【《七曜の戦》ミウ・ウル防衛】ミウ・ウル防衛作戦

 このシナリオは《七曜の戦》に関連して発生する特別シナリオ人類史防衛戦の一つです。
 このシナリオでは、ディアボロスの移動拠点である巨大砂上船「ミウ・ウル」を破壊しようとする亜人の攻撃から、「ミウ・ウル」を防衛する、防衛作戦です。
 《七曜の戦》終了時点まで、散発的に攻撃を仕掛けてくる亜人の軍勢から「ミウ・ウル」を防衛し続けてください。
 《七曜の戦》終了時までに、作戦を成功させることが出来れば「ミウ・ウル」の防衛に成功し、《七曜の戦》終了後も移動拠点として使用する事が可能となります。
 作戦に失敗した場合は「ミウ・ウル」が破壊、或いは損傷してしまう為、再び稼働させるためには相応の修復作業が必要となります。
(破壊の程度が大きい場合は、修復が不可能となる場合があります)

※他の人類史防衛戦との違い

 ミウ・ウルでは先制攻撃は行われず、8/21朝までの間の防衛戦のみ行われます。

偉容を守れ(作者 西灰三
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「ここらへんにあるはずのディアボロス共の拠点を破壊すれば飯が金が思いのままもらえるんだとよ!」
 黒いアリの姿をしたトループス級の蟲将達……中国地方がディアボロス達によって奪取された際に弾き飛ばされイスカンダルの兵になったのだろう。もっとも彼らのやることはどこでも変わらない、富や食料のためにひたすらに命じられたままに暴れるだけだ。
「しっかしこんな何もないとこに拠点なんてあるのかよ?」
「いやでかいから見ればすぐに分かるらしい」
 彼らが探すのは砂上艇ミウ・ウル。獣神王朝エジプト攻略の際に縦横無尽に鹵獲し、現在も活躍しているディアボロス達の大きな味方だ。これを損傷・破壊される事は今後の蹂躙戦記イスカンダルでの活動も制限されるだろう、それを防ぐためには防衛に力を使う必要があった。


「《七曜の戦》が始まろうとしている」
 アスアド・ガーメディー(人間のオークスレイヤー・g08920)が短く状況だけを伝える。無論新宿島にいる全てのディアボロスが知っている事のはずだがそれでもあえて彼は言う。
「この戦いで俺達ディアボロスと最終人類史の運命が決まっていくだろう。だが行われるのは敵の大勢力とぶつかり合う歴史の奪還戦だけではない、最終人類史に奪還した地域やディアボロスの制圧したディヴィジョンにの地域に向けた敵の侵攻が予測されている。……例えばイスカンダルで俺達が移動の足に使っているミウ・ウルもその範疇だ」
 厳密には地域ではないがディアボロス達にとってはイスカンダルでの重要な足がかりだ。イスカンダルでのディアボロス達の活動が有利に進んでいるのもミウ・ウルのおかげと言ってもいい。
「ミウ・ウルを破壊されるとイスカンダルでの《七曜の戦》後の攻略が難しくなる、敵の攻撃はまばらだが《七曜の戦》終了まで防衛して欲しい」
 兎角やることが多い《七曜の戦》前だができるだけの事はすべきだろう。

「巨大砂上艇ミウ・ウルは元々蹂躙戦記イスカンダルではなく獣神王朝エジプトにあったものだそうだな。それが今では我々の移動拠点となり多くの面で助けられている、この荒野の多いディヴィジョンでは最早欠かせないものだ。防衛をよろしく頼む」
 そう言ってアスアドは頭を下げる。かくて大きな伴を守るための戦いが始まる。


→クリア済み選択肢の詳細を見る


●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【傀儡】
1
周囲に、ディアボロスのみが操作できる傀儡の糸を出現させる。この糸を操作する事で「効果LV×1体」の通常の生物の体を操ることが出来る。
【悲劇感知】
1
「効果LV×1時間」以内に悲劇が発生する場合、発生する場所に、ディアボロスだけに聞こえる悲劇の内容を示唆する悲しみの歌が流れるようになる。
【避難勧告】
1
周囲の危険な地域に、赤い光が明滅しサイレンが鳴り響く。範囲内の一般人は、その地域から脱出を始める。効果LVが高い程、避難が素早く完了する。
【動物の友】
1
周囲の通常の動物がディアボロスになつき、意志の疎通が可能になる。効果LVが高い程、知能が高まり、友好的になる。
【クリーニング】
1
周囲が清潔を望む世界となり、ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の建造物や物品が、自動的に洗浄殺菌され、清潔な状態になる。

効果2

【ダメージアップ】LV1 / 【反撃アップ】LV1 / 【アクティベイト】LV1 / 【先行率アップ】LV1 / 【ロストエナジー】LV1

●マスターより

西灰三
いつもお世話になっています、西灰三です。
今回は七曜の戦前のミウ・ウル防衛シナリオをお送りします。
内容はオープニングの通り。ミウ・ウルに近づいてきたトループス級を叩き潰すシナリオとなります。
西の同時期に出す他のシナリオよりも若干執筆の優先順位が下がります(クリア期限も一週間程長めです)。それでもよろしければどうぞ。

それでは皆様のプレイングをお待ちしています。
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このシナリオは完結しました。


『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。


発言期間は終了しました。


リプレイ


レナ・レッドフィールド
◆アドリブ・連携歓迎!

ミル・ウルを壊させはしないんだからー!絶対守るよ!
こーんなに可愛いミル・ウルちゃん壊すなんて信じらんない!

まずはミル・ウルの傍で戦闘をしないためにも接敵地点の距離を取るよ
あんまり敵にお目にかからせたくないのもあるけどもし見ちゃっても
でもここに来た敵ぜーんぶ倒しちゃうから情報は持ち帰えさせないんだよ!

うわ、来たよ!まさにアリさん!大群だ!そんな大群さんにはこれをご賞味あれー!
レナの【全力魔法】を込めたパラドクス【星屑旋風】!!
大きな魔法の竜巻で攻撃して【吹き飛ばし】ちゃうよ!
囲まれないように気を付けるけど
もし囲まれちゃっても【吹き飛ばし】で敵の包囲網を崩すんだよ!


安藤・優
アリだーーーーー!!!!!
………???
なんでアリが居るのだ?

まぁいいや、ミウ・ウルが蟲まみれになる所は見たくないし、しっかり殺虫しないとね。

それにしても大群が蠢いてると気色悪いね…酸も吐きかけてくるみたいだし、迂闊に近付けないから……焼き払う事にした。
ヌイの右腕を憑依装着…アリの群れめがけて火焔の咆哮をぶっ放す
殴って零距離で喰らわせるのが一番強烈なんだけど…火焔で焼き払い吹き飛ばすなら遠距離攻撃だってできるのだ。
アリも酸も毒の大地も全部焼き払って浄化しよう。
囲まれてる仲間が居るなら敵の包囲網を崩して退路を開けるように火焔の咆哮をぶっ放すよ。



 岩陰の中からにょっきりと2つの頭が生えている。その4つの瞳が見下ろしているのはミウ・ウルに迫ろうとするアリ型の蟲将だ。
「アリだーーーーー!!!!!」
 その姿を認めた頭のうちの片方、安藤・優(名も無き誰かの代表者・g00472)が大声を出した所でもう片方のレナ・レッドフィールド(赤き小悪魔・g09160)口と頭を抑えて岩陰に隠れる。
「気づかれたら不意打ちできないよ!」
 レナに突っ込まれた優はこくこくと頷くと抑えが外される。そして不思議そうな表情が現れていた。
「………??? なんでアリが居るのだ?」
「そりゃ中国の方から流れてきたんじゃない?」
 大戦乱群蟲三国期は既に撃破済みのディヴィジョンであり、行き場を失ってイスカンダルに流れ着いたのだろう。蟲将に限らずイスカンダルはそういう存在が割合多い。
「まぁいいや。ミウ・ウルが蟲まみれになる所は見たくないし、しっかり殺虫しないとね」
「うん! ミル・ウルを壊させはしないんだからね! 絶対守ろうよ!」
 というわけで側面から移動中の敵に飛び込んだ二人は容赦なく先制攻撃を放ちアリを襲撃する二人。
「うわ、大群だ! まさにアリさん! そんな大群さんにはこれをご賞味あれー! スターダスト・トルネード!」
 巨大な竜巻が現れて横からアリ達を飲み込んで吹き飛ばしていく、あわせて優も火焔の咆哮を放ちまとめて敵を爆破する。
「ミラージュセット――ブレイズ・ロア!」
「ギャー!?」
「ディ、ディアボロス!? 拠点とやらを守りに来たのか!?」
「あーんなに可愛いミル・ウルちゃん壊すなんて信じらんない!」
「ミウ・ウルって言うのか」
 襲撃に瀕してもいまいち足並みが整っていないような蟲将達だがちゃんとやる気はあるようだ。
「あ、情報は持ち帰らせないよ? ぜーんぶ倒しちゃうから!」
「この子供怖い! 応戦するぞ!」
 蟻酸や包囲しての攻撃を放ってくるアリ達、逆説連鎖戦には遠距離攻撃という概念は無く、一方的に攻撃をすることは出来ず必ず反撃を受けてしまう。もっとも戦力的には二人のほうが有利でありその傷は深くはない。
「いったー!?」
 気色悪い軍団から酸を吐きかけられても優の攻撃は止まない。無論それはレナもだ。
「もう一度吹き飛べー!」
 爆発と竜巻が今一度巻き起こり激しく敵を吹き飛ばす。ミウ・ウルを守るための蟲将との戦いの幕開けは派手なものとなった。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​
効果1【クリーニング】LV1が発生!
【避難勧告】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
【アクティベイト】LV1が発生!

廿楽・歌舞伎 (サポート)
【口調】
リプレイ中はどんな状況でも普段通りの口調で構いません。
所々で聞き慣れない言葉を使う、なんちゃって古文を話すイメージです。

【性格】
石橋を叩いて渡るタイプ。
事前の情報収集や戦場での状況把握を入念に行い、万全を期して戦闘に臨もうとします。

【戦闘】
クダギツネを召喚しての不意打ちやSPDを生かしての手数勝負を好みます。
純粋な力勝負は苦手で、一歩下がって仲間の援護や保護対象の護衛などを気にかけることが多いです。

【戦闘以外】
どんな選択肢でも真面目に果たそうとします。
特に人命にかかわる選択肢の場合は自身の生い立ちも相まって、
時には危険を顧みず救護を優先します。

【その他】
特にNGなものはありません。



「蟻……であるか」
 廿楽・歌舞伎(舞えぬ楽師・g04895)は初めて足を踏み入れたディヴィジョンにて見慣れない怪物の姿を遠巻きに見る。
「予習のために巨大な蟻が出てくる映画を見てきたが……どちらかといえば人に近いのか?」
 管狐のレンと顔を見合わせどうしようかと思案する。ただ敵がこちらの拠点であるミウ・ウルを目指しているのなら待ち構えて不意打ちで敵戦力を削っていくのが正攻法だろう。とりあえず岩陰に隠れ蟻の蟲将が目の前を通るのを待つ歌舞伎。どうも見ている限りそれほど統制が取れているようには見えず、烏合の衆という印象が強い。蟻だけど。
「はぐれたものを討つのが無難か、レンよ、いくぞよ!」
 群れの最後尾で欠伸をしていた蟲将に向けてレンを送り込み牙を影へと叩き込ませる。すると体を硬直させた蟲将がばたりと倒れ、一斉に群れが騒ぎ始める。
「む、流石に気付くか。ひっとあんどあうえいという奴じゃ、逃げるぞ!」
 反撃の槍を回避しながらも洗浄から脱出する歌舞伎。これで七曜の戦の手伝いくらいは出来ただろうと思いつつ最終人類史へと帰るのだった。
成功🔵​🔵​🔴​
効果1【傀儡】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!

珠々院・アンジュ
※連携・アドリブ可能です。
「敵ですね。敵である以上殺しましょう。楽に死ねると思うなよ」
無表情で淡々と喋りますが無口ではありません。
他の人とも連携やコミュニケーションは取れます。
敵に対しても淡々とした口調ですが内容が過激になります。
成功のため技能は惜しみ無く使います。
表情には出しませんが、相手を呪詛で侵食することに愉悦を感じています。


 パラドクスは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。自身の怪我は疎く気にしません。
他のディアボロスに迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


ハーリス・アルアビド
獣神王朝での鹵獲以来、ミウ・ウルには様々な方面で助けてもらっています。それだけに失えば相当の痛手になるでしょう。仲間と協力し合い傷一つ着けずに守り通します。

大地の神ゲブよ、お力添えを。我等の戦友を守り敵を退けるための力をお貸し下さい。【ゲブへの嘆願】により迸る砂礫で大群の一部を飲み込み分断。足並みを乱します。
打ち付ける砂礫の【衝撃波】の音と【強打】は音による連携を断ち、砂礫と共に舞い上がる砂埃を【砂使い】でより巧みに操り視覚での連携も断ち、私自身も【残像】を生み出す速度で駆け抜け【攪乱】します。

敵群を【観察】し指揮を執ろうとする者や体勢をいち早く立て直した者は優先的に狙います。



「敵ですね」
 遠くに塊で見える蟲将に対して珠々院・アンジュ(エントゾルグングフルーフ・g05860)が端的に口にする。既に彼女の頭の中では蟲将達を呪いと蹴りで殺すことばかりで埋まっている。
「獣神王朝での鹵獲以来、ミウ・ウルには様々な方面で助けてもらっています。それだけに失えば相当の痛手になるでしょう」
 ハーリス・アルアビド(褪せる事を知らない愛・g04026)は彼女と共に並び自分達の通ってきたミウ・ウルを振り返る。蹂躙戦記イスカンダル入ってからミウ・ウルにはディアボロス達は頼りっぱなしである。それだけ戦略的に重要な存在でもある。
「同型のものには私も乗ったことがあります。確かに便利なものでしたね」
「ええ、だからこそ傷一つ無く守り抜かねばなりません」
 意外にも普通の会話ができるアンジュだが、ハーリスにとっては戦友であり普通に会話しているつもりだ。
「とにかく敵であるならば殺しましょう」
「ええ、それが大きな戦友を守るための術というのなら。行きましょう」
 かくて二人は蟲将をまとめて討つための配置に付く。時期を見計らい有象無象の群れである敵に効果的にダメージを与えるために。
「――大地の神ゲブよ、お力添えを。我等の戦友を守り敵を退けるための力をお貸し下さい」
 神に祈りを捧げ呼ぶ奇跡はその権能に見合ったもの、ハーリスが拳を大地に叩きつければ、そこから走った衝撃と砂塵が敵の群れの中心目掛けて突き進んでいく。
「な、なんだー!?」
 砂礫と衝撃に飲まれながらその攻撃の術者を見つけた蟲将達は酸を吐きかけて追い払わんとする。しかし残念なことに彼らの敵はハーリスだけではない。
「楽に死ねると思うなよ」
 砂塵の動きに合わせて飛び出してきていたアンジュが手近にいた敵に思い切り蹴りをくれてやる。すると外殻を砕かれた蟲将が苦しみのたうちながら暴れ倒れる。
「悶えろ、苦しめ、無様に這いずり回れ」
「ひ!? なんだこいつ!」
 砂塵に巻かれながらも彼女に恐怖した蟲将達は多数での槍の攻撃を行う、しかしその穂先が彼女に刺さった所で全く怯む様子はなく、むしろまだ殺せると言わんばかりに次の敵に攻撃を加える。
「やべえ奴らだ! 一旦ずらかるぞ!」
「簡単には逃しませんよ」
 ディアボロス達から逃げたす蟲将達の背にもう一度ハーリスは攻撃を加える、結果として敵の群れは逃したものの後は無いだろう。
「もう少し行けたか」
「ですが充分でしょう」
 ミウ・ウルの防衛網は蟻が抜けられる程に甘くはない。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​
効果1【悲劇感知】LV1が発生!
【動物の友】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!

八雲・譲二
※アドリブ連携歓迎

敵の重要拠点を落としにかかるのは戦争の基本ではあるな
とはいえ折角用意した俺達の船だ、みすみす壊されてたまるかよ
あ、そうだ。凄い量の予知が出て時先案内人も疲れてるだろうし
出撃前にウチの喫茶店で出してるチョコクッキーをアスアドさんに差し入れしておこう
そんじゃ、ばっちり防衛してくるぜ!

船を目指して向かってくるなら、敵を探すのも難しくなさそうだ
【飛翔】で急接近、ド真正面から当たるを幸い『リングスラッシャー』を撃ちまくる
囲まれないようにヒットアンドアウェイを意識、なるべく止まらず飛び回る
万一包囲されたらフライパンと大包丁で近くの奴から殴り飛ばしていこう
アリさんがごっつんこだオラァ!!


嵐柴・暁翔
砂上艇ミウ・ウルに散発的に攻撃、か…
もし時先案内人の予知やパラドクストレインがなければ常時警戒して張り付いている必要があっただろうし、此方も相応の戦力を割かれていたんだろうな
……もっとも、襲撃してくるのは殆どが捨て駒なんだろうけど…

周囲に何もない所なら砂上艇ミウ・ウルに近付いてくる黒山賊蟻兵を見落とす危険性は小さいだろう
見付け次第近付かれる前に【飛翔】で飛んで迎撃に出ます

黒山賊蟻兵とは槍での攻撃を警戒して距離を取って《贋作者》で作り出した手榴弾を投擲して攻撃します
穴の中に入り込まれたならモグラ叩きじゃあるまいし出てくるのを待つよりは適当な穴に手榴弾を投げ込み、穴の中で爆発させて吹き飛ばします



「砂上艇ミウ・ウルに散発的に攻撃、か……」
「敵の重要拠点を落としにかかるのは戦争の基本ではあるな。とはいえ折角用意した俺達の船だ、みすみす壊されてたまるかよ」
 ミウ・ウルから飛び立った八雲・譲二(武闘派カフェマスター・g08603)と嵐柴・暁翔(ニュートラルヒーロー・g00931)は敵の蟲将の群れに向かって空を飛んで急ぐ。
「もし時先案内人の予知やパラドクストレインがなければ常時警戒して張り付いている必要があっただろうし、此方も相応の戦力を割かれていたんだろうな」
「そうだな、時先案内人がいなければここまで楽じゃなかっただろう」
 疲れているだろうと出発前にチョコクッキーをアスアドに渡して来た譲二。七曜の戦前の前哨戦に多くの時先案内人が動いている。
「苦労に報いるためにもきっちり防衛しねえとな!」
「……まあ、相手は殆どが捨て駒なんだろうけど」
 ぼそりと暁翔は呟く、しかしトループス級の役割とは殆どがそれであり、数をたのみに敵を押しつぶすのが役割でもある。雑兵ではあるが油断してはいけない相手だ。――このすぐ後、彼らはそれを身をもって知る事となる。
「……アレだな」
「よし、投影」
 譲二はリングスラッシャーを、暁翔はパラドクスで生み出した手榴弾を空中から放ち敵の大群の中へと放つ。調子良く切り裂かれ爆ぜる蟲将達、しかしこれは逆説連鎖戦だ。攻撃を行えば反撃を必ず受ける。例えばそれが見た目は槍による白兵攻撃であっても。
「って、危ねえな!」
「だがこんな反撃だけじゃ……ん?」
 空を飛んでいる状態では基本多くの敵から認識される状態となる。逆説連鎖戦の範囲内で敵に認識されるという事はその全てからの攻撃を受けることとなる。つまり『地上にいれば視線の通る限られた相手と戦うだけで良いのに、空中にいることで集中攻撃を受けてしまう』現象が起きてしまう。
「げ……!」
「マジか……!」
 二人は蟻に集られるように無数の攻撃を受ける。無論それに対しても反撃は行えるので無防備というわけでもないが、反撃は攻撃よりも一撃の威力が低くなりがちだ。もしこれまでの戦いで蟲将達が傷ついていなければ、二人は穴だらけにされて地面に叩き落されていただろう。
「あ、危なかった……」
「死ぬかと思った……」
 これまで他のディアボロスがダメージを与えてなければ、あるいは残留効果がなければ大怪我の可能性もあっただろう。二人は手痛い教訓と共に辛勝を勝ち取りミウ・ウルを守り切ることに成功するのだった。
苦戦🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

最終結果:成功

完成日2023年08月09日