但馬国戦線異常あり(作者 秋津透
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#天正大戦国  #但馬国の前線拠点破壊作戦  #但馬国 

「腹が減っては戦ができぬ。喰いながら話を聞いてくれ」
 時先案内人の陳・修賢(人間の特級厨師・g03221)が、いつものように手製の饅頭を配りながら告げる。
「天正大戦国ディヴィジョンで、京都の北西にある「但馬国」に京都・奈良を攻略する足掛かりとなる小規模拠点が複数築かれている事が、攻略旅団の調査によって判明した。この拠点を放置すれば、《七曜の戦》時に、天正大戦国の軍勢が京都・奈良を強奪すべき押し寄せる危険がある。それを防ぐ為、今のうちにこれらの拠点の破壊を行って欲しい」
 厳しい表情で、修賢は一同を見回して告げる。
「なお、攻略旅団の調査によれば、但馬国の北方には、冥海機の拠点「舞鶴」があり、やはり京都・奈良を狙っているようだが、そちらで天魔武者と冥海機が争っているという兆候は、今のところないようだ。沖縄では交戦しているらしいが、天魔武者の中でも「島津」は特殊なのかもしれないし、沖縄以外では《七曜の戦》の開始を待っているのかもしれない。その辺は現状では不明だ」

 そして修賢は、メモを見ながら言葉を続ける。
「「但馬国」の小拠点は、規模が小さくクロノ・オブジェクト化も最低限なので、パラドクスによる攻撃を行えば、拠点の破壊そのものは難しくはないだろう。ただ、拠点にはトループス級としては強力な『水陸両用天魔武者・尖角』が防衛のために詰めており、更に、アヴァタール級『赤兜』が率いるトループス級『鉢屋衆』が迅速に来援してくるので、激しい戦いが予測される。状況に合わせて巧く対応を工夫してくれ」

 そして、修賢は難しい表情のまま言葉を続ける。
「城のような目立つ拠点ではなく、砦未満の小拠点を数多く重ね、複数の小拠点を有機的に運用する事で、大軍を受け入れる侵攻拠点として機能させる狙いのようだ。攻略旅団の調査が無ければ、この拠点を発見する事は難しかったし、設営を手掛けた敵は、油断のならない智将と思われる。どうも、天正大戦国屈指の智将『黒田官兵衛』が「但馬国」に回ってきているようだ」
 これは放置しておくわけにはいかないよなあ、と、修賢は唸る。
「とにもかくにも、よろしく頼むぜ」

 但馬国に数多く存在する山あいの渓谷。その一角で、トループス級天魔武者『水陸両用天魔武者・尖角』が、材木を組んで草をかぶせ、砦というか、小屋のような拠点施設を黙々と作っている。
 なかば水に浸ったその拠点は、施設自体の防御力はないに等しい。しかし『水陸両用天魔武者・尖角』が籠もれば、相応の拠点として機能するだろう。
 ちなみに『水陸両用天魔武者・尖角』に赤い機体はいない。防衛支援に来るアヴァタール級『赤兜』は名前の通り赤いが、通常の三倍の速度で動いたりしない。そして天魔武者を操縦するパイロットなどはいない。そのへん、くれぐれも誤解のなきよう。


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【飛翔】
4
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【未来予測】
2
周囲が、ディアボロスが通常の視界に加えて「効果LV×1秒」先までの未来を同時に見ることのできる世界に変わる。
【神速反応】
1
周囲が、ディアボロスの反応速度が上昇する世界に変わる。他の行動を行わず集中している間、反応に必要な時間が「効果LVごとに半減」する。
【浮遊】
3
周囲が、ディアボロスが浮遊できる世界に変わる。浮遊中は手を繋いだ「効果LV×3体」までの一般人を連れ、空中を歩く程度の速度で移動できる。
【避難勧告】
2
周囲の危険な地域に、赤い光が明滅しサイレンが鳴り響く。範囲内の一般人は、その地域から脱出を始める。効果LVが高い程、避難が素早く完了する。
【光学迷彩】
1
隠れたディアボロスは発見困難という世界法則を発生させる。隠れたディアボロスが環境に合った迷彩模様で覆われ、発見される確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【スーパーGPS】
1
周囲のディアボロスが見るあらゆる「地図」に、現在位置を表示する機能が追加される。効果LVが高ければ高い程、より詳細な位置を特定できる。
【無鍵空間】
1
周囲が、ディアボロスが鍵やパスワードなどを「60÷効果LV」分をかければ自由に解除できる世界に変わる。
【活性治癒】
2
周囲が生命力溢れる世界に変わる。通常の生物の回復に必要な時間が「効果LV1ごとに半減」し、24時間内に回復する負傷は一瞬で完治するようになる。
【建造物分解】
1
周囲の建造物が、ディアボロスが望めば1分間に「効果LV×1トン」まで分解され、利用可能な資源に変化するようになる。同意しない人間がいる建造物は分解されない。
【水面走行】
1
周囲の水面が凪ぎ、ディアボロスが地上と同様に走行や戦闘を行えるようになる。ディアボロスと手をつないだ「効果LV×3人」までの一般人も同行可能。
【書物解読】
1
周囲の書物に、執筆者の残留思念が宿り、読むディアボロスに書物の知識を伝えてくれるようになる。効果LVが高くなる程、書物に書かれていない関連知識も得られる。
【パラドクス通信】
1
周囲のディアボロス全員の元にディアボロス専用の小型通信機が現れ、「効果LV×9km半径内」にいるディアボロス同士で通信が可能となる。この通信は盗聴されない。
【通信障害】
1
ディアボロスから「効果LV×1,800m半径内」が、ディアボロスの望まない通信(送受信)及びアルタン・ウルク個体間の遠距離情報伝達が不可能な世界に変わる。
【アイテムポケット】
1
周囲が、ディアボロスが2m×2m×2mまでの物体を収納できる「小さなポケット」を、「効果LV個」だけ所持できる世界に変わる。
【防衛ライン】
1
戦場が、ディアボロスが地面や床に幅10cm、長さ「効果LV×10m」の白い直線を出現させられる世界に変わる。敵はこの直線を突破できず、上空を飛び越える場合、最低「効果LV」分を要する。直線は戦場で最初に出現した1本のみ有効。
【猫変身】
1
周囲が、ディアボロスが猫に変身できる世界に変わる。変身した猫は最大「効果LV×10m」の高さまで跳躍できるが、変身中はパラドクスは使用できない。

効果2

【能力値アップ】LV1 / 【命中アップ】LV5(最大) / 【ダメージアップ】LV2 / 【ガードアップ】LV1 / 【反撃アップ】LV4 / 【リザレクション】LV1 / 【ラストリベンジ】LV1 / 【先行率アップ】LV3 / 【ドレイン】LV2 / 【ダブル】LV2 / 【グロリアス】LV2

●マスターより

秋津透
 どうも、秋津透です。
 断片の王、天魔武者『織田信長』が支配する天正大戦国のディヴィジョンで、《七曜の戦》に備えて京都・奈良に攻め込むべく「但馬国」に用意されている数多くの小拠点を叩き潰すシナリオです。なお、MSによるプレイング内容の改変やアドリブを拒否する(改変されるよりは不採用の方がいいという)方は、その旨明記してください。

 選択肢1:護衛するトループス級『鉢屋衆』
 アヴァタール級『赤兜』とともに、襲撃された小拠点の救援に来るトループス級『鉢屋衆』と戦闘、撃破する選択肢です。選択肢2よりも先に開始することはできません。

 選択肢2:敵施設破壊戦闘『水陸両用天魔武者・尖角』
 渓谷の小拠点に詰めるトループス級『水陸両用天魔武者・尖角』と戦闘、撃破する選択肢です。小拠点の施設は、原則として『水陸両用天魔武者・尖角』を倒すパラドクス攻撃の余波で潰すことが可能です。

 選択肢3:アヴァタール級との決戦『赤兜』
 小拠点の救援部隊を率いるアヴァタール級『赤兜』と決戦、撃破する選択肢です。選択肢2より先に開始することはできず、選択肢1、2が未解決だと、戦闘中に邪魔が入ったと判定される可能性があります。撃破できればシナリオは解決で、同時に発生する排斥力により、作戦に参加したディアボロスは全員パラドクストレインに強制移送されます。
90

このシナリオは完結しました。



発言期間は終了しました。


リプレイ


アルラトゥ・クリム
うーん。私的にはズゴ○クより、ア○ガイぽいかなあ。
まあ中の人は居ないんだから、どーでも良いけど。

与太はさて置き
敵が築いた拠点の建造物などを足場にして
極力川に入らぬ様留意しつつ
アリアを唄い上げ『力』を集め、自身の心身とブレードガンを強化
精神集中して水中の敵影を観察して情報収集し
その速度と進行ベクトルを看破
未来予測を併用して敵と交差する一瞬を捉え
体を微妙に逸らして角の直撃を避けつつ
魔力刃を宿した剣形態ブレードガンで、カウンター気味に斬撃を放ち
敵の突進の勢いを乗算して一気に両断を図り
同時にブレードガンを振り抜き、足場にしていた建造物を破壊
次の足場へ牛若丸宜しくジャンプして移動

アドリブ&絡み連携歓迎


アッシュ・シレスティアル
※アドリブ、連携歓迎
まぁいわれれば後に萌えキャラ的ポジションに収まりそうな
ビジュアルしてる気はしなくもない…色々丸っこいし。

悪魔装甲にブーステッドフィストの全身ガチガチ装備で突入。
【飛翔】があるならお借りしつつ拠点に近い対象を狙って
勢いつけて接近してすれ違いざまにパラドクスを使するぜ。
拠点の方に吹っ飛ばしつつ一撃離脱し、以降は仲間との連携を
意識して味方のカバーをしながら一体一体確実に処理する。

相手の攻撃は装備で受けるか受け流すことで対処し、
そのまま反撃を試みる。


嵐柴・暁翔
大規模拠点一つではなく小拠点を大量に、か…
防御力は皆無でも水中戦力が潜んでいる"かもしれない"と思わせられるだけでも無視できなくなるし、防衛ではなく攻性が前提の布陣という訳か…

水中戦に特化したような相手と水中でやり合うつもりはない
渓谷なら徒歩で【光学迷彩】も使用して周囲の地形も利用して隠れながら近付き、可能なら不意打ちします

もし相手は全員水中にいて位置の特定も難しいというような状態だったりすれば陽動も兼ねて先に拠点を吹き飛ばします

攻撃は《贋作者》謹製手榴弾を投擲します
【パラドクス通信】で他の方々とも連携して一斉攻撃します


バトラ・ヘロス
アドリブ、連携歓迎であります。
拠点破壊の任務でありますね。了解しました。
【光学迷彩】で隠れて敵に近付いて、仲間と連携して奇襲を仕掛けます。
タイミングを合わせて攻撃を開始します。
施設が水没してるという事は、戦場は結構深い水場なんでしょうか。騎馬状態でも、突撃するのはさすがに無謀でありますか?
【光王刃】のパラドクスを使ってみます。無数の光の穂先を放って、拠点施設もろとも敵を破壊します。
水の動きに注意して反撃に対応。突進の勢いを魔力の盾のスクトゥムで弱め、槍で受け流して威力を殺して耐えます。


無堂・理央
小拠点の分散配置って事は但馬国経由の軍勢は多方向への進軍が可能なんだろうね。
位置的にも舞鶴と京都の両方を狙えるようにしてるのかな?


無双馬『クロフサ』に騎乗して敵拠点へ突撃ー!
パラドクスでボクとクロフサが雷を纏ったら、そのまま突っ込むよ!
敵は水陸両用だし水場に引きずり込まれる事は注意するけど、水場を恐れず敵を槍で貫き薙ぎ払い、クロフサの蹄で踏み潰して拠点ごと叩いてくよ。

逆説連鎖戦だと物理とかの意味は無さそうだけど、純水とかじゃないなら電機は通しやすいし、敵の反撃には纏う雷から放電して頭突きの勢いを殺してこー。
迎撃放電で敵を沈めれるならそれはそれで万々歳だけどね。


フィーナ・ユグドラシア
※アドリブ、連携ok

京都に隣接している以上、何かあるとは思いましたが、侵攻前に把握出来たのは僥倖でしょうね。
ならば後はその目論見を潰すのみ、です。

水場にも近いようですし、まずは機動力確保も兼ねて低空飛行です。
拠点は戦闘の余波で壊せるようですし、盛大に巻き込んでしまいましょう。

戦闘方針は『極光の波動』での射撃戦。
精霊達やユリウスと歌を紡いで波動を放ち敵を吹き飛ばし、弱った敵から確実に止めを刺します。
水中にいる敵も居そうですが、態々敵の得意分野に付き合う必要はなし、面制圧っぽい感じに上から圧力を加えましょう。

敵の超音波には、此方も歌や波動の音波で対抗しつつ、対抗出来ない分は魔力障壁で防ぎましょう。


リオーネ・クア
【羊狼】
人手が足りないのかもしれないね
戦力は多いから、拠点がしっかりしていたらより脅威だった
七曜の戦で京都や奈良を奪われるわけにはいかないよ
しっかり拠点を破壊していこう

相手は接近戦を挑んでくるのかな
望むところ
ルキウスさんと共に敵軍へと攻め込む

この戦国の世に平穏を――乱世猛将波!

戦術を駆使して敵を翻弄するルキウスさんは流石だ
それに便乗する形で敵を追いこみ、同じ相手を集中攻撃して撃破していきたい
ルキウスさんが捕らえた敵はお言葉に甘えて、パラドクスをしっかり直撃させて倒そう

敵の攻撃は悪魔の大鎌で受け流したいところ
あちらと違って俺達生身だもの、刺さったらただじゃすまないもん


ルキウス・ドゥラメンテ
【羊狼】
ふぅん…捨て駒共を配備するにはこの程度の施設で十分、と
血も涙もない絡繰共らしい合理性だ
脅威とみた、存分に壊す

パラドクスの茨で敵を絡め取りながら、端から爆破してやろう
施設も巻き込んで破壊出来る様、出来るだけ派手にやりたい
とは言えそれだけでは手持ち無沙汰だ
一部の茨を纏めて剣を模り、斬撃でも叩き込むか
敵味方の陣形を意識しながら、手薄なところから叩く
退路のない位置に追い込めれば上々、背後の施設ごと切り伏せる

反撃は茨で上手いこといなしたいが、まぁ相応に喰らうだろう
突き刺しにせよ引っ掻きにせよ、腕ごと掴んで押さえ込む
ほら、リオーネ、スクラップにしてやれ

ダメージは後でこいつらの大将に倍で返してやる


シズ・ノウラ
敵を倒しながら、一緒に施設も壊せばいいニャね?
ん、やってみるニャ。

なるべく敵に気付かれない様に、敵と施設を同時に狙える位置まで近寄るニャ。
【光学迷彩】を借りて物陰に隠れるニャ。【浮遊】で物音を立てない様にするニャ。
【パラドクス通信】が使えるなら、こっそり連絡して仲間と連携するニャ。

出来そうなら奇襲してみるニャ。
【ミニドラブレス】で、ミニドラゴンに炎のブレスを吐いて攻撃して貰うニャ。
敵と同時に施設も焼き払うニャ。

反撃は私に来るニャ?だったら全力で横っ飛びして頑張ってかわすニャ。かわせなくても体を捻って急所は庇うニャ。
私の体力で反撃を食らうと危険そうなら施設の破壊に専念するニャ。


「いっくよーっ!」
 無双馬『クロフサ』に騎乗した無堂・理央(現代の騎兵?娘・g00846)が元気よく宣言して、パラドクストレインから飛び出し、そのまま大樹の梢から梢へと渡っていく(比較的)低空飛翔で目指す渓谷へと飛ぶ。
「京都に隣接している以上、何かあるとは思いましたが、侵攻前に把握出来たのは僥倖でしょうね。ならば後はその目論見を潰すのみ、です」
 きっぱりと言い放って、フィーナ・ユグドラシア(望郷の探求者・g02439)が理央に続く。更に、旅団【羊狼】から参加のルキウス・ドゥラメンテ(荊棘卿・g07728)とリオーネ・クア(ひつじの悪魔・g01176)が連れ立って続き、アッシュ・シレスティアル(蒼破拳・g01219)とアルラトゥ・クリム(現代の魔法使い・g05088)も、遅れじとばかりに勢いよく飛び出す。
(「…ちょ、ちょっと、それは堂々と行き過ぎ、という気もするが…」)
 いくら大樹の梢に隠れながら飛んだとしても、その数でまとまって行ったら目立つだろう、と、嵐柴・暁翔(ニュートラルヒーロー・g00931)はわずかに躊躇する。しかし、逆に言えば大軍に小策は不要。相手が先に気づいたところで、迎撃するとか逃げるとかの余裕を与えず、飛び込んで叩き潰してしまえばいい。
「…油断するわけにはいかないが、この戦力なら最終的な勝ちは決まってるな。あまり身を隠すとか考えず、先行隊から大きく遅れないように続こう。敵陣に到達したら、先行隊の討ち漏らしを潰していく感じで、無理な攻撃はしないよう気をつけようぜ」
 いささか出遅れたか、あるいは暁翔を待ったのか、まだパラドクストレインに残っていたバトラ・ヘロス(沼蛙・g09382)とシズ・ノウラ(深森の幻獣・g10049)の二人に告げ、暁翔は先行隊を追って飛び出す。バトラも続き、シズは戦闘経験が浅いせいか、それとも猫的性格のせいか、ちょっときょとんと目を丸くしていたが、すぐさまバトラを追いかけるような感じで飛び出る。
 そして一行の先頭を行く理央は、間もなく目指す渓谷の小拠点を発見。ひたすら速度重視で、そのままパラドクス「疾駆迅雷(シックジンライ)」を発動して突撃する。
「駆け抜けるよ!」
「!!!」
 パラドクスで自身や無双馬に雷を纏わせ、水面すれすれを【飛翔】で進む。放たれる雷電が小拠点の貧弱な施設を消し飛ばし、中から転がり出る『水陸両用天魔武者・尖角』を感電させ焼き焦がす。中には、機能停止寸前に推進器をフル稼働して、反撃のパラドクス「ロケット頭突き」…というか自爆体当たりを仕掛けようとするツワモノもいたが、巧みに高度を変えて疾走する理央と『クロフサ』を捕捉するには至らない。
 そして、続いて戦場に至ったフィーナがパラドクス「精霊達の四重奏・極光の波動(セイレイタチノアンサンブル・オーロラウェーブ)」を発動。召喚した雪、氷、光の精霊とサーヴァントのダンジョンペンギン『ユリウス』とともに歌を紡ぎ、渓谷のかなり広い範囲にオーロラの領域を発現させてトループス級を吹き飛ばす。吹き飛ばされた『尖角』は、そのまま潰れて動かなくなるが、中には潰れ際に反撃のパラドクス「腕部超音波砲」を放つものもあり、フィーナに直接は当たらなかったものの、精霊やサーヴァントが受けたダメージが相応に跳ね返る。
「既に、捨て駒配備用の即席施設はあっさり半壊か。立て籠もっていた連中も…いや、上流側に、まとまった数のトループス級がいるようだな。あれを潰すとしよう」
 戦場を見回したルキウスがリオーネに告げ、渓谷が湾曲している部分を回り込んで上流側に抜ける。そして、パラドクス「黒き獣は月下に吼えて(ワルツ・ムーンハウル)」を発動。荊棘卿の異名の由来とおぼしき、闇の魔力が成した無数の茨で敵を絡め取って砕き、更に茨を武器に変形してトループス級を斬り潰す。茨に絡み砕かれ、あるいは斬り潰される『尖角』は、潰れ際に反撃のパラドクス「クローアーム」を発動。砕けたクローの破片を飛ばし小ダメージを与えるが、受けたルキウスは全然意に介さない。
「やれやれ、機械のくせに意外に脆いな。半殺しにしてリオーネに渡そうと思ったのに、どいつもこいつも、あっさり潰れる」
「…ご厚意感謝。まあ、アヴァタール級とかならともかく、ルキウスさんの茨に耐えられるトループス級なんて、滅多に居ないよね。俺も、なんとか独力で…というか、もう、ろくすっぽ敵がいない? あ、でも、あそこ、隠れた水中拠点があるみたいだ」
 ルキウスの茨で引きずり出されて始末されたトループス級が、渓谷の湾曲部、深く抉られた部分の下から現れたのを目ざとくみつけ、リオーネはパラドクス「乱世猛将波」を叩きつける。襲撃者が油断するのを待っていたのか、あるいは最後まで隠れ通すつもりだったのか、半地下半水中拠点に身を潜めていた『尖角』が、強烈なオーラ攻撃に直撃されて反撃もできずに爆発する。
「ふうむ。急拵えの半水没拠点だけかと思ったら、水中から入る半地下拠点も作っていたのか。丸っこいフォルムに似合わず、意外に侮れないな」
 アッシュが唸ると、アルラトゥが応じる。
「私は、いかにも地下洞窟基地に潜ってそうな感じを受けたけどね。まあ、アマゾン川流域とかならともかく、このへんの地下にそんな大洞窟があるとは思えないけど」
 たとえどこに逃げ隠れようと、私の観察と演算は欺けない、と呟きながら、アルラトゥはパラドクス「Resolution(チカイノアカシ)」を発動。ここまでのクロのヴェーダの配置とディアボロスの攻撃、渓谷の流れと地形、設営された小拠点施設の影響と破壊された後の状態等のデータをアリアを歌い上げることで高速演算し、敵やその施設が残っているとしたらどこなのかを推測する。
「因果律演算、共振開始…我が祈り、我が願いを矜持にかけて。実現せしめる事を此処に約す。遍く力よ、我が誓いの元へ…!」
 力強く言い放つと、アルラトゥは演算中に極限まで収束した力を水底の一点に向かって放つ。拠点設備まで作っていたかどうかは定かでないが、水底に伏して反撃の機を待つか、あるいはやり過ごそうとしていた『尖角』が、直撃を受けて反撃もできずに爆散する。
 一方、施設作成の資材集めをしていたのか、襲撃時に渓谷にいなかったトループス級が何体か、山側から出現する。得たりとばかりに、アッシュが素早くこれを迎撃。パラドクス「ブーストスマッシュ」を発動して近接攻撃で爆砕し、反撃で飛ばされてきた「クローアーム」の破片は、悪魔装甲にブーステッドフィストの全身ガチガチ装備で受け止めて、最低限のダメージに留める。
 更に、同じように反対側の山からあたふたと降りてきた数体のトループス級を、最後に…といっても、それほど大きな時間差があったわけではないが…戦場に到着した暁翔、バトラ、シズの三人が引き受ける。
「水に入られる前に、片付けます」
 バトラが言い放ち、パラドクス「光王刃」を発動。無数の光の穂先を放って『尖角』の身体を容赦なく貫く。穴だらけになったトループス級は、反撃のパラドクス「ロケット頭突き」を発動するが、いかに推進器をフル稼働したところで、水中ならぬ陸上では安定した突進力を得ることはできず、難なくバトラに躱されて、そのまま自爆する。
(「…これで終わるかな?」)
 声には出さずに呟き、暁翔はパラドクス「贋作者(フェイカー)」を発動。ドイツ帝国製M24型柄付手榴弾、通称ポテトマッシャーを『尖角』へと投擲する。何体かのトループス級は爆発をまともにくらって潰れ、潰れ際にパラドクス「腕部超音波砲」を撃って暁翔に小ダメージを与えたが、中に一体、手榴弾の爆発で両腕を失い、ばちばちと火花を激しく飛ばしながら、潰れずに立っているものが残った。狙ってなにかしたわけではなく、まったくの偶然の産物なのだが、暁翔はシズに告げる。
「ノウラ、とどめを頼む」
「ニャ! 頼まれたニャ!」
 目を丸くしてシズは応じ、更にサーヴァントのミニドラゴン『ドマンス』に告げる。
「『ドマンス』、とどめを頼むニャ! 炎のドラゴンブレスで焼き尽くすニャ!」
「にゃーっ!」
 紛れもないミニドラゴンのはずなのに、なぜか非常に猫っぽい鳴き声で応じ、『ドマンス』はシズが発動したパラドクス「ミニドラブレス」を使用。炎のドラゴンブレスを、両腕を失ったトループス級へと盛大に吐きつける。POW攻撃だから、反撃があるとすれば「クローアーム」で、両腕が失われている状態では発動のしようがない。そこまでシズが計算したかどうかは謎だが、結局、手負いの『尖角』は「ミニドラブレス」を浴びて熔解し、反撃できないまま小爆発を起こして崩れ消えた。
「…これで、元からいるトループス級は全部片付いたかな?」
 救援の部隊が来る前にケリをつけられたなら好都合なんだが、と、暁翔が呟いた時。
 渓谷の反対側、山林の中で、新たな戦闘の気配が発生した。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​
効果1【未来予測】LV1が発生!
【建造物分解】LV1が発生!
【飛翔】LV2が発生!
【光学迷彩】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
【避難勧告】LV1が発生!
【活性治癒】LV1が発生!
【浮遊】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!
【リザレクション】LV1が発生!
【命中アップ】LV2が発生!
【グロリアス】LV1が発生!
【先行率アップ】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!

神山・刹那
なるほど、リズムを奪って自分のリズムに巻き込むタイプか
こういう奴は耳で聴こうとすると厄介なんだよな
まぁ、対処法もわかってる。出来るか否か。出来なかったら、俺は所詮そこまでだったってことさ

切目連鼓でこちらの拍子を崩してくるのなら、精神集中で感覚を鋭敏にし、あえて目を閉じて視覚を封じ、聴覚も意識的に聴かないようにして五感のうち二つを封じ、触覚をより鋭敏にし、空気の流れを感じたら残像を残す速さで反応し、斬り捨てる
「半端に見えて聴こえるから流される。なら、見ないし、聴かなけりゃ良い。それだけよ」


「!!」
 但馬国の渓谷に作成中の小拠点が何者かに襲われたとの報を受け、山中の樹木から樹木を伝い、いかにも忍者型天魔武者らしい身のこなしで飛び進んでいたトループス級『鉢屋衆』の先鋒が、瞬間、凄まじい何かの気配を感じて、落ちるような勢いで地上に降下する。
 しかしもちろん、両足できれいに着地し、パラドクス「切目連鼓」でいつでも反撃できるよう身構えた、その時。
「なるほど、リズムを奪って自分のリズムに巻き込むタイプか。こういう奴は耳で聴こうとすると厄介なんだよな。まぁ、対処法もわかってる。出来るか否か。出来なかったら、俺は所詮そこまでだったってことさ」
 もしも『鉢屋衆』に、人間的あるいは生物的な感情があったなら、構えだけで発動していないパラドクスを見抜かれたことで戦慄しただろう。そして気配と呟きの主、神山・刹那(梟雄・g00162)は、相手に何をさせる間も与えず、パラドクス「朱雀(スザク)」を発動する。
「奥義、朱雀」
 あえて目を閉じて視覚を封じ、聴覚も意識的に聴かないようにして五感のうち二つを封じ、触覚をより鋭敏にし、空気の流れを感じたら残像を残す速さで反応し、斬り捨てる。一刀両断された『鉢屋衆』は、半ば機械的に「切目連鼓」を発動するが、潰れ際の反撃は刹那の間合いを乱すことができず、攻撃は躱された…というか、最初から届かなかった。
「半端に見えて聴こえるから流される。なら、見ないし、聴かなけりゃ良い。それだけよ」
 独言のように、刹那は呟いた。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【神速反応】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV3になった!

アッシュ・シレスティアル
※アドリブ、連携歓迎
機械相手といえば雷属性は欠かせないよな。
さっきまでは足元が水で使わないようにしてたが、ここなら遠慮する必要はないよな!

先程は水辺ともあって万が一を考慮して使わなかった撃剣スタンエッジを手に取りパラドクスで生成した雷を纏わせる。
仲間との連携を意識しつつ、ダメージを負っている個体を優先的に狙って動ける敵の数を減らす方針でいくぜ。

相手の攻撃はパラドクスの雷撃や武器を用いて撃ち落としたり装甲で受けることでダメージ軽減を図りつつ、撃ってきた相手に反撃を試みるぜ。


シズ・ノウラ
みんな強いニャア。
私も足手まといにならない様に頑張るニャ。

先に護衛隊を迎撃してくれてる仲間に、救援機動力で合流するニャ。

あの太鼓の音が耳障りニャ。耳をパタンと閉じて塞いで、ついでにミニドラゴンに大きく吠えて貰って聞こえない様にするニャ。
敵のやる事にペースを崩されない様に、マイペースで攻撃するニャ。
【風切の爪】ニャ。両手の指を猫の爪の様に振るって、衝撃波の刃を飛ばすニャ。
空中を掻きむしる様に何度も爪を振って、刃の連撃で複数の敵を攻撃するニャ。

私の実力じゃ必殺はまだ無理ニャ。反撃を警戒して横方向にダッシュしながら衝撃波を放つニャ。
反撃が来たら、ダッシュの勢いで全力で回避するニャ。


バトラ・ヘロス
アドリブ、連携歓迎であります。
引き続き、護衛のトループスを殲滅するであります。
無双馬に騎乗して次の戦場へ急行して、斧槍を構えて突撃します。
【廻し槍】のパラドクスで攻撃します。
突進しながら頭上で斧槍を旋回させて、突進力と遠心力を乗せた斧の刃で力任せに切り裂いていきます。
突進の勢いのまま駆け抜けて、反撃の狙いをつけさせないようにします。
敵達の構えを見切り、【未来予測】も使って、弓矢の射線を予測して回避します。
【パラドクス通信】で仲間と連絡を取り合って、連携して倒していくであります。


フィーナ・ユグドラシア
※アドリブ、連携ok

後詰めもしっかり準備中と。
まぁ、中途半端に残して拠点を再構築される訳にもいきませんし、ここで退く事もないのですが。

機動力と足場の確保を兼ねて、『輪舞曲』で精霊と憑依、次いで飛翔し低空飛行。
また、細剣にも精霊の魔力を宿らせてパラドクスの一撃とします。

敵が一定のリズムに合わせて動くとしても、私がそれに従う必要はありません。
私は私のペースでこの輪舞曲を踊りましょう。
ユリウスには魔弾で鼓を狙って貰い、私は自分のペースで精霊に奉じる歌を歌いながら敵に接近、細剣で刺突攻撃しながら輪舞曲に巻き込みます。

敵からの攻撃は、ユリウスと共に魔力障壁を張って防ぐか、流れに任せて後方へ受け流しです。


嵐柴・暁翔
既に増援との戦いが始まっているなら【飛翔】で現地へ向かいつつ【パラドクス通信】で状況確認だな
鉢屋衆だけが纏まって出てきているならこのまま勢いに任せて突っ込んで、赤兜が出てくる前にけりをつけるとするさ
チームプレーを期待出来る状況でもないし、スタンドプレーから生じるチームワークに期待した方が良さそうだしな

成程、自分のペースに持ち込んで戦うタイプか
タイミングを乱すなら任せろ
《時間停止》発動
天岩戸なら中にいるのは当然女性だよな、尼の岩戸なんだし…なんてな

守りと舞でリズムを変えて此方のペースを乱しているのか?
パラドクスなんだし理屈もなにもあったもんじゃないのかもしれないけどな


アルラトゥ・クリム
ふーん。舞や拍子で彼我のペースのコントロールをする訳か。
さあ、ショータイムだ。ならば告死の舞、魅せてあげるよ。

精神集中して無念無想の境地に没入し
敵の作るペースに惑う事無く敵を観察して情報収集
未来予測も併用し、護りから攻勢に移行する瞬間を看破したら
異能の粋に達した見切りと体捌きで不意打ちを躱し受け流して
逆にXMA宜しき身熟しと殺陣が如き立ち回りにて逆にペースを握り
華麗にして残酷な斬撃を見舞い、一体ずつ確実に葬っていく

ダンスは得意じゃ無いけど、剣舞の方なら得意でね。
無念無想の告死の舞、堪能して頂けたかな。

アドリブ&絡み連携歓迎・使用可能残留効果全使用


ルキウス・ドゥラメンテ
【DoN】
おっと、援軍のおでましか
遠距離射撃が得意ならそれに付き合ってやろうとも

ぬかるなよ、リオーネ
リオーネの飛翔を見送りつつ、敵がどちらに注意を向けて居ようともパラドクスを発動
どちらが囮になるかだけの違いだ
同じ対象を狙って攻め手を重ねて、短期決戦と洒落込みたいね
敵の矢はオーラ操作で射線を逸らすか薙ぎ払いたい
受けたら受けたでリオーネと連携して倍で返すだけだが

リオーネの背後を見守るロッソからの合図にも注意を払い、彼の背中を守る
あまりに彼が狙われすぎるようなら飛翔して敵の注意を引きつけながら彼が敵の矢面から退く助けを
上空からなら敵の陣形もよく見えるだろう
リオーネに指示しながら引き続き各個撃破を狙う


リオーネ・クア
【DoN】
増援…!
あの立ち振る舞い、無駄のない動きで翻弄してくるタイプかな
油断せず挑まないと

サーヴァントのロッソを召喚して、ロッソを肩に乗せ【飛翔】
目立つ俺を敵は狙ってくると思うので、ロッソと一緒に赤の双翼魔弾で反撃してそれぞれの体力を奪っていくよ
消耗させた敵はルキウスさんがサクサク片付けてくれるはず
敵からの攻撃は魔力障壁をオーラで強化して防ぎたい
視認して回避できるものはもちろん回避
ロッソもいるから背中も死角にならないよ

あまりに狙われすぎて消耗が激しくなったら地上に降りて体力の回復に務めよう
入れ替わるようにルキウスさんが飛翔するのを見たら、その気持ちに応えるため今度は俺が地上で頑張ろう


無堂・理央
敵増援に対しての戦闘はもう始まってる?
それじゃ、直ぐに駆けつけて手早く片付けないとね。


引き続き無双馬『クロフサ』に騎乗して救援に駆けつけるよ。
雷の次は暴風をボクとクロフサが身に纏って突撃突撃突撃ー!
敵はこっちの調子を崩して戦うようだけど、騎兵突撃なら調子も何もなく蹂躙するだけ!
鼓を打ってる間に槍で刺し貫きクロフサの蹄で踏み潰しちゃえ!
突撃で敵集団を突き抜けたら直ぐに旋回して再突撃、どんどん突撃で敵の数を減らしてくよ!

敵の反撃も纏う暴風に巻き込んで引き裂き吹き飛ばしちゃえ。
そう言えば、逆説連鎖戦だと反撃に距離は関係ないけど、敵の遠距離攻撃には暴風を飛ばして反撃とかこのパラドクスで出来るのかな?


「…あれ? 敵の援軍、どこだ?」
 天正大戦国ディヴィジョン、但馬国。天魔武者が密かに構築する小拠点を強襲壊滅させたディアボロスだが、そこへ天魔武者の援軍来襲が感知された。急遽【飛翔】して山林の上へ抜け飛び、援軍が来襲してきたという方角へ向かったリオーネ・クア(ひつじの悪魔・g01176)と嵐柴・暁翔(ニュートラルヒーロー・g00931)だが、敵の姿が見当たらない。
「…飛んできたんじゃないのか? 山林の中か? だとすると、かえって上からじゃ見つけにくいか?」
 青々と盛大に葉を生い茂げらせる初夏の山林を渋い表情で見下ろした暁翔は【パラドクス通信】を使用して状況確認をしようとしたが、それより先に、地上から樹上へと激しい攻撃が開始される。
「はーん、敵増援は樹の上の方を散開移動中かあ。まとめてぶっ飛ばせないからちょっと面倒だけど、まあ、とにかく突撃突撃突撃ーっ!」
 無双馬『クロフサ』で地上を騎乗疾走してきた無堂・理央(現代の騎兵?娘・g00846)が、パラドクス「烈風神葬撃」を発動。全身に神をも恐れぬ怒りの暴風を纏い、捨て身の跳躍突撃で、樹上を移動する忍者型トループス級天魔武者『鉢屋衆』を、足場の枝ごと暴風に巻き込んでぶっ飛ばす。
「!」
 何が起きたのか把握もできないまま『鉢屋衆』は反射的にというか機械的に反撃のパラドクス「切目連鼓」を発動するが、鼓の音を発するのが精一杯で、撹乱も攻撃もできないまま暴風の中で空中分解する。
 続いて、無双馬『青縞』で疾走してきたバトラ・ヘロス(沼蛙・g09382)が、樹上を透かして次の『鉢屋衆』を発見。すかさずパラドクス「廻し槍(スピナー)」を発動し、跳躍突撃しながら斧槍(ハルバート)を振り回して攻撃する。
「うわあああああああああああっ!」
「!!!」
 斧槍で両断された『鉢屋衆』は、爆砕寸前に反撃のパラドクス「大弓八幡」を発動。大弓を引く余裕など当然ないので、手にした矢を直接投げつける。躱すには間合いが近すぎ、騎手だけならともかく無双馬まで含めると的として大きすぎる。魔力の盾のスクトゥムを展開して防ぐが、投げられた矢は『青縞』に突き刺さり、ダメージはバトラに跳ね返った。
「敵増援は、山林の樹上を隠れ跳びながら広範囲に散開し、東側から渓谷へと移動中。すり抜けられないよう、注意が必要かと思います」
 バトラは律儀に【パラドクス通信】で報告し、アルラトゥ・クリム(現代の魔法使い・g05088)が応じる。
「敵の全体像を把握しきれていないのか。それなら、私が見通してみるとしよう」
 言い放つと、アルラトゥはパラドクス「無念無想(ムネンムソウ)」を発動する。
「心静かに、己が内と外とを捉まえて。万里万世を見通す、無我の境地へ…うん、見えた」
 自信に満ちた口調で告げると、アルラトゥは手近の樹へ跳び、そこから近くの樹上へ跳んできた『鉢屋衆』を、相手の動きを完全に予知しているとしか思えない華麗かつ残酷無慈悲な剣舞…告死の舞で両断する。不意を討たれたトループス級は、半ば機械的に反撃のパラドクス「天岩戸舞」を発動しようとするが、両断された状態で鉄壁の守りも何もあったものではなく、客観的には多少じたばたしただけで爆発四散する。
「敵は全部見えた。全部私が告死の舞で倒してもいいが…」
「いや、そう言わずに、こっちにも寄越してくれ。敵は、どこにいるんだ?」
 無雑作に言い放つアルラトゥにアッシュ・シレスティアル(蒼破拳・g01219)が苦笑混じりに訊ね、アルラトゥから敵位置の地図データ(らしきもの?)を受け取る。それを【パラドクス通信】に乗せて全員に配ると同時に、アッシュは最も近い敵へと走る。
「お、いたいた。本当にいたぜ」
 いや、信用してなかったわけじゃないが、と、ちょっと弁解がましく呟きながら、アッシュはパラドクス「ライトニングテンペスト」を発動。先刻の渓流戦では、想定外の相手まで感電させてしまうのを防ぐため使用を控えていた撃剣スタンエッジに雷電を纏わせ、樹上の『鉢屋衆』に向かって放つ。
「この稲妻からは逃れられねぇぞ!」
「!!」
 いきなり雷電の直撃を受けた『鉢屋衆』は、爆散寸前にパラドクス「大弓八幡」で反撃。矢を投げつけたものの、アッシュの重装甲に阻まれ最低限のダメージを与えるにとどまる。
「…やたら広範囲に広がってやがるな。しかも、この近くにいた奴は、おおむね潰されてるときたもんだ」
 受け取ったデータ(?)を参照したルキウス・ドゥラメンテ(荊棘卿・g07728)は、ぼやきながらもリオーネと連絡を取り、敵の最左翼を前後から抑え込むように立ち回る。【飛翔】しているリオーネが先行する形になり、樹上の『鉢屋衆』にパラドクス「赤の双翼魔弾(ロッソ・マジックボルト)」を叩き込む。
「さあ行こう、ロッソ」
 目視できなくても、位置さえわかっていればこっちのものだ、と、リオーネはサーヴァントのメーラーデーモン『ロッソ』とともに、赤い魔力の弾丸を放つ。不意を討たれたトループス級は、爆発四散寸前に反撃の「大弓八幡」で矢を投げ返すが、リオーネは素早く回避機動して躱した。
(「【飛翔】して目立てば、こっちを攻撃してくるかと思ったんだけど。向こうは向こうで、戦闘を避けて小拠点に行き着いて救援することを最優先にしてたみたいだな…もう、とっくの昔に小拠点が潰されてるのも知らずに」)
 お互いの思惑がすれ違っていたということか、と、リオーネは複雑な笑みを浮かべ、ルキウスに連絡する。
「おかげさまで最左翼、独力で潰せた。一つ内側の敵を叩いてほしい」
「よっしゃ、承知だ」
 だいぶ予定とは違うことになったが、リオーネが囮になって満身創痍、とかいう展開にならなかったのは、まあ、結果オーライだよな、と呟きながら、ルキウスは樹上の『鉢屋衆』に向けてパラドクス「乱世猛将波」を発動。オーラに直撃された卜ループス級は、爆発四散寸前に反撃の「大弓八幡」で矢を投げ返し、ルキウスはオーラ操作で軌道を逸らそうとしたが、逸らしきれずに掠められ小ダメージを受ける。
「ちっ…我は死ぬが、せめて一矢、一太刀報いん…って反撃はどうも苦手だ」
 死んでる相手には倍返しできねーもんな、と、ルキウスは憮然として唸る。
 一方、反対側を進んでいる最右翼の『鉢屋衆』には、
偶然近い位置にいたフィーナ・ユグドラシア(望郷の探求者・g02439)が対応する。
「敵の位置を教えていただけたのは本当に重畳ですが、やはり、ここは確実に…精霊の力で、自力で把握するといたしましょう」
 呟くと、フィーナはパラドクス「精霊の輪舞曲(セイレイノロンド)」を発動する。
「精霊達よ、我が元に集って踊れ。共に舞い踊り、その大いなる力をここに示せ……!」
 ああ、やはり、教えていただいた通りの位置に、敵がおりましたわ、と、精霊の力で『鉢屋衆』の存在を感知したフィーナは、一跳躍で樹上へと跳び、細剣を一閃させてトループス級を両断する。完全に不意を突かれた『鉢屋衆』は、反撃も何もすることができないまま爆発四散し、フィーナは爆発に巻き込まれることなく、素早く地上に降り立つ。
(「…天正大戦国の技術レベルは、進んでいる部分は相当だと思うが…やっぱり、散開している味方が襲われ潰されていても全然気が付かないってのが、致命的に不利だよな」)
 フランスの自動人形もそうだが、直接伝令が走らない限り、視界から外れたところで何が起きても一切わからないという状態で近代戦を戦うのは、かなり無理がある、と、暁翔は声には出さずに呟く。
(「だからこそ本来は、情報を持ち帰って報告するために生きて帰るのが重要なんだが…誰も彼も生き恥晒すのが嫌で玉砕したがるってのはどうなんだ…まあ、こっちにとっては好都合なんだが」)
 呟きながら、暁翔は最後の一体となった『鉢屋衆』に【飛翔】で上空から接近。パラドクス「時間停止(ダ・サイダー)」を発動する。
「突然だけどちょっといいか? 天岩戸なら中にいるのは当然女性だよな、尼の岩戸なんだし…なんてな」
「?!」
 何を言われたのか、何が起きたのか、おそらくトループス級にはまったく把握できなかっただろう。しかし、その全身の機械関節から黒煙があがり、滑らかに動いていた全身が硬直し、『鉢屋衆』は身動き一つできなくなって、樹上から地上へと墜落する。
 反撃するどころか、パラドクス的には爆砕して当然のダメージを負っているのだが、それでも卜ループス級が潰れずにいるのは、これで斃されるのはさすがに理不尽が過ぎる、という思いだろうか。
(「…まあ、気持ちはわかる」) 
 声には出さずに呟くと、暁翔は目を丸くして状況を見ていたシズ・ノウラ(深森の幻獣・g10049)に声をかける。
「ノウラ、とどめを頼む」
「え、えーと、ありがたいけど、なんか、二回続けてだと作為を感じるニャ」
 ちょっと複雑な表情で、シズは暁翔を見やる。
「私は、お母さん猫から瀕死のネズミを受け取る仔猫じゃないニャ」
「作為はない。偶然だ。そして、お母さん猫は仔猫を馬鹿にして瀕死のネズミを渡すわけじゃない」
 ごく真顔で、暁翔は告げる。
「瀕死のネズミは猫を噛むかもしれない。このトループス級も、とどめを刺そうとしたら反撃するかもしれないし、とどめを刺しそこねて生かしておいたらどこで何をしでかすかわからない」
 誰に何の情報をもたらすかわからないしな、と、暁翔は肩をすくめる。
「必要性もある。リスクもある。その上で、とどめを頼むんだ。嫌か?」
「…んー、なんかよくわからないけど、わかったニャ。とどめは任せるニャ」
 複雑な表情のまま応じると、シズはパラドクス「風切の爪(ストーミィソードネイル)」を発動する。
「うニャアあっ!!!」
「!!!」
 シズは魔術文字を手の甲に描いた指先を振るって、無数の衝撃波の刃を放つ。全力を籠めたのか、一撃で魔術文字は消えたが、衝撃波を受けた『鉢屋衆』は、反撃もできないまま爆砕する。
「…見事だ。トループス級相手なら、相手が無傷でも充分に必殺になる威力だぜ」
 暁翔が淡々と論評し、そして告げる。
「ただ、この後出てくるアヴァタール級は、正直、強さの桁が違う。挑むかどうかは自由だが、俺としては、無理をしない方がいいと思う」
「…ご忠告、感謝ニャ」
 複雑な表情のまま、シズは応えた。
 
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​
効果1【通信障害】LV1が発生!
【アイテムポケット】LV1が発生!
【未来予測】がLV2になった!
【猫変身】LV1が発生!
【浮遊】がLV2になった!
【書物解読】LV1が発生!
【避難勧告】がLV2になった!
【飛翔】がLV3になった!
【水面走行】LV1が発生!
効果2【グロリアス】がLV2になった!
【反撃アップ】LV2が発生!
【先行率アップ】がLV3になった!
【ダブル】LV1が発生!
【命中アップ】がLV5(最大)になった!
【ダメージアップ】がLV2になった!

バトラ・ヘロス
アドリブ、連携歓迎であります。
残るはアヴァタール級のみでありますね。後の事は考えず、全力で挑むであります。
仲間とタイミングを合わせて攻撃を仕掛けます。
無双馬に騎乗して、サリッサを構えて突撃します。
突撃の勢いと、無双馬の質量と、申し訳程度の自分の体重を全て穂先に集中させて敵に叩き込みます。直撃の直前に槍を伸ばして、更に加速させます。
突き刺さった槍を手放して、突撃の勢いのままに離脱します。
全力移動で反撃を回避します。
まだ余力があるなら、斧槍を構え直して、確実に仕留めるまで再度突撃を仕掛けます。


アッシュ・シレスティアル
※アドリブ、連携歓迎
ここまでは数による各個撃破でスムーズにきたな。
そんで次はアヴァタール級なわけだが…今回は味方に合わせて動くとするか、出来るかは分からんけどな。

引き続き撃剣スタンエッジを構えつつ、パラドクスにより呼び出した幻影騎士らで相手を包囲し全方位から斬撃を仕掛ける事で相手の注意力を広く薄くさせて、生じた死角から一撃を仕掛けてダメージ蓄積を試みる。
相手がこっちの攻撃になれ始めたところで、武器に流れる雷の魔力の出力を上げて大量に放出される電撃の奔流を纏った刀身で攻撃を行い、相手の意表がつけるか試みる。
本来の使用用途から外れた裏技だが相手はアヴァタール級だし、これぐらいの味変はないとな?


フィーナ・ユグドラシア
※アドリブ、連携ok
※ネメシス形態使用

後は指揮官を残すのみですね。
最後までしっかり止めを刺して、破壊工作を終わらせます。

引き続き飛翔して機動力と足場の確保。
孤立せぬよう注意して位置取りします。

戦闘では『聖槍』での射撃で攻撃し、敵の足止めと味方の援護に努めます。
射撃の際は味方に誤射しないよう注意。
その上で隙あらば、敵の死角から『聖槍』を構えて刺突に依る一撃離脱の突撃です。

ただ、銛を使った射撃戦も出来るなら、油断出来ませんね。
射出動作が分かるようなら、その前に、銛付近に『聖槍』を投げて射撃妨害するのも手ですが、無理なら回避するか後方へ受け流しつつ、巻き取りで敵側に引き摺り込まれないように動きます。


嵐柴・暁翔
赤兜は角があって赤いけど通常の三倍の速度ではないにしても、戦闘能力はトループス級の三倍どころではなさそうだな
操縦者はいないにしてもシャアの人的ないい声をしている可能性はある、のか…?

アヴァタール級相手に今までのトループス級相手のような勢い任せでの攻撃は危険だ
まずは冷静に対処しないとな
……まあ赤兜に冷静に全力で逃げて情報を持ち帰るという合理的な対応をされると割と洒落にならないんだけどな…

銛を射出後で巻き取る前のような直ぐには銛を使えないようなタイミングで《時間停止》を発動
赤兜というだけあって、兜をかぶっとるな…なんてな


アルラトゥ・クリム
今の所、作戦は上手く行ってるね。
このまま完全勝利を目指そうか。

白銀の聖鎧を纏い成長した姿(ネメシス)を解放し
アリアを唄い上げ、自身の心身と剣形態ブレードガンの斬撃力を
パラドクスの粋まで高め
未来予測を併用して敵の挙動を確と観察して情報収集
その初動と速度を看破したら、形成した長大な光の刃を振りかざして
敵の刃を受け流し、可能ならば叩き折って
そのまま光の刃を振り抜き
梵我一如の理の一端を示すが如く、精確無比且つ無慈悲な斬撃を繰り出し
敵の纏う赤い鎧を自らの血で染めさせるか
可能なら、敵の素っ首をカッ飛ばす

何時までも、この改竄世界史。お前達の好きにさせはしない。

アドリブ&絡み連携歓迎・使用可能残留効果全使用


無堂・理央
残るは指揮官だけ!
最近は使ってないけど、久しぶりにネメシス形態で行くとしますか!


引き続き無双馬『クロフサ』に騎乗して戦闘継続だよ。
更にネメシス形態発動!義憤の女神ネメシスの力を宿す神炎をボクとクロフサが纏う!
そして纏う神炎を最大限まで燃え上がらせ、槍を地面に突き立てて手放したら敵に向かって突撃!
ここまで来たら小細工とか小手先の技は不要!
正面からぶつかって敵の反撃ごと全てを焼き尽くして突き抜けるだけ!
その御立派な刀も真っ赤な鎧も何もかも焼き尽くす!
アンタも!向かおうとしてる拠点も!これで完全に終わりだよ!
灰も残らず!燃え尽きろ!!


敵を倒した後には槍をちゃんと回収するよ。


「アヴァタール級……指揮官ですね」
 山林に広く散開して進んできた卜ループス級『鉢屋衆』の最右翼、孤立気味に跳んでくる個体を難なく仕留めたフィーナ・ユグドラシア(望郷の探求者・g02439)は、その更に右、山林が途切れた渓谷に近い山肌を進んでくる上級天魔武者…アヴァタール級『赤兜』を精霊の力の余波で感知して呟いた。
「…前に出ては、孤立してしまいます。相手は単体、引き込みましょう」
 冷静に判断し、フィーナは山林の奥側へと後退する。するとアヴァタール級は、彼女の存在を感知したのだろうか、進路を変えて渓谷から山林に登ってくる。
「む…先手を打たれてはいけませんね。飛び道具を封じられれば良いのですが…」
 わずかに眉を寄せ、フィーナはパラドクス「暁光の聖槍(ギョウコウノセイソウ)」を発動。魔力を糧とした光の槍を具現化する。
「暁光の審判をここに、苦難に癒やしを、悪意に裁きを……!」
 口の中で唱え、フィーナは『赤兜』の左腕に装着された銛を狙う感じで、光の槍を投擲する。するとアヴァタール級は大きくは動かず、身体の角度を少し変えるだけで、刀を持つ右腕の肩甲で光の槍を受ける。そしてダメージがないはずはないのだが、少なくとも見た目は平然と、反撃のパラドクス「銛落」を発動して銛を撃ち放つ。
「!」
 瞬間、フィーナは銛で身体をまともに貫かれたかと思ったが、間一髪でサーヴァントのダンジョンペンギン『ユリウス』が飛び出して庇う。『ユリウス』の肩の辺りに銛が突き刺さり、小さからぬダメージがフィーナに跳ね返るが、彼女は耐えてサーヴァントの召喚を解き、銛の巻き取りで『ユリウス』が敵の手元に引き寄せられるのを防ぐ。
 そして、ほとんど瞬時で銛を巻き取って再装着しようとする『赤兜』に向けて、飛び込んできた嵐柴・暁翔(ニュートラルヒーロー・g00931)がパラドクス「時間停止(ダ・サイダー)」を発動する。
「突然だけどちょっといいか? 赤兜というだけあって、兜をかぶっとるな…なんてな」
「?!」
 暁翔渾身のくだらなすぎるダジャレ…ではあるが、歴としたパラドクス攻撃に、アヴァタール級の動きが一瞬止まり、機械四肢、関節のあちこち、特に銛を発射し巻き取る機構から黒煙があがる。
 しかし、さすがにアヴァタール級だけあって、トループス級のようにそのまま動きを止めてしまうことはなく、すぐさま反撃のパラドクス「銛落」を発動する。しかし、その動きはぎこちなく、放たれた銛を暁翔は難なく躱す。
「…案の定だ」
 ユグドラシルが見抜いた通り、最もタチが悪いのはあの銛だからな、と暁翔は声には出さずに呟く。それが作動しているところを狙って、強制停止でダメージを強いるパラドクスを撃ち込んだ。…決して、ただの悪ふざけでダジャレパラドクスを選択したわけじゃない。
 そして、やや動きが鈍くなった感のある『赤兜』に、負けず劣らずの強固な装甲を身にまとうアッシュ・シレスティアル(蒼破拳・g01219)が打ちかかる。
(「…今回は味方に合わせて動くとするか、出来るかは分からんけどな」)
 撹乱して時間を稼げば、味方は次々に殺到してくる、と、アッシュはパラドクス「七輝剣(セブンエッジフラッシュ)」を発動する。本来は、複数の幻影騎士が相手を包囲するように現れ、アッシュの剣が光り輝いた瞬間に全ての幻影騎士が斬撃を与え、隙が出来たところに本人がトドメの一太刀を浴びせる、という技だが、ここは、幻影騎士の攻撃も自分の初回攻撃も少し薄めにして、相手を当惑させながら複数回繰り返す、という本来の使用用途から外れた裏技を使う。
 ところが、幻影騎士たちがやや薄めの斬撃を放った瞬間、『赤兜』は委細構わず反撃のパラドクス「隼斬」を発動。刀を一閃させて、幻影騎士たちをすべて消し飛ばす。
(「うわっ、ヤバい、時間なんか稼いでたら、こっちの身がもたん!」)
 薄めでもパラドクスを乗せて攻撃させれば、幻影騎士たちが受けたダメージはすべて召喚者のアッシュに跳ね返る。痛みではなく目算の狂いに顔を顰めながら、アッシュは予定変更して渾身の一撃を『赤兜』に打ち込み、素早く後退する。この一撃でアヴァタール級は相当のダメージを受けているはずだが、アッシュを追って踏み込んでくる。
 しかし、予定ほどの時間は稼げなかったが、アッシュの奮闘は仲間が来援する貴重な時を確実に稼いでいた。無双馬『クロフサ』に騎乗した無堂・理央(現代の騎兵?娘・g00846)が、ネメシス形態時のみ使えるパラドクス「女神の炎駆(ネメシス・チャージ)」を発動。凄まじいとしか言いようのない、猛烈な神炎をまとって突進してくる。
「神炎で焼き貫く!」
「!!」
 避けるも受けるも不可能な強烈な神炎騎馬突進をまともにくらい『赤兜』の全身が炎上する。しかし、いっそ敵ながら天晴というべきか、『赤兜』は全身を燃え上がらせたまま反撃のパラドクス「隼斬」を発動。もともと炎を纏っている状態なので明確にはわからないが、燃える刀で『クロフサ』に一太刀浴びせる。
 しかし、続いて無双馬『青縞』に騎乗して突進してきたバトラ・ヘロス(沼蛙・g09382)が炎も何も完全無視して、捨て身に近いパラドクス「突撃(チャージ)」を仕掛けてくる。
「うわあああああああああああっ!」
「!!!!」
 炎上したままの状態で、まともに長槍(サリッサ)で串刺しに貫かれ、さすがのアヴァタール級も動きが止まり、反撃に出られない。
 しかし、そのまま倒れて潰れるかと思いきや、動きを止めたまま斃れず、しかも徐々に火を弱めている。何というしぶとさ、と、一同が唸った時。
「因果律演算、完全共振…生きとし生ける物の祈りと願い。一振りの刃と成して我が手に宿し、因果の一切を断ち切らん…!」
 ネメシス形態となり、白銀の聖鎧を纏い成長した姿を解放したアルラトゥ・クリム(現代の魔法使い・g05088)が、パラドクス「Shining Strike(シャイニング・ストライク)」を発動。アリアを唄い上げ、自身の心身と剣形態ブレードガンの斬撃力を演算と共振により極限まで高め、形成した長大な光の刃を振りかざす。
「何時までも、この改竄世界史。お前達の好きにさせはしない」
 力強く言い放つと、アルラトゥは光の刃で『赤兜』を真っ向唐竹割りに完全両断。更に刃を返して首級を斬り飛ばす。
 そして次の瞬間、アヴァタール級天魔武者『赤兜』は爆発四散し粉微塵となって絶命。同時に発生した排斥力により、作戦に参加したディアボロス全員が、パラドクストレインへと強制移送された。
 
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​
効果1【飛翔】がLV4になった!
【防衛ライン】LV1が発生!
【活性治癒】がLV2になった!
【浮遊】がLV3になった!
【無鍵空間】LV1が発生!
【スーパーGPS】LV1が発生!
効果2【ダブル】がLV2になった!
【ドレイン】がLV2になった!
【反撃アップ】がLV4になった!
【ラストリベンジ】LV1が発生!

最終結果:成功

完成日2023年07月19日

但馬国の前線拠点破壊作戦

 攻略旅団の提案による調査で、山名宗全との戦闘が行われた『但馬国』に、敵の小規模拠点が多数築かれている事が判明しました。
 敵拠点に掲げられた旗印は『橘藤巴』であり、新たな大名が赴任している可能性もあるようです。

 敵拠点は小規模ですが、合戦時には、京都奈良方面の索敵を行い、大軍を安全に京都奈良方面に向かわせるといった行動を可能とするように、適切に配置されているようです。

 この敵拠点を先制攻撃で撃破し、但馬方面からの京都・奈良への侵攻の危険を減らしましょう。


タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#天正大戦国
🔒
#但馬国の前線拠点破壊作戦
🔒
#但馬国


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選択肢👾護衛するトループス級『鉢屋衆』のルール

 事件の首魁であるクロノヴェーダ(👿)を護衛するトループス級クロノヴェーダ(👾)と戦闘を行います。
 👾を撃破する前に👿と戦闘を行う場合は、👾が護衛指揮官を支援してくるので、対策を考える必要があるでしょう。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「沢山」出現します(現れる敵の数は、オープニングの情報やリプレイの記述で提示されます)。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『この選択肢の🔵が👑に達すると、この敵集団を倒す。完結までにクリアしていない場合、この敵集団は撤退する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👾敵施設破壊戦闘『水陸両用天魔武者・尖角』のルール

 施設を警備するトループス級と戦いながら、敵施設を破壊する選択肢です。
 トループス級との戦闘も行いますが、成否判定は、どれだけの施設を破壊したかで判定されます。
 その為、トループス級との戦闘しか行っていなかった場合は『🔴🔴🔴』判定になる場合もあります。
 それまでの戦闘で、トループス級を多く撃破していると、以降の判定は成功しやすくなるので『🔴🔴🔴』が出ても、全くの無駄にはならないかもしれません。
 詳細は、オープニングやリプレイを確認してください。
 記載された敵が「沢山」出現します(現れる敵の数は、オープニングの情報やリプレイの記述で提示されます)。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 なお、この選択肢には、特殊ルールはありません。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👿アヴァタール級との決戦『赤兜』のルール

 事件の首魁である、アヴァタール級クロノヴェーダ(👿)と戦います。
 👿を撃破する事で、この事件を成功で完結させ、クロノヴェーダの作戦を阻止する事が可能です。
 敵指揮官を撃破した時点で、撃破していないクロノヴェーダは撤退してしまいます。
 また、救出対象などが設定されている場合も、シナリオ成功時までに救出している必要があるので、注意が必要です。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「1体」出現します。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【完結条件】この選択肢の🔵が👑に達すると、敵を倒し、シナリオは成功で完結する。ただし、この選択肢の🔴が🔵より先に👑に達すると、シナリオは失敗で完結する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※このボスの宿敵主は「松中・誠」です。
※クロノヴェーダには、同じ外見を持つ複数の個体が存在しますが、それぞれ別々のクロノヴェーダで、他の個体の記憶などは持っておらず、個体ごとに性格なども異なっています。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。