リプレイ
白尾・真狐
やーやーメタルクルーズちゃん、君何処にでもいるねぇ
ここって君たちのディビジョンなんでしょ?なんで助けてあげないのさー
なんて話しかけながら水中から島の方へ行こうとするね!
そしたら相手も止めに来るだろうから
【フォックスシール・ナインテイル】で生成した魔力尾で捕まえちゃって
動きを止めたところを軽量型マシンガンでバババーッて倒しちゃうよ!
仲間との連携やアドリブも歓迎だよ!
白石・明日香
まあ、あれだよね。薩摩は結局蛮族だということで・・・
【水中適応】を使って泳げるようにして残像で攪乱しながらダッシュで接近。
あ、【水上走行】も使えるのなら遠慮なく使うよ?
怪音波ははなるべく聞かないようにして早業呪詛、捨て身の一撃で纏めて吹き飛ばしてあげる!
後は防衛戦に穴が出来たらさっさと突破して沖縄に上陸するよ。
平良・明
※連携、アドリブ歓迎
シマヅと言うとあのシマヅですか
いや、どのシマヅかはよく知らないのですが
とりあえず、海から島へ向かう必要がありますね
【水中適応】で身動きが取りやすいようにしておきましょう
水中を進んで敵の防衛ラインを突破していきます
メタルクルーズへの攻撃には「轟火榴弾」を使います
砲塔等は持ち合わせていないので装備のディガーパックで代用
アームで榴弾を投擲して爆炎に散らしていきましょう
これが機械化帝国式の海戦です
ちなみに機械化帝国の事もよくわかっていないので冗談です
全滅させれれば一番ですが、上陸が最優先なので、隙を突いて突破していきます
杏・紅花
領土守れないなら、手ぇだすなよなあ〜っ
あたしたちは奪還したら守れるもん
オキナワ奪還のためにがんばるぞおっ
怖くて海から出てこれない敵なんか目じゃないからな〜っ
仲間の発生させてくれた効果、ありがたく使わせてもらいたいなあ
海の中から【光学迷彩】も活用して不意打ちで襲いかかる
敵の銃撃は「綾の綻」で身代わりを発生させて受けながら接近
ばんばん煩い銃砲、鉤爪でざっくり切り離しちゃえ
ほんとに守りたいものなら、そのからだぜんぶで守りにきてみなよ
あたしも負けないけどねえっ!
アドリブ、連携歓迎っ
峰谷・恵
「…沖縄内陸部を天正大戦国と繋げさせて迎撃体制整えたところに天魔武者を引き込もうとしてるとか?」
可能な限り連携を取る。アドリブOK。
水面走行を発動、敵集団へ接近し、味方がパラドクスで攻撃するのに合わせてパラドクスで敵を攻撃、狙う相手も合わせて初手で可能な限り数を減らす。
敵の反撃は横跳びに回避、避けきれないものはLUSTオーラシールドで防ぐ。
その後はダメージを負っている敵からパラドクスで攻撃し敵の数を減らしていく。
「単に天正大戦国と密約結んで沖縄本島内陸を使わせる代わりに見返りもらってるかもしれないけど、どのみちトループス級は詳しいこと知らないだろうね」
真紅堂・乎乎那
アドリブ連携歓迎にて。
水中適応でフツーに泳いで行くよ。
紅のドレスで。いや、水着になるのは余り好きではないのだよね。
文化の違いというやつさ。……ってどうでもいいね。
フン……これが冥海機か。初めて見るよ。
おもむろに黒炎弾をぶっ放す。
数を減らす事を重視。弱っている敵から攻撃させて貰う!
敵の攻撃は魔術長剣ハートブレイカーでガードし
致命傷は避けるように努力。
月見里・千隼
※連携、アドリブ歓迎
全く…天正大戦国でも薩摩と島津家が蛮族なのは変わりないな
どちらも沖縄本島での戦いに由来のある者同士か
しかし何故、冥海機は沖縄本島で人々を圧政する天魔武者を放置してるんだ?
【水中適応】を借りていざ水中戦へ
向こうは海での戦いに長けているので油断せず慎重に
【通信障害】で敵の通信機器を使いものにさせないようにして
少しでも連携を崩せればいいのだが
『寝覚月』で鋸部分が回転鋸になってる雷のチェーンソーノコギリザメを召喚
囮役のサメで陽動し敵の注目を向けて
その隙に攻撃役のサメで死角から敵に襲撃して噛み付きと切り裂きで確実に討伐しながらも
この防衛線を突破して速やかに沖縄本島へ上陸するぞ!
宝心・ライラ
アドリブ連携歓迎
不幸な涙が落ちるところ、笑顔の使徒あり!
宝心・ライラがその涙を枯らしてあげるわ♪
なんて名乗りを考えつつ、まずは防衛ラインをバビュンと突破しちゃいましょう!
戦うときは【水中適応】か【水面走行】をお借りするわ
「一輪車芸は私も得意よ。なんだかシンパシー♪だったらジャグリングはどうかしら!」
絵筆で空間に描いた記号を実体化させて一斉発射
私からのトスに応えてバトンを投げ返してくれる骨のある子はいるかしら?
ほらほら、キャッチしないとそのまま撃ち落とされちゃうわよー!
弾幕を掻い潜って反撃してきたらオーキードーキーの刃の車輪で防御するわ
一輪車は得意だっていったでしょ!
「シマヅと言うとあのシマヅですか」
パラドクストレインを降りた平良・明(嶺渡・g03461)は時先案内人が口にした単語を反芻しつつ波の音を聞いていた。
「全く……天正大戦国でも薩摩と島津家が蛮族なのは変わりないな」
「いや、どのシマヅかはよく知らないのですが」
自身の呟きを拾ったのか、表情も乏しく仏頂面ながらも言葉の内容の方で呆れを滲ませる月見里・千隼(硝煙と魔弾の騎手/現代ラストジョッキー・g03438)に明はゆるり頭を振って。
「まあ、あれだよね。薩摩は結局蛮族だということで……」
「どちらも沖縄本島での戦いに由来のある者同士か。しかし何故、冥海機は沖縄本島で人々を圧政する天魔武者を放置してるんだ?」
「……沖縄内陸部を天正大戦国と繋げさせて迎撃体制整えたところに天魔武者を引き込もうとしてるとか?」
白石・明日香(体亡き者・g02194)が結論を出そうとする一方で千隼が仏頂面のまま疑問に首を傾げると周囲の波を静かにさせた峰谷・恵(フェロモン強化実験体サキュバス・g01103)が推論を口にするも、それを肯定するにも否定するにも情報が少なすぎた。
「とりあえず、海から島へ向かう必要がありますね」
「そうだね」
真相はどうあれ、ディアボロスたちがパラドクストレインへ乗車して赴いた理由は、沖縄の一般人の救出。明の言に凪いだ海面を進みながら明日香は頷き、ディアボロスたちは海上あるいは海中を沖縄本島に向けて進む。その中には紅のドレス姿の真紅堂・乎乎那(埋火の魔創剣士・g02399)も居て。
「いや、水着になるのは余り好きではないのだよね。文化の違いというやつさ」
何故ドレスなのかを問われたなら、たぶん乎乎那はそんな風に答えたのではないだろうか。
(泳ぐこともなく海面を走れるなら前提も変わって……ってどうでもいいね)
味方のおかげで選択肢が増えたのは喜ばしく。
「単に天正大戦国と密約結んで沖縄本島内陸を使わせる代わりに見返りもらってるかもしれないけど、どのみちトループス級は詳しいこと知らないだろうね」
ポツリ漏れた恵の推測の続きが幾人かの耳に届いたのは、変わらず海面が凪いでいるのも理由の一つかもしれない。海中あるいは海上、いずれにしても行軍は順調で。
「『不幸な涙が落ちるところ、笑顔の使徒あり! 宝心・ライラがその涙を枯らしてあげるわ♪』……うん、いいんじゃないかしら」
宝心・ライラ(ミス・ハッピーエンド・g01071)に至っては敵と遭遇した時の名乗りを考えつつ進むぐらいのフリーダムさを発揮するほどだった。
「前方、『居る』よ」
だからこそ、と言うべきか。沖縄本島に向け進むディアボロスたちがそれらを見つけるまでに想定ほど時間を要さなかった。
「フン……あれが冥海機か。初めて見るよ」
機械パーツから女性の上半身を生やしたような冥海機を乎乎那が見つめたかと思えば。
「やーやーメタルクルーズちゃん、君何処にでもいるねぇ」
顔見知りにあった気軽さで片手をあげつつ声をかけたのは、白尾・真狐(まったり狐娘・g05562)。
「現れたわね! 不幸な涙が落ちるところ、笑顔の使徒あり! 宝心・ライラが――」
早速考案したばかりの名乗りをライラは披露し。トループス級の冥海機、メタルクルーズたちの中には統一感のないディアボロスたちの対応に困惑を見せるものも居たが、それはごく一部。大半は身体の左右から生えたアームの先、二つある主砲や艦首に装備された滑空砲を尚も接近してくるディアボロスたちへと向けて。
「ここって君たちのディビジョンなんでしょ? なんで助けてあげないのさー」
(領土守れないなら、手ぇだすなよなあ〜っ)
武装を向け無言にもかかわらず尚も真狐が話しかけるのを海中に隠れ迷彩模様に覆われながら聞きつつ杏・紅花(金蚕蠱・g00365)は思う。
(あたしたちは奪還したら守れるもん)
と。アナタたちとは違うの、と。この時メタルクルーズたちの敵意も強まるが、これは紅花の心を読んだわけでもなく、幾人かのディアボロスが砲の射程内に踏み込んだからであり。
「くらってくたばれ、呪いの炎!」
張り詰めた空気は、すぐに決壊する。ゆっくりと狙いを定めていたのは、乎乎那も同様だったのだ。乎乎那の掌から放たれた直径20cm程の黒い炎の球体は他のディアボロスへ砲を向けていた二体のメタルクルーズたちへと命中し、生じた小爆発が冥海機たちの胸や頭部を呑み込むと、爆発の張れぬ中で二体の主砲が乎乎那へ向き直り、乎乎那の至近に着弾した砲撃が水柱を立て。後を追うように放たれる砲撃も乎乎那を狙い、戦いの火蓋は切られた。
「オノレッ、当タレェ!」
いくら残留効果で海面が凪ごうとも狙いを逸れた砲撃が叩き込まれれば、豪快に水柱は吹き上がり。
「呪う者、呪う者よ。我らの為に泣いておくれ」
味方を襲う至近弾を遠方に海面を駆けながら、明日香は反撃の砲撃に夢中なメタルクルーズたち目掛け突き進む。その姿は深淵から招き寄せられる『何か』が乗り移ったかのようで。
「ン? シマッ」
「ナァ?!」
明日香の手が二体のメタルクルーズに届いてからが地獄の始まりであった。
「ギッ」
「ガァ」
あまりにも苛烈、そして悍ましく。
「コノッ」
仲間が犠牲になる様を見れば、助けに入ろうとする冥海機も存在はしたが。
「捉えた……撃ち抜けっ!!」
「ギエッ」
横合いから叩きつけるように打ち付けられたビームの雨を浴び、介入もかなわず悲鳴を上げ横転する。明日香がメタルクルーズたちを捕まえた時、恵も海戦装とビームマシンガン、全射撃武器を敵に向け、仕掛けるタイミングを計っていたのだ。
「ッ、クソ――」
次々に被害を受ける同胞、メタルクルーズからすれば悪態の一つもつきたくなるような状況だろう。海上を封鎖する形で敷かれている防衛ラインだが、それは隙間なく冥海機がびっしり文字通り線のように連なっているわけではない。今、こうしてディアボロスと戦端を開くことになった一点の戦力のみに限れば自分たちがいくら倒されてもすぐ補充が効くという程潤沢な戦力が配されているわけでもなかった。さし向けられたディアボロスの戦力はこの防衛ラインで防ぎきるには過剰。
「連絡ガ……」
加えてこの冥海機は千隼の手によるものとは知らないまでも、通信が阻害されていることは認識していた。
「抜カセ、グアァッ」
「止メ、オアアッ」
その上で、防衛ラインを構成する味方が櫛の歯が欠けたようにディアボロスに討たれ、数を減らしてゆく。
「忙しそうだねぇ。なら、邪魔するのも悪いし僕はこれで失礼するね?」
「そうね、バビュンと突破しちゃいましょう!」
だというのにディアボロスの中には戦うことよりも突破を優先するそぶりを見せる者たちまでいて。
「コンノォォ!」
鬼の形相で行く手を阻もうとするも、突破を図ろうとしたこと自体がの罠だった。
「ナニッ?!」
気づけば真狐の行く手を阻もうとしたメタルクルーズは魔力で生成された真狐から伸びる8本の尻尾に絡み取られており。
「つーかまーえた♪ねえねえ何されたい? 爆破? 銃撃? 斬撃? 僕は仲良くハグでもいーんだけどなー♪」
「放」
最後まで言い終える前に真狐の手にした軽機関銃でハチの巣にされると、パーツをまき散らしながら残骸は海に落ち。
「一輪車芸は私も得意よ。なんだかシンパシー♪だったらジャグリングはどうかしら!」
ライラを追ってきたメタルクルーズの下半身は一輪車ではなく機械パーツで構成された艦であるが、ハンドル操作もなく上半身と両手が自由な様に近しいものを覚えたのか。
「イッツショーターイム! 世にも奇想天外♪不思議なサーカスの始まりよ!」
ただ、冥海機に何かを言わせる間もなく、ライラは絵筆で宙に矢印等の記号を描けば、実体化させて撃ち出した。
「私からのトスに応えてバトンを投げ返してくれる骨のある子はいるかしら?」
首を傾げるライラであるが、ただその行く手を阻むことしか頭になかったメタルクルーズへ突然発生した記号の弾幕に対処しろと言うのは酷であった。
「ギッ」
「グハッ」
「ほらほら、キャッチしないとそのまま撃ち落とされちゃうわよー!」
生体機械パーツを問わず穴を穿たれた冥海機が傾ごうとも弾幕は止まず。
「こちらもいきましょうか、それ」
明が背のバックパックに備えた機械式の工事用アームを振るえば、放物線を描いて榴弾は敵のただ中に着弾する。
「ギャアアッ」
「グアアアッ」
爆ぜて巻き上がる炎はメタルクルーズたちの悲鳴すら焼き払い。
「これが機械化帝国式の海戦です」
口の端をつり上げて笑顔を作る明はそこで機械化帝国についてツッコまれていれば冗談ですと返したかもしれない。
「沈メェェ!」
「コレデモ、クラエェ!」
だが、実際に向けられたのはメタルクルーズたちのボディの下部に装着された刃で。空間を歪め煤と火傷だらけのメタルクルーズたちは明へと襲い掛かかる。襲い掛かったはずだった。
「ナ」
「はいー、そこまでー♪」
艦底部のエネルギーブレードで斬りかかったメタルクルーズの身体に絡まるのは、真狐から伸びる尻尾。捕らえられた冥海機は自身へ軽機関銃が向けられているのも目にし。
「グッ、コノママデハ――」
「目が醒めるようなサメの弾丸を喰らえ」
連なる銃声に仲間の断末魔が混ざって焦りの色を濃くするメタルクルーズに待っていたのは、魔力を籠めた弾丸を撃つことで千隼が召喚したチェーンソーがごとき歯を持つノコギリザメ軍団による襲撃だった。
「逃」
一匹や二匹であればそれでも逃げおおせたかもしれない。だが、相手は軍団。たちまちのうちにとりつかれたメタルクルーズは近くにいた仲間共々ノコギリザメの群れに呑み込まれて姿が見えなくなり。
「ガアアアッ!」
「っ、このまま防衛線を突破して速やかに沖縄本島へ上陸するぞ!」
ボロボロになりながらも空間を歪め敢行してくる冥海機の砲撃をかいくぐって千隼は進む。全滅させれれば一番ではあるものの、優先すべきは沖縄本島への上陸なのだから。
「マダダ、ユカセ」
「そうはいかないよっ」
遠ざかる千隼の背中に尚も主砲を向けようとしたメタルクルーズだが唐突にその射線を遮られ。
「グウッ、ナラバオ前カラ――」
消シ飛バシテヤルと言おうとして冥海機は気づく、砲撃の邪魔をしたのが、人ではなく糸のようなナニカで作られたモノであることを。
「こっちでしたあ〜」
「ガフッ」
ただ、気づくのは遅すぎた。死角に回り込んだ紅花の鉤爪に切り裂かれたメタルクルーズはいくつかに分割されて海に落ち。
「怖くて海から出てこれない敵なんか目じゃないからな〜っ」
それは、挑発かあるいは。周囲を見回し、海上に姿を見せている冥海機の生き残りを見つければ、不意打ちからメタルクルーズを一体仕留めた紅花はそこへと突っ込んでゆく。
「ほんとに守りたいものなら、そのからだぜんぶで守りにきてみなよ」
「ナラバ見セテヤロウ」
紅花の声も聞こえているからか、冥海機は迫って来る紅花から視線を外さず、それが故に見逃した。他のディアボロスたちがもう防衛線を突破し始めていることを。
「あたしも負けないけどねえっ!」
陽光に紅花の鉤爪が輝き、メタルクルーズの艦首にある滑空砲は陽光の動きを追って。
「ギッ」
後背から食いついたノコギリザメが覆いかぶさるようにして冥海機が海中に没せば、ありがとうねぇと紅花は前方の千隼へ礼を言うと血で赤く染まった海面を通り過ぎた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【水中適応】LV4が発生!
【光学迷彩】LV1が発生!
【水面走行】LV1が発生!
【通信障害】LV1が発生!
【プラチナチケット】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
【ダブル】LV1が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!
【アヴォイド】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!
【グロリアス】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!
寄せては帰す波が砂を洗ってゆく。冥海機の防衛ラインを突破したディアボロスたちは沖縄本島への上陸を果たしていた。天魔武者から逃れ仮設住宅に住まう住民に話を聞きに行くのか、それとも一般人を救うべく天魔武者を討ちに向かうのか。
上陸の際のディアボロスの足跡を消して波はひいていった。
平良・明
それにしても海には冥海機、陸には天魔武者
住みわけが出来ているようでちぐはぐで、興味深い状態です
狭間で揺れ動くのは住民の心というのも酷なものですねぇ
内陸へ向かう間にちょうど良く集落があるようなので寄っていきます
【猫変身】してとことこ潜入していきましょう
といっても素通りするくらいの気持ちで
揺れる人々の会話など、耳に入れていきます
内陸を見つめて、なにやら深刻そうな少年を見つけたら
通りすがりかつ挨拶代わりに猫ぱんちをひとつ
太い雰囲気で堂々と内陸に向かっていきます
白石・明日香
さてと、何が起こっているのか確かめないとね。
【友達催眠】使いながら周囲の大人たちに話を聞いてみようか。
取り合えず皆さん無事みたいですね。
奪還の為に派遣された佐世保の先発隊を装って情報を集めるか。
必要なのは集落の規模と残っているであろう民間人の人数、敵の規模あたりかな?
あとは
・・・・・
ところで沖縄の指揮官はどちらにいらっしゃるのでしょうかね?伝達を預かているのですけど・・・
(沖縄の総督が誰か情報が欲しいな。居場所は流石にわからないだろうけど)
玖珂・藤丸
肝心な時に住民たちを守らないとは、やはり魚風情は信用なりません。
島津の天魔武者たちと闘う前に、情報収集と参りましょう。
本島の方々を騙すようで心苦しいですが、「沖縄に配属された海兵」として振舞って伺いましょう。
「沖縄本島に着任致しました。玖珂・藤丸と申します。
皆様の平穏を取り戻すためにも、情報提供にご協力ください!」
【プラチナチケット】を使用して、信頼を得やすくしつつ情報収集を行います。
島民から聞きたい情報としては、特に時系列を確認したいところですね。
「いつ頃機械の武士たちが侵攻してきたか」
「それに対する冥海機の対応は?」
「冥海機たちから指示はあるか」
以上3点あたりが分かれば上出来でしょうか?
杏・紅花
【プラチナチケット】の効果を使わせてもらって、するっと看護の知識がある関係者みたいなふりしていこうかな
怪我をしたり、食べ物もなくてまいってる人もいるかもしれないなあ
【アイテムポケット】に簡単な外傷の治療ができるものとお水やおにぎりを入れられるだけ入れて、必要そうな人に手当しながら話を聞いていこう
こんな生活も、いつまで続けていけるのかな…
なんて、不安を吐露してみる
助けてくれない悲しみ、絶望に共感を示しつつ
冥海機って、昔からあんなに何もしてくれなかったっけ
天魔武者のほうが強いのかな…戦ってるとこ、見た人なんて、いないもんね…
それとなく水を向けながら、お話してくれる人探してこっと
「肝心な時に住民たちを守らないとは、やはり魚風情は信用なりません」
吐き捨てて玖珂・藤丸(海の漢・g09877)が視線を向ける先、微かに見えるいくつもの建物が恐らくは避難してきた島民の暮らす仮設住宅であるのだろう。
「さてと、何が起こっているのか確かめないとね」
「ええ。島津の天魔武者たちと闘う前に、情報収集と参りましょう」
ちらほらと人の姿も見えることでそちらに歩き出す白石・明日香(体亡き者・g02194)に頷いて藤丸も続き。
「あ、あたしもついてくね」
これを杏・紅花(金蚕蠱・g00365)が追いかける。
(怪我をしたり、食べ物もなくてまいってる人もいるかもしれないしなあ。こういうものもあったほうがきっといいよね)
1m×1m×1mまでの物体を収納できる「小さなポケット」の中身を意識しつつ一人頷いた紅花も視線を前に戻せば何人かの島民が視界に入り。
「うん? アンタらは?」
「取り合えず皆さん無事みたいですね」
いくらか近づくとディアボロスたちの接近に島民たちも気づいたようで、一人が誰何の声をあげれば明日香は周囲を見回しいくらか安堵した態を見せ。
「沖縄本島に着任致しました。玖珂・藤丸と申します」
かわりに名乗った藤丸は続ける。
「皆様の平穏を取り戻すためにも、情報提供にご協力ください!」
と。
「お腹のすいてる人はいる? 怪我している人とかは――」
その一方でポケットから取り出したおにぎりや水を見せつつ、紅花は尋ね。
「貰ってもいいのか?」
「いいよいいよ、その為に持ってきたんだし」
遠慮を見せる島民にヒラヒラ手を振ってからおにぎりを握らせる。
(必要なのは集落の規模と残っているであろう民間人の人数、敵の規模あたりかな? あとは……)
天魔武者の圧政から逃れた島民が住む仮設住宅に本島内の情報を確認するとよいと時先案内人が話していたこともある。明日香は脳裏で救出に向かうに際して必要そうな情報をピックアップし。
「ところで沖縄の指揮官はどちらにいらっしゃるのでしょうかね? 伝達を預かっているのですけど……」
口にした質問のついでとばかり最後に島民たちにそう話してみるも。
「俺たちにそんなことを言われてもなぁ」
「あぁ」
返って来たのは困惑の声だけ。
(まあ、助けられて住処を与えられてる人たちだものね……)
あわよくば沖縄の総督の情報をと思った明日香ではあるが、島民たちからすれば冥海機の指揮官への言伝なら保護されてる自分たちではなく、海を封鎖していたトループス級の冥海機に何故話をもっていかなかったんだとなるだろう。
(それにしても海には冥海機、陸には天魔武者。住みわけが出来ているようでちぐはぐで、興味深い状態です)
そうして仲間たちが情報収集していた頃、別の方向から平良・明(嶺渡・g03461)は一人島民たちの暮らす仮設住宅へと向かっていた。
(狭間で揺れ動くのは住民の心というのも酷なものですねぇ)
近づけば否応にも目耳に入って来る島民の声や島の内陸のほうを気にする様に胸中で呟きつつ、進む姿はただの猫。
「こんな生活も、いつまで続けていけるのかな……」
「それはなぁ」
「だが、俺らに出来ることもねぇし」
だからこそ島民の大半は気にも留めず、仮設住宅群を通り抜ける際にいくつもの島民の声を拾う。中には島民以外の声も混じっていたが、それを呼び水にするようにいくつかの声が上がって。
「アイツらが来たのは、半年前くらい前だったか。霧の深いころ……だったと思う」
耳にした声の一つに明が振り返るよう一瞥すれば、藤丸が島民から話を聞いているところだった。どうやらたまたま情報収集をしているところに出くわしたらしい。
「なるほど……ご協力ありがとうございました」
藤丸は島民に礼を言い。
(あと一つ二つわかれば上出来と思っていましたが、この辺りが引き際かもしれませんね)
紅花が食料を渡したり怪我の手当てをしたことで、誰にでも友人のように接する性格に変化した島民たちはディアボロスたちへ更に友好的になっているとはいえ、当人たちの知らないことは話しようもなく、こうして情報収集を続けている間も内陸の方では天魔武者の圧政が続いている筈なのだ。そうして話を切り上げようとした時。
「冥海機って、昔からあんなに何もしてくれなかったっけ」
「『何も』って、何言ってるんだ?」
島民の一人がそれまで自身らの境遇に共感してくれていた紅花の言葉を聞き、怪訝そうな顔をする。彼らは天魔武者の襲撃から冥海機に助けられた人々だ。
「そろそろ出発しようよ」
藤丸と紅花、二人の方を振り返り明日香が声をかける。ここまでの聞き取りで救出に向かうべき集落の規模と位置、居るであろう島民の数はもうわかっており、現地へ赴く問題は何もない。促されて二人もその場を後にすれば。
「あの人たち、父ちゃんを助けてくれるのかな……」
去ってゆく三人のディアボロスたちの背を眺め、しゃがみこんだ一人の少年が不安と期待に視線を揺らす。
「ふぇ?!」
そんな少年へ挨拶代わりに猫ぱんちをひとつ残すと、明もまた猫の姿のまま三人と同じ方向へと向かうのだった。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
効果1【猫変身】LV1が発生!
【友達催眠】LV1が発生!
【士気高揚】LV1が発生!
【アイテムポケット】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
【先行率アップ】LV2が発生!
【反撃アップ】がLV2になった!
日向・輪太郎
「民百姓に仇為す輩は許せん!」
と言い参戦、仲間達と協力し敵と味方の動きを見ながら
一撃離脱で包丁を振るい動きながら戦う。
タイミングを計り、パラドクスの紅炎拳を叩き込む。
峰谷・恵
「自分たちのやり方が場所問わずどこでも通じると思ってる甘ったれた天魔武者が随分居るねー」(挑発のため見下したような声色で)
可能な限り連携を取る。アドリブOK。
情報収集を味方に任せて先行し、敢えて海戦装の砲を空に向けて発砲、挑発して敵の注意を引き付け一般人から離れた位置に集め、後からくる味方が仕掛けやすい状況を作る。
敵が一般人から離れ集まったら敵が仕掛ける一手前に砂漠の手で攻撃して出鼻を挫く。
敵の攻撃は横跳びに回避し、避けられないものはLUSTオーラシールドで受け流し魔闘気で少しでもダメージを抑える。
「相手と場所が自分たちに程度を合わせなければならないなんて甘えた我が儘以外の何だって言うのさ?」
雁金・湊
剣には銃で応戦する。
プラズマ拳銃『ヒトイロ』で距離を詰められないよう【制圧射撃】【時間稼ぎ】
ボク達は一人で戦っているわけではない。仲間が動きやすいよう【計略】【誘惑】
敵の攻撃を【看破】し【残像】で回避しつつ『幸福な魅了中毒』で敵の動きを一時的に鈍らせる。
ジゲン流は攻撃特化のようだ。やられる前にやる、みたいな。
だから。
動きを抑えて攻撃出来なくさせ、防御の甘いところを狙って仲間に一斉攻撃して貰う。
「そういう戦い方は嫌いじゃない。けれど一般人を襲うのは許し難い」
平良・明
あの構えはトンボ……!
目の前でくるくる指を回したら捕まえれるでしょうか
挨拶するのはもったいないので、風の如く奇襲をかけていきます
防御などいらないと私も思いますが、中身が違います
敵の攻撃は受けるよりも、見切って避ければこわくありません
指をくるりと回して、使う技は「ホルストルネード」
十把一絡げにまるっとまとめて木っ端みじんに吹き飛ばしてしまいます
一度だけ示現流の稽古を見た事があるのですが
あれは剣術というより、素人が正気を失って人を殺めれるようになるための訓練
そんな風に感じたのを思い出します
そんな狂気の中に正気を見出すのが達人なのでしょうねぇ
玖珂・藤丸
情報も集め終わったので、天魔武者との戦闘です!
冥海機以外のクロノヴェーダとの戦闘はこれが初めてとなりますね。
他ディヴィジョンの敵に私の実力が通用するか、腕試しと参りましょう!
敵が向かってきたのが見えたら、こちらも戦場に飛び込みます。
相棒『杭喰具』を突き出し、さっそく【スピアウォール】です!
『杭喰具』と同形状の銛で作り上げた槍衾を具現化し、《突撃》します!
作り上げた槍衾を超えてくるような敵がいるなら、反撃を警戒しましょう。
絶叫と共に襲い来る袈裟斬りに対しては、『杭喰具』を横向きに持ち盾とします。
攻撃がどれほどの威力で来るかが分からないので、受け止めることより捌くイメージで対処です。
杏・紅花
んわあ…コトバ通じなさそうな敵だあ
や、通じる方がめずらしいかあ
あたしには、めっちゃくちゃに刀振り回してるようにみえるんだけどお
これはこれで、避けにくいのは確かっ
んでもっ向かってきてくれるほーが、ぶっ飛ばしやすくて助かるっ
相手のぶつかってくるスピードも利用して「送の燭」で迎え打つ
武器の動きの間を縫うように手刀で細いからだを打つ
キカイの関節ぶっ壊しちゃえば、刀も振り回せないかなあ〜
アドリブ、連携歓迎っ
月見里・千隼
※連携、アドリブ歓迎
あいつらが九州から沖縄本島へと襲撃してきた島津関連の天魔武者どもか
む、あの構えに猿叫…もしやジゲン流の蜻蛉の構えか
おぉーおっかないな
トループス級と言えど二の太刀要らずのジゲン流
速さも威力もえげつない…直撃は避けたいものだ
雷の魔力が込められた弾丸を撃ち『雷神月』の血管のように複雑な軌道の銃撃で確実に討伐していこうか
反撃として向こうからまっしぐらに突撃して斬りかかるので
俺はそれを利用して見切りながらもその不規則な軌道の銃弾で動きを妨害して斬撃の勢いを衰えさせていくぞ
真紅堂・乎乎那
アドリブ連携歓迎にて。
フム……こいつらの戦闘能力が異常に高いというなら
冥海機の行動もあながち間違いでは無いと思うが……果たしてどうかな。
どこからともなく魔術長剣ハートブレイカーを抜き放ち、
居合斬りの構えをとっておくよ。
かかってくると良い。
それとも、戦って勝てるのは無力な一般人だけかな……?
ええ?
まぁ実際、居合でも何でもないのだが……
焼き斬ってやる!
宝心・ライラ
アドリブ連携歓迎
大声自慢大会かしら!
だったら私だって負けないわ
「黒の演目!ラーララー♪ハッピーハッピーハッピーエーンド♪」
大声で歌いながら幕間曲を奏でて暗黒の結界を展開
全てを乗せた一の太刀を全力で空振りさせてあげるわ
なんなら同士討ちでもしてくれると愉快なんだけど
「腕をピーンと伸ばして、凄い戦い方ね。疲れちゃわない?戦いだってなんだって楽しい事が第一よ」
さて、全てを出し尽くしたあなた達はここから挽回できるかしら?
結界の中にとどまる限り私はかれらの生命力を吸収しつづける
白石・明日香
あ~もう・・・うるさい連中だなこいつら。
残像で攪乱しながらダッシュで接近。
ワタシと速さ勝負しようというの?ちゃんちゃらおかしいね!
相手の一刀は結界術で受けて早業呪詛、捨て身の一撃で纏めて解体してあげる!
猪武者の相手はホントに疲れるね
・・・・・
さて、残りは指揮官か。
「民百姓に仇為す輩は許せん!」
叫ぶと同時に繰り出した太陽の炎を灯す日向・輪太郎(温小陽・g02049)の拳が腕を振りかぶっていた天魔武者、ジゲン流剣士は吹っ飛ばし、天魔武者の身体は地面に跳ねながらバラバラになると捥げた腕の一本が畑に突き刺さる。
「な、な、な」
余程驚いたのか、バラバラになった仲間同様に島民へ暴力を振るおうとした姿勢のまま別のジゲン流剣士も立ち尽くし。
「はっ?!」
まだ現実に戻ってこられないで居た天魔武者を我に返らせたのは、峰谷・恵(フェロモン強化実験体サキュバス・g01103)が空に向けた海戦装の砲の音だった。
「敵襲だ!」
あっさり屠られた仲間とそれを為した輪太郎らに状況を理解したジゲン流剣士の一体が叫んだ。流石にこの期に及んで襲撃者よりも島民への暴力を優先するような天魔武者は居なかったらしい。もっとも、暴力を振るおうとした相手に気を取られて輪太郎の攻撃をまともに受け、反撃すらできずに倒される無様を仲間が晒したばかりとあっては当然かもしれないが、そのまま冷静さを取り戻させてやるつもりは恵にはなかった。
「自分たちのやり方が場所問わずどこでも通じると思ってる甘ったれた天魔武者が随分居るねー」
「何だと?!」
「俺達を愚弄するか!」
見下したような恵の声色も相まってジゲン流剣士たちはいきり立ち恵に迫らんとする。仲間を一体討たれたとは言え相手は二人、これがもっと大勢であったなら激怒しようともここまで軽率な行動には出なかっただろう。天魔武者たちは知らなかったのだ、襲撃者がたった二人なのは、情報収集を仲間に任せて急行したからであり、襲撃者の戦力すべてではなかったことを。
「相手と場所が自分たちに程度を合わせなければならないなんて甘えた我が儘以外の何だって言うのさ?」
「おのれ囀りおって小娘が!」
「切り捨ててくれるわ!」
尚も言葉を続ければ、ジゲン流剣士たちの敵意は恵に集まって。
(これなら一般人を戦いに巻き込むことはないかな)
恵からすれば思惑通り、ディアボロスには救援機動力が備わっているのだから。同じ事件に関わる他のディアボロスの位置や状況、近い未来に起きる危機の予感を感じ取り駆けつける力を用いれば後続の仲間が駆けつけてくるのも時間の問題で。
「あいつらが九州から沖縄本島へと襲撃してきた島津関連の天魔武者どもか」
実際に月見里・千隼(硝煙と魔弾の騎手/現代ラストジョッキー・g03438)が自身らを視認できるところまでもうたどり着いていることにジゲン流剣士たちは気づかない。
「じゃあ、どれだけ甘ったれてるか知ってもらおう」
「これは」
「怯むな!」
それもそのはずであろう。恵によって作り出された巨大な砂の手が出鼻をくじかんと襲い掛かってきていたのだから。
(冥海機以外のクロノヴェーダとの戦闘はこれが初めてとなりますね)
戦闘の音を前方から聞きながら胸中で呟く玖珂・藤丸(海の漢・g09877)の視線も自然と音の方へ向き。進むうちに視界に捉えるは、まだ藤丸自身に気づかぬ天魔武者たちの側面。
(他ディヴィジョンの敵に私の実力が通用するか、腕試しと参りましょう!)
相棒である杭喰具を抱え、いつ敵が向かってきても対応できる姿勢を作ったところで、視界の中のジゲン流剣士たちは動いた。ただし、藤丸にではなく別の方向へと。
「キエェエ」
「行かせるか」
「ぬッ」
ちょうど右手に包丁を下げた輪太郎が恵へ反撃を放とうとする天魔武者たちの方へと飛び込もうとした時だ。先に拳の一撃で仲間を屠られたこともあり、ゆく手を遮られたジゲン流剣士の警戒は何も持たぬ左手に向けられ。
「な」
だが、輪太郎が振るうは右の包丁。
「よかろう」
驚愕は一瞬。包丁のものも仲間を粉砕した拳も同じ一撃。一撃貰えば反撃できることに変わりなく、故に天魔武者は振り下ろされる包丁を身で受けることを選んで。
「キエェエエエエエエエエ!」
包丁の刃が当たった直後、特異な構えのまま空間を歪めて突っ込んだジゲン流剣士は絶叫の如き気合の声を上げ刀を振りかぶる。
「あの構えはトンボ……!」
その様に声を漏らしたのは平良・明(嶺渡・g03461)。
(目の前でくるくる指を回したら捕まえれるでしょうか)
続く思考までも声に出していたなら、誰かがツッコんだであろうか。それはそれとして、天魔武者の動きに反応したディアボロスがもう一人。
「む、あの構えに猿叫……もしやジゲン流の蜻蛉の構えか」
今にも袈裟懸けに輪太郎を斬らんとする様が千隼の目にも映るが。これをディアボロスたちが許す筈もなく、まだ気づかれてないのをいいことに挨拶もせず敵群に飛び込んだ明がくるり指を回す。
「ギェッ」
「ヌガッ」
「オアアアッ」
自身を中心に発生した竜巻は輪太郎あるいは恵を斬ることしか考えていなかったジゲン流剣士三体を纏めて巻き込んだ。
「防御などいらないと私も思いますが――」
中身が違いますと明は言う。
「チェストォオオォオオオ!」
「敵の攻撃は受けるよりも、見切って避ければこわくありません」
背中から地面に落ちながらも空間を歪めて突っ込んで来る天魔武者の太刀を明は身体を傾け、躱し。
「おのれ」
「次は俺だ、チェス――」
太刀を振り下ろした姿勢で向き直るジゲン流剣士の横を別のジゲン流剣士が通り抜け。
「ようやくこちらにも来ましたか」
藤丸は抱えていた相棒こと杭喰具を突き出すようにしながら戦場へと身を投じる。
「それ以上進ませませんよ!」
「オゲッ」
突きに合わせるように突如出現した壁のごとき槍衾は天魔武者に逃げ場も突破口も与えなかった。
「そん、ギャアッ」
「くおっ、ガッ」
すぐには止まれず自ら串刺しになりに行ったジゲン流剣士を表面に貼り付けた槍衾に後続のクロノヴェーダたちも止まれずぶち当たり。
「フム……こいつらの戦闘能力が異常に高いというなら、冥海機の行動もあながち間違いでは無いと思うが……果たしてどうかな」
味方と攻防を繰り広げる天魔武者を観察しつつ真紅堂・乎乎那(埋火の魔創剣士・g02399)は獲物を鞘に納めるよう腰もとに持ってゆくと、無造作に地を蹴った。
「な」
「かかってくると良い。それとも、戦って勝てるのは無力な一般人だけかな……? ええ?」
唐突に進路を遮られ、驚きの声をあげるジゲン流剣士を問いの形で挑発すれば。
「なめるなぁ!」
「進路は変えられないよね、じゃあ……灰になっとこうか!」
身体をかがめて乎乎那は魔術的長剣を腰に佩いた刀を抜くが如く一閃させる。
「まぁ実際、居合でも何でもないのだが……」
三日月の形に振るわれた炎が天魔武者の身体を通り過ぎて。
「焼き斬ってやる!」
口にした言葉の通りだった。赤熱した線を境界に二つになったジゲン流剣士の上半身が慣性で走る下半身を残し落ちてゆく、ただし空間を歪めて。
「シャアァアアアアアアア!」
もはや瀕死にありながら、一太刀は見舞わんとする意志を叫びに乗せて。
「んわあ……コトバ通じなさそうな敵だあ」
あちらでも、こちらでも。戦いが続くことでジゲン流剣士が発す叫びに、否何が何でも相手を斬り倒さんとする様にか杏・紅花(金蚕蠱・g00365)は嫌そうな表情を隠そうともせず。
「や、通じる方がめずらしいかあ」
「あ~もう……うるさい連中だなこいつら」
「大声自慢大会かしら!」
思い直して自己完結する一方で、未だ続く天魔武者の絶叫の如き気合の声に白石・明日香(体亡き者・g02194)は顔を顰め、宝心・ライラ(ミス・ハッピーエンド・g01071)は面をくらうもキョトンとしたのは、一瞬のこと。参戦者が増えたことで、戦いは激しさを増してゆく。
(だったら私だって負けないわ)
張り合うようにライラは大きく息を吸い込み。
「黒の演目! ここより先は幕間曲。皆さま暫しご歓談♪ ラーララー♪ハッピーハッピーハッピーエーンド♪」」
宣言するや大声で歌い出し奇妙なダブルネックバンジョーをかき鳴らせば、これをBGMに明日香が走り出す。独特の歩法は瞬時に間合いを詰め。
「ワタシと速さ勝負しようというの? ちゃんちゃらおかしいね!」
「はっ、速――」
動きに攪乱されたジゲン流剣士は乱入者へ対応すること能わず。いや、それ以前にライラの作り出した暗黒空間によって平衡感覚と方向感覚を狂わされていたのだ、まともな防御なり回避なりが出来ようはずもない。
「拙い、これ以上味方を討たれる訳には……なっ」
「おのれ、調子に乗りおって……ぬっ」
旗色悪しと見て駆け付けようとした天魔武者たちの足元に針のようなモノが無数に突き立った。当てるつもりはない、間を繋ぐための面の銃撃。
「それ以上は進ませない」
ジゲン流剣士たちにプラズマ拳銃『ヒトイロ』色を向けたまま雁金・湊(失った記憶の欠片を求める魔術師・g02358)はその姿を見据え。
「素敵な時間の始まりだ。ねぇ……ボクのだけを見て?」
魅了の魔力を瞳に宿せば、視線へ沿うように催眠波が放たれる。
「うっ、く……」
「惑わされるな!」
よろめく仲間を別の天魔武者が叱咤するも、湊からすれば視界内のすべてが想定の内。
「ボク達は一人で戦っているわけではない。今だ!」
「べっ」
催眠から立ち直る前のジゲン流剣士一体が横合いから掴みかかって来た巨大な砂の手に握りつぶされ。
「キエェエエエエエエエエ!」
砂の手の圧殺に巻き込まれた形の天魔武者一体が片腕と片足を拉げさせたまま恵に迫らんとする。無論、恵も当たるつもりはなく。
「っと、切り捨てるんじゃなかったっけ?」
「おぉーおっかないな。トループス級と言えど二の太刀要らずのジゲン流」
横っ飛びに恵が反撃を躱すところまで見て千隼は空振りした一撃が抉る地面を一瞥し。
「速さも威力もえげつない……直撃は避けたいものだ。もっとも――」
他のディアボロスと刃を交えるが故に無防備な背中を晒すジゲン流剣士も千隼の視界内にはいた。
「迅雷よ轟け」
銃声が響き渡れば、千隼の撃ち出した弾丸は込められた雷の魔力に一瞬光り、不規則な軌道を描きつつ拡散する。
「ギャアッ」
「ガハッ」
その幾つかが天魔武者たちの身体に突き刺さり、手負いのジゲン流剣士は風穴を穿たれて倒れ伏し。
「シャアァアアアアアアア!」
攻撃を耐え、あるいは死の間際に一矢報いんと空間を歪ませあちこちで天魔武者たちは叫びをあげると、振り上げた太刀はディアボロスたちを狙う。
「これはこれで、避けにくいのは確かっ」
戦いに身を置かれ、天魔武者に突っ込んでこられてこそわかることもあるのか。紅花は大きく仰け反る様にして斬撃を躱し。
「んでもっ向かってきてくれるほーが、ぶっ飛ばしやすくて助かるっ」
太刀が届く間合いとなれば、一歩踏み込むだけで紅花の手も届く距離だった。
「ねえ、爆ぜて」
「グバッ」
鞭のように腕をしならせ、ジゲン流剣士の身体へ手刀の形で触れた指の間、仕込み隠した武器によって赤が散る。
「思ったところには当たらなかったけどお、キカイの関節ぶっ壊しちゃえば、刀も振り回せないかなあ~」
ガシャリ音を立てて倒れ込む天魔武者の向こうで、次の敵に一撃を見舞うべく紅花が足を一歩前に踏み出し。
「今更言うことでもないけど、ジゲン流は攻撃特化のようだ。やられる前にやる、みたいな」
故に湊はジゲン流剣士たちの動きを抑えんとし、味方が攻撃するための機会を作ってきた。実際、天魔武者の数は戦いが始まってからもう半数近くまで減っていて。
「そういう戦い方は嫌いじゃない。けれど一般人を襲うのは許し難い」
湊の瞳が捉えるのは、明確な敵群の隙。数が減れば、集中して攻撃にさらされる者もおり、攻撃を耐えこそしても満身創痍の天魔武者もいる。
「腕をピーンと伸ばして、凄い戦い方ね。疲れちゃわない? 戦いだってなんだって楽しい事が第一よ」
そんなジゲン流剣士に問いかけるのは、幾度も暗黒空間を作り出し、天魔武者たちをひっかきまわしていたライラだ。
「何を世迷い事を! 貴様の面妖な術ごと」
「今だ!」
これに対するジゲン流剣士の反論が終わらぬうちに湊が指示を出し。
「オワアッ?!」
再び出現した荒れ狂う竜巻が反論に気を取られた天魔武者を仲間諸共空に舞いあげる。
「一度だけ示現流の稽古を見た事があるのですが、あれは剣術というより、素人が正気を失って人を殺めれるようになるための訓練……そんな風に感じたのを思い出します」
竜巻を発生させた明はそれに散々振り回されたジゲン流剣士たちが落下を始めつつ叫ぶ声を聞く。
「そんな狂気の中に正気を見出すのが達人なのでしょうねぇ、ですが」
空間を歪ませ、一矢報いんと襲い掛かって来た天魔武者たちの反撃は達人のソレとは言い難かったらしい。二太刀は明を傷つけるも、斬撃の傷は浅く。
「さて、全てを出し尽くしたあなた達はここから挽回できるかしら?」
ライラの向けた問の答えは、もう出ていたように思われる。
「猪武者の相手はホントに疲れるね……」
手負いのジゲン流剣士たちを切り捨てた明日香がいくらかうんざりしたように漏らした時、他に動く天魔武者たちの姿はほぼなく。
「さて、残りは指揮官か」
これだけ派手に立ち回れば否応にも気づいたのであろう。両手で金棒を握りこちらに向かって歩いてくる赤い甲冑の天魔武者を認め明日香は呟いた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【建造物分解】LV1が発生!
【建物復元】LV1が発生!
【現の夢】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
【防衛ライン】LV1が発生!
【託されし願い】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
【熱波の支配者】LV1が発生!
【傀儡】LV1が発生!
【断末魔動画】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV4になった!
【ガードアップ】がLV2になった!
【ロストエナジー】がLV2になった!
【命中アップ】LV1が発生!
【反撃アップ】がLV4になった!
【ダブル】がLV2になった!
【ドレイン】がLV2になった!
珠々院・アンジュ
※連携・アドリブ可能です。
「敵ですね。敵である以上殺しましょう。楽に死ねると思うなよ」
無表情で淡々と喋りますが無口ではありません。
他の人とも連携やコミュニケーションは取れます。
敵に対しても淡々とした口調ですが内容が過激になります。
成功のため技能は惜しみ無く使います。
表情には出しませんが、相手を呪詛で侵食することに愉悦を感じています。
パラドクスは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。自身の怪我は疎く気にしません。
他のディアボロスに迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
峰谷・恵
「で、どこのなにがしさんの命令で侵攻してるの?」(訊いてはみるが答えるとは思っていない)
可能な限り連携を取る。アドリブOK。
LUSTビームマシンガンと撃竜海戦装の掃射で敵を牽制し、味方が攻撃しやすい状況を作る。
味方のパラドクス畳み掛けで敵の体勢が崩れたら竜骸剣でのパラドクスを叩き込む。
敵の反撃は敵の起こした旋風に乗って敵の背後に回り込んで回避。避けきれない場合はLUSTオーラシールドと魔闘気で少しでもダメージを抑える。
その後は敵への牽制を続け、最後はパラドクスの斬撃で敵を唐竹割りにする。
「ジェネラル級無しで乗り込んでくる訳がない。まずはそいつを探し出さないと」
真紅堂・乎乎那
アドリブ連携歓迎にて
鬼で武者か……中々クールなデザインじゃあないか。
雰囲気でフライトドローンに乗っておく。鬼さん此方だ。
ディフェンスは可能ならいくらでも。
味方の攻撃の合間を見てデモニックボムDXをくらわせてやる。
吹っ飛べ!
敵の攻撃はフライトドローンを盾にする。
まぁ無理だよね!と、着地。
白石・明日香
鬼島津か・・・・ここは力押しだね!
【光学迷彩】で姿を隠してから相手の死角に回り込むようにダッシュで接近。
相手に気づかれたなら残像で撹乱しながら間合いに入り込み威力重視で武器改造し早業呪詛、捨て身の一撃で解体してあげる!
しかし冥界機は何を考えているのやら・・・・ま、何も起こらないわけないよね。
「鬼で武者か……中々クールなデザインじゃあないか」
出現したドローンに乗り、その高みから敵の指揮官である天魔武者を見下ろしながら真紅堂・乎乎那(埋火の魔創剣士・g02399)はそう評す。
「部下どもを殺ったのはお前たちか」
島民たちの筈はなく、ジゲン流剣士たちの残骸の側にディアボロスたちがいるのであれば、赤い甲冑の天魔武者こと島津義弘のそれは問いではなくもはや確認のようなもの。
「で、どこのなにがしさんの命令で侵攻してるの?」
答えるでもなく峰谷・恵(フェロモン強化実験体サキュバス・g01103)が質問を投げれば、島津義弘は恵を一瞥しただけで乎乎那へ視線を向ける。
「ま、答えるとは思ってなかったし」
仮に島津義弘の確認に応じたとしても求める答えが返ってくる保証はない。
「ならさ、やることは決まってる」
相手は圧政と言う名の暴力で島民を害していた天魔武者の指揮官で、そもそも先方とて会敵したディアボロスたちをそのまま返すつもりもなかろう。部下を全滅させられてもいるのだ。
「鬼さん此方だ」
先に動いたのは、乎乎那だった。挑発する様に自身の乗ったドローンを動かし。注意が逸れたところで恵が腕に装着したビームマシンガンと高速戦艦海戦装をベースにした海戦装の火器を島津義弘の足元近くに向けた。
「ぬっ」
地面が爆ぜる、それだけで確かに天魔武者の意識は一瞬とは言え自身の足元に向いた。
「召喚だ」
その頭上で乎乎那の声が降る、否。口と蝙蝠のような羽根の実を有す巨大な球体の爆弾が召喚されると、まるで声と共に落ちかかるかのように島津義弘へと突撃してきたのだ。爆弾は他方に意識の向いていた天魔武者を丸呑みにし。
「吹っ飛べ!」
召喚主が声を発したタイミングで大爆発を起こす。
「ぐ、こざかしいわ!」
近くに転がっていたジゲン流剣士の残骸をも爆発は消し飛ばすが、不意を突かれたとはいえ、ただの一撃で倒されるような相手でもない。爆発の中から呻きと共に突き出した大金棒の先端が空間を歪めて乎乎那に向けられ。
「視えた……そこぉっ!!」
「ごっ」
爆発すら左右に分割する勢いで恵の振り下ろした竜骸剣が中身ごと爆発の残滓を切り裂き。
「ぐ、ぬぅ……面妖なっ」
斬りつけられると同時に魅了されかけた島津義弘は頭を振ると大金棒を高速で回転させつつ地面を蹴る。巻き起こる旋風は爆発で舞い上がった粉塵を吹き散らし。
「ぬおおおっ!」
「っ」
そのままの勢いで突撃するも、広げた翼に旋風をはらむように浮き上がった恵は掠める金棒の先端を手の甲につけた発振器から発生した闘気の盾で受け流しつつ飛び越え。
「まだまだっ」
「小癪な」
流れるように牽制のビームをばらまけば、それに気を取られたならまた爆弾に襲い掛かられるとわかっていても、島津義弘は恵を意識から外せない、だと言うのに。
「敵ですね。敵である以上殺しましょう。楽に死ねると思うなよ」
新手は、珠々院・アンジュ(エントゾルグングフルーフ・g05860)は無表情で淡々と宣言した上で、言い放つ。
(鬼島津か……ここは力押しだね! けど、その前に――)
一方で白石・明日香(体亡き者・g02194)は迷彩模様に覆われながら味方に天魔武者の注意が逸れている間を利用して敵の死角に回り込むように走り出した。
「徐々にゆっくりと、身も心も凍てつき砕け散るがいい」
横目で見た明日香の視界で刃こぼれした妖刀を徐にアンジュが構える。淡々と紡ぐ言葉は冷気に変換した呪いとなって刀身に纏わりつき。
(これなら――)
走りつつ明日香は思う、たとえ自身に気づいたとしても、今にも斬りかかろうとしてくるであろうアンジュを無視して島津義弘がこちらに向き直れば、無防備な背中にアンジュが妖刀を振り下ろすであろうと。
「舐めるなよ」
無論、天魔武者もただ棒立ちで斬られるつもりはない。アンジュを視界に入れ大金棒で斬撃を受け止めんと刃の進路を遮る、ただそこに明日香が飛び込んで来たのだ。
「くふっ」
「な」
その上で、明日香は自分へ刃を突き立てる。島津義弘も理解が及ばなかったか、一瞬動きの止まったところで明日香が引き抜いた妖刀は使い手の血を纏って変質する。
「解体してあげる!」
「ごはっ」
使い手が傷つくのも厭わずより凶悪な形へと変えた刃は振るわれた。赤の甲冑に潜り込むように差し入った一撃に天魔武者の身体は揺れ。
「ならばこの大金棒で――」
空間を歪めすれ違ったを追うように島津義弘は反撃を見舞わんとするも、そこに割り込んだ者がいた。
「ぐっ、まぁ無理だよね!」
剛力をもって叩きつけた天魔武者の大金棒に乗っていたドローンを砕かれた乎乎那は余波で吹き飛ばされながらもなんとか地面に着地し。
「ぐおっ」
大金棒を振るった直後の島津義弘が呻き膝をつく。見下ろすアンジュは表情にこそ出さないものの自らのつけた切り傷を見る瞳には愉悦の色が見えていて。ディアボロスたちはジゲン流剣士たちを率いていた天魔武者に痛手を与えることに成功した。このまま押し切ることで倒すことも不可能ではなく。
「しかし冥界機は何を考えているのやら……ま、何も起こらないわけないよね」
「そもそもこの天魔武者だってジェネラル級無しで乗り込んでくる訳がない。こいつを倒してまずはそいつを探し出さないと」
ポツリ呟く明日香の言葉に恵は牽制の為にビームマシンガンを向けつつ応じると隙あらば唐竹割にするつもりで構えていた竜骸剣を握り直すのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【悲劇感知】LV1が発生!
【一刀両断】LV1が発生!
【フライトドローン】LV1が発生!
【断末魔動画】がLV2になった!
効果2【ロストエナジー】がLV3になった!
【命中アップ】がLV2になった!
【能力値アップ】がLV2になった!
【ドレイン】がLV3になった!
リュシル・ポワリエ
(サポート)
『ね、よかったら一緒にショコラでも食べない?』
人間のリアライズペインター×妖精騎士、13歳の女です。
普段の口調は「少年っぽい(ボク、~さん、だね、だよ、だよね、なのかな? )」、真剣な時は「心を込めて(ボク、あなた、~さん、です、ます、でしょう、でしょうか?)」です。
パラドクスは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他のディアボロスに迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
和泉橋・涼
(サポート)
『私に任せてください! ずばばーんとやっちゃうから!』
人間のガジェッティア×ワールドハッカー、15歳の女です。
普段の口調は「快活丁寧語(わたし、キミ、です、ます、でしょう、ですか?)」、時々「丁寧語が抜ける(わたし、キミ、だね、だよ、だよね、なのかな? )」です。
パラドクスは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他のディアボロスに迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
カマル・サディーク
(サポート)
ぼ、ボクは主に【観察】技能を活かした状況の整理、【過去視の道案内】での目的地移動、戦闘の序盤、露払いや小手調べ、引き立て役、場の繋ぎなどで使ってほしいぞ。と、トドメは誰か仲間に任せた。
補足動作:観察やイプエルの訓戒のときは左目の包帯を外して、左目で対象をじーっと見るぞ(左目は右目と同じ色だぞ)
戦闘ではあえて敵の攻撃を一度受けて、イプエルの訓戒で敵の攻撃を再現するぞ。
敵はどんな攻撃をしてくるのか、自分のコピー攻撃が回避されたのなら敵はどうやって避けたのか。
後に続く仲間達に少しでも情報を与えられたら、それはボクにとって成功なんだ。
わかったことがあれば仲間達に(可能ならパラドクス通信で)伝えるぞ。
「助けに来たよ」
そう声を発したのは、リュシル・ポワリエ(人間のリアライズペインター・g03179)。応援に駆け付け、目にするのは抉れた地面とあちこちに散らばるジゲン流剣士たちの残骸、そして膝をついた状態から立ち上がろうとする赤い甲冑の天魔武者。
「この状況下で新」
「私に任せてください! ずばばーんとやっちゃうから!」
島津義弘に最後まで言わせることなく、ツインテールをなびかせた和泉橋・涼(人間のガジェッティア・g03588)がテンションも高くポーズを決めれば。
「なるほど、キミがわたしたちの相手ですか。ですがわたしたちも負けませんよ……だよね?」
視線を天魔武者に向けてからリュシルに確認する様に尋ねたのは、涼がそこに繋がりを求めたからか。
「うん、そうだね。みんなで挑めば――」
持ち前のポジティブさでリュシルは頷いて。
「そ、そうだな。ぼ、ボクたちにおそらく不可能はない。が、トドメは誰かに任せた」
追従しつつしれっとフィニッシュを他人にカマル・サディーク(人間の王墓守護者・g03220)が委ねたのは、支援こそ自身の役目と見なしているからだろう。
「ふん、大言壮語を。増援何するものぞ、この大金棒で全員纏めて粉砕してくれるわ! がっ」
負傷しているとは思えぬ気魄で赤い甲冑の天魔武者は吠え、直後によろめき呻く。
「どうです? ずばばーんとやっちゃいましたよ!」
「く、おの」
赤い甲冑の一部が歪んでいた。人智を超えたハッキング技術によって存在を歪められた島津義弘は鬼の形相で得意げな涼へと大金棒の先端に設けられた発射口を向け。
「がはっ」
その肩にリュシルの投じた一振りの剣が突き刺さり、天魔武者はたたらを踏む。
「うぐっ」
リュシルの復讐の意思を具現化したそれを引き抜かんと島津義弘は無意識に大金棒を構えていた片手を伸ばし。
「歴史は繰り返す。あの頃を取り戻すために、歴史を終わらせる訳にはいかないんだ!」
「ごはっ」
引き抜くより早く、リュシルのパラドクスを再現する様にカマルの投じた剣が赤い甲冑の天魔武者に突き立った。
「ぐ、ううっ」
「効いてます、効いてますよ」
「き、気を緩めちゃだめだ! 反撃が――」
カマルが来るとまで続けるよりも、突き立った剣を引き抜くのを諦めた天魔武者が大金棒の先端を向ける方が早い。
「わあっ?!」
だが、反撃を察していたからか。轟音と共に放たれた魔力塊はしゃがみこんだカマルの頭上を通り過ぎ、ジゲン流剣士の残骸がわずかに残るだけの地面へ落ちると地面を抉って爆発した。吹き飛んだ土砂や残骸の一部が地面を叩き。
「仕損じたか、ぬうっ」
立て続けに負った傷で狙いが荒くなったのかあるいは。
「それでも、追い詰めてはいる筈だから」
確実に天魔武者の甲冑には傷が増えている。それはリュシルの目にも明らかで。
「あ、あとは頼むぞ」
カマルからすると先の言葉の通りか。後続のディアボロスたちへと望みを託し、戦いは続いてゆく。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
効果1【操作会得】LV1が発生!
【無鍵空間】LV1が発生!
【過去視の道案内】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV4になった!
【ダメージアップ】がLV5になった!
逆叉・オルカ
(サポート)
さて、事件解決に向けて動こうか。
●キャラ
常に冷静沈着で聡明。
知的好奇心に富む性格。
物事にあまり驚きません。
現実的で確実な戦術を瞬時に判断し実行します。
性格上、仲間(特に子供)を置き去りに出来ません。刻逆のせいで自分の子供を失くした過去があるからです。
●行動
落ち着いて戦況を見極め、敵を攻撃しよう。
能力は「特殊弾の具現化」。パラドクスで指定した弾丸を具現化し敵を狙撃するよ。
「こいつでどうかな」
援護射撃も得意だよ。
ネタ依頼の場合はツッコミに徹しよう。なぜこうなった!
※説得系のみ不参加
あとはマスターのご自由に
連携やアドリブも歓迎だ。
道徳に反した行動は起こさず、他のプレイヤーに迷惑となる行動はしないよ
シルヴァーナ・ガラッシア
(サポート)
口調はステータスの通りです
連携アドリブに抵抗はありませんが
性的接触はNGです
儚い蝶々のような見た目ですが
思いっきり健啖家で食べる事に目がありません
戦闘スタイルは状況に合わせて剣技と魔術を使い分ける器用貧乏です
迷ったら格闘でもいけちゃいます
冒険の場合妖精召喚も活用します
食べる事以外であれば任務の成功を最優先に考えます
記憶がないため、心情系はどこか一歩引いた他人事のように
(よく言えば俯瞰的に)受け取ります
選択されたパラドクスや利用可能な残留効果も存分に活用し、成功に尽力します
任務成功のためでも、公序良俗に反する行動は行いません
あとはお任せです!
岩船・長武
(サポート)
『復讐するは我にあり、ってなァ!』気合入れて行くぜおらァ!
戦闘シナリオなら、俺は基本的に他のディアボロスの盾になるように動くぜェ。必要とあれば、このハンマーで敵のクロノヴェーダどもを一気に叩き潰してやるぜェ。或いはこの銃も火を吹くことになるかもしれねェが、まァ臨機応変だなァ。勿論パラドクスもフル活用で戦うからよろしくなァ!
他のシナリオならまァ、他のディアボロスや一般の人には迷惑はかけるつもりはねェ。
うまい具合に仕事を手伝いつつ、或いは情報の聞き込みもするぜェ。
※他のディアボロスに迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
※アドリブ歓迎です!
「さて、任されてしまったことだし――事件解決に向けて動こうか」
取り出した魔導書のページをめくりながら逆叉・オルカ(オルキヌスの語り部・g00294)は戦い続ける味方から赤い甲冑の天魔武者へと視線を移す。
「おうよ、『復讐するは我にあり、ってなァ!』気合入れて行くぜおらァ!」
力強く頷いた岩船・長武(ずんぐり竜騎士親父・g02803)が吼え、めり込むほどに地面を踏みしめて巨大な鉱石を用いて造られたハンマーを肩に担ぐようにして飛び出した。
「次から次へと」
声にいくらかの苦々しさを帯びながら島津義弘が間合いを詰めてくる長武に応戦すべく大金棒を構え直す、だが。
「わたしもお手伝いするのです!」
「なんだと?!」
仕掛けたのは、長武のみに非ず。首から上だけを天魔武者が声の方に向ければ、天をも貫く強大なエネルギーを宿し眩く光を放つ宝石剣を手に長武とは別方向からシルヴァーナ・ガラッシア(スイーツハンター・g02348)が斬りかかってくるところで。
「ぬかった、はなからそのつもりでっ」
挟み撃ちを示し合わせてのものと見たらしい島津義弘は忌々し気に漏らしつつも諦めて斬られるつもりもなかったようだ。まずはシルヴァーナの斬撃を防ごうと構えた大金棒を振るい。
「ん?」
そこで気づく、距離を詰めて来た筈の長武の担ぐハンマーがいっこうに襲ってこないことを。ただ、その代わりに島津義弘の足元にはいつの間にか大量の爆弾が転がっていて。
「へッ、数の暴力にはこれってなァ! 巻き込まれンじゃねェぜェ!」
「大丈夫です!」
念のために長武が声をかけるも斬りかかろうとしていたシルヴァーナには天魔武者の足元に爆弾が転がってゆく様も見えていたのだろう。斬撃を弾かんと島津義弘の振るった大金棒を避ける様に距離をとった、様に見せて爆弾の爆発に巻き込まれぬよう距離をとっており。
「おの」
口に出かけた天魔武者の恨み言は足元から生じた爆発が吹き飛ばし。
「……駆け抜けろ」
魔導書を持たぬ方の手をオルカが突き出せば、水がシャチを模って爆発の中に飛び込んでゆく。冷静に仕掛けるタイミングを狙っていたのであろう。爆発に視覚と聴覚を一時的に奪われた形の島津義弘に水のシャチを避ける術はない。それどころか自身向けて水のシャチが放たれたことすら気づかなかったかもしれない。
「こいつでどうかな」
「助かったのです! これなら――」
ちらりシルヴァーナの方を見てオルカが言えば、シルヴァーナは水のシャチを追いかける形でシャチがあけた爆発の穴へ宝石剣を手に飛び込んで。
「ぐおあああっ」
「手ごたえは、ありました」
爆発の中に悲鳴を残し、閉じかけた穴からシルヴァーナが飛び出す。ただ、直後に空間も歪んで。
「回避を」
「「うおおおっ!」」
オルカが声を発した直後、歪んだ空間から現れた赤い甲冑の天魔武者は振り上げた大金棒をシルヴァーナに振り下ろさんとし、間に長武がハンマーを構えて飛び込む。
「ぐ、おっ」
大金棒とハンマーのぶつかり合いの拮抗は一瞬、力負けしたのか長武吹き飛ばされるも。
「へッ、やるじゃねェか!」
跳ね起きると体に着いた土を荒っぽく払った。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
効果1【水中適応】がLV5になった!
【飛翔】がLV2になった!
【水源】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV3になった!
【ダメージアップ】がLV6になった!
【反撃アップ】がLV5(最大)になった!
リナフローリィ・エレオノール
(サポート)
アドリブ、他の方との絡み◎
パラドクスは指定した物をどれでも使用、お好きなのどぞ
多少の怪我は大丈夫、積極的に行動
でも命は大事、撤退の見極め大事
他人に迷惑をかける行為はダメ、やらない
例え依頼の成功のためでも公序良俗に反する行動はダメ、絶対
後はお任せ
宜しくお願いします
(表情筋は動かず、喜怒哀楽は尻尾やオーラで表現
1人でいる時は結構端的に高揚感なく若者の言葉を喋ります)
「アナタもお友達、やったー」
「よろー」
「マジで」
「良き」
「マジぱねー」
等々
人に話しかけたりする時は敬語を一応使います
その辺の匙加減はお任せ
美味しいモノ大好き
リディル・ヴェント
(サポート)
リディルちゃんにまっかせなさい!アイツを倒せばいいのね!
エンタープライズや桜花絢爛でボッコボコにするわ!
一人称:アタシ、リディルちゃん。
相手の呼び方:ファーストネーム+さん。
口調:ね、よ、なの、かしら?
性格:明るくて勝ち気で自信家。楽観的。
弱音は言わない性格。
戦闘:近接戦が好きなアタッカータイプ。
武器・パラドクスはどれでも使用します。
他のディアボロスに迷惑をかける行為、公序良俗に反する行動はしません。
派手に戦う事が好き。
連携・アドリブ歓迎です。
宜しくお願いします!
宝心・ライラ
(サポート)
全世界の人々のハッピーエンドを夢見る陽気なピエロ
しかしライラにとってのハッピーエンドとは、相手を幸せの価値観を自分の尺度で勝手に解釈した上で最良と思った結末を押し付ける物
クロノヴェーダは相手の『幸せな結末』を勝手に解釈し、
「これがあなたのハッピーエンド!めでたしめでたし」と納得しながら無情に命を奪う
呼称は呼び捨てで元気な口調
調査フラグメントでは民間人との対話を重視して【情報収集】
戦闘フラグメントではオリジナルパラドクスを使用し、サーカスを意識したスタイルで戦う
他のディアボロスに迷惑をかける行為はしません
また例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません
アドリブや連携も大歓迎
「あら、大声自慢大会は終わったのね」
先のジゲン流剣士たちとの戦いと比べれば静かなのは確かだが、とりあえず宝心・ライラ(ミス・ハッピーエンド・g01071)の勘違いを正そうという者は居なかった。
「相手は手負いです、だからと言って油断しないようにしませんと」
味方を殴り飛ばした大金棒を持つ赤い甲冑の天魔武者を見据え、月下美人が咲き誇る扇を手に。どこかぼんやりしているように見えて表情を動かさないリナフローリィ・エレオノール(偽物ワールズエンド・g03639)は正しく状況を見ていた。
「また新手が来たか」
先に戦っていたディアボロスから動かした視線だけで島津義弘はリナフローリィたちの姿を認めた。
「あなたも疲れているようだけど、もっと笑った方がいいんじゃないかしら? 楽しめなくちゃ先が続かないわよ」
「ふん、いらん気遣いよ」
軽口とでも思ったのか天魔武者はライラの言を鼻で笑うと大金棒を持ち上げる。
「かかってくるがいい。そんなに笑って欲しいなら、お前たちを粉砕して大したことはなかったとわらってくれるわ」
「出来るかしら? それよりももっとあなたに相応しいハッピーエンドを届けてあげようと思うんだけど」
ライラの言うハッピーエンドとは、相手を幸せの価値観を自分の尺度で勝手に解釈した上で最良と思った結末を押し付ける物。だが、島津義弘からすれば自身の口にした結末以外はおそらく受け入れる気もなかったであろう。
「リディルちゃんにまっかせなさい! アイツを倒せばいいのね!」
両者が互いに口にした結末を押し付け合わんと動き出そうとした時だった、リディル・ヴェント(ゲットレディ・g00550)が応援に駆け付け対峙する片方、赤い甲冑の天魔武者を見たのは。
「それなりに大きな武器を持ってるみたいだけど、アタシのエンタープライズや桜花絢爛を防げるかしらね?」
問いの形を取りながらも防げるとは欠片も思っていない様子で鞘に入った細身の刺突剣を一瞥するとリディルは2mほどもあろうかと言う両手斧を構えた。
「ならばやってみるが」
「「行くわよ!」」
天魔武者の言葉の最中で声が重なった。流石に言い終わるのを待たずにディアボロスが二人も動き出すのは、島津義弘にとっても想定外か。
「またしても」
苦虫をかみつぶしたような顔で向き直り正面に据えたのは、両手斧ことエンタープライズを両の手で持って距離を詰めてくるリディル。
「こんにちは。さようなら。最高のお別れにしてあげる!」
そのまま近接戦闘を仕掛けてくると見て順に対処しようとした天魔武者の耳が回り込むように助走をつけてからアクロバティックに間合いへ飛び込んで来たライラの声を捉えた。
「ぐうっ」
仕掛けてくると否応にも理解したのであろう島津義弘だが、リディルからも視線は外せず。
「他を気にするならそれでもいいわよ! アタシのエンタープライズでボッコボコにしてあげる!」
リディルの言もまたそれをためらわせ。リナフローリィの存在があることもこの時の島津義弘はまだ忘れてはいない。
「がっ」
中途半端にしか注意を向けられなかったが故に跳躍し回転しつつライラが投じた何枚ものトランプを赤い甲冑の天魔武者は防ぎ損ねた。
「おのれ、だが――」
リディルの両手斧の一撃は防いで見せると大金棒をかざし。
「な」
そこで見たのはリディルがエンタープライズから手を放し、代わりに引き抜いた細身の刺突剣こと桜花絢爛を天にかざす様。
「ビリビリッてくるわよ!」
「ぐわぁぁぁっ」
避雷針の如く桜花絢爛に呼び込んだ稲妻を電流にして放てば、虚を突かれた赤い甲冑の天魔武者は受けることも避けることも出来ずまともに感電し。
「隙ありです」
痙攣するように震える天魔武者へと妖精を伴ったリナフローリィが地を蹴って距離を詰める。
「ぐぬっ、この程度のばっ」
ただ扇を手に殴りかかって来るだけなら、無理にでも身体を動かすことで防げたのかもしれない。だが、蔦が伸縮自在に伸びてくるのは島津義弘の予測を超えていた。蔦に引っ張られバランスを崩したところへ妖精の繰り出す一撃目が命中し。
「やあっ」
赤い甲冑の天魔武者を待つのは妖精と連携したリナフローリィが繰り出す二撃目。
「ごはっ」
「出会いは別れの始まり。さあ、あなたとはどんな幸せな別れが待っているのかしら?」
クリーンヒットして仰け反る島津義弘の耳に届くは、ライラの問いと付属する風切り音。
「まだまだ行くのです!」
だが気にしている暇はない。妖精とリナフローリィの連携攻撃はまだ途絶えず、ディアボロスたちの攻撃は終わっていなかったのだから。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
効果1【エアライド】LV2が発生!
【操作会得】がLV2になった!
効果2【命中アップ】がLV4になった!
【先行率アップ】がLV3になった!
高遠・葉月
(サポート)
アレンジ歓迎。
基本的には全体や共闘者の指針に沿う感じ。
基本的に前衛で戦闘員。
あたし自身は出来る事はシンプル。素手で殴る、踏みつける。武器で殴る、投げつける。それだけ。
パラドクスもそれだけだしね。
共闘者が戦いやすい様立ち回り必要なら護衛に努めるわ。
使用する武器は状況と気分。鉄パイプ、バール、デーモンの魔力で作った武器(大斧、大剣、ハンマー)あたりかしら。あとはチープウェポンとしてそこらの道路標識やバス停、岩や柱、木なども振り回すわよ。
単純労働や力仕事があるのなら【怪力無双】で手伝うわ。。
場の進行のサポートもする。ツッコミ不在の場合とか嫌々ツッコミいれる。
あとは適当に。
西川・罪華
(サポート)
ぼくは罪華。こっちはオラトリオのベル。
魔法っぽいパラドクスで戦うぞ。運動神経もやしだもんね!
クロノヴェーダは新宿以外の植物消し去ったから許せねえよ!
ぼくは植物が大好きだ!人間含め他の生き物はどうでもいいが!
この緑の星全てがぼくの愛するものと言っても過言ではない
植物ちゃんを好き勝手していいのはぼくだけだ!
場所問わず隙あらば【植物活性】とか【土壌改良】をしていくぞ。
仲間が使ったエフェクトを活用しながらパラドクスは効きそうなのを使うぞ
なんかうまいこと使ってくれ!
「許せねえ!」
湧き上がる怒りのままに、西川・罪華(サキュバスの風塵魔術師・g03905)は味方の攻撃へと加わっていた。直前に見たのは戦いに巻き込まれ吹き飛ばされたり踏まれ崩された畑だ。
「ぼくは植物が大好きだ! 人間含め他の生き物はどうでもいいが!」
そう言い切るほどにまで植物の好きな罪華が応援に駆けつけて目撃したのは、無残な畑の姿。その畑に植わっているであろう作物もまた植物である。畑がこんなことになった諸悪の根源が味方の攻撃に追い込まれているのを目にしたなら、そこに加わり自らの怒りをぶつけるという選択肢以外が、罪華には存在しえなかった。
「植物ちゃんを好き勝手していいのはぼくだけだ!」
罪華からすれば都合のいいことに赤い甲冑の天魔武者の意識はまだ自身には向いておらず、駆け出した時の主張はさておき、罪華がクロノヴェーダに接近するのを阻む者はいない。
「運動神経もやしだもんね!」
そう自認する罪華からすれば身体一つで敵に向かってゆく光景は恐らく珍しいモノだろう。
「せいやぁっ!」
オラトリオのベルを伴い間合いを詰めた罪華はくるんと背を向け、遠心力を乗せて突き出すのは、サキュバスの尻尾。
「うぐっ」
「灰になぁれ」
自分の尻尾が赤い甲冑を貫くところまで確認して呟けば、島津義弘の甲冑の継ぎ目から青白い炎が漏れた。内より対象を燃やす魔法が効果を発揮したのだ。
「ぐおおおっ」
だが燃え尽きて灰になることなく、天魔武者は大金棒の先端を罪華たちへ向け。
「ぎゃああっ」
頭上から落ちた一条の稲妻を浴びた。
「あたしの柄じゃなさそうな気はするけど、若干距離があったものね」
とは祈りを捧げる為に組んだ手を解いた高遠・葉月(猫・g04390)の言。
「だから、ここからはあたしらしくやらせてもらうわよ」
拳を握り固め、横に跳びながら騎士小手に覆われてゆくそれを葉月が振るえば、空間を歪めて振り下ろされた大金棒とぶつかって軌道を僅かに変える。葉月が反撃の殴打をその身に受けないのには十分なほどに。
「必要ならこのまま手も出してくつもりだけど――」
最後まで言い切らずにちらり後方にいるスフィンクスのしゃけを見たのは、チラチラと参戦するほかのディアボロスを気にするそぶりを見せていたからか。
「危ないことはナシにしなさいよ」
「にゃ」
わかってかわからずか、嘆息に続いた葉月の言葉にしゃけは一声鳴いて応じ。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【強運の加護】LV1が発生!
【植物活性】LV1が発生!
効果2【グロリアス】がLV2になった!
【ガードアップ】がLV4になった!
山元・橙羽
(サポート)
インセクティアの妖精騎士×サウンドソルジャーです。
パラドクスや技能は状況を有利に出来そうなら何でも使います。ただし迷惑行為や公序良俗に反する事はしません。
他のディアボロスが有利になるように行動し、連携できそうなら、作戦の足りない部分を補う形で助力します。
あとはお任せ。よろしくお願いします!
結玉・白露
(サポート)
刻逆でなったこの身体に慣れる為に、ともかく斬る数をこなしていく。
説得や避難の類は人に任せて、刀を振るうことに集中したいところだが……。
そうも言ってられないようだ、避難誘導にヒトが居ないって場所では協力させてもらおう。
パラドクスは指定した物をどれでも使用して戦うが、出来る限り妖刀を使っていく。
蹴る殴るの体術を除いて、刀を振るう場合には力押しはしない。
刀ではあくまでも斬る、突く。
怪我は厭わず、戦闘の出来る状況ならどこの現場でも積極的に向かう。
他のディアボロスに迷惑をかける行為をするつもりはない。
例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしない。
「おあつらえ向きだな」
味方の主従のやり取りから傷だらけの天魔武者へ視線をやって、結玉・白露(鬼人のバウンサー・g01950)はそう思う。島民の姿は周辺にはとうになく、保護すべき人々もいなければ誰かを説得しないといけないという訳でもない。
「これならば刀を振るうことに集中出来そうだ」
妖刀を鞘から抜き放てば、ただ斬るべき敵を見る。その上で感じるは敵以外の気配。
「僕もお手伝いします!」
味方に告げた上で、山元・橙羽(夕焼け色の蝶・g01308)は魔法の槍を構える。その周囲を妖精が飛び交い、戦場を吹き抜ける風は微かにオレンジの髪を揺らしてゆく。
「まだ、来るというか……」
焼かれ、稲妻に打たれたからかどこか焦げ臭さを漂わせながら赤い甲冑の天魔武者は呻いた。杖代わりにしていた大金棒をおもむろに持ち上げ、白露と橙羽を交互に見て。
「行きます!」
仕掛けるは、橙羽が先の形となった。前に踏み出し、槍の間合いまで足を踏み入れたところで、繰り出すのは渾身の突き。
「おおおっ!」
「穿て、光の雨!!」
吠えながら島津義弘がこれに反応する間に空から光の鏃が雨あられと降り注ぐ。
「がああああああっ」
ただ、突きだけであれば反応は出来た、だが頭上から降る物騒な雨を同時に防ぐ手段はなく、赤い甲冑のあちこちに穴が穿たれ。
「おのれぇぇっ!」
「……あれは」
傷を負いながらもその場で反撃せんとする天魔武者を収めた視界の端に白露が認めたのは、肘から先の腕とヒビが入った太刀。
「が、はっ?!」
直後に起こったのは、島津義弘からすれば想像も出来ぬこと。大金棒の先端にある発射口を橙羽に向けようとしたところで、自身の肩にヒビの入った太刀が突き立っていたのだ。
「これは部下どものっ」
「そうだ。生憎と俺の手は振るうべき刀で埋まっていてな」
ジゲン流剣士の腕と共に転がっていた太刀を白露はふいの閃きから引っ掛けて島津義弘まで飛ばしたのだ。
「ぐうっ、ならばっ」
部下の太刀を生やしたまま、大金棒を赤い甲冑の天魔武者は振りかぶり、振り下ろす。
「なるほど、これだけの獲物を振るうだけのことは、あるな」
直接斬ることに使われなかった白露の妖刀が金棒の軌跡に触れて殴打を斜めに滑らせる。
「ぐぬっ」
「消耗しすぎだ」
あるいは肩に傷を受けたことも影響したのか、大金棒が破壊できたのは地面だけだった。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【防空体制】LV1が発生!
【強運の加護】がLV2になった!
効果2【能力値アップ】がLV5になった!
【アヴォイド】がLV2になった!
風宮・優華
(サポート)
『大丈夫。あたしが守るわ』『逃がさないわ。これでチェックメイトよ』
ツンとした眼鏡っ娘。家族や親友と幸せに暮らしていたが、クロノヴェーダの襲来で一変する。ディアボロスとして目覚め、大切な人たちを守るべく戦いを挑むが敗北。新宿島に流れ着いた。現在は擦れ切っており、素っ気ない態度を取るが、実は素直になれないだけ。実は面倒見が良く、小さい子にはお姉さんぶる。可愛い動物が好きだったり、年相応な姿を見せる。
戦闘では、右手に持った拳銃から放つ氷の魔弾。左手五指で操作する五つの氷結輪を巧みに操る
不愛想(あたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)
心を許したら 本音(わたし、あんた、ね、よ、なの、かしら?)
露木・ささら
(サポート)
ボクはふつーの狩人なのです。
だからできることもふつーですよ?
情報収集です?
本当のことを自信をもって話して教えてもらうですよ。
(でも誤解を招く表現があったり、全部は言っていなかったりはする)
捜索活動です?
狩人なので野外では得意ですよ。
街中?まぁ、それなりかも。
でも戦闘なら任せてほしいのですよ!
優れた狩人は死中にこそ活路を見い出すもの。
怖気づき、退けば死ぬ。
攻撃は退くのではなく前に進んで回避するもの。
死を恐れることなく踏み込んで戦う。
勝利は後ろにはなく、前にしかない。
そして狩りは流血と共にあるのだから。
ささらの狩りを知るがいい、なんてね。
まぁ、こんな感じで上手くやってやるっぽい!
「好機到来なのです」
大振りで金棒を地面にたたきつけた直後の敵。ふつーの狩人を自称する露木・ささら(流血の狩人・g02257)からすれば、それはいい弓の的であるはずだった。
「戦闘なら任せてほしいのですよ!」
だが、弓を構えるでもなくささらが行ったのは地面を強く踏むことで。弓弦を鳴らし空を運ばれる矢の代わりにその身を前へ。直線ではなく弧を描いて獲物の背後へと回り込むようにステップを踏んで。
「……天彗凶星」
「ぐっ」
深い傷を負わせんとする一撃を繰り出すが、それが当たれど終わりはない。オーラかあるいは血か。霧状になったナニカをもって作り出した手が傷を抉り貫かんと追撃となる。
「がああっ!」
苦痛の声か、それを堪えんとし咆哮なのか、いずれにしても傷は負っても倒れはせず、島津義弘は大金棒を持ち上げる。金棒の先端の発射口がささらへと向かんとして
にもかかわらずささらは天魔武者から距離をとろうとしなかった。
「優れた狩人は死中にこそ活路を見い出すもの。怖気づき、退けば死ぬ」
むしろ、懐に飛び込むように前へと踏み出し。
「お」
「攻撃は退くのではなく前に進んで回避するもの」
まさに口にした言葉の通り、だが。
「あなたが敵の大将ね? あたしが相手よ!」
敵味方の両者が予期せぬ方向にことが動くのも戦場ではままあること。
「正々堂々一対一で勝負なさい!」
大声をもって風宮・優華(氷結の魔女/スノーホワイト・g08699)は島津義弘へ一騎打ちを挑み。
「良かろう」
島津義弘の名を名乗る以上、天魔武者もこの申し出は蹴られなかったか、それとも一対一ならば他のディアボロスの横槍も入らぬと見たのか。
「大丈夫。あたしが守るわ」
一瞥し、すれ違いざまにささらへと声をかけると右手に持った魔導拳銃を優華は赤い甲冑の天魔武者へ向ける。
「ぬおおおっ」
発砲音こそが一騎打ち開始の合図となった。装填された氷の弾丸は狙い違わず島津義弘の胸部へと命中し、銃創を負いながらも咆哮をあげた天魔武者は空間を歪める。
「砕けよっ!」
「そうは、いくものですか!」
振り下ろされる大金棒に優華が左手五指で操作する五つの氷結輪が連続で当たることで軌道を僅かに変え、同時に横に飛ぶことで優華は粉砕を免れる。
「おのれ」
ここまでの戦いと違い邪魔の入らぬ一騎打ちとあらば、天魔武者にとってはディアボロスを返り討ちにする絶好の機会であったかもしれない。
「だが、まだだ!」
満身創痍なれど膝をつくことなく赤い甲冑の天魔武者は大金棒を構え直した。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【託されし願い】がLV2になった!
【狐変身】LV1が発生!
効果2【凌駕率アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV7になった!
平良・明
なかなかいい名前を騙っているではありませんか、シマヅの義弘
諸説ありますが戦国最強の集団の名前とは、やる気ももりもり上がります
是非殴り合い願いたいものですが、なかなか派手な技も使うのですね
桜島国崩しの爆裂魔力塊は「超時空殴り」の打撃で撃ち落としを狙います
そのまま抜けた数の拳だけ時空をゆらして島津義弘に攻撃していきましょう
紅花さんとよく連携して、強烈な一撃を狙っていきます
人は圧政に耐えれるほど丈夫でも強くもないものです
ここは天魔武者の土地でも冥海機の土地でもありません
とっとと冥土に退散願います
杏・紅花
シマヅはかったそ〜〜
でも強いってウワサなら、とってもやる気出ちゃう
ねーえ、たのしく戦おうねえっ!
明サンとよーく連携して戦うぞっ
あのでっかい金棒は当たったら怖いけど、正直わかりやすくてぶん回してる間に避けられそう
「綾の綻」で巻き込まれたかに見せて背後をとる
しゃきんと鋭くといだ鉤爪で、その背後から狙いまあす!
ここで負けてるようなら、他の国に侵略するより、自国の護りを固めた方がいいんじゃないかなっ?
アドリブ歓迎っ
月見里・千隼
※連携、アドリブ歓迎
鬼島津こと島津義弘…
戦国武将の中で島津家の武将には思い入れが強いのでな
だが…史実の島津家の名を汚し
そして妻と義兄が生まれた地を圧政で罪無き人々を蹂躙するのは見過ごせない
あの金棒、鈍器だけで無く大砲の機能も付いてるのか?!
種子島の火縄銃も妙な方向へ発展したものだな…
『狼狽月』で銃口から先端に狼の頭部が付いた闇の魔力の鎖を発射
1本は金棒に絡みつき動きを捕縛をして観察して発射口の軌道をずらして反撃によるダメージを抑えながらも
その後に敵本体の頭部、首、関節など脆い場所を狙い狼頭部の牙で噛み砕く
もう1本は牙から神経毒を注入してその鋼鉄の身体を侵食するぞ
玖珂・藤丸
※アドリブ連携歓迎
ふむ……トループス級の天魔武者、なかなかの実力でした。
お次はアヴァタール級ですね。 このまま戦闘に向かいましょう!
赤き鎧武者を見つけられたら、一気に《突撃》し懐に潜り込みます。
そしてそのまま【玖珂式銛術"漢一本気合銛打ち"】を使用!
相棒『杭喰具』を打ち込む《捨て身の一撃》を放ちましょう!
突っ込んだからには敵の反撃を受ける覚悟はあります。
金棒を振り回しながらの突進に対しては、『杭喰具』で受け止め威力を弱め、自分から吹き飛ばされることで、重傷は避けるようにしましょう。
沖縄本島の方々の生活に悪影響を与えることは許しません!
そのまま元のディヴィジョンに帰っていただきます!
「ふむ……トループス級の天魔武者、なかなかの実力でした。お次はアヴァタール級ですね。 このまま戦闘に向かいましょう!」
と玖珂・藤丸(海の漢・g09877)がジゲン流剣士たちとの戦いを終え、現れた赤い甲冑の天魔武者の元にたどり着いた時にはすでに繰り広げられた戦いによって島津義弘はいくつもの傷を負っていた。
「覚悟!」
手負いの相手であろうと構わずむしろ一気に決着までつける勢いで藤丸は巨大な銛を手に突撃する。
「やはりまだ来るか!」
大金棒を構え直したところであった島津義弘はこれを迎え撃たんとし。
「鬼島津こと島津義弘……」
味方と刃を交えんとする天魔武者の姿を瞳に映し、月見里・千隼(硝煙と魔弾の騎手/現代ラストジョッキー・g03438)は呟く。戦国武将の中で島津家の武将には思い入れが強い千隼だった、だが天魔武者のそれは史実の武将とは別だ。
(……史実の島津家の名を汚し、そして)
妻と義兄が生まれた地を圧政で罪無き人々を蹂躙する者を見過ごせよう筈もない。
「なかなかいい名前を騙っているではありませんか、シマヅの義弘」
もっとも、人が違えば捉え方もまた変わるもので、平良・明(嶺渡・g03461)は諸説ありますがとするものの戦国最強の集団の名前にやる気をみなぎらせていた。
「シマヅはかったそ~~」
実際ここまでの激戦で傷つきながらも赤い甲冑が原型は留めていることはあり、頑強そうという印象は持ちつつも「でも」と杏・紅花(金蚕蠱・g00365)はそこに臆すことはない。
「強いってウワサなら、とってもやる気出ちゃう」
強者との戦いにモチベーションをあげるという意味で明と同じでもあるのか。
「ねーえ、たのしく戦おうねえっ!」
「ぐ、また新手っ」
紅花は呼びかけるも、現在進行形で突撃されている赤い甲冑の天魔武者はそれどころではない。
「近づいてしまえば外しようが無いのです!」
「ぐぬっ、小癪な」
藤丸が捨て身の覚悟で大金棒の下をくぐって懐に飛び込み、手にした銛を投じようとすれば、島津義弘の意識は当然のごとくそちらへと向く。魔法拳銃である朧月夜を千隼が向けても赤い甲冑の天魔武者の注意は藤丸の手を離れ自身を穿たんと投じられた巨大な銛、杭喰具にのみ注がれていて。
「おおおおっ!」
投擲の出を潰さんと振り下ろされた大金棒がかすめ、杭喰具の軌道が僅かに変わる。だが、それだけだった。
「沖縄本島の方々の生活に悪影響を与えることは許しません!」
「ぐ、う」
杭喰具は島津義弘の赤い甲冑を砕いて突き刺さり。
「おのれ、なら、なっ?!」
反撃に転じようとしたところで天魔武者はようやく気付く、発砲音に。
「貴様に出来る事は狼狽える事のみ」
先端に狼の頭部をもつ闇の魔力の鎖は朧月夜から撃ち出された勢いのまま飛び、狼のアギトが甲冑を噛み砕いて毒の牙を突き立てる。
「がああっ」
立て続けに傷を負った赤い甲冑の天魔武者はたたらを踏み。
「ぐ、おおおっ!」
それでも吼えながら一度振り下ろしたことで魔力の鎖の軌道から逸れた大金棒を持ち上げ先端を千隼へ向けた。そこにあるのは魔力塊の発射口だ。
「あの金棒、鈍器だけで無く大砲の機能も付いてるのか?!」
初見であれば撃ち出されたのを見て表情の乏しい仏頂面の裏、内心でそう驚きもしただろうが、この天魔武者との戦いも味方との攻防の末にもう終盤に至っている。
(種子島の火縄銃も妙な方向へ発展したものだな……そう思いはするが)
自分以外が標的でも幾度か使われるのを見ていれば、得どういう技であるかは理解できた。轟音と共に空間を歪ませ放たれた魔力塊が飛来した時にはもう千隼は横方向に跳んでいる。
「っ」
魔力塊が爆裂によって周囲の空気を吹き飛ばせば、余波に身体を押されるもダメージらしいダメージはない。
「このまま元のディヴィジョンに帰っていただきます!」
一方で藤丸は天魔武者の身体から抜け落ちた銛を拾い上げるとすぐさま地面を蹴る。
「この、調子に」
乗るなとでも島津義弘は続けようとしたのであろうか、ただ。
「なかなか派手な技も使うのですね」
千隼へと向けた魔力塊をそう評した明もこの時島津義弘へ向かって拳を振り上げていたのだ。殴り合いをするとも思えぬほど開いた間合いで。
「是非殴り合い願いたいと思っておりました。横からの不作法は容赦願いますね」
断りを入れてから、明は宣言する。なぐります、と。
「なん、ぼっ」
直後繰り出された拳が時空を震わせば、距離が離れているにもかかわらず打撃の衝撃は伝わり、天魔武者の身体が崩れ落ちかけ。
「ぐうっ」
踏みとどまるように膝をつきながらも顔を上げた。
「おのれ、面妖な術を!」
ダメージの重なる身に堪えたようで赤い甲冑の天魔武者はよろめくが、すぐに大金棒を持ち上げると先端の発射口を明に向け。
「そのでっかい金棒は当たったら怖いけど、一本しかないからそうやって誰かを狙ってると防御には使えそうにないよね」
「しま」
後背からの紅花の声に自身の失敗を悟る。
「む?! なら、あれは」
「それはね、囮だよ~」
悟ってから視界にまだ紅花が居ることに訝しむも、それは紅花が絹糸を用いて作り上げた身代わりであり。本物の紅花はこの時には明と連携する形で島津義弘の背後に回り込んでいたのだ。鋭く砥がれた鉤爪は陽光に輝き。
「があっ」
「はい、ご苦労様~。ここで負けてるようなら、他の国に侵略するより、自国の護りを固めた方がいいんじゃないかなっ?」
天魔武者の背中を鉤爪で引き裂いた紅花は首を傾げ。
「ぐごっ」
振り返ろうとしたところ、脇腹へ藤丸の投じた銛が突き立つ。
「ぐ、うぐ……」
「人は圧政に耐えれるほど丈夫でも強くもないものです」
こらえきれず膝をつく島津義弘を見つめ、明は握った拳を振り上げる。
「ここは天魔武者の土地でも冥海機の土地でもありません。とっとと冥土に退散願います」
天魔武者から反論はなかった。何か言うよりも早く再び振るった拳が時空を震わせ、意識ごとその命を奪い取ったのだから。前に傾いだ赤い甲冑の天魔武者はもはや起き上がることも動くこともなく。こうして一つの集落が天魔武者たちの手から解放されたのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【水中適応】がLV6になった!
【光学迷彩】がLV2になった!
【友達催眠】がLV2になった!
【水面走行】がLV2になった!
効果2【アヴォイド】がLV3になった!
【能力値アップ】がLV6になった!
【命中アップ】がLV5(最大)になった!