リプレイ
ソレイユ・クラーヴィア
連携アドリブ歓迎
あらくれペンギンが人を襲う…
言葉だけ聞くと、なんだかほのぼの空間が展開されているようにも感じてしまいますが
このペンギン、本当に荒くれてますね!?
いえ、一番荒くれているのは、乗ってるサーフボードでしょうか
誰が作ったんですか、これ…
気を取り直してペンギン退治です
宙に展開した鍵盤で「波綾」を演奏
精霊と水上の翔け比べといきましょう
反撃には魔力障壁を展開して凌ぎ
仲間への攻撃にもディフェンスに入って負担を分散
この凶暴なペンギンに大人しくサーフィンする事の大切さを教えてあげましょう
程々に倒したら撤退
のめり込み過ぎて火傷をしてはいけませんから
引き際はしっかりと見極めておきます
フィーナ・ユグドラシア
※アドリブ、連携ok
随分と荒れたペンギン達ですね。
既にこの地の人々は避難済みですが、だからと言って野放しに出来ません。
ユリウスの教育にも悪いので、貴方達はここで殲滅します。
機動力確保のため飛翔しますが、低空飛行に留めます。
戦闘は『極光の波動』で射撃戦。
精霊達やユリウスの力を借りて波動を放ち、敵を吹き飛ばして地面に叩き付けます。
弱った敵から順番に、確実に敵を仕留め、数を減らしますよ。
自分達で竜巻を起こしているのなら、発生源の敵集団に波動をぶつけて動きを止めれば勢いは弱められそうですね。
後は敵の凶器の突撃ですが、回避するか、後方に受け流す方が良いですね。
後は孤立する味方が出ないように立ち回ります。
一ノ瀬・綾音
おーおー、可愛いペンギンの癖に随分と荒れ狂っているねー?
だが残念、君達は引っかかったんだよ、綾音ちゃん達の仕掛けた罠にね。
さぁ、君達の運命はここで尽きる!ゲームオーバーの時間だよ♪
四属連射の構えをしてペンギン達を迎え撃つ。
さぁ、かかってくるといい!シューティングゲームの始まりだ!
どんどんペンギンたちを撃ち抜いていくよ。
反撃対策に改造サーフボードをなるべく部位破壊していけるように、また仲間と合流しにくいように撃っていくように注意する。
狩りに来たつもりが逆に狩られる羽目になる……そんな気分はどうかな?
わからない?なら、今味わうんだね!
カナンの地の人々がずっと感じてきた感情だ!
襲来! A・RA・KU・RE・ペンギン!
「言葉だけ聞くと、なんだかほのぼの空間が展開されているようにも感じてしまいますが……」
バン、と窓を破壊して飛び出してきたあらくれペンギンを、ソレイユ・クラーヴィア(幻想ピアノ協奏曲第XX番・g06482)は身をのけぞらせて避けた。
「あぁん? なんだこいつら?」
空中でぐいっとサーフボードの方向を変え、あらくれペンギンはディアボロスたちを見下ろした。といっても、体長1mぐらいだから見下ろされてもそれほど威圧感はない。
「本当に荒くれてますね」
ペンギンも荒くれているが、それよりも乗っているサーフボードの荒くれ指数が高い。
「誰が作ったんですか、それ……」
ソレイユの驚きに気を良くしたのか、あらくれペンギンはボードの裏に取り付けられた凶器を見せびらかす。
「ヘイヘイボーイ、このボードの魅力に参っちゃったかぁ?」
「……随分と荒れたペンギン達ですね。ユリウス、真似をしてはダメですよ」
フィーナ・ユグドラシア(望郷の探求者・g02439)が言い聞かせると、ダンジョンペンギン『ユリウス』はつぶらな青い瞳でぱたぱたと羽を振った。
「ハァ? オレっちのようなイカしたペンギンになりてーだろ?」
不服そうなあらくれペンギンに、一ノ瀬・綾音(星影の描き手・g00868)がふふっと笑う。
「おーおー、可愛いペンギンの癖に随分と荒れ狂っているねー?」
すると。
「コイツ今可愛いって言わなかったか?」
「言った! ふざけんな!」
途端にあらくれペンギンたちは機嫌を損ねた。
「あれれ、怒っちゃった?」
じゃあもっと怒ることを言ってみようかと、綾音はあらくれペンギンに呼びかける。
「残念、君達は引っかかったんだよ、綾音ちゃん達の仕掛けた罠にね。君達の運命はここで尽きる! ゲームオーバーの時間だよ♪」
「罠?」
「罠ってどれだ?」
くいっくいっとペンギンたちは短い首を動かした。
その間に綾音は、Y軸に展開した魔力の塊を活性化し、パラドクス【簡易循廻術式『四属連射』】を構築する。
「さぁ、かかってくるといい! シューティングゲームの始まりだ!」
火・水・土・風。綾音が4つの属性の魔方陣に魔力を注入すると、そこからあらくれペンギンめがけて魔法が連射された。
「狩りに来たつもりが逆に狩られる羽目になる……そんな気分はどうかな?」
「ウッセー、道連れだ!」
あらくれペンギンの反撃の竜巻が、綾音の周囲で吹き荒れ身を削る。だがそれが最期の抵抗で、あらくれペンギンたちは落下して動かなくなった。
「その気分がわからないなら、今味わうんだね! カナンの地の人々がずっと感じてきた感情だ!」
綾音は次のあらくれペンギンへと狙いをつけた。
ぐるぐると、渦のようにあらくれペンギンが飛行する。
サーフボードで気流に乗るのではなく、気流自体を操り、竜巻を巻き起こす。
「やっちまえ!」
「いてこませー!」
わめくあらくれペンギンたちに向けて、フィーナは小さくため息をついた。
「ユリウスの前で、そういうのやめてもらえませんか」
影響を受けてユリウスのガラが悪くなったら大変とばかりに、フィーナはあらくれペンギンの早期撃破を目指した。
ユリウスと、雪、氷、光の三精霊の力を借りて、パラドクス【精霊達の四重奏・極光の波動】の領域を周囲に広げる。
襞を寄せたカーテンのようにオーロラの光が輝くさまも、響く歌声も幻想的に美しい。その分、ペンギンたちのあらくれぶりが目立つ。
「既にこの地の人々は避難済みですが、だからと言って野放しに出来ません。ユリウスの教育にも悪いので、貴方達はここで殲滅します」
フィーナが完成させた極光の波動が放たれた。
ほぼ同時に、あらくれペンギンたちが竜巻に乗ってフィーナを襲い来る。
極光と竜巻のぶつかり合い。
負けたあらくれペンギンたちは派手に吹き飛び、家の外壁に打ち付けられた。
両手に装着したグローブ型VR楽器『Fonte de la musique』を動させれば、宙にピアノの鍵盤が現れる。どこでもピアノを弾くことができるこのアイテムはとても有難い。
宙に浮かぶ鍵盤でソレイユが演奏するのは『幻想独奏曲「波綾」』。
「水上の翔け比べといきましょう」
かろやかに鍵盤を駆ける指が奏でるのは風と波。
ポリリズムはさらさらと流れる清流の調べ。心地よい流れに乗って舞う2人の妖精の身のこなしは優雅。
抒情性豊かな演奏……だが、馬の耳に念仏、あらくれペンギンの耳にピアノ演奏。
「どうだこの超絶ライディングテクニック!」
「ヒューヒュー!」
演奏にかぶる大声、大騒ぎ。
荒波を跳ね散らかしての【なみのり】で、凶器を取り付けたサーフボードをソレイユの頭上から打ち付けてくる。
左右から飛びかかってきたサーフボードは、魔力障壁に受け止められて威力を減じながらも、ソレイユを削る。
だが次の瞬間、
「大人しくサーフィンする事の大切さを教えてあげましょう」
あらくれペンギンが作り出したのとは比べ物にならない大きな波が、サーフボードをひっくり返した。
「うわぁぁぁ」
ソレイユの演奏が喚びだした妖精が大きな波へと姿を変えて、ボードから落ちたあらくれペンギンを呑み込む。
わめき声ごと大波に呑まれたあらくれペンギンたちは、静かになって地面に転がった。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
効果1【水面走行】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV1が発生!
【グロリアス】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!
奏・初音
大きい戦いが始まるらしいわね……
興味があるわけじゃないけれど、少しぐらいは手伝って見ようかしら
随分とおいたが過ぎるペンギンねぇ……
わざわざ殺されに来るなんて殊勝だわ、もちろん殺しに来てあげたのよ
もてなしてくれるのよね?
【太陽の瞳】を発動して
たかが荒くれたペンギンごとき手を使う必要もないわ、
さっさと焼き鳥になりなさい
焼き鳥になったところで食べる気なんてこれっぽちも起きないけれど
神刀・総二
莉緒(g04388)と同伴
ずいぶん物騒な礼儀だな
それじゃあ、俺達にもおもてなしして貰わないとダメだな
莉緒と一緒に挑発するように軽口を叩いて
だな。これからの戦いに向けて少しでも頑張らないと
と、莉緒と目を合わせ頷きあって
随分と態度の悪いペンギンを見据えながら
よし、莉緒の許しも出たところで思い切りいくか
波に乗りサーフボードで斬りかかるペンギンの攻撃を回避しつつ
【天破雷神槍】を思い切り叩きこんで
莉緒の攻撃を横目に
あのペンギン達ももう少し可愛い振りをしていれば、マシだったかもしれないのにな
と、呟きながら迫りくるペンギン達へ攻撃を続けて
如月・莉緒
総二さん(g06384)と
イスカンダルの礼儀は知らないけれど
殺しに行くとおもてなししてくれるらしいよ?
そんな挑発にも似た軽口を呟きながら
カナンの地は人狩り部隊を倒せば奪還出来るらしいから頑張ろっか
と総二さんを見て、頷き合う
現れた敵はペンギンに似ているものの
あれは個人的にはペンギンじゃないから思いっきり叩いても良さそうだね
【巨大熊猫】を手に【高速詠唱】で【重い愛】を唱えながら、急降下してくるペンギンを【粉砕】する勢いで武器を振り下ろし【気絶攻撃】を
ペンギンは好きだけど、可愛くないペンギンは好きじゃないんだよね
だから手加減はしない、と
≪七曜の戦≫が始まる。
ディアボロスたちが集まれば、自然と話題にあがるそのことを、奏・初音(白一輪・g06245)は思い起こしていた。
少しぐらいは手伝ってみようかと、乗ったパラドクストレインの行き先が、このカナンの地だった。
敵はどこかと探そうとしたとき、ガタンと大きな音がして開いたままだった扉から箱のようなものが飛び出してきた。蓋が転がり、中に入っていた衣服が道にばらまかれる。
「いねえぞ、どこに隠れてんだァ?」
「せっかく殺してやろうってんのに」
「もてなせや、コラ」
怒声をあげながら家から出てきたあらくれペンギンたちに、初音はあきれ顔で日傘をくるりと回す。
「随分とおいたが過ぎるペンギンねぇ……」
「殺しに来た相手をもてなすの?」
ペンギンたちの言い様に、如月・莉緒(恋愛至上主義・g04388)は神刀・総二(闘神・g06384)を振り返った。
「イスカンダルの礼儀は知らないけれど、殺しに行くとおもてなししてくれるらしいよ?」
挑発にも似た軽口を叩けば、総二もそれにのる。
「ずいぶん物騒な礼儀だな。それじゃあ、俺達にもおもてなしして貰わないとダメだな」
「アァ? ケンカ売っとんのか?」
あらくれペンギンはサーフボードの上でふんぞり返った。
「違うわ。ケンカなんかしにきたわけではないの」
初音は赤い瞳をあらくれペンギンへと向けて続ける。
「もちろん殺しに来てあげたのよ。もてなしてくれるのよね?」
わざわざ殺されに来るなんて殊勝だわ、と笑う初音の瞳に、魔力が流れる。
『邪魔するなら相応の覚悟をしなさい』
パラドクス【太陽の瞳】。初音のきらめく瞳があらくれペンギンたちを焼く。
「たかが荒くれたペンギンごとき手を使う必要もないわ、さっさと焼き鳥になりなさい」
焼き鳥になったところで食べる気なんてこれっぽっちも起きないけれど。
「やりゃあがったな」
4体のペンギンが竜巻に初音を巻き込んできた。吹き荒れる風とボードに植えられた凶器が初音の肌を裂いた。
「カナンの地は人狩り部隊を倒せば奪還出来るらしいから頑張ろっか」
「だな。これからの戦いに向けて少しでも頑張らないと」
莉緒と総二は目を合わせて頷き合った。
ディヴィジョンで暮らす一般人の生活はどこも過酷だが、蹂躙戦記イスカンダルでの扱われ方は目に余る。出来る限り奪還し、イスカンダルの力を削いでおきたいところだ。
「だけど莉緒はペンギン好きだったよな」
随分と態度の悪いあらくれペンギンたちではあるが、ペンギンが好きな莉緒の前で倒すのはどうかと総二はややためらう。けれど莉緒は、大きく首を横に振った。
「ペンギンに似ているけど、個人的にはあれをペンギンの範囲には入れたくないかな。あくまで、亜人の枠で」
だから思い切り叩いても構わない。莉緒がそう言ってくれたから、総二もよしと割り切れた。
「莉緒の許しが出たから、思い切りいくか」
あらくれペンギンを見据える総二の腕に、紫電がまといつく。
「イエーイ!」
砕ける波に乗ったあらくれペンギンが、怒涛の勢いで総二へと凶器の生えたサーフボードで斬りかかる。そこに、
『止めてみろっ!!』
闘気をまとった総二の目にも止まらぬ貫手突き【天破雷神槍】が、荒波を潜り抜けてあらくれペンギンの喉元を捉えた。
断末魔の鳴き声をあげながら、ペンギンはボードを総二へと蹴り飛ばし、どすんと落下した。
「ペンギンは好きだけど、可愛くないペンギンは好きじゃないんだよね」
だから手加減はしないと、莉緒は巨大パンダのモフモフぬいぐるみをしっかりと握りしめ。
『βαριά αγάπη』
素早く唱える【重い愛】。
魔力へと変換された愛が巨大熊猫の重量となり、ぬいぐるみで殴ったのとは思えない腹に響く音を立ててあらくれペンギンに命中する。
あらくれペンギンは、その重い衝撃にバランスを崩した。なんとか上昇気流には乗ったものの、急降下する間も小さな頭はぐらぐら不安定に揺れ。
攻撃なのか落下なのか、判別のつきにくい動きで莉緒にサーフボードをぶつけ、あらくれペンギンは地面にのびた。
「……あのペンギン達ももう少し可愛い振りをしていれば、マシだったかもしれないのにな」
莉緒の攻撃を横目に小さく呟くと、総二は迫りくるペンギンへと攻撃を続けるのだった。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
効果1【植物活性】LV1が発生!
【託されし願い】LV1が発生!
【怪力無双】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV3になった!
クーガ・ゾハル
とべるのは、リッパだが
……ペンギンって、あんなワルい顔、するんだな
コトバづかいも、あんまりよくないみたいだが
フリョーとか、やんきーってやつ、かな
おお、かっこいいボードじゃないか
スケボーなら、おれもレンシュー中だぞ
楽しいよな
――でも、おまえがそういう
キョーアクな使いかた、するなら
おれもノってやる
こいペンギン、なみのりショーブだ
やつらが飛びあがるのと同時
たおしてふみつけた、うるさい剣の下から
【獄葬】のバチバチトゲのワナ
でっかくのばし広げて
トゲの波にのってむかえうってやろう
何匹つかまえられるかな
おれのトゲは風や波ほど、やさしくないぞ
つっこんでくるやつは、いたそうなボードごと
うるさい剣で<両断>だ
ケペシュ・ナージャ
アドリブ・連携歓迎
あらくれですか。ではこちらも荒くれて臨みましょう。
行きますよ、野郎ども。カチコミです。
ヘイヘイ、チキンハートのペンギン野郎は卵に帰っておねんねしてな!
【嘶】の荒々しい剣で切り付けつつ、素行の悪い前蹴りもお見舞いします。
それにしても、なかなかイかしたボードに乗ってんじゃないですか。
改造して凶器付きとは、分かってますね。
ですが喰らうかどうかは別の話です。
敵が飛び上がったなら【怪力無双】で手近な瓦礫や岩を持ち上げて盾に。
見当たらなければ回避に専念しましょう。
アリア・パーハーツ
※アドリブ・連携歓迎
……ぺんぎんて、可愛いもんじゃないの、普通……
しかも口が悪い…やだーもーほんと可愛くなーい
おもてなしされたいなら、ボク様がエスコートしてやるのだぜ
礼儀がなってない奴らは物理で教育的指導!
急降下を巨大な独鈷杵を振るって迎え撃ち、鎖も利用し振り払う
そうして間合いに入って来た敵から【白妙乱舞】を叩き込む
ぺんぎんには氷がお似合いでしょう?
凶悪な武器も、鋭い刃も凍らせて砕いてしまえば丸くなる
残念だね、狩られるのはお前達だと分からせてやろう
カナンの地はお前たちが踏み入って良い場所じゃないのだと、徹底的に知らしめる
もう少し可愛くなって出直しな
「人狩りだー!」
動くものを見つけ、嬉々としてやってきたあらくれペンギンは、サーフボードからディアボロスたちを見下ろした。
「ヒャッハー……アレ? なんか違くね?」
そこにいるのが一般人ではいことに、あらくれペンギンたちは戸惑った様子だ。
「とべるペンギンだ」
羽で飛んでいるのではないが、それでも空を飛べるのは立派だと、クーガ・ゾハル(墓守・g05079)は集まってくるペンギンたちを見上げる。それを見返してくるあらくれペンギンの人相……もとい、鳥相は悪い。
「……ペンギンって、こんなワルい顔、するんだな」
「なんだコイツら、ここのヤツじゃねえな」
「勝手に人のシマ、入ってくんじゃねーよ!」
わめき散らすあらくれペンギンに、アリア・パーハーツ(狂酔・g00278)はげんなりする。
「……ぺんぎんて、可愛いもんじゃないの、普通……しかも口が悪い……やだーもーほんと可愛くなーい」
だが、アリアの呟きを耳にしたあらくれペンギンは、へへっとくちばしを開いた。
「イケてんだろォ?」
「うーん…………全然!」
イイ笑顔でアリアが答えると、ペンギンは激怒した。
「ざけんなー!」
「コトバづかいが、あんまりよくないみたいだが。フリョーとか、やんきーってやつ、かな」
話には聞いたことがあるが、こういう感じなのかとクーガはペンギンたちを観察する。その視線に、あらくれペンギンたちは一層おらついた。
「ピヨってんじゃねーぞ、こら」
左右に首を傾ける。ちょっとかわいい仕草だが、これはペンギンの威嚇行動だ。
「相手があらくれならば、こちらも荒くれて臨みましょう――行きますよ、野郎ども。カチコミです」
ケペシュ・ナージャ(砂蠍・g06831)は両手の双剣を掲げ、あらくれペンギンたちを煽る。
「ヘイヘイ、チキンハートのペンギン野郎は卵に帰っておねんねしてな!」
「てめぇ、ケンカ売っとんのかァ?」
チキンハートと呼ばれては、あらくれペンギンも黙ってはいられない。口々に怒鳴りながら空へと飛びあがった。
サーフボードの裏にびっしりと植わった凶器が物騒にぎらつく。だがケペシュはそれに、面白がるかのような目を向けた。
「それにしても、なかなかイかしたボードに乗ってんじゃないですか。改造して凶器付きとは、分かってますね」
「はん、このボードがカッコ良いだけじゃねえところを、すぐにその体に教えてヤるぜ」
上昇から一転、急降下へと移ったあらくれペンギンの、凶器を生やしたサーフボードがケペシュへと迫る。
「おっと、喰らうかどうかは別の話です」
ケペシュはあらくれペンギンの乗っているサーフボードを避けるついでに蹴り飛ばすと、骨を断つ勢いで荒々しくalluwts al'azraqで斬りつけた。
剣から感じる確かな手ごたえ。
受けた傷にバランスを崩し、あらくれペンギンが吹っ飛ぶ。
「おや、ボード無しでも飛べるじゃないですか。ペンギン空を飛ぶ。すごいですねぇ」
慌ててサーフボードに乗り直し、あらくれペンギンたちは急上昇する。それを目で追い、片手に巨大な独鈷杵、もう片手でその鎖を弄びながらアリアが言う。
「おもてなしされたいんだったよね? ならボク様がエスコートしてやるのだぜ」
ふわりと漂う冷気は、パラドクス【白妙乱舞】の発動を表しているが、あらくれペンギンたちは気づかない。
「ナメやがって!」
「あーあ、頭に血ぃ上らせちゃってー」
上空でターン、そのまま急降下してくるあらくれペンギンを、アリアは独鈷杵で迎え撃つ。礼儀がなってない奴らは物理で教育的指導だ。
『だいかんぱっ!』
叩き込まれた臓腑さえ凍てつかせる冷気は、あらくれペンギンの傷口を白い供花のように覆い、内側から凍らせてゆく。
「ぺんぎんには氷がお似合いでしょう?」
凶悪な武器も、鋭い刃も凍らせて砕いてしまえば丸くなる。ぐずぐず崩れて使い物にならなくってしまえばいい。
「残念だね。せっかく狩りに来たのに、狩られるのが自分たちだなんて」
シマ呼ばわりしていたけれど、カナンの地は亜人たちが踏み入って良い場所ではないのだと、徹底的に知らしめなければ。守り切ればここは、最終人類史に奪還できるのだから。
「もう少し可愛くなって出直しな」
そんなことが出来るならねと、アリアは落ちて砕けたあらくれペンギンを見やった。
あらくれペンギンがサーフボードを派手に操る。
日頃から乗り慣れているだけあって、見栄えのするテクニックだ。
ボードに取り付けられた凶器でさえ、考え抜かれたデザインのように見えてくる。
「おお、かっこいいボードじゃないか。スケボーなら、おれもレンシュー中だぞ。楽しいよな」
自分が良いと思うものに対してのクーガの純粋な言葉に、あらくれペンギンはけっと喉を鳴らした。
「練習中だってよ。しゃべえな」
「オレらがこのボードで、どれだけのヤツを殺してきたと思ってんだ」
あらくれペンギンたちは自慢げに、ひらりひらりとボードをさばく。
「ボードは、楽しい。でも、おまえがそういうキョーアクな使いかた、するなら」
――おれもノってやる。
あらくれペンギンが飛び上がるのと同時に、クーガはうるさく吼える剣を倒し、両足で踏みつけた。
「バチバチ、トゲトゲ、でっかくのびろ、広がれ」
クーガが乗るのはチェーンソー剣『號』。その身体を持ち上げるのは、気流でも波でもない。パラドクス【獄葬】の0と1で編まれた電光の有刺鉄線だ。
「こいペンギン、なみのりショーブだ」
「おう! テメー如きワンパンで充分だ」
急降下の勢いで、刃を生やしたボードでクーガを引き裂こうとしてくるあらくれペンギンを、トゲの波に乗って迎え撃つ。
「おれのトゲは風や波ほど、やさしくないぞ」
唸る剣、弾ける電光。
上空からの凶器、おらつく声。
クーガとあらくれペンギンが空中で交錯する。
「ぎゃわー」
叫んだあらくれペンギンが、仰向けに地面に放り出されて動かなくなる。
その上に、砕けたサーフボードがばらばらと降り注いだ。
意気揚々と人狩りにやってきたあらくれペンギンたちは、ディアボロスによって次々と狩られていった。
「コイツら、ヤベェ……」
そう呟いた最後のあらくれペンギンの首が、がくりと……力無く垂れた。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
効果1【防衛ライン】LV1が発生!
【怪力無双】がLV2になった!
【寒冷適応】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV4になった!
【ロストエナジー】LV1が発生!