リプレイ
ポーリーン・フォレット
『老賢竜マナスヴィン』、ね
つまりご年配のドラゴンって事よね?
年寄り同士仲良く……は出来そうにないわね、残念だわ
賢い相手にはシェストくんの言う通り早々に力でねじ伏せるのが良いわよね
でも私もおばあちゃんですし、アイリーンもか弱いからそういう戦法はちょっと無理かしらね?
だったら……『リピートベイン(竜)』を誘ってみようかしら?
攻撃の瞬間に相手の攻撃を再現することに専念してくれるなら考える隙もそこまで出来ないんじゃないかしら?
な~んて、そんな感じだと助かるんだけど…いかがかしら?
それにこっちはアイリーンと力を合わせた二人がかりでの『神聖光輝陣』なのよ
そう簡単に真似されるとヘコんじゃうわぁ
それに歴史知識は負けちゃうけど最新情報なら負けないのよ!
新宿島のアイドルたちのダンスのステップを真似て動いてみたりして
頭が良い人って……いいえ、この場合は竜かしらね?
細かいところまでよく考えてくれたりするじゃない?
意味のない、というかただの趣味の動きだけど思考のリソースを割いてくれたら儲けものね!
峰谷・恵
「後続が追いついてくる前に敵の第一陣をできる限り撃破する。やること自体はシンプルだね」
可能な限り連携を取る。アドリブOK。
キャメロット城方向へダッシュで向かい、接敵次第攻撃を仕掛ける。味方が先に接敵したら急ぎそちらへ合流する。
初手は敵に小細工される前に一気に接近して竜将骸剣での極光撃を叩き込み、押し込んで味方が攻撃する機会を作る。
敵の反撃は後方へ跳び退きながらLUSTオーラシールドで防御して可能な限り受ける衝撃を抑える。
その後は味方の攻撃で敵が態勢を崩した所に極光撃を叩き込んで敵が策を考える前に畳み掛ける。
最後は一気に踏み込んで竜将骸剣で攻撃すると見せかけ、至近距離から撃竜海戦装ヴィントホーゼの主砲副砲一斉発射による極光撃を放つ。
「年寄りの冷や水させるなんてキャメロット城内に残ってるのは随分腰が重いやつらだね」
「対ドラゴン武器は剣だけじゃなくてね。竜巻(ヴィントホーゼ)で墜ちろ!」
八雲・譲二
※アドリブ連携歓迎
キャメロットの結界が破れたか、本当に断片の王に手が届けばいいんだが。
本来の歴史で語られるアーサー王伝説によれば、有名な奴も含め円卓の騎士はまだ結構いる筈
スピード勝負だが警戒も怠らないよう気を付けておくぜ
キャメロット方面に出撃、シェスト氏の言ってた老賢竜が見えたら積極的に前に出て臨戦態勢を取る
考える隙を与えないよう力でねじ伏せろ、だったか。おうよ、俺向きの依頼だよ
ただちょいと戦い方が読めなくて不穏だな。その細腕で老木を振り回してくるとも思えん、口枷があるからブレスも無さそう
まあいい。常に動きつつ『光輪ラテアート』で次々に連撃を入れる!
反撃でこっちの技の再現攻撃が来たら可能な限りフライパンで弾く
成る程な、だが練習中に魔法陣を出しミスって自分に当てたことは実際あるから慣れてるぜ
ところでこいつ俺よりアート高いんだよな、魔法陣まで再現されるか?
…クソ、めっちゃ綺麗なフリーボアリーフだ。そこは負けたわ
「若い奴には負けぬ」精神か、こっちのやる気を奮い立たせてくれて感謝するぜ、爺さん!
●攻城の足がかり
八雲・譲二(武闘派カフェマスター・g08603)はキャメロット城を琥珀色の瞳で見つめながらそこへ向かって走る。
「キャメロットの結界が破れたか、本当に断片の王に手が届けばいいんだが」
譲二の隣を走る峰谷・恵(フェロモン強化実験体サキュバス・g01103)はそれに笑ってうなずいた。
「この作戦が成功すれば、後は攻城戦だ。そう遠くない未来に手が届くんじゃないかな」
「しかし本来の歴史で語られるアーサー王伝説によれば、有名な奴も含め円卓の騎士はまだ結構いるはずだ。スピード勝負だが警戒も怠らないよう気を付けた方がいいかもしれん」
「それもそうだね。……ところで、ポーリーンさんは大丈夫?」
恵が黒い瞳を向けた後方ではポーリーン・フォレット(エルフのおばあちゃん・g06164)が息を切らしながら何とか二人の後を追っていた。ポーリーンのサーヴァントであるオラトリオの『アイリーン』も心なしか少し疲れた表情をしている。
「ええ……。おばあちゃんだけど、私も復讐者ですから。まだまだ、大丈夫よ!」
そう言いながらポーリーンは緑色の瞳を細めて笑って見せた。
その時復讐者たちに影が落ちる。反射的に空を見れば上空から青い竜が降って来ていた。それは立ち止まった三人の目の前にドスンと大きな音を立てて着地する。
「やれやれ、若者は行動が早いのう。しかしこれ以上先に行かせるわけにはいかぬのじゃ」
木の幹を杖にしてその老賢竜は復讐者たちを見下ろした。
「『老賢竜マナスヴィン』、ね」
呼吸を整えながらポーリーンはドラゴンを見据える。
「いかにも、ワシがマナスヴィンじゃ。お主らは復讐者じゃな?」
「ええ、そうよ。年寄り同士仲良く……はできないわよね、残念だわ」
仲間たちがすでに戦闘態勢に入っているのを見て苦笑して彼女もそれにならう。
最初に動いたのは恵だった。ジェネラル級ドラゴンの骸の一部を利用して強化した『竜将骸剣』を手に敵に肉薄。それに森羅万象の気とマナを集めオーロラのような美しい軌跡を描いて相手に斬撃を叩きこむ。
「年寄りの冷や水させるなんてキャメロット城内に残ってるのは随分腰が重いやつらだね」
右足を切り裂かれた竜はそれでもまだ平然と立っていた。
「何、老い先短い命を懸けて若者に道を示すのも老いぼれの使命じゃよ。――竜鱗兵よ、この者を滅せよ!」
マナスヴィンの声に応えて精鋭の竜鱗兵たちが恵を取り囲むように召喚される。彼らは統率の取れた動きで一斉に彼女を攻撃した。
恵は囲まれた状態では回避は困難だと判断。手の甲につけた発振器から闘気を発生させて作る『LUSTオーラシールド』でそれを防ごうとする。
「っ!」
精鋭と呼ばれるだけありシールド越しでも四方から衝撃が伝わりダメージを受けてしまう。だが何とか被害は最小限で済ませる事ができた。
一方マナスヴィン本体は恵の攻撃後に間髪入れず攻撃を受けていた。老賢竜の足元にラテアートのリーフのような魔法陣が出現。そこからティースプーン型の光弾が放たれ敵に直撃する。
「考える隙を与えないよう力でねじ伏せろ、だったか。おうよ、俺向きの依頼だよ」
それはアンティーク喫茶の店主である譲二のパラドクスだった。琥珀の瞳が輝いている。
「ぐぬう……! 魔術でワシに勝とうなど、百年早いわ!」
腹部に光弾を受け大きなダメージを負いながらもマナスヴィンは先程受けたパラドクスを再現し譲二の足元にリーフ型の魔法陣を出現させる。
「……クソ、めっちゃ綺麗なフリーポアリーフだ。そこは負けたわ」
描くのが難しいラテアートを簡単に真似されて悔しげな表情をしつつ譲二は『愛用のフライパン』を構えた。それで魔法陣から飛び出してきた光弾を見事に地面へと弾き返す。
「あいにく練習中に魔法陣を出しミスって自分に当てたことは実際あるから対処は慣れてるぜ」
そしてその頃にはポーリーンとアイリーンの詠唱も終わっていた。
「二人がかりの『神聖光輝陣』よ!」
マナスヴィンの周囲に聖なる浄化の結界を展開。敵の全身を光が焼く。
「ぐうっ! ……まだ、倒れる訳にはいかぬのじゃ!」
瀕死の重傷を負いながらもマナスヴィンはその攻撃すらも再現する。
「歴史知識は負けちゃうけど最新情報なら負けないのよ!」
ポーリーンは新宿島に来てからアイドルの応援に熱を入れていた。推しであるアイドルのダンスを真似てステップを踏み老賢竜の思考を乱させようと試みる。しかし特別にダンスが得意なわけではない彼女のステップはお世辞にもうまいとは言えなかった。右にフラフラ左にヨロヨロ。
「ぬう、なんと奇怪な……! 先が読めん」
だが逆にそれが功を奏した。本人にすら思い通りにできない動きのおかげで攻撃の範囲から外れられたのだ。
マナスヴィンがポーリーンの動きに気を取られている隙に体勢を立て直した恵が再び竜ににじり寄る。
「っ……小癪な!」
老賢竜は素早くそれに気がつくと恵と自身の間に竜鱗兵を召喚。近衛兵たちは攻撃させまいと彼女に武器を振り下ろす。
恵は不敵に笑って後方に跳び退く。
「対ドラゴン武器は剣だけじゃなくてね。ヴィントホーゼで墜ちろ!」
剣から海戦装を基にドラゴン用に設計、製造した『撃竜海戦装ヴィントホーゼ』に持ち替えオーロラの軌跡を描く砲弾を放つ。それは竜鱗兵ごと敵を撃ち抜いた。
竜の巨体はついに地面に伏す。
「若者たちよ、後は任せたぞい……。最期に目立てて、ワシは満足じゃ……」
「『若い奴には負けぬ』精神か、こっちのやる気を奮い立たせてくれて感謝するぜ、爺さん」
譲二の言葉にわずかに笑ってマナスヴィンは息絶えた。
こうして復讐者たちは優秀なアヴァタール級ドラゴンの内の一体を討伐する事ができた。他のドラゴンは仲間たちが倒すと信じて彼らは新宿島へと帰還したのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【クリーニング】LV1が発生!
【エイティーン】LV1が発生!
【スーパーGPS】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
【リザレクション】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!