リプレイ
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎
(CN:フェーデル)
手持ちのリュックやスーツケースに持ち込めるだけの物資を持参
新宿島から時代にあった物資を選び、塩、糸や布地、防寒用の毛織物等
特に医薬品の類は、その場で使うには最終人類史のものを
配布用の医薬品や軟膏、包帯などは、薬草由来のものや薬草茶、現地ですでに使われていた成分を選び、排斥力に対応
挨拶をしたら
療養所にて【活性治癒】を発動しつつお手伝い
現地の医師や薬の知識のある方々と連携し、手当に当たる
症状を詳しく尋ねて書き留め、飲み薬や塗り薬、怪我の手当てを行うとともに
悩みごとや、心境を穏やかに傾聴することに努める
よく話を聴き、寄り添い、心の荷をすこしでも軽くしてもらえたら
心に受けた傷は、一朝一夕で癒えるものではないけれど……
診療所での手当や、動けない方への往診が落ち着いたら
扉をあけ放って、青空と陽射しを浴びるように
ヴァイオリンやチェロを演奏し、音楽を奏でよう
穏やかなノクターン、のどかなパストラーレ、美しい旋律の曲を
きっと言葉にはならぬ想いにも
寄り添ってくれるように……
百鬼・運命
■心情
さてとそれじゃあ救助活動といこう
一般人も放っておくわけにはいかないし
先日呼びかけるのにCCTSの場所をを借りた分の借りも返さないとな
■行動
まずは避難民の人々に友好的に接触
島になっているところにパラドクストレインで直接乗り付けるほうがいいかな?
ド派手に登場して、ストレートに助けに来たという方がかえって向こうも返って警戒しないだろうし、パラドクストレインに乗せて物資も運びやすい
またディガーパック装備の極限環境戦用電動型動力甲冑を利用
両腕に作業用アームも用いて大量の物資を持ちこもう
さて次に農地開拓だ
地域の環境と季節、貯蔵性を考えると…作物はジャガイモあたりがいいだろう
タネイモは新宿島から持ち込み、【土壌改良】【植物活性】で初期育成をフォローし、継続的な収穫体制を確立
とはいえ時期的にはジャガイモはフランスに導入されたばかり…
『植物知識』で育て方を伝えないとな
あとは塩…これはドラマで鉄板を使い塩を作っているのを見たことあるな
BBQ用の鉄板を持ちこみ、その上で海水を乾燥させれば塩が作れるだろう
天夜・理星
えーコードネーム:ゼロより【CCTS】各位へ。
青天の霹靂を雲一つない蒼空に変えようか。
さあ、始めよう。
まずは土の方をどうにかしていくか。
と、その前に避難民の皆様方にも挨拶しとかなきゃな。
で、それから本題ですよ。惑う聖剣、花と育て。
植物活性を植物が健やかに育ちまくる光と共に張り巡らせることで、運命さんの敷く土壌改良とのコンボを試みる。運命さんによればタネイモを育ててジャガイモにするみたいだから、アタシもそのフォローを手伝うことが出来ればいい。こっちも植物知識はあるっちゃあるからねえ。もうちょい欲しいが。
んで医療はエ…じゃねえや。フェーデルにお任せだ。こちらにも一度に出来ることに限りはある。そういう時に専門的な知識を持っている人材ってのは、本当に助かるもんだ。
●一人ではない君たちへ
手に取った無線へ告ぐ。
深呼吸をして、挑む作戦は唯一つ。
「――コードネーム ゼロよりCCTS各位へ。さぁ」
“青天の霹靂を雲一つない蒼空に変えようか”
さて、と住民への挨拶を終えた伸びをして首を回す準備運動をした天夜・理星(復讐の王・g02264)と、大荷物を手にした百鬼・運命(ヨアケの魔法使い・g03078)とエトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)は挨拶の際、何気なく住民に聞き取りをした結果想像以上に手の足りなさを感じていた。
実は運命の派手めな村への登場で多少驚かせた面はあったものの、見慣れぬ機械に最初に興味を示したのは子供達。“すごい!”やら“どうなってるの!”やら、娯楽に飢えた子供達には格好の遊び相手のようなもの。
はじめは驚き動揺していた大人達も、子供に囲まれ質問攻めのもみくちゃにされた運命に代わり“救援に来ました”と理星とエトヴァから説明を受ければ、大人達も多少はおっかなびっくりしたものの穏やかに受け入れ、何気ない挨拶を交わしついでに世間話の延長で聞き出した悩みごとの数々……。
その一つをまず解決しよう、と三人が向かったのは村の一角でも妙に乾いた土地。
『すまないねぇ。耕すにも男では足りんし、かといって道具ものうて……』
『この辺りは土が固くて耕すのも中々大変で』
「なるほど。乾いた土地なら持ってきた“これ”が役に立ちそうだ」
乾いた土地だからこそ育つもの、それはジャガイモだ。
運命が持ち込んだ種芋を見せ、植物知識は勿論事前に自身の手で調べた資料を基にむずかしさよりも簡単さを優先しながら大事な部分を丁寧に伝えてゆく。
「……――とすると、おそらく皆さんの食物事情をかなり改善できるだろうし、何よりジャガイモの調理法は沢山あるんだ」
『へぇ、これがいっぱい増えるのかい?』
『不思議だねぇ。こんなのが……』
「植え付けは2~3月辺りが良いだろうし、収穫は早くて6月中旬。でもその間にも土寄せと脇芽摘みが必要だが、それは畑の方で」
『あっ、ねぇ。どうして芽は食べたらだめなの?』
「それは――」
やっぱりここでも質問攻め。
純粋に大人も子供も問わず興味を持ちながら真摯に運命の話に耳を傾けながら、ひどく楽し気に笑っていた。
そんな姿を横目に理星とアイコンタクトをしたエトヴァは荷物を手に診療所へ。
そして理星はと言えば、土を確認し軽く地面をノックしてみる。
「なるほど、結構サラサラな土だね」
『そーだよー!お城作ってもねぇ、ばーんって壊れちゃうし!』
赤ん坊を背負った少年が理星と同じようにしゃがみ小さな手で土に触れ、“僕じゃまだなんもできない”としょぼくれて呟いた。
『……ちびがばーんって、お城を崩しちゃうんだ』
「偉いね、お兄ちゃんだ。――じゃ、そんなお兄ちゃんにアタシがすっごいの見せてあげる。みんなには内緒だよ!」
『えっ、お姉ちゃんそれでなにして――……』
きょとん、としながらも素直に頷いた少年に“なんてね”とウィンクした理星が引き抜いたのは一見刃無き剣の柄。しっかりと握りしめ、うたう。
「惑う聖剣。花と育て――!」
迸る透明な風が世界を変える。PD―聖剣技/翠:蒸散―!
『うっ……わ、ぁ!なんで!?すごい!』
「ふふ。これで少しは花や……そうだね、ジャガイモも育ちやすくなっただろ」
超常の力に瞳を目いっぱい見開き、感動からか手を叩いて喜ぶ少年の目の前に広がるのは痩せ枯れた土地ではない。理星の力――聖剣によって再生され、改良された土壌と青々とした草と小さな花たち。
おそらく元々土地に眠っていた種子なのだろう。海風に爽やかに揺れている。
「理――……ゼロさん、こちらの説明も終わたから、タネイモを植える準備も万端だ。あとは耕すのに、ちょっと手を加えてもいいかな?」
「勿論」
『おおーい!このタネイモっていうのはどうやって植えるんだっけー!』
ちょうど畑の様子を見に来た運命と理星がバトンタッチ。
「じゃあ説明役はチェンジで。あっ、んで医療はエ……じゃねえや、フェーデルにお任せしてる」
「了解。じゃ、簡単な環境説明と季節はお伝えしてあるのと、あとで塩作りに挑戦はできそうかな?」
ニッと笑った理星の承諾にじゃあとで、と畑役と説明役を入れ替わり今度は畑と運命が向かい合う。
「このエネルギーは土地の栄養に。そうすればより育てやすいし活性もしやすくなるだろうから……!」
PD―黄泉逆矛―!
青々と茂っていた雑草をあえて運命は刈ら、逆矛で土壌改良ついでに肥料へ変えてしてしまえば、その光景に目を輝かせた少年が身振り手振りで理星の聖剣の話を興奮気味に教えながら、少年もまた運命へ“ジャガイモ”について興味津々に尋ねてはキラキラと瞳を輝かせる。
「(……とはいえ時期的にはジャガイモはフランスに導入されたばかり。彼は勿論、大人にも、子供に引き継げるような知識をもう一度実践を交えて伝えないとな)」
思案する運命と楽し気な少年の姿を遠目にフッと笑みを漏らしながら村人達と向かい合う理星が、今度は質問責めに合う番。
『じゃあ、こうやって普通に埋めてしまっていいの?』
「ううん、そんな固くしなくても大丈夫。こうしてふんわり土を掛けるだけで種芋には十分だから種芋は毎年こういう張りがあって芽の出がバラバラなのにしてね」
『ねぇねぇ、いっぱいってどのくらいできるの?本当に美味しい?』
わぁわぁと盛り上がる質問会は畑へ移動しても続き、大人も子供も畑作りをしながら都度都度質問が寄せられてゆく。
けれど女性たちの中には“土がさらさらで扱いやすいかも”と喜ぶ人々もおり、畑側は順調な滑り出し。
一方、フェーデルことエトヴァはというと多忙な診療所で村唯一の医師であり薬師でもあるメリー・マイ姉妹の母 アンナと共に医者を買って出ていた。
『ごめんなさいね、助かるわ!じゃあ私は病院の患者を診るから、新しい人は任せてもいいかしら!』
「では、俺は新規の患者を」
カルテのある病棟――……というには少々みすぼらしくも精一杯建てられた建物へ駆け込むアンナを送ったエトヴァが順に新しく村へ来た患者へと応対していく。
「分かった。それならこれを塗って一時的に様子見だ。落ち着くまでそこで休めそうか?」
『ありがとう……ありがとう、屋根があるだけでもうれしいよ』
そっと腫れた腕に塗ったのは痛み止めと炎症を抑える外用薬。
活性治癒の輝きを施せば患者の不安も若干だが拭うことができていた。また、現在アンナが診ている入院患者病棟へは幼すぎるマイは入れられないから、とエトヴァの横に置かれた揺りかごで静かな寝息を立てていた。
『おにいちゃん、おじいちゃん案内したよ!』
「マリー」
『あ!えへへ、ごめんえ。マイはねんね?』
「あぁ。そういえば、先程のご老人……おじいちゃんはマイのこともメリーのことも可愛いと言っていた」
『! それ、さっきわたしも言われた!えらいねって!』
くふくふと嬉しそうに笑う小さな看護師のサポートを受けながら、エトヴァは時に怯える患者の背中をさすり、時に痛みから気が荒くなる患者を宥め、時に発熱した赤ん坊へうろたえる母親へ飲み薬の飲ませ方指導と手早く氷雪を使い作った氷枕を二人分、疲れた母親も休めるようベッドや部屋の配慮や持参した物資―清潔な布や毛織物、糸や塩、時代を乱さぬ衛生用品―の分け方はアンナや、アンナに頼まれメリーが呼んできた村長と共に相談し、糸は種類によって分け冬の先を目指す目印に。
そうしながら精力的に患者を捌き続けようやく落ち着いた頃、畑の再生を行っていた理星と運命も合流し、せっかくだからとアンナや患者達に許可を得たうえで開催するのは細やかな音楽会。
「青空から差す日差しがの音が、聴こえるだろうか」
締め切った窓もドアも理星や運命、アンナやメリー、元気な村人達の手を借り開け放てば流れるのは痛みや不安から見ぬふり、忘却していた潮の匂いを抱く海風。
合わせてエトヴァの指先が奏でるはPD―Ruf der Nostalgie―!
柔らかな風に似たヴァイオリンに深みを持たせるチェロの音、小鳥囀るようなフルートは愛らしく、光の音は天高く村へ響き渡る!
「(出来ることにはどうしったって限りがある……でも、)」
それぞれ違う知識と方法を持った者が集まれば、こうもいろんな方法で人々に光を与えることができる。
そっと泣く人へハンカチを差し出しながら空仰いだ理星の瞳に、青空を飛んだ鳥の影が淡く見えた。
食糧事情の長期的改善、塩を作ろうと計画する運命の案にもまた村人は興味を示すことだろう。エトヴァの齎した音楽など過酷な環境で忘れていた芸術に触れ、穏やかな心へ一歩近づいて、人々が“明日”を目指す糧になる。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【活性治癒】LV1が発生!
【土壌改良】LV1が発生!
【植物活性】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!
海・ほろぶ
◎
【ほろーど】
オードが運搬やってくれるらしいから
荷物捌いてる間に療養所の手伝い
冬支度しよっか
使い易いサイズの雪かきの道具とか、
そもそも雪かきの労力が減るように、建物の外側に斜めの雪囲いを準備しよう
工具や木材の扱いは、最近覚えて慣れてきたとこ
雪押しとか扱えるかな。重い物平気?
雪を棄てに行く橇もあるといいね
雪の中でも解るように、ぱっとした色で塗ろう
細かい作業はリハビリにもなるらしいですよ、と
手や指を動かしても問題ない患者さんがいれば縛るとか結ぶとかの動きで手伝って貰いたい
自分達で出来た方が達成感にもなるだろうし
オードも渡し終わったんだったら一緒にやろ
……なに、どしたの
手元への視線へ訝しんだ目で返す
……なんか頭の上側に熱心な視線を感じるんだけど
それはもう、アホ毛のせいでは説明がつかなさそうな勢いの
すっすっと手をやっても、自分の髪があたるだけ、ホログラムは空を切って
はあ、もー、いいよ、元気出してもらうために来てるんだし、元気出す役に立ってるんだし
捻くれた悪態はそれこそ見かけだけで、中身なんて無い
オード・レヴニ
【ほろーど】
物資運搬なら配達人の出番、だね
必要そうな薬と医療品、雪かき道具も少し
【アイテムポケット】付の配達バッグに詰め込んで、療養所に届けにいこう
こんにちは、海のむこうからお届けものです
現代の薬は慣れないだろうし説明書きも付けて
不審がられたら飲んで安全を証明するよ
配達が済んだらほろぶと合流して、冬支度のお手伝い
空いたアイテムポケットに雪囲いの材料を集めて運ぼう
ほろぶの組み立てる手際の良さに時々じーっと見入り
つくる人の手だなって
達成感…そういえばあの子、お母さんを手伝いたそうだったね
持ってきた雪かき道具の中から、小さめの橇をメリーにプレゼント
雪が積もったらこれでお母さんを手伝ってね
疲れたら橇遊びもできるよ
…ねえ、そう思うと冬が楽しみになってこない?
空間を『ハッキング』して、メリーとマイの周りにホログラムの雪を降らせる
ついでにほろぶの頭の上に雪だるまのホログラムを描いてちょっと悪戯
悪態にもけろりと、あのおねーちゃんほんとは怒ってないんだよ、とメリーに耳打ち
元気出すお手伝い、きっとできたね
◎
●“きみ”の明日が、どうか笑顔になりますように
「さて、物資運搬なら配達人の出番だね」
口角を上げたオード・レヴニ(頌歌・g01759)がバッグへ詰め持ち込んだのは医薬品と、包帯や清潔なガーゼ等の医療品と、担ぎ上げた雪掻きの道具。
「(もしかしたら、一時凌ぎかもしれない)」
それでも、次の一歩へ繋がることを。
そう思い担ぎ上げた大荷物がトレインのドア幅を超過し僅かに引っ掛かり、押して引いてと海・ほろぶ(君の番だよ・g04272)の助力と共にこの地へ降り立った二人はそれぞれ動き出す。
「――こんにちは、海のむこうからお届けものです」
『わー!郵便屋さん、こんにちは!』
『あら、郵便なんて久しぶり……でも、頼んでいたのもなんてあったかしら?』
診療所の扉をノックすればオードを出迎えたのはメリーとマイと、母で医師のアンナだった。
「じゃあこれは――」
『わぁすごい!これなぁに?』
『あら、訪台がこんなに沢山!』
「……長らく配達できていなかったので、溜まっていたものを一気に持参しました」
『この瓶は……?』
『わぁ!ママ見て、きれーなおくすり!』
『これは……』
オードが解いた荷物の中にあったビタミン剤の大瓶を不思議そうにメリーが触れれば、見知らぬ瓶にアンナは少し不信な顔。
「これはね、よっと……んんっ、酸っぱ!とても酸っぱいけれど、ぎゅっと元気になっちゃう“ビタミン剤”です」
割ったビタミンCのカプセルを割り一嘗めしてぎゅっとオードが顔を顰めれば、好奇心旺盛なメリーが、アンナが止めるよりも早くぺろり!
『メリー!』
『! うう~……すっぱい!すごい!なんだか元気になれちゃった!ママ、きっとこれいいおくすりだよ!』
はしゃぐメリーが酸っぱさへの興奮からぴょんぴょん飛び跳ね身振り手振りでアピールすれば、困った顔をのアンナがオードをちらりと見やり。
『ごめんなさいね、疑ってしまって』
「いいえ。使い方や飲み方はこちらのメモを。用法容量の記載もあります。それとこの状態のガーゼはそのままでは使えなくて、」
『これを開けてしまうの?』
『はい、それで――』
衛生用品の使い方、個別パッケージの意味や薬の飲みすぎ注意など、尋ねられれば都度細かにオードはアンナと共有し二人が一つ一つ話を済ませてゆく中、メリーもまたお姉さんの顔でふんふんと頷いてはちらりとママとオードの顔を見上げてにこにこ。
赤ん坊の域を出ないマイはというと、背負ったメリーの背中でうとうと夢心地。
どうやら他の猟兵が巻いてあげた柔らかなひざ掛けが心地よいのだろう、すぅすぅと小さな寝息を立て始めた。
一方、木材と大工道具、雪かきの道具を数セット担いだほろぶは療養所外で冬支度。
これから降る雪の対策は勿論、寒さが少しでも軽減される環境作りは回りまわって早期回復へと繋がる面もある。
最近覚えた建築道具の一つ、墨壺を使い熟し軽快にラインを引き、鋸を引き始めたほろぶへ、皺枯れた声。
『よう兄ちゃん』
「こんにちは」
老人がほろぶに声をかけてきた。ちなみにほろぶはれっきとした女なのだが、少し着込んだ姿と凛とした顔に見間違えたらしい。
『兄ちゃん、大工か』
「(“兄ちゃん”ではないけれど)療養所へ冬支度のお手伝いに」
『そりゃありがてぇ!』
と言った老人の横でほろぶがせっせと斜めの雪囲いを作っていると、“ここに釘を打った方が良い”やら“切るならこの角度”と横から真剣な声と言葉を交わすうち、どうやらこの老人が村一の優秀な大工だった……と察したほろぶが、ならと勧めたのは雪囲いのお手伝い。
「細かい作業はリハビリにもなるらしいですよ」
『任せな。わしゃ上半身は元気なんだ!それと、おおい!お前達―!』
わっと声上げた老人が呼びつけたのは、それぞれどこかを我をした老人ばかりの大工仲間。
『括りと塗装は任せときな。兄ちゃんは釘打ち頼むぜ』
『あーっ!おじいちゃん達また!……あれ?おねえちゃんだあれ?』
『『『『え』』』』
「あなたはメリーちゃん?」
『うん!はじめまして、大工のおねえちゃん!』
一目見てほろぶの性別を当てたメリーの言葉に驚いたのは、ほろぶを男と勘違いして話していた老人達だ。
“兄ちゃん”と呼ばれ否定も肯定もせずいたほろぶと一目で当てたメリーとを交互に見て、ハッとしたのち慌てて“すまん”と謝りだせば、気にした風もないほろぶが首を振った。
『おじいちゃん、おねえちゃんの大工さんと何するの?これなあに?』
「――これは雪が積もりにくくする囲い。雪が降ったり、屋根から落ちてきても此処を滑れば建物につかないようになるのよ」
『じゃあ、じゃあ、窓からびゅーって寒い風いっぱい来ない?』
「たぶん」
『やったー!そうしたらきっとみんな寒くないね!』
きゃあきゃあと喜ぶメリーの姿に、皆で笑って作業をすれば存外早く済んでゆく。大工の老人達は器用に囲いを括りほろぶの持ち込んだ塗料で塗装し、“雪囲い”という村には無かったアイデアに大いに喜んだ。
途中でオードも合流し、ついでに屋根の穴の修繕等できればいいと思っていたことも手際よく進み、想定以上の速さで事は済んでゆく。
「……なに、どしたの」
「いや?つくる人の手だなって」
じいっと見つめるオードの視線に擽ったさを感じたほろぶが身動ぎをすれば、口角を上げたオードがふっと目を細めた。
「オードも、届け終わったんだったら一緒にやろ。皆にも達成感持ってもらえるように手伝ってもらってる」
「はーい資材のお届けでーっす」
手際良く囲いを組み上げ釘打つほろぶの手が探した木材を渡すオードの合いの手のおかげで、想定よりも早く囲いほとんど完成し、あとは窓用の外付け雪囲いのみ。
ちなみに、メリーは囲いづくりを手伝う老人患者達の現場監督として大活躍。
無理をしない、体を使い過ぎない、ちょっとでも高い所に上らない――などと厳しいルールのもと監督業を熟したメリーの功績は大きいだろう。
そんな姿を遠目に見ていたオードがぽつりと呟いた。
「……達成感。そういえばあの子、お母さんを手伝いたそうだったね」
「メリー?そうだね」
オードがアンナと話している時からそうだった。“役に立ちたい!”と目は口程に物を言うものだから。子供の力で何ができるだろう?そう考え雪かき道具を漁ったオードが見つけたのは色鮮やかなソリ。
「お疲れ様、メリー」
『あ!郵便屋さんのおねえちゃん!』
「お手伝いを頑張ったメリーには、わたし達からプレゼントが二つあるんだ」
オードの言葉に幾度も瞬きをしたメリーが頬を染め“いいの?”ともじもじ。そんな年相応に愛らしい姿に笑ってオードが差し出した色鮮やかなソリに、わ!とメリーは大喜び。
「雪が積もったらこれでお母さんを手伝ってね。それに疲れたら橇遊びもできるよ」
『いいの?!わぁ、すごい!ありがとう!えへへ、使うの楽しみ!』
「うんうん……ねえ、そう思うと冬が楽しみになってこない?」
オードの言葉にきょとんとしたメリーが大きく頷いた。
『うん!たのしみ!』
「メリーにもう一つプレゼント。雪が降った時の練習、なんてどう?」
『! わぁっ!えっ、えっ、すごい!つめたくないよ!?』
空間をハッキングしたオードの雪のプログラムにわあわあ喜ぶメリーがはしゃげば、眠っていたマイも目覚めてはしゃぎだす。
ふと見守っていたほろぶに視線が集まって、聴こえてきたのはくすくすと笑う声。
「……なんか頭の上側に熱心な視線を感じるんだけど」
『あっ!』
“頭上”に集まる視線を払うようにほろぶが自身の頭上でさっさと手を動かせば、声を上げたメリーが咄嗟に口を押えてあわあわ。
どうやらオードの悪戯らしい。
小さく“ゆきだるまさん”と聞こえてくるあたり、どうやら雪だるまがのっている“らしい”。
「…………はあ、もー、いいよ」
元気出してもらうために来てるんだし、とあきらめた風のほろぶの姿におろおろするメリーへ、そうっとオードが耳打ち。
「あのおねーちゃんほんとは怒ってないんだよ」
『ほんと?ごめんなさいしなくてだいじょうぶ?』
ちなみにあとでほろぶへ“良かったね”と後ろから囁いたオードへ肩を竦めたほろぶが少し訝しんだ視線を返すも、文句なんて一言も出てはこなかった。
だって、中身のない悪態なんて知れたことだから。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【活性治癒】がLV2になった!
【アイテムポケット】LV1が発生!
効果2【ドレイン】がLV2になった!
【先行率アップ】LV1が発生!
●
ディアボロスの物資補給や来る冬への対策がなされた村の基幹である病院。
各個人の家へは順次雪支度を、ディアボロスが成したマネをして村人たちが行ってゆくだろう。
勿論そのための物資もディアボロス達が持ち込み済みだ。
『おにいちゃん、おねえちゃん、ありがとう!あのね、みんなあったかいって喜んでた!』
配られた毛織物や清潔な布類によってギリギリの衛生を保っていた院内もすっかりきれいになり、爽やかな秋風が鬱屈しかけていた院内の空気を一掃。
また、畑に埋められたジャガイモたちも一足先に芽が出て、植物活性とPDの効果で青々と茂っており、おそらくもう実り始めていることだろう。
いつのまにか背負っていた幼い妹 マイをディアボロスの協力によって久々に手の空いた母 アンナに預けたのだろう、ぴょんぴょんと嬉しそうに飛び跳ねるメリーが少しこけた頬を淡く染め、今にも躍り出しそうであった――が。
くぅ、きゅるる。
なったお腹にハッと手を当てたメリーが恥ずかしさから顔を真っ赤にしたのち、蚊の鳴くような声で“ごめんね”と呟いた。
既に村の実りはある程度収穫され、即興で作られた木箱にたっぷりと納まっている。
必要なのはレシピと調理、そして楽しく食べる時間だろう。
テーブルや椅子の類は村や病院に粗末だが木製の手作り家具があり、火を起こせる石の竈も病院に。
ちょうどよく開けている病院前なら調理もできそうだ。
さて、何をしよう?
雲の晴れた村に、燦々と飽きの日差しが降る。
ジェイ・スオウ
◎デス。
よいしょっト。
村全体が鬱々としてるかなと思ってたケド
皆前を向いてる顔シテル。強い強い人達。
…素晴らしいヨネ。
そんな人達に出会えて心からの称賛と感謝と激励ヲ
そんな気持ちを込めて挨拶をさせてネ?
さてト、
アイテムポケットから持ち出したるは新宿から持ってきた大量の瓶詰めダヨ♡
皆で美味しいご飯を作ロ?
オレは茶が専門ダケド。大雑把な料理のほうがいいときもアルヨナ?
トマトやソースの瓶詰。
野菜のオイル漬けに塩漬け、果物のカラシ漬にジャム。
収穫した食材と共に煮込んだり。焼いたりシヨウ?
そして使い終わった瓶こそが君達に送りたいプレゼント。
この瓶にまた沢山食材を詰めて保存食として使ってネ?
瓶詰めの作り方は得意なので丁寧に教えるオレデス。
トマトやソースは瓶に空気を入れない状態で詰めた後に
いっぺんに鍋で煮て消毒しちゃうんダゼ?簡単ダロ?
冬は辛く厳しいだろうけど春は来るノデ?
今日みたいにネ?
どうかどうか支配者であるクロノヴェーダ達に屈しないで欲しい。
まぁ今はそんな事より愉しモウゼ?
あ、お茶もドウゾ♡
●その秘密は、きっと口伝えのお話になる
「……よいしょっト」
荷を降ろして村を見れば、感じる淡い活気にジェイ・スオウ(お茶友・g10376)はそっと緊張を緩めた。
「(うん……鬱々としているかなと思ったケド、皆前を向イテル。“いい顔”シテル)」
人間は脆くも強い。例え超常の力を持たずとも、“生きる力”を持っている。
「強い強い人達……素晴らしいヨネ」
立ち上がる切欠をいくら与えても、立ち上がれるかどうかは当人次第。
人々の様子に目を細めジェイが呟いた瞬間に向けられたのは、幼い声だった。
『こんにちわー!おにいちゃんはだぁれ?』
「ン?こんにちは、お嬢サン。オレはジェイ」
振り返ればメリーが興味津々に微笑んでいた。どうやら新たに訪れた異国の衣装纏うジェイが気になるらしい。
「さてト。お嬢サン、ちょっと見ててネ」
『うんっ!』
簡単な自己紹介を済ませたジェイが袂に手を引っ込めれば、小首を傾げ覗き込物うとするメリーの前へカラフルなジャムやピクルス、野菜のオイル漬け、トマトやバジルのソース類にウリ科の果物のカラシ漬け等大小様々な瓶を並べればすぐに目を奪われた。
『わぁ……!すごい!おにいちゃんどこに隠してたの?さっきおそでひらひらしてたよ?!』
「それはヒミツ。これはオレの故郷から持ってきたんダヨ♡」
アイテムポケットが魔法に見えたのか、はしゃぐメリーにジェイはあえて新宿を“故郷”と嘯いてみた。
親しみは安心となり、小さな手で瓶の重さや大きさを確認してはジェイの袖を捲り、何かをチェックするメリーは、純粋に子供で。
「さァ、皆で美味しいご飯を作ロ?」
『うん! あっちでね、さっきとったおいもやいてる!』
既に料理の下準備は先着のディアボロスになされていたなら、丁度良い。
空いた竈に鍋をかけ、ひょいとメリーを抱えたジェイが開けたのはオイル漬けのチーズとトマトとトマトソースの二種。
「この中身は全部食べられるんダヨ、ホラ」
驚いて目を見開くメリーへチーズを一欠片勧めれば、メリーは頬を押え瞳を輝かせた。
『じゅわーってして美味しい! あっ、おばちゃんおばちゃん!』
『おやメリーちゃん。あら、あなたは?』
近づいた夫人に挨拶をしたジェイがメリーを抱えたまま作ったスープは、味見してもらえば新たな味として大好評。
オイルを入れたことで生れたコクとトマトの新鮮さ、スパイス含んだトマトソースの旨味もチーズのとろみも新鮮だったらしい。
「――で、こうして使い終わった瓶こそがオレから君達へのプレゼント」
『きらきらいいの?きっとママもマイもびっくりするとおもう!』
『あら、じゃあどう使おうかしら?』
「そうダネ、この瓶にまた食材を詰めて――保存してあるオリーブや果物ハアル?」
保存のオリーブと春には苺がと言う夫人に笑んだジェイが教えるのは、保存の利く瓶詰の作り方。
「こうして丁寧に詰めれば、隙間も減らせるし日持ちスルヨ」
『塩もオイルもどのくらい入れるのかしら?』
「……――というわけだからこうして空気を入れないように詰めた後、いっぺんに鍋で煮て消毒しちゃうんダゼ?簡単ダロ?」
丁寧に説明するうち、ジェイの話を興味深げに聞く村の大人の数は増えていた。
誰もが真剣に考え、文字の書ける誰かが一生懸命手順を書き留めている。
「冬は厳しいだろうけど、春は来るノデ?そ、例えば今日みたいにネ」
どうかどうか、クロノヴェーダという突如現れた支配者などに屈しないでほしい。
そう願いを込めたジェイの言葉は、きっと村の人々に届いていることだろう。海風で冷えてきたならば、お茶の時間に丁度良い。
「じゃぁ、今を愉しモウゼ?オレはお茶を淹れるのが専門ナンダ♡」
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【アイテムポケット】がLV2になった!
効果2【グロリアス】LV1が発生!
海・ほろぶ
◎
【ほろーど】
いっぱい働いてがんばったね、とメリーへ声をかけ
オードの料理を手伝う
カルトッ……カルトッフェル……、舌噛みそう……
どういう料理?
そもそも料理をあんまりやらない身
オードの指示に従う
食材を刻み、炒め、合間に塩も振り
そういえば、知ってる?塩って雪を融かす役に立つらしいよ
あんまり沢山撒くと今度は農地がやられちゃうかもだけど
どうしても雪かきが大変だったら思い出して
折角近くに塩水の親玉がいるんだし、と海のある方角を一瞥
海は嫌いだけど、使える物は使うべき
出来立ての温かな具沢山スープをよそえば、器越しにも熱が伝わる
これも食べなよと自分の分をメリーなり他のひとなりに勧める気でいたけど、
みんなでいただきますするのなら……うん……
食べるのは好きじゃないけど、動けばお腹は減るし、美味しさだって分るし、
それに、おいしそうに食べてる人を見るのは嫌いじゃない
空きっ腹は埋まった、と結局捻くれた言葉ばかり
ごちそうさまを言う頃には器はすっかり平らげられて
この、内側から伝わる熱が、メリー達にも、感じられてるといい
オード・レヴニ
◎
【ほろーど】
お腹の音はよく働いた証だよ、メリー
それじゃ楽しいごはんの時間にしよう
折角だから収穫したじゃが芋を使った料理がいいよね
何にしよう…そうだ
昔よく食べさせて貰ったカルトッフェル・ズッペ
あれなら栄養満点でお腹も一杯になるし良いかも
じゃがいものトロッとしたスープだよ
ほろぶも一緒に作ろう
ほろぶは料理ってする方?
作り方は難しくないよ
野菜とベーコンを刻んで炒めて
潰したじゃが芋と一緒に煮込むんだ
今回はじゃが芋以外の食材は【アイテムポケット】で持ち込み
【口福の伝道者】もあれば借りて賄うけど
村の食材だけでももっとシンプルな形で作れる筈だから
冬にも食べて体を温めてもらいたいな
調味には塩も使って整えよう
へえ、雪も融かせるんだ
万能ってやつだね
心の豊かさはお腹から、なんて受け売りだけど
できたらみんなでいただきます、しよう
昔兄弟姉妹とよく分け合って食べてたから…この感じ、ちょっと懐かしい
ほろぶおねーちゃんも疲れとれた?なんて
平らげた器が何よりの答えだったから、くすりと笑んで
メリー達の明日の糧になるといいね
●いつかの光を、
「メリー」
「ほろぶおねえちゃん!あのねっ、わ!」
「メリー、いっぱい働いてがんばったね」
柔らかな声でメリーを褒めた海・ほろぶ(君の番だよ・g04272)が、その小さな頭を撫でた。
「ほんと?メリー、えらい?」
「そ。お腹の音はよく働いた証だよ、メリー。それじゃ楽しいご飯の時間にしよう」
幼いメリーよりももっと大人のオード・レヴニ(頌歌・g01759)の言葉にも、メリーはしきりに瞬きをして、そして頬を染めると照れたようにスカートを握りそわそわ。
本当は、メリーは手放しで褒められるなんて久しぶりだった。
“おねえちゃん”だからお手伝いも、役に立つのも当たり前だと思っていた。だって、“みんな”しているから。
けれども外部からこの村を訪れたディアボロスは違う。
ひたすらに走り回り、メリーはディアボロスとこの村を繋ぎ続けているのを皆よく知っていたし気付いていた。ほろぶとオードもその一人だから。
「(村人が私達を警戒しないのは、そういう理由よね)」
火は危ないからと少しメリーを遠ざけた折、オードとほろぶが共通してさり気なく気付いた点の一つだ。
この村の人々は大抵が戦火から逃れてきた人間。外部の、それも明らかに身形の異なる人間を見て警戒しないはずがない。それが殆ど無かったのは何故か。ひとえにメリーという村の中心を担う人物の娘が受け入れる姿勢と、その効果を見せたから。それが二人の肌感。
「だからさ、ほろぶ」
「それは勿論。メリーにも皆にもお腹いっぱい、だね?」
こつんと拳をぶつけ合った少女達の約束は海風でどうしても体が冷える村人を温める“食べるスープ”。
「さてメリー、さっき洗ったお芋で温かいご飯を作ろうと思うんだ。私の思い出の味、カルトッフェル・ズッペ」
『オードおねえちゃんの?かる……かる、かるっふぇる!』
「違うよメリー、カルット……カルトッフェル……、したかみそう」
「 」
メリーとほろぶが一生懸命言おうとしたオードが作ろうとしている料理 カルトッフェル・ズッペ。“どういう料理?”と揃って小首を傾げるほろぶとメリーに“ジャガイモを使ったとろりとしたスープだよ”と微笑んで言葉にしたオードだが、その直前 料理名をしっかり言えなかった二人の姿が可愛くて思い切り笑いそうになったところを“ん゛!”と口の中で叫び耐えていたのは此処だけの秘密。
本当は、もっとオーソドックスなものにしようかとオードは悩んだ。だが、ありきたりではなくて“美味しく食べてもらえる”と分かるものを一生懸命生きるメリーや村人達に贈りたい。
当然誰もが食べられ栄養があって、腹持ちも良く気分の良くなるものを。
「……ほろぶ、メリー、一緒に作ろう」
「ん、」
『はーい!』
元気に手を上げたメリーは鍋にい入れる順に材料が切れたか確認する係と味見の係へと就任させ、いざ包丁を使うのは大人であるほろぶとオードの担当だ。
「そういえばほろぶは料理ってする方?」
「いや、そもそも料理はあんまり」
“じゃあまず切っちゃおうか”と簡単な賽の目に切るよう指示をするオードに倣ったほろぶが器用に包丁を扱うのを横目に、メリー監督の“よしっ!”というチェックを通ってベーコン、じゃがいも、持ち込まれたニンジンなどが鍋へと入ってゆく。
同胞が持ち込んだオイルを分けてもらい鍋底へくっつかないよう敷いてしまえばとろ火でじっくりと他の材料も切りながら調理を開始。
「――このスープ、昔よく食べさせてもらったんだ」
「そっか、美味しかった?」
「勿論。作り方は難しくないんだ、でも今回は贅沢に潰した芋はちょっと多めにしようか」
玉ねぎを切る時は泣かないように気を付けて、長ネギは少し薄めに溶けやすく切って。
寸胴に作ったそれを丁寧に炒めて、少し白ワインは隠し味。アルコールを飛ばしたら水と塩でバランスを整える。
『わぁ……すっごくいいにおいがするー!』
「あっほろぶ、もうちょっと塩足してもいい?」
「いいよ、あ。そういえば、知ってる?塩って雪を融かす役に立つらしいよ」
スープの匂いにそわそわ落ち着かないメリーと“最初の味見”をしたオードの提案に、長い木べらで鍋を混ぜていたほろぶが口にしたのは生活の知恵。
「へえ、雪も融かせるんだ。万能ってやつだね」
なるほどと興味深げに頷いたオードの横でメリーは深刻な顔で一言。
『……おねえちゃん、たいへん』
「「?」」
『ゆきがおしおあじになっちゃう!!!』
至極真剣な顔でそんなことを言うものだから、オードとほろぶは同時に吹き出した。
『もー!わらっちゃだめー!』
「いや……ふふっ、メリー味付く前に融けちゃうよ?」
「うん、ふふ……融けちゃうしあんまり沢山撒くと今度は畑がやられちゃう」
二人の言葉にメリーが不思議なショックを受けた頃にはスープが完成していた。
そして話題に上がった塩。それはこの地域に最も近い源泉―海―が存在するこの村の、未来の資源。
塩は金に代わり、金で得た野菜や肉は塩漬けにして保存も販売も出来るはず。
おそらくこれは大人達としなければならない話だろうと思いながら、ほろぶは遠く漣を刻む海にわらった。
「(嫌いだけど、この村は使える物は使うべき)」
今日生きる為に、明日生きる為に。
「よし、こんな感じでいいと思う」
『ふふっ、うふふっおいしいねぇ!ママにもマイにもおじいちゃんにもおばあちゃんにも……おねえちゃんたちとも!みーんなでおいしいのたべたい!』
完成の味を唯一知るオードのOKが出て完成したところで、ほろぶは一人でも多く食べた方が良いと譲るつもりでいた。
だがぎゅっと小さな手に裾を握られ、“ね!”と笑ったメリーを断れない。
「ほらほろぶ、できたからみんなでいただきます……しよう?メリー、みんな呼んでおいで」
『はーい!ほろぶおねえちゃん、いこ!』
「えっ、あぁ。うん、行こうか」
危なっかしく走り出しそうなメリーを抑えながら歩きだしたほろぶは思う。“みんなで”なら良いかも――と。メリーの元気な声であっという間に人は集まり大きな食卓が埋まってしまう。
「なんだかこの感じ、ちょっと懐かしいかも」
「(食べるのは……好きじゃない)」
淡く頬緩めるオードの傍ら、スープの器を手にしながらほろぶは思う。
ほろぶはリターナー―黄泉帰り―だ。人間の体だから、空腹を知っているしなる。勿論“美味しさ”も知っているし、分かる。
「(それに、)」
“美味しそうに食べている人”を見るのは、嫌いじゃない。
メリーが喜んだ香りが、おいしそう。隣で小さな手で一生懸命スープを食べるメリーは口一杯に頬張って幸せそう。この卓を囲む誰もが、幸せそう。ぬくもりに泣く者も、懐かしそうに喜ぶ者も。そう、誰もが。
一匙、食べてみる。あったかい。
二匙、飲んでみる。熱が湧く。
三匙めを口に運ぶほろぶの横顔を、たしかにオードは見ていた。美味しいねと淡く上がった口角を見ていた。だからこそ、敢えて問おうではないか。
「ねえほろぶおねーちゃん、疲れはとれた?」
「まぁ、空きっ腹は埋まった」
からんとからの器でスキップした匙が全ての答え。
「メリー」
「オードおねえちゃん?」
「メリー、きっとメリーはもっともっと素敵なメリーになれちゃうね」
素敵な貴女、どうか下を向かないで。おねえちゃんだからと、無理な我慢をしないで。
このお腹に納まった熱―糧―で明日を織り、紡いでいって。
『ほんと?ありがとう!』
その可能性を守り続けるから。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【泥濘の地】LV1が発生!
【アイテムポケット】がLV3になった!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【先行率アップ】がLV2になった!
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
◎
(CN:フェーデル)
ゼロ(理星さん)や運命さんと協力
アイテムポケットに保存と調理向け食糧、岩塩や香辛料や蜂蜜、必要な調理器具を持込み
地元の食材を使って料理しよう
トマトやニンニクは運命さんへ
それじゃ、料理を始めようか
たくさん働いたら、お腹が空くものだ
元気のある方は、ちょっと手伝って……一緒に作らないか
作るのは……栄養のあるものと
心の栄養を兼ねて、甘いものはどうかな
ジャガイモ料理の手本にフリッタータ
生ハムを添えたカルボナーラには地元の乳製品を
それから、デザートにはスポンガータを作ろう
ナッツや果実沢山のパルマの支援で覚えた菓子だけど、どこか馴染みある味になればいいな
秋風に冷えないように、暖かくした蜂蜜レモネードを添えて
【口福の伝道者】で増やし、皆の料理も行き渡るようにする
怪我人や病人には栄養も大事
日保ちするパン、ドライフルーツやナッツは口福の伝道者でも増やし、備蓄へ回そう
冬場の栄養補給にも向くだろう
人が集まればテーブルを設えて、皆で囲もう
楽しくて幸せな食事は、きっと明日を生きる希望になるから
天夜・理星
はてさて運命さんとフェーデル(エトヴァさん)と3人で頑張ってみようねって話なんだけども。料理。
明日よりもずっと長い目で見た未来を支えるために。その為にもアタシたちが手腕を振るって行かなくちゃ。
…が、料理は得意ではない。ので、知恵を絞って行かなくちゃってことになるんだ。わお、運命さん流石博識やん。
アイテムポケットを使い現地で不足した調理向け食料に香辛料と蜂蜜と調理器具を持ち込んでおきます。フェーデルや運命さんがカバーしきれなかった分もこれで多少はどうにか出来るっしょ。
はい、口福の伝道者を借りてアタシもフェーデルの支援をお手伝いしますよ。怪我人への支援と料理の増加だね。これでどうにか、料理が行き届くといいあ。
傷ついたものへも心の癒しが、きっとありますように。友達催眠でみんなの不安も少しばかり和らぐといい。アタシたちはその為に来た。
ねえ、美味しいかい?
喜んでくれるならそれが一番なんだ。
アタシたちが作戦組んで頑張った甲斐があるってもんです。
これからも、少しでもみんなが幸せになれる未来を。
百鬼・運命
知り合いの天夜さんやエトヴァさんと参加
さてととりあえずジャガイモによる最低限の食料の持続的な確保と塩の生成はめどが立ったかな?
とはいえこれじゃあタンパク質なんかが不足しそうかな?
周囲が海という事なら魚くらいは獲れるだろう
動力甲冑を水中戦用の『タイダルパック』に換装したら、集落の周囲を開拓した際に出た大きな岩や今後の解体に邪魔になりそうな【アイテムポケット】に放り込み、【水中適応】で集落近くの海中で取り出し積み上げて簡単な漁礁を作るとしよう
漁礁に魚が寄ってくるようになれば、村人だけでも網なり釣りなりで魚を捕まえる事が出来るようになるだろう
まあ、今回はとりあえず見本という事で近くの海中で食用になる魚あるいは貝なんかを捕まえて料理会場に持ち込むとしよう
さて、作る料理は…今後村人たちだけで確保できるのはジャガイモ、魚介類、塩と言った所かな?
トマトやニンニク抜きのブイヤベースならできるだろうか?或いはそこらへんの種を持ち込んだり、村にないか確認してみてもいいかもな
●明日へ行く
「それじゃ、俺も腕を振るわせてもらおうかな」
「さて、私もフェーデルと運命さんと知恵を絞らないとね」
互いをコードネームで呼びあうフェーデルことエトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)、そしてゼロこと天夜・理星(復讐の王・g02264)の二人が取り出したのは、アイテムポケットに揃えておいた調理の為に入用となる肉類やスパイス、蜂蜜、村人には珍しく見えるであろう調理器具の類。
エトヴァが少なめに持ってきてしまったものも、理星持参のスパイスや蜂蜜を足せば村人の分以上に作れそうなほど揃っていた。
そんな中、並んだ村産の食材を前に百鬼・運命(ヨアケの魔法使い・g03078)もまた思案する一人。
「じゃがもは糖質と食物繊維が取れる、それにビタミンも……――あ!」
「運命さん?」
呼ばれた運命がすぐに気付かないほど没頭し考えていたのは“医食同源”のこと。
「タンパク質が不足しそうかな。それに此処は海が近い……天夜さん、塩とジャガイモの持続的な確保の目途は先程立ったと思うんだ」
「うん、塩は大規模でいかなくても、今良いラインには出来てると思うよ」
ジャガイモ畑は遠からず軌道に乗るだろうし、エトヴァが吹かせた新たな風により清潔さも増し、同胞の手によって雪対策のテコ入れもされた病院もこれからもっと明るい方へ向くだろう。
「なら、先を見れば足りないのは他の栄養が継続的に摂取できる環境……だね」
「たしかに。商人を通して塩と交換できるものもあるだろうけれど、いつ来るか分からないし……」
例え尋ねられても今すぐ明確に答える術は理星達に無い。
だがそんな今だからこそ、塩やジャガイモ以外にも稼ぐ手段であり生きる手段を村は持つべきだ、そう考えた運命が視線を向けたのは“海”。
「俺は、“周囲の海”をもっと利用するべきだと思うんだ」
「なるほど。運命さんは海辺作業か……じゃ、アタシはちょっと病院の方に行ってみようかな」
「じゃあ俺はあっちのキッチンの方で村の人と先に料理をしてくる」
それぞれ健闘を祈り別れ、まず運命が向かったのは言葉通り海。
水中戦用の装備に整え海に身を投じ、運命は農地開拓の折に出た岩や石、砂、余分な土を使い海中で環境を乱さない程度の漁礁を形成してゆく。
「(ここにはこの岩を、と……砂を絡めれば別の生き物が住みつくかも。でも積みすぎたり、環境を変え過ぎないようにして……と)」
普通の人間が素潜りにくくない範囲で、巨大な魚は通りにくい狭い通路を入り組ませる。
意図して影を作り、エビやカニ、貝類が住みやすい環境形成も抜かりなく整えれば、出来上がったのは魚のための要塞。
「(うん、こうすればこの近くに他の魚も住みやすいだろうし、おそらく一か月もすれば藻が根付いて魚も集まりやすくなる。そうすれば投網や竿で魚を捕まえられ、ゆくゆくは漁業が発達するはず)」
運命の整えた漁礁が正常に機能すれば、悩みの種だったはずの海が村の資源へと認識が変化するだろう。
「(そうだ、最初は食用になる魚や貝類は少し捕まえて此処に放しておくのもいいかもしれない。それに料理にも使いたいし、毒魚や毒貝への知識も村の皆に周知出来たら……)」
この近海で捕獲出来る全種が分からずとも、知恵として持つには必要だろう!と内心意気込みながら運命は水中戦用の動力甲冑で器用に必要な量だけ魚介類を捕獲し、陸へと上がっていった。
二人と別れた理星は足を向けたのは、病院。
村唯一の医師 アンナに患者たちの栄養状況は勿論、患者本人の状態も丁寧に確認していた。
『そうですね……ご存じの通り、以前は食べ物が足りず良好とはいえないでしょう』
「なるほど。そうだ、それと――……」
確認できた情報を基に、全ての患者を確認した理星は軽やかに駆けてゆく。
「今確認できて本当に良かった……。これはきっと私達には必要な話だったし」
理星が見るのは今日の続きの明日の、その先。もっと長い目で見た未来。
「だって、アタシ達はその為に来たんだから――!」
一方、エトヴァが作るのは村人の栄養を心配する二人同様だけれど少し異なるもの。
「(体への栄養は勿論、心の栄養も彼らは養うべきだ)」
思いつくのは温かな料理と甘い物。そんなエトヴァの様子に興味を示したのはやっぱりメリーで、彼女が手を引いて連れてきたのは同じ年程の男の子だった。
『『こんにちはー!』』
「こんにちは。これから食事を作ろうと思うんだが、お手伝いはできそうかな?」
視線を合わせるのに膝をつけば、ぱっと微笑んだメリーとは反対にもじもじとした男の子が、小さく“あのね”と呟いて。
『ユーくんどうしたの?』
『あの、あのね……お、お姉ちゃん呼んでくる!』
驚いたメリーとエトヴァが顔を見合わせてから暫くして、“待ちなさい!”と怒る少女の声。
『ユーくんのおねえちゃんだ!』
「はじめまして、お嬢さん」
『あの、弟がすみません。ええと……これからお料、』
『エルリ姉ちゃんは料理が上手なんだ!!』
『ユー!』
『いってー!』
姉の言葉を遮った瞬間、間髪入れず弟を引っ叩いた姉は男の子曰く料理上手。ならエトヴァには断る理由が無い。
「これからじゃがいものフリッタータを作ろうと思うんだ。手伝……いや、一緒に作らないか」
『喜んで。むしろ私たち家族に教えてください、ウチは元々宿をやっていたんです!ユー、お母さんとお兄ちゃんも呼んできな!走ってだよ!』
『えー……はぁい!』
ユーが渋い顔をした瞬間姉が拳を握れば慌てて駆けてゆくユーに笑う傍ら、エトヴァは実感した。
新たな料理を学べると知れった瞬間、少女 エルリの瞳に生気が戻っていると。呼ばれてきたユーの母 マーヤと共にエトヴァの持ち込んだ卵を溶くのは呼ばれてきたユーの兄 ロイの役目。全員簡単なエトヴァの説明を受けたのち料理をしているがエルリの言葉通り皆手際が良い。
せっかくならばとエトヴァの提案で村のヤギから乳を取り、沸かない程度に煮て殺菌消毒したものを冷まし溶き卵へ。
『エトヴァさん、あの……少しいいですか?』
「勿論。そうだ、卵には彩でパセリを入れよう。さっきマーヤさんが炒めてくれた野菜もそろそ冷めただろうから、一緒にしてしまおうか」
『はい。わかりました』
じゅうっとフライパンに納まったフリッタータがひっくり返ればいい音が。
徐々に白い皿を料理が彩る中、キッチンへ来た理星がエトヴァへ手を振った。
「やぁフェーデル、そっちは順調そうだね」
「ゼロもお疲れ様。病院の方にも料理を届けたいんだが、手伝ってもらえないか」
実は病院へ向かう理星の背を見ていたエトヴァが水を向ければ“見てたの?”と理星は笑って頷いた。
「勿論喜んでお手伝いしますよ、怪我人には“効く薬”とは別に“心の薬”も必要だからね」
『あー!おねえちゃんなんかするのー?』
「あっメリーと、君は?」
『俺はユー。ねえちゃん何すんの?』
「これから村と病院の皆の不安が和らぐ……んー、そう!魔法のあまーいお薬作ろうと思うんだけど、あなた達もやってみる?」
『『する!!』』
元気のいい返事が返ってきたなら甘いお薬という名の簡単なお菓子作りは理星と子供達がエトヴァのレシピと共に作り始める。
「で、フェーデルこれは?」
「スポンガータ。パルマの支援で覚えた菓子だけど、この村にもどこか馴染みある味になればいいと思って」
スポンガータとは蜂蜜にナッツとドライフルーツを刻み和えたフィリングをさっくりとした生地で包み焼いたシンプルだが栄養価の高い菓子。
レシピを読み込み、よしと腕捲りをした理星はエトヴァのお手伝い!
「よーし、じゃあフィリングをつくろっか!」
『『はーい!』』
危ないのでナッツやドライフルーツを刻む役を担うことになった理星は口福の伝道者のちからでこっそり蜂蜜もナッツ類もドライフルーツも量を増やし、生地の材料も増量してしまう。増えたことで足りなくなった人手を手の空いたエルリが担えばバッチリだ。
マーヤとロイはエトヴァにならいカルボナーラ作りに取り組んでいたので、役割分担をすれば想定以上に作業は順調に終わってし舞いそうな時、魚介類を手にした運命がキッチンへとやってきた。
「エトヴァさん、ブイヤベースを、」
「トマトとガーリックは入用かな?」
「ニンジンとセロリも下処理済みだけどご入用だよね?」
運命の言葉に先回りしたエトヴァと理星のタイミングは同時。
塩も胡椒もあるよという言葉に背を押されるように運命とエトヴァで魚介類の下処理を。
その傍らでは野菜とガーリックをオリーブオイルで理星や手伝ってくれている村人で炒め鍋へ。
「トマトを入れて、煮れば……――完成だ」
『『『わぁ……!いいかおりっ!』』』
誰もが喜ぶ甘い香りがキッチンから立てば、徐々に人が集まってくる。
『おまたせしました!』
『おや、これは何だい?』
村人へ丁寧に料理の説明をするロイはひどく活き活きとしていたし、子供達は完成したケーキが楽しみでそわそわ。
目配せした理星が料理の一部を病院へ運んでゆく。
「こんにちは。温かな料理よ、食べてみない?」
『……こんな温かな料理は久しぶりだ』
お腹が温まる食事とは、時に薬よりも強い癒しとなる。
美味しく香り立つ料理を前にすれば催眠は存外必要なく、静かに涙をする者、美味しいと喜ぶ者など様々居たが誰も不安そうな顔などしてはいなかった。
ありがとうと一人の言葉を皮切りに誰もが理星に感謝を示し心を満たしている。
「(……良かった。アタシ達はこの為に来たんだ)」
悲しみではない涙が人々の頬を滑る。
喜びの、少しだけしょっぱい雫は生きている証であり、理星達が頑張った証。
「ねえ、美味しいかい?」
『勿論。ありがとう』
今日に乾杯を!と笑った人々カップが高らかな音を鳴らす。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【口福の伝道者】LV1が発生!
【友達催眠】LV1が発生!
【水中適応】LV1が発生!
効果2【凌駕率アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV2になった!
【ガードアップ】がLV2になった!