リプレイ
無堂・理央
積極的な殺害をしない指揮官と勇気ある義勇軍。
かみ合わせが良いのか悪いのか、ちょっと悩んじゃうな。
まっ、そういう未来を変える為に行くんだけどね。
鉄道に乗る前に軽食と飲み物を買って、ついでにお店の人とか旅行客に聞き込み。
内容は実際に乗った事があるとか、知人が使った事があるとかの民間で使える路線の情報。
軍用路線の情報は機密事項で拾えないなら、民間が使ってる路線と民間用鉄道に乗ってる間に見える範囲を除外して、軍施設の調査範囲を絞り込む。
他のディアボロス達も民間路線情報は色々持ってるだろうし、それらを照らし合わせれば、民間路線の範囲は結構網羅できるかな?
鉄道に乗ってる間はのんびり外を眺めていようっと。
クラウス・ロイスナー
なるほどな……鉄道もここまで変わるか。俺達の帝国と車窓の景色は余り変わらん分、技術力の差が分かるな
ま、今は景色を楽しみつつ色々と確認させて貰おうか…今後の展開次第じゃ色々仕込みに来るかもしれんしな
鉄道網への攻撃を念頭に置いて調査を実施
移動間はドローンを利用した大河川や峡谷にかかる橋の警備状況、列車自体の警備要領、列車自体の調査(電車or機関車、電車なら電源は架線?)
駅等で停止した際は乗降時における警備状況、軍人と民間人での扱いの区別、給水や給炭にかかる所要時間等、じ後の襲撃に役立ちそうな事項を分かった範囲で記憶術で覚えると共に書き留め、万が一に備えメモはドローンに渡して上空から追尾させる。
目的地から、ややドイツ国境寄りにあるポーランドの小さな街にて。
(「なるほどな……鉄道もここまで変わるか」)
クラウス・ロイスナー(機械化装甲兵・g04077)は、駅に停車した鉄道をしげしげと眺めながら、機械化ドイツ帝国らしく近代的な車体に乗り込んだ。
いつか帝国の鉄道網への攻撃を行うことを念頭に置いて、クラウスの準備したパラドクスはドローンを活用できるものだ。
(「ま、今は景色を楽しみつつ色々と確認させて貰おうか……今後の展開次第じゃ色々仕込みに来るかもしれんしな」)
すぐ直接的に情勢を変えるものではなくても、見えたものを地道に一つずつ。
できるだけ多くの情報を持ち帰れるよう、クラウスは外がよく見える窓際の席に腰を落ち着けた。
「えっとね、その美味しそうなサンドイッチと、そっちの飲み物にしようかな」
「はい、ありがとうございます!」
同じ頃、ホームの売店では、無堂・理央(現代の騎兵?娘・g00846)がお弁当を調達しつつ、店員の女性にさりげなく話を振る。
「すごく立派な鉄道だね! ボク乗るの初めてなんだけど、お姉さんは乗ったことはあるの?」
「あら、残念ですけど私は乗ったことはないんですよ。商売をやってる親戚が仕入れで乗ってるとは聞くんですけど」
「へぇ、すごいね。その親戚さんは、いつもどこからどこまで乗ってるの?」
「その人の故郷からこのあたりまでですね」
「なるほど、ありがとう! 鉄道の旅、楽しんでくるよ」
女性に礼を言って理央も車中の人となり、席に着いてから今聞いた地名を素早く書き留めた。
(「少なくとも今聞いた所は、民間の人が使えるってことだもんね。一般人が乗降する駅がある町の情報をもっと集めれば、路線を想定できるかもだし」)
鉄道の詳細は重要な軍事機密であり、なかなか簡単に全容を知ることは難しい。
ならば、民間の人間が使える範囲を特定すれば、情報が無い場所が逆算的に軍施設などの拠点がある可能性が高いということにならないか……そう考えての地道な調査だ。
発車した鉄道は順調に速度を上げ、ポーランドの景色が窓の外を流れてゆく。
時先案内人が言ってた通り、その乗り心地は現代の電車と比べても遜色ない程度には快適だ。
「こんにちは。お兄さんはどこまで?」
「俺はここから終点までの長旅さ」
「わあ、大変だね。良い旅を!」
のんびり鉄道の旅を楽しみつつ、目が合った乗客には、元気よくさりげなく情報収集を。
売店で入手した塩漬け肉とライ麦パンのサンドイッチをあらかた平らげる頃には、理央の『民間の人が乗降する地名メモ』はそれなりの数になっていた。
(「俺達の帝国と車窓の景色は余り変わらんか」)
一方クラウスは、パラドクスで出現させたドローンで外の映像を確認しつつ、肉眼でも移りゆく窓の景色を確認する。
(「この鉄道自体を見ても分かることだが、我が祖国との技術力にはやはり差を感じるな」)
街中を通る車窓の風景は、一般的な建造物に混じって機械化された構造があちこちに見られ、この国の鉄とネジと電気に満ちた日常を表している。
(「停車した時には警備状況や、燃料補給にかかる時間など注意して見ておこう」)
車体そのものから得られる情報も逃すまいと、些細に思えることでも気づいたことを片端からクラウスはメモにまとめる。
(「軍人は見かけていないことを考えると、少なくともこの列車は民間人専用なのだろうか」)
可能であれば軍人と民間人の扱いの違いなども見ておきたかったのだが、乗り合わせた乗客は皆民間人だったようで、比較的のんびりした空気の旅が続いていた。
(「……焦りは禁物だ。小さなことでも、一つ一つこの目で見た情報を持ち帰ること自体に意義があるのだから」)
クラウスはメモしたことをしっかり記憶し、メモ自体は窓際に呼び寄せたドローンに持たせて万が一に備える。
各自己の信じるやるべきことをやり、理央とクラウスは目的地のヴロツワフまでの時間を過ごすのだった。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【士気高揚】LV1が発生!
【フライトドローン】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
【先行率アップ】LV1が発生!
瀧夜盛・五月姫
姫は、別の国、例えばルーマニアあたり、からきた、人を装う、よ。
幽鬼の二人と、ちょっとなれなれしく、いこう、かな。
やあやあ、貴方たち、独逸が憎い、かな? 今も憎くないかい、独逸を?
よかったら、我らが祖国を足蹴にした、憎し独逸へ、一緒に反抗しない?
賛同されるにしても、反対されるにしても、弱点を探るためとして、貴方たちが負けた原因は、何? と聞こうかな。
最初から、負けっぱなし、なら、“大戦”足りえていない。
そこから、ポーランドの戦前から戦後の状況、把握していきたい。
ついでに第一次世界大戦のきっかけ、までわかればいいな。
話が大きくなっても、適度に、ドロンできたら、一番いいけど。さてはて。
ブライアン・ドットハック
・心情
祖国が蹂躙されるのを黙って見ているわけにもいかないな
とは言え、まずは状況確認だね
・行動
元ポーランド軍出身ということで、同じ同胞が集う陣地に赴こうかな
ジェットウイングで飛行して着陸するが、機体のポーランド紋章を見て貰えばドイツ軍と間違われることはないだろう
同僚は生きていないだろうが、敵対国家や集っている避難民の受け入れ状況から、ポーランド軍が把握している情報でも聞き出せればいいね。
こんな身体にはなったが、僕も祖国を憂う気持ちは一緒だ
ドイツ帝国を倒す為に協力して欲しいと真摯に軍人を説得して情報収集をしてみるよ
アドリブ絡みOK
一方その頃、ブライアン・ドットハック(不屈の叛逆機兵・g02542)と瀧夜盛・五月姫(無自覚な復讐鬼・g00544)は、先行して目的地である街の調査に向かっていた。
(「祖国が蹂躙されるのを黙って見ているわけにもいかないな」)
とは言えまずは状況確認だと、ブライアンはジェットウイングでポーランド人と思われる集団の近くに着地する。
「お前は……いや、貴殿も同胞か」
ブライアンを見つけた敗残兵らしき男は誰何しようとするが、彼のボディに刻まれた王冠を頂いた鷲の紋章を見て、そのまま仲間と認識したようだ。
「ああ、こんな身体にはなったが、僕も祖国を憂う気持ちは一緒だ」
「そうか……お互いひどい目に遭ったもんだ。本国が態勢を立て直したら再び軍隊を派遣してくれるはずだが、いったいいつになることやらだな」
ブライアンが誠実に語りかけると男はすぐに気を許したようで、軽い調子で現況への愚痴をこぼす。
「そうですね、僕も同僚に会えればと思ったんだが……」
あいにくそれらしき人物は見当たらなくとも、ブライアンは確固たる思いのため、真摯に言葉を続ける。
「ドイツ帝国を倒すため、何か知ってることがあれば教えてもらえないかな」
「やあやあ、貴方たちも、独逸が憎い、かな? 今も憎くないかい、独逸を? よかったら、我らが祖国を足蹴にした、憎し独逸へ、一緒に反抗しない?」
無感情でありながら、どこか詩的な調子で。
するりと話に加わってきた五月姫に敗残兵は一瞬驚いたような顔をしたが、それほど気にする様子もなく応えを返す。
「そりゃあ、今すぐ反抗できるもんならそうしたいけどなあ。本国とまったく連絡も取れてないこの状況で、何ができるってもんでもないからなあ」
「連絡が取れてない?」
思わず聞き返したブライアンに、男はうなずいて大げさに嘆いてみせる。
「ああ、一切取れてないねえ。戦時中で負けてるんだから仕方ないんだろうが、不安には違いねえや」
(「ぜんぜん、連絡が、取れてないのに、『仕方ない』、だけ? 不審には、思わないの、かな」)
五月姫は疑問と共に男をじっと見つめてみたが、彼にとってそれは当たり前の事実として受け止められているようで、不審に思っている様子は見られない。
「負けてるんだから、仕方ない、とのことだ、けど。そもそも、貴方たちが負けた原因は、何?」
疑問ついでに五月姫は、聞きたいと思っていたことをさらりと訊いてみる。
(「最初から、負けっぱなし、なら、“大戦”足りえていない」)
ポーランドの戦前から戦後の状況に、何があったのか。
ディヴィジョンでそのあたりの歴史がどうなっていたのかを探るきっかけになればと発した問いは、しかし、意外かつ不自然な反応で迎えられた。
「負けた原因……何だったかねえ。よく覚えてねえや。気づいたら負けてたってんだから、世話ねえよなあ」
「気づいたら負けてた……」
ブライアン自身、新宿島に流れ着いてディアボロスになるまでの記憶には曖昧な部分がある。
それにしても、敗戦の状況を覚えておらず、敗戦国だからと本国に連絡が取れないという事態に疑問すら持たないというのは、明らかに不自然だろう。
(「歴史改竄の、影響
……?」)
同じ結論に思い至り、五月姫とブライアンはそっと目を合わせる。
「まあ、憎きドイツ野郎をぶちのめすその日まで、英気を養っておくのが俺たちにできることさ。ささやかながら本国が支援してくれた糧食でもひとつどうだい、兄弟!」
敗残兵が楽しげに指し示した方には、軍用の缶詰らしき物資が積み上げられている。
だが男が言う『本国が支援してくれた』はずの物資は、一見して機械化ドイツ帝国によるものだと分かるものだった。
「ああ、悪いな。せっかくだから貰おうか」
「……食べる」
男の気遣いを受けながらも、ブライアンと五月姫は不自然さの中で考えられる状況を推測する。
(「これは……機械化ドイツ帝国のディヴィジョンに、我がポーランドをはじめとした敵対国家は含まれていないのかも知れないな」)
(「なかったことに、なってしまった、から。色々と、矛盾が、出てるの、かな」)
その場を離れた後で相談して出てきた結論も、似たようなものだった。
おかしなことに違和感を抱かなくなる歴史改竄の影響下で情報収集をするのは、なかなかに難儀なのは間違いない。
原因不明の違和感や『分からないと分かった』ことも情報には違いないと、二人は攻略旅団に結果を持ち帰るのだった。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【友達催眠】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【アヴォイド】LV1が発生!
フレット・フォーゲル
兵士をクロノヴェーダに覚醒させるための侵攻っすか...ホントに悪いことばっかりするっすねぇ。
帝国の思い通りになんて絶対させないっす!
とりあえずオープニングの最後のタイミングで義勇兵さん達にもうすぐ帝国が攻め込んでくることを伝えて、市民の避難誘導をして欲しいって頼むっす。
あとは絶対クロノヴェーダ相手に無理な戦いを挑まないでほしいとも言っておくっす。
オレはクロノヴェーダに家族を奪われれとっても悲しかったっす。だから、義勇兵さん達を大切に思っている人達に同じ気持ちになってほしく無いんすよ...
クロノヴェーダはオレ達がぶっ倒すんで安心してほしいっす!
街の広場で義勇兵らしき男たちが屯している、昼下がりの一刻。
(「兵士をクロノヴェーダに覚醒させるための侵攻っすか……帝国の思い通りになんて、絶対させないっす!」)
フレット・フォーゲル(小さなメカニック・g00969)は決意も固く、喋っている男たちに元気よく話しかけた。
「こんちはっす! あの、皆さん、義勇兵さんっすよね?」
「ああ、そうだが……何か手伝って欲しいことでも?」
義勇兵たちは気さくに応じ、手助けを申し出る。
「いえ、あの! 実は、この近くに、ドイツ帝国軍が攻め込んで来てるっす!」
「何だって?」
「それは大変だ、我々に任せて君は避難を……」
フレットを普通の少年だと思ったのだろう。
彼らは手入れしていた武器を手に取り、避難を促す……が、フレットは、大きな声で彼らを遮った。
「いえ! 皆さんには、市民の避難誘導をお願いしたいんっす!」
「そりゃあ、誘導も大事だが……まず我々が連中の足止めをすべきでは?」
フレットの強い意志を感じさせる声色に何かを感じ取ったのか、義勇兵の男は無下に提案を却下はせず、問いを返してくる。
「普通の兵隊相手なら、そうなんすけど……今迫ってる敵には、普通の人間じゃ絶対に敵わない、クロノヴェーダって奴が混ざってるっす。下手に対抗したら、間違いなく返り討ちに遭うっす!」
「それは困ったことだが……どのみち市民が避難する時間稼ぎはせねばなるまい」
「それは、オレたちに任せて下さいっす! オレと仲間たちは、奴らに対抗できる特別な訓練を受けてるから大丈夫っす!」
「特別な訓練……?」
義勇兵は不安そうにフレットの顔をまじまじと見たが、そんな男を安心させるように、フレットは彼の目をまっすぐ見て真剣に言葉を紡ぐ。
「はい、だから信じてもらって大丈夫っす! オレはクロノヴェーダに家族を奪われて、とっても悲しかったっす。だから、義勇兵さん達を大切に思っている人達に、同じ気持ちになってほしく無いんすよ……」
悲しげに、しかし心からの思いを込めて話すフレットをしばし見つめ、やがて義勇兵は根負けしたようにうなずいた。
「……分かった、君の家族への思いを信じよう。君たちも、決して無茶はしないように」
「はい! クロノヴェーダはオレ達がぶっ倒すんで、安心してほしいっす! 絶対、連中相手に無理な戦いを挑んじゃ駄目っすよ!」
しっかりと念を押し、フレットは市民たちの避難に動き出す義勇兵たちの背中を見つめるのだった。
大成功🔵🔵🔵
効果1【モブオーラ】LV1が発生!
効果2【フィニッシュ】LV1が発生!
レビ・アンダーソン
ドイツ観光旅行……は残念だけど無理そうだ
しかしホント殺伐した歴史だねぇ
さてさて……僕は大声でサイボーグ兵を釣って、市民の避難をさせ易くしようかな。と言う訳で、ラジカセをポチッとな
敵のヘイト稼ぎで【My cry】を歌おう!
とにかく煩いから、サイボーグ兵もこっちが気になって寄ってくると思う。寄って来ないなら僕から行くし、無問題!
敵が攻撃しようとしたら声量を更に上げて、動けなくさせよう!
なんと『通信障害』まで発生するから、味方にこっちに来るなとか連絡しようとしても無理だったりするよ! 倒れるまで歌を聴いていってね!
なんかちょっとしたライブ感があるね
観客は多いほど燃えるってもんだよ
フレットが義勇兵たちを説得していた、その頃。
レビ・アンダーソン(破壊のサウンドソルジャー・g00056)は、攻め込んでくるドイツ軍の方へと向かい、足止めの秘策に取り掛かっていた。
(「ホントはドイツ観光旅行と行きたかったとこだけどねぇ……残念だけど無理そうだし、僕の仕事をしよう」)
心のなかでひとりごち、レビは愛用のストロングなラジカセのスイッチをポチッと押す。
「……! なんだ、この煩いのは!」
スイッチを押して一瞬の後、辺りに大音量の破壊的なサウンドが鳴り響く。
この時代にはおそらく半世紀ほど早すぎる破滅的な響きに、サイボーグ兵たちは思わず浮足立ち、音源すなわちレビの方に注目する。
「GAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA
!!!!!!!」
そして注目を集めたレビは満を持して、腹の底にたっぷりと息を吸い込み、圧倒的なボリュームのスクリームを披露した!
機械化ドイツ帝国ディヴィジョンはポーランドにて、彼のオリジナル曲『My cry』でライブ開演である。
「……! くそ、貴様、止めないと撃つぞ……!」
レビの返事は、さらに声量を上乗せしたスクリームだ。
特製のスペシャルなマイクに乗せたデスボイスは空間をつんざき、サイボーグ兵たちの鼓膜を容赦なく揺さぶっている。
「くっ、これじゃ伝令もできやしない……あの怪しい野郎を捕まえろ!」
たまりかねて命じた上官に従い、数多くのサイボーグ兵がレビを捕らえるべく向かって来る。
レビは思うつぼとばかりに歌は止めないまま、兵士の集団を街の反対側に誘導すべく身軽なステージングで駆け出した。
「サンキュー! 倒れるまで聴いていってね!」
1分20秒の短い曲を歌いきったレビは、追ってくる兵士たちを逆撫でするようにMCを入れ、自主的アンコールで再び頭から曲を歌い出す。
(「観客は多いほど燃えるってもんだよ」)
実弾で撃たれてたまに当たってさえいる最高に過激な演出のライブを楽しむように、レビは怒った兵士たちを引き連れて何度も歌い続けるのだった。
フレットとレビそれぞれの行動で、義勇軍が市民たちを避難させる時間はそれなりに稼げたようだ。
避難を手伝う方向でも、進軍を妨害する方向でも、それ以外の何か良い方法でも。
あとひと押しあれば、市民たちの避難は無事に完了するだろう。
成功🔵🔵🔴
効果1【通信障害】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
塞河・みやび
皆は今ここで死んではならないのじゃ!
ここはみやびちゃんに任せるのじゃ!
なあに、みやびちゃんは平気なのじゃ!
【演技】で無謀に戦おうとする義勇兵を退かせるのじゃ。
【友達催眠】があれば相手を想う心も伝わりやすいのじゃ。
そして【士気高揚】のおかげで、撤退という勇気ある行動も取りやすくなると思うのじゃ~。
それでも戦うつもりなら、びりびりオーラの出番なのじゃ。
【電撃使い】な【気絶攻撃】で黙らせるのじゃ~。
これは「戦わせない」ためではない。
「死なせない」ためなのじゃ。
皆には他に戦うべき時がある。
……って雰囲気にしとけば前向きに撤退できると思うのじゃ!
ただの逃走じゃないと言い張るのは【計略】の得意技なのじゃ。
フレットが多くの義勇兵に避難誘導を依頼し、レビが敵の尖兵を遠ざけた、その少し後。
(「さて、皆を死なせぬため来てみたが……おっと、あれはよろしくないのう」)
塞河・みやび(さいかわみやびちゃん・g04329)は遅れて飛び出して来た士気の高そうな義勇兵たちを目にして、すっと彼らの前に出た。
「これそこの皆、何をしておる」
「君こそどうしたんだ? もうすぐドイツの軍隊が攻めてくる、ここは俺たちが食い止めるから早く逃げるんだ」
みやびの予想通り、遅れて来た彼らにはフレットの『人間には敵わない相手だから避難誘導に回ってほしい』との情報が届いておらず、無謀な戦いに臨むところだったらしい。
「あいにく、それはできない相談なのじゃ」
ここぞとばかりにみやびはケレン味たっぷりの演技で、戦う相手にクロノヴェーダが混じっていること、普通の人間ではどうあがいても彼らに敵わないこと、そして義勇兵たちを心から心配してることを訴えかけた。
「皆の勇気を知っておればこそ、望みの無い戦いで無駄に命を散らせることはできぬ……皆には他に戦うべき時がある。どうかこの通り、ここはみやびちゃんに任せるのじゃ!」
琥珀色のまんまるい瞳をうるうると滲ませ、みやびはとっておきの最高に『カワイイモード』で兵士たちに切々と訴える。
「……そういう君は、本当に大丈夫なのか?」
「なあに、みやびちゃんはゼッタイに平気なのじゃ! 奴らと戦える力を持つわしらが連中を引き受けてる間、皆は皆にしかできぬ仕事をする……賢明で勇気ある皆であればこそ、できると信じておるのじゃ!」
クロノヴェーダは復讐者たちに任せて人々を避難させることこそが、勇気ある行いである……みやびの作った雰囲気は重ねた【友達催眠】もあいまって、すんなりと受け容れられた。
「……分かった。必ず無事に、皆を逃がしきって見せよう」
「頼んだぞ! 出会った者にこのことを伝えるのも、忘れずに頼むのじゃ!」
情報がしっかり回るよう一言添え、みやびは義勇兵たちを送り出す。
これでディアボロスたちは、後顧の憂いなく戦いに臨むことができるだろう。
大成功🔵🔵🔵
効果1【友達催眠】がLV2になった!
効果2【アクティベイト】LV1が発生!
染・四四乃
人の命を奪ったんだ、奪われる覚悟はあるだろう。私はある…だから斬る!
それしか出来ないし、今までそれで生きてきた。だから今日も明日も私は斬ってみせるッ!
【桜花一刀流・七転抜刀】で肉体を強化し、徹甲弾を遮蔽物で掻い潜りながらインファントリー・ゾルダートの動きを警戒。
射撃音が止んだり次弾装填の音が聞こえたら接近して【怪力無双】と【斬撃】を併せて装甲板ごと斬って討つ。
生命活動の停止を目視して次の標的に移動、または攻撃をされている場合は再び遮蔽物に隠れて距離を詰める。
多少の負傷は気にせず前へ進め、刀を握れ。そうしなければ勝てないから。
アドリブ・絡み歓迎
義勇兵たちの避難が無事に済んだ今、ディアボロスたちに残る仕事は、心置きなく敵を掃討することのみ。
染・四四乃(人間の鬼狩人・g01829)はインファントリー・ゾルダートの群れへの一番槍となるべく、攻撃のみに特化した諸刃の愛刀を帯びて駆け抜ける。
「唸れ、七転抜刀ーーーッ!!!」
四四乃は気合と共に刀を鞘から抜き放ち、『桜花一刀流』の秘技を込めたパラドクスで手近な機械兵に斬りかかった。
「!? 敵襲!! 民兵じゃなさそうだ、気をつけろ!」
咄嗟に砲撃を返したゾルダートの兵士は己の体を深々とえぐる傷を認め、四四乃らがクロノヴェーダになすすべもなく狩られるだけの得物ではないと臨戦態勢を取る。
「人の命を奪ったんだ、奪われる覚悟はあるだろう」
そんな敵兵士たちに四四乃はまっすぐな瞳を向け、動きを見逃すまいと目を凝らしながら次の一撃に備えて構えを取る。
「奪われる覚悟……そんなもの、我が常勝の偉大なる帝国には必要ない!」
「そちらにはなくとも、私はある……だから斬る!」
尊大な態度でうそぶく機械兵をしかとにらみつけ、彼女は愛刀を握り直した。
「構うな、撃て!」
号令と共に、次弾の装填が済んだゾルダートから散発的な射撃が四四乃に浴びせられる。
「覚悟も無く撃った弾など……!」
四四乃は遮蔽物を利用して被弾を減らしつつ、ひらりと刀身をはためかせて手負いの機械兵を薙ぎ払った。
「チッ……隊形を維持しろ!」
その一閃がもたらした戦闘不能者を確認し、開いた穴を埋めるべくインファントリー・ゾルダートたちが隊列を組み直す。
(「覚悟を以って斬ることしか出来ないし、今までそれで生きてきた。だから今日も明日も私は斬ってみせるッ!」)
まだまだ敵兵を切り崩すべく、四四乃は後続のディアボロスのためにも次なる獲物を見定めるのだった。
成功🔵🔵🔴
効果1【怪力無双】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV2になった!
フェイ・ブランディング
🔥アドリブ&連携OK
「どうせ、戦う事しか能がないんでな」
「なら、戦えない人たちの分まで俺が戦うまでさ」
ポーランド上空をバーニアで飛行しつつ参戦。
「また禄でもない作戦考えてんのか!恥を知りやがれ!」
バーニアの出力をフルスロットル、大空をマッハで駆け抜け
部隊から孤立気味な敵を発見してはパラドクスを叩き込み
地面を蹴り、敵に拳を叩き込んだまま即座に上空に【飛翔】
「この一刺しはかなり効くぜッ!」
そして、【飛翔】しながら鉄杭『パイルバンカー』を敵に叩き込み
一体ずつ確実にトドメを刺す。
敵の徹甲弾発射に対しては、高速で飛び回る事で当てにくくしつつ
装甲版はパラドクス→パイルバンカーのコンボで敵の装甲ごと貫く
四四乃が最初の機械兵を仕留めた方向から、半円を描いた反対側のあたりにて。
「また禄でもない作戦考えてんのか! 恥を知りやがれ!」
フェイ・ブランディング(黒腕の破壊者・g04748)は出力フルスロットルのバックパック型バーニアから炎の尾を引いて滑空しながら、敵の隊列から少しはみ出した機械兵にターゲットを定める。
「クソっ、上からも……!」
狙われたゾルダート兵は咄嗟に装甲を掲げて砲に改造された右腕を構えるが、勢いよく突っ込んできたフェイへの反応が遅れ気味なのは否めない。
「空駆ける鷹の如くッ! ファルコンッ……アロオオオオオオオオッ!!」
オオタカが羽を広げ、猛然と獲物に突進するかのように。
フェイは反撃の徹甲弾を腕の武装装甲で勢いを殺しながら、すれ違いざまに全力の攻撃を叩き込み、突っ込んできた速さとほぼ変わらないスピードで素早く離脱した。
「……ッ」
叩き込まれた拳ごと上空に持っていかれるのだけはどうにか避けた機械兵の喉から、くぐもった呻きが漏れる。
「この一刺しはかなり効くぜッ!」
敵を空中に連れ去れなくとも、フェイはバランスを崩した敵の無防備な箇所を素早く見定め、飛び上がった地点から自由落下の引力を加えて激しくゾルダートに急降下した。
その義手に仕込まれたパイルバンカーは、仕込まれた火薬を落下とともに爆発させ、貫通力に優れた鉄杭を機械兵に向けて射出する。
「……!!」
今度は、呻きを上げる間もなかった。
標的の機械兵は機械化された腕部を弾き飛ばされ、砂埃を立てて地面に倒れ伏した。
「どうせ、戦う事しか能がないんでな……まだまだいくぜ!」
戦うのが取り柄なら、戦えない人たちの分までやることこそが自分たちの役目。
フェイは徹甲弾につけられた装甲の傷も勲章とばかりに、空中から次の標的を狙うのだった。
成功🔵🔵🔴
効果1【飛翔】がLV2になった!
効果2【アヴォイド】がLV2になった!
クラウス・ロイスナー
ふむ…通信妨害が使えるか、なら伝令を潰せば各個撃破を狙えるな
義勇兵の損害を減らすためにも、仲間と協力して効率よくゾルダートどもを叩き潰すとしよう
パラドクス通信が使えれば良かったが、ドローンを伝令としてメモを運ばせればある程度代替が利く。義勇兵が前に出ている戦域には優先して手すきの味方に向かって貰おうか…義勇兵に戦って貰うのは最後の手段としたいが、都市を護れるほどの人数じゃないからな
攻撃は空中からカノーネとフリーガーで制圧し、伝令を優先してアイゼンで止めを刺していくが、義勇兵がいる場合は制圧を最優先だ
連中は腐っても軍だ、簡単に潰せる義勇兵より上から制圧を仕掛けるこっちに攻撃を集中するだろうからな
四四乃とフェイが互いに離れた場所でそれぞれ機械兵たちを倒した、その頃。
(「ふむ……通信妨害が使えるか」)
クラウス・ロイスナー(機械化装甲兵・g04077)は戦場の情勢を冷静に見極め、それを踏まえて戦術を組み立てる。
レビが戦場に残したディアボロスの望まない通信を遮る力は、この戦場内を十分にカバーできるだけの範囲がある……それならば。伝令を潰せば各個撃破を狙えるだろう。
(「そして、突出している義勇兵が居ないのは不幸中の幸いだな」)
避難や説得を請け負ったディアボロスたちが万全の戦果を上げてくれたおかげで、クラウスが最も懸念していた義勇兵の巻き込みの心配もない。
(「それならば。やることは一つ」)
クラウスはサイボーグ化された緑色の主眼レンズをゾルダートたちの一団へと向け、素早く座標を計算して空中高く舞い上がった。
「……こいつは痛いぞ?」
そして撃ち出されたのは、高い装甲貫通力を誇るベルト給弾式リボルバーカノンの27mm高速徹甲弾。
回転する弾倉から放たれる弾丸は扇形に広がり、眼前の機械兵たちに鋭く突き刺さった。
「っ!!」
「なっ
……!?」
高速の弾丸が機械の体にめり込んだのを自覚する間もなく、インファントリー・ゾルダートたちは短い叫びを上げ、次々と道路に倒れ伏す。
積み重なった有利な状況と、的確な戦術と、時の運。
全てを味方につけたクラウスの掃射は、期待できる最大限の火力を以って機械兵たちを薙ぎ払い、標的を戦闘不能に追い込んでいた。
「……! 被害甚大、目標は上空に……」
「おおっとさせるか!」
4人のゾルダートたちを一掃したクラウスの射撃に警告を発し指示を出そうとする機械兵に、すかさずまだ上空に居たフェイが援護の攻撃を仕掛ける。
「感謝する」
クラウスは簡素な礼を述べつつ、リボルバーカノーネの照準を残存兵力にぴたりと合わせて再び飛び上がった。
「ここまでの戦況は理想に近い、迅速に制圧する」
「そう来なくっちゃな!」
「最後まで斬って、また斬るのみ!」
戦場を同じくする仲間たちが、息を合わせてまばらに残る敵へと狙いを定め、それぞれの武器に力を込める。
敵の残党が全て戦闘不能に追い込まれるまで、さほど時間はかからなかった。
大成功🔵🔵🔵
効果1【フライトドローン】がLV2になった!
効果2【先行率アップ】がLV2になった!
「ふむ……予期せぬ邪魔が入ったか」
インファントリー・ゾルダートの小隊が全滅したとの伝令を受け、フェストゥング・リーゼはおもむろに立ち上がる。
「戦況としては芳しくないが、無力な市民の虐殺よりも歯応えある敵との戦いは望むところだ」
装甲に覆われた体で大きくひとつ伸びをして、クロノヴェーダは己の兵装を起動するのだった。
郷見・竜治
(サポート)
『やれやれ。世の中、侭ならないな……』
どこか草臥れた雰囲気を放ちながら、しかし心に燻る火を持つ男。
調査系の際は【情報収集】【観察】などの技能を用いて効率を重視する。
【幸運】や知識系技能と併せ、事態の考察に頭を働かせます。
戦闘系の際は【ダッシュ】で一息に敵の懐に潜り込み、可能な限りの大威力の攻撃を叩き込む。
また、【フェイント】や【地形の利用】を活かしたトリッキーな戦い方も得意とする。
敵の反撃に関しては、その性質をしっかり見極め【看破】し、致命傷だけは避ける。
他の参加者に迷惑を掛ける様な行動や、故意に依頼の達成を妨げる様な行動は絶対にしない。
また、アドリブや連携等は歓迎です。
「力なき者の無謀な勇気が悲劇を呼ぶところだったとは、何とも侭ならないことだが……歯応えのある敵を望むお前のもとに、俺たちが来れたのは僥倖だ。お互いに、な」
殺戮から強敵との戦いを求め立ち上がったフェストゥング・リーゼに相対したのは、郷見・竜治(今は燻る火が如く・g01084)。
草臥れた雰囲気の中にもどこかに秘めた熾火のような静かな闘志を感じさせる竜治を、敵将はほうと言いたげな眼差しで一瞥し、腕部の機関砲をゆらりと構えた。
「なるほど、仰々しい武器は持たずとも、その目を見れば分かる……貴殿は、我が相手に不足無いようだ」
「眼鏡にかなったのなら、何よりだ」
ゾルダートが攻撃の火蓋を切ろうとするより一瞬早く、竜治の足が動く。
(「見極めるためにも、まずは懐に
……!」)
防護材の仕込まれた愛用の革靴が大地を蹴って、砂煙を立てる。
刹那、通常の人の身では不可能な、クロノヴェーダに唯一対抗し得る復讐者の身だからこそ可能なダッシュで、竜治はフェストゥング・リーゼの懐に飛び込んだ。
「……!」
「早い、だが負けぬ!」
クロノヴェーダの至近距離で、竜治の拳から放たれた強大な衝撃波が爆ぜる。
一方のフェストゥングは自らへの誤射を恐れる様子もなく、両腕の機関砲を最大火力で中心に集中させ、懐の勇敢なディアボロスへと掃射を見舞った。
「……やれやれ。簡単には見極めさせて貰えんか」
一撃離脱で咄嗟に飛び退き致命傷を避けた竜治は、かっちりとした私服の焼け焦げを払って体勢を整え直す。
「むしろよく勢いを殺したものだ。貴殿との勝負、まだまだ楽しめそうだ」
胸元の派手な傷を気にする様子もなく言い放つ機械兵に、竜治は不敵な笑みを浮かべて応じる。
「あいにく、『俺との勝負』ではないな。『俺たちとの勝負』だ」
頼もしい仲間の気配を背中で感じながら、竜治は次なる一撃に備えるのだった。
成功🔵🔵🔴
効果1【エアライド】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
アストライア・ノートン
ほう、歯ごたえのある相手を望むか
ならば皇帝たる余が出る他ないな!
大した首なら…あるぞ、ここに!
…奴が余の想像通りの武人であるなら燃えるシチュであろう
銀貨を弾き飛ばし身体能力を強化、更に残留効果の【怪力無双】を使い【突撃】、余の愛国心を込めた拳の【強打+連撃】で仰け反らせる!
火炎放射に対してはBBQコンロを振り回して受け止めよう
ピットマスターたる余の【火炎使い】の妙技、とくと見て驚愕するが良い!
その隙にピースメイカーの【砲撃+弾幕】を見舞う故な!
狙うは胸部の火炎放射器、【貫通撃】で燃料系を損傷させ引火爆発などを起こせれば万々歳であるな!
これが、余《アメリカ》の本気《マジ》である!
アドリブ連携OK
フェイ・ブランディング
♢アドリブ&連携OK
♢心情
残りは親玉だけか、強敵が欲しいなら相手になってやる。
♢行動
「鬼さん此方♬手の鳴る方へ♬」
【飛翔】で空を飛び、逃げ回りながらボスにホーミングレーザーを掃射。
此方にヘイトを向けつつ、味方への視線を逸らす。
「おっと、オイラを放っておくと面倒になるぜ?」
逆に、味方に攻撃目標を移したらすかさずパラドクスを放ち
更に鉄杭『パイルバンカー』を叩き込み、【一撃離脱】から【飛翔】
ボスの腕部機関砲掃射に対しては、【一撃離脱】【空中戦】を駆使して
ジグザク飛行を行い、狙わせにくくし回避を試みる。
「どうせ当たる時は当たるんだけどな、」
被弾や負傷は覚悟の上、一応【結界術】をバリア代わりにして受ける
クラウス・ロイスナー
さて、残るは指揮官だけか…最後まで気を抜かずに仕留めんとな
まずは近接組の接近支援だ
煙幕代わりにフリーガーファウストを数回叩き込んで注意を引いてやれば、こいつらなら自分達がやりやすい場所へ食らいつく準備ができるはずだ
その後は巻き込む可能性が低いプファールとカノーネの攻撃を奴の上半身に集中し、装甲強度の低下を図るとしようか
くくっ…ただでさえ極低温に冷えてるのに、さんざん徹甲弾の衝撃を受けたところに自分の火炎放射でいきなりの高熱だ…義体や放射器部分に不具合が出ないといいな?
『俺』ではなく『俺たち』が相手だと、竜治が見栄を切ったその瞬間。
「大した首なら……あるぞ、ここに!」
ひときわ凛々しく響いたのは、アストライア・ノートン(アメリカ帝国皇帝・g04806)の声だ。
「強敵が欲しいんだろう。相手になってやる」
(「さて、残るは指揮官だけか……最後まで気を抜かずに仕留めんとな」)
華々しく飛び出したアストライアに続いて、ゾルダートの配下たちを片付けて急行したフェイ・ブランディング(黒腕の破壊者・g04748)とクラウス・ロイスナー(機械化装甲兵・g04077)が続々と、フェストゥング・リーゼの前に躍り出る。
「これはこれは……活きの良い獲物が次々と。これぐらいの数的不利こそ、我が戦場に最も相応しい」
4人の意気軒昂な復讐者を楽しげに睥睨し、ゾルダートは全身の兵装をいっそ優雅なほどの丁寧さで全開の状態に起ち上げた。
「皇帝たる余の本気、とくと受け止めるが良い!」
不遜なほど堂々とした態度の敵に負けず劣らず、アストライアはまるで高潔なる魂の一片を見せつけるかのように、1枚の銀貨を敵の真正面につきつける。
「我がアメリカ帝国伝統、荒野の決斗における作法を教えてやろう……!」
そしてアストライアは銀貨をぴいんと指で弾き、くるくると回りながら高々と上がったコインを振り返ることなく、フェストゥングへと吶喊した。
銀貨が宙を舞う間限界まで高められた彼女の身体能力は、燃えるような赤毛を炎と見紛う勢いでたなびかせた渾身の突撃となり、その一撃を最大の威力まで高める。
「はあぁぁぁっ!」
アストライアの狙いは、敵胸部の火炎放射器。
愛国心と誇りと民を守る誓いその他もろもろを乗せた拳が、ゾルダートの分厚い装甲へと炸裂した。
「……っ!」
果たしてそれは鮮やかな強打となって敵将の胴に打ち込まれ、フェストゥングの機械化された喉からは低いうめきが漏れる。
「……それでこそ!」
だが敵将はますます喜色を浮かべ、自らを鋭く裂いた一撃に怯むことなく腕部の機関砲でディアボロスたちに狙いをつけた。
「おっと、オイラを放っておくと面倒になるぜ? そら、鬼さん此方♬手の鳴る方へ♬」
すかさず動いたのは、フェイだ。
竜治がもたらしたエアライドでぽんと大きく空中で飛び上がった次の瞬間、もともと十分に満ちていた飛翔の残留効果を最大限に活用し、出せる速度の限界までスピードを上げ、敵の視界レンズを幻惑させるように飛び回る。
「一番に撃たれたいのは貴殿か、良いだろう!」
敵将はその挑戦を真正面から受け、フェイを狙って腕の機銃を火力全開で掃射した。
「いや、別に撃たれたいんじゃねえぜ……まあ、どうせ当たる時は当たるんだけどな」
むろんフェイも、わざわざ撃たれるためだけに名乗り出たわけではない。
多少の被弾をもろともせず速度を維持したまま、手持ちのホーミングレーザーをフェストゥングへと休まず撃ち続けている。
「良い隙だ」
フェイがわざと無駄口を叩きつつ全速力で攻撃を引き付けることでできた、好機。
それをむざむざ逃すほど、クラウスはお人好しではなかった。
「……凍りつけっ!」
クラウスが満を持して放ったのは、思考誘導型の凍結弾頭ミサイル『ゲフリーレンプファール』。
一見ゆっくり舞うようにも見える低速の誘導弾は、しかし確かな追尾力でフェストゥングに迫り、張り付き、先ほどアストライアが与えた損傷に着弾した。
「! く、クククっ……!」
つけられた傷を再びえぐられた敵将は、物理的には打撃に揺らぎながらも、精神的には楽しくて仕方ないのをはっきり表す哄笑でそれに応える。
「本当に、楽しい時間だ……!」
フェストゥングは損傷の激しい胸部の兵装をオーバーヒートしても構わないとばかりに激しく駆動させ、全力で火炎放射器を解放しようとした……が。
「……!?」
「くくっ……極低温に冷え、さんざん衝撃を受けたところにいきなりの高熱だ。不具合が出ても不思議は無いな」
すぐに辺りを覆い尽くすはずの炎が、一瞬、遅れた。
ほんの少しの間を置いて灼熱の炎は放射状に広がりはじめるが、その一瞬の遅れは、ディアボロスたちにとって十分過ぎるほどの隙となっていた。
「空駆ける鷹は、炎より早いぜッ
……!!」
「今度は、至近距離からだ!」
「これが、余《アメリカ》の本気《マジ》である!」
フェイの、鷹のごとき力を込めたエネルギーが。
クラウスの、義腕を改造したクローアームが。
アストライアの、BBQコンロで炎を受け止めて返す、アメリカの魂が。
「…………アアアッ!!!」
三方向から、三人の本気が、三者三様に。
フェストゥング・リーゼの体に全てが突き刺さり、それぞれの持てる力を惜しみなく叩きつけた。
「願わくば、いま少し……っ……!」
致命傷を悟った敵将の口から最後に溢れたのは、死への呪詛でも恐怖でも、敗北の苦々しさでもなく。
至福のひとときが終わってしまうことへの、焦げるような未練だった。
一瞬の静寂を経て、乾いた金属音が響く。
「……魔法の時間は、終わりだな」
アストライアはたった今地面に落ちた1ドル銀貨を見つめ、静かに拾い上げ、この戦いの勝敗が決したことを確かめるようにつぶやいた。
「これで、一件落着か」
フェイはふわりと空中から舞い降り、配下の軍団と敵将との連戦に思いを馳せているようだ。
「さあ、帰投するとしよう」
同じく連戦を切り抜けたクラウスの主眼レンズは、自分たちを運んできたポーランドの鉄道と、そしてパラドクストレインの発着した方向に向けられている。
鉄道も、予知されていた人的被害も、全ては無事に防ぐことができた。
ディアボロスたちの帰路は、きっと心地よい疲労感に満ちたものになるだろう。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【勝利の凱歌】LV1が発生!
【飛翔】がLV4になった!
効果2【ガードアップ】がLV2になった!
【アヴォイド】がLV3になった!
【ダメージアップ】がLV2になった!