オーストラリアでホタル観賞(作者 凪未宇
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#冥海機ヤ・ウマト  #オーストラリア近海鎮撫作戦  #オーストラリア  #最終人類史防衛戦 

 深く境界の霧が立ち込め、その奥から大きな影が揺らぐ。
 ブオー……、オオン。
 唸り声のような、ただの呼吸音のような不穏な声を上げ、白い巨体が宙へと踊りだす。
 それは鯨を模した巨大な『潜水艦『モビィ・ディック』』の美しい姿。
「オーストラリアを橋頭保とする機会はまだまだ残っているようでございます。ディアボロスが他の地域に夢中になっている間に、港湾部の一つだけでも我らのものに……」
 霧向こうから囁く卑屈な声に、分かっていると最終人類史へと身体を躍らせ巨体は水柱をあげ海へと沈んでいく。
「それでは行ってらっしゃいませ。モビィ・デイック様」
 霧は掻き消え、そしてモビィ・デイックは海中へと消えていく。
 静かにゆっくりと、オーストラリアの海中を、巨大な白い影が泳ぎ大陸へと迫るのであった。

「《七曜の戦》の戦いで、折角奪還したオーストラリアなのですが、残念ながらまだ帰還できない状況にあります」
 冥海機ヤ・ウマトのクロノヴェーダによる侵攻が相次いでおり、今のままでは安全に帰還できない状態下にあることが原因だとルゥルゥラナ・レイラ(宵闇の刃・g08924)は説明する。
「オーストラリアは、日本の20倍の広さがあり、人口は日本の四分の一以下。時差も無く、ディアボロスによるインフラの維持などに適しているそうです」
 これほど日本以外の地で、住民の帰還を行うテストケースと適した場所は無いだろう。
 他の地域を安全に帰還させるためにも、ここは行いやすい場所から挑戦してみるのが最善かもしれない。
「オーストラリアは天然資源が豊富なだけでなく、の小麦の生産量は、日本の小麦消費量の4倍近く、牛肉を始めとした食肉についても、膨大な生産量を誇り、最終人類史の食の充実にも貢献する事ができます」
 だが住民の帰還は、この冥海機の侵攻を抑える事ができてから。
 冥海機達が、オーストラリアに橋頭保を築こうとしている間はオーストラリアの住民の帰還は難しいだろう。

 今回、冥海機が侵入してくる地域はオーストラリアの東岸。
 相手は、何度か送り出した仲間が戻って来ない事で、完全に海中からの進攻を狙い攻めてくるらしい。
 ディヴィジョン境界を越えて来る為、随伴艦などは無く単艦。
「場所はゴールドコーストの側、サーファーズパラダイスや美しいビーチのある海岸沖です」
 だが接近の予知はされたが、肝心の侵入時間は夜であること以外は正確には判らない。
「そこで、皆さんには余裕をもって現地入りして頂き、冥海機が現れるまで、現地で過ごして待機していて欲しいと思います」
 待機中は近くの海で海水浴をしたり、雄大な自然の中で寛いだり、この地特有の動物を見に行ったりしてもいいのだが。
「皆さん、土ホタルというのを知っていますか」
 正確にはグローワームという名の生き物なのだが、洞窟に限らずトンネルや橋の下など、川辺のひっそりとした暗がりに生息しており。1歩洞窟に入れば、いくつものブルーグリーンの光の粒が頭上に広がり、吸い込まれてしまいそうな幻想的な世界が広がるらしい。
「天然のプラネタリウムと言われているようですね。トレインは夕方に到着しますので、明るさも丁度いいかもしれません」
 それからこの場所は最終人類史となるので、パラドクス効果が最大限使えるので非常に行動は取りやすいだろう。
 海中戦にはなるが、そちらでもかなり有利に戦えるのではないだろうか。

「《七曜の戦》におけるディアボロスの勝利は、クロノヴェーダに大きな脅威になっています。この優位を失わないよう、気を引き締める必要があるでしょう」
 特に、TOKYOエゼキエル戦争から離散した『ヘルヴィム直属軍』は、一定の秩序を保ったまま、世界中のディヴィジョンに合流し、各世界のクロノヴェーダに対ディアボロス戦略を広めているらしい。
「人々の帰還は人類応援度にも影響します。これからイベントが始まる前にまずはオーストラリアの帰還を終え、各地へと帰還の輪が広がるといいですね」
 そう言って、ルゥルゥラナはトレインへの道を開くのであった。

 オーストラリア東岸部には、世界自然遺産とされる多雨林群がある。
 その場所には、珍しい生物が多々生息しており土ボタルもその1つ。
 洞窟やトンネルや橋の下そういった暗がりや、川辺の岩。
 そこに一度踏み込めば、いくつものブルーグリーンや青白い幻想世界が広がる。
 天然のプラネタリウムと言われており、まるで満天の星のように美しく神秘的な光景が広がっているのであった。


→クリア済み選択肢の詳細を見る


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【狐変身】
1
周囲が、ディアボロスが狐に変身できる世界に変わる。変身した狐は通常の狐の「効果LV倍」までの重量のものを運べるが、変身中はパラドクスは使用できない。
【フライトドローン】
1
最高時速「効果LV×20km」で、人間大の生物1体を乗せて飛べるドローンが多数出現する。ディアボロスは、ドローンの1つに簡単な命令を出せる。
【モブオーラ】
1
ディアボロスの行動が周囲の耳目を集めないという世界法則を発生させる。注目されたり話しかけられる確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【完全視界】
1
周囲が、ディアボロスの視界が暗闇や霧などで邪魔されない世界に変わる。自分と手をつないだ「効果LV×3人」までの一般人にも効果を及ぼせる。
【土壌改良】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の地面を、植物が育ちやすい土壌に変える。この変化はディアボロスが去った後も継続する。
【通信障害】
1
ディアボロスから「効果LV×1,800m半径内」が、ディアボロスの望まない通信(送受信)及びアルタン・ウルク個体間の遠距離情報伝達が不可能な世界に変わる。
【水中適応】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」が、クロノヴェーダを除く全ての生物が水中で呼吸でき、水温や水圧の影響を受けずに会話や活動を行える世界に変わる。
【猫変身】
1
周囲が、ディアボロスが猫に変身できる世界に変わる。変身した猫は最大「効果LV×10m」の高さまで跳躍できるが、変身中はパラドクスは使用できない。

効果2

【能力値アップ】LV2 / 【命中アップ】LV1 / 【ダメージアップ】LV2 / 【フィニッシュ】LV1 / 【ダブル】LV2

●マスターより

凪未宇
皆さま、こんにちは。凪です。
最終人類史にて、オーストラリアに迫る冥海機を撃退し、帰還準備を行ってください。

執筆順は①>②となります。

①土ボタル鑑賞を楽しめます。
 秋祭りとは別ですが、異国のホタルをどうぞ。

②モビィ・デイックとの戦いです。
 海中で巨大な敵と戦います。

※有効な残留効果を使用という記載は、効果を指定して書いてある方より判定が下がります。
※技能を並べただけでは、パラドクスや残留効果のような効果は得られず使えません。
※どんな台詞や心情で参加しているのか、キャラらしさを多く書いてあると嬉しいです。

それでは、皆様のプレイングお待ちしております。
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このシナリオは完結しました。



発言期間は終了しました。


リプレイ


宮武・玄
神無月・レン(g00975)と一緒
相手の呼び方はレンさん、サーヴァントへシゥイ、かにちゃ

自分がなんの蛍のインセクティアかわからないけど、親近感のあったから土ボタルを見に誘ってみたよ
トンネルや洞窟をねらい目にちょっとした冒険
見えた光景に目を輝かせる
自分の光はランタンでだけれど、とても光が似ているねぇ
手を伸ばしてみると確かに熱くない冷光が何かを伝えてくる気がした
えへへ、きれいだねぇ
お留守番のシゥイとかにちゃのために動画を撮影していく
レンさんにカメラを振ると表情が硬いのでほっぺをつんつくしたりじゃれついたりしてみるー
直接聞かないけど、楽しいって思ってくれたなら、ボクはうれしい


神無月・レン
宮武・玄(g00677)と一緒にオーストラリア観光

呼び方は「しゅあんー」
サーヴァントへは「かにちゃ」「シゥイさん」

ぼーっと屋上でのんびりしてたら、玄に誘われ土ホタルを鑑賞しにやってきた
表情はあまり変わらず、傍目から見たら楽しんでるのかわからないけど、外国の観光なんてほとんどした事がないから目はキラキラ
洞窟やトンネルの暗さの中に、土蛍の淡い光にほぉってため息をついて感傷に浸る
都会ではみることのできない神秘的な光景に魅了されては、誘ってくれた友達との思い出を残そうと、蛍としゅあんーをパシャリ
もちろん私も無表情ピースして映るのさ
お留守番の二人のためにも、お土産は多い方がね?
本人には聞こえないかもだけど、「しゅあんー、誘ってくれてありがとうね」って呟くのだった


●静かな光
 きっかけは些細な事だった。
 自分も蛍のインセクティアだから、話を聞いて親近感がわいたのだと、宮武・玄(冷光のシグナル・g00677)は笑った。
 世界には約2000種のホタルが居るらしい。記憶や成立ちを覚えていなければ、玄が自分が何の蛍か分からないのも頷けるというもの。
「しゅあんー、こっち?」
 オーストラリアの美しい海を眺め目をキラキラさせながら、神無月・レン(勝手気まま狐・g00975)は熱帯雨林を振り返る。
 大昔の姿の残るという森は、今にも恐竜や未知の生き物が飛び出してきそうで、自然と胸が躍る。
 もしここに無双馬『シゥイ』やメーラーデーモン『かにちゃ』を呼んでいたら、彼らも楽しむだろうか。
 シゥイであれば波打ち際を思いっきり駆けるかもしれない。
 かにちゃだったら、やっぱりチャーハンのことで頭がいっぱいになるのだろうか。
 そんな他愛もない事を考えながら、お留守番させている彼らにも思い出のお裾分けと、動画を撮影しながら、熱帯雨林の奥へ。
 原生植物に包まれた道は、異国と言うだけでなく、どこか未知の生き物が潜んでいそうな冒険のワクワク感が沸き起こる。
 湿った空気を追いかけるように、水の流れを辿り洞窟へ。
「何だかちょっとした冒険みたいだねぇ」
 振り返る玄の視線の先では、ぼーっとレンが景色に見惚れながら歩いてくる。
 あまり表情が変わらず、屋上に居たときと同じようにも見えるが、レンの瞳は珍しい光景を映し輝いてる。
 いざ、洞窟へと踏み込めばその輝きはブルーグリーンへと染まる。
 暗い天井を埋め尽くさんばかりの光の海。
 ある場所は光が連なりカーテンのように降り注ぎ、ある所は集まった光が強く光を放つ。
 今は時が止まっているので、この光の主である虫たちが逃げて、輝きが消えたり減るような心配もない。
 ほうっと、吐息を零すような歓声をあげて。
 新宿島に溢れるネオンや電気の光とは違う、ほのかで静かな光が降り注ぐように2人を迎える。
 さすがに触らないけど、玄が手を伸ばせばそこに熱はなく、仲間に語りかける彼らの言葉が聞こえるような気がした。
「自分の光はランタンでだけれど、とても光が似ているねぇ」
 そう呟く玄と土ボタルの光をパシャリ。
 こうしてると玄もホタルだと、レンが思い出を1枚。
「えへへ、きれいだねぇ」
 レンさんも記念にとカメラが向けられれば、レンもピースで応える。
「お留守番の二人のためにも、お土産は多い方がね?」
「表情が硬いよ」
 思わず解そうと、玄はレンの頬をつんつんして戯れついてみるけども、表情に出なくとも十分楽しんでくれているのは良く分かってる。
 ――しゅあんー、誘ってくれてありがとうね。
 土ホタルの輝きに混ざるような呟きをこぼせば、まるでホタルがレンの言葉を伝えてくれたかのように、玄が嬉しそうに振り返る。
 
 またどこかに一緒に行こうねと、優しい空気が2人を包むのであった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【完全視界】LV1が発生!
【狐変身】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!

御守・樹
アドリブOK
見た目にはぼんやり見てるようにしか見えないが、めちゃくちゃ思考しまくってる

土ボタルって聞いた事はあるけど実物は見た事って…そもそも海外に出ること自体がごく稀、刻逆以降ディアボロスになってからだから当然だな。海外旅行なんてツアーで中国観光行った一回きりだもん。
へぇ、この辺ゴンドワナって言うんだ。自然豊富なオーストラリアらしい名前というかなんというか。

ホタル以外で光る物って言うとヒカリゴケときのこと…チョウチンアンコウぐらいしか知らねぇ。きのこはともかくコケはそれ自体がするんじゃなくてより光を反射しやすいってもんだしな。
でもなんでこの虫は光るんだ?ホタルはメスを呼ぶためだよな。
でもこの虫は幼虫って話だし…あー餌となる他の虫を引き寄せてるのか。チョウチンアンコウと同じ要領か。
なら粘液ぶら下げてんのもわかる。
こうして見てると生き物って不思議だ。
わざわざ暗闇で生活して、その場所に適応する為に進化してきたんだろ。熊の仲間のパンダが笹食うようになったみたいにな。


紀・雪名
※アドリブ歓迎

美しいビーチもいいですが、蛍とはまた雅な
この時期ならば見ておかねばならないですよね
土ボタルは日本とはまた違った美しい光を見せてくれましょう…楽しみです

洞窟に広がる光の粒が天然のプラネタリウムと言われるのもうなづける気がします
暗い中で光り輝く土ボタル…光を見るというよりも空間を楽しむ感じがしっくりきますね

ただ、虫と言われるとちょっと間地かで見るのは遠慮したい僕がいます。
実はあまり得意ではないのですよね…なので、
適度な距離で刺激せずに静かに見物していることにしますね。
触らぬ神になんとやら、ってところでしょう。

美しい物も観れましたし、力が湧いてきた気がしますよ。
なれば、この地もしっかりと守り抜くとしましょう。
美しい場所を後に、意気揚々と好戦的な姿で戦場へ参ります


●青緑の星
 オーストラリアの広大な自然を前に、御守・樹(諦念の珪化木・g05753)はぼんやりと……いや、色んなことを考えていた。
「美しいビーチもいいですが、蛍とはまた雅な。この時期ならば、見ておかねばならないですよね」
 そう先に多雨林郡の森へと歩き出した紀・雪名(雪鬼・g04376)の姿に、ファンタジーさを感じずにはいられない。
 蛍の雅さと着物の相性は良く、成る程と思うがジャングルと合わせて見ると、現実味がなく奪還した地ではなく、まだ何処かのディヴィジョンにいるような錯覚が沸き起こる。
「へぇ、この辺ゴンドワナって言うんだ。自然豊富なオーストラリアらしい名前というかなんというか」
 最近ちらほら耳にする名を思い出し、木々の姿に成る程と樹も歩き出す。
「土ボタルって聞いた事はあるけど、実物は見た事って……そもそも海外に出ること自体がごく稀か」
 刻逆でもなければ、こうしてわざわざ出掛けただろうか。
 海外旅行なんてツアーで中国観光行った一回きりだもんと、樹は心の中でぼやき段々と水気を増す空気に慎重になった。
「土ボタルは日本とはまた違った美しい光を見せてくれましょう……楽しみです」
 そう真っ先に思い浮かぶのはゲンジホタルやヘイケボタルといった、源平の合戦を思わせるような名が浮かぶ。
「ホタル以外で光る物って言うとヒカリゴケときのこと……チョウチンアンコウぐらいしか知らねぇ」
 きのこはともかく、コケはそれ自体がするんじゃなくてより光を反射しやすいってもんだしな。
 あちこちへと思考を広げながら、樹の足も洞窟へ。
 しっとりとした空気の広がる洞窟には、無数のブルーグリーンの星々が輝きながら出迎えてくれる。
 その光景は圧巻の一言。
 自然が生み出したとは思えない幻想的な光の織りなす世界に、しばし見惚れ表情を綻ばす。
「洞窟に広がる光の粒が美しく、天然のプラネタリウムと言われるのもうなづける気がします。暗い中で光り輝く土ボタル……光を見るというよりも空間を楽しむ感じがしっくりきますね」
 この場所だけ時を切り取ったような、実際まだ帰還してないので時は止まっているのだが。
 幻想的な光景に感嘆の息が零れる。
「でもなんでこの虫は光るんだ? ホタルはメスを呼ぶためだよな。でもこの虫は幼虫って話だし……」
 樹のつぶやきに、光の元が虫だと思い出した雪名は、そっと適度な距離を取る。
「実はあまり得意ではないのですよね……」
 近付いていく樹とは逆に、虫が苦手な雪名は離れてゆっくりと視線を動かす。
「刺激せずに静かに見物していることにしますね。触らぬ神になんとやら、ってところでしょう」
 幸い時が止まっている今なら、自分から触りに行かない限り向こうから触れてくるようなトラブルも無いので、ある意味見やすい環境ともいえよう。
「あー餌となる他の虫を引き寄せてるのか。チョウチンアンコウと同じ要領か。なら粘液ぶら下げてんのもわかる」
 だから雫のカーテンのように光が連なったりしているのかと、樹は興味津々。
「こうして見てると生き物って不思議だ。わざわざ暗闇で生活して、その場所に適応する為に進化してきたんだろ」
 熊の仲間のパンダが笹食うようになったみたいになと、生き物の姿に関心する一方でこの辺りは昔のままの生き物も多いのかと不思議な気持を抱くのであった。
 真実は分からないが、もしかすると古代の人達もいや恐竜なんていう消えてしまった生物も同じように、この光景を見ていたかもしれない。
 洞窟に別れを告げ、再び海へ。
 遠く垣間見えた潮吹きと共に、プロペラのついた白い尾びれが跳ね上がり潜っていく。
「美しい物も観れましたし、力が湧いてきた気がしますよ。なれば、この地もしっかりと守り抜くとしましょう」
 如何に巨大な相手、水中戦だとしてもここは最終人類史。ディアボロスの有利は確かだ。
 相手の姿形に臆することなく、雪名は意気揚々と海岸へと立つのであった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【モブオーラ】LV1が発生!
【水中適応】LV1が発生!
効果2【フィニッシュ】LV1が発生!
【ダブル】LV1が発生!

ラウム・マルファス
日本から離れた場所の帰還のための第一歩だからネ、オーストラリアの安全は、早く確保したいナ。

サカナ型ドローンに爆薬を搭載。飛翔で海上へ行き、ドローンを海中へ投下するヨ。続いてトラップ生成で海中に網を大量設置。一瞬で引きちぎれるだろうけど、邪魔には思うはずサ。口を開けたらサカナ型ドローンを飛び込ませて、爆破攻撃するヨ。

超音波は飛翔の全力で距離を取って減衰を狙おウ。無理だったらフライトドローンを足場にして体勢を立て直すヨ。上手くいかず海中に落ちちゃったら、水中適応と完全視界を使ってから、サカナ型ドローンに掴まって、爆薬を推進剤代わりに使って水上へ脱出するヨ。


御守・樹
機械と生き物の融合したような冥海機はクロノヴェーダ・って事は生き物、で良いんだろうか?
同じ生き物のように考えるのは無意味かもだけどでも生きてるのならその姿の理由があるんだと思う。そしてそれはそのクロノヴェーダ種族が生まれた理由を探るきっかけにならないかなぁ。
でもその人の腕みたいなヒレ?が南極のニンゲンみたいで機械との融合部分以上に気味が悪いな。

海中だし水中戦に完全視界で動きに支障なく。
うーん魚雷かぁ。
だいたいああいうミサイルとか魚雷って誘導付きがちだから元から苦手だ。
そもそも手数も俺には少ないし、できるだけ視認されないように近づいて一気に攻撃を仕掛ける。誘導付きなら近くても遠くても被弾する可能性高い。なら俺にとって都合のいい間合いに入ったほうがいい。
必ず反撃が発生するならしがみついてでも敵の近くにいれば敵本人に誤爆できねぇかなぁ。
相手がただの機械ならホーミングの性能次第で対策も取れるもんだけど、クロノヴェーダだとそういうのもできなさそうだしそこは力技で何とかするしかないか。


●モビィ・ディック
「日本から離れた場所の帰還のための第一歩だからネ、オーストラリアの安全は、早く確保したいナ」
 ラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)は、『薬災運ぶ自律機構(ヤクサイハコブジリツキコウ)』を使い上空からサカナ型ドローンに爆薬を搭載し、次々と投入していく。
「換装完了。さァ、行っておいデ」
 ついでに網を海中に設置し相手の位置を探る。
「引き千切れるだろうけど、足止めが目的じゃないからネ」
 一方、御守・樹(諦念の珪化木・g05753)は水中適応と完全視界で、一足先に海中へと潜っていく。
(「機械と生き物の融合したような冥海機はクロノヴェーダ・って事は生き物、で良いんだろうか?」)
 オ、オオオオン……。
 深い真っ暗な海底より、叫ぶような『潜水艦『モビィ・ディック』』の声が海を震わせる。
(「うーん魚雷かぁ。だいたい、ああいうミサイルとか魚雷って誘導付きがちだから苦手なんだよな」)
『来るヨ』
 トラップの網が破られた方向をラウムがパラドクス通信で樹に伝え、臨戦態勢に。
 まるで幽霊か何かのように闇から揺らめく白い巨体を現し、モビィ・ディックが樹に迫る。
(「同じ生き物のように考えるのは無意味かもだけどでも生きてるのならその姿の理由があるんだと思う。そしてそれはそのクロノヴェーダ種族が生まれた理由を探るきっかけにならないかなぁ」)
 有名な小説に出てくる白鯨の名は、海の者達にも愛され度々船や戦艦の名にされている。
 これもそういった経緯なのだろうか。
 様々な思考を巡らせていると、モビィ・ディックの全身が見える。
 巨大で美しい白鯨の姿に、無骨な海戦銃器装備が見える。
 そして本来ヒレがあるべき場所には、
(「何だあれ、まるで人の腕みたいなヒレ? 何だか南極のニンゲンみたいで機械との融合部分以上に気味が悪いな」)
 気付かなければただの武装した白鯨で済んだのだが、やはり人の魂が関わっているのだろう。
 樹の姿に、魚雷口が向けられ『白鯨式怨嗟魚雷』が発射管から放たれる。
(「そもそも俺の手数は少ないし、近づいて一気に攻撃を仕掛けるか」)
 魚雷が追って来るならいっそ巻き込みを狙おうかと、2対のナイフ〈Morta〉を手に『五月雨(サミダレ)』を繰り出す。
 横切る白鯨の腹に取り付くようにして、斬り刻み魚雷の爆発に巻き込む。
 オオオオン!
 悲鳴と共にモビィ・ディックがのたうち回り、激しい水流が樹の身体を後方へと押し流す。
 だが、これでいい。
 悲鳴をあげたモビィ・ディックの口へと、ラウムの操る爆薬を搭載したサカナ型ドローンが次々に飛び込み爆発する。
 今度は悲鳴もなく、動きを止めたモビィ・ディックが力無く水中に漂う。
 まだ仕留めたはずがないと様子を窺っていれば、コッコッコッと甲高くも低くも聞こえる妙な音が発せられる。
 それがクリック音による『白鯨式号砲音響』の攻撃だと気付いた時には音波の攻撃がディアボロス達を襲う。
 音から逃れることは、並の生物には不可能。
 距離を取ろうとラウムが動いた時には、音は届いている。
 鼓膜を破るような音の衝撃に、ラウムは海へと落ちたが直ぐにドローンに捕まり水面へと顔を覗かせモビィ・ディックの泳ぎ去った方向を仲間に伝えるのであった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【フライトドローン】LV1が発生!
【猫変身】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【ダブル】がLV2になった!

シャムス・ライラ
オーストラリアの安全が確保されれば人々の帰還も叶い
最終人類史の資源事情にも貢献できます
…それにこの美しい自然をクロノヴェーダに荒らされるわけにはいきませんね
(オーストラリアにはこあらもいますし)
機械仕掛けの無粋な白鯨には退場願いましょう

敵は水中戦に秀でる
油断なく
そしてありがたく水中適応と完全視界を使わせていただいて水中戦を
水の抵抗の少ないウェットスーツとゴーグル着用
向こうは巨大だが此方は小さい
小回りの利く動きで敵を攪乱
海中に岩や海藻等の障害物も利用
仲間が罠を仕掛けてくれるなら其方もありがたく
一瞬でも視界から外れ隙が出来たら
【虚誕金剛】を発動し
強靭な蔦で敵の体ごとぐるぐるに捕縛
尾のプロペラを曲げ機動力を削ぎ
砲身を敵の体に密着させるほどきつく締めあげ歪ませて
金剛の棘で突き刺しつつ
誤爆を誘えたなら幸い
仲間と連携しつつダメージを確実に与えていきましょう

敵の攻撃は
どこまでも追尾して来るのであれば
蔦で打ち払いつつ防御態勢を取って耐えましょう
其方の恨みを此方の心で跳ねのけ押し返す気合で

アドリブ等歓迎


紀・雪名
※アドリブ連携、大歓迎
あとは仲間と共に人々が安全に帰還できるべく、
不安全なものはすべて取り戻さねばなりませんね。敵は排除あるのみ。

パラドクス:花爛漫、オーラの花”浜払子”が咲き誇る
気合も入りましたので【完全視界】辺りを注視し
水上戦では【フライトドローン】を借り足場を確保
水中戦になった場合は、【水中適応】で距離を取り
障害物も使いながら【臨機応変】に攻撃へと加わりましょうか

援護に【気絶攻撃】【貫通撃】で、【電撃使い】円月輪を投げ援護
敵は大きいと見えますし、小回りを利用し【不意打ち】【フェイント】を交えて
手数で攻撃の蓄積を狙いましょう
音波攻撃には【電撃使い】やオーラの花で相殺できることを祈りましょう

まあ、僕等に気を取られているうちに仲間の攻撃か、海に咲き誇る花で追い落とせれば…と

美しい自然の平穏は今後にも響いてきましょう。
敵の動きも気になりますが、まずは帰還の輪をつなげ続ける事ですね。


●白鯨
 完全装備。
 水の抵抗の少ないウェットスーツとゴーグル着用と、水中適応があるが更に効果が出るようにと準備万端で、シャムス・ライラ(極夜・g04075)は、待ち受けるように海の中を漂う。
 最終人類史というだけあって、残留効果に不足はない。
(「オーストラリアの安全が確保されれば人々の帰還も叶い、最終人類史の資源事情にも貢献できます。それに……」)
 別の湾岸部で、オーストラリアの自然や生き物に触れる機会があった彼は、それらを思い出し。
(「この美しい自然をクロノヴェーダに荒らされるわけにはいきませんね」)
 オーストラリアにはこあらもいますしと、その姿を胸に気合を入れる。
(「あとは人々が安全に帰還できるべく、不安全なものはすべて取り戻さねばなりませんね。敵は排除あるのみ」)
 向こうから来てくれるのなら好都合と、パラドクス通信の報告を受け水中で体勢を整えると、紀・雪名(雪鬼・g04376)は『花爛漫』でその手の中に”浜払子”の白い花を咲かせる。
 それは5枚の花弁を開く小さな花。
(「咲き誇れ」)
 闇に浮かぶように、迫る『潜水艦『モビィ・ディック』』が見えれば、ハラハラと海中に降る雪のように花弁が散り辺りを覆いつくす。
 オオーン。
 敵を見失い暴れて花弁を振り切ろうとするが、これはパラドクス。そう簡単に振り切れるものではない。
 その隙に密かに闇から迫ったシャムスは、鋭い棘を伴う蔦を伸ばし、モビィ・ディックに絡める。
(「捕らえよ」)
 特にプロペラや銃器装備は簡単に使えないよう念入りに。
(「機械仕掛けの無粋な白鯨には退場願いましょう」)
 ブオオオオーン。
 怨みを吐くように、その人の手のようなヒレを伸ばし『白鯨式怨嗟魚雷』を放つもシャムスを捕えられない。
 被弾はしているが、最終人類史故アヴォイドもドレインも潤っておりディアボロスが圧倒的に有利なのだ。
(「其方の恨みがどんなものか知りませんが、此方の心はその程度では折れません」)
 ギチリと締め付ける『虚誕金剛(ダイヤモンドデウソヲツク)』の蔦は深く、棘をモビィ・ディックの身体に突き刺す。
 深紅の瞳が大きく見開かれ、そこにも絡みつく蔦と棘が傷つける。
 噴き出す朱が、モビィ・ディックの身体を朱く染め上げて、バキリと砲身を折れば銃器が爆発する。
 オ、オオオオン……。
 力無く響かせる声はかなり弱々しくなったか。
(「美しい自然の平穏は今後にも響いてきましょう。まずは帰還の輪をつなげ続けるために」)
 雪名の手元から広がっていく白い花弁がモビィ・ディックを包む。
 浜払子の和名は、お坊さんが葬儀で使う仏具から名づけられたらしい。
 冥海機の成立ちは、海戦で人々が死亡したとき。
 彼らがその魂を持っているとは限らないが、きっとモビィ・ディックも誰かの魂を内包しているのだろう、人の手の形をしたヒレがそれを物語っている。
 オオン……ブオオオン……。
 モビィ・ディックを覆いつくす白い花は、この地とも縁が深い。
 その花言葉は、海への祈りを込めて――。
 きらびやかな花の美しさと香に看取られて、モビィ・ディックは海へと沈んでいくのであった。
超成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【土壌改良】LV1が発生!
【通信障害】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV2になった!
【ダメージアップ】がLV2になった!

最終結果:成功

完成日2023年10月09日

オーストラリア近海鎮撫作戦

 奪還したオーストラリアは、土地が広い割に人口が少なく、資源が豊富という特色があり、住民の帰還を行う海外のテストケースとして、非常に有力です。

 帰還を目指す場合は、冥海機ヤ・ウマトの冥海機が、ディヴィジョン境界から出現する為、この敵を撃破して、オーストラリア近海の安全を確保する必要があるでしょう。

 期限の定めは無く、目標を達成した段階で、オーストラリアの帰還作戦が実行可能になります。
(実際に帰還を行うかどうかは、攻略旅団で決定されます)

●特殊ルール:最終人類史戦

 このシナリオでは、最終人類史での戦闘が行われます。
 最終人類史では、パラドクス効果が最大限(効果2は最大LV、LV11に至っていない効果1も全てLV10扱い)発揮される為、戦闘が有利になります。


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#冥海機ヤ・ウマト
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#オーストラリア近海鎮撫作戦
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#オーストラリア
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#最終人類史防衛戦


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選択肢『オーストラリア観光』のルール

 オーストラリアに現れる、冥海機の出現を待ちつつ、その間、オーストラリアの観光を行います。
 オーストラリアの住民は帰還していませんが、グレートバリアリーフなどの美しい海は健在ですので、オーストラリア観光を楽しむことが出来るでしょう。
 奪還前で時間が止まっているようになっていますが、オーストラリアの自然や動物を見学する事も可能です。
 詳しくは、オープニングやリプレイを確認してください。


 オープニングやマスターよりに書かれた内容を参考にしつつ、450文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★1個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は600文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 🎖🎖🎖 🔵🔵🔵🔵🔵
 超成功 🔵🔵🔵🔵🔵
 大成功 🔵🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔵🔴
 善戦 🔵🔵🔴🔴
 苦戦 🔵🔴🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 なお、この選択肢には、特殊ルールはありません。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👿<最終人類史>アヴァタール級との決戦『潜水艦『モビィ・ディック』』のルール

 最終人類史に侵入してきた、アヴァタール級クロノヴェーダ(👿)と戦います。
 👿を撃破する事で、この事件を成功で完結させ、クロノヴェーダの作戦を阻止する事が可能です。
 敵指揮官を撃破した時点で、撃破していないクロノヴェーダは撤退してしまいます。
 また、救出対象などが設定されている場合も、シナリオ成功時までに救出している必要があるので、注意が必要です。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 最終人類史で戦う為、戦闘が大きく有利になっています。

 記載された敵が「1体」出現します。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、450文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★1個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は600文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 🎖🎖🎖 🔵🔵🔵🔵🔵
 超成功 🔵🔵🔵🔵🔵
 大成功 🔵🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔵🔴
 善戦 🔵🔵🔴🔴
 苦戦 🔵🔴🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【完結条件】この選択肢の🔵が👑に達すると、敵を倒し、シナリオは成功で完結する。ただし、この選択肢の🔴が🔵より先に👑に達すると、シナリオは失敗で完結する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※このボスの宿敵主は「玖珂・藤丸」です。
※クロノヴェーダには、同じ外見を持つ複数の個体が存在しますが、それぞれ別々のクロノヴェーダで、他の個体の記憶などは持っておらず、個体ごとに性格なども異なっています。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。