リプレイ
ア・ンデレ
「アンデレちゃんの、かてとなれ!」
アンデレちゃんは、シュゴォシュゴォと鳴くアルタン・ウルクに対抗するように、「うおおおおお!」と咆哮する。
泥濘の地を使って足止めし、星喰らいでアルタン・ウルクを一体ずつ、喰らっていくよ。
万が一飛んで逃げたら、飛翔で追いかけて、喰らう。絶対に逃がさない。
触手もぐもぐ。目玉もぐもぐ。角もぐもぐ。全部もぐもぐ。
「まっず。」
アルタン・ウルクを喰らうことにより得た力で、他のアルタン・ウルクを喰らいにいく。
アンデレちゃんの力はどんどん高まっていき、喰らう速度も上がる。
どんなにまずくても、人に止められても、喰らうのをやめない。
喰らっていいのは、喰らわれる覚悟があるやつだけだ。
「シュゴォォォォ……シュゴォォォ……」
まるで地鳴りのように、あるいは絶え間ない海鳴りのように、得体のしれぬヤツ等の発する不気味な音が戦場に満ちる。
ア・ンデレ(すごいぞアンデレちゃん・g01601)はこれを見た時、いつもと変わらぬ笑顔を浮かべて何を思っただろうか。とにかくアンデレはこう呟いた。
「アンデレちゃんの、かてとなれ!」
そして、敵に負けないように大きく吼える。
「うおおおおお!」
精一杯の叫び声をあげ、迫るアルタン・ウルクどもに泥濘の地を発動する。と、自分の周囲で個体の進軍が止まった。次の波はすぐに打ち寄せてくるだろうが、アンデレはそのタイミングを逃さず攻勢に出た。
『くらっていこー』
パラドクスで星喰らい(イーター)と化したアンデレはアルタン・ウルクに噛り付き……同時に反撃が発動する。
噛みつくアンデレと巨大な蹄で蹂躙しようとするアルタン・ウルクが、逆接連鎖戦を展開し激しく戦う。
「絶対に、逃がさない」
「シュゴォォォ……」
唸り声が耳に染みつく。敵の血なのか自分の血なのかわからない。アンデレはそれでも懸命に敵に食らいついた。触手……いや部位は選んでいられない、もぐもぐ。
「まっず。」
一度離れると、傷ついた個体を凄い速度で別の個体が蹂躙していく。敵は感情を持たぬ海嘯の様にひたすらに攻め寄せる。
けれどアンデレは負けない。
(「アルタン・ウルクを喰らうことにより、アンデレちゃんの力はどんどん高まっていき、喰らう速度も上がる。きっと。」)
止められたって喰ってやる、と自分を鼓舞し、アンデレは邁進する……喰らっていいのは、喰らわれる覚悟があるやつだけなのだから――敵も味方も。
そしてアンデレの凄まじい戦いぶりに味方も続く。
成功🔵🔵🔴
効果1【断末魔動画】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
安藤・優
久しぶりのあるたんだ…いつ見てもスッゲーキモいデザインだね
けど、残留効果を最大限に活用出来るなら多少は頑張れる気がする!
泥濘の地を展開して機動力を奪ってから絶空剣を投擲し爆炎と雷光でアルタン・ウルク達を薙ぎ払うぞ
防衛ラインは最初に展開した一つしか機能しないから使い所は他の人に任せよう
仕留めたあるたんの上をあるたんが進軍するだろうけど…防衛ラインの使い所はその辺りになるのかな?
反撃の触手は薙ぎ払い斬り払い…捕まる前に距離を取るしかないか
それでも前回よりは格段と強くなれたと思うから、無茶しない程度に蹴散らしてやろう
八雲・譲二
※アドリブ連携歓迎
基本はアウグスト(g08441)と組んで動く
あれがアルタン・ウルクか…やっぱヤベェな
全パラドクスを最大で使えて漸くって気がするぜ
気を抜くなよ
他の皆とも連携しつつ、可能なら後々【防衛ライン】に繋げられるよう横一列に【泥濘の地】だ
最大限足止めしつつ【飛翔】で上から攻める。赤い目玉的な部分を狙ってリングスラッシャーを撃ち込んでくぞ
触手を一本ずつ刻んでたら終わらんな。潰した目玉のさらに奥へ一点集中でリングを叩き込んでいく
確実に仕留めていくぞ
反撃の光線も注意する。【未来予測】だの【ガードアップ】だの、使えそうなパラドクス効果は遠慮なく借りる
仲間の様子も見つつ、状況に応じて撤退も考えよう
アウグスト・フェルニール
※アドリブ連携歓迎
基本は譲二さん(g08603)と行動
うわー気持ち悪い。あまり戦いたくない相手です
でも今のうちに戦って慣れておいた方がいいですね
…いや無理、慣れれる気がしないです
【泥濘の地】で敵の動きが止まったら隕石の魔術。上空からアルタン達を撃ち抜けるだけ撃ち抜いていきます
巨大な牙は【飛翔】でも何でも使って極力避けましょう。正直怖い。
『観察』も活かしてなるべく戦況を広範囲で確認しつつ、他に使う人がいなければ第二陣アルタンが第一陣を越えきらないあたりで【防衛ライン】を展開
アルタンの亡骸を一列に積み上げ、越えきれないアルタン自身の壁を築くのを試みます
亡骸に亡骸を重ねて防波堤を作ってやりましょう!
「あれがアルタン・ウルクか……やっぱヤベェな」
八雲・譲二(武闘派カフェマスター・g08603)が思わずそう漏らすと、
「うわー気持ち悪い」
共に参戦したアウグスト・フェルニール(膝カックンで死にそう系呪術師・g08441)が非常に正直な気持ちを吐露する。
「あまり戦いたくない相手です。でも今のうちに戦って慣れておいた方がいいですね……いや無理、慣れれる気がしないです」
アルタン・ウルクは傷を負った同族を全く気にせず蹂躙し、泥濘の地でディアボロスの近くの個体が動きを止めても、全体は止まることなく四方から押し寄せてくる。また進軍が止まってもパラドクスは撃ってくるから、あれに囲まれればなかなか厳しい。
全パラドクス効果を最大で使えて漸くって気がするぜ……と譲二はアウグストに眼をやり、唇を引き結ぶ。
「気を抜くなよ」
それが戦闘開始の合図だった。
まずは、譲二もアウグストも泥濘の地を使って周囲の敵の動きを止める戦法に出る。譲二には可能なら防衛ラインに繋げたい心づもりがあった。
そこからアウグストが隕石の魔術を発動した。
『星々の子等よ、此の呪言を以て、汝等をこの地に導かん!』
詠唱と共に、宵闇のロッドが高々と打ち振られる。敵の一団の頭上に銀色の魔力塊が出現して高空から魔力の礫が降り注ぐ。メテオストライクは巧くハマったが同時にアウグストは反撃にさらされる。
「シュゴオオオオ……」
「うぅっ」
アウグストに迫る牙は恐怖以外の何者でもなく、何とか避けたかった。
「おいっ、大丈夫か」
譲二の声が聞こえた様な気がするが、アウグストは懸命に地を蹴り、牙を逃れようとする……そして最終人類史の恩恵を受けてなんと無傷だった……本拠地の強みですね。
「大丈夫です。このくらい、軽い軽い。何ともありませんよ」
そう言って振り向けばすでに、譲二は連携攻撃の途にあった。彼は天使の翼を羽ばたかせ、敵の頭上から攻撃に出る。
(「触手を一本ずつ刻んでたら終わらんな……確実に仕留めていくぞ」)
譲二はアウグストと同じ標的に狙いを定め、確実に屠ろうとする。その赫眼からの閃光と真向から対峙するように、リングスラッシャーを放った。
最終人類史の加護を身に受け、譲二は反撃をものともせず回転する無数の光の輪で敵を蹴散らした……そして想定通りの事が起こった。
「仕留めたあるたんの上をあるたんが進軍する……だね」
同じ戦場で戦っていた安藤・優(名も無き誰かの代表者・g00472)がそう呟き、アウグスト達に視線をとばす。
「防衛ライン……」
同じ言葉が彼等の脳裏を走る。優は頷き、アウグストがそれを発動した。
「では発動します。防衛ライン展開」
有効な防衛ラインは戦場に1本のみだから。瞬く間に戦場に白い直線が展開した。
「さて、どうなるか……」
あたかもそこに透明な壁がある様に、アルタン・ウルクは一旦留められた。そこにディアボロス達が畳みかける。
「猶予はないぞ、思い切りやれ」
譲二は既に一部のアルタン・ウルクが迂回を始めたのを見てとっていた。
「何という速さですか、あれは」
アウグストは不平をいいつつ、しかし攻撃も絶やさない。
「やつらに囲まれるな」
「わかっていますよ」
譲二もアウグストもディアボロスならではの身のこなしで状況に対応し、戦いは続いた。
「無茶はしないでいこうね」
優はひと声かけたあと、自分も戦闘に集中する。左手に構えたグラディウスが煌めいた。
「久しぶりのあるたんだ……いつ見てもスッゲーキモいね!」
「シュゴオオオオ……」
海鳴りのように響く声がそれに応える。もちろん奴らの返事はわかっていた。
『我等の怒りの赴くままに、吼えろ! 絶空剣!!!』
詠唱し優は剣から力を放つ。反撃に猛進してくるアルタン・ウルクも、最早想定内だ。
(「来た……反撃の触手」)
「シュゴオオオオオオ」
「喰らえ! 絶空剣!」
パラドクスがぶつかる。迫る触手を薙ぎ払い、斬り払って優は抵抗する。そしてアルタン・ウルクとの戦いで肝心なことは絶対に捕まらない事だった。
(「残留効果を最大限に活用出来るなら多少は頑張れる気がしていたけど……やっぱり凄いな」)
身体は堅固になり、敵を狙った先には導きの光がくっきりと見えた。使用者だけに見えるその光に照準を合わせ、彼は敵を見事に屠ってゆく。
(「よし、この調子でやるぞ!」)
優は絶空剣を発動し、片っ端から爆炎と雷光で アルタン・ウルクを薙ぎ払った。また敏捷に動き、攻撃しては後退して少しでも多くの敵を倒そうとした。
最終人類史の恩恵で身体は強化されているし、これまで修練も積んできたのだ。
――優は思考する。
(「前回よりは格段と強くなれたと思うから、無茶しない程度に蹴散らしてやろう」)
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
効果1【泥濘の地】LV1が発生!
【飛翔】LV2が発生!
効果2【アクティベイト】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
イリヤ・レダ
※アドリブ・共闘OKです
アルタン・ウルク…
前回の戦争から気になっていたんだよね
オレは攻略旅団のメンバー程には情勢に通じていないけれど
一度どんなものか体感しておこう
共に防衛参加するディアボロスと連携を取りつつ
可能な限り殲滅していきたいな
ただ、引き際もしっかりと見極めて撤退の判断も迅速に
他のディアボロスが退いたり、参加者の1/3が戦闘不能になったりしたら引き上げるべきだろうね
パラドクスは「緋封 解放」を
緋色の嵐が彼らを阻むだろう
犠牲を考慮しない物量に任せた進軍は、ある意味最も恐ろしい
仲間と連携を取りながら確実に葬っていくようにしよう
パラドクス効果のクリーニングも活用してモチベが下がらない様にしよう
霧宮・悠希
・SPD
「とんだ化け物だ。だからこそ──狩りの時間だ」
以前の戦争では力の差を見せつけられた。だが、今回はそうはいかない。
得物は右手に両手剣、左手にナイフ。
身体に流体金属を纏わせ、さらに念動力をフル活用。
今でも恐ろしい、いっそおぞましい敵だからこそ、一度捉えれば逃しようもない。
【パラドクス通信】などで他の復讐者と連携を図りつつ、接敵したのなら限界まで狩るのみ。
牙の群れが迫る。念動力で捉えて、見切って──『復讐者の返報』!
特殊な力場を展開し敵ごと弾き逸らす。僅かでも確実な隙を作る、そこに反撃の一撃を捻じ込む、ブチ当てる!
限界が迫って退くまでは、何度でも。弾き逸らしてはブチ当てて、削り切ってやるッ!
(「とんだ化け物だ。だからこそ──狩りの時間だ」)
アルタン・ウルクを前にして、霧宮・悠希(小さき復讐者・g02383)の脳裏に先の戦争の事が思い出される。以前の戦争では力の差を見せつけられたが、今回はそうはいかない。小柄な悠希の身体に大きな復讐の闘志が満ちる。
右手に執行人(エグゼクター)、左手にテレキネシス・ドライメッサ―。身体にはサイキック・メタルが纏わりつく。
「こちら霧宮。間もなく接敵する」
パラドクス通信で呼びかけると、「了解」とイリヤ・レダ(『緋』を封ずるモノ・g02308)の声が応えた。
「共闘よろしくね。ボク、先に仕掛けてみるから、連携してできるだけ、殲滅しよう」
悠希は視線を上げ、確りと頷きを返した。
イリヤも目礼し、パラドクス通信を切ると、悠希と共に戦いに身を投じる。
(「アルタン・ウルク……前回の戦争から気になっていたんだよね」)
イリヤは攻略旅団に所属しておらず、情勢にそれほど敏い方ではないと自分の事を思っていたが、それでもこの敵とは戦って体感しておきたかった。
まずはパラドクスを発動する。
『「語らずのレダ」よ……!』
詠唱と共にイリヤが緋色に染まり、力が放たれる。赫眼閃光が交差する中、反撃をものともせず緋色の嵐がアルタン・ウルクどもを席巻する。
(「うまくいった
……!」)
だがイリヤは次に、手負いの個体を踏みつぶして敵が襲来するのを見る。
……犠牲を考慮しない物量に任せた進軍は、ある意味最も恐ろしい……。
身軽に飛び退りながら、イリヤは仲間に視線を送る。
悠希はイリヤに連携するようにアルタン・ウルクの前に躍り出る。そして手負いの一体に狙いを定め、思い切りよくパラドクスを仕掛けた。
(「今でも恐ろしい、いっそおぞましい敵だからこそ、一度捉えれば逃しようもない」)
接敵すれば限界まで狩るのみ――悠希の若い闘志が激しく心に燃える。
『──見切った』
クロノヴェーダとの戦いで頼りになるのはパラドクスだけだ。敵の命を削ることができる唯一の武器だ。
悠希は自分の力をフルに発揮し、正面から立ち向かっていった。
──『復讐者の返報』!
突出してきたざわめく黒い個体に逆接連鎖戦を仕掛ける。アルタン・ウルクは四狗虚牙で応戦してくるが、悠希はパラドクスの力を操り、特殊な力場を展開し、敵ごと弾き逸らそうとする。僅かな隙を見つけ、そこに一撃を捻じ込んだ。
「ブチ当てるッ!」
「シュゴオオオ……」
アルタン・ウルクは転がり動きをとめた。他方で、悠希の傷は軽く、最終人類史の戦いの有利さを身をもって感じ取る。
その時、イリヤの声が届いた。
「敵が来るよ!」
斃れた仲間を蹂躙し新たな波がディアボロス達を屠ろうと押し寄せる。悠希も後方に敏捷に飛びのき、次の敵を狙う。
「シュゴオオオ……」
(「なんて奴らだ!」)
悠希は怯まず闘志を燃やす。
(「限界が迫って退くまでは、何度でも。弾き逸らしてはブチ当てて、削り切ってやるッ!」)
どれくらい戦っただろうか。
やがて、戦況を判断し、撤退を決めたのはイリヤだった。
(「引き際もしっかりと見極めなければ……」)
そう考えていたから、潮時とみえた時、イリヤは迅速に撤退の判断を下した。
「そろそろ、撤退したほうがいいかもしれない」
「……わかりました」、と敏速に悠希が退く。
イリヤはパラドクス通信で他の味方にも連絡し、味方全員戦況を見極めて撤退する。
ディアボロス達はこの日、相当数のアルタン・ウルクを狩り、新宿島に帰還した。
……その帰りのパラドクストレインで、イリヤはクリーニングを使っておくのを忘れなかった。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【クリーニング】LV1が発生!
【託されし願い】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!