女竜騎士との戦い(作者 西灰三)
#幻想竜域キングアーサー
#【《七曜の戦》アイルランド防衛】マン島強襲作戦
#《七曜の戦》
#人類史防衛戦『アイルランド』
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●ミセス・モーガン
ミセス・モーガン。侍女服を身に纏った彼女は王妃竜グィネヴィアに仕えるジェネラル級竜鱗兵である。その彼女が前にしているのは桃色の鱗の上から鎧や盾で武装したトループス級竜鱗兵・聖ティラミサ騎士団の面々である。彼女たちは静かにモーガンの言葉に耳を傾けていた。
「断片の王たるアーサー王は、アイルランドの破棄を決定しました。キングアーサーの勝利の為に最善の決断である事は間違いありません。しかし、アイルランドのベルファストには、逃亡した竜の花嫁の存在が確認されています」
竜の花嫁とは竜鱗兵が生まれる卵を命懸けで産ませるための特別な人間である。キングアーサーのクロノヴェーダたちにとっては重要な数を増やすための手段だ。それを取り返せる機会があるのなら行うべきと彼女らは考えたのだろう。
「王妃竜グィネヴィア様は、この花嫁達を救うべく、我らに任務をお与えくださいました。《七曜の戦》が始まると同時に、ベルファストに侵攻、ベルファストを制圧して、アイルランドの民と竜の花嫁を、我らの手に取り戻すのです」
救う、とはあくまで彼ら彼女らの視座だろう。少なくともディアボロスに救われた彼女たちはそうは思ってはいないはずだ。
「ドラゴンの皆様は、主戦場での戦いに赴きますので、この戦いは、我ら竜鱗兵のみで行わなければなりません。しかし、恐れる事はありません。王妃竜グィネヴィア様の為に戦い死ぬこと以上の誉れは、無いのですから」
騎士団の面々は礼を以て答えると侵攻の準備を整えるために解散する。《七曜の戦》は取り返すための好機でもあった。
●《七曜の戦》
「ついに始まるよ、《七曜の戦》がね」
森部・灯(全力全開高気圧バール!・g03325)は少しばかり緊張した面持ちでそう切り出した。割と彼女らしくないといえばその通りで、それだけ大きな戦いの気配を感じ取っているのだろう。
「この戦いの結果で私達の……ディアボロスの、それと最終人類史の運命が変わっていく、と思う。沢山の敵と真正面からぶつかり合う歴史の奪還戦の準備も進んでるけど、それだけが《七曜の戦》じゃないんだ。最終人類史に奪還した場所やディアボロスが制圧したディヴィジョンの地域に向けて色々なクロノヴェーダが侵攻しようとしてるんだ」
それこそそれぞれの勢力が失った力を取り返すために、というかなり力を入れたものとなるだろう。そしてそれに対応するためにはディアボロスも相応の力が必要となる。
「皆にはアイルランドのベルファスト地域を制圧しようとしている竜鱗兵の軍勢を、《七曜の戦》の前に強襲してその侵攻の意思のをくじいて欲しいんだ。竜鱗兵はマン島……頭のおかしいレースを現代だとやってるところに集結させてるんだ。ここに襲撃をかけておけば《七曜の戦い》の時にきっとベルファストを守りやすくなると思うよ」
逆を言えばここで戦力を削がなければかなり厳しい戦いになるだろう、重要な作戦となるはずだ。
「ベルファストは、というより竜の花嫁達はドラゴン達にとってもすごく重要みたいなんだ。だからこそここを防衛できればかなりのダメージをキングアーサーに与えられると思うよ。それにせっかく助けたのにもう一回さらわれるとか嫌じゃない? 敵の数も士気も高くて厄介だけど頑張って守りきろうね!」
そういって彼女はディアボロス達を送り出す、まずは前哨戦。《七曜の戦》の始まりはここからだ。
リプレイ
クリスティーナ・アストロイア
「…その連携を断ちます…夢か現か…見破れますか?」
星杖を持ち、参戦
味方との連携を用いてくるのであれば、その連携を断てばいい。
敵陣近くでパラドクスを発動。
魔力の籠った霧を放ち、そこに入って来たものへ幻覚を見せる。
連携の強みは意志共有による行動の一元化。
であるのならば…視えるものを変えてしまえばどうか。
味方を敵と誤認させられれば、その連携は断てるはず。
この一手では致命傷にはなりませんが、致命傷を与える為の一手にはなります。
さぁ、見破れますか?
戦線の維持が難しくなってきたら撤退開始
魔力の霧による視界不良と幻覚を用いて撤退支援も可能であれば行う
撤退は迅速に
アドリブ・共闘歓迎
フィーナ・ユグドラシア
※アドリブ、連携ok
花嫁奪還の好機と動きますか。
ですがそれは此方も同じ事。アイルランド全土を奪還すれば、その前提を全て覆せます。
花嫁達や一般人達、ベルファストを護るため、行きましょう、ユリウス。
機動力確保のため飛翔しますが、低空飛行に留めます。
戦闘は『極光の波動』で射撃戦。
精霊達やユリウスの力を借りて波動を放ち、敵を吹き飛ばし、あわよくば連携妨害です。
弱った敵から確実に仕留め、数を減らします。
敵の攻撃には波動で迎撃しつつ、回避または受け流します。
敵将が増援に来るか、此方が攻勢限界を迎えるなどして、敵の勢いが増してきたら、周囲の味方に警告しながら撤退を提案。味方の撤退に合わせて戦場から離脱です。
●
「花嫁奪還の好機と動きますか」
マン島にたどり着いたフィーナ・ユグドラシア(望郷の探求者・g02439)は忙しなく活動する聖ティラミサ騎士団達の姿を見ていた。
「……規律がありますね、訓練も行き届いているよう」
彼女たちから姿を隠しながらクリスティーナ・アストロイア(星視の魔女・g03092)が端的に感想を述べる。
「あの力を以て起死回生を狙うつもりなのでしょう。ですがそれは此方も同じ事。アイルランド全土を奪還すれば、その前提を全て覆せます」
「……そうですね、これが成せば私達にとっても大きな利となるでしょう」
「花嫁達や一般人達、ベルファストを護るため、行きましょう、ユリウス」
機を見たフィーナはダンジョンペンギンのユリウスを連れ体を浮かせて飛ぶ、そしてクリスティーナも彼女たちに続き、そして逆説連鎖戦が可能な範囲に入る。そして敵もそれを見逃すほど愚鈍ではない。
「敵襲! 陣形を!」
「……味方との連携を用いてくるのであれば、その連携を断てばいい。……夢か現か……見破れますか?」
だがクリスティーナの方が一手早く敵の中心に向けて力奪う霧を放ちダメージを与える。しかし敵もさるものであり、その霧による連携の阻止として見ると微力だ。そして彼女から攻撃を受けた聖ティラミサ騎士団達は連携を妨害されつつも二連の斬撃を彼女に返す。
「……見破りますか」
「まやかしなどいくらでも見切ってみせる!」
「ならばこちらはどうですか?」
たった今クリスティーナに反撃を行った敵に対しフィーナが極光の波動を放ち固い守りごと吹き飛ばす。しかしすぐに傷つきながらも態勢を立て直しやはり切り返してくる。
「手強い……!」
「ここに攻め込むほどに私達が脅威という事みたいね。ですがディアボロス、これまでと同じようにあなた方の思い通りに事が運ぶとは思わないように!」
剣を突きつけてくる竜鱗兵達。しかしクリスティーナもフィーナもそれ如きで怯まない。
「……ですがそれはこちらも同じ事」
「七曜の戦の中でもきっと護り切って見せましょう」
再度パラドクスを打ち合う双方、譲れない戦いはこうして始まった。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【現の夢】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
【グロリアス】LV1が発生!
フィーア・オルリア
やっぱり竜の花嫁は敵にとっても大事
力入れて来るね
士気も高い、これがカリスマ上司
けど、折角敵の戦力補充を阻害できる状況は維持したい
ちょっかいかけて、撤退して貰う
味方との連携は密
一人じゃないなら妨害に特化して動く
フライトドローン起動
召喚したドローンの1機を低空飛行で私や味方の近くから離して移動
配置に付いたら高度を上げて敵に突貫
意識を其方に裂かせる
同時に私も攻撃準備
ノーパソ君、戦術術式03実行
風を圧縮…そして注意の逸れた敵にファイア
着弾と同時に圧縮した風を『爆破』
多少は攪乱になるかな
私は発射と同時に『一撃離脱』
『ダッシュ』して細かく動いて、敵の連携を少しでも阻害
ダメージを抑えつつ適度な所で離脱
ナイナ・ヴィラネスティズム
SPD
味方との連携・協力重視
ベルファストまで花嫁を迎えに上がられるとはご苦労様ですわ
生憎ドラゴン様御一行の来訪はお断りしておりますのよ
遠くより敵の布陣の確認を徹底して味方に伝達
味方の行動で敵群に混乱が見えてきたらこちらもフライトドローンに跨って被害を受けている敵陣へ突撃し上空からヴィラネスト・アイシクルニードル
1470本もの氷柱を敵の頭上に降らせて阿鼻叫喚の修羅場へと変えて差し上げましょう
敵に制空権を握らせない立ち回りと深追いしすぎない程度の殲滅戦を意識
場合によっては味方の補助を徹底する
ある程度の殲滅が叶えば撤退を促しその殿を務める
味方の撤退を確認でき次第自身も飛翔で戦場から離脱
●
「やっぱり竜の花嫁は敵にとっても大事。力入れて来るね」
「わざわざベルファストまでの迎えの準備をされているとは御苦労な事ですわ」
距離を取り息を殺しながら敵の様子をうかがっているのはフィーア・オルリア(大流行・g05428)とナイナ・ヴィラネスティズム(凱閃令嬢・g00383)。
「士気も高い、これがカリスマ上司の効果」
「そこまで力を入れられても、生憎ドラゴン様御一行の来訪はお断りしておりますのよ?」
「けど、折角敵の戦力補充を阻害できる状況は維持したい」
「そうね。それに異論は無いわ」
そして色々相談した結果ディアボロスの足で突撃して奇襲するのが一番という結論となった。おおむねフライトドローンは足場以外の用途で戦闘に使うのは不適という理由だ。ともかく攻撃するためには逆説連鎖戦の範囲、つまり敵からの反撃も受ける位置にまで移動する必要がある。
「ここがギリギリね、一気に行きましょう」
「ん」
二人は駆け出しまずはフィーアがラップトップを開く。
「ノーパソ君、戦術術式03実行」
圧縮された空気が一気に放たれ竜鱗兵達を打ち据える、急襲を受けた彼女たちは即座に対応を立て直し反撃をフィーアに与える。基本的に無傷で済むことの方が少ないのが逆説連鎖戦だ。
「強い」
「ディアボロスがこんなところにまで……!」
「一人だけでは無いですわよ!」
ナイナが腕を上げて生むのは無数の氷の針。それを打ち放てば空から飛びかかろうとしていた敵を撃ち抜く。
「怯むな! ここで倒れたら花嫁達を取り返すどころではないぞ!」
「やっぱりドラゴン達にとっては重要みたい。でもだからこそちょっかいのかけ甲斐がある」
フィーアは付けられた傷に怯むことなく続けて攻撃を加えていく。爆ぜた空気が龍鱗兵の一体を打ち倒し、続いてナイナも敵を討つ。
「ふむ、調子が良いですが深追いは禁物ですわね」
交戦していればそれだけ傷も深くなる、倒れたとしても新宿島に流れ着くだろうが、七曜の戦を前に大怪我を負うのは避けたほうが良いだろう。彼女たちは充分に打撃を与えた所で脱出し、次の戦いに備えるのだった。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【フライトドローン】LV1が発生!
【冷気の支配者】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【ロストエナジー】がLV2になった!
アウグスト・フェルニール
※アドリブ連携歓迎
サグラモールを撃破してなお、竜の花嫁とされた皆様の苦難は終わらないわけですか…
ええ勿論、ここまできたら最後まで守り抜きますとも
ベルファストを襲わせてなるものですか。
仲間と共に敵陣へ突撃、『鎌鼬の魔術』で刻んでいきます
反撃のブレスは魔術盾で防御
援軍に気付かれるのは【平穏結界】で可能な限り遅らせましょう
それと…どうせ碌な情報は得られないでしょうが、気になっていたことを問うだけ問うてみましょうか
聖ティラミサ騎士団の貴方達も女性でしょうに、何故次世代の誕生を人間の花嫁に任せるのです?
少なくともグィネヴィア王妃は『竜』なのですよね?
アーサー王の御子すらも、人間の花嫁に産ませるのですか?
宇佐美・アリス
アドリブ&連携OK
さて、もう一押しお手伝い
花嫁に手出しはさせないわよ
と言うより、人間に手出さないで同族の貴女達が花嫁になりなさいよ!
場が温まってきた位が使いやすいのよね
適宜有効そうな攻撃の[残像]を呼び出してリピートベインで攻撃
味方の隙をフォローする形で使用
防御も敵側のコンビネーション攻撃を[召喚]してぶつける
足りない分は、シールドや障壁で防ぐわよ
目には目をって分かりやすいでしょ?
敵増援や継戦不能なほど消耗したら、撤退を提案
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ディアボロス達の聖ティラミサ騎士団に対する襲撃は続く。侵攻準備中である彼女らたちではあるが自分達の土地であり士気も高いことで戦闘力は全く油断ならない。しかし間断置かないディアボロス達の襲撃は彼女たちを確実に疲弊させている。
「さて、もう一押しお手伝い。花嫁に手出しはさせないわよ」
「ええ勿論、ここまできたら最後まで守り抜きますとも。ベルファストを襲わせてなるものですか」
「やはりそれが狙いか、ディアボロス!」
龍鱗兵の一人が宇佐美・アリス(兎に非ず・g01948)とアウグスト・フェルニール(膝カックンで死にそう系呪術師・g08441)に向けて吠えた。彼女たちにとっては成程ディアボロスはその名の通り悪魔のような存在だろう。
「花嫁達への祝福を妨害するならず者共め! この場で叩き切ってくれる!」
「サグラモールを撃破してなお、竜の花嫁とされた皆様の苦難は終わらないわけですか……」
アウグストは【平穏結界】を広げつつ杖を振るって邪気の刃を敵陣にばらまく。時先案内人からは接敵する相手以外の増援が来る可能性は示されてはいないが念には念を入れるという事だ。特にここは敵地も敵地には違いない故に。ともかく敵は刃を盾で受けつつ炎を返し、それもまたアウグストの魔術盾に減衰される。
「くっ……やりますね」
防御で足止めされているアウグストに代わり、アリスがリピートベインで再度邪気の刃を生じさせなお多くの龍鱗兵にそれをばらまく
「あなた達女でしょ! 人間に手出さないで同族の貴女達が花嫁になりなさいよ!」
その彼女の問いはアウグストも気にはなっていた所だ、しかし剣と盾の攻撃とともに返って来た答えはまさに断ずると言って良いものだった。
「私達の役割は戦う事、花嫁の役割は新たな同胞を産む事。違う役割を同列に語るべきではない!」
竜の花嫁は竜鱗兵の卵を産むための存在だ。これに限らずクロノヴェーダが同族を増やす時に一般人を利用することは殆どのディヴィジョンで行われている事だ。
「ああ、そう。なら別に気にしなくていいわね!」
アリスはたった今受けた敵の連携攻撃を再度リピートベインで再生しけしかける。その間に態勢を整えたアウグストが刃を降らせる。
「さあ、その傷ついた体で避けてみなさい!」
邪気の刃は盾の上からも降りてきて龍鱗兵達を切り刻む、その中には連戦で傷ついた個体もおり次々と倒れていく。
「くっ……撤退だ!」
流石に戦力を削られすぎたのか引いていく聖ティラミサ騎士団。それを見たアリスも撤退を提案する。
「ちょうど良いわね、私達も撤退しましょう」
「ええ、充分にここでの戦果は上げられたようです」
七曜の戦の前のベルファスト防衛の先鞭をつけてディアボロス達は帰投するのだった。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【平穏結界】LV1が発生!
【過去視の道案内】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!