最終人類史のハロウィン2023

 ラムセスの黄金アンクによる『新宿島大結界』や、港区のオベリスクの起動、千早城や巨大砂上船の移動といったクロノ・オブジェクトの運用には、膨大な感情エネルギーが必要です。
 この膨大なエネルギーは、平安鬼妖地獄変で得た重要クロノ・オブジェクト『地獄変』を使って集積していますが、感情のエネルギーならばなんでも集積できる訳ではありません。
『地獄変』の巻物が集積可能なエネルギーは、一般人の『鬼や妖怪、お化けなどが根底にある感情』を元とするエネルギーなのです。
 ハロウィンは、地獄変のエネルギーを集積する最大のチャンスですので、最終人類史全土で、ハロウィンを盛り上げ、より多くのエネルギーを地獄変に集積してください。
 収集したエネルギーは攻略旅団の提案があれば、その目的に使用し、無ければディアボロス・ウォーにおける新宿島大結界の為に備蓄します。

 最終人類史の一般人の皆様も、去年に引き続き『ハロウィンパーティーを楽しめば、ディアボロスと新宿島を護る事になる!』と、喜び勇んで準備を行っています。

 ディアボロスの皆さんにも、ハロウィンを盛り上げる協力要請が来ています。
 自分の考えた企画で人々を楽しませるも良し、人々の企画に加わって盛り上がるも良し。気軽に参加してください!

「ハロウィンパレード2023」アイコンフレーム対象

 このハロウィンシナリオで一度でも採用(トレインチケット含む)されたディアボロスには、ハロウィン仮装をしたサーヴァント達を描いたアイコンフレームをプレゼント!
 来年は違うデザインになります。かならずゲットしよう!

Halloween Candy Parade!(作者 皆川皐月
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#最終人類史(新宿島)  #最終人類史のハロウィン2023  #ハロウィン  #地獄変  #新宿島大結界 


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「いやぁ、本日も快晴。実にハロウィン日和ですね」
 ふふ、とどこか嬉しそうに笑うヴィハニール・アリャン(綴り手・g03389)が、いつものようにフラミンゴのロッドペンで床を叩けば浮かぶHappyHalloween!の賑やかな文字。
 ヴィハニール曰く、今年のハロウィンはただのパーティーではない。
「昨年に引き続き、“地獄変”でのエネルギー集積が非常に重要な目的です。そしてこの新宿島を護る“ラムセスの黄金アンクによる防衛結界”のエネルギー、巨大砂上船“サフィーナ・ミウ”と移動城砦“千早城”の動力、港区とゴンドワナ間のオベリスク起動エネルギー等々ございます……ですが――お祭です」
 けほんこほん。お祭前の必要な建前はここまで。
 緩やかに眦を下げたヴィハニールがもう一度ロッドペンのペン先で地面を突けばパン!と弾けたHappyHalloweenの文字。
「難しい話はここまで。あとは目いっぱい楽しむのがよろしいでしょう」
 “何事も楽しんだもの勝ちですよ”なんてお茶目に笑って、さぁさぁお仕度をと促した。

「――さて、改めて大事なお話をいたしましょう」
 一瞬ごくりと唾を飲んだディアボロスへ、真剣な顔をしたくせに“まぁまぁ肩の力は抜いて”などとヴィハニールは笑ったまま。
「今回はこちら、東京自由が丘にてHalloween Candy Paradeが開催されるのです」
 物凄く美しい発音で告げられたパレード会場は自由が丘。
 メインの通りは今回雑貨店やスイーツショップがハロウィン限定品を売り、人々は誰もがキャンディーを持ち歩き“トリックオアトリート!”を合言葉に交換し合うのだとか。
「それと、所々通り一杯に膨らんだブギーマンのバルーンが設置されております。一般の方々が壊すには少々固いそうでして。……そうですね、ドーンと派手な演出で弾けさせ、人々をブギーマンから救出する――というのもまたイベントの醍醐味だとは思いませんか?」
 クスクスと笑う仕掛け人はただただ楽し気。
 奪還された都内だからこそ思い切り楽しめる演出なら、きっと人々の心が楽しくなる。勿論、ディアボロスだってもっともっと楽しめる!

「……と楽しんでお疲れになったらどうぞ、横道へいらしてください」
 ふっと笑ったヴィハニールはまたロッドペンで地面を叩いて描かれたのはティーテーブルとアフタヌーンティーのセット。
 手袋に包まれた指先でカップをとれば、ぶわりとカップから立ち上ったのはキャンディーのような煙。
「丁度、“キャンディー”の名を冠された紅茶を振舞うアフタヌーンティータイムを楽しめるよう、各喫茶店がHalloweenイベントで宝石の瞳を入れた髑髏と称したステンドグラスクッキー、蜘蛛の糸を巻いたと騙るコットンキャンディー、パチパチと弾けるキャンディーを散らしたクレープは夜を模した生地で青いクリームを巻くそうですよ」
 南瓜のスコーン、黒猫のカップケーキ、求肥で包んだおばけのミニケーキと、三段のハロウィーン塔を供されるハロウィーンアフタヌーンティーもまた魅力的。
 一歩入れば静かな通りで、雰囲気たっぷりのティータイムは一人でも友達とでも恋人とでも楽しめることだろう。

「Halloweenを盛り上げれば、地獄変の巻物にも美しく皆さまの思い出が綴られることでしょう」
 それに、膨大なエネルギーを得るお仕事もできますし……と、遊んでいるだけではありません!とヴィハニールは胸を張る。
「それにせっかくのお祭です、此処だけではなく別のお祭へ飛び込むことは勿論、お祭を楽しみお疲れだからこそこちらのアフタヌーンティータイムというのもよろしいでしょう」
 楽しみ方は千差万別、何より誰より“思い切り楽しむこと”こそが力になる。

「では皆様、お祭へと参りましょう。キャンディーはお持ちですか?悪戯をされるご準備は?」
 トン、とロッドペンが三度目に床を鳴らした時、会場への道が開かれる。

『トリックオアトリート!』
『トリックオアトリート!』
 きゃあきゃあと笑う子供達は合言葉を言い合って、はい!とキャンディーを交換しては遊んでる。
『すごーい!パチパチのレアだー!』
『あやちゃんのすごいね!おっきなあめ!』
『ふっふっふ、おねえちゃんのちょっと分けてもらったの!』
 いいなー!と笑って体を寄せ合って、次のターゲットを見つければまた“トリックオアトリート!”と魔法の言葉で駆けだして。
 ふわんと浮かぶブギーマンのバルーンが道を塞ぎ、今か今かとディアボロスを待っている。
 爆ぜればきっと“魔法”が起こることだろう。ヴィハニールは最後まで“秘密です、ぜひ割ってくださいね”としか言わなかったから、割ってみてのお楽しみ。

 一歩入れば静かな通りでは香る紅茶がお客様を待っている。
 どれもこれもが心を込めてこのお祭のためだけに作られた特別なスイーツばかり。
『……よし、お菓子の準備も万端だね』
『えぇ、きっとお客様も喜んでくださるわ』
 今日この日を、みんなみんな心のどっかで待っていた。
 びっくりするほど楽しくて、笑っちゃうほど楽しいお茶会の時間を!


→クリア済み選択肢の詳細を見る


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【飛翔】
3
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。【怪力無双】3LVまで併用可能。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【未来予測】
1
周囲が、ディアボロスが通常の視界に加えて「効果LV×1秒」先までの未来を同時に見ることのできる世界に変わる。
【強運の加護】
1
幸運の加護により、周囲が黄金に輝きだす。運以外の要素が絡まない行動において、ディアボロスに悪い結果が出る可能性が「効果LVごとに半減」する。
【照明】
2
ディアボロスの周囲「効果LV×20m」の空間が昼と同じ明るさに変化する。壁などで隔てられた場所にも効果が発揮される。
【勝利の凱歌】
1
周囲に、勇気を奮い起こす歌声が響き渡り、ディアボロスと一般人の心に勇気と希望が湧き上がる。効果LVが高ければ高い程、歌声は多くの人に届く。
【友達催眠】
1
周囲の一般人を、誰にでも友人のように接する性格に変化させる。効果LVが高いほど、昔からの大切な友達であるように行動する。
【プラチナチケット】
1
周囲の一般人が、ディアボロスを関係者であるかのように扱うようになる。効果LVが高い程、重要な関係者のように扱われる。
【エアライド】
1
周囲が、ディアボロスが、空中で効果LV回までジャンプできる世界に変わる。地形に関わらず最適な移動経路を見出す事ができる。
【冷気の支配者】
1
ディアボロスが冷気を自在に操る世界になり、「効果LV×1km半径内」の気温を、最大で「効果LV×10度」低下可能になる(解除すると気温は元に戻る)。ディアボロスが望む場合、クロノヴェーダ種族「アルタン・ウルク」の移動速度を「効果LV×10%」低下させると共に、「アルタン・ウルク」以外の生物に気温の低下による影響を及ぼさない。
【操作会得】
2
周囲の物品に、製作者の残留思念が宿り、ディアボロスの操作をサポートしてくれるようになる。効果LVが高い程、サポート効果が向上する。
【口福の伝道者】
1
周囲が、ディアボロスが食事を摂ると、同じ食事が食器と共に最大「効果LV×400人前」まで出現する世界に変わる。
【ハウスキーパー】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の建物に守護霊を宿らせる。守護霊が宿った建物では、「効果LV日」の間、外部条件に関わらず快適に生活できる。
【パラドクス通信】
3
周囲のディアボロス全員の元にディアボロス専用の小型通信機が現れ、「効果LV×9km半径内」にいるディアボロス同士で通信が可能となる。この通信は盗聴されない。
【アイテムポケット】
1
周囲が、ディアボロスが2m×2m×2mまでの物体を収納できる「小さなポケット」を、「効果LV個」だけ所持できる世界に変わる。
【猫変身】
2
周囲が、ディアボロスが猫に変身できる世界に変わる。変身した猫は最大「効果LV×10m」の高さまで跳躍できるが、変身中はパラドクスは使用できない。

効果2

【能力値アップ】LV5 / 【命中アップ】LV3 / 【ガードアップ】LV2 / 【凌駕率アップ】LV1 / 【フィニッシュ】LV1 / 【先行率アップ】LV1 / 【ドレイン】LV1 / 【ダブル】LV4 / 【ロストエナジー】LV1 / 【グロリアス】LV3

●マスターより

皆川皐月
 いつもお世話になっております、皆川皐月です。

 ハッピーハロウィン!🎃だぜ。

 二章構成のシナリオで、今回は一章目にお遊び、二章目にはティータイムなスタイルです。


 🎃ヴィハニールの説明通り出来ること
 一章では3つ!
 👻1:ハロウィンでキャンディーバレードに参加!(効果で楽しく遊ぶと大人も子供も大喜び!)
 👻2:1と並行でブギーマンバルーン割りでド派手にドーン!(効果で楽しく遊ぶと大人も子供も大喜び!)
 👻3:ゆったり散策も可能です!(人々の作った南瓜ランタンや、びっくりな悪戯の仕掛けがみつかるかも?)
 
 二章では2つ!
 ☕1:アフタヌーンティータイム(OP通りハロウィン仕様です)
 ☕2:ゆったり散策(人々の作った南瓜のランタン鑑賞など、静かな時間を楽しめます)


 複数ご参加の場合はお相手の【呼称+ID】または【グループ名】をお願いいたします。
 IDご記載+同日ご参加で確認がしやすいので、フルネーム記載より【呼称+ID】の方が分かりやすいです。
 マスターページに文字数を省略できるマークについての記載がございます。

 もしよろしければ、お役立てくださいませ。
 ご縁がございましたら、どうぞよろしくお願い致します。

 最後までご閲覧下さりありがとうございました。
 素敵なハロウィンを!
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このシナリオは完結しました。


『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。


発言期間は終了しました。


リプレイ


シアン・キャンベル
散策でもするか
いや、子供達と遊ぶのも嫌いではないし、トイレットペーパー塗れと謂うのもひとつの手段なのだが。此度はゆっくりと戯れたいのだよ
さて、皆々、仲良く『友達催眠術』だ。カボチャのランタンに囲まれながら日々の忙しなさを拭い取るのも悦ばしい。おや、カボチャだけではないのか。これはカブだな。大きな大きなカブではないか。きっと、たくさんの人の力によって、引っこ抜かれたに違いない
それで?
悪戯が大好きなスプーキーどもは私を驚かせる事が出来るのか否か。ふふふ。私はな、そう簡単には驚かない、平常心こそが要の復讐者よ。心頭滅却火もまた涼し――む。何か違うな。まあ、問題ではないか

成程、成程、お化けの飾り付け。中々に上出来。素晴らしいグロテスクさ。芸術性も抜群よ。……みっ
(コンニャクにあたる)

べ、別に驚いてなどいない。私は正常だ。何?
それなら如何して目を回しているのか???
(……瞑っておく)


●オバケと秘密のびっくりと
「ふむ」
 賑やかな街を見回し、シアン・キャンベル(ルログ・g01143)はゆるりとスカートを翻す。
 石畳の美しい大通りを散策しながらがゆるりと振り撒く“友達催眠”は、人々がもつ無意識な警戒を解くため。そんなシアンの前に飛び込んできたのは三人組のオバケの子。
『『『とりっくおあとりーとー!』』』
「いいだろう、これは特別な飴だ、心して食べるが良い」
 楽し気な子供達に瞳を細めシアンが差し出したのは黒い包み紙の飴玉。解けばネオンカラーな裏紙と黒真珠のような飴玉がころりと転がり、子供達は不思議そうな顔。
『わあ、あめ黒いー!』
『なにあじ? おばあちゃんがくれたのに似てるー!』
 少年と一人の少女が盛り上がる中、名が挙がったのは黒飴だろうか? 唸っていた少女が包み紙を開き辿ったのは裏紙に綴られた秘密。
『したのいろが、……ます?』
「変わります、だ。そう、飴は全部色が変わり舐めた舌の色も変わる。楽しむがいい」
『『『やったー!』』』
 ありがとう、と喜ぶ子供達はいつ食べる?なんてひそこそと相談に忙しい。
 楽し気な子供達から視線を移せば、周囲に飾られたランタンは千差万別でカラフルで、文様の彫り込まれた南瓜などアレンジに富んでいた。
「なるほど、どれも出来が良いな」
 表情豊かな南瓜に籠る想いに胸温もれば日々の忙しさも疲れも忘れさせてくれる。が、シアンは一等白い存在の違和感に気が付いた。
「……カブ、だな?」
 カブだ。しれっと南瓜の中にあるが明らかにカブ。大きさも大南瓜と揃えているがどうてもカブはカブ。まるで童話のような大きさにシアンからも笑みがこぼれてしまう。
「なるほど、これは大きなカブではないか。――きっと沢山の人の力によって引っこ抜かれたに違いない」
『うん! それね、ミミのおじいちゃんがつくったんだよ! ミミもお手伝いしたの! でも、あっちにもあるんだけど……』
 シアンの言葉を聞いて横から覗いてきたのは先程のオバケの一人、ミミという少女。
「ほう、そうか。ならそちらも見に行くきたいものだが……なるほどな」
『あのね! すーっごくこわいでしょ! あぶないんだよ、ぼよーんってみーんな跳ね返されちゃうんだから!』
 だからおじいちゃんのかぶも見に行けないし、ケンちゃんのパパもぼよんされちゃったんだよー! と、ミはぷんすこ。ケンちゃんと呼ばれた少年のほっぺも膨らんで、揃ってシアンの裾を引くと壊してー!と指を指すのは道を塞ぐほど巨大なブギーマンバルーン。
「成程。……ふふ、成程。お化けの飾りつけか、中々に上出来」
 “素晴らしいグロテスクさ、芸術も性も抜群――”とシアンが褒めていたその時、バルーン反対側から体当たりをした誰かがいたらしい。ぼよん、とブギーマンが震えた瞬間、べちんとシアンを打ったのは、板状のこんにゃく。
「み゜」
 通り掛かり驚いて逃げた黒猫のように、尻尾でもあればぶわりと膨らませていそうなシアンの悲鳴の合間に落ちたこんにゃくは素早くスタッフに回収された。
 だが残ったのは固まったシアンと、そんなシアンをじいっと見上げる子供達。
「………………べっべつに」
『おねえちゃんいま、』
「別に驚いてなどいない。私は正常だ」
『ぼくのパパ、ママが酔ってるでしょって言うといっつも酔ってないって言うよ』
 酔っ払い程酔ってないという理論は様々なものに置き換えが効くのは、子供達も知っているらしい。しかしクワッと目を見開いたシアンが再び否定すれば、子供達は顔を見合わせクスクスと。
「何? 貴様のパパと私は別だ、私は正常」
『でもおめめくるくるーってしてたもん!』
「断じてしていない」
『『『あー!つぶるのずるーい!』』』
「ずるくないぞ。よし、割るか」
 おねえちゃんにげたー!と笑う子供達へママに習ったのか?と軽口を交わすうち、シアンの口角はうっすらと上がっていた。
バルーンを割ればきっともっと楽しくなる。

 ブギーマン撃破のご褒美は吹き上がるシャボン玉と、飛び出す小さな南瓜ランタンのボール、雨のように降り注ぐ煌めきが皆を笑顔にしてくれるから。
 
 
 
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【友達催眠】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!

ナルニア・ネーネリア
仮装→魔女っ娘ゴスロリ、猫化した場合→三角帽子かぶってる猫(鍵しっぽの赤毛猫)

にゃんにゃんにゃー?よくわからにゃいけど難しいこと考えずに楽しめばいいにゃんね!?それならボクに任せるにゃ。ボク楽しいことしか興味にゃいにゃぁん♪

キャンディーパレードに参列してキャンディ交換するにゃ。ボクのキャンディは特別製にゃ!ほらほら、包みが猫の顔してるにゃんよ。可愛いにゃ!味はいちごとーオレンジとーレモンとーバニラとーチョコあるにゃ。好きなものどうぞーにゃ。外れはにゃいよ!

キャンデイパレードをそこそこ楽しんだらバルーン割りするにゃ!そう、ここで猫変身&ソニッククロ―で派手にキめるにゃんよ!!にゃーーーん!!可愛いネコがブギーマンバルーン割りで大活躍。バズること間違いなしにゃ~ん♪(どや顔&毛づくろいぺろぺろ)

おやつはにゃーるでよいにゃんよ。さーボクを撫でて構うにゃーん。


●お代はにゃーるでいいにゃよ?
 魔女帽はウェアキャット向けの特別製。鍔広のとんがり帽の先はナルニア・ネーネリア(GoGo☆キャット・g10281)の鍵尻尾とお揃いで折れ曲がって垂れていた。
 隅々まで悪魔と天使の支配から奪還された東京はどこの情報を聞いても賑やかで、戦いの中を駆けまわるディアボロスの一人であるナルニアに楽しさと安堵を与えてくれた。
「(にゃ~……良かったにゃ、皆元気そう!)」
 戦う意味はあの笑顔にある。
 せっかくだからと選んだフリルとレースに繊細な縫込みと刺繍が施されたゴシックロリータには、たっぷりとパニエを穿いて最高のお祭り気分に浸れるのだから!
「にゃんにゃんにゃ? うーん……よくわかんにゃいけどせっかくのお祭にゃし、難しいこと考えるのはやめにして、やっぱり楽しいことが一番にゃね!?」
 艶々のおでこ靴で今のナルニアならスキップできてしまいそう!
 大通りからカフェ……も後でいいかも!と配布のマップを入手したナルニアは知らない街へ訪れたからこその特権、店の名前とオススメメニューで選ぶ!で素早くチェック!
「ふむふむふむ。にゃるほどにゃ、んー……ん?ん?こ、これは!!」
 おさかなかふぇー!?にゃんてこった。お魚系のデリメニューでアフタヌーンティーが楽しめるなんてコア……!
「す、すごいにゃ!これは事件にゃね?!」
 いっそNNNで推し店として勧めてみたい! いや……しかし! まず、見つけたボクが検証すべきにゃ! 楽しいこと見つけちゃったにゃん♪ せっかくならお腹を減らそう! と再びナルニアはスキップして大通りへ。
「こんにちにゃー!」
『わ、おねえさんねこちゃんなの?まじょさんわたしとおそろいー!』
「えへへ、ほんとだにゃ! そうにゃ、トリックオアトリート!」
『!』
 ナルニアのゴシックなロリータファッションを可愛い!と喜んでいた少女へ魔法の言葉を囁けば、ハッとした少女がポシェットをごそごそ。
『ん~……おねえちゃんはかわいいし、モモとおそろいだから……これ!』
「わぁ、ありがとにゃ!ふふ、ボクからはこれにゃ!」
 はい、どーぞ! 小さな手が差し出したのは花柄のセロハンにくるまれた花色の飴。交換でナルニアが差し出したのは様々な猫の表情が描かれたかわいらしい包み紙のにゃんこな飴。
『ねこちゃん!』
「ふふふ、そうにゃ。ボクのキャンディは特別製にゃ! さ、好きなお味を選んでにゃ。外れはにゃいよ!」
『ありがとー!』
 味は何と五種類と聞いた少女が、迷いに迷って選んだのは白猫のバニラ。
 そんな二人の様子を恥ずかしそうに見守っていた少女達も魔法の言葉で加われば、賑やかなパレードへ!
 だが、行く手にドンと現れたのは噂のバルーン。
『『『きゃー!』』』
 三人揃ってナルニアの後ろに隠れて半べそだ。
「(ううんにゃるほど……たしかに、ヴィハニーくん頑張りすぎにゃ)」
 用意しました!と笑っていたヴィハニールだが、絵心が謎のリアリティへ昇華されている。
「さぁって、ここはボクにお任せにゃ!」
 幼い魔女さんを守るのはお供の役目にゃ!とジャンプしたナルニアが宙返り。すたんと着地したのは鍵尻尾を勇敢に揺らした一匹の猫。
 ニャオーン!と高からかに吠えたナルニアが走り出し、丁度通りかかった帽子屋仮装の男を足場にジャーンプ!
「るにゃっにゃにゃろー!」
 ソニッククロー!とカッコいい雄たけびのPD―ソニッククロー―が炸裂!
わぁ、と上がる歓声と同時に弾けるブギーマン!
 溢れた金のキラメキが雨のように注ぐ中、飛び出したのは猫やくま、プードルに花や蝶を模したバルーンアート。
 溢れるシャッターとフラシュにキリリとキメ顔のナルニアは今日も絶好調!

「(ふっふっふ、バズっちゃうこと間違いなしにゃ!)」
 優雅におさかなカフェで流行りのアフタヌーンティーでも楽しみながら取材でも受けてしまおうか。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【猫変身】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV1が発生!

ベティ・ナカムラ
【まんぷく】4人
交流・アレンジ歓迎

皆でパレードに参加して楽しみながら、バルーン割りを派手にキメちゃいましょう!

仮装の姿は犬耳犬尻尾、首輪をつけた犬獣人♪
とりっくおあとりーと、お菓子をくれなきゃイタズラしちゃうぞー
具体的には手袋や靴下を片方だけ隠します!犬獣人なので!

って、しまったっ!お菓子を貰うことしか考えてなかったのであげる用のお菓子がない!
ち、千尋さぁん、ちょっとお菓子わけてください~


バルーン割りの時間になれば、いざ派手にキメましょう!
こーいうのは大得意です!物理なので!
【光使い】【念動力】で虹色の輝きをまんぷくメンバー全員に纏わせ演出します
ちょっと派手?いやいや、こーいうのはそのくらいが丁度いいんです!
凪さんの【飛翔】効果で空高く舞い上がり、《メテオ・ストライク》をバルーンに叩きつけます
派手な【爆発】と同時に、【照明】の効果で一時的に周囲を虹色の輝きに染め上げましょう!
あ、バルーンが爆発した時に放り出された人はきちんとお姫様抱っこでキャッチします
ヒーローたるもの、安全第一!ですっ!


名波・海音
【まんぷく】4人

ハッピーハロウィン!トリックorトリートなんだよー。 ボクは猫耳猫尻尾があるから、仮装しなくても仮装っぽく出来るんだよー。
パレードしながらブギーマンのバルーンを割って歩くよ。割ったら何かが起こるんだよね?楽しみなんだよー。ソニッククローを使ってバルーンを割るんだよー。 「爆ぜろー!」
バルーンを割って起こる出来事が楽しみ。いっぱい割るよー。
仮装もどきだけど、ちょっと仮装っぽいカッコして派手にバルーン割ったら、きっと盛り上がるよね!

あ、ベティちゃんも凪さんも店長も皆でいっぱい割ろうね! バルーン割って起きるハロウィンの魔法。とっても楽しいんだよー。
同じようにバルーン割りしてる人達にも声かけてみるよ。
「皆でバルーン割ろうね!ハロウィンの魔法できっと素敵なんだよー。」

そうそう、言い忘れてたけど、ボクの仮装は自前の耳と尻尾にもふもふのお洋服着て猫さんになるよ。バルーン割りながらのパレードはきっと楽しいと思うんだよー!


宮村・凪
👻2(囚人服+サイコキラー風の仮装で参加)
【まんぷく】4人
ハッピーハロウィーン!
1人で練り歩く予定だったけどみんなと来れてラッキーだー!やっぱ祭は大勢で楽しまないとな!

俺は子供たちおどかす役やるから、てんちょーさん(八重垣・千尋:g09408)はお菓子あげる役ってことで!
みんなに楽しい思い出作ってやろうぜ!

ブギーマンの風船をかっこよく割るには…やっぱスーパーヒーローっぽく飛び回ってバンバン割っていきたいよな!
ってことで、パラドクス「疾軽(スキャンピング)」の【飛翔】効果をまんぷくの4人に付与だ。
俺は日本刀「豊守」で《斬撃》していく。
ベティさん(g09687)の【照明】で映画みたいになったら最高だぜ!
決めポーズなんかも決めちゃったりしようか!ヒーロー着地ってやつ?

…ていうか、割ったら何が起きるんだろうな?

まあ、悪い事にはならないだろ!
さーて、思いっきり暴れるぞー!…もちろん、公序良俗に反さない範囲でな!


八重垣・千尋
👻2(桃太郎の仮装)
【まんぷく】4人
ハッピーハロウィン♪です!
えへへ「まんぷく」にいらっしゃって下さる方とお出かけできるなんて嬉しいです♪

「トリックオアトリート!」された時用のお菓子もバッチリ装備しましたから子供も大人もばっちこーい!です。
みんなの分もあるから大丈夫だよ〜♪
(そう言ってお菓子を配って)

ハッ、私も仮装してるから「トリックオアトリート!」すればお菓子をもらえる…?
たくさんもらえるといいなぁ、なんて…。

ハロウィンは他の方の仮装を見るのも楽しいですよね。ふふ、まんぷくメンバーの仮装も個性豊かで楽しいね♪

目標はブギーマンの風船をかっこよく割って一般の人を救出。な感じでしたよね。
パラドクスでパーンってして!はい!
(私も【照明】でキラキラさせちゃうよ!)

楽しんでいただけましたか?


●準備はオッケー? いーっくよー!
 いつもの元気を隠さず軽やかなジャンプで街へ降り立ったベティ・ナカムラ(ヒーローアライブ!・g09687)の首元で、赤い首輪が日差しにつやりと輝いた。
 首輪をつけたベティの頭上には髪色と同じ犬の耳と尻尾! 犬獣人の仮装だとよく分かるスタイルは元気いっぱいなベティによく似合う。
「よーっし! 派手にキメちゃいましょう!」
「ハッピーハロウィン! トリックオアトリート、なんだよー」
 ベティの横にいて爪を見せるように握り“にゃおーん”とアピールする名波・海音(猫忍・g10378)もいつものアクティブクールな姿ではなく、ふわふわの猫耳尻尾とお揃いのもふもふパーカーとキュロットパンツに肉球ブーツで猫ちゃんに!
「ハッピーーハロウィーン! やっぱ祭は大勢で楽しまないとな!」
 涙目の南瓜ランタンを抱えた囚人服の宮村・凪(国士無双・g10471)が重そうな錘ぶら下がる足枷を気にせずジャンプ!
 きゃあきゃあと笑顔溢れる子供達にニンマリ笑うその手には、小脇に抱えられる泣き顔の南瓜ランタンと、とろりと紫色のスライムまとわせたおもちゃの包丁が。
「――で、俺が子供達をおどかす役をやるから、てんちょーさんはお菓子をあげる役、ってことで!」
「いいんですか? ふふ、子供も大人もばっちこーい! です!」
 “てんちょー”と呼ばれた少女こそ、桃のイラストが愛らしい“日本一”の旗背負う桃太郎の仮装をした八重垣・千尋(悪食わんこ・g09408)だ。
 てんちょーと凪が呼んだのは“誰でも満腹で萬福になれますよに”と願い千尋がオープンした軽食屋 まんぷくの店主だから。
 日々料理作りをする千尋にとって、小さな菓子作りなど朝飯前。持ち歩きやすいように、と考えて作った焼菓子は味見をした常連にも好評だった。
 黍団子ならぬ千尋が楽しげに話す傍ら途中までうんうんと頷いていたベティがハッとし、慌てて漁った右ポケットに収穫無し。
「な、ない……!」
「「ベティさん?」」
 更にあわあわしながら左のポケットも漁っても何にも出て来やしなくて、ベティがガックリと項垂れれば、顔を見合わせた海音と凪が小首を傾げてきょとんとした。
「うぐ、なーい! しまったー! お菓子貰うことしか考えてなかったー!」
 頭を抱えてわーん!と叫んだベティに皆で顔を見合わせてからどっと笑いだして、忘れちゃった?と尋ねた海音が、丁度いくつかポケットに忍ばせていたキャンディを“どうぞ”と譲る。
 微笑ましい中に“そういえばこの間当たったんだ”と南瓜ランタンを模したケースから取り出したチョコレートを差し出しても、人がごった返すのパレードに混ざるには少々心許なくて。
「二人ともありがとう、う……ち、千尋さぁん、ちょっとお菓子分けてください~……!」
「勿論! それにいつもうちの店に来てくださっている皆さん分も、ちゃーんとありますからね~♪」
 たっぷり持参した千尋から分けられれば今度こそ準備万端! ハッピーハロウィン!

『ありがとー!』
『またね、おねえちゃん、おにいちゃん!』
「はーい! 素敵な飴をありがとー!」
「案外最近の子供って肝座ってるな……!」
 凪が驚かしてみたものの、それおもちゃ屋さんで見た……! と素早く少年に見破られ逆に紫のスライムがレア! と別の方向で面白がられてしまった。
 ちなみにベティのがおー!と海音のにゃおーん!はかわいい!と凪のサプライズに涙目になっていた女の子をすぐ笑顔にでき、中々に大人気。
「なんか想像通りというか、やっぱり貰う方が多いかもしれません!」
「は……! こ、これさっきの子、ボクににゃーる……!」
 ベティはかわいい! と少女たちの間で話題になったうえ千尋から分けられたお菓子を配れば美味しい! ともっと話題になって交換した物を入れるための袋はパンパン。一緒に楽しんでいた海音はといえば、エキジョウネコメチャクチャヨロコブチューブと名高い品物―初登場時は猫界隈をザワつかせたアイテム―がさり気なく袋に投下されていた。
 ちなみに凪は男の子に人気で、ディアボロスの凪には軽い足枷の錘を誰が持ち上げられるのか、なんて小さな競争が話題に。
「見てください、星型の飴もらっちゃいました、かわいいです! ……ハッ!」
 ふふ、と嬉しそうに笑っていた千尋がハッとし何かに気が付いた様子なので、今度はベティが“どうしたんですか?”と尋ねてみる。
「大変です……!」
 あんまり深刻そうなものだから、今度は三人で顔を見合わせ心配すればそろりと千尋が囁いた。
「――私も仮装してるから“トリックオアトリート!”すればお菓子がもらえるんだよね……?」
 実は大量にお菓子を作ってきた千尋はトリックオアトリートされるままにほぼ交換するようにお菓子のやり取りをしていたのだ。思えば千尋自身、トリックオアトリート!と自身の口から一回も言っていないと気が付いたのだ。
 そしてふと猫耳をピコピコと揺らした海音が、にわかに人だかりができている方へ視線を向けるとゆらり尻尾を揺らし何かに気が付いた。
「バルーンって割ると、何が起こるんだっけ……?」
「たしかはっきりとは言わなかったよな。……っていうか、割ったら何が起きるんだろうな?」
「そういえば……でも、困ってる人がいるって言ってたっけ?」
 なんだっけ?と凪が思い出そうとすれば、ハッと手を打ったベティもうろ覚え。そこへ“はい!”と手を上げた桃太郎こと千尋が胸を張って。
「ブギーマンの風船をかっこよく割って、一般の人々の救出、な感じ!……だよね?」
「それですよー! ふふふ、さぁ派手にキメましょう!」
「うんっ! 皆でバルーン割ろうね! ハロウィンの魔法できっと素敵なんだよー!」
 がおー! と拳を掲げたベティへ倣うように頑張るぞー! と笑った海音の言葉につられて凪と千尋が笑顔になってカッコよく割っちゃうぞー! とグータッチ。
「それでね、さっき気付いたんだけどあっちの道で声が聞こえたのよ!」
 海音の導きに従い到着した四人の前に現れたのは、通りいっぱいに膨らんだ大きなブギーマンバルーン!
 子分だろうか? 小ぶりなブギーマンバルーンも目立ち、その妙なリアリティに子供達は涙目だ。
「「「わぁ……!」」」
「(何か妙にリアルじゃないか……?)」
 華やかなイベントに突然おどろおどろしいのは凪にも予想外。感嘆の声を上げた三人へ目配せをすれば、一番最初に復帰したベティが軽やかに跳び上がるのは“飛翔”の効果。
「ボク、こういうの得意なんです! いきますよ、皆さん!」
 ふわんと迫ったミニブギーマンを足場に宙返りしたベティが指を鳴らせば全員キラキライトアップ!
 七色の虹のような輝きはまるで溢れる力のように。
 腰を落とし姿勢低くした海音がジャンプ!
「コンタ!」
 ケーン、と高く鳴いた管狐コンタの尾を足場に打ち上げられ、高らかに跳び上がる!
「爆ぜろー!」
 PD―ソニッククロー―!
 俊敏な動きで地に足を着けることなくミニブギーマンを全て仕留めれば上がる歓声!弾ける煌めき!
 雨の如く降る煌めきはライトアップで更にキラキラ魔法のよう。しかし四人がかりなら……!と言わんばかりにぶわりと膨らんだ第二陣に今度は宙を蹴った凪とベティが――!
「ベティさん!」
「凪さん!」
 合図はばっちり!拳の闘気は準備万端、いっきますよー!と吼えたベティのPD―メテオ・ストライク―!合わせた凪のPD―疾軽―!
 空駆け回り凪の一刀が再びミニブギーマンを両断、ベティの拳が巨大ブギーマンを打つ!
「ん? わぁ、思ったより硬いですね……!」
 八方へ罅入ったバルーンがキラキラとラメの雨の中揺れている。
 歓声を上げ興奮気味に立ち上がった子が跳ね飛ばされて、“きゃー!”と誰かが悲鳴を上げた!
「おっと、危ないですよ!」
『わ、わぁ……! ありがとう!』
 巨大ブギーマンまであと一息……! 人々がコールを始めたその時、真っ白な光でライトアップされたブギーマン!
「――まだです。この光と皆さんであなたをドーン! とやっちゃいます!」
 叫んだ千尋が三人へ目配せを。
「じゃあ派手にいこうぜ!」
「ですね、いけます!」
「おっきなブギーマン割ったら何が起きるかな? 楽しみなんだよ!」
「いきますよ! やああーー!」
 三人の一撃と同時に放たれる千尋の一閃―に、見せかけたPD―セイクリッドクロス――でブギーマンは大爆発!!
「お――っと! あれ? 君さっきも吹き飛ばされていましたが怪我はありませんか?」
『う……っわあ! すごい! すごいよ! ありがとう、ディアボロスのお姉さん、お兄さん! すっごいね、かっこいい!!』
「ありがとうございます! でも、ヒーローたるもの、安全第一! ですっ!」
 ブギーマン爆発の余波で吹き飛ばされた悲鳴に、一早く気付いたベティが咄嗟に救出したのは先程助けた少年で。
 すごいすごい! とはしゃいでぴょんぴょん、そして空を見上げて指さし見て! の言葉に誰もが空を仰いで――わぁ! と賑やかな歓声が。
 キラキラ降るレインボーラメの雨の中、飛び出したのはキャンディーやケーキを模したお菓子なバルーンアートと、おそらくバルーンの仕掛け人が仕込んでいたであろう花火がいくつも上がってゆく。
「わぁ……! すごい、ハロウィンの魔法、素敵だよ……!」
「やっぱりちょっと派手なくらいで丁度良かったですね、虹色に輝いている皆さんにさっきの子も見ていた方々も大賑わいでした!」
「悪いことにはならないと思ったが、こりゃ随分と賑やかでいいな」
 クスクス笑った海音がコンタを撫でながら上がる花火に耳をピコピコ。母親と思しき女性が迎えに来て散々お礼を言われ別れたベティも合流し空を仰いで笑っていた。
 尽きぬ花火に誰もが目を奪われ、同じく空を仰いていた凪も笑えば、“はい!”と笑った千尋が思い出したように差し出したのは、まんぷく常連の三人のためのお菓子。
「楽しめましたか? 私、お店にいらしてくださる皆さんとお出かけできてとっても嬉しいです♪」

 また一つ増えた思い出はキラキラ楽しいハロウィンカラー。
 
 
 
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【照明】LV2が発生!
【猫変身】がLV2になった!
【飛翔】LV1が発生!
効果2【ダブル】がLV3になった!
【能力値アップ】がLV2になった!
【ガードアップ】LV1が発生!

イツカ・ユメ
【やすらぎの館】
お茶会に相応しく、お嬢様っぽいハロウィンカラーのドレスを着て参加だよ。
キットは蝶ネクタイで執事さんに。…デュークみたいなくるんとしたお髭を付けたら、格好良くなるかな?

ミシェルくんはリリコちゃんをエスコートする王子様みたい、なんて思いながら、ハロウィンのお茶会のお菓子にわくわくどきどき。
わかる!どれも可愛いから写真撮りたくなっちゃうよね!
ねぇねぇ、キット、デューク。このコットンキャンディーと、黒猫のカップケーキと一緒に写真撮ってくれない?ほら、そっくり!

写真が撮れたら、紅茶と一緒にステンドグラスクッキーをいただきまーす♪
ふふ、本当に宝石が埋め込まれているみたい!キラキラ!
ミレイちゃんのスコーンも美味しそうだね。ジャムともクリームとも相性ばっちり!
ミシェルくんの星空クレープも美味しそう……え?パチパチするの??

お茶会の後は、雑貨屋さんも見に行きたいな。
まだまだハロウィン満喫したーい!


ミレイ・ドリムータ
【やすらぎの館】
アタシはカボチャドレスの魔女、デュークは使い魔の黒猫衣装で参加。
ハロウィンのお茶会の正装ならやっぱり仮装だよね。皆の衣装も似合ってる!
イツカのドレス可愛い!ふふ、可愛いキットにもお髭付けたらダンディになるかもね。
ミシェルとリリコの衣装もステキ、凄く絵になるね!

わぁ、どのスイーツもおいしそうだしすっごく可愛い!
食べる前にまず写真撮りたいね。
ケーキスタンドに並んだハロウィンスイーツの写真を撮ったら、紅茶を入れてお茶会を楽しむ。
キャンディって紅茶、癖が少なくて飲みやすいって聞いたけど、ホントに飲みやすいね。お土産に買っていこうかな?
スイーツはデュークと半分こ。
カボチャのスコーン、デュークはクロテッドクリームね。おいしい?
アタシはリンゴのジャムにしよう。ん、リンゴジャムとカボチャスコーン、相性良い!
お茶とスイーツを楽しみながら、皆で楽しくおしゃべりしつつのんびりした時間を過ごす。

雑貨屋巡りも良いね!ハロウィンの可愛い雑貨見て回りたい。
折角のハロウィン、色んなこと楽しんじゃおう!


ミシェル・ロメ
【やすらぎの館】
僕の仮装は「星の王子さま」(2023南瓜SD参照)
僕の大好きな物語の主人公
リリコは赤いドレスを纏い「薔薇の精霊」に
薔薇の花弁を思わせるフリルたっぷりのプリンセスライン
彼女自身がこの世界に一つだけの美しい薔薇の花になったよう

旅団のみんなと一緒に、秋のお茶会を楽しもう
みんなの仮装もとっても素敵だね
ミレイさんの魔女服もイツカさんのドレスも
秋のティータイムに相応しい優雅さで

ハロウィン仕様のスイーツは、どれも煌びやかでおもちゃ箱みたい
南瓜のスコーンにはクロテッドクリームを
星空みたいなクレープをひと齧りしたら、口の中でパチパチと弾けるキャンディにびっくりしたり

リリコはステンドグラスクッキーを彩るキャンディの輝きに興味津々みたい
まるでキラキラの宝石を見るようで
白い求肥のおばけケーキも可愛いな

ハロウィンはまだまだこれから
特別な夜が終わるまで、みんなで幸せな一時を過ごそう


●花舞う茶会へようこそ
 モキュ!と鳴いた執事が左右にくるんと巻いてぴょんと跳ねたおひげを自慢げに撫で、フンス!と鼻息荒く自慢げな顔。
 ふわふわの体を包む紳士の装いで今日のキットは有能な執事ごっこだ。
「ふふ、今日はキットもデュークみたいな格好良い紳士になれるかな?」
「いつもは可愛いキットも、お髭を付けたらデュークみたいにダンディになれるかも」
モーラット・コミュの渦巻ほっぺをつついた主 イツカ・ユメ(いつかかなうゆめ・g02834)がクスリと微笑みふんわり纏うのは、ハロウィンブラックのフィッシュテールドレス。
覗くスカートの裏地を華やかなオレンジにすることでより引き立ち、すらりと綺麗な足元はドレスと揃いの黒いヒール。ステップする度に見える靴底のオレンジはドレスと揃いにし、ヒールは算段重ねの南瓜ランタンで!
ふふと笑ったミレイ・ドリムータ(新宿島で暮らすもの・g01550)は真っ赤な蝶ネクタイで、黒い猫耳フードとすっぽりと身を包むふわふわの黒猫スーツに手足を通せば気分は魔女の使い魔だ。
 そんな愛らしい相棒を引き連れるミレイが纏うのは上品なベルラインのショートドレス。
 南瓜をイメージした山吹色のドレスに可愛らしいオレンジのオーガンジーリボンで沢山蝶結びを飾れば、華やかな魔女の完成。
 被ったのはドレスと揃いの鍔広とんがり帽の先には悪戯に笑う黒南瓜のランタンを下げれば正真正銘、カボチャの魔女様だ!
「イツカのドレス可愛い! それにミシェルとリリコの衣装もステキ、凄く絵になるね!」
「ミレイちゃんのドレスも可愛いし、ミシェルくんはリリコちゃんをエスコートする王子様みたい……!」
 華やかな二人に褒められ、照れたように顔を見合わせ“ありがとうございます”と頬をかいたのは青いロングコートと対照的な赤い裏地が目を引く王子様めいた仮装のミシェル・ロメ(とわにひびくうた・g04569)隣で同じように照れて頬染めたオラトリオのリリコとはにかみあっていた。
 そんなリリコはフリルとレースをたっぷり飾ったプリンセスラインのドレス纏い嬉しそうにくるりと一回転。薔薇を思わせる赤のドレスは可憐で、髪にはミシェルが胸元に飾る星と同様の名を冠した薔薇を飾り二人の相棒と同じく揃えた衣装で向かうは華やかに飾られた茶会の席。

「みんなの仮装もとっても素敵だね。ミレイさんは魔女、イツカさんは――」
「わたしは“ハロウィン”がテーマ、だね! あっ、二人ともお茶会の支度が出来たみたい」
 “お待たせいたしました”と三人へ供されるのは三段のアフタヌーンティースタンド。
 銀の鳥籠に似たそれは三人それぞれのために誂えられたものと一見してよく分かる。――何故なら、籠に絡みキラキラ明滅する電飾の蔦に実ったミニミニ南瓜ランタンのスタンドはイツカの前に。
 黒猫のピン煌めく南瓜色の魔女帽被ったスタンドはミレイの前に。そして薔薇絡む籠の天辺に星が瞬くスタンドがミシェルの前に供されたから。
 艶やかなガラスのティーカップに紅茶が注がれればふんわりと微かに甘い香りが立ち昇る。
「わぁ……! どのスイーツもおいしそうだし、すっごく可愛い!」
 紅茶の温もりと共に一気に華やいだ机上にトキめきながら一つ一つお菓子を見つめたミレイが楽し気に微笑み“写真撮りたいー!”はしゃげば、誰より先に“モキュー!”と答えたのは自慢のお髭を撫でるキット。
 モキュモキュと跳ね、スタンドの周りをふわふわそわそわ、ちらりと主のイツカを見てまたそわそわ。その視線に微笑んだイツカが、ミレイの言葉にぱっと微笑んだ。
「わかる! どれも可愛いから写真撮りたくなっちゃうよね!」
「たしかにとても可愛いです、どれも煌びやかでおもちゃ箱みたいですよね」
 淑やかに見つめているリリコだって、やっぱりいつもと違ってどこかそわそわ、興味津々だから。
雰囲気の異なる三つのスタンドをパチリと、撮ったミレイが気が付いた。
「よく見ると髑髏の宝石の色が違う……?」
「「わぁ……!」」
 イツカはグリーンとホワイト、ミレイはイエローとブルー、ミシェルはアクアブルーとローズピンク。まるで自身と相棒の色のようと笑いあった時、ハッとなにか閃いたイツカが見たのはキットとデューク。
「ねぇねぇキット、デューク、このコットンキャンディーと黒猫のカップケーキと一緒に写真撮ってくれない?」
「それは絶対可愛いやつ!」
 きゃあきゃあと盛り上がる少女達を横目に、微笑ましく見守っていたミシェルの裾をくいくいと引く手が一つ。
「リリコ?」
 小さな手に乗せたのは髑髏のステンドグラスクッキー。
「そうですね、リリコのバラと僕の瞳みたいです」
 二人の天使が一緒に撮る一枚にはハロウィンらしいクッキーを添えて。
 ――撮影会を終えた頃、紅茶が飲みやすい温度に落ち着けばお茶会にはちょうど良い時間。
「このキャンディって紅茶、癖が少なくて飲みやすいって聞いたけどホントに飲みやすいね」
 一口含んで感じた渋みの少なさに驚いたミレイが“アイスティーにも合うかも”と微笑めば、“水色もオレンジでハロウィンら良いかもしれません”と優雅な所作の似合うミシェルが同意を示ながら、スコーンを一つ手に取り丁度良く開いた美味しいスコーン“狼の口が開いたものは美味しい”とよく言いますよね」
「狼の口……! ふふ、デュークは上と下どっちにする?」
『なぉん』
 割った口へクロテッドクリームを塗るミシェルを見たからか、下半分のスコーンに“クリーム”と強請ったデュークの愛らしさにミレイも笑みがこぼれてしまう。
 一方、リリコとイツカは一緒に髑髏のクッキーを秋の日差しに翳してステンドグラスクッキーの真価を楽しんでいた。
「ふふ、リリコちゃんも興味あるの? 本当に宝石が埋め込まれてるみたいでキラキラだよね!」
『!』
 “リリコちゃんとミシェル君みたいな彩だね”とイツカが指を指せば、にこにこ嬉しそうなリリコがくるりと美しくターン!
 大輪の薔薇のような所作はこの庭には良く似合っていた。
「じゃあいくよ? せーの、いただきまーす♪」
『♪』
 歯触りの良いサクサククッキーに、薄い飴は小気味良い音を立てるちょっとしたアクセント。楽しんだ後は二人が最後の一口を楽しんだスコーンへ話題が移る。
「二人ともスコーン美味しそうだね……! ん! ジャムとクリームもばっちり!」
「ね、サクサクだったよ!リンゴジャムも甘酸っぱくて良かったし! あっデューク、次は何にしよう?」
『んなん?』
 ミレイはデュークの肉球おててが“これ”選ぶ次の品へ。
 そしてミシェルが次に手を伸ばしたのは星空みたいなクレープ。あっというまにイツカと半分こしたスコーンを平らげたキットも、次に分けて貰ったクレープにかぶりついた瞬間だった。
「わっ!」
「モキュ!」
 パチパチと口の中で弾けるキャンディの仕掛けに同時にびっくりしたミシェルとキットが瞬きをパチパチ!
 穏やかで楽しいお茶の時間も徐々に終盤へ向かってゆく中、お茶でお口をリセットしたイツカがふと。
「お茶会の後は雑貨屋さんも見に行きたいな。まだまだハロウィン満喫したーい!」
「雑貨屋巡りも良いね! ハロウィンの可愛いのあるかな?」
「ハロウィンはまだまだこれからですし、特別な今日を楽しみましょう」
 イツカの提案にミレイとミシェルも頷いて、ハロウィンの素敵な時間はまだまだ続く。
 
 
 
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【パラドクス通信】LV1が発生!
【操作会得】LV1が発生!
【口福の伝道者】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【能力値アップ】がLV3になった!
【凌駕率アップ】LV1が発生!

ミア・メア
カラ(g05558)と
今年の仮装、ゾンビガールです!

ハロウィンです!
しかもハロウィンのアフタヌーンティーとはステキな組み合わせ
えへへー実はミアも初めてでして
はいっ、初めて同士でドーンと楽しみましょう!

ああー、確かに!
お皿がタワーっとなっている印象です
あっ、お話している内に本物が来ましたよう!
確かに3段ですね
ううむ、目の前にこの一式が配されただけで
リッチな気分になりますね
アフタヌーンティーの作法はサッパリですが……でもきっと
楽しんじゃうのが大正義だと思うのですよ
んふふ、黒猫さん愛らしいですものね
ではミアは南瓜のスコーンから!
んんん!カラ!これ、とても美味しいですよう

クレープはミアも気になっておりました!
確かに今の煌びやかなお姿にすごく似合っておりますよう
こんな色のクレープは馴染みありませんが、がぶりと
……ふおお口の中がパチパチします!
キラキラクッキーもおばけケーキも気になるものばかり
お裾分けができたら助かりますねえ

ふう、沢山頂きました
紅茶を頂くとホッとしつつ
おや?作戦会議と参ります?んふふ


カラタチ・リッカ
ミアちゃん(g07746)と
2023仮装・アラビアンナイト風

今年もハロウィンの季節がやって来た…!
アフタヌーンティータイムって俺様初めてかも〜
ミアちゃんの方は如何だろと首傾げつつ
初めまして同士でも目一杯楽しんじゃおう

…初めて、とは言いつも
お皿が3段くらい重なってる塔みたいなのは
何となく知ってるんだけどねぇ
アレなんて名前なんだろー
実際に本物が見れたら、わぁ面白〜い
折角のリッチな城みたいな雰囲気
崩しちゃうの勿体ないような
上から食べる?それとも下から?
好きなヤツを選んじゃって良いのかな
俺様は黒猫カップケーキから〜
どれから食べても美味しい大正義だぁ

あとは夜みたいなクレープに、
青いクリーム巻くのも気になっていて
仮装が千夜一夜モチーフだからかなぁ
キラキラ光ってるクッキーも食べた〜い
気になる食べきれなくっても、
ふたり居るならお菓子お裾分けも良さそう…?

お茶会らしく飲みもの紅茶で一息ついたら
それじゃあトリートお菓子は堪能した事だし
本番な作戦会議の相談しようかぁ
どんな悪戯が得意?…なんてねぇ


●わくわくの魔法を!
「今年もハロウィンの季節がやってきた……!」
「そう、ハロウィンです!」
 キャンディを交換し合うのも楽しいが、一本静かな通りへ入って雰囲気タップリなアフタヌーンティーも中々とっても素敵! とにこにこするミア・メア(璃々・g07746)は本日ぬくもりのある乳白色の髪をツインテールに、袖を通したのはメイドさん。
 いつもは白魚のような指先も右手だけ、顔は逆に左側だけブルーグレーの継ぎ接ぎに風にゾンビガールなハロウィンタイム!
 向かい合うカラタチ・リッカ(空言・g05558)は星瞬く夜に似た透けるようなナイトブラックのパンツと袖、金の飾り映える黒のトップストブルーのベストが目を惹くアラビアンナイト衣装。
 艶やかな銀の髪と尾にも纏わせた金装飾がカラタチの持つ品を妖し気に引き立てていた。ちなみにシーシャはお留守番。
「アフタヌーンティータイムって俺様初めてかも〜」
 そう言ったカラタチがちらりと隣のミアを見て小首を傾げれば、そろりとカラタチを見たミアも“えへへ”と笑えば、察したカラタチもふんわり微笑んで。
「はいっ、実はミアも初めてでして……初めて同士でドーンと楽しみましょう!」
「うん、初めて同士でも目一杯楽しんじゃおう」
 そんな二人が決めた店が選んだのはキャンディのようにラッピングされた南瓜ランタンが目印のカフェ。

「……初めて、とは言いつつもお皿が三段くらい重なってる塔みたいなのは何となく知ってるんだけどねぇ」
「ああー、確かに! お皿がタワーっとなっている印象ですっ」
「アレ、なんて名前なんだろー?」
「たしかに気になりますね……」
 来るまでに三段ってどんな感じ? あのタワーを支えるのの名前は?と想像し合う時間も楽しむうち、“おまたせしました”とウェイターの声。
 気が付いたミアが花のように微笑んだ。
「あっ、お話ししているうちに本物が来ましたよう! 確かに3段……!」
「これが三段か~……わぁ、面白~い」
 なんだかリッチなお城の気分、とカラタチが口にすれば頷いたミアのツインテールがふわふわ揺れる。
「(ミア、アフタヌーンティーの作法はさっぱりですが……でもきっと、楽しんじゃうのが大正義だとおもうのですよ)」
「ミアちゃん」
「カラ?」
 こそ、と手招きをするカラタチに耳を寄せたミアが“崩しちゃうの、勿体ないような気がするね”と。
「ミアちゃん上から食べる? それとも下から? あー……好きなやつ選んじゃって良いのかな?」
「んふふ、黒猫さん愛らしいですものね。……ではミアは南瓜のスコーンから!」
 割れそうな真ん中を手で割れば綺麗に半分こ。
 おぉ……! と小さく感嘆の声をあげ、添えられていたクロテッドクリームを割れた口へ塗って、少し迷ってから一口目はジャムも!
 噛んだ瞬間ザクッとした食感の外側とふわふわだけれどしっかりした噛み心地はくしっとりしたクリームとジャムの甘酸っぱさがよく合っていた。
「んんん! カラ! これとっても美味しいですようっ」
「お、いいね。俺様は~……黒猫のカップケーキから~」
 カラタチが手に取ったのはチョコレートの耳が可愛らしい。ナイフを入れるのは迷ったけれど、コーティングのとろりとしたチョコレートを溢さないように……! と意を決し切り分けパクリ!
 とろりとしたチョコレートに絡む濃厚なチョコレート、毛を彷彿とさせるカカオニブのザクザクでカリカリな食感が良いアクセント。
「あ、そうそう夜みたいなクレープと青いクリーム、って気になってたんだよね~」
「クレープ、ミアもきになっておりました……! ふふ、今のカラのお姿にすごく似合っておりますよう」
 千夜一夜がモチーフのカラタチが手にしたクレープを二人ぱくりと食めば、青いクリームの秘密が明かされる。
 が。
「! カラッ、~~~~っ!、? ふおおお口の中がっ、ぱちぱひしまひゅ!」
「あっこれ、……おぉ? ふふ、面白いねぇパチパチだ」
 口を開いても閉じてもパチパチパチ! 笑いあって楽しんで、味わいきれない素敵なものは今日の思い出に包んでもらう? と笑いあう。
 箸休めに似たきゅうりのサンドウィッチも包んでもらう? と囁き合っても楽しい。
 渋みの少ない紅茶で喉を潤したなら……?
「おや? 作戦会議と参ります? んふふ」
「どんな悪戯が得意? ……なんてねぇ」
 “悪戯計画”は髑髏のクッキーを食んで。
 
 
 
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【アイテムポケット】LV1が発生!
【強運の加護】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
【グロリアス】LV1が発生!

伊神・紡
Happy Halloween!!

【👻1】(2023.南瓜SD)冒涜的な郵便屋に扮して街を練り歩く。

郵便屋さんだからね、お届け物も忘れずに、チョコを入れた手紙か飴かどちらが悪戯かは秘密でね。

Boo!!君にお届け物だよ、って具合に届けよう。

大人子供問わず配り終わったら悪戯もといオバケの出番、【操作会得】で仕込んでおいた手紙達が飛び出す絵本の様にポップアップ。包み紙は蝶の様にひらひらと踊りだす、ついでに光使いと闇使いを使って良い感じにしようか。

おっとどうやらオバケたちが隠れてたみたいだね、友達になりたいみたいだから遊んであげてね。

さぁもっと愉快で混沌な楽しいハロウィンを演出しよう、


●オバケのパーティーへは招待状を持って
 きゃあー!と笑う子供達の声が交差する賑やかさも、人々の笑い声も楽し気で不思議と口角が上がってしまう。
 伊神・紡(解明使い/Agaliarept・g01740)が纏うのはくるりと巻いた角に斑の毛皮は秋らしいアクセント。紡の瞳と似た青が目を惹く黒のジャケットと郵便鞄。そして――つやりと煌めくタコの足。
 所謂“冒涜的な”郵便屋に扮していた。
 そして先程から紡の仮装のタコの足部分が気になるのか、じいっと見つめる少年が一人。
 話しかけようとして手を引っ込めて、そしてまたそろりと手を伸ばしてちらりと紡と目が合って、びゃ!と狼仮装をした少年の肩が跳ねた。
『!』
「Boo!! ふふ、君にお届け物だよ」
『オレに? ほんと? わぁ、チョコだー!』
 横長の封筒風にデザインされたチョコレートを喜んだ少年が、頬赤いままハッとして漁ったポケットから取り出したのは棒付きのキャンディ!
『これあげる! へへ、これねぇちゃんのとこからもらってきたんだ!』
「良いのかな? ありがとう」
 きらきらとザラメ纏った透明な星はクリスタルのよう。どうやら少年にはとっておきだったらしく、にこにこと笑う顔はどこか誇らしげだ。
 またね、と別れて紡が足を向けたのは人々が“どうしよう?”と囁き合う大通り。
「(なるほど、これは大きいな)」
 見上げるほど巨大なブギーマンのバルーンがゆらゆら揺れている。配下をイメージしているのか、ミニブギーマンバルーンもふわふわと浮いてせっかくのランタンもガーランドもぎゅうぎゅう押されてめちゃくちゃだ!
「さ、それじゃあ“おかたずけ”の時間だよ」
 カバンから取り出した手紙を紡が空へ放れば飛び出すオバケたち。
『あ! 郵便屋のにいちゃん!』
「おっと。どうやらオバケたちが隠れてたみたいだね、友達になりたいみたいだから遊んであげてね」
 すっげー! とはしゃぐ少年は先程チョコレートと飴を交換した少年。その声に気が付いた紡が先程交換した飴に光を纏わせ振るえばキラキラ魔法のよう。
 わぁ! と上がった歓声の中、次々手紙から飛び出すオバケがミニブギーマンを撃ち落とし、パン! と弾けた中から飛び出すプリズムに輝くキャンディの雨!
「クライマックスだよ、よく見ていて!」
 パチンと紡が指を鳴らせば観客の影から現れた狼や魔法使いが一斉にブギーマンへ突撃だ。
 闇使いで皆の仮装に沿った影から放つ煌めきの魔法に巨大なブギーマンをパァン! と大炸裂!
『わ!』
『きゃっ』
 弾けたブギーマンから溢れたのはプリズムを折った氷のような花の雨と、バルーンアーートの蝶の群れ!ともに降る金銀のラメに誰もが笑顔になってしまう。

 人混みを抜け紡に飛びついて先程の魔法を根掘り葉掘り尋ねる少年の目は酷く輝いていた。
「さぁもっと愉快で混沌な楽しいハロウィンにしようか」
 次のバルーンを探しにいざ出発!
 
 
 
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【操作会得】がLV2になった!
効果2【ダブル】がLV4になった!

ノスリ・アスターゼイン
👻2

g00584/八千代
仮装:雷神

あっは!
良いねぇ、派手じゃないの!

飛翔で旋回
眼下には色とりどりに賑やかなパレードと
八千代が凍らせたカッチコチのブギーマン

さぁ
行こうか

風船おばけ目掛けて急降下
かと思えば
地上すれすれ急上昇ののち、エアライドで空中を跳ね
今再びの垂直下降は
まるで落雷のような華やかさ
嘴爪の如きナイフでブギーマンを切り裂く

凍ったバルーンが砕ける様はキラキラ眩しい
これもキャンディみたいだね、と楽しく嘯きつつ
ふわりと着地

「ブギーマンって何?」と先刻交わした会話を思い出して
ふくり笑む
うん、洋風ナマハゲ、言い得て妙だ
とても甘そうには見えない怪物だけど
砕ける様はキラキラで美味そうだった

間近に居たビックリまなこのお嬢さんの手を取り

御覧の通り悪漢は倒したよ、無事?

悪戯に笑んで手の甲へ唇を寄せたのは
果たしてトリックか、トリートか

勿論、合言葉も忘れずに告げ
交換に渡す飴は
パチパチ弾ける稲妻型の檸檬飴!

薔薇を差し出す姿は宛ら王子のようでもあって
受け取る少女の頬が染まっているから
罪作りな天使だね、と揶揄


四十万・八千代
ノスリ(g01118)と2

俺の今日の仮装は天使

少し離れていた方がいいかもしれないと
周囲に声をかけておいて
まずは雷神がド派手に登場出来るお膳立てをしようか
心持ち仮装に合せて動作に厳かな雰囲気を出しつつ
目に映るブギーマンを雪花で凍らせる

上空を飛ぶ雷神に目をやれば
予想以上に派手なパフォーマンスに俺まで目を奪われそうだ
粉々に砕け散った氷の中から現れる楽し気な友人の姿に
思わず拍手を送ろう

ブギーマンって俺もよく知らなかったんだが
悪い子の所に現れる子供達の恐怖の概念みたいな奴じゃなかったか
まぁ……つまり洋風のなまはげみたいなものだろう
キラキラエフェクトと化したバルーンのなれの果てを見ながら
そんな最初の会話を思い出し

しっかし相変わらずのコミュ力だな、ノスリは
キザな仕草がまた似合うこと似合うこと……
俺は近くの子供に「トリックオアトリート」されれば
小さく口元に笑みを浮かべ
手にしたキャンディの薔薇を差し出し
悪戯はしないように頼もう

神は罪をも赦してくださります……
と言うか君にだけは言われたくないがな!


●遊ぶのならば心までもを遊ばせて
 “降臨”するのならいっそ派手にしてしまおう。
 今日はお祭、多少の無礼講もびっくりも許されてしまうはずだから!

「(――今日の俺は天使。だから、)」
 一対の真白い大翼を背負った四十万・八千代(悪食ハッカー・g00584)は無表情なまま大通り中央に出現したばかりらしい巨大ブギーマンバルーンと向かい合っていた。
 実のところ“ブギーマン”という存在を八千代もよく分かってはいない。先程調べた時に目を通した世界中の記述は総合すると“悪い子を襲う概念的なモンスター”という表現が当てはまる。
 それと向かい合うのに袖を通した真白い衣装は赤の差し色が美しくも厳かな空気を醸し出し、無表情さがその美しさに冷たさという触れてはならない八千代の透明感に拍車をかける。
 トレインを運行させた者曰く、“風船はランダムに設置され移動もします。だってその方が面白いでしょう?”と囁き笑っていたような気がする。
 あれは悪戯をする側の人間がやる顔だな、と思いながら八千代は自身の靴音すら響くほど静寂に包まれたこの場で、立てた人差し指を唇に当て“しぃ”と合図。
「それ――そう、そのブギーマンから少し離れていた方が良いかもしれない」
 どうして?と言いたげな子供の手を引く親や兄弟姉妹、そして子供同士厳かな静寂にきゅっと口を閉ざして後退りをし、不安げな目で八千代を見つめどこか困惑していた。
 八千代自身、人々を不安にさせる気はなかったが祭で突然言われれば驚きもするか……と合点がいった。
 ――けれど敢えて八千代は揺らがない。ピンと背筋を伸ばして高潔に。
 高らかに靴音を鳴らしこの場を掌握し緊張の糸を張り詰めさせて。
 白い指先をパチンと鳴らした瞬間、その指先が摘まんだのは陽光へプリズム溢す氷の薔薇。そしてチラリと上空で手を振ったノスリ・アスターゼイン(共喰い・g01118)の準備を確認し、叫ぶ!
「さぁ、空から来るぞ――!」
 ふぅ――と八千代が吐息をかけ散らした薔薇が瞬く間にブギーマンを呑み込み喰らった瞬間、それは来た。
高く鳴く鷹の声に誰かが天を仰ぎ、人影を指さした――瞬間!
『あれ見て!』
「あっは! 良いねぇ、派手じゃないの!」
 厳かな空気割る稲妻が迸り、大きな羽音と共に飛来したノスリは優雅に飛翔し一気に視線を集めると急降下! 誰もが落ちる! と目を瞑りかけた時、直前でノスリが大きな翼でエアライドし、八千代と視線を交わすと即座に空へ。
「さぁて、折角八千代や用意してくれた舞台だ、俺も派手にいかないとね。――さぁ、行こうか」
 にやりと口角上げたノスリが垂直降下し、嘴爪の如きナイフで鮮やかにブギーマンを叩き割っていた。
 八千代が凍らせていたおかげで弾けたのは薄氷がまあ期の陽光にキラキラ散って、バルーンは激しい破裂音より優しく溶けるように裂け散った。
 だが、圧縮されていた空気が瞬く間に秋の空へ蝙蝠のラメと真白い紙の花が運んで行く!
 柔らかに空を舞う花と秋の日差しにキラキラと舞う薄氷片と蝙蝠のラメ華やかに、更にブギーマンの腹に仕込まれていたらしいシャボン装置が稼働。一気に吹き上がったシャボン玉のシャワーが世界を幻想へ!
 それはノスリの落雷のような一撃を合図に春でも訪れたかのよう。
 きゃあきゃあとシャボン玉を追いかけ笑う子供達も、陽光に煌めくラメの煌めきも眩くて、クスクス笑ったノスリがくるりと振り返る。
「ねぇ八千代、これもキャンディみたいだね。そういえばシャボン玉も凍るの?」
「――すごかった、お疲れ様。シャボン玉は凍るが落ちるだろうな」
 それじゃもったいないなぁ、と笑うノスリがふと思い出したように割れてぺしゃんとなったブギーマンバルーンを見やって呟いた。
「そういえば、ブギーマンってなんだっけ」
「あぁ、ブギーマンって俺もよく知らなかったんだが、悪いこのところに現れる子供達の恐怖の概念みたいなやつらしいな。調べた」
 へぇ、と笑ったノスリと八千代は実はトレインを降りる前に“ブギーマンって何?”と首を傾げ合っていた。
 聞いたことはあるものの、はっきり何かとはすぐに答えが出ないまま、この自由が丘へ到着してしまい作戦通りに分かれたまま、合流するまでにさっと八千代が調べた結果概念であるという回答へと至ったのだ。
「まぁ……つまりは洋風なまはげみたいなものだろう」
「うん、洋風なまはげ……洋風なまはげ? ふふっ、あーそういえば砕けた瞬間綺麗だったね」
 真面目な顔で八千代が言うから余計に面白いような気がして、笑い過ぎないように話題逸らしたノスリが見たのは人々の方。
 誰もがきゃあきゃあと空から降る花やシャボン玉を楽しむ中、大きな瞳をもっと大きく見開いた小さな少女が目をぱちぱち、びっくりしたままだった。
 柔らかに笑んだノスリは美しい所作でお姫様の仮装をした少女へ膝をつくと、そうっと手を取り穏やかな声で語りかける。
「やぁプリンセス、御覧の通り悪漢は倒したよ、無事?」
『……ひゃ!』
 キラキラ降る雨の中、恭しく小さな手の甲へそっと唇寄せたノスリに少女は白い頬を真っ赤に染めるとわたわた。その様が何とも愛らしく、ついついノスリに芽生えるのはいたずら心。
「(相変わらずのコミュ力だな、ノスリは……)」
 その様子を黙してみていた八千代は内心感心していた。
 ノスリという男はとても器用で、場に合ったように行動のできるアクティブさと機転があり、元々が器用なのだとすぐに察される。
 追い打ち、とまではいかないが合言葉を――そう思った時、ずいっとノスリに差し出されたのは紙で花のようにラッピングされたキャンディフラワー。
『とりっとあ、とりーと! ママとつくったの! あげる! おにいちゃんもあげる!』
「素敵なお花をありがとう、じゃあ俺からは雷の欠片を」
「俺にもいいのか? 俺からは甘いバラを。悪戯は無しで」
 黄色いセロハンにくるまれた稲妻型のキャンディはパチパチ弾ける雷の欠片のよう。また瞳を瞬かせる少女へ“パチパチするよ”とノスリが微笑めば、ほんと!?とお姫様はぴょんぴょん喜んで。
 八千代が差し出したのは氷のようなオーロラの薔薇型キャンディも手に乗れば大粒の瞳が落ちそうなほど見開かれ、微笑めば柔らかなカーブを描く。
『ありがとう!』

 素敵な交換に気が付いた子供達のトリックオアトリートに囲まれ、時にキャンディの終わってしまった子から仕掛けられる悪戯に今度はびっくりしてみたり。
 ノスリにも八千代にもそれぞれのパラドクスを見せてとせがむ少年は多く、わいわい賑やかなパレードはまだまだ続く。
 
 
 
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【パラドクス通信】がLV2になった!
【冷気の支配者】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV4になった!
【ロストエナジー】LV1が発生!

紫空・千景
和月(g06070)と1◎
2023.南瓜

夜明け桜の輝夜姫の纏
慣れぬ十二単衣はささやかな浮遊で誤魔化し
ふわり花びらに変わった部分が揺れる

御伽噺とは言い得て妙だ
此れは月へ帰らなかった輝夜姫の物語なんだ
夜の先を選んだ朝焼け
氷点下ならば私の目前に居る月の方が安心だな
なんて、咲う

大丈夫だ、照れないと言えば嘘になるが
…和月はいつも、思った儘を素直に伝えてくれるから

あんたは氷龍か
儚さも、力強さも目を惹く
青を仄かに宿す白雪はうつくしいよ
似合っていると確り音に
生い立ち故に龍が苦手
そんなの物も忘れるくらいだったのは内緒に

響く魔法の言葉に返す
Happy Halloween.
魔法の氷キャンディとな
すっかり信じた顔をし、されど素で魅入る
代わりに渡すのは
暁の色宿す桜飴――味はそうだな
あんた聞いた好きに連なる味とだけ

春暁で刀を夜明桜に変え
隣の氷華に添わせ
春と冬の宴を

さあ、魔法の言葉で歩き回ろう和月
Trick or Treat!
私達の飴ならば限定品だって貰える筈だ

潜ませた魔法の形、氷キャンディ
貰うどんな飴よりも屹度――


霧崎・和月
千景さん(g01765)と1 ◎
仮装:氷龍

足元まで覆う氷龍の衣
踏んで転けそうになるのを
浮遊で誤魔化し

…夜明けに咲く桜が、とても綺麗です
御伽噺から出てきたようなお姿
とてもよく、お似合いです

見て、思った素直な言葉そのままに
冷静に考えると、まるで口説き文句のような
…他意は、ないですよ?

輝夜姫との種明かしに
漸く十二単と羽衣の組み合わせの意味を理解
…今日の月は氷点下ですから、帰らなくて正解かもしれませんね

氷の飾りを揺らし
真っ直ぐな褒め言葉に照れは隠せずとも
髪で顔を隠す癖はぐっと堪えて

パレードで人前に赴く前に
Happy Halloween!
魔法で作った氷のキャンディです

角と同じ彩の包み紙を千景さんへ
表情はあまり変えられませんが、そんな冗談も交えましょう
ちなみにちゃんと普通のキャンディで
中身は色々、食べてからのお楽しみ、です
桜飴は感謝の言葉と共にそっと懐へ

腕輪に魔力を込めて氷雪を舞わせ
春と冬の訪れを皆へ告げる
魔法の言葉は彼女に合わせて
パレードを歩きましょう

けれど
どんなに珍しい飴を貰えても
一番はきっと、


●雪解けの甘露は花咲くように
 ふうわりと翻す桜咲く打ち掛けに織り込まれた麻の葉文様は魔除けの模様。
 緩やかなグラデーションが桜の夜明けを彷彿とさせる艶やかな羽衣を纏い、桜色のリボンを編みこまれた豊かな黒髪に桜を咲かせる紫空・千景(夜明の導べ・g01765)に誰もが見惚れ、ほうっと溜息を溢してしまうのは仕方のないことだった。
 指先から紡ぐ桜花がひらりと散って、小さな魔女の帽子へ落ちる。
『ひゃ……!』
 可愛らしい魔女へ挨拶をしようと千景がしゃがもうとした時、びっくりしたのか照れたのか小さな魔女はひょいと人混みへ隠れてしまったけれど。
「(おや、驚かせてしまったかな)」
 ふわふわりと優雅な足運びはより姫君の装束を引き立て、まるで遠いお伽噺のような美しい印象を与えていたから――だが足運び、実はうっすらと使う浮遊の力。
 十二単と打ち掛けを引きずらないため、姫君の小さな秘密なだけではなく、隣を歩く霧崎・和月(彷徨う器・g06070)も共有する、特別な秘密。
 春の温もり纏う千景とは対照的に和月が纏うのは透けるように淡い氷の色。
 足元まで覆うたっぷりとした布使いは、優雅さは勿論肌を晒さぬことで醸される気品で誰をも圧倒するほどで、裾から覗く氷龍の尾に躓きそうになって、ふんわりとした浮遊の歩みと手にしたロッドを軸に舞うように人々へうっすらと微笑み誤魔化して。
 その動きにしゃらりと揺れた羽織紐と帯飾りは雪の結晶を模していたせいか、まるで和月が纏っているからこそ溶けない本物の氷のよう。髪飾りと同様に氷柱を模した両角は秋の陽光に透け煌めき、和月の指先が生み出す雪結晶の魔法の片鱗に目を輝かせた子供達はもじもじと話しかけようか迷っている様子。
 春の夜を纏う千景と冬を纏う和月は美しく、誰もがほうっと息を呑み口々にとてもきれいと微笑みを交わしている。
『おとぎ話のお姫様と王様みたいっ』
『ね、かわいいしかっこいいね!』
 きゃあきゃあ千景と和月の仮装に囁き合う少女達は楽し気で、どうやってお話ししよう?とこそこそ作戦会議が忙しいらしい。
「なんとも、おとぎ話とは言い得て妙だ」
「そうなんですか?」
 袖の桜を見てくすりと笑みをこぼす千景にそっと和月が問えば、瞳を細めた千景は笑っていた。
「此れはな、月へ帰らなかった輝夜姫の物語なんだ。月輝く夜の先――朝を選んだ姫君の」
「……夜明けに咲く桜が、とても綺麗です。あの子たちの言うように、まるで御伽噺から出てきたようなお姿ですから」
 “とてもよくお似合いです”と和月は内心やっと十二単に桜咲く打ち掛け纏う理由を理解し、納得をした。そして心から思ったことを伝えれば、僅かに赤みの差した頬を隠すようにじっと和月を見つめる千景が言葉を紡ぐ。
「あんたいつでも素直すぎないか?」
「いやですね、見たまま素直に思った言葉をそのままに、ですよ」
 だが、冷静に考えればまるで口説き文句のよう。
言って気付いた和月が柔らかに“他意はありませんよ”と告げれば、ひらりと手を振った千景が“大丈夫だ”とぶっきらぼうに答えていた。
 当然、千景自身照れていないと言えば噓になる。しかし和月の言葉はいつもまっすぐで素直なことを、千景はよく知っている。
 じんわりと熱くなる自身の頬はもう放っておくと決めた千景が和月を上から下までチェックして、自身も純粋に見たまま感じた気持ちを告げてみる。
「あんたは氷龍だろ? 儚いが、力強さは目を惹く。あんたのほのかに青い白雪は美しいよ、“似合ってる”」
 ニッと勝気な千景の笑みに目を見開いた和月は、そっと下を向くのをやめた。
 流れ落ちてくる髪で顔を隠さず、逆に払う。顔を隠す癖も今日だけお休みにして、千景のように前を向いて胸を張って――……少し熱くなる頬を秋の風で冷ましながら前へ一歩。
「でもたしかに俺のように今日の月は氷点下ですから、帰らなく正解かもしれませんね」
「――氷点下ならば私の目の前に居る月の方が安心だな」
 花のように咲う美しい姫君と共にパレード――の前に、頷き合った二人は先程からそわそわと二人を見つめては顔を見合わせる魔女の少女へ一歩踏み出そうと、二人ならば何の不安も無い。
「千景さん、準備はよろしいですか?」
「勿論。和月こそ準備は良いか?」
 PD―寂滅の氷柩―! 、PD―祝・桜暁―!
 調整して危険の無いよう扱う氷雪の棺は和月が指を鳴らした瞬間瞬く間に解け、ふぅと千景が掌の桜を吹けば咲舞う桜の雨が降る!
 わぁ! と上がった歓声と空へ手を伸ばし楽しむ人々。和月の六花はほどけた瞬間重ねた千景のパラドクスで桜へと咲き変わり一足先の春の幻想へ。
 氷雪の力込められた和月の腕輪が瞬く度、その指先が生み出すのは儚くも美しい六花たち。
 先程から見つめていた魔女のお嬢さん達と視線を合わせれば、“ひゃ!”という悲鳴も緊張と興奮なことがよく分かる。
「Happy Halloween!」
「Trick or Treat!」
 重ねた二人の言葉にパッと目を見開いた少女達が微笑めば、再び指を鳴らした和月の掌に氷のような透明なキャンディ。
 そして千景が差し出したのは仄温かい暁の色を宿した桜飴を手に乗せた少女達は二度三度瞬きすると、ほんわりと頬に燈る温もりの色。
『『ありがとう!』』
『わたしね、これあげる!』
『あたしはこれ! これね、ばーばとつくったの!』
 差し出されたのは可愛らしい花型の飴と紙の星が袋に張り付けられたコロンと丸い飴玉。
「私達の飴なら“限定品”じゃないか?」
「俺のは魔法で作った氷のキャンディですからね」
 優しく嘯くことさえも魔法の一つ。
『わぁ……! ママにみせてあげるね!』
『あたしばーばにじまんする!』
 ならもう一つ、と二人が渡せばぴょんぴょんと跳ねた小さな魔女達はばいばい、またね!と笑顔で去ってゆく。
 ――と、千景の手に乗せられた和月からの飴は氷華を閉じ込めた丸い飴。
 お返しのように和月の手中に追加されたのは暁色の桜型の飴。
「俺のは普通のキャンディですよ」
「私のは――そうだな、あんたの好きな味になるだろうな」
 きらりと氷の角めいた美しい紙に巻かれたキャンディをひょいと千景が口に含んだ微笑みは柔らかな秋の日差しが彩り、“それは楽しみです”と顔綻ばせ飴を食む和月を知るのはたった一人だけ。

 “特別”は、いつだってただ一人のためにあるのだから。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【プラチナチケット】LV1が発生!
【飛翔】がLV2になった!
効果2【フィニッシュ】LV1が発生!
【グロリアス】がLV2になった!

霧崎・和月
千景さん(g01765)と1◎
仮装:氷龍 2023南瓜

少し疲れた体に甘い香りは食欲をそそって
どれを頼もうかと悩んでいると予想外の提案
数回、瞬きをした瞳はきっと輝いている

コンプリート…!
千景さんがよければ、是非

注文して待つ間
落ち着く事なくそわそわ
向けられた視線に緩く首を傾げつつ
褒められるとやはり少し照れくさくて

…千景さんのほうが、とてもお綺麗です

咄嗟に返せたのはこれだけで
文通で知り合ったこの友人には
後ほど手紙で言葉を綴ろうと、密かな決意

届いたスイーツはお祭りらしくとても豪華で
早速スマホのカメラで記録
そのうちの一つ、密かに輝夜の姿も枠に収めてみましょう
…バレるでしょうか

見るのも面白いお菓子たちですね
このスコーン、美味しいです

『お裾分け』を堪能しつつ、思いを言葉に
味を楽しむだけでなく
感覚を共有するのも楽しい思い出の一つ
自然と頬は緩んでいって

届いた林檎のスイーツも半分こ
せっかくなので、これも『お裾分け』させてください

夜明けを告げる輝夜の傍ら
今日の月は珍しく
満ち足りた笑顔を浮かべていることでしょう


紫空・千景
和月(g06070)と1◎
2023.南瓜

キャンディの甘い香りが鼻を擽る
さて、何を食べよう
どれもこれもが魅力的
ならばと向かいに座る氷龍を見遣り

――なあ、和月
良ければお裾分け…いや今回は半分こで全部頼んでみないか?
三段の塔から個別迄、所謂コンプリートだ

是非が返れば注文を
加えてそっと店員に窺いをひとつ
林檎が使われた菓子の有無
良ければ其れもと追加を

眼の前にはつい魅入ってしまう美しい氷龍
すまない、矢張り綺麗なものだから
ふふ、月氷龍の隣に在れる輝夜で良かったよ

次々に運ばれてくるスイーツは可愛らしい物ばかり
今日も先に残してしまおうと
甘さをスマホで切り取り
自らに向けられた其れには気付かず

スコーンにカップケーキ
どれも半分にして同じ味の『お裾分け』
青いクリームのクレープとは珍しい
パチパチするぞ
氷龍の頬が緩めば屹度つられて
食を共有し繋ぐも又、想い出

林檎のスイーツはアップルパイが好きな彼へ
飴の味の答え合わせだ、なんて
噫、矢張り私達は『お裾分け』だな

夜明けの輝夜は倖だと咲う
眸に映る月がとても綺麗に笑ってくれるから


●姿なき月を見るとき月もまたその者を見る
 柔らかに裾を翻し、二人が気になったカフェへ。
 小さな二人の魔女と交換後、わいわいと少女や少年たちに囲まれ写真を強請られたり触ってもいい? と二人の魔法は勿論のこと、霧崎・和月(彷徨う器・g06070)は氷龍のしっぽに興味津々な少年たちから終始“かっけー!”“すっげー!”とほとんど衝動と好奇心任せな言葉を雨霰と浴びせられなんとか分かれてきたのだ。
 ちなみに少女や花が好きな少年たちは紫空・千景(夜明の導べ・g01765)の降らせる桜に大喜びし、プリンセスや魔女達のドレスや髪、帽子にも花を咲かせてやれば小さな頬は嬉しそうに春の花色に染まっていた。

「いやぁ凄かった……子供のパワーは侮れないものだな」
「ですね。ですが皆笑顔で何よりでした」
 もう一回! と何度も魔法やパラドクスを見せて見せてと強請られて、通りかかった同胞―帽子屋のような車掌―にさらりとバトンタッチをしてきたのだ。
 今頃は囲まれ強請られ自身たちのようにてんてこ舞いだろうかと笑った千景が、手に取ったメニューとにらめっこ。
「さて、何を食べよう」
 どれもこれも魅力的なメニューが並び、添えられた写真とご丁寧にも断面図まで。
 ――しかもアフタヌーンティーは確かにすべてを網羅している。しかし、しかしだ。
「(すべてミニサイズ、か……)」
 上品に“英国式”との文言の横に“アフタヌーンティーは通常サイズと異なる点があります”と記載されている。そこ、一番大切なのではないか? そんな気持ちが過って、出来るなら全制覇したいと思った千景はそろりと向かいの氷龍こと和月を伺えば、同じく悩んでいる様子。
なにせメニューの上から下へ下がる視線が、また上へと往復しているではないか。ならば丁度いいと閃いた千景がそろりと和月へ手を招いて。
「……――と、いうわけだ。なあ和月、良ければお裾分け……いや、半分こで全部頼んでみないか?」
「コンプリート……! 千景さんがよければ、是非」
 つまり千景は三段の塔から個別までを網羅――所謂コンプリートを計画している。
 ほぼ二つ返事で和月が返せば、にかりと笑った千景が手を上げウェイターを呼び、オーダーはただ一言。
「“ここからここまで全てお願いします”。それと――」

 大通りの喧騒が嘘のような静けさに小鳥が羽ばたく音と秋風がすり抜けてゆく。
 かしこまりました、と表情一つ変えずに微笑んだウェイターはプロだと思いながら、和月はひそりと何かウェイターと話していた千景が気になった。
 何かの確認のようだったが、“ここからここまで”と頼んでしまったわくわく感からなんだかそわそわと落ち着かなくて、つい手を弄っていたその時――ふと、向かいから向けられる視線。
 千景の纏う夜明け色をトロリと落としたようなその瞳が、じっと自身を見ている。
「……千景さん?」
「――あぁ。すまない、矢張り綺麗なものだから」
 ほんの一瞬、和月はその“綺麗”が何に向けられたものか分からなかったが、千景はずっとその所作一つさえ洗練されて映る和月を見ていた。
 “美しい所作”とは一朝一夕で身に着くものではなく、慣れと習慣、そして環境が身に着けさせるもの。
「(まして流麗な所作はそう簡単ではない)」
 いっそ訓練という程に。
 千景が見入った理由は見目の美しさだけでも、所作の美しさだけでもない。人を魅了する空気――それに相俟った仮装がより氷龍を美しくしている。
 しかし、和月からすれば千景の方が余程美しい。
「……千景さんのほうが、とてもお綺麗です」
「ふふ、月氷龍の隣に在れる輝夜で良かったよ」
 咄嗟に。けれど心からの言葉を凛と口にすれば、帰ってきたのは心からの微笑み。
 だが和月はその千景の一言から“千景自身がその美しさに気付いていない”ことに気が付いた。
「(後ほど、きちんとこの言葉を文字に綴ろう)」
 そうして目を通し、どう美しいのかこの文通で知り合った友人に知ってもらわねばと決意した。
 月のような真白いクロスのテーブルに二人が視線交わしたその時、木目美しいウッドデッキを転がる車輪の音。
 “お待たせいたしました”そう微笑むウェイターが次々に並べるケーキとスイーツの群れは酷く賑やかで、いつの間にかもう一つテーブルがつけられ、洗練された所作で注がれた紅茶の香りが二人の心を擽った。
 一礼しウェイターが去れば今この美しい状態を取ろう! と揃って取り出したスマートフォン。
 オバケのケーキは顔が違うからとミニケーキと並べて撮って、通常サイズとアフタヌーンティーサイズの違いを楽しむ最中、一生懸命ケーキの写真を撮る輝夜の姫君を月氷龍が密やかにレンズを向けて。
「(……バレるでしょうか)」
 幸い、シャッター音は姫の耳には届かなかったらしい。
 全てを取り終え納得の一枚が揃えば、磨き抜かれた食器を手に取り準備は万端。
「さて、分けるとしようか」
 そうして始まった千景の涼しいナイフ使いの“お裾分け”。
 順調に全て半分になっていたのだが、猫のケップケーキとオバケのケーキの額にナイフを入れるのは苦労した。可愛い。ひたすらに可愛い。
 なんだかナイフを入れたら悲しまれそうなくらいに。
「すまない、今は切らねばならないんだ……!」
 美味しくいただくので許しての祈りを添えて。

「青いクリーム……。自然な色味だな」
「見るのも面白いお菓子たちですね。ふふ、スコーンは南瓜の種が……ふぁふわで美味しいです」
 焼きたての温もり冷めやらぬうちにと和月が手を伸ばしたスコーンはクリームを塗ればわずかに溶けて生地に馴染む。添えられたジャムと悩み、オススメされたメープルシロップは香ばしさと甘さが引き立てられ、色味の薄いシロップは香りが強すぎず南瓜の良さを殺さない。
「こっちのクレープ、パチパチするぞ」
 黒い生地に青いクリームとは異なものが。
 食んで初めて知った青の正体はブルーベリーと、おそらくブラックベリーか甘さの中に酸味が何とも。更に言えばクリームはサワークリームがベースなのか後味も爽やかだった。
 口に残るパチパチを楽しんでから適温になった紅茶で流せば、紅茶もまたすべての後味を邪魔しない。
 柔らかに笑む和月を見れば自然と千景の頬も緩み、同じ味を楽しんで共有して綴ることとはまた違う言葉で伝えあうことも楽しくて、織りあげられる想い出は確かに二人の色に染められる。
 そこへ再び訪れたウェイターが手にしていたのは銀盆と蓋―クローシュ―。
「……あれ?」
「あぁ、ありがとう。空いた皿は下げてくれないか」
『かしこまりました。失礼いたします、こちら当店自慢の青森県産早生林檎のアップルパイでございます』
 銀のクローシュが開いた瞬間立ち込める甘酸っぱい香り。
 つやつやと輝く小ぶりのパイは、二部分が丁寧に編まれた花かご。納められていたのは桜の花で所謂パイアートが施され、雪結晶に抜かれたアイスクリームまで添えられていたことには注文した千景も少々目を見開いた。
「これは」
「飴の味の答え合わせだ」
 千景が艶やかに微笑む姿につい和月が瞠目してから、フッと相好を崩し笑んでしまう。そしてナイフを手に、添えたのは真ん中から割れる位置。
「せっかくなので、これも“お裾分け”させてください」
「噫、矢張り私達は“お裾分け”だな」
 皮ごと煮られた林檎はまるで夜明け色。
 陽光の透けるような黄金色から赤く薔薇色に染まる美しさはたしかに月の氷龍へ温もりを与え、機転利かせた輝夜の姫君には暁と雪華の片割れが分けられた。

「まったく……――夜明けの輝夜は倖せ者だ」

 夜明けの月は白く空の色へ解けて尚、月の姫君の目にだけは確りと見えるから。
 
 
 
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【飛翔】がLV3になった!
【ハウスキーパー】LV1が発生!
効果2【グロリアス】がLV3になった!
【能力値アップ】がLV5になった!

六道・凛音
エラさん(g03253)と
アドリブ◎
黒い狼耳とふさふさな尻尾、ハロウィン風フリルドレス

ん…、たの…しみ…エラ、さん…よろしく
※差し出した手を引かれ楽し気についてゆく

交換用のお菓子は、笑うカボチャの飴玉を沢山

がぉ…ぉ? トリック、…オア、…トリート…!
うむ…美味しい、…飴…あるよ?
※エラさんの影に隠れつつもお祭りを満喫

ほくほくなエラさんと一緒にゲットしたお菓子を楽しみ
ブギーマン風船はおぉー?っと見上げる

…うむ、…いって、…ら、っしゃい。…気を、つけて…
おぉ、…かっこ、いい…拍手、…拍手…
※エラさんの勇姿をみつつ手拍子で応援、お迎えはハイタッチ
……素敵、…だった、…うむ

さて、…任され、…た

バトンを渡されたら【畜生道】
呼び出した黒き獣にお願いして爪撃と咬みつきで綺麗に風船を割る
子供が周囲にいれば怖がらせない程度に雄叫びをサービスし黒き獣は退散

”魔法”はエラさんと一緒に見上げ瞳をキラキラ

…そう…だ。…エラさん、…にも…トリート…
肩を寄せ合うエラさんともお菓子を交換して新しい思い出を積み上げていく


エラ・パーカー
凜音ちゃん(g00446)と
アドリブ◎
ブルースターの花で飾った膝丈の魔女風ドレス



よしっ、凜音ちゃん行こっか♪

通りで買ったいっぱいのハロウィンモチーフの金太郎飴を手にパレードへ参戦!

隠れる凜音ちゃんの手を差出し、賑やかなパレードを満喫

トリックオアトリート!
お姉ちゃん達ともキャンディ交換してほしいの♪

子供達と交換して更にカラフルになったキャンディにほくほく
してたら立ち塞がるブギーマンに遭遇

わぁ、いっぱいいるとはお聞きしてたけど想像より壮観…!
最初、エラが行っていいかな?

わくわくにんまり笑えば周囲の人達にカーテシー
スタンドマイクを喚んで歌うのは英雄譚

かっこいい所見せなきゃね!
戦斧の様に固くなったマイクをバトンみたいに回したら
スカートを翻して突撃

ある程度ヒビを入れたら凜音ちゃんとハイタッチでバトンタッチ

わぁっ、凜音ちゃんとちーちゃん(畜生道)もかっこいいよう♪

そして起きた“魔法”に目を輝かせちゃう

凜音ちゃんに肩を寄せ、お返しのお菓子を渡し微笑む
楽しいね、と新しく綴った思い出にまたはしゃぐの


●リボンキャンディはあべこべ魔法味
 黒い狼の耳はピンと。ふわりと豊かな尻尾は揃いの狼。
 ハロウィンらしい黒のドレスは黒のチュールのフリルを沢山重ねた花のようなドレス。
 シンプルなチューブトップは金の糸で縫われ、肩と袖を薔薇の花のレースで覆った一見シンプルそうだが、繊細で華やかなドレス。
 満月を想起させる髪飾りを夜のような六道・凛音(怯え惑う四苦八苦・g00446)の髪に添えれば華やかさを引き立て、ふわふわ尻尾が更に愛らしさを添えている。
 共にパレードを楽しむエラ・パーカー(cân serch o morganite・g03253)は、今回白の魔女。
 凛音と対のカラーに添えるのはロイヤルブルー。幅広のリボンを鍔広の魔女帽に蝶結びし、たっぷりと飾られたブルースターの花が目を惹く気品を引き立て、ドレス膝丈の魔女風ドレスはあえてレースアップバックのオフショルダーがエラの美しい体系を引き立てる。
 可愛らしい帽子と同じくロイヤルブルーのリボンで編み上げ、襟口を一周リボンで作られたブルースターの花で彩れば花開く統一感。
 あえてタイトな膝丈スカートにケージを重ねればケージドレスへ変化し、リボンとブルースターをケージへ飾れば花の魔女としてエラは街へと降り立った。
 わいわいと賑やかな人々は口々に“トリックオアトリート!”と笑いあいキャンディを交換している。
 誰もかれもが倖せに満ち、昨日の続きの今日を、今日の続きの明日を信じる姿は凛音もエラも笑顔にするには十分な力を持っていた。
 街へ降り立ったのならばやることは一つ! くるりと振り返ったエラが凛音へ手を差し出し、にっこりと花のように微笑んで。
「よしっ、凜音ちゃん行こっか♪」
「ん……、たの……しみ……エラ、さん……よろしく」
 控えめにはにかむ凛音がとてもパレードを楽しみにしていたことをエラは知っている。
 しっかりと手を繋ぎ、ぴょんと一緒に飛び込んだ賑わい。誰もが気軽に“トリックオアトリート!”と言いあう様子に目をパチパチと瞬かせた凛音がきょろりと首を巡らせる傍ら、エラと目が合ったのは南瓜ランタンをイメージさせるワンピースを纏う少女達。どうやらキャンディを
「ねぇ凛音ちゃん、飴交換しにいこっか!」
「う、ん……!」
 凛音の脳裏を過る気恥ずかしさもお祭の日には少しだけお留守番。
 星瞬くように微笑むエラに惹かれるように“トリックオアトリート”を!
「こんにちは、トリックオアトリート! お姉ちゃん達ともキャンディ交換してほしいの♪」
「がぉ……ぉ? トリック、……オア、……トリート……!」
『こんにちはー!』
『わぁっ、おねえちゃんたちかわいー! いいなー!』
 気さくにエラが挨拶をすれば、パッと少女たちは笑顔になって“かわいい!”“きれー!”とにこにこ。
 そして凛音の魔法の言葉にハッとしてかた、せーの! と息を合わせて!
『『トリックオアトリート!』』
「じゃーん、エラからはこのキャンディー! ふふふ、コウモリさんとー、黒猫さんだよ!」
「うむ……美味しい、……飴……あるよ? あなた達と……同じ、ような飴……かな」
 エラが差し出したのはキャンディの中にコウモリのシルエットと猫のシルエットが中央に練りこまれた、いわゆる“金太郎飴”という物。
 手作りの飴専門店でハロウィンパレードの直前、エラが見つけたもの。お祭用にいかがですか! と売られていた限定品だ。
 少女達は初めて見たらしく、すごーい!とにこにこ。そして凛音が少女達に差し出したのは偶然にも南瓜がにっかりと笑う、南瓜ランタンを模したキャンディ。
『わぁ、どっちもかわいいー!』
『おねえちゃんに自慢してくる!』
『……おにいちゃん、わかるかなぁ?』
 そして一緒に写真を、とせがまれ可愛らしいランタンの少女達と仲良くポーズ! ばいばいまたね! と別れたエラと凛音は、少女達に貰ったパチパチキャンディを楽しんでいた時、ふと通りに人だかりができていることに気が付いた。
「あれ? なんかのイベント……あ! 凛音ちゃん行ってみよっ、きっとあれだよ!」
「なん、だろ……? ……あ! う、ん……!」
 わいわいがやがや聞こえてくるのは“困ったな”やら“さっきまで通れたのに”という困り声。
 最初はなんだろう? と顔を見合わせたエラと凛音だが、ふとパラドクストレインを降りる前に車掌の帽子屋が話していた“ブギーマンバルーン”の話が頭を過り、ハッとして向かった先に待っていたのは、見上げるほど巨大なバルーン!
 道一杯いっぱいに広がるブギーマンがいては誰一人も通れない!
「……おぉー?」
「わぁ! いっぱいいるとはお聞きしてたけど、想像より壮観……! ――ねぇ凛音ちゃん、最初はエラが行っていいかな?」
「……うむ、……いって、……ら、っしゃい。……気を、つけて……」
 巨大バルーンが道にぎゅうぎゅうにいる光景はこれまた壮観。
 よく見ればミニブギーマンもふよふよと周囲に浮いており、胎児にはなかなか骨がいりそうだ。
 だがそんな光景こそ“楽しい”。にんまりと笑ったエラを送り出した凛音はそわそわりと聴衆へ混ざって。
 ――ヒールを三度鳴らして。それは魔法の合図だから!
 人垣を抜けブギーマンバルーンを背に、花のような微笑み浮かべたエラが優雅なカーテシー。
「さぁ始めましょ。あなたの物語――」
 伸びのある華やかな声が奏でるはPD―träumerei『CORINEUS』―!
 それはエラの言葉通り、とある伝説の英雄譚。
 甘く、時に力強く紡がれる物語は困っていた人々に勇気を与え、バルーンの形相に怯えていた子供達に希望を燈す!
「――そう、彼の英雄こそ猛き斧揮い稲妻の一撃放つ者!」
 エラが蹴り上げたマイクスタンドは艶めく鋼の斧へ!
「おぉ、……かっこ、いい!」
 歌の力で戦斧へ変化したマイクをクルリ回してバトンのように。
 軽やかなステップで距離を詰め、せっかくならバルーン蹴り上げふうわり飛んで!
「もーっとかっこいい所、見せなきゃね!」
 一揮いでミニバルーン全てを叩き切ればキラキラの雨が降る。
 更に跳ね上がり急降下のスラッシャー!
「はっ!」
「……! ……わ、ぁ!」
 ドォン! と割れた!――かに見えたバルーンが新たに膨らめば、今度は南瓜ではなく袋詰めオバケのブギーマン!
 一層目が割れ、華やかに飛び出したのはシャボン玉のようなオーロラに煌めくボールに入ったリボンキャンディ!
 同じくシャボン玉がブ割と溢れたものの、現れた二体目のブギーマンに魔法陣が吞まれてしまう。
「むむむ、まさか二体目が隠れてるとは……! 凛音ちゃん、いってらっしゃい!」
「……素敵、……だった、……うむ。さて、……任され、……た!」
 ハイタッチでお帰りなさい、そしていってらっしゃい!
 がんばれー!と送り出してくれたエラへ手を振って、ぼたぼた蟲を模したミニミニバルーンを溢すブギーマンへ鉄槌を!
「――……六道が、一趣。……三悪道が、一角。悪行、……の報い、」
 朗々とした詠唱はPD―【畜生道】―!
「わぁっ、凜音ちゃんとちーちゃんもかっこいいよう♪」
 エラが“ちーちゃん”と呼ぶのは凛音がこのPDで償還する黒き獣の愛称――の、ようなもの。
 トン、と凛音の指示でバルーンの腹を足場にした獣が吠える!
「――行って……!」
『      』
 声なき声を上げ飛び掛かった獣がブギーマンの首を討ち取り引き裂いた、次の瞬間――!
「!」
「わぁ……!」
 パァン!と溢れ出したのはいくつもの花火!
 降る輝きは全て南瓜や蝙蝠、キャンディのラメへ変化しキラキラ瞬き降ってくる。
 秋の陽光に瞬く光の欠片―スパンコール―の雨は美しく、ハートや星など花火の形に従ったラメはまさに魔法。
 花火のラストには、猫花火と魔法陣が。
「わぁ……これが魔法!」
「す、ごい……!」
 にゃあにゃあ魔法だにゃ!
 きらめきから生まれた輝く猫達が元気に街を駆け巡り、にゃーん! と楽しい大合唱!
 わいわいがやがや、楽しい祭りはまだまだ続きそう。
 
 
 
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【エアライド】LV1が発生!
【勝利の凱歌】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV2になった!
【ガードアップ】がLV2になった!

カルメン・リコリスラディアタ
アドリブ◎
呼称は老若男女問わず:(名前)ちゃん
南瓜行列2023の蜘蛛の貴婦人の仮装

たまにはこっそり1人で賑やかなお祭りを眺めながら優雅に静かに
お忍びティータイムもイイにゃー。
この間は歌手としてハロウィンライブすっげー頑張ったから自分へのご褒美だぜ♪
あ、紅茶はカフェインレスでお願いするぜ!

アフタヌーンティーは新宿島に流れ着く前は本からの知識だけで知ってたしいつか食べたいなって憧れてたけど、
こうして味わえるのは生きてりゃ人生何が起こるか分からねーにゃー♪

まずは南瓜のスコーン!
マスカルポーネクリームを付ければ絶品♪
キャンディーをテーマにしてるのかアフタヌーンティーはまるで飴の宝石箱みたいでワクワクしちゃう。
スタンドグラスクッキーってどう作るんだろ?綺麗だにゃー♪
カットしたりんご飴も美味い!
このクレープの中身は何だろ?
わぁぁ口の中でパチパチはじけてるぜ!不思議だにゃー♪

このお化けのミニケーキの目は…金平糖じゃーん♪
黒猫カップケーキは何と綿飴味!

見た目も楽しめて美味いアフタヌーンティーご馳走様♪


●ゆったり乙女タイムはスイーツと共に
 ふん、ふふんと鼻歌を歌うカルメン・リコリスラディアタ(彼岸花の女・g08648)は鼻歌を歌いながら大通りから一本入った閑静な通りを散策していた。
 どこのカフェでもイベント中は概ね同じものを……と聞いていたので、それなら自身の琴線に引っ掛かったものをと思いきょろりと首を巡らせていたのだ。
「(んー……たしかアフタヌーンティーは英国式だったはず。なら、)」
 そうして気になったのはイングリッシュガーデンカフェ。
 芝生テラスでゆったりと喧騒を忘れ楽しめる、と書かれた間口の小さな店のドアをノックした。
 案内された秋に色付いた木々とそっと咲く薔薇の原種はとても不思議な組み合わせ。シンプルで飾らない、けれど目を惹く様子はカルメンが穏やかな時間をゆったり楽しむには十分。
 カルメン自身、アフタヌーンティーは新宿島へ流れ着く前から知ってはいたものの、楽しむ機会はそう多くはなかった。つまり本の知識として知っていても、実践経験が薄いのだ。
 だからこそ、このイベントで華やかなお菓子と紅茶でゆったり楽しめるアフタヌーンティーを堪能しよう……! と大盛況で終わったハロウィンライブの疲れを癒しに訪れていた。
「ふふ、すげー頑張ったから、自分へのご褒美だぜ♪」
 さてと、とカルメンはカフェインレスの紅茶を探そうとメニューを捲って――……端から端までびっっっっしりとブレンド名と味や香り雰囲気詳細が綴られたメニューに固まった。
 どこから見てもびっしり。この中からカフェインレスを探す? と考えパタンとメニューを閉じるとサッと手を上げ呼ぶのはウェイター!
『ご注文はお決まりですか?』
「アフタヌーンティーと、紅茶はカフェインレスでお願いするぜ!」
『であれば、お紅茶はこちら一足先に冬のベリーブレンドはいかがでしょうか。りんご、ハイビスカス、ローズヒップ、ストロベリーリーフなど華やかな香りを合わせ、赤めの水色が美しいフルーティーな香りがお楽しみいただけます』
 ではそれで、とオーダーを終えればあとは待つだけ。
「ふー……やっと落ち着ける。しかし、こうして本だけで見てたアフタヌーンティーが味わえるなんて、生きてりゃ人生何が起こるか分からねーにゃー♪」
 ディアボロスになる前からカルメン自身、そう満ち足りてはいなかった。だから出てしまった一言だが、その瞳が過去を想うのは一瞬。
 ぐるりと首を回して肩を回して伸びをして、花を擽る薔薇の甘い香りに笑って謳歌する。新宿島へ辿り着いて覚えた“楽しいを今楽しむこと”を優先できるようになったから。
 秋の薔薇を楽しみ、ひらりとテーブルへ落ちてきた紅葉を楽しんでいるうちに“お待たせいたしました”と運ばれてきた三段のタワーならぬティースタンドには、結われた赤いリボンがアクセント。
 見事な手腕で高い位置から注がれる紅茶はふんわりと甘酸っぱい手を伸ばしたくなるベリーの香り。
 ティースタンドのケーキも乙女心を刺激するには十分なデザインだし、此処へ案内されるまでにちらりと目についた人々の誰もが“美味しい!”と喜んでいたのを見たせいか、ワクワクしてしまう。
「じゃ、最初は――これ!」
 紅茶を注ぎ下がったウェイターを見送ったカルメンが一番最初に手に取ったのはほわりと香ばしい匂いの南瓜のスコーン!
 ぱっくりと記事が膨らむ過程でできた“狼の口”は美味しい証拠でスコーンを割るライン。ナイフを入れるか迷って手で割ればあっさり割れ、ふんわりと昇る焼きたての香りは何とも言えず胃を擽る。
「おっと、あちち……オーブンから出てきたばっかりか? じゃ、マスカルポーネクリーム……っと!」
 柔らかに甘く香る南瓜にカルメンが選んだのはマスカルポーネクリーム。甘味よりも足りないコクを足し一口食めばサクふわの食感と微かな南瓜の甘味、潜んでいた種のカリカリ感、クリームのコクが合わさる美味しさに震えてしまう。
「(やっぱキャンディーをテーマにしてるだけあって、華やかだ。素朴なスコーンにもアクセントをつけてるし……)」
 まるで飴の宝石箱。
 髑髏のステンドグラスクッキーには真っ赤と透明のオッドアイ。秋の日差しに翳せば瞬くそれを見上げ気になるのはレシピ。
「おぉ……綺麗だにゃー♪ んでもどうやって作るんだろ?」
 スマホで調べれば出るだろうか? それともいっそ尋ねてみるか。思案しながら楽しむ紅茶は鼻に抜けるベリーの甘酸っぱい香りを酸っぱ過ぎないローズヒップとリンゴがやんわりと導き心地よい。
「――そうだ、林檎つながりでっ」
 食べやすいようカットされたりんご飴をざくりと食めばジューシーな林檎とカリカリの飴!
「美味い……! あ、そういえばこのクレープ、中身は――青!?」
 真っ黒なクレープをそっとナイフで捲れば顔を出したのは人工的――とまではいかない青いクリーム。最近注目されていたバタフライピーなどのハーブだろうか? そう思いつついざ実食。
「……ブルーベリッ、ひゃっぱちぱちする……!」
 黒いクレープ事態に目だった味が無いことから察されるのは竹炭などが用いられたということ。
 ほんのわずかなハーブの苦味からバタフライピーが使われているのは確かだが、甘酸っぱさはブルーベリー。一足早い春にカルメンが微笑みそうになった時、パチン! と口の中で弾けた何か。
 パチパチキャンディ―が口を閉じても音がするほど弾け、最初は驚いたものの食べきる頃には楽しくなってしまう。
 それもこれもと楽しんで、オバケのミニケーキには星仰ぐ金平糖の瞳。黒猫カップケーキはチョコレートでお顔が描かれ、中はコットンキャンディーと同じく粗糖で甘すぎず食べやすい味わい。

 カップを傾ける乙女の休息時間はゆったりと。
 “ご馳走様♪”という頃にはきっと、素敵なエネルギーがチャージされているから。
 
 
 
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
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エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
1:ティータイムへ


ヴィハニールさんにメリーちゃんをお誘いしてみたく
もしよろしければ、お茶会にお付き合いくださいだ

仮装の兵隊さんで行こう(南瓜SDの大陸軍軍服)
帽子を少し持ち上げて、一礼

ハッピーハロウィン!
街は賑やかだな
素敵ないでたちでいらっしゃる
今日の貴方は――?
いかな兵士も手を取り合う日であればいい

テーブルを囲もう
綴り、描く、色彩
ヴィハニールさんには密かに親近感であった
メリーちゃんにはお菓子……て、手紙のほうがいいのかな
ヴィーさんとお呼びしても?

日頃の案内の御礼を
とても世話になっている

七曜の戦を終えて……
忙しい日々だが、それでも、取り戻した大地をこの目で見たり
東京の人たちの思いを聞いたり、触れ合ったりして
……またがんばらないとって思うんだ

ゆったりお茶を飲む時間はなんて貴重なんだろう

へえ、このクッキーきれいだ……ステンドグラス好きなんだ
遠く馴染んだ街の景色を思いだす
このケーキ楽しい、コットンキャンディーはほんとに糸みたいだ
ふわりとろける味わいに思わず綻んで、豊かな香りの紅茶と合わせよう


●光に形を求めるならば
 パラドクストレインを降り際、ふとエトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)が帽子を上げ一礼をした。
「お気をつけて、ごゆっくり羽を伸ばしてきてください」
「ありがとうごうざいます。ではヴィハニールさん、メリーちゃん、もし良ければお茶会にお付き合いください」
『メェ!』
 いつもと変わらず柔らかに微笑むみ告げられた言葉に、一瞬出遅れたのはヴィハニール・アリャン(綴り手・g03389)のみ。
 メーラーデーモンのメリーちゃんはといえば、お茶会への誘いをくれたエトヴァへ上品にカーテシーをして行く気満々準備万端。じっとヴィハニールを見上げていたが“えっと”やら“あの”やら。驚きと戸惑いで右往左往しているヴィハニールに溜息を一つ。
 仕方が無いわね、と言わんばかりにヴィハニールの膝へマジカルロッドランスをフルスイング!
「?! ぐはっ……」
『メーエ!』
「ヴィハニールさん!」
 後にヴィハニールは語る。
 “人間は突然驚きの展開があるとついていけない時があるんですよ、とメリーちゃんにも教えておくべきでした”と。



「――先程はとんだ失礼をしてしまいすみませんでした」
「いや、こちらこそ。まさか……ふふ、あぁも驚かれるとは」
 クスクスを笑うエトヴァに恥ずかしそうに手で顔を覆ったヴィハニールも最終的には苦笑い。
 今年のハロウィンは凛々しく兵隊さんの仮装をしたエトヴァの意匠はエトヴァの髪や瞳、翼に合わせてブルーと紺の縁取りに金の縁取りと装飾が美しい。
 ギャリソンキャップに飾られた金の羽ペンが凛々しさと愛らしさを引き立てていた。
「街はとても賑やかだったな」
「えぇ、いやあ支度をした甲斐がありました」
 微笑み合って思い出すのは此処にたどり着くまでに幾度も見た人々の笑顔と、何度も聞いたトリックオアトリート、そして交換してきた飴の山。
「そういえば、今日の貴方も――……?」
「ふふ。私今年は迷いまして、カミーユさんと交換を」
 何か思い出しているの喉を鳴らし笑ったヴィハニールが、“彼女は案外照れ屋でして”と言われ、改めてエトヴァは見て気が付いた。言葉通り彼らは日頃纏うものを交換したのだと。
「なるほど。たしか彼女は“ラ・ピュセル”の……」
「えぇ」
 時逆が起こる以前の現代では、エトヴァが掲げる旗を国旗とする国に“ラ・ピュセル”は含まれており、未だ安定はしていない。そんな時代さえ乱す時逆の中で出会ったからこそ、エトヴァは思う。
「――いかなる兵士も、手を取り合う日であればいい」
「仰る通りです。幸いなことは、我々は手を取り合えていることかと」
 たしかに、と笑いあって、乾杯と掲げたカップからふわりと紅茶の薫香が立つ。
 メリーちゃんは紙の方が? と思案したものの案外本人は気にしておらず、器用にもお手紙でケーキをティップする、というメーラーデーモン界隈らしい何かを生み出してご満悦。
「ヴィハニールさん、ヴィーさん……と、お呼びしても?」
「勿論。光栄です」
 親しみを持つ喜びも、もたれる喜びも、相手がいればこそ。
 そうして告げられた日頃の感謝は気づけば“いやいや”とお互いお返しし合う様になれば小さな額にきゅっと皺を作ったメリーちゃんに突かれて終わりを迎え、気づけば二人の話は七曜ののちの今へと至る。
「あの大きな戦――七曜の戦いを経て、たしかに忙しい日々ではある。それでも、取り戻した大地をこの目で見たり、東京の人たちの思いを聞いたり、触れあって……まだまだがんばらねばならないとって、思ったんだ」
 気づけばエトヴァはタイミングよく相槌を打つヴィハニールに、日々世界を飛び回り感じていた心と言葉を少しずつ溢していた。
 頑張っているのは自身だけではないのは当然、沢山の友人も同じように世界を飛び回っている。同時に、いつ何時も微笑みを崩さない目の前の騎士も。
「をれで気付いたよ。……こうしてゆったりとお茶を飲む時間は、なんて貴重なんだろうと」
「――エトヴァさんと皆様が勝ち取った結果の一つが、今日なのですね」
 未だ、戦いの先が見えないことはお互いに知っている。
 未だ手の届かないことがあることも、お互い重々承知。
「絶え間なく風は吹いています。足を止めないことには、途方もない勇気がいる。そんなあなた方を羽休め出来る方へ、よき風に乗れる方への手助け――それが我々です」
 “つまり飛び続けるには今日が必要ということです”そうして、気づけば空だったエトヴァのカップは鮮やかな水色の紅茶で満たされ、差し湯をとオーダーするヴィハニールは笑っていた。
 “分かる”からこそ微笑みあって、頷けば視線を向けたのは机上のスイーツ。その中でも一際エトヴァの興味を惹いたのは髑髏のステンドグラスクッキー。
 手のひら大の大き目のクッキーには青と黒――ではなく、手に取り透かして、初めてそれが紺だと分かる。
「へえ……このクッキー、きれいだな。……俺、ステンドグラス好きなんだ」
 日差しを通せば表情の変わる色硝子を模した飴。
 丁寧な作業が施されているクッキーから、ふとエトヴァの脳裏を過るのは遠く馴染んだ街の景色。
「それにこのオバケも、ヴィーのとは表情が違うんだな」
「手作りだそうですよ」
 この土地を奪還してくれたディアボロスへの、言葉にしない感謝の印。丁寧な仕事の一つ一つはこの土地あってこそ、のびのびと再開できたという心を込めて。
「すごい、コットンキャンディーは本当にふわふわ。うん、糸のようだ」
 食めばわかる丁寧な仕事は行き届き、飲みやすい紅茶が合わせられていることで、茶会自体をひどく心地よく過ごせる。
 目立っていない、しかし全て円滑にかみ合っていることに意味がある。
 
「穏やかな今日に乾杯、だな」
 柔らかな秋の陽光がゆったりとした時間い温もりを抱かせる。
 
 
 
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【パラドクス通信】がLV3になった!
効果2【命中アップ】がLV3になった!

最終結果:成功

完成日2023年11月17日