オーストラリア近海鎮撫作戦

 奪還したオーストラリアは、土地が広い割に人口が少なく、資源が豊富という特色があり、住民の帰還を行う海外のテストケースとして、非常に有力です。

 帰還を目指す場合は、冥海機ヤ・ウマトの冥海機が、ディヴィジョン境界から出現する為、この敵を撃破して、オーストラリア近海の安全を確保する必要があるでしょう。

 期限の定めは無く、目標を達成した段階で、オーストラリアの帰還作戦が実行可能になります。
(実際に帰還を行うかどうかは、攻略旅団で決定されます)

●特殊ルール:最終人類史戦

 このシナリオでは、最終人類史での戦闘が行われます。
 最終人類史では、パラドクス効果が最大限(効果2は最大LV、LV11に至っていない効果1も全てLV10扱い)発揮される為、戦闘が有利になります。

海色プレジャーサマータイム!(作者 志稲愛海
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#冥海機ヤ・ウマト  #オーストラリア近海鎮撫作戦  #オーストラリア  #最終人類史防衛戦  #挿絵あり 


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 澄んだ青い海、煌めく白い砂浜、美しい珊瑚礁の海底アクアリウム。
 新宿島では夏も終わりに差し掛かってきているけれど。
 でもまだまだ、暑くて熱くて楽しいディアボロス達の夏は終わらない。
 用意した水着をはじめ、涼し気で好きな装いで、折角だからトロピカルな夏を余すことなく遊び倒そう!

 今回の行き先は、最終人類史に奪還したオーストラリア・ケアンズ。
 美しい珊瑚礁の海を湛えるグレートバリアリーフの玄関口であり、気候は1年を通して温暖で。
 新宿島とは逆の季節となる南半球にありながら、この時期でも海遊びが楽しめる。
 まだ人々の帰還は果たされてはいないが、そのための準備をしながらも。
 折角だから、自慢の水着を披露しつつ海に入っても楽しいだろうし。
 オーストラリアの浜辺には、どのビーチにも無料で使えるバーベキュー施設がある。
 わいわい海を見ながら好きな食材を焼いて食べてピクニックやバーベキューを楽しんだり、海で遊んだり、ビーチでボール遊びや砂の城作りをしたり、貝殻やシーグラス集め、営業はしていないが海の家のような海岸沿いのカフェやパブを使わせてもらったり、ただ海を散歩したり眺めてのんびりするだけでも勿論良いし。暗くなれば満天の星空の下、花火などをするのもいいだろう。
 また海を泳いでグレートバリアリーフまで足を延ばせば、そこは美しい珊瑚礁の世界。
 生き物たちが動きを止めた天然アクアリウムはまた、不思議で幻想的で息を飲むほど美しいだろう。
 それに、営業はしていないし動きは止まっているが、帰還後の安全確認を兼ねて。
 珍しい動物たちを施設で見たりもできるし、ケアンズはオーストラリアでも数少ないコアラが抱っこできる州。
 そんな抱っこできる園にいるコアラを撫でる程度に触るくらいならば可能だろう。

 そして……この場所に今回パラドクストレインが向かう理由は。
『オーストラリアを橋頭保とする事ができれば、今後の侵攻が容易くなる』
 オーストラリアの海岸近くに、霧が立ち込めたその時。
 ディヴィジョン境界から現れるのは、冥海機『アドミラルヒッパー』。
『オレの邪魔をする奴は、全員揃って死ね!』
 冥海機の侵攻を抑える事、これが人々の安全な帰還を成すためには必要不可欠であるから。

●海色サマータイム
「七曜の戦に、水着コンテスト……今年は色々、とても盛りだくさんな夏、だよね」
 セーラー水着にサンパイザーという夏の装いで、わくそわ尻尾を揺らしながらも。
 逢海・凪都(黒焔・g03331)は集まった復讐者達にぺこんと頭を下げて礼を言いつつ、今回の案件を語る。
「《七曜の戦》を乗り越えて、最終人類史に多くの大地を奪還する事に成功したんだけど、これはとても大きな勝利だよね。でも、戦いはまだ終わっていないよ。再び、ディヴィジョンに分割された世界で、虐げられる人たちを救って、大地を強奪したクロノヴェーダと戦っていかないといけないし。《七曜の戦》の後、各ディヴィジョンの状況は大きく変化している。だからこれからは、《七曜の戦》後の状況に合わせた作戦を展開していく事になると思う」
 そんな《七曜の戦》の戦いで奪還した地のひとつ、オーストラリア。
 この地では、冥海機ヤ・ウマトのクロノヴェーダによる侵攻が相次いでいるようだ。
「住民の帰還は、この冥海機の侵攻を抑えてからになるよ。冥海機達は、オーストラリアに橋頭保を築く事を目的としているみたい。橋頭保を造られてしまえば、オーストラリアの住民の帰還が遠のいてしまうから、確実に撃破し撃退して欲しいよ」

 それから凪都は、小さく首を傾けつつも続ける。
「そんな冥海機が侵入してくる地点についてだけど……場所は割り出しているけど、侵入の時期は正確には判っていないんだ。だから、みんなには、余裕をもって現地に移動した後、冥海機が現れるまで待機していて欲しいよ。待機中は、オーストラリアの美しい海で遊んだり潜ったりしたり、寛いだりもできるし。それに、いずれ準備ができたら、オーストラリアの人たちの帰還を行う事になるだそうから……住民の帰還準備も進めてもらえるとありがたいよ」
 そんな、今回赴き待機しておく場所は。
「オーストラリアのケアンズだよ。世界随一の珊瑚礁であるグレートバリアリーフの玄関口で、観光地にもなっていて人もそれなりに多いところだから帰還準備も必要な場所だと思う。だから冥海機が現れるまでは、帰還準備をしつつ、観光したり、海遊びをしたりとか、楽しめるんじゃないかな。夜になって暫くして敵は来るらしい、とふんわりしかわかっていないけど……明るい時間から到着しているから、明るい昼も夕焼けの時間も夜の海も、楽しめるんじゃないかな」
 そして霧が出現し冥海機が現れれば、戦闘となる。
 ディヴィジョン境界を越えて来る為、随伴艦などは無く、冥海機のみとの戦いになるが。
 最終人類史での戦闘となるので、パラドクス効果が強化され、海戦でも有利に戦える。
 だがだからこそ、油断せずにきっちりとクロノヴェーダを撃退して欲しい。

 そこまで説明した後、皆をくるりと見回して。
「《七曜の戦》でのディアボロスの勝利は、クロノヴェーダにとって大きな脅威となっているから……この優位を失わないように気を引き締めつつ、前よりもディアボロスの情報や対策が広まった事で、飛翔や使い魔使役などを使う時は、より慎重に行う必要があるようになっちゃったけど。でも、やらないといけないことを、これからもやっていかないとね」
 尻尾をゆらり揺らしながら、凪都は続ける。
「今回の最終人類史に攻め寄せて来る冥海機を迎撃する作戦もそのひとつだけど……オーストラリアは、日本の20倍の広さがあるけど、人口は日本の四分の一以下で、時差も無く、ディアボロスによるインフラの維持などに適しているよ。それに、オーストラリアは天然資源が豊富なだけでなくて、小麦の生産量は日本の小麦消費量の4倍近くて、牛肉を始めとした食肉についても、膨大な生産量を誇るから。最終人類史の食の充実に貢献するんじゃないかなって思うから。観光しつつ、帰還の準備も進められたらいいよね」
 そしてそう告げつつも、ディアボロスの皆を案内する。
 奪還した最終人類史のオーストラリアへと向かう、パラドクストレインへと。

●エンジョイ! プレジャーサマー
 南半球のオーストラリアは新宿島とは季節が逆ではあるが。
 オーストラリアの北に位置するケアンズは1年を通して温暖で、今の時期でも泳ぐことが出来る。
 また、オーストラリアのビーチには大抵どこでも、自由にバーベキューができる設備があるので。
 海遊びをしつつ、好きな素材を焼いて食べたり、持参した冷たいかき氷やドリンクで涼を取ったりしながら、バーベキューやピクニックも楽しめるし。事前に購入したものや手作り弁当や飲料の持ち込みなども勿論可能だ。
 むしろ帰還前で人はいないため、必要なものは持参する必要があるが、運べるものなら自由に持ち込める。
 そして、海で泳いだり、砂浜でビーチバレーやスイカ割りをしたり、砂の城を作ったり砂に埋まってみたり、貝殻やシーグラスを探してみたり、ただのんびり散歩したり海を眺めるだけでも十分楽しいだろうし。暗くなれば花火をしたりと、海遊びが存分に満喫できるだろう。
 また、ケアンズは、世界有数の珊瑚礁を誇るグレートバリアリーフの玄関口。
 少し海を泳いで沖へといけば、その海の底は、珊瑚礁広がる美しい極彩色溢れる天然アクアリウム。
 海の生き物たちなどはやはり、刻逆から時間が止まったままではあるが。
 だからこそ、色彩豊かな熱帯魚やミンククジラ、ウミガメ、ナポレオンフィッシュ、イソギンチャクに隠れるクマノミからサメの姿をみることができるかもしれない。

 それに、戦闘まで英気を養いつつ遊んだり観光したりも良いが。
 人々の帰還のための準備も一緒におこなっておけば、効率的だろう。
 海岸には海の家のようなお洒落で開放的なカフェやパブも並んでいて、勿論、営業はしてはいないが。
 火の元など帰還後スムーズに使用できるかのチェックを兼ねて、キッチンや店内を試しに使用するのもいいだろうし。
 敵がやって来るまでの休憩所として、解放感溢れる海を臨む店でひと休みもできる。
 また、ケアンズは観光地であり、帰還する人々の数もそれなりにいるだろうから、街の見回りをするのもいいだろう。
 ケアンズはオーストラリアの中でも数少ない、コアラが抱っこできると認定されている州。
 そのため、街の中にあるガラスドームの動物施設では、コアラを抱っこできる場所もあるので。
 抱っこコーナーにいるコアラを撫でる程度に触ることくらいは問題がないだろう。
 また、作られた熱帯雨林のジャングルにはさまざまな種類の色鮮やかなインコやオウムがおり、他にも、ワニやワラビーやモモンガなどもいるので。動きこそ今は止まっているが、帰還した際の安全性をチェックしながら、オーストラリアならではな動物を見て楽しむのもいいだろう。

 新宿島では、いまだ暑い日は続いているとはいえ、夏も終わりに差し掛かっている時期。
 けれど折角だから、誂えた水着や思い思いの夏の装いに着替えて。
 目いっぱい夏を遊び倒して、人々の帰還を目指し、楽しい日常を満喫する。
 それがディアボロスの大きな力にもなるから……まだまだ終わらない夏を、全力で楽しもう。


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【飛翔】
3
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【狐変身】
2
周囲が、ディアボロスが狐に変身できる世界に変わる。変身した狐は通常の狐の「効果LV倍」までの重量のものを運べるが、変身中はパラドクスは使用できない。
【強運の加護】
3
幸運の加護により、周囲が黄金に輝きだす。運以外の要素が絡まない行動において、ディアボロスに悪い結果が出る可能性が「効果LVごとに半減」する。
【照明】
1
ディアボロスの周囲「効果LV×20m」の空間が昼と同じ明るさに変化する。壁などで隔てられた場所にも効果が発揮される。
【友達催眠】
2
周囲の一般人を、誰にでも友人のように接する性格に変化させる。効果LVが高いほど、昔からの大切な友達であるように行動する。
【プラチナチケット】
1
周囲の一般人が、ディアボロスを関係者であるかのように扱うようになる。効果LVが高い程、重要な関係者のように扱われる。
【トラップ生成】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の空間を、非殺傷性の罠が隠された罠地帯に変化させる。罠の種類は、自由に指定できる。
【冷気の支配者】
2
ディアボロスが冷気を自在に操る世界になり、「効果LV×1km半径内」の気温を、最大で「効果LV×10度」低下可能になる(解除すると気温は元に戻る)。ディアボロスが望む場合、クロノヴェーダ種族「アルタン・ウルク」の移動速度を「効果LV×10%」低下させると共に、「アルタン・ウルク」以外の生物に気温の低下による影響を及ぼさない。
【光学迷彩】
1
隠れたディアボロスは発見困難という世界法則を発生させる。隠れたディアボロスが環境に合った迷彩模様で覆われ、発見される確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【完全視界】
2
周囲が、ディアボロスの視界が暗闇や霧などで邪魔されない世界に変わる。自分と手をつないだ「効果LV×3人」までの一般人にも効果を及ぼせる。
【活性治癒】
3
周囲が生命力溢れる世界に変わる。通常の生物の回復に必要な時間が「効果LV1ごとに半減」し、24時間内に回復する負傷は一瞬で完治するようになる。
【植物活性】
1
周囲が、ディアボロスが指定した通常の植物が「効果LV×20倍」の速度で成長し、成長に光や水、栄養を必要としない世界に変わる。
【液体錬成】
1
周囲の通常の液体が、ディアボロスが望めば、8時間冷暗所で安置すると「効果LV×10倍」の量に増殖するようになる。
【水面走行】
1
周囲の水面が凪ぎ、ディアボロスが地上と同様に走行や戦闘を行えるようになる。ディアボロスと手をつないだ「効果LV×3人」までの一般人も同行可能。
【操作会得】
1
周囲の物品に、製作者の残留思念が宿り、ディアボロスの操作をサポートしてくれるようになる。効果LVが高い程、サポート効果が向上する。
【パラドクス通信】
2
周囲のディアボロス全員の元にディアボロス専用の小型通信機が現れ、「効果LV×9km半径内」にいるディアボロス同士で通信が可能となる。この通信は盗聴されない。
【アイテムポケット】
6
周囲が、ディアボロスが2m×2m×2mまでの物体を収納できる「小さなポケット」を、「効果LV個」だけ所持できる世界に変わる。
【水中適応】
12
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」が、クロノヴェーダを除く全ての生物が水中で呼吸でき、水温や水圧の影響を受けずに会話や活動を行える世界に変わる。
【防衛ライン】
2
戦場が、ディアボロスが地面や床に幅10cm、長さ「効果LV×10m」の白い直線を出現させられる世界に変わる。敵はこの直線を突破できず、上空を飛び越える場合、最低「効果LV」分を要する。直線は戦場で最初に出現した1本のみ有効。
【猫変身】
1
周囲が、ディアボロスが猫に変身できる世界に変わる。変身した猫は最大「効果LV×10m」の高さまで跳躍できるが、変身中はパラドクスは使用できない。
【イルカ変身】
1
周囲が、ディアボロスが体長2m程度のイルカに変身できる世界に変わる。変身したイルカは最大時速「効果LV×20km」で泳げるが、変身中はパラドクスは使用できない。

効果2

【能力値アップ】LV2 / 【命中アップ】LV4 / 【ダメージアップ】LV7 / 【ガードアップ】LV6 / 【フィニッシュ】LV2 / 【反撃アップ】LV4 / 【アクティベイト】LV1 / 【先行率アップ】LV6 / 【アヴォイド】LV4 / 【ダブル】LV8 / 【ロストエナジー】LV3 / 【グロリアス】LV2

●マスターより

志稲愛海
七曜の戦に水着コンテスト、盛り沢山な今年の夏をまだまだ楽しみましょう!
志稲愛海です、よろしくお願いいたします。

●各選択肢について
 ①②→③の順で進行予定です。
 日常選択肢①②は同時受付、採用人数に制限は設けず、長めに受付する予定です。

①オーストラリア観光
②オーストラリア帰還準備
 選択肢①と②は日常選択肢で、同時受付です。
 敵が来るのは夜になりますので、明るいうちから夜になった頃まで、夏のオーストラリアを沢山楽しんで下さい!
 海が綺麗なので水着で遊ぶのも良いですし、装いもお好みで!
 食料や道具の持参も、アイテムポケットやパラドクストレインで運べる程度のものならば可能です。
 ②未攻略のまま③をクリアし完結すると、人々の帰還が少し遅れます。
 ①でも②でも、ご自由に海でも街でも遊べますので。
 帰還準備を兼ねて海の家カフェを利用したり、動物園を見て回ったりする際は、②で行なっていただければ幸いですが。
 勿論、①で敵を待ちつつ遊び倒すことだけでも全く構いませんし、①と②両方で遊びつくしても大歓迎。
 ①で街の動物園に行っても、②で海遊びしても、勿論構いません。
 お好きなようにご自由に、お過ごしいただければです!
 帰還前ですので、施設や設備を使用することはできますが、営業などは人がいないので当然やっていません。
 動物や植物は、刻逆時の状態で止まったままです。

③👿<最終人類史>アヴァタール級との決戦『アドミラルヒッパー』
 アヴァタール級との戦闘です。
 この選択肢をクリアすればシナリオ成功となります。

●他
 進行や受付状況等はマスターページにてお知らせしますのでご確認下さい。
 公序良俗に反する事、他人への迷惑行為、20歳未満の飲酒喫煙は厳禁です。
 20歳以上でも明らかに未成年に見える姿の方の飲酒喫煙はマスタリングする場合もあります。

 皆様のご参加をお待ちしております!
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このシナリオは完結しました。


『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。


発言期間は終了しました。


リプレイ


ピナル・セミル
海!お魚!飼い主のヤローが目の前でおいしそうに食べてるのを見てただなんだけどね、本能で分かるんだよ。お魚は、おいしい!
あ、でもお迎えするんだったら食べちゃだめだったり…でもさ、一匹くらいはいいよね?

こっそりと海に入ってお魚釣り…じゃないから魚捕りに行くよ。たくさん捕ったらダメだと思うからできるだけ大きいのを探すよ
海の中を飛び回って大きな魚を見つけたらわしっと捕まえて持って行くんだ
誰にも分けたりとられてたりしないで僕一人でぜーんぶ食べるんだ
きっとおなかいっぱいになれるね。嬉しいなあ


 ぴこりと立てた猫耳に聞こえるのは、寄せては返す波の音。
 思わぬ自由を手にした猫――ピナル・セミル(猫は祟るもの・g10306)が見つめるのは、そう!
 ――海! お魚!
 どこまでも果てなく続きそうなくらい、広大な海。
 そして、海と言えばやはり、海を泳いでいるお魚!
 そう、ピナルは猫だから。
 そわりと興味をそそられるのは、幻想的な海中の風景や珊瑚礁とかではなく。
「飼い主のヤローが目の前でおいしそうに食べてるのを見てただなんだけどね、本能で分かるんだよ」
 ……お魚は、おいしい!
 猫の本能が美味しいと告げるお魚と、そんなお魚がいっぱい泳いでいる海なのです。
 けれど、ふと尻尾をゆうらり、首を傾けるピナル。
「あ、でもお迎えするんだったら食べちゃだめだったり……」
 今、この地、オーストラリアはまだ最終人類史へと人々の帰還が果たされていない。
 とはいえ、人はいないけれど、動物や生き物は時間が止まった状態で存在するから。
 魚はきっと、動かず止まっている状態。帰還すればまた、動き出すだろうが……。
(「でもさ、一匹くらいはいいよね?」)
 人も普段から魚を釣って食べていることだし、乱獲しなければ大丈夫なのではないかと。
 こっそりと海に入って、お魚釣り……いや、魚捕りをしてみます!
 そして、ざぶんっと海に入れば。
(「たくさん捕ったらダメだと思うからできるだけ大きいのを探すよ」)
 色々な動かないお魚が海の中にはいるけれど。
 狙うはそう、おなかいっぱいになりそうな大きな1匹!
 それから、他のどの魚よりも大きな魚を見つけたら――わしっ。
 すかさず捕まえて、海から上がって浜辺まで持って行けば。
 瞳をきらきら、尻尾もご機嫌にゆうらゆら。
 ――誰にも分けたりとられてたりしないで僕一人でぜーんぶ食べるんだ。
 だって、憎々しい飼い主だってもういないし、ピナルはもう自由な猫だから。
「きっとおなかいっぱいになれるね。嬉しいなあ」
 そうわくわくしながら、いざ――待望のお魚を、いただきます!
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【飛翔】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!

伏見・逸
【秋逸】(アドリブ歓迎)
(先日、戦闘時に敵から精神攻撃を受けて取り乱し、その後も暫く影響が残っていた
「捌碁に格好悪い所を見られたし、迷惑をかけた」と少し気にしており、何か楽しい事に誘いたくて声をかけた
自分の気分転換も兼ねている)
(今年仕立てた水着を着用)

(相手の水着姿を見て)
おう、随分洒落た格好だな
…浮き輪?浮いてちゃ、海の中がよく見えなくねえか
便利なもん(【水中適応】)があるだろうよ。潜り放題だぞ

海の中でのんびり探索
泳ぐというより海底散歩に近い(必要があれば一応泳げる)

…魚だな。ああ。あれも魚だ。こっちも魚
名前なんぞさっぱりわからねえ。食えんのかな
海亀は…生きて動いてんのは、映像でしか見た事ねえな…

波間に動かない海亀を発見
(海も魚も海亀も「綺麗なもの」だ
動かない分じっくり見られるし、写真も撮れる
だが、動かない生物を見ていると、なんだか不思議な気分になる
…少しだけ、「寂しい」のかもしれない)

…次は、こいつらが動いてるところを、見られるといいな
って、亀もポヨなのかよ。なんなんだよポヨって


捌碁・秋果
【秋逸】
(今年仕立てた水着を着用)
(伏見さんの好意を素直に受け取り、うっきうきで参加。ガイドブック片手に観光気分)

なんて透明度…! これがグレートバリアリーフ!(携帯端末でぱちぱち撮影)
浮き輪もちゃんと準備してきたし、これで私も楽しく海水浴です!
…【水中適応】をすっかり忘れていました。ありがたい残留効果です、使わせていただきますね

(海底を歩きながら左見右見。有名ではない魚はよく知らない)
私、ウミガメを見てみたいんです。
見たことありますか?
写真で見たらかわいい目をしていたんです、会えるかな?

…魚。あっちが小魚で、そっちも魚
どれもピタッと一時停止状態ですねえ、撮り放題です
伏見さんとお魚で記念撮影!(ぱちり)

ウミガメ、いましたか!?
ああ、海の中じゃなくて波間にいたんですねえ
波にぷかぷか、かわいいです
ふふっ、一緒にお写真です! 撮れ高~!
…でも、やっぱり泳いでいるほうがいいですね
撮り放題の止まった姿より、動いている方がきっと魅力的です

そうですね、次に来た時はカメぽよちゃんと一緒に泳ぎましょうね!


 眼前に広がるのは、オーストラリアの海。
 敵の侵攻がこれからあるとは思えぬほど、穏やかに凪いでいて。
 今年仕立てた水着姿の伏見・逸(死にぞこないの禍竜・g00248)は、寄せては返す波を眺めながら、夏の終わりの余韻に今は浸ることにする。
 それにしても、まだまだ陽射しが強くて暑い。
 渋め模様の白のアロハに赤みがかった鳶色のような模様入りの水着に、尻尾には氷袋まで搭載しているのに。
 やはり己に生えた角と翼と尻尾は、重いし暑いことこの上ない。
 けれど、そんな暑さよりも、逸の脳裏に過ぎるのは……先日赴いた依頼のこと。
 そしてちらりと見遣るのは。
「なんて透明度……! これがグレートバリアリーフ!」
 ガイドブック片手にうっきうきで海を眺めている、捌碁・秋果(見果てぬ秋・g06403)の姿。
 ――捌碁に格好悪い所を見られたし、迷惑をかけた。
 先の依頼で彼女に見せてしまった己の姿。それを逸は少し気にしているから。
 だから、秋果に今回声を掛けたのだ。何か楽しい事に誘いたくて、自分の気分転換も兼ねて。
 そしてそんな自分の誘いを素直に受け取り、共にこの場へとやってきた相手の今日の格好を逸は改めて見て。
「おう、随分洒落た格好だな」
 そうはしゃぐ秋果へと思った感想を口にする。
 黒を基調としたフリルのゴシック風の凝ったデザインの水着に、差し色の紫咲かせる薔薇や手足を飾る装飾品、サンダル等にいたるまで、豪華でいて手を抜いていない水着は、今年新調したばかりのものだという。
 けれど洒落た水着を纏う美しい見目の印象の彼女は、子どものように無邪気に笑って。
「浮き輪もちゃんと準備してきたし、これで私も楽しく海水浴です!」
 えっへんと手にしているのは、蝙蝠の翼と柄が付いた浮き輪。
 そんな秋果に、逸は首を傾けつつも告げる。
「……浮き輪? 浮いてちゃ、海の中がよく見えなくねえか。便利なもんがあるだろうよ。潜り放題だぞ」
 今回は、海へと潜って探索してみようというつもりであるが。
 浮き輪があったら、確かに潜れない。
 それに此処は奪還した最終人類史、逸の言う便利なもん……例えば、水中適応などの効果も最大限に使えるから。
「……水中適応をすっかり忘れていました。ありがたい残留効果です、使わせていただきますね」
 秋果の浮き輪の出番はまた後で、少しの間だけ浮き輪は浜辺でお留守番。
 ということで、早速海の中へと入ってみるふたり。
 泳ぐこともできるけれど、のんびりと海底散歩するように探索してみることに。
 そんな海底を歩くふたりの目の前には。
「……魚。あっちが小魚で、そっちも魚」
「……魚だな。ああ。あれも魚だ。こっちも魚」
 右を見ても左を見てもそう、あれもこれも魚。
「名前なんぞさっぱりわからねえ。食えんのかな」
 そう言った逸と同じく、秋果も有名ではない魚はよく知らないけれど。
「どれもピタッと一時停止状態ですねえ、撮り放題です」
 まだ帰還が果たされていないこの地の人以外の生物は、刻逆の姿で止まったまま。
 じっくりアングルを決めて、ぱしゃぱしゃと、狙った構図でシャッターも切り放題というわけだ。
 そして勿論、魚たちだけではなくて。
 ぱちり――秋果が激写するのは。
「伏見さんとお魚で記念撮影!」
 逸と魚が共演するとっておきの1枚!
 それから、満足気に撮った写真を確認した後、秋果はふときょろりと周囲を見回してみる。
「私、ウミガメを見てみたいんです。見たことありますか?」
「海亀は……生きて動いてんのは、映像でしか見た事ねえな……」
「写真で見たらかわいい目をしていたんです、会えるかな?」
 写真や映像でもかわいいけれど……実際に海亀の姿を見てみたくて。
 そして暫く探してみるものの、なかなか出会えなくて。
 一旦、海からあがった逸は、海水で重くはなったけれど随分と潜って涼しくなった尻尾や翼をぱたり。
「捌碁。ほらあそこ、見てみろ」
 ふと向けた視線の先に見つけたから――波間に動かない海亀を。
「ウミガメ、いましたか!?」
 そうキラキラと輝かせた瞳で彼の視線を追った秋果も、海亀を無事に発見!
「ああ、海の中じゃなくて波間にいたんですねえ。波にぷかぷか、かわいいです」
 やはり動きはしないけれど、波に揺られてぷかりと浮いている姿は、やはり思った通り可愛くて。
「ふふっ、一緒にお写真です! 撮れ高~!」
 そうはしゃいで写真を撮る彼女の様子を眺めつつ、逸は思う――海も魚も海亀も「綺麗なもの」だ、と。
 それに動かない分、こうやってじっくり見られるし、写真も存分に撮れるのだけれど。
(「動かない生物を見ていると、なんだか不思議な気分になるな」)
 そして、その不思議な気分が何なのかが、逸には何となくわかるのだった。
 ……少しだけ、「寂しい」のかもしれない、って。
 そう思った、その時。
「……でも、やっぱり泳いでいるほうがいいですね」
 聞こえてきたのは、そんな秋果の声。
 海亀が動けていたら、こんなに沢山、しかも至近距離で、写真なんて撮れなかっただろうけれど。
 でもそれでも、秋果は思うから。
「撮り放題の止まった姿より、動いている方がきっと魅力的です」
「……次は、こいつらが動いてるところを、見られるといいな」
 そして逸も頷いて返して。
 止まっている姿を存分に撮れることも貴重ではあるし……じゃあ次は動いている姿をと、改めて口にすれば。
「そうですね、次に来た時はカメぽよちゃんと一緒に泳ぎましょうね!」
「って、亀もポヨなのかよ。なんなんだよポヨって」
 幾度も何気にでてくる謎のポヨの再登場にに苦笑しつつも。
 逸は波間に揺蕩うカメぽよに、こう告げる――またな、って。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【強運の加護】LV1が発生!
【アイテムポケット】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!

アリア・パーハーツ
【熱砂の狂騒】

フェオとお揃いの水着でお出かけ
いいね、格好いい!
さすがボク様のフェオ
ふふ、惚れ直した

ボク様もオーストラリアは初めてだなぁ
んふふ、お仕事モードが滲み出ちゃってるぞ
動物たちは先に帰還してるからふれあい出来るみたい
使い魔の蛇ちゃんとかトカゲちゃんのお友達とかいない?
お留守番かぁ…え、酒瓶で??

海もいいけど(サメが見たい)海にも行きたいけど(サメと触れあいたい)
……でも、コアラも気になる!

抱っこコーナー! …ほう、意外とごわっとしてるな…?

派手なインコ!いやあれオウムか
お、ワニだ…あれ、フェオの使い魔にワニもいなかったっけ、知り合い?
ひええ、(威嚇されたので抱き着く)

いやぁ動物癒される…楽しい…
でも!せっかくだから海も行こう!サメ!早く、早く!

可愛い熱帯魚やウミガメに手をふりつつサメを捜索、見つけたら突撃

あははは、やだー噛まないでー、可愛いーいたーい
(齧られようが愛でる、サメは可愛い、でも痛いもんは痛い)
フェオ、ねぇサメ虐めたら可哀想
(恋人は最愛、サメは最推し)
拗ねないで、可愛い人


フェオ・アンスール
【熱砂の狂騒】 

アリア(g00278)と水着でバカンス
おまえの色だ、当然だ
然し、妙な気分だ
俺色に染まるおまえは綺麗で、一段と凛々しい
夏の暑さだけない熱に気分も昂ってしまう

オーストラリア
流石の俺も訪れた事が無くてな
未知の商材が見つかるやもしれん…!
(咳払い)蛇のソーンは酒と一緒に留守番して寝ているぞ
トカゲ…アイツは癖が強くてな、連れてこなかった
他のは、また今度、聞かせてやろう

海。ああ、海にはいくぞ、後でな
(謎の圧を感じる。気迫が二割増しだな)
コアラ。新宿島で見た、あの謎に太々しい愛嬌のある生き物の事か
ふむ。そうか。やはり。太々しい。

アリア、そんなに慌てずとも…
わかった、今度、セーフハウスに連れてくる、だから手を伸ばすでない
おまえの繊細な指に傷がついたらどうなるかわからない(俺が)

本当にアニマルランド、と言う奴だな、此処は

そうして海遊し、熱帯魚と戯れて目を離した隙に…サメと戯れている恋人の姿
全く、おまえからは目が離せない
口を開けろサメ。開けろ(圧)開けろ?(圧圧)開けるんだ…(圧圧圧圧圧圧)


 ふたりが纏うのは、今年共に新調した深い紺地に同じ模様のお揃いの水着と。
 そして、交換こしたあなたの色。
 アリア・パーハーツ(狂騒・g00278)は、すぐ隣を行くフェオ・アンスール(熱砂・g04703)の姿を見つめて。
「いいね、格好いい!」
 そう、改めて紡げば。
「おまえの色だ、当然だ」
「さすがボク様のフェオ。ふふ、惚れ直した」
 返ってくる言葉だって、惚れ直してしまう。
 そしてフェオも、彼女へと向けた瞳を細め、より一層感じる。
「然し、妙な気分だ。俺色に染まるおまえは綺麗で、一段と凛々しい」
 ……夏の暑さだけない熱に気分も昂ってしまう、と。
 焦がれ高揚し燃ゆるような、このひと夏にこみ上げる様々な熱を。
 とはいえ、夏も終わりにさしかかった時期。
 過ぎ行く季節を共に余すことなく満喫するため、夏のバカンスにと今回訪れた地は。
「オーストラリア、流石の俺も訪れた事が無くてな」
「ボク様もオーストラリアは初めてだなぁ」
 最終人類史に奪還した、オーストラリア。
 そして、初めて足を踏み入れる地に、思わずそわりと疼くのは。
「未知の商材が見つかるやもしれん……!」
 フェオの商い魂……?
 そんな彼の言葉に、アリアは思わず笑っちゃって。
「んふふ、お仕事モードが滲み出ちゃってるぞ」
 目的の場所へと、彼と共に足を踏み入れる。
 そこに在るのは、珍しい商材……ではちょっとなくて。
「使い魔の蛇ちゃんとかトカゲちゃんのお友達とかいない?」
 様々な種類の動物や生き物たち……そう、ここは、ケアンズの街にある動物園。
 最終人類史に奪還したこの地であるけれど、人々の帰還はまだ果たしておらず。
 そのための準備ということも今回此処に来た目的のひとつであるけれど。
 人以外の動物や生き物、植物の姿はそこにはある。ただ、刻逆の時から動かぬ姿で。
 つい未知の商材発見の可能性に心躍ってしまったフェオは、ひとつ咳払いをしてから。
 先程のアリアの声にこう答えて返す。
「蛇のソーンは酒と一緒に留守番して寝ているぞ」
「お留守番かぁ……え、酒瓶で??」
 そしてぱちりと瞳を瞬かせる彼女に頷いて続ける。
「トカゲ……アイツは癖が強くてな、連れてこなかった」
 ……他のは、また今度、聞かせてやろう、と。
 そんな彼の使い魔は、今回はお留守番だというけれど。
 アリアは思わずそわそわ。だって、迷ってしまうから。
「海もいいけど、海にも行きたいけど……でも、コアラも気になる!」
 海で、サメとかサメとか見て、サメとかサメとかと触れ合いたいし……でもオーストラリアといえばなコアラにも心揺れるのだから。
 そんな謎の圧を感じながらも、気迫が二割増しだと思う彼女へとフェオは目を向けて。
「海。ああ、海にはいくぞ、後でな」
 それから、コアラと触れ合える場所への案内を見つけて。
「コアラ。新宿島で見た、あの謎に太々しい愛嬌のある生き物の事か」
 いざ、ふれあいコーナーへと足を踏み入れれば、ひとつこくりと大きく頷く。
「ふむ。そうか。やはり。太々しい」
 やはり帰還前なので、動きは止めているけれど。
 太々しく愛らしい見目をした動物――眼前にいるコアラを、フェオがじいと見つめる中。
 抱っこコーナー! と、アリアは瞳をキラキラさせながらも。
 待望のコアラを、そうっと抱っこしてみれば……もふっ?
「……ほう、意外とごわっとしてるな……?」
 もふっと、でも結構ごわっとした、そんな抱き心地です。
 そして、もふごわなコアラを、再び動き出した時に安全な場所へと返してから。
 園内をふたり並んで、ぐるりと巡ってみれば。 
「派手なインコ! いやあれオウムか。お、ワニだ……あれ、フェオの使い魔にワニもいなかったっけ、知り合い?」
 アリアはそうフェオを見つつ紡ぎながらも、つい無意識に手を伸ばしかけて。
 はたと改めてワニの方を見れば、ひええ、と彼に抱きついてしまう。
 かぱっと大きな口を豪快にあけたまま止まっているその姿に。
 そして確りと彼女を受け止め、己の腕の中に招き入れながらも。
「アリア、そんなに慌てずとも……わかった、今度、セーフハウスに連れてくる、だから手を伸ばすでない」
 そっとそのしなやかなその手を取って、こう続ける。
 ……おまえの繊細な指に傷がついたらどうなるかわからない、と。
 誰でもない、フェオ自身が。
 それからもふたり、ちっちゃい版カンガルーのワラビーや愉快な見目のモモンガ、お留守番している子たちみたいな蛇やトカゲ等々。
 動きは止まっているけれど、様々な動物達をわくわく見て回って。
「いやぁ動物癒される……楽しい……」
「本当にアニマルランド、と言う奴だな、此処は」
 オーストラリアの動物園デートを余すことなく堪能すれば。
 次に会いに行くのは、やはり満を持して、これです!
「でも! せっかくだから海も行こう! サメ! 早く、早く!」
 サメとかサメとか、サメです!
 ということで、動物園を出てやって来たのは、海!
 早速うきうき、海の中へと潜ってみて。可愛い熱帯魚やウミガメに手をふりつつ、アリアはきょろきょろサメを捜索。
 海の中の魚や生き物たちも、やはり帰還前なので動きを止めているけれど。
「……!」
 瞬間、アリアは泳いで突撃!
 待ちに待ったサメの姿を見つけて。
 いや、サメも動きを止めているのだけれど――かぷっ。
「あははは、やだー噛まないでー、可愛いーいたーい」
 ちょうどフィットするくらいに開いていた口に、勢いのまま突撃しちゃいました!?
 でも、齧られようが愛でる。だってサメは可愛い。でも痛いもんは痛い。
 そして、海遊し、熱帯魚と戯れて目を離した隙に。
 喜びや感激や痛み等々、いつの間にかとても色々な感情で忙しいアリアの姿を目にしたフェオは。
「全く、おまえからは目が離せない」
 ふっとひとつ息をついた後、かぽっとアリアを齧っている風のサメへと告げる。
「口を開けろサメ。開けろ。開けろ? 開けるんだ……」
 ――圧、圧圧、圧圧圧圧圧圧。
 そして、そんな愛ゆえの圧をサメへと与えるフェオへと。
 アリアは実は動かないサメの口からすぽっと脱け出してから、その手を伸ばして。
「フェオ、ねぇサメ虐めたら可哀想」
 ……拗ねないで、可愛い人。
 自分色をした彼の髪をそう、そっと愛し気に撫でる。
 サメは確かに可愛いし最推しだけれど――すぐ傍にいる恋人は、最愛なのだから。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【水中適応】LV1が発生!
【冷気の支配者】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV1が発生!
【先行率アップ】LV1が発生!

一・百
【百夜】
ここが、オーストラリア?
何だかシャムスが楽しそう
旦那様につられてうきうき尻尾ぱたぱた
珍しい生き物が見られるんだよな
兼ねてから噂されていた最強コアラについて聞きながら楽しみに
こあらってそうなんだ?
シャムスの想像にきょとんと、動物園にある説明と比べ首を傾げる
ふむ…こあらは色んな種類がいるんだな
ここのは随分と大人しいタイプなのだろう…

始めて見る生コアラに興味津々
おりじん!?そうなの?(信じた)
何ともいえない愛らしい姿にそっと触れ
失礼します…
もふりとコアラを撫でる
眠そうな顔をしてるな…
振り返ればシャムスがコアラを堪能していて
その姿にもやもやコアラにヤキモチ

俺もふんわりしてると思うけど…
むーっと擦り寄り尻尾や耳を撫でてと差し出し

楽しそうなのは嬉しいけど…
何だか複雑…俺だけ見て欲しい…
いっぱい好きに触っていいんだぞ…?
見上げるように覗き込んで、構ってとおねだり

おっと今日は逆?
狐になったシャムスをふわっと抱っこ
その温もりが嬉しくて耳も尻尾も素直に
帰ったら可愛がって貰おうと約束を込め軽く鼻キッス


シャムス・ライラ
【百夜】
ここがこあら生誕の地オーストラリア!
動物図鑑を片手に

真なるこあらとの出会いを志して1年
曰く拳闘界の王者
不死鳥の如く蘇り大地を潤し
華麗な推理で芸術を爆発させる個体もいるらしい
(※ちなみに動物図鑑にはそんな事は欠片も書いていません。
↑はこあらに憧れるシャムスの想像上の生き物です)

ホテルの屋上の動物園
時間の止まったその場所に
ふんわりとそれはもうふんわりとふっさふさな毛を耳から生やした
白い前掛けのような胸毛も可愛らしい
おっとりとした眼差しの生き物が
これが原初の…こあら・オリジン!

そっと手を触れるとそれはもうふんわりとした手触り
大地を潤す者は人の心をも潤すのか…

?どうしたの、モモちゃんもこあらもふもふする?
ふくれっ面のお嫁さんを振り返り
構ってアピールの可愛らしさよ

せっかくのでぇとなのにこみゅにけーしょんが足りていなかったと反省
いっぱい触って良いの?
それじゃあ遠慮なく
素早く狐変身して、腕にくっつきこあらの真似
どう、私もふんわりかな?
鼻キッスで夫婦愛を確かめ合うのさ

アドリブ等歓迎


 それはもう、心躍らずにはいられないだろう。
 何せ、心惹かれて探し求めていた、無限の可能性を持つあの生き物がいるというのだ。
「ここがこあら生誕の地オーストラリア!」
 そう――コアラが!
 動物図鑑をすちゃっと片手に、シャムス・ライラ(極夜・g04075)は逸るような足取りでうきうき。
 だって、何て言ったって、あのコアラを間近で見られるというのだ。心躍らないわけはない。
 そんなわくわくが止まらないシャムスと共にやって来た一・百(気まぐれな狐・g04201)は、お耳をぴこり。
「ここが、オーストラリア?」
 そうくるりと周囲を見回した後、目にした彼の姿に小さくこてりと首を傾けるも。
(「何だかシャムスが楽しそう」)
 旦那様が楽しそうだと、自分も楽しい気持ちになっちゃうから。
 つられてうきうき、尻尾ぱたぱた。
「珍しい生き物が見られるんだよな」
 そう訊いてみれば、シャムスは大きくこくりと頷いた後、それはも熱く熱く。
 ――真なるこあらとの出会いを志して1年。
 意外とそんなに長くないかもしれないとかは、ともかく。
 ぱらりと動物図鑑をめくりながら、シャムスはコアラについて熱弁する。
「曰く拳闘界の王者。不死鳥の如く蘇り大地を潤し、華麗な推理で芸術を爆発させる個体もいるらしい」
 ちなみに、何となくめくってみた動物図鑑には、そんな事は欠片も書いていない。
 それもそのはず……これはシャムスの憧れる、想像上のこあらなのだから!
 けれど、そんなシャムスの言葉を聞いて、百はお耳をぴこぴこ。
 兼ねてから噂されていた最強コアラについて聞けば、楽しみで。
「こあらってそうなんだ?」
 何だかすごい生き物感すごい、シャムス想像のこあらにきょとんとしつつも。
 ふと見つけた、動物園にある説明を見てみれば、さらに首を傾ける百。
 シャムスの語るこあらと、説明に書いてあるコアラが、何だか妙に違う気がして。
 でもすぐにこくりと、百はひとり納得する。
「ふむ……こあらは色んな種類がいるんだな。ここのは随分と大人しいタイプなのだろう……」
 シャムスが言っているような最強コアラから、巨大なゴリラのようなコアラもいれば、もふっとした抱っこサイズもいるのだろう。
 そう思えば、コアラには確かに、無限の可能性を感じないこともないこともない……??
 そしてケアンズのホテルの屋上にある動物園、帰還は済んでいないから時間こそ止まっているけれど。
「……!」
 その場所でついに、シャムスは出逢ってしまうのだった。
 そう――ふんわりと、それはもうふんわりと、ふっさふさな毛を耳から生やして。
 白い前掛けのようなもふもふ胸毛も可愛らしく、おっとりとした眼差しの生き物。
「これが原初の……こあら・オリジン!」
 始めて見る生コアラに興味津々な百は、その声にお耳をピンッ。
「おりじん!? そうなの?」
 そしてすっかりオリジンだと信じて疑わないまま、そうっと。
「失礼します……」
 何ともいえない愛らしい姿にそっと触れてみれば――もふり。
 動かないコアラを撫で撫でしてみながらも、その顔をひょこりと覗き込んでみる。
「眠そうな顔をしてるな……」
 そしてふと振り返れば……思わず、むぅ。
「大地を潤す者は人の心をも潤すのか……」
 そっと手で触れた、それはもうふんわりとした手触りを堪能しては感嘆の声を漏らす、シャムスの姿に。
 ぷくり、もやもやコアラにヤキモチを焼いてしまう百。
 そんなふくれっ面のお嫁さんの様子に気が付いて。 
「? どうしたの、モモちゃんもこあらもふもふする?」
「俺もふんわりしてると思うけど……」
 むーっと擦り寄り、尻尾や耳を撫でてと差し出す様子を見れば、シャムスはほっこり愛しく思ってしまう。
 ……構ってアピールの可愛らしさよ、って。
 それから、ちらりと百はそんな旦那様を見遣ってから。
「楽しそうなのは嬉しいけど……何だか複雑……俺だけ見て欲しい……」
 ――いっぱい好きに触っていいんだぞ……?
 見上げるように覗き込んで、おねだりを……構って、と。
 そんな拗ねちゃっている百の姿はとても可愛いけれど。
 シャムスは反省する、せっかくのでぇとなのにこみゅにけーしょんが足りていなかった、と。
 ――だから。
「いっぱい触って良いの? それじゃあ遠慮なく」
 そう紡いだ刹那、ぽふんっ。
 素早く狐変身して百の腕にくっつくシャムスはそう、こあらの真似っこ。
「おっと今日は逆?」
 狐になったシャムスを、百がふわっと抱っこすれば。
 ――どう、私もふんわりかな?
 そうぱたぱたともふもふ尻尾を揺らす、腕の中の彼のその温もりが嬉しくて。
 耳も尻尾も素直に、百は旦那様と確かめ合う。
 ちょん、と鼻キッスで――帰ったら可愛がって貰おうと約束を込めながら。
 コアラだって羨むような、夫婦愛を。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【狐変身】LV2が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!

御守・樹
アドリブ歓迎

やっぱりここは海で遊ぶにきまってんだろ。
アイテムポケットで軽食とか向こうで食べられるものを持ち込んで。特に冷たい飲み物はしっかり忘れずに。
日陰作るパラソルも欲しいが一人だと運ぶ荷物に限界があるから向こうで都合付けよう。話によると海の家みたいなのもあるみてーだしそこ借りて荷物置かせてもらうか。
海で遊ぶって言っても波打ち際で少し。水着(2023)は着こんでるけど泳ぐのは控える。
波にもまれながら跳んだり転がったりするわらびを眺めたり追いかけたり。…ほぼ透明だから見逃しそうになるな。うっかり踏まないように気を付けないと。
疲れたら休んで飲み食いして。そうして夜を待とう。
戦闘予定だしいくら復讐者でも体力の温存は必要だと思う。…日差しの中遊び倒すだけの気力の方が無いのが大きい理由だけどな。
こないだ日中2~3時間半袖で外いただけで腕真っ赤だし数日後には皮がぼろぼろ剥けてきたし痒いしでしんどかったなぁ…。
持ち込んだ氷で冷やした果物かじりながらしみじみ思うわ。油断大敵ってな。


 最終人類史に奪還した、オーストラリアの地に降り立って。
 まだ人々の帰還こそ果たしてはいないけれど、暫くの間、時間があるというから。
 街の方か、それとも山や森か――。
 いや、やはりここは。
「やっぱりここは海で遊ぶにきまってんだろ」
 いつやって来るかわからない敵も海からやってくるというし。
 何せここは、世界有数の珊瑚礁を誇るグレートバリアリーフの近く。
 それに新宿島では夏ももう終わりの時期だから、特に海に入ったりしなくても、今年仕立てた水着を着るいい機会でもある。
 ということで、オーストラリアの海へと足を運んだ御守・樹(諦念の珪化木・g05753)であるが。
 帰還前なので必要なものは現地調達できないから。
 アイテムポケットを活用し、軽食など食べられるものと、あとは特に冷たい飲み物はしっかり忘れずに持参して。
 新宿島とは季節が真逆ではある南半球に位置はしているが、北にあるケアンズは海に入れるほどの暑さで、陽射しも強いし。
 遊ぶにあたって、荷物も置きたいから。
(「話によると海の家みたいなのもあるみてーだしそこ借りて荷物置かせてもらうか」)
 そう少し砂浜を歩いていれば、当然営業はしていないが、お洒落な海沿いのカフェを発見。
 丁度、その店の外には、日陰を作るパラソルもいくつか置かれていたから、荷物を置くついでにそれも少しの間借りて。
 一通り落ち着けば、いざ海へ!
 赤い菊咲く和を思わせる水着に赤と白の上着、サングラスも今年は用意したけれど。
 ざぶんと海の中に入ることは今回は控えておいて、海で遊ぶと言っても波打ち際で少しちゃぷちゃぷ。
 逆に波にもまれながら跳んだり転がったりするわらびを眺め、たまに追いかけたりしつつも思う。
「……ほぼ透明だから見逃しそうになるな」
 うっかり踏まないように気を付けないと、なんてぽよんとはしゃぐように跳ねる姿を見ながら。
 それから、海岸で結構遊んで少し疲れを感じれば、飲み食いしながら休憩を。
 パラソルの下で傾き始めた陽を遮りつつも、そうして来たる夜を待つことに。
(「戦闘予定だしいくら復讐者でも体力の温存は必要だと思う」)
 いくら一般人よりは遥か体力があるディアボロスとはいえ、遊び疲れて戦闘に支障が出ても困る……というか。
「……日差しの中遊び倒すだけの気力の方が無いのが大きい理由だけどな」
 インドア派である樹にとって、ちょっとアクティブに遊ぶ気力が続かないというのが本音なところ。
 そしてしみじみと思うのだった。
(「こないだ日中2~3時間半袖で外いただけで腕真っ赤だし数日後には皮がぼろぼろ剥けてきたし痒いしでしんどかったなぁ……」)
 まだもう暫くはのんびりと、持ち込んだ氷で冷やした果物をかじりながら――油断大敵ってな、と。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【完全視界】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV4になった!

花喰・小鳥
冥夜さん(g06409)と

「やはり珊瑚礁だと思うんです」

グレートバリアリーフは世界最大の珊瑚礁地帯
観光なら外せないと考えていました
ガイドはいませんが、沖まで泳ぐことにします

「実は一度この目で見たいと思っていました」

表情こそ変わらないものの意欲は大きかった
私には目的があったから

「美しいです」

珊瑚礁地帯の絶景は美しかった
言葉少なに見つめつつ、冥夜さんを促してさらに泳ぐ

目的地、それは白化現象を起こした場所
不意に現れた景色に生物はいない
私には死の世界そのものに思えた

「冥夜さん、ここは美しいですか?」

海中では言葉が届くはずもない
ゆらゆらと潮流に身を委ねて、私は死の景色の一部になる
ある種の美しさは感じた
でも、それよりは不気味さや破滅というネガティブな印象が勝る
それは私自身の容姿に通じるものがあった
私の現在の容姿はディアボロスとなってからのもの
本来は金髪碧眼の、表情豊かなそんな私だったのに
死の世界と現在の自分を重ねてしまう

「本当に美しいでしょうか?」

冥夜さんはどう感じただろう?
私はゆっくり沈んでいく


朔・冥夜
小鳥(g01304)と

世界最大、となると
やはりこの機会にオーストラリアの海を
珊瑚礁を目に焼き付けて帰らねばな

表情よりも小鳥の声音に感情の機微を感じて
眸を和らげて同意する

深くまで潜るのは初めてかも、だ
小鳥は…問題なく泳げそうだな?
よし、行こうか
飛び込むのはうつくしき紺碧の世界
地上では見られない雄大な珊瑚礁
隠れ棲む極彩色の魚達に魅入られ
つい、海の生き物たちに御挨拶
ヒトデをつついたり
ふふ、可愛いなあ

更に促され游いだ先の
靜かに彩を失くしたものたち
不自然な様な、巡る在るべき姿の様な
白化現象、過る言葉
小鳥は、これが見たかったのか
訴えかけるような蒼の中に揺らめく
彼女の鮮烈な赫の眼差し

白き珊瑚と共に彼女まで時を止めてしまいそうだから
拒まぬなら小鳥の手をそっと引いて海面へ

破滅や死の世界も確かにある種美しい、が
お前が切ない貌をするのならば
俺が笑顔になれるところへ連れ往くよ

白化現象は強いストレスが原因だと
まあ、小鳥は……仔兎のようだが
寂しくて死んでしまわぬよう
沢山皆で遊ぼう、なんて冗談めかそうか


 強いオーストラリアの陽射しに煌めく、眼前に広がる海。
 そんな海を眺める花喰・小鳥(空虚のルサールカ・g01304)の表情は、普段通り変化がないのだけれど。
 彼女が今想い馳せるのは、輝く水面の、その下の世界。
「やはり珊瑚礁だと思うんです」
 ディボロスの仕事としてここに来たということもあるけれど。
 本格的に任務にあたるのは、もう暫くしてからのようで。それまでは観光を楽しめるというから。
 小鳥は考えていたのだ。
 グレートバリアリーフは世界最大の珊瑚礁地帯――観光なら外せない、と。
「世界最大、となると。やはりこの機会にオーストラリアの海を、珊瑚礁を目に焼き付けて帰らねばな」
 それにそう、朔・冥夜(星朧・g06409)も同意するし。
 ふと見つめる紫昏の眸を和らげるのは、感じるから。表情よりも小鳥の声音に感情の機微を。
 そう、だって今日の小鳥は。
「実は一度この目で見たいと思っていました」
 表情こそ変わらないものの意欲は大きいのだから。
 ……私には目的があるから、と。
 そんな声に宿る気がする彼女の熱に、冥夜も応える。
「深くまで潜るのは初めてかも、だ。小鳥は……問題なく泳げそうだな?」
 ――よし、行こうか、と。
 煌めく水面の下に広がる海の世界へと、共に赴くべく。
 海面に飛び込む、たった一瞬の出来事。
 今まで見ていた光景が一変すれば、そこはうつくしき紺碧の世界。
 そして。
(「美しいです」)
 地上では見られない雄大な珊瑚礁の絶景。
 海の中の時間も今はまだ止まったままだれど。
 だからこそ、見ることができる光景もあって。
 冥夜は、隠れ棲む極彩色の魚達に魅入られ、つい海の生き物たちに御挨拶。
(「ふふ、可愛いなあ」)
 つんつんとつついてみるのは、海底に沈んだお星さまのようなヒトデ。
 そして小鳥は言葉少なに珊瑚礁が織りなす風景を見つめつつ、そんな冥夜を促してさらに泳いでゆけば。
 更に促され游いだ先に見つける――靜かに彩を失くしたものたちを。
(「不自然な様な、巡る在るべき姿の様な」)
 過る言葉はそう、白化現象。
 それから冥夜は気付くのだった。
 ……小鳥は、これが見たかったのか、と。
 そう、小鳥の目的地、それは白化現象を起こした場所。
 不意に現れた景色に生物はいなくて。
 だから小鳥にはこう見えるのだ――私には死の世界そのものに思えた、と。
 それから、ふと。
「冥夜さん、ここは美しいですか?」 
 海中ではそう紡いでみた言葉が届くはずもなくて。
 でも、冥夜は確かに受け止める。
 訴えかけるような蒼の中に揺らめく、彼女の鮮烈な赫の眼差しを。
 それからゆらゆらと潮流に身を委ねて。
 ……私は死の景色の一部になる、なんて思うと同時に。
(「ある種の美しさは感じた」)
 でも……それより勝るのは、不気味さや破滅というネガティブな印象。
 そしてそう感じてしまう理由が、小鳥には分かっていた。
(「私の現在の容姿はディアボロスとなってからのもの。本来は金髪碧眼の、表情豊かなそんな私だったのに」)
 死の世界と現在の自分を重ねてしまう。
 そう……それは自身の容姿に通じるものがあって。
 だから小鳥はもう一度、言の葉にならぬ言葉を紡ぐ。
「本当に美しいでしょうか?」
 それからゆっくり沈んでいきつつも、小鳥の中に生じるのはこんな疑問。
 ……冥夜さんはどう感じただろう? と。
 そう見遣ってみたと、同時だった。
 彼からそっと手を引かれ、上へ。
 だって、冥夜はこう思わずにいられなかったのだ。
 ……白き珊瑚と共に彼女まで時を止めてしまいそうだから、と。
 破滅や死の世界も確かにある種美しい、だが――。
(「お前が切ない貌をするのならば」)
 冥夜は尚も彼女の手を引いて、海面を目指す。
 お前が切ない貌をするのならば――って。
 それから底に遠ざかる海底の風景が小さくなっていく中、ふと思い返す。白化現象は強いストレスが原因だと。
(「まあ、小鳥は……仔兎のようだが」)
 手を引く彼女へと見遣り、そして冥夜は思うだった。
 寂しくて死んでしまわぬよう、沢山皆で遊ぼう――なんて冗談めかそうか、と。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【パラドクス通信】LV1が発生!
【光学迷彩】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV2になった!
【ダブル】がLV2になった!

サアシャ・マルガリタ
【蠍と狐】
タオちゃんとデートです! らんらんるー
んふふ。新宿島でもこうして一緒に浜辺をお散歩しましたねぇ
憶えてますタオちゃん?
…いーえ、今日はデートですからね
マルガリタへのお手紙はナシです

そして、今日はのんびり歩きつつも宝探しを兼ねているのですよ
シーグラスって言って、波に揉まれて漂着したガラスの欠片なんですけど
角が取れてちょっとした宝石みたいになって、綺麗なんですって!
いっぱい集められた方が勝ち、なんてどうです?
あ、ずるいですタオちゃんー!!

慌てて拾い始めたものの
勝ったとして、何を聞いてもらいましょう…?
あれやこれや…むふふ。迷っちゃうですねぇ…
はっ、お呼びですかタオちゃん(てってけ近寄る)
…って、ひゃん!?
げへごほ…何するですかいきなりー!
そっちがそう出るなら、サアシャだってただでは済ましませんよう
懐から取り出した水鉄砲に海水を込めて
タオちゃんのお耳を狙い撃ちです!
こんなこともあろうかと、用意してきて正解でした!
有り金もとい有りグラス、耳を揃えて差し出すがいいですよう!!


タオタオ・ザラ
【蠍と狐】
サアシャがご機嫌なら何よりだ
前を歩く狐っ娘の問いかけに、おう、と答えて
お前さんがめちゃくちゃはしゃいでたような気がするが
……………今日はないの、前は瓶投げてただろ

宝探し、ねえ
まぁ綺麗かもしれんが、お金にならんからなぁ…
マ、そんなことなんて言うのは野暮か、黙っとこ
こほんとひとつ咳払い
……お?
タオに勝負を挑むとはいい度胸だな、受けて立つ
負けた方が勝った方の言うこと聞くんでいいか、はいよーいどん(フライング)

ぽそぽそ拾ってたけど、うん
ちょっと飽きてきたな
横目で狐っ娘を見れば、なにやら妄想に耽っている様子
…………サアシャちょっとこっちゃ来い、綺麗なのあったぞー
のこのこ近付いてきたところをがしっと掴み、海へ向かって投擲
にゃはははは!
勝つためなら何だってするのがタオよ!知ってるじゃろ!
よし、相手は海に沈んだ、あとはゆっくり――んにゃ!?
お前耳はやめろ耳ぼぅっとするじゃろ!!
――タオから奪う気とはいーい度胸だ
タオの墓に踏み込んだ不届き者どもがどんな目に遭ったのかその身をもって味わうがいい!!


 寄せては返す波間を歩きながら、らんらんるー。
「んふふ。新宿島でもこうして一緒に浜辺をお散歩しましたねぇ」
 ……憶えてますタオちゃん?
 サアシャ・マルガリタ(えいえいお!・g05223)がそう振り返って見遣るのは、タオタオ・ザラ(大喰らい・g05073)の姿。
 そう、なんたって今日は。
(「タオちゃんとデートです!」)
 そんな前を歩く狐っ娘の問いかけに、おう、と答えつつも。
 タオタオは弾むその声と足取り、ゆらゆら揺れる尻尾を見ながら思う。
(「サアシャがご機嫌なら何よりだ」)
 それからふと思い返して首を傾ければ。
「お前さんがめちゃくちゃはしゃいでたような気がするが」
「……いーえ、今日はデートですからね。マルガリタへのお手紙はナシです」
「……………今日はないの、前は瓶投げてただろ」
 今日はデートですから、ええ、投げないのです。
 そんなふたりの本日のデートは。
「シーグラスって言って、波に揉まれて漂着したガラスの欠片なんですけど。角が取れてちょっとした宝石みたいになって、綺麗なんですって!」
 今日はのんびり歩きつつも宝探しを兼ねているというが。
 わくわくそう紡ぐサアシャとは逆に。
「宝探し、ねえ」
 タオタオの紡ぐ声色は、そういまいち。
 まぁ綺麗かもしれんが、お金にならんからなぁ……なんて。
 言い掛けて、こほんと咳払いひとつ。
(「マ、そんなことなんて言うのは野暮か、黙っとこ」)
 ご機嫌な姿を見れば、そうも思うから。
 けれどそれが少し、変わったのは。
「いっぱい集められた方が勝ち、なんてどうです?」
「……お? タオに勝負を挑むとはいい度胸だな、受けて立つ」
 勝負を挑まれれば、受けてたたねばだから。
「負けた方が勝った方の言うこと聞くんでいいか、はいよーいどん」
「あ、ずるいですタオちゃんー!!」
 勝利のためにタオタオがかますのはそう、フライング!
 でも、ぽそぽそ拾っていたけれど。
(「……うん、ちょっと飽きてきたな」)
 だからふと横目で、自分に続いて慌てて拾い始めた狐っ娘をちらりと見てみれば。
(「勝ったとして、何を聞いてもらいましょう……? あれやこれや……むふふ。迷っちゃうですねぇ……」)
 なにやら妄想に耽っている様子……?
 そこでタオタオは、ちょいちょいと彼女を手招いて。
「…………サアシャちょっとこっちゃ来い、綺麗なのあったぞー」
「はっ、お呼びですかタオちゃん」
 てってけのこのこ、そう近寄ってきたところを――がしっ。
 そして、ぽーい!
「……って、ひゃん!?」
 掴んだサアシャを海へ向かって投擲!?
 そして、豪快にぱしゃんっと水飛沫が上がった後。
「げへごほ……何するですかいきなりー!」
「にゃはははは! 勝つためなら何だってするのがタオよ! 知ってるじゃろ!」
 訴えてぷるぷるっとしている間に、さっさっ。
「よし、相手は海に沈んだ、あとはゆっくり――んにゃ!?」
 勝利を確信しつつ、適当にそのへんのシーグラスを拾っていたタオタオであったが。
「そっちがそう出るなら、サアシャだってただでは済ましませんよう」
 刹那、しゃきんと懐から取り出した水鉄砲に海水を込めて――狙い撃つのは、タオタオのお耳!
 そんなある意味容赦ない水撃に、今度はタオタオが声を上げる番。
「お前耳はやめろ耳ぼぅっとするじゃろ!!」
「こんなこともあろうかと、用意してきて正解でした!」
 それからサアシャは、ぴゅぴゅーっと水鉄砲の引き金をひきつつ要求する。
「有り金もとい有りグラス、耳を揃えて差し出すがいいですよう!!」
 そして、ホールドアップ……。
「――タオから奪う気とはいーい度胸だ」
 なんて、勿論するわけありません!
「タオの墓に踏み込んだ不届き者どもがどんな目に遭ったのかその身をもって味わうがいい!!」
 宝探しはどこへやら、きゃっきゃと互いに水飛沫を上げながら応戦します!
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【水面走行】LV1が発生!
【トラップ生成】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!

カルメン・リコリスラディアタ
【彼岸花】
・呼称
旦那のダルクエス:ダルク
他:(名前)ちゃん
今年の水着コンの夫婦併せ水着を着用


あははっダルクと夫婦で海水浴デートだぜ!

グレートバリアリーフだっけ?
こんなにも綺麗な海、初めて見た
まるでパライバトルマリンって言う宝石みたいだぜ

紫外線が新宿島より強いからにゃー海水浴前に日焼け止めはしっかりと
手が届きにくい背中は塗り合いっこ

手に持ったビーチパラソルと【アイテムポケット】に入れてたピクニックシートやグラスなどを設置して
宝石のように綺麗な海を眺めながらクーラーボックスに入れ持ち込んだお互いの色のアイスキャンディーとお菓子とトロピカルジュースを味わっちゃう

甘いもの味わった後は手を繋ぎ2人で海を眺めながら波打ち際をお散歩して時々水遊びしたり
あははっやったなーダルク!

ダルク、【水中適応】を使って海に潜ってみようぜ
うわぁすっげー人魚姫やアクアリウムの世界じゃん
海の生き物も煌びやかなお魚もいっぱいいるぜ!

なぁなぁダルク、海底のあれ(珊瑚礁)は何?
色鮮やかでカラフルで…海とは違った綺麗さだぜ!


ダルクエス・ネクスト
【彼岸花】
・呼称
妻のカルメン: カルメン
他:(名前)
今年の水着コンの夫婦併せ水着を着用

カルメンとの夫婦初めての海水浴になるね

カルメンの言う通り、宝石のように綺麗な海だね…ただ、俺から見たら真夏の海の宝石であり、俺の宝石はカルメンなのだけどね♪

ほらカルメン、こっちにおいで?日焼け止めを塗ってあげる
1人だと限界があるだろう?

カルメンの用意してくれたビーチパラソルとピクニックシートの設置を一緒に行って
クーラーボックスは【冷気の支配者】で予め冷やしておいたからよく冷えているはず…!
互いに互いの色のアイスキャンディーを楽しんで
トロピカルなジュースをカップルストローで飲んでみようかな

2人の時間は次の場所へ…手を繋ぎ海を眺めながら波打ち際を散歩し、時折いたずらな水遊びをしてみようかな

ああ、【水中適応】で潜ってみようか
ミニチュアやアクアリウムの世界…これこそ幻想だね♪
あれは珊瑚礁だね…気に入ったのならカラフルではないけど、帰り際に珊瑚拾いして2人の海の思い出にしよう…アクセサリーにしてもいいはずさ


 やってきたのは、オーストラリア・ケアンズ。
 奪還はしたが人々の帰還がまだであるこの地に聞こえるのは、寄せては引く波の音と。
「グレートバリアリーフだっけ? こんなにも綺麗な海、初めて見た」
 そう海を眺め紡ぐ、カルメン・リコリスラディアタ(彼岸花の女・g08648)の声だけ。
 そんなカルメンが纏うのは、モノトーンの柄に赤のハイビスカス咲いた、胸元のデザインがお洒落な可愛くもシックなワンピースの水着。
 それは、ダルクエス・ネクスト(蒐集家・g07049)と、夫婦お揃いで仕立てたもので。
 水着の色柄はふたりの色を思わせ、貝のブレスレットや装飾もお揃い。
 そして水着の上に着たシースルーの可愛らしい上着をひらり靡かせながら、カルメンは続ける。
「まるでパライバトルマリンって言う宝石みたいだぜ」
「カルメンの言う通り、宝石のように綺麗な海だね」
 黒の上着羽織ったダルクエスは、彼女の言葉にそう頷いて返すも。
 でも、ダルクエスが今見つめるのは。
「……ただ、俺から見たら真夏の海の宝石であり、俺の宝石はカルメンなのだけどね♪」
 真夏の海の宝石ではなく、自分だけの特別な宝石。
 そんな海にやって来たふたりが楽しむのは、夫婦初めての海水浴デート。
 いざ、海へ! ……向かう、その前に。
「紫外線が新宿島より強いからにゃー海水浴前に日焼け止めはしっかりと」
 新宿島とは季節が逆の南半球に位置するオーストラリアだが、北にあるケアンズは泳げるほど温暖で。
 むしろカルメンの言うように、紫外線が新宿島と比べて強いから、日焼け対策は必須。
 日焼け止めを塗り始めたカルメンを、ダルクエスは手招いて。
「ほらカルメン、こっちにおいで? 日焼け止めを塗ってあげる」
 ……1人だと限界があるだろう?
 そう手が届きにくい背中や他の箇所に、日焼け止めを塗ってあげて。
 カルメンも彼の背中に同じ様に日焼け止めを、塗り合いっこ。
 そして砂浜に設置するのは、カルメンが用意したビーチパラソルと、アイテムポケットに入れてきたピクニックシートやグラス。
 クーラーボックスは冷気の支配者で予め冷やしておいたから、きっとよく冷えているはず……!
 その中身は、お互いの色のアイスキャンディーとお菓子とトロピカルジュース。
 夫婦仲良く並んで宝石のように綺麗な海を眺めながら、ひんやり美味しいアイスを味わって。
 トロピカルなジュースはカップルストローで、仲良くふたり一緒に。
 そんな海を眺めながら過ごすふたりの時間も楽しいけれど。
 文字通り甘いひとときを満喫した後、次にふたりが手を繋ぎ楽しむのは、波打ち際のお散歩。
 海を眺めながらゆっくりと歩いて……いるだけではなくて。
「カルメン、ほらあそこを見て?」
「ん、あそこ? ……あははっやったなーダルク!」
 ぱしゃりと水をかけあったり、時折いたずらな水遊びも。
 そしてこれまで眺めていた海だけれど、ここはグレートバリアリーフの入口だと言われている地だから。
「ダルク、水中適応を使って海に潜ってみようぜ」
「ああ、水中適応で潜ってみようか」
 今度は煌めく水面の下――ふたりで一緒に、海底へ。
「うわぁすっげー人魚姫やアクアリウムの世界じゃん」
「ミニチュアやアクアリウムの世界……これこそ幻想だね♪」
「海の生き物も煌びやかなお魚もいっぱいいるぜ!」
 まるで夫婦ふたりで、アクアリウムに迷い込んでしまったみたいに幻想的で。
 瞳をキラキラ、海の風景を夢中で見ていたカルメンは、ふと見つけて。
「なぁなぁダルク、海底のあれは何?」
 こてりと首を傾けながら問う彼女の視線を、ダルクエスも追ってみれば。
「あれは珊瑚礁だね」
「色鮮やかでカラフルで……海とは違った綺麗さだぜ!」
 そうはしゃぐように珊瑚礁を見つめるカルメンに、ダルクエスはこんな提案を。
「気に入ったのならカラフルではないけど、帰り際に珊瑚拾いして2人の海の思い出にしよう」
 ……アクセサリーにしてもいいはずさ、って。
 ひと夏の海水浴デートのお土産に、やっぱり夫婦仲良くお揃いで。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【アイテムポケット】がLV2になった!
【冷気の支配者】がLV2になった!
効果2【反撃アップ】がLV2になった!
【ロストエナジー】LV1が発生!

イツカ・ユメ
しぃちゃん(g02594)と

来たね、オーストラリア!
帰還が済んでいないから、街は静かだけれど。
わたしとしぃちゃんがいれば、楽しさは無限大!遊ぶぞー!
お気に入りの水着に着替えたら、わくわく動物さんツアーに出発するね。

海!海だよ!うーみーっ!
……ぁ、そっか。しぃちゃん泳ぐのダメだったっけ。
任せて!この手は死んでも離さないよ!
しぃちゃんはわたしが守る!(【水中適応】全開!)

時間が止まった海の中は、神秘的で不思議な世界。
サンゴ礁から顔を出しているのはクマノミかな?
しぃちゃん、そっちには何かいたー?
……ほほぅ、なかなかに似てる気がする。可愛い。
わたしも真似っこしてみるよ。…こんなカンジ?(ジュゴンの顔真似をしているしぃちゃんの顔真似)


海の次は陸の動物を見に。コアラ!コアラみたーい!
きっと動物園的なところにいる気がする。乙女の感。

わぁ、コアラ可愛い、コアラ…!
この、お鼻がおっきいのが可愛いよね。
コアラにときめいているしぃちゃんも可愛い!
ワラビーを見つけたら、一緒にワラビースマイルでお写真撮るのだよ。


篝・子火
イッカ(g02834)と

来たぞ、オーストラリア。
帰還がなっていないのは物寂しいが……貸切ともいえる。
夏だぞ、遊ぶぞ、イッカ!
わくわく動物さんツアー。まずは、珊瑚礁の海だぞ。

子火は山育ちでな。正直海には慣れていない。
――あ、イッカ。絶対に手を離さないでくれ。
子火は泳げない。イッカが命綱だぞ。本当に。(手にガッチリ捕まり)

すごいな、色鮮やかだ!
止まった状態の魚は作品のようだ。
クマノミ、すごい色だな。美味しくは無さそうだ。

…なんだ、あのデカイ、肥えた動物!(ジュゴン発見)
意外と可愛い顔をしている、気がする。
どうだ、似てるか。(ジュゴンの顔真似)

海を堪能したら……陸だ!
陸の生き物に会いに行こう。
コアラどこだ、コアラ。
イッカの乙女の感に従って探そう。

コアラ……なんて珍妙な可愛いさだ。
ふわふわで耳がでかい、可愛い。
鼻がなんか大きい、可愛い。
コアラと並ぶイッカ、可愛い。
たくさん写真を取るぞ。(連写)

さて、まだ暮れまで時間があるな?
笑顔の可愛いワラビーなんて生き物もいるらしい。
探しに行こう。


 新宿島では、もう夏もおわりに差し掛かっているけれど。
 眼前に望むのは、まだまだ秋の気配など微塵も感じないほどに、強い日差しが照る大海原。
 そう、今回訪れた地は。
「来たぞ、オーストラリア」
「来たね、オーストラリア!」
 先日の大きな戦で奪還した、オーストラリア!
 とはいえ、イツカ・ユメ(いつかかなうゆめ・g02834)と篝・子火(天高し・g02594)のふたりや復讐者の仲間以外の人の姿は見当たらない。
 採取人類史に奪還したものの、人々の帰還はまだ果たされてないから。
 でも、帰還した際に危険がないよう、事前にチェックして回るのも復讐者の役割であるし。
「帰還が済んでいないから、街は静かだけれど」
「帰還がなっていないのは物寂しいが……貸切ともいえる」
 逆に考えれば、これは珍しい機会。
 いずれ、この地に人々を帰還させるためにも。
「夏だぞ、遊ぶぞ、イッカ!」
「わたしとしぃちゃんがいれば、楽しさは無限大! 遊ぶぞー!」
 お気に入りの水着に着替えたら、見回りを兼ねた、わくわく動物さんツアーに出発!
 そんなわくわく動物さんツアー、まずふたりが向かうのは。
「海! 海だよ! うーみーっ!」
 キラキラと夏の日差しを浴びて輝く、どこまでも青くて広い海!
 それに此処はオーストラリアのケアンズ、世界有数の珊瑚礁を誇るグレートバリアリーフの入り口だと言われているから。
 まず、最初のわくわく動物さんツアーは――珊瑚礁の海。
 というわけで、海中にいざ! ……潜ってみる、その前に。
「――あ、イッカ。絶対に手を離さないでくれ」
「……ぁ、そっか。しぃちゃん泳ぐのダメだったっけ」
「子火は山育ちでな。正直海には慣れていない」
 最終人類史なので効果は最大限に使い放題とはいえ、やはり慣れない海は不安になるし。
 それに、何よりも。
「子火は泳げない。イッカが命綱だぞ。本当に」
 溺れることは効果によってないだろうが……山育ちの子火は泳げないから。
 命綱であるイツカの手にガッチリ捕まって。
 そんな子火の手を、イツカはぎゅっと握り返してから。
「任せて! この手は死んでも離さないよ!」
 ――しぃちゃんはわたしが守る!
 そう、水中適応全開でいざ臨みます!
 それからそろり、イツカに導かれながら海の中に入ってみた子火だが。
「すごいな、色鮮やかだ! 止まった状態の魚は作品のようだ」
 先程までの風景から一変、そこは時間が止まった海の中。
 イツカは子火の手を引きながら、神秘的で不思議な世界へと視線を巡らせて。
「サンゴ礁から顔を出しているのはクマノミかな?」
「クマノミ、すごい色だな。美味しくは無さそうだ」
 ふたり並んで、鮮やかだけれどちょっと美味しくは無さそうなクマノミをじいと見つめて。
 それから子火がふと、別の場所へと視線を移せば。
 思わず、ぱちりと瞳を瞬かせてしまう。
 そしてそんな様子に気が付いて、イツカも彼女の視線を追ってみれば。
「しぃちゃん、そっちには何かいたー?」
「……なんだ、あのデカイ、肥えた動物!」
 まんまるぽってりした、ジュゴン発見!
 勿論ジュゴンも海中で止まっているから、そうっと近くまで寄ってみて。
「意外と可愛い顔をしている、気がする」
 そうまじまじと愛嬌のあるその顔を見つめた子火がしてみるのは。
「どうだ、似てるか」
 ジュゴンの顔真似!
 そんな子火とジュゴンを交互に見比べて。
「……ほほぅ、なかなかに似てる気がする。可愛い」
 イツカはこくこくと頷いて返した後。
「わたしも真似っこしてみるよ」
 ……こんなカンジ? なんて、してみるのは顔真似。
 そう――ジュゴンの顔真似をしている子火の顔真似です!
 そんなジュゴン顔のお互いに笑い合ってから、魚に海亀やイルカまで、珊瑚礁の海で様々な生き物の姿を眺めては楽しんで。
 海から上がれは、次は。
「海を堪能したら……陸だ! 陸の生き物に会いに行こう」
 海だけでなく、また別の場所も見回りつつ、次のわくわく動物さんツアーのお目当ては陸の動物!
 そしてここは、なんていったってオーストラリアだから。
「コアラどこだ、コアラ」
「コアラ! コアラみたーい!」
 コアラはやはり会っておきたいところ!
 そしてイツカはウキウキ尻尾を揺らしながら、ひとつ頷く。
「きっと動物園的なところにいる気がする。乙女の感」
 ということで、イッカの乙女の感に従って探してみます!
 それからケアンズの街を見回りつつ、見つけたのは――イツカの乙女の感の通り、動物園!
 動物達が急に動き出しても大丈夫かをチェックしながらも。
 足を踏み入れたのは――コアラとのふれあいコーナー!
 勿論、コアラも木にしがみついたまま止まっているけれど。
 その分、じっくり見ることができるから。
「わぁ、コアラ可愛い、コアラ……!」
「コアラ……なんて珍妙な可愛いさだ」
 待望のコアラとの対面を果たし、改めてコアラを見つめて。
「この、お鼻がおっきいのが可愛いよね」
 子火はイツカの言葉にこくりと頷いて。
「ふわふわで耳がでかい、可愛い。鼻がなんか大きい、可愛い」
 それから、こう付け加える。
「コアラと並ぶイッカ、可愛い」
「コアラにときめいているしぃちゃんも可愛い!」
 でもそれはお互い様だから、子火はカメラをすちゃっと構えて。
「たくさん写真を取るぞ」
 いっぱいの可愛いを連射して、撮りまくります!
 そしてコアラをそっともふもふなでなでした後、くるりと動物園を見回りつつ。
「さて、まだ暮れまで時間があるな?」
 子火はふと見つけた案内版を見遣って、イツカへとこう提案を。
「笑顔の可愛いワラビーなんて生き物もいるらしい。探しに行こう」
 勿論それに、イツカは賛成!
 そして園内をふたりキャッキャ並んで歩きながら、わくわく気合を入れる。
 笑顔の可愛いワラビーを見つけたら――ワラビースマイルで一緒に写真を撮るのだよ、って。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【水中適応】がLV2になった!
【防衛ライン】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV2になった!
【アヴォイド】がLV2になった!

獅子城・羽鳥
【モフ部】

このところ俺たちみんな、陰惨で気の滅入る依頼が多いからここでリフレッシュだ
愛犬と一緒にコンテスト用の初水着持参で楽しむぜ!
(スエニョもかなり酷い光景見たから労ってやらんと)
食料と資源を増産出来ればオーストラリアだけじゃなく他の地域も帰還できるようになるしな

3人で市街地→ケアンズの動物園や自然公園→ビーチの施設の順で帰還準備だ
帰還依頼は初めてだが、初期の東京の帰還依頼を参考にして安全確保

【書物解読・操作会得】で機械類の操作を付け焼き刃だが身につけ、交通機関と動力源から【無鍵空間・怪力無双・飛翔】活用して安全確保
俺たちは初めてだが、覚醒したばかりのジョルジョさんが先に他のトレインで来て経験済みだから心強いな

動物たちは存分にモフれはしないが、事故りそうな危ない状況のは移動させといて、施設も安全確認と整備はやっておこう

海辺の施設も一通り安全確保したらお待ちかねのバカンスタイム!
水鉄砲キャノンを背負った愛犬と撃ち合いに、【飛翔・水中適応・完全視界】で美しい海の絶景や泳ぎを堪能後にBBQ!


レイ・ディース
【モフ部】

最近は相当えげつない敵の相手が多いから、たまにはこの子たち連れてバカンスね
この子たちも張り切ってレジャーグッズを荷作りしてたし
帰還準備は経験したばかりのジョルジョさんがいるから頼みになるもの
(水着コンテストのビキニの上に防水仕様のサマードレス着てエインとお揃いの麦わら帽子
海もサマードレス着たままザブザブ泳いだり潜ったり)

止まってる動物たちにエインとスエニョちゃんが一生懸命話しかけてる
「おかえりなさい」「もうすぐ元に戻るよ」ってとこかな?
二人はいつも人間の為に頑張ってるから私たちもあなたたちのお友達の為に頑張らなくちゃね
人懐っこいコアラやウォンバット、幸せのクオッカetc…をそっと撫でるだけでモフれないのが残念だけど
このままだと危ない子たちを移動させる時に感触楽しめるのは役得!
怪我や病気の為に【活性治癒】も発生させよう

※海遊びとBBQを堪能した後は眠そうな仔山羊がレイに顔をスリスリしたり膝の上でゴロゴロ寝転がって甘えてきて、最後はそのまま膝の上でスヤスヤ


ジョルジョ・ストレッポーニ
【モフ部】
いい歳なので水着コンテストに参加せず、無難でシックな水着
レジャーグッズと飲食物持参

七曜からそんなに経ってないがサーヴァントたちが依頼で疲れてるようだ
帰還準備を終えたらバカンスを満喫させよう(もちろん自分たちも!)

モフモフたちも浮き輪にバナナボート、バケツとスコップまで広げて楽しんでるな
美しい珊瑚礁に熱帯魚たちが止まってるのは不思議な光景だ
おや、ミンククジラまでこんな間近で観察できるのか…味のある顔立ちだね
君たちももうすぐ戻れるよ
陸はもちろん海の生き物だってもう、冥海機やお下劣海賊(エルドラード)の犠牲にはさせたくないね

食べ盛りの若者とサーヴァントたちの為にまずノンアルのモクテルを作り、せっせと持参の海産物を焼いてあげよう
みんないい食べっぷりだ

遊び疲れ&満腹でエインはレイ君の、スエニョは獅子城君の膝の上ですっかり体伸ばして爆睡、可愛いなあ……
片付けは私がやるから、時間までゆっくり寝かせてあげなさい
(申し訳なさそうな二人を止めてアイテムポケットに収納と、その場の簡単な掃除)


 ディアボロスが力を合わせ、勝利を収めた七曜の戦。
 兼ねてより告げられていた大きな戦の時を迎え、そして戦場を駆け巡ったのは、つい最近のこと。
 けれど結果は勝利でも、戦場では様々なことが起こったことには違いなく。
 七曜の戦だけでなく、常日頃起こっている事件も、凄惨なものも少なくない。
 だからいくら屈強なディアボロスでも、心も身体も、息抜きや休息は大切で。
「このところ俺たちみんな、陰惨で気の滅入る依頼が多いからここでリフレッシュだ」
「最近は相当えげつない敵の相手が多いから、たまにはこの子たち連れてバカンスね」
 今回やって来たのは、最終人類史に奪還したオーストラリア。
 いや、奪還はしたが、この地の帰還はまだ果たされてはおらず。
 来たる帰還の時のために、事前に危険がないかチェックするという仕事や、敵の気配もあるのだが。
 まずは、これまで戦いに身を置いていた自分達の英気を養うことをできればと。
 獅子城・羽鳥(メタリックトルバドゥール・g02965)の言葉に頷く、レイ・ディース(光翼のダークハンター・g09698)。
 自分達もだし、いつも頼もしい相棒たちだって、それは同じ。
(「スエニョもかなり酷い光景見たから労ってやらんと」)
 羽鳥は自分の水着と同じ爽やかな水色で揃えた格好のスエニョを見て、そう思うし。
 それに、水着コンテスト用に折角新調したばかりの水着であるから。
 相棒たちと、水着持参でまずは目一杯夏のおわりを楽しもうと、やって来たのである。
 ジョルジョ・ストレッポーニ(Il Voce Grande・g10013)も水着コンテストには参加はしなかったが、今日はスタンダードでシックな水着姿。
 それに、レジャーグッズと飲食物もしっかりと持参してきたから。
(「七曜からそんなに経ってないがサーヴァントたちが依頼で疲れてるようだ。帰還準備を終えたらバカンスを満喫させよう」)
 スエニョやエインを見ながらも、ひとつ頷いて。
 そして勿論、やはりジョルジョもこう思うから――もちろん自分たちも! と。
 それに自分達もだけれど、相棒たちだってわくわくした様子であるし。
 当然ながら、復讐者としての任務も忘れてはいない。
 レイは新調したての、ビキニの水着の上に防水仕様のサマードレスを着て、エインとお揃いの麦わら帽子も忘れずに。
 海遊びも皆やエインと一緒に存分に楽しみたいし。
「この子たちも張り切ってレジャーグッズを荷作りしてたし、帰還準備は経験したばかりのジョルジョさんがいるから頼みになるもの」
「食料と資源を増産出来ればオーストラリアだけじゃなく他の地域も帰還できるようになるしな。俺たちは初めてだが、覚醒したばかりのジョルジョさんが先に他のトレインで来て経験済みだから心強いな」
 オーストラリアは人々をまず帰還させるのに適していると思われる場所だと言われているので。
 ジョルジョの帰還準備の経験も参考にしながら、3人はまずは周囲を巡って帰還準備をすることに。
 そして事前に計画していた通り、3人でまずは市街地へ。そしてケアンズの動物園や自然公園、次にビーチの施設の順で足を運んでみる。
 羽鳥自身は帰還のための準備は初めてだが、初期の東京の帰還依頼を参考にして安全確保しようと。
 書物解読や操作会得で付け焼き刃ではあるものの身に着けた、機械類の操作をもって。
 交通機関と動力源から、無鍵空間や怪力無双や飛翔など、使える効果を活用しながら街の安全を確保して。
 それから足を運んでみるのは、ケアンズにある動物園。
 動物達の姿はあるも、けれど動物達の時間は、刻逆のあの日から止まったまま。
 そんな動物達へ、エインとスエニョがてててっと駆けよって。
「止まってる動物たちにエインとスエニョちゃんが一生懸命話しかけてる」
 レイは何か動物達へとお喋りしているその姿を見守りながらも思う。
 ――「おかえりなさい」「もうすぐ元に戻るよ」ってとこかな? なんて。
 そして大きくひとつ頷いてから、改めて気合を入れる。
「二人はいつも人間の為に頑張ってるから私たちもあなたたちのお友達の為に頑張らなくちゃね」
 時間が止まっている動物達は、存分にはもふもふできないだろうけれど。
 このまま帰還となったら木から落っこちそうだったり、何かに挟まってしまいそうな、事故になりそうな可能性がある動物達はそっと移動させておくことにして。
(「人懐っこいコアラやウォンバット、幸せのクオッカとか……色々な動物たちをそっと撫でるだけでモフれないのが残念だけど」)
 オーストラリアならではな動物達が動いていないし、全力でもふれないのはちょっぴり残念とはいえ。
 施設の安全確認や整備をやっておくべく、園内を巡りながら。
 レイは木から落ちそうなコアラをそっと優しく抱っこして、移動させながらも。
(「このままだと危ない子たちを移動させる時に感触楽しめるのは役得!」)
 そっと撫でる程度にはしておくけれど、もふもふ可愛さも密かに堪能しつつ。
 怪我や病気への対策で、活性治癒も発生させておくことに。
 そして動物達も、危険のない場所に粗方移せて、抱っこした時にその感触も何気に楽しめたから。
 次は、ビーチの施設のチェック。
 そして安全確認が終われば……お待ちかねのバカンスタイム!
 羽鳥は水鉄砲キャノンをわふわふ背負った愛犬と撃ち合って、お互い全身楽しくびしょ濡れになりつつもはしゃいで。
 レイもサマードレスをひらり海風に靡かせながら、エインと一緒に海遊び!
 ジョルジョはそんな元気な皆や相棒たちを微笑まし気に見守りつつ。
「モフモフたちも浮き輪にバナナボート、バケツとスコップまで広げて楽しんでるな」
 世界有数の珊瑚礁であるグレートバリアリーフの入り口であるこの地の海には、ふたりと一緒に潜ってみる。
 そして、ザブザブと着たまま潜ったレイのサマードレスの裾がひらり、魚の鰭のように揺らめくけれど。
 海の中の神秘的な世界に棲む生き物達もやはり、刻逆の状態のまま動きを止めている。
 でも……だからこそ。
「美しい珊瑚礁に熱帯魚たちが止まってるのは不思議な光景だ」
 逆に、ジョルジョはこうも思うのだ。時間が止まっている海の中は不思議だと。
 それから、ふと視線を巡らせた先に見つけたのは。
「おや、ミンククジラまでこんな間近で観察できるのか……味のある顔立ちだね」
 止まっていないと間近で見る事などできないだろう、ミンククジラ。
 折角だからとジョルジョは近くまで寄って、趣き深いその顔を羽鳥とレイと一緒に見つめながら。
 こう、海に彩りを与える生き物たちに語りかけるのだった。
「君たちももうすぐ戻れるよ」
 だって、先程見た陸は勿論のこと。
「海の生き物だってもう、冥海機やお下劣海賊の犠牲にはさせたくないね」
 今回も後に現れるらしい冥海機やお下劣海賊……エルドラードの好きにさせやしないから。
 だからジョルジョは、海の風景を十分楽しんだ後、海から上がって。
 食べ盛りの若者とサーヴァントたちの為に、まずノンアルのモクテルを作って――皆で、乾杯!
 それから、せっせと持参の海産物を皆へと焼いてあげて。
「みんないい食べっぷりだ」
 羽鳥や相棒たち、それに何気に実は沢山食べるレイの食べっぷりに満足気に頷けば。
 ふと満腹になった皆の姿を見て、ほわりと和んでしまう。
 遊び疲れたのと満腹で、エインはレイに顔をスリスリしたり膝の上でゴロゴロ寝転がって甘えてきて。
 スエニョも羽鳥の膝の上ですっかり体伸ばして爆睡。
 そんな様子に、可愛いなあ……と呟きを落としながらも。
 ジョルジョは二人へとこう声を掛けておく。
「片付けは私がやるから、時間までゆっくり寝かせてあげなさい」
 レイも羽鳥は申し訳なさそうながらも、そのまま相棒たちがすやぁと膝の上で寝てしまったから。
 アイテムポケットに片付けられるものから収納していって、その場の簡単な掃除まで済ませておくことに。
 相棒たちと一緒にそれぞれ、ちょっぴりうとうとしている気がする皆の様子を微笑まし気に眺め、癒されながら。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【活性治癒】LV3が発生!
効果2【ロストエナジー】がLV3になった!
【命中アップ】がLV3になった!

冰室・冷桜
帰還も直近は東京で手伝ってもらったりーってのが多かったですから、少し久しぶりーって感じはしますね
ま、やることが変わったわけでもなし
きりきりお仕事済ませて、その後はのんびりしますか

敵も居ないことなので移動は【飛翔】を有効活用
ビーチ付近の店の中を順番に見て回って、火の元や電化製品を確認
動いてるものはちゃんと切っておきましょうねー
あとは海の方でも船の類がないかを見て回りーの、見つけたらエンジンを切っておきましょう
あとはー、刻逆中に事故とかが起きてないか、そういう痕跡がないかも探しておいて、帰還後に即座に対応できるよう備えておきましょ

んで、一通り見て回りましたら、お店の一角を借りて一休みー
夏休み最後のお楽しみ、みてーな感じで
流石に店の物とか飲んだり、食べたりするのはアレだけど、こうやって優雅に一時を過ごすのくらいは役得ってことで


 これまでもチェインしていく案件をひとつずつ解決し、奪還した地もあったし。
 七曜の戦の戦果で奪還できた地は増えたのだけれど。
 人々の帰還に関しては、今のところ慎重で、刻逆の時の状態から時間が止まったままのところも多い。
 今回訪れたオーストラリアの地も奪還したばかりで、人々の帰還こそ果たしてはいないが。
 オーストラリアは様々な面から、人々を帰還させることに向いているのではと考えられていて。
 敵の侵略の予知もあるのだが、大きな戦いを終えたばかりの休息も兼ねて、帰還の準備もしておこうというわけだ。
 冰室・冷桜(ヒートビート・g00730)も、そんなオーストラリアの地へと足を踏み入れて。
「帰還も直近は東京で手伝ってもらったりーってのが多かったですから、少し久しぶりーって感じはしますね」
 当然ながら、地元の人の姿が一切ないケアンズの海岸を歩きながら。
(「ま、やることが変わったわけでもなし。きりきりお仕事済ませて、その後はのんびりしますか」)
 敵が出現されるのは、夜以降だと思われる、ということだったので。
 まだ明るい今の内は敵も居ないことであるし、効果も最大限に使用できるから、移動は飛翔を有効活用して。
 順に見て回るのは、ビーチ付近の店の中。火の元や電化製品を確認してまわって。
「動いてるものはちゃんと切っておきましょうねー」
 稼働している不要なもののスイッチをぽちっと切っておいたり、電源から抜いておいたり、ガス栓もしっかり締めてまわって。
 店内の確認が終われば、今度は海の方へ。
 くるりと見回りして、船の類があるのを見れば、エンジンを切っておいたり。
 あとは、刻逆中に事故などが起きてないか、そういう痕跡がないかも探しておいて。
(「帰還後に即座に対応できるよう備えておきましょ」)
 東京という帰還を果たした地がある実績もあり、その時のことを参考にしつつも。
 抜かりなく危険が起こりえる可能性をひとつひとつ、他の仲間と手分けして潰していく。
 そしてひと通り周辺は見て回って、安全確認も終わったから。
 浜辺にある店の一角を借りて、ひと休み。
 新宿島の夏も、もうおわる時期だから――夏休み最後のお楽しみ、みたいな感じで。
 流石に、店の物とかを飲んだり食べたりするのはやめておくけれど。
 綺麗な海が眺められる特等席に置かれた、ちょっぴり優雅なリゾートソファーに身を預けて。
(「こうやって優雅に一時を過ごすのくらいは役得ってことで」)
 冷桜はただ波の音だけが聞こえる夏のひとときを、暫しゆったり満喫するのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【液体錬成】LV1が発生!
効果2【フィニッシュ】LV1が発生!

レックス・ウェリタス
カラ(g05558)と
馴染みのない世界は旅行で冒険
ふふ、そだね
めいっぱい満喫しよ

2対2ならイイ勝負になるかも?
僕とレグルスに勝て…
あれ竹筒から引張りだす方が大変そう?なんて、くすり
カミサマからナルちゃんと変わった彼の管狐の呼び名
まだ確信は無いから喉に置いたまま

僕はトンネル開通するくらいの城でも作ろうか
貝殻の城は屹度、綺麗だからさ
カラは探しもの?
イイ貝殻を頼んだよ
それはそれは大きな城
名前?
絆ぎ城、みんなで作ったんだもん

日暮れた頃には程よい疲労感宿して散歩
空仰げば星が目覚め始めていて
此処は南で新宿は北
…アケルナル、それが『ナルちゃん』の名前とカラが語る話から察して

――だとするなら、
僕たちはお互いに導きの星を持ってるんだね
レグルスはこの時期には見えないかもだけど、同じ空には居るから一緒だよ
見えないけど居るってのも僕は好き
で、アケルナルは何処に居るの? 空の方ね
識らぬ星を、穹を知ってゆこう

うん、次は星を学んで星空の冒険もイイかも
今年は二つの星を傍らに暫く浸っちゃお
星で繋がる僕たちの縁の中で


カラタチ・リッカ
レックス君(g07184)と
新宿島の外へ旅行できるの嬉しいねぇ
豪州を目いっぱい満喫しよ〜

海岸だし水着もあるし
何して遊ぶ〜またビーチバレーする?
レックス君と俺様ふたりだけど
相棒レグルス君と
ナルちゃんも加えたら
丁度2対2のダブルスできて〜
…あ、竹管の中に逃げ込むの反則だよぅ
選手が1匹棄権しちゃったぁ

仕方ないから砂浜で遊ぼ〜
新宿とは違ったものが漂着してそうな
キレイなものでも探そうかなぁ
と、レックス君がロマン作ってるー
貝殻拾って手伝うよう
城の名前はレッカラ城?
それともクスタチにする?

日暮れた頃には
空にも星々が見え始めていて
そういえば此処は南半球だから
新宿島とは違った星空になるらしい
河の果て…アケルナルの星はどれだろねー?
星の名付けより古くから存在してると言うから
ナルシストの意味合いで
普段ナルちゃん呼びしてるとはいえ
…想像してたよりは綺麗な光だったなぁ
レグルスの星は〜季節外れザンネン
でも、いつもなら見えない
星空まで満喫しちゃったよう

星の導を繋ぐように
紡いだ縁も大事にしてこ〜
いずれ星空も旅しようねぇ


 降り立ったそこは、最終人類史であるけれど。
 でも、馴染みのない、はじめて足を踏み入れる場所。
 そして馴染みのない世界は旅行で冒険。そう、わくわく心躍るような。
 けれどそれはレックス・ウェリタス(Memento mori・g07184)だけでは勿論なくて。
「新宿島の外へ旅行できるの嬉しいねぇ。豪州を目いっぱい満喫しよ〜」
 銀の尻尾をゆらゆら揺らしている、カラタチ・リッカ(空言・g05558)だって同じで。
 そんな連れのご機嫌な尻尾を見れば、レックスは思わず笑み零してしまう。
「ふふ、そだね。めいっぱい満喫しよ」
 そう、今回訪れたのは、最終人類史に奪還したばかりのオーストラリア。
 そして眼前には、寄せては返す波音が響く広大な海。
 新宿島では夏も終わりの時期だけれど、折角だから海岸を水着で歩きながら。
 さぁ何をしよう、と改めて考えてみれば。
「何して遊ぶ〜またビーチバレーする?」
 カラタチが提案するのは、夏らしいビーチバレー。
 とはいえ、1対1でバレーボール?
 ……いいえ。
「レックス君と俺様ふたりだけど。相棒レグルス君とナルちゃんも加えたら、丁度2対2のダブルスできて〜」
「2対2ならイイ勝負になるかも?」
 それぞれの相棒がいるから、これで2対2になります……?
 いや、確かに頭数だけみれば、2対2なのだけれど。
「僕とレグルスに勝て……」
「……あ、竹管の中に逃げ込むの反則だよぅ」
「あれ竹筒から引張りだす方が大変そう?」
「選手が1匹棄権しちゃったぁ」
 これでは、やはりバレーボールは無理そう。
 そんな様子に、レックスはくすりと笑みながらも。
 同時に、ふと気が付く。カミサマからナルちゃんと変わった、彼の管狐の呼び名に。
 そしてそれは――。
 けれどレックスは喉に置いたままにしておく。まだ確信は無いから、と。
 それから、選手が棄権しちゃって、ビーチバレーはできないから。
「仕方ないから砂浜で遊ぼ〜」
 カラタチはさくりと踏みしめてきた砂浜をくるりと見回して。
「新宿とは違ったものが漂着してそうな……キレイなものでも探そうかなぁ」
 海が運んでくるお宝を探してみることに。
 そしてレックスは。
「僕はトンネル開通するくらいの城でも作ろうか」
 ……貝殻の城は屹度、綺麗だからさ、なんて。
 早速、砂をぺちぺち集めて固め始めて。
「と、レックス君がロマン作ってるー。貝殻拾って手伝うよう」
「カラは探しもの? イイ貝殻を頼んだよ」
 ふたり手分けして、共同作業に。
 それはそれは大きな、キラキラ綺麗な貝殻のお城。
 カラタチはそんな立派なお城に尻尾を揺らしながら。
「城の名前はレッカラ城? それともクスタチにする?」
「名前?」
 そう訊いてみれば、ふとレックスは一瞬考えてから。
「絆ぎ城、みんなで作ったんだもん」
 それはそれは大きな城の名を、そう紡ぐ。
 そうして暫く遊んでいれば、いつの間にか空に夕焼けの色が滲み始めて。
 程よい疲労感宿してふらり、ゆっくり散歩してみることに。
 彩移ろう天をふと仰げば、星が目覚め始めていて。
 カラタチは青から赤、そして夜のいろへと変わってゆく空を見遣りつつも思う。
 ……そういえば此処は南半球だから、新宿島とは違った星空になるらしい、と。
 それから紡ぎ落とすのは、こんな言の葉。
「河の果て……アケルナルの星はどれだろねー?」
 その星が冠する名は、川の終わり。
 でも、空へと視線を巡らせながら、カラタチは続ける。
「星の名付けより古くから存在してると言うから。ナルシストの意味合いで、普段ナルちゃん呼びしてるとはいえ……想像してたよりは綺麗な光だったなぁ」
 そう――此処は南で、新宿は北。
 それは川のおわり、北からは見えない南のはて。
 だから、レックスは先程喉に置いたままにしたそれを心に綴る。
 ……アケルナル。それが『ナルちゃん』の名前。
 彼が語る話から、そう察して。
 それから――だとするなら、と。
 今度は、言の葉にして彼へと紡ぐ。
「僕たちはお互いに導きの星を持ってるんだね」
 その声に、カラタチはこくりと頷いて返して。
「うん、次は星を学んで星空の冒険もイイかも」
 無数に煌めく満天の空にある、導きの綺羅星ふたつ。
 いっぱいある星をひとつひとつ辿るのは、また次のお楽しみにして――今年は二つの星を傍らに暫く浸っちゃお、って。
 星で繋がる僕たちの縁の中で、なんて、並んで星空を見上げながら。
 けれど、カラタチは銀の狐耳をぴこり。
「レグルスの星は〜季節外れザンネン」
 今見ている空に、彼の傍らにいる相棒の綺羅星は見えないことをちょっぴり残念に思うけれど。
「レグルスはこの時期には見えないかもだけど、同じ空には居るから一緒だよ」
 レックスは相棒をそっと愛しげに撫でながら、こう続ける。
「見えないけど居るってのも僕は好き」
 そう、レグルスの名を冠する煌めきのように――見えないけれど居る、それも良いし。
「でも、いつもなら見えない、星空まで満喫しちゃったよう」
 アケルナルの名を持つ綺麗な光のように――いつもなら見えないけれど、今なら見える、それもまた良くて。
 それを同時に一緒に味わえる今は、きっと特別な夜。
 だからレックスは、空を見上げて、彼と一緒に。
「で、アケルナルは何処に居るの? 空の方ね」
 今宵探すのは、南のはて――川のおわり。
 そしてふたり楽しく、星を眺めながら。
「いずれ星空も旅しようねぇ」
 星の導を繋ぐように、紡いだ縁も大事にしていきたいから――そうカラタチは、約束を紡いで。
 レックスもその心に灯る未知の煌めきに心躍らせる。
 ――識らぬ星を、穹を知ってゆこう。
 こうやってまた、一緒に。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【照明】LV1が発生!
【強運の加護】がLV2になった!
効果2【反撃アップ】がLV3になった!
【グロリアス】LV1が発生!

マティアス・シュトローマー
ラト(g00020)と

前に来た時は観光どころじゃ無かったからなー
今日は目一杯泳いで…
そういえば、ラトって泳げるんだっけ?
新調した水着を着て眩しい日差しの中を振り返る。答えは予想通りのものだったけど計画は続行

…やっぱり
でも俺と一緒なら大丈夫
ついてきて!
彼女の手を引いて【水中適応】で海の中へ。水中散歩を楽しもう
時間が止まってるのは少し寂しいけど、その分近くで眺められるのはいいね
この魚なんてラトにそっくり!
いや、その、鱗が綺麗で可愛い顔をしてるのが!
…この魚が俺に?
えー、もっとカッコいいやつが良かったなー
とはいえ、彼女が選んでくれたものなら悪い気はしない

たくさん見て回ったら小休止
俺の言う事を何でも聞いてくれるって約束、覚えてる?
考えたんだけど――前みたいに膝枕してほしいなって
子供っぽいお願いだったかも、とちらり彼女の表情を窺う

招かれるまま、いつもは長いスカートの下の白い脚にそっと頭をのせれば
…き、気が向いたら
目を閉じてそう返すのが精一杯
彼女を独り占めできるこの時間がずっと続けばいいのに、なんて


ラト・ラ
マティアス(g00097)と

今日はゆっくり過ごせそうですね
泳げるかって?…まさか
森で生活していたのですよ
泳げない人のほうが…いえ、寧ろそっちが普通で―― くどくど言い訳
その隙にぱっと手を引かれる
ま、まって…!

どうなることかと思ったけれど
【水中適応】のおかげで平和な水中観察に
海って沢山の色で溢れているのね
珊瑚をつついて感心した声を溢す
……この魚が?わたしに?
思わず複雑な面持ちに
彼なりの褒め言葉だとわかれば
ちょっとだけ照れくさそうに「そうかしら」なんて言う
じゃあ、あっちの魚はマティアス
すばしっこい動きで泳ぎそう!

海から上がったあとは休息時間
もちろん覚えています
何か思いついた?
願いを聞き入れてくすりと笑う
この程度なら普段からお願いされても構わないのですが
どうぞ、と膝元に手を置いて彼を招いた

嫌がられない程度に控えめに髪へ触れて
二人にしか聞こえない小さい声で
わたしにはいつでも甘えてくださいね
これからも変わらず
悲しいときも、苦しいときも

(もっとわがままをいうのなら)
(できればわたしだけに――なんて)


 聞こえるのは、静かに響く波の音と、自分達の声くらいで。
 人々が帰還していないオーストラリアの海には、ふたりほかに人の姿は見えないけれど。
「前に来た時は観光どころじゃ無かったからなー」
 そう思い返しながら紡ぐのは、マティアス・シュトローマー(Trickster・g00097)。
 そんな彼の声に、ラト・ラ(*☽・g00020)も頷いてみせて。
「今日はゆっくり過ごせそうですね」
「今日は目一杯泳いで……」
 そう声が重ねれば、マティアスはふと振り返って彼女に訊ねてみる。
「そういえば、ラトって泳げるんだっけ?」
 そして向けられた問いに、何を今更といった様に答えるラト。
「泳げるかって? ……まさか」
 それから彼を見遣り、始まるのは。
「森で生活していたのですよ。泳げない人のほうが……いえ、寧ろそっちが普通で――」
 くどくど紡がれる言い訳。
 そんな声も勿論聞いてはいるけれど、レースやパール、ボタニカルモチーフが散りばめられた美しいグラデーションの水着は彼女らしくて。
 くどくどまだ紡がれる言葉に合わせるようにゆらり揺れる尾がちゃんと見えるところがマティアスは好きで。
 それに、返る答えは予想通りのものだったけど――計画は続行!
 迷彩柄のミリタリー色感じる上着にブラックのサスペンダーを垂らした水着の印象通り、マティアスは元気いっぱいに。
「……やっぱり。でも俺と一緒なら大丈夫」
 ――ついてきて!
 そうぱっと彼女の手を引けば。
 さすがにぴたりと言の葉が止んで、瞳をぱちり瞬かせる間に。
「ま、まって……!」
 マティアスに導かれるまま、ラトも海の世界へ。
 泳げない人でも大丈夫、水中適応を確りと使いつつ、水中散歩を楽しむことに。
「時間が止まってるのは少し寂しいけど、その分近くで眺められるのはいいね」
「海って沢山の色で溢れているのね」
 どうなることかと思ったラトだけれど、そうそろりと周囲を見回してみて。
 珊瑚をつんつんつついてみては、感心した声を溢す。
 水中適応のおかげで、平和な水中観察のひとときに。
 それからマティアスは、瞳に飛び込んできた魚を見て声を上げる
「この魚なんてラトにそっくり!」
 その声に、ラトも彼の視線を追ってみれば。
「……この魚が? わたしに?」
 指された魚をじいと見つめれば、思わず複雑な面持ちに。
 そんな彼女の、見るからにイマイチな反応に、マティアスはちょっぴり慌てて。
「いや、その、鱗が綺麗で可愛い顔をしてるのが!」
 似ているポイントをそう付け加えれば。
 先程とは少し変化して。
「そうかしら」
 ちょっとだけ照れくさそうに紡いだラトの表情をみれば、マティアスは少しほっとする。
 いや……改めて見てみても、似ているかどうかは、さておき。
 告げてくれたそれが、彼なりの褒め言葉だとラトにはわかったから。
 それから、きょろりと青の世界を見回してみて。
「じゃあ、あっちの魚はマティアス」
 今度はラトがそう指せば。
「……この魚が俺に?」
 見るからにイマイチな反応をするマティアス。
「すばしっこい動きで泳ぎそう!」
「えー、もっとカッコいいやつが良かったなー」
 確かに、もしも動いていたら何だかちょろちょろ泳いでそうな見た目だけれど。
 でも改めて、彼女曰く自分似だという魚と睨めっこしてみれば。
 何だかちょっぴり親近感がわいてくる気がするマティアス。
 カッコいいやつが良かったとはいえ……でも、彼女が選んでくれたものなら悪い気はしないから。
 その後もふたり、時が止まった鮮やかで不思議な珊瑚礁の海をたくさん一緒に見て回れば。
 海から上がって、ひと休みすることに。
 それから落ち着けば、こう話を切り出すマティアス。
「俺の言う事を何でも聞いてくれるって約束、覚えてる?」
「もちろん覚えています。何か思いついた?」
 そして返るその声に、こくりと頷いてから。
 彼女へのお願いをマティアスは告げる。
「考えたんだけど――前みたいに膝枕してほしいなって」
 でも口にしたものの……子供っぽいお願いだったかも、なんて、ちらり。
 彼女の表情を窺ってしまうけれど。
 ラトは告げられた願いも、彼のそんな様子にも、くすりと笑ってから。
 願いを聞き入れて――どうぞ、と。
「この程度なら普段からお願いされても構わないのですが」
 膝元に手を置いて、彼を招く。
 そしてマティアスは招かれるまま、そうっと。
 いつもは長いスカートの下にある白い脚に頭をのせれば。
 ラトは嫌がられない程度に控えめに、彼の鮮やかなタンジェリンのいろに触れて。
 二人にしか聞こえないナイショ話をするような小さな声で、告げる。
「わたしにはいつでも甘えてくださいね」
 これからも変わらず、悲しいときも、苦しいときも――と。
 そうさわりと優しく撫でてくれる手は細くしなやかで、ドキドキして。
「……き、気が向いたら」
 何となく直視できなくて、目を閉じてそう返すのが精一杯。
 そして柔らかでふわりあたたかい感触に、ちょっぴり照れくさいけれど、それ以上にいっぱいの幸せを感じながら。
 どうしても、マティアスはこう、もうひとつ願ってしまう。
 ――彼女を独り占めできるこの時間がずっと続けばいいのに、なんて。
 そしてラトも、膝に身を預ける彼を見つめながら。
 その心にひとつ、燈す。
(「もっとわがままをいうのなら」)
 そう、わがままという名の願いを……できればわたしだけに、なんて。
 過ぎ行く夏をもう少し、ふたり占めしながら。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【水中適応】がLV3になった!
【パラドクス通信】がLV2になった!
効果2【ガードアップ】がLV3になった!
【ダメージアップ】がLV5になった!

雫芽・いとり
【雫猫】

フィオちゃん、ついにこの日が来たねっ!
水着もばっちり可愛いのでキメたし
浮き輪もビーチボールも準備万端っ!
思いっきり遊び倒しちゃおー!
つゆも一緒にえいえいお
撮影料取っちゃうぞ?
勿論フィオちゃんの写真でね?

お揃い可愛い…!しかもお手製!
帽子被るなりつゆが
砂浜きょろきょろ
綺麗な貝殻見つけたの?
嬉しくてお礼がしたいんだ
フィオちゃん受け取ってくれる?

浮き輪でぷかぷかゆらゆら、海と仲良くなろ作戦
そわそわしたつゆがビーチボールをそっと出し
エトちゃんへと小さなパス
始まる2人と2匹のミニゲーム

次はどこに行ってみる?
フィオちゃんコースについてくよ
水中適応で海中探検だ!
うんうん、探究心も疼くよね
仲良く繋げば広い海でもはぐれない
ふふ、もうウミガメさんと仲良し二匹
フィオちゃんはとっても優しい猫さんだもん!
だからみんなこっちにおいで!
和解出来たら天然アクアリウム鑑賞会
ホントに綺麗で時間も忘れちゃいそう

いっぱい遊んでお腹ぺこぺこ
お弁当は海風が最後の隠し味
夏の思い出の味がギュッと凝縮
幸せ御膳ごちそうさまでした!


フィオリナ・ネージュ
【雫猫】

待ちに待ったこの日が来ましたね
お天気にも恵まれて海日和というやつです
ぷくーと膨らませた猫のビーチボールに浮き輪に
事前の準備は抜かりなく
それからいとちゃんの水着可愛すぎますので
お写真いっぱい撮らなきゃ
尻尾ぶんぶん、ご満悦

あ、エトとつゆちゃんにこれを
差し出したのは小さな南国の花を添えた麦わら帽子二匹分
ちゃんと被れる小さなもので
お手製で……あのね、楽しみで張り切っちゃったの

海に飛び込んで波に浮かんでゆらゆら
つゆちゃん、遊びたそう
エトも鼻でボールをつついたりソフト猫パンチして
ふふ。いつもよりはしゃいでる
いとちゃん、パスです!

じゃあ…海の中の探検へお誘いしてもいいですか?
……珊瑚礁、海で生物や植物も間近で見たくて
水中適応で深く潜って二人と二匹手を繋いで
ウミガメの背に乗ってすいすい游ぐ二匹
水底に揺らめき彩る珊瑚礁に隠れる魚達へ
手を伸ばしては逃げられちゃう
もしかして、私が猫だからですか?
食べません、食べませんとも……!

遊んでお腹ぺこぺこですね
二人で作ったお弁当は漣と共に
心に刻む幸せの味!


 耳に聞こえるのは優しい波の音、吹く風はふわり潮の香りを纏っていて。
 眼前に広がるのは、そう――青い海!
「フィオちゃん、ついにこの日が来たねっ!」
「待ちに待ったこの日が来ましたね」
 雫芽・いとり(芽吹ノ雫・g09163)の声に、フィオリナ・ネージュ(華たそがれ・g09310)も尻尾をゆうらり。
 ……お天気にも恵まれて海日和というやつです、って。
 そして、そんな海日和なひとときを楽しむための事前準備だって、抜かりなくばっちり!
 ぷくーと膨らませた猫のビーチボールに浮き輪に。
 何より、同じ仕立て屋さんにお願いしたお互いの水着だって、ばっちり可愛いのでキメたから。
「思いっきり遊び倒しちゃおー!」
 いとりの声に、つゆもぴこりとおててを上げて、一緒にえいえいお!
 フィオリナはそんないとりの姿を改めて見つめて。
「それからいとちゃんの水着可愛すぎますので、お写真いっぱい撮らなきゃ」
 尻尾ぶんぶん、ご満悦に言えば。
 いとりは悪戯っぽく笑って返す。
「撮影料取っちゃうぞ?」
 けれど……それは勿論、フィオちゃんの写真でね? なんて。
 それから、フィオリナがふと手渡すのは、小さな夏の必需品。
「あ、エトとつゆちゃんにこれを」
 差し出したのは、小さな南国の花を添えた麦わら帽子二匹分。
 ちゃんと被れる小さなもので、しかも。
「お手製で……あのね、楽しみで張り切っちゃったの」
「お揃い可愛い……! しかもお手製!」
 ちょっぴり照れくさそうにお耳をぴこりとしながら言ったフィオリナの言葉に、いとりは声を上げて。
 早速、つゆの頭にちょこり被せてあげれば。
 帽子を被るなり、何だか砂浜をきょろきょろするつゆ。
 そんな様子に、いとりは一瞬首を傾けるも。
「綺麗な貝殻見つけたの? 嬉しくてお礼がしたいんだ。フィオちゃん受け取ってくれる?」
 つゆが御礼にとフィオリナに手渡すのは、仄か虹のいろを纏う、海の音を閉じ込めた綺麗な巻貝。
 ということで、準備も万全!
 いざ、皆で海にぱしゃんって飛び込んでみて。
 弾ける水飛沫の冷たさに声を楽しくあげた後、浮き輪でぷかぷかゆらゆら。
 浮かんで波に身を任せて――海と仲良くなろ作戦!
 そうぷかり揺蕩うだけでも楽しいのだけれど。
 でも、つゆはちょっぴりそわそわ。
「つゆちゃん、遊びたそう」
 フィオリナがそう気付いて紡げば、こくこく頷いたつゆがそっと取り出すのはビーチボール。
 そしてちょんっと、エトへと小さなパス!
 エトも鼻でつんっと上手にボールをつついたり、ふんわりふにゃんとソフト猫パンチしてパスを返して。
「ふふ。いつもよりはしゃいでる」
 フィオリナは自分へと飛んでくるビーチボールをぽんっ。
「いとちゃん、パスです!」
 すっかり仲良くなった海の上で始まるのは、2人と2匹のミニゲーム。
 そして沢山ぽんぽんラリーして、沢山楽しく遊べば。
「次はどこに行ってみる? フィオちゃんコースについてくよ」
「じゃあ……海の中の探検へお誘いしてもいいですか?」
 いとりへとフィオリナが誘ったのは、海の中の探検コース!
「……珊瑚礁、海で生物や植物も間近で見たくて」
「うんうん、探究心も疼くよね」
 そうそわりと尻尾を揺らす彼女のお誘いに、いとりも勿論賛成で。
 水中適応で深く潜って、二人と二匹手を繋いで。仲良く繋げば広い海でもはぐれない。
 帰還を果たしていない今はまだ、海の生き物達は刻逆から時間が止まったままだけれど。
 動き出したその時はきっと、ウミガメと二匹仲良くなって、背に乗せてもらって游げるって思うから。
 今日はその姿だけ、楽しむことにして。
 そしてフィオリナが見つけたのは、水底に揺らめき彩る珊瑚礁に隠れている魚達。
 そんな魚へと手を伸ばし……かけて、ハッとするフィオリナ。
「私は猫ですけれど、食べません、食べませんとも……!」
 首を横にふりふり、今は動けない魚からそっと手を引っ込めてしまうけれど。
 でも、いとりはよく知っているから。
「フィオちゃんはとっても優しい猫さんだもん!」
 きっとこの魚たちが動けたとしても、わかってくれるはず。
 だから、今は。
「ホントに綺麗で時間も忘れちゃいそう」
 見渡す限り広がる、天然アクアリウム鑑賞会を楽しみます!
 そして海の上でも、海の中でも、いっぱい遊べば――お腹もぺこぺこ。
 ということで! お待ちかねのお弁当タイム。
 うきうきと広げるのは、ふたりで作ったお弁当。
 そしてさらりと吹く海風が最後の隠し味。
 そんな二人のお弁当はそう、漣と共に心に刻む幸せの味!
 夏の思い出の味がギュッと凝縮した、幸せ御膳なのです。
 それからみんなであっという間に、楽しく美味しく完食すれば――幸せいっぱい、ごちそうさまでした!
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【水中適応】がLV4になった!
【植物活性】LV1が発生!
効果2【ダブル】がLV3になった!
【アクティベイト】LV1が発生!

レジーナ・ネイサン
【CANVAS】
今年の水着を纏って
ははあ、ギィースは水辺の装いも洒落てるなあ
トトは水入りバケツに入って、暑いの?黒いから熱持っちゃうのかね
海の中に行ってみるか
ブラシももう海に入って――あれ、沖に流されかけてないか
ほら、ブラシもバケツに入れてもらいな
ふ、あはは!
バケツがトトとブラシでぎっちぎちだ

水中適応を使ってグレートバリアリーフへ
澄んだ青に色とりどりの魚たち
あ、ねえ
もしかしてアレはウミガメかな
ああ、壁に描いてくれてたね
こんなすぐに実物が見れるなんてな
トト、確かクラゲの風船持ってただろう?あそこに本物がいるよ

これが本物の海か……うつくしいね
このまま海に溶けても良いとすら思ってしまう
無い、のだと思う
去年あなたと一緒に行ったのが最初だよ
描いた海でギィースが溺れちゃったら困るなあ
それに溺れるにしてはあなたは鮮やか過ぎる

ン、だね
それじゃあ……はい
来年も再来年も、海に行けるように指切り
コアラ!いいね見たい見たい
オーストラリアって言ったらコアラだよね
……?トトもブラシもどうしたの
えぇ、まさかの対抗心?


ギィース・エレクレ
【CANVAS】
今年の水着を着て
わぁーい!褒めてくれてありがとう!
俺のは普段着と変わらない感じだけど
レジーナちゃんは青が映えてて綺麗だよ!
ん?そう、トト熱いからバケツにインさ
そうだね、海へって
あーーー!!ブラシちゃーーん!!
ブラシちゃんを助けて
トトがブラシちゃんもバケツに入ろうと手招きして誘っている
幸せのぎゅっぎゅっだね!

レジーナちゃんとグレートバリアリーフへ
綺麗な海だね!透き通ってるだけど青く見えるって不思議だね!
本当だ、ウメガメさんだ!
みてみて、俺が描いた絵みたいに子ガメと孫ガメが一緒に泳いでいるよ
トトはキョロキョロとクラゲを確認して見つけてカポぁと口を開けて喜んでいる

レジーナちゃんはあまり海には行かなかったの?
レジーナちゃんが溶けて居なくなったら淋しいなぁ
でも君が絵描いた海になら溺れてもいいかも!
絵にして助けてね!

ふふっ、やっぱり来年もそれまた次の年も皆一緒に海に行きた
うん、指切りだね!
次は動物園でコワラを抱っこしたい!
ん?ブラシちゃんとトトが自分達の方がふわふわで可愛いと訴えてる


 新宿島はもう、夏も終わりに近づいているけれど。
 でも折角水着も新調したし、まだまだ夏を楽しみます!
 そしてやって来た、オーストラリアの海岸で。
 レジーナ・ネイサン(灰色キャンバス・g00801)はまじまじと隣を歩くギィース・エレクレ(誘惑の道化師・g02447)を見遣って。
「ははあ、ギィースは水辺の装いも洒落てるなあ」
 そう、一言でいえば、映える。赤と黒を主に使ったチャイナ風のデザインの水着に、海風にふわり揺れる羽織まで鮮やかで。
「わぁーい! 褒めてくれてありがとう!」
 レジーナの言葉を聞いたギィースははしゃぐように笑み返してから。
「俺のは普段着と変わらない感じだけど、レジーナちゃんは青が映えてて綺麗だよ!」
 青を基調とした白のラインや縁取りが差し色のスポーティーでキュートなレジーナの水着ににこにこ。
 それからふとレジーナが視線を向けるのは。
「トトは水入りバケツに入って、暑いの? 黒いから熱持っちゃうのかね」
「ん? そう、トト熱いからバケツにインさ」
 バケツにちゃぷりと入っているトトの姿。
 そんなトトだけでなく、確かに降り注ぐ陽射しは強くて暑いから。
「海の中に行ってみるか」
 海に入ればきっと涼しくだろうし……なんて、海の方を見れば。
 ――ぷかーり、もきゅっ。
「そうだね、海へ――って」
「ブラシももう海に入って――あれ、沖に流されかけてないか」
「あーーー!! ブラシちゃーーん!!」
 先に海に入っていたブラシが、ぷかぷか沖へと流されかけています!?
 そんなブラシをギィースはすかさず助けて。
 何とか迷子になっちゃうのは防げました!
 それからギィースに抱えられたブラシを、トトはちょいちょいっ。
「トトがブラシちゃんもバケツに入ろうと手招きして誘っている」
「ほら、ブラシもバケツに入れてもらいな」
 トトが入っているバケツに、すぽんとブラシも一緒に入れば。
 思わずレジーナは笑ってしまう。
「ふ、あはは! バケツがトトとブラシでぎっちぎちだ」
「幸せのぎゅっぎゅっだね!」
 ギィースも、ぎゅうっと詰まっている二匹にそう笑って。
 今度こそいざ、海の中へ!
 この地・オーストラリアのケアンズは、世界最大の珊瑚礁グレートバリアリーフの入り口と言われている街。
 水中適応を使って潜れば、そこは不思議な海の世界。
 澄んだ青に色とりどりの魚たち、海の生き物の姿。
 まだ帰還を果たしていないから、そんな魚や生き物たちはその動きを止めていて。
「綺麗な海だね! 透き通ってるだけど青く見えるって不思議だね!」
 ギィースは揺らめく青の風景を眺めながらもゆらり泳いで。
 ふとレジーナが見つけたのは。
「あ、ねえ。もしかしてアレはウミガメかな」
「本当だ、ウメガメさんだ!」
 ウミガメです!
 それも、1匹だけではなくて。
「みてみて、俺が描いた絵みたいに子ガメと孫ガメが一緒にいるよ」
「ああ、壁に描いてくれてたね。こんなすぐに実物が見れるなんてな」
 それに、ウミガメだけではありません。
「トト、確かクラゲの風船持ってただろう? あそこに本物がいるよ」
 そうレジーナが指す方向には、トトがご機嫌に持っていた風船そっくりのまんまるクラゲが。
 そう言われて、トトはキョロキョロ。
 クラゲを見つければ、カポぁと口を開けて喜んでいます!
 そんなトトに瞳を細めた後、レジーナは改めて周囲を見回して。
「これが本物の海か……うつくしいね」
 ……このまま海に溶けても良いとすら思ってしまう。
 そう青の世界に紡ぎ落とせば。
 ギィースは彼女へと視線を向けて、首を小さく傾けて訊ねる。
「レジーナちゃんはあまり海には行かなかったの?」
 そして彼の問いに、レジーナは小さく頷いて返す。
「無い、のだと思う。去年あなたと一緒に行ったのが最初だよ」
 確かに海の底は静かで幻想的で、深く深く……溶けてしまってもいいって思う気持ちもわかる。
 ……けれど。
「レジーナちゃんが溶けて居なくなったら淋しいなぁ」
 ギィースはいつものように笑って、続ける。
「でも君が絵描いた海になら溺れてもいいかも!」
 ……絵にして助けてね! なんて。
 そう聞けば、レジーナも一緒に首を傾けながら笑んで。
「描いた海でギィースが溺れちゃったら困るなあ」
 一面の青にだって映えるその姿を見つめ、続ける。
 ……それに溺れるにしてはあなたは鮮やか過ぎる、って。
 でもこのまま溶けてしまったら、これから一緒に色々な楽しいところに行けないし。
 それに、ギィースは思うから。
「ふふっ、やっぱり来年もそれまた次の年も皆一緒に海に行きたいね」
「ン、だね。それじゃあ……はい」
 レジーナの彼に頷いて、そして差し出すのは小指。
 ――来年も再来年も、海に行けるように指切り、と。
 そして小指をしっかりと絡め合って。
「うん、指切りだね!」
 来年の楽しみな夏の約束を、指切りげんまん。
 でも、今年の夏だって、まだまだ一緒に楽しむつもりだから。 
「次は動物園でコアラを抱っこしたい!」
「コアラ!いいね見たい見たい。オーストラリアって言ったらコアラだよね」
 ここはオーストラリア、コアラはやはり外せません!
 そう、ふたりでコアラにはしゃいでいれば。
 レジーナは何だかいつもと様子が違う、バケツの中のトトとブラシを見遣って。
「……? トトもブラシもどうしたの」
 ギィースもぎゅうぎゅうのバケツへと目を向け、何かを言いたげなその声に耳を傾ければ。
「ん? ブラシちゃんとトトが自分達の方がふわふわで可愛いって訴えてる」
「えぇ、まさかの対抗心?」
 コアラへとメラメラ、ふわふわ対抗心を燃やしている二匹の姿が。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【水中適応】がLV5になった!
【友達催眠】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV4になった!
【能力値アップ】LV1が発生!

葉切・松露
紘希(g04512)
タミちゃん(g01941)
べレニくん(g05782)と
【遊び場】の4人で
(紘希にはタメ口、他の二人には〜です口調)

紘希と揃えたウミウシ柄の水着で準備運動。
ほんと綺麗な海ですよね、どんな生き物がいるのか楽しみです!
紘希も海に入るならしっかり準備運動しとくんだぞ。

おれも肉とか一応持ってきたけど、貝とかも採れると嬉しいですよね。
じゃ、おれたち行ってくるですよ!
シュノーケルと箱眼鏡を装備して、早速海に。
透明度の高い海には、珊瑚礁に負けじと色とりどりの魚たち。
あ、タコだ!銛持ってきたら良かったなぁ。
ナンヨウハギ!警戒心が強いから普段はこんな近くで見られないんだ。
どんな味がするんだろう、料理してみたいな。今なら普通に手掴みで捕れそうだ。

ベレニくんに呼ばれたら、楽しそうな紘希に目を細めつつ自分もまだ夢心地で海から上がって。
あ、任せっきりでごめんです!おれも料理手伝うですよ!
うん、キレイでしたよ!紘希がいっぱい描いてくれてたから、後でみんなで見ましょうね!

(アドリブ歓迎です)


不知火・紘希
タミちゃん(g01941)
まーくん(g03996)
べレニくん(g05782)
【遊び場】の4人で!

オーストラリアの海辺でいっぱい遊ぶよ!
水着は新しいウミウシさんモチーフのパーカと青いサーフパンツ
嬉しそうなべレニくんの様子に笑顔になるよ
ふふ、僕もこのメンバーで来るのは初めてだからわくわく。

サンゴ礁の海ってこんなにキレイなんだね!
できれば海の中をスケッチしたいな。
あ、一応お肉やお魚類、お野菜はもってきたよ!
タミちゃんに渡しておくね。バーベキューの準備お願いしますっ。
じゃあ、いってきます!(大きく手を振って)

泳ぎなれてるわけじゃないから、プロのまーくんについてくよ
うん、準備運動はばっちり。【水中適応】を使って泳いでいこう……あ! お魚さん!
これがサンゴ礁。色鮮やかだなぁ。まーくん珍しいものはある?
ナンヨウ……? えと、とりあえずスケッチしておくね。

浜辺で見つけたシーグラスはべレニくんに渡そうかな
呼ばれてる!ただいま、いっぱい海の中みてきたよ。
バーベキューしながら砂のお城とスケッチ鑑賞会しよう!


タタミ・ヤスマ
コウくん(g04512)
まーくん(g03996)
ベレニくん(g05782)
【遊び場】の皆と。

キラキラ……素敵な所だね。
ん、よいしょっと。

持ち込んできたビーチパラソルを砂浜に立てて、
近くに、組み立て式コンロを設置!これで、バーベキューを、する…!

ん、食材もらうね。
……それじゃあ、私はコンロを見てるから、いってらっしゃい…!
(二人を見送りつつ)……コウくん、後で、何が描けたか、見せてもらおうかな?
よし、ベレニくん、日陰、お願いしてもいいかな?

コウくんとまーくんが海にいってる間に、組み立てコンロに炭を入れて、っと。
灼光気の熱光を作って、炭に当てて着火。炭を入れてー
パタパタとうちわで風を送りこんでー
網をのせてー、食材をのせてー
……うん、これで、準備、完了。皆は……わ!大きな砂のお城!
ベレニくんが作ったの?うわ~、すごいや!あ、コウくん、まーくん!
ううん、大丈夫、でも、私、料理はそんなに得意じゃないから、
まーくん、バーベキュー、手伝ってもらってもいいかな?
海の中、キレイだった?……うん、楽しみ…!


ベレニ・ディーテ
こうきくん(g04512)
まつゆくん(g03996)
タタミちゃん(g01941)
【遊び場】の皆と。

海やぁ〜!

初めての海にウキウキが止まらない!しかも今日は【遊び場】のみんなと一緒なのでテンションが上がる。

これがグレートバリアリーフ...めっちゃでかいサンゴ礁や。気持ちええなーみんな。

コンロの準備をしてくれている近くで、砂影七宝で分身した自分にも手伝ってもらい砂浜に大きいお城を作り始めます。
城壁も作ってバーベキューのところに日影もつくっておこか
余裕があったらカンガルーとかコアラの像も作っておこ
後、食べ物に砂が入らない程度にコンロの準備のお手伝いもね。海には...入ったら溶けちゃうんかな?

そろそろええ匂いしてきたね。
こうきくんとまつゆくん呼んでくるわな


 暑い日がまだ続くとはいえ、新宿島の夏はもう終わりの時期に差し掛かっているけれど。
 でも……まだまだ、皆で過ごす夏は終わりません!
 ということで!
「オーストラリアの海辺でいっぱい遊ぶよ!」
 やって来たのは、最終人類史に奪還したばかりの地・オーストラリア。
 人々の帰還もまだ果たされておらず、復讐者としての仕事もあるのだけれど、事が起こるとしてもまだ先の時間のようだから。
 それまでは、不知火・紘希(幸福のリアライズペインター・g04512)の言う様に、折角だし目一杯海で遊ぼう! というわけだ。
 日常を全力で楽しむこと、それもディアボロスの力になるのだから!
 そして今回やって来たのは、広いオーストラリアの中で北に位置するケアンズ。
 そんなケアンズといえば。
「海やぁ〜!」
 ベレニ・ディーテ(あそび心あふれる鎖使い・g05782)の眼前には、どこまでも続きそうなほど広大な青い海!
 それに、ベレニがウキウキなのも無理はない。だってこれが、彼にとって初めての海なのだから!
 しかも今日は『遊び場』の皆と一緒。さらに嬉しくて、テンションも上がっちゃいます。
 それに、そんなベレニの嬉しそうな姿をみれば、紘希も笑顔になるし。
「ふふ、僕もこのメンバーで来るのは初めてだからわくわく」
 やっぱり皆で夏のひとときを楽しめると思うと、心躍ってしまう。
 それに海は海でも、目の前に広がる海は、新宿島のものとはまた違って。
「これがグレートバリアリーフ……めっちゃでかいサンゴ礁や」
 そうベレニがくるりと見回す海は、珊瑚礁の海。
 ここケアンズは、世界有数の珊瑚礁、グレートバリアリーフの入り口。
 ベレニの言葉に、紘希と葉切・松露(ハキリアリのきのこ農家・g03996)も頷いて。
「サンゴ礁の海ってこんなにキレイなんだね! できれば海の中をスケッチしたいな」
「ほんと綺麗な海ですよね、どんな生き物がいるのか楽しみです!」
 松露はそれから視線を移して、紘希へとこう言っておく。
「紘希も海に入るならしっかり準備運動しとくんだぞ」
 そして準備運動を始める松露と紘希の水着は、先日新調したばかりの、ふたり揃えたウミウシさんモチーフ。
 紘希はウミウシさんモチーフの触覚付きパーカに青いサーフパンツ。
 松露は海のような青の上着に、ウミウシのようにカラフルな水色を貴重とした水着で。
 並んでふたりが準備運動をしている間に。
「キラキラ……素敵な所だね」
 ……ん、よいしょっと、と。
 タタミ・ヤスマ(幼幻弱視竜・g01941)が砂浜に立てたのは、ビーチパラソル。
 そしてその近くに、組み立て式コンロを設置して。
「これで、バーベキューを、する……!」
 始めるのは、やはり夏の海といえばこれ、バーベキューの準備!
「あ、一応お肉やお魚類、お野菜はもってきたよ! タミちゃんに渡しておくね。バーベキューの準備お願いしますっ」
「ん、食材もらうね」
「おれも肉とか一応持ってきたけど、貝とかも採れると嬉しいですよね」
 紘希と松露は、持参した食材をタタミに託してから。
「じゃ、おれたち行ってくるですよ!」
「じゃあ、いってきます!」
「……それじゃあ、私はコンロを見てるから、いってらっしゃい……!」
 準備運動をきっちりと終え、大きく手を振って、いざ海中探索へと向かう紘希と松露のふたりをタタミは見送って。
「……コウくん、後で、何が描けたか、見せてもらおうかな?」
 海の中をスケッチしたいと言っていた彼の言葉を思い出し、そう期待しながらも。
 コンロの準備をしつつ、こうお願いを。
「よし、ベレニくん、日陰、お願いしてもいいかな?」
 砂影七宝で分身した自分にも手伝ってもらいながら、砂浜に大きいお城を作り始めたベレニに。
 そしてコンロの準備をしてくれている近くで。
「バーベキューのところに日影もつくっておこか」
 ベレニが砂のお城と一緒に作らんとするのは、日影ができるほどの高い砂の城壁。
 そんなふたりがバーベキューの準備をしている間に。
 海の中にざぶんと潜っていく、松露と紘希。
 シュノーケルと箱眼鏡を装備して、早速海に入れば……眼前に飛び込んでくるのは。
 透明度の高い海に、珊瑚礁に負けじと色とりどりの魚たち。
(「うん、準備運動はばっちり」)
 砂浜でしっかりと準備運動はしたから。
 紘希は泳ぎなれているわけではないけれど、プロの松露についていきつつ。
 水中適応を使って泳いでいれば。
「……あ! お魚さん!」
 帰還はまだだから、動きは止まったままだけれど……色鮮やかな魚の群れを見つけて。
 くるりと周囲を見回してみれば、改めて思う。
 ……これがサンゴ礁。色鮮やかだなぁ、って。
 そんな紘希にとっては、見るもの全てが珍しいものだけれど。
「あ、タコだ! 銛持ってきたら良かったなぁ」
「まーくん珍しいものはある?」
 プロの松露にそう聞いてみれば。
 彼が指したのは、鮮やかな青と黄色の彩りの魚。
「ナンヨウハギ! 警戒心が強いから普段はこんな近くで見られないんだ」
「ナンヨウ……? えと、とりあえずスケッチしておくね」
 紘希にとって、ナンヨウハギは初めて見るし初めて聞く魚だけれど。
 その鮮やかな色は、スケッチすればきっと映えること間違いなし。
 そして、目の前で止まっているナンヨウハギをじいと見つめる松露は。
「どんな味がするんだろう、料理してみたいな」
 ……今なら普通に手掴みで捕れそうだ、なんて。
 どんな味がして、どんなキノコと一緒に料理すれば合いそうか、などなど。
 特級厨師でお弁当やさんをしている彼にとっては、やはりその味は気になるところ……!
 そう色々なものを見ては泳いで、時の止まった不思議で美しい海を、楽しく冒険してみる。
 そんなふたりが海の中を探索している間に、バーベキューの準備も順調。
「組み立てコンロに炭を入れて、っと」
 タタミは灼光気の熱光を作って、炭に当てて着火して。
「炭を入れてーパタパタとうちわで風を送りこんでー。網をのせてー、食材をのせてー」
 ……うん、これで、準備、完了。
 そう、こくりとひとつ頷いて満足気。
 そして大きな城と日陰になる城壁を完成させたベレニも、砂浜で引き続き着々と作業を進めて。
「カンガルーとかコアラの像も作っておこ」
 オーストラリアらしい砂の動物達も仲間入り。
 その後、食べ物に砂が入らない程度にコンロの準備のお手伝いもして。
(「海には……入ったら溶けちゃうんかな?」)
 そう思いつつも、ふとその顔を上げる。
「そろそろええ匂いしてきたね」
 食材を焼き始めたタタミの方へと視線を向けて。
 それから、皆で焼き立て熱々の一番美味しい頃合いで食べられるように。
「こうきくんとまつゆくん呼んでくるわな」
 丁度浜辺に上がってきたふたりを呼びにいくことに。
 そして紘希はふと砂浜に光るものを見つけ、そっと手を伸ばし拾ってみて。
 松露はそんな楽しそうな紘希の様子に目を細めつつ、海から上がった後もやっぱりまだ夢心地。
 それから紘希は、自分達を呼びに来てくれたべレニの声に気付いて。
「呼ばれてる! ただいま、いっぱい海の中みてきたよ。はい、このシーグラス、べレニくんにあげるね!」
「……シーグラス? めっちゃきれいやあ〜ありがとう!」
 先程拾ったものを手渡す。海が初めてな彼に、海が運んでくれたキラキラのお土産を。
 そしてタタミも作業がひと段落して、皆のいる方へと視線を向けてみれば。
「皆は……わ! 大きな砂のお城!」
 砂浜にどどんと建てられている大きなお城に瞳をぱちり。
「ベレニくんが作ったの? うわ~、すごいや! あ、コウくん、まーくん!」
 戻って来た彼らに、そう声を掛ければ。
「あ、任せっきりでごめんです! おれも料理手伝うですよ!」
「ううん、大丈夫、でも、私、料理はそんなに得意じゃないから、まーくん、バーベキュー、手伝ってもらってもいいかな?」
 今度は松露と一緒に、食材を焼いていくことにして。
「海の中、キレイだった?」
 そう料理しながら、海の中を探索してきたふたりに訊いてみれば。
「うん、キレイでしたよ! 紘希がいっぱい描いてくれてたから、後でみんなで見ましょうね!」
「バーベキューしながら砂のお城とスケッチ鑑賞会しよう!」
「うんうん、楽しみやー!」
 夏の海をまだまだみんなで、美味しく楽しく――存分にいっぱい、満喫します!
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【アイテムポケット】がLV3になった!
【水中適応】がLV7になった!
【防衛ライン】がLV2になった!
効果2【先行率アップ】がLV2になった!
【ダブル】がLV5になった!
【ガードアップ】がLV5になった!

グリブイユ・ノラ
【猫の集会】3人

お、オーストラリアの動物さんと遊んだ後に……海辺を散歩するで……予定です
服は……水着コンテストで仕立ててもらった魚柄の水着に……上から何かを着て……後で着替えやすいように工夫します

動物園では……迷子にならないように……気を付けないといけません、ね……
歳下、だけど……ニーニさんだって……しっかりしてるし……

カンガルーにコアラ……実物を見るのは初めてです……彼等の嫌がらないように……撫でたり、抱っこしたり……
……毛とか爪の欠片……錬金術の材料に使えないかなと考えが過って頭を振る
クロさん(玄槻さん)は……博識だし……色々聞いてみようかな……

相棒のぎょろ目ちゃんさんは……マイペースで……僕より動物や二人のサーヴァントが気になるみたいです……

ぼ、僕は……濡れるのが嫌いなので……海辺を散歩する時は注意、します
で、でも……透き通った水中に見える魚は気になるので……そっと、驚かせないように覗き込みます
……お、押さないでくださいね……フリじゃない、ですから……!!


ニーニ・ニニ
【猫の集会】

オーストラリアは、海も綺麗で色々な動物がいると聞きましたので。
皆で動物園に行って、海にも行っちゃう欲張り観光ツアーなのですよ!

まずは動物園に。はぐれないように、玄槻とグリブイユにしっかりついて行きますね。
わぁ!きらきらカラフルな鳥さんがいっぱいなのです!
あっちにはカンガルーやコアラがいますよ!
そーっと触ってみるくらいなら、大丈夫でしょうか?
ふわふわ、ぬくぬく、可愛いのです。
…コアラはママと一緒にいるので、ちょっとだけ羨ましい気持ちになったのは内緒なのです。

動物園を満喫したら、水着に着替えて海辺をお散歩です。
ペペンはギョロ目ちゃんや戟と遊んでくると良いですよ。遠くまで行ったらだめですからね?
……むむ?グリブイユは海を覗き込んで、どうしましたか?
もしかして、お魚さん居たですか?ぼくも見たいでーす!(ダッシュで駆け寄る)


殊雅・玄槻
【猫の集会】

2023水着で参ります
海辺以外は中に軽くシャツでも着て行動を

動物園は良ければ迷わぬように
宜しければ私が先行しますよ
グリブイユ君もニーニ嬢も力を抜いて楽しみましょう

流石オーストラリア
見たことの無いばかりの動物がたくさんですね
こら、戟
私のメガネを持っていくのはやめなさい
……まあ、伊達なので困りはしないのですが

カンガルーにコアラ、ふふ有名な人気者達から
モモンガやインコ、ワニも居ると
触れれる相手にはマナーと思いやりを持って
彼らの時間が再び動き始める日が楽しみになりますね
グリブイユ君、質問ですか?
私で分かる範囲ならば幾らでもどうぞですよ

動物園に想いを馳せたら次は海辺へと
中のシャツは仕舞って
戟はもうすっかりペペンさんやギョロ目ちゃんの中で楽しそうですね
グリブイユ君は濡れたくない、と
では波には少し気をつけて下さいね?
押すなんて無粋なことは致しません
それよりもお二人とも、あそこに魚が綺麗に見えますよ

澄んだ水面を指させば矢張り時間は止まっているけれど
世界を切り取った様で私は素敵だと思うのです


 パラドクストレインの行き先は、奪還したばかりのオーストラリア。
 新宿島とは季節が反対の南半球にあるけれど、オーストラリアはとても広大だから。
 今回訪れたケアンズはオーストラリアの北に位置していて、今の時期でも海を楽しめるというし。
「オーストラリアは、海も綺麗で色々な動物がいると聞きましたので。皆で動物園に行って、海にも行っちゃう欲張り観光ツアーなのですよ!」
 ニーニ・ニニ(雪陽の子猫・g08923)も新宿島で聞いた通り、日本ではなかなか見られない動物だって、沢山いるみたいだから。
 海も動物園も両方、折角だから楽しみます!
 そして、これからの予定は。
「お、オーストラリアの動物さんと遊んだ後に……海辺を散歩するで……予定です」
 そう改めて確認するように紡いだグリブイユ・ノラ(マヌケな・g08943)が纏うのは、先日仕立てて貰った魚柄の水着。
 まだ帰還は完了していないため、現地の人たちはいないから、水着の上から何かを着て、後で着替えやすいように工夫しつつ移動するつもりで。
 殊雅・玄槻(月猫遊戯・g09873)も同じく、新調したばかりの和を思わせる水着と羽織に、まずは軽く中にシャツを着て。
 ふたりに先行して向かうのは、ケアンズの街にある動物園。
 現地の人たちはいないとはいえ、迷ってしまわないように。
(「はぐれないように、玄槻とグリブイユにしっかりついて行きますね」)
(「動物園では……迷子にならないように……気を付けないといけません、ね……歳下、だけど……ニーニさんだって……しっかりしてるし……」)
 玄槻に、しっかりとついて行くニーニとグリブイユ。
 そんなふたりに、玄槻は目を向けて。
「グリブイユ君もニーニ嬢も力を抜いて楽しみましょう」
 そう声を掛けながら、ふたりとともに到着した動物園をいざ楽しむことに。
 まずは、熱帯雨林のような展示室。
「わぁ! きらきらカラフルな鳥さんがいっぱいなのです!」
 帰還前だから動きこそ止めているけれど、鮮やかで珍しい鳥の姿を眺めたり。
「あっちにはカンガルーやコアラがいますよ!」
「カンガルーにコアラ……実物を見るのは初めてです……」
「流石オーストラリア、見たことの無いばかりの動物がたくさんですね」
 やはりオーストラリアといえばな、コアラやカンガルーも発見!
 そして……ぴょんっと。
「こら、戟。私のメガネを持っていくのはやめなさい」
 眼鏡を取っていった戟に、玄槻は視線を向けつつ続ける。
 ……まあ、伊達なので困りはしないのですが、と。
 それから改めて、動物たちを見てみれば。
「カンガルーにコアラ、ふふ有名な人気者達から、モモンガやインコ、ワニも居ると」
 新宿島の動物園にいるのとはまた違った動物達をふたりと共に順に眺めてみて。
 やって来たのは、コアラのふれあいコーナー。
 そこにいるのは、木の上で動きを止めているコアラの親子。
 そんな親子は木から落ちそうな位置にいるから、そうっと少しだけ移動してあげるのも兼ねつつ。
「そーっと触ってみるくらいなら、大丈夫でしょうか?」
「……彼等の嫌がらないように……」
 ニーニとグリブイユは、そうっとコアラを撫でたり、抱っこしてみて。
「彼らの時間が再び動き始める日が楽しみになりますね」
 玄槻もマナーと思いやりを持って、ちょっとだけ触らせて貰って楽しむことに。
 そんなコアラをなでなでしてあげながらも、グリブイユはふと思う。
(「……毛とか爪の欠片……錬金術の材料に使えないかな」)
 けれどそんな過ぎった考えに、ふるふると頭を振ってから。
(「クロさんは……博識だし……色々聞いてみようかな……」)
 玄槻へとちらり目を向けて。
「クロさん……聞いてもいいでしょうか……?」
「グリブイユ君、質問ですか?」
 そうそろりと言った彼に、玄槻は頷いて返す。
 ……私で分かる範囲ならば幾らでもどうぞですよ、と。
 それからニーニは、コアラを優しくなでなでもふもふしながらも。
「ふわふわ、ぬくぬく、可愛いのです」
 ちょっぴりだけ、羨ましい気持ちになる。
 内緒だけれど……コアラはママと一緒にいるから。
 そして、ぴょこんと跳ねる相棒を見つめつつ。
(「ぎょろ目ちゃんさんは……マイペースで……僕より動物や二人のサーヴァントが気になるみたいです……」)
 そう思うグリブイユであった。
 それから、動物園に想いを馳せたら――次は海辺へと。
 再びふたりを先導しつつ、海辺へ到着すれば玄槻は中のシャツは仕舞って。
 微笑まし気に、天満月懐く琥珀の瞳を細める。
「戟はもうすっかりペペンさんやギョロ目ちゃんの中で楽しそうですね」
「ペペンはギョロ目ちゃんや戟と遊んでくると良いですよ。遠くまで行ったらだめですからね?」
 ニーニも動物園を満喫した後、水着に着替えてペペンを送り出しつつ、海辺をお散歩して。
「ぼ、僕は……濡れるのが嫌いなので……」
「グリブイユ君は濡れたくない、と。では波には少し気をつけて下さいね?」
 グリブイユの言葉に、玄槻はそう声をかけておく。
 いきなりざぶんと大きめの波がくることもあるから。
 そして注意しつつ散歩しながらも。
(「で、でも……透き通った水中に見える魚は気になるので……そっと、驚かせないように……」)
 濡れないように、そうっと海の中を覗き込んでみるグリブイユ。
「……むむ? グリブイユは海を覗き込んで、どうしましたか?」
 そんな彼の姿に、ニーニはこてりと首を傾けてから。
「もしかして、お魚さん居たですか? ぼくも見たいでーす!」
「……お、押さないでくださいね……フリじゃない、ですから……!」
 ダッシュで駆け寄ってくる彼女に、グリブイユはそう慌てて言って。
「押すなんて無粋なことは致しません。それよりもお二人とも、あそこに魚が綺麗に見えますよ」
 玄槻の指す場所をそうっと見てみれば――青を彩るのは、珊瑚礁から覗くカラフルな魚の群れ。
 そして海の中に棲む生き物達も、先程観た動物園の動物と同じ様に、今はまだ動くことはなくて。
 でも、ふたりとともに海の中を眺めながら、だからこそ、玄槻はこう紡ぐのだった。
 指した澄んだ水面は、やはり時間は止まっているけれど。
 ――世界を切り取った様で私は素敵だと思うのです、と。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【アイテムポケット】がLV4になった!
【飛翔】がLV2になった!
【猫変身】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】がLV3になった!
【グロリアス】がLV2になった!
【ダブル】がLV6になった!

椿野・燕
アミさん(g00467)と

グレートバリアリーフでダイビング、ですか
オーストリアもダイビングも初めてです
楽しみですね

アミさんは水着を新調したようで
海で見たらさぞかし綺麗なことでしょう
ダイビングそっちのけにならないようにしなくては

アミさんと手を繋いで海の中へ
離れないように気を付けないといけませんね

透明度の高い、美しい海
それに多種多様の魚たち
おやサメですか
知ってますか?この辺りはサメに襲われる事故も多かったそうですよ
こうして止まってなければ私達も襲われてたかもしれません
他にもサメと言えばですね、と蘊蓄を挟みつつ

む、メガネモチノウオですか
あちらにはウミガメが
初心者の私達だけでも色んな魚が見れますね
時間一杯オーストラリアの海を楽しんで

時間を切り取ったような美しい風景でした
次に来る時は動いてる姿を見れるようにしたいなと思いますね
良い体験でした、また来ましょう

美しい珊瑚を折らないように気を付けて
私も泳ぎは得意では有りませんね
アミさんが居なければ見れませんでしたよ

アドリブ、連携歓迎


シャルロット・アミ
椿野さん(g02761)と

【水中適応】を持ってグレートバリアリーフへ
椿野さんも私もダイビングは初めて
その分、とても楽しみ

椿野さんに水着を見ていただくわ
頑張って新調した水着だから少し照れくさく

早速椿野さんと手を繋ぎ、潜っていくわ
モラさんは頭の上にしっかり捕まっていてね?
「もきゅ!」

青い海と珊瑚の海
色鮮やかな熱帯魚
あ、サメもいるわ
こうして近くで見ると大きいわね
(わくわくと椿野さんを見て)
椿野さんはサメについても詳しいのね、さすがだわ

あのお魚は有名なナポレオンフィッシュさんね
まさかこの目でこうして見られるなんて
ウミガメも泳いでいる優雅な姿で止まっている
本当に、綺麗で夢のような世界

この世界が私たちのもとへ戻ってくるのは
本当に幸せなこと
思うところも多かったけれども
こうして美しい海を見れば…やっぱり幸せ

熱帯魚たちにはできるだけ触らないように
私ね、本当は泳げないの
だから、椿野さんとこうして見られてよかったわ

アドリブ、連携歓迎です


 辿り着いた地は、最終人類史へと奪還を果たしたオーストラリアの地。
 そんなオーストラリアは広大であるけれど、その中でも今回訪れたのは、北に位置するケアンズ。
 そしてケアンズといえば、世界有数の珊瑚礁であるグレートバリアリーフの入り口。
 ということで、椿野・燕(詭弁家・g02761)とシャルロット・アミ(金糸雀の夢・g00467)が今回一緒に楽しむのは。
「グレートバリアリーフでダイビング、ですか」
 そう、珊瑚礁の海へと潜って海の中を堪能するダイビング。
「オーストリアもダイビングも初めてです。楽しみですね」
「椿野さんも私もダイビングは初めてだから、その分、とても楽しみ」
 ふたりともダイビングは初めてではあるけれど。
 最終人類史ゆえに、最大限に水中適応などの効果が発動できるから溺れることはないだろうし。
 何より、ふたり一緒に初めてを楽しめることが、とても嬉しくて楽しみ。
 それから燕は、隣を歩む彼女の姿を見遣って告げる。
「水着、アミさんによく似合っています。とても綺麗です」
 いや、彼女が水着を新調したことは聞いていたし、海で見たらさぞかし綺麗なことでしょうと、そう思っていたけれど。
 散りばめられた海を思わせるアクセサリーとロングパレオの塔景観溢れるサマードレス風で、その姿はまるで人魚姫のようで。
 ……ダイビングそっちのけにならないようにしなくては、なんて紡ぐ彼に、シャルロットは少し照れくさくなるけれど。
 でも、頑張って新調した水着だし、彼に見て欲しかったから。
 それからふたり、手と手を確り繋いで。
「離れないように気を付けないといけませんね」
「モラさんは頭の上にしっかり捕まっていてね?」
「もきゅ!」
 モラさんもちょこんと、頭の上にスタンバイオッケー。
 早速、海の中へ。
 そしていざ潜れば……一瞬にして大きく変わる、広大な風景。
 透明度の高い、美しい海。そしてそんな海を彩るのは、多種多様の魚たち。
 青い海と珊瑚の海、色鮮やかな熱帯魚……そして。
「あ、サメもいるわ。こうして近くで見ると大きいわね」
 シャルロットが見つけたのは、時間が止まった状態で動かないサメの姿。
 そしてそんなサメを眺めた後、それからわくわくと彼を見れば。
「おやサメですか」
 彼女の視線を追ってそう見遣る燕は満を持して口にする――知ってますか? と。
「この辺りはサメに襲われる事故も多かったそうですよ。こうして止まってなければ私達も襲われてたかもしれません」
 それから自分を見つめる彼女に、話を続ける。
「この辺りの沿岸は、世界最大級のサメの生息地でもあります。なんと約180種類ものサメが生息しているそうです。サメの鼻は人間の数万倍感知できるといわれています。ですが実は、サメのなかでも人間を襲うのは5種類ほどしかいません」
 他にもサメと言えばですね……と挟むのはそう、恒例の蘊蓄。
 そんな楽しそうに語る彼に、シャルロットは笑み宿しながらも頷きながら。
「椿野さんはサメについても詳しいのね、さすがだわ」
 沢山いっぱい、彼の話を幸せそうに聞きながら。
「あのお魚は有名なナポレオンフィッシュさんね。まさかこの目でこうして見られるなんて」
「む、メガネモチノウオですか。あちらにはウミガメが」
「ウミガメも泳いでいる優雅な姿で止まっている」
 ふたりで存分に、時間の止まった天然アクアリウムを眺めては楽しんで。
「初心者の私達だけでも色んな魚が見れますね」
 そう紡ぐ燕とオーストラリアの海を満喫しながら、シャルロットは彼と一緒に鮮やかな青を泳ぐ。
 ――本当に、綺麗で夢のような世界、って。
 それから、そろそろ日も落ちてきた頃。
「時間を切り取ったような美しい風景でした。次に来る時は動いてる姿を見れるようにしたいなと思いますね」
 燕の言葉に、シャルロットは素直に頷く。
(「この世界が私たちのもとへ戻ってくるのは、本当に幸せなこと」)
 思うところも多かったけれど、でも。
 ――こうして美しい海を見れば……やっぱり幸せ、って。
「良い体験でした、また来ましょう」
 そう、また楽しみな約束も交わし合って。
 それから、美しい珊瑚を折らないように気を付けつつ、熱帯魚たちにはできるだけ触らないようにしながらも。
 ふたりはダイビングの最後に。
「私ね、本当は泳げないの」
「私も泳ぎは得意では有りませんね」
 ふたり仲良く、一緒にそうカミングアウトを。
「だから、椿野さんとこうして見られてよかったわ」
「アミさんが居なければ見れませんでしたよ」
 そう逸れないようにしっかりと、手と手を繋いで。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【プラチナチケット】LV1が発生!
【水中適応】がLV8になった!
効果2【ダメージアップ】がLV6になった!
【ダブル】がLV7になった!

神刀・総二
莉緒(g04388)と同伴
2023水着着用(左足アンクレットお揃い)

水着も新調したからな
海に行かないともったいないな

着替え終わったら
莉緒の手を取って二人で海の中へ

透明度が高いからか海面から差し込む光が
凄く綺麗で

全く動かない魚を見るのは不思議な光景だな
ジオラマの中にいるみたいな感覚で

もし音も聞こえなかったら二人で時間の止まった世界にいると勘違いしそうだ

そうだな、帰還が終わればまた見に来ようか
もちろん二人で

オーストラリアはサメとかクジラが沢山いるんだったか
それじゃあ探してみるか

熱帯魚の群れを眺めたり
ナポレオンフィッシュに楽しそうにはしゃぐ莉緒を
和やかに眺めつつ

少し深い場所へ潜ってクジラ探し
あとサメもみたいから一緒に探してみて

見つければ莉緒を呼びに戻って

次来た時は、クジラと一緒に泳ぐとかもいいかもな……あとサメも

海から出た後は、二人で海岸線を散策しながらシーグラス探し

磨けば綺麗になるけど
拾った時の自然な状態の方が、記念にはいいかもしれないな


如月・莉緒
総二さん(g06384)と
2023水着着用(左足アンクレットお揃い)

せっかくの水着なんだもん
やっぱ、海行かなきゃじゃない?

一緒に買いに行った白い水着に着替えて
【水中適応】で向かうのは天然のアクアリウムだと聞いた海の中

わぁー…みんな止まってるけどめちゃくちゃ綺麗だね

まるでアクアリウムが描かれた絵画の中を歩いているような、水族館での水中トンネルとはやっぱり違っていて

無事に帰還が終わって、また見に来れたら
その時も総二さんと来たいなぁ

なんて言ってみるけど、すぐに

あ、そうだ!
ミンククジラ見たかったんだ!
総二さんも探すの手伝って!!

と照れ隠しに話題を変えて

熱帯魚いっぱいいて可愛いなぁ
あ、あれってナポレオンフィッシュ!?
顔…顔が、なんか凄い…

色んな魚たちを見てはしゃいで

その後、ミンククジラも無事に発見

クジラやサメと一緒に泳げるの!?

なんて驚きながらも楽しみが増えて

海から出た後、浜辺でシーグラス探し

そうだね。記念になるし、いっぱい集まったらフォトフレームとか作って写真飾りたいな

もちろん、二人の写真を、と


 新宿島の夏は終わりに差し掛かっているけれど……でも。
「せっかくの水着なんだもん。やっぱ、海行かなきゃじゃない?」
「水着も新調したからな。海に行かないともったいないな」
 そう早速、如月・莉緒(恋愛至上主義・g04388)と神刀・総二(闘神・g06384)が着替えるのは、先日新調したばかりの水着。
 一緒に買いに行って同じ仕立て屋にお願いした、白に淡い青が夏らしいお揃い水着。
 ふたりがやってきたのは、最終人類史に奪還したばかりのオーストラリアのケアンズ。
 そして水中適応を使って向かうは、世界有数の珊瑚礁の海の中。
 いつものように手と手をしっかりと繋いで……天然のアクアリウムだと聞いた、鮮やかな青の世界へ。
 潜った海の中は、水面からキラキラと輝きが降っていて。 
 透明度が高いからか、海面から差し込む光が凄く綺麗で。
「わぁー……みんな止まってるけどめちゃくちゃ綺麗だね」
「全く動かない魚を見るのは不思議な光景だな」
 莉緒の言葉に頷きながら、総二は思う。
 ……ジオラマの中にいるみたいな感覚だ、と。
 そして莉緒も、くるりと周囲を見回せば思う。
 まるでアクアリウムが描かれた絵画の中を歩いているような海底散歩は、水族館での水中トンネルとはやっぱり違っていると。
「もし音も聞こえなかったら二人で時間の止まった世界にいると勘違いしそうだ」
 それから、そう紡ぐ隣を彼を見上げ、莉緒はこう言ってみるけれど。
「無事に帰還が終わって、また見に来れたら、その時も総二さんと来たいなぁ」
「そうだな、帰還が終わればまた見に来ようか」
 ……もちろん二人で、と。
 そう視線と言葉を返されれば、すぐに。
「あ、そうだ! ミンククジラ見たかったんだ! 総二さんも探すの手伝って!!」
 咄嗟にそう変えた話題は、擽ったくなった照れ隠し。
 そんな彼女の様子にも気付かずに。
「オーストラリアはサメとかクジラが沢山いるんだったか。それじゃあ探してみるか」
 総二は言って、和やかに眺める。
「熱帯魚いっぱいいて可愛いなぁ。あ、あれってナポレオンフィッシュ!? 顔……顔が、なんか凄い……」
 色んな魚たちやナポレオンフィッシュを楽しそうに見てははしゃぐ、隣の莉緒を。
 それから、少し深い場所へ潜ってクジラを探しに。あとサメもみたいからと一緒に探してみれば。
「莉緒、あそこにいるのがそうじゃないか?」
「あっ、ほんとだ!」
 ミンククジラも無事に発見!
 そんな海の中で止まっているその姿をじっくりとふたりで眺めながら。
「次来た時は、クジラと一緒に泳ぐとかもいいかもな……あとサメも」
「クジラやサメと一緒に泳げるの!?」
 莉緒は彼の言葉に瞳をぱちりと驚きながらも、楽しみがまた増えて。
 存分に天然アクアリウムを満喫して、海から上がれば……次は、二人で海岸線を散策しながらシーグラス探し。
「磨けば綺麗になるけど、拾った時の自然な状態の方が、記念にはいいかもしれないな」
 ひとつ、海が運んでくれた彩りを手にし、総二が言えば。
 莉緒も並んでしゃがんで、一緒に探しながらも紡ぐ。
「そうだね。記念になるし、いっぱい集まったらフォトフレームとか作って写真飾りたいな」
 そんな海色のフォトフレームに飾るのは、そう――勿論、二人の写真。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【水中適応】がLV10になった!
効果2【ガードアップ】がLV6になった!
【ダブル】がLV8になった!

瀬良・要
◆暁降


今年は《七曜の戦》でなかなか遊んだり出来なかったかんなァ
けどそン代わり、オーストラリア観光ができるってのはでかい成果よなァ♪
俺らふたりも1周年、ハネムーン気分で海楽しむっきゃねェだろ!

早速海の中の天然アクアリウムに……って、ぇ? イルカ変身?
あァ、そういやイルカなれるんだっけか
何か人じゃねェ体って変な気分だが……確かに泳ぎはこっちのが楽っぽいな?

目的地に着けば【水中適応】を使用
変身を解いてふたりでゆっくり泳ぎながら景色を堪能
やっぱ、守っていかねェとなァ……
綺麗な景色を見れば、不意に相手を見た時お互い視線が合って、笑ってみたり
広がる珊瑚礁は物凄く壮観で、美麗で、思わず見惚れてしまう
そういえば、薬指のこの指輪も……

日が暮れれば締めは手持ち花火
打ち上げもいいけど、手持ちもいいよな、これはこれで趣きあって
見目も綺麗で好きだけど、この火薬の匂いも

花火をやると夏が終わるって感じる
去年もこんな感じだったかな……
けど、俺にとっては最高のハネムーンってな
最後の線香花火がぽとりと落ちたら、ふたりの時間


シャナオウ・ナラシャ
◆暁降
 
去年は水辺の近くのグランピングで過ごしたが
今年は七曜の戦だなんだかんだでゆっくり出来なかった
それに、今年は俺たちにとっても初記念日でプチハネムーンな気分で過ごしたいな…

イルカ変身でグレートバリアリーフまで泳いで跳ねてなんて爽快!
目的地に着けば変身を解いて水中適応で天然のアクアリウムを堪能
 
止まっている魚を見ながら…本物なんだよなこれ
掌の世界とかではなく…思わず要を顔を見る
カラフルな珊瑚礁の真上を手を繋ぎゆっくりと泳ぎながら見下ろす
まさに壮観
ふと、左手薬指に視線を向ける
錬金術で加工して創った珊瑚の指環だ


花火?去年の秋祭りの時に見た夜空に咲く花のことか?
今年も見れるのか…アレは綺麗だったなぁ

花火と聞いて打ち上げ花火の事だろうと思っていたが
手持ちの花火を見せられて首を傾げる
えっ、これも花火なのか?と驚愕しつつも
やり方を教わりながらおっかなびっくりの初体験

最後の〆は此れだろ
と言わんばかりに渡された線香花火に魅せられながら火種が落ちるその瞬間を見つめ
あっ、と呟いては自然と要の目とかちあって


 2023年の夏は、まさに怒涛であって。
「今年は《七曜の戦》でなかなか遊んだり出来なかったかんなァ」
「去年は水辺の近くのグランピングで過ごしたが、今年は七曜の戦だなんだかんだでゆっくり出来なかった」
 大きな戦が連日に渡り行われ、様々な時代や場所を駆け巡り、遊びどころではなかったが。
「けどそン代わり、オーストラリア観光ができるってのはでかい成果よなァ♪」
 瀬良・要(死は我が踊り手・g00797)とシャナオウ・ナラシャ(『-紗那皇-』・g02191)がやって来たのはそう、オーストラリア。
 先の戦争で勝利をおさめ、最終人類史に奪還した地である。
 そして、敵の気配もあるものの、人々の帰還準備や慌ただしかった日々の疲れを癒し楽しむために。
 特にまだ事が起こっていない間、折角だからこのオーストラリアを観光しよう、というわけであるが。
 ふたりにとって今回はまた、特別な記念旅行である。
「今年は俺たちにとっても初記念日でプチハネムーンな気分で過ごしたいな……」
「俺らふたりも1周年、ハネムーン気分で海楽しむっきゃねェだろ!」
 そう、1周年となる初めての記念日。ハネムーン気分で目一杯ふたりの時間を満喫するつもり。
 そんなハネムーンのような旅行に、オーストラリアはぴったり。
 しかも訪れたのは、世界有数の珊瑚礁がみられるグレートバリアリーフの入り口と言われている街、ケアンズであるから。
 まず早速ふたりが向かうのはやはり海の中、天然アクアリウムにいざ出発! なのだけれど。
「……って、ぇ? イルカ変身? あァ、そういやイルカなれるんだっけか」
 沖の珊瑚礁へと目指して、ふたりが変身するのはそう、イルカ。
「何か人じゃねェ体って変な気分だが……確かに泳ぎはこっちのが楽っぽいな?」
 広大な青い海だって、ふたり並んで沖まで一緒に。
 すいすい泳いだり、たまには水飛沫を上げて海上へと飛び跳ねたりしてみれば、気分も爽快!
 そして楽しく移動し辿り着いたなら、変身を解いて。
 今度は水中適応を使って、珊瑚礁の海……天然アクアリウムを堪能するべく潜っていく。
 深い青の世界は、静かで鮮やかで、様々な生命が息づいている。
 けれど帰還が果たされていない今それらは、刻逆の時の状態のまま、動きを止めていて。
「……本物なんだよなこれ」
 シャナオウはふと青の世界の只中で見つめる。
「やっぱ、守っていかねェとなァ……」
 掌の世界とかではなく……思わずそう紡いだ要を顔を。
 それから、色とりどりの珊瑚礁の真上を、手と手を繋いで、ゆっくりと泳ぎながら一緒に見下ろして。
 要はそんな綺麗な景色を見つつも、不意にすぐ隣にいるシャナオウを見れば。
 お互い視線がぱちりと合って、ふたり笑ってみたり。
 そして広がる珊瑚礁はまさに壮観、その美麗さに思わず見惚れてしまうけれど。
 青の世界を彩る珊瑚のいろを瞳に映し、要は互いに嵌めた円環とそれを重ねる。
 ――そういえば、薬指のこの指輪も……。
 それは、シャナオウだって同じで。
 ふと、左手薬指に視線を向ければ――煌めくは、錬金術で加工して創った珊瑚の指環。
 それから珊瑚礁の海をふたり存分に泳いで、日が暮れた頃。
「花火、打ち上げもいいけど、手持ちもいいよな、これはこれで趣きあって」
 ……見目も綺麗で好きだけど、この火薬の匂いも、なんて。
 そして花火と聞けば、シャナオウが思い出すのは去年のこと。
「花火? 去年の秋祭りの時に見た夜空に咲く花のことか?」
 今年も見れるのか……アレは綺麗だったなぁ、なんて。
 だから花火とは、打ち上げ花火の事だろうと思っていたのだけれど。
「えっ、これも花火なのか?」
 手持ちの花火を見せられ首を傾げた後、驚愕してしまう。
 そして要にやり方を教わりながらも、おっかなびっくりの手持ち花火の初体験。
 要はそれぞれの手元で弾ける光を見つめ、ふと思う。
(「花火をやると夏が終わるって感じる。去年もこんな感じだったかな……」)
 でも今日は、やっぱり特別だから。
「けど、俺にとっては最高のハネムーンってな」
 ……最後の締めはこれだろ、と言わんばかりに手渡したのは線香花火。
 火をつければ、パチパチ音を立てる小さな光に、シャナオウは魅せられていたけれど。
「あっ」
 ぽとり、火種が落ちるその瞬間を見て思わず声をあげて。
 顔を上げた刹那、自然とかち合う。自分の姿を映す要の瞳と。
 そんな夏のおわりのハネムーン、最後の線香花火がぽとりと落ちたら――そう、ふたりの時間。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【水中適応】がLV11になった!
【イルカ変身】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】がLV3になった!
【先行率アップ】がLV4になった!

捌碁・秋果
【秋逸】
帰還準備は戻ってきたひとが危なくないように手助けをしてあげるんです
火の元のチェックや、運転中の車があったら道路の端に移動してエンジンをきったり
折角戻っても事故にあったらかわいそうですもんね
ということで、火の元の確認ヨシ!
車も操作会得で動かしてエンジンをきっていきます

焚火台、キャンプとかで活躍するアレですね!
普段使わない道具を見るとちょっとわくわくします。これで料理するんだ…!

焼きマシュマロ…!?
かわい…とってもおいしそうですね!
(強面の伏見さんが焼きマシュマロしてるところを携帯端末でぱちり)

キャンプとか行かないんですね、意外
ナイフとライターさえあれば一週間くらい山籠もりできるのかと…

アイテムポケットからフライパンと食材を出す
食パンとベーコンと卵
まずは食パンを軽く焼いて皿にあける
それからベーコンと目玉焼きを焼いてパンの上へ。完成!
ふふっ、何かの映画で見たお料理です。これを外で食べて見たかったんですよね…!
目玉焼き、私も醤油です
ちなみに納豆には砂糖
でも今日は塩コショウでいただきます!


伏見・逸
【秋逸】(アドリブ歓迎)
実際のところ、何をしときゃいいのかね
(街を見回し若干戸惑う。周囲の様子や捌碁の説明でなるほどと納得)
火の元や電気周りを確認、事故や火災が起きないように物の位置を動かしたり、電源を切っておいたり
道路の状態も確認し、必要に応じ自動車を動かしてエンジンを切る等、事故が起きないようにしておく

後は腹ごしらえしとくか
焚火台で火を焚いて、持ち込んだ食材を焼く
…これな…焼くってなんかで見たんで…(そっと取り出されるマシュマロと串)

料理と呼べるようなもんは、どれだけやってねえかなあ
…焼くぐらいなら、まあ、なんとか
(飯を食うのが面倒でも、腹は減る。普段は不便なもんだと思ってるが
これはいつもよりなんというか、色鮮やかで……あっ焦げた)

実際にやった事はねえ気がするが、キャンプってのはこんな感じかね
…意外か?喧嘩ってのは大抵、人間相手にするもんだからな。熊相手に相撲とってるとでも思ったか

そういや目玉焼きって、何かける?(パンに乗せた目玉焼きに醤油かけつつ)
…納豆に、砂糖?やった事ねえなあ…


 最終人類史へと奪還したオーストラリアであるが、奪還したばかりで人々の帰還は果たされていない。
 なので、現地の人たちの姿が一切見られないのは勿論のこと。
 海中に潜って眺めた鮮やかな珊瑚礁の風景やそこに棲む海の生き物達も、刻逆の時間のまま止まっていた。
 だが、オーストラリアは人々を帰還させるに適した環境であるだろうということで。
 帰還の際の準備も、今回のディアボロスの任務のひとつであるが。
「実際のところ、何をしときゃいいのかね」
 人の姿が全くないケアンズの街を見回し若干戸惑いつつも、伏見・逸(死にぞこないの禍竜・g00248)がそう口にすれば。
 捌碁・秋果(見果てぬ秋・g06403)はこれからやることを告げる。
「帰還準備は戻ってきたひとが危なくないように手助けをしてあげるんです」
 そう、例えば、時間が動き出した際に火事にならないよう、火の元のチェックだとか。
 また、運転中の車があったら道路の端に移動してエンジンをきったりだとか。
「折角戻っても事故にあったらかわいそうですもんね」
 急に再び時間が動き出し、人々が戻ってきた時に事故が起きないように、事前に確認して未然に防ぐこともまた、復讐者の仕事である。
 逸も、周囲の様子や秋果の説明で、なるほどと納得して。
 まずは、飲食店などの火の元をチェック。
「火の元の確認ヨシ!」
 火の元と一緒に電気周りも確認しておいて。
 事故や火災が起きないように物の位置を動かしたり、電源を切っておいたりして回ってから。
 次は、街の道路の状態も見て回って。
 必要に応じ操作会得なども使用して、自動車を動かしてエンジンを切っていく。
 突然車が動き出して、事故が起きないようにと。
 そして帰還準備をおこなっていれば、お腹もすいてきたから。
「後は腹ごしらえしとくか」
 焚火台で火を焚き始める逸に、秋果は瞳をキラキラ。
「焚火台、キャンプとかで活躍するアレですね! 普段使わない道具を見るとちょっとわくわくします」
 そして、これで料理するんだ……! と具材を焼く逸を見れば。
 さらに瞳をぱちりと瞬かせ、見開く秋果。
「……これな……焼くってなんかで見たんで……」
 そう逸がそっと取り出して焼き始めたのは、ふわふわで甘々な――。
「焼きマシュマロ……!?」
 そう、マシュマロ串です!
 そんな、強面の逸が小さくゆらりと伏見っぽを揺らしながら、甘ーい焼きマシュマロをそっと焼く姿を見れば。
「かわい……とってもおいしそうですね!」
 秋果はすかさず、そのかわい……美味しそうにマシュマロを焼く彼を携帯端末でぱちり。
「料理と呼べるようなもんは、どれだけやってねえかなあ」
 ……焼くぐらいなら、まあ、なんとか、と。
 白のノーマルなものだけでなく、たまにピンクのハートのマシュマロも一緒の串に通しては焼きながら。
 逸はそう呟きを落としつつ、そっとハートマシュマロ串を炙りつつも思う。
 食事を摂るのが面倒でも、お腹は減るものであるし。普段は不便なもんだと思ってるが。
 じゅわり焼けていくマシュマロをじいと見つめながらも、逸は何だかいつもとは違うものを感じていて。
(「これはいつもよりなんというか、色鮮やかで……あっ焦げた」) 
 そんなかわい……うっかりな焦げマシュマロショットも、秋果は勿論逃さずにぱしゃり。
 この地にやってきたばかりの時は、色々と気にしたり考えてしまうことも多かったけれど。
「実際にやった事はねえ気がするが、キャンプってのはこんな感じかね」
 焦げたマシュマロに苦笑こそするが……悪い気は、不思議と全然しなくて。
 逸が密かに感じているのは、これまで心に彩られたことのない類の、鮮やかさ。
 そして、それはきっと。
「キャンプとか行かないんですね、意外。ナイフとライターさえあれば一週間くらい山籠もりできるのかと……」
「……意外か? 喧嘩ってのは大抵、人間相手にするもんだからな。熊相手に相撲とってるとでも思ったか」
 ひとりで例え山籠もりしたとしても、こうは感じなかっただろうことは、何となくわかるのだった。
 そして秋果も、彼に続いて料理をすることに。
 アイテムポケットから取り出したのは、フライパンと食材――食パンとベーコンと卵。
 まずは食パンを軽く焼いて皿にあけ、それからベーコンと目玉焼きをじゅうっと焼いて、パンの上へ。
 そうすれば――完成!
「ふふっ、何かの映画で見たお料理です。これを外で食べて見たかったんですよね……!」
 解放感ある外で、焚火台で焼くいわゆるキャンプ飯に、秋果はわくわく。
 そして逸はふとそんな彼女にこう訊いてみるのだった。
「そういや目玉焼きって、何かける?」
 目玉焼きにかけるものが何派なのかを。
 パンに乗せた目玉焼きに醤油かけつつも。
 それから向けられた問いに、秋果は答える。
「目玉焼き、私も醤油です。ちなみに納豆には砂糖」
 目玉焼きは醤油派、そして納豆は砂糖派です……?
「……納豆に、砂糖? やった事ねえなあ……」
 じゃあ納豆に、同じように甘いマシュマロをのせてみるのもありなんだろうか……などと首を小さく傾ける逸を後目に。
「でも今日は塩コショウでいただきます!」
 秋果は今回は、シンプルに塩コショウでいただきます!
 楽しさにうきうきと彩られた、鮮やかな表情で。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【操作会得】LV1が発生!
【強運の加護】がLV3になった!
効果2【能力値アップ】がLV2になった!
【アヴォイド】がLV4になった!

神刀・総二
莉緒(g04388)と同伴

サンゴ礁やシーグラス探しも楽しんだし
そろそろお腹も空いて来たな

店のキッチンを借りてもいいみたいだけど
せっかく設備もあるしそっちを借りてバーベキューにしようか

【アイテムポケット】で持ち込んだ食材を
莉緒と二人でカットしたり串を通したり準備して

肉多めに持ってきたから、肉ばかりの串も作るか……

準備を終え火を起こして、食材を焼きはじめ

この肉を焼いて食べるの、二人で初めて出掛けた時からの定番だな

勿論あの時から関係とか色々変わったが
二人の時間が楽しくて大事なのはずっと変わっていないけどな

食事が終わってあらかた片付いたところで

夜の砂浜といえば、キャンプか花火と
食材と一緒に持ち込んできた花火を見せて

今回も戦闘前だから、打ち上げは持ってきてないが
手持ちぐらいなら大丈夫だろ

日が暮れて暗くなった砂浜で
莉緒と並んで一緒に線香花火をもちながら

まだ帰還前で街の灯りがないから
花火の光が凄く明るく見えるな

花火の小さい灯りに映る莉緒の表情を見ながら
こういう時間がずっと続けばいいのになと、呟いて


如月・莉緒
総二さん(g06384)と

海の中、綺麗だったね
シーグラスもたくさん拾えて楽しかったし

余韻そのままについついお喋りに

そういや、お腹空いた…
BBQ設備があるんだっけ
帰還した人たちが今まで通り使えるようにチェックがてら、ちょっと使わせてもらおうか

総二さんの提案に乗って、二人で一緒に準備を始めて

お肉好きだからいっぱい食べたーい!

準備を終え、食材の焼けるいい匂いにお腹が鳴る

そうだね。こうやってお肉焼く度に最初の頃を思い出すなぁ

関係変わるほど色々あったけど
確かに楽しいのは変わらないね

食後のデザートに【アイテムポケット】からバナナブレッドとアイスコーヒーを

オーストラリアってコーヒーも美味しいんだって
バナナブレッドは定番の朝食らしいけど、デザートにもなるかなって

食後は総二さんと花火を

わ、花火やりたい!!

子供のように瞳を輝かせて

暗くなった砂浜で、一緒に線香花火を

ほんとだね。線香花火も立派な花火だなって思えるくらいにはすごく綺麗…

ぱちぱちと爆ぜる花火を見つめ

きっとずっと続くよ

続けていこうよ、と呟きに返して


 鮮やかな海の中の天然アクアリウムを目一杯楽しんで、海が届けてくれた煌めきも沢山見つけて。
「海の中、綺麗だったね。シーグラスもたくさん拾えて楽しかったし」
 夏の余韻そのままに、ついつい如月・莉緒(恋愛至上主義・g04388)はお喋りに。
 そんな彼女の声に、神刀・総二(闘神・g06384)も頷くけれど。
「サンゴ礁やシーグラス探しも楽しんだし、そろそろお腹も空いて来たな」
「そういや、お腹空いた……」
 いっぱい楽しんだからこそ、お腹も鳴りそうで。
 莉緒はふと視線を巡らせ、こうふと紡ぐ。
「バーベキュー設備があるんだっけ。帰還した人たちが今まで通り使えるようにチェックがてら、ちょっと使わせてもらおうか」
「店のキッチンを借りてもいいみたいだけど。せっかく設備もあるしそっちを借りてバーベキューにしようか」
 今回此処にやって来たのは、ディアボロスの仕事ででもあって。
 敵が現れるまで折角だから観光を楽しんだり、それに人々の帰還の準備も行えれば、此の地の人々の帰還も早めに行われるかもしれないから。
 莉緒は、見つけた浜辺のバーベキュー設備を、時間が動き出して火事などにならぬようチェックを兼ねて。
 総二の提案に乗り、二人で一緒に準備を始める。
 そしてふたりで食材をカットしたり串を通したりしつつ、総二がこう口にすれば。
「肉多めに持ってきたから、肉ばかりの串も作るか……」
「お肉好きだからいっぱい食べたーい!」
 ぱあっと笑み咲かせ、はしゃぐように莉緒はわくわく。やはりお肉は正義です。
 そして粗方準備を終え、火を起こして、食材を焼きはじめれば。
 食材の焼けるいい匂いがして、耐えられずお腹も鳴ってしまうけれど。
 彼女の好きな肉の串を焼いてあげつつ、総二は思い出す。
「この肉を焼いて食べるの、二人で初めて出掛けた時からの定番だな」
「そうだね。こうやってお肉焼く度に最初の頃を思い出すなぁ」
 莉緒も懐かしい思い出に、こくりと頷いて返せば。
「勿論あの時から関係とか色々変わったが、二人の時間が楽しくて大事なのはずっと変わっていないけどな」
「関係変わるほど色々あったけど、確かに楽しいのは変わらないね」
 そうお互い改めて顔を見合わせ、頷きあった後――はむりっ。
 一緒に焼けた肉を口にすれば、幸せそうに笑い合う。
 それから肉を中心に、いっぱい焼いては食べて、お腹もある程度満たされれば。
「オーストラリアってコーヒーも美味しいんだって。バナナブレッドは定番の朝食らしいけど、デザートにもなるかなって」
 莉緒がアイテムポケットから取り出したバナナブレッドとアイスコーヒーで、食後のデザートも。
 そしてバーベキューからデザートまで、余すことなく美味しく完食すれば――ご馳走様でした!
 火の元などの設備を確りと確認しつつ、片付けもふたり一緒にきっちり済ませて。
 食事が終わってあらかた片付いたところで、総二は手にして見せる。
「夜の砂浜といえば、キャンプか花火だな」
 食材と一緒に持ち込んできた花火を。
 そんな食後のデザートならぬ食後の花火への誘いに、莉緒は勿論。
「わ、花火やりたい!!」
 子供のように瞳を輝かせて、大賛成!
「今回も戦闘前だから、打ち上げは持ってきてないが。手持ちぐらいなら大丈夫だろ」
 すっかりいつの間にか日も沈んで暗くなった浜辺で一緒に始めるのは、線香花火。
「まだ帰還前で街の灯りがないから、花火の光が凄く明るく見えるな」
「ほんとだね。線香花火も立派な花火だなって思えるくらいにはすごく綺麗……」
 並んで見つめる光は小さいように見えて、ぱちぱちと激しく爆ぜて綺麗で。
 総二は向ける瞳にも鮮やかに咲かせる。
 花火の小さい灯りに映る、莉緒の楽し気な表情を。
 それから自然と呟きを落とす――こういう時間がずっと続けばいいのにな、と。
 莉緒はその声に、爆ぜる光に照る彼の顔を見つめて。
「きっとずっと続くよ」
 弾ける手元の光の花をふたり占めしながら、莉緒は呟きに返す……続けていこうよ、って。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【アイテムポケット】がLV6になった!
効果2【反撃アップ】がLV4になった!
【先行率アップ】がLV5になった!

●霧の向こうからの侵入者
 オーストラリアの地で遊んで、人々の帰還の準備も済ませれば。
 夜も深くなってきた頃、ディアボロス達は暗くなった海の向こうに立ち込める霧を見つける。
 そう-―それはディヴィジョンの境界。
 そして現れたのは。
『オーストラリアを橋頭保とする事ができれば、今後の侵攻が容易くなる』
 このオーストラリアの地を侵攻するべくやって来た、冥海機『アドミラルヒッパー』。
『港湾部の一つでも制圧するのが、オレの仕事だ!』
 けれど、いずれ現れることはすでにわかっていたし。
 ディヴィジョン境界を越えて来る為、随伴艦などは無く、冥海機のみ。
 さらに最終人類史での戦いとなるので、パラドクス効果が強化され、海戦でも有利に戦える。
 だから、油断せずにきっちりと。
『オレの邪魔をする奴は、全員揃って死ね!』
 冥海機の侵攻を抑え、そして人々の安全な帰還を成すために、復讐者達はいざ海戦に臨むのだった。
ピナル・セミル
むっ。ジャマしてるのはお前のほうだよ。せっかくおいしいお魚食べて幸せだったのに
あ、いけないいけない。光学迷彩で隠れてるんだから声だしたらバレちゃうよね
じっとだまってアドミラルヒッパーを待つよ
近づいて来てもじーっと待って、通りすぎたら…ウィッチスターダスト!
僕だけじゃやっつけられないかもしれないけど、それなら思いきり弱らせてみんなのお役に立つよ!
飛翔で距離を取りながら魔法を撃って、危ない時はばーっと逃げる
それで距離が離れたらもう一回ウィッチスターダスト!そして逃げる!
追いつかれそうになったら高速詠唱で魔法を撃ってぜったいに近づかせないよ


一・百
魚…?うつぼ…?らぶか???
良くわからないが食べられなさそうだ…

捨て身で攻撃してくるなら狙いも甘いだろう…
紅玉姫を抜き戦う
炎だというなら俺は氷で…

水面走行で移動を確保し飛沫と共に氷華千刃の氷や水で光を乱反射…
照明も使ったら堪えるかな深海の魚らしいし
こちらは完全視界で視野は確保

氷刃に紛れさっと水中適応で海中に潜ったら見失うのでは
泳げないけどそこはキューが運んでくれるからな
ジンのキューコン(九尾銀狐姿)に捕まり移動し周り込む
ブレードを振るわれても弾き肉薄し、刀で貫ぬこう
アヴォイドもあるので相手の攻撃には攻撃をぶつけて散らしていこう爆発させる前に凍らせれば狙いもずれるだろうし

串刺し…?焼いても不味そうだ…
捌けばましになるか?

他の仲間とはパラドクス通信で連携し互いの位置を確認


 オーストラリア観光や帰還準備が完了し、迎えた夜。
 煌めく星が揺れては輝く夜空のような色をした海は波も穏やかで、帰還前であるオーストラリアの夜は静かに更けていく。
 だが……そんな海が不穏に大きく波立ったのは、霧が発生したのと同時であった。
 そして霧の向こうから現れたのは、1体の冥海機。
『オーストラリアを橋頭保とする事ができれば、今後の侵攻が容易くなる。港湾部の一つを制圧する、それがオレの仕事だ!』
 そう勇みやって来たのは、重巡洋艦1番艦の名を持つアヴァタール級『アドミラルヒッパー』であった。
 けれど、ラブカを連れた冥海機はこの時はまだ、思いもしていなかった。
 自分の思い通りに事が運ばず、苛立ちを露わにすることになるなんてことは。
 いつ現れるかの詳細は分かっていなかったが、聞いた通り現れたアドミラルヒッパーを……いや、敵が連れている奇妙な見目の魚を、一・百(気まぐれな狐・g04201)はじいと見つめて。
「魚……? うつぼ……? らぶか???」
 そうこてりと首を傾けるも。
 化石のような見た目のその存在のことはよくわからないが、パッと見ただけでこれだけは分かる。
「良くわからないが食べられなさそうだ……」
 見るからに美味しくなさそうだし、食べられなさそう。
 そして改めて、意気揚々と陸へと近づいてくる敵を改めて見遣って。
(「捨て身で攻撃してくるなら狙いも甘いだろう……」)
 間合いに入る直前、水面走行で移動を確保しつつもすらりと抜くは、紅玉の如く輝く紅き刃の妖刀。
 そして握る紅玉姫に、冷気漂う凍えるような妖気が帯びた刹那。
 ――舞え、紅玉姫……。
「炎だというなら俺は氷で……」
『……ッ、何!』
 刃振るえば、上がる飛沫と共に音も無く数多咲き踊るは氷の刃。
 成した氷や水が纏う光が乱反射して。
(「照明も使ったら堪えるかな深海の魚らしいし」)
 さらに照明で照らせば、光届かぬ深海を泳ぐらしい魚には、目が眩むだろうほどの眩さとなって。
『く……っ!』
 逆に、完全視界を用いた百の視野は確保済。
 生じた光に一瞬怯んだその隙を見逃すことなく、全方位から敵の急所へ目掛け氷の刃を舞い踊らせて。
 容赦なく突き刺されば、氷の華の如き鋭利な閃きが咲き乱れる。
 そんな百の攻撃に顔を顰めつつも、短気なアドミラルヒッパーは早速怒り心頭の様子で。
『オレの邪魔をする奴は、死ね!!』
 高速で突進し、ラブカに取り付けられた超硬質ブレードを怒りのまま振るってくれば。
 周囲に放出した可燃性の油とブレードが接触し、火花が発生して大きく爆ぜる。
 そんな静かだった夜の海が一変、耳を劈く衝撃音が派手に響く戦場と化す中。
「むっ。ジャマしてるのはお前のほうだよ。せっかくおいしいお魚食べて幸せだったのに」
 百と同様、アドミラルヒッパーを待ち構えていたピナル・セミル(猫は祟るもの・g10306)は、そう猫耳をぴこりと立たせるも。
(「あ、いけないいけない。光学迷彩で隠れてるんだから声だしたらバレちゃうよね」)
 再び黙って敵の動きを見遣りながら、相手が近づいて来てもまだじーっと待って。
 仲間に完全に意識が向いている敵が通りすぎたら……お見舞いするのは、ウィッチスターダスト!
『なっ、まだ他にもいたのか!?』
「僕だけじゃやっつけられないかもしれないけど、それなら思いきり弱らせてみんなのお役に立つよ!」
 素早く箒にまたがり、敵の頭上から降らせる衝撃と彩りは、猫の魔法使いが生み出した魔力の雨。
 そして、苛立ちながらも体内から可燃性の油を放出し、アドミラルヒッパーがラブカから発射してくるのは無数に分裂するクラスター魚雷。
 魚雷が爆ぜれば油が引火し、さらなる大規模な爆発を引き起こすけれど。
 飛翔で距離を取りながら魔法を撃った後すぐに、素早く危険を察知して。
 爆発に極力巻き込まれないよう、ばーっと夜空を翔けて逃げるピナル。
 そんなピナルが箒で空を飛ぶのならば。
 パラドクス通信で互いの位置を確認しながらも、百が氷刃に紛れさっと身を投じるのは。
(「海中に潜ったら見失うのでは」)
 水中適応を発動させて潜る海の中。
 そしてそんな海中の百を運ぶのは、尾銀狐姿のジンのキューコン。
 百自身は泳げないけれど、かなりの世話焼きで心配性らしいキューコンがしっかりとフォロー。
 そんな頼もしいジンに捕まり移動し、相手を攪乱しつつ移動をはかれば。
『ちょろちょろと鬱陶しい! オレの邪魔をするなァ!』
 発射される魚雷をなるべく受けぬよう躱すべく心掛けながら、ピナルは距離を取って。
 ある程度距離が離れたら、再度魔力の雨を降らせて、そしてまた逃げる!
 追いつかれそうになれば高速詠唱し魔法を撃って、絶対に近づかせないように空を飛びつつも。
 仲間の攻撃に繋げるべく、敵へと魔法の雨を降らせ続ける。
 そして怒りを露わにし、空に海にと意識が散漫になっているアドミラルヒッパーの死角へと回り込んで。
『オレの『羅鱶』の刃と爆発で、死ね!』
 海上へ飛び出せば、振るってくるラブカの超硬質ブレードを紅玉の妖刀で弾いて。
 相手の攻撃には攻撃をぶつけて散らし、狙いをずらすべく爆発が起こる前に凍らせんと試みつつも。
「串刺し……? 焼いても不味そうだ……」
 散らしきれなかった衝撃爆ぜる中、アドミラルヒッパーへと肉薄した百は再び、凍てつかせる妖気を帯びた刃で敵を突き貫いて。
『うぐっ、このッ! ディアボロスめ……!!』
 怒り苛ついているアドミラルヒッパーの動向に注意しつつも尻尾をゆうらり、ラブカへとやはりふと目を向けてみる。
 ……捌けばましになるか? なんて。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【飛翔】がLV3になった!
【完全視界】がLV2になった!
効果2【命中アップ】がLV4になった!
【ダメージアップ】がLV7になった!

捌碁・秋果
【秋逸】(アドリブ大歓迎!)
『ラブカ』、ラブなんて可愛い名前。
英語ではフリルシャークっていうらしくて、
きっとヒレがひらひらしてフリルみたいなんでしょうね。
敵ながらどんな相手か楽しみ……思ってたんと違う!

水面走行で海上で戦闘。
伏見さんをディフェンスします。
背中は任せて、ガンガン攻めてくださいね!

想像とは違いましたが海のロマンを感じるお魚です。
でもあなたは…もっと可愛くしてもいいんですよ?
パラドクスを使用、敵の服装をフードの付いた黒いロリータファッションに変える。ラブカにもリボンやヘッドドレスをサービス。
よくお似合いです。フリルシャークというからにはフリルでいっぱいでなければ!
服装が変わって動揺したならその虚を突き、藍色の槍で薙ぎ払う。
…伏見っぽも今度リボンでいっぱいにしたいですねえ。

…? なんかヘンな匂いが。
わわっ、油出てる。巻き込まれたら焦げたマシュマロみたいになっちゃう!
未来予測で爆発のタイミングを測り、靄状の闘気である変質ステンドグラスを厚く張ってダメージ軽減に努めます。


伏見・逸
【秋逸】(アドリブ歓迎)
ラブカ…名前は聞いた事あるが、多分そこ(ラブ)で切るんじゃねえと思うぞ
多分そんなにカワイイもんじゃねえぞ、落ち着け
(ツッコミは入れるものの、実際どんなものかはよく知らない
実物を目にして、捌碁の「思ってたんと違う」に「ほらみろ」という顔をする)
…まあ、遠慮なくボコせていいじゃねえか
そう気落ちすんな…って、してねえな別に

捌碁をディフェンス
ディアボロス同士連携して動く
水面走行を使わせて貰って水上戦

言われなくても、全力で暴れさせて貰う
海の上なら、辺りが燃える心配はしなくて良さそうだしな
…って、捌碁…またなんか妙な真似を…
(サメの方には流石にドレス着せないのか…よかった…いや、リボンはつけるのか…よくない…いや、よくねえってことはねえか…
…だんだんよくわからなくなってきた。まあいいやぶった斬ろう、そうしよう)

【禍竜の刃翼】使用
硬化させた翼と長ドスと尻尾で火球を叩き落としながら突撃
そのまま本体に斬りかかる
自分の負傷は気にせず、動ける限りは攻撃を優先するが、捌碁が負傷すると怒る


 同じように他の仲間と同様、夜の海岸へとやって来て。
 敵の襲来を告げる境界の霧が発生する様子を見遣りながらも、捌碁・秋果(見果てぬ秋・g06403)はそわり。
「『ラブカ』、ラブなんて可愛い名前。英語ではフリルシャークっていうらしくて、きっとヒレがひらひらしてフリルみたいなんでしょうね」
 やって来る冥海機『アドミラルヒッパー』が連れているという海の生物の可愛らしい風な響きに、ちょっぴりわくわくするも。
「ラブカ……名前は聞いた事あるが、多分そこで切るんじゃねえと思うぞ」
 ……多分そんなにカワイイもんじゃねえぞ、落ち着け、と。
 結構強引にラブ部分で切った秋果に、そうツッコミは入れるものの。
 ラブカというものが実際どんなものかはよく知らない、伏見・逸(死にぞこないの禍竜・g00248)。
 フリルシャークという英語名であるというので、恐らくサメの仲間っぽいが。
「敵ながらどんな相手か楽しみ……」
 そう期待に満ちた視線でラブカを待つ秋果の思い描くような、可愛い生き物さんではない気しかしない。
 そんなことを思いつつ、霧が立ち込め始めた様子を見遣りながら出現した敵を見遣れば。
『オーストラリアを橋頭保とする事ができれば、今後の侵攻が容易くなる。港湾部の一つを制圧する、それがオレの仕事だ!』
 まさか復讐者達が待ち構えているとも知らずに、意気揚々とやってくる『アドミラルヒッパー』。
 そして。
「……思ってたんと違う!」
 ヒレがひらひらしてフリルみたいなキュートなラブちゃん……とは程遠い実際のラブカに、ふるふると首を横に振る秋果。
 サメと言うにはヒレもヒラヒラじゃなくて小さいし、何より顔が不気味で怖い。
 そんなちょっぴりショックを受けている様子に、「ほらみろ」という顔をしながらも。
「……まあ、遠慮なくボコせていいじゃねえか」
「でも怖いお顔も、よく見ると可愛い気もします。ラブちゃんですし」
「そう気落ちすんな……って、してねえな別に」
 思っていたのとは違っても、あれはあれでコワ可愛い……?
 そうラブちゃんを見遣りつつも秋果は気を取り直して。
 先行して仕掛けた仲間に続き、水面走行を用いて逸と共に海上の戦場へと降り立つ。
 漆黒の水面が荒立ち、衝撃がぶつかり合うと同時に上がる水飛沫。
 荒れ狂う海は、眼前の敵の苛立ちのように激しく。
『ぐっ、オレの邪魔をするな! 全員揃って死ね!』
 ラブカを操りながらアドミラルヒッパーが悪態をつく中、逸へと声を向ける秋果。
「背中は任せて、ガンガン攻めてくださいね!」
「言われなくても、全力で暴れさせて貰う」
 互いに庇うように意識し立ち回りつつも、逸はそう返しながら周囲をざっと見回して。
(「海の上なら、辺りが燃える心配はしなくて良さそうだしな」)
 パラドクスの効果も最大限に使える有利な戦いで水上戦上等、遠慮なく眼前の敵を燃やすべく敵前へと躍り出れば。
「想像とは違いましたが海のロマンを感じるお魚です。でもあなたは……もっと可愛くしてもいいんですよ?」
 ――この服も似合うと思うんですよね……、ふふっ。
 そう楽し気に笑みつつも秋果が『セツナコーディネイト』を発動させれば。
『なっ、なんだこれは!』
 思わず声を上げるアドミラルヒッパーであるが。
 それも無理はない。
「……って、捌碁……またなんか妙な真似を……」
 逸が言葉を落とし見遣るのは、フードの付いた黒いロリータファッションに服装を変えられた冥海機の姿。
 いや、戸惑う冥海機だけではない。
「よくお似合いです。フリルシャークというからにはフリルでいっぱいでなければ!」
 ラブカにもリボンやヘッドドレスをサービス!
 そして名実ともに多分フリルシャークになったラブちゃんへと視線を遣って。
(「サメの方には流石にドレス着せないのか……よかった……いや、リボンはつけるのか……よくない……いや、よくねえってことはねえか……」)
 だんだんよくわからなくなってきたから。
 とりあえず、服装が変わって動揺して隙ができている敵の様子に、逸は考えることを止めて見て。
 ――まあいいやぶった斬ろう、そうしよう。
 虚を突き、大きな藍色の槍で敵を薙ぎ払う秋果に続き、無心で黒ロリ冥海機をぶった斬ることにする。
「……伏見っぽも今度リボンでいっぱいにしたいですねえ」
 何気に揺れる尾をじいと見てそう呟く秋果の野望は荒立つ波音に阻まれて聞こえなかったけれど。
 だが、アドミラルヒッパーは動揺しつつも、ロリータにされてますます激おこで。
「……? なんかヘンな匂いが」
『く、ラブカの魚雷と爆発をくらえ!』
「わわっ、油出てる。巻き込まれたら焦げたマシュマロみたいになっちゃう!」
 体内から可燃性の油を放出する敵の反撃の気配に気が付けば、タイミングを測り、ダメージの軽減を試みる秋果。
 ハートの焼きマシュマロは可愛くて美味しかったけれど、でも同じように焦げるわけにはいかないから。
 成すそのいろは、彼の画家がいつも見ていたもの。
 絵画への陶酔により葡萄色に変質した靄状のステンドグラスを厚く張れば。
 フリフリに飾られたラブカが魚雷を放ち、大規模な爆発を引き起こす。
 そして反撃からすかさず体内のエネルギーをラブカの口内一点に集約させたアドミラルヒッパーが攻撃に転じ、超特大の火球を発射すれば。
 秋果へ向かう火球を身を挺し肩代わりしながら、負った衝撃も気にせず己へと放たれた火球を逸は叩き落とす。
 闘気を纏わせ硬化させた翼と伏見っぽで。
 それから秋果に大した怪我がないことにそっと、ほっとしながらも。
『ぐっ、ラブカ、いけ……、ッ!』
 ――刃なら、ここにある。
 硬き刃と化した禍竜の刃翼を叩きつけ、白鞘に収められていた凶暴な鋼を抜き放つ逸。
『な……ぐはぁっ!』
 刹那上がる飛沫の色は、海のものではなくどす黒い赤。
 そして握る長ドスでその身を容赦なく斬り裂き、黒ロリ姿のまま倒れたアドミラルヒッパーをほんのちょっぴりだけ不憫に思いつつも、フリフリなラブカと共に漆黒の海に沈んでいくのを見届ければ。
 美しい珊瑚礁抱くオーストラリアの海に、再び夜の静寂が戻ってくるのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【友達催眠】がLV2になった!
【水中適応】がLV12になった!
効果2【先行率アップ】がLV6になった!
【フィニッシュ】がLV2になった!

最終結果:成功

完成日2023年09月30日