妖怪たちの舞夢舞夢『かごめかごめ』と人の言う(作者 baron)
#最終人類史(新宿島)
#最終人類史の肝試し
#千早城
#地獄変
#天正大戦国
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「聞いているな? 攻略旅団の提案により最終人類史で『肝試し大会』を開催する事になった」
アウグスト・エステルブリッツ(人間の思想家・g08506)が説明を始めた。
この間から始まっている、地獄変に関わるお話である。
「会場は最終人人類史各地の、元学校施設を借り受けている。要するに廃校というやつだな。
学校施設の内部は迷宮化されているので、肝試しの会場としては申し分ないはずだ。
平穏化は任意で解くことも、あえてレベルを落として狭い領域に掛けることも可能。
ただし重要な問題がある。一般人であろうともお前たちの活躍を知っている事、そして士気高揚の効果により、かなり勇敢になっている。生半可な肝試しでは、効果は薄いので、創意工夫が必要になるだろう」
皮肉なことながら、ディアボロスが居てくれる、その活躍の前に妖怪変化などは簡単に倒せる。
そんな事を身に刻んでいる為、大抵の事ではおどろかないのだという。
「とはいえ七曜の戦が迫る現在、地獄変のエネルギーは幾らあっても困らない。肝試し大会への協力、是非、よろしく頼む」
そう言ってアウグストは皆が理解するのを待った。
「諸注意です。肝試し大会は奪還した京都の廃学校で開催。既に夏のイベントとして大々的に告知しているので、参加希望者が列をなす人気イベントとなっています。そしてみなさんには、一サークル単位で迷宮化された学校の区画の一つを担当していただきます。一般教室や理科室、トイレ、会談の踊り場など、学校にある施設ならなんでも使用可能となります。修復加速も使えますので、思い切った使い道……例えば一刀両断で壁を切って現れるとかも一応は可能ですね。その場合は巻き込まない様にカメラなどどを併用しないと駄目ですが」
アシスタントのお姉さんとして、南河緋奈子が説明を付け加える。
廃校なので部屋数はあまりないが、思い切った使い方ができるのが大きい。
浮遊を使って二階から現れたりなども簡単だ。
「迷宮化されている影響で窓を乗り越えて外に出ようとしたら、そこは教室の中……みたいな、構造になっている区域も多いので、工夫次第で様々な肝試しをプロデュースできるでしょう。ここまでは良いですか?」
緋奈子はそう言うと、みんなが頷いてから説明を変わった。
「アイデアは自由だ。好きな事を試してみると良い。私はそれを許容する。仮にサークルで人手がないならば我々が協力しよう。そしてもう一つ……我々アシスタント掛かりは、この装束を付けておく。もし君たちが使いたいならば使っても構わない。形状は同じようになる様にしておくので、遠近法を使えばみんな同じ人物に見えるはずだ」
アウグストが用意したアシスタント用の衣装は伝統的な黒子装束である。
肩パットとシンプルな仮面を付属させることで、遠目に見ると体の体型と顔かたちで誰か判らない。
もしアシスタントや傀儡や使い魔であっても、同じ人物に見えるだろう。
参加者が衣服を汚したくない場合は貸してくれるが、当然ながら自前の衣装を持ち込んだり、裁縫で間に合うなら作っても構わないという。
●
「にーた。おべべ着るの?」
「オニューの晴れ着を汚れちまったら大変だろ? 運営の人が貸してくれるってよ、光次郎」
参加者の中で二人の子供が御着替え中。
白いシャツに白いズボンに、……小さい子には赤い吊りバンド。
「えへへ。にーた、お揃いだね」
「そりゃーな。汚しても良いらしいから、菓子食っていいぞ」
お揃いの白い服を着て小さな弟が微笑む。
小学校六年くらいの兄が、懐から飴を取り出した。
弟はそれだけで幸せな気分になる。
「……ばっかみたい。せっかく晴れ着を作ってもらったんなら着てりゃ良いのに」
「お前んとこみたいにうちにゃ金はねえんだよ。いいんちょは着替えてんのか?」
その様子を見て同級生らしき女の子が膨れていた。
可愛らしいお洋服を着ておめかししている様だ。
せっかく綺麗な服を着て来たのに、自分を無視して弟の世話をしている同級生が気に食わないようだ。
「……お待たせしたわね。光太郎君。貴女もご挨拶なさい」
「あいっ! おねえちゃんの、いもうと、です! なまえは、みよ、です!」
白いブラウスに白いロングスカートを来た眼鏡っ子と、その妹らしきちびっこが白いミニスカを履いている。
なんというかお仕着せを来た女の子とその妹という組み合わせを見ると、自分が浮いたような気がするのだろう。
「私は先に行くわよ!」
「待ちなさい。私たちは団体行動を……」
一人だけ可愛い服を着た女の子がツカツカ早足で進むと、委員長と呼ばれた女の子が追い掛けるのであった。
「……おーい、お前の妹忘れるぞ委員長~。しっかたねえなあ、一緒に行くか?」
「「あい!」」
残されたチビ助たちを連れて、光太郎と呼ばれた少年も追いかけて行く。
こうして五人の少年少女たちの肝試しが始まるのであった。
リプレイ
ラウム・マルファス
子供が多いのカ、あんまり刺激が強すぎるのは良くないかナァ。加減が難しいネ。
コミカルなネコ型ドローンを用意。白猫と黒猫の2匹だヨ。尻尾を2本にすれば猫又っぽいカナ?ブラックライトを当てると光るインクを搭載しておくヨ。
ボクは適当に隠れて、ネコ2匹に廊下でお出迎えさせル。可愛くお辞儀して、一緒に遊ぶヨ。遊びながら、バレないようにブラックライトで落書きさせよウ。人の手形とか、顔みたいに見えるシミとかネ。
準備できたらバイバイって送り出して、廊下の先は薄暗いブラックライト地帯。落書きが青白く浮かび上がるヨ。
最後にクリーニングで薬品を落としておこウ。
瀧夜盛・五月姫
連携可
姫は、長い廊下をつかう、よ。
順路の階段、降りると、ワンピースの女、座り込んでいる。
それは【エイティーン】で最高年齢になった、姫だから、既視感はともかく、見たことはない、お姉さんだろう。
姫はこどもたちに、助け、求める。
『階段を逃げてたら、コケてハイヒールがおれちゃった。肩を貸してほしい』って。
【通信障害】で、スマホは圏外。
見捨てられるなら、すすり泣く。
でも、助けてくれたら、姫は荷物、なる、だろう。
【泥濘の地】を少しずつ、姫に、かける。
きっと、姫が段々、重くなってくる、ように、錯覚する。
気が付かれて、捨てられるなら、泣いて、それから思いっきり笑って、追いかけよう。
産女の幽霊、アレンジでした?
●
場所は京都のとある廃校、普段は屋内キャンプに使う青少年用施設だ。
今日の御用事なあにと白ヤギさんが問えば、悪魔のレオナルド君が愉快に応える肝試しである。
「子供が多いのカ、あんまり刺激が強すぎるのは良くないかナァ。加減が難しいネ」
ラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)は最初、丸く太った猫にも狸にも見えるドローンを用意していた。
しかしこれはちょっと違うナアと、白猫と黒猫を用意する。
「ん。それは違うよ。今どきの子供、ちっとも怖がらない。正攻法、ダメ」
そんな中で瀧夜盛・五月姫(失つし世《うつしよ》の滝夜叉姫・g00544)がプクっと頬を膨らませた。
もしかして軽く何処かで試して、子供たちに逆襲された事でもあるのかもしれない。
仮に恋人が見ていたら、やきもちを焼いて四六時中かまってちゃんをしていたところだ。
「そういえば残留効果もあるんダッケ? じゃあちょっと工夫が必要ダネ」
ラウムは士気高揚の効果を思い出し、ちょっと脅かす程度からレベルを上げた。
コミカルな猫型ドローンはそのままに、尻尾を追加。
更にインクを利用して、イタズラすることにした。有名な塗料の一つで、肉眼のままでは見えない文字や見えない絵を描き込んでいく。
「さ。姫も準備しなきゃっ」
そう言っ五月姫は更衣室がわりの部屋に向かった。
職員室と校長室が合体した場所で、会議の問題上、部屋にカギを掛けることもカーテンなどで間仕切りも出来る。そして……。
時間になった所で子供たちが入館して来る。
廃校は田舎にあるので涼しい方だが、夏なので当然暑いよね。
「猫じゃない。でもなんでこんな所に……って尻尾が二つある?」
「良く見て。ドロ-ンだから改造したのでしょう。ところどころ光ってる」
最初に訪れたのは女の子が二人だ。
可愛らしいワンピースを着た子はセミロングで、後ろから用意した衣装に三つ編みの子が追随。二人は入り口にあった猫型ドローンを突き始めた。
「あ、お辞儀したっ! クルクル回って可愛いわね」
「本当によくできているわね。ディアボロスって魔法が使えるだけじゃないのね」
女の子たちは腰を上げて猫のドローンを眺めている。
流石にカメラアイ登載を警戒し、しゃがみ込んで下着を見せたりはしない。
だが、本当の意味で搭載しているのはもっと別のモノである。
「ね、ねえ? こんな所にシミはあった?」
「古い建物だしあったんじゃないかしら? でもムンクの叫びみたいね」
ワンピースの子がソレに気が付いた時、三つ編みの子は軽く首を傾げた。
シミがどうしたのかと尋ね、顔の形状に見えることをおかしいと断言する。
やはりこれだけでは士気高揚を崩せないようだ。
「こっこれみて! ひ……人の手!? こんなものは無かったわよ!」
「……うそっ! 猫ちゃんの悪戯……じゃないわよね。動きを見ている間に誰かが描いた? 音もたてずにそんな事は無理よ」
次に現れたのは血の色をした手形である。
今度ばかりは三つ編みの子も驚いたのか、先ほどよりも何倍も口数が多くなっている。
周囲はリノヴェーションされているとはいえ廃校だ、歩けばギシギシ言うので誰かが隠れて居れば丸判りの筈であった。
「ちょっと! そんなの触らない方が……」
「濡れてない? ……ペンキが塗られて居るとかじゃないの?」
止めるのも聞かずに壁を触ってみた。
だが隠れてペンキを塗ったのであれば濡れているはずだ。
しかしそこには赤いペンキなど塗られて居なかったのである。
そして……。
「消えた? そんな馬鹿な……」
いきなり血の色をした手形が消える。
それに合わせて猫が向こうの方をジーっと見始めたのだ。
「見て! 猫ちゃんが……もう行けって事?」
見送られているのだというのと、時間の問題もあり二人は仕方なく歩いて行く。
しかし、その先には、無数の足跡であったり、『ようこそ!』などと描かれた落書きが合ったのである。
そして迷宮化しているので、次の子供達を別の廊下へ誘う事が出来る。
少女たちを追った残り三人は、また後でブラックライトの洗礼を浴びるだろう。
その前に出逢ったのは……。
「いた~おんなのひと」
「おねえちゃん? じゃ、ないですっ!」
チビ助たちが長い廊下の向こうに女性を見つけた。
委員長と呼ばれるお姉さんでは無く、ワンピースではあるがもう一人の少女でもない。
「お姉さん、どうしたの? 怖すぎて腰を抜かした?」
「ん。階段を逃げてたら、コケてハイヒールがおれちゃった。肩を貸してほしい」
チビ助たちを連れている少年が声を掛けると、お姉さんは頷いた。
ハイヒールが何かを尋ねると、足元に転がっている靴を指さす。
見ると靴の底が折れているので、この底が長いのがハイヒールという物なのだろう。また一つ賢くなったとチビ助たちは思うのでした。
「にーた?」
「大人なのにしっかたねえなあ。ダチに連絡繋がらねえし、そこまでだぞ?」
小さな弟が『兄ちゃんなら助けてあげるよね?』とじーっと見たので少年も頷きます。
お兄ちゃんは弟の信頼を裏切らない物ですから。
「はんたい、みよがおてて、つなぎますね!」
「あり、がと」
もう一人のおチビさんが女の人の手を繋ぐ。
そしてよっこらよっこら、よっこらしょ……と歩き始めたのだが……。
「あ、歩き難いなーもう! 誰だよ此処に粘土入れたの!」
「にーた?」
「あるけない、です」
少年は女の人を支えると歩き難そうに足を上げた。
その様子にチビ助一合は首をかしげ、チビ助二号は感想を述べる。
なんだか足元が泥の中へ突っ込んだように沈んでいくのだ。泥濘の地は指定した場所の周囲を泥に変える効果であるが、子供たちが知らなくても仕方がない。
「こんなんじゃそりゃ、折れるよな!」
「でも、ねちょねと、おもしろいです」
「ねちょねちょー!」
ちなみに、この効果は周囲が全面泥のようになる。
そして指定した『飛翔で来ない相手』のみが速力を落とすのだ。
チビ助たちは単純に泥に嵌ってるだけだが、少年だけは少し違う。二人三脚で動いている為、対象者であるお姉さんの移動力低下に巻き込まれて居るのである。チビ助たちは通常移動力、少年とお姉さんだけが足が遅い。まあコンパスが小さい分だけ、同じくらいになるんですけどね。
(「あれ? 姫が用意したの怪談だけど……いつのまにか、アトラクション。なってる?」)
お姉さんの正体、実は五月姫だったのです!
移動力低下に関しては計算通りだったが、誤算があるとしたら泥化が見える事。
このままでは怖がらない? そう思った彼女は自分が仕掛けた分の迷宮化を解くことにした。
「にーた! あれ! あしあと!」
「かべにあしあと、です!」
「何でいきなり……」
もう一人の仲間が用意した廊下へとレッツゴー。
いきなり足跡やら、落書きが描かれた場所へとご案内!
恐ろしい光景になったことが加わることで、途端に移動力の低下が聞き始めたのだ。
「に、逃げるぞ!」
「にーた!」
「はい、です!」
一生懸命逃げようとする三人。
しかし、女の人を連れては、なかなか前には進めないのですが……。
「あんた達、何処へ行ってたのよ! それにその女の人は誰!?」
「どっか行ってたのはそっちじゃんか! この人はハイヒールっての? 折れて動けねーんだってさ。手を貸せよ」
先に言ったはずの女の子たちが合流。
しかし、なんだかプンスカしているように見えます。
「しかも大きな胸に顔を押し付けて! いやらしい!」
「そうじゃなくて……あなたたちの周囲だけ泥だらけなんだけど……もしかして、その女の人が原因ではないのかしら?」
「え?」
二人の女の子は別々の言葉を投げました。
一人は少年が大人の女性とベタベタしている事を糾弾し、もう一人は冷静に突っ込みます。
そして女の人はと言うと……。
「ふひっ。ひひひひ……バーレーたーかー! 捨てないで……捨てないでええ!!!」
「うわー!? こいつが妖怪かよ!」
「ちょっと待ちなさいよ!」
指摘されたことで制限解除。
幽霊っぽい話し方に変えて、すすり泣くように叫びをあげた。
なんだか女の子の方は浮気を追求するみたいな感じだったが気にすまい。重要なのは少年が驚いて逃げ出したことである。
「にーたー! おいてかないでー」
「おねーちゃん、です。みよは、いいこしてました」
「偉かったわね。私達も急ぎましょうか」
少年の後を弟が追い掛け、その後ろを姉妹が追い掛け始める。
当初の目的とは少し違ったかもしれないが、まあこんなのも偶には良いだろう。
「むー。やっぱり士気高揚、強敵」
「お疲れサマ。さて、他のグループが来ないか確認したら、セットを片付けダネ」
かなり脅かすつもりでやったら、ちょっと驚く程度で耐えられてしまった。
もう一工夫必要かな? とか次回があれば考慮しようとか相談しつつ、廊下での攻防は賑やかに終わったという事です。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【フライトドローン】LV1が発生!
【ハウスキーパー】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【ダブル】LV1が発生!
レイ・ディース
【モフ部】
●共通項
水飲み場と音楽室を【迷宮化】で繋げて使用
怪我させたり子供達の晴れ着を汚さぬよう注意
万一事故りそうな場合は保護
黒髪ロングの鬘と和風の白装束
寝着の上に打ち掛けを羽織る感じ
亡霊風の青白いメイク
足元には血塗れの京貴族のリアルな等身大人形を数体転がしておく
水飲み場で血糊を溜めた盥で手をゴシゴシ洗う
「血が…血が取れない…」
《光遣い》で血塗れの手を照らす
くるりとお客の方を向いて低く悲しげな声で
「あなた達…いい石鹸知らない?どうしても血が取れないの…」
【浮遊・冷気の支配者】使用でゆっくり近付く
【壁歩き】も考えておく
演技指導キツかった…
オペラネタをやる二人に合わせて私までマクベス夫人やるなんて
ジョルジョ・ストレッポーニ
【モフ部】
●共通項
アドリブ歓迎
舞台ではドン・ジョヴァンニ役を歌う事多いが実は騎士団長(石像)やってみたかったんだよ
音楽室で音楽家の肖像らしい服と鬘
肌を含め全身石像らしい色で立ってる
昔懐かしレコードでピアノ曲を流し
可愛いお客達が発見して安心したら
伴奏に合わせ目をギョロリと動かし
ぎこちなく、だがずっしりした感じで手足から動かし始める
威厳を持って地を這うような声で告げる
「よく来た子供達よ
お前達を地獄へ招待する為にここで待っていた」
ゆっくり歩み寄る
レイ君の和風マクベス夫人とどちらが先かはお任せ
一から発声と演技指導した甲斐があったよ
低い声の囁きでもよく通る
獅子城君にもドン・ジョバンニ役やらせたかったな…
獅子城・羽鳥
【モフ部】
●共通項
サーヴァントは入口付近で白いシーツ被ってお客の周囲をウロチョロして和ませ
後の恐怖をより大きく!
ゴール後はモフモフでアフターケア
俺とレイは新宿島内の仕事にシフト中だがジョルジョさんに付き添うついでに楽しくやるか
歌は好きだが子供の目の前で色事師演じるのは勘弁な
俺は音楽室の亡霊になり黙って伴奏
タキシード着て髪はほつれさせ青白いメイク
頭はじめあちこちに血糊つける
暗い布被って【モブオーラ・光学迷彩】でエレクトーンの傍に隠れる
お客がレコード見て安心した辺りでエレクトーンで低音の不協和音を鳴らす
同時に【冷気の支配者】で一気に気温下げ
例のオペラやレクイエムっぽく荘厳で恐ろしい伴奏で盛り上げる
●
泥濘に浸かった子供たちは足洗い場にやって来る。
今時こんな施設はないが、古い校舎ゆえに足洗い場と水飲み場が併設されているのだ。
「にーた。なんかいるよ。しっぽしっぽ」
「お、光次郎もやったシーツオバケだな。なかなか上手いぞ」
チビ助たちが入り口に居る子たちに気が付いた。
パンツァーハウンドのスエニョとメイラーデーモンのエインがお出迎え。
白いシーツを被ってるけど、お尻の尻尾が見えているのも愛らしい。
「速く足洗ったら? 次の場所行くんでしょ」
「そう急かせるなよ。泥をおとすのって……あれ?」
ワンピースの女の子が支持するのだが、泥なんかで汚れてはいない。
何しろ泥濘の地は泥を出現させるし動きを束縛しもするが、別に汚れたりはしない。
「変だなあ。あれ? いいんちょ達は?」
「知らないわよっそんなの! さっきの女の人と話し合ってるんじゃない?」
と言う感じで少年と少女は痴話げんかの真っ最中。
チビ助一号は仲良く喧嘩するという言葉を知って居ます。
なのでスエニョと楽しく遊ぼうね。
「おねえちゃん。ここどこでしょう? みんな、いない、です?」
「音楽室じゃないかしら? 普通は三階だけど、ここは廃校だものね」
そこは足洗い場であり水飲み場の近くにある部屋です。
古い木造校舎では三界にピアノを置くなんて無理。なので一階なのでしょう。
お姉ちゃんは三つ編みを弄りながら、バッハが被っている巨大なカツラの絵を眺めている。
「おねえちゃん。この石はどなた? なのです? 音楽した人ですか?」
「石像? おかしいわねえ。それとも予算が無くて美術室も兼ねていたのかも」
やがて二人は石像の元へ。
音楽室よりも美術室に似つかわしい全身石像を見つけた。
すると周囲からピアノの音が流れ始めるのが判る。もちろんピアノからはそんな音がしない。
「よく来た子供達よ。お前達を地獄へ招待する為にここで待っていた。」
その音に合わせて石像がギョロリ。
そしてズシン、ズシンと厳めしく歩いてくる。
それはジョルジョ・ストレッポーニ(Il Voce Grande・g10013)が化けた歩く石像であった。
「い、いしが歩いてきました! お、おねえちゃん!」
「下がって。みんなと一緒に……え?」
妹を姉が背中に庇った瞬間、奇妙な音が流れ込んで来た。
先程まではピアノの音であったのに、今度はもっと軽い電子音、それいて子供たちが使う鍵盤ハーモニカよりも強い音だ。
「起きたかヴォルフガング」
「先生! アントニオ先生じゃないですか! 先生も地獄からお目覚めで?」
重厚で謹厳そうな石造の言葉と違って、今度の声は少し明るい。
どうやらエレクトーンを引いていたのは彼だったのだろう。
獅子城・羽鳥(メタリックトルバドゥール・g02965)はタキシードを来て、髪を解れさせたバサラな……型破りな服装。そして青白い顔であちこちに血糊を付けた幽霊であった。
「ひっ! いきなり出て来た!? さっきまで誰も居なかったのに」
「やあ! お嬢さん方。私たちのコンサートはいかがかな。目覚めたてで退屈してたんだ。死ぬまでワルツを踊るのも良いねえ!」
なお羽鳥が演じているのはモーツアルトだ。
生前からこんな格好でイタズラしてたので実は違和感がない。
しかし、突如現れた上で、モーツアルトなんて名乗って無いので仕方があるまい。それに黒い布を被って暗い部分に隠れた上で、光学迷彩を掛けると消えて見えるのだ。目の前だとバレバレだが、隠れてやると覿面である。
「ヴォルフガング。あまり小さなフロイラインを驚かす物ではないよ。もうすぐ仲間になるのだからなあ」
「おねえちゃん。さむい、です」
「そんな……今は夏なのに」
なおジョルジョが演じているのは謹厳実直なサリエリ先生。
当然だがモーツアルトを殺したなんて言うのは濡れ衣の冤罪である。
しかし二人が揃ってレクイエムが流れ始めると、いかにも怨霊たちの共演と言う感じでおどろどろしいではないか。
二人は視線の誘導や、音楽の軽さ・重さの両極端さを利用していた。
姉妹が怖がり始めたのもその辺りの工夫かも知れない。
「ねえ、アレなに?」
「あ? 足洗い場なんだから何か洗ってるんだろ? ボールとか……」
同じ頃、屋外では足を洗わないのだから戻ろうと言い出していた。
しかし、ここで注目して居なかった足洗い場に目を向けてしまったのが問題である。
先ほどまでの目的地であり、もはや関係ないと目を背けようとした……いわば中途半端な視点が災いしたのである。
「なんだ? 頭……じゃねえよな。向こうのは……」
「ちょっとやめてよ! なんだか寒くなって来たじゃないっ」
洗い場に何かが転がっている。
しかしゴロゴロと存在するそれは、決してボールなどではなかったのだ。
まるで人間の……。
「……れない。と……ない」
「誰っ!?」
ほそい、か細い声が聞こえる。
するとポツリと、小さな明かりが灯る。
これが戦闘であれば役にも立たない小さな明かりだが、だからこそ丁度良い明るさであった。
「血が……血が取れない…」
そこに居たのは白装束を来たナニカであった。
打掛を羽織った女性の様で、青白い顔をしている。
そして手から周囲には、ドロリと赤いナニカが垂れているではないか。そして彼女はゆっくりと歩き始めたのである。
「あなた達……いい石鹸知らない? どうしても血が取れないの……」
「ひっ! 水飲み場を歩いて?」
その女性は最初こそ普通に歩いていたが、途中から水飲み場を歩いている。
だが決して水の音はしない。
だって……真横に蛇口を避けながら、静に歩いているのだ。人間は真横に歩いたりするようにはできていないのである。
「ね、ねえ光太郎君! おかしくない? あれ? 光太郎君!?」
「光次郎! どこだ光次郎!」
女の子は男の子にすがろうとするが、彼は姿を消した弟を探し始めた。
来た当初なら女の子をほっといて弟に夢中な事に怒っていたが、そうも言ってられない。
間違いなく寒くなっているのだから!
「行ったかな? 演技指導キツかった……オペラネタをやる二人に合わせて私までマクベス夫人やるなんて」
「一から発声と演技指導した甲斐があったよ」
その女性はレイ・ディース(光翼のダークハンター・g09698)だった。
ジョルジョの指導の下で演技をしていたが、二人が向こうに行ったことで限界を迎えたようである。
「獅子城君にもドン・ジョバンニ役やらせたかったな……」
「歌は好きだが子供の目の前で色事師演じるのは勘弁な」
ジョルジョの悪乗りに羽鳥は肩をすくめる。
「でも大丈夫かしら?」
「さて? 今ごろはモフモフで温まってくれてると良いんだが」
日常ではありえない効果を上手く使った分だけ怖かったかもしれない。
入り口に残したワンコや子羊たちが子供たちを慰めて居れば良いなあとか思いながら見守るのであった。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
効果1【冷気の支配者】LV1が発生!
【プラチナチケット】LV1が発生!
【光学迷彩】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!
【アヴォイド】LV1が発生!
文月・雪人
【凪】裕樹と
肝試し、子供達まで怖がらせるのはちょっと申し訳ないけれど
本当に危険な時に護り切る為にも、頑張ってエネルギーを貯めないとだね
仲間がいると心強いのは良く分かる
ならば一人ずつ分断しながら怖がらせよう
猫変身で黒猫の猫又に変装し
お菓子を手にちびっ子誘い出す(誘拐犯みたいとか言わない言わない
猫変身を解いて、大鎌を持った大きな猫又姿で追いかけたり
巨大化させたクダ吉が追いかけたり
理科室では、巨大な骨格標本をフライトドローンで動かして追いかけたり
家庭科室にも、怖ーい妖怪が待ってるよ
肝試しは避難訓練も兼ねているとか
単独行動は危険も多いから
危険な場所では大切な人の手を離さない様にねと、伝えられたらいいな
野本・裕樹
【凪】雪人さんと
肝試しに来てくれるのは皆さん参加希望者ですから……
最高に怖がらせるのがきっと私達に出来る一番の事ですよ。
家庭科室で怖ーい妖怪をやれば良いのですね。
包丁があって妖怪……山姥?
って誰が山姥ですか、頑張りますけれど。
妖怪に追いかけ回されたりして着いた先は家庭科室。
妖怪はいないようだけれど隣の準備室から包丁を研ぐような音が。
妖怪は追って来ないかなと安心した頃に部屋の壁を包丁で【一刀両断】し、山姥が登場です。
「これはこれは……美味しそうな子供たちだぁ、食べちゃうぞぉ!」
団体行動は大事ですね、【士気高揚】があっても怖い体験をする事で本当の有事の際にも落ち着いて行動できる事を願ってます。
●
「おいちーの……」
理科室ではチビ助がうっとり。
子供が大好きな丸くて粒状のお菓子をモグモグ。
そこには小皿に盛られたお菓子が山積みになっていた。
ポルトガル由来のお菓子でボーロという小さなケーキだが、ボーロだけにボーロボロ。
「あ、にーたもたべるよね。え? これもくれゆの? ありあとー」
ヨダレが付いた手でモグモグするのを留めようとしたが……。
途中でその場に居た黒猫さんが別の小皿をツンツン。
(「お兄ちゃんにも取って置こうとしたのか。良い子だね。肝試し、子供達まで怖がらせるのはちょっと申し訳ないけれど……」)
黒猫に変身した文月・雪人(着ぐるみ探偵は陰陽師・g02850)はホッコリしていた。
小さな兄弟の絆しか取れない栄養素がある。
その様子に尻尾も揺れるし、飾りつけの猫又オプション尻尾も揺れていた。
(「本当に危険な時に護り切る為にも、頑張ってエネルギーを貯めないとだね」)
仲間がいると心強いのは良く分かる。
ディアボロスもまたそうだからだ。それゆえに雪人は一人ずつを分断する為、チビ助を誘い出していた。お子様をお菓子で誘惑するなんて、なんだかイケナイ誘拐犯みたいだが、今回は地獄変の為なので勘弁してもらおう。
「……次郎! 光次郎~どこだー!?」
「にーたっ! にーた~」
チビ助はひょこっと立ち上がった。
もうお菓子なんか目に入って居ない。
いや、ヨダレの付いた手でボーロを握り締めている。きっと見つけた宝物を分けてあげようというのだろう。
(「いまだ! 変身! じゃなくて、変身解除!」)
雪人はこの瞬間に猫変身を解いた。
まるで猫がと歪んで、人間に変身するかの様!
「ニャフフ! たーべちゃうぞー」
「あー!? にーたーにーたああ!」
猫変身を解除した雪人は、大鎌を持ってチビ助を追い掛け始めた。
突然後ろに変な奴が現れたので、ビックリして別の方向に逃げてしまった。
危ない危ない、合流されたら一からやり直しである。
「光次郎! どこだー!?」
(「よし、あの位置ならいける筈。ドローン、GO!」)
少年がやって来るタイミングに合わせて、雪人はフライトドローンに指示を出す。
と言っても事前に与えた命令は簡単な物しかダメなので、少し動くだけだ。
問題なのは、そこにつり下がった人形の方である。
さて、質問だが理科室の人形ってなーんだ?
「ほ、骨!? なんで骨が!」
七不思議のひとつ、動く骨格標本!
少年もチビ助に続いて家庭科室に追い込むのだが……。
家庭科室にも、怖ーい妖怪が待ってるよ?
(「肝試しに来てくれるのは皆さん参加希望者ですから……最高に怖がらせるのがきっと私達に出来る一番の事ですよ。」)
野本・裕樹(刀を識ろうとする者・g06226)はその時、家庭科室で包丁を研いでいた。
シャッキシャッキシャッキと言えば小豆洗いだが、シューリシュリだと別の妖怪である。
(「家庭科室で怖ーい妖怪をやれば良いのですね。包丁があって妖怪……山姥? って誰が山姥ですか、頑張りますけれど」)
思わず憮然とした裕樹であるが、包丁を研ぐ手は休めない。
どんな状態でも、刃を研ぐことで思考をプリセットするのが剣士というものである。
まあ『お味噌汁が飲みたいなあ』とか『料理が上手くなったんだろ? ひひひ』とかフォローが入れば機嫌も直るだろう。料理の腕だって上がったんですからね!
「にーたー! にぃ~たああああああ!」
「光次郎! 何処行ってたんだよ。この馬鹿!」
その時、チビ助と少年はようやく合流していた。
理科室から逃げ出し、なにか物音の聞こえる家庭科室に逃げ込んだのだ。
そこに分散した誰かが居れば合流しようとして、兄弟は感動の対面を果たしていた。
「ねえ光太郎君! 居るんでしょ!?」
そこへ少女も現れてホっとした表情を浮かべる。
美しき兄弟愛に嫉妬しないのは、少女もまた暖かさに心が休まったからだろう。
だがしかし!
「よう。この通りだし、そろそろ委員長たちと合流……なんだこの音?」
「ええ。さっさと帰……何かを研ぐ音かも」
三人が合流して、落ち着いたところで奇妙な音に気が付いた。
それは家庭科準備室から聞こえて来たのだが……。
よく考えて欲しい。ここって廃校なのよね。つまり、準備室といってもカーテンで間仕切りした程度の荷物室である。カーテンの向こう側に写っていたのは……。
「角!?」
「これはこれは……美味しそうな子供たちだぁ、食べちゃうぞぉ!」
薄暗い光で見えたのは耳だが、包丁を研ぐ音もあって角に見えた。
そして次の瞬間、カーテンが切り裂かれ、そして隣の部屋に向かう壁もズバンと切り裂かれたのである。
「に、にいいたあああ!」
「二人とも掴まれ! 逃げるぞ!」
「う、うん!」
三人は手を繋いで逃走。
隣の部屋には進めなくなったので、元の廊下に戻る。
そして走って逃げだしていくのだ。
「肝試しは避難訓練も兼ねているとか。単独行動は危険も多いから、危険な場所では大切な人の手を離さない様にねと、伝えられたらいいな」
「団体行動は大事ですね。士気高揚があっても怖い体験をする事で、本当の有事の際にも落ち着いて行動できる事を願ってます」
その様子を見ながら雪人と裕樹も合流。
建物復元で部屋を元に戻しながら、片付け始めたという事である。
「色々と無茶をしましたが、片付けましょうか。お腹も空きました。ホットドックでも食べに行きましょうか」
そして新宿に帰還し食事をしたり、お酒を吞みに友人たちの元へ戻ったそうです。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【飛翔】LV1が発生!
【一刀両断】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
【命中アップ】がLV2になった!