リプレイ
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎
緊張感の有り余っている指揮官か………
存分に脅かさせて頂こう
【トラップ生成】を使用し、そこら中に罠を仕掛けて攪乱を
周囲へ注意を散らさせよう
落とし穴、虎ばさみ、ワイヤーを切れば音が鳴ったり爆竹が鳴る仕掛けを
新宿から動物型の風船を持参し、樹々の影やあちこちに結んでおき
風で揺れて物音を立てるようにし
鳥型の凧や風船を空に飛ばして注意を引こう
ペンキで地面に矢印を描き、罠へ導いたり導かなかったり
謎の×印や○印をつけたりして、怪しい気配を増やす
双眼鏡で観察しつつ、有効な罠があればそっと増やしていこう
十分警戒が高まったところで、離れた場所で、持参のスピーカーから動物の鳴き声や、羽音、物音を流そう
「緊張感の有り余っている指揮官か………存分に脅かさせて頂こう」
樹上から敵を観察しつつ、エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)は呟き、鋭い切れ味を持つ極細の白銀糸を敵の進行方向に張り巡らす。それに触れたヴォルティジュールドール達は鋼鉄の体に鋭い引っ搔き傷を残しつつ、刃と化した両腕を高速で振るってめくらめっぽうに衝撃波を飛ばした。それらを華麗に避けつつ、エトヴァは周囲一帯に様々な罠を仕掛けて姿をくらます。
「くそぅ、ディアボロスめ……!」
憤り一歩踏み出したファニーサイスが消えた。落とし穴に。
「隊長ー!!」
慌てて駆け寄ろうとしたヴォルティジュールドールは足元に張られたワイヤーに蹴躓いてすっ転び、その拍子に切れたワイヤーの仕掛けで爆竹が鳴り響く。
「ひぃ爆発ぅ!」
人間でいえば耳に当たる部分を押さえ、穴の中で蹲る司令官に、
「大丈夫ですあれはただの爆竹……!」
手を差し伸べようとしたリベルタス・ドールは足を虎ばさみに挟まれてつんのめった。罠そのものに殺傷性はない。しかし、こうした状況における攪乱には抜群の効果を発揮する。
「お、おのれディアボロス……」
這い上がってきたファニーサイスは辺りを見回し……樹々の影から聞こえてきた物音にビクッとしながら、
「そこかぁ!!」
と鎌を高速で振り回す。音を立てて割れたのは、樹に結び付けられた動物型の風船だった。
「ふ、風船……」
崩折れるファニーサイスに、「親方ァ! 空に鳥が!」と部下が駆け寄ってくる。
「だから見つけたら全部殺せって言ったろ!」
怒鳴り声にハッと敬礼し、ヴォルティジュールドールは飛ぶ鳥に衝撃波を放つ。落ちてきたのは鳥型の凧だった。
「……今度は凧……」
肩を落とすファニーサイスの目が、地面に意味ありげに描かれた矢印と○✕模様をとらえる。
「これは……」
「矢印に向かって進め、という意味でしょうか?」
首を傾げて尋ねるリベルタス・ドールに、
「バカ、罠に決まってんだろ! ……でも、この○✕は……なんだ……」
返事しつつ考え込んで立ち尽くすファニーサイス。しばらくそうしていた後、
「……よし、これ消しとけ」
と部下に命ずる。
「えっわざわざ?」
「だってなんか気味悪いじゃん!」
泣きそうな声でファニーサイスが言い返す。はあ、と若干呆れた声で消し始める部下達を尻目に、
「くっディアボロス……次は何を仕掛けてくるんだ……」
ファニーサイスは鎌を両手で持って、ビクビクと左右を見回している。警戒はもはや最高潮に達しているだろう。離れた場所から双眼鏡でそれを見てとったエトヴァは、そっと持参のスピーカーから動物の鳴き声や、羽音、物音を流す。
「! 今度こそそこかぁ!」
警戒心MAXだった司令官は簡単に引っかかった。ついてこい! と旗のように鎌を掲げ、走り出したファニーサイスはエトヴァが有効と見て増やしておいた落とし穴にまた落ちた。
「隊長ー!」
ペンキを消していた部下が叫ぶ。この調子ではパリに着くまで大分かかりそうだ。
大成功🔵🔵🔵
効果1【トラップ生成】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
旗楽・清政
パリ防衛のための遊撃戦には何度も参加しておるが、此度の敵将は随分と将に向いておらぬ様子。
よもや、些細な異変にも多数の兵を差し向けてこようとは、斥候の使い方も知らぬか。
なれど、確かにそれは付け入る隙。では、石橋を叩き壊させると致そうか。
彼奴等の進路の付近にある茂みの何カ所かに、旗指物を伏せておくでござるよ。
で、彼奴等がその近くを通りかかれば、旗指物を疾く立てて、
「かかれー! かかれー!」と大音声(【大声】)で叫んでくれよう。
もちろん、【光学迷彩】で身を隠し、叫んだら【忍び足】で速やかに次のポイントへ移動でござる。
これを幾度も繰り返せば、その都度彼奴等の足は止まり、時間を稼げるでござろう。
シューニャ・シフル
アドリブ連携歓迎
ビビってんならそれでもいいが、戦闘まであの調子だったら勘弁してほしいな。
とりあえずこっちが警戒していると思わせられればいいだろ。
連中の進行ルート上の脇に警報をまばらに設置しておいて、通り過ぎた頃にリモートで警報を鳴らす仕掛けておく。
後は適当なタイミングで空砲を鳴らす仕掛けを合わせて置いておく。
どれかに引っかかれば儲けもんだろ。
(「パリ防衛のための遊撃戦には何度も参加しておるが……此度の敵将は随分と将に向いておらぬ様子」)
旗楽・清政(知勇兼備の昼行灯・g08816)は茂みの中から進軍する敵軍の様子を窺いつつ、ため息をつく。
(「よもや、些細な異変にも多数の兵を差し向けてこようとは、斥候の使い方も知らぬか……なれど、確かにそれは付け入る隙。では、石橋を叩き壊させると致そうか」)
清政はそこにあらかじめ伏せておいた旗指物を素早く立てると、大声で叫んだ。
「かかれー! かかれー!」
「!? ギャー今度こそディアボロスー!?」
途端に縮み上がるファニーサイス。進行の足が、止まった。
「下がっていてください! ここは私達が!」
その前に立つリベルタス・ドールに、念動力によって捻じ曲げられた周囲の光が、茂みの中から熱光線として放たれる。お返しとばかりにリベルタス・ドールがトーチ型火炎放射器から放った高熱の火炎は、そこに立てられた旗指物を茂みごと焼き払った。だが、そこには誰もいなかった。
「……いない?」
訝しむ彼らを嘲笑うように、今度は別の茂みから旗指物が立ち上がり、またも「かかれー! かかれー!」と号令がかかる。
「! しまった、さっきのはブラフだったか!」
今度こそ、とその茂みに火炎放射器をブッパするリベルタス・ドール。しかし、茂みの樹々や旗指物が焼け落ちた後、そこにも誰もいなかった。だんだん分かってきた。
「……これ、罠じゃね?」
顔を見合わせて呟くリベルタス・ドール達。同じことが二度も続けば、さすがに疑うだろう。ゆえに、また別のポイントで旗指物と「かかれー!」の声が立っても、無視する……はずだった。
「いや、そう思わせて今度こそ本当に襲い掛かってくるかもしれん……!」
将を除いて。慎重に慎重を重ねるタイプの彼は、逆オオカミ少年状態と化して、じっと旗指物が立った茂みを睨みつけていた。清政の作戦は、此度の将にはうまく嵌ったといえよう。なれど、そうして警戒しているからこそ、気づくこともある。いくら光学迷彩で身を隠し、忍び足で音を消そうとも、光学迷彩とて万能ではない。じっと警戒して見つめている相手になら、気づかれる率も高くなる。ファニーサイスの目は、次の茂みに移動しようとする清政の、迷彩模様に覆われた輪郭を微かにとらえた。
「! そこに誰かい」
いるな、と叫ぼうとしたその時、けたたましい警報がどこからか鳴り響いた。ファニーサイスは再びビクゥ! と首をすくませる。
「こここ今度はなんだ!?」
両手で鎌を構え、おっかなびっくり周囲を見回すファニーサイス。部下達もそれにならってあたふたと首を回している。その隙に清政は茂みに滑り込んだ。
「助かったでござる、かたじけない」
頭を下げる清政の前には、左腕に黄金のサイボーグアームを備えた女性……シューニャ・シフル(廃棄個体 No00・g07807)がいる。いやいや、と手を振り、シューニャは茂みの陰からそっと敵の様子を窺った。シューニャがリモートで鳴らせるように仕掛けておいた警報があちこちで鳴り、適当なタイミングで空砲が鳴る度に、敵軍は慌てふためいて右往左往している。
「どれかに引っかかれば儲けもんだろ、って思ってたが……面白いぐらいに引っかかってくれるな。しっかし、ビビってんならそれでもいいが、戦闘まであの調子だったら勘弁してほしいな」
呆れたように呟く彼女に、清政もそうでござるな、と神妙に頷いたのだった。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【光学迷彩】LV1が発生!
【未来予測】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
【先行率アップ】LV1が発生!
「……これは……何者かが我らの進軍を邪魔してるな」
分かりきったことを、適当な切り株にどっかと座って腕組みしたファニーサイスが呟く。
「というわけで、ヴォルティジュールドール達、ちょっと様子を見てこい」
「えっ俺ら全員で?」
「多すぎねぇ?」
命じられたヴォルティジュールドール達は、歯車の顔を互いに見合わせる。斥候とは、まず少数で偵察に行くことでは……? 当然の疑問を浮かべる部下達に、
「だって、少数で行ったら返り討ちに遭うかもしれないじゃん!!」
ファニーサイスは泣きそうな声で喚いた。
「そんな、ディアボロス如きに大げさな……」
呆れる部下に、
「いいや、相手はあのネイ元帥を打ち破ったディアボロス達だぞ。油断すればこっちがやられる……!」
と爪を噛むような仕草で答える。それはそうかもしれないが、と慎重すぎる将を眺め、ヴォルティジュールドール達はため息をつく。それでもさすがにこの人数で行くのは多くないかというツッコミは呑みこみ、彼らは様子を見に集団で動き出した。こんなんでも、将の命令には逆らえなかった。
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎
慎重なのは良きことかな
ディアボロスの強さを警戒するのは、あながち、間違ってもいないさ……
だが、部下も将も全員で来るべきだったな?
分断できたなら好都合、ここで倒しきろう
味方と積極的に連携
双眼鏡も用い、偵察、観察しつつ状況把握
地形の利用し樹々や茂みの影に【光学迷彩】で潜み
【トラップ生成】の落とし穴やトラバサミでドール達の足を取らせ
反対側で鈴つきワイヤーを鳴らし、注意を逆方向へ逸らし襲撃
二丁の銃を連射し、塗料弾を炸裂させ
ドールたちが霧に惑う隙に撃ち抜いていく
狙いを合わせて、着実に数を減らしていく
反撃には魔力障壁を展開し防御
未来予測しつつ、腕の動きを観察、Nazarの盾で衝撃波を防ごう
シル・ウィンディア
指揮官さん、臆病なのか慎重なのか。
まぁ、過小評価をしないっていうのは優秀な予感がするけどね。
それじゃ、援護といきますかっ!!
森の木々の中を隠れながら行動。
迷彩柄のフード付き外套をかぶり、光学迷彩の力も借りるよ。
敵が動き始めたら、アイスクラフトで敵の後に氷に壁を展開。
気を惹けたら、高速詠唱からの氷結の檻で一体ずつ確実に仕留めていくよ。
攻撃後は、足を止めずに森の中を駆けまわるよ。
奇襲が有効なのは一回だけだと思うしね。
そのまま走りつつ、アイスクラフトを木と木の間に展開して行動を阻害
氷が壊されても、その隙にパラドクスを撃ち込むよ
指揮官さん、読みはばっちりだけど…
それでもまだわたし達を過小評価してたかな
シューニャ・シフル
アドリブ連携歓迎
地味な仕事は終わりだ。ここからは好きに楽しませてもらうぜ。
森の中に身を潜めて敵の接近を待つ。
トラップ生成でもう一回警報を鳴らして、タイミングをずらして警報がなった方から飛び出して仕掛ける。今度は本物の警報だぜ。
連中と切り結びながら不意をついて足の隠しナイフでかっきってやるよ。
多かろうが少なかろうが関係ねぇ。何人で来ようが全員返り討ちに決まってんだろ。
*敵を貶すような発言はしません。
旗楽・清政
時先案内人殿に聞いてはおったが、これだけの数がただ斥候のためだけに
動いておるのを実際に目の当たりにすると、やはり呆れたくはなるでござるな。
もっとも、目的と手段がチグハグであるのは、それがしらにとっては好機。
せいぜい、付け入ると致そう。
【光学迷彩】で潜みつつ、彼奴等が十分に接近してくるまで待つでござる。
そして、その時が来れば東南の風を吹かせて、急襲するでござるよ。
彼奴等も対抗してくるであろうが、そもそもが斥候のつもりでおる故に、
力を十全に出し切れるだけの覚悟はできておるまい。
それがしらを、甘く見ておる節もあったでござればな。
せめて、見敵必殺とでも命じておれば、彼奴等の士気もまた違ったであろうに。
森の中に光学迷彩も用いて潜みつつ、ディアボロス達は息を殺して敵集団を観察する。やってきたヴォルティジュールドール達の群れは、どこか気の抜けた声で、
「おーいそこ、なんかあったかー?」
「いやー?」
などと、茂みを叩いたり、かき分けたりしながら進んでいた。あくまで様子見、斥候という目的で出された割には随分と多い人数で、遠目にも目立つ。旗楽・清政(知勇兼備の昼行灯・g08816)は思わずため息をついた。
「時先案内人殿に聞いてはおったが、これだけの数がただ斥候のためだけに動いておるのを実際に目の当たりにすると、やはり呆れたくはなるでござるな」
「う〜ん、指揮官さん、臆病なのか慎重なのか……」
迷彩柄のフード付き外套を被ったシル・ウィンディア(虹霓の砂時計を携えし精霊術師・g01415)もまた、樹々の隙間から注意深く覗き込みながら小首を傾げる。
「まぁ、過小評価をしないっていうのは優秀な予感がするけどね」
シルの呟きに、エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)も頷いた。
「ああ、慎重なのは良きことかな。ディアボロスの強さを警戒するのは、あながち、間違ってもいないさ……」
だが、と双眼鏡で敵を油断なく見据えながら、エトヴァはスッと目を細める。
「部下も将も全員で来るべきだったな? 分断できたなら好都合、ここで倒しきろう」
「うむ、目的と手段がチグハグであるのは、それがしらにとっては好機。せいぜい、付け入ると致そう」
同意する清政に、
「ああ、地味な仕事は終わりだ。ここからは好きに楽しませてもらうぜ!」
と、シューニャ・シフル(廃棄個体 No00・g07807)はニヤッと口角を上げ、トラップ生成で再び警報を鳴らす。ヴォルティジュールドール達が微かにざわめき始めた。
「おい、また聞こえたぞ」
「でも、さっきも散々空振りだったからなあ……」
「いや、俺ら様子見ってことで出されたんだし、一応見に行った方が……」
ざわめきはしたものの、反応は鈍い。先ほど嫌というほど空警報を聞かされたせいで、かえって緊張感が薄れてしまっているのだろう。オオカミ少年の寓話と同じだ。これがあの慎重すぎる指揮官なら、すぐに飛んでいったかもしれないが。部下の方はそれほどでもない様子。加えて、大人数で来てしまったがゆえの慢心もあるのだろう。すぐには動かない彼らを、シューニャは木陰から飛び出して強襲した。
「残念だったな、今度は本物の警報だぜ!」
ククリを手に飛びかかってくる彼女に、ヴォルティジュールドール達は慌てふためく。
「敵襲だ!」
「ちくしょう、やっぱ潜んでやがったか!」
「急ぎ報告を……」
走り出したヴォルティジュールドールは、エトヴァが仕掛けた落とし穴やトラバサミに足を取られる。それを見て足を止めたドール達も、反対側から鈴の音が聞こえれば、反射的にそちらに顔を向けた。
「――紫闇に、惑え」
その隙に、エトヴァは二丁の銃を連射する。炸裂した銃弾はドール達を撃ち抜くのみならず、深い霧に似た紫闇の煙幕をもたらした。
「それじゃ、援護といきますかっ!!」
シルもまた、煙幕の中で惑いうごめく敵の影に氷結の檻を放ち、確実に仕留めていく。
「くそっくそっ!」
苛立ち、紫闇の中から闇雲に放つ衝撃波は精彩を欠き、シルをとらえるには至らない。エトヴァが僅かに先読みした未来と、巨大な青い目の彩色を備えた盾も、衝撃波を避ける助けとなった。間髪入れず、清政が戦場に風と無数の火矢を呼ぶ。
「諸葛亮の見様見真似でござるが、それがしの東南の風もなかなかのものでござるよ」
吹き荒ぶ風の中、雨の如く降り注ぐ火矢に射抜かれ、ドール達は次々に倒れていく。シューニャと切り結んでいたヴォルティジュールドールも、仲間の惨状に思わず目を向けた。
「っ! 援護を……」
「余所見してる場合か?」
ヒュッと、シューニャが回し蹴りするように足を上げる。そのブーツの先に仕込まれたナイフが、ドールの首をかっ切った。崩折れるドールと、「おのれ!」と集団で飛びかかってくるドール。その反撃もものともせず、シューニャはいきいきと両手のククリ、ブーツの隠しナイフを振るって敵を切り刻む。
「多かろうが少なかろうが関係ねぇ。何人で来ようが全員返り討ちに決まってんだろ」
お前らまとめて解体してやるよ、とククリを構えた両手をクロスさせ、シューニャは不敵に笑った。
「それがしらを、甘く見ておる節もあったでござればな。せめて、見敵必殺とでも命じておれば、彼奴等の士気もまた違ったであろうに」
エメラルド色の片鎌槍で衝撃波を受け流し、再び東南の風を吹かせつつ、清政も独りごちる。ディアボロスが変身している可能性を考えるあまり、動物は見かけ次第全て殺せと命令していたようだが、本当に殺すべき対象は別だったとしか言いようがない。火矢に足元を焼かれ、紫闇の霧の中踊るドール達を、エトヴァは表情変えることなく的確に撃ち抜いていく。ディアボロス達の奇襲により混乱状態に陥った敵は、瞬く間にその数を減らしていた。しかし、奇襲が有効なのは一度だけだろう。それを認識していたシルは、足を止めることなく森の中を駆け回った。案の定、混戦の中密かに抜け出した少数のヴォルティジュールドールが、互いに肩を貸すようにしてよろよろ森の中を歩いている。
「隊長心配しすぎ、って思ってたが……意外にそうでもなかったのかもしれん……」
「ああ……俺達だけでも、なんとか戻って態勢を立て直さなきゃ……」
「そうはさせないよっ!」
すかさずシルは樹と樹の間に氷の立方体でできた壁を展開し、行く手を阻んだ。
「ちぃっ!」
忌々し気にヴォルティジュールドールは刃と化した両腕を振るい、氷の壁を破壊する。足止めできたのは一瞬、しかしその一瞬の隙があればいい。
「命育みし水よ、凍てつく氷よ、我が手に集いて力となり、我が前の敵を捕らえよっ!」
高速詠唱で放つ氷結の檻が敵を捕らえる。檻が砕けるのと同時に、捕らえられていたヴォルティジュールドールは物言わぬ人形と化してその場に倒れた。抜け出してきた敵は僅かだ。全てを倒すのに、さほど時間はかからなかった。ヴォルティジュールドール達がいなくなったのを確認し、シルは呟く。
「指揮官さん、読みはばっちりだけど……それでもまだわたし達を過小評価してたかな」
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【コウモリ変身】LV1が発生!
【アイスクラフト】LV1が発生!
【アイテムポケット】LV1が発生!
【通信障害】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
【ダブル】LV1が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!
【能力値アップ】がLV2になった!
「……戻ってきませんね、ヴォルティジュールドール達」
「てゆーか、戦闘音が聞こえたような……」
「どうします、私達も様子見てきます?」
指揮官の元に残ったリベルタス・ドール達は互いに顔を見合わせ、ファニーサイスに尋ねる。
「イヤー! ここに居てぇ! 俺を守ってぇ!!」
生まれたての小鹿みたいにプルプル震えながら、半泣き状態でリベルタス・ドールのマントを掴むファニーサイス。威厳もへったくれもない。リベルタス・ドールは盛大なため息をついた。
「……まあ、将を守るが私達の役目ですしね」
「しょうがない、ディアボロス達を倒して、貴方を守り抜いてみせましょう……」
ため息交じりに旗を掲げるリベルタス・ドール達。そこまで士気も高くなさそうだが、ファニーサイスは何度も頷いて涙を拭った。
「ああ、よろしく頼むぞ……!」
最悪俺だけでも生き残れば、また隊立て直せるかもしれんし、となかなかクズな本音を口の中で呟きながら。
ラズロル・ロンド
ファニーサイス…
ちょっかいかけたら余計に発狂乱しそうだな…
ここは指揮妨害もかねての攻撃を
砂蝙蝠を集団から少し離れた場所から放ち
砂蝙蝠爆破と共に砂煙で視界を遮る
自分も移動し何処から放ってるか攪乱しながら
続けざまに砂蝙蝠を強襲させる
視界が晴れたらビックリ自分だけになってたら……逃げだしかねないかな?
そうはさせないけどねー
それよりも今はこっち。
部下も大変だね
同情交りな視線で
しかし着実に倒していこう
反撃の領土宣言には
って、お前も勝手に決めるなー!
とツッコミながらの隙を突かれぬよう細心の注意を
眠気には頬を叩き耐え凌ぐ
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎
……ここまでちぐはぐな指揮というのもまた
ある種の才能……か?
部下が気の毒になってきたよ
慎重まではよかったんだが、もう一歩、足りないものは己が率先して前に立つ勇気だろうな……
遠慮なく、護衛から削り落とそう
偵察、観察しつつ戦況を把握
仲間と連携をとり攻撃
翼の羽搏きに、乱気流を巻き起こし、多方向からドール達を攻撃
風の刃はどこから飛んでくるかわからないと、注意を乱し攪乱しつつ
狙いをそろえて確実に倒していこう
反撃には魔力障壁を張り防御しつつ
未来予測でドールの顔の正面を避けて飛びのき、衝撃波を盾で受け流す
聞くに堪えない歌だな……!
眉しかめつつ、忍耐力で耐える
さあ、隠れてないで出ておいで
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)は再び双眼鏡で敵の様子を観察していた。視界いっぱいに広がるのは、自由の女神像を思わせる女性型自動人形、リベルタス・ドールの群れ。大群だ。おそらく指揮官たるファニーサイスもどこかにはいるのだろうが、まるで見えない。たぶんどこかに隠れているのだろう。慎重といえば聞こえはいいが、将たるものが部下の陰に隠れてコソコソしているというのは、どうにも情けない。呆れ交じりに、エトヴァは双眼鏡から目を離して呟いた。
「慎重まではよかったんだが、もう一歩、足りないものは己が率先して前に立つ勇気だろうな……」
ならば、遠慮なく護衛から削り落とすだけ。静かに作戦を告げるエトヴァに、彼の恋人たるラズロル・ロンド(デザートフォックス・g01587)も頷く。
「ファニーサイス……ちょっかいかけたら余計に発狂乱しそうだしな……」
ここは指揮妨害もかねての攻撃を。ラズロルは少し離れた場所から、コウモリ型の砂の塊を放つ。漂う砂蝙蝠に、リベルタス・ドール達が目を向けたその瞬間、突如としてその一つが爆発した。連鎖的に破裂し、砂礫を撒き散らす砂蝙蝠達。辺りにもうもうと砂煙が立ち込める。その砂煙に乗じて、ラズロルは素早く移動した。常に移動することで、何処から砂蝙蝠を放っているか、分からなくさせて攪乱する作戦だ。げほげほと咳き込み、涙交じりの目で姿の見えない襲撃者を探しながら、リベルタス・ドール達は虚空を睨みつける。
「ディアボロス……やはり襲ってきましたね……!」
「ここは通しませんよ、ここを、『グランダルメの領土とします!』」
反撃と叫んだリベルタス・ドールの声に、ラズロルはショックとダメージを受けた。
「えっここグランダルメの領土……!?」
言われてみればそんな気もしてきたような、じゃあもう奪還できない……いやいや! ラズロルは思い切り自分の頬を叩いて正気に戻る。
「って、勝手に決めるなー!」
もう惑わされない。ツッコミ交じりの叫びに、エトヴァも力強く頷いた。
「ああ、必ず、取り戻してみせるさ」
そして、魔力を込めた翼の羽搏きで乱気流を巻き起こす。鋭く渦巻く風の刃は、多方向から、しかしラズロルの砂蝙蝠が襲ったのと同じ対象を確実に斬り裂く。
「くっ……」
斬り裂かれた腕を押さえながら、リベルタス・ドールは口を開いた。その背後には、自由なる女神を思わせるような黄金の後光が差す。神々しいその姿から放たれたのは、しかし女神とは程遠い、殺人的に音痴な歌声だった。周囲の樹々の葉すら震わせるほどの衝撃波を伴った歌を、エトヴァは咄嗟に正面から飛び退き、盾をかざして防ごうとしつつ、なおも耳に侵入してくる歌声に眉をしかめる。
「聞くに堪えない歌だな……!」
それでも持ち前の忍耐力で耐える彼を援護するように、ラズロルは再び砂蝙蝠を放つ。爆発して視界が遮られると同時に、幾人かのドールが倒れた。どこからか、パニックじみた声が聞こえてくる。
「何やってんだよ、俺を守れよ!!」
おそらくファニーサイスのものだろう。この調子では、もし視界が晴れて自分だけになってたら。
「逃げだしかねないかな? そうはさせないけどねー」
ラズロルの言葉に、エトヴァは額に手を当ててため息を吐いた。なんだか、手段と目的が入れ替わってる気がする。
「……ここまでちぐはぐな指揮というのもまたある種の才能……か? 部下が気の毒になってきたよ」
「部下も大変だね」
しみじみと同情交じりの視線を向けつつ、攻撃の手は緩めない。エトヴァと息を合わせ、次々と敵を撃破していく。倒れていくリベルタス・ドール達の奥にいるであろうファニーサイスに向けて、エトヴァは静かに言葉を放った。
「さあ、隠れてないで出ておいで」
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【フライトドローン】LV1が発生!
【クリーニング】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】がLV3になった!
シューニャ・シフル
アドリブ連携歓迎
今度は部下の中に引きこもるのかよ。引きずり出してやるよ。
火は面倒だな。まぁ、いい。やるか。敵の中に飛び込んで銃弾をばらまく。
火炎放射は未来予測で発射口が向く位置を予測して敵を盾に使いながらかわす。
戦力の分散なんてするから負けんだよ。そうでなくても負ける気はしねぇがな。
*敵を貶すような発言はしません。
シル・ウィンディア
というか、どんだけ臆病なのよ…。
まぁ、でも…
こっちはあなた達を確実に仕留めさせてもらうよ!
遠目から双眼鏡で敵軍を観察
…なんかフルフルしているんですけど、指揮官。
仲間が仕掛けるのを確認したら、まっすぐ行ってドールたちの前に立つよ
さぁ、ディアボロスが首を取りに来たよっ!
敵の気を惹けば周りの味方への意識を外すことができるかな?
足を留めず、敵の周りを動き回って高速詠唱。
剣を手にもって接近すると見せかけてのサイドステップのフェイントを仕掛けてから、時空精霊収束砲っ!
さぁ、一発号砲をプレゼントっ!!
敵のパラドクスは…
えーい、もっと歌の練習してきてから使いなさいっ!
というか、うるさーーーいっ!!
旗楽・清政
此奴等も将から離れてくれれば楽に各個撃破出来たところでござるが、
将の臆病さがかえって正解となった形でござるな。
面倒にはなったが、まぁ、よい。
まずは此奴等を討ち果たし、最後に大将首を頂戴すれば良いだけのこと。
手間は増えたが、結果は変わらぬ。
では、大将首の近くに居る此奴等を目掛けて、御神型を叩き込むでござるよ。
「往け、御神型――大将首諸共、此奴等を薙ぎ払え!」
まぁ、何故か大将首がこの一射に巻き込まれぬのは承知しては居るが、こう言うのは気分でござる。
反撃に対しては、素早くビームシールドを構えて衝撃波を防ぎ、耐えると致そう。
もし防ぎきれずとも、失神せぬよう【精神集中】して堪えるとするでござる。
シル・ウィンディア(虹霓の砂時計を携えし精霊術師・g01415)は、遠目から双眼鏡で敵軍を観察していた。先ほどのエトヴァとラズロルの活躍により敵が減ったことで、リベルタス・ドールの群れの中心、敵の隙間に、微かに指揮官の姿が見えるようになっている。指差し、何事か部下にまくし立てているファニーサイスの血塗られた鎌のような足は、見た目の恐ろしさに反してプルプル震えていた。
「……なんかフルフルしているんですけど、指揮官。というか、どんだけ臆病なのよ……」
呆れ半分に呟くシルに、
「今度は部下の中に引きこもるのかよ。引きずり出してやるよ」
シューニャ・シフル(廃棄個体 No00・g07807)は挑発的に笑う。一方、旗楽・清政(知勇兼備の昼行灯・g08816)はやれやれと頭を振った。
「此奴等も将から離れてくれれば楽に各個撃破出来たところでござるが……将の臆病さがかえって正解となった形でござるな」
しかし、まぁ、よいと面を上げ、清政は敵軍を見据える。
「まずは此奴等を討ち果たし、最後に大将首を頂戴すれば良いだけのこと。手間は増えたが、結果は変わらぬ」
「そうだね。確実に仕留めさせてもらうよ!」
シルの言葉に軽く頷き返し、清政は矢をつがえた。
「往け、御神型――大将首諸共、此奴等を薙ぎ払え!」
放たれた矢は、短距離弾道ミサイルの如き速度で翠緑の軌道を描き、ファニーサイスを守っていたリベルタス・ドール周辺に着弾する。
『御神型が敵陣に突入しました!』
どこからか謎のアナウンスが響くと同時に、なんだなんだと地に突き刺さった矢に目をやったリベルタス・ドール達を巻き込んで大爆発した。ヒィィ、と情けない声を上げ、耳を押さえて伏せたファニーサイスは、守られていたこともあって無傷だが。まあ、こういうのは気分だ。
「おのれ!」
もうもうと立ち込める爆発の煙の中からどうにか立ち上がったリベルタス・ドール達は、怒りを込めたすさまじく音痴な歌声を上げる。衝撃波となって襲い掛かるそれを、清政は素早くエメラルド色に輝くビームの層を展開して防ごうとした。だが、ビームの盾を乗り越えて衝撃波(歌声)は入ってきてしまう。気を抜けば失神してしまいそうになるほど酷い歌声を、清政は精神を集中させて必死に耐えた。その間にシルがまっすぐに行って割り込み、敵の気を引くべく声を張り上げる。
「さぁ、ディアボロスが首を取りに来たよっ!」
リベルタス・ドール達の目が一斉にシルの方に向く、その隙にシューニャは敵の中に飛び込んだ。
「そんなところに突っ立ってると穴だらけになるぜ?」
敵を挑発しながら、曲芸じみた動きで銃弾をばらまくシューニャ。適当に撃っているようかに見えたそれはその実、跳弾まで計算された緻密な軌道で敵を撃ち抜く。自身を貫く弾丸に体を跳ねさせながらも、リベルタス・ドール達はシューニャを睨みつけ、トーチ型火炎放射器を彼女に向けた。四方八方から放たれる火炎に、シューニャは舌打ちする。
「火は面倒だな。まぁ、いい」
僅かに先読みした未来で発射口の向きを読み、その辺にいた敵の首根っこを掴んでぶん回して盾にする……それでも防ぎ切ることは叶わなかったが。しかしシルは足を止めず、敵の周りを動き回る。
「世界を司る四界の精霊達よ、時を刻みし精霊の力よ、混じりて力となり、全てを撃ち抜きし光となれ!」
高速で詠唱しつつ、淡い碧色の刀身を持つショートソードを手にサイドステップで敵に近づき……敵が身構えて僅かに引いた瞬間、
「さぁ、一発号砲をプレゼントっ!!」
勢いよく時空精霊収束砲(クロノ・エレメンタル・ブラスト)を放った。火・水・風・土の4属性エネルギー収束させた魔力に、時を司る精霊の力を乗せたそれは、狙い違わず敵を撃ち抜く。同時にシルの背には1対の青白い魔力翼が展開し、羽ばたいて高出力の砲撃による反動を抑え、その場に踏みとどまった。撃ち抜かれたうちの一体が倒れる、しかしどうにか耐えた方は怨嗟の歌声を上げた。シルは咄嗟に耳を押さえる。人を殺せそうなほどひどく音程を外した歌声が、衝撃を伴ってやってきた。
「えーい、もっと歌の練習してきてから使いなさいっ! というか、うるさーーーいっ!!」
キレ気味に叫ぶ彼女に応えるように、再び清政の御神型が着弾した。爆発に畳みかけるようにシューニャが銃弾を乱れ打ち、シルの時空精霊収束砲が続く。反撃を受けつつも、ディアボロス達は確実に敵の数を減らしていった。気が付けば、双眼鏡を使わなくてもファニーサイスの姿が見えるようになっている。
「……あれ? いつの間にこんなに!?」
鎌を手に、狼狽して盛んに左右に目を移すファニーサイスに、シューニャは銃口を向けて言い放った。
「戦力の分散なんてするから負けんだよ。そうでなくても負ける気はしねぇがな」
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
効果1【未来予測】がLV2になった!
【書物解読】LV1が発生!
【水中適応】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】がLV4になった!
【ロストエナジー】LV1が発生!
【反撃アップ】がLV2になった!
ラズロル・ロンド
アドリブ連携歓迎
これで最後になるかな~?
リベルタスを駆逐しきるべく
打ち洩らしが無いか確認しながら撃破していこう
思わずノリツッコミしちゃったけど
ここは君達の領土じゃ決して無いからね!
ワービルハルバの砂槍を天に召喚し
一斉に串刺していく
当たらずとも追い詰めるように敵を誘導し
逃げ道を無くしていく戦い方
マントを縫い留め身動きを封じ
最後は串刺しで
反撃は…
ってー、次は音痴かいっ
ほんとはた迷惑なー。
耳を伏せ、出来るだけ聞かないようにし耐える
残すは君だけだファニー君~
いい子だから出ておいで~…倒すけど(小声)
「これで最後になるかな~?」
ラズロル・ロンド(デザートフォックス・g01587)は、リベルタス・ドールを駆逐しきるべく、再び戦場に舞い戻っていた。キョロキョロ辺りを見回し、確認するように呟く彼の言葉通り、もう残っている敵は残り少ない。ぷるぷる震えながらリベルタス・ドールの陰に隠れ、マントを掴んでいるファニーサイスの姿まで確認できるほどに。
(「……頭隠して尻隠さずってやつかな?」)
そんな言葉がつい脳裏をよぎる。もはや隠れてる意味などあるのだろうか? 後ろ手に武器を隠し、ラズロルはつつつ、とファニーサイスが隠れているリベルタス・ドールににじり寄った。
「いい子だから出ておいで~……倒すけど」
ぼそっと小声で告げる彼を威嚇するように、リベルタス・ドールは高々と血糊のついたフランス国旗を掲げた。
「そんなことはさせません! 最後の一人になっても、私達は戦い続けます……! 皆の者、かかれー!!」
その号令に呼応するように、うおおお、と同じく旗を掲げたリベルタス・ドール達が突進してくる。無論こんなことになるのは想定済みだ。ラズロルはすかさず手を天に掲げた。
「さっきは思わずノリツッコミしちゃったけど、ここは君達の領土じゃ決して無いからね! 天より降り注げ、数多なる砂の槍!」
無数の砂の長槍が、雨霰の如く天より降り注ぐ。ある者は串刺され、ある者は動揺して足を止め。しかし当たらずとも、降らせる位置を調整し、少しづつ追い詰めていく。じりじりと後退していくドールは、このままじゃいけないと大きく口を開いた。地に突き刺さった砂の長槍が崩壊するかと思うほどの衝撃波を伴った歌声が放たれる。あまりの音程のひどさに、ラズロルは耳を伏せて顔をしかめた。
「ってー、次は音痴かいっ! ほんとはた迷惑なー」
できるだけまともに聞かないようにして堪えつつ、ラズロルは砂の長槍を操る。勇ましく戦いながらも、自由なる女神を思わせるようなドール達は一体、また一体と倒れていった。やがて残った最後の一体は、後ずさって背後の砂の長槍の壁に背をつけ、後方に逃げ場がないと悟ると、身を捻って駆け出そうとする。
「逃がさないよ」
降らせた砂の長槍が、マントを貫いてその場にリベルタス・ドールを縫い留める。つんのめってその場に倒れ込むドールを、天からの砂槍が串刺しにしてその機能を止めた。
「ヒッ……」
怯えた声が聞こえる。その声の主を一瞥して、ラズロルは言った。
「残すは君だけだよ、ファニー君」
成功🔵🔵🔴
効果1【操作会得】LV1が発生!
効果2【ダブル】がLV2になった!
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎
リベルタス殲滅後に対峙
さて、残るは一人だが……
どうする? ファニーサイス
なにかおかしいのかい?
いや、愉快な顔をしているな
己のピンチには敏そうだな。仲間たちと連携し、油断せず立ち向かう
包囲の位置取りで臨む
【トラップ生成】再び
足元に○印を出現させ、その周囲に落とし穴を仕掛け
味方の攻撃する一瞬の隙を作ろう
さあ、存分に踊ろう
偵察、観察しつつ戦況を把握
翼を打って起こした気流に、ラズの砂塵を巻き上げて
パラドクスの砂嵐と変えて、ファニーを包み、削り取る
未来予測でわずかに先んじ、嵐の渦中から逃さない
反撃には魔力障壁を展開し、青い目の盾を掲げて光を遮りつつ
忍耐力で耐えよう
パリは俺たちが、護りきる
シル・ウィンディア
…えと?
ま、まぁ、臆病なくらいがちょうどいいっていうお話もあるし、生き残るための手段としてはありなんだよなぁ…。
ただ、前に出ることが必要な時もあるっていうのを、今から教えてあげるよっ!
アイスクラフトで敵の進路をふさぎつつ行動
1個だけじゃなくて、3つ使ってさらに進路を狭めるようにアイスクラフトを使うよ。
氷壁を壊すならその隙を、迂回するなら進路変更をするタイミングを狙って
高速詠唱で全力魔法の七芒星精霊収束砲!
さぁ、わたしの全力魔砲…
遠慮せずに持っていけーーーっ!!
ね、前に出ることも必要でしょ?
逃げてばかりじゃ、いつかは追いつかれるから。
…ということで、授業はおしまい。
授業料はわたしの砲撃ってことで
ラズロル・ロンド
パラドクスで砂の分身を複数体作り
けしかけ足止めしよう
逃げて無いよね?
不用意に近付けば脊髄反射でメッタメタにするタイプでしょう?きっと
泣き叫んで発狂して罠に嵌ってくれると期待せざる得ない!
だってあんなに尽くとくトラップにハマるなんてもはや才能。
砂分身は攻撃を受ければ砂塵を舞い上げ視界を塞ぐ
足止めと隙を作るのに使うよ。
とめどなく襲い掛かり、一体何体くんのよーって所に
死角からナイフの一撃を入れて離脱しよう
弱い弱いと油断してると、痛いの入れちゃうよー
そして、砂塵はエトヴァに再利用してもらおう
反撃のめちゃくちゃ鎌攻撃は
っとと、軌道が読み難そうだけど
魔障壁を削られながらも躱して避ける
シューニャ・シフル
アドリブ連携歓迎
これでもう隠れられねぇな。覚悟は決まったか?
なに、全員返り討ちにすりゃ生き延びれるぜ。
ビビってるなら先手は取らせてもらうぜ。両手にククリを持って突っ込む。
ククリを振り上げると同時に手を離して顔面に膝蹴りを叩き込む。
反撃は未来予測で致命傷を避ける。そんだけ大振りなら軌道は読めるってもんだ。
*敵を貶すような発言はしません。
アンゼリカ・レンブラント
救援機動力で現場に駆け付け
今まさに決戦を始める仲間達に加勢するよ
「ここにも、ディアボロスが!いるぞ!」
驚いてくれるなら幸い、動揺しているところに
仲間と攻撃を合わせ光剣で斬るよ
いいことを教えてやるよ
お前達の非道を阻むディアボロスはどこにでも現れる
パリは二度とお前達に戻ることはないよ
脚を使い動きつつ仲間と挟みこむ立ち位置を心がけ攻撃
POWで積極的に仲間をディフェンスし反撃も入れていくよ
人々に託されたし願い、積み上げる絆
それが私達1人1人の力を何倍にもさせるのさ
お前達に負けるもんか
敵の消耗が確認できれば、仲間のラッシュに合わせ
呼吸を整えた《光剣収束斬》で両断を狙うよ
パリは、ディアボロスが守り抜くっ!
ソレイユ・クラーヴィア
連携アドリブ歓迎
七曜の戦まで、あと少し
パリ防衛のダメ押しに、加勢させて頂きます
仲間が攻撃を仕掛けるタイミングに合わせ
ファニーサイスを囲むように位置取り、万が一にも逃走は許しません
…まあ、逃げればパリ奪還の任務も放棄する事になりますから
そこまでの自律性が自動人形にあるとも思えませんけれど
宙に展開した鍵盤で「福音」を演奏
聖なる光で自動人形を貫きます
恐怖の感情は、分かりますよ
しかし、その学んだ感情の元となった人々は、もっと恐ろしい目にあって殺されたのでしょうね
貴方に同情の余地はありません
反撃には魔力障壁を展開して凌ぎ
最後まで油断せず演奏を続けます
私の故郷たるパリは渡しません
お引取り下さい
「逃げて無いよね?」
次々に襲ってくる砂の分身の陰から、確認するようにラズロル・ロンド(デザートフォックス・g01587)の声が響く。
「こ、来ないでぇぇぇ!!」
情けない声を上げながら、ファニーサイスは必死に多脚を動かし、高速で鎌を振り回した。ザシュッザシュッと音を立てて砂分身が砕け、砂煙を上げると同時に、太陽と月の魔障手甲から魔障壁を展開し、それを削られながらも躱そうとしたラズロルの体も斬り裂かれる。不用意に近付けば脊髄反射でメッタメタにするタイプだろうという彼の読みは当たっていそうだ。なら、とラズロルはエトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)に目配せする。エトヴァは頷き、ファニーサイスに顔を向けた。
「さて、残るは一人だが……どうする?」
「……えっと」
笑顔を貼り付けたままの面に、大量の汗が滲んだ気がした。涙のようにも見える。エトヴァは煽るように言葉を重ねた。
「なにかおかしいのかい? いや、愉快な顔をしているな」
確かに愉快な顔だった。嗤うように、シューニャ・シフル(廃棄個体 No00・g07807)も挑発する。
「これでもう隠れられねぇな。覚悟は決まったか? なに、全員返り討ちにすりゃ生き延びれるぜ」
無論、部下の陰に隠れていたような臆病な指揮官に覚悟などあるはずもない。グッと鎌を握る手に力を込めたファニーサイスは、決死の様相で駆け出した。その先に、かの者には見覚えのあるであろう○印が浮かぶ。嫌な予感がしたのか、その手前で足を止めた瞬間、落ちた。再度の落とし穴に。
「うっぎゃあああ!?」
期待通りに泣き叫んで罠に嵌まった指揮官に思わず小さくガッツポーズするラズロル。やっぱり、あんなに尽くトラップにハマるなんてもはや才能。プルプル腕を震わせながら、どうにか這い上がってきたファニーサイスに、シューニャが容赦なく両手にククリを持って突っ込む。
「ビビってるなら先手は取らせてもらうぜ!」
相手がヒッを頭を丸めてうずくまった瞬間、シューニャは振り上げた両手からククリを手放した。地に落ちるククリに唖然としてファニーサイスが面を上げた、その時を狙ってガッと両手で相手の頭を掴む。
「キレイに吹き飛ばしてやるよ」
ニヤリと笑い、そのまま顔面に叩き込む膝蹴り。膝当てに仕込んだ指向性爆弾が炸裂し、吹き飛ばす。自身も足に火傷を負うも、気にも止めない。吹き飛ばされたファニーサイスはよろよろと立ち上がり、片手で顔を押さえた。
「おおおおのれ……!」
睨むように鋭く尖った脚を大きく伸ばし、シューニャに向かって振り下ろす。未来予測も使いつつ、足の軌道を読み、後ろに飛び退くシューニャ。これだけ大振りなら、軌道も読みやすい。とはいえ、完全に避けることはできず、触れた切っ先から血が流れる。反撃が成功したのをこれ幸いとばかりに、ファニーサイスはシューニャを振り切って再び駆け出した。その前に、加勢に駆けつけたソレイユ・クラーヴィア(幻想ピアノ協奏曲第XX番・g06482)が立ちはだかる。
「まさか、逃げるのですか? 逃げればパリ奪還の任務も放棄する事になりますが」
「う」
痛いところを突かれ、一瞬足を止めるファニーサイス。シル・ウィンディア(虹霓の砂時計を携えし精霊術師・g01415)は思わず苦笑して頬を掻く。
「……えと? ま、まぁ、臆病なくらいがちょうどいいっていうお話もあるし、生き残るための手段としてはありなんだよなぁ……」
ただ、と敵を見据え、世界樹の翼『ユグドラシル・ウィング』を両手で構える。本当はアイスクラフトで氷の壁を作って敵の進路を塞ぐつもりだったが、その役目はソレイユが果たしてくれた。ならば、やることは一つだけ。
「前に出ることが必要な時もあるっていうのを、今から教えてあげるよっ!」
杖頭の藍鉱石の蕾が花開き、風翼が開く。そこに青い魔法陣が浮かび上がった。
「六芒星に集いし世界を司る6人の精霊達よ、過去と未来を繋ぎし時よ……。七芒星に集いて虹の輝きとなり、すべてを撃ち抜きし光となれっ!!」
高速の詠唱で放たれる、七芒星精霊収束砲(ヘプタクロノス・エレメンタル・ブラスト)。一点に収束させた火・水・風・土・光・闇の6属性の属性エネルギーに時の力を重ねた、超高出力型複合魔力砲撃が、ビビり指揮官を襲う。すさまじいエネルギーを放出した反動で後ろに飛びそうになる体を、四対の魔力翼で支えつつ、シルは叫んだ。
「さぁ、わたしの全力魔砲……遠慮せずに持っていけーーーっ!!」
「いらねぇぇぇ!!」
思いっきり魔砲に貫かれながらファニーサイスは叫んだ。合わせるように、ソレイユは両手に装着したグローブ型VR楽器から宙に鍵盤を展開し、幻想ロンド「福音」(ラ・カンパネッラ)を奏でる。軽やかな音色で打ち鳴らされるそれは、雷雨の様に、または慈雨の様に。聖なる光に姿を変えて、敵に降り注いだ。
「恐怖の感情は、分かりますよ。しかし、その学んだ感情の元となった人々は、もっと恐ろしい目にあって殺されたのでしょうね。貴方に同情の余地はありません」
「うっせぇ死んだ奴のことなんぞ知らんわ!!」
断罪の光に貫かれながらも吐き捨てるように言い、反撃にシルとソレイユに狂気のスマイルを見せ、向きを変えて駆け出す指揮官。しかし、そこにも己のピンチには敏そうだと包囲の位置をとっていたエトヴァがいる。挟み込むように、その向かいからも声がした。
「ここにも、ディアボロスが! いるぞ!」
「何!?」
びっくりして振り向いた先に、決戦に駆け付けてきたアンゼリカ・レンブラント(光彩誓騎・g02672)が両手を腰に当て、堂々と立っている。気づけばディアボロス達に完全に包囲されている。ファニーサイスはまた涙声になった。
「ヒィン一体何くんのディアボロス」
そんなビビリ指揮官に、アンゼリカは指を突きつけ言った。
「いいことを教えてやるよ。お前達の非道を阻むディアボロスはどこにでも現れる。パリは二度とお前達に戻ることはないよ」
「ああ。パリは俺たちが、護りきる」
アンゼリカの言葉に頷いたエトヴァが砂嵐を巻き起こし、アンゼリカも魔力とオーラ操作で作り出した身の丈以上の巨大な剣を振るう。
「いいいや、パパパリは俺達自動人形のもの……」
二人に反撃と反論(?)を試みるファニーサイスだが、反撃の方はともかく、反論の方は声が震えているのと、ディアボロス達に包囲され、既に傷だらけなのとで全く説得力がない。しかし、曲がりなりにもパリ奪還の任務を命じられたものとして、このままでは終われない。なんとか突破口を開こうと、必死で鋭い足をシューニャに向かって振り下ろすファニーサイス。だが、その間にアンゼリカが滑り込み、攻撃を代わりに引き受ける。
「えっ、この痛いのを代わりに!?」
理解できないとファニーサイスが息を呑む。アンゼリカは光の剣を地に突き立て、長い金髪を凛と揺らして立った。
「人々に託されたし願い、積み上げる絆。それが私達1人1人の力を何倍にもさせるのさ。お前達に負けるもんか!」
反撃に、再び光の剣を振り下ろす。動揺して敵がモロにアンゼリカの剣をくらう中、ラズロルも、
「そうそう、弱い弱いと油断してると、痛いの入れちゃうよー」
と再び幾体かの砂分身を向かわせる。攻撃されながらも反射的に鎌を振り回し、砂分身もろともラズロルを斬り裂くファニーサイスだが、それすら好機とするように。エトヴァが青い翼を羽ばたかせ、起こした気流が、裂かれて弾けた砂分身の砂塵を巻き上げる。その砂塵が姿を変えたかのように、砂嵐が巻き起こった。
「さあ、存分に踊ろう」
誘うように両手を広げるエトヴァの前で、砂嵐が相手を呑みこむ。砂嵐に包み込まれたファニーサイスは腕で面を覆うのが精一杯で、身動きすらとれない。ゴリゴリと金属の体が削られていく。
「このっ……!」
命の危険を感じたのか、ファニーサイスは意を決したように面を覆っていた腕を外し、顔を上げた。追い詰められた者特有の狂気に満ちた笑顔が、怪しい発光と共にエトヴァを襲う。エトヴァは左右中指に嵌めた細い指環から黄金の荊の障壁を展開しつつ、すかさず身を隠す巨大な盾を掲げた。盾に施された青い目の彩色が、ファニーサイスを見つめ返す。盾で光を遮りつつ、彼は恐怖の精神攻撃を忍耐力で耐えた。どこまでこの狂気に耐えられるかと笑い続けるファニーサイスだが、それに反して足はプルプルしていた。おそらく相手の限界は近い。それでも油断することなく、ソレイユは宙の鍵盤を叩く。
「私の故郷たるパリは渡しません。お引取り下さい」
聖なる光が再びファニーサイスを襲う。対抗するように頭部から放たれた光と狂気の笑みにソレイユが魔力障壁で少しでもダメージを軽減させようと試みる傍ら、アンゼリカは呼吸を整え、一刀両断するように光の剣をまっすぐに打ち下ろした。
「パリは、ディアボロスが守り抜くっ!」
「ああ、パリはもう俺達のもんだ」
アンゼリカとシューニャがラッシュをかける。怒涛のラッシュに呻きながら、鋭い足を振り下ろし、反撃するファニーサイスだが、もう息も絶え絶えだった。それを見て取ったシルは、杖を後ろ手に近づく。
「た、助け……」
震える指揮官の前で、シルはにっこり笑った。
「ね、前に出ることも必要でしょ? 逃げてばかりじゃ、いつかは追いつかれるから。……ということで、授業はおしまい。授業料はわたしの砲撃ってことで」
ファニーサイスの面に向けた杖先から、すさまじい光が放たれる。おかわりの七芒星精霊収束砲で、ファニーサイスは跡形もなく消し飛んだ。これでパリは守られたことだろう。安堵を胸に、ディアボロス達は堂々新宿島に帰還したのだった。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
効果1【土壌改良】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
【壁歩き】LV1が発生!
【怪力無双】LV1が発生!
【エイティーン】LV1が発生!
【アイテムポケット】がLV2になった!
効果2【ロストエナジー】がLV2になった!
【ダメージアップ】がLV4になった!
【ガードアップ】がLV2になった!
【リザレクション】LV1が発生!