リプレイ
ユヴィ・レリオ
◆アドリブ、合わせ歓迎です
キマイラウィッチ…
…殺しは楽しむものじゃ無いにゃ…
殺すのは…心を壊して行くヤツも居るくらいの事なのにゃ…
それを楽しむ趣味がユヴィには分からないにゃ…
ディアボロスのみんなが助けてる力の無いヒト…ユヴィには大事じゃないけど、友達の大事なヒトは大事だから…守る
これからここは戦場になるにゃ~
みんな逃げるのにゃ!
【避難勧告】を使用し[開闢と熱狂のシンフォニー]で迫力ある演技で一人でも多くの人の注意を引き、一生懸命避難誘導をする
感情欠落しているので何の迷いもなく自分の怪我にも一切厭わず積極的に行動し逃げ遅れがないか確認する
口調
普段は
ユヴィ、相手の名前、にゃ、にゃん
百鬼・運命
■心情
まったくクロノヴェーダも色々いるけどキマイラウィッチは間違いなく性質が悪い方だな
まずは住民の避難と行こうか
■行動
まずは『極限環境戦用電動型動力甲冑』に搭乗したら、陸戦用の『ホワールパック』等に換装
『グランドシールド』を箱代わりに新宿島から大量の水やパンなどの食料を持ちこんで避難民に配り、【活性治癒】を使用
ユヴィさんが【避難勧告】を使っているし、これで怪我や疲労で動けなかった多数の人間が動けるようになるだろう
とはいえ中にはこれでも動けない人間もいるだろう
そういう人間は此方が背負って運んでいくしかないな
『グランドシールド』を今度は担架代わりにして数人をのせたら『C4Iディガー』の作業アームで懸架、更に両腕にも動けない人を抱えたら『ホバースラスター』を全開
出来るだけ多くの人数を、なるべく衝撃を与えない様に、出来るだけ早く運搬して行こう
見た目は完全なロボ(水着イラスト参照、あれの装備変更版です)だ
子どもたちは喜ぶかもな
子どもが喜べば、避難民も気分も少しは明るくなるだろう
赤いサイレンの音が明滅すると、人々は追い立てられるように避難の支度を始めた。イベリア半島にある町は長閑な光景から一転、戦時中のような騒ぎとなる。
「これからここは戦場になるにゃ~、みんな逃げるのにゃ!」
ユヴィ・レリオ(幸せを探して・g09587)の奏でる開闢と熱狂のシンフォニーを聞いた者は足を止め、何事かと集まった。
「いったい、何が始まるんですか」
「殺戮にゃ」
「さ……殺戮って、そんな……」
感情の欠けたユヴィにはどうしてもわからない。
殺しが、楽しい?
それは心を壊していくものすらいるほどの事なのに……無論、キマイラウィッチが虐殺を楽しむ心など分かりたくもなかったが。
「けど、ユヴィの友達は皆に死んでほしくないと思ってるのにゃ。だから避難をお願いするのにゃ!」
「わ、わかりました。とにかく逃げればいいんですね? た、大変だ……!」
慌てて駆け出した男はすれ違う住民にユヴィから聞いた話を伝え、速やかな避難を促している。これでいい。ユヴィには大事でなくとも、みんなが力無き者を助けたいと思っているならば、それを叶えたいと思っているのは確かな事実だったから。
「やれやれ、キマイラウィッチは明らかにクロノヴェーダの中でも性質が悪いな。放っておいたら地獄絵図だ」
『極限環境戦用電動型動力甲冑』に搭乗した百鬼・運命(ヨアケの魔法使い・g03078)は眼鏡を押し上げ、今回は陸専用の『ホワールパック』でいくと換装の指令を出した。急げばキマイラウィッチが到着する前に現場へたどり着けるという話だったが――。
「どうやら間に合ったらしいな」
ユヴィの避難勧告によって逃げ惑う人々を掻き分け、運命は声を上げた。
「怪我や疲労で動けない人がいれば声をかけてくれ」
すると、数人の住民が甲冑を取り囲んで懇願する。
「お願いします、あっちに病院があるんです!」
「どこだ? 案内を頼む」
「ついて来てください!」
病院の前には建物から運び出された車椅子の怪我人や杖をついた老人たちが集められていた。
運命は活性治癒を用いて彼らの傷が治るための時間を短縮する傍ら、中に積んだ大量の水やパンを避難場所に置いて空になった『グランドシールド』を『C4Iディガー』の作業アームで懸架し、担架代わりに人を乗せて運ぶ。両腕に抱えた人を揺らしてストレスをかけないよう、移動する際は『ホバースラスター』を使用した。
「ふう、結構な人数を運んだな」
単眼のロボの如き甲冑は子どもたちの興味を引いたようだ。
「ぼくたちも乗せて!」
「ああ、皆のひなんが終わったらな」
運命が甲冑の大きな手で頭を撫でると、子どもは楽しそうに笑う。それを見た大人たちも緊張がほぐれたのか表情も明るくなった。
「水も食糧もたくさんあるから、順番に配ってくれ!」
これでひとまずは住民たちの安全は確保されたといっていいだろう。ユヴィは逃げ遅れた人がいないかもう一度、町を見て回った。
「避難完了にゃ!」
あとには噴水の水だけが静かに流れる、無人の町だけが残された。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【避難勧告】LV1が発生!
【活性治癒】LV1が発生!
効果2【グロリアス】LV1が発生!
【ドレイン】LV1が発生!
百鬼・運命
■心情
さてと無事に第一段階はクリア
まあ…後はつまらない作業だ
それよりもとっとと終わらせて子供との約束を果たさなければな
■行動
ひき続き動力甲冑で戦闘を
敵はいかにも死神と言った感じだな
ならばこちらは光の槍…『ジェネシックジャベリン』で対抗しようか
敵のWIZ攻撃は主に近接攻撃のようだ
パラドクスが距離は関係ないとはいえ刈り取るという動作の必要上、振りかぶるのが必要となる
ある程度距離を取れば見切りやすいだろう
『ホバースラスター』の機動力で敵を振り回しつつ
取り回しのいい散弾銃モードのロングレンジライフルからパラドクス攻撃
また肩部装甲に内蔵したマルチランチャーにパラドクスを装填しておき
もし近寄られた場合は肩部装甲を開いてマルチランチャーから発射不意打ちしよう
さてあとは此方はできるだけ目立つように動くとしようか
ユヴィさんはアサシンタイプ
此方が表立って動けば、その分動きやすくなるだろう
「さて、と。これで無事に第一段階はクリアできたわけだが……」
百鬼・運命(ヨアケの魔法使い・g03078)は面白くもなさそうに周囲を眺め渡して、微かに眉をひそめる。
――敵がこない?
「やはり、ディアボロス!」
『死神兵グリムダムド』は建物の陰から広場を盗み見ている。これだけの大きさがある町にも関わらず、まったくといっていいほど人気がないのは明らかに異常事態であった。
息を潜め、影から影へと渡り歩いているうちに目立つ甲冑を発見する。グリムダムドはすぐさまアヴァタール級の元へ戻って状況を報告した。
「……なるほど。おそらくディアボロスによって住民はどこかへ連れ去られてしまったのでしょうね」
「いかがいたしますか?」
にっこりと微笑み、『白翼のセイレーン』は告げた。
「人々を復讐の輪に招き入れられなかったのは残念ですが、代わりにディアボロス共をご招待して差し上げましょう。存分にいたぶり、瀕死の状態で仲間たちの前にさらすのです」
いつしか囲まれていることに運命が気づいたのは突如放たれた大鎌の一閃をその身に浴びた後のことだった。
「おやおや、揃ってお出ましかな?」
軽口とは裏腹に、包囲された状態からの一斉攻撃はさすがに堪えた。『ホバースラスター』の機動力を頼りに包囲の突破を試みながら、ロングレンジライフより放つ光槍を散弾銃みたいにばら撒いて活路を探す。できるだけ距離を取りたいが、こう囲まれては逃げ場がない。
「ふふふ」
飛びかかるグリムダムドを肩部に仕込まれたマルチランチャーからの一発で引き剥がそうと抗う運命の戦いぶりをセイレーンは屋根の上から見つめていた。
「高みの見物か、いい身分だな」
子どもたちとの約束を果たすためにも、ここで倒れるわけにはいかない。それに目立つのは本望だ。
今、敵の注意は運命に釘づけられている。それは同時に他の仲間が動きやすくなるのを意味していた。
「後は頼んだ、皆……!」
幾つもの死神の鎌が振り下ろされ、甲冑の装甲を穿つ鈍い音が戦場に響き渡る。
苦戦🔵🔴🔴🔴
天ヶ瀬・月兎
◆アドリブ&合わせ歓迎
何やねんあの甲冑
味方みたいやけどえらい派手に動いとんな
敵は斥候や奇襲が得意なタイプな
オレは戦場を点や無くて面で見とるんや
避難が完了しとる今やったらな
隠れとってもオーラで位置がバレバレや!!
周囲のオーラを感じ取り
オーラを掴むことで、対象に触れずとも物理法則を無視して投げ飛ばす
ー猫柳ーを索敵にも応用して立ち回ります。
念動力を応用して、ある程度の遠距離でもオーラさえ感じ取れれば、絡め取ってぶん投げます。
その位置はすでにオレの間合いや!!
地面にキスしとれ!!
おうユヴィ首尾はどうや?
手伝いに来たぞ?
オーラで位置を把握して
ユヴィの背中を守ります
ユヴィ・レリオ
◆アドリブ、合わせ歓迎です
んにぃ?月兎にゃ🎵
あ。あのデカイ『ガッチョン』って感じのヤツ?仲間の運命にゃよ?
目立つからユヴィは助かるのにゃ~
(最愛の人が来てくれて嬉しくふんわり微笑み答えてから)
さて…後は倒すのみにゃ…
…敵は1匹も絶対に逃がさない…
【完全視界】を使用し、絶対に取り零しがないように敵を打つ
「hidden」の形を双剣にし[多重残像]で攻撃
仲間の位置は常に把握仲間の攻撃のタイミング合わせや邪魔に成らないよう注意
自分の怪我は一切厭わず積極的に行動
口調
普段は
ユヴィ、相手の名前、にゃ、にゃぁ
武器を手にすると無機質な殺戮兵器
私、呼び捨て、言い捨て
感情欠落しているので感情抜きで状況を的確に見極をする
他のディアボロスに迷惑をかける行為はしません
「何やねんあの甲冑?」
駆け付けた天ヶ瀬・月兎(鬼狩兎・g09722)の目に入ったのは、派手に敵と戦う甲冑の存在だ。いまにも頽れそうになりながらも敵の攻撃に耐えている。
「どうやら、味方なのは間違いなさそうやけど……」
「んにぃ? 月兎、来てくれたのにゃ🎵」
ユヴィ・レリオ(幸せを探して・g09587)は嬉しそうにふんわりとした微笑みを浮かべ、月兎に甲冑の正体を教えるのだった。
「あ。あのデカイ『ガッチョン』って感じのヤツは仲間の運命にゃよ。ピンチみたいだから早く助けるのにゃ~」
「なんやて!?」
月兎はしかし、慌てて飛び出すような真似はしなかった。
「敵は斥候や奇襲が得意なんやろ? まだ他にも隠れてるかもしれへんからな」
戦場を点ではなく面で見る――月兎は敵の動きに惑わされず、町全体を見渡した。既に避難は完了していて、一般人はいない。つまり感じ取れるオーラは全てクロノヴェーダのものだ。
「……そこの木の影、家の後ろ。それに屋上にもごっつ強そうなのがおるわ。よっしゃ、まずはお前からや!」
「!?」
ぶんっといきなり目に見えない力で投げ飛ばされたグリムダムドが地面に叩きつけられる。パラドクスの前に距離など関係ない。まるですぐ傍にいるかの如く、掴んで擲つまでのことだ。
「その位置はすでにオレの間合いや!! 地面にキスしとれ!! つーわけで、救援に来たで!」
運命を包囲する敵群を投げ飛ばし、退路を切り拓く。
「おうユヴィ、首尾はどうや?」
「いい感じにゃよ」
ウインクで応え、ユヴィはすっと目を細めた。
双剣に形を変えた『hidden』を掴み、幾重もの残像を描きながら襲いかかる。てっきり月兎だけだと判断していたグリムダムドは意表を突かれ、斬撃の前に倒れ伏した。
「どけ」
さっきまでの月兎に見せていた微笑みは消え、冷たい殺戮兵器としてのユヴィが顔を覗かせる。
「それはこちらの台詞だ!」
死を彷彿とさせる川の流れがユヴィを押し流そうと迫る。なんて冷たい水だろうか。ユヴィは恐怖など感じない。感情が欠落しているから、傷にも怪我にも痛みにもこだわることなく、残像を纏って刃を振るうだけ。
「……敵は1匹も絶対に逃がさない……」
「はッ――」
隠れていた敵を一体ずつ見つけ出し、確実に止めを刺してゆく。
「後ろは気にせんでええ、思いっきり暴れてええぞ」
ユヴィと背中合わせになった月兎が頼もしい笑顔で言った。これなら死角はない。襲いかかる斧にも構わず、月兎はまるで乱取り稽古みたいにちぎっては投げを繰り返した。
「勇敢な方々ですね」
ひらりと屋上から降り立つのは白翼のセイレーン。
「お前が親玉か?」
「いかにも」
ユヴィの問いかけにセイレーンは頷いた。
最後のグリムダムドが地面に叩きつけられ、それきり静かになる。人のいない町で対峙するのはクロノヴェーダとディアボロスだけだ。
「あなた方の仲間に対する思いやり、よく理解いたしました。もしもあなた方をここで殺せば、ディアボロスはきっと私に燃えるような復讐心を抱いてくれるに違いありません」
それが欲しい、とセイレーンが告げる。
「だから死んでください。私の呪いの言葉であなた方を地獄へ送って差し上げましょう」
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【建造物分解】LV1が発生!
【完全視界】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
天ヶ瀬・月兎
▼アドリブ&連携大歓迎
死んでください。
ハイそうですか〜と言うわけ無いやろ、このど阿呆!
ウチ等の命は安ないぞ!!
立ち回りは、パラドックスを使用したヒーラー寄りのアタッカー(タンク)
戦闘になったらユヴィが無茶しよるからストッパー的&肉壁的な役割やな
問題はアホみたいに撃ち出される
白い羽根の威力やな
知れとるんやったら『忍耐力&捨て身の一撃』で突破も考えるんやけど…まぁ甘くはないやろ
常在戦場でスグ治るけど…痛いもんは痛いしな…過度なダメージは精神に来る
『念動力』や周囲の建物を意図的に破壊して壁に使いながら上手いこと回避を試みるわ
後はめんどいな、、、飛んどるんか
常に移動して周囲を観察
使えそうなものを拾って、自身のオーラを通して即席の武器『獲物を選ばず』に昇華させて
『念動力』で軌道を補助、投擲武器として使用するわ
後は、ユヴィがヤバそうならオレの命を投げ捨てても助けに入るよ
まぁみんなが無事が一番やけど最悪の場合はやな
ユヴィ・レリオ
◆アドリブ、合わせ歓迎
復讐心ね…抱かせるのは無理だな
お前はここで終わるのだから
私には絶対死なないし此処に居る居る仲間は死なない
私の攻撃が止まるのはお前を始末したときだけ
後ろは夫の月兎に任せて自分は剣だから攻撃に手は一切手抜きしない
「hidden」の形を双剣にし【神速反応】【完全視界】で[残像剣]を使用しタイミングを見て攻撃
ダメージを受けた際は【活性治癒】展開する
仲間の位置は常に把握仲間の攻撃の邪魔に成らないよう注意
自分の怪我は一切厭わず積極的に行動
口調
武器を手にすると無機質な殺戮兵器
私、呼び捨て、言い捨て
感情欠落しているので感情抜きで状況を的確に見極をする
他のディアボロスに迷惑をかける行為はしません
にゃ…!?
運命、ユヴィは痴話喧嘩とかしてないにゃよ~
(言葉にしようものなら誤魔化す様に言葉をさえぎり月兎に聞こえないようにする)
百鬼・運命
■心情
しかし復讐者憎しで、すぐに攻めてくるかと思ったが…
まあ前提の防御重視装備、戦闘継続にに支障はない
が、あとで子供達をのせる約束をしている以上、動力甲冑が動作不良を起こすのは避けたいし、懐にも痛い
仕方がない。動力甲冑から降りて戦うとしよう
…まあ俺は生身の方が強いんだが
ユヴィさん達も依頼前に痴話げんかしていたようだが、この調子ならフォローは無い方がいいかな?
■考察
敵は空を飛び対地攻撃する爆撃型
制空権を抑えて有利に見えるが、飛翔すれば目立つし、此方が建物の陰に隠れるとその補足の為、飛行ルートが限定されがち(通りに沿って飛ぶ等)
まあ総じていえば…「罠にはめやすい」敵だな
■行動
配下を倒されても悠長に味方と話しているようだし、その間にこっちも動力甲冑から降機
敵は呪いを使うそうだし、呪術符を用いた【呪詛返し】で対抗しよう
建物に隠れて敵の飛行ルートを誘導しつつ符を投じて敵を攻撃
更に建物毎範囲攻撃するの読み【呪詛返し】の効果で呪いを反射(ロストエナジー)
此方を攻撃し呪おうとする力で自爆してもらおうか
メルキディア・セデクリエル
アドリブ・連携大歓迎
運命さん……動力甲冑があるからタンク役を買って出たのでしょうけど、あまり無茶しないでほしいわ
グリムダムドとの戦いには間に合わなかったけど、ここから援護攻撃させてもらうわね
白翼のセイレーンと言ったわね
復讐心を糧にするキマイラウィッチらしいやり方だけど、地獄に叩き墜とされるのはそっちの方
障害物の中ボス扱いしながら蹴散らす心情で行くわ
でも蹴散らすならば全力で。
左手にベイルマウアー右手にシェキルザッパーの盾持ち警官スタイルで相対し、シェキルザッパーで牽制
憎悪は氷よりも冷たく吹雪いてくる中をベイルマウアーを構えて直撃を防ぎながら耐え、運命さん達の攻撃の隙を付いて海戦装閃機エスコートベッセルを展開しながら突撃
嵐の天使の術式で烈風を纏って吹雪を吹き飛ばしつつセイレーンを捕まえたら、フォーマクス・ハリケーンを発動させて投げ落としてやるわ
「それにしても、やけに冷静な対応だったな……」
百鬼・運命(ヨアケの魔法使い・g03078)は首を傾げる。キマイラウィッチなら復讐者への憎悪に駆られ、すぐに攻めてくるかと思っていたからだ。
「時先案内人の方が言ってたわね。『死神兵グリムダムド』は斥候や奇襲が得意だから、町に人気がないなどの異常を察した場合は気配を消して様子を窺ってくるかもしれないって」
メルキディア・セデクリエル(閃機術士のエンジェリアン・g03132)は運命の無事を確かめてほっと胸を撫で下ろした。
「もし、この斥候を発見できずにセイレーンの元へディアボロスの介入を報告されたら相手の奇襲を受ける可能性が高まる……そういう状況だったらしいわ」
「なるほどな。事前にそういう予知があったのか」
「動力甲冑があるからといって、あまり無茶しないでね? 運命さん。防御力に自信があるとはいえ、タンク役は危険がともなうわ」
「まあ、そのための重装備だからね。戦闘継続に支障はないよ」
「ならよかった。私もここからはご一緒させてもらうわ、よろしくお願いね」
そして、メルキディアの視線が白翼のセイレーンを捉えた。銃と盾を手に、悪事を見逃すものか……そんな気概を発露しながら。
「実にキマイラウィッチらしいやり方ね。でも、地獄に叩き墜とされるのはそっちの方よ」
「それはそれは」
まずはシェキルザッパ―での牽制が迸る。セイレーンはふわりと浮き上がって吹雪を巻き起こした。冷たく、そして怖気の走るそれであった。ベイルマウアーで吹雪を掻き分けるようにして耐えながら好機を待つ。
「ふふふ、凍てつかせてあげましょう」
一方、運命はセイレーンがメルキディアと会話している隙に動力甲冑から降機して呪詛の符を用意していた。
「お前の出番はまた後でだ」
相棒をぽんと叩き、仲間を振り返る。
「で、ユヴィさん達は……と。この調子ならフォローはいらないかな?」
セイレーンの目的は復讐の輪を広げてその感情エネルギーを収奪する事だ。しかし、天ヶ瀬・月兎(鬼狩兎・g09722)は彼女の独りよがりな誘いを一蹴した。
「そもそもな、死んでくださいと言われてハイそうですか~と言うわけ無いやろ、あほんだら! ディアボロスの命は安うないんや、覚えとき」
「そもそも、復讐心を抱かせる? ……無理だな」
立て続けにユヴィ・レリオ(幸せを探して・g09587)が否定する。
「お前はここで終わる。私たちが、終わらせる」
だからユヴィは絶対に死なず、共に戦う仲間もしんだりは――しない。ユヴィの攻撃が止まる可能性があるとすれば、ただ一つ。
「――お前を始末したときだけ。月兎、後ろは任せた」
「はいはい、任しとき! 妻のフォローは夫の役目やからな。どうせ無茶しよるんやろ? わかっとるがな」
このやり取りを見た運命は、ふたりに声をかけないで放っておくことに決めた。依頼前に痴話喧嘩をしていたのでどうなることかと思っていたが、どうやらフォローの必要はないようだ。
月兎はアホみたいに撃ち出される羽をどうやって躱すか考える。相手も町の住民を蹂躙するという目論見や配下を失った失敗分を取り戻そうと全力で来るだろう。軽い怪我なら活性治癒ですぐに治せるだろうが、痛いものは痛いし、重なれば体のみならず精神的なダメージも侮れない。
それに、相手の攻撃の威力が分からない以上は強引な突破も避けた方が無難だろうと思われた。捨て身でかかれば何とかなるような相手ではあるまい。甘く考えない方がいい。
「うーん、念動力で周りの建物を破壊しながら上手いこと回避できたらえんやけどなぁ」
そうもいかんか、と肩を竦めてとにかく戦場を移動することで狙いを定めさせないように努める。同時に視線をめぐらせ、そこら辺に落ちていた看板を自作の武器に仕立てて擲った。
セイレーンの注意が月兎との戦闘に向いたその時が、ユヴィとメルキディアが突撃を敢行する合図。
『hidden』が双剣となってユヴィの両手に収まり、残像を描いてすれ違いざまにセイレーンを叩き斬る。攻撃を淹れたらすぐさま飛び退いてメルキディアに後を譲った。
「海戦装閃機エスコートベッセル、展開!」
励起する嵐の天使が敵を掴み、竜巻のように嵐へと巻き込んで上空へと投げ飛ばす。
「もらったわ。私たちはこんなところで立ち止まってなんかいられないのよ、お分かりかしら?」
そのまま、風に囚われたセイレーンを地面目がけて投げ落とすまでがワンセット。無人の町に地面を揺らすほどの激突音が轟いた。
「う……」
セイレーンの反撃からユヴィを庇うように、月兎はその身を凍えるような吹雪の前にさらした。
「今や!」
「任せろ。俺は生身の方が強いってことを思い知らせてやる」
運命は建物の陰から様子を窺い、悠然と街を飛行する敵の飛行ルートを先読みして符を投じる。
「ディアボロス……!」
「どうやら、いい感じに復讐心が高まってるみたいだな?」
呪詛返しの名を持つ運命のパラドクスが発動し、まるで鏡映しみたいにセイレーンを呪詛が包んでいった。見る者によっては自爆したように見えたかもしれない。
「思いのほか、罠にはめやすい相手だったな」
「ところで運命、ユヴィは知和喧嘩とかしてないにゃよ~」
元の喋り方に戻ったユヴィがそれ以上、何も言えないようにぐいぐいと運命を月兎から押し退けた。
「ん? どしたん?」
不思議そうに首を傾げる月兎に「何でもないにゃ!」と誤魔化して。メルキディアが咳払いして話を変える。
「とにかく、これでこの町は復讐の輪に入ることなく救うことができたわね。皆、おつかれさま!」
「ああ、ほんまよかったわ。応援に来てくれてありがとうな」
「おかげで子どもとの約束も守れそうだ」
無事に敵を倒し、避難した人々のところへ戻ると子どもたちは満面の笑顔で運命が搭乗する動力甲冑を取り囲んだ。約束通り、順番に乗せてやる。笑う子どもたちを大人も微笑ましく見守っていた。ひとつの町がディアボロスの活躍によって救われたのだ。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【活性治癒】がLV2になった!
【神速反応】LV1が発生!
【悲劇感知】LV1が発生!
【防衛ライン】LV1が発生!
効果2【ドレイン】がLV2になった!
【命中アップ】がLV2になった!
【ロストエナジー】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!