リプレイ
ラウム・マルファス
【HOPE】
急がないとだけど、急がば回れとも言うからネ
慎重に確実にいこウ
……ボクのウッカリで失敗したら大変だからネ
なるべく目立たないローブとか羽織って、光学迷彩を使いつつ、静かに広場に向かうヨ
上手く到着できたら、石板を観察
良く触る場所は擦れたり欠けたり、彫り直したりした痕跡があるハズ
少しでも文字を絞り込もウ
その後、回りの仕掛けも手早く調査
間違ったら即通報されて警備とか来たら困るしネ
まぁ迎撃に来るより、引き籠ってやり過ごす可能性が高いのカナ
英語も円卓の騎士関係もあんまり知らないから、勘で……希望の話をしてるみたいだからhopeとかどうカナ
罠とか無ければ押してみるヨ
違ってても文字が絞れれば充分サ
ソレイユ・クラーヴィア
連携アドリブ歓迎
七曜の戦前にロンドンを開放できれば、得るものは大きい
やれるだけの事はやりましょう
広場に到着したらアルファベットの石版を確認
予知による竜鱗兵の口ぶりからすると「希望」の
【HOPE】
が合言葉かと推測します
念の為、文字を押す前に、石版や広場の様子を確認
すり減っている文字、他の文字と比べてツヤがあったり汚れていない文字が怪しいですね
広場の石畳も、どこかが動いて出入り口になるのでしょうか
そちらも、他との汚れの差異や摩耗の有無で推測できるなら
仕掛けを作動させる時に、正しくそこが開くかも確認します
一通りの調査が完了し
己の推測と、実際に使用感のある文字が一致しているなら押してみましょう
アイネリス・レナリィ
ようやくここまで来ましたね……
必ず成功させて、ロンドンを取り戻しましょう。
念のため目立たないよう外套を被り、人の流れに紛れながら広場へ向かいます
合言葉を変えていないのなら……該当の文字は劣化するはず
広場に到着後は文字盤を観察して摩耗が無いか確認しておきます
予知の様子では希望と言っていたそうですね
だとすると安直ですが四文字の合言葉は【HOPE】になるでしょうか
もし違うようであれば文字盤の摩耗状態から推測して総当たりで試してみましょう
通路へは慎重に降り、気づかれないよう身を潜めつつ進みます
風花・波那
目立たないように一般人を装いぼろぼろのローブを羽織り、石畳の広場へ。
真ん中の柱へさり気なく近づき、幻璃鏡をかけてじーっと観察。
何度も押してるなら泉美さんが言ってる通り、傷や摩耗があるかも。指紋みたいに何か跡が残ってたり、逆に拭かれて綺麗になってないかも観察。
そこから文字列を推測するわ。
あとはモンマスの性格から推定よね。
今までの依頼で分かったことは結構慎重というか作戦を練ってから挑むタイプ。
それならば言葉も適当には決めないはず。
それにモンマスは部下によく希望という言葉を使っていた……ん?希望ってホープかな?
【HOPE】
これだ!
スペル合ってるのか自信が無いのが難点ね……。合ってるよね?ポチッとな。
●地下教会へ
(「急がないとだけど、急がば回れとも言うからネ」)
ラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)は小汚いローブを羽織り、ロンドンの街並みを抜けてきた。作戦に臨み、気持ちは逸るが、同時に慎重にとも思う。自分のウッカリで作戦をダメにすることは絶対にしたくない。
「なるほど、あれだナ……。」
「大人の腰ほどの高さの石柱。間違いありませんね。ここが目的地です」
ラウムの呟きには返答があった。
振り返れば、追いついてきたのは同じく、外套を被り現地に溶け込んだ一見普通の女性、だがその眼には光があった。アイネリス・レナリィ(黒鉄の魔女・g01781)はラウムに頷くと歩調を変えず石柱へ向かう。
ひと足先に、石の柱にたどりついていたのは風花・波那(夢詠の花果・g00593)である。やはり、ぼろぼろのローブを羽織っていた。
波那は手にしていた幻璃鏡を一旦目からはずすと、仲間を手招きする。
近くの石畳を調べていたソレイユ・クラーヴィア(幻想ピアノ協奏曲第XX番・g06482)も気付いて皆の仲間入りをした。
ソレイユはラウムのもの問いたげな視線を感じて説明する。
「どこかの石畳が動いて入り口になるのではないかと思って探っていたところです。」
「なるほド……ボクも周囲の調査は必要だろうと思っていたヨ。警報なんかあったら嫌だからネ」
ラウムが大きく頷く。確かに、間違ったら即通報……なんて憂き目にはあいたくなかった。
波那が男性陣をきょとんと見つめ、アイネリスが軽く咳ばらいをして、文字盤を示した。
「それで……まずこの文字ですが」
「そうそう。この刻まれた文字はたくさんあるけど、固定されてるのも多くて動くのは限られてる……私達が推測している文字は動かせそうだけど」
波那は観察結果を報告しながら、再度盤面を見た。
ディアボロス達の視線は石の盤面へと吸い寄せられていく。一見ただの石柱に見えたが、その上には、文字の宇宙が広がるように、美しく細かく配置された文字板がある。
「……答は多分モンマスの言動からの予測で【HOPE】だと思うんだけど」
波那が皆を見回すと、全員が肯定する。奇しくもここに集ったディアボロス達は皆同じ意見だった。
「予知の竜鱗兵の口ぶりからすると、恐らく。」
「ええ、希望と言っていたのに私も気づきました」
「そうだとしテ、良く触る場所は擦れたり欠けたり、彫り直したりした痕跡があるハズ……かナ?」
「ええ。合言葉を変えていないのなら……該当の文字は劣化するはずです」
「泉美さんも言ってたね」
「私も同じ意見ですね。実際に押す前に確認したほうがいいかと。ここは二手に分かれましょうか。」
ディアボロス達の仕事は速かった。
手早く二手に分かれ、ソレイユとラウムは石柱の周囲を調べ始める。
ラウムは石柱からまず手始めに取り掛かった。
(「まぁ迎撃に来るより、引き籠ってやり過ごす可能性が高いのカナ……とは思うけド。一応調べて罠がなさそうなら、少しは安心できるからネ」)
ラウムは慣れた手付きで素早く周囲を確認してゆく。
ソレイユは広場を改めて眺め、次に石畳を丁寧に観察し始めた。
(「七曜の戦前にロンドンを開放できれば、得るものは大きい。やれるだけの事はやりましょう」)
そうして、文字盤と同じ様な変化を石畳にもあてはめて見てゆく。広場の石畳も、どこかが動いて出入り口になるのなら、他との汚れの差異や摩耗の有無で推測できるのではないか……それがソレイユの考えだった。そして、やがて彼は問題の箇所を見つけることになる。
一方、アイネリスと波那は、文字の並んだ石の盤面をじっくりと観察し始めた。
入り口を開く言葉はおそらく【HOPE】。皆の意見は一致したが、やはりここは何等かの確証を得たかった。推測を裏付ける証拠を見出せれば、自信をもって行動できるというものだ。
「よく見れば摩耗、それに汚損……している様にも思いますね」
「確かに他に比べたら少し違う感じがするね」
僅かな他の文字との差異だったが、それは十分に彼らの推測を裏付けるものの様に思えた。
ディアボロス達が決断を下すまでそう時間もかからなかった。
「調べた結果、HOPEで間違いなさそうです」
「罠はみつからなかったヨ。敵は引きこもっててくれる可能性が高そうダ」
「私は不審な箇所を見つけました。動きに注意していますね」
「それじゃH-O-P-Eで決まりね。誰が押す?」
丁度ここには4名、文字も4つである。
ソレイユが言った。
「皆で公平というか平等というか、リスクをわけて一つずつ押しましょうか。まずは私がHを。いいですか?」
仲間達の頷きを確認し、ソレイユは【H】を押した。Hの文字板は沈んで石の中で仄かな光が揺らめいた。
「もし違ってても文字は絞れるからネ」
ラウムがそう言いながら【O】を押した。同じ事が起こる。
「ホープ、か……。じゃ私は【P】をポチっとな!」
波那が次の文字を押す。
沈んだ文字は3つとも淡く瞬いている。
「最後の一文字を押しますね。皆さん油断しないでください」
アイネリスは一応そう言って最後の【E】に指を伸ばす。ソレイユは問題の石畳をじっと見つめた。
沈んだ4つの文字の中を光が流れる。
途端にソレイユが思った通りの場所が開き、地下への階段が現れた。
「罠はないみたいだネ」、ラウムが慎重にのぞき込む。
「行こう! どれくらい開いたままななのかわからないし」
波那はやる気と元気旺盛、先頭を進む意欲をみせる。
「そうですね。ここで間違いなさそうです」
ソレイユもうなずき、彼等二人がまず暗い階段に挑むところで、すかさずアイネリスが完全視界を発動した。
「慎重に、気付かれないないよう進みましょうか」
「わかった」
「了解です」
大きく頷き、波那、そしてソレイユが階段を進み始める。すぐにラウムとアイネリスも続いた。
そして、まもなく地上からの光は消え、ディアボロス達には長い階段を静かに降りてゆき、やがて闇の底に辿り着く。
「着いた……! 扉に鍵はないみたい」
波那がひそひそと扉を確認し、ディアボロス達は顔を見合わせる。
何の変哲もない一枚の扉、簡単に蹴り開けることもできそうだ。
そしてこの向こうは――決戦の戦場となる地下教会の広間に違いない。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【光学迷彩】LV1が発生!
【飛翔】LV2が発生!
【完全視界】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】LV1が発生!
【グロリアス】LV2が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
風花・波那
しーっと人差し指を口の前に立てて仲間に合図。まだ気づかれてないなら不意打ち出来るかも。
音を立てずに扉に耳を当て、中から聞こえる声や音の距離から敵の位置が推測出来れば仲間とも共有。
よし、準備出来たら行こっか。
指でカウントを取りゼロで思い切り蹴り開ける。
完全視界を発動。仲間の攻撃とも連携出来るようにある程度距離を保ち、敵との挟撃を受けないような陣形を維持するわ。
仲間が狙う対象と合わせ、間髪いれずに風波一閃!
敵から攻撃受ける前に集中してやっつけよう!
とはいえ反撃はしっかり警戒。
周りの敵の動きを観察して、攻撃動作があれば回避に専念するよ。
希望って素敵な言葉だよね。でも残念。貴方達に訪れるのは絶望だよ!
ソレイユ・クラーヴィア
連携アドリブ歓迎
鍵が無いのは好都合ですね
仕掛けを作動させましたし、向こうも侵入に気づいているかもしれません
襲われる前に行動を開始しましょう
完全視界を使用し、暗所から明所への切り替えに適応
軽く扉に耳を当て、中の物音を確認
気づいていないにしろ、迎撃の準備を整えているにしろ
単騎での突入は危険です
仲間とタイミングを合わせ、誰か一人が扉を蹴破ったら全員が雪崩込めるように備えておきます
宙に展開した鍵盤で「白の舞踏」を演奏
泥濘の地を発動させ、動きを妨害しつつ
白骨の死神で足元から地面へと引きずり込み
仲間と攻撃対象を揃え、手早く各個撃破
境遇や心意気には感じるものもありますが
ロンドン開放の為、倒させて頂きます
アイネリス・レナリィ
さて、侵入は滞りなく進みましたね。
こちらに気づいているかは分かりませんが
どちらにせよ防備は十分に固めている筈
迅速に仕掛けましょう
完全視界を使用して暗闇に対応
味方と足並みを揃え突入します
突入と同時に火炎燐を投擲
巻き起こる爆炎と轟音で敵陣を掻き乱し牽制すると共に《喰らいつく因果》を発動
生成した黒鉄の槍刃を牽制の爆炎に紛れ込ませつつ多数へ撃ち込み一気に殲滅を図ります
反撃の刃は爆撃の際に迎撃し、爆風に巻き込んで撃ち落としましょう
お前たちに用は無い。
さっさと退場してもらうわ。
アンゼリカ・レンブラント
地下教会の広間までたどり着いたね
ロンドンで行われていた事件の総決算
いざ、モンマスの首を――
はやる気持ちはあるけど焦らず突入だよ
光学迷彩等を駆使し、会話もパラドクス通信で行って
攻撃開始までは敵に気取られないようにしておけば
奇襲できるかな!
突入したら攻撃を仲間と合わせ殲滅していくよ
「ディアボロスだ、覚悟しろー!」
迅速を心がけるけど確実に数を減らす
反撃もしっかり堪えて多数から狙われないように
逆に仲間と挟みこむ位置取りを保ち殲滅だよ
数が減ってきたら徐々に包囲するよう位置取り
1体も逃がさないよ、ロンドンは今日取り戻す!
めいっぱい力を溜めた《雷剣波紋衝》で吹き飛べーっ!
さぁ、残るはモンマスだね。いざ勝負っ
●突入! 地下教会
風花・波那(夢詠の花果・g00593)は人差し指を口の前にあてて仲間達に合図した。そうして片方の耳を扉にあてて様子を探る。
扉越しに低く聞こえるのはドラゴンに対する忠誠の言葉や祈りの言葉。どうやらディアボロス達の動きには全く気付いていないようだ――今のところ。
アンゼリカ・レンブラント(光彩誓騎・g02672)がタイミングよくパラドクス通信を起動し、皆は安全に戦闘前の情報交換を始めた。
波那が口火を切る。
「……中は静かみたい。まだ気づいていないね」
ソレイユ・クラーヴィア(幻想ピアノ協奏曲第XX番・g06482)が、自分も扉に耳をあてるとすぐに頷いた。
「とにかく、鍵が無いのは好都合ですね。仕掛けを作動させましたし、向こうが侵入に気づく可能性もあります。今が好機、行動を開始しましょう」
アイネリス・レナリィ(黒鉄の魔女・g01781)が同意する。
「モンマスのことです、気付いていないにせよ、防備は充分に固めているはずです。迅速に仕掛けましょう」
トループス攻撃メンバーの最後の一人、アンゼリカの意気込みは並々ならぬものだった。いざモンマスの首を――だが、今は逸る気持ちを抑えて、焦らずに言った。
「奇襲できそうかな? 皆で合わせていく?」
さらに完全視界への対応が確認され、作戦前の意見交換を迅速に終える。
扉のそばに待機して波那が皆を見た。
「よし、準備できたら行こっか。」
全員が頷き、突入態勢をとる。 アイネリスは指先で不穏な試験管を躍らせた。
波那は指を示してカウントを取り始める。
「(5、4、3、2、1……)」
ゼロ、で波那は思いっきり扉を蹴り開けた。
その瞬間、振り向いた『竜鱗呪術兵『結界喰らい』』と視線が出会う。だが既に試験管はアイネリスの手を離れていた。
爆炎と轟音が「しゅうげ、き」と叫びかけた敵の声をかき消す。彼等が飛びこんだのは教会の後部、正面のドラゴン像との間に呪術兵が居並ぶ。
アイネリスは間髪をおかず、『貫き、爆ぜろ』と黒鉄の槍を撃ち放つ。
「モンマス様を守れ!」
「お前たちに用は無い。さっさと退場してもらうわ」
忽ち呪術兵が打ち倒され、敵地は瞬く間に祈りから覚める。
一斉に飛び込んできたディアボロス達は次々に息つく間もない連携で攻めた。
アンゼリカは味方と敵の動きを掴み、瞬時の判断で標的を見定める。敵本拠地に突入を成し遂げ、ロンドン制圧への意気込みは戦への高揚感となって彼女を奮い立たせた。
「ディアボロスだ、覚悟しろー!」
アンゼリカが大音声で叫べば雷光が輝く。そのままパワーをのせた剣を振るうと手負いの一体がもう動かぬ。迅速かつ確実に敵を減らすんだ……そしてロンドンは今日取り返す!
竜鱗呪術兵は敵とはいえベストを尽くしたと言えるだろう。精一杯の魔術で反撃してきたが、結局、結界破りの術は結界に使ってこそ威力が発揮される。
「この力は本来妖精郷を攻めるためのものであった。お前達に使うのは口惜しいがせめて一矢を報いる!」
「我らはモンマス様の参謀としてここにある。我らの希望はここにあるのだァッ」
敵は文字通り必死だったが、ディアボロス達はこの程度の攻撃には怯まなかった。
――常に作戦を頭において。
(「……敵の動きを読み、挟撃されない位置から。ダメージを重ねて標的を狙って確実に仕留める!」)
瞳が一瞬の時を捕らえ、しなやかな動きに連れて結んだ髪が軽妙にはねる。
波那は魔法剣を抜き放ち、呪術兵の繰り出す魔力戟を叩き落した。そのまま反撃をものともせず神速の斬撃波を放つ。鮮やかな花型の斬撃を放ちながら波那は敵に言葉を返す。
「希望って素敵な言葉だよね。でも残念。貴方達に訪れるのは絶望だよ!」
最早その声も届かず、また一人が目を閉じる。
――状況を把握し。
(「数が減ってきた、包囲するように動く」)
アンゼリカが敵を翻弄しつつ、徐々に追い詰める。
広間へ雪崩こみ、連携して畳みかけ、効率的にダメージを重ねて、ディアボロス達の強襲作戦は狙った通りの効果をもたらしていた。敵の呪術兵は作戦参謀としてならともかく、戦力としてはその力を発揮しきれていなかった。
ディアボロスの突入で、敵陣はあっという間に瓦解してゆく。
『死を、忘ることなかれ』
ソレイユの詠唱が敵陣の絶望をさらに深くした。
彼は泥濘の地を発動すると、宙に展開した鍵盤で「白の舞踏」を演奏する。竜鱗呪術兵は足元をとられ、態勢を崩しながらも懸命に呪詛を放とうとするが、パラドクスに応じて現れた骸骨の死神に地の底へと引きずり込まれてゆく。
「ここまでか。モンマス様、アーサー王陛下、万歳!」
最後の竜鱗呪術兵は消滅の瞬間、そう叫んだ。
「境遇や心意気には感じるものもありますが……」
ソレイユは視線をあげて、独り残った『『竜語り』ジェフリー・オブ・モンマス』を視界にとらえる。
「ロンドン解放のため、倒させて頂きます。」
ソレイユの言葉がきりりと響き、ディアボロス達はそれぞれの得物を手に、油断なく戦闘に備えた。
モンマスは祭壇奥から堂々と慌てる素振りもなくディアボロス達の正面に現れた。その後背にはドラゴンを信仰する教会らしく、雄々しいドラゴンの像がある。
「ディアボロス……とうとうここまで来ましたか。あなた達さえ現れなければ、私のロンドンの作戦は成功でした。こうなったのも一興、あなた達の力をじっくり見せてもらいましょう。」
モンマスの表情に恐れはなく、その瞳は賢者のごとく、手にした魔導書らしきものを開けば光が射す。
戦闘前のピリリと張りつめた空気を破って、アンゼリカが堂々と声をあげた。
「……いざ勝負っ!」
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【エアライド】LV1が発生!
【泥濘の地】LV1が発生!
【フライトドローン】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV3が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!
アイネリス・レナリィ
戦闘開始と同時にわざと対応されるように槍刃を投射
回避や防御を行った隙を突き一気に肉薄
《吠え猛る日輪》を発動し生成した大斧を蹴りと共に振るって攻撃を仕掛けます
大斧を振り抜いた後の隙は念動力で操作した槍刃を撃ち込むことで埋め
攻撃と牽制のサイクルを絶え間無く浴びせ圧力を掛けましょう
ドラゴンの幻影に対しては襲いかかって来る際の軌道を観察し先立って斧を振るう事で迎撃して行きます
モンマスが距離を取ろうとした場合はエアライドを利用し最短距離を辿って追跡
猛攻を続け対応が遅れた所を狙い跳躍
身を翻し勢いを乗せた大斧の一撃を頭上から叩き込み両断してしまいましょう
ロンドンの開放は目の前……
ここで一切葬らせてもらうわ。
先手はディアボロスだった。
アイネリス・レナリィ(黒鉄の魔女・g01781)は仲間達とモンマスとの様子を静かに窺っていた。いや、正確には、仕掛けるタイミングを計っていた。彼女の魔力を象って魔力の槍刃が朧に姿を成し……放たれる。
真っ直ぐに飛ぶ刃にモンマスが反応する。竜鱗兵ジェネラルはハエを払う様にそれを叩きおとすが、アイネリスが欲しかったのはその一瞬だった。
滑る様に接敵し、流麗な動きで技を繰り出す。
『轟き、断ち斬れ』
紡いだ詠唱に応じて顕れた黄金に輝く大斧を従えて、アイネリスは猛攻をかけた。豪快な蹴りに衣装が翻る。
モンマスは竜の幻影の大群を放って対抗した。異常に殺気立つ竜の群れである。
(「ジェネラル級竜鱗兵……でも思ったよりは与しやすい。つけ入る隙は充分あるとみました」)
最初の攻防で、アイネリスは手応えを感じた。反撃の殺気立つドラゴンを片端から叩き落して、モンマスに迫る。
「ククやりますね。でも私は簡単にロンドンを諦めませんよ」
「いいえ。ロンドンの解放は目の前……ここで一切葬らせてもらうわ」
『竜語り』ジェフリー・オブ・モンマス、その知略と忠誠心でジェネラルとなった竜鱗兵。だが、その戦闘能力のほどは……?
アイネリスは敵の僅かな隙を見逃さなかった。跳躍し大斧を連れて一撃を狙って頭上に撃ち落す。その瞬間、モンマスの目がかすかに見開かれたのをアイネリスは見た――よし、命中ね。
この日ディアボロスは連続攻撃で敵を攻めた。アイネリスは続くアンゼリカの声を聞く。
大成功🔵🔵🔵
効果1【罪縛りの鎖】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
アンゼリカ・レンブラント
お前達の策が失敗したのは必然さ
人々を苦しめる輩あれば私達はどこにでも現れる
今一度、勝負と堂々と叫び
仲間と仕掛ける機を合わせ光剣で斬るよ
反撃も障壁でしっかり堪え一撃離脱し、再度隙を窺って攻撃
今更幻影に苦しむ私達じゃないよ
幻ならぬ人々の笑顔と、託された願いを力とし
心を強く持ち、気を吐いて挑んでいく
ドラゴンよりも搦め手は上かもしれない
近接戦を挑みつつも敵の動きは注視して
モンマスの挙動、狙い等気づいたことは仲間に周知
何をされても、絶対に負けないからっ
敵の消耗が分かれば呼吸を整え必殺の一撃
竜語りは今日で終わらせる!光よ、竜の闇を切り裂け
全身全霊の《光剣収束斬》で斬り伏せるよ!
ロンドンは、これで解放だっ!
シル・ウィンディア
敵ながら潔いというかなんというか
でもね、あなた達の実験の結果は伝えさせるわけにはいかないから。
だから、ここで終わりにさせて貰うよっ!
パラドクス通信で気づいたことは情報共有を。
モンマスが誰を狙っているとか、意識が自分に向いているとか
そういう情報の共有を図って、少しでも有利な状況を作るよ。
わたしは、世界樹の翼をもって敵の周りを走り回るよ
足は止めずに、動いて攪乱を試みるね。
足は止めずに、高速詠唱を開始。
完全にわたしから意識が外せるとは思わないけど
それでも、少しでも意識を外したタイミングを見逃さずに
タイミングが来たら、全力魔法の六芒星精霊収束砲!
ロンドンを開放するために…
わたしの全部持っていけーっ!
「勝負!」
アイネリスの攻撃に連携し、間髪を入れず、アンゼリカ・レンブラント(光彩誓騎・g02672)が再び堂々と勝負を挑んだ。
「む。そのように急がなくとも、じっくりと」
一見余裕ありげな敵の言葉だが……アンゼリカは、竜鱗兵ジェネラルだというこの敵の気質を考える。
(「力で押すドラゴンよりも、むしろ警戒すべきは搦め手かもしれない」)
アンゼリカは、じっくりなどと言う言葉は聞き流し、即座に仕掛けた。
「お前達の策が失敗したのは必然さ。人々を苦しめる輩あれば、私達はどこにでも現れる」
「残念ですが、ロンドンの私の実験結果は新たな土地で成果を発揮するのです」
パラドクスが激突する。アンゼリカの体を光のオーラが包み、少女は怒りの竜の幻影を斬り伏せ、振り払った。
「今更幻影に苦しむ私達じゃないよ。私達は幻ならぬ人々の笑顔と、託された願いを知っている。それが私達の力になるんだ」
アンゼリカは輝く大剣を手にモンマスへ攻撃を放つ。
「竜語りは今日で終わらせる! 光よ、竜の闇を切り裂け! ロンドンは今日解放する!」
光剣収束斬が炸裂する。アンゼリカは身の丈以上の巨大な光の剣でモンマスを斬った。光が溢れ、アンゼリカは手応えを感じる。
「仮にもジェネラル級だね。耐久力はあるらしい」
モンマスは痛手を受けたようだがなんとか態勢を崩さず立ち直った。
「……まだまだ終わるわけには参りません……ん?」
モンマスの視線がシルの動きにふと眩む。
シル・ウィンディア(虹霓の砂時計を携えし精霊術師・g01415)は世界樹の翼を手に攪乱を狙って敏速に動き回る。器用な動きで青い風のように目まぐるしくモンマスを翻弄する。
敵ながら潔いというかなんというか……シルはモンマスへの所感を胸に、動きはそのままに高速詠唱する。魔力が湧き上がると、白銀の長杖に花が咲き風翼が開いた。
シルはタイミングを計り、モンマスの不意をつくように仕掛けた。
「あのね、あなた達の実験の結果は伝えさせるわけにはいかないから。だから、ここで終わりにさせて貰うよっ!」
シルの強い視線と振りむいた竜鱗兵のそれがぶつかる。
「私の実験は必ず他の土地で役に立つ素晴らしいものです! ドラゴンの治世に貢献し……」
モンマスの語りが滔々と言葉の洪水のように押し寄せるが、シルは自分の意思を貫いた。揺らめく魔法陣を描き、背に翼を顕し、全力魔法の六芒星精霊収束砲をこの竜鱗兵ジェネラルに思い切り放つ。
「ロンドンを解放するために……わたしの全部持っていけーっ!」
魔力の奔流がモンマスを包み込む。白い光が薄暗い堂内に激しく輝いた。その光の奔流が尽きた時、モンマスは傷つきながらもそこに立っていた。
「ふう、やりますね……ま、まだまだじっくりとお相手しますからね?」
シルとアンゼリカはさっと視線をかわした。戦闘の僅かな隙にパラドクス通信が開かれる。
『モンマスは戦いを長引かせたいのかも』
『なんとかして七曜の戦まで生き残りを探りたいのかもね』
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【エイティーン】LV1が発生!
【クリーニング】LV1が発生!
効果2【リザレクション】LV1が発生!
【ドレイン】LV1が発生!
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎
完全視界や効果活用
『竜語り』の二つ名か
史実ならば人々を熱狂させ続ける物語の語り手、その名をもつ者
信仰を語る者はまた熱心な信者である……その敬虔さには敬意を
だが、ドラゴンへの信仰が必ずしも人を幸福にしなかったのは、このロンドンで見てきた
味方とよく連携。PD通信で好機を伝え、状況共有を
敵を観察し、攻防の隙を看破
泥濘の地で鈍らせ、ヴァイオリンの演奏をぶつける
音色に描き出すは、竜を狩る騎士の物語
災いもたらすドラゴンへ果敢に立ち向かい、人々に語り継がれた英雄の武勇
物語の秘める息遣い、躍動を紡ぐ
彼に伝え説かれる信仰をも上回る情熱で、演奏を続けよう
この情熱を、俺は芸術に捧げる
実験はおしまいだ
『我々で確実に討ち取ろう。七曜の戦まで生かしておくつもりはない』
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)はパラドクス通信に応えると直ちに動いた。
(「ここまでお手並み拝見した感じでは、言葉を弄して引き延ばすつもりか」)
エトヴァは手に馴染んだ楽器を手にとり、
「『竜語り』の二つ名、か。史実なら人々を熱狂させ続ける物語の語り手、その名をもつ者」
「何の話しか知りませんが、私は簡単に倒れるつもりはありませんよ」
新宿島での知識は脇に置いて、エトヴァは詠唱する。そして、鮮やかな音色で物語を奏でた。同時にモンマスの手にした書が魔力に包まれる。
「信仰を語る者はまた熱心な信者で、その敬虔さには敬意を払いたいが……ドラゴンへの信仰は必ずしも人を幸福にしなかった。それを俺はロンドンで見た」
「一般人はドラゴンの為にあるのです。その教えが信仰、私の素晴らしい策です」
敵は朗々と語るが、対してエトヴァは、竜を狩る騎士の物語を演奏する。災いもたらすドラゴンへ果敢に立ち向かい、人々に語り継がれた英雄の武勇を、音色に歌いあげた。
二つの相反する物語がパラドクスとなってぶつかり合う。
エトヴァは演奏に情熱を注ぎ、物語の持つ息遣いと躍動を余すところなく魔力に紡ぐ……そして。
「……実験はおしまいだ」
エトヴァは言い放ち、高らかな演奏にモンマスは屈し、打ちひしがれた。
次の瞬間彼はレイの銀髪が風のように過ぎるのを見た。
大成功🔵🔵🔵
効果1【液体錬成】LV1が発生!
効果2【フィニッシュ】LV1が発生!
レイ・シャルダン
連携・アドリブ歓迎です。
撤退の指示すら出さないとは、アーサー王も酷い主君ですね。
こんな所で部下達を見殺しにするなんて。
多少不憫には思いますが、一般人を傷つける者に容赦はしません。
『Boeotia』を起動して神経と『アクロヴァレリア』を接続
煌剣『シュトライフリヒト』を構えパラドクスを発動。
『アクロヴァレリア』の最大出力点火による移動で敵に瞬間的に迫り
空と海の境界線を分かつ様に、横薙ぎの一閃を繰り出します。
移動速度を落とさずにその場から【一撃離脱】
敵の幻影から距離を取り、更に『アルヴァーレ』による【結界術】で敵の威圧感を遮断して耐えます。
ヒット&アウェイを繰り返し
何度でも攻撃を試みます!
レイ・シャルダン(SKYRAIDER・g00999)がエトヴァに続いて飛び出してゆく。
(「撤退の指示すら出さないとは、アーサー王も酷い主君ですね。こんな所で部下達を見殺しにするなんて。ですが……」)
――『Boeotia』起動。『アクロヴァレリア』準備完了。≪ - 接続開始 - ≫これより攻勢に出ます。
レイは一気に戦闘フェイズを上げると敵に突入した。瞬時の加速で最短・最適な角度を描いて肉薄する。レイの得物は煌剣『シュトライフリヒト』、青い光が刃に滲むサイバーレイピアを構えて、閃光のようにモンマスに迫った。
その行く手を光を放つ巨大なドラゴンの幻影が阻む。レイは、煌剣を構えると横薙ぎの一閃を繰り出した。剣閃は青光を生み出し、薙いだ海面を映す様に真っ直ぐに走る。敵の反撃を断ち、ついには空との境界線を分かつようにモンマスを捉えてカッと白く燃えた。
そこには慈悲などない。ドラゴン勢との戦いにそんなものが入り込む余地はない。けれどもレイはこの敵に、一抹の不憫さを感じずにはいられなかった。
突入と同じスピードで距離をとりレイは傷に耐えるモンマスに言葉を投げる。
「そちらの境遇には思う所もありますが、一般人を傷つける者に容赦はしません」
「互いに容赦など不要でしょう」
「ではお覚悟を。今日までの命ですから」
レイは油断なくさらなる攻撃の機会を狙い、一瞬、突進してゆくナイナと視線が交差した。
大成功🔵🔵🔵
効果1【飛翔】がLV3になった!
効果2【能力値アップ】がLV2になった!
ナイナ・ヴィラネスティズム
WIZ
強敵につき味方との協力・連携を最重要視
袋の鼠ですわ
薄汚い鼠に相応しい末路でしてよ
精神へと侵食させるであろう敵の演説への対抗策としていつでも自分を攻撃できる手筈を整える
敵の語りなど馬の耳に念仏ですが、万が一これに絆されぬよう精神攻撃を防御に転用して自分の心を護りましょう
少しでも心を乱されれば自分をひっぱ叩いてでも正気に戻す
攻撃の機が来ればヴィラネスト・ボイスファンタジア
敵が説話で攻めてくるのであればこちらは自分への人間讃歌を歌唱断罪として盛大に披露差し上げましょう(なお極めて音程のズレたロックンロールという精神攻撃)
そんなに気に入っていただけたのであればアンコールは受け付けましてよ?
戦いの時はディアボロスの勝利に向かって流れていた。
(「袋の鼠ですわ。薄汚い鼠に相応しい末路でしてよ」)
ナイナ・ヴィラネスティズム(凱閃令嬢・g00383)はレイと連携するように、モンマスに仕掛けた。モンマスは竜鱗兵とはいえジェネラル級、強敵ゆえナイナは油断なく味方との連携を意識して撃破を狙う。味方と協力し強敵を討つ、常に変わらぬディアボロスの強みでもあった。
ナイナは、モンマスの説話攻撃に対し歌唱で挑む。
『歌唱断罪!尊厳奪われし者の聖なる音色!』
パラドクスが双方から放たれ、ジェネラルの持つ書が光を帯びて、朗々と言葉が溢れてくる。
「偉大なるドラゴンを崇めぬ者には災いを……」
普段ならこんな説話は馬の耳に念仏だが、ほんの一瞬聞いてしまったのはモンマスの魔力のせいに他ならない。急いでナイナは自分の頬をひっぱたき、攻撃に集中する。
「そちらが説話で攻めてくるのであれば、こちらは自分への人間讃歌を歌唱断罪として盛大に披露差し上げましょう」
ナイナはモンマスに負けじと声を張り上げて歌い始めた。無論、それはただの歌ではない、魔力が注ぎ込まれた……その……衝撃的な歌声だ。
とにかくそれは、ロックンロールだった。ただし、極めて音程がズレているのだがナイナはノリノりである。
モンマスの訥々とした語り口調が乱れ始め、ついには耳を押さえた。
ナイナは堂々と宣言する。
「そんなに気に入っていただけたのであれば、アンコールは受け付けましてよ?」
「……辞退、です」
モンマスは流血を押さえ、すくと立つと言った。
「ですがまだ私は倒れていませんよ。さあ語ろうではありませんか」
大成功🔵🔵🔵
効果1【口福の伝道者】LV1が発生!
効果2【凌駕率アップ】LV1が発生!
ロキシア・グロスビーク
アドリブ連携ご自由に
余裕かい、モンマス。それともきみの言うところの希望があるからかな
だったら僕たちも希望で戦うよ
ここで負けるなんてナシナシ。きみもアーサー王も倒して……
取り戻すよ、全部!
“魔槍”を構える
……ッ……!
幻影に際しては槍を地に刺し、無様に倒れることのないように
確かに。強敵との戦いは。恐れとの戦いだったよ
大怪我するかもしれない。死ぬかもしれない
けれど、ずっとは恐れていられないんだ
逃げたら誰かに恐怖が降り掛かる
だから、僕は立ち向かうッ!
Moon-Childを両脚に集中・活性化させ
心裡より心身を奮い立たせるように障壁を展開、決断的に【ダッシュ】!
竜たちのお話は。ここでお仕舞い!
敵を貫く!
「余裕かい、モンマス。それともきみの言うところの希望があるからかな?」
受けて立ったのはロキシア・グロスビーク(啄む嘴・g07258)だった。
「希望はいつでもあるものです。それを見ることが出来るか、魅せることができるか」
「だったら僕たちも希望で戦うよ。ここで負けるなんてナシナシ。きみもアーサー王も倒して……取り戻すよ、全部!」
「……」
ロキシアは“魔槍”を構え、パラドクスを発動する。
『怖れを知る者にこそ、勇気ある戦いを!』
直ちにジェネラル級の反撃も発動した。モンマスの書から光輝くドラゴンが顕れ、ロキシアは一瞬槍を地に刺して畏れに耐えた。
(「……ッ……!」)
「さあ、ドラゴン様に膝を折りなさい」
光り輝く黄金のドラゴンをロキシアはグッと睨み返す。視線が血を流すというなら、この時のロキシアはまさにそうだった。確かに強敵との戦いは恐れとの戦い、負傷や死さえ手招きする世界だと彼は思う。
「僕たちはね……僕は、ずっと恐れてはいられないんだ。」
「ん?」
「逃げたら誰かに恐怖が降り掛かる。だから、僕は立ち向かうッ!」
ロキシアは堂々とモンマスに宣言し、その周囲には障壁が薄いヴェールのように揺らめいた。両脚に装着したMoon-Childを活性化すると、彼は地を蹴って飛び出す。
「竜たちのお話は。ここでお仕舞い!」
幻影のドラゴンが千々に崩れる。幻影の先のジェフリーオブモンマスに、ロキシアは槍を構えて突進した。
「グフ」、とモンマスが呻くのをロキシアは確かに聴いた……そして決戦を終わらせるべく仲間達に戦場を譲る。
大成功🔵🔵🔵
効果1【水中適応】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
ソレイユ・クラーヴィア
連携アドリブ歓迎
竜鱗兵のジェネラル級とは珍しい
その階級に見合う実力の持ち主という事でしょう
冷静にモンマスの動きを観察しつつ仲間の攻撃に合わせて攻めます
宙に展開した鍵盤で「凱歌」を演奏
場上槍を構えた白馬の騎士を喚び、正面から疾走突撃
走り抜けて踵を返し、第二撃に備えます
直線的な読みやすい軌道をあえて走らせ
派手に動いて此方に注意を引けば
仲間の攻撃も入りやすくなるかもしれません
1対多数の利点を最大限活用して勝機へと繋げます
反撃には魔力障壁を展開して凌ぐ
どんなにドラゴン統治が素晴らしかろうと、私が取り戻したいのは本来の歴史
人の手で積み上げ、歩んできた歴史を蔑ろにする歴史侵略者には屈しません
いざ、お覚悟を
光道・翔一
連携、アドリブ歓迎
手が要るかと思って遅れながら来てみたが…あれがロンドンの支配者、か。
(以降軽い頭痛が走り出す ※戦闘に影響なし)
…悪いが思う通りにはさせられねぇ。七曜の戦を前に脱落してもらおうか。
(…今後の予知によると、ロンドンの勢力は七曜の戦半ばで、手を出さずとも潰れる運命らしいが。)
パラドクスにより強化した大剣を構え、【完全視界】を使いつつ『ダッシュ』で敵に接近
放たれた竜の幻影は動きを具に見ながら回避もしくは大剣を『薙ぎ払い』幻影を消し飛ばすことで対処
タイミングを図って『ジャンプ』からの【エアライド】で不意を突いて肉迫
間髪入れず敵を真っ二つに『両断』する勢いで、大剣を全力で振り抜く
ラウム・マルファス
竜鱗兵とはいえジェネラルなら、油断ならない相手だよネ
パラドクス通信で情報共有しつつ、挑発してボクに注意を引きつけ、少しでも味方が攻撃しやすい隙を作るヨ
まずはパラドクスで、本を持つ右手の腱を空気に変換して攻撃すル
反撃の語りをウンウンと聞くヨ
精神を侵食する攻撃は嫌いだケド、だからこそ不快感で耐えられル
「確かに竜の治世は素晴らしいんだロウ。でも、不幸な人がいるのも事実ダ。マンチェスターで小麦しか食べるものが無く、病に苦しんで竜に助けを求めても救われない人々を、ボクは大勢見たんダ。もちろん竜の側にも、限界があったんだろウ……つまり、人の治世と同じだネ」
竜の力を侮る発言と、人間と同列扱いで怒らせるヨ
――さて戦闘前の事だが、ラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)、ソレイユ・クラーヴィア(幻想ピアノ協奏曲第XX番・g06482)、光道・翔一(意気薄弱なりし復讐者・g01646)はパラドクス通信にて語り合っていたらしい……つまりこんな感じだったろう。
「竜鱗兵とはいえジェネラルなら、油断ならない相手だよネ」
「竜鱗兵のジェネラル級は珍しいですね。その階級に見合う実力の持ち主という事でしょう」
「手がいると思って遅れながらも来てみたが……あれがロンドンの支配者か。少し頭痛がしてきた」
「大丈夫かイ」
「……いや、戦闘には支障ない」
「よかった。では連携して攻めましょう」
「ここで討ちたいよネ。まずはボクからいってみるヨ、何とか隙を作ってみル」
『視えてるヨ』――万物解析、発動。
今、モンマスは痛手を受けながらなおも背筋を伸ばし、書を構えるが、ラウムは、まずそれを支えるモンマスの手を狙ってパラドクスで攻撃した。一見無防備に得物を持っているようにも見えないが、彼はRewriterと呼ぶ魔法のメガネを油断なく指で整えた。
モンマスは救世説話『竜ノ君臨』で対抗する。敵は既に深手を負っていたが、魂をこめドラゴン治世の繁栄を言祝ごうとした。
ラウムはその反撃をいなすべく、「ウンウン」と首肯しながら聞いてやる。
(「精神を浸食されるのは嫌いだケド……。」)
耐えられたのは日頃の鍛錬の賜物だったろう。
そして、ラウムはモンマスを怒らせようと謀る。
「確かに竜の治世は素晴らしいんだロウ。でも、不幸な人がいるのも事実ダ。マンチェスターで竜に助けを求めても救われない人々を、ボクは大勢見たんダ。
もちろん竜の側にも、限界があったんだろウ……つまり、人の治世と同じだネ」
「全くわかっていないようですね。人など取るに足らぬ、竜を崇めよと……ク、私の話しが効果がないとは悔しいこと」
「やァ、悔しがってもらえたネ」
「ムッ……」
マンモスは腕を抑えて傷を増やし、ラウムは胡散臭い笑みを浮かべる。
モンマスから余裕の態度がとうとう消えつつあった。そして静かな怒りが現れる。
「できれば七曜の戦までこの拠点を維持したかったが……」
モンマスは力を振り絞るが、その希望を絶つ為に美しい鍵盤の音が響いた。
(「ここは連携して攻めさせていただきます」)
一対多数の利点……と、ソレイユは冷静に考える。
ソレイユは敵を苛立たせる戦法のラウムに続いて、わかりやすい攻撃を放つ事にした。敵の目を引き付けることでチャンスを作り、決定打を仲間に託したかった。
『高らかに謳え、その歌を』
ソレイユの指が鮮やかに宙に浮かんだ鍵盤を叩く。演奏するのはピアノソナタ「凱歌」Allegro第1楽章、速いテンポの音の連なりが早馬の如く、明るく激しく高らかにパラドクスを奏でる。その音に乗って顕れるのは白馬の騎士である。
モンマスは滔々とドラゴン教を布教する。最早それが彼の唯一できる事であった。
けれども、ソレイユは反撃に負けず召喚した白馬の騎士を真っ直ぐに走らせた。馬上槍を構え、正々堂々の直線コースでモンマスに挑む。
布教の声はますます高まりを見せるが、ソレイユは凌いだ。
「どんなにドラゴン統治が素晴らしかろうと、私が取り戻したいのは本来の歴史です。人の手で積み上げ、歩んできた歴史を蔑ろにする歴史侵略者には屈しません」
鮮やかな紋章がソレイユを保護するように浮かび上がり、白馬の騎士がモンマスを貫く。
「いざ、お覚悟を」
翔一はソレイユの言葉が終わらぬうちに飛び出した。今こそ、ロンドンの事件の元凶であったこの敵を討ち取る時だ。
本来なら薄暗い地下教会に在っても視界はクリアである。
『……シンプルに、一撃で切り捨てる。』
翔一は得物を手に低く詠唱し、一気に接敵した。パラドクスに応えて、携えたシンプルな大剣が強化されるのを感じる。
モンマスは直ちに力の限り最後の反撃を放った。大量の怒りのドラゴンの幻影が殺気を放って襲いかかってくる。
翔一は大きく大剣をふるって幻影を薙いだ。モンマスの怒りが、力が、敢え無く消えてゆく。
刹那、翔一は跳び、『竜語り』ジェフリー・オブ・モンマスに滑るように肉薄した。
その時、モンマスは迫り来る死を感じたに違いない。とうとう書を取り落とし叫んだ。
「ロンドンは、《七曜の戦》で強奪した大地を効率良く統治する為の実験都市に過ぎない。ロンドンを制したからといって、《七曜の戦》におけるドラゴンの勝利は揺るぎはしないのです!」
「……悪いがそうはさせられねぇ」
翔一は両断する勢いで力強く大剣を振りぬいた――。
地下教会に静けさが戻る。
「……終わりだ」
翔一は倒れたモンマスを見下ろす。予知によると、ロンドンの勢力は七曜の戦半ばで、手を出さずとも潰れる運命だったが……。
ともあれ、七曜の戦での懸念は一つ減らしたが、まだまだやる事は多い。
ディアボロス達は勝利の余韻もさめぬうち、早々に新宿島へ帰還するのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【勝利の凱歌】LV1が発生!
【罪縛りの鎖】がLV2になった!
【無鍵空間】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV2になった!
【ダメージアップ】がLV3になった!
【能力値アップ】がLV3になった!
最終結果:成功 |
完成日 | 2023年07月27日 |
宿敵 |
『『竜語り』ジェフリー・オブ・モンマス』を撃破!
|