ピレネー山脈の撤退軍を討て

 《七曜の戦》の敗北により、大陸軍は、イベリア半島の戦線の維持を諦め、イベリア半島の軍勢を本国に戻す事を決断したようです。
 分散配置していた戦力を集中させる事で、今後の反攻作戦の準備を整えようというのでしょう。
 グランダルメが撤退した後のイベリア半島は、火刑戦旗ラ・ピュセルによって制圧されていく事が予測されます。
 おそらく、ナポレオンは、イベリア半島と引き換えに、ジャンヌ・ダルクと『対ディアボロス同盟』を成立させる事も企図している筈です。

 しかし、このイベリア半島の戦力の撤退は、予定外の行動であり、かなりの強行軍で行われる為、統制が取れていません。
 特に、険しいピレネー山脈を移動する敵は、各個撃破の絶好の機会と言えるでしょう。
 フランス北部に戦力を集中させるという、ナポレオンの大戦略を打ち砕くためにも、ピレネー山脈を撤退する敵軍に大打撃を与えてください。
 撤退する烏合のトループス級を叩きつつ、撤退の指揮を取るアヴァタール級を撃破していく事で、敵に大打撃を与える事が出来ます。

 期日までに成功したシナリオが8本以上であれば、大参謀『バティスト・ジュールダン』との決戦が可能になります。
 16本以上成功させれば『ジャン・ランヌ』元帥との決戦も行う事が出来ます。


ジャン・ランヌ

バティスト・ジュールダン

奏者は多いに越した事は無い(作者 柊透胡
5


#断頭革命グランダルメ  #ピレネー山脈の撤退軍を討て  #イベリア半島  #ピレネー山脈  #バティスト・ジュールダン  #ジャン・ランヌ 


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「本国からの撤退命令ですか」
 『断頭革命グランダルメ』サラマンカ要塞――イベリア半島の要衝を預る、2体のジェネラル級自動人形が差し向い。何れも表情が硬いのは、『人形』である故ばかりでは無い。
「パリがディアボロスに奪われ、ミュラ殿がナポリを奪われ撤退したという事だ。これ以上、イベリア半島に戦力を置いておく事はできまい」
「しかし、エルドラードがスペインを制する事は、なんとしても避けねばならなかったのでは?」
 バティスト・ジュールダンの言葉も尤もだ。
 これまで、『大航海時代の偉人』の『黄金海賊船エルドラード』参入を警戒していたからこそ、グランダルメはスペイン防衛を方針としていた。
「優先順位の問題だ。それに、エルドラードからイベリア半島を護る手も既に討っているそうだ」
「どちらにせよ、私たちに拒否権はありませんね」
 ジェネラル級であろうと、格上の命令には逆らえない。沈着なジャン・ランヌの言葉に、バティスト・ジュールダンは帽子を被り直して溜息1つ。
「ですが、撤退中にディアボロスの襲撃を受ければ、被害は免れません」
 大陸軍がイベリア半島から撤退するには、険しいピレネー山脈を越えねばならぬ。山越えの準備を万全に調えるには、時間が無さ過ぎる。
「ある程度の被害は織り込み済みではある。だが、君の采配で、少しでも多くの戦力を本国へ送って欲しい」
「心得ました。あなたと、そして精鋭軍だけでも必ず、本国に送り届けましょう」
 元帥を見返し、大参謀は静かに肯く。
(「たとえ、その為に多くの部隊を囮として、使い潰したとしても……」)
 目的遂行の為の冷徹な計算、決意をおくびにも出さず。

「着々と各個撃破中の『ピレネー山脈の撤退軍』の案件だが……私からも1件、時先案内を」
 新宿駅グランドターミナル――プラットホームに出現したパラドクストレインの傍らに佇むのは、扶桑・深汐(竜操提督・g09817)。凛然とした面持ちで、集まったディアボロス達を見回す。
「《七曜の戦》を乗り越え、我々ディアボロスは、最終人類史に多くの大地の奪還に成功した……勝利する陣営があれば、負け越す陣営があるのも必定。元より『断頭革命グランダルメ』は、皆の奮闘により、その戦力を大きく減衰させていたが……《七曜の戦》を経て、その状況は更に顕著となっている」
 首都であるパリはディアボロスに奪還され、キングアーサーでの戦いで大きな戦力を失い、イタリアも『蹂躙戦記イスカンダル』に奪われてしまった。『火刑戦旗ラ・ピュセル』との同盟も、やはりディアボロスによって阻止されている。
「この状況を打開すべく、大陸軍は戦力の糾合を目指しすようだが……無論、これを許す必要は無い」
 現在、グランダルメは、《七曜の戦》で『黄金海賊船エルドラード』より防衛を果たしたイベリア半島を放棄。駐留していた軍勢を、本国に帰還させようとしている――以上、『ピレネー山脈の撤退軍』が生じる背景だ。
「イベリア半島からの撤退に、ピレネー山脈越えは不可避だからな……この撤退軍は、ディアボロスと因縁のある『ジャン・ランヌ元帥』と、大参謀の称号を持つ『バティスト・ジュールダン』のジェネラル級2体が指揮を執っている」
 現状、ディアボロスも『バティスト・ジュールダン』に手が届く部隊数を撃破してきているが、『ジャン・ランヌ』との決戦も望むならば、更に多くの部隊の各個撃破が必要だろう。

「基本の作戦はこれまでと変わりない。敵のピレネー山脈越えのタイミングを狙うのが、最大の好機だ。ここを逃す手はないな」
 ディアボロスは、敵の移動経路を先回りするようにパラドクストレインで移動し、撤退中の大陸軍を迎撃、及び撃破する事になる。
「撤退軍は、指揮官であるアヴァタール級と精鋭部隊、その精鋭部隊が護衛する大群のトループス級という編成になっている。哨戒行動で先んじんて敵部隊を発見、奇襲する事で優位に戦えるだろう」
 今回各個撃破を目指す撤退軍の指揮官は、アヴァタール級淫魔『模造薔薇ヴィオ・ロジーヌ』。己が感情を露にするのを良しとせず、いっそ自動人形めいた無表情であるが、部隊の撤退させるのに、その身を犠牲にするのも厭わない。
「精鋭である『フリアン・ドール』の部隊も又、大群のトループス級『人形音楽隊』を護ろうと動く」
 大陸軍の糾合を阻止するには、大群のトループル級の数を減らすべきだが、トループス級から掃討する従来の戦い方では、苦戦するかもしれない。
「敵の全滅が難しいと判断した場合、敵の指揮官の撃破を優先するのも良いだろう」
 他には、先に『模造薔薇ヴィオ・ロジーヌ』撃破してから、トループス級を追撃して可能な限り撃破する――という作戦もあり得る。戦闘を仕掛けるタイミングが、肝心となって来るだろう。

「《七曜の戦》に於けるディアボロスの勝利は、クロノヴェーダに大きな脅威となっている」
 特に『断頭革命グランダルメ』は隣接するディヴィジョンに幅広く手を伸ばしていたが、ディアボロスの活躍もあって、そのほぼ全域で損失を出してしまった。
「勝ち取った優位を失わなぬよう、大陸軍が立ち直るより先に多くの打撃を与え、断片の王『人形皇帝ナポレオン』を追い詰めて欲しい」
 撤退軍の撃破のみならず、ランヌ元帥や大参謀ジュールダンの討伐が叶えば、その打撃の大きさは計り知れない。
「――諸君の健闘を祈る」

 イベリア半島の付け根付近を、約430kmに渡って連なるピレネー山脈――その峻険を必死に往く部隊の大半は、か細い四肢が頼りなさげなトループス級自動人形『人形音楽隊』だ。
「……アッ!?」
 今にも、細道から足を踏み外し掛けた1体を、厳つい腕が軽々と支える。ゴリラのような外見の『フリアン・ドール』は同じトループス級自動人形でありながら、過酷な作戦や地形の踏破にも優れた精鋭なのだ。
「ご、ごめんなさい……」
「……」
 小声で謝る人形音楽隊に、フリアン・ドールは何も言わなかったが、励ますように軽く背中を叩いてくれた。
「……口より、足を動かす」
「は、はい!」
 部隊の指揮官、アヴァタール級淫魔『模造薔薇ヴィオ・ロジーヌ』も最低限しか口を開かない。
 ――――♪
 だが、音量を落としたピチカートで、人形音楽隊達を鼓舞するように行進曲を奏で続けている。
「隊長さんの演奏、すごいな……」
「あの強そうな自動人形さんも……捨て石にされてもしょうがない僕たちを、守ってくれるなんて」
「……お前達は」
 ふと、ヴァイオリン演奏を止めたヴィオ・ロジーヌは、独り言のように、ぽつりと呟く。
「淫魔の代替として、生み出されたのだろう?」
「あ、う、うん……」
「あんまり、上手くいかなかったけど、ね……」
 淫魔の十八番、音楽による支配の再現を目指して創られた『人形音楽隊』であったが、所詮は急造品。上層部が満足する性能には程遠い。
 だが、ヴィオ・ロジーヌは小さく頭を振る。
「奏者は多いに越した事は無い……淫魔の代替というなら、私とお前達は、兄弟にも等しい。皆で戻ろう、本国に」
「!!」
 ――甚く感動した人形音楽隊達が、大いに奮起したのは、言うまでもない。


→クリア済み選択肢の詳細を見る



POW  ジェットストリーム・アサルト

技能:破壊/砲撃/制圧射撃 (各17LV)

装備した武装から絶え間なく砲撃し続ける事で、敵の連携行動を解き、陣地ごと殲滅します。
(元パラドクス:アナイアレイション)

SPD  フリアンプレッシャー

技能:グラップル/破壊/地形の利用 (各17LV)

地形を縦横無尽に踏破しながら、敵の体を掴み上げ、急加速して壁や地面に叩きつけます。
(元パラドクス:インビンシブルプレッシャー)

WIZ  グランダルメ・クレイジー・コンチェルト

技能:演奏/演説/気絶攻撃 (各17LV)

各種大型管楽器型砲から奏でられる天地鳴動するかのような大陸軍の正義の意志を宿した行軍歌を響かせる事で、敵の心身に大きな重圧を与えます。
(元パラドクス:開闢と熱狂のシンフォニー)

特殊ルール この選択肢の🔵が👑に達すると、この敵集団を倒す。完結までにクリアしていない場合、この敵集団は撤退する。
👑7 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​


POW  衝撃音波

技能:気絶攻撃/演奏/歴史知識 (各17LV)

指揮棒を振るうことで大音量のオーケストラが奏でられて、その大音量の衝撃波で敵を攻撃する。
(元パラドクス:音神降臨)

SPD  超音波刃

技能:斬撃/演奏/歌唱 (各17LV)

指揮棒を振るうことで耳に響く甲高い音と共に超音波の刃を放って敵を攻撃する。
(元パラドクス:断頭フォルテッシモ)

WIZ  不快音波

技能:演奏/統率/精神攻撃 (各17LV)

指揮棒を振るうことでガラスを引っ掻いたような非常に不快で精神を蝕み崩壊に導く音が響き渡って敵を攻撃する。
(元パラドクス:白鳥の湖)

特殊ルール この選択肢の🔵が👑に達すると、この敵集団を倒す。完結までにクリアしていない場合、この敵集団は撤退する。
👑11

→クリア済み選択肢の詳細を見る


●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【飛翔】
1
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。【怪力無双】3LVまで併用可能。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【トラップ生成】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の空間を、非殺傷性の罠が隠された罠地帯に変化させる。罠の種類は、自由に指定できる。
【光学迷彩】
1
隠れたディアボロスは発見困難という世界法則を発生させる。隠れたディアボロスが環境に合った迷彩模様で覆われ、発見される確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【壁歩き】
1
周囲が、ディアボロスが平らな壁や天井を地上と変わらない速度で歩行できる世界に変わる。手をつないだ「効果LV×1人」までの対象にも効果を及ぼせる。
【平穏結界】
1
ディアボロスから「効果LV×30m半径内」の空間が、外から把握されにくい空間に変化する。空間外から中の異常に気付く確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【完全視界】
1
周囲が、ディアボロスの視界が暗闇や霧などで邪魔されない世界に変わる。自分と手をつないだ「効果LV×3人」までの一般人にも効果を及ぼせる。
【建造物分解】
1
周囲の建造物が、ディアボロスが望めば1分間に「効果LV×1トン」まで分解され、利用可能な資源に変化するようになる。同意しない人間がいる建造物は分解されない。
【パラドクス通信】
2
周囲のディアボロス全員の元にディアボロス専用の小型通信機が現れ、「効果LV×9km半径内」にいるディアボロス同士で通信が可能となる。この通信は盗聴されない。
【通信障害】
1
ディアボロスから「効果LV×1,800m半径内」が、ディアボロスの望まない通信(送受信)及びアルタン・ウルク個体間の遠距離情報伝達が不可能な世界に変わる。
【防衛ライン】
3
戦場が、ディアボロスが地面や床に幅10cm、長さ「効果LV×10m」の白い直線を出現させられる世界に変わる。敵はこの直線を突破できず、上空を飛び越える場合、最低「効果LV」分を要する。直線は戦場で最初に出現した1本のみ有効。

効果2

【能力値アップ】LV1 / 【命中アップ】LV2 / 【ダメージアップ】LV4 / 【反撃アップ】LV1 / 【先行率アップ】LV1 / 【アヴォイド】LV3 / 【グロリアス】LV1

●マスターより

柊透胡
 こんにちは、柊透胡です。
 今回は『断頭革命グランダルメ』行きのパラドクストレインに、時先案内人扶桑・深汐がご案内致します。
 イベリア半島を目指すキマイラウィッチがいる一方、本国に撤退する大陸軍はピレネー山脈越えの最中です。各個撃破していきましょう。

 敵はアヴァタール級淫魔『模造薔薇ヴィオ・ロジーヌ』率いる撤退軍の1つです。精鋭のトループス級『フリアン・ドール』に護衛されながら、『人形音楽隊』が大群で移動しています。

 まずは「①敵部隊哨戒任務」。標的となる撤退軍を捜して下さい。広大なピレネー山脈の山中で、敵の移動経路を先回りするようにパラドクストレインで移動、撤退中の大陸軍を迎撃する事になります。
 TOKYOエゼキエル戦争から離散した『ヘルヴィム直属軍』が、各世界のクロノヴェーダ政略に、対ディアボロス戦略を広めています。残留効果【飛翔】や【使い魔使役】などの使用は、より慎重に行う必要があるでしょう。

 ②👾護衛するトループス級『フリアン・ドール』
 ③👾大群のトループス級『人形音楽隊』
 ④👿アヴァタール級との決戦『模造薔薇ヴィオ・ロジーヌ』
 撤退軍のアヴァタール級は、部隊を撤退させる為に前線に出てきます。又、護衛のトループス級は、アヴァタール級では無く、大群のトループス級を護ろうとします。
 結果、アヴァタール級が健在の場合は、大群のトループス級と護衛のトループス級の戦闘判定で🔴が出やすくなります。
 更に、護衛のトループス級が健在の場合、大群のトループス級は更に🔴が出やすくなります。
 従来と判定基準が異なりますので、ご注意を。

 攻略完了に必要な成功数を大きく超過しての採用は致しません。上手く役割分担して頂ければ幸いです。
 それでは、ピレネー山脈より、皆さんの熱いプレイングをお待ちしています。
77

このシナリオは完結しました。


『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。


発言期間は終了しました。


リプレイ


エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎

ジュールダンの采配は、面倒であるからこそ、初手の奇襲を成功させたい所
部隊全員、囮に見えてしまうな……

【パラドクス通信】でラズや仲間と情報共有し
手分けして哨戒を行う

地形の参考程度に、ピレネーの地図を事前調査
方位磁石と合わせ、イベリア方面から、行軍が通れそうな道筋に目星をつけつつ哨戒

両面迷彩コートと帽子を纏い【光学迷彩】【平穏結界】をお借りしよう
樹々や岩影、山肌の高所側や死角など、地形の形状を利用して身を潜めつつ周囲を索敵
双眼鏡で偵察し、異変があればズームで観察
耳を澄ませば楽隊の音色を捉えるだろうか……
全く気配がなければ、一度隠れて樹上にあがるなど、早期発見の手立てを
崖の裏側や、山肌の窪みの死角も活用

峻険であれ、部隊が通れる程度の幅は必要か
消音靴と忍び足で物陰を伝い移動
集音機を耳につけ、足音や声、音色がないか傾聴
衣装など不自然な色、気配が見つかれば、ルートを割り出し行軍の待ち伏せに繋げる

同行の仲間へ通信で敵を発見次第伝えて
仲間が見つけた潜伏場所へ静かに潜み、次の奇襲に繋げよう


ラズロル・ロンド
アドリブ連携歓迎

トループス一体でも本国合流させたいのか…
ワラワラ散らばるトループスで時間稼ぎしたい陽動目的なのか…なんにしても面倒極まり無いな
手早く片付けたい

エトヴァや仲間達と【P通信】で情報共有しつつ索敵していこう
森林迷彩と岩肌色の迷彩のリバーシブルマントを準備し環境で使分け
【光学迷彩】など使える効果を使い【平穏結界】で更に見つかり難くする
森や岩陰に潜みつつ双眼鏡で敵発見を試みる
気付かれないよう双眼鏡には迷彩メッシュ布を被せ反射防止
他にも新宿島持参の迷彩色パラボラ集音器を使い
密かに鳴る音楽の発信源を探ろう
発見後は30m以上の距離を保ちつつ
会話から行動の情報収集できたらいいな


他にも戦闘に向きそうな地形や襲撃ポイントに目星をつけておこう
敵に散らばって逃げられるのも厄介だしね…

岸壁に囲まれた谷とか
前後ろにしか道が無かったり
上から奇襲できるような場所があったらいいな
一気に敵を殲滅出来る場所を把握したい
通信で敵発見を聞けば
救援機動力で駆け付けよう

これ以上進ませないし
思惑は尽く叩き潰していくぞ


阿良々木・蘭
アドリブ、連携、大歓迎

ピレネー山脈越えするにはルートはほとんど決まっているからね
裂け目と言うか岩壁に囲まれた場所があるから
そこで待ち伏せすればいいかな
そこは狭くなってるから部隊を分断できるかもしれないし
岩壁の上に隠れていたら見つかり難いと思うし
【壁歩き】を使えばどんな険しい道でも普通通りと言わなくても歩けるから
【飛翔】対策として上空は警戒されているから
空を飛んでなければ大丈夫だと思うけど
飛翔で飛んで登るのはやめておいた方がいいのかな

開けた場所だから音量を落としても行進曲は聞こえてくるかな
来たらある程度はスルーして後方部隊から撃破していこう
先にたたくのは護衛のトループス級がいいのかな
先にアヴァタール級を倒すとトループス級に逃げられてしまうからね
アヴァタール級が前線に出てくるなら後方からたたく方がいいよね
これは今後の作戦なんだけど
【防衛ライン】で進路を断って割れ目に閉じ込めたいと考えているんだ


 ピレネー山脈山中――逸早く、撤退経路の先回りポイントに到着したディアボロス達だが、安全地帯に停車するパラドクストレインの特性故に、周囲に敵の気配はまだ無い。
「それにしても、撤退部隊全員、囮に見えてしまうな……」
 地形の参考にと、最終人類史から持参したピレネー山脈の地図を開くエトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)。
 ディアボロスによる撤退軍の各個撃破は、既に二桁に上る。エトヴァ自身、ピレネー山脈での戦闘経験は1度や2度ではない。
「『大参謀』の戦略か?」
 リバーシブルの迷彩マントを羽織り、ラズロル・ロンド(デザートフォックス・g01587)は小さく肩を竦める。
「本当に、トループス級の1体でも本国に合流させたいのか。それとも、ワラワラ散らばるトループス級で時間が稼ぎたいのか……本気の撤退にしろ、陽動にしろ、面倒極まり無いな」
 手早く片付けたいという言葉に、エトヴァも否やは無い。
「ジュールダンの采配が面倒であるからこそ、初手の奇襲を成功させたい所だな」
「ピレネー山脈を越えるルートは、ほとんど決まっているからね……裂け目と言うか、岩壁に囲まれた場所があるんだけど」
 阿良々木・蘭(紫君子・g02198)はモーラット・コミュのわっふるを抱っこしながら、エトヴァの横から地図を覗き込む。身長差80cmにして、ちょっと爪先立ちだ。
「確かに、散らばって逃げられると厄介だね。前後にしか通れない谷底とかで、上から奇襲出来そう?」
「うん。2世紀の間に大きく地形が変わってなければ……ここで、待ち伏せすればいいと思う」
 ラズロルの問いに、ぷにっとした指先が地図の一点を指差す。
「敵が、そのポイントをまだ通過していない事を祈ろう」
 まずは、手分けして哨戒だ。方位磁石で方角を確認し、イベリア方面を警戒する3人。
「情報共有は【パラドクス通信】で。【光学迷彩】は……仕方ないか」
「【平穏結界】なら用意したよ」
 迷彩コートを着込み、迷彩帽を目深に被るエトヴァ。木や岩、山肌の窪み等、自然の遮蔽物を利用して身を潜め、双眼鏡を覗いては敵影を捜す。
 同様に哨戒行動に勤しむラズロルに至っては、双眼鏡に迷彩模様のメッシュ布を被せてレンズの反射を防ぐ念の入れようだ。
(「岩壁の上に隠れたら、見つかり難いよね」)
 蘭は、自身の身長の何倍もありそうな岩壁を見上げて考える。
 敵はやはり、【飛翔】する者を警戒しているだろう。不用意に高度を取れば、何処から発見されてしまうか判ったものではない。
 故に、蘭が用意した残留効果は【壁歩き】。
(「これで、どんな険しい道でも歩けるからね」)
 但し、文字通りの効果で走れないので、まだ敵の気配のない今の内に登ってしまうのが良さそうだ。
(「……そう言えば、今回のアヴァタール級って淫魔だっけ」)
 行軍中にヴァイオリンを奏でている情報は、時先案内人経由で知っている。
(「開けた場所なら、行進曲、聞こえてくるかな」)
 小首を傾げて、耳を澄ませる蘭。
 一方、ラズロルが取り出したのは、パラボラ集音器。新宿島から持ち込んだそれは、然して大きく無い割に100m先の物音も聞き取れるスグレモノ。エトヴァも、イヤホン型の集音器を着けている。
 ――――。
 生憎、感覚が鋭敏となる残留効果は無く、ならば、目を凝らし、耳を澄ますディアボロス達。
(「峻険であれ、部隊が通れる程度の幅は必要か……」)
 果たして、『軍』の規模を考慮し、撤退経路に見当を付けたエトヴァが慎重に移動すれば――。
「――あ」
 風向きが変わり、聞こえてきたのは――繊細な音色。
『……俺にも聞こえた。そっちから来たかぁ』
 エトヴァに続いて、ラズロルも撤退軍の調べを捉えたようだ。
 ――――♪
 流石に会話の類までは判然としなかったが、程なく、双眼鏡越しに敵影を確認出来た。
 大半は細身の自動人形であり、その周囲に厳つい自動人形が何体か。その部隊を先導している唯一の淫魔が、アヴァタール級だろう。
『……良かった。待伏せポイント、上手く通ってくれそうだよ』
 幼げな安堵の声に頷き、エトヴァとラズロルも、蘭が潜む岩壁の上へ向かう。後は、敵が来るのを待つばかり――。
『これからの作戦なんだけど……』
 待ち伏せの間、『次』を見越して、蘭はパラドクス通信越しに提案する。
『残留効果の【防衛ライン】で進路を断って、閉じ込めたいな』
 【防衛ライン】は「戦場で最初に出現した1本のみが有効」だ。初期レベルの長さは10m。場所によっては、重ねる必要があるだろう。ちなみに、時間を掛ければ防衛ラインの上空を飛び越えられるので、絶対に突破されない訳ではない。
「先にアヴァタール級を倒すと、トループス級に逃げられてしまうから……アヴァタール級が前線に出てくるなら、後方から叩く方がいいよね」
 アヴァタール級は、部隊を撤退させる為に前線で戦おうとする。護衛のトループス級は、アヴァタール級では無く、大群のトループス級を護ろうとする。
 畢竟、アヴァタール級が健在の間、大群及び護衛のトループス級との戦闘は苦戦し易く、更に、護衛のトループス級が健在の場合、大群のトループス級にも手が出し難くなる。
『だから、ある程度やり過ごしたら……後方から撃破していかない? 先に叩くのは、護衛のトループス級がいいのかな……どっちにしても、戦いが始まったら、先頭のアヴァタール級も慌てて引き返してくるよね』
 ――現状では、作戦提案の1つに過ぎない。蘭の提案に乗るか否かは、実際に行動を起こしたディアボロス次第だ。
 尚、不利を承知でトループス級を地道に削っていくのが正攻法ながら、撤退部隊の堅固な防衛態勢とて、崩せない事は無い。行動を起こす『意思表明』の『タイミング』次第、ではあるが――。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​
効果1【パラドクス通信】LV1が発生!
【平穏結界】LV1が発生!
【壁歩き】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!
【先行率アップ】LV1が発生!

エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎

戦闘開始までに、可能なら現地の仲間と奇襲順の打ち合わせを

地形の利用し、岩壁の上か凹凸の影の部分などに迷彩コートで潜んでおく
俺は、最も道が狭くなっている場所の最寄りに潜もう

ラズと時計を合わせ
行軍の先頭のヴィオが最も狭い場所に差し掛かった時に戦闘を仕掛ける
トループスはアヴァタールを守らないのを逆手にとろう

周囲を偵察、観察しつつ好機を看破
単騎(か少数)でアヴァタールに奇襲
相手できると思わせられれば重畳

翼にオーラ振りまき、幻惑してクロスボウで射貫く
すぐさま反撃は魔力障壁で影響を軽減し、己のピアスの音に集中し、忍耐力で耐えよう

攻撃反撃の応酬のあと、ヴィオの真後ろに【防衛ライン】を発動し、後方の集団と分断し、引き返すのを遅らせよう

後方の仲間に繋ごう


 山脈越えの軍を待ち伏せする間に――集結したディアボロス達は、それぞれの持ち場に着く。
(「奇襲の順は……アヴァタール級の指揮官、トループス級の護衛、最後に大群だな」)
 岩壁の上に身を伏せ、エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)は迷彩コートを頭から被って段取りを反芻する。
 狙い目は、岩壁迫る谷底の最も狭い箇所。そこに、先頭を往くアヴァタール級淫魔『模造薔薇ヴィオ・ロジーヌ』が差し掛かった時に――。
「――来た!」
 迷彩コートが翻る暇こそあれ、広げられた天使の翼から鱗粉状のオーラが舞い散る。
「!?」
 【壁歩き】するのもまだるっこしい。急斜面を滑落紛いに下るエトヴァ。行く手を阻まれ、ハッと目を瞠るヴィオ・ロジーヌにクロスボウ銃『Paradiesvogel』を構えるや、引鉄を引く。
「指揮官殿!」
「来るな」
 手応えは確と――エトヴァ単身の先制攻撃に、後続のトループス級『フリアン・ドール』らが色めき立つも、ヴィオ・ロジーヌはたった一言で制止した。
「襲撃は想定済み……各々、職分を全うせよ」
 ――――♪
 例えるならば、曇天の様に陰鬱に。他者を識る為のアリア――淫魔の即興曲はすぐさま、エトヴァの耳を刺す。
「……っ」
 青年の両耳に揺れるのは、白銀の紋章を閉じ込めたセレストグラスの涙。震えるような繊細を奏でるピアスの音色を意識しようとするも、逆説連鎖戦の反撃からはそう容易く逃れられない。
「……」
 幻惑の一矢に穿たれながら、敵の精神を搔き乱す演奏をしながら、ヴィオ・ロジーヌの無表情は変わらない。だが、エトヴァから視線を逸らさぬ様子からして、単騎なら相手出来ると思われたか。
(「なれば重畳」)
 これ見よがしに身構え、エトヴァは尚も思案する。
(「【防衛ライン】、引くべきか……」)
 地形を考慮し、最も狭路で待ち構えた。だが、敵も大群を擁する。多くが通るのを想定されたルートは目算をして、路の幅は10mより広い。【防衛ライン】が引けるのは1本のみ。左右の岩壁も、ディアボロスが滑り下りられる程度の傾斜はある。迂回の余地があれば、すぐさま配下と合流されそうだ。
 一気に後方の集団と分断し、ヴィオ・ロジーヌが引き返すのを遅らせたければ、【防衛ライン】を準備した複数で一気呵成に奇襲を掛け、最初から段を重ねて発動すべきだっただろう。
 残留効果は便利ながら、その使い所は中々難しい。
「……」
 内心で思う事があろうと、気取られてはいけない。エトヴァは眦鋭く顔を上げる。
 ――――!!
 その時――指揮官越しに急斜面を駆け下りる2つの影が見えた事こそが、何よりの重畳であったと言えるだろう。
成功🔵​🔵​🔵​🔴​
効果1【防衛ライン】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】LV1が発生!

ラズロル・ロンド
僕は護衛のフリアン(以下ゴリラ)を狙い後方から不意打ち
奇襲開始までは見つからないよう平穏結果で30m以上開けて潜み
ヴィオ戦開始と共に僕も【防衛ライン】を強化
ゴリラが音楽隊共々引き返す動きがあれば壁が途切れる手前で立ちはだかり進路妨害
ヴィオとの分断を図る
ヴィオ側へ向かう時は音楽隊を攻撃する素振りでゴリラに攻撃
短剣を地面に突き立てエネルギー体の攻撃を浴びせつつ挑発も入れる
こっちからもいっちゃうぜ!
音楽隊はここで終わりだー
と言ってゴリラ狙い
ゴリラがこっちに来て巨体で狭い谷底を詰まらせればいいのに
エトヴァ側と僕側の挟み撃ちで音楽隊が中央に集まってくれると更に強襲しやすそうか?
そうなればいいけど
ならない時は音楽隊の逃走妨害にも入る
一斉攻撃が行けそうなら目前の敵に集中
一匹残らず倒しにかかろう

反撃の重圧演奏に呻きつつも耳を伏せ耐え凌ぐ
ハッ…大層立派な演奏だが今から奏でるのは鎮魂歌のがお似合いじゃないか?

逃がさず全て倒し切る気概で
仲間と連携しヴィオ戦、音楽隊の動きも確認しつつ
仲間と声を掛け合い連携しよう


阿良々木・蘭
アドリブ、連携、大歓迎

トループス級を囮にしてアヴァタール級が逃げるってのも考えられたから足止めしてくれてるのはありがたいな
挟み撃ちな感じで敵の殲滅を目指そう

【平穏結界】の効果で岩壁の上で敵の部隊がポイントまで通過するのをやり過ごす
やっぱり見た目はゴリラだよね
ゴリラってどっちかと言うと太鼓とかを叩いてそうだけど
ゴリラ→ラッパって洒落てる感じなのかな
楽器に詳しくないからわからないけど片方はトランペットとしてもう片方は何だろうね?ホルンかなチューバかな
トランペット担当の人って鋼の心臓の特攻隊長って言われてるらしいよ
チューバは縁の下の力持ちって呼ばれているらしい

岩壁から【壁歩き】で駆け下りようとして躓いて転んでしまう
服についた汚れを払ってスカートを翻し【絶対領域】を発動
【防衛ライン】を設置して退路を塞ぐ

直接狙うより庇いに入った方がバランス崩しててガードが甘そうだから
人形音楽隊を狙ってるみたいに見せかけて庇いに入ったフリアンを攻撃
踊るようにブレードスカートを翻し裾についた刃で攻守一体の攻撃


 【平穏結界】の範囲を考慮して、岩壁から少し離れた位置で待機していた分、初動が些か遅れた。
「始まった!」
 まず、ディアボロスが襲撃したのは、先頭のアヴァタール級。ヴァイオリンの音色が聞こえ、ラズロル・ロンド(デザートフォックス・g01587)は駆け出す。岩壁の際に起てば、向こう側に阿良々木・蘭(紫君子・g02198)の小柄が見えた。
 果たして、眼下には大群の『人形音楽隊』が、護衛の『フリアン・ドール』に囲まれて。
「悪い、遅れた! 今からやろう、エトヴァ!」
 声を張って漸く、アヴァタール級とトループス級を分断するように【防衛ライン】が引かれる。蘭が準備した分も合わせて、残留効果は3段。敵の合流には、これで幾許かの猶予を得た筈だ。
「こっちからもいっちゃうぜ! 音楽隊はここで終わりだー」
 続いて、勇ましく急斜面を滑り降りるラズロル。大群を狙うと見せ掛けて。
 ガッ――!
 片膝を突き、地面に魔晶の短剣を突き立てる。噴出するのは、守護の信念の具現化。エネルギーの奔流は――4体ものフリアン・ドールを巻き込み、その動きを阻む。
(「ゴリラの巨体で、狭い谷底を詰まらせればいいのに」)
 とは言え、元より地形踏破に優れた強襲型だ。腹が立つくらいに身軽に動き、グランダルメ・クレイジー・コンチェルトを浴びせ掛けてきた。
(「やっぱり、見た目はゴリラだよね」)
 だが、フリアン・ドールに挑むのは、ラズロルだけではない。蘭も又、【壁歩き】で岩壁を伝い下りる。
(「ゴリラって、どっちかと言うと太鼓とかを叩いてそうだけど……ゴリラとラッパって洒落てる感じなのかな」)
 フリアン・ドールが構える楽器は、トランペット――否、トロンボーンだろう。肩部の楽器はホルンか、それともチューバか。
(「詳しくないからよくわからないけど……トランペット担当の人って、鋼の心臓の特攻隊長って言われてるんだっけ」)
 一方、チューバは『縁の下の力持ち』と呼ばれているらしい――閑話休題。
「う、うわわっ!?」
 フリアン・ドールの楽器に気が逸れ、足がもつれた。ズザザザッと土煙を上げて、蘭は転げ落ちるように谷底に着く。
「もう……ここから先は不可侵だよ」
 眼前の敵を上目遣いに窺い、服に付いた汚れを払う。次いでスカートを翻せば、鉄壁なるブレードスカートの裾が、鋭く自動人形を斬り裂いた。パラドクス『絶対領域』――何か意味が違うとか、気にしてはイケナイ。
(「あ、直接狙うより、庇いに入られる方がバランス崩してガード甘そう」)
 ラズロルと同じく、蘭も人形音楽隊を狙うと見せ掛け、フリアン・ドールを攻撃する。
 ――――♪
 敵の反撃は、天地鳴動するかの如き重圧演奏。歯を食い縛り、耳を抑えて耐える2人。
「ハッ……大層立派な演奏だが、今から奏でるのは鎮魂歌のがお似合いじゃないか?」
 ラズロルはあくまでも強気を言い放ち、挑発する。このまま、フリアン・ドールを逃がさず倒し切らんとする、その気概こそ良し。
「な……っ!?」
 だが、よもや、ヴァイオリンの音色が否応なくラズロルと蘭の心身を抉ろうとは。
 ――――♪
 2人は見る――トループス級の向こうに巡らされた茨の檻を。その中に閉じ籠り、独りよがりのメヌエットを奏で続ける『模造薔薇ヴィオ・ロジーヌ』を。
 【防衛ライン】は確かに機能している。だが、幅10cmの白線が阻めるのは、敵の身体のみ。パラドクスに、彼我の距離は関係ない。
「いったぁ……」
 内から搔き毟られるような不快感に、蘭は可憐な顔を顰める。
(「トループス級を囮にして、アヴァタール級が逃げる予想すら、考えたのに……」)
 ――――!!
 無論、背後からディアボロスのパラドクスを浴びせられているが、反撃こそすれ、ヴィオ・ロジーヌはラズロルと蘭への攻撃を止めない。
「指揮官殿に続けェッ!」
 ウオォォォッ!
 そして、上官の援護に、フリアン・ドールも勢いづく。ラズロルも蘭も、歴戦のディボロスだ。これで、一方的な劣勢に陥る事は無いだろう。
 それでも――実感する。『彼ら』は死に物狂いで、任務を全うしている。
「ハハッ、負けてられないな……」
 苦笑も束の間、ラズロルは即断する――斃すべき敵の優先順位を。
「……こっちは、任せる」
「了解、挟み撃ちだね」
善戦🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​
効果1【防衛ライン】がLV3になった!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
【アヴォイド】がLV2になった!

ラズロル・ロンド
ゴリラ退治は加勢に来てくれた頼れる仲間達に任せ
ヴィオまでの道…途中音楽隊が居ても脇をすり抜けるように一気に駆け抜けエトヴァの元へ向おう
惹き付けるにしてもアヴァタールと対峙は荷が勝ちすぎる…
エトヴァの実力に信頼を置いているとは言っても
早く駆け付けたい想いに気持ちが逸る

途中ネメシス化し口から青白い炎を洩らし
頭、腕、脚は白狐の半獣人姿になれば
獣じみた動きで脇腹に喰らいつく勢いで横から急接近攻撃を狙い
エトヴァとの息のあった連携へ繋いで行く
ヴィオがエトヴァへ視線を奪われている瞬間や
クロスボウに射抜かれた所に合わせ攻撃を繋げ
僕もエトヴァの動きを読み繋げる動きをする

他に加勢に来てくれる人が居れば心強い
連携を重ね追詰めよう
漏れなく全て倒し切る
それはもちろん、指揮官の君もね


 ――大丈夫、ゴリラ退治の仲間はまだいる。
 フリアン・ドールの殲滅は任せ、ラズロル・ロンド(デザートフォックス・g01587)は谷底を駆け抜ける。
(「エトヴァの実力は、信頼してる。指揮官は僕達の方を狙ったし……でも」)
 アヴァタール級は、決して弱くない。どれ程の歴戦であっても、ディアボロスの一撃で下せる程、脆くもない。
 【防衛ライン】の位置まで、然して遠くはない。それこそ、パラドクスを命中させられる距離だ。それでも、気持ちが逸る。速く速く、彼と肩を並べて、戦いたい!
 ――――!! 
 ラズロルの姿が変じる。口から溢れる青白い炎。頭部と腕、脚は白い毛皮に覆われ、半ば白狐の獣人となる。
 風触れし者 我が手触れし者 砂塵と化せ――!
 ネメシスと化し、いっそ獣じみた動きで、ヴィオ・ロジーヌに飛び掛かる。脇腹に喰らいつかん勢いで……その実、本命は、獣の両手。
 ゴオォォォッ!
 触れなば砂に変え、瓦解させる風塵魔術。ヴァイオリンを奏でる細腕を落とさん勢いで、或いは、その胸に穴を開けんとパラドクスを叩き付ける。
「……っ」
 ラズロルの接近は、既に知る所。故に、楽器を落とす事こそ無かったが、ヴィオ・ロジーヌの胸元は――陥没していた。
 ――――!!
 息弾ませるその背にすかさず、オーラの鱗粉が降り掛り、クロスボウの一矢が浴びせられる。
(「……あ、心強いな」)
 更に、ヴィオ・ロジーヌの頭越しに駆け付けんとする人影を認め、ラズロルは紫の双眸を細める。
 加勢が到着するまで、『彼』との連携を重ね、更に追い詰めよう。
「漏れなく、全て倒し切る」
 掛け替えのない彼と、肩を並べて戦える幸せ――それは、時代を越えて、ディアボロスとして出会えた奇跡あってこそ。
 少なくとも、目の前の淫魔には為し得ない。だから、負けない。
「もちろん……指揮官の君もね」
🎖️🎖️🎖️🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【建造物分解】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV2になった!

ヴィルジニー・フラムヴェールト
イベリア半島を護る手が、キマイラウィッチを呼ぶことだなんて、いい考えとは思えないわね
イベリアの人達がどんな目に遭っていたか、ジャン・ランヌは知っているのかしら……
淫魔に似せて創り出された兵士達を、兄弟にも等しいと言えるのね
ごめんなさいね。だけど、この先へ行かせるわけにはいかないの

ヴィオ・ロジーヌとの闘いに加勢するわ
目指すのは全部隊の撃破ね、作戦はみんなに合わせて
トループス兵達を倒しきれるように、注意して動くわ
追撃が成功しそうなら、倒してしまいましょう
【パラドクス通信】で状況を伝えあうわね

仲間を援護するわ
十字剣≪le Rosaire d'Émeraudes≫に祈りを捧げて、パラドクスの力で炎を剣にまとわせて、ヴィオ・ロジーヌへ放つわ
さあ、わたしのことが理解できるかしら?

即興曲を聞かせてくれるなんてありがたいけれど
その曲はわたしのイメージじゃないみたいね
行動が乱れる前に、攻撃を当てに行くわ
わたし達は敵同士だけれど……あなた達が全員で奏でる音楽は聴いてみたかったわね

アドリブ連携歓迎よ


 イベリア半島を護る手が、キマイラウィッチを呼ぶ事なんて、いい考えとは思えない。
(「イベリアの人達がどんな目に遭っているか、ジャン・ランヌは知っているのかしら……」)
 思い巡らせるヴィルジニー・フラムヴェールト(緑焔の奇蹟・g09648)だが……クロノヴェーダにとって、領地に住まう一般人はエネルギー源に過ぎない。殊、自動人形は、人間を殺害してエネルギー回収量を高める『処刑』を重視してきた。寧ろ、温情には程遠い種族だろう。
(「目指すのは、全部隊の撃破ね」)
 上官が部下を庇うならば、まずは指揮官の方から倒す――淫魔が前後を挟まれ、連携攻撃を畳み掛けられているのを見て取り、ヴィルジニーは追撃の好機と判断する。
 ――この身に奇蹟を! 何者をも焼き尽くす炎を!
 le Rosaire d'Émeraudes――緑玉の数珠の鎖を繋いだ、白銀と黒のロザリオの十字剣に祈りを捧げれば、奇蹟来りてエメラルド色の炎を纏う。邪なる侵略者を焼き尽くすべく。
「ごめんなさいね。だけど、この先へ行かせるわけにはいかないの」
 剣を振るい、炎を放つ。視線だけヴィルジニーに向けたヴィオ・ロジーヌは、ドレスごと炎に包まれながら、ヴァイオリンを構える。
「さあ、わたしのことが理解できるかしら?」
 ――――♪
 冒涜の旋律も斯くやの禍々しい音色に、奇蹟使いたる戦乙女は肩を竦める。
「即興曲を聞かせてくれるなんてありがたいけれど……」
 ――平穏に生まれ生きていくはずだった。奇跡の力に覚醒し、侵略者達との戦いに身を投じた。奇蹟使いとも……魔女とも呼ばれた。
(「これ以上は……駄目」)
 パラドクス故に、ヴィオ・ロジーヌが奏でる曲は、的確にヴィルジニーの精神を搔き乱す。
「その曲、わたしのイメージじゃないみたいね」
 故に、エメラルドの瞳の娘は再度、緑焔の奇蹟を振う。ゆるぎない信仰を胸に。
「……っ」
 燃える、燃える――彼女は淫魔だ。火刑の国の魔女ではないというのに。
「あなた、淫魔に似せて創り出された兵士達を……兄弟にも等しいと言ったそうね」
「……」
「わたし達は敵同士だけれど……あなた達が全員で奏でる音楽は、聴いてみたかったわね」
「…………フッ」
 緑の炎の中で、淫魔は冷ややかに笑む。
「そのまま……美談に捕われて、雁字搦めになれば、良かったのに。私も、火炙りにされず済んだものを」
 繊細なる薔薇が燃え尽きるように。ヴィオ・ロジーヌはヴァイオリンを抱えたまま、脆くもその呈を崩した。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【パラドクス通信】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!

 ――斯くて、ピレネー山脈越えを率いていた淫魔は、燃え尽き滅する。
 残るは、導きを喪ったトループス級のみ。残数は少なからずながら……この期に及んで、ディアボロスの敵では無いだろう。
 後は粛々と……殲滅するのみ。
レイラ・イグラーナ
嫌な戦法を取ってきますね。
こうも大群を連れてこられては手が取られますが、かといって見逃し、大陸軍に戦力を補充させたくないのも事実。
……乱暴な手ですが、あちらの想定を超える戦力で指揮官も大軍も撃破しつつ、ジュールダン、ランヌまで繋げられれば最善ですね。

【パラドクス通信】でエトヴァ様と作戦を情報共有。
【光学迷彩】を使用し、迷彩服で岩や樹など地形に隠れつつラズロル様と共に大群の背後に忍び、機を伺います。
エトヴァ様の足止めが始まれば、フリアン・ドールの注意もそちらへ向くでしょう。前方側からの攻撃が大軍へ飛んできてはいけませんから。
その隙に銀の針を手に忍び寄り、【手製奉仕・匿】。死角より急所を狙い銀の針を突き立てます。
その後はラズロル様の範囲攻撃で弱った敵を狙い、1体ずつ確実に仕留め、減らしていきます。
反撃の掴み上げは身をよじることで回避、または掴まれた状態から離脱を図ります。

これは戦争で、貴方たちは軍人です。
譲れぬものがあろうと、それはこちらとて同じこと。お覚悟を。


「指揮官殿!」
 遠目にも判る『火炙り』に、精鋭である筈のフリアン・ドールの気が逸れた次の瞬間。
 ――――!
 忍び寄った影に銀の一閃。気配を消し、死角から物音なく近付き、レイラ・イグラーナ(メイドの針仕事・g07156)が突き立てたのは、長さ15cmもの銀の針。
(「……最初の想定から、大分状況が違いますが」)
 ――残留効果【光学迷彩】も使い、奇襲の機を窺い物陰に潜んだ。戦友がアヴァタール級戦の支援に向かった後、残ってフリアン・ドールに対峙するディアボロスの攻撃に合わせて、1体ずつ確実に仕留め、その数を減らしていく。
 仕掛ける方もトドメを刺す方も、単体対象のパラドクスであった為、時間が掛ったのはやむを得ない。だが、標的を絞れば火力も集中出来る。トループス級とは言え、厳つい巨体を下すならば、各個撃破で寧ろ良かったかもしれない。
「ぐ、オノレ……!」
 フリアン・ドールの太い腕が、レイラを掴み上げる。
「――ッ!」
 地面に叩きつけられる寸前、身を捩り、敵の急加速の勢いも利用して離脱した。
「これは戦争で、貴方たちは軍人です」
 クロノヴェーダにも譲れぬものがあるだろう。だが、それはディアボロスとて同じ事。
「――お覚悟を」
 それにしても、大陸軍――大参謀も、嫌な戦法を取ってくる。
(「こうも大群を連れてこられては、こちらの手も取られるというもの」)
 かといって見逃して、大陸軍の戦力補充を許してしまうのも業腹だ。
 ならば……乱暴な手であろうと、ゴリ押す。あちらの想定を超える戦力で、指揮官も大群も撃破する。
「これで……最後」
 銀閃――ドウと倒れたフリアン・ドールを見下ろし、レイラは息を吐く。
 人形音楽隊の防壁は、全て壊した。フランス方面となる行く手には【防衛ライン】。喩え、逃げようと前進した所で、3分もの足止めは、戦闘中にはけして短くない。
(「今回の戦果が、ジュールダン、そしてランヌまで繋がれば最善なのですが」)
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【光学迷彩】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】がLV3になった!

プターハ・カデューシアス
アドリブ・連携歓迎
相棒のラズロルは呼び捨て

無事先手を取れた上有利な地形で待ち伏せできたようですね
救援機動力で仲間と合流し奇襲への打ち合わせに参加
各自配置付いた後は【パラドクス通信】で連携を

私は仲間が動き出してからの行動
崖上に潜伏し冷静に戦況を観察、効果的な時期に奇襲を仕掛けましょう

進行方向の前方ではヴィオ戦、後方ではフリアン戦が繰り広げられ
音楽隊は混乱し、逃げようとする筈

しかし峡谷ならば逃げ場は限定されている
その上心強い仲間が指揮官と護衛を引きつけてくれている

指揮官のいない、浮き足立った兵ならば雑兵と同じ
【平穏結界】【通信障害】を有効利用し
敵の情報に制限を掛け、可能な限り護衛達に気取られぬよう
隊列の中心部から侵入し、音楽隊を小部隊づつ突き崩しましょう

隠密したい所ですが騒がしい敵
何処まで通用するか解りませんが
騒がしさなら護衛達の方が上、彼らの音でかき消されると良いですね

大群を相手取るのは少々骨が折れますが、多少の負傷は承知の上
グロリアスで士気を上げ応戦です

貴方たちの進軍も、此処迄ですよ


(「嗚呼……確かによく見えます。無事、先手を取れた上に、有利な地形で待ち伏せ出来たようですね」)
 岩壁の上――冷静に戦況を窺っていたプターハ・カデューシアス(招福龍・g03560)は、自動人形の精鋭部隊壊滅に至り、立ち上がる。
 進行方向の【防衛ライン】は、飛び越えるにも3分掛かる。もし、壁を蹴って迂回しようにも。
(「谷間なら、逃げ場は限定されます」)
 岩壁の上からのディアボロスの襲撃に――人形音楽隊らは、悲鳴を上げて逃げ惑う。音楽隊故の騒がしさだ。
「貴方たちの進軍も、此処迄ですよ」
 『メルセゲル』と銘した守護者の鞭を構えるプターハ。風切るように振るえば、電磁波纏う桜吹雪が敵群を包み込む。
 う、うわぁぁぁっ!!
 視界を塞がれ、刃と化した桜吹雪に悲鳴があちこちに。人形音楽隊の指揮棒が遮二無二振り回され、四方から大音量で響き渡ったオーケストラの音色が、衝撃波となってプターハに反撃する。
 参戦の時期を吟味した故に、既に護衛は亡い。後は、隊列の中心部に突撃し、人形音楽隊の小隊単位で突き崩していけば良い。
「指揮官のいない、浮き足立った兵は雑兵と同じです」
 それでも、寡兵で大群を相手取るのは、些かなりとも骨が折れる。攻撃と反撃が交錯する逆説連鎖戦であれば、多少の負傷も承知の上だ。
 桜散りて恵み与えよ――。
 桜散春風、幾重にも巻き起こされる桜吹雪は、その美しさ――【グロリアス】を以て、仲間を癒やす。喩え味方が寡兵であろうと、敵は大群であろうと、一歩も退かず斃し尽くす為に。
成功🔵​🔵​🔵​🔴​
効果1【通信障害】LV1が発生!
効果2【グロリアス】LV1が発生!

呉守・晶
撤退中の軍隊か、まぁ古来より軍隊がもっとも被害を出しやすいのが撤退戦だとも言うしな
とはいえ、こいつらは撤退中の軍の一部とはいえ敗残兵ではないんだよなぁ。士気も高いようだからな
一筋縄ではいかない厄介な連中だが、此処を狙わない理由はないか

味方が指揮官のアヴァタール級の淫魔と護衛のフリアン・ドール達との戦闘を開始して足止めがなったり護衛部隊が大損害を出したりして護衛どころじゃなくなったら、味方を協力して人形音楽隊を襲撃するぜ
魔晶剣アークイーターの封印を一部解除して刀身を無数の鋼糸に変異させて人形音楽隊を攻撃するぞ
同時に【トラップ生成】で煙幕でも焚いて敵の混乱を助長させるぜ
チッ!このガラスを引っ掻いたような不快な音をやめやがれ!
鋼糸を指揮棒を持つ腕やバネみたいな首に巻き付けて、拘束してそのまま引き裂いてやる!
こいつらの攻撃動作は指揮棒を起点にしてやるな。なら、その指揮棒を振るえなくしたらどうなるんだろうなぁ!
引き裂け、アークイーター!


「く、うぅぅ」
「僕達だけで、どうすれば……」
「やるしかないだろ! 淫魔の隊長さんも、おっきな自動人形さん達も、僕達の為に戦ってくれたんだから!」
 今にも泣き出さんばかりの人形音楽隊達だったが、発奮の言葉にハッと顔を上げる。
「そ、そうだ、僕達だって……大陸軍なんだ!」
(「あー……やっぱり、一筋縄じゃ行かないなぁ」)
 逃げ散ろうとしていたのが一転、各々指揮棒を持ち直す様に、呉守・晶(TSデーモン・g04119)は思わず頬を掻く。
 ――古来、撤退戦こそ、最も軍隊に被害が出易いとされている。だが、彼らは敗残兵ではない。士気だって、けして挫かれてはいないのだ。
(「けど、こっちだって、此処を狙わない理由はないからな」)
 魔晶剣『アークイーター』を構える晶。
「魔剣アークイーター、第四封印解除。変異開始――」
 魔創機士たる自信作の封印を解除するや、無数の鋼糸を束ねたような形状に変わる。
 パラドクスに付随する残留効果【トラップ生成】も、上手く利用したい所だったが……罠地帯の罠自体は、クロノ・オブジェクトでは無く、『一般法則破壊』が適応される。トループス級であろうと、即無効化だ。
(「しゃぁねぇか!」)
 ――コード鋼糸剣ノ弐「細キ散ラスモノ」っ!
 その名にふさわしく、視認困難な鋼糸の奔流は、敵を微塵に解体するように閃く。
 ――――!
「……チッ! この不快な音、やめやがれ!」
 反撃の深い音波に舌打ちするのも束の間、晶は人形音楽隊が持つ指揮棒に目を付ける。
(「こいつらの攻撃動作、指揮棒を起点にしてやがるな」)
 敵の武装とて、クロノ・オブジェクトだ。片手間の破壊は出来ない。だが、玩具めいた四肢や、バネのような首を断てば。
「その指揮棒、振るえなくしたらどうなるんだろうなぁ!」
 要は『音源』を1つ1つ、着実に壊していけば良い。
「引き裂け、アークイーター!」
成功🔵​🔵​🔵​🔴​
効果1【トラップ生成】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!

夏候・錬晏
※連携アドリブ歓迎

先行して作戦に加わっている、エトヴァ殿、ラズロル、阿良々木殿の作戦に従おう
プターハ、アーベントロート殿と共に『人形音楽隊』の殲滅を

朱殷の闘気で怒龍を形成し身に纏えば
プターハと同じく崖の上という<地形の利用>で身を隠しておき、【パラドクス通信】から状況を読んで、強襲のタイミングを見計らう

頭上を警戒しているというのであれば、頭は出さないようにしつつ
<精神集中>と生前の戰場の経験から“音”で敵の位置を把握
アヴァタールとトループスを分断するように戦線に沛雨を降らし、敵の連携を<撹乱>させれば
狼狽える一瞬の隙を逃さぬよう<ジャンプ>で自重を加え、偃月刀を袈裟懸けに叩き付ける

沛雨の中で怒龍が暴れ狂う音で反撃の大音量を軽減
奴らの楽器に食らいつき、満足な音を出せないように破壊していく

プターハにはPのディフェンスをしつつ、アーベントロート殿と連携して『人形音楽隊』へ絶え間ない攻勢を
素早く撃破して、エトヴァ殿の応援に向かおう

他を相手取っている仲間に【完全視界】を付与し、援護する


エレオノーラ・アーベントロート
準備万端の防衛拠点を襲うのも、こうして撤退中の敵を襲うのも違った味があっていいですけれど。
いずれにせよ襲撃はかけられるよりかける方が愉しいものですわ。うふふ、愉しんでいきましょうか。

他の方と一緒に崖上に隠れて、機を伺いますわ。
護衛のゴリラどもが全員撃破されたor数が少なくなってろくに大群と戦えないタイミングがいいですわね。

他の仲間とタイミングを合わせて崖上から【飛翔】で急降下、電磁レールガン「フェアレーター」から放つ「第十三の魔弾【愛執】」で的確に数を減らしていきましょう。
【通信障害】を借りて指揮官からの指揮を断てば、狼狽えるかもしれませんわね。
指揮官が足止めされ、指揮も届かなければ多少数が多いだけの集団。
反撃の大音量衝撃波に吹き飛ばされないように耐え、【愛執】の魔弾でそのド頭をブチ抜いて差し上げますわ。

生憎ですけれど、戦争で敵をブチ殺して悲しむような感性はしていませんの。


 ――例えば、準備万端の防衛拠点を襲うのも、撤退中の敵を襲うのも、違った味がある。
「いずれにせよ、襲撃はかけられるよりかける方が愉しいものですわ」
「頃合いだろう」
 岩壁の上より戦況を窺う間も、終始上機嫌なエレオノーラ・アーベントロート(Straßen Fräulein・g05259)に、夏候・錬晏(隻腕武人・g05657)は静かに声を掛ける。
 当初、頭上を警戒している風も見受けられた為、錬晏の方も『音』で敵の位置の把握に努めた。生前の戦場での経験を活かしたが、眼下の大群は着々とその数を減らしている。そろそろ、『頭上』に気を回す余裕も無さそうだ。
「うふふ、愉しんでいきましょうか」
 だが、文字通りに『飛び出す』のは流石に目立つ。色々と物騒な音波に身を晒すのは、エレオノーラとしても御免被りたいだろう。
 電磁レールガン『フェアレーター』を構えるや、勢いよく地を蹴る。急斜面を『跳び』下りるエレノオーラ。
(「【通信障害】の手間も省けましたわね」)
 指揮官も精鋭部隊も今は亡い。残るは、数が多いだけの集団だ。
 【愛執】解放――。
 第十三の魔弾は高い誘導性を誇る。エレオノーラの意思に従い、狙った者を的確に数を減らしていく。
 ――――!!
 パラドクスが交錯する。大音量の衝撃波が耳を聾するようだが、反撃を被ったくらいで、彼女の自信は些かも損なわれはしない。
「そのド頭、ブチ抜いて差し上げますわ!」
 一方、錬晏は朱殷の闘気を以て怒龍を纏う。黒龍偃月刀を構える様の、威風堂々たるや。
「やはり、音には音、だな」
 或いは、エレオノーラの周囲に轟く衝撃音波を掻き消さんばかりに、突如降り出した雨は竜が暴れるが如く。
「さあ、怒りに呑まれろ」
 降りしきる雨粒自体が、敵を斬り裂く刃となる。その激しい斬撃の雨は進退の余地を許さず、無傷で逃れる事も叶わない。
 ――――!!
 甲高い風切音が4度、超音波の刃が錬晏に反撃する。怯む事無く偃月刀を袈裟懸けに――叩き付ける暇こそあれ、あくまでも雨の方が『パラドクス』であれば。龍暴沛雨が、敵の只中に突撃した無双武人の周囲に降り注ぐ。
(「奴らの楽器に食らいつけば……否」)
 仮に連中の獲物を狙ったとして、反撃は生じるだろう。ならば、その人形の体躯ごと破壊すれば、余程迅速に、満足に音も出せなくなる筈だ。
「雑魚がいくら群れようと、無駄とは思いませんこと?」
 いっそ態度も大きく言い放ち、エレオノーラは一切の斟酌なしにパラドクスを、魔弾をばら撒く。 
「生憎ですけれど、戦争で敵をブチ殺して悲しむような感性はしていませんの」
「此れも、『人の世を取り戻す』大義故に……必ず成し遂げる」
 何より、頼もしき戦友達の援けとなるべく。錬晏の『怒竜』は斬撃の暴雨に濡れ続ける――自動人形を殲滅し尽くす迄。

 火炙りに潰えた淫魔曰く――奏者は多いに越した事は無い。
 だが、全てが終わった後、谷間に響くは、吹き抜ける風の調べのみ――。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【完全視界】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV4になった!

最終結果:成功

完成日2023年11月15日