破壊された家を直そう!(作者 baron
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#幻想竜域キングアーサー  #マンチェスター残敵掃討作戦  #マンチェスター 

『何と言う事だ! アグラヴェイン卿が敗れるなど!』
『おのれ! アグラヴェイン卿の仇を討たなければ!』
『だがどうする? 奴らを誘き出さねばならんぞ? 何処に居るのだ?』
 ドラゴンたちが驚き、あるいは怒りを覚えて憤慨した。
 だが戸惑う者も居る。ディアボロスは何処からともなく現れて、どこからともなく去っていく存在なのだ。
『ふん。そんなもの、奴らが助けようとした連中をいたぶれば良いだけの事ではないか』
 その中の一部がこんなことを考えた。
 中には観察した結果そう考えた者も居るし、単純に暴力性から直結した者も居る。
『おい、お前ら。ちょっと村を幾つか壊してこい』
 その中の一隊が無造作に配下のトル-プス級へ命令を出した。
 何とも大雑把で、その結果がどうなるのかも考えてはいない。
 だがマンクニウム周囲では食料も豊富だったはずだし、村が破壊されても困らないだろうと、タカをくくっているのかもしれない。


「マンチェスターのドラゴンの多くは、マンクニウムで撃破しました。ですがそれで全てのドラゴンを撃破できたわけではありません。残存戦力の一部は、アグラヴェイン卿を討ったディアボロスへの報復戦を行おうと考え、一般人を襲撃して、ディアボロスを誘き出そうとしているようですね」
 南河・緋奈子(人間の陰陽師・g03255)が説明を始めた。
 その顔色は必ずしも良くない。何かしら悪いニュースがあるようだ。
「襲われる一般人はいきなり信仰対象のドラゴンから襲われる事になるので、パニックに陥る可能性が大きいでしょう。襲撃される村に向かい、人々を護りドラゴン勢力の撃破を行ってください」
 緋奈子はそう言うと、小さな村が幾つかある場所の地図を皆に見せる。
 しかし疫病で棄てられた場所もあるらしく、その内の一つくらいしか住民は住んでいないようだ。

「敵の作戦はまず竜鱗兵が村を襲撃し、駆けつけてきたディアボロスを主力のドラゴンが撃破するというものです。ドラゴン達は、ディアボロスが来るまでは隠れていますが、その隠れている場所も判っているので、村の救援と同時にドラゴンに攻撃を行う事も可能でしょう」
 ドラゴンの目的はディアボロスを誘き寄せる事なので、竜鱗兵以外のドラゴンが一般人を攻撃する事は無いようだ。
 そしてドラゴン撃退が終われば、一般人の慰撫を行うことになるだろう。
「自分達が信仰するドラゴンが自分達を襲ったという事に、思わずパニックになっている住人も多いと思います。まずは、落ち着かせたうえで、信頼を得る為の行動を行うのが良いでしょう」
 ディアボロスが信頼を得る事が出来れば、住民のドラゴンへの信仰も失わせることが出来るかもしれません。
 緋奈子はそう締めくくり、相談し易いように地図を皆に渡した。

「ディアボロスを誘き出す為だからといってよ、自分達を信仰する一般人を襲撃するなんて許せねえな!」
「その浅はかな作戦、我々ディアボロスが打ち砕くことになるだろうな」
「そんなドラゴンの本性を知れば、ドラゴンを信仰する人々の目も覚める事でしょうね。良い機会とも言えるわ」
 ディアボロスたちはそれぞれの意見を交わし、少しずつ作戦を詰めていく。
 相談を見守っていた緋奈子だが、幾らかの物資と工具を持って来た。
「そういえば今回は時間があるのと、疫病で人々が避難した村があります。疫病はもう収まっていますし、そこでキャンプや廃村を立て直す練習をするのも良いかもしれませんね。誰も住んでいませんし、村を捨てた理由も山間なので不便だからですので、誰も見て居ませんから」
「キャンプかー。良いかもね」
「みんなでごはん食べたりも良いよね」
「家をパラゴクスで破壊して、直すってのはちょっと気が引けるけど……ああ、いけないわ。こんなこと」
 緋奈子が地図の一角を指さすと、ディアボロスたちは暇つぶしを考えながらも作戦の細部を詰めていくのであった。


「どうして、ドラゴン様が、私たちの村を襲うのです」
「い、家が燃えてしまいます! お許しくださいドラゴン様ぁ」
 泣き叫ぶ人々を竜鱗兵が突きとばす。
 それで死んだとしても知らぬとばかりの勢いだ。
『うるさい死なないだけマシだろう。この村は破壊する!』
『お前達はドラゴン様の役に立つ為に生かされてきたのだ。ならばたとえ死んでも本望だろう、最後にその命で役に立つんだな』
 そんな事を言いながら村を破壊し、燃やしていくのである。
 家を燃やす煙が、ディアボロスにも見えるように……。


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【飛翔】
1
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【怪力無双】
1
周囲が、ディアボロスが怪力を発揮する世界に変わる。全力で力仕事をするならば「効果LV×3トン」までの物品を持ち上げる事が可能になる。
【照明】
1
ディアボロスの周囲「効果LV×20m」の空間が昼と同じ明るさに変化する。壁などで隔てられた場所にも効果が発揮される。
【浮遊】
1
周囲が、ディアボロスが浮遊できる世界に変わる。浮遊中は手を繋いだ「効果LV×3体」までの一般人を連れ、空中を歩く程度の速度で移動できる。
【勝利の凱歌】
2
周囲に、勇気を奮い起こす歌声が響き渡り、ディアボロスと一般人の心に勇気と希望が湧き上がる。効果LVが高ければ高い程、歌声は多くの人に届く。
【動物の友】
1
周囲の通常の動物がディアボロスになつき、意志の疎通が可能になる。効果LVが高い程、知能が高まり、友好的になる。
【友達催眠】
1
周囲の一般人を、誰にでも友人のように接する性格に変化させる。効果LVが高いほど、昔からの大切な友達であるように行動する。
【プラチナチケット】
1
周囲の一般人が、ディアボロスを関係者であるかのように扱うようになる。効果LVが高い程、重要な関係者のように扱われる。
【セルフクラフト】
1
周囲が、ディアボロスが、一辺が1mの「コンクリートの立方体」を最大「効果LV×1個」まで組み合わせた壁を出現させられる世界に変わる。
【隔離眼】
2
ディアボロスが、目視した「効果LV×100kg」までの物品(生物やクロノ・オブジェクトは不可)を安全な異空間に隔離可能になる。解除すると、物品は元の場所に戻る。
【熱波の支配者】
1
ディアボロスが熱波を自在に操る世界になり、「効果LV×1.4km半径内」の気温を、「効果LV×14度」まで上昇可能になる。解除すると気温は元に戻る。
【断末魔動画】
1
原型の残った死体の周囲に、死ぬ直前の「効果LV×1分」に死者が見た情景が動画として表示される世界になる。この映像はディアボロスだけに見える。
【スーパーGPS】
1
周囲のディアボロスが見るあらゆる「地図」に、現在位置を表示する機能が追加される。効果LVが高ければ高い程、より詳細な位置を特定できる。
【活性治癒】
1
周囲が生命力溢れる世界に変わる。通常の生物の回復に必要な時間が「効果LV1ごとに半減」し、24時間内に回復する負傷は一瞬で完治するようになる。
【修復加速】
1
周囲が、破壊された建造物や物品の修復が容易に行える世界に変わる。修復に必要な時間が「効果LV1ごとに半減」する。
【液体錬成】
1
周囲の通常の液体が、ディアボロスが望めば、8時間冷暗所で安置すると「効果LV×10倍」の量に増殖するようになる。
【使い魔使役】
1
周囲が、ディアボロスが「効果LV×1体」の通常の動物を使い魔にして操れる世界に変わる。使い魔が見聞きした内容を知り、指示を出す事もできる。
【口福の伝道者】
4
周囲が、ディアボロスが食事を摂ると、同じ食事が食器と共に最大「効果LV×400人前」まで出現する世界に変わる。
【パラドクス通信】
1
周囲のディアボロス全員の元にディアボロス専用の小型通信機が現れ、「効果LV×9km半径内」にいるディアボロス同士で通信が可能となる。この通信は盗聴されない。
【建物復元】
12
周囲が破壊を拒む世界となり、ディアボロスから「効果LV×10m半径内」の建造物が破壊されにくくなり、「効果LV日」以内に破壊された建物は家財なども含め破壊される前の状態に戻る。
【通信障害】
2
ディアボロスから「効果LV×1,800m半径内」が、ディアボロスの望まない通信(送受信)及びアルタン・ウルク個体間の遠距離情報伝達が不可能な世界に変わる。
【アイテムポケット】
1
周囲が、ディアボロスが2m×2m×2mまでの物体を収納できる「小さなポケット」を、「効果LV個」だけ所持できる世界に変わる。

効果2

【能力値アップ】LV10(最大) / 【命中アップ】LV2 / 【ダメージアップ】LV7 / 【ガードアップ】LV8 / 【凌駕率アップ】LV3(最大) / 【反撃アップ】LV2 / 【アクティベイト】LV1 / 【ラストリベンジ】LV1 / 【ドレイン】LV2 / 【グロリアス】LV2

●マスターより

baron
baronと申します、よろしくお願いしますね。
今回はイギリスでの事件と残留効果教科促進キャンペーンです。

●流れ。
まずは山奥の廃村でキャンプをしたり、廃村を立て直す訓練を来ないましょう。

②ウォーミングアップ。
疫病で放棄され、ところどころ壊れたりしている村で、人々は居ません。
壊れてない建物をパラドクスでふっ飛ばし、建物復元を使っても問題ありません。
キャンプして楽しんだり、秘密基地を作るつもりで改造しても良いでしょう。
(建物を完全に消滅させるような技や、10km先から判る様な派手な爆撃などでない限りは大丈夫です)

この選択肢に限り何人でも採用いたしますが、無理に参加される必要はありませんし……。
参加されたとしても、無理に後の選択肢に参加する必要はありません。

③人々を襲う竜鱗兵を倒す。
④主力のドラゴンを倒す。
村を襲うトループス級と、隠れているトループス級を倒します。
隠れている場所は判っているので、一応は③ → ④の順番ですが、人数によっては同時進行でも構いません。

⑤指揮官を倒す。
今回の事件を引き起こしたドラゴンを倒します。
ですがアヴァタ-ル級を倒しても、事件が解決しない事にご注意ください。

①人々に訴えかける。
驚いている人々を落ち着かせ、信仰を打ち砕いて離れさせます。
ただ竜鱗兵に襲われたばかりであり、また以前にあった疫病で元の村を離れた者も居るので、信用はされやすいでしょう。
彼らを説得すればこの事件は終了します。
128

このシナリオは完結しました。



発言期間は終了しました。


リプレイ


カイ・オーベルト
アドリブ、連携歓迎

任務了解、だ。廃村に向かい準備を整える
まずは残留効果を高めておこうか
【破術】のパラドクスを使用
コンバットナイフを構え、まだ使えそうな建物の壁を超加速の斬撃で切り刻む
その後、【建物復元】を使用し再生させる
こんなところか。仲間の効果と重ねれば、破壊された村の再生も楽になるだろう
後は、建物復元の効かない損壊の修理や手入れ、改良等の修練もしておくか
持ち込んだ工具や資材で、この世界式の建物修繕技術を鍛える
破壊される前より住み心地の良い村にしてやる意気込みで行こう



「任務了解、だ。廃村に向かい準備を整える」
 カイ・オーベルト(アイゼンフント・g05787)はブリテン島に渡った。
 ひとまずの任務はこの地にある廃村へ立ち寄り、訓練と残留効果の実験を行うためだ。
 その後にも現地に残るのか、それとも帰還するのかは後の判断になるだろう。
「まずは残留効果の強化準備だな。まだ能力は強化されないそうだが……」
 ディアボロスたちの使うパラドクスには様々な効果がある。
 その中でも一般的な生活や、それらに関わる任務で役に立つのが残留効果だ。
 クロノヴェーダの排斥力に繰り返して抗うのとは別に、強化に挑むという訳だ。
「ひとまずこの建物にするか。……戻れ」
 カイが残留効果を設置し、目に見えない部分が建物復元するはずだ。
 十人近い仲間達も設置してるはずなので、十日以内に壊れた部分は戻るはず。
 もちろんそれ以上は無理だし、壊れていない扱いの場合はそもそも内部も変わってはいないかもしれないが。
「では行くぞ……加速」
 カイはサイボーグとして義体が持つ身体速度と思考速度を極限まで高めた。
 ただコンバットナイフを振うだけで、建物が簡単に切り刻まれていく。
 超加速状態の中でも、切断角度や構造強度を瞬時に計算しながら行っている為に無駄なく解体されていく。
「こんなところか。仲間の効果と重ねれば、破壊された村の再生も楽になるだろう。とはいえ……復元の聞かない損壊もあるしな。俺自身の訓練も兼ねて色々修理しておくか」
 建物復元は便利な様に見えるが日程的な問題がある。
 直近で壊した物ならば問題ないのだが、遥か前に壊れていると無理なのだ。
 持ち込んだ工具を利用して、森から機材を切り出して直しておく。一応この村は廃村のはずであるが……住めるようにしておけば、元の村人が戻ってきたり、ドラゴンの信仰から人々を匿う事も出来る筈だった。
「どこまでやれば良いかわからんが……破壊される前より住み心地の良い村にしてやる意気込みで行くか」
 そう言ってカイは屋根の雨漏りを直したり、壁が崩れた部分を直していくのだった。
 慣れてない部分もあるが、それこそ壊し直して復元すれば良いので、幾らでもチャレンジ出来るのだから……。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【建物復元】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!

フィーナ・ユグドラシア
※アドリブ、絡みok

短絡的というか何というか。
建物も信頼関係も、一度壊したら再構築するのは手間なのですが。

まぁ、それ以前にそんなことさせませんが。

今回は前準備出来るので、村に持ち込む食料の下拵えをしておきますか。
主な被害は建物関係になりそうですが、食料庫なども被害を受けそうですし、支援用の食料を用意しても良いでしょう。

予め新宿島から現地にあった保存食を持ち込んで、口福の伝道者で試しに増やしてみます。
ひとまず、現時点では持ち運べる程度の量に留めます。
後々の備蓄も考えると、現地で更に増やす必要はあるでしょうが、今は襲撃直後の救助活動で使う分を確保すれば十分。

もし余ったら、キャンプで振る舞いますか。



「ディアボロスをおびき寄せるために破壊工作……短絡的というか何というか」
 フィーナ・ユグドラシア(望郷の探求者・g02439)は相当に微妙な顔をした。
 敵集団の心配をする必要はないのだが、あまりの馬鹿さ加減に眉を顰める。
「建物も信頼関係も、一度壊したら再構築するのは手間なのですが。まぁ、それ以前にそんなことさせませんが」
 そう言うと少し気を取り直す。
 クロノヴェーダは支配した民を右から左に動かすことを当然と思ってしまっている。
 だから村を破壊しても民がどう思う時にしないのだ。もう一度支配する時の苦労を判って居ないのだろうし……フィーナとしてもソレをさせる気はなかった。
「今回は前準備出来るので、村に持ち込む食料の下拵えをしておきますか。主な被害は建物関係でしょうけど、食料庫なども被害を受けそうですし支援用になりますしね」
 そう言ってフィーナは新宿から持ち込んだ食料セットを開いた。
 これは排斥力に問題がない物を放り込んだもので、近代以降に栄養価を重視する場合などは、個別に付け足すことになっているのだ。
「とはいえ限度がありますよね。対象を選び、内容も選びますか」
 こう言うとなんだが、百人分は多い。
 一部は備蓄に充てるとしても、あまりに多過ぎては無駄になるし運ぶのも困るだろう。
「干し肉と野菜中心で……煮込み料理か野菜炒めですかね。あるいは酢漬け……もし余ったら、キャンプで振る舞いますか」
 足りなければ現地で増やすとして、イザとなれば一気に処分できる物にしておいた。
 干し肉ならば備蓄できるし、汁物にして出汁にする手もあるだろう。
 ひとまず食材として扱い、何を作りか料理を考え始めるのであった。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【口福の伝道者】LV1が発生!
効果2【凌駕率アップ】LV1が発生!

ハニエル・フェニックス
キャンプかぁ、この場所だと秘境っぽくて楽しそう!
家の建て直しとかそーゆーのはやった事ないけど、練習するのも良いかも。
釘打ったり、ノコギリで木を切りそろえたり……でも工具で家の解体するのは面倒だから、パラドクスでどーんとやっちゃおう!
そうそう、この後一般の人を助けるならその時の練習もしとかなきゃ!
村を壊されちゃってるかも知れないし、外でお料理するのに慣れておこう。
持ってきたお肉やお野菜で……ここならシチューみたいなものがいいのかな。
温かいスープで安心してもらおう。
量は口福の伝道者があれば一人分くらいで問題無し!
……今使うと困っちゃうけどね。



「キャンプかぁ、この場所だと秘境っぽくて楽しそう!」
 ハニエル・フェニックス(第七の天使・g00897)たちは山間にある廃村に来ていた。
 この地方では穀物が痛むので疫病が流行っていたのだが……。
 場所的な問題で山間にあるこの村は、早い段階で放棄されたのである。
「家の建て直しとかそーゆーのはやった事ないけど、練習するのも良いかも」
 復興作業に関わる事は結構あるものだ。
 一般人の誰かが見ている間では失敗しても良いとは言えない。
 だが、誰も見ていないならば何とでもなる。工夫しながら色々試すのも良いだろう。なんてたって建物復元が設置してあるので、イザと成れば壊して立て直せる。
「釘打ったり、ノコギリで木を切りそろえたり……までは良いんだけどねぇ。でも工具で家の解体するのは面倒だから、パラドクスでどーんとやっちゃおう!」
 ぎーこぎーこ♪
 森で材木を調達し、ノリノリで鋸を使って加工。
 作った簡単に組み合わせる動物避けの柵に始まって、木板を釘で打ち込んだりする。だが真面目に家をバラバラにするのは面倒だ。
「この手に私の想いを込めて……シュート! なんちゃって!」
 オーラを掌から発射して、ふっ飛ばしては仲間が使った建物復元で直したりした。
 何を隠そう、この技って料理にも使えるんだよ! ……料理と言えば!
「そうそう、この後一般の人を助けるならその時の練習もしとかなきゃ! 村を壊されちゃってるかも知れないし、外でお料理するのに慣れておかなくちゃね! 仕方ないなあ~」
 ハニエルちゃんの得意料理が火を噴きますよぉ!
 持ってきたお肉やお野菜で……ここならシチューみたいなものが良いだろう。シンプルで作り易く、味の深みを凝る事も出来る。
「温かいスープで安心してもらおうっと。量は口福の伝道者があれば一人分くらいで問題無し!」
 あんまり増やし過ぎると困っちゃうけどね!
 何しろ百人分とか仲間が増えればもっといく。
 なので灰汁を取りながらグツグツ煮詰めることで、分量をできるだけ減らすハニエルでした。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【口福の伝道者】がLV2になった!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!

九条・朔夜
相棒のシエル(g09156)と参加

キャンプか。俺の生まれ故郷の感覚で言うと野営のような物か?そうだな、故郷以外の土地の復興も慣れた方がいいか。

壊れかけた建物は屋根が落ちてきたりしてかえって危ないので、鬼人の怪力を活かしたデモリッシュアーツで壊す!!そして【建物復元】発動!!元の建物に復元していくぜ。

自分でぶっ壊した建物を直すのはちょっと複雑な気分だが、盟友にこの世界
の建物の構造聞いておいたからどうせなら屋根も壁も柱もきちんとしたのを作るぜ。台所も置ける様にな!!

おお、シエルの復元した建物もすごいな!!あ、ご飯作ろう!!とりあえず焼きおにぎりと野菜スープでいいか?二人で作って食べよう!!


シエル・ヴィオレ
相棒の朔夜(g09155)と参加

廃棄された村ですか。領地を受け継ぐ身でしたので、復興は良く携わりましたが、お父様と一緒でしたので。今後の為にも慣れておくのも大切ですね。


建物をちゃんと直すのも復興の一環。叡智の銃で【聖なる一撃】を撃って柱を撃ち抜いて一度壊れかけた建物を崩してから【建物復元】で直します。そうですね、色んな作業ができる様に広くしたいですね。物を入れるスペースも確保したいです。技術者なのでこういう作業は本当楽しいです。

作業も終わりましたしご飯にしましょうか。ええ、家族からおにぎりのつくり方は教わってますし。私も手伝います。ええ、二人で食べましょう!!



「廃棄された村ですか」
 シエル・ヴィオレ(神籟のプリエール・g09156)たちは山間の村にやって来た。
 今回助ける村の近くにある山で、疫病が流行った時に放棄されたという。
「領地を受け継ぐ身でしたので、復興は良く携わりましたが……」
 この当時は現代の様に確りした建物ばかりではないし、災害も多かった。
 だから放棄される割りと場所もあったが、そういう事が無ければ基本的に一生移動しないのが古い時代の人間である。そんな時代の建物をシエルは見て回った。
「お父様と一緒でしたので、今後の為にも慣れておくのも大切ですね」
「そうだな、故郷以外の土地の復興も慣れた方がいいか」
 シエルの言葉に九条・朔夜(赫灼のスフィーダ・g09155)が頷いた。
 指揮官にしろ軍師にしろ領主にしろ、常に同じ場所で同じ対処を求められるわけではない。
 軍に旅を発する者としては、当然の事だろう。
「しかしキャンプ、か。俺の生まれ故郷の感覚で言うと野営のような物か?」
 朔夜の感覚としては、ひとまず家屋を借りて陣所にする。
 そうでなければ天幕を張って屋根を作り、ゴザや板のような物があれば良し。
 足軽ならば布を引っかけて毛布代わりにすると言った風情である。現代のキャンプの様に専用のテントなど贅沢品であろう。
「壊れかけた建物は屋根が落ちてきたりしてかえって危ないからな。いっそぶっ壊した方がいいか」
 朔夜は陣所を作る場合の記憶を思い出していく。
 たいていは村長らから家を借りるのだが、まさに廃村みたいな場所を利用することもあった。
 それでも野に寝るよりもよほどマシだからなのだが、それでも屋根が落ちる場所はかえって危険なのだ。
「建物をちゃんと直すのも復興の一環ですからね。とはいえ、壊した状態に戻す効果です。どのタイミングで使うかは考慮しないといけません」
「あー。だったら最初に復元。その後で落ちそうな部分は判り易くして、修理。そのタイミングでまた復元かな?」
 今にもぶっ壊しそうだったので、シエルは朔夜を止めておいた。
 そこで地面に工程を描き、段階を踏んで工事することにした。

 まずその時点で建物復元、これで十日以内に壊れた部分は元に戻る。
 その上で落ちそうな屋根や危ない壁など、怪しい場所は破壊する。
 そしてその部分を直して住めるようにして、また壊して復元と言う感じだ。
「一端戻してっと。こんなもんか? じゃあ揺らしてみるぞ! ……やっぱ屋根が一番怪しいな」
 朔夜は最初に建物復元を使って、その後で鬼の怪力で屋根などを壊していく。
 端から殴り壊し、耐久力に問題がある場所を発見。
「そーっとそーっと……。やっぱここは壊すか。んで、屋根を修理しねえとな。しっかし自分でぶっ壊した建物を直すのはちょっと複雑な気分だぜ」
 こうして朔夜は具合を確かめながら、建物の損壊度合いを確かめる。
 そして提言通り、怪しい部分は完全に壊して屋根を張り直すなどの修理を行っていった。
「やはり同時に修理するとなると、修復加速も欲しいですね。ひとまずスペースを確保しましょうか。色んな作業ができる様に広くしたいですね。物を入れるスペースも確保したいです」
「柱も追加しとくか? 追加なら良い感じの木を切って、支えを作れば良いだけだしな」
 シエルが聖なる銃で壁をふっ飛ばすと、朔夜はそこに近寄って荷物整理。
 余計な物を除けて置き、特に腐った柱などは総取り換えだ。
 技術者なのでこういう組み換え作業は楽しいのだろう。破壊工作ならあまり気乗りがしなかっただろうが、今日本当に楽しそうである。
「おお、シエルの復元した建物もすごいな!! あ、ご飯作ろう!! とりあえず焼きおにぎりと野菜スープでいいか? 二人で作って食べよう!!」
「作業も終わりましたしご飯にしましょうか。ええ、家族からおにぎりのつくり方は教わってますし。私も手伝います。ええ、二人で食べましょう!!」
 二人は壁を破壊することで、出し入れし難い場所や取り換え難い物を簡単に入れ替えた。
 その上で建物を復元し、腐った柱などがまた元に戻る場合は再び取り除く。
 そして一通りの作業が終わった所で、食事を作り始めたのであった。おにぎりならば食べ易いのでその場で食べても良いし、余れば移動中にはしたなく食べるのも良いだろう。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【建物復元】がLV3になった!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
【能力値アップ】LV1が発生!

河津・或人
破壊失くして創造なしとはよくいったもので…
心苦しいが、一旦取り壊して【建物復元】で万全の状態に戻しておこう
隠れ家として運用できるかもしれないから
ちゃんと戻したうえでもっと綺麗に掃除したりしとくか
疫病の原因も清潔・清掃で防げるかもしれないしな

そしてキャンプもしっかりと…!
復元や復旧の過程で発生した端材や木くずを燃やすのも兼ねよう
延焼しないような場所を選んで焚き火にして
少々塩をきかせた魚を串焼きに…
いかにもサバイバル料理だけど
たまにはこういうシンプルなのがいいんだよな

一服したら、万全な状態で次の任務に赴こう


ブロス・ブラッドハート
この後に村が襲われるって思うとお尻がむずむずしちゃうけど…まずはバトる前にえーきを養っとかねーとな!

廃村を歩きながら乾いた木を集めて焚き火にするぜ
まだ使えそうな資材があったら、いちお憶えとこっと
ブレスで焚き火をつけたら、芯をくり抜いて代わりにバターやお砂糖を詰めたリンゴをアルミに包んで包み焼き!
ゆっくり火を通してる間に、鉄串で焼きマシュマロすんのもいいな♪
一個ずつ焚き火に当てて、外がパリっ中がトロっと、甘い匂いがしてきたら食べ頃だぜ
はふっ…やむやむ〜♪
せっかくだしみんなにもお裾分けっ

ここも昔は賑やかだったんだろなぁ…
ん、あの村をこんなさみしーとこにはさせらんねーな!
アドリブ・連携歓迎だー


レイア・パーガトリー
人々を苦しめておびき出そうだなんて、嫌な発想するわね
ちゃんと準備をして、迎え撃ちましょ

不便な立地の村の立て直し…の練習、からするわね
聖なる一撃で吹っ飛ばして、【建物復元】で元通りよ
せっかくだから襲撃に備えたシェルターになるように
空を飛ぶドラゴンからは見えにくいような屋根の塗装とかしてみようかしら
本気で探されたら見つかっちゃうとしても
見つかりにくいっていうだけで候補にされにくくはなるでしょうしね

復元が終わったら今日はキャンプ!
飯盒でご飯を炊いて、みんなで分けましょ
余ったらおにぎりにして明日の朝用にもするわ
調達できる具材によっては鮭おにぎりや山菜おにぎりみたいにバリエーションも作っちゃおっと


黄桜・九咲
建物復元で直るのって、効果レベルの日数ぶん以前の
住まなくなってから進んだ劣化のぶんまでいけるのかな…?
廃墟が廃墟に戻るだけなのか、その確認もできるのはありがたいぜ

最終的には、住める場所として残しておけば
何かあった時の移住先にもできそうでいいな!
夜盗みたいなのに利用されないように、明るい雰囲気にしておこう
わ、笑うなよ!
これはれっきとした作戦で、実際に船を可愛くファンシーにしておいたら
海賊に利用されなかったっていう実績があって、意外と効果あるらしいんだぜ
メルヘンな感じでキングアーサーらしくしちまおうっ



「人々を苦しめておびき出そうだなんて、嫌な発想するわね」
 レイア・パーガトリー(竜胆・g01200)はプンプン。
 ドラゴンたちの戦略にゲキオコです。
「ちゃんと準備をして、迎え撃ちましょ」
「まあ待てって。この後に村が襲われるって思うとお尻がむずむずしちゃうけど……まずはバトる前にえーきを養っとかねーとな!」
 すっ飛んでいきそうなレイアをブロス・ブラッドハート(竜孺子・g03342)が留めます。
 ちっちゃなナイトの言葉に、レイアは眉を顰めました。
 あ、ちなみにお尻むずむずといっても、男の子同士の恋愛とかじゃですよ。レイアは腐ってませんし、いいんちょ気質でもないですからね。
「おれがうめーもん作ってやっからよお」
「そんなの判ってるわよ。不便な立地の村の立て直し……の練習、からするわね」
 ブロスがお砂糖とバターと林檎を出したらもう大変。
 カロリーを消費するためにレイアは村の一角へと歩いて行きました。
 そこでは……。
「破壊失くして創造なしとはよくいったもので……。心苦しいが、一旦取り壊して建物復元で万全の状態に戻しておこう」
「そーいやさ、建物復元で直るのって、規定日数ぶん以前のも直んのかな?」
 河津・或人(エンジェルナンバー・g00444)の言葉に黄桜・九咲(門前の小僧習わぬ祝詞をあげる・g09217)が頷きつつも疑問を呈した。
 非常に判り難い問題だったのだろう。
 或人は宇宙を背景にする猫みたいな顔をした。
「住まなくなってから進んだ劣化のぶんまでいけるのかな……? みたいな」
「ああ。そういう事なら損壊扱い、かつ日程以内ならってとこだろうな。例えば何カ月も前に損壊して居たらダメ、屋根が傷む程度で十日以内に屋根が落ちたなら可能であるとかな」
 九咲の問いに或人は地面に工程を幾つか描いた。
 基本は『事件に関連してクロノヴェーダが壊していった建物を復元する』という効果だ。
 だが対象と時間の問題さえクリアできれば、事件に関係なくても機能する一面があった。或人が好きなデジタルなゲームのように、セーブとロードはあんまり関係がない。どちらかと言えば九咲が好きな部類で、カードゲームの曖昧さに近いと言えるか。

 ただ壊して直したら時間が巻き戻る効果ではないので、まずは先に使っておくと良いだろう。すると十人が設置したならば、十日以内に壊れた部分はその場で復元されるはずだ。
「あー。建物という定義が残ってれば問題なく、完全に損壊してたらダメってことだな。問題は中途半端に屋根だけオチてるやつだけど……」
「それは私たちで修復してしまえば良いでしょう。ここは『村』だもの。せっかくだから襲撃に備えたシェルターになるようにね」
 九咲が唸っているとレイアがシンプルに考えようと助言した。
 屋根などは徐々に朽ちる物なので、気が付いたら腐って居たり穴が空いている。
 そういう部分は自分たちで修復してしまえば良いし、普段ならば内側に籠って判り難い部分も、その部分を壊して中身を壊して復元すれば簡単に判明できる。何しろここは『村』なのだ、素直に復元できる場所だけ復元を使い、修理できるところは修理し、何をやってもダメな場所は破壊して建て直せば良いのである。
「何かあった時の移住先にすんのはいいな! まあ、最終的には、住める場所として幾つか残しておけば良いもんな。無理な場所は放置するなり、最悪、俺らで立て直しゃあいい」
「その辺りはちゃんと計算してからだな。隠れ家として運用できるかもしれないからちゃんと戻した上で綺麗に掃除……ああ、そうだ」
 九咲の案に答えいた或人であるが、ポンと手を打って新たに地面に書き込んでいく。
 それは家の両側に穴をあけて、中から外へ矢印を描いた物であった。
「家の中の不要物を出すことも出来るが、ついでに疫病の原因も清潔・清掃で防げるかもしれないな。病原菌の類なら水洗いや風通しを良くすればなんとかなる」
 或人は建物復元の新しい使い道を考えた。
 壁をぶち抜けば、ベッドやらテーブルなどを一度外に出せる。
 そして水で洗い風に晒せば、大抵の病原菌は居なくなるものである。その上で元に戻し、整理整頓してから修復すれば居住するのには全く問題ないのである。まさしく或人が好きなゲーム的な概念である。
「空を飛ぶドラゴンからは見え難いような屋根の塗装とかしてみようかしら。本気で探されたら見つかっちゃうとしても、見つかり難いっていうだけで候補にされ難くはなるでしょうしね」
 レイアは全体像を見て考えてみる。
 今後にクロノヴェーダが地域を攻めて来た時に、隠れる場所とする場合だ。
 一般人が戦っても無意味なので、隠れることに特化すれば意味があると思ったのである。
「秘密基地みたいにすんの? それも良いけどさ、夜盗みたいなのに利用されないように、明るい雰囲気にしておかね?」
 だが九咲がレイアの意見に抗議した。
 男の子としては秘密基地には憧れるが、ここは人間にも注意が必要だと説いたのである。
「そりゃ野盗が出る可能性もゼロじゃないけど……明るくても確認に来るんじゃない?」
「わ、笑うなよ! これはれっきとした作戦で、実際に船を可愛くファンシーにしておいたら海賊に利用されなかったっていう実績があって、意外と効果あるらしいんだぜ。メルヘンな感じでキングアーサーらしくしちまおうっ」
 なんというかレイアは現実的で、九咲はメルヘン。
 女の子と男の子の意見が逆転してる感じである。
 とはいえその辺りも仕方あるまい。レイアは騎士階級の娘さんであるし、九咲は新宿生まれのチビっ子出身なのである。
「おっ。何かおもしれーことやってる? あと、この辺の廃材持ってっていいかな? 薪にすっぜ」
「構わないぞ。修理には新しく伐り出すからな」
 その頃、ブロスが村の中で廃材になる者を拾って歩いており、或人は許可を出した。
 乾いた木でないと薪にはできないし、修理に使う木も一応は乾いていた方が良いのだが、この村が復興するか自体が微妙なのである。乾いた後で少々歪んでも、廃村のままである良いも良いだろうと判断したのであった。
「とはいえキャンプもしっかりとやらないとな……! この辺で中断して食事の準備をするか」
 或人は気分を変えるために、復元や復旧の過程で発生した端材や木くずを集め始めた。
 どのみち家を全部修理するのは無理だし、気分が乗った部分だけになる。
 ならその気分を良くするためにも、キャンプ料理でも食べようかと思ったのであった。
「ひとまず復元が終えて今日はキャンプってわけね! 答えは出なさそうだし、一晩考えてゆっくりとやりましょ」
「おっけー! でもさ、その前にブロスさま特性のリンゴの包み焼を喰らえー! へへ、おれだけ復元してなかったのは、火の面倒を見るためだったんだぜ!」
 レイアが議論を中断した所で、ブロスはとっておきのお菓子を持って来た。
 みんなで食べようか通って持って来たのだが、どうせ食べさせるならば自分にとってのお姫様からだろう。
「あっまーい!」
「これがそうでもねーんだな! この時代の林檎って、実は甘くねーんだぜ? だからバターとお砂糖詰めたってわけさ!」
 レイアのお口に「あ~ん』させながらブロスは満面の笑みを浮かべた。
 林檎じたいは口福の伝道者で増やせるように、この時代の物だ。
 だから野菜みたいにあまり甘くないのだが、自分たちが食べるやつは、持ち込んだバターや砂糖で味付けたという訳だ。
「へー。いいじゃん。そういえば新宿でダダ甘な焼きアップルパイを食べたことがあるっけなあ」
「そういうのは新宿で採れる林檎をつかっちまったミスなんだとよ。本当は甘くねー方がバランスいーらしーぜ。知らんけど」
 九咲が思い出したように言うとブロスは適当に答えた。
 爺ちゃん子の悪ガキだったのでその辺りには詳しくない。
 新宿に来る前は(ホロリ)聞けばなんでも教えてくれたからだ。別の依頼でロンドンに行って来た時にリンゴの味の差を知ったのだとか。
「火はいったん砂掛けて消してるけどよ。後でゆっくり火を通してる間に、鉄串で焼きマシュマロすんのもいいな♪」
「後は延焼しない場所で石で窯を作っておくのも良いぞ。あと菓子だけ食うなよ。少々塩をきかせた魚を串焼きに……」
 ブロスは或人のクドクドした忠告が嫌いでは無かった。
 みんなで賑やかなのは好きだし、誰かが生活の知恵を教えてくれるのは地味にありがたい。
「いかにもサバイバル料理だけど、たまにはこういうシンプルなのがいいんだよな」
「良くテレビでも見るよな。こういうのがいいんだこういうのが……。とかいうやつな」
 或人の言葉に九咲がケラケラと笑う。
 料理番組でド直球なメニューを見た時の感想らしいが、どちらかとえいば仲間たちが語るミーム的な方がよく聞くはなしだ。
「魚は魚で食うに決まってんだろ。でさーマシュマロってばよ、一個ずつ焚き火に当てて、外がパリっ中がトロっと、甘い匂いがしてきたら食べ頃だぜ」
「……美味しそうな顔で再現しても駄目よ。さっさと食事に行きましょう」
 はふっ……やむやむ~♪
 ブロスのそんなジェスチャーにレイアは溜息を吐いた。
 少年は恋愛鈍感系ではないが料理への欲望に関しては鈍感だったようだ。これはみんなで食さねばなるまい。
「タップリ持って来たし、そうせかすなってばよ! せっかくだしみんなにもお裾分けしよーぜ」
 ブロスはそう言って遠慮なく笑うと何時の間にか出ていたヨダレを袖で拭う。
 種火を埋めた場所に戻りつつ、ふと皆が修理していた建物を見上げる。
「ここも昔は賑やかだったんだろなぁ……。ん、あの村をこんなさみしーとこにはさせらんねーな!」
 ブロスはそんな事を思いつつ、みんなが早く早くとせかす声に手を元気に振って合流するのであった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【建物復元】がLV7になった!
効果2【ガードアップ】がLV2になった!
【能力値アップ】がLV4になった!

月下部・小雪
【博物館】のみんなと残留効果の特訓、です。
こ、ここを訓練のキャンプ地と、しましょう!

【建物復元】を試すためには、建物を壊さなきゃ、です。
きちんと復元できるけど、ちょ、ちょこっと悪い子さんになっちゃいます。
コダマ、やっちゃってくださいとお願いすると【モーラット・コミュ・アース】で土属性になったコダマが
魔法のおててで崩れかけのお家をどかーん、です。
【建物復元】で元に戻して、またまたどかーんと何回か繰り返しましたけど……壊れにくくなったりします?
ま、まだ特に変化はない、みたいですね。でも、この調子でがんばって、いきましょう!

特訓の後はみんなでキャンプご飯、です!

※アドリブ連携大歓迎


イツカ・ユメ
【博物館】
『七曜の戦』も近付いているし、皆で特訓するぞー!えいえいおー!
…ついでに、夏の水着に備えてお腹や二の腕のたぷたぷを減らしておきたい!

復元の前に壊すのが先、なんだよね
力仕事はちょっと大変だけれど、なんか、こう、イイカンジに建物をガーッと壊しちゃうね
…え?小雪ちゃんのコダマ、そんなことができるの?すごーい!
キットもコダマに稽古してもらったら?

【建物復元】で直っちゃうのは凄いけど、
1回やっただけじゃ変化はわからないや
よーし!まだまだいくよー!
たくさん頑張った後は、皆とのキャンプご飯が待ってるからね
ご飯は何かな?カレーかな??(わくわく)


月下部・鐶
【博物館】のみんなと残留効果の特訓だねー
はじめてだから、がんばるよ!

【建物復元】のために、今日はスケッチブックをたくさんもってきました!
今回は壊すのも自分でやらなくちゃだから、壊れた家を描いて~パラドクス発動!
それから直った家を描いて~パラドクス発動!

……これちょっと大変かも!? 壊すのが得意な人がいたら、壊すのお願いしちゃおうかな?
エンピツをどんどんスケッチブックに走らせて、気が付いたら10冊分、村のスケッチで埋まっちゃいました!

すっかり肩がグロッキーだけど、特訓の跡のキャンプご飯は腕を振るわなくちゃ!
ぐるぐる腕を回して美味しいゴハンを作るぞー!

アドリブ、連携、大歓迎!


アオイ・ダイアログ
【博物館】から
アドリブ、絡み歓迎

残留効果の特訓って割と時間が取れないんですよねー
普段使わない技を試したりするチャンスかもですね🎵

まぁ私は割とよく使うやつですけどね
はい、チョコミントアイスー🎵
この最高のチョコミントアイスを美味しく頂けば、みんなにもチョコミントアイスがいくらでも振る舞えちゃうんですよ!
訓練に疲れたら甘くてさっぱりしたこのアイスを食べましょー!

しかし、壊して直して壊して直して……賽の河原みたいですねぇ
これでも物が一つでいい分訓練としてはお手軽なんでしょうけど
今回のパラドクスは生き物用で物は壊せないんですよねぇ


キャンプご飯いいですね🎵
ふーふーと息を吹き込むやつやってみたいです!


白水・蛍
【博物館】
アドリブその他諸々歓迎

今後の為にも残留効果の訓練をば。
どの様な方向になるにしろ、強くならねばならないのは我々もその他諸々も同じ事なのでしょう。
さて……壊さねばならないのは仕方ない事でしょうか。
ふむう。と悩みつつ、パラドクス発動して周囲を一旦破壊しましょうか。
仕方ない仕方ないと思いつつ。
壊したものを建物復元で直して、また……と、繰り返す事で何か起こるのでしょうか。
今はまだ分かりませんわね。変わる時が分かったらよいのですが。
今後の為にコツコツ積み重ねていきましょう。



「博物館のみんなと残留効果の特訓、です」
「七曜の戦も近付いているし、皆で特訓するぞー! えいえいおー!」
 村に女の子たちが居ました。
 月下部・小雪(おどおどサマナーところころコダマ・g00930)とイツカ・ユメ(いつかかなうゆめ・g02834)はハイテンション。
「はじめてだから、がんばるよ!」
「お……おねえちゃん。こ、ここを訓練のキャンプ地と、しましょう!」
 だいすきな月下部・鐶(さいつよのお姉ちゃん・g00960)お姉ちゃんも乗り気です。
 小雪は今日も元気一杯です!
「残留効果の特訓って割と時間が取れないんですよねー」
「まあ必要なモノが最優先ですからね。所持しているかどうかも重要ですし」
 そんな中でアオイ・ダイアログ(響き合う言霊の繰り手・g02687)と白水・蛍(鼓舞する詩歌・g01398)は平常運転。
 今後の為にも残留効果の訓練をば致さんと馳せ参じたのです。
「どの様な方向になるにしろ、強くならねばならないのは我々もその他諸々も同じ事なのでしょう」
 蛍はそう言いながらハープを鳴らした。
 彼女の術の多くは音を媒介にしているが、ただ大声を上げるというのも無粋だろう。
 シャランと弦を爪弾けば少女の華奢な手が上がる。
「さて……壊さねばならないのは仕方ない事でしょうか」
「そう思って今日はスケッチブックをたくさんもってきました! 今回は壊すのも自分でやらなくちゃだから」
 蛍の物憂げな言葉に鐶が溌剌な笑顔を向ける。
 妹の前でお姉ちゃんは誰よりも立派であらねばならぬのだ。
 鐶の能力は絵を描く事であり、対象をいかに壊すか描くだけなので悩みも無かった。
「建物復元を試すためには、建物を壊さなきゃ、です。きちんと復元できるけど、ちょ、ちょこっと悪い子さんになっちゃいます」
「……ついでに、夏の水着に備えてお腹や二の腕のたぷたぷを減らしておきたい!」
 小雪は三回くらいコクコクしてお姉ちゃんを援護、イツカも力こぶをやってみる。
 ぷにっとして萌えかもしれないが、とても筋肉には見えない。
 復元の前に壊すのが先、なのです。ここはパワフリャに……。
「力仕事はちょっと大変だけれど、なんか、こう、イイカンジに建物をガーッと壊しちゃうね」
「普段使わない技を試したりするチャンスかもですね♪ まぁ私は割とよく使うやつですけどね」
 イツカの右から左に抜けて行く決意を見ながらアオイは苦笑した。
 コスプレイヤーは体型を保つのが大変なのだ。
 よく女の子たちは『気を抜いたら去年用意した水着が入らない!』なんていっているが、コスプレイヤーに関しては年に二回あるからね。地元限定も含めたらもうちょいあるけど。

 なんてことを言いながら五人は適当に建物を選んだ。
 別に修理したりする気はないので、みんなで1つ2つで良いでしょう。
「ふむう。ここは私が率先するべきですかねえ。仕方ない」
 仕方ないと言いつつ蛍は円月刀でも振るって踊りそうな激しいリズムを奏でる。
 するとあちこちから集まって来た砂が巨大な手になって、ボカーンと建物をふっ飛ばしたのであった。
「壊したものを建物復元で直して、また……と、繰り返す事で何か起こるのでしょうか」
「しかし、壊して直して壊して直して……賽の河原みたいですねぇ。これでも物が一つでいい分訓練としてはお手軽なんでしょうけど」
 蛍は曲を変化させ静かな物に変え、今度は夜に渡る風のような曲だとアオイは思った。
 すると建物が巻き戻るかのように元に戻っていく。
 更に面白いのは、また巨大な砂の手が現れた事だ。まさに賽の河原の様であろう。
「こ、これが土属性を極めたコダマ、です! コダマ、やっちゃってください! す、スクラップ&ビルド! です!」
 今度は小雪……ではなくモーラットのコダマが実行していた。
 土属性になったコダマが砂を操つり、砂の手を土の手に変化させながらペシャンコにするのであった。
「……え? 小雪ちゃんのコダマ、そんなことができるの? すごーい! キットもコダマに稽古してもらったら?」
 イツカはその様子を見ながら、モーラットのキットに聞いてみた。
 いつかきっと、努力してジェネラル級のモーラットになる!?
 いやいや、そんな事はないよね。ジェネラル級のモーラットなんかないし……とか笑い転げて居たりしますのね。
「元に戻して、またまたどかーんと何回か繰り返しましたけど……壊れにくくなったりします?」
「今はまだ分かりませんわね。変わる時が分かったらよいのですが。今後の為にコツコツ積み重ねていきましょう」
 小雪と蛍は顔を突き合わせてう~んと唸った。
 同じ砂の手であり、眺めていたのだが違いが分からない。
 極論、排斥力突破の時の様に実感がない可能性もあるので微妙なところだ。とりあえず処方箋じゃなくて、直しておきますかね。
「ま、まだ特に変化はない、みたいですね。でも、この調子でがんばって、いきましょう!」
「よーし! じゃあお姉ちゃんがやってみるね。それ!」
 小雪の言葉に鐶は絵を見せた。
 ここまで時間を掛けて描いた絵に、お目めを描いて完成だ!
 何の絵かって? もちろん建物に手を伸ばすコダマの絵だったり! すると建物に向かって砂の手が鎖のように飛んだ。
「それで今度は直った絵を完成! って……これちょっと大変かも!? もうちょっと予備があるけど壊すのが得意な人がいたら、壊すのお願いしちゃおうかな?」
 鐶は次の絵に目を入れて完成させた。
 今度は建物が元に戻った絵であり。鎖が壊れた場所を元に戻していく。
 とりあえずササっと絵を描いて待機させたスケッチブックがあるのだけど、ちょっとこれは大変よね。
「建物復元で直っちゃうのは凄いけど、1回やっただけじゃ変化はわからないや。わたしがやるから、暫く直す方だけお願い」
「りょーかーい。あたしは直す方だね。予備のスケッチブックはそっちにまわそっ」
 なのでタッチ交代!
 しばらくイツカが壊し、鐶が直すサイクルになった。
 それが終わったら別の仲間が担当後退すれば良いだろう。
「いつか叶う、夢はきっと叶う……慌てない慌てない、一休み一休み」
「そういえば寺社奉行ってすごく偉いんですよね。江戸時代で言うと大岡さんより上です」
 いつかどこかで聴いた歌を、のんびり自然な音色へとアレンジするイツカ。
 その話を聞きながら、アオイは水飴って最近は見ませんねえとか言っている。
 ちなみに調味料の一種として、お醤油とかに混ぜられたりするんだってさ。何の話かって? 慌てず騒がず一休みするお坊さんのストーリーがちょっとね。
「よーし! まだまだいくよー! BGMはダンス・オブ・トーキョー!」
「……東京音頭ですか。まあ良いでしょう。でも、あれって歌詞なんかありましたっけ?」
 イツカのリクエストに蛍は曲調をがらりと変えた。
 だけれど心配はいらない。なくても何とかなるさ、相の手だけあれば何とでもできる。
「ソイヤ! エイヤ! ハイヤ!」
「わーナツカシイデスネー。はい、チョコミントアイスー♪ お疲れではありませんか? この最高のチョコミントアイスを美味しく頂けば、みんなにもチョコミントアイスがいくらでも振る舞えちゃうんですよ!」
 イツカが『ソイヤ!』と叫び出したのでアオイは死んだ魚の様な目をした。
 脳内に蘇るソイヤ! の筋肉と暑苦しさ。
 例えコスプレのネタに詰まったとしても、ソイヤだけは勘弁して欲しいと思うアオイであった。
「あ、アイスです!」
「訓練に疲れたら甘くてさっぱりしたこのアイスを食べましょー! 実は今回のパラドクスは生き物用で物は壊せないんですよねぇ」
 小雪が驚いているとアオイはとっておきの一皿を用意した。
 アオイにとってチョコミントはいつもの味にして、一杯一杯が一期一会なのだ。イチゴではない。
「ずっこい! あたし今手が離せないよ~。もー! ここはハイスピードで仕上げちゃう!」
「お、お姉ちゃんが燃えて、ます!」
 いつもなら『食べさせて!』とだだをこねる鐶であるが、小雪の前ではそうも行かない。
 姉の威厳を出すために、三倍の速度でスケッチをしていくのであった。
 まあエンピツだからできる技だけどね。
「とりあえず、この辺りにしておきますか。アイスを食べて一休みしたら、食事の準備を始めましょう」
「特訓の後はみんなでキャンプご飯、です!」
 蛍がそんなことを言い出すと小雪も手を握って頷いた。
「キャンプご飯いいですね♪ ふーふーと息を吹き込むやつやってみたいです!」
「すっかり肩がグロッキーだけど、特訓の跡のキャンプご飯は腕を振るわなくちゃ!」
 ハイになった鐶がぐるぐる腕を回して『美味しいゴハンを作るぞー!』と叫べばアオイも楽しそうに竹を取り出した。
 きっとこの時の為に用意していたのであろう。
「たくさん頑張った後は、皆とのキャンプご飯が待ってるのは当然だからね! ご飯は何かな? カレーかな??」
「そうですわねえ。みなさんがくれた野菜とお肉のお汁ですけれど……カレー粉いれてしまいましょうか」
 イツカが首を傾げると蛍は仲間たちが『余ったのでどうぞ』とくれたスープからレシピを考慮した。
 煮物からカレーなら幾らでも直せるだろう。
 ジャガイモ入れる派であるとか、タマネギとカレー粉は焼く派であるとかが入り乱れ、この日は楽しくキャンプをしたそうです。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【建物復元】がLV11になった!
【口福の伝道者】がLV3になった!
効果2【ガードアップ】がLV4になった!
【能力値アップ】がLV5になった!
【ダメージアップ】がLV3になった!
【凌駕率アップ】がLV2になった!


 ディアボロスが山の方で楽しくキャンプをしていた頃……。
 ドラゴン勢力の一時避難拠点から幾つかの部隊が移動を始めた。
 ある者は方法を思いつかずに逃走し、別のある者は他地方のジェネラルの元へ向かう。
『準備は良いか?』
『ああ。アグラヴェイン様の仇を討つために、ディアボロスを誘き出すのだ』
『とりあえず適当に村を焼くか。そしたら連中にも判るだろう』
 そして別のグールプ、アグラヴェインの仇を討とうとする者がいた。
 竜鱗兵が村の方へ向かい、その近くにドラゴンの群れが隠れ潜む。
 指揮官であるアヴァタール級がそれらを指揮していたという。
ブロス・ブラッドハート
お、敵が動き出したのか?
ゆっくりしてらんねーな。『ダッシュ』でまっすぐ村を目指すぜ
へへっ、一番乗りもらいーっ!

逃げてる人や襲われそうな人がいたら【セルフクラフト】を壁にしたり、敵にぶん投げたりで避難の助けに
村中に届くような『大声』で敵の注意をこっちに向けて村人さん達には手ぇ出させねーぜ
さぁ、まんまと誘き出されてやったんだ
まさか敵討ちの相手を放ってはおかねーだろうな!

近づいてきた敵には竜の闘気を体に纏って突撃ぃ!
相棒(大剣)で切り伏せたら次に構えるぜ
敵の攻撃は闘気の壁と相棒の二段構えで防いですぐに斬りかえす

腹ごしらえしてパワー全開だからな
最初から最後までクライマックスでいくぜ!
アドリブ・連携歓迎


カイ・オーベルト
アドリブ、連携歓迎
ここからが本番だ。村人に被害を出さない様、速攻で仕留める

【マイトレインフォース】使用。改造人間としての怪力を全解放
踏み込んだ地面が砕ける程の高速の「ダッシュ」で敵に突撃
軍隊式の格闘術で片っ端から殴り倒してゆく
反撃は、機械化された両腕で受け止め、強化された筋力と骨格で衝撃に耐える

周囲に一般人がいたら、避難する様に呼び掛けよう
逃げおおせるまで敵を引き付け、人々を庇う


旗楽・清政
ここにも、アグラヴェインの仇討ちを名目に非道を働く者共がいると!
だが、此度も左様なことはさせぬ!

「ディアボロスが一人にしていくさ人、旗楽・清政、推参!
命が惜しくなくば、かかって参れ!」
大音声(【大声】)で名乗りを上げ、敵の目を集めるでござる。
それと同時に、東南の風を吹かせて彼奴等を火矢で攻撃致そう。
これで、彼奴等の耳目は否が応でも民等からそれがしに集まるはず。

此奴等とは一度戦っておるし、そのパラドクスも目にしておる。
【突撃】の勢いと【大声】で敵を【攪乱】するのが狙いのようなれど、
それがしなら【突撃】も【攪乱】も今少し上手くやる。故に。
落ち着いてビームシールドを構え、対処すると致そう。



『この村か。景気付けに門でもぶっ壊すか』
『いいなソレ。いっちょやるか!』
 ディアボロスを誘き出さんと村を殲滅に向かう者がいる。
 目に見えて見えるのは大地を進む竜鱗兵であった。
「ここにも、アグラヴェインの仇討ちを名目に非道を働く者共がいると! だが、此度も左様なことはさせぬ!」
 旗楽・清政(知勇兼備の昼行灯・g08816)は話を聞きつけ急行した。
 パラドクストレインを降りるや否や、体力のあらん限りかけ続けたのだ。
『なんだ? あの派手なのは』
「ディアボロスが一人にしていくさ人、旗楽・清政、推参! 命が惜しくなくば、かかって参れ!」
 エメラルドの鎧を身に着け、同じ色の片鎌槍を振って大音声で宣戦を布告する。
 男清政、決して引かぬ構えであった。
 命を賭けてこの戦いに臨む所存!
「お、敵が動き出したのか? ゆっくりしてらんねーな」
 一方、別方向からやってきたのはブロス・ブラッドハート(竜孺子・g03342)である。
 彼は現地で山間の廃村で、村を復興する訓練を行ってきたのだ。
 もっとも彼としてじゃキャンプのついでに誰かの為に役に立って来た……と豪語するであろう。
「へへっ、一番乗りもらいーっ!」
「ぬ! 出遅れたか! 今少しでそれがしこそが一番槍を……いや、そういう話ではござらんな」
 ダッシュで敵陣に飛び込むブロスを見て清政は対抗心を燃やしそうになった。
 だが大人の冷静さが彼にクールな思考を呼び起こす。
 軍師としては、自分が囮に成ろうがあの少年が囮になろうが別に構わないのだ。重要なのは人々が済む村からこちらに視線を集めるためなのだから。
「そういう事だ。今は連中を始末できれば、それでいい」
 カイ・オーベルト(アイゼンフント・g05787)は機械の体を軋ませておっとり刀で駆けつけた。
 彼からすればクロノヴェーダを全員倒し、人々を守ればそれで御の字である。
 軍師がそうであるように、傭兵もまた結果を重視する者だ。
「ここからが本番だ。村人に被害を出さない様、速攻で仕留める」
「おお! 言われるまでも無い!」
 村の近くまで来たことでカイは全力を解放する準備を始め、清政もまたは彼方より風を呼び起こし始める。
 そしてカイたちが村へと飛び込むと……。

 そこでは先行したブロスがコンクリートの塊を背に竜鱗兵と戦っているではないか。
「さぁ、まんまと誘き出されてやったんだ。まさか敵討ちの相手を放ってはおかねーだろうな!」
『うおおお!』
 ブロスは闘気の壁とコンクリを盾に戦い続ける。
 相手の棍棒を大剣で打ち払い、膝蹴りを押し込んでいく。
 それは正統派の戦いと言うよりは喧嘩殺法であり、もし掴んでいたらコンクリ目掛けて投げつけていただろう。
「全リミッター解除! いくぞ!」
 ここで連続使用を躊躇われるリミッターを解除し、カイが高速移動を開始する。
 アイドル状態で流すどころではなく限界線を越えた状態……いや、行動が終われば直ぐに止めねばならぬほどの勢いだ。
「せいっ!」
『ぐぬ、うおおお!』
 繰り出す蹴りは相手の足をそれだけで崩す。
 けっして関節を蹴りつけたわけでもないのに、屈強な竜鱗兵の顔が歪んだ。
 そして敵が振り下ろす棍棒をカイは機械の両腕で受け止める。強化された筋力と骨格は、凄まじい衝撃を受け流さずとも耐えることができるのだ。
「近くに人はいるか? 居たら逃げ切るまで引き付けるぞ!」
「既に声掛けたっつーの! 望む所だぜ!」
 カイとブロスはコンクリを挟んで村へと続く道を守る。
 牙持たぬ人々を守る為、命と言う名の盾となったのである!
『くそっ。こんなはずじゃあ。いっそこいつら無視して増援に任せ……』
「そうはいかんでござるよ。撃て!!」
 清政は起こした東南の風に載せて火矢を放った。
 ビュンビュンと風を切って飛び、先端に括りつけられた矢が燃えている。
(「これで、彼奴等の耳目は否が応でも民等からそれがしに集まるはず。此奴等とは一度戦っておるし、そのパラドクスも目にしておる。勝つだけならば難しくはないでござるな……問題は……やはり人か。こちらも増援待ちでござろう」)
 清政は目立つように槍を振い、ビームシールドで敵の突進を防ぎながら、戦況を見ながら冷静に道を塞いでいく。
 そして敵が増援を待つように、こちらも仲間の到着を待ちわびたのである。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​
効果1【セルフクラフト】LV1が発生!
【怪力無双】LV1が発生!
【通信障害】LV1が発生!
効果2【ラストリベンジ】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV4になった!
【能力値アップ】がLV6になった!

ミシェル・ラークリーズ
祖母のアンナ(g09972)と参加

生まれ故郷の家族の事思い出していたらわかったようにおばあちゃん来てびっくりした。流石おばあちゃん。何故か妖狐になっていてびっくりしたけど
ありうるし。

うん、僕達を誘き寄せようとして住民の皆さんを狙う凄く悪い奴らなんだ。許せないよね?


おばあちゃん、まず僕が複数の敵を攻撃するよ。トドメはお願い。【高速詠唱】でアヌビスウィスプを発動、足とか手とかどんどん貪って貰うよ!!

もちろん【残像】で致命傷は外すけど復讐者として覚醒したばかりのおばあ
ちゃんが心配。【観察】で敵軍の動きを見て、おばあちゃんが危ないなら積極的にディフェンスするよ。

僕は大丈夫!!鍛えてきたしね。


アンナ・ラークリーズ
孫のミシェル(g03431)と参加

再会できてホッとしたよ。まあ、狐の耳と尻尾が生えてるのにもびっくりしたが、ミシェルが凄く背が伸びててかっこよくなってて感無量だねえ。

ふむ、集落の長としてドラゴン達の作戦は許せないねえ。どれ、邪魔してや
ろうか。

ミシェルが傷をつけた敵に【精神集中】で狙いをつけて【高速詠唱】でリアライズペイントを発動。嘴鋭い鷲の絵を【アート】のセンスを活かして描き、確実にとどめをさす。

逆説連鎖戦っていうのは敵の攻撃は必ず反撃が来て距離を問わないらしい。【残像】【ガードアップ】で地にふせるのは避けたいねえ。

ミシェル、大丈夫かい?強くなったのはわかるが。全く無茶して。



 これは少し前の事。
「おや? ミシェル。ミシェルじゃないかい?」
「おばあちゃん!? 生まれ故郷の家族の事思い出していたら……」
 アンナ・ラークリーズ(清光のフィエリテ・g09972)とミシェル・ラークリーズ(彩光のグレイス・g03431)は戦場で再開した。
 実際にはアンナも新宿経由だが、それじゃあ行ってみようと即決即断。
 そしたら孫に出逢ったのである。孫から見れば『まるで判った様におばあちゃん来てびっくりした!』と言うところであろうか。
「再会できてホッとしたよ。まあ、狐の耳と尻尾が生えてるのにもびっくりしたんだけど……ミシェルが凄く背が伸びててかっこよくなってて感無量だねえ」
「あははっ。でも、今はソレは後回しでね」
 どうやらアンナは新宿に流れ着いた時、妖狐になったらしい。
 もしかしたら時間の流れ的に既に辿り着いており、覚醒したことで記憶が蘇っただけかもだが。ミシェルとしてはその辺りにビックリしたが……。
(「ビックリしたってとか言ってるけど、此処にいるって事は新宿で簡単な説明聞いたら、直ぐに列車に乗ったって事だよね? 流石だなあ」)
 ディアボロスに覚醒した者が倒された時、新宿以外に流れ着くのは観測されていない。
 それを考えたら、新宿で色々聞いた後で飛び乗ったとしか思えなかった。
 生きて行くために稼ぐとか、使命の為に行動したのであろうが……アグレッシブなお祖母ちゃんだなあ。と思う孫であった。
「聞いたと思うけど、僕達を誘き寄せようとして住民の皆さんを狙う凄く悪い奴らなんだ。許せないよね?」
「うむ、集落の長としてドラゴン達の作戦は許せないねえ。どれ、邪魔してやろうか」
 ミシェルが情報の共有を行うとアンナは満足そうにうなずいた。
 重要なのは敵を倒す事であり、人々を守る事だ。
 肉親と出逢って喜んでいたら、きっとゲンコツでも飛んで来ただろう。そして情報を確認することを喜ぶ当たり、一族のグランドマザーとしての意識は衰えていないのだろう。
「おばあちゃん、まず僕が複数の敵を攻撃するよ。トドメはお願い」
「確実に一体ずつ倒すって事だね。まあ村人は脆いからねぇ、その方が良さそうだ」
 ミシェルの立てた作戦にアンナは納得する。
 一般人ではクロノヴェーダに勝てないし、また逆連鎖戦は一瞬なので、一体でも取り逃がすと村人が全滅してしまうからである。

 そして二人は村に突入すると、仲間達を迂回しようとする敵を阻んだのであった。
「見つけた! いくよ!」
 ミシェルは移動しようと隙を伺う敵を見つけた。
 そして高速詠唱で霊的なエネルギー体を生成。
 それをジャッカルの群れとして形成し直し、一斉に突撃させたのであった。
『くそっ! 後少しの所で!』
「このくらい!」
 敵はジャッカルたちを蹴散らしながらミシェルへと体当たりを掛けた。
 体中に食いつかれながらも突撃してくる姿は壮観である。
「あいつだね。それっ!」
『今度は鷹だと! うっとしいわ!』
 そこにアンナが鷹の絵を描いて攻撃した。
 竜鱗兵はまとわりつく鷹をうるさそうにしながら、アンナへと突撃し……。
「おばあちゃん! っさせない!」
「ミシェル! 大丈夫かい? 強くなったのはわかるが。全く無茶して」
 その攻撃に対してミシェルはカバーした。
 反撃までは防げないが、改めて敵自身の攻撃を放った分はカバーが出来たのだ。
 そしてその攻撃への反撃で敵を倒すことに成功する。
「僕は大丈夫!! 鍛えてきたしね。あと致命傷も避けたもの」
「そうかい。それは感心だね。でも、そういうときはガードアップも混ぜるんだよ」
 ミシェルの言葉にアンナは嬉しそうにしながらも……ついつい忠告をしてしまうお祖母ちゃんなのでした。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​
効果1【断末魔動画】LV1が発生!
【液体錬成】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV7になった!
【反撃アップ】LV1が発生!

フィーナ・ユグドラシア
※アドリブ、連携ok

優先すべきは村人達の救援、まずは襲撃者を排除です。

此方を誘き寄せたつもりでしょうが、私達とて、残存兵力を削れる良い機会です。その思惑諸共、貴方達を打ち砕きます。

まずは『護り手の行進曲』を歌い味方を鼓舞。
村人達が残っていたら、『護り手』で村人達を勇気付けつつ、速やかにこの場を離れるよう伝えます。
戦闘中は『護り手』の加護を武器に込めてパラドクスの一撃とします。

攻撃時は弓で魔力矢の狙撃を行い味方を援護。隙あらば、細剣で一撃離脱の突撃を行い、弱った敵から確実に倒します。
もし村人達を襲う敵が居れば、村人達を庇いつつ、最優先で敵を退けます。

敵の突撃は受け流し、大暴れされる前に反撃です。


ハニエル・フェニックス
楽しい時間はおしまい、ここからはみんなを助けなきゃね!
敵と村人の間に割って入るなら、まずはこっちの存在をアピールしなきゃ。
とゆー事でここはエンジェルビーム!
遠くからでも届くから、走っても間に合わない所にもちょっかいだせるよ!
村を壊す事にばっかり集中してたらそのままやられちゃうぞって思わせるには十分な威力!だと思う!
あの筋肉やでっかい棍棒は怖いけど……ムーンロッドで受けたりすれば、耐えられるくらいかな?
ハニィちゃんの天使オーラは呪詛だって中和してくれてダメージも抑えてくれる!……はず。
力の限りばんばん攻撃して、みんなを守るよ!



 ディアボロス達は協力して竜鱗兵たちを蹴散らしていく。
 最初に突入した仲間たちが足止めし、残る仲間達が竜鱗兵を確実に倒して行くのだ。
「楽しい時間はおしまい、ここからはみんなを助けなきゃね!」
「優先すべきは村人達の救援、まずは襲撃者を排除です」
 ハニエル・フェニックス(第七の天使・g00897)の言葉に頷きつつフィーナ・ユグドラシア(望郷の探求者・g02439)は敵の殲滅を図った。
 敵の作戦がどうあれ、クロノヴェーダは倒すべき存在だ。
 ならばシンプルに敵を倒しつつ、人々をいつものように守るべきだろう。
「此方を誘き寄せたつもりでしょうが、私達とて、残存兵力を削れる良い機会です。その思惑諸共、貴方達を打ち砕きます」
 フィーナはそう言って足元に細剣を突き立てると、弓を構えて戦場を眺める。
 重要なのはただ倒すだけではなく、仲間達を迂回して村人を狙おうとする敵だ。
「大切なものを護らんとするその意志に祝福を……!」
 そしてフィーナは村人たちが居ない事を確認すると歌を唄い始める。
 護るべき者を守り、その為にいかなる困難にも立ち向かう勇気を与える加護の歌だ。
 守りの力ではあるが、今回の様に人々を守って戦う時には何よりの力であろう。
「よーし! 敵と村人の間に割って入るなら、まずはこっちの存在をアピールしなきゃ」
 その頃、同じようにハニエルもまた状況を確認。
 可愛いポーズを決めたかどうかはともかく、
「とゆー事でここはエンジェルビーム!」
『おのれ! 貴様らが居なければああああああ!』
 ハニエルが放つ緑色の光線!
 その一撃を受けながら、敵は必死の形相で迫って来た。
「にゃああ!? でも、こっちに来てくれたなら! 上等なんだよっ!」
 ハニエルはちょっとだけ年齢相応に驚きながらもファンシーな杖で呪いを受け止めた。
 可愛いハニィの天使オーラは、呪詛を受けただけでは悪い子になったりはすまい。
「大丈夫ですか?」
「ぜーんぜんへいき! 力の限りばんばん攻撃して、みんなを守るよ!」
 フィーナが確認するとハニエルは生意気盛りの笑顔でそれに応える。
 もしかしたら膝がプルプルしていたかもしれないが、見ないであげよう。
「そうですか。ではこちらから残りの敵を殲滅に向かいましょう!」
『ぬうう! 小癪な! だがただではやられんぞ!』
 フィーナは魔力を乗せた矢を放った後、細剣を抜いて突撃に備えた。
 体当たりを剣で受け流し、仲間と共にトドメを刺す。
 そして歌を唄いながらハニエルと共に村を守るために戦い抜いたのである。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​
効果1【勝利の凱歌】LV1が発生!
【浮遊】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV5になった!
【グロリアス】LV1が発生!


 村の方で戦闘が始まった時……。
 物言わぬ躯が動き始めた。
『……』
 屍で出来たドラゴンたちが一体、また一体と飛び立っていく。
 予定時間が来たから、何らかの反応があったから飛び立っただけ。
 そこに心はなく、命はなく、ただ目の前にいる全てを殺すべく村へと向かっていったのである。
『うん? この気配……戦い……血……くくく。ディアボロス共がおびき寄せられたようだな』
 そしてアヴァタール級も僅かに遅れて飛翔する。
 護衛たちが意思を持たぬゆえに時間通り行動したのに対し、気配を探った分だけ遅れたのだろう。
 この僅かな時間が、ディアボロスたちの狙いとも知らずに……。
花塚・夜壱
やぁ、いらっしゃい
…と言うと、なんだか歓迎している様に聞こえてしまうか
ご期待に応えて、ディアボロスがお相手しよう

まずは分かりやすく【殺気】を放つ
逃げも隠れもしないから、遠慮なく来い
空飛ぶ敵へは、【浮遊】で対応
もしくは如意棒を伸ばして、高飛び棒代わりに跳躍し頭上から攻撃
【薙ぎ払い】、【吹き飛ばし】で四方を囲まれるのを防ぎつつ
【不意打ち】で相手の隙を狙う

せめて、炎に焼かれて眠れば良い
華やかな『業火絢爛』なら、弔いの火の代わりになるだろう

巨大な牙や爪は、さすがドラゴンと言った所か
敵同士を盾にしたり、【地形を利用】し直撃を避けたい所だ


ブロス・ブラッドハート
操られるだけのそんざいってのはちょっと可哀想な気もすんな
いま退くなら…なんて言ってもわかんねーか
そんじゃぁせめて一人の竜の戦士として…いざ勝負だ、死竜!

でっけー体とか長い爪牙はやっかいそう…って、夜壱じゃんか!
へへっ、頼もしいぜ。ならこっちも蟷螂之矛の出番だ!
穂先で足を払ったり、近寄ってきた所を切っ先で突き刺したり、鈍足なとこへ『一撃離脱』してくぜ
よっと!夜壱の棒術ほどじゃねーけどおれの槍術もなかなかだろ

敵の攻撃は【パラドクス通信】で死角を補い合って対応
夜壱!そっちいったぜ
巨大化した爪や牙は槍の鉤部分で絡めて逸らしたり、【怪力無双】をつかってへし折る
チビのパワー舐めんなよっ!
アドリブ・連携歓迎


フィーナ・ユグドラシア
※アドリブ、連携ok

彼方は私達を罠に掛けたつもりでしょうが、種が割れていればどうということはなく対策出来るのです。
外で戦えば村人達に被害は出ないでしょうし、このまま待ち構えて、敵の村内侵入を阻止しましょう。

機動力確保のため飛翔しますが、低空飛行に留めます。

戦闘は『極光の波動』で射撃戦。
精霊達やユリウスの力を借りて波動を放ち、なるべく村から遠ざけるように吹き飛ばします。
最優先は村に侵入しようとする敵、次いで弱った敵。
順番に、確実に敵を仕留め、数を減らします。

敵の鳴き声に対しては、此方も精霊達と歌を紡いで鼓舞及び対抗。
こんなもので私達の意志は挫けません。

後は孤立する味方が出ないように立ち回ります。



「やぁ、いらっしゃい」
 花塚・夜壱(月下鬼人・g00016)はそう言って苦笑した。
 敵が現れることは決して良い事では無いからだ。
「……と言うと、なんだか歓迎している様に聞こえてしまうか」
「操られるだけのそんざいってのはちょっと可哀想な気もするしな」
 夜壱の言葉にブロス・ブラッドハート(竜孺子・g03342)が同意する。
 競い合う場合は除いて戦いと言う者はむなしい物だし、まして今回は操られた存在だ。すれ違って村人が虐殺されるよりは良い、と言うレベルでしかない。
「……彼方は私達を罠に掛けたつもりでしょうが、種が割れていればどうということはなく対策出来るのです」
 だが、あえてフィーナ・ユグドラシア(望郷の探求者・g02439)は戦う意義を口にした。
 戦いとは決して楽しい物ではないなどとは良く知っている。
 しかし、時として戦わねばならない時があるのだと主張したのである。仲間たちが戦う気力を手にする為に。そして……。
「外で戦えば村人達に被害は出ないでしょうし、このまま待ち構えて、敵の村内侵入を阻止しましょう」
「そうだね。ご期待に応えて、ディアボロスがお相手しよう」
 フィーナの言葉に夜壱がまず身構えた。
 ここですべきことを為そう、悲劇が起きるよりは良いさと割り切ったのだ。
 強面の外見にと違って内面は大人しい彼だが、人々の為と有れば勇猛果敢に戦い抜く傭兵としての覚悟があった。
「いま退くなら……なんて言ってもわかんねーか。そんじゃぁせめて一人の竜の戦士として……いざ勝負だ、死竜!」
 そんな二人の様子にブロスはパンと両手で顔を挟んだ。
 そして気合を入れ直すと、戦に相応しい覚悟をインストールしたのである。
「でっけー体とか長い爪牙はやっかいそう……って、夜壱じゃんか!」
「今気が付いたのか? 疲れたなら休んでいていいぞ」
 ブロスは目をパチクリと開けて、そういえばそこにいた友人に対して『へへっ、頼もしいぜ』と言いつつこっちも戦闘準備だと蟲将の甲殻から削り出した矛を構える。

 そして一同は物言わぬ屍の竜と相対したのである。
「では参ります! 必ずや此処で止めましょう!」
「あいよ! ねーちゃんは援護を頼むぜ!」
 フィーナが低空飛行を掛けて急行できる態勢を採ると、ブロスは誰よりも先に突っ込んでいった。無理、無茶、無謀の三拍子が揃って居ようとも……頼れる仲間達が居れば問題ないと突撃を掛けたのである。
『……』
「よっと! 夜壱の棒術ほどじゃねーけどおれの槍術もなかなかだろ」
 無言で襲い掛かって来る敵にブロスは槍で敵の爪を受け流した。
 そして回転しながら尻尾を叩きつけ、体勢が崩れた所に突きかかる。
 体当たりで持ち上げられたが、この位は覚悟の上だ!
「一歩も進ませませんよ! 精霊達よ、どうか、私に力を貸して。共に歌を紡ぎ、その想いをもって極光の導きと成し、我が敵を討ち果たせ……!」
 このタイミングでフィーナはオーロラの如き波動を身にまとって攻撃を掛けた。
 三種類の精霊を召喚し、共に歌を唄う事で一つに紡ぎあげたのだ。
『ぎぃ……ががが、ああああ』
「っ! こんなもので私達の意志は挫けません。今の内に脱出を!」
 心を抉る鳴き声にフィーナは勇気を奮って耐え抜いた。
 そして波動の力で敵集団をかき乱し、味方が脱出する時間を稼ぐ。
「ありがとさんきゅ! 夜壱! そっちいったぜ」
「了解! ……逃げも隠れもしないから、遠慮なく来い」
 ブロスは掴まれたまま吹っ飛んでいたが、敵が乱れた隙に脱出。
 少年が敵の移動する方向を仲間へと告げれば、夜壱はその先で待ち構えていた。
「せめて、炎に焼かれて眠れば良い」
 夜位置は周囲に薄桜色の花弁を発生させた。
 それは突っ込んで来る敵にまとわりついていく。
 そして手にした如意棒を一閃すると、激しく燃え上がっていくのだ。
『……』
「体が砕けてもその巨大な牙や爪を振うとは、さすがドラゴンと言った所か。これを弔いの火に替えるとしよう」
 炎を割って巨大な爪が迫る。
 あるいは牙だけに成りながらも迫るナニカが居る。
 それを如意棒でガードしていると、朽ち果てたのか灰と共に……再び薄紅色の花弁に変わったのであった。
 こうして戦いそのものは互角のまま推移する。
 物言わぬ屍が、ソレにどんな感想を挑むこともないけれど。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​
効果1【隔離眼】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV8になった!
【命中アップ】LV1が発生!
【グロリアス】がLV2になった!

カイ・オーベルト
アドリブ、連携歓迎

…キングアーサーに来れば、ドラゴンと戦う羽目になるのは仕方ないか
最強の生命体相手に機械仕掛けがどこまで通用するか、出来る所まではやってみるか

仲間と連携し迎撃。無論、引き続き民間人の保護を最優先とする
【反応障壁】使用。体内の動力炉のエネルギーをバリアに変え、全身に纏う
敵は空か。だが逆説連鎖戦に距離は意味を持たない
バリアを纏ったまま、機械化された全身の駆動系をフル稼働し跳躍。体当たりする様なアッパーカットを叩き込み、バリアを爆破させて敵を吹き飛ばす
爆発の勢いに乗り、次のドラゴンに襲い掛かり、爆破を伴う当て身で仕留めてゆこう
反撃はバリアの指向性爆発で相殺したガードアップで耐える


旗楽・清政
将を待たずに兵が先行すると言うのは、将の指揮統率がなっておらぬか、
命も心も持たぬ兵の限界か、いずれなのでござろうな。
だが、それがしらからすればまごうことなき好機。
まずは兵、そして将と、各個撃破してくれよう。

此奴等が飛来してくるのであれば、【対空戦】の要領で以て、
東南の風を発動して火矢を射かけるでござるよ。
「貴様等は、此岸に在ってはならぬ者共。この火によりて焼かれ、滅び去るがよい」

反撃の鳴き声に対しては、ビームシールドを展開して
その陰に隠れる形で、直撃を避けてダメージを軽減すると致そう。
まだ、大将首との戦闘が残っておる。それを前にしていながら、
雑兵共の攻撃ごときで倒れて居る場合ではござらぬでな。



「……キングアーサーに来れば、ドラゴンと戦う羽目になるのは仕方ないか」
 カイ・オーベルト(アイゼンフント・g05787)たちは敵のドラゴンを挟み討ちにした。
 知性がなくこの手の策に簡単に引っかかる。
「最強の生命体相手に機械仕掛けがどこまで通用するか、出来る所まではやってみるか。そして次はアヴァタール級だ」
「指揮官不在とは……。将を待たずに兵が先行すると言うのは、将の指揮統率がなっておらぬか」
 カイとは逆に旗楽・清政(知勇兼備の昼行灯・g08816)は不甲斐なさを感じた。
 戦士でありレジスタンスであるカイとしては敵は強大であり、隙がある事は良い事だ。しかし将であり軍師である清政としては、どうしても指揮系統の不甲斐なさへ目が行ってしまうのであろう。
「命も心も持たぬ兵の限界か、いずれなのでござろうな」
 消耗しても心の痛まぬ戦力。
 そこに一定の価値を認めつつも、どうしても限界を感じる。
 文句を言わずに突っ込む姿勢は評価できても、臨機応変に偵察したり目標地点を変える能力はないのだから微妙な処であろう。
「だが、それがしらからすればまごうことなき好機。……諸葛亮の見様見真似でござるが、それがしの東南の風もなかなかのものでござるよ」
 清政もまた、まずは兵そして将と、各個撃破してくれようと挑むことにした。
 少しずつ風が吹き、清政は召喚した兵士たちに弓を用意させておく。
「連絡が付いた。問題ないそうだ。見つけ次第にやるぞ」
 そしてカイが仲間たちとパラドクス通信で連絡を取り合うと、確実に問題の無い状態で戦いを仕掛けたのである。

「貴様等は、此岸に在ってはならぬ者共。この火によりて焼かれ、滅び去るがよい」
『ぎぃ、ああああ』
 清政が風を呼び起こし、火矢を放つと敵は次々に燃えて行く。
 しかし命無き身で泣き叫び、その鳴き声が周囲の心を抉るのだ。
「鳴き声を防ぐとは奇怪な体験。しかしまだ、大将首との戦闘が残っておる。それを前にしていながら、雑兵共の攻撃ごときで倒れて居る場合ではござらぬでな」
 清政は不思議さを感じつつも、ビームシールドでダメージを軽減した。
 逆連鎖戦では完全回避などただの偶然。逆に言えば身構えてさえいれば、死神の攻撃だろうと防げるものだ。それが屍の攻撃出れば何ほどの事が有ろうか!
「ブレイザー!」
 ここでカイは体内動力炉からエネルギーを引き出した。
 そして全身をプラズマで覆ってバリアに変える。
「空か。だが逆説連鎖戦に距離は意味を持たない。……堕ちろ、苦痛を思い出して感じる前にな」
 カイはそのまま全身の駆動系をフル稼働させてジャンプした。
 体当たりするようなアッパーカットには、プラズマ光のオマケ付きだ。
 それだけでバリアが爆発してリアクティアーマーと化し、敵は吹っ飛んでいく。
『……』
「まあ、そう来るよな。だが、おあつらえ向きだ」
 しかし敵は倒されつつも爪を振い殴りつけて来た。
 だがカイはそれを逆利用し、その腕力とバリアの爆発を推進力に変えて次の目標に向かうのである。もちろん偶然でこんなことはできはせぬ、彼は自爆気味のこの技を命を削って鍛錬し、技として昇華していたのである。
「ふう……終わったな。本命がお待ちかねだが」
「まさしく。この刹那の隙を活かし、必ずや討ち取るでござるよ」
 そして村人たちを守り抜こう。
 二人はそう心に誓うと、仲間達と合流して敵アヴァタール級を迎え撃つのであった。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​
効果1【照明】LV1が発生!
【通信障害】がLV2になった!
効果2【ガードアップ】がLV6になった!
【能力値アップ】がLV9になった!

旗楽・清政
「戦場に至るまでに、兵となる者等を悉く討たれた気分は如何でござるか?
将としては随分とお粗末でござったが、最早率いる兵もいなければ、貴様は将ではなくただの兵にすぎぬ。
将ですらない、ただ一体のクロノヴェーダとして死んで逝け!」

と、啖呵を切ったはよいが、まがりなりとも此奴はアヴァタール級。
将器はなくとも、単純な戦闘力は侮れぬ。油断なく、討ち果たすと致そう。
無数のビームカノンとビームガトリングの砲火の嵐を浴びせ、
此奴の生命を磨り潰すでござるよ。

反撃の紫毒の炎は、存在の境界を焼き溶かすと。
なれば、【精神集中】し、それがし自身の存在を強く意識するでござるよ。
この手の攻撃は、自分を見失ったら負けである故に。


ヴェルチ・アリ
境界を超えしもの、か。面白そうなので、ちょいと混ぜてください。いや、こんな遅れたタイミングでごめんなさい、その分仕事は出来たらと思います。
まぁ、燃やすしか出来ませんけれどね!

【飛翔】と【浮遊】を使い、相手の攻撃を回避する事に専念。
【パラドクス通信】と【スーパーGPS】を使い、ディアボロスの位置を把握しつつそれを通信で伝えて連携、相手を挟み込む様に。
【火炎使い】を使い、相手の火炎を呑み込み、こちらの火炎で焼き尽くす。


さっきも言ったけど、燃やすしか能がなくてさ。だから、炎で負けるわけにはいかないんだ。
「境界を燃やし尽くす」だって?上等だ、やり返してやるよ!

アドリブ、絡みを歓迎します。



「境界を超えしもの、か。面白そうなので、ちょいと混ぜてください」
 アヴァタール級ドラゴンとの決戦にヴェルチ・アリ(火喰らい・g03614)は現れた。
 楽しそうな反面、苦笑いしながら仲間たちの方を見る。
「いや、こんな遅れたタイミングでごめんなさい、その分仕事は出来たらと思います」
「御心配召さるな! それがしとて通してではござらん。いや、ディアボロスとはそのようなもの!」
 ヴェルチの言葉に旗楽・清政(知勇兼備の昼行灯・g08816)が笑って返した。
 クロノヴェーダの怒りであったり、人々を守る為であったり、あるいは知識欲や鍛錬の一環として参加する者も居る。ならば敵に興味があって参加することもまたディアボロスらしいだろうと清政は告げたのである。
「そうさせていただきます。まぁ、燃やすしか出来ませんけれどね!」
 ヴェルチはそう言うと地面に地図を描きながら敵の様子を眺めた。
 そして戦場を観察し、敵の配置を味方にパラドクス通信で伝達。
 帰って来た反応を元に、現時点での配置をスーパーGPSで表示する(なお、パラドクス通信で生じる通信機は携帯と同レベルなので時間は掛かるが地図の画像も送れる)。
「戦場に至るまでに、兵となる者等を悉く討たれた気分は如何でござるか? 将としては随分とお粗末でござったが、最早率いる兵もいなければ、貴様は将ではなくただの兵に過ぎぬ」
 歩の無い将棋は負け将棋だと清政は豪語した。
 宣戦布告を送ると同時に、ヴェルチが情報共有する時間を待った。
「将ですらない、ただ一体のクロノヴェーダとして死んで逝け!」
 啖呵を切ったはよいが、まがりなりとも此奴はアヴァタール級。
 将器はなくとも、単純な戦闘力は侮れぬ。清政は油断なく討ち果たすと致そうと心を引き締めて行く。
『人間めが……不遜よな。滅びるがいい』
 その言葉が聞こえたのか、それとも単に睨みつける目が気に入らないのか。
 敵は周囲に響き渡る恐ろし気な声で戦いの幕を開けさせたのである。

 ただ吼えるだけで空間が歪む敵にディアボロスたちは包囲網を築いて戦いを挑んでいく。
「さっきも言ったけど、燃やすしか能がなくてさ。だから、炎で負けるわけにはいかないんだ。そんじゃあ、いくよ!」
 ヴェルチはふわりと浮かぶと周囲を周遊。
 タイミングを見計らって攻撃を掛けた。
 移動するたびに、言葉を発するたびに黒い火球が現れ少しずつ大きくなっていく。
『消え失せよ。何もかもを燃やし尽くして』
「はっ! 『境界を燃やし尽くす』だって? 上等だ、やり返してやるよ!」
 敵が放った紫色のブレスに対しヴェルチは黒い火球で対抗した。
 放たれたその暗黒球は着弾した周囲から熱量を奪い去っていく。
「偽装展開、ミルザムの黒炎! 奪え、飲み込め、全て焼き熔かせ!」
 だがそこで留まるには非ず、反転して黒炎が爆発し灼熱地獄を描き出したのである。
 吼えるは奪い、託し、その連鎖の果てに積み上げた炎嗟なり。
 そして敵のが放つ炎からは高速で飛ぶことで何とか避けようとする。もちろん完全に避けるのは無理だが、致命的な事態だけは避け、後で繕えれば問題ない!
「なるほど、強大なドラゴンなだけはあるでござるな。だが、そんな事は百も承知! 此奴の生命を磨り潰すでござるよ」
 清政は無数のビームガトリングとビームカノンを呼び出した。
 それらはエメラルド色の光線を吐き出し、敵を彼一人で包囲するかのように次々に撃ち出していく。それはまさに弾丸による嵐、否、ビームによる嵐であった!
『ふん。わずらわしいわ! 消え失せよ!』
「なんとお! だが、この手の攻撃は、自分を見失ったら負けである故に。一歩も引き申さんぞ!」
 再び放たれる紫いろのブレス。
 その猛威が浸食する猛威に対し、清政は自意識を強固に保とうと集中に専念した。確かに強大で痛みはある、だがあくまで反撃レベルに過ぎないし、そもそも全てが直撃する訳ではないのだ。膝を着きそうな体すら𠮟咤して、戦い抜くのである。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​
効果1【アイテムポケット】LV1が発生!
【スーパーGPS】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV6になった!

フィーナ・ユグドラシア
※アドリブ、連携ok
※ネメシス形態使用

後は親玉を残すのみですね。
後顧の憂いを完全になくすため、もう一働きと行きましょう。

まずは飛翔して機動力確保。
この期に及んで村には行かないでしょうが、敵も射撃戦を行うようなら、無駄にはなりません。

戦闘では『聖槍』での射撃をメインに攻撃し、敵の足止めと味方の援護に努めます。
射撃の際は味方に誤射しないよう注意。
その上で隙あらば、敵の死角から『聖槍』を構えて刺突に依る一撃離脱の突撃です。

敵の火炎放射は、面制圧っぽい攻撃範囲よりも追加作用の方が問題ですね。
大きく動いて直撃を避けるのは当然として、受ける場合も魔力障壁を張りつつ、自意識をしっかり保った方が良さそうです。


カイ・オーベルト
アドリブ、連携歓迎

威容のドラゴン。強敵だが、それだけに村人に与える畏怖も大きい
目に見える形で倒してみせれば、彼等の信仰を崩す要因になり得る

【飛翔】し、空中でドラゴンを迎え撃つ
被害が村に及ばない位置取りで攻撃
【電磁砲】使用。右腕に仕込んだアームカノンを展開
竜の鱗を貫いた後、体内で炸裂する徹甲榴弾を使用する
動力炉のエネルギーを電磁力に変換。レールガンの原理で砲弾を加速させ射出、電磁誘導で軌道を曲げ確実に命中させる。「砲撃」「誘導弾」「追跡」「爆破」

攻撃の初動を見切り、空中での三次元機動で反撃を回避
かわしきれなければ左腕で受け払い急所を庇う
左腕が使い物にならなくなっても右腕の大砲が残っていれば戦える



「後は親玉を残すのみですね」
「ああ。威容のドラゴン。強敵だが、それだけに村人に与える畏怖も大きい」
 フィーナ・ユグドラシア(望郷の探求者・g02439)の言葉にカイ・オーベルト(アイゼンフント・g05787)は敵が強いと言いつつも、決して怯えた様子では無かった。ディアボロス達にとって、敵が強大であるというのはいつものことである。
「目に見える形で倒してみせれば、彼等の信仰を崩す要因になり得る。ここは苦労する甲斐があるという事だろうな」
 そう言うとカイは飛翔しながら敵との位置を調整した。
 もちろん、仲間とパラドクス通信で連絡を取り合い、包囲網を築いているという事もあるのだが……。
「後顧の憂いを完全になくすため、もう一働きと行きましょう。この期に及んで村には行かないでしょうが、敵も射撃戦を行うようなら、無駄にはなりません」
 フィーナも同じように飛翔し、間合いと位置取りを苦労して調整する。
 ソレは敵の攻撃を決して村へと届けない為だ。
 パラドクスの余波というものは侮れまい。しかも存在をかき消すような相手と成れば猶更である。

 それゆえに二人は村の正面方向には決して存在せず、しかも目立つように空中に座したのであった。
『新手か。次から次に煩わしい事だ』
「人々を襲う邪悪が居るならば、何度でも立ち塞がるのがディアボロスです!」
 フィーナは息を吸い込み始めた敵に対し、風向きと村の位置を計算。
 歌を唄う事で呪文を詠唱し、魔力を糧として光の槍を構成した。
『燃え尽きるが良い。ことごとくな』
「暁光の審判をここに、苦難に癒やしを、悪意に裁きを……!」
 フィーナは誤射しない様に槍を投げつけた。
 その光は敵を穿ち、同時に味方の体を癒す効果がある。
 紫毒のブレスで自分が傷つき輪郭が綻びそうになるのを癒し、リズムを唄い続けることで体の姿を維持する。
「やはり敵の火炎放射は、面制圧っぽい攻撃範囲よりも追加作用の方が問題ですね。意識を強く保った方が良さそうです」
「判ってる。こっちも何時もの打撃戦よりは射撃戦で行くしかないな」
 フィーナの忠告にカイは頷き、右腕に仕込んだアームカノンを展開した。
 そして体内にある内臓動力炉を活性化させ電磁力を砲身に這わせていく。
「……捉えた!」
 カイが放つ砲弾は鱗を貫通する徹甲榴弾である。
 レールガンの要領で打ち出されると、鱗を貫いて体の中から弾けたのだ。
『貫いて来るだと! 不遜な奴め!』
「避けれないか……だが、右腕一本あれば戦える!」
 敵は怒りの声を上げて食らいつき、逃れようとした彼を尻尾で叩きのめした。
 カイは咄嗟に左腕を犠牲にすると、右腕をそらして戦闘力の継続を図る。
 このまま延々と戦うかは別にして、チャンスがあれば討つ機会も反撃する機会もあるだろう。その時に武装が消えていたらどうしようもないが、仕込んだ大砲があれば戦い抜けると最優先で保護したのであった。

 そしてカイは傷つきながらも再び徹甲榴弾を放ち、フィーナもまた光の槍で敵を穿つ。
 こうして存在を破壊し、その境界線を危うくする紫炎のドラゴンとの戦いは続いたのである。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​
効果1【活性治癒】LV1が発生!
【動物の友】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
【命中アップ】がLV2になった!

花塚・夜壱
ブロス(g03342)と

さて、ドラゴンの拙い作戦はこれで終わりか?
結局、誘い出したディアボロスに負けてしまう…
ブロス、こう言う格好悪いドラゴンになっちゃダメだぞ

…ふむ、この程度でも挑発になっただろうか
ははっ、ブロスの天然さも中々に苛烈だな!
さ、ブロス。諸悪の根元を叩くとしよう

【飛翔】を利用しつつ、ドラゴンに捉えられないよう如意棒を奮おう
【一撃離脱】を心がけ、死角を狙っての攻撃を繰り返す
ブロスの火炎弾に気をとられてる所で、武器を常夜刀に持ち替えて『菫月』
痛いか?襲われた人々の方が、何十倍も痛かったと思うがな
次は俺に気を取られてるのか?
ほら、ブロスから特大のプレゼントがくるぞ


ブロス・ブラッドハート
夜壱(g00016)と

へへーん。戦えねー人をおそう作戦なんて失敗するに決まってるぜ
じゃあさじゃあさ、夜壱がカッコいー見本をお願いしまーっす♪
って、ちょーはつだったのか?あはは、ほんとのこと言ってるだけだと思ってた~(天然)
おうっ、二度とこんなことする気にならねーようにしてやろーぜ!

【飛翔】で低空を飛びながら派手に火炎弾を『ブレス』して注意を引くぜ
竜に炎はお手の物ってな
爆煙は目くらまし、敵の攻撃への対応や夜壱への援護にすんぜ
視界が悪くてもこのくらいなんでもねーよな、夜壱には!
夜壱が仕掛けたら、おれも至近距離で特大の一撃をお見舞いだっ

誰かの痛いのがわかりゃ、こうはなんなかったろーにな
アドリブ歓迎だ


ミシェル・ラークリーズ
祖母のアンナ(g09972)と参加

ごめん、配下お任せしちゃったね。出遅れた分、大将倒すのに全力を尽くすよ。

境界を越えし者か。常識とか容易に越えてくるんだろうね。厄介だ。おばあちゃん、僕が先に攻撃するから後から攻撃お願い。後、炎には気をつけて。

あ、おばあちゃんは飛ぶんだね。じゃあ、僕は敵の注意を引く為に地上に残ろう。炎は【残像】【ガードアップ】で耐えるしかないだろうけど、踏ん張るよ。存在の境界を燃やされそうになったら【忍耐力】で耐える。

敵の攻撃に耐えながら【高速詠唱】で白蛇厄凍呪!!氷と毒の攻撃をする白い蛇で敵に痛い一撃を。

【パラドクス通信】でおばあちゃんに追撃を促すよ。いまだ!!


アンナ・ラークリーズ
孫のミシェル(g03431)と参加

戦友に配下を任せきりにしてしまったね。大将討伐は頑張らせてもらうよ。

流石に大きい。上から見下ろした方が位置取りしやすいか。狙い撃ちされないように低空飛行を心がけながら【飛翔】。飛んでくる炎は【残像】【ガードアップ】を駆使して凌ぐよ。境界を越えて存在すら燃えそうになったら【忍耐力】で心を強く持って耐える。

【パラドクス通信】でミシェルの合図を受けたら【勝利の凱歌】で勇猛な戦歌を【歌唱】しながらトネリコの弓で【精神集中】。【電撃使い】で雷を付与した必殺の矢を【連射】するよ。

確かに私は復讐者としては弱い。でも罪無き人々を苦しめる奴は放っておけないだろう。



 ディアボロスとクロノヴェーダの激戦は続いて行く。
 空中を舞台に大一番が開園していたのだ。
「……さて、ドラゴンの拙い作戦はこれで終わりか?」
 濛々と上がる紫色の炎の中から吹っ飛んだはずの仲間が現れた。
 花塚・夜壱(月下鬼人・g00016)……健在!
「結局、誘い出したディアボロスに負けてしまう……。ブロス、こう言う格好悪いドラゴンになっちゃダメだぞ」
「あっ、あったりまえだろ! 驚かせんなよな!」
 夜壱の言葉に少年は涙目になりそうなのを我慢した。
 ブロス・ブラッドハート(竜孺子・g03342)もまた、健在!
 ディアボロスたちは強敵との戦いで傷つきながらも耐えていたのだ。
「ごめん、配下お任せしちゃったね。出遅れた分、大将倒すのに全力を尽くすよ」
「戦友に配下を任せきりにしてしまったね。大将討伐は頑張らせてもらうよ」
 そこへ増援が到着!!
 ミシェル・ラークリーズ(彩光のグレイス・g03431)とアンナ・ラークリーズ(清光のフィエリテ・g09972)は村人たちの避難は終わっていると告げた。
 全力で戦っても問題ないと告げ、みんなで一斉攻撃しようと提案したのである。
「おっしゃー! 手加減無用って事だな! へへーん。戦えねー人をおそう作戦なんて失敗するに決まってるぜ」
 ブロスは傷つきながらもゴシゴシと頬の血を拭った。
 そして気合を入れ直して敵と向かい合う。
「境界を越えし者か。常識とか容易に越えてくるんだろうね。厄介だ。おばあちゃん、僕が先に攻撃するから後から攻撃お願い。後、炎には気をつけて」
 ミシェルは到着と同時に敵の情報を思い出していく。
 予見されたデータを祖母に伝え、傷付いているとはいえ決して油断できないと告げておく。
「流石に大きい。上から見下ろした方が位置取りしやすいか」
 その頃、アンナは到着と同時に低空を飛びながら敵を睥睨した。
 まるで空中に浮かぶ砦や城塞とでも言った風情だ。
 もし近世の知識に堪能であれば、飛行戦艦とでも言ったかもしれない。
「あ、おばあちゃんは飛ぶんだね。じゃあ、僕は敵の注意を引く為に地上に残ろう」
 空の方が目を引くが……全員が飛ぶならば地上の方が目立つかもしれない。
 ミシェルはそう判断するとただ一人地上に残る。
「じゃあさじゃあさ、夜壱がカッコいー見本をお願いしまーっす♪ って、ちょーはつだったのか?あはは、ほんとのこと言ってるだけだと思ってた~」
「ははっ、ブロスの天然さも中々に苛烈だな! さ、ブロス。諸悪の根元を叩くとしよう」
 泣いたカラスがもう笑ったという言葉がある。
 ブロスがいつもの笑顔を浮かべているのを見て夜壱は如意棒を強く握った。
 苦痛と共に体の輪郭がぼやけて行きそうな気もするが、そんな姿を見せる訳には行かないと気合を入れ直したのである。
「おうっ、二度とこんなことする気にならねーようにしてやろーぜ!」
 そんな事には気が付かずブロスは積極的に前に出た。
 四人はそれぞれ別の特徴を持つが、一番の利かん坊と言えばブロスであろう。

 少年は誰よりも真っ先に飛び出して、口から息を吸いこんで再び炎を吐いたのである。
「竜に炎はお手の物ってな」
 ブロスは撃ち過ぎて喉の痛みと空腹を覚えながら火炎を放った。
 吐息に載せて火球が二発・三発と飛んでいく。
 爆煙が敵を覆うが半ば目くらましと言えるだろう。ディアボロスにこの手の煙幕は通じぬのだから。
『のけ! 邪魔だ!」
「いってー! でもな! 負けないかんな~!」
 強烈な一撃を受けて吹っ飛びながらもブロスは怒鳴った。
 自分には仲間がいるし、大切な友人だっているのだ。
 その為の囮と成れば上等だい!
「炎の次は氷だよ!」
 ここでミシェルは地上より白蛇を召喚した。
 残した残像の傍で白蛇は氷と毒のブレスで敵を攻め立てる。
 地上からであり、そして炎に続いて氷の攻撃と、まさに目を引く為の行動だ。
『その程度で騙されるか。そこだ、いね!』
「……くう。でも、いまだ!!」
 これに対して敵は紫色のブレスを放って来た。
 毒のブレスと毒のブレスの対決でもあり、巻き込まれたミシェルは強烈な一撃をくらう。だが上手くガードしており、境界を溶かされること無く祖母へ合図を送ったのだ。
(「ミシェルっ……無茶をして。まったく男の子だねえ」)
 アンナはその様子を見て苦笑を越えて苦痛を覚えた。
 だが孫が決意したのだ、ならばその意を汲むのが祖母の役目であろうと攻撃を敢行した。
「確かに私は復讐者としては弱い。でも罪無き人々を苦しめる奴は放っておけないだろうね。さあ、この一撃を受けよ! 我が技は我のみにて為すに非ず!」
 アンナは伝承詩を元にした歌を唄いあげた。
 誰かのために立ち上がる勇気、傷付いても立ち上がる者の名をもって攻撃に変えて行く。
「我が業は我のみにて生すに非ず! この雷をもって穿て!」
 アンナはトリネコの弓に矢を番えると、孫への思い……。
 そして孫が誰かの為になそうとする思いを乗せて矢を放った。
 子供だとばかり思っていた孫が大きくなったのだ。やがて誰かを好きに成って大人に成り、手元から離れて行くのだろうと想いながら、暖かいな想いを乗せて放ったのである。
『滅べ。我の邪魔をする者は皆……ぬうあああ!?』
「痛いか? 襲われた人々の方が、何十倍も痛かったと思うがな」
 紫毒のブレスが図れる中、夜壱は視覚より忍び寄っていた。
 如意棒からナイフへと持ち替え、鱗に付いた傷から刃を突き立てたのである。
 そして刃より彼のオーラを流し込み、燃え上がらせて重症化させる。
『おのれ、おのれ! おのれええええ!』
 敵はあらゆる傷口から炎を放った。
 紫色の炎は敵自身を焼きながら、体を焼き崩しながら周辺を攻撃する。
「次は俺に気を取られてるのか? ほら、ブロスから特大のプレゼントがくるぞ。がおーっ! てな」
 夜壱は敵の体の中に刃を潜り込ませた。
「いまだ! それは誰かの為に放たれる言葉、行われる足跡。それは犠牲などではなく!」
 アンナはそんな彼らの為に歌を唄い……。
「放っておけないからね。ただ人々が笑って暮らせる日々の為に。他愛のない願いが叶う日を目指すんだ!」
 ミシェルは未来に向かっていこうと、みんなで攻撃するために白蛇で合図を送った。
「誰かの痛いのがわかりゃ、こうはなんなかったろーにな。それと! この一撃は躱せねーよ!」
 ブロスは限界を越えて炎を放った。

 四人の攻撃で強大なドラゴンは堕ちていった。
 落下するよりも先に自らの炎で、自らの姿を消し去りながら……。

 そして戦いは終りを告げる。
 だが、それは任務の終わりを意味しないのだけれども。
 その先には、きっと悪いドラゴンの居ない世界が待っているに違いない。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​
効果1【熱波の支配者】LV1が発生!
【隔離眼】がLV2になった!
【使い魔使役】LV1が発生!
【勝利の凱歌】がLV2になった!
効果2【反撃アップ】がLV2になった!
【能力値アップ】がLV10(最大)になった!
【ドレイン】がLV2になった!
【ガードアップ】がLV7になった!

フィーナ・ユグドラシア
※アドリブ、絡みok

村への襲撃は止められましたが、完全に無傷とはいきませんね。

村人達にも色々思いはあるでしょうが、まずは壊された建物などを復元しながら、人々に軽食を振る舞いましょうか。食欲を満たせば、少しは落ち着けると思いますし。
もし怪我をしている人達が居れば、その人達の手当も行いますよ。

一段落したら、今回みたいな事は、この近辺だけでなく他の地域でも何度も起こっていた事を、村人達に伝えましょう。
信心深いとされていた所もそうでない所も、ドラゴンの気紛れで理由もなく蹂躙されていました。
私達の言葉を信じる信じないは別にして、皆様の目の前で起きたことが何を齎そうとしたか、考えてみて頂けないでしょうか。


ブロス・ブラッドハート
仲間と村の復興のお手伝いだ
まずは廃村にもどって修理のため切り出しといた資材を持ってくる
【建物復元】で戻してもボロくなっちまってる家の簡単な修理をするぜ

昔はこの辺りにもいっぱい村はあったんだろ、捨てられたちゃった村から移住して来た人もいっぱいいるんだよな?
今はココ一つくらいしか残ってないみたいだけど…それってさ、えきびょーとか他の困難ってやつをみんなが乗り越えてきた証じゃねーかな
何かを信じる心は大事だぜ、それがドラゴンだってな
でもおれは、みんなはそれがなくても歩いていけるくらい強いって思ってんだ
違う戦いをずっと続けてこの土地に生きてきた大先輩だもん!きっと…大丈夫だぜ

アドリブ・連携歓迎だー



「村への襲撃は止められましたが、完全に無傷とはいきませんね」
 フィーナ・ユグドラシア(望郷の探求者・g02439)は周囲を確認してクロノヴェーダの生き残りが居ないかを確認。
 一体でも生き残って居たら危険なことになるからだ。
 今回は特に襲撃を目的とした布陣なので念入りにしておく。
「村人達にも色々思いはあるでしょうが、まずは壊された建物などを復元しながら、人々に軽食を振る舞いましょうか。食欲を満たせば、少しは落ち着けると思いますし」
「仲間と村の復興のお手伝いってやつだな」
 フィーナの言葉にブロス・ブラッドハート(竜孺子・g03342)が振り向きながら答える。
 そちらは村の方向ではないが、フィーナと同じように周辺を探るつもりだろうか?
「ちょいと廃村までもどって修理のため切り出しといた資材を持ってくるぜ!」
 ブロスはそう言うと翼をはためかせて飛んで行った。
 仲間への挨拶を忘れたのか、向こうの方でS字にギュイ-ンと飛んでいる。
「まあ。嵐の様な子ですね。ふふふ」
 その様子にフィーナはくすりと微笑んだ。
 もし平和に成って何年かしたら、あんなヤンチャな子が生まれて苦労するのだろうか?
「ともあれ先に行ってみなさんの手助けをしておきましょうかね」
 そういってフィーナは一人村の方へ向かう。

 もしかしたら避難している者もいるかもしれないが、そちらは仲間に任せてひとまず村に乗っている為に怪我しているかもしれない者へと向かったのだ。
「さきほどこの村を絶据えに来た者です。もし怪我をしている人達が居れば、その人達の手当も行いますよ」
「おおっ……それはありがたい」
 フィーナは広場になっている作業場で治療を始めた。
 農家が幾つも立ち並び、秋と成ればおそらくここで収穫を積み上げるのだろう。
「今回のような痛ましい事が実は……この近辺だけでなく他の地域でも何度も起こっていたのです」
「ほ、本当なのですか?」
「なんということだ……」
 フィーナの言葉は信じたくはないが、説得力はあるものだった。
 救援に治療にと尽くしてくれた者の言葉であるし、そもそも他の地域で行われたからこそ助けに来たと、遡る様に記憶をたどればなるほどと思われるないようであった。
「そうだぜ! おれも見て来た」
「ああ、あんたはさっき助けてくれた……」
 戻って来たブロスは工具やら資材の残りを降ろした。
 重かったろうにそんな事はちっとも口にせず、助けた村人に手を振っている。
「昔はこの辺りにもいっぱい村はあったんだろ、捨てられたちゃった村から移住して来た人もいっぱいいるんだよな?」
「ああ、そうだ。そんな奴が何人かいるよ」
 ブロスの言葉に別の村人が応えた。
 よく見ればこの辺りは家が増築されており、壊れた家を復元した時に木材の色で判る事があったのだ。おそらくは村人が増えた時に増築したのだろう。そして、それは作業し易い場所に建てたに違いない。
「今はココ一つくらいしか残ってないみたいだけど……それってさ、えきびょーとか他の困難ってやつをみんなが乗り越えてきた証じゃねーかな」
「……? まあ、そうかもな」
 ブロスの言葉に村人は何となく頷いた。
 今も生きているのだし、家族も無事だから努力した甲斐はあっただろう。
 ただ、元の村で暮らせていたら、疫病がなければ……と思わなくもない。
「何かを信じる心は大事だぜ、それがドラゴンだってな。でもおれは、みんなはそれがなくても歩いていけるくらい強いって思ってんだ」
 ブロスは人々の侵攻をストレートには否定しなかった。
 元よりクロノヴェーダでも憎みきれない真っ直ぐな正確である。
 みんなが信じていたことを否定するのは好きではないし、その辺は仲間に任せて、ひとまず明日へと進めるようにしてあげたかったのだ。
「違う戦いをずっと続けてこの土地に生きてきた大先輩だもん! きっと……大丈夫だぜ」
「そうか……そうかもな」
 こうしてブロスはマイナスの心を癒した。
 残留効果では直せない家屋を修復しながら、人々の心を癒したのである。
 ドラゴンが居なくても生きていける。そんな風に繋がる様に……。
「信心深いとされていた所もそうでない所も、ドラゴンの気紛れで理由もなく蹂躙されていました。私達の言葉を信じる信じないは別にして、皆様の目の前で起きたことが何を齎そうとしたか、考えてみて頂けないでしょうか」
 そしてフィーナはゆっくりと言葉を投げかける。
 先ほどの悪逆がドラゴンの仕業で間違いがない事、このまま進行しても意味がない事を告げたのである。

 信じる信じないは強制せず、人々の心に任せておく。
 その上で、何が起きているのかを再認識してもらおうとしたのであった。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​
効果1【プラチナチケット】LV1が発生!
【修復加速】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV7になった!

カイ・オーベルト
襲われた直後とは言え、信仰を捨てさせる事が出来るかどうか、慎重に進めよう

被害状況を確認
襲撃は最低限に抑えられたつもりだが、建物の損壊や怪我人の有無を調べる
「もう大丈夫だ。危険は全て排除した。援助するので被害を申し出て欲しい」
【友達催眠】使用

壊れた住居を【建物復元】で修理
折角今までになく積み重ねた効果、派手に直させて貰おう
怪我人がいれば【活性治癒】で治療
落ち着かせる様に、丁寧に手当てを行う

村人が十分に落ち着いたら
「今回の様に、ドラゴンは容赦なく人を襲っている。俺達はそれを幾度も阻止してきた
信仰を簡単に捨てられないのは理解する。だが、身の安全の為に今回の事件を憶えておいて欲しい」
と告げておく


ミシェル・ラークリーズ
祖母のアンナ(g09972)と参加

信仰って、人の心に根ざすものだから簡単に変えられないのもわかるんだ。でもドラゴンのあんな姿を見せられると流石に、ね。

おばあちゃんと村の人達の状況を確認。建物が壊れていて使えないとか、怪我がひどい人とか。穏やかで誠実な態度で接する。

おばあちゃんがノームで建物を直してる間に【口福の伝道者】で美味しいお菓子を配る。落ち込んだ時は美味しいものを食べるのが一番。

いきなりドラゴンが襲ってきてびっくりしたよね。実はこういう目に遭っている村は幾つかあるんだ。村の皆さんは生き残ってる。本当に信じられるのは何か、この機会に考えてみるのもいいかもね。


アンナ・ラークリーズ
孫のミシェル(g03431)と参加

人の心に根付く信仰ってのは案外根深いものだ。心の拠り所になるものだからね。集落の長としては良くわかる。でも信仰する対象のドラゴンがあんなでは余りにも救われないだろう。

ミシェルが【口福の伝道者】で住民の皆さんにお菓子を配っている間にノームの行進で【建物復元】。後はニワトコの薬箱で【活性治癒】で怪我の手当ての手伝いをする。

大変だったね。でも住民の皆は生き残ってるだろう?住民の皆が協力して支え合えば案外上手く行くものだ。今までも支え合ってきたんだ。心の拠り所がなくなって大変だろうが、変わらず傍にいる人は信じられるだろう?よく考えてみな。



「襲われた直後とは言え、信仰を捨てさせる事が出来るかどうか……。慎重に進めよう」
 カイ・オーベルト(アイゼンフント・g05787)は村の中を回っていた。
 襲撃は最低限に抑えられたつもりだが、他人と住民では視線が異なるだろう。建物の損壊や怪我人の有無もまた調べていたのだ。
「もう大丈夫だ。危険は全て排除した。援助するので被害を申し出て欲しい」
「……ああ、すまないねえ」
 カイは友達催眠も使って話しかけた。
 友人にもやらない協力などはしないが、他人でありながら親しくなるのには十分機能すると言えるだろう。ましてや建物復元を使って安心してもらうのだからなおさらだ。
「人の心に根付く信仰ってのは案外根深いものだ。心の拠り所になるものだからね」
「うん。信仰って、人の心に根ざすものだから簡単に変えられないのも判るんだ。ただ……」
 アンナ・ラークリーズ(清光のフィエリテ・g09972)の言葉にミシェル・ラークリーズ(彩光のグレイス・g03431)が頷いた。
 素直に喜ぶ村人とは別に、ずっと戸惑っている者も居るのだ。
「でもドラゴンのあんな姿を見せられると流石に、ね」
 これまではドラゴンが全ての指針だった。
 何かあっても深い考えのことであり、最終的に帳尻を合わせてくれるのは間違いがなかったはずなのだ。
「あそこの人々は村長やそれに近い者たちだろうね。集落の長としては良くわかる。確かに信仰する対象のドラゴンがあんなでは余りにも救われないだろう」
 村長の一家であったり、古老や農業の指導者あたりだろうか?
 警備担当はいないのか、怪我をさせられてさっさと鞍替えしている可能性もあった。それ以外の人々が苦悩するのも無理はないとアンナは静かに語る。
「ミシェル。食べ物を、それも甘い物を配れるかい? 私も建物や怪我人の所にいってくるよ」
「判った。手が立ちない時は言ってよね」
 アンナは口福の伝道者を使うために腹具合は大丈夫かとミシェルに尋ねた。
 この残留効果は一食分が必要なので、その場に合わせて増やすには腹具合が重要であるとも言えた。
「落ち込んだ時は美味しいものを食べるのが一番。おひとつどうぞ」
 そういってミシェルはちょっとしたお菓子を持って行った。
 マフィンを思わせる形の材料を入れて焼いただけながら、シンプルにおいしいお菓子である。こう言った地方にもあるだろうし、中に入れている砂糖以外は問題ないだろう。
「甘い物を食べると疲れが吹っ飛ぶな」
「まだまだあるからね。飲み物があるなら一緒にあると食べやすいかも」
「それもそうねえ。熾火で焚いてくるわ」
 ミシェルは急がずに、この場は甘い物を提供することに専念しておいたのである。
 そしてアンナが向かった先では……。
「どうだい、そっちは?」
「そろそろ落ち着いて来たな。問題ないだろう」
 アンナが村を回りながら尋ねるとカイと合流した。
 彼もまた同じように建物復元を使い、治癒活性で癒して来たのだ。
「大変だったね。でも住民の皆は生き残ってるだろう? 住民の皆が協力して支え合えば案外上手く行くものだ」
 アンナもまた仲間がしたようにひとまず住民の努力を讃えた。
 その上で仲間たちと共にドラゴンについての話題に切り替えて行く。
「いきなりドラゴンが襲ってきてびっくりしたよね。実はこういう目に遭っている村は幾つかあるんだ」
「今回の様に、ドラゴンは容赦なく人を襲っている。俺達はそれを幾度も阻止してきた」
 ミシェルが、カイが、それぞれの相手に説明を始めた。
 少しずつドラゴンの悪行を広め、実際に見ただろうとゆっくりと語り始めたのだ。
「信仰を簡単に捨てられないのは理解する。だが、身の安全の為に今回の事件を憶えておいて欲しい」
 カイはドラゴン信仰の事は置いておくとしても……。
 襲って来るならば気を付ける必要があると促した。
 少なくともこの信仰は無為な死を喜ぶものではないので受け入れられやすい。国の為、集落の為に生贄にある事を許容するとしても、いきなり襲って来るなど聞いた事もないからだ。
「村の皆さんは生き残ってる。本当に信じられるのは何か、この機会に考えてみるのもいいかもね」
「今までも支え合ってきたんだ。心の拠り所がなくなって大変だろうが、変わらず傍にいる人は信じられるだろう? よく考えてみな」
 そして救ったのはドラゴンではないと続け、それでも生きて行かねばならないのだと締めくくったのである。

 こうしてディアボロスたちは少しずつであるが、人々にドラゴン信仰を放棄させていったのである。例え今は全員ではないとしても、少しずつその信仰を捨てて行くだろう。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​
効果1【友達催眠】LV1が発生!
【口福の伝道者】がLV4になった!
【建物復元】がLV12になった!
効果2【アクティベイト】LV1が発生!
【凌駕率アップ】がLV3(最大)になった!
【ガードアップ】がLV8になった!

最終結果:成功

完成日2023年07月06日

マンチェスター残敵掃討作戦

 マンクニウム決戦で、アグラヴェイン卿を撃破した事で、マンチェスター周辺地域の解放は成功しました。
 しかし、マンチェスターにはドラゴンの戦力が残存しており、アグラヴェイン卿の仇を討とうと、ディアボロスに戦いを挑んでくるようです。
 ドラゴン達は『一般人を襲えば、ディアボロスが来る』事を理解しており、ドラゴンを信仰している善良な住民を襲撃し、ディアボロスを誘き出そうとしています。

 ドラゴンを信仰している住民であっても、ドラゴンによって殺されるのを見過ごす事は出来ません。
 住民を襲うドラゴンを撃破して、人々を護ってあげてください。


タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#幻想竜域キングアーサー
🔒
#マンチェスター残敵掃討作戦
🔒
#マンチェスター


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選択肢『マンチェスターの一般人の慰撫』のルール

 マンチェスターの一般人は、ドラゴンへの信仰心が強かったのですが、そのドラゴンに襲撃された事で、精神が不安定になっているようです。
 ドラゴン様に襲われたという事は、自分達に何か問題があったのだと信仰を捨てない者も多いようですが、ディアボロスがうまく誘導すれば、ドラゴンへの信仰を捨てさせることが出来るかもしれません。
 竜鱗兵の襲撃により壊された建物を修復したり、住民の困りごとを解決したり、食料を援助したりといった判りやすい利益を与える事で、住民の信頼を得て、説得を成功させやすくなるかもしれません。

 詳しくは、オープニングやリプレイを確認してください。

 オープニングやマスターよりに書かれた内容を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【完結条件】この選択肢の🔵が👑に達すると、シナリオは成功で完結する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢『ウォーミングアップ』のルール

 パラドクストレインで現地に向かった後、事件が発生するまでの間、個人或いは仲間達と、訓練などを行います。
 パラドクスの試し打ちをしたり、仲間同士で組み手をするなどして、万全の態勢で敵を迎え撃てる準備をしましょう。
 詳細は、オープニングの情報を確認してください。

 オープニングやマスターよりに書かれた内容を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【🔑】他の選択肢のリプレイが一度でも執筆されると、マスターはこの選択肢のリプレイを執筆できなくなる。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👾一般人を襲うトループス級『突撃竜鱗兵』のルール

 周囲の一般人を襲撃するトループス級クロノヴェーダ(👾)と戦闘を行います。
 放置すると村や町を破壊したり一般人を虐殺してしまうので、被害が拡大する恐れがあるでしょう。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「沢山」出現します(現れる敵の数は、オープニングの情報やリプレイの記述で提示されます)。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『この選択肢の🔵が👑に達すると、この敵集団を倒す。完結までにクリアしていない場合、この敵集団は撤退する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👾護衛するトループス級『魂無き操り死竜』のルール

 事件の首魁であるクロノヴェーダ(👿)を護衛するトループス級クロノヴェーダ(👾)と戦闘を行います。
 👾を撃破する前に👿と戦闘を行う場合は、👾が護衛指揮官を支援してくるので、対策を考える必要があるでしょう。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「沢山」出現します(現れる敵の数は、オープニングの情報やリプレイの記述で提示されます)。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『この選択肢の🔵が👑に達すると、この敵集団を倒す。完結までにクリアしていない場合、この敵集団は撤退する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👿アヴァタール級との戦闘『『境界を超えし者』ファフニール』のルール

 事件解決の為に、アヴァタール級クロノヴェーダ(👿)と戦います。
 👿を撃破するだけでは事件を解決できないので、戦闘終了後、必要な行動を行ってください。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「1体」出現します。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 なお、この選択肢には、特殊ルールはありません。
※このボスの宿敵主は「フラン・ベルジュ」です。
※クロノヴェーダには、同じ外見を持つ複数の個体が存在しますが、それぞれ別々のクロノヴェーダで、他の個体の記憶などは持っておらず、個体ごとに性格なども異なっています。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。