舞鶴にて、戦浪震る(作者 鈴木リョウジ
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#冥海機ヤ・ウマト  #舞鶴鎮守府沖海戦  #舞鶴 

●京都府南部、舞鶴湾にて
 静穏な海上に、波を蹴立てて艦艇部隊が航行していく。
「ディアボロスが、横須賀鎮守府に現れたというのは本当なのか?」
 その甲板上で訝しむ問いに、いくつかの不審げな声が応えた。
「ディアボロスは、台湾方面の敵だという話だったはずなのに」
「ディアボロスにも勢力があるのかもしれないし、どちらも同じ勢力かもしれない」
 前者だとすればどうだ、後者だとすればこうだとひとしきり議論するが、結論を出すには情報がなさすぎる。
 ただ分かるのは、横須賀鎮守府がそうであるなら、他の地もそうであるという可能性があるということ。
 この、日本海唯一の鎮守府にも。
「何が来ようと、我らは、舞鶴鎮守府を守って戦うのに違いはない」
「しっかり警戒しろよ」
 互いに叱咤しあう艦艇乗りたちの会話を、氷塊の如く冷徹な表情で聞きながら、武人然とした冥界機は静かに海中へと視線を落とす。
 そう深くない位置で、ウミガメ型の海戦装に乗り海中を舞うように進む美しい冥界機が、長い髪をなびかせているのが見えた。
 たとえディアボロスが現れようとも、舞鶴鎮守府の役割も任務も、常日頃と変わることはない。
 冥界機たちとその随伴艦による水上部隊は、より一層警戒を強めるのだった。

●開戦、舞鶴鎮守府沖海戦
 集まったディアボロスたちを見回し、ジークリット・ヘルメリン(人間の戦闘工兵・g03458)は口を開いた。
「攻略旅団の提案により、奪還した京都府に隣接する、冥海機ヤ・ウマトの拠点『舞鶴』への攻撃を行うことになりました」
 舞鶴鎮守府は、海に面した京都府南部の舞鶴市に存在する。
 横須賀鎮守府とディアボロスが交戦する神奈川県沖海戦の情報を得たのか、舞鶴鎮守府からはディアボロスの警戒のための艦隊が出撃しているようなので、この艦隊との海戦を行うことになるだろう。
 舞鶴鎮守府の攻略を行うことまでは不可能だが、艦隊の戦力を撃破することで、《七曜の戦》での、京都・奈良の防衛が有利になる事が期待できる。

「まずは、神奈川県沖から北西に向かい、舞鶴を目指してください。その移動中に、海戦の準備を整えるのがいいでしょう」
 舞鶴近海まで進めば、舞鶴鎮守府から出撃してきた警戒艦隊と海戦を行うことになる。
 この海戦に勝利し、舞鶴鎮守府の戦力を撃破することが今回の目的となる。
「みなさんが相対することとなるのは、氷斬艦ハボクックを指揮官とし、その護衛艦としてローレライサブマリナーを従う水上部隊となります。また、この他に随伴艦隊が存在します」
 敵に関する資料を提示しながら、時先案内人は、ひとつ注意が、と言い添えた。
「海戦においては、クロノヴェーダである冥海機だけでなく、随伴する戦闘艦艇にも注意が必要です」
 戦闘艦艇は、一般人が操艦する第二次世界大戦期の駆逐艦や巡洋艦だが、冥海機の戦いを砲撃などで援護してくるようだ。
 冥界機は、この戦闘艦艇の援護を利用した戦闘が得意であるため、戦闘艦艇の援護がある状態では、戦闘力が上昇するようでもある。
 じゃあ撃沈させたほうがいいかと思案するディアボロスへ、ジークリットがもうひとつ注意を添える。
「戦闘艦艇を撃沈すると、多くの一般人が戦死し、その中から新たな英霊機や冥海機が現れるかもしれないので、撃沈せずに無力化することが望ましいでしょう」
「ただ倒せばいいってわけじゃないのか」
 冥界機にとっては、撃沈されることで新たな戦力を得られることにつながるため、むしろ望ましいことと言える。
 こちらは望んで敵戦力を増強させる理由がないので、やはり無力化させることがいいだろう。

「最終人類史に奪還した京都・奈良と隣接する舞鶴の冥海機の戦力は、《七曜の戦》の脅威のひとつであるのは間違いありません。その戦力を削ることは、京都・奈良を護ることになるでしょう。そして、舞鶴の周囲は天正大戦国のディヴィジョンであるので、ある程度戦力を減らせば、天正大戦国を警戒して、出撃してこなくなるかもしれません」
「天正大戦国……ああ」
 幾人かはその関連性に思い当たり、なるほどと首肯する。
 他に何か伝えることはないか視線を彷徨わせ、それからジークリットは、2本の指を立ててみせた。
「舞鶴の艦隊については、朝鮮半島方面のディヴィジョンと戦闘を開始しているということはなさそうです」
 それがひとつめ。もうひとつ。
「朝鮮半島方面のディヴィジョンは、アルタンウルクである可能性が高いでしょう」
 攻略旅団によりもたらされた情報をどう活かすべきか、それとも今はとりあえず取り沙汰するべきではないか。
 ともあれ戦いに赴く支度に取り掛かるディアボロスたちへ、それではよろしくお願いしますと告げ、ジークリットはゆっくりと頭を下げた。


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【未来予測】
2
周囲が、ディアボロスが通常の視界に加えて「効果LV×1秒」先までの未来を同時に見ることのできる世界に変わる。
【一刀両断】
1
意志が刃として具現化する世界となり、ディアボロスが24時間に「効果LV×1回」だけ、建造物の薄い壁や扉などの斬りやすい部分を、一撃で切断できるようになる。
【フライトドローン】
1
最高時速「効果LV×20km」で、人間大の生物1体を乗せて飛べるドローンが多数出現する。ディアボロスは、ドローンの1つに簡単な命令を出せる。
【罪縛りの鎖】
2
周囲に生き物のように動く「鎖つきの枷」が多数出現する。枷はディアボロスが命じれば指定した通常の生物を捕らえ、「効果LV×2時間」の間、移動と行動を封じる。
【託されし願い】
1
周囲に、ディアボロスに願いを託した人々の現在の様子が映像として映し出される。「効果LV×1回」、願いの強さに応じて判定が有利になる。
【避難勧告】
1
周囲の危険な地域に、赤い光が明滅しサイレンが鳴り響く。範囲内の一般人は、その地域から脱出を始める。効果LVが高い程、避難が素早く完了する。
【モブオーラ】
1
ディアボロスの行動が周囲の耳目を集めないという世界法則を発生させる。注目されたり話しかけられる確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【平穏結界】
2
ディアボロスから「効果LV×30m半径内」の空間が、外から把握されにくい空間に変化する。空間外から中の異常に気付く確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【過去視の道案内】
1
移動時、目的地へ向かう影が出現しディアボロスを案内してくれる世界となる。「効果LV×1日以内」に、現在地から目的に移動した人がいなければ影は発生しない。
【完全視界】
1
周囲が、ディアボロスの視界が暗闇や霧などで邪魔されない世界に変わる。自分と手をつないだ「効果LV×3人」までの一般人にも効果を及ぼせる。
【水面走行】
5
周囲の水面が凪ぎ、ディアボロスが地上と同様に走行や戦闘を行えるようになる。ディアボロスと手をつないだ「効果LV×3人」までの一般人も同行可能。
【口福の伝道者】
2
周囲が、ディアボロスが食事を摂ると、同じ食事が食器と共に最大「効果LV×400人前」まで出現する世界に変わる。
【アイテムポケット】
1
周囲が、ディアボロスが2m×2m×2mまでの物体を収納できる「小さなポケット」を、「効果LV個」だけ所持できる世界に変わる。
【水中適応】
2
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」が、クロノヴェーダを除く全ての生物が水中で呼吸でき、水温や水圧の影響を受けずに会話や活動を行える世界に変わる。
【防衛ライン】
1
戦場が、ディアボロスが地面や床に幅10cm、長さ「効果LV×10m」の白い直線を出現させられる世界に変わる。敵はこの直線を突破できず、上空を飛び越える場合、最低「効果LV」分を要する。直線は戦場で最初に出現した1本のみ有効。

効果2

【能力値アップ】LV2 / 【命中アップ】LV1 / 【ダメージアップ】LV6 / 【ガードアップ】LV1 / 【凌駕率アップ】LV2 / 【フィニッシュ】LV3(最大) / 【反撃アップ】LV4 / 【アクティベイト】LV1 / 【先行率アップ】LV3 / 【ロストエナジー】LV1

●マスターより

鈴木リョウジ
 こんにちは、鈴木です。
 今回お届けするのは、舞鶴鎮守府沖海戦。
 軍艦や艦隊戦などの知識は不要です。

●舞鶴鎮守府沖海戦
 攻略旅団の提案により、奪還した京都に隣接する、冥海機ヤ・ウマトの拠点『舞鶴』に攻撃を仕掛けます。
 舞鶴からは迎撃の艦隊が出撃するので、舞鶴近海での海戦に発展するでしょう。
 《七曜の戦》までに、海戦に勝利した上で舞鶴を攻略するのは時間的に困難ですが、舞鶴の戦力を低下させれば《七曜の戦》における、京都・奈良方面の危険を減らすことができるはずです。

●冥界機の水上部隊
 アヴァタール級クロノヴェーダ『氷斬艦ハボクック』を指揮官とし、トループス級クロノヴェーダ『ローレライサブマリナー』を護衛艦隊とする水上部隊です。
 海上もしくは海中での戦闘となるため、選択肢①「ヤ・ウマト海戦準備」で準備を行う必要があります。
 この他に、一般人が操艦する随伴艦隊による援護砲撃が行われ、選択肢②「戦闘艦艇の無力化」がクリアされていないと選択肢④「アヴァタール級との決戦『氷斬艦ハボクック』」での判定が不利になります。
 また、選択肢③「護衛するトループス級『ローレライサブマリナー』」がクリアされていない状態で選択肢④の戦闘が開始されると、この集団敵が妨害に現れる可能性があります(判定は不利になりません)。
 なお、選択肢①がクリアされないと他の選択肢のリプレイの執筆が行われません。 

 それでは、よろしくお願いいたします。
13

このシナリオは完結しました。



発言期間は終了しました。


リプレイ


麗・まほろば
舞鶴だ、舞鎮だ、舞鶴鎮守府だ!

もちろん、まほろばたちが奪還した京都や天正大戦国ディヴィジョンと隣接していることはみんなの言う通り脅威だ。
だけどこの軍港は他の鎮守府にはない特徴、“日本海側にある鎮守府”だという事実がある。
つまり、高雄警備府と同じく中国大陸への足がかり……にもなりかねないかもしれない。
……もちろん、妄想に過ぎないけど。
何れにせよ、ここで徹底的に叩くことは重要だよね。まほろば、がんばるよ。

まほろばは【水面走行】を展開、艤装した砲の調子を確かめたら前進するよ。
舞鎮はきっと冥海機にとっても重要な拠点のひとつだ。
見るからに厳戒でもおかしくはない。
敵影は見逃さないように、よく観察するよ。


御木島・橘花
(失った日々と帝国を取り戻せるかもしれないのでしたら
永らえたこの命をそれに捧げたい)
未だ解らぬことばかりの身ですが、まずはやれる事から…です

船から離れても戦えるように【水面走行】を準備します
また、クロノヴェーダには通じないのでしょうが
一般人の方が操る船舶であれば、非常識な回頭はでき兼ねると思いますから
戦端が開かれる前に遠方から観測をして配置を知っておくのは攻める際に役立つのではないでしょうか

残りは…
そうですね、余裕があるのなら海上に降りてみたいです
実際に海の上を歩くのは初めてですし慣れておきたいのです

アドリブ・連携は歓迎


吉音・宮美
アドリブ連携歓迎
この後ろ髪を引かれるような感覚は、宿敵の出現!?
でもここに天使なんて……いやまて、1947年……私の知ってる歴史だとお爺ちゃんの出征の少し後!
多分関係しているのはこれだ、なんだかわかりませんが何が起きているか確かめないと!

海上戦ではざっくり海中と海上の二つの空間に何が起きてるかを考えつつ立ち回らないといけませんが、普通の視界でそれらを常に把握するのは難しいもの
なので未来予測によって次に何が起こるかを見続けることによって死角から不意を打たれる事と反撃で戦闘艦艇を誤って撃沈してしまう可能性を可能な限り減らせるようにします

しかし武人然とした冥界機ですか……嫌な予感がしますね


エレノラ・ブルーノ
(アドリブ、連携等歓迎)
舞鶴の冥海機戦力の撃破任務か。海は彼らの戦場。守るべき人々を盾にされたかのような状況……本番までに、もう少し調子を取り戻せれば良いが。
……まずは、今やるべきことをやるのみだな。
神の子はただ当たり前に嵐を鎮め、水面を歩き、そしてまた、導いた弟子も一時ではあるが水面を歩いたという。
《模倣奇跡:水上歩行》。
人造聖女たる私にはその奇跡を再現する力がある。そして、その奇跡は【水面走行】の残留効果をもたらす。もし例え力及ばす戦場に出れずとも、それは皆の助けとなるはずだ。
あとは、まだ不慣れなものだからな。水面走行を試して、戦いに備えるとしよう。


青天井・イカス
アドリブ・連携OK

冥海機ッツーのハ行動範囲ガ広い分、俺等の奪還地ト隣接シてるトコが多イのガ厄介ダな
マ、一つずツ潰シて行くシかネェ
手広くヤってンなラ、逆に戦力が分散シてル可能性モあるシ、俺等の付け入ル隙は大キイだロ
だカラっテ警戒は怠らンがネ

持チ込み効果ハ【水面走行】
【水中適応】【完全視界】は他復讐者のヲ拝借
他ンとこデ慣れテはイルが舞鶴は初メてダからナ
精々油断のネェよウに準備シますカ

海上・水中で視界ト動キの確認
移動シなラ出来そウなラ、他復讐者ト組手みテェな事シてモ良いナ
確認と肩慣らシが済ンだら、イザ舞鶴へ
場所は違エど、仕事自体はソレ程変わラねェ
奴サン等に挨拶がテら、デけぇサプライズかまシテやロウぜ


逆叉・オルカ
海中の敵もいるらしいな。【水中適応】も使えるように持ち込もう。
水のシャチに水中を警戒させながら進むよ。敵と会う前に水に体を鳴らしておこう。

……それにしても。
ヤ・ウマトは様々な世界と接しているんだな。さすが太平洋か。
それでも一般人を戦争に巻き込む姿勢は好きではない。
人の死を、歓迎するような仕組みに怒りが湧き起こるよ。
…できる限り、舞鶴の敵を倒すとしよう。既に奪還済みの京都を守る為にもね。

……深呼吸。握りしめた拳を解いて、心が落ち着いたら、移動しながら周囲の様子を探ろう。
もしも敵影を見つけたら仲間に知らせよう。
いつでも戦えるようにしておくよ。


天破星・巴
アドリブ連携歓迎

ヤ・ウマトは舞鶴にも拠点があるのじゃな。
拠点が離れている分戦力が分散されているなら付け籠める余地があるかもしれぬ。
各個撃破するための情報が欲しいところじゃ。

水中でも【完全視界】が効果を発揮してくれれば不意打ちを防げるようになるじゃろう。
なにせ地上や空中と違って水面下から来られてはどこから攻撃されるか分からぬからのう。

【水面走行】を使い水の上に立ち水面下がどのように見えるか確認

【水中適応】を使い水中がどのように見えるか確認

水面の反射や揺らぎ、水の透明度の影響など完全視界でどこまで見れるようになるか確認せねばまともな戦闘ができぬ、入念に確認するのじゃ。


月鏡・サヨコ
平安鬼妖地獄変から奪還した地域は、ただでさえ天正大戦国に囲まれている
そこでヤ・ウマトまで攻勢をかけてきたなら、戦況の逼迫は必至
放置できない状況だ……往こう、舞鶴の海へ

【水面走行】を発動して舞鶴近海への航路を進む
道中、海戦装の調子を確かめたり、遠くを見ながら頭の中で砲撃のシミュレーションをしておく

舞鶴に近づいたら練習はやめ、警戒を強めて行動する
双眼鏡での目視や≪試製型攻性電探≫による探査で、航行中の艦艇を偵察
漁船などの民間船とすれ違いそうならルートを少し逸らしたり
【水中適応】を借りて海中でやり過ごすなどの方法をとって対処
武装艦艇を見つけたら情報を仲間と共有し、作戦を次のフェーズに移す準備に入ろう


 パラドクストレインの扉が開かれると、潮風が吹き付けてくる。
 そのなかにただならぬ感覚を感じて、吉音・宮美(限界ギリギリ狐娘・g06261)は目を見開いた。
「この後ろ髪を引かれるような感覚は、宿敵の出現!? でもここに天使なんて……いやまて、1947年……私の知ってる歴史だとお爺ちゃんの出征の少し後! 多分関係しているのはこれだ、なんだかわかりませんが何が起きているか確かめないと!」
 焦燥する彼女の言葉に、ディアボロスたちはそのような気配があるのかと周囲を警戒する。
 パラドクストレインは、敵などの脅威からかなり離れた位置までしか移動してこないため、敵からの何らかの影響が届くことはない。
 なにか天啓めいたものかと理解し、改めて状況を確かめる。舞鶴までは、まだ距離があった。
「舞鶴だ、舞鎮だ、舞鶴鎮守府だ!」
 その名を噛みしめる麗・まほろば(まほろばは超々々々弩級戦艦ですっ!・g09815)の視界いっぱいに広がるは一面の海。周囲に脅威のないことを確認しながら、天破星・巴(反逆鬼・g01709)が呟いた。
「ヤ・ウマトは舞鶴にも拠点があるのじゃな。拠点が離れている分戦力が分散されているなら付け籠める余地があるかもしれぬ。各個撃破するための情報が欲しいところじゃ」
 今はまだ戦いの気配がない海を見つめて、月鏡・サヨコ(水面に揺らぐ月影・g09883)は、かの地の地理的状況を思い返す。
「平安鬼妖地獄変から奪還した地域は、ただでさえ天正大戦国に囲まれている。そこでヤ・ウマトまで攻勢をかけてきたなら、戦況の逼迫は必至。放置できない状況だ……往こう、舞鶴の海へ」
 それはいずれ、避けられぬ未来。だからこそ、早急に手を打たねばならない。
「舞鶴の冥海機戦力の撃破任務か。海は彼らの戦場。守るべき人々を盾にされたかのような状況……本番までに、もう少し調子を取り戻せれば良いが」
 そう口にして、水面を見澄ますエレノラ・ブルーノ(“光輝の乙女”・g09980)。
 ……まずは、今やるべきことをやるのみだな。
 神の子はただ当たり前に嵐を鎮め、水面を歩き、そしてまた、導いた弟子も一時ではあるが水面を歩いたという。
 人造聖女たる彼女にはその奇跡を再現する力がある。そして、その奇跡は水面走行の残留効果をもたらす。もし例え力及ばず戦場に出れずとも、それは皆の助けとなるはずだ。
 水面に反射した陽射しを全身に浴びて煌めく聖女の足元で、さやかに揺れて波が広がっていくのを見た逆叉・オルカ(オルキヌスの語り部・g00294)は、海中の敵もいるらしいな。と口にして視線を落とし、そこに形を見出す。
 魔術により操り作り出した水のシャチに水中を警戒させながら水面を進む彼に続き、巴も術を施した。
 水中でも完全視界が効果を発揮してくれれば不意打ちを防げるようになるじゃろう。
「なにせ地上や空中と違って水面下から来られてはどこから攻撃されるか分からぬからのう」
 水のシャチが警戒しているとはいえ、それだけでは万全ではなかろう。
 不意打ちだけでなく、戦闘中にも有用に働くようであれば有利に戦えるはずだ。
「……それにしても。ヤ・ウマトは様々な世界と接しているんだな。さすが太平洋か」
「冥海機ッツーのハ行動範囲ガ広い分、俺等の奪還地ト隣接シてるトコが多イのガ厄介ダな」
 マ、一つずツ潰シて行くシかネェ。
 オルカのこぼした言葉に応え、青天井・イカス(このうえなく・イカス・g02133)は見えぬ敵を見据えた。
「手広くヤってンなラ、逆に戦力が分散シてル可能性モあるシ、俺等の付け入ル隙は大キイだロ。だカラっテ警戒は怠らンがネ」
 どこかとらえどころのない調子で言う相手に、オルカは眉をひそめた。
 冥海機ヤ・ウマトは、確かに感嘆するに値する勢力だ。
 それでも一般人を戦争に巻き込む姿勢は好きではない。
 人の死を、歓迎するような仕組みに怒りが湧き起こるよ。
 彼らにとって、死は歓迎すべきものであったとしても。
「……できる限り、舞鶴の敵を倒すとしよう。既に奪還済みの京都を守る為にもね」
 横須賀、舞鶴。あるいは他の地にも。この海が広く、ただ広くある以上は。
 しかしそれは、別の可能性にもつながる。
(「もちろん、まほろばたちが奪還した京都や天正大戦国ディヴィジョンと隣接していることはみんなの言う通り脅威だ。だけどこの軍港は他の鎮守府にはない特徴、“日本海側にある鎮守府”だという事実がある」)
 つまり、高雄警備府と同じく中国大陸への足がかり……にもなりかねないかもしれない。
 そこまで考えてから、まほろばは小さく首を振る。
「……もちろん、妄想に過ぎないけど」
 だが、それが何かのきっかけとなる可能性を否定することはできない。妄想とはつまり発想であり、発想がなければ可能性は生まれない。
「何れにせよ、ここで徹底的に叩くことは重要だよね。まほろば、がんばるよ」
 決意を新たにして水面走行を展開し、艤装した砲の調子を確かめ前進する。
 強い覚悟を負うその背を見つめ、御木島・橘花(弔花・g09905)は自身の胸に触れその内で滾る誓いをなぞる。
(失った日々と帝国を取り戻せるかもしれないのでしたら、永らえたこの命をそれに捧げたい)
 未だ解らぬことばかりの身ですが、まずはやれる事から……です。
 知っていればこそできることもあろう。だが、知らねども動くことはできる。そして、知らぬからこそ用心深く動けるのだ。
 身にまとう海戦装を注意深く動かし、戦闘行動に支障がないか検めて、
「クロノヴェーダには通じないのでしょうが、一般人の方が操る船舶であれば、非常識な回頭はでき兼ねると思いますから、戦端が開かれる前に遠方から観測をして配置を知っておくのは攻める際に役立つのではないでしょうか」
 彼女の提案にディアボロスたちが賛同する。戦場において、情報は重要だ。
「舞鎮はきっと冥海機にとっても重要な拠点のひとつだ。見るからに厳戒でもおかしくはない」
「他ンとこデ慣れテはイルが舞鶴は初メてダからナ。精々油断のネェよウに準備シますカ」
 敵影を見逃さないようよく観察し警戒するまほろばにイカスが応じて、注意深く海へ降り歩く橘花を助けた。
 実際に海の上を歩くのは初めてで、慣れておきたいと考えるのは彼女だけではない。
 ただ歩き、あるいは走るだけでなく、実際の戦闘を想定して道中、海戦装の調子を確かめたり、遠くを見ながら頭の中で砲撃のシミュレーションをするサヨコに応じて、軽く模擬戦闘めいた動きを行う。
 水面の反射や揺らぎ、水の透明度の影響など完全視界でどこまで見れるようになるか確認せねばまともな戦闘ができぬと、巴が水面下、あるいは水中がどのように見えるか入念に確認し、その移動も含め海上、そして海中での行動の練習を手早く行い、陸上と同じく行動できるように慣らしていく。
 問題なく動けることを改めて確かめながら、警戒を怠らず海上を進む。
 ……深呼吸。握りしめた拳を解いて、オルカは心を落ち着かせ、移動しながら周囲の様子を探る。
 舞鶴の警戒網は、そう遠くまで張り巡らされているようではなく、ある程度まで近づかなければ互いに探知できないようだ。
 それはつまり、敵の懐に飛び込もうということ。
「しかし武人然とした冥界機ですか……嫌な予感がしますね」
 そう口にした宮美が言い終わるより早く顔を反らす。サヨコが短く敵影確認を告げ、覗き込んでいた双眼鏡を顔から離した。
 警戒と情報収集に努めていた仲間たちも、「それ」を認識した。
 罐が焼ける音。海を割く音。あるいは、砲熕の軋む音。
 すぐに、複数の艦艇が波を蹴立ててこちらへ向かってくるのが見えた。
「場所は違エど、仕事自体はソレ程変わラねェ」
 舞鶴。冥海機ヤ・ウマトの拠点のひとつ。
 だが、場所も相手も違おうとも、果たすべきことは変わらない。
「奴サン等に挨拶がテら、デけぇサプライズかまシテやロウぜ」
 笑うイカスに応え、ディアボロスたちは戦闘態勢へと入るのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【水面走行】LV5が発生!
【未来予測】LV1が発生!
【水中適応】LV1が発生!
【完全視界】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV3が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!
【フィニッシュ】LV1が発生!

吉音・宮美
アドリブ連携歓迎
相手を傷つけずに無力化する……大丈夫です、慣れています!

選択PDを発動
私の歌で艦船を操る皆さんを味方にする……のが理想ですが難しければこちらへの攻撃を中断するくらいにはこちらに心を惹かれるよう誘惑しましょう
しかしパラドクスの力は強力すぎるので非殺傷の力でも長時間聴かせると相手が死に至ってしまう可能性もあります、なので未来予測で犠牲者がでないよう常に確認し危険だったらすぐに歌唱を中断します
その場合はただの演奏で相手の目を引きつつ吉音式レコードシールドで攻撃を防ぐ囮になりましょう、時間を稼げば味方がなんとかしてくれるはずです

…今更な話ですが、歌いにくい身体になってしまいましたね


青天井・イカス
随伴艦の支援攻撃ャ、受ケても支障ネぇ
俺ァ元々、刻遡で『痛覚』失くシてルから余計に、だガ…
とは言エ、死ンで御役に立トウっつー考エも、死ンだラ死ンだデ儲けモンっつー目論見モ、どッチも気に喰ワねェ事に変ワリはネェ
きっチり、“潰す”ゼ

艦艇に乗リ込ンで【罪縛りの鎖】使用
乗組員達を捕縛シながラ、ブリッジへ向カウ
基本、実力行使は無シだ
万一死ナれテモ困る

ブリッジに着イたラ、操縦・砲撃に必要な機器・通信設備類は全部物理的に壊スゼ
ハイハイ、アレもコレもイーらネ

一度死ンだ身で言ウのモ何だガネ
死ヌのなンザ、立派でモ凄クもネェぜ
生きテる方ガずっト上等ヨ
其れデも、死ンで生まレ変ワる分の悪イ賭けに賭ケたいッツーなラご自由ニ


天破星・巴
アドリブ 辻連携歓迎

生きている時も死んでからも活用される…実に厄介で支配構造が確立されたディビジョンじゃ
忌々しい

艦隊の無力化だけではなくもう一つ目的がある
この時代なら情報媒体は紙のはずじゃ。
軍隊なので暗号化されているのも多いじゃろうが、普段使いする海図や日誌など多数集めればいい情報収集になるはずじゃ。
アルタンウルクの情報もあると良いのう。
情報の精査は戻ってから

船内に侵入し船員を罪縛りの鎖で縛り付けながら進み紙媒体を片っ端からアイテムポケットに収納

撤収時に死傷者を出さない様に気をつけ艦隊武装を破壊


エレノラ・ブルーノ
アドリブ・連携歓迎

ヤ・ウマトの冥海機は確固たる支配体制を確立し、一部には信頼すら得ているようにも見える。どこかでその体制を揺るがしていかなければならないだろうが、今はまず目の前の事を片付けなくてはな。

主より賜りし《破邪の聖光》は、あくまでも弱き邪悪の意識を借り、そうでなくても力を弱めるものだ……支配されてのこととはいえ、冥海機に与することは邪悪なる行い、主は彼らに罪を犯させないために、その邪悪をくじくだろう。借りる事が出来るならば【罪縛りの鎖】で制圧した人々の動きを拘束する。
後は各武装や操艦のための危機を両手の双光剣と浮遊する十光剣でもって破壊して回るとしよう。


 幾隻もの艦艇が、碧い海を駆ける。それはあるいは駆逐艦であったり、あるいは巡洋艦であった。
 不自然に吹き荒れ始めた風のなか、海上を睥睨するかに砲熕を低く下げ、慎重に速度を調整しながら航行する艦艇群。
 甲板の上で警戒監視にあたっていた者たちの間で、にわかにざわめきが立った。
「何だあれは」
「海上に人影?」
「普通の人間が海の上にいるものか。英霊機でもない。であれば」
「あれは……ディアボロスだ!」

 曇天色の艦艇が向かってくるのを正面に捉え、青天井・イカス(このうえなく・イカス・g02133)は唇を歪めた。
「随伴艦の支援攻撃ャ、受ケても支障ネぇ」
 俺ァ元々、刻遡で『痛覚』失くシてルから余計に、だガ……。
 戦闘艦艇の砲撃はパラドクスでないため、ディアボロスが攻撃を受けてもダメージを与えることはない。だが、クロノヴェーダを有利に立たせるのであれば、閑却は許されまい。
「とは言エ、死ンで御役に立トウっつー考エも、死ンだラ死ンだデ儲けモンっつー目論見モ、どッチも気に喰ワねェ事に変ワリはネェ」
 きっチり、“潰す”ゼ。
 かの艦艇に乗り組んでいる者たちは、無論ただ命を浪費するためにいるわけではないだろう。
 しかし、歪つな命の使い方を心得ている。
「生きている時も死んでからも活用される……実に厄介で支配構造が確立されたディビジョンじゃ」
 それがたとえ、彼らにとって歓迎すべきことであっても。
 忌々しい。そう唾棄した天破星・巴(反逆鬼・g01709)が水面を蹴って跳ね上がり、続いて跳躍するエレノラ・ブルーノ(“光輝の乙女”・g09980)の足元で光輝が尾を引く。
「ヤ・ウマトの冥海機は確固たる支配体制を確立し、一部には信頼すら得ているようにも見える。どこかでその体制を揺るがしていかなければなないだろうが、今はまず目の前の事を片付けなくてはな」
 ただ倒すだけならば難なくこなせるだろう。しかし、それでは新たな英霊機が生まれることにつながってしまう。敵の戦力増強は可能な限り防がなければならない。
「邪悪を打ち砕く光よ」
 宣告めいた言葉は、ただ真摯なる神への祈り。
 甲板へ降り立ったディアボロスたちへと、即座に砲熕と小銃の砲口が向けられた。
 だが、それらが砲音を放つより早く、どこからか出現した「鎖つきの枷」によりその動きが封じられ、乗組員たちを捕縛していく。
 なかには零式英霊機もいくらか混じっているが、その多くは人間である。ディアボロスを相手に対等に戦うだけの力はない。素早く罪縛りの鎖で乗組員たちを捕縛しながらブリッジへ向かうイカスは、あくまでも拘束するだけで、攻撃は仕掛けない。
「万一死ナれテモ困るかラな」
 ディアボロスたちの懸念に加え、彼我の戦力差を理解した乗組員たちもむやみに自死を選ぶことはしない。他の艦艇からの攻撃が向けられるが、さして行動を阻害されることはなかった。
 エレノラには、武器を振るうことも、喝破して威圧することも不要。己の内なる神気を一時的に増大させ発する破邪の聖光は、危害を加えることなく乗組員たちを圧倒し意識を奪う。
「相手を傷つけずに無力化する……大丈夫です、慣れています!」
 吉音・宮美(限界ギリギリ狐娘・g06261)が決して力任せではない歌唱に込めるのは、自らの信念と想い。
 超常の域に至った音楽の才で奏でる旋律は、しかしそれそのものに洗脳や催眠の効果はない。ただ純粋に己の技量のみで顕す特異な影響に晒された乗組員の多くは魅了され、戦意を喪失しないまでも攻撃をためらう程度には心を絡め取られる。
 非殺傷の効果を持つパラドクスだが、相手はごく普通の一般人である。長時間聴かせると相手が死に至ってしまう可能性を考慮し、未来予測でその影響を常に確認し、加減する。
 エレノラが放つ聖光に制圧され、宮美の紡ぐ韻響に惑わされた乗組員たちは、あっという間に捕縛されては比較的危険のない場所に転がされていった。
 自身もまた同様に無力化させながら艦内を進む巴には、もうひとつ目的があった。
「この時代なら情報媒体は紙のはずじゃ」
 区画を通るたびにぐるりと見回し、それらしいものがないか調べる。
 さすがにどこにでも山ほどあるといったことはなかったが、それでも指揮所と思しき場所などにはいくらか見つかった。
(「軍隊なので暗号化されているのも多いじゃろうが、普段使いする海図や日誌など多数集めればいい情報収集になるはずじゃ」)
 そう考えて、目についた紙媒体を片っ端からアイテムポケットに収納していく。
「アルタンウルクの情報もあると良いのう」
 戻ってから精査しようと期待をかけるが、パラパラと確認してみた限りでは、特に注目すべき情報は見つからない。他の艦艇も同様だろう。
「この艦はあらかた制圧しただろうか」
 眉をひそめ、それから確認するエレノラに首肯した。
「さて、では撤収じゃな」
 情報収集が主目的ではない。死傷者を出さぬよう注意しながら、武装や機器類を破壊して回る。
「ハイハイ、アレもコレもイーらネ」
 ブリッジへ至ったイカスもまた操艦に必要な機器・通信設備類を全部物理的に破壊していき、ふと拘束されたままの乗組員へと声をかけた。
 一度死ンだ身で言ウのモ何だガネ、と前置きし、
「死ヌのなンザ、立派でモ凄クもネェぜ。生きテる方ガずっト上等ヨ」
 無論、彼らとて闇雲に死ぬことをよしとはしていまい。
 しかし、死ぬことを選択肢のひとつとして認識しているのは事実だ。
「其れデも、死ンで生まレ変ワる分の悪イ賭けに賭ケたいッツーなラご自由ニ」
 ひらと手を振って、背を向けた。

 一隻、また一隻と戦闘艦艇を無力化させていき完全に沈黙させた仲間たちの無事を確かめると、宮美は歌うのをやめてそっと溜息をこぼす。
「……今更な話ですが、歌いにくい身体になってしまいましたね」
 だが、すぐにまた歌い奏でなければならない。
 異変を察知して集まってきたクロノヴェーダを視界に捉えて。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【罪縛りの鎖】LV2が発生!
【アイテムポケット】LV1が発生!
【平穏結界】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【ロストエナジー】LV1が発生!
【反撃アップ】がLV2になった!
【ダメージアップ】がLV2になった!

吉音・宮美
アドリブ連携歓迎
来ましたね、少しばかりシンパシーを感じるパラドクスを使われるようで……ならば、対バンと行きましょう!

沈黙しているとは言えまだ乗組員の方は残っていると思われるので、うっかり歌に巻き込まないように未来予測をしながら敵を戦闘艦艇から引き離すように誘導します

安全を確かめたら選択PDを発動
貴方達が魔性の歌を歌うならば、私は幸福の歌唱で返しましょう
冷たい水の中でも心の暖かさを感じられるように、相手を殺す事のない優しい歌を知れるように
これが私の歌です、さあ貴方達の歌も聴かせてください。お互い相手の歌を聴かないという選択はできないのですから一緒に歌いましょう


エレノラ・ブルーノ
アドリブ・連携歓迎

随伴艦の制圧は完了したな。
次は、魔性の歌で獲物を水死させる、名前の通りの潜水艦タイプの冥海機か。
……人の喜びたる“歌”をそのような形で用いるとは、相容れん

主への祈りをささげ、《破邪の聖光》をさらに強く引き出す。
この光はあらゆる邪悪の力を減衰させ、退ける力を秘める。魔性の歌とて同じことだ。主への祈りを胸に、魔性の歌の魅了を耐えて見せよう。そのような耳障りな歌に惑わされはしない。

後は【水中適応】を駆使して、水中にもぐりつつ、【完全視界】で敵位置を捉え、【未来予知】で動きを予測しつつ、浄化の光を限界まで込めて作った《光槍》を投擲し、ウミガメ型海戦装諸共に貫いて見せよう。


月鏡・サヨコ
冥海機が強くなるだけならまだしも、一般人を盾にされては戦闘行為自体に支障をきたしてしまう
……戦闘艦艇が機能不全に陥った今なら、憂いなく全力で戦える

【完全視界】で海中を見通した上で敵に狙いをつける
海中に潜んでいるのか、それとも水面に出ているのか?

敵を視認したなら『水偵連携砲撃』を発動
≪巡洋戦艦海戦装『黒姫』≫から放つ子機の偵察で、敵のより正確な位置を割り出そう
そして子機から投下する爆弾で牽制した後に、本命の砲撃を浴びせて撃滅する

敵の技で生成される機雷は、海戦装の機銃や≪銃剣付歩兵銃≫で撃ち抜き、接触する前に爆破処理
出来る限り自分の近くで爆発する機雷を減らす
……ああ、物騒な玉手箱を残していく亀だ


青天井・イカス
海上デ悠長に煙草ヲ一服
紫煙燻らセ、ニヤリと笑イ
っふー……
ソウ目くジラ立てナさンナっテ
手前等の相手ハ、此れカらタンと“此奴等”がスるカラよ
携帯灰皿に煙草押シ付ケながラ【Vespa】発動
火蜂のダンスを見舞っテヤるゼ

敵の機雷ヲ迎撃スるヨウにVespaを暴レさセる
爆撃の余波ハ……ま、致命傷だケ避ケて当タる分は仕方ネェだロ
痛覚ネぇシ、行動不能以外のダメージにハあンまリ頓着シねぇ
寧ろ爆発の拡大上等
爆発デ生じタ煙デ、更に蜂は集マるゼ
ほレ、踊っテる暇ガあるナら逃げロヨ
足を止メたラ、ウミガメのスープにナっちマウぞ

片付イたナラ、愈々以て本番ダ
さテ、アヴァタール級ヲ片づケて、無事撤退とイカせテもラウぜ


御木島・橘花
(アドリブ・連携は歓迎です)

一般人の無力化は終えて貰えたんですね…
有難いことです、これで冥界機に注力できますから

敵の所在を【完全視界】で見渡し、近場までは【水面走行】で駆け
目前で【水中適応】に切り替えて挑みます
寄らなくては切れませんしこちらから距離を詰めさせていただきます

魚雷は、亀の姿では少し対応が遅れそうですが
「野分」によって纏う風で接近を遅らせている間に
本体側を斬らせていただきます
悪くとも相打ち位には持ち込めるでしょうか

生憎一度は命を落としていますから、痛みくらいで怯んではあげられません
特に貴女達冥界機を相手には…


 そこここで機関停止している戦闘艦艇群は、沈まずとも動く気配が一切消えていた。
 乗組員らも、ディアボロスたちが危害を加えてこない以上、抵抗する意味がないと理解しているのだろう。拘束から解放されたとて、戦闘を続行することができなければ同じこと。
「随伴艦の制圧は完了したな」
 光の軌跡を足元になびかせ、エレノラ・ブルーノ(“光輝の乙女”・g09980)が確かめる。
「次は、魔性の歌で獲物を水死させる、名前の通りの潜水艦タイプの冥海機か。……人の喜びたる“歌”をそのような形で用いるとは、相容れん」
 古くより、歌は力持つという。だが、それを善き力とするか悪しき力とするかは、歌紡ぐものに左右されよう。
 月鏡・サヨコ(水面に揺らぐ月影・g09883)は、注意深く警戒を向けた。
 冥海機が強くなるだけならまだしも、一般人を盾にされては戦闘行為自体に支障をきたしてしまう。
「……戦闘艦艇が機能不全に陥った今なら、憂いなく全力で戦える」
 海上を警戒する仲間たちとは別に、海中を見通した上で敵に狙いをつける。
 海中に潜んでいるのか、それとも水面に出ているのか?
 初め、それは水面を奔る風に揺れ立つ白波に見えた。だがそうではないとすぐに知る。
 氷の蝶が海面低く揺れ舞っては波間に姿を消し、その周囲で不規則に立つ波の下に潜るもの。
 ぞざぞざと波を割って現れたそれは巨大なウミガメ、否、巨大なウミガメ型海戦装に乗った女。無論それがただの女でないことは百も承知だ。
 ウミガメ型海戦装の上に立ち舞い歌うその女……『ローレライサブマリナー』のすべてが姿を見せているのではなく、海中から虎視眈々と機を窺っているものもあると見て取り、サヨコは自身の海戦装、「巡洋戦艦海戦装『黒姫』」から水上偵察機のミニチュアのような子機を射出する。
 舞いながらばらまかれる卵型機雷が、子機から投下される爆弾により爆破し誘爆を引き起こすなか、爆破音に消されることなく美しい音色が戦場へと広がっていく。
「来ましたね、少しばかりシンパシーを感じるパラドクスを使われるようで……ならば、対バンと行きましょう!」
 挑発めいた言葉とともに、吉音・宮美(限界ギリギリ狐娘・g06261)が海上を駆けた。
 沈黙しているとは言え、戦闘艦艇にまだ乗組員が残っている。敵の、あるいは自身の歌に巻き込まないために、クロノヴェーダを戦闘艦艇から引き離すよう誘導する彼女を、小さな水上偵察機が偵察と爆撃とで支援する。
 美しい顔を歪めて睨みつけ、海上のローレライサブマリナーが追跡しながら機雷を投擲するも、ディアボロスに届くよりも前に、爆撃により爆発して水柱が幾筋も海に刺さる。
 海上で悠長に煙草を一服しながら、青天井・イカス(このうえなく・イカス・g02133)が紫煙を燻らせ、ニヤリと笑った。
「っふー……ソウ目くジラ立てナさンナっテ。手前等の相手ハ、此れカらタンと“此奴等”がスるカラよ」
 携帯灰皿に煙草を押し付けると同時に、どこからともなく現れた火の蜂が敵へと襲いかかった。
 風斬り音を立てて飛来する火の蜂を前にしたローレライサブマリナーは、女らしからぬ叫声を上げて機雷で撃ち払おうとするが、狙い定まらず逆に機雷を爆発されてしまう。
 そうしていっそうに煙が広がれば、火の蜂の攻勢はいっそうに増し、攻撃は機雷のみならずその投擲者へも及ぶ。
 必然、爆撃の余波を受けることになるが、イカスは行動不能になるような致命傷以外にはあまり頓着せず、寧ろ爆発の拡大上等とばかりにクロノヴェーダを追い立てる。
「爆発デ生じタ煙デ、更に蜂は集マるゼ。ほレ、踊っテる暇ガあるナら逃げロヨ。足を止メたラ、ウミガメのスープにナっちマウぞ」
 火の蜂に包まれたローレライサブマリナーの、追い払うこともできずにのたうちまわりウミガメ型海戦装から落ちる様を見て、口の端を歪めた。
 海面が激しく乱れ爆発音と飛沫立つ音にまぎれて、美しい旋律がディアボロスたちの耳を打つ。
 水中から届く、蠱惑的で魅力的で深々と謡いあげられるその音色は、決して大音声でも攻撃的でもない。だというのにはっきりと聞こえ、それを意識してしまえば、それだけを聴こうと心が絡め取られそうになり……。
「貴方達が魔性の歌を歌うならば、私は幸福の歌唱で返しましょう」
 クロノヴェーダの魅了を振り払って、宮美が水面を踏みしめて心を込めた歌を歌い上げる。それは決して技巧を弄するものではなく、人々の幸福を願った穏やかで愛しい歌。
 冷たい水の中でも心の暖かさを感じられるように、相手を殺す事のない優しい歌を知れるように。
 ひとの姿をしていようとも、クロノヴェーダにそのような心が、あるいは記憶があるかは分からない。だが、知らないのなら宮美の知るそれを与えよう。
 せめて心だけでも、満たされるように。
「これが私の歌です、さあ貴方達の歌も聴かせてください。お互い相手の歌を聴かないという選択はできないのですから一緒に歌いましょう」
 宮美の言葉に、果たしてローレライサブマリナーの魔性の歌は、絶えることはなくとも揺らぎ、その効力が弱まる。願いの歌に抗い、より強い歌でディアボロスを引きずりこもうとするものたちの視界を、陽射しより強く灼く輝きがあった。
 主への祈りをささげるエレノラがさらに強く引き出した破邪の聖光は、あらゆる邪悪の力を減衰させ、退ける力を秘める。魔性の歌とて同じこと。
「主への祈りを胸に、魔性の歌の魅了を耐えて見せよう。そのような耳障りな歌に惑わされはしない」
 強く、高く。籠絡し諸共水死させんとする魔性の歌が響けども、揺るぎなき祈りの前には雑音にもならぬ。
 水中にもぐると、狙いを定められぬよう不規則に移動しながら魅了の歌を歌い続ける敵を、視界に捉えた。
 歌いながら逃げるように身を躍らせる敵の動きを予測しつつ、エレノラは浄化の光を限界まで込めて光槍を作り出すと、狙い過たず投擲する。
 海のなかにあって輝きを微塵も失わない光槍は、ウミガメ型海戦装諸共ローレライサブマリナーを貫き、海深くその歌声を沈めていった。

 戦闘により生じた波を受けぐらゆらと揺れる戦闘艦艇が、しかし一切何もしてこず逃げようともしないのを見てとり、御木島・橘花(弔花・g09905)はそっと溜息をついた。
 何もしないのは、武装も機関も破壊されているからだろう。そう判断して。
「一般人の無力化は終えて貰えたんですね……有難いことです、これで冥界機に注力できますから」
 敵の所在を見渡して、彼我の距離を確かめながら水面を蹴り出した。
 こちらへ迫ろうと疾駆するディアボロスを狙って、ローレライサブマリナーは小さなウミガメの子亀を放つ。
 子亀? 違う、それは魚雷だ。空中を飛ぶだけでなく、水面下のすぐ浅いところからも不意打とうと狙っている。それと認めた橘花は、敵の目前で水中適応を行ってパラドクスを役し、暴風を身に纏うと駆ける速さをなお高めた。
 吹き荒れる風の範囲は狭く、敵に手傷を負わせることはないが、その勢いで近づけるのを遅らせることはできる。
 風に煽られ子亀魚雷が一瞬速度を落とす間に、橘花がローレライサブマリナーのすぐそばまで接近し、やはり暴風に阻まれ攻防どちらも取れぬ隙を突いて斬撃を放った。
 続けざまに子亀魚雷を投擲しようとしていた一体が、もろに刃を受けて痛鳴を上げる。だが、一手遅らせたとて、敵の攻撃は止まず。
 渾身の力で繰り出した反撃に橘花もまた傷を負うが、深手というほどではない。
「生憎一度は命を落としていますから、痛みくらいで怯んではあげられません」
 強く踏み込み、得物を素早く振り抜く。
「特に貴女達冥界機を相手には……」
 ぞ、んっ。
 子亀魚雷ごとローレライサブマリナーを斬り払う。
 爆発による爆風が幾重にも重なり衝撃波となって周囲を薙ぎ払うが、纏う暴風によって遠ざけられた。
「橘花さん!」
 注意を促す声に素早く周囲を警戒すれば、波濤のごとき勢いで橘花へ向かう子亀魚雷の群れ。暴風で遅らせたとて、被害は免れまい。
 襲い来るであろうダメージを予想して唇を引き結んだその時、サヨコの海戦装が轟音を吐いた。
 立ち続けに爆炎と爆風が迸り、それに巻き込まれたローレライサブマリナーの動きが鈍ったところへ、イカスの火の蜂が群れをなして飛びかかり、エレノラの放った光槍に貫かれ海へと沈んでいく。
「……ああ、物騒な玉手箱を残していく亀だ」
 サヨコの嘆息に、橘花はふっと口元を緩めて礼を告げた。
「残る敵は……」
 宮美が海上と海中、両方をよくよく注視するが、卵型機雷も子亀魚雷も見当たらず、魔性の歌も聞こえなくなっていた。
「片付イたナラ、愈々以て本番ダ」
 煙草をくわえて笑うイカスの、その瞳は笑っていない。
「さテ、アヴァタール級ヲ片づケて、無事撤退とイカせテもラウぜ」
 氷の蝶が、ディアボロスたちを誘うように、海面近くを舞っている。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【口福の伝道者】LV1が発生!
【平穏結界】がLV2になった!
【フライトドローン】LV1が発生!
【避難勧告】LV1が発生!
【防衛ライン】LV1が発生!
効果2【凌駕率アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV3になった!
【反撃アップ】がLV3になった!
【アクティベイト】LV1が発生!
【能力値アップ】がLV2になった!

御木島・橘花
(アドリブ・連携歓迎)

残るは一つ。ですが、ここからと考えておくのが吉でしょうか…

部下を囮に仕掛けてくる気配も無く待ち構えているのですから
少なくとも沈んだアレらを捨てても勝算がある者と見ておくべきです

【水面走行】は継続して使い、納刀したまま接近します
所持パラドクス的に近づくこと自体は容易な敵かもしれませんが
それ故に技術差が直結してやり難い気もしますね

朝凪を使い吹雪の影響を少しでも相殺しながら
【未来予測】で見る一瞬先の光景だけに意識を集中します
元より力量の差がありますから致命傷さえ避けられば儲けもの
返す刀で一撃入れさせて貰います

良い戦い方とは言えないですが、引くわけにもゆきません!


青天井・イカス
攻メは慎重に
ハボクックの攻撃パターンを確認シながラ

ハハん、ウラの取リ合イで仮にモ諜報員ヤってル俺が、ンなド目立つ武装引っ提ゲてる旗艦サマに負ケる訳にゃイかねェだロ
ッつー訳デ、【アサシネイトキリング】で死角カラの強襲勝負ニ出るゼ

敵からの攻撃は【完全視界】で目暗まシを退ケる
騒音と無音ハ中々手強イ
だガ、来ルと分かッテいれバ方角は絞レる
なラ、致命傷は避ケらレらァナ
手前にゃ「連れ」ガいるシな
水面に映ル氷の蝶の煌キをヒントに強襲の方向ヲ察知
直後即座ニ反撃に移る

今度はコっチの手番ダ
喰ラってクれヤ
気配ヲ断ち、他復讐者トの連携デ背後を取ッテかラの、斬鉄剣【火天】の一閃
狙っちャイねェが氷に火たァ出来過ぎカ
アバヨ


逆叉・オルカ
残る敵は……ハボクック、か。
氷山空母(元ネタ)は構想で終わった船のはず、なんだがな。まさか冥海機で名乗る者がいたとは……油断できない相手だな。
でも。
舞浜の敵を一体でも多く倒すことが出来れば、その分京都を護る事につながるはずだ。手は抜かず、確実に倒させてもらう!

仲間と連携し敵を追い詰めよう。
【水上走行】で水上から敵を狙う。
パラドクスの銃弾【氷冥弾】で敵を撃つよ。
海水や氷の剣を貫通して狙えないかやってみよう。
必要あれば水中適応で水中戦も視野に。
逃亡はさせない。ーー逃さない、絶対に!

反撃には防御ガジェットで水の壁を作り受け流すことで軽減をはかる。

強い敵でも立ち向かうよ。
人命がかかっているからね。


吉音・宮美
アドリブ連携歓迎
そのグローブ飛行機乗りがつけるやつですよね、知ってますよ同じ物を持ってますから
剣の技も昔見せてもらった覚えがあります…お爺ちゃんに
でもその姿どう見てもお婆ちゃんの若い頃なんですよねえ!お前どっちに寄生した!?

気になることはありますが今は撃退に専念
選択PDを発動したら相手から離れるように後方へ全力疾走
逃げ切れることはできなくとも少しでも長くこちらのPDが影響を与えられるよう時間を稼ぎましょう

動きを鈍らせていれば味方が攻撃しやすくなるはず…また答えてくれるかはわかりませんが歌で一つ問いましょう
その剣は貴方にとっての信念ですか?

そうだと答えたのなら、私の知る人とは少し違うみたいですね


エレノラ・ブルーノ
残すところはハボクックのみか。
氷を操るが……本命はその剣技か。
剛柔二つの剣を合わせた魔剣、恐ろしいものだが……こんなところで負けていられないからな。

聖歌を捧げ、主より賜りし力を限界まで引き出し、この身そのものを浄化の聖光と化す。同時に、自身の周囲を守るように『守護の十光剣』を展開。十光剣には私の死角をカバーさせる。
吹雪でもってハボクックの姿は見えず、放たれる斬撃は必殺だとしても、まだそれは未完。近接から斬撃までの狭間に隙がある。
狙うは後の先だ。相手の斬撃に対して十光剣を差し込み、わずかに斬撃を遅らせ、そうして広げた隙に、光の速さでもって応じ、両手の双光剣の斬撃を叩き込む。


月鏡・サヨコ
……文字通りの「抜けば玉散る氷の刃」か
海軍抜刀術を修めたからこそ、敵の力量が高いことが分かる
それでも……兵士として、退くわけにはいかない

【水面走行】で敵に接近していく
水上を蛇行することで狙いを定めさせないよう心掛ける
そしてある程度近づいたところで【フライトドローン】を低空に召喚
ジャンプで乗り継いで足場とし、敵の頭上を取って斬りかかろう

──『月鏡流抜刀術・迅雷風烈』
空中で抜刀し、着地を待たずして切り裂く居合斬撃
電磁加速によって踏み込みができずとも神速の抜刀を実現し、一息に両断を狙う
これは試合じゃない……だから、手段は択ばない

反撃は≪対艦軍刀『銀鉤』≫の刃での受け流しを試みる
急所への狙いを逸らそう


瀧夜盛・五月姫
や、クロノヴェーダ。きたよ。
奈良と京都は、姫たちが、肉を挽き、骨を砕いて取り戻した、土地、だからね。
絶対に思い通り、させない、よ。

剣技を扱うなら、剣技で応えるのが、一番
“逆説連鎖戦”で、限りなく、無意味とはいえ、距離とは時差
刹那を死合う、こと剣客にとって、却って思考の時間を、与えかねない
ならば……姫は、踏み込む、よ

回避なんて必要、ない
破壊不能な“クロノ・オブジェクト”同士の、撃ち合い
先に当てた方が、相手にダメージ、負わせられる。それだけのこと

――ただ現に 漂ひ給ふは 姫の末つ方

至らずの刃と至れずの刃
いずれにせよ。真髄を目にする、そんな未来はなかった。そういうこと、だよ。クロノヴェーダ


 爆風と暴風の生んだ波が凪いでいく。
 ひたりと水面に足をつけ、御木島・橘花(弔花・g09905)は息を整え次の戦いに備える。
「残るは一つ。ですが、ここからと考えておくのが吉でしょうか……」
「残すところはハボクックのみか」
 その一つの名を口にして、エレノラ・ブルーノ(“光輝の乙女”・g09980)が首肯した。
「氷を操るが……本命はその剣技か。剛柔二つの剣を合わせた魔剣、恐ろしいものだが……こんなところで負けていられないからな」
「部下を囮に仕掛けてくる気配も無く待ち構えているのですから、少なくとも沈んだアレらを捨てても勝算がある者と見ておくべきです」
 本来であれば、小手先の細工など不要なのだろう。それほどに卓越した剣技の持ち主なのだ。
 不意に。
 冷風が海面を撫でるとともに、音もなく「それ」は現れた。
 否、どこかにはいたに違いない。ただ静かに気配を消して、こちらを探っていたのだろう。
 氷のように凍てついた、美しい女だった。紅白の着艦標識に縁取られた飛行甲板の鞘に氷の刀を収め、凛と胸を張り背筋を伸ばして立ち尽くしている。
 性格なのかあるいは戦場に立つがゆえか、鋼厳の表情を一切崩さずディアボロスたちを真正面に迎えて。
 その身にまとう冷気と佩いた氷の刀に、その冥海機の正体を探り、逆叉・オルカ(オルキヌスの語り部・g00294)が呻いた。
「残る敵は……ハボクック、か」
 巨大な氷山そのものを航空母艦とし洋上基地とする、突拍子もなく途方もない軍艦。
 海上での航空機運用の模索に明け暮れていた当時に発案された計画は、実現し、運用に成功していれば、革命的な存在となったことだろう。
 だが、現実にはあまりにも途方に暮れる存在でしかなかった。
「氷山空母は構想で終わった船のはず、なんだがな。まさか冥海機で名乗る者がいたとは……油断できない相手だな」
 もちろん、同じ名前であるからといって、その名の由来そのものと同じであるわけではない。まして冥海機、クロノヴェーダである。
 でも。
「舞鶴の敵を一体でも多く倒すことが出来れば、その分京都を護る事につながるはずだ。手は抜かず、確実に倒させてもらう!」
 打倒の宣言を受けたハボクックには、やはり動じる素振りもない。静かに氷の刀を構えるその足元で冷気がおこり、パキパキと音が立った。
 さやか立つ波が凍てついた刀身へ映り込む様に、月鏡・サヨコ(水面に揺らぐ月影・g09883)は自身の海戦装と得物を即座に揮えるよう構える。
(「……文字通りの「抜けば玉散る氷の刃」か」)
 海軍抜刀術を修めたからこそ、敵の力量が高いことが分かる。
 それでも……兵士として、退くわけにはいかない。
 サヨコの覚悟を後押しするかに、エレノラの歌声が響いた。
 聖歌とともに捧げられる揺るがない祈りは力となり、周囲に展開された十二本の光の剣が輝きを弥増す。剣という害意を表す形であるのに、それは聖凛であった。
 殺気にも似てヒリとした刀気を、青天井・イカス(このうえなく・イカス・g02133)の笑声が割る。
「ハハん、ウラの取リ合イで仮にモ諜報員ヤってル俺が、ンなド目立つ武装引っ提ゲてる旗艦サマに負ケる訳にゃイかねェだロ」
 挑発めいた言葉を、不意に細雪が絡めとった。季節外れの風雪が海上に吹き、ハボクックの姿を霞ませていく。
 気配すら曖昧にしていく冷嵐に紛れ、小さく跳ねる氷の蝶に刹那惑わされそうになりながら、ディアボロスたちは意識を研ぎ澄ませる。
 操者の意志と動きに合わせて吹きすさぶ吹雪のなかで起つ、敵の目を引き身を竦ませる騒音の歩法と死角に潜る無音の歩法に、その正確な位置を迷わされながら。
 ただ強い意志をもって、瀧夜盛・五月姫(失つし世《うつしよ》の滝夜叉姫・g00544)が水面を駆け抜け、ためらわず攻撃を放つ。クロノヴェーダは、ひと薙ぎで攻撃を受け止めると、振り払うように押しやった。
「や、クロノヴェーダ。きたよ」
 ハボクックへ、氷の欠片を払って告げる。
「奈良と京都は、姫たちが、肉を挽き、骨を砕いて取り戻した、土地、だからね」
 絶対に思い通り、させない、よ。
 薄い表情に堅い決意を顕す少女を一瞥し、ハボクックは次の一手のために刀を持ち直す。
 軍刀としては定寸を超えた刀を持つ手に着けた航空手袋を見て、吉音・宮美(限界ギリギリ狐娘・g06261)は軋むような声をこぼした。
「そのグローブ飛行機乗りがつけるやつですよね、知ってますよ同じ物を持ってますから」
 それは、ただ記憶に刻まれているというだけでなく。
「剣の技も昔見せてもらった覚えがあります……お爺ちゃんに」
 それは、ただ遥けき日の思い出ということではなく。
 備え持つのは、彼女の知る姿とは似ても似つかず、しかし確かに彼女が知る姿のクロノヴェーダ。
「でもその姿どう見てもお婆ちゃんの若い頃なんですよねえ! お前どっちに寄生した!?」
 鋭い激昂を向けられた冥海機は、冷徹な視線を向ける。それに応える義理はない。あるとしても、答える理由がない。
 機会があるとすれば、ハボクックが敬意を表すに相応しくあるならば、だろうか。
 焦燥を破ったのは、地を……いや、水面を蹴る音。
 納刀したままの橘花がクロノヴェーダ目指して疾駆し、それを支援してオルカの構える拳銃型ガジェットから氷冥弾が放たれた。弾丸は氷の蝶舞う吹雪に遮られるが、わずかに乱されその向こうがかすかに透けて見える。
 立ち向かっていく仲間たちの姿に、激昂に乱されていた宮美の心がすっと冴えていった。
 気になることはあるが、今は撃退に専念しなければ。
 それに、このまま問い続けたところで答えを得られるはずもない。何も、知らずに終わってしまう。
 かの敵の武器が凍気と刀であるなら、彼女の武器は歌だ。
 心と強い決意を込めた歌唱をもって奏でるのは、心を捕らえる歌。聞くふりなどではかわすことができず、抗えば抗うほどにその束縛を強める。
 相手から離れるように後方へ下がり、代わりに仲間たちが前へ出てクロノヴェーダへと向かっていく。
「所持パラドクス的に近づくこと自体は容易な敵かもしれませんが、それ故に技術差が直結してやり難い気もしますね」
 橘花がそう口にした次の瞬間、吹雪に全身を煽られた。
 くっと唇を引いて、極限の精神統一を果たし身に纏う風を愛刀「橘花」に宿したと同時に、吹雪を割いて氷の刃が橘花を狙う。
 刀を狙って撃ち込まれた氷冥弾を弾いてなお勢いを失わぬ斬撃をかろうじてかわすも、まったくの無傷ではいられない。傷を負おうとも致命傷を受けないよう注意を払いながら、居合の構えを取った。
 素早く抜き放った一閃の居合斬りにて風を解き放てば、吹雪の影響を少しでも相殺することがかなう。重ねて、未来予測で見る一瞬先の光景だけに意識を集中する。
 同時に、五月姫が跳躍しハボクックへと接近していく。
「剣技を扱うなら、剣技で応えるのが、一番」
 “逆説連鎖戦”で、限りなく無意味とはいえ、距離とは時差。刹那を死合う、こと剣客にとって、却って思考の時間を与えかねない。
 あるいは、その刹那こそに道があるか。
「ならば……姫は、踏み込む、よ」
 頬をかすめた氷の蝶が、夜叉の姫の頬に朱を彩る。それは本命ではない。
 ハボクックは獲物を捉えて舌なめずりすらすることなく、氷の刀をづらと振り構えていた。
 回避なんて必要、ない。
 破壊不能な“クロノ・オブジェクト”同士の、撃ち合い。
 先に当てた方が、相手にダメージを負わせられる。それだけのこと。
 当てられれば。
 先に素早く距離を詰め一閃を放ったのは、クロノヴェーダだった。
 ハボクックの繰り出した全質量を載せた神速の抜き打ちは、回避を考慮しない五月姫をまっすぐに捉える。氷の刃がその身に触れたか否かの一瞬、水面を跳ねて弾丸がハボクックへと迫った。
 すと避けたその不意、意識の向いていなかった方向からの一撃に海戦装ごと断ち斬られる。
 不意討ちに瞠目しそちらを向いたハボクックの視界に入ったのは、死角を狙い至近にまで近づいていたイカスの姿。
「来ルと分かッテいれバ方角は絞レる。なラ、致命傷は避ケらレらァナ」
 手前にゃ「連れ」ガいるシな。
 笑うイカスの色眼鏡に、青褪めた蝶が映り込む。
 これを囮やブラフに使うほど、狡知に長けてはいないようだった。あるいは、それは自身の道義に反していたか。
「逃亡はさせない。ーー逃さない、絶対に!」
 咆哮し、オルカが叩き込む弾丸は、やはり吹雪に防がれるがすべてではない。
 召喚したフライトドローンをジャンプで乗り継いで足場とし、サヨコは敵の頭上を取って斬りかかる。
 頭上からの攻撃であっても、ハボクックは冷気をもって動きを阻害し、その斬撃を防ごうとする。だが、ディアボロスからの攻撃は、ただの一手ではなかった。
 ──『月鏡流抜刀術・迅雷風烈』。
「これは試合じゃない……だから、手段は択ばない」
 空中で抜刀し、着地を待たずして切り裂く居合斬撃は、電磁加速によって神速の抜刀を実現する。まともに視認することが困難なほどの速さにより威力を増す一撃で一息に両断を狙う。
 激しい斬撃を目の当たりにして、ふ、と息を吐き、橘花は愛刀を握りしめる。
 技量で言えば、確かに至ることは難しい。だが、至らぬからとて引くことが得策であるとは限らない。
 彼女もまた、軍人の子なのだから。
「良い戦い方とは言えないですが、引くわけにもゆきません!」
 一瞬。
 彼我の間に無が生まれた。
 ハボクックの手元で氷の刀が閃き、橘花へと切っ先が向けられる。
 しかし、その氷刃は肉を断つに至らず。エレノラが放った輝く十光剣に阻まれ、わずかに遅れた。そうして広げた隙を突くために、光の速度で駆け、両手に携えた双光剣の斬撃を叩き込む。
 ディアボロスからの攻撃を防ぐにも、やはり十光剣が邪魔をする。
 薙ぎ払おうと刀を構えたその時、閃いたのは青白い刃先。
「今度はコっチの手番ダ、喰ラってクれヤ」
 斬鉄剣の一閃が、クロノヴェーダを斬り断った。
 なお攻撃が向けられようとするなかで、宮美はある疑問を向けた。
(「答えてくれるかはわかりませんが歌で一つ問いましょう」)
 彼女の想像どおりだったとして、その記憶や記録、感情を継承しているかも不明だ。
 それでも宮美は、問わなければならなかった。
「その剣は貴方にとっての信念ですか?」
 問いに、ハボクックはかすか目をすがめた。唇が刻んだ言葉は、この冥海機が確かに彼女の知る相手であったなら聞くことのないもの。
 答えを聞いた宮美は、私の知る人とは少し違うみたいですね、と応えるに留める。
 そして、
「――ただ現に 漂ひ給ふは 姫の末つ方」
 五月姫の一撃が、水面ごと討った。
 もはや人影なく波打つ海面のその奥へ視線を落とし、
「狙っちャイねェが氷に火たァ出来過ぎカ」
 イカスはアバヨと告げる。
 至らずの刃と至れずの刃。
「いずれにせよ。真髄を目にする、そんな未来はなかった。そういうこと、だよ。クロノヴェーダ」
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【水中適応】がLV2になった!
【モブオーラ】LV1が発生!
【託されし願い】LV1が発生!
【未来予測】がLV2になった!
【口福の伝道者】がLV2になった!
【一刀両断】LV1が発生!
【過去視の道案内】LV1が発生!
効果2【フィニッシュ】がLV3(最大)になった!
【ダメージアップ】がLV6になった!
【凌駕率アップ】がLV2になった!
【反撃アップ】がLV4になった!

最終結果:成功

完成日2023年08月07日

舞鶴鎮守府沖海戦

 攻略旅団の提案により、奪還した京都に隣接する、冥海機ヤ・ウマトの拠点『舞鶴』に攻撃を仕掛けます。
 舞鶴からは迎撃の艦隊が出撃するので、舞鶴近海での海戦に発展するでしょう。
 《七曜の戦》までに、海戦に勝利した上で舞鶴を攻略するのは時間的に困難ですが、舞鶴の戦力を低下させれば《七曜の戦》における、京都・奈良方面の危険を減らすことが出来る筈です。


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#冥海機ヤ・ウマト
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#舞鶴


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選択肢『ヤ・ウマト海戦準備』のルール

 冥海機ヤ・ウマトで行われる海戦に備えた準備を行います。
【水中適応】や【水面走行】といったパラドクス効果を準備しつつ、海上戦闘の為のウォーミングアップを行いましょう。
 冥海機は、海上での戦いのプロフェッショナルなので、事前の準備は重要かもしれません。
 詳しくは、オープニングやリプレイを確認してください。


 オープニングやマスターよりに書かれた内容を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【🔑】この選択肢の🔵が👑に達しない限り、マスターは他の選択肢のリプレイを執筆できない。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢『戦闘艦艇の無力化』のルール

 クロノヴェーダである冥海機に随伴する、主に零式英霊機達が操艦する戦闘艦艇の無力化を行います。
 戦闘艦艇は、第二次世界大戦時の、駆逐艦や巡洋艦、潜水艦などで構成されており、一部、戦艦や空母も見られますが、空母にも戦闘機が搭載されていない為、航空戦力は存在しません。
 戦闘が開始されると、冥海機を砲撃などで援護してきます。
 勿論、戦闘艦艇の砲撃は、パラドクスによる攻撃ではありませんので、一般法則破壊によって、ディアボロスにダメージを与えることは出来ませんし、反撃で即破壊できます。
 が、冥海機は、この援護砲撃を利用した戦闘戦術に長けている為、援護攻撃がある間は、冥海機たちが有利に戦闘を行う事が出来るようです(種族的にそういう特殊能力を持つようです)。

 砲撃に対する反撃を行えば、戦闘艦艇を撃沈できますが、そうした場合、零式英霊機や人間の乗員達から死者が発生します。可能ならば、撃沈せずに無力化させてください。

※撃沈しない理由
 海戦で死亡した人間の一部は、英霊機の素体に宿り、新たな英霊機として生まれ変わります。
 更に、撃沈された艦艇と海戦で戦死した英霊機から、新たな冥海機が生まれる可能性もある為、敵の戦力増強につながってしまいます。


 オープニングやマスターよりに書かれた内容を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『この選択肢の🔵が👑に達しない限り、👿のリプレイでは大成功🔵🔵🔵🔵以上が発生しない。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👾護衛するトループス級『ローレライサブマリナー』のルール

 事件の首魁であるクロノヴェーダ(👿)を護衛するトループス級クロノヴェーダ(👾)と戦闘を行います。
 👾を撃破する前に👿と戦闘を行う場合は、👾が護衛指揮官を支援してくるので、対策を考える必要があるでしょう。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「沢山」出現します(現れる敵の数は、オープニングの情報やリプレイの記述で提示されます)。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『この選択肢の🔵が👑に達すると、この敵集団を倒す。完結までにクリアしていない場合、この敵集団は撤退する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👿アヴァタール級との決戦『氷斬艦ハボクック』のルール

 事件の首魁である、アヴァタール級クロノヴェーダ(👿)と戦います。
 👿を撃破する事で、この事件を成功で完結させ、クロノヴェーダの作戦を阻止する事が可能です。
 敵指揮官を撃破した時点で、撃破していないクロノヴェーダは撤退してしまいます。
 また、救出対象などが設定されている場合も、シナリオ成功時までに救出している必要があるので、注意が必要です。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「1体」出現します。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【完結条件】この選択肢の🔵が👑に達すると、敵を倒し、シナリオは成功で完結する。ただし、この選択肢の🔴が🔵より先に👑に達すると、シナリオは失敗で完結する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※このボスの宿敵主は「吉音・宮美」です。
※クロノヴェーダには、同じ外見を持つ複数の個体が存在しますが、それぞれ別々のクロノヴェーダで、他の個体の記憶などは持っておらず、個体ごとに性格なども異なっています。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。