リプレイ
八蘇上・瀬理
【人柄】マイペースな姉気質の関西弁鬼人
【姿勢】使命感ではなくお仕事として依頼に臨む
【心構え】お仕事は嫌いだが、やるからにはプロとして完遂を目指す
※味方との協力、絡み大歓迎
さーて…仕事、しよかぁ(うへー、と気だるそうに)
気もち切り替えて、と(きりり)まずは、この巨獣を元の動物?に戻すんやね。
動物の本能っちゅう話やから性欲か食欲か……(しばし考え)よし、こうしてみよか。
うちが試すんは食欲や。流石に5tの果物を持ち込むのは怪力無双使ても無理や。けど、それを糖類に限ればいけるかもしれん。今回の巨獣、見た目から明らかに草食竜や。トゲトゲしとるしな。なら、果糖や砂糖、蜂蜜もつけよか。それを植物の固まって生えとる場所にぶっかけてばら撒く。『野生植物の砂糖掛け』やね(くくと笑う)果物が好きっちゅうのは甘いもんが好きて解釈した作戦や。さーて上手くいくかねぇ。
エレオノーラ・アーベントロート
うーん……残念ですわね。
もう少し暴れた後に出てきてくれれば、きっと、もっとそちら好みの身体(ネメシス形態)になれたのですけれど。
まぁ、構いませんわよね?
わたくしの魅力は、いつだって誰よりも上で変わらないんですもの。
巨獣だろうと、ドラゴンだろうと――わたくしの魅力がわからないなんて、あるはずがありませんわ。
身体よりも自慢の角を見せつける方がアピールになりそうですわね。
鈍い赤に輝く自慢の角に巻く、黒いリボンをしゅるりと外し、アピール開始。
【飛翔】でふわりと浮かび、陸塞龍ブルギランの顔の高さまで浮かんだら、髪をかき上げるように首を振り角の優美さをアピールしたり、はたまた果物を頭突き(角突き)で貫いたりで頑丈さをアピールしたり。
うふふ、いかがでして?
これは自慢ですけれど――わたくしより立派な角の雌なんて、ここらにはいませんわよ?
イロハ・アプリルシェルツ
※連携&アドリブ歓迎
相手は身体に比例して胃袋も大きそうな巨獣かー
彼等が生きてる改竄史だと甘い果物と言っても
品種改良もされてない原種に近いのしか無さそうだよね。
そう来れば最終人類史の叡智、新宿島の中でも品種改良をしていて糖度抜群
充分に熟していて甘い香りが漂う食べ応えのありそうな
リンゴにスイカにオレンジにマンゴーとか
兎に角、手当たり次第に沢山の果物を【アイテムポケット】で限界まで持ち込もうか。
必要とあらばリュックサックとかにも詰め込んで背負って行こうかな。
・・・・・・正直なところ1m四方だと量が全然足りなそうな気がするんだよね。
イロハ一人だとかなり厳しそうだから一緒に行く人にも手伝って貰いたいよね(チラッ)
量が足りなくてもっと寄越せーって感じにぺしゃんこに潰されたら困るしね。
最初にある程度食べさせたら場所を誘導できるだろうから
鼻先に果物をチラつかせて木の実がなってる所まで連れて行くよ。
日当たりが良くて落葉樹系の樹々がある所ならきっとおかわり分の食べ物がある筈。
夏が過ぎればもう食欲の秋だしね。
説明せねばなるまい!
巨獣脳筋戦線とは、脳筋な巨獣によって築かれた戦線である!
つまり! 遍く復讐者達に取っては脳筋戦線など、持ち前の頭脳一つで転がしてしまえる、そんな戦場を意味する語句であった!
……そうだよね?
そんな不安は、さておき、ここ、改竄世界史巨獣大陸ゴンドワナの地に、三名の復讐者がパラドクストレインより降り立つのだった。
一人。仕事は気怠いと「うへー」と呻き声を零す妙齢の鬼人女性、八蘇上・瀬理(鬼道漫遊奇譚・g08818)であった。
「さーて……仕事しようかー。まずは『ドラゴン化』した巨獣を元の動物? 巨獣? に戻すんやねー」
ドラゴン化とは、巨獣に知性を与え、全体を強化。ドラゴンに匹敵する能力を与える処置のことである。これをそのまま放置すれば、復讐者達の乗り物である砂上船『サフィーナ・ミウ』が危険に晒されてしまう。それを良しとする復讐者など何処にもいなかった。
無論、瀬理もその一人である。
「さーて、何処まで行けるんやろうなぁ」
【怪力無双】で持ち込んだ、都合3tの糖蜜類を見下ろしながら、むむっと唸る。ちなみに、重さは瓶やプラ容器込みである。内容量だけ言えば更に少ないだろう。持ち込む際、パラドクストレインの座席と言うか車両そのものを埋めてしまうのでは?! と時先案内人が目を白黒させたが、まあ、今となっては良い思い出だ。無事運び込めたのだから、笑い話で済ませよう。だが、時先案内人の気持ちも分かる。少しだけ同乗してしまった。
「そうだね。【アイテムポケット】に頼っても、1m四方だから全然足りなさそうな気がするし」
これは、瀬理と同じく食欲に訴えかけようとするイロハ・アプリルシェルツ(神聖ならざる銀・g05555)の言葉だった。
巨獣大陸ゴンドワナに広がるそれは、白亜紀の時代。ならば、果実と言ってもその殆どは原始植物であり、現代のフルーツのように品種改良された物ではない。甘い果物があったとしても、さほど強い物では無いだろう。その目論見で新宿島から数多くのフルーツを運び込んだのだ。とは言え、【アイテムポケット】の容積は1立方メートル。持ち込めるフルーツの量も知れていた。
「……ああ! 現地でこのフルーツを100倍くらいに増やせる【残留効果】があれば!」
「せやね、あれば良かったんやけどね」
嘆くイロハに瀬理が慰め声を掛ける。
そんな残留効果があれば良かったが、今、この場所にはない。だから、この話は終わりなんや。
悲しいかな。労りの言葉はそう締め括られようとしていた。
だが。
「安心下さいませ。そのためにわたくしがいますわ!」
頼もしい声に充てられ、その方向に二人の視線がぶつかる。
其処には堂々と佇む淑女の姿があった。自信に溢れた表情。態度大きく、そして狂暴。何よりその美貌は美男美女が多い復讐者の中でも――いや、復讐者が美男美女多過ぎだな――の中でも際立っているように思えた。光り輝くまでに幻視しそうな彼女こそ、エレオノーラ・アーベントロート(Straßen Fräulein・g05259)その人だった。
「わたくしの魅力は、いつだって誰よりも上で変わらないんですもの。巨獣だろうと、ドラゴンだろうと――わたくしの魅力がわからないなんて、あるはずがありませんわ」
大層な自信に思わず二人はパチパチと拍手してしまう。
根拠は良く判らないが、凄い自信だった。おそらく彼女のような心意気、気概が不可能を可能にするのだろう。多分。きっと。
「……ともかく、陸塞龍ブルギランをサフィーナ・ミウに到達させないよう、みんなで頑張ろうか」
おーっと、小さな声を上げた後、イロハが盛大に嘆息する。
ともあれ、そういう作戦になったようだ。
陸塞龍ブルギランは、密林を爆走していた。
「さふぃーな・みう、壊ス。さふぃーな・みう、壊ス」
もはや馬鹿の一つ覚えの如き、その単語しか繰り返していない。だが、繰り返しは物事の基本。お使いで重要なのは基点では無く、何をするかを理解していること。そして、今の彼に一抹の迷いもない。必ずや、サフィーナ・ミウの破壊を終え、彼はドラゴン達の元に向かえるだろう。
――そのお使いが、無事に完遂すれば、の話であったが。
「お待ちなさい!」
そんな彼に、張りのある、よく言えば透き渡るような声が投げ掛けられた。
当然、エレオノーラである。
残留効果【飛翔】で飛び上がった彼女は、20mほど上空へ上昇すると、ででんと効果音を纏いそうな勢いで、彼に対して己を誇示するように佇んでいた。
美貌の笑顔は陸塞龍ブルギランだけに向けられ、際だった肢体――自己主張する胸部や、キュッと締まった腰部、すらりと伸びた脚部は並の成人男性ならば、目を奪われても仕方ない、そう思わせる確かさがそこにはあった。
だが――。
「さふぃーな・みう、壊ス。さふぃーな・みう、壊ス」
陸塞龍ブルギランはそんな彼女を一瞥のみすると、そのままその横を素通りしていこうとする。流石は巨獣。雄であることは間違いないが、しかし、そこはやはり種の違いなのだろう。胸や腰、脚に興味を覚える筈も無かったのだ。そもそも哺乳類では無さそうだしね。
「お待ちなさい、と言った筈ですわよ」
だが、それはエレオノーラも心得ていた。故に、彼女は最初から切り札を切る事にした。即ち、それは、角に巻いた漆黒のリボンを解くことであった。
「――ッ!!! ぶおぉぉぉぉぉん! ぶおぉぉぉぉん!!!」
鈍い赤色に輝くエレオノーラの角を目の当たりにして、陸塞龍ブルギランは恐ろしいまでに歓喜の雄叫びを木霊させる。
まるで、……こう、色々文章で書き表せない何かを見てしまった少年の様な雄叫びであった。
「うふふ。いかがでして?」
エレオノーラの怪しい微笑に、純情な少年――ではなかった、陸塞龍ブルギランはガクガクと首を縦に振る。
「オメエ、キレイ、オレ、ゾッコン……ッ」
角しか見ていないだろう、と言われればその通りだが、まあ、巨獣の認識なんてそんなものだ。目にハートマークを作りながら、陸塞龍ブルギランはエレオノーラに肉薄する。次の瞬間、その頭を彼女に擦り付けようと、頭突きの体勢に入り、そして。
「――甘イ匂イ!」
長首による一撃を止め、視点を反転。ドタドタと走り去っていった。
「ッ! もう! 一応言わせて頂きますが! わたくしより立派な角の雌なんて、ここらにはいませんわよ?!」
誘惑を続けていたらその先にどんな苦難が待っていたか。そんな想いもありつつ、しかし、其れはともあれと、逃げられたことに腹立たしさを覚えるエレオノーラであった。
そして、当の陸塞龍ブルギランは、と言うと。
イロハが敷き詰めた大量のフルーツを貪りながら、食い散らかしていた。
「上手イ! 甘イ! 何コレ?! コノ辺リ、コンナ果物、生ルノカ?!」
流石は品種改良に品種改良を重ねた人類の叡智、新宿島売買の高級フルーツ達である。流石に陸塞龍ブルギランも同様の甘味を口にしたことは無かったようだ。物凄い勢いで平らげては、果汁の散った地面すら掘り起こそうとベロベロなめている。
「……今更やけど、今、呼び寄せて良かったん?」
瀬理の問いにイロハは是と答える。答えるしか無かった。
「流石に、これ以上は危険だよ。もっとーって感じにぺしゃんこに潰されたら困るしね」
愛情表現として先程、頭突きをしようとしたのは、瀬理も目撃した通りだ。エレオノーラも超人・復讐者。あのぐらいの頭突きに参るとは思えないが、撃ち落とされれば、その後、こう、陸塞龍ブルギランの言う「子供、イッパイ作ル」が始まる可能性がある。それは色々な意味で危険だった。
少なくとも章がフェードアウトして、全てが終わって次の章が始まる、みたいな流れしか説明出来ない。イロハが守ったのは仲間だけでは無い。この報告書を取りまとめている時先案内人の心すら救ったのだ。
「まあ、あんたがそう言うんならそうなんやろね」
頷いた瀬理は、一仕事終わったと、額から零れる汗を大仰に拭っていた。
見れば、あれほど山に重なっていた糖蜜や蜂蜜――蜜の類いが全て空き瓶のみと化していた。どうしたのか? と問えば、
「そこら辺の木とか地面にぶちまけといたわ」
とのこと。
いや、流石にそれは乱暴過ぎないか? と小首を傾げそうになった矢先であった。
「旨イ! コノ木、トッテモ甘イゾ! コノ地面モ、凄ク甘イ! 果物ミタイダ!」
陸塞龍ブルギランはシダ植物やソテツに飽き足らず、地面すら貪り食している。流石に糖蜜が浸透していない表層より下部はぺっぺと吐き捨てていたりしたが、しかし、悪食此処に極まれり、と言う奴だった。もはや糖蜜を掛けた物であれば何であれ食べるなど、誰が予想したであろう。
流石はクロノヴェーダ。流石は歴史侵略者。巨獣も歴史侵略者の一員であるならば、彼奴らに常識などは通じる筈がなかったのだ。
「ま、まあ、目的は達したから良いのか」
イロハの当初の目的では、新宿島産果物を餌に、陸塞龍ブルギランを果実のある場所まで誘導、そこで満腹にさせるつもりだった。だが、瀬理のぶちまけた……もとい、彼女の用意した「野生植物の砂糖掛け」がその役目を果たしたのならば、それで良かったと思う。思う事にした。余り深く考えると負けだ、とそんな気すら思えてきた。
「陸塞龍ブルギランはどうなりましたの?」
そこに、飛び込んできたのは、角にリボンを巻き直したエレオノーラだ。ぷんすこと怒っている気がするが、それは敢えて無視する。わざわざ説明するのも憚れる。そんな気がしたからだ。
「とにかくっ。これで、陸塞龍ブルギランのドラゴン化は解ける筈! 本能のままに喰らい尽くせ、陸塞龍ブルギラン!」
「ぐわあああああっ。げっぶ。おおおおーん」
満足げなゲップを吐いた陸塞龍ブルギランは、不自然な勢いで雄叫びの声を上げた。
そこで気付く。彼は今まで、カタコトであってもなんとなく聞き取れる言葉を口にしていた。それが今、何処にも残されていない。ただ、獣じみた咆哮が、そこに在るだけだ。
即ち、それこそ。
「ドラゴン化が解けた!」
「ですわね」「やな」
イロハの歓喜の言葉に、エレオノーラと瀬理の応とした頷きが重なっていた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【怪力無双】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
【アイテムポケット】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!
【先行率アップ】LV1が発生!
エレオノーラ・アーベントロート
怒ってなんておりませんわよ?
えぇえぇ、まさかまさか。花より団子なんて言葉もあるくらいですし。
まさかこのわたくしより食欲を優先するなんて、トカゲ風情がナメた態度ですけれど、トカゲ並の頭であれば仕方ありませんわ。
うふふふふ、それはそれとして――ブチ殺して、いいのでしたわよね?
再度【飛翔】で飛び上がり、陸塞龍バルギュラス……ではなくブルギランでしたわね。それと正面から撃ち合いを行いますわ。
電磁レールガン「フェアレーター」から「第六十八の魔弾【惨劇】」を投射。
巨大な岩塊が破砕されて飛び散る散弾に対し、こちらは一発の威力で勝負しますわ。
どうせ避けるのは難しいのでしょう?
でしたら、でかい図体のわりに豪快そうでチマチマ当ててくるトカゲに、本当の暴力を教えて差し上げますわ。
回避よりも反撃を重視し、こちらが当たって傷つく以上にダメージを与え、【惨劇】の魔弾でド頭ブチ抜いてあげましょう。
来世はわたくしの美しさを理解できる生物に生まれ変われるといいですわね。
「グルアアアアアア!」
ドラゴン化が解けた影響だろうか。陸塞龍ブルギランから響き渡ったのは、些末な知性の欠片すら失ったかのような咆哮であった。
そんな彼に対峙するよう、負けじと仁王立ちする復讐者の存在があった。
「――ブチ殺して、いいのでしたわよね?」
エレオノーラ・アーベントロート(Straßen Fräulein・g05259)は己が静かな声に、静かな怒りを讃えていた。
「怒ってなんておりませんわよ?」
その言葉の矛先は誰なのだろう。今は知性無き陸塞龍ブルギランか、それとも、仲間達か。その答えを出さず、エレオノーラは言葉を続ける。
「えぇえぇ、まさかまさか。花より団子なんて言葉もあるくらいですし。まさかこのわたくしより食欲を優先するなんて、トカゲ風情がナメた態度ですけれど、トカゲ並みの頭であれば仕方ありませんわ」
陸塞龍ブルギランが最終的に食欲を優先させたのは、むしろ大人の都合という奴かもしれないが、それならそれでそんな不条理に対して一言申したい。そんな口調だった。
むしろ、その口調で怒っていないと言うのは無理が無いかと思う。
「ええ。怒っていませんわ。そうでしょう?」
電磁レールガン、フェアレーターを構え、【飛翔】する彼女の台詞は相変わらず涼やかで静かだった。其処に込められた怒りがどれ程までか、皆目見当付かない。
「【惨劇】解放――」
そして、その宣言が引き鉄となった。
放たれた魔弾は破壊特化。それでド頭ブチ抜く――もとい、頭部を狙撃すると、強襲する。
「どうせ避けるのは難しいのでしょう?」
巨獣の動きは愚鈍。そして、ドラゴン化の恩恵は失われており、防御も低下している。無防備な頭を守る物は、そこに在る外骨格の様な角のみ。
それらを全てへし折り、頭蓋へ、むしろその中へと弾丸を飛び込ませる!
「ムギャアアアア!」
響き渡った悲鳴は、角がへし折られた事による怒りだろうか。それとも頭皮を、頭蓋を梳った不快感の為だろうか。或いは脳に到達するほどの傷に対する悲鳴だったかも知れない。
その何れでも構わない。或いはその全てを叩き込んでやるとエレオノーラは息巻く。彼女曰く――。
「本当の暴力を教えて差し上げますわ」
であった。
悲鳴と共に呼び覚まされた岩塊は、刹那に破砕。拳ほどのその欠片群は、散弾銃の様にエレオノーラへと降り注いでいった。
だが、それは彼女の身体を傷つけるに至らない。
豪雨の如きそれをエレオノーラは回避、或いは砲撃によって破砕していくと、更なる魔弾を陸塞龍ブルギランへと叩き付けていく。
「来世はわたくしの美しさを理解できる生物に生まれ変われるといいですわね」
艶やかな微笑は、陸塞龍ブルギランに再度の悲鳴を上げさせた。
もしも陸塞龍ブルギランにドラゴン化の知性が残って居れば、彼は一つ、教訓を得られただろう。
女性は怒らせてはならない。まして、容姿に関することでのそれは、絶対に、と。
「グルルルルルル……」
だが、悲しきかな。その知性は残されていない。故に、彼には滅ぶ以外の道は存在していなかった――。
🎖️🎖️🎖️🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【建造物分解】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
八蘇上・瀬理
【人柄】マイペースな姉気質の関西弁鬼人
【心構え】面倒くさがりだが、仕事となるとスイッチが入る。
※味方との協力、絡み大歓迎
さ、ここからはモンスターハントの時間やね。準備はええか?
離れとっても地響きが聞こえてくるなー。陸上要塞の名は伊達ちゃうね。動く砦ちゅう感じや。
装甲堅そうやなあ。みた感じ、首を狙えばハウリングが、足を狙えば尻尾がとんでくるであれ。胴体への攻撃はあの棘と装甲で受け止めてから反撃するんやろな。
(鬼人、対象分析中)
ちゅうことは、や。うちにできるやり方は、蓮嘗めで遠距離からの爆撃で頭部にチマチマダメージを与えていくことやね。時間かかるやろけど、なに、気長にやればええ。ハウリングは、まあ、来るのが分かってんねやったら気合いで耐えるわ。
短気は損気言うてな。みんなでボコっとれば、そのうち倒れるわ。ダメージ蓄積してからの攻撃パターン変化には注意やで。あの棘とか飛ばしてくるかも知れんし。油断せずにいこ。
イロハ・アプリルシェルツ
※連携&アドリブ歓迎
うーん、それはあれだけ傍若無人に振る舞って三大欲求の内の二つが満たされれば割と満足だよね。此処から後はゆっくりと眠って退場して貰おうか。
流石に20m越えの巨体を相手に馬鹿正直に挑むのは愚行だよね。
幸いな事に今回は空中戦を挑んでくれてる仲間が居るから、イロハは地上から殴り飛ばそうか。
巨獣がその巨体を動かそうとすれば下半身、特に脚に負荷が掛かるもの。
人であれば親指、馬であれば蹄、今回の陸塞龍であれば足爪だろうね。
そこそこをコツコツと鍛え抜かれた鉄拳…【ペトロの殉教】で同じ箇所を狙って攻撃し、罅を入れて砕こうか。
普通に近寄れば振り払われたり、踏み潰されるだろうから
近くに生えてる木々に飛び付いたり、丘の起伏を駆けて立体的に動き続けて視界から逃れる様し攻撃の手を休めないよ。
あぁ、キミの尻尾は質量も相まって脅威だよね。でも身体に着いている構造上、鞭に似たその軌跡は技巧に乏しく読み易いんだよ。
キミが祈る神様は居ないだろうけど……美味しいものを食べてる夢を見ながら逝くと良いよ。
「グルルルルルル……」
唸り声は恐怖故か。それとも自身に齎された被害に対する憤慨か。
ともあれ、と、陸塞龍ブルギランに対峙するイロハ・アプリルシェルツ(神聖ならざる銀・g05555)は微苦笑を零す。その笑みは些か、同情的にも思えた。
「あれだけ傍若無人に振る舞って、三大欲求の内の二つが満たされれば割と満足だよね。その後のあれやそれには目を瞑って貰いつつ、退場して貰おうか」
復讐者達が彼のアヴァタール級巨獣を倒すのは最早決定事項。必要以上に痛めつけるつもりはないが、まあ、仕方ないだろう。
「ここからはモンスターハントの時間やね。準備はええか?」
八蘇上・瀬理(鬼道漫遊奇譚・g08818)の宣言は、仲間に向けてのモノか、巨獣に向けてのモノか、或いはその双方か。
息巻く彼女は軽く腕を回すと、その細い指先を陸塞龍ブルギランに突き付け、そして命じた。
「━━━爆ぜ散れ」
刹那、角の砕けた陸塞龍ブルギランの頭部に、派手な爆発が巻き起こった。
沸き立つ爆風は、まるで泥沼に咲く蓮の花の如し。それが広がっては、爆砕を、そして傷痕を広げていく。次いで、零れたのは巨大な悲鳴だった。
「エグいなぁ」
半ば感心、半ば呆れの様にイロハは感想を零す。
だが、そこまでだ。多少同情もしよう。憐憫も感じよう。だが、何処まで行っても彼奴は歴史侵略者。イロハ達ディアボロスが倒すべき敵だ。
「聖なるかな。海に金の冠を投げ捨て すべての聖徒はあなたを崇めます」
信仰によって強化された脚力は、まるで距離の概念を消失させたかのように、彼女の身体を陸塞龍ブルギランの元へと運び行く。
そして、振るわれたのは、その地面を蹴った脚そのもの――所謂、回し蹴りであった。
大斧の如く振るわれた彼女の足刀は、そのまま陸塞龍ブルギランの脚を刈り取る――。
「のは、流石に無茶やなぁ」
と、此方は更なる爆発を重ねる瀬理からの注釈。
足下に飛び込んだイロハへの注意を逸らすかのように、二度、三度と爆発を繰り返した瀬理は、「おーい、こっちやで~」と挑発的な言葉を贈っていた。
「ぶるぎらあああああ!」
沸き上がった怒りの咆哮は、更に沸き上がった悲鳴によって掻き消されていった。
イロハの蹴りが、そして鉄拳が、陸塞龍ブルギランの足下に炸裂したが故に。
炸裂した箇所は、足首では無く足爪。丁度人間で言う小指を幾渡と蹴り、殴り、破壊の跡を刻んでいく。罅が入り、爪が砕け、血が噴き出し――。人間であれば相当な痛みに、それを見ていた瀬理がうぁあと表情を歪めた。
「ぶぁぁあああっ!」
返す刀は鞭の如き巨尾。地面を抉りながら跳ね上げられた其れは、真っ直ぐにイロハを捉え、その身体を上空へと吹き飛ばす。
残留効果【飛翔】の恩恵で即座に地面へと降り立ったイロハは、荒い息を吐く。激痛が身体を支配していたが、少女の美貌に浮かぶ其れは、紛れもない笑みであった。
「おーい。大丈夫かいなー?」
「あれは巨大な鞭。その起動は読みやすく、致命傷を避けるのは容易いよ」
衝突のその刹那、同じ方向に飛ぶことで勢いを殺したと言う事か。一歩間違えば大ダメージに繋がる少女の神業に、瀬理は思わず感嘆の声を漏らした。
「まあ、短気は損気。あんなデカブツ相手に焦っても仕方あらへん。ちまちま殴って倒してこー」
叩き付けられる衝撃波――咆哮から己を庇いつつ、瀬理はにへらと笑う。
ここまで来れば復讐者と陸塞龍ブルギラン、どちらが先に倒れるか、耐久力勝負と言ったところだろう。
「ぶるあああああっ」
再度放たれた衝撃波は瀬理を捉え、木の葉の様にその身体を舞わせる。共に舞い上がった石片は瀬理の防具を、肌を削り、赤い線を残していった。
だが、それでも彼女の表情に歪みは無い。嘆きは無い。悲痛は無い。
体長20mを越す巨獣と身長150cm前後の復讐者達。
それが耐久力勝負となれば、どちらに分があるか。そんなモノ、判りきっている。
(「片や陸上要塞な巨獣。片やか弱い女の子二人。さぁて問題です。どっちが勝つでしょう? って奴や」)
答えを示すべく、猫の如く受け身を取った瀬理は指を鳴らす。再び巻き起こった爆風が斬り裂くのは、陸塞龍ブルギランの頭部のみでは無い。巨獣の全身至る所から破砕音が、黒煙が、血肉削る異臭が沸き立ち、その都度、陸塞龍ブルギランから悲鳴が迸る。
「キミが祈る神様は居ないだろうけど……美味しいものを食べてる夢を見ながら逝くと良いよ」
祈りの言葉はただ一つ。
飛び上がったイロハの鉄拳は尾の一撃を、咆哮の波をくぐり抜け、陸塞龍ブルギランの胸を穿つ。
そこに至る軌道は一つでは無かった。一重、二重、三重――十も二十も越える諸手の拳骨はただただ一点を貫き、そして、破壊していった。
陸塞龍ブルギランの悲鳴が再度零れる。否、それは悲鳴では無く、断末魔の叫びだった。
知性を失ったブルギランが断末魔に何を見たのか。イロハは判らない。巨獣の表情を彼女は判別できない。だから、ただ祈る。
その夢が、死の刹那まで彼を包め、と。
「お疲れさんやな」
「……お疲れ、だよ」
どうと激しい音と共に倒れた巨獣の隣で、二人の復讐者による労いの言葉が、交わされていた。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【飛翔】がLV2になった!
【託されし願い】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV2になった!
白風・時花
(トレインチケット)
砂上船『サフィーナ・ミウ』に迫り来るドラゴン――もとい、ドラゴン化した巨獣『陸塞龍ブルギラン』の脅威は排した。
だが、サフィーナ・ミウに迫り来る脅威が全て無くなった、と言う訳ではない。
ここは巨獣大陸ゴンドワナ。歴史侵略者・巨獣達が闊歩する密林。
故に、巨獣の影は陸塞龍ブルギランに留まらない。
ほら。そこにも。ここにも。
まだまだ、巨獣の影は、顕在していた。
「ひゃぁああああああっ!」
「わわわわわわわっ?!」
そんな密林の中、背丈の似通った二人の少女が駆けていた。ディアボロスが一人、白風・時花(妖狐のカースブレイド・g03205)、そして、レイ・シャルダン(SKYRAIDER・g00999)であった。
おそらく観測者がいれば、見事なドップラー効果を堪能しそうな程の悲鳴は、酷く尾を引きながらゴンドワナの密林の中へと消えていく。
その代わりというわけでは無いだろうが――。
「ウホウホウホウホ!」
マッスルな巨躯を晒しながら、冗談の様な速度で二人を追う巨獣達の姿がいた。
トループス級巨獣『脳筋ゴリアラ』であった。
おそらく縄張りにでも入り込んでしまったのだろう。侵入者許すマジと毒爪を振るいながら、木々を斬り裂き、その足で二人の背を追いかけていた。
それも複数体である。最早、精神的外傷を負いそうな程、恐ろしい光景であった。
(「何故、こんな改竄世界史の果ての様な場所で、私達は巨獣に追われているのでしょう?!」)
もっともな疑問を浮かべるレイに、しかし、足を止めるという選択肢は無い。
足を止めれば、その結果、もしかしたら新宿島に流れ着けるかもしれない。そんな思考が一瞬擡げたが、脳筋ゴリアラが放つマッスルなポーズを見てしまうと、それは遠慮したいかな! と言う気持ちにもなってしまう。と言うかなんか怖いし!
「そ、それに、私達が囮になれば、サフィーナ・ミウに近付けさせない……かも知れませんよ!」
と、これは、時先案内人らしい冷静な判断であった。
確かに本事件を案内した時先案内人の予知によると、縄張りに入り込んだサフィーナ・ミウに対し、脳筋ゴリアラは縄張りを主張していた。――多分。咆哮が聞こえたし、サフィーナ・ミウの外観はどう見てもスフィンクス――巨獣の親戚っぽい姿をしている。あまり頭の回らない巨獣が遭遇すればどうなってしまうのか。火を見るよりも明らかであった。
つまり、時花とレイが囮となって脳筋ゴリアラを引きつけつつ、明後日の方向に走っているのは悪い話では無い。むしろ、最適解の可能性もあった。
「で、で、でも、どうしましょうか? このまま逃げ続けていても埒が明きませんよ?!」
ともすれば舌を噛みそうな勢いの中、それでも自分の意見を伝える能力は流石の一言に尽きた。
流石は人機一体。色々なサポートはバッチリである。
「……そうですね! こういう時は、逃げている方向に何かあるのが定番だと思います!」
対する時花の笑顔も朗らかだった。全力で駆けていること、背後を脳筋ゴリアラの毒爪が何度も旋回している事を除けば、女子二人、和やかな会話を交わしているのと変わらない。
それは何と言う平和的な光景だっただろう。後ろに巨獣の姿さえ無ければ。
「そ、それって、時先案内人としての勘……って事でいいんですよね?!」
「いえ。希望です!」
「ですよね!!」
この場に来ている以上、時花が時先案内人の力を振るう……否、振るえる筈も無い。ただの楽観的観測なのは嫌と言うほど理解出来た。
(「いざとなったら迎撃して――ああ、でも、別に罪もないコアラ? ゴリラ? さんを倒すのも……ッ?!」)
追われている立場を棚上げして、レイは眉を顰める。
まあ、脳筋ゴリアラもクロノヴェーダ。歴史を奪い、世界を改竄した歴史侵略者の一体である。そういう広義な意味では敵なので倒してしまっても構わない存在だったが、でもなぁ、と悩んでしまう。
「あっ。レイさんっ。見て下さい! 大丈夫です! 何とかなりそうです!」
沸き上がった歓声に、思わず正面を見てしまう。
時花の楽観は、思いも掛けない形で実ったようだ。
其処に佇むのは、見目麗しい鬼人の姿であった。大型の肉食獣を想起させる雰囲気を纏いながら仁王立ちする彼女は、ニカリと笑った後、身構える。
突如現れた救世主。
彼女の名こそ――。
「今のうちに――ッ!」
レイは時花の手を掴み、共に空へと【飛翔】した。
後のことは、全ては彼女に任せておけば良い。あの威風堂々とした佇まいに刹那見惚れたレイは、ただ一言、妙齢女性の背に声を飛ばす。
「「頑張って下さい!」」
同じ事を時花も感じたのだろう。
例の応援の声に、彼女の声もまた重なっていた。
善戦🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
効果1【腐食】LV1が発生!
【完全視界】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!
【命中アップ】がLV2になった!
八蘇上・瀬理
【人柄】マイペースな姉気質の関西弁鬼人
【心構え】面倒くさがりだが、仕事となるとスイッチが入る
※味方との協力、絡み大歓迎
さっきの巨獣、剥ぎ取りしたかったなぁ……あかん?鱗の一枚くらい、だめ?
しゃーない、気持ち切り替えて、次の団体さんがおいでやで。ゴリラみたいなコアラ……ダジャレか!?どっちかはっきりせんかい!!
肉体言語で語り合うてくるわ。マッスルパンチも突進も、よう見たらうちら鬼人の技に似とるしな。そんなら狙てくるとこもだいたい分かるっちゅうもんで。
そんでもってうちは、鬼人の中でもずるっこいタチでな。そんな教本通りっちゅうか本能通りに向かってくる相手なんぞ、鴨葱やで。パンチが飛んでくるとこに雷弾置いて一丁上がりや。すれ違いざまに一体撃破ってなー。
この程度の連中なら乱戦でもいけるやろ。自被弾率よりも敵撃破率重視で大暴れするわ。ほらほらどんどんいくでー!血沸き肉躍る楽しい楽しい乱獲のお時間や!
あ、ミウの進路?適当に誰か決めといてーうちはこっちがええ(ゴリアラ指さしながら)
「ああ。任せときー」
空へと飛び上がっていった二人の少女に片手を振ると、八蘇上・瀬理(鬼道漫遊奇譚・g08818)はにへらと笑う。幸い、二人からはその表情は見えていなかった。
(「さっきの陸塞龍ブルギランからはドロップ品を手に入れられんかったのが少し残念やったけどな。しゃーない。気持ち切り替えていくで!」)
ちなみにアイテム作成でゴンドワナが選択出来る様になれば、鱗も手に入れられるかも知れない。もしも望むなら、その時を待って欲しい!
もとい。
「ともあれ、あいつらが脳筋ゴリアラやな? ゴリラみたいなコアラ……コアラみたいなゴリラ……。駄洒落か!」
流石関西気質。ツッコミもキレキレである。
問題は突っ込まれている脳筋ゴリアラは知性も何も無い巨獣で、オーディエンスになりそうだった少女二人は最早この場所にはいない。ここにいるのは流浪鬼人、八蘇上・瀬理のみであった。致し方ない。
「グアアアアアアッ!」
息つく間もなく、脳筋ゴリアラの毒爪が、筋肉の拳が瀬理に襲い来る。まるで爆撃の様なその拳群に、しかし瀬理は。
「━━━穿ち灼け」
人差し指を銃口に。親指を引き鉄に見立て、バンと唱えた。
ただそれだけの行為に、しかし、苦悶の表情を浮かべたのは脳筋ゴリアラであった。見れば、拳は破砕され、遅れて走る紫電が傷口を焼いていた。何処からどう見ても瀬理のパラドクスによるカウンターアタック――破壊攻撃であった。
「まあ、アンタのパンチってウチら鬼人の技によく似とるしな。狙ってくるところもだいたい判るんやわ」
呆れ半分得意げ半分。語る瀬理に、しかし、脳筋ゴリアラはうーっと唸り声を上げていた。
彼らに理解が及ばないのは百も承知。だが、それでも瀬理は言葉をやめない。
「そんでもってうちは狡っこい性質でな。教本通りのテレフォンパンチとか、鴨葱ちゅーか悪戯したくなるんや。ほーらほら。まだ行くでー!」
電撃――雷弾と名付けた雷の魔弾の餌食となったのは、一体ではない。
仲間の仇と飛び出した都合二体の腕を焼き、その勢いのまま、後方に控える数体を纏めて爆破。四方八方に紫電を走らせる。
「ほらほらどんどん行くでーっ!」
叩き付けられるマッスルパンチ――もとい、毒爪パンチはモノともしない。所詮は烏合の衆。痛いことあらへん! とにへらと笑った彼女は、再び指でバン! 弾かれ、肉を抉られた脳筋ゴリアラは悲鳴を零すと、そのまま後退すべしと、瀬理に背を向ける。
だが、そんな逃亡を許す彼女では無かった。
「ほらほらどんどんいくでー! 血沸き肉躍る楽しい楽しい乱獲のお時間や!」
脳筋ゴリアラ愛護団体がいれば、卒倒モノの台詞だが、生憎、クロノヴェーダの保護を求めるような酔狂な団体はこの世にいない。うん。いない事にしておこう。言及すると面倒そうだし。
斯くして、乱獲と言う名の一方的な虐殺に、脳筋ゴリアラ達の悲鳴だけが木霊して行くのであった。
「あ、誰かー。サフィーナ・ミウの進路、テキトーに決めといてーっ!」
そんな喜色に染まった大声もまた、響き渡っていた。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【パラドクス通信】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV1が発生!
エレオノーラ・アーベントロート
少しは溜飲が下がりましたわ。いえ怒ってはいませんけれど。
さて……サフィーナ・ミウ、久しぶりですわね。
獣神王朝エジプトにはあまり足を運んでいませんでしたけれど、この威容は忘れませんわ。
この密林でも十全に動けるというのは素晴らしいですわね。機械化ドイツ帝国の技術も顔負けですわ、うふふ。
進路は適当に決めておいてといわれましたし、適当に決めて進みましょうか。
これまで他の方々がこちらを目指していたようですし、今回もそちらでいいでしょう。
方針:ヴィクトリア湖を目指す。既に目的地についている場合周囲を探索。もし怪しい物が発見されなかった場合、南東のキリマンジャロがある場所を目指す。
巨獣の仲間だと思ってくれれば一番楽なのですけれど、先ほどのトカゲや七曜の戦での様子を見る限りそれも期待できませんわね。
この辺りを根城にしていたコアラは狩りつくしてましたし、しばらくは安心とは思いますけれど。
目的地に到着して辺りを捜索するなら特別大きな巨獣の足跡や、洞窟などの特殊な地形がないかを重点的に探りますわ。
イロハ・アプリルシェルツ
なんかどっと疲れたね、気疲れなのか肉体的な疲労なのかは不明だけどさ。
ブルギランは兎も角、あのゴリアラ達は遥か遠くのオーストラリア大陸でも目指してたのかな?
さて円卓とかキングアーサーの面子が
アフリカで探し物をしそうな伝承と言えばプレスター・ジョン伝説かな?
確かアレはアジアとかエチオピア辺りに存在してるって話だった気がするんだよね。
獣神王朝エジプトとも接してた辺りだから
これ以上重要な何かが見付るかは微妙な線だけど確認の為にも『東』の方に舵を切ろうか。
其処には何も見つからなかったと言うのも大切な情報だからね。
そもそもゴンドワナのディヴィジョンはとても古い時代だし
最終人類史の物差しで物事を判断しても正しい答えが出るとは限らないんだよね。
サフィーナ・ミウは大きいし隠密行動は出来ないだろうから
適宜双眼鏡とかで周囲を警戒しとくのが一番かな、何か異物が見つかるかもしれないし。
案外普通の人類は居ない代わりに巨人とか恐竜人みたいな存在が居たりしてね。
レイ・シャルダン
連携・アドリブ歓迎です。
なんかすごいゴリアラに追われた縁です。
折角なので乗せて行ってくださいませ。
どうやって戻って来たか?きっと飛んだのでしょう。
それはさておき砂上船での航海なんてこんな経験、
もう出来るかわかりませんから。
サフィーナ・ミウから見るこの景色をしかと目に焼き付けておきましょう。
ケニアの北端スタートで大体南に300キロなら…。
今は今はこの辺りかな?
地図を見ながら大体の辺りをつけ。
次に進む航路を考えましょう。
ボクが行って見たいのはキリマンジャロ山の方ですが
どっちも行けば問題無しですね。進行ルートに不服はありませんとも。
残留効果の【アイテムポケット】に詰め込んできたパン等の軽食やドリンクを取り出し。
しばしの間、皆さんと一緒に砂上のバカンスと行きましょうか。
何かあれば小まめに『Boeotia』を起動して【観察】を行い【情報収集】しましょうね。
トループス級巨獣『脳筋ゴリアラ』の脅威は去った。さらば戦士よ。貴方の勇姿は忘れない……。
まあ、脳筋ゴリアラとの乱闘の為、置いていくことになった本人はとても楽しそうに見えたし、あれでも復讐者。無事、戻ってくるだろう。
そう信じて、サフィーナ・ミウは、もとい、サフィーナ・ミウに搭乗した復讐者達は川を進んでいく。
その進路は先のヴィクトリア湖を抜け、キリマンジャロ方面へと突き進んでいくのだった。
「ヴィクトリア湖は、パラドクストレインでの調査となった様子ですわね」
これは、自慢の銀髪に風を受けながら、それでも優雅に髪を流しながら押さえたエレオノーラ・アーベントロート(Straßen Fräulein・g05259)の台詞であった。
「そうですね。こうやってフラグを踏み……もとい、要所をサフィーナ・ミウで確認しつつ、パラドクストレインへの道を繋ぐのが、このゴンドワナ紀行の目的となるでしょうか」
この注釈はレイ・シャルダン(SKYRAIDER・g00999)からだ。脳筋ゴリアラに追われた彼女が、今、どうやってこのサフィーナ・ミウへと辿り着き、搭乗しているのか。それは不明だったが、余り追求してはならない。そんな圧が彼女からは発せられていた。
「いやー、どっと疲れたね」
とは、イロハ・アプリルシェルツ(神聖ならざる銀・g05555)談。まあ、サフィーナ・ミウを破壊しようとした巨獣は倒し、脅威になりかねない脳筋ゴリアラも排除した。この疲れは多少ならば快い物だ、とも思う事にした。多少ならば。
(「ところで、あのあのゴリアラ達は遥か遠くのオーストラリア大陸でも目指してたのかな?」)
ゴリラの生息地は中央アフリカだが、コアラの生息地はオーストラリアである。では、その合いの子……ではないな。それが混じり合ったゴリアラは、何処にいるのが正しいのだろう?
いくら考えてもその答えは出そうに無かったが、しかし、もしかしたらゴリアラはオーストラリアに行きたい、或いは戻りたいのかもしれない。まあ、彼奴がクロノヴェーダであり、オーストラリアが最終人類史奪還地域である以上、彼の生物をオーストラリアに辿り着かせる訳に行かないが、ともあれ、想像だけは自由だ。
「さて、イロハとしては東に舵を切りたいところだけど」
円卓の騎士と言うか、幻想竜域キングアーサーの連中が求めるとするならば、プレスター・ジョン伝説だろうか? と当たりを付けているのだった。
だが、プレスター・ジョンはアジア、或いはアフリカに存在する、と言われている伝説上の国王である。アジア、アフリカかぁ。エチオピアの辺りだったっけ? とも思うが、そうすると現在向かっているキリマンジャロ方面からは少し逸れる場所となる。具体的に言えばキリマンジャロは東南東、エチオピアは東北東である。雲を掴む話に進路を取るのもどうかな、と思いつつ、ともあれ、まずは手近なキリマンジャロを攻めるのも悪くはないだろう、とも思ったりする。行きがけの駄賃と言う奴だった。
「ゴンドワナに人類はいない、か」
双眼鏡を覗きながら、溜め息を吐く。
だが、人類がいないイコール何もいない、という話でもない……可能性もある。もしかしたら、だ。絶対とは言えないだろう? くらいの話である。
例えば巨人とか、恐竜人とか。人類以外がいるかも知れない。いたら良いな、と思う。
「でも、妖精とか異種族は一応、人類の括りではありません?」
エレオノーラの指摘にむむっと唸ってしまった。
だが、まだまだゴンドワナは未知の世界。もしかしたら隠れ住んでいる人類に遭遇するかも知れない。しないかもしれない。希望は持っておこう。うん。
「まあ、ともあれ、バカンスと洒落込みましょう」
日差しは高く心地良く。河上のお陰か、空気は清涼。そんな中でゆったりと出来るのだ。
レイは【アイテムポケット】から新宿島産の軽食やドリンクを取り出しながら、自分用を確保。その後、仲間用にと二人にそれを配っていく。
「それにまあ、ここに来るまで大冒険だったのでしょう? ボクもゴリアラに追われましたし……。皆さんの大冒険、聞かせて下さい」
「あー。そうだね。何処から話そうか」
アヴァタール級巨獣『陸塞龍ブルギラン』の囮にエレオノーラ嬢が果敢に挑んだ話か。それとも新宿産超高級フルーツを食したブルギランがそのまま地面や木々を食べてしまった話か。まあ、楽しげな話は沢山ある。酒の肴ならぬ、お茶請けには面白おかしく語れるだろう。
「いえ、私は怒っていませんわ。少し、溜飲が下がりましたけれども」
サフィーナ・ミウから川岸の足跡の有無や洞窟の存在を図りながら、エレオノーラが憮然と言う。その話もまた、楽しげな話題になりそうだった。
「そうだね。まずはドラゴン化した『陸塞龍ブルギラン』の話を始めようか。彼はね、知性が植え付けられ、でも、それでも本能に揺らめいていてね……」
「ほうほう」
イロハの説明に、レイが身を乗り出して聞いてくる。その語りをとても新鮮に味わってくれている様子であった。
気候は穏やか。風は緩やかで、そして、騒然の種も今は無い。
復讐者達を乗せたサフィーナ・ミウはゆるりと、巨獣大陸ゴンドワナの地を横断していくのであった。
その先に何が待ち受けるのか。期待と不安に塗れた旅路の果てを、しかし、今は誰も知らない。そう、今は誰も知らない。その未知をただ、突き進んで行くのみであった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【活性治癒】LV2が発生!
【完全視界】がLV2になった!
効果2【命中アップ】がLV3になった!
【ダメージアップ】がLV4になった!
【ドレイン】LV1が発生!