葉が漏れる。
白い翼と波打つ黒髪。
冷たく微笑む、その顔はよく知るもので……。
まさか、そんなことはと眼を見張る。
紅花はそこで一度大きく首を振った。
「いやいや落ち着いてわたし。まずは目の前のクローン天使たちを倒す!」
ディアボロスたちを追ってきたクローン天使兵H型の数は多い。
まずはクローン天使兵の集団を何とかしなければならないことに変わりはないのだ。
「この聖なる調べと共に改心しなさい」
「光零す翼で制裁を下します」
クローン天使兵たちは微笑みを浮かべて歌声を響かせている。
紅花は颯爽と敵の前に躍り出ると、すぐに仕掛けた。
「クローン天使だろうと大天使の軍団だろうと……」
霊力で激しい風を巻き起こし、脚に纏わせる。
そのままあっという間に敵の懐に飛び込むと、痛烈な回し蹴りを繰り出した。
「姉さんの技とわたしの霊力で、ふっとべー!!!」
蹴り出す瞬間には風を全力で開放する。
直撃を受けたクローン天使兵H型が吹き飛ばされて道路に激突した。周囲に居た天使たちも巻き込まれてバランスを崩す。
「あ……そ、そんな……」
よほど激しい一撃だったのか。道路に叩きつけられた敵は、そのまま力をなくして沈んだ。
吹き飛ばされた天使には、聖なる調べを歌う余裕はなかったようだ。
「おのれ、偉大なるお方の妨げとなる者!」
周囲の天使たちが一斉に歌い出す。
紅花は手に緋色のオーラを纏わせて幻影の「大天使」軍団の攻撃を受けた。
「花と侮るなかれ! 止められるなら止めてみなさい!」
周囲の軍団を蹴散らしながら、再びクローン天使兵H型との間合いを詰める。
この場にいる全員を蹴り倒す勢いだ。
紅花は先陣を切り戦場を駆け抜ける。
痛烈な回し蹴りで天使たちを吹き飛ばし、仲間の介入場所を確保した。
大成功🔵🔵🔵
効果1【クリーニング】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
一里塚・燐寧
やっほ、天使ちゃん達。こぞって来てくれた所悪いけど、こっから先は通行止めなんだよねぇ。
追い返すのもかわいそうだし、交通誘導してあげるよぉ。天国まで。
クオン・アイリアス(g00091)ちゃんと一緒に。駆けつける『クローン天使兵H型』を『バードウォッチング用双眼鏡』で事前に【偵察】するよぉ。それから【罠使い】と【地形の利用】で、高速道路の歩道橋なり電灯なりにワイヤートラップを張り巡らそうかな。突っ込んできたり翼が引っかかってくれれば理想だけど、ワイヤーを斬ろうと反応しても気の引き方としてはOK。なんにせよ、敵と罠の接触に合わせて『呪式:飛翔怨斬』を発動して、地上から対空遠隔斬撃を撃ちこむよぉ!
クオン・アイリアス
一里塚・燐寧(g04979)と一緒に。前提として『存在転換疑似再現~』を使用しているため、現実の己と理想の己の差異によるフィードバックで体中から血を流しながら、《銀狐霊糸》に触れた敵へ、《不随・急々如律令》をかけるわ。
動きが鈍くなれば、声を出すのだって、説法だって難しいでしょう。みどもも同じように体が動かしずらくなるけど、呪術への耐性と気合いで相対的に動けるわ。
さぁ、燐寧。説法の声は遠くなったわ。だから存分に刈り取りなさいな。みどもはその背後を〈新谷守・宗光〉で守ってあげるから。
血濡れになって、己を呪いながら、燐寧のフォローをするわ。
●呪詛返しと遠隔呪力斬撃
クローン天使兵H型の群れが乱れた。
戦場の様子をバードウォッチング用双眼鏡で偵察していた一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)は、クオン・アイリアス(自呪他縛の蒼銀九尾・g00091)に合図を送る。
クオンは銀狐霊糸を手に取った。
「数は多いけれど、やり方はあるわ」
その表情は、決して晴れやかなものではない。
現実の自分と理想の自分とを比べれば、嫌でも突きつけられるそれは――。
『自分は弱い』という呪詛だ。
クオンは身を引き裂かれるような感覚を抱えながら銀狐霊糸を繰った。
一方の燐寧はワイヤーを張ってクローン天使兵たちの進行を妨害しようと試みる。
「やっほ、天使ちゃん達。こぞって来てくれた所悪いけど、こっから先は通行止めなんだよねぇ」
クローン天使兵は広げた翼を輝かせ、手にした教典を掲げた。
「愚かなる者よ。偉大なるお方のお姿が見えぬのですか」
「我らの教えを受け入れ、偉大なるお方の妨げとなったことを猛省するのです」
巨大鎖鋸剣を抱えた燐寧は、敵の言葉を聞くつもりはない。
クオンの言う通り、数は多いけれど対処の方法はあると思う。
「追い返すのもかわいそうだし、交通誘導してあげるよぉ。天国まで」
高速道路に天使たちの影が落ちた。
敵は徹底的に交戦するつもりのようだ。
「愚かな」
燐寧に向かって、翼を広げ光の刃を揃える。
その天使たちに絡みついたのは、クオンの銀狐霊糸だった。
「そ……」
「貴方のせいで、私の体は動かない」
「なに……を……?」
クオンが呪詛を吐き出すように、言葉を紡ぐ。
「ヒトを呪わば穴二つ。手よ、耳よ、足よ、目よ」
絡みついた銀狐霊糸が縁となり、クオンが抱く己への呪詛が広がった。
「鈍く、弱い私のように、貴方の全ても、動かない」
クオンが発動させた『自呪他縛・不随・急々如律令』は、天使に染み込んでいく。
「あ、あぁ……」
「動きが鈍くなれば、声を出すのだって、説法だって難しいでしょう」
重い体を引きずってクオンが言った。
呪詛を流し込まれた天使は、見る間に弱っていく。優雅に低空飛行をしていたはずなのに、翼の動きが鈍り動きも鈍っているようだ。
「さぁ、燐寧。説法の声は遠くなったわ。だから存分に刈り取りなさいな。みどもはその背後を守ってあげるから」
敵がこれだけ弱っているということは、クオンとてただでは済まない。ここからは、己を呪いながらの戦いになる。
それでも、クオンは『新谷守・宗光』を構えて天使たちに向かっていった。
「クオンちゃん、ありがとぉ。それじゃあ、行くよぉ」
燐寧は悠然と大剣を振り上げた。
「例えこの身が動かなくとも……、そんな場所から……攻撃が届くわけが、ない」
天使たちが空に飛び上がる。
けれど燐寧は慌てない。
ただ虚空を斬るように、この剣を振り抜くのみだ。それはまるで手の届かない範囲にいる敵を直接斬るような仕草だった。
「んふ、大剣の間合いを見誤ったようだねぇ」
瞬間、禍々しい紫色の剣閃が天使のもとに現れる。
振り抜いたと同時の遠隔呪力斬撃『呪式:飛翔怨斬』が発動した。
「え……」
天使が表情を引きつらせる。
だって、その瞬間には天使の体は真っ二つになっていた。
燐寧は地上にいて天使は浮いていたはずなのに斬撃は届いたのだ。
紫色の剣閃に斬られた箇所を天使は見下ろした。
すでに胴体が死に体になっている。
斬られたのだから落ちるのは当たり前だ。けれど天使は理解できないというような表情で燐寧を眺め消えていった。
「さあ、どんどん撃ちこむよぉ!」
燐寧はすでに次の標的を見ている。
仕込んでおいたワイヤーを嫌い、バランスを崩した天使を見つけて再び剣を振り上げた。
その背後ではクオンが『新谷守・宗光』を振るっている。
燐寧に敵が近づかないよう、敵を牽制しながらまだ戦場に立っていた。
二人は互いにするべきことをして、敵を打倒していった。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【完全視界】LV1が発生!
【腐食】LV1が発生!
効果2【フィニッシュ】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV3になった!
柳・綺朔
天使って初めて見たけど、もっと神々しいものかと思ってたわ
まあ、クロノヴェータに従ってるっていうところからして、ある程度は察してたわけだけど
とにかく敵である以上は容赦することないわね
残留効果【飛翔】で天使たちに接近、「妖刀・天羽々斬」の力をパラドクスで解放するわ
天使たちの浄化の力とこの妖刀の呪詛、どちらが強いか試してみましょう
この妖刀の呪詛は私じゃなくて私と敵対する者に向けられるのよ
あなたたちにこの妖刀の呪詛が耐えられるかしら?
●妖刀の呪詛
「天使って初めて見たけど、もっと神々しいものかと思ってたわ」
柳・綺朔(日常を奪われた女子大生・g05068)はクローン天使兵H型たちを眺めた。
すでに仲間たちが多くの天使を倒している。それだけ戦いが激化していた。
そして、勝手な理由と態度でディアボロスに襲いかかる敵の姿は、とても神々しいとはいえなかった。
とはいえクロノヴェーダに従っているというところから、ある程度は察していたのだけれど。
「とにかく敵である以上は容赦することないわね」
と、綺朔は地面を蹴った。
残留効果の飛翔を利用して、一気に天使たちのもとへと飛んでいく。
「貴女も偉大なるお方の妨げになるというのですか?」
天使はアヴァタール級のクロノヴェータについて説法を行うため教典を掲げた。
だがそれよりも早く綺朔が『妖刀・天羽々斬』を抜く。
「天羽々斬の妖刀としての力を解放するわ」
非常に強い呪詛を纏っている妖刀の力が膨れ上がった。
「天使たちの浄化の力とこの妖刀の呪詛、どちらが強いか試してみましょう」
「恐れを知らぬ愚か者よ! 我らが声を聞け」
天使が自分たちの考える正しい導きを語ろうとする。
綺朔は構わず『妖刀・天羽々斬』を振るった。
強い呪詛を纏った刀身が敵の体を両断する。
「あなたたちにこの妖刀の呪詛が耐えられるかしら?」
「あ、ああ……! こんな、ことが……」
呪詛に塗れた天使が力を失い落ちていく。斬られた箇所から呪詛が広がり染まっていく。もはや足掻くこともできずに地面に投げつけられ、その身体はもろく砕け散った。
すでに道路には天使たちの躯が積み上げられている。仲間たちも次々敵を屠っているようだ。
綺朔は目を細めて残りの天使たちを見た。
「残ったのはあなたたちで最後ね」
「おのれ……!」
天使たちは最後まで抵抗したが、綺朔の放つ斬撃にかなう者はいなかった。
気づけば、あれだけ群れていたクローン天使兵H型たちの姿は無い。
ディアボロスたちはトループス級の敵を一層した。
大成功🔵🔵🔵
効果1【腐食】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】がLV4になった!
●アヴァタール級『レリエル』
トループス級のクローン天使兵H型はディアボロスたちが蹴散らした。
だが、この場にはさらに強大な敵が構えていた。
輝く破壊の炎が空を舞う。
アヴァタール級のクロノヴェーダ『レリエル』は、自分を守っていたクローン天使兵H型たちが消えてしまっても、冷笑を崩すことはなかった。
「愚かな。私の管轄で愚行を重ねるのであれば、容赦はしません。私が許す平和を行いなさい。私が教える行いだけを正しいとしなさい。私を讃えなさい」
その翼を使って高速移動する身体。
繰り出す蹴りや手刀の威力は強い。
輝く破壊の炎は複数あり、それぞれが別個に操られているようだ。
「私に服従するか、頭を垂れるか、もしくはゴミのように散りなさい」
レリエルは当然のようにディアボロスたちに向かってきた。
首都高速の途中にて。
南下してきたディアボロスとアヴァタール級との決戦が始まろうとしていた。
緋薙・紅花
あ、ごめんなさい人違いでした!(頭下げてぺこり
一瞬、姉さんかな?とも思ったんですけど
あの人、力押しな脳筋ですし
そもそも姉さんは炎使えないですし
なので貴女を見逃すわけにはいきません!
緋薙・紅花、いきます!
その炎を見て引き下がるわけには!
≪血筋に眠る退魔の炎≫で対抗です!
って数じゃ負けてます!?
ならば!
破壊の炎の動きを観測、軌道を予測
その間を縫うようにわたしの炎を操作&突撃ですり抜け
レリエルを追尾して叩き付けます!
破壊の炎は炎の結界術で受け止め
防ぎきれなくても軌道を逸せられれば
そーいえば
『ゴミのように散りなさい』って言うところは姉さんそっくりでした
少しだけ姉さんに会えた気がしたことだけは感謝します
一里塚・燐寧
迷惑かけるねぇ、クオンちゃん。このチャンスは無駄にしないよぉ。
今からあのおすまし大天使を、クオンちゃんの10倍血まみれにしちゃうからねぇ!
クオン・アイリアス(g00091)ちゃんと一緒に。行動順はこっちが後。クオンちゃんの行動で動きを鈍化させられたレリエルに【飛翔】で背後から急接近するよぉ。近づいたら、翼めがけて【呪詛】によってクロノヴェーダの身体を腐らせる【毒使い】の力を宿した袈裟斬りを浴びせちゃおう。更にこの斬撃で抽出したレリエルの体組織を媒介に『呪式・暴喰無惨』を発動。返す刃で背中を狙って斬り上げを放ち、強化された鋸刃で骨を断ち斬りながら翼の【解体】を狙うよぉ。
クオン・アイリアス
一里塚・燐寧(g04979)と一緒に。〈存在転換~〉により『呪術に長けた己』というあり得ざる己を現実に再現している事の『歪み』が体に襲い掛かる。体の至る所から血は噴き出て、『大事な何か(きおく)』が流れ出る感覚。
それでも、戦いの手は止めない。首都高の壁を利用して張り巡らせるは銀狐霊糸。
たしかに高速移動による死角らの一撃は脅威でしょうけど、近寄らざるを得ない以上は、銀狐霊糸に触れざるを得ない。
そうしたなら、『呪い』の範疇だわ。命が流れでる血濡れの体で、それでも擦れた声で叫ぶ。
「捕えたわ!燐寧」
呪いで動きの鈍った相手の翼を新谷守・宗光で切り掛かって機動力をさらに削ぐわ。トドメは燐寧
柳・綺朔
強制される平和は、ただの洗脳であって真の平和とは言わないわ
あなたが許す平和だけを行い、教えることだけを正しいとするってことは、思考を停止させてただの人形に成り下がるってことよね?
そんなこと私はまっぴらごめんだし、それを何も知らない人たちに強要することは断じて許さないわよ
そんなあなたを私は「敵対者」と認識した
その時点でこのパラドクスによって開放された妖刀の呪詛はあなたを確実に蝕むことになるでしょう
【飛翔】でレリエルに速攻で近づいて、一撃を与えて地面に作られた【泥濘の地】へと叩き落とすわ
飛べるみたいだから復帰できるでしょうけど、それでも多少の時間はかかるわよね?
●ハイウェイは炎で照らされ
「私を受け入れ服従するか、頭を垂れるか、もしくはゴミのように散りなさい」
アヴァタール級のクロノヴェーダ『レリエル』がディアボロスたちに迫る。
クオン・アイリアス(自呪他縛の蒼銀九尾・g00091)は『大事な何か』が身体柄から流れ出る感覚に顔を歪めた。
けれど、その身から流れ出るものを自覚しながらも戦いの手は止めない。
「服従、頭を垂れる、散る……、どれもゴメンだわ」
クオンは銀狐霊糸を周囲に張り巡らせる。
これは自身の髪や尻尾の毛をより合わせて呪術で作り上げた糸だ。
敵の高速移動は確かに驚異となるだろう。
しかし、それは言い換えれば敵は必ずクオンに近づいてくるということ。
クオンは近くにいる一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)の姿を確認した。
燐寧が頷き、走り出す。
レリエルは冷たい笑みを浮かべ翼を広げた。
「それほどまでに散りたいというのであれば、私が叶えてあげましょう」
それまでゆらりとゆるやかな動きで空に浮いていたレリエル。
しかし、あっと思ったときにはすでにレリエルの姿が視界から消えていた。
「……、でも、本当に消えたわけじゃないわ」
クオンは自身の体の状態を気力で抑え込み、銀狐霊糸を繰る手に意識を集中させる。
こちらに近づいてくるのなら、必ず銀狐霊糸に反応があるはずだ。
細く固く、意のままに動く触媒と自分の感覚を信じて待つ。
もし敵が銀狐霊糸に触れたのなら――。
「そうしたなら、『呪い』の範疇だわ」
わずかに銀狐霊糸が揺れた。
その瞬間を逃さない。
「貴方のせいで、私の脚は遅いまま。ヒトを呪わば穴二つ」
クオンが抱く呪詛が敵の体に染み込んでいく。『自分はなんて遅く、のろまなんだろう。だから子供達も助けられなかった』という呪いが波及する。
「足よ、遅く、のろまな私のように、貴方の脚も、遅いまま」
クオンの『自呪他縛・亡脚・急々如律令』が敵を捉えた。
「そ……」
レリエルが身を捩る。
だが、その動きは遅く。
「捕えたわ! 燐寧」
かすれた声でクオンが燐寧を呼ぶ。
「迷惑かけるねぇ、クオンちゃん。このチャンスは無駄にしないよぉ」
燐寧はクオンの作ってくれた一瞬のチャンスを活かすため、大きく地面を蹴った。
飛翔の効果を利用して、一気に敵の背後に飛び込んでいく。
「小賢しい真似を……!」
燐寧の接近に気づいたレリエルが、その場で大きく翼を広げた。
だが、それは燐寧が狙う場所を大きく広げたことにもなる。
「今からこのおすまし大天使を、クオンちゃんの10倍血まみれにしちゃうからねぇ!」
燐寧はチェーンソー型の大剣を振り上げ、袈裟懸けにレリエルの翼を斬りつけた。
その一撃は致命傷にはならない。だが、敵の体に毒が染み込んでいった。
「な、何を
……?!」
レリエルは眉をひそめ、自身の翼を動かす。大した傷ではないけれど、敵の羽根が飛び散ったことも確か。
そして、それこそが燐寧の狙いだ。手元で鋸刃の高速回転が始まる。
「エンジン・フルスロットル!」
刃には少量だがクロノヴェーダの体組織がこびり付いている。吸収したそれを媒介に、発動させるのは『呪式・暴喰無惨』だ。
鋸刃の回転を維持しつつ、燐寧は一歩進む。
返す刀で斬り上げると、敵の背に大きく傷がついた。
「ガリッガリに刻んじゃうよー!」
燐寧は暴れるチェーンソーを押さえつけ鋸刃を振るう。
もうひと太刀、攻撃を浴びせることができれば翼そのものを解体できるかもしれない。
「このような傷、どうということはありません」
しかし、敵も一筋縄ではいかなかった。
レリエルが踊るように舞うように、体を大きく回転させる。衣装の裾がひらりと揺れたかと思うと、鋭い蹴りを繰り出してきた。
「……っ」
咄嗟に燐寧はその蹴りを大剣で弾き返す。
重い一撃だった。
反動で互いの体が離れ、燐寧は地面に足をつける。
「でも、確実にその身体を削ったよねぇ」
燐寧は大剣を引き、敵の様子を見た。
「そうね」
新谷守・宗光を構えたクオンが頷く。
二人とも、敵の攻撃を食らうこと無くこの場に立っていた。
この調子で追撃することができれば。
そう思いながら、距離を取る。
柳・綺朔(日常を奪われた女子大生・g05068)は敵の言動を見ていた。
そして、思う。
「強制される平和は、ただの洗脳であって真の平和とは言わないわ」
レリエルは従い頭を垂れよと言った。
服従してレリエルの考える平和を行なえということだ。
実際、首都高機動隊や手下の天使たちはその考えを至高としていた。
レリエルがかすかに微笑む。
「いいえ、私の提唱する平和を行うことこそが正しいのです」
それは穏やかな声色だった。自らを絶対的な軸として、この地に平和を敷いている天使の行動原理なのだろう。
けれど綺朔は、敵の考えを否定する。
「あなたが許す平和だけを行い、教えることだけを正しいとするってことは、思考を停止させてただの人形に成り下がるってことよね?」
言葉を紡ぎながら、互いが互いとの距離を詰めるべく動いた。
綺朔は妖刀・天羽々斬を構え、地面を蹴る。
思考を停止させた『ただの人形』に成り下がるなど、まっぴらごめんだ。それを何も知らない人たちに強要することは許さない。
「そんなあなたを私は『敵対者』と認識した」
綺朔は飛翔の効果を利用して一気に敵へと接近する。
「天羽々斬の妖刀としての力を解放するわ。果たしてあなたに耐えられるかしら?」
「そのようなもの……」
レリエルが飛ぶ軌道を突如変更。
拘束の移動で綺朔の死角へと回り込もうと動いた。
だが、それよりも綺朔の『妖刀解放・蛇之麁正』が速い。
あっという間に妖刀の力を解放し、素早い一撃を繰り出した。
妖刀は強い呪詛を纏い、敵の体を抉る。
「ぐ……」
レリエルの身体が傾いだ。
綺朔はさらに腕に力を込め、妖刀を最後まで振り抜く。
大きく傷をつけたことを確認し、そのまま敵の体を蹴り落とした。
「飛べるみたいだから復帰できるでしょうけど、それでも多少の時間はかかるわよね?」
泥濘の地へ真っ逆さまに落ちていくレリエルは、しかし寸でのところで体制を立て直して飛び上がる。
だが、それをさせまいとディアボロスたちが攻撃を畳み掛けた。斬撃が飛び交い、敵の動きを制限する。
「……おのれ、次から次に……。私の邪魔をするなど……!」
レリエルが気分を害したように表情を歪めた。そして、輝く破壊の炎を召喚する。
その炎を見て緋薙・紅花(サージェナイト・g03888)は、一歩引いた。
「あ、ごめんなさい人違いでした!」
遠目で見た時は、ほんの一瞬だけれども姉かと思ってしまったのだ。
だが、よくよく考えてみれば戦闘スタイルが違うと思う。
「あの人、力押しな脳筋ですし、そもそも姉さんは炎使えないですし」
ふむふむと納得し、紅花はレリエルに仕掛けた。
「なので貴女を見逃すわけにはいきません! 緋薙・紅花、いきます!」
紅花が呼ぶのは『血筋に眠る退魔の炎』だ。
血筋に眠る退魔の力を活性化させ『緋色に輝く炎』を顕現させる。
「そのような弱い炎で、まさか私に対抗する気でしょうか」
レリエルが小馬鹿にしたようにため息を漏らした。敵の操る炎は40を超えている。確かに、数だけを見れば紅花の炎は少ないといえるだろう。
だが、これまでの戦いでレリエルも無傷ではない。
致命傷とまではいかなくても、ディアボロス達の攻撃が届いていることは間違いないのだ。その動きも、戦いが始まった当初に比べ鈍くなっていると思う。
紅花は相手の炎の動きをじっと観察した。
レリエルが操る炎は緋色に輝いている。あの炎は破壊の力がこもったものだろう。
だからこそ――。
「その炎を見て引き下がるわけには!」
紅花は退魔の炎を従えて走る。
敵の炎が宙を舞い、紅花に降り注ぐような勢いで飛んできた。
向かってきた炎を結界術で受け止め、弾き返し、軌道を逸して回避する。
しかし、これはただの牽制だと感じた。
「ならば!」
紅花の飛ばした退魔の炎は、敵の攻撃をすり抜けて距離を詰めていく。
「その炎では私を捉えることなどできません」
レリエルは紅花をあざ笑うかのように軽やかに宙を舞った。
だが――。
「私の『呪い』がまだ抜けきっていないようね。動きにキレがないわよ」
敵の機動力をさらに削ぐように、クオンが新谷守・宗光で斬りかかる。
「うんうん。ほら、こんな攻撃も躱せないみたいだねぇ」
続けて燐寧が大剣を振るった。
「な、な……に?!」
ディアボロス達の畳み掛けるような攻撃だ。
敵の翼が切り刻まれ周囲に羽根が飛び散る。
綺朔は妖刀を抜き、レリエルに斬りかかった。
「あなたの行いを、断じて許さないわ」
重い一撃が敵の体を叩き斬る。
「おのれ……、このようなこと……あっては、ならない……!」
レリエルは残っている炎をかき集めて、巨大な火の玉を作り上げた。
敵は深い傷を負い、千切れかけている箇所もある。けれども炎の勢いだけはまだ確かなものだった。
「消えてしまいなさい……愚か者たちよ……」
敵の炎が今にも爆発しそうだ。
ディアボロスたちが身構えた。
しかし、その火の玉が爆ぜるより先に、紅花が炎を敵の体に叩きつける。
「……え……」
炎は燃え上がり、敵の体を包み込んだ。
「そーいえば『ゴミのように散りなさい』って言うところは姉さんそっくりでした」
紅花は残った炎をすべて費やして敵を焼き尽くす。
「少しだけ姉さんに会えた気がしたことだけは感謝します」
「……」
激しく燃え上がっていた炎がやがてチリチリと小さくなっていく。
燃えて消えてしまった敵からの返答は、もう無かった。
仮初の平和を強要するクロノヴェーダは倒した。
ディアボロスたちはそれを確認し、帰路についた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【活性治癒】LV2が発生!
【神速反応】LV1が発生!
【腐食】がLV3になった!
効果2【ドレイン】LV2が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV5になった!