刃を研ぎて岩をも断て(作者 陸野蛍)
#蹂躙戦記イスカンダル
#【《七曜の戦》ソマリア防衛】ソマリア水際防衛戦
#《七曜の戦》
#人類史防衛戦『ソマリア』
#一狼からの任務
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●略奪兎は紅い瞳を光らせ
その亜人──ディアドゴイ──の軍勢は、けして立派とは言えぬ船に多数のトループス級亜人を乗せ、紅海を渡りアフリカ大陸へと攻め寄せようとしていた。
この侵攻は、『蹂躙戦記イスカンダル』の正式な軍事侵攻ではなかった。
1体のジェネラル級亜人『黒角のアルミラージ』が、独断で進めた略奪作戦であった。
「ウミノムコウ、オンナイッパイ、リャクダツ、リャクダツ、タノシイ、リャクダツ! リャクダツ!!」
『黒角のアルミラージ』の叫びに、数多のトループス級亜人『氷槌の岩トロウル』達も、威勢よく手にした氷槌を高く掲げるのだった。
●任務:ソマリアに於いて水際防衛作戦を遂行せよ
「ディアボロス、諸君。君達に任せたい任務だ。任務内容について説明させてもらう」
新宿駅グランドターミナルに姿を見せた、旭・一狼(提督・g09825)は、現状の説明から始める。
「《七曜の戦》が遂に始まり、一週間の間、全てのディヴィジョンが『決戦時空』に揃い、世界各地で戦端が開かれている。この戦いの帰趨によって、俺達ディアボロスの、引いては、最終人類史の運命が決まっていくことになるだろう」
『刻逆』の発生以降、予言されていた《七曜の戦》が全てのディヴィジョンを巻き込み、遂に開始されたのだ。
勿論、新宿島を含む『最終人類史』も例外ではない。
「敵の大勢力と戦う、『歴史の奪還戦』も開始されているが、歴史の奪還戦だけが《七曜の戦》では無いことは皆も承知の事と思う。『最終人類史』に奪還した地域や、或いは、ディアボロスが制圧したディヴィジョンの地域を防衛する事も、重要な任務となるからだ」
現在までに『最終人類史』に奪還した大陸や地域をクロノヴェーダに制圧されてしまえば、これまでのディアボロスの功績や作戦達成の為の犠牲をも無に帰してしまう可能性が高い。
「俺から、君達に任せたい任務は、『最終人類史』に奪還した、アフリカ東部『ソマリア』の防衛任務となる。『ソマリア』に攻め寄せるのは、『蹂躙戦記イスカンダル』のジェネラル級亜人『黒角のアルミラージ』が率いる、略奪部隊と予知されている。『黒角のアルミラージ』は特に戦略を立てず、紅海を渡りソマリアに上陸しようとする為、ソマリアの海岸で水際作戦を行い、効率的に防衛を行う事が出来る筈だ」
『黒角のアルミラージ』の部隊をそう評した後に、一狼は、今回の撃破対象とするトループス部隊が『氷槌の岩トロウル』の軍勢であることを伝え、今回の戦場が『最終人類史』に於いての戦いである為、最大レベルの『残留効果』を発生させることも可能であり、迎撃の上での撃退は難しくないとことを付け加える。
「一つだけ懸念点があるとすれば、ジェネラル級亜人『黒角のアルミラージ』が、戦場に姿を現す可能性が、僅かながら有ることだ。どのような状況になれば、『黒角のアルミラージ』が戦闘に介入して来るかは分からないが、もし戦場に姿を見せた場合、直接の戦闘は控え、即時撤退を考えてもらいたい。《七曜の戦》との同時作戦の為、少数部隊でのジェネラル級との戦闘は危険と判断してほしい」
ジェネラル級との戦闘で重傷を負ってしまった場合《七曜の戦》に於いて、最悪──『死』──の危険すらあるのだからと一狼は言いたいのだろう。
「皆が、待っていたであろう《七曜の戦》が開始され、『決戦時空』の戦いで、大きな戦功をあげたいと考えているディアボロスも多いだろう。勿論、俺も君達の戦果には期待している。だが防衛任務を疎かにする訳にもいかない。防衛任務に於いても、君達の力が必要不可欠となる」
誠実に言葉を選び一狼が続ける。
「『ソマリア』の周辺は、『最終人類史』に奪還した後も住民の帰還を行っていない為、無人の状態であり、『アルミラージ』の略奪部隊がソマリアに上陸したとしても、略奪の被害は出ないが、ソマリア地域が亜人達に強奪されてしまった場合、ソマリアは『蹂躙戦記イスカンダル』の領土となり、当時、ソマリアに住んでいた人々が、亜人に襲われてしまう事になってしまう。それを防ぐ為にも、水際作戦を以て亜人の侵入を阻止してもらいたい。以上が作戦の概要となる」
作戦の説明を一通り終えると、一狼は真っ直ぐな瞳でディアボロス達を見る。
「《七曜の戦》の最中、君達には、無理をさせてしまうことになるが、よろしくお願いする」
真摯な言葉の後、デイアボロス達に深く頭を下げながら、一狼はディアボロス達の無事をただ祈るのだった。
リプレイ
秋月・穂高
※アドリブ描写、他参加者との連携OKです。
「これはまた随分と固そうなのが来たな…」
戦果を競うより防衛のほうが俺は向いてる。
ここはキッチリと自分の仕事を果たしていこう。
【ダッシュ】で距離を詰め格闘戦を展開。
俺の遠距離攻撃手段じゃダメージ通り辛そうなんだよな。
「先手必勝、一撃必殺ッ……は無理かぁ」
【虎炎掌】を叩き込みながら基本はヒット&アウェイ。
回避重視の立ち回りで少しずつ敵を削っていく。
味方との連携は積極的に行うぞ。
あとは黒角のアルミラージが出てきたら即座に撤退。
まだ無理をする段階じゃないが、いつか覚えてろ。
凍雲・雪那
ん。壮観、壮観。
頭の足りない馬鹿でも、数を揃えると結構厄介だね。
それに、上の方は油断ならない相手だし。
でもね。ボクらも普段とは違う。
此処は最終人類史。必ず守り切る、とか心境の話だけじゃないよ?
――残留効果の、最大レベル発現。
特にボクの術は、材料が必要不可欠、だから。
それじゃあ、地獄を見せてあげる。
【アイスクラフト】、Lv10……一辺1mの氷塊が、30個。
それを砕き、崩し、固め、武器として再構築。
質よりも量。量よりも質。どちらも間違ってはいない。
なら、量と質が、兼ね備われば、どうなるか。
剣、槍、斧。矛、鎚、戟。無数の氷の武装を上空に浮かべ、一斉に敵に向けて振り下ろす。
無様に潰えろよ、亜人。
メルキディア・セデクリエル
アドリブ・連携大歓迎
七曜の戦本篇でイスカンダルの敵と初遭遇することになったけど、出来る事を背一杯やるだけよ!
相手はトロウル、その攻撃力は侮れない…けど、その攻撃モーションを読んで力が降り切れる前に海戦装閃機エスコートベッセルの機械腕でその氷槌を引っ掴む
そのまま出力を最大限に引き上げて、フォーマクス・ハリケーンによる竜巻を取り込んだパワーで氷槌ごとトロウルをジャイアントスイングして投げ飛ばすわ
巨体故に投げるのにも苦労しそうだけど、最終人類史にいる以上限界以上のパワーを引き出せるはず…!
もしアルミラージに出くわしたらエスコートベッセルの搭載火器による牽制を行いつつ撤退を行うわ
ヴィオレット・ノール
帰還が行われていない状況は、戦いに集中出来るから悪くない。
けれど、占拠された場合の懸念はいただけないかな。
最終人類史の人々の命はけして害されてはいけない。
……取り返しがつかないからね。
さて、それじゃあ頑張ろうか。
亜人に最終人類史の大地を踏ませたくはないものだ。
残留効果を最大限に使える状況なら、反撃のダメージに頭を悩ませる必要もなさそうだ。
その場の土や砂から『砂漠の手』を作り出して、亜人共を片端から捻り潰していこうじゃないか。
万が一ジェネラル級が現れたら、【泥濘の地】と【防衛ライン】で足止めを図るよ。
足止めが効いているのなら、その間に撤退してしまおう。
屈辱的だが、今は戦うべきではないのだからね。
獅子堂・崇
アドリブ連携歓迎
戦略もなく突っ込んで来るか。亜人らしいやりかただな。
だが、お前たちが奪っていいものはここには一つもない。
出鼻をくじかせてもらう。上陸したトロウルたちに先手を打って迅雷で敵の体を打ち据える。
敵の反撃は大きく動いて致命傷は避けて戦おう。
もしもアルミラージが出てくるようなら危険は冒かず手早く撤退する。周囲の確認は怠らないようにしよう。
●『決戦時空』とは別の蹂躙
「《七曜の戦》で、イスカンダルの軍勢と初戦闘することになったけど、私は……私の出来る事を精一杯やるだけよ!」
『最終人類史』ソマリアの海岸際にて、そう強く言葉にするのは、メルキディア・セデクリエル(閃機術士のエンジェリアン・g03132)だ。
「現状、この地は人々の帰還が行われていないから、戦いに集中出来るのは、悪くないね」
ヴィオレット・ノール(北の菫・g09347)がそう口にする。
このソマリアは、『最終人類史』に奪還こそされているが、この地に住む人々の帰還は行っていない。
「けれど、占拠された場合のことは、懸念しないとだね。『最終人類史』の人々の命は、けして害されてはいけない。……取り返しがつかないことにななるからね」
ヴィオレットが考えるのは、《七曜の戦》が全て終わった後のことだ。
各ディヴィジョン『クロノヴェーダ』との戦いは《七曜の戦》が終結した後にこそ、本格化されると予測されているからだ。
これまでは、全てのディヴィジョンが別の世界として独立し、排斥力により他勢力の侵攻を防いできたが、《七曜の戦》の後は全てのディヴィジョンが『ディアボロス』の存在を認識し、『最終人類史』のディアボロス達の特異性を知ることになるからだ。
だからこそ、奪還した大地を再び奪還されれば、これまでとは違う形での人的被害も予想される。
そして、この地に攻め込んで来るのは、『蹂躙戦記イスカンダル』の軍勢だ。
『亜人』は人々を『蹂躙』することでエネルギーを得るクロノヴェーダである。
ディアボロスの敗北は、多くの悲劇を生むことになるだろう。
だからこそ、自分達はこの場で、侵略軍を迎撃しなければならないのだと、ディアボロス達は強く誓う。
「さて、それじゃあ、みんな頑張ろうか。亜人に『最終人類史』の大地を踏ませたくはないからね」
ヴィオレットの言葉が、この場に集まった者達の全てだった。
●堅き亜人の侵略軍
「ん。壮観、壮観」
多数のトループス級を乗せた、けして立派とはいえない、ジェネラル級亜人『黒角のアルミラージ』の侵略軍を遠く見つつ、凍雲・雪那(報仇雪恨の皓巫姫・g07783)が普段と変わらぬ声音で言う。
「頭の足りない馬鹿でも、数を揃えると結構厄介だね。それにしても、正規軍の許可なく良く集めたもんだ。『黒角のアルミラージ』とやらは油断ならない相手とのことだしね、『最終人類史』での戦い負けられないね」
雪那は氷の瞳で海岸に近付きつつある侵略軍をそう評し、絶対に負けられぬことをもう一度確認する。
そして、数分の後、遂にトループス級亜人『氷槌の岩トロウル』達が船から乱暴に下りると、海の水を跳ねさせながら、ソマリアの大地へと進軍を始める。
「これはまた、随分と固そうなのが来たな……」
時先案内人から聞いてはいたが、眼前に迫ってくる『氷槌の岩トロウル』は、自身から見ても中々に面倒な相手だと直感し、秋月・穂高(曇天・g01798)が呟く。
「まあ、戦果を競うより、防衛の方が俺には向いてる。ここは、キッチリと自分の仕事を果たしていかないと、なっ!」
言うと、穂高は先手必勝とばかりにトロウルの軍勢へと一気に駆け出す。
(「俺の、遠距離パラドクスじゃ、ダメージ通り辛そうだよな。ならっ!」)
「先手必勝、一撃必殺ッ……は無理だよな……それでも喰らえっ! 収束! 虎炎掌!!」
トループス級とはいえ、一撃での破壊は無理だろうと穂高は考えていたが、穂高の掌から放たれた気を纏った掌打は、虎の形を成し一撃にして、トロウル1体を粉々にした。
「え? いつもと威力段違いじゃないか……残留効果フルパワーってこんな感じか。これなら、数が多くても全然いけるな! 敵と距離を取りつつ一撃で破壊し続ける……あとは『黒角のアルミラージ』が出て来たらだけど、ジェネラル級は流石にこの人数じゃ無理か……いつか一撃お見舞いしたいけどな!」
再度、掌打を放ちながら穂高が言う。
『最終人類史』で戦うことの力の高まりを実際に感じながらも、穂高は相手の力量を測ることを忘れていなかった。
一方、雪那は多くのトロウルに周囲を囲まれていた。
知能は高くなくても各個撃破という程度の戦略を取ることは、亜人にも出来る。
「本当に多い、亜人の群れだ。でもね。ボクらも普段とは違う。此処は、『最終人類史』──必ず守り切るとか、心境の話だけじゃないよ? ――残留効果の、最大レベル発現。特にボクの術は、材料が必要不可欠、だから」
僅かに笑むと雪那は、『最終人類史』で戦うことの最大のメリットをトロウル達に言葉として、説明する……おそらく、トロウルには理解できないだろうと思いながらも。
「それじゃあ、地獄を見せてあげる。ice,break,hail,assemble,creation,――Crystallize」
『ice,break,hail,assemble,creation,――Crystallize』
『新宿島』の残留効果で創り出した、巨大な30を超える氷塊、雪那は、それを砕き、崩し、固め、武器として再構築していく。
「質よりも量。量よりも質。どちらも間違ってはいない。──なら、量と質が、兼ね備われば、どうなるか。貴様達の身体で試すとしようか」
言葉と共に雪那が創り出した、無数の氷の武器がトロウル達に遅いかかかる。
トロウル達も氷の扱いを得意とし、雪那へと反撃しようとするが、今この戦場では威力が違いすぎた。
雪那操る、剣が、槍が、斧が的確に、トロウルを断ち続ける。
上空にも氷の武装を浮かべ、雪那が冷たく言う。
「無様に潰えろよ、亜人」
蹂躙者だった筈のトロウル達は、皮肉にも……雪那の力に蹂躙されるのだった。
「戦略もなく、突っ込んで来るか。亜人らしいやりかただな」
漢らしく低い声でトロウル達を睨み据えるのは、獅子堂・崇(破界拳・g06749)だった。
「だが、お前達が奪っていいものは、ここには一つもない。俺の力を最大限にお前達にぶつけさせてもらう!」
迅雷の如き素早さで、トロウルに接敵すると、崇は身体を大きく使い回し蹴りを放つ。
その蹴りは。命中したトロウルだけではなく、崇が共に放った念動力により、赤い稲妻の軌跡を描き、数体のトロウルを纏めて粉砕する。
下手な小細工などいらない、純粋でシンプルな物理的な破壊、それによりトロウルの出鼻を挫くことこそ崇の狙いだった。
そもそも、崇には小細工や罠に嵌めるような作戦は向いていない。
シンプルに力で敵に抗うことこそ、崇のディアボロスとしての戦い方と言ってもいいだろう。
(「今の俺なら、大きなダメージをもらうことはないだろうが、こいつ等の反撃には注意しないとな。十分な巨体……速さを活かして大きく避ければ致命傷を受けることはない!」)
大きなアドバンテージを得て尚、崇は油断することなく、周囲を警戒しながらトロウル達を屠り続ける。
万が一にも『黒角のアルミラージ』が戦場に姿を見せれば、少数でこの場で戦っている自分、いや……仲間達が傷つくことになるかも知れないのだから。
(「相手はトロウル、その攻撃力は侮れない……けど、その分動きは鈍重な筈。攻撃モーションを読んで、力が降り切れる前に私の『海戦装閃機エスコートベッセル』で氷槌を掴み止める!)
メルキディアは『最終人類史』での戦いであるこその利を活かし、トロウル達と渡り合っていた。
「一気に行くわよ! アイオンコード:ザキエル、ドライブ! 熱き怒りの嵐を抱いて、正義の疾風よ巻き起これ!」
海戦装閃機で掴んだトロウルをそのまま回転させ、嵐を巻き起こし高き上空へとジャイアントスイングの要領で投げ飛ばす、メルキディア。
「大きな石の塊だものね。ちょっと重いけど、『最終人類史』で戦う以上、いつもの限界以上のパワーが私に漲ってるのが分かる! どんどん行くよ!」
メルキディアは自身の海戦装閃機とパラドクスで次々と、トロウルの数を減らしていく。
「みんな、最初からフルパワーだね。まあ、残留効果を最大限に使える今の状況なら、反撃のダメージに頭を悩ませる必要もなさそうだ。それじゃあ、僕も」
言うとヴィオレットは、海岸の土や砂に自身のパラドクスを込め、巨大な「砂の手」を造り出し、眼前のトロウルを捻り潰していく。
「あんまりやりすぎて、『黒角のアルミラージ』が出て来た時は撤退だけどね」
ヴィオレットは、戦場を広く見ながら呟いた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【エイティーン】LV1が発生!
【アイスクラフト】LV1が発生!
【防衛ライン】LV1が発生!
【建物復元】LV1が発生!
【アイテムポケット】LV1が発生!
効果2【リザレクション】LV1が発生!
【ダブル】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!
大和・恭弥
帰還作業が行われていないってことは、まだ時は動いていないのか。
周りへの被害を気にしなくていいのはやりやすいが、現代にせよ過去にせよ、クロノヴェーダに侵略されたせいで犠牲が出るのはやり過ごせない。
藍雪花染を抜刀し、悲哀の呪詛を解放する。
殺気を放ってこちらの方に気を向ける。帰還前だから無人の所に気配が現れるだけでも十分だろうが、トループスの気を引くに越したことはない。
地を蹴って肉薄し、仲間と連携しながら刀を構えて軍団に迫る。
神蝕呪刃を発動して敵を一閃、出来る限り亜人を斬りはらっていく。
もしもジェネラル級が現れたら、速やかに仲間に声をかけ撤退しよう。誰一人怪我をさせはしない。
モリオン・スモーキー
アドリブ連携歓迎
周囲をSPDでディフェンス
……むやみに攻めてくるのであるならばそれ相応の報いも受けていただく必要はありますね。
此処は須く我らの土地。貴様らに与える地など一欠片もありはしない。
その事をその身に刻んでお帰りなさい。
敵に向かってパラドクス発動。どれ程硬い岩であれ風の刃と共に舞い全てを切り刻んであげましょう。
敵の反撃は一撃離脱・飛翔・エアライドで致命傷を回避するように動きます。
もしジェネラル級がきたら防衛ライン・泥濘の地で足止めしつつ撤退します。その為に周囲を確認する事は怠らないようにしましょう。
●誰も傷つけぬ為に振るう刀
『帰還作業が行われていないってことは、まだ時は動いていないのか。周りへの、被害を気にしなくていいのはやり易いが、現代にせよ過去にせよ、クロノヴェーダに侵略されたせいで犠牲が出るのは、見過ごせない』
時先案内人からの任務を聞いた時、大和・恭弥(追憶のカースブレイド・g04509)は、シンプルにそう思っていた。
だからこそ、今、眼前にいるトロウル達から視線を外すことなく、抜刀した妖刀『藍雪花染』を構え悲哀の呪詛を全解放するのだ。
恭弥が放つ殺気は、トロウル達に恭弥を敵として認識させるのに十分なものだった。
「トロウル共、蹂躙等俺が許さない。俺の刀の呪いの糧となれ!」
言って恭弥は地を蹴ると、妖刀を一閃し、トロウルの岩の身体を分断する。
「次!」
恭弥は休むことなく、刀を掲げ袈裟に振り下ろす。
自身の身体が動く限り、1体でも多く……蹂躙者達を切り払う恭弥。
目に見える仲間達も、まだ帰還出来ずにいる人々も、誰一人として傷つけさせない……恭弥の覚悟の表れだった。
●須らく護る為に
「……無闇に攻めてくるのであるのならば、それ相応の報いを受けて頂かなければなりませんね」
モリオン・スモーキー(存在奪われし魔術発明家・g05961)がトロウル達を諭すように言う。
「此処は、須く我らの土地。貴様等に与える地など、一欠片もありはしない。」
静かな声に伝わるモリオンの怒り。
「その事を、その身に刻んでお帰りなさい。風の宝石解放。重ねて地の宝石解放。この身に纏う重力よ。空へと解放せよ。そして、舞いましょう。刃と共に!」
モリオンの詠唱と共に放たれた、風の宝石と地の宝石2つの魔力がパラドクスとなり、モリオンの周囲の重力を制御していく。
そして舞うように、モリオンは風の力を刃とすると、トロウル達を断片美しく切り刻む。
「貴方達にこの地を蹂躙させはしません。それが、『黒角のアルミラージ』だったとしてもです」
一度地に立つとモリオンは言葉静かにだが石を乗せ、断言するのだった。
●護りきった戦い、《七曜の戦》を終えた後の戦い
ソマリア水際でのディアボロスと『黒角のアルミラージ』が率いる『氷槌の岩トロウル』との戦いは、終始ディアボロス優勢で進み、彼らのチームの周囲いには、二本の脚で立つトロウルの姿は無くなった。
だが、敵は軍勢で攻めて来ていた。
援軍がない保証も、『黒角のアルミラージ』自身が戦場に現れる懸念もあった。
ディアボロス達は、それぞれ視線を交わすと、『新宿島』へと帰還するのだった。
《七曜の戦》の後も共に闘うことを誓い合いながら……。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【腐食】LV1が発生!
【士気高揚】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV2が発生!