【《七曜の戦》ミウ・ウル防衛】ミウ・ウル防衛作戦

 このシナリオは《七曜の戦》に関連して発生する特別シナリオ人類史防衛戦の一つです。
 このシナリオでは、ディアボロスの移動拠点である巨大砂上船「ミウ・ウル」を破壊しようとする亜人の攻撃から、「ミウ・ウル」を防衛する、防衛作戦です。
 《七曜の戦》終了時点まで、散発的に攻撃を仕掛けてくる亜人の軍勢から「ミウ・ウル」を防衛し続けてください。
 《七曜の戦》終了時までに、作戦を成功させることが出来れば「ミウ・ウル」の防衛に成功し、《七曜の戦》終了後も移動拠点として使用する事が可能となります。
 作戦に失敗した場合は「ミウ・ウル」が破壊、或いは損傷してしまう為、再び稼働させるためには相応の修復作業が必要となります。
(破壊の程度が大きい場合は、修復が不可能となる場合があります)

※他の人類史防衛戦との違い

 ミウ・ウルでは先制攻撃は行われず、8/21朝までの間の防衛戦のみ行われます。

黄金の船に錦の仇あり(作者 絵琥れあ
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「進め、進めーッ!」
 怒号にも似た号令が響く。
 荒野を駆けるその姿は亜人……ではなく。
「必ずやディアボロス共の拠点を突き止め、奴等の首級を挙げるのだ!」
「ここで会ったが百年目……馬超様の仇を!」
 大戦乱群蟲三国志から漂着した、蟲将。
 馬超の仇討つべしとその士気は、高い。


「蟲将……? いや、法正が流れ着いていることを考えると、何も不思議じゃないのか」
 思案に耽っている様子の嶋瀬・翠市(描くは未来を・g09696)だったが、集まったディアボロス達の気配を察して顔を上げた。
「いよいよですね、《七曜の戦》……最終人類史の運命を決める戦い……」
 平静を装ってはいるが、表情は硬く緊張している様子が見て取れる。
 だが、無理もないことだろう。七日間に渡る大勢力との繰り広げる歴史の奪還戦は勿論、このような敵の進行を防ぐ防衛戦も行わなければならないのだから。
 敵も戦場も多いが、そこからひとつでも多くの勝利を勝ち取らなければならない。ディアボロスに課せられた責は、余りに重い。
 だが、ここに集った誰もが解っていることだ。翠市自身も。
「負けられませんね。……さて、皆さんには蹂躙戦記イスカンダルへと向かい、巨大砂上船『ミウ・ウル』の防衛にあたっていただきます」
 敵の信仰は大地のみならず、ディアボロスの移動拠点であるミウ・ウルにまで及ぶと予知があった。
 万が一ミウ・ウルが破壊されてしまうようなことがあれば、今後の蹂躙戦記イスカンダルの攻略が非常に困難なものになることは想像に難くないだろう。
「敵部隊は指揮官こそ存在しないものの、大群で散発的に攻撃を仕掛けてきます。ですが、ミウ・ウルを失うわけには行きません」

 ミウ・ウルの移動拠点としてのポテンシャルは非常に高い。
 助けが必要な多くの一般人を収容可能であり、避難や移住の支援も可能である他、移動拠点として離れた地域を攻略する際の起点となるばかりか、この拠点ごと敵拠点へ突入するなど、その活躍は多岐に渡る。
「広大な蹂躙戦記イスカンダルの攻略には、まさになくてはならない存在です。……必ず、守り抜いてください」
 この巨大な戦友を、失うことのないように。


→クリア済み選択肢の詳細を見る


●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【飛翔】
1
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。【怪力無双】3LVまで併用可能。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【フライトドローン】
1
最高時速「効果LV×20km」で、人間大の生物1体を乗せて飛べるドローンが多数出現する。ディアボロスは、ドローンの1つに簡単な命令を出せる。
【動物の友】
1
周囲の通常の動物がディアボロスになつき、意志の疎通が可能になる。効果LVが高い程、知能が高まり、友好的になる。
【プラチナチケット】
1
周囲の一般人が、ディアボロスを関係者であるかのように扱うようになる。効果LVが高い程、重要な関係者のように扱われる。
【通信障害】
1
ディアボロスから「効果LV×1,800m半径内」が、ディアボロスの望まない通信(送受信)及びアルタン・ウルク個体間の遠距離情報伝達が不可能な世界に変わる。
【アイテムポケット】
1
周囲が、ディアボロスが2m×2m×2mまでの物体を収納できる「小さなポケット」を、「効果LV個」だけ所持できる世界に変わる。

効果2

【ダメージアップ】LV3 / 【ガードアップ】LV1 / 【反撃アップ】LV2

●マスターより

絵琥れあ
 お世話になっております、絵琥れあと申します。
 こちらはミウ・ウル防衛です。護衛対象がある中での戦いとなります。

 それでは、開戦……の前に。
 念のため、改めて確認事項を。

●攻撃について
 パラドクスはあくまでも『ダメージを与える』ための『攻撃』となります。それ以上の便利使いは出来ませんのでご注意ください。
 (不可能な例:誘惑技能のあるパラドクスで敵を魅了しパラドクスそのものを打たせない! 等)
 また、パラドクスでない攻撃で敵にダメージは入らず、かつ反撃は行われますのでご留意ください。

●技能について
 技能のみでパラドクスのような特殊な効果を得る事は不可能です。技能はパラドクス強化か行動の補強にのみ効果を発揮します。
 (不可能な例:光使いで屋内の照明を強くし敵の目を眩ませる! 等)

●残留効果について
 残留効果1はあくまで『戦闘以外』に有用な効果となりますので、戦闘面での過信は禁物です。

 以上を心に留めつつ、挑んでいただければ幸いです。
 それでは、ミウ・ウルと共にお待ちしております。
31

このシナリオは完結しました。


『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。


発言期間は終了しました。


リプレイ


ナディア・ベズヴィルド
全く、数が多いのも面倒な…しかも蟲どもか
人々の希望を乗せて走る我らがミウ・ウルに手を出そうなど一万年早いわ

敵影が見えたら即座にパラドクスで攻撃を。先手必勝よ
相手に反撃には魔力障壁を展開しダメージの軽減を図る

嗚呼、羽虫の飛ぶ音が不快だわ

数だけで押せると思うな
我が雷にて一体残らず討ち取り、貴様らの屍をこの地にうず高く積み上げていってやろうぞ!

回り込まれたり隙を突かれぬように敵の動きを注視し
皆に注意喚起を呼びかけ乍ら
仲間と連携を図りながら一体一体確実に敵を葬っていこう


黒白園・真雪
※アドリブ・連携歓迎。

いよいよか。《七曜の戦》……人類史を取り戻す為にも、守る為にも。
オレ達は勝たなきゃならねぇ。
ミウ・ウルを敵にやられねぇ為にも、身体張っていくしかねぇな。

敵が大量にやって来るっつうんなら、
兎に角そいつらが集中してる所を狙って攻撃を浴びせまくる。
オレの翼は飛ぶ為だけのものじゃねぇ、
其処に込めた怒りこそが刃になる。
それを味わわせてやる。

にしてもあちこち飛び跳ねやがって……。
なるべく先んじて動けるよう【飛翔】する速度には気をつけつつ、
反撃はよっぽどのものでない限り受けきる。
突っ込んできた所を狙って潰してもいい。

仇ね。オレ達の復讐心にも繋がるんだろうが、
そう易々とやられはしねぇよ。



「むっ! 止まれ!」
 蟲将らが足を止める。
 その眼前に横たわるミウ・ウルの姿。明確な人工物たる黄金の船……考えることはひとつであった。
「面妖な……あれこそ、憎きディアボロス共の拠点に違いない!」
「直ちに攻略を開始するぞ! ディアボロス共を炙り出すのだ!」
 この作戦を成せば馬超の仇と相見えることが出来る。
 息巻く蟲将らであったが、その必要はなかった。
「嗚呼、羽虫の飛ぶ音が不快だわ」
 女の声。
 その源を認識した時には遅く。
「人々の希望を乗せて走る我らがミウ・ウルに手を出そうなど、一万年早いわ」
「ぐおっ!?」
 見敵必殺、先手必勝。
 ナディア・ベズヴィルド(黄昏のグランデヴィナ・g00246)の放つ霆の槍が、暗雲と共に咆哮轟かせ、蟲将の脳天を貫く。
 それこそが、開戦の合図だ!
「ディアボロスめ……! 現れたな!」
「怯むな! 馬超様の仇を討つのだ!」
 反撃をと押し寄せる蟲将の、騎乗による速度を活かした突撃攻撃を、舞う蝶の壁で押し留めつつもナディアはまさに、苦虫を噛み潰したような心地で。
(「全く、数が多いのも面倒な……しかも蟲どもか」)
 群蟲三国の地で果てていればよかったものをと思わずにはいられないが。
 それでも、未だこうして人類の、世界の前に立ちはだかろうと言うのであれば、何度だって相手になろう!
「数だけで押せると思うな。我が雷にて一体残らず討ち取り、貴様らの屍をこの地にうず高く積み上げていってやろうぞ!」
「くっ……」
 ナディアの気魄に気圧されつつも、攻めの手を緩めない蟲将らであったが。
 それゆえに、迫るもうひとつの影に気づかない。
 眩い雪白の翼に刃の如く研ぎ澄ませた、怒りを込めて。
「オレの翼は飛ぶ為だけのものじゃねぇ」
 黒白園・真雪(怒りの天使を宿した者・g09418)が敵群へと迫る!
「其処に込めた怒りこそが刃になる。それを今、味わわせてやる」
 たんと喰らえ。
 敵の横合いを滑るように翔けて抜け、すれ違いざまに輝ける光の刃が纏めて一群を引き裂いた。
「ぎゃあっ!」
「き、貴様!」
 気配を覚えたところで遅く。
 蟲将らは痛覚によって、初めて真白を認識した。
「反撃に備えて」
「ああ、解ってる」
 敵の動きを一度見ているナディア。
 騎乗する蟲を喚ぶ動きを伝えれば、真白もそれを認めて頷いて。
 巨大な蟻に跳躍して飛び乗ると、蟲将らは雄叫びを上げて真白に迫った。
「にしてもあちこち飛び跳ねやがって……だが、受けきってやるよ」
 敵の圧力に屈すれば負けだ。
 だが、真白は、ディアボロスは、そうはならない!
 精神の上でも、敵に遅れを取ることはなく。刺すような眼差しで敵の動きを見極めて。
(「しかし、改めて感じるな」)
 いよいよか、と。
 敵の攻めも、今まで以上に苛烈だ。これこそが。
(「《七曜の戦》……人類史を取り戻す為にも、守る為にも。オレ達は勝たなきゃならねぇ」)
 だから。
 ここで倒れることなど、誰より己自身が赦さない!
「ミウ・ウルを敵にやられねぇ為にも、身体張っていくしかねぇな……!」
 歯を食いしばり、受け切る。その全て。
 ミウ・ウルも、大地も、人類史も全て、護り取り戻す、その一心で!
「つ、強い……!」
 主が討たれるだけのことはあると、蟲将らはその身で実感したようだ。
 だが、退けぬと未だ戦意は衰えることなく。
「馬超様の仇を討つまで……我らは斃れるわけにはいかんのだ!」
 負けられない、譲れない。
 だがそれは、ディアボロスとて同じこと。
「仇ね。オレ達の復讐心にも繋がるんだろうが、そう易々とやられはしねぇよ」
「ええ。油断せず、付け入る隙を与えず……一体一体、確実に敵を葬っていきましょう」
 ディアボロスの復讐はまだ、始まったばかりだ!
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​
効果1【通信障害】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!

リディル・ヴェント
【ベルリッタ】で参加
チーム別行動描写可。アドリブ、連携歓迎

ミウ・ウルを破壊させないように敵をやっつけまくるわー!
アタシは前線に出て敵をミウ・ウルに近づけないようにするわ!
2人はミウ・ウルに近い所で防衛するのよ!
1体も通しちゃダメよ、分かったわね!

それじゃあアタシはガンガン行くわよ!
ゴーゴゴー!
インビンジブルもゴーゴゴー!全弾発射よ!
折角だからドローンに乗って戦った方が良さそうかしら。
速度は速くないけど足場としては十分だと思うわ、敵も飛び跳ねるんだからアタシもあちこちのドローンに飛び移って対処するわ。
上空の方が全体を把握しやすいし。ミウ・ウルに近づいていってる敵を優先的に攻撃よ!いっけえ!


ドラウ・スオーロ
【ベルリッタ】で参加
アドリブ、連携歓迎

ふむ…私達はあまりディアボロスとしての経験(レベル)も多くないのでリディルに前線に出てもらって、私達はミウ・ウルに近い所で防衛を行おう。
とは言え、決して安全な場所では無いし、ここを突破されると非常にまずい。心して防衛をしよう。
私で助けになるのかわからないが、それでもロード(g10141)をディフェンスしよう。

烈風剣でなるべく多くの敵を対処していこう。
巨大昆虫にも攻撃を当てて少しでも動きを鈍らせられると良いが。

…ロード、初めて見る敵なのは分かるがそんなに騒がれると…その…気になる…。
む…気がそれるとはまだまだ私も鍛錬が足りないものだ…


ロード・ヴァッサー
【ベルリッタ】で参加
アドリブ、連携歓迎

ええぇ!?
ここどこぉ!?(ディヴィジョンは初めて)

え、ええと、このおっきな船を守るんだね。
なるべく船の近くで守るね。
怖いけど近くにドラウがいるから心強いかな…。
…でもなるべく敵をこっちに来させないでね、リディル。

うわぁー、何あれ!?虫がおっきいよー!
乗ってる虫はいっぱい武器持ってるしー!
うぅ…怖いけど落ち着かなきゃ、こういう時はう、歌うんだ…!
♪剣を手に、勇気燃やし、立ち向かえー♪
ヒロイックシンフォニーで英雄さんを呼んで助けてもらうおう。
みんなにもこの歌届くかな、力が湧くといいな…(効果2のダメージアップ付与)



 ミウ・ウルはいわば、イスカンダル攻略の生命線だ。
 みすみす敵の破壊工作を許すわけにはいかない。
 と言うわけで、押し寄せる蟲将らに対抗すべく、リディル・ヴェント(ゲットレディ・g00550)たちもミウ・ウルの元へと駆けつけた。
「ミウ・ウルを破壊させないように敵をやっつけまくるわー!」
 気合十分、今すぐにでも戦列に加われますといった様子のリディル。その、やや後方。
(「ふむ……私達はあまりディアボロスとしての経験も多くないからな……」)
 思案するドラウ・スオーロ(攻防一体・g07947)。実戦経験に不安を覚えたのは己のこともそうだが、もう一人。
 出身以外のディヴィジョンに突入したこと自体が初めてのロード・ヴァッサー(こんなにたしかに・g10141)が、その光景そのものにはわわと狼狽えていたから。
(「リディルに前線に出てもらって、私達はミウ・ウルに近い所で防衛を行うのがいいか」)
 そう、考えていた矢先。
「よく聞いて二人共、アタシは前線に出て敵をミウ・ウルに近づけないようにするわ! 二人はミウ・ウルに近い所で防衛するのよ!」
「え、ええと、このおっきな船を守るんだね」
 リディルの言葉にはっとして、ロードは少し落ち着きを取り戻したようだ。
「一体も通しちゃダメよ、分かったわね!」
「う、うん。なるべく船の近くで守るね。……でもなるべく敵をこっちに来させないでね、リディル」
 遠目に見る敵は蟲将。馴染みのないロードにとってはかなり不気味な相手に感じられた。
「リディルが前線に加わるとは言え、ここも決して安全な場所では無いし、突破されると非常にまずい。心して防衛をしよう」
「そうだね……怖いけど、近くにドラウがいるから心強いかな……」
 仲間がいる。
 敵も群れで迫ってきているようだが、独りで戦っているわけではないのはこちらも同じだ。
「いざという時は、なるべく庇いに入れるようにしよう」
「うん、ありがとうドラウ……がんばるね」
 頼りにしてくれるロードのためにも。
 少々解りにくいが、確かに信を寄せるがゆえにミウ・ウルの護りを任せてくれるリディルのためにも。
 自分が倒れるわけにはいかないと、ドラウは決意を新たにするのだった。


「それじゃあアタシはガンガン行くわよ! ゴーゴゴー!」
「むう、新手か!」
 威勢よく切り込んでいくリディルに、蟲将らが一斉に視線を向けた。
 けれどその時には既に、掲げた桜花とその色彩纏う刺突剣から花弁の如き光が散り、それを合図に小型の飛空艇にも似たドローン群が空を埋め尽くしている!
「インビンジブルもゴーゴゴー! 全弾発射よ!」
「ぐわあッ!?」
 一斉に放たれる弾幕が、蟲将らの身体を打ち抜き焼いてゆく。
 それでも騎乗のための巨大な蟻を喚び、反撃を試みる相手にリディルもドローンへと飛び乗り応戦する。ドローン間を飛んで跳ねて駆け回り、騎乗突撃からの跳躍攻撃にも同じ高度で対応する。
「通さないわよ! いっけえ!」
「ぬうぅ……小癪な!」
 ミウ・ウルに敵が近づかないよう立ち回り、敵を捌いてゆくリディルだが。
「うわぁー、何あれ!? 虫がおっきいよー!」
 間近で見ると更に増す不気味さである。
 ロードは完全に慄いてしまっていた。
「乗ってる虫はいっぱい武器持ってるしー!」
「……ロード、初めて見る敵なのは分かるがそんなに騒がれると……その……気になる……」
「あう……ご、ごめんね……」
 押し寄せる敵を振り下ろす剣の衝撃波により退けつつも、ついロードの様子に気を取られるドラウである。
 乗機の巨大蟻ごと敵を裂いていくが、やはり如何せん数が多い。どうしても反撃を受けてしまう。
 極力剣で受けつつも、ドラウは思わず眉を顰めた。
(「む……気がそれるとはまだまだ私も鍛錬が足りないものだ……」)
 それでも、常にこちらを気にかけてくれるドラウの姿がロードの背中をそっと押した。
 敵の攻勢も激しく、ならば己を奮い立たせ、ドラウやリディルのために何かしなければと。
(「うぅ……怖いけど落ち着かなきゃ、こういう時は、う、歌うんだ……!」)
 深呼吸、ひとつ。
 思い切り息を吸い込んで、声高らかに、歌い上げる。
 剣を取り、勇気を燃やし果敢に敵へと立ち向かう、強く気高き英雄譚を。
 奏でる竪琴の音色に乗せて、歌う英雄譚は。
(「みんなにもこの歌届くかな、力が湧くといいな……」)
 リディルに、ドラウに、そして仲間のディアボロスのために。
 敵を恐れず切り結ぶ英雄の幻想と共に、響き渡る歌声が、ディアボロスたちを鼓舞していく……!
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​
効果1【フライトドローン】LV1が発生!
【アイテムポケット】LV1が発生!
【プラチナチケット】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV2が発生!
【ダメージアップ】がLV2になった!

ハーリス・アルアビド
ミウ・ウルには様々な場面で助けて頂いています。決して手出しはさせません。味方とも連携を取り確実に襲撃者を蹴散らしましょう。

大地の神ゲブよ、お力添えを。異郷の地であれど大地は神そのもの。地に生きる者は決して逃れることはできません。【ゲブへの嘆願】によって巻き起こる【衝撃波】に敵軍を飲み込み、跳躍で逃れられないようにします。
砂嵐の如く迸る砂礫は砂も巻き上げ視界を遮るでしょう。私自身もその中に入り【砂使い】で砂塵を操り、【残像】を生み出す速度で駆け抜け敵の目を【攪乱】します。

動き回りながら敵の動きを【観察】し、砂嵐から出ようとする者や指揮を執り群れを統制しようとする者は優先的に仕留めます。



「進め! 命を捨てる覚悟で戦い抜くのだ!」
「馬超様の仇を目の前にして、無様に逃げ帰れようものか!」
 その数を減らしてもなお、敵の士気は下がることなく。
 だが、それでも。
「決して手出しはさせません」
 ハーリス・アルアビド(褪せる事を知らない愛・g04026)はその眼前に立つ。
「ミウ・ウルには様々な場面で助けて頂いていますから」
 通すわけには行かない。
 仲間たちと共に、守り抜くのだ。必ず!
「大地の神ゲブよ、お力添えを」
 神を喚ぶべく大地を撞く。
 その祈りは、異教の地にも聞き届けられる。
 大地は神そのもの。その教えの通りに大地は応える。
 地に生きるものであれば決して、逃れること能わず。
「何事だ!?」
 地響きと共に蟲将らを呑み込んだのは、衝撃と砂礫によって巻き起こる砂嵐!
「くっ、姑息な!」
「臆するな! 冷静に対応するのだ!」
 敵は互いに声を掛け合い、巨大蟻へと騎乗し抗おうとするも。
「させません」
 砂塵を繰りながら、敢えて敵の懐に飛び込みつつその動きを観察した上で、撹乱するような動きを見せるハーリスには、突き出される槍も振るわれる刃もその芯を捉えることは叶わない。
「くっ……まるで残像を斬るかのように手応えがない……!」
 そう思わせられれば、最早こちらのもの。
 敵はもう抜け出せまい。殲滅も時間の問題だろう。
「ぬおおぉぉぉぉ!!」
 口惜しそうな雄叫びもまた、砂塵に呑まれて消えていく。
 そしてその叫びが消える頃、砂もまた穏やかに大地へと還っていく。
(「これでミウ・ウルへの攻勢も少しは弱まるでしょうか」)
 黄金の船に錦の仇あり。
 その報に、意気揚々と乗り込んだ敗軍の将らは。
 しかし自らもまた、主の元へと旅立った。
成功🔵​🔵​🔴​
効果1【動物の友】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!

最終結果:成功

完成日2023年08月09日