衛兵死せども(作者 絵琥れあ
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#断頭革命グランダルメ  #パリ防衛戦線  #オーギュスト・マルモン  #観測のジョミニ 

「パルマ公国とオーストリアに続き、パリまでもが失陥するとは!」
 その時ナポレオンの声音には、確かに驚愕の色が滲み出ていた。
 不敗のダブー、不滅のネイの二体が撃破されたことを意味するそれは、然しものナポレオンも想定の範囲を超えていたに違いなかった。
 ゆえに、ナポレオンは考える。ディアボロスは『常識外の情報収集能力』……ばかりか『可能性』をも識る者たちではないのかと。
 ならば。
「奴らが勝利の『可能性』を辿らんとするならば、それを断ちうるのは純然たる力のみ」
 声高らかに、ジョミニの名を呼ぶ。
 静かに控えていた彼女は、そこで初めて恭しく進み出た。命を受け取るために。
「『オーギュスト・マルモン』と共にパリ奪還軍を編成せよ。だが警戒は怠るな。私達の動きは、ことごとくディアボロスに見透かされていると思え」


「『不敗のダブー』に続き、『不滅のネイ』の撃破、遅ればせながら誠におめでとうございます」
 集まったディアボロスたちに祝辞を述べる蒋・綱月(待宵之蜜・g08567)だが、その口元に笑みはない。
「かの機械化パリ最終決戦での勝利は、間違いなく断頭革命グランダルメに痛手を与えたことでございましょう。しかしながらこの状況、断片の王ナポレオンが静観する道理はないと存じます」
 そして、その言葉を裏付けるかのように。
 イギリスの対岸『ブローニュ=シュル=メール』に集結した大陸軍の大軍勢の中から、ジェネラル級自動人形『オーギュスト・マルモン』元帥の軍団に、パリの奪還を命じたとの報が、パラドクストレインより齎されたと綱月は言う。
 『観測のジョミニ』も同行するそのパリ奪還軍は、今まで以上に、かつてないほどディアボロスへの警戒を払い、パリへと進軍している様子だ。
「皆様には、来たる《七曜の戦》まで、パリを防衛していただくこととなります」
 そのためには、敵軍をパリに近づけさせないことが肝要となる。停滞戦術や、効率よく敵の指揮官を討ち取る策を練ることになるだろう。

「その中でも此度の戦、鍵を握るは停滞戦術であると存じます」
 何故なら、パリ奪還軍副将『観測のジョミニ』。彼女はディアボロスを侮ることなく、寧ろ最大限に警戒を払っている。パリにおけるディアボロスの活躍を、その名の通りによく観察していたようだ。
 これは厄介かとも思われるが、今回はその警戒心を逆手に取る。
「ジョミニはどうやら、こちらが敢えて怪しい動きを見せ続けることで、奪還軍の警戒を疎かにさせた上で奇襲をかけてくる、と予測している様子。その心理を上手く利用し、進軍そのものを遅らせてしまうのです」
 そして、どんな些細な動きも見逃しはしないと周囲の探索を行う動きを見せたなら。
「好機を逃さず、一息に敵前線指揮官を討ち取る。その上で、周囲の配下も掃討する。これらを同時にこなしていただくこととなりましょう」

 厳しい戦いになるだろう。ブローニュ=シュル=メールの大陸軍は、これまでの奪還戦に匹敵する規模の戦力であると言うから。
 しかし、ここを護り切ることが出来れば、ディアボロスたちがパリを確保したまま《七曜の戦》に挑むことが出来る。
「グランダルメが《七曜の戦》にパリを欠いたまま臨むとなれば、その戦略には大きな制限が発生することとなりましょう。来たるべき戦にて、この優位性は大きく働く筈……」
 しかしそれも、ここを無事に乗り切れればの話。
 何としても、奪還軍を押し留めるのだ!


「進め、進め!」
 声も高らかに配下へと進軍を促すカンブロンヌ。その軍勢は美しいまでに統率の取れた行軍を見せ、士気も非常に高い状態を保っている。
「この戦い……パリを奪還するだけのものではない。ネイ元帥の弔い合戦でもあると心得よ、皆の者!」
 剣を掲げて声を上げれば、配下らは沸き立った。
 その自信に満ち溢れた表情に、苛烈なれども泰然たる立ち居振る舞い。将兵ともに、死をも恐れず戦い抜く覚悟だろう。
 だがそれも、核となるこのカンブロンヌの存在あればこそ。
「……勿論、ディアボロスどもの奸計がそこには待ち受けていることだろう。決して油断せず、僅かな異変も見逃すな。獣の一匹たりとも生かさず、怪しげな動きをする者は、全て滅ぼせ!」
 厳戒を極める行軍体制、なれど。
 必ずや、討たねばならぬ。


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POW  レジティミスム

技能:演説/情熱/統率 (各14LV)

一見正統な主張を行うことでそれを支持する『正統主義者』の幻影を生み出し正当性を主張しながら押し潰させます。
(元パラドクス:パッショネイトヴォイス)

SPD  ワード・クーデター

技能:精神攻撃/時間稼ぎ/情報収集 (各14LV)

手に持ったペンから生み出された言葉が、敵の精神を蝕みとてつもない恐怖で縛ります。
(元パラドクス:リドルウェーブ)

WIZ  バランスオブパワー

技能:残像/歴史知識/観察 (各14LV)

相手から受けた攻撃と同じダメージを相手にカウンターします。
(元パラドクス:リピートベイン)

特殊ルール この選択肢の🔵が👑に達すると、この敵集団を倒す。完結までにクリアしていない場合、この敵集団は撤退する。
👑11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

→クリア済み選択肢の詳細を見る


●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【飛翔】
1
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【怪力無双】
1
周囲が、ディアボロスが怪力を発揮する世界に変わる。全力で力仕事をするならば「効果LV×3トン」までの物品を持ち上げる事が可能になる。
【フライトドローン】
1
最高時速「効果LV×20km」で、人間大の生物1体を乗せて飛べるドローンが多数出現する。ディアボロスは、ドローンの1つに簡単な命令を出せる。
【勝利の凱歌】
1
周囲に、勇気を奮い起こす歌声が響き渡り、ディアボロスと一般人の心に勇気と希望が湧き上がる。効果LVが高ければ高い程、歌声は多くの人に届く。
【動物の友】
1
周囲の通常の動物がディアボロスになつき、意志の疎通が可能になる。効果LVが高い程、知能が高まり、友好的になる。
【泥濘の地】
2
周囲の地面または水面が泥濘に変わり、ディアボロスは指定した「飛行できない対象」の移動速度を「効果LV×10%」低下させられるようになる。
【トラップ生成】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の空間を、非殺傷性の罠が隠された罠地帯に変化させる。罠の種類は、自由に指定できる。
【光学迷彩】
1
隠れたディアボロスは発見困難という世界法則を発生させる。隠れたディアボロスが環境に合った迷彩模様で覆われ、発見される確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【モブオーラ】
1
ディアボロスの行動が周囲の耳目を集めないという世界法則を発生させる。注目されたり話しかけられる確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【完全視界】
1
周囲が、ディアボロスの視界が暗闇や霧などで邪魔されない世界に変わる。自分と手をつないだ「効果LV×3人」までの一般人にも効果を及ぼせる。
【建造物分解】
1
周囲の建造物が、ディアボロスが望めば1分間に「効果LV×1トン」まで分解され、利用可能な資源に変化するようになる。同意しない人間がいる建造物は分解されない。
【コウモリ変身】
1
周囲が、ディアボロスが小型のコウモリに変身できる世界に変わる。変身したコウモリは最高時速「効果LV×50km」で飛行できるが、変身中はパラドクスは使用できない。
【水中適応】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」が、クロノヴェーダを除く全ての生物が水中で呼吸でき、水温や水圧の影響を受けずに会話や活動を行える世界に変わる。
【防衛ライン】
1
戦場が、ディアボロスが地面や床に幅10cm、長さ「効果LV×10m」の白い直線を出現させられる世界に変わる。敵はこの直線を突破できず、上空を飛び越える場合、最低「効果LV」分を要する。直線は戦場で最初に出現した1本のみ有効。
【防空体制】
1
周囲が、飛行する存在を察知しやすい世界に変わる。ディアボロスが屋外を飛行中の敵を発見するまでに必要な時間が、「効果LVごとに半減」する。

効果2

【能力値アップ】LV1 / 【命中アップ】LV1 / 【ダメージアップ】LV4 / 【ガードアップ】LV1 / 【フィニッシュ】LV1 / 【反撃アップ】LV3 / 【アクティベイト】LV1 / 【ラストリベンジ】LV1 / 【先行率アップ】LV1 / 【ロストエナジー】LV1 / 【グロリアス】LV1

●マスターより

絵琥れあ
 お世話になっております、絵琥れあです。
 やることが……多い……!!(多い)

 今回はシナリオ全体へのヒントをひとつ。
 選択肢③につきましては、全ての他選択肢との同時進行が可能です。
 但し、選択肢④のアヴァタール級が残っている状態では、指揮系統の盤石さと数の多さから効率的な撃破は難しいでしょう。
 しかし選択肢④が成功すると作戦(シナリオ)は終了となります。この状態で選択肢③の敵と戦い、殲滅するためには……?

 それでは、どうぞよろしくお願いいたします。
32

このシナリオは完結しました。



発言期間は終了しました。


リプレイ


マリアラーラ・シルヴァ
共闘アドリブ歓迎

ネイの弔い合戦という名目で士気を上げるんだ
ならマリアが足止めオブジェクトを作ってあげる

大陸軍の進行ルートに【怪力無双】付きで皆にも手伝ってもらって
おっきな大岩をどすんと置いちゃうよ
そこに新宿島で準備してきたプレートを
金具を使って大岩に固定するの

プレートにはこう書かれてるよ
「勇者ネイここに眠る」

弔い合戦で士気が上がるくらい人気者なら
お墓を無視する事はまず無いよね
そして復讐者の策略と思い当たるけど
お墓を暴いて確かめるなんてネイに失礼な事も出来ない
更にお墓にはお花やお酒がお供えされていて
宿敵たる復讐者達がネイ元帥に敬意を払った跡がある…

これはもう進軍中断して慰霊祭するしかないよねって



 パリ奪還軍。
 今も行軍を続けているであろう奴らの士気は高く、一筋縄で打ち破ることの叶わぬ相手だ。
 ゆえに、マリアラーラ・シルヴァ(コキュバス・g02935)たちディアボロスは考える。流れを引き寄せるための策を。
(「ネイの弔い合戦という名目で士気を上げるんだ」)
 マリアラーラは、パリ奪還以外にも奪還軍の中で大きく占めるその原動力に目をつけた。
 ならばと彼女は手頃な大岩を見つけると、怪力無双の恩恵と味方の協力を得て、敵の進行ルートにそれを移動させる。
「これでよし、っと。後はこれを金具で固定して……」
 マリアラーラが取り出したのは、文字の書かれたプレートだった。それを奪還軍の目につき、かつ不自然ではない位置に取りつける。
 そこに刻まれていたのは『勇者ネイここに眠る』の文字。
(「ディアボロスの策略とは思い当たるだろうけど、弔い合戦で士気が上がるくらい人気者ならお墓を無視する事はまず無いよね。それにお墓を暴いて確かめるなんてネイに失礼な事も出来ないだろうし」)
 だが、まだだ。念には念を入れなければ。
 新宿島から持ち込んだ花や酒を、墓に偽装した大岩の周りに供える。まるである筈のディアボロスたちが、宿敵たるネイに敬意を払い手厚く葬ったかのように。
(「これはもう進軍中断して慰霊祭するしかないよね! そこまでの規模にならなかったとしても、見過ごすことは出来ない筈!」)
 そう信じて、マリアラーラはその場を後にし味方と合流する。
 上手く行けば、更なる仕掛けを施す味方のための時間稼ぎになる筈だ。


「……ん……?」
 ややあってレジティミスト・ドールの一体が、その大岩を発見した。
 果たしてすぐにその報は、カンブロンヌへと齎されることになる。
「十中八九、ディアボロスの小細工だろう」
 カンブロンヌは、そう断じつつも。
「だが今となっては真偽を確認することも出来ん。それにネイ元帥がこの地で散華されたのも事実」
「では……」
 護衛のモラン・ドールに、カンブロンヌは頷いた。
「進軍一時停止! ネイ元帥に黙祷を。但し時間は掛け過ぎるなよ、この地を奪還し、ディアボロスの首級を挙げることこそが、ネイ元帥への最大の餞となるのだからな!」
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【怪力無双】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!

エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎

パリ防衛は譲れない戦い
地道に足止めを行おう
優れた観測力を持つ相手……それを逆手に取るなら、だな

警戒心に訴えるよう、【トラップ生成】で進路を罠地帯にする
落とし穴をそこら中に仕掛け、あえて無事な道筋を細く残して進路誘導に見せかけたり

樹々や岩などの合間にワイヤーを張り巡らせ、糸に触れれば、物陰でベルや鈴が物音を立てる仕掛けを
音で進行方向以外に警戒を誘い、注意を散らそう
括り罠や、虎ばさみ等で行軍を乱し、頭上から網を降らせる

様子を見にきた斥侯の振りをしてUターン
頃合いで、合図するように離れた場所で狼煙を上げる
真の狙いはこの後、他にあるように見せよう

双眼鏡で状況観察し、効果的な罠を増やす


旗楽・清政
せっかくネイ元帥と刃を交えて奪回したパリを奪い返され、あの日の武功を無為にさせられてはたまらぬ。
敵の歩みを遅らせればパリを守りきれるやもしれぬと言うならば、しかと時間を稼ぐと致そう。

さて、どうやら御味方が進路を罠地帯に見せかけるようでござるからな。
それがしはその罠地帯の後方、出来れば低い茂みのような場所にて、
旗指物を幾つも用意した上で、遠目からは見せぬように伏せておくでござるよ。

エトヴァ殿が狼煙を上げたタイミングで、それに呼応するかの如く、
旗指物を次々と立てると致そう。さすれば、すわ伏兵かと思わせられるはず。
罠地帯で戦う不利を考えれば、まともな指揮官なら兵を下げるはずだが、如何でござろうか。



 旗楽・清政(知勇兼備の昼行灯・g08816)は想起する。あの不滅のネイとの激戦、そして勝利……パリの解放が叶ったあの日のことを。
(「せっかくネイ元帥と刃を交えて奪回したパリを奪い返され、あの日の武功を無為にさせられてはたまらぬ」)
 あの勝利には大きな意味がある。その事実は、差し向けられたこの奪還軍の戦力も雄弁に物語っている。
 しかし逆に言えば、この大軍すら凌ぎ切ることが出来れば、《七曜の戦》にパリを擁したまま臨むことが可能となる。負けられない戦いに違いなかった。
「敵の歩みを遅らせればパリを守りきれるやもしれぬと言うならば、しかと時間を稼ぐと致そう」
「ああ、このパリ防衛は譲れない戦い……地道に足止めを行おう」
 頷いたエトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)も、ネイとの決戦に参加していたディアボロスの一人だ。
 ゆえに、あの戦いの苛烈さも、それを制し得たこのパリという地の重要性も、知識のみならずその身に沁みて理解している。
 仲間と共に最善を尽くし、この地を守り切るのだ。そのためには、どうするべきか。考えるのだ。
「優れた観測力を持つ相手……それを逆手に取るなら、だな」
 敵は言うまでもなく大軍。そしてその統率もまた厳しく整えられている。
 だが、まともに相手をする必要はないのだ。少なくとも、厳戒態勢である今の段階では。
「警戒心に訴えるよう、トラップ生成で進路を罠地帯にしてみよう」
「ならばそれがしはその罠地帯の後方、出来れば低い茂みのような場所にて細工を仕掛けるでござるよ」
 お互いに方針を確認し、それぞれに動き始める。
 エトヴァは宣言通り、双眼鏡で敵の状況を観察しつつ、罠を仕掛けることに専念する。
 まずは落とし穴を進行方向に大量に仕掛けつつ、何も仕掛けられていない道筋を細く残して進路を誘導する。……尤も、それそのものが罠であると考えられることも勘定の上でだが。
 また、樹々や岩などの合間にはワイヤーを張り巡らせた。その糸に触れれば、物陰でベルや鈴が物音を立てる仕掛けだ。
 他にも行軍を乱すべく、括り罠や虎ばさみ、木の上に網を設置する。
 その罠地帯の更に奥で、清政も作業に取り掛かっていた。
 用意したのは幾つもの旗指物。これらを設置し、今はまだ遠目から見せないように伏せておく。
(「罠地帯で戦う不利を考えれば、まともな指揮官なら兵を下げるはず。……それにしても、敵の進軍速度が想定より遅いでござるな。これはお味方の策が上手く成ったか」)
 お陰で焦らず余裕を持って作業に集中することが出来た。とは言っても、時間をかけすぎるわけにも行かない。やるべきことを済ませたら、即座に身を隠す。勿論、すぐにでも仕掛けを作動出来る位置にではあるが。
 敵の足音と、気配が近づいてくる。
「頃合いだな。始めよう」
「うむ、お頼み申す」
 エトヴァは敢えて罠地帯付近で物音を立てて撤退。
 偵察のための斥候がいると見せかける狙いだ。
 それを追おうとしたレジティミスト・ドールは。
「ぬっ!」
 足を踏み外し、落とし穴へと落下しそうになる。両脇の同型の自動人形らにより支えられ、引き戻されはしたが。
「進軍停止! 付近の状況を調査するのだ」
 報告を受けたカンブロンヌの命で、罠地帯の調査が行われる。そこで敵軍の行軍が一度止まった。
 程なくして例の道が発見されるが、やはりそれこそが罠である可能性、そして罠でなかったとしても隊列を細く編成し直すことによるデメリットを考慮し、敢行すべきか迂回すべきか、迷いが生じたようだ。
 好機だ、とエトヴァが動く。清政もすかさずそれに続いた。
「カンブロンヌ様、あれを!」
 モラン・ドールが示したその先。
 合図を出すように、罠地帯から離れた場所に密かに移動していたエトヴァが狼煙を上げたのだ。
 それに呼応するかのように、罠地帯の奥では清政が伏せていた旗指物を次々と立てた。まるでそこに伏兵が待ち受けていたかのように。
「ディアボロスめ、真の狙いは伏兵による奇襲か。……いや、それにしては狼煙の位置も遠い。また別の意図があると言うのか……?」
 疑心暗鬼に陥るカンブロンヌ。
 さあ、どう出る。ディアボロスたちは、その動向を窺うのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【トラップ生成】LV1が発生!
【光学迷彩】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!


 カンブロンヌは少し考え込む素振りを見せていたが、判断はそう掛からずに下された。
 まずは数多く率いてきたレジティミスト・ドールの部隊の一部をジョミニへの伝令に回す。そして数を減らしたその部隊を、自身とそれを護衛するモラン・ドールの前後へと配置。
 そしてその隊列で、罠地帯を迂回する方針に切り替えたようだ。
 これにより、レジティミスト・ドールらを先程よりも遥かに少ない状態で相手に出来るようになった。
 だが、伝令のため行軍より外れた一団は兎も角、残るレジティミスト・ドールには数を減らしたとは言え未だカンブロンヌの指揮が行き渡る状態だ。
 しかし幸いにして、護衛は残ったままとは言え、左右の護りはそう厚くはないようだ。
 上手く戦力を分配しつつ、変動した状況を上手く活かし、カンブロンヌとその護衛部隊、大軍のレジティミスト・ドールの部隊を並行して打ち破ることが出来たなら、早期の決着も望めるかも知れない。
マリアラーラ・シルヴァ
共闘アドリブ歓迎

あのお墓で
復讐者達はネイに敬意を払うような相手かもしれないと
そしてネイは敵からも一目置かれるほど偉大なのだと
強くベーダに認識されるよう誘導できたと思うの

前方の大群ベーダ達をパラドクスの黄金兵団で攻撃するよ
でも手加減するまでもなく劣勢になるから
大群ベーダを本隊から引き離しついてこさせる撤退戦に切り替えるよ

きっと指揮官ベーダの命令は大群ベーダ達に届かない
だってこれはネイの弔い合戦
この場では真の正当たる大陸軍の正義とネイの勇気を主張しての偉大なる進軍が
その最高に高まった士気が
煽ってた本人による水を差すような命令で止まるわけないもの

皆の攻撃で指揮系統がダメになるまで頑張って逃げ続けるね



 マリアラーラ・シルヴァ(コキュバス・g02935)は敵の進軍経路上で密かに身を隠しつつ、うんうんと頷いていた。
(「復讐者達はネイに敬意を払うような相手かもしれない、そしてネイは敵からも一目置かれるほど偉大なのだと、あのお墓で強くベーダに認識されるよう誘導できたと思うの」)
 カンブロンヌは、そしてその配下はマリアラーラの設置した墓を、罠と疑いつつも無下にはしなかった。その意識にきっと、付け入る隙は生まれる筈だ。
 よし、と気合を入れて、マリアラーラは敢えて前方のレジティミスト・ドールの部隊の前へ躍り出た。
「む? 貴様、ディアボロスか!」
「一人とはな……速やかに排除してくれよう」
 余裕の表情のレジティミスト・ドール。
 だが、マリアラーラも負けじとパラドクスを発動し。
「簡単にはやられてあげないの。キラッキラにしてあげる!」
「ぬっ!?」
 瞬く間に錬成された黄金の騎士団が、マリアラーラを護るよう、その真正面にいたレジティミスト・ドールへ黄金の弾幕を浴びせかける!
「ぐっ……!」
 一体への集中砲火は並々ならぬ火力で敵を粉砕する。だが、正統主義者の幻影が、それらしい持論と共に言の刃を投げてくる。
 その一撃こそ防いだが、如何せん数が多い。
 だが、解り切っていたことだ。
「うう、思ったより堅いね……撤退するの!」
 劣勢に怖気づいた幼子を演じ、敢えて背を向け駆け出した。当然ながら後方の確認は怠らず、相手が完全にこちらを見失わない距離を保って。
 狙い通り、レジティミスト・ドールは追撃してきた。カンブロンヌの命が届いたか結果かどうかは定かではない。ただ、マリアラーラは届いていたところでカンブロンヌが止めるような真似はしないだろうと確信していた。
(「だってこれはネイの弔い合戦」)
 ならば、この場では真の正当たる大陸軍の正義とネイの勇気を主張しての偉大なる進軍が、その最高に高まった士気を自ら下げるような、水を刺すような命をカンブロンヌが下す筈がないと。
 下したとして、最高潮に士気の高まった部隊が、止まるわけがないと。
(「攻撃は飛んでくるけど、マリアだって反撃出来る。頑張って逃げ続ければ、皆が指揮系統をダメにしてくれるの」)
 マリアラーラは仲間を信じて、軍勢を引き連れ駆けるのだ!
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【防空体制】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】がLV2になった!

エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎

味方と連携し、左右の手薄な側から護衛に仕掛けよう
護衛と交戦しつつ全体の陣形を崩し、片方へ追いやる事で、カンブロンヌの指揮も乱れるように
清政さんと同じ方から仕掛ける

光学迷彩で潜んだ場所から双眼鏡で偵察、観察し布陣を把握
トラップ生成で仲間のいない方に爆竹の罠を仕掛けて踏ませ
気が逸れた瞬間に不意打ち
相手の初動は【泥濘の地】で鈍らせ、その隙に畳みかける
狙いを合わせ護衛を確実に削ぎ落す

反撃には魔力障壁で緩和しつつ
言霊は忍耐力で耐えて揺らがぬよう
そもそも、グランダルメの利益を考える欲求など、微塵も持ち合わせてはいないぞ
ゼロはゼロだ
勇気を奮い攻撃続行
連携が解けても味方と補いあうよう意思疎通


旗楽・清政
なるほど、敵将はそう判断したと。その手並み自体は、美事と言うておこう。
されど、それがしらはパリを防衛するために、如何にか隙を見つけ出してそこを衝かねばならぬでな。

まず、彼奴等の進路ルートの側方へと、【忍び足】と【光学迷彩】を併用しつつ移動して潜伏。
そして、彼奴等のうちカンブロンヌと護衛のモラン・ドールが通りがかったタイミングで、
守りの厚くない側方からモラン・ドールへを急襲。
それがしは、『御神型』を叩き込んでくれよう。新パラドクスの御披露目でござる。

敵の言霊への対処は、あまり良き手は思い浮かばぬでござるが、
パリを護るのだ、惑わされてはならぬと【精神集中】して、
最悪でも同士討ちだけは防ぐと致そう。



 時を同じくして、エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)と旗楽・清政(知勇兼備の昼行灯・g08816)は、敵の隊列の側面を突けるよう、光学迷彩の恩恵も受けつつ身を潜めていた。
(「なるほど、敵将はそう判断したと。その手並み自体は、美事と言うておこう」)
 兵を指揮する立場たる者、戦況の変化に応じて迅速に、しかし的確に軍を指揮し、なおかつ混乱の生じないよう、能率的な統率も求められる。
 有事の際には軍師として指揮を取る立場でもあった清政は、それらの要素の重要性をよく理解している。ゆえに彼は、カンブロンヌの手腕を評価しつつも。
「されど、それがしらはパリを防衛するために、如何にか隙を見つけ出してそこを衝かねばならぬでな」
 声を潜めて決意の言葉をを落とせば、双眼鏡で敵の様子を窺っていたエトヴァも小さく、しかし確かにしっかりと頷いて。
「ああ、手薄な側から護衛に仕掛けよう。そのまま護衛と交戦しつつ全体の陣形を崩し、片方へ追いやる事で、カンブロンヌの指揮も乱れるように」
「うむ。お味方との連携も肝要でござるな」
 エトヴァと清政だけではない。他に集ったディアボロスたちも、それぞれの役割を果たすだろう。
 自分たちも、己に課した役割を、やり遂げなくては。仲間のために。そして仲間の奮闘に、応えるために。
 やがて、肉眼で敵軍が見える距離になってくる。
「では、仕掛けを発動させよう」
 清政が無言で頷いたのを認めて、エトヴァは仕掛けておいた爆竹を発動!
「きゃっ!」
「何事!?」
 すかさずエトヴァは二丁拳銃を構えて突き刺すようにモラン・ドールの側面へと急行、銃口を構えて。
「沈め」
「くっ!?」
 敵の意表を突く銃の雨で、戦場を闇夜に染め上げる!
「それがしも続こうぞ」
 間髪入れずに清政も出し惜しみなく攻撃を。
 新パラドクスのお披露目と洒落込もうではないか。
 それは清政の曰く、伝説の射型『御神型』。
 放たれた矢は最早、誘導弾にも錯覚する速度で翠緑の軌道を描いてゆき。
『御神型が敵軍を急襲しました!』
「えっ」
 思わず味方のエトヴァが目を丸くした。
 明らかに清政のものではない声が聞こえた。
 しかしその声の主が何者なのか確かめるよりも先に、翠の隕石が如き威力と爆発でそれは敵を巻き込んでいた。
「ふ、ふざけた真似を……大人しくグランダルメの礎となるのです!」
 だが負けじと、モラン・ドールも反撃に。
 意思を言霊に乗せて、ディアボロスの精神を塗り潰そうと試みるも。
「……ぬう、言霊の力か……! されど、ここで屈するわけにはいかぬ。パリを護るのだ、惑わされてはならぬ!」
「そもそも、グランダルメの利益を考える欲求など、微塵も持ち合わせてはいないぞ。何を掛け合わせたところで、ゼロはゼロだ」
 清政もエトヴァも、精神を研ぎ澄ませてその侵食に耐え。
 変わらず、戦意は高く保たれたまま。
 敵の瓦解を、狙い続ける!
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【泥濘の地】LV1が発生!
【水中適応】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
【反撃アップ】がLV3になった!

ラズロル・ロンド
僕は横っ面からモラン・ドールを強襲かな
味方の攻撃開始後に、薄そうな左右の片側から攻撃していこう
エトヴァとは反対側からの攻撃になるように動き
護衛を削り剥いでいこうか

正面のレジミティスト襲撃に注目が集まる中
少し距離を置いた場所から砂蝙蝠を放ち横から爆撃し
砂煙を上げ視界を奪って更に混乱を誘う
反撃はくらうだろうけど
何処から攻撃を受けてるか一瞬判断を迷わせるべく
砂蝙蝠のルートを変えながら次々と爆撃していく

反撃の粒子光線砲は飛退き避けるのと
魔障壁で受流そう

これまでに翻弄する動きがあったのだから
更に意図が掴めぬよう翻弄するべく動くよ
早期に片付けてジョミニにオーギュストを引っ張り出してやろうじゃないか



 味方が敵護衛部隊の側面を叩くのとタイミングを合わせて。
 ラズロル・ロンド(デザートフォックス・g01587)は挟撃するように、反対側から仕掛ける!
「四散せよ、砂の子等」
 襲撃の混乱に乗じる形で、形作られた砂の蝙蝠が敵軍を貫くべく迫る。
 モラン・ドールへと到達すればひとつ、またひとつと破裂し砂煙が巻き上がる!
「! これは……!」
「急襲です! 対応を!」
「カンブロンヌ様をお守りするのです!」
 声を上げるモラン・ドールだが、その足並みには乱れが見える。
 ラズロル自身もまた、翻弄するように位置取りを変え、敵の視界から少しでも逸れるように動いていた。
 それでも差し向けられる、幾重もの反撃の光。
 認めながらも、ラズロルは冷静だった。
(「大丈夫、これなら受け切れる」)
 飛び退きつつ、黒布の手甲を掲げれば金輪が煌めいて。
 十八条もの光線を、陽光にも月光にも似た光の盾が断ち切った。
(「よしよし、敵も混乱してるね。あと少し!」)
 敵を翻弄するように動いたディアボロスたち。
 ならば、自分も。仲間が積み重ねて生んだこの好機を活かして、完全勝利へと迫るのだ。
「これで最後!」
 爆ぜる蝙蝠。刺し貫く風塵の礫。
 それが最後のモラン・ドールを打ち抜いた時、そこには指揮官のカンブロンヌだけが残される。
(「さて、まだ気は抜けないね。早期に片付けて、ジョミニにオーギュストを引っ張り出してやろうじゃないか」)
 その前に、まずは目の前の男へと向き直り。
 今こそ、決着をつけるのだ!
成功🔵​🔵​🔴​
効果1【フライトドローン】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!

エレオノーラ・アーベントロート
でしたら、わたくしは確実に潰せそうなところから潰しましょうか。
ジョミニへの伝令でカンブロンヌの指揮から一時外れたレジティミスト・ドールたちを狙いますわ。

先回りをして待ち構え、のこのことやってきたところに電磁レールガン「フェアレーター」から放つ「第六十八の魔弾【轢過】」を投射。磨り潰して差し上げますわ。
パリ奪還の正当性? つまらない冗談ですわね。
わたくしのものはわたくしのもの。
それを奪いに来るカスどもなんて、ブチ殺されて当然ではありませんこと?
あなたたちもジョミニとやらも、寝言をほざくポンコツは――スクラップにして差し上げますわ。



「さて」
 戦況を見ていたエレオノーラ・アーベントロート(Straßen Fräulein・g05259)が、動く。
「でしたら、わたくしは確実に潰せそうなところから潰しましょうか」
 向かう先は、一時的ながら指揮を外れた伝令部隊。
 奴らもまた、残しておけば残存勢力となる。ジョミニと合流を果たす前に、叩き潰すのだ。
 先んじて動き、敵の動きから通過するであろう地点を割り出し、身を潜めて待ち構え。
「あら、何処へ行くおつもりですの?」
「!」
 近づく敵の気配に、その道を阻むように姿を現し立ちはだかれば。
 反射的に進軍を停止したレジティミスト・ドールへと、フェアレーターの魔弾をくれてやる!
「【轢過】解放。磨り潰して差し上げますわ」
 投射と共に、弾丸は隕石の如く、巨大化し、放たれて。
 指揮を離れようとも隊列は組んだまま、そんなレジティミスト・ドールの先頭集団を、容赦なく轢き潰す!
「ぐっ!?」
「怯んではならん、任を果たすのだ!」
「大義は我らにある。パリの地を取り戻すために!」
 レジティミスト・ドールの言葉に、賛同するかのような声がどこからか聞こえる。
 それは幻影の声。支持者の幻を味方につけて、物量の壁でエレオノーラを押し潰そうとするが。
 エレオノーラは、短く笑っただけだった。
「パリ奪還の正当性? つまらない冗談ですわね。いいですこと、」
 諭すように、言い含めるように。
 しかし、有無を言わさぬ語気の強さで。
「わたくしのものはわたくしのもの」
 ただ、それだけ。
 唯一にして絶対の、揺るがぬ彼女の芯だ。
「それを奪いに来るカスどもなんて、ブチ殺されて当然ではありませんこと?」
「貴様……ッ」
 気魄で跳ね除け、打ち破る。
 そして砲身を、再び向けた。
「あなたたちもジョミニとやらも、寝言をほざくポンコツは――スクラップにして差し上げますわ」
成功🔵​🔵​🔴​
効果1【動物の友】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!

安藤・優
身を隠しながら指揮系統を掻き乱す、卑怯搦手なんでもござれだ。
光学迷彩で身を隠しつつ護衛への強襲が始まって気を取られた隙を突いてあさっての方向から姿を見せないように絶空剣を投擲、不意の一撃をお見舞いして戦場を撹乱してやる。

無駄の無い強力な反撃はしっかりとガードしつつ一ヶ所に留まらないようにさっさと退避、【泥濘の地】も展開して敵の機動力を削いだ上でこっちに部隊を回して追跡させる余裕があるなら追ってきた奴等の相手でもしようかな。


桜之宮・春風 (サポート)
・スタンス
歴史は取り戻したいんでけっこーやる気ですよ
まー詳しいことはよく分かんないですけど
取り合えず目の前の敵を倒してけば良いですよね

・戦闘
魔力弾に各種武器、果ては挑発まで使えるものは何でも使って戦いますよ
強みを押し付けるよりかは弱点を突くとか攻撃への対処のが得意ですかね
咄嗟の連携もお手の物です☆

・非戦闘時
あんま頭は良くないんで取り合えず行動あるのみかな
身軽だから動くのはけっこー得意ですよ☆

パラドクスは指定した物をどれでも使用して、多少の怪我は厭わず積極的に行動しまーす
他のディアボロスに迷惑をかける行為もしませんし
依頼成功の為でも公序良俗に反する行動は絶対にノーです☆
後はお任せしまーす



 駆けつけた桜之宮・春風(明日も春の風が吹く・g00839)の瞳には、護衛に遮られることのない、カンブロンヌの姿が映る。
「あれが敵の指揮官ですね! 任せてください!」
 気合いも戦意も十分だ。
 だが、護衛を失ってもそこはアヴァタール級で、指揮官であるという矜持と実力がある。カンブロンヌも怖気づいた様子はなく。
「やはり奸計を用いてきたかディアボロス。だが、ここまでだ。この手で返り討ちにしてくれよう!」
 剣の切っ先を向けられた春風だが、彼女はその明朗な笑みを崩さずに。
「それじゃあ景気づけに! 張り切っていきましょう!」
 ばさり、と。
 掲げた旗は振るえば風にはためき美しく翻る。
 敵味方を問わず視線を奪い、その心を震わせるのだ。
「く、……何のつもりだディアボロス!」
「おっと!」
 的確に、そして強気に迫りくる刃にも春風は臆することなく。
 カンブロンヌの意識をその旗一本で引きつけた。
 そこに、隙が生じる。
(「奸計? ……何とでも言えばいい。卑怯搦手なんでもござれだ」)
 付近の物陰に身を潜めた安藤・優(名も無き誰かの代表者・g00472)が、虎視眈々と仕掛ける好機を狙っていたのだ。
 指揮系統の更なる混乱を招けば、より配下と戦う味方が有利になる筈。そう見越して。
 勝つためなら、何でもやらねば。《七曜の戦》を戦い抜くためにも、パリは必ず、護り切らなければならないのだから!
(「不意の一撃をお見舞いしてやる……喰らえ!」)
 そして、仕掛けるべき時は今しかない!
 剣の輝きは鋭く真っ直ぐに白銀の軌跡を描いて、さながら砲撃の如く、カンブロンヌの背を静かに貫き、爆発を引き起こす!
「ぐっ!? ……そこにもいたかッ!!」
 不意打ちによる一投は確かにカンブロンヌの身を蝕み、それでもなお恐るべき反応で優へと反撃の刃を振るった。
(「流石に無駄の無い強力な反撃だ。……でも!」)
 揺らめき燃える炎の姿をした障壁で、その一撃を阻む。
 重い。障壁を維持する身体が痺れる。
 だが、受け切れる!
「ふっ!」
「!」
 気合を入れ直し、意思を強く持って障壁を保ち、その勢いで押し返すようにして、弾く。
 そのまま、春風を伴い優は退避を開始した。
「逃げるか!」
「いや、そうじゃないさ。これはね、」
 続く味方に、繋げるための後退にして、交代だ。
 皆で力を合わせて、必ず打ち破り、倒してみせる。
 カンブロンヌも、その配下たちも、その全てを!
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​
効果1【泥濘の地】がLV2になった!
【勝利の凱歌】LV1が発生!
効果2【アクティベイト】LV1が発生!
【ラストリベンジ】LV1が発生!

旗楽・清政
この隊の主力は、正統主義者共、と。
なればそれがし、此奴等に【演説】しつつ問うと致そう。
「正統主義とは本来、フランス革命前の状態を正統とするもの。
それを唱える者らが、ナポレオンに与しておるは笑止!
マリー王妃がディアボロスとなった以上、正統主義を唱えるならば、
ディアボロスに与するべきではござらぬか?」

それに対する返答が如何であれ、家臣団の幻影と共に、
此奴等に対して突撃でござる。
反撃で此奴等が如何な正当性を唱えて来ようとも、それがしには響かぬでござる。
先述の如く、まず正統主義者としての存在自体に正当性がない。
それに、それがしにとってはディビジョンの侵略を受けておらぬ、本来の歴史こそが正統である故に。



(「始まったようでござるな」)
 残るレジティミスト・ドールの部隊に向かっていた旗楽・清政(知勇兼備の昼行灯・g08816)は、敵指揮官カンブロンヌが味方と交戦し始めた頃合いを見計らい、軍勢と対峙した。
「むっ……ディアボロスか」
「小細工を弄したようだが……無駄なことを。元より大義は我らにあり」
「パリは我らがグランダルメの都、我らの手で取り戻すのだ!」
 士気は高いぞとレジティミスト・ドールらは主張しつつ。
 物量で押し込もうと、幻の同志を増やしてゆく。
 だが、清政も負けじと声を張り上げた。
「貴殿らは正統主義を唱えていると聞くが。そも、正統主義とは本来、フランス革命前の状態を正統とするもの。それを唱える者らが、ナポレオンに与しておるは笑止!」
 元を正せばナポレオンとは真っ向から対立する主張の筈なのだ。更に言うなら正統王朝の復位を求めるものである。
「マリー王妃がディアボロスとなった以上、正統主義を唱えるならば、ディアボロスに与するが道理であろう!」
「黙れ!」
「簒奪者が戯言を!」
 まあ、元より。
 クロノヴェーダとはは相容れぬ存在であるし。
 矛盾した主張をしている以上、まともな返答など清政も期待してはいなかったが。
 これで、はっきりしたことがある。
「まず、正統主義者としての存在自体に正当性がない。そのような主張など、それがしには響かぬでござる!」
 後は、数だ。
 数に対抗するには、こちらも数を!
 旗印を掲げ、喚び出す家臣団。今は幻、それでもその実力は、本物に引けを取りはしない!
 敵の勢いに怯むことなく、突撃を。流石に堅いが、清政の心は折れたりしない!
「それに、それがしにとってはディビジョンの侵略を受けておらぬ、本来の歴史こそが正統である故に」
 簒奪者は、こちらではない。
 大義こそ、こちらにあり。
 その信念を高らかに掲げ、敵の言葉に惑わされることなく、清政は、真っ向から切り込んでゆくのだ!
成功🔵​🔵​🔴​
効果1【防衛ライン】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!

盾祀・楓 (サポート)
社畜気質で仕事熱心な男性
睡眠不足でいつだって眠いけれど、目の前の目的のために懸命に働きます
仕事ですからね

口調は基本敬語ですが眠気が極まると崩れます

風の魔法が得意で、突風やカマイタチ、竜巻を起こしたりして戦います
場合によっては杖を鈍器にしての肉弾戦もこなします。あんまり得意ではないんですけどね
時々疲労でふらふらするかも知れませんが、エナジードリンクやタブレットを口にすればすぐに(一時的に)元気になります

身を呈したり、身を粉にして働いたりするのは得意ですが
その辺を他者に強要したりはしませんし、依頼成功のためでも公序良俗に反する行いはしません

「吹き飛ばして差し上げます」
「大丈夫……まだやれますよ」



「チッ、ここまで追い詰められるとは……何だ貴様は」
 たたらを踏みながらも体勢を整えるカンブロンヌの目に映ったのは、何故か戦う前から既にふらついている盾祀・楓(人間の風塵魔術師・g03193)の姿だった。
「ああ、お気になさらず。いつものことですので」
 最早意識が朦朧としているのか、律儀に答える楓である。
 本人も流石にまずいと思ったのか……どうかは定かではないが、彼はそっと緑がかった白い小粒の何かを口へと放り込む。
「大丈夫です、お菓子ですから」
「いや誰に何を言っているんだ」
 これには流石のカンブロンヌも困惑顔。
 しかし次の瞬間、はっとした。
 目の下の隈こそそのままだが、楓の表情が、先程のそれより遥かに冴えている!
「では……失礼。吹き飛ばして差し上げます」
「ぐっ!?」
 嘘のように研ぎ澄まされた集中力で、清涼にして凄烈な風が、掲げた杖の先の碧へと集ってゆく。
 そして、収束した風を砲撃の如き逆風として、カンブロンヌへと真正面から叩きつける!
「ッ、貴……様!」
「お、っと……」
 強風に煽られ吹き飛ぶカンブロンヌだが、受け身を取って着地すると銃を構えて発砲。弾丸は楓の肩を掠めた。
 同時に集中が途切れ、眠気もまた襲ってきた。この辺りが潮時だろう。
 そう判断し、楓は決着を味方に託すのだった。
成功🔵​🔵​🔴​
効果1【完全視界】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!

ダキア・マウゼル (サポート)
大型の爆撃杖を振り回し、戦場では一撃離脱的なスタイルで戦うことが多い。「面倒見のよいお姉さん的なふるまい」「砕けた女性的口調だが、戦闘時にはキリッとなる」「伊達眼鏡がお気に入り」「眼鏡くいっ」「動きの端々ににじみ出る元軍人的な動きやふるまい」などなど。パラドクス使用及び細かい所作についてはMSに一任します。



(「敵の指揮官を討ち取るのも、時間の問題かしら」)
 ダキア・マウゼル(木兎姫・g03435)は戦況を確認し、瞬時に判断すると、己が向かうべき相手を考える。
(「なら私は、今の内に少しでも配下の数を減らしましょう。討ち漏らしが出ないようにするためにも」)
 眼鏡のブリッジに、中指をかけてクイと持ち上げ。眦を上げて、敵を定めたら。
「さあ、任務開始よ」
 愛用の超大型爆弾槌を掲げ、敵勢へ接近。
 しかし一定の距離は保ったまま、同時にアームキャノンも構え。
「斉射!」
 敵勢の中心を突き破るような火砲の一撃を見舞うと、更に追撃の爆弾槌ルールシュタールによる一撃で、一帯を破壊する!
「ぐあっ!?」
「き、貴様! 我らが正義の行軍を妨げるか!」
 レジティミスト・ドールの物量による猛攻を、ルールシュタールを奮って防ぎ、往なしつつ。
(「まだ数はいる……けれど、ここまで減らせば指揮官さえ倒せれば、総崩れになったところを叩ける筈」)
 後は、殲滅するだけだ。
 指揮官たるカンブロンヌも、その配下のレジティミスト・ドールらも!
成功🔵​🔵​🔴​
効果1【建造物分解】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV4になった!

エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎

大軍が相手であれ、指揮を失えば軍勢としての動きは難しい
統率のとれた大陸軍ならば……
どう出るか

護衛の一角が崩れるか、全て倒れた隙に、低空飛翔で指揮官を狙う
目的は大群のレジティミストの指揮をさせないこと
注意を引き付け、逸らさせる

状況を偵察、観察しつつ把握
PDの銃弾を浴びせつつ制圧射撃
飛び回りつつ翻弄し空中戦
変則軌道を描き、羽の風に舞うような緩急のフェイントかけた動きに銃を連射
大軍の射程に入りそうなら高度を押さえるか地上戦に切り替え
さあ、踊ろうカンブロンヌ

反撃には魔力障壁を展開し防御
盾を掲げて身を護りつつ、飛び続けて立体的に射線を回避


ラズロル・ロンド
仲間が引いたところにすかさず死角から距離をつめ
手にしたナイフで急所を狙う

不意打ち攻撃はまだまだ続くよ~
その刃も銃も、ここでへし折って行きなよ
や、逝きなよか?

更なる不意打ちでプレッシャーを与え
レジティミストへの指揮妨害と
着実にダメージを与えていく為の攻撃を仕掛けていこう
攻撃はアサシネイトキリング
死角から飛び出すように短剣で一閃する

反撃の銃撃は
隙や弱点を狙ってくるならある意味解りやすい
僕もそういうの狙うの好きだしね
動作にあえて隙が出来るように見える動きを加え
狙わせといての魔障壁で弾く!
当たっちゃう時もあるかもだけど
防御成功には ほらね という顔でドヤっておこう
一撃離脱を念頭に
着実に削って行くぞ



 軍勢とは、指揮を執る存在がいて初めて成り立つと言っても過言ではない。
 それは大軍であっても変わらず……寧ろ大軍であればこそ、指揮を失えば統率は乱れ、軍勢としての動きは途端に難しいものとなる。
 エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)は、それをよく理解していた。
(「さて、統率のとれた大陸軍ならば……どう出るか」)
 護衛のモラン・ドールは殲滅した。
 残るレジティミスト・ドールの部隊も、味方が削ってくれている。
 ならば、今こそ指揮官たるカンブロンヌに仕掛けるべき時ではないか。その指揮を妨げるためにも。
 そう、考えていたのはエトヴァだけではなく。
「不意打ち攻撃はまだまだ続くよ~」
「チッ……!」
 観方が引いた直後を狙い、ラズロル・ロンド(デザートフォックス・g01587)がカンブロンヌの死角から仕掛ける。
「その刃も銃も、ここでへし折って行きなよ。……や、逝きなよ。か?」
 まあどっちでもいいか、と。
 悪戯っぽく笑って見せて、しかしその刃は苛烈。
 急所を狙う不意打ち。認識の外から閃き煌めく魔晶の刃。
(「もう指揮なんて執らせないよ、ここで終わりだ」)
 終わらせるのだ。
 そのために、エトヴァも飛び込んだ。
 ラズロルが作ってくれた好機だ、無駄には出来ない!
「さあ、踊ろうカンブロンヌ」
「おのれ……ちょこまかと!」
 残敵の射程に入らぬよう、高度を落としつつも青き翼は空を滑り。
 その言葉通りに、踊るような軌道で羽舞う如く翻弄し。
 攻撃のタイミングを読ませぬよう、それでいて敵の注意が散漫になる最適のタイミングを計りながら。
「エトヴァ!」
 ラズロルが叫んだ。
 確かにその一瞬、カンブロンヌの動きは乱れていた。
 エトヴァが構える。二つの銃口が、敵を捉える。
 だが、声に出したことで、カンブロンヌも身構えてしまう!
 それを見て、エトヴァは即座に銃口を下げ、攻撃をやめた。
 カンブロンヌはその時、はっと顔を上げた。
(「切り替えるまでが早すぎる……!? まるで『知っていたかのよう』に。……いや、これは!!」)
 そう。
 『最初からそのつもりだった』。
 けれど、気づいた時にはもう遅い。
 攻撃せず、正面から速度を上げてカンブロンヌの真横を突っ切る。
 ブラフだ。上げた声も、捉えた銃口も。
 そして速度を緩め背後を取り、二挺の銃で再び狙う!
「――Sei frei.」
 敵の背後を起点に旋回し、目にも留まらぬ制圧射撃!
 冷たく冴えた銃弾が、銀に輝き雨降らす。
 翼が描く青の軌道もまた煌めいて。
 それが輪を描き切ったその時、雨は止んだ。
 カンブロンヌの身体には、無数の穴が開いていた。
 その身体が、正面を守ったままの姿勢で動かない。
 ……かと思われた直後、その眼がぎらりと光る!
「……貴様らああぁぁああ!!」
「うわっ」
「ラズ、来るぞ」
 咆哮、ひとつ。
 戦場を揺るがして。
 致命傷を負ったとは、思えぬ動きでカンブロンヌの構えた銃口が、そこから放たれた弾丸が、そして呼応して現れた無数の銃火器による斉射が、二人に迫る!
 銀の冴えは、未だ鈍らず。それでも。
「隙や弱点を狙ってくるならある意味解りやすい。僕もそういうの狙うの好きだしね」
「成程な。頼もしい」
 流石ラズ、とエトヴァが零せばふふん、と彼は笑って。
 敢えて言葉を交わす余裕を見せたところに、浴びせかけられるそれらを。
「隙ありと見て真正面から来たね!」
 ラズロルの光の壁が、エトヴァの黄金の荊が、それぞれに主を守り切る。
 ほらね、とドヤ顔のラズロルに、思わずエトヴァの緊張も少し緩んだ。
 やがて蹂躙の弾幕は全てを失う。
 カンブロンヌは、膝を着いていた。
 剣を支えに、辛うじて倒れずにいる状態。
 けれど、遂に。
「……糞ったれ……ッ!!」
 絞り出すように、吐き出して。
 遂に傾いで、地に伏した。
「やったね」
「ああ、……だが」
 エトヴァは、遠くを見つめる。
 まだ、剣戟銃撃、戦いの音が聞こえる方を。
「行ってくる」
 戦いは、まだ終わらない。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【飛翔】LV1が発生!
【モブオーラ】LV1が発生!
効果2【グロリアス】LV1が発生!
【フィニッシュ】LV1が発生!


「何だと……!?」
 カンブロンヌ、討死。
 その報は、残されたレジティミスト・ドールの部隊にも瞬く間に伝えられた。そして、伝搬し切った後の混乱は、凄まじいものがあった。
 足並みは乱れ、動揺が色濃いのは火を見るよりも明らかであった。大軍であり、なおかつ厳格なまでに統率が取れていたからこそ。
 それが崩れた時の決壊は、余りに大きい。
 今なら労せず奴らを一掃することが出来るだろう。
 さあ、最後の仕上げだ。
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎

パリへの道は、俺達が護り抜く
七曜での身動きを封じるため、大陸軍の戦力を削いで、削ぎ落す
未だ見ぬ人形皇帝への宣戦布告だ
南方の魔女とのパリ挟撃の芽は……ここで刈り取ろう

味方と連携して、戦況に合わせて敵を掃討
戦場を偵察、観察
敵陣に切り込んだ後なら、仲間とレジティミスト・ドールを挟撃するように立ち回る
多数残っていれば、前後の人手の足りないほうへ加勢
混戦ならば、注意を四方へ散らすように移動しながら射撃
塗料弾を炸裂させ、視界を乱しつつ誘導弾で撃ち貫く
弱った個体から狙い、味方と標的を合わせて着実に数を減らし討ち取ろう

反撃には魔力障壁を展開し防御しつつ
返されたダメージは、盾で受け流す



 エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)が駆けつけた時には、混乱は残る敵勢全体に広がっていた。
 士気などあったものではないような状態だが、だからと言って見逃すわけには行かない。
 幸いにして、既に味方がかなりの敵を減らしてくれているようだ。
(「パリへの道は、俺達が護り抜く」)
 《七曜の戦》での、敵の身動きを封じるために。
 異形の魔女潜む南仏とのパリ挟撃の芽を、刈り取るために。
(「この戦いは、未だ見ぬ人形皇帝への宣戦布告だ」)
 ならば、徹底的に。
 最後の敵の一体を倒すまで、戦いは終わらない。
(「戦況……も何もないか、この状態では。討ち漏らしのないよう注意して動こう」)
 魔術塗料弾を装填し、敵の視界を奪うよう狙って炸裂させる。
「うっ!」
「なっ、何だ!?」
 広がるのは夜霧にも似た紫。
 混乱の収まらぬ内に、紫闇の中を貫くように、誘導弾を叩き込む!
「紫闇に惑い、堕ちていけ」
「……ぐっ、あ……」
 弾が撃ち込まれる度に、その全てに手応えを覚えた。
 咄嗟の反撃が繰り出されるも、冷静に輝く荊の障壁で阻めば容易く勢いは削がれ、盾へと着弾する頃には衝撃すらもエトヴァには感じられぬほどで。
 一体、また一体と、倒れ、崩れ、壊れてゆく。
 場が静寂に支配されるまでに、そう時間はかからなかった。
(「今度こそ、終わった……か」)
 終わってみれば案外呆気ないものだと、エトヴァは思った。
 だがそれも、仲間と力を合わせ、この大軍を率いる指揮官を打ち破るべく力を尽くしたからこそ。
 この勝利を今は噛み締め、そして来たる《七曜の戦》への、足掛かりにしていこう。
 そう。確かに希望へと繋がる、勝利だ。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【コウモリ変身】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!

最終結果:成功

完成日2023年07月07日

パリ防衛戦線

 ディアボロスは不滅のネイを撃破。パリの機械化を阻止し、パリを自動人形による支配から解放しました。
 この事態に対し、『観測のジョミニ』より情報を得た、断片の王『人形皇帝ナポレオン』は、ブローニュ=シュル=メールに集結した大陸軍から、『オーギュスト・マルモン』率いる軍団をパリ奪還の為に差し向けたのです。
 この圧倒的な大陸軍の進軍を止めなければ、パリは再び大陸軍の制圧下に入ってしまうでしょう。
 敵の行軍の遅滞戦術を駆使して遅らせて敵の前線指揮官を撃破、指揮系統が乱れた所で、軍勢に打撃を与え、パリを護り切ってください。

※特殊ルール1

 この事件が成功せずに攻略期限を迎えた場合、パリは再度自動人形の支配下に戻ります。

※特殊ルール2

選択肢「【🔑】遅滞戦術」を成功させずにシナリオが完結するごとに、この事件の必要成功数が+1されます。

オーギュスト・マルモン

観測のジョミニ


タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#断頭革命グランダルメ
🔒
#パリ防衛戦線
🔒
#オーギュスト・マルモン
🔒
#観測のジョミニ


30




選択肢『遅滞戦術』のルール

 移動しようとする敵に対して、散発的な攻撃を仕掛けるなどして、敵の移動を遅らせます。
 敵を警戒させたり、虚偽の情報を与えて敵を欺くといった作戦も可能しょうす。
 進軍してくる敵の情報や、周囲の状況、可能な遅滞戦術の種類などは、オープニングやリプレイで確認してください。

 オープニングやマスターよりに書かれた内容を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【🔑】👿のリプレイが一度でも執筆されると、マスターはこの選択肢のリプレイを執筆できなくなる。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👾護衛するトループス級『モラン・ドール』のルール

 事件の首魁であるクロノヴェーダ(👿)を護衛するトループス級クロノヴェーダ(👾)と戦闘を行います。
 👾を撃破する前に👿と戦闘を行う場合は、👾が護衛指揮官を支援してくるので、対策を考える必要があるでしょう。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「沢山」出現します(現れる敵の数は、オープニングの情報やリプレイの記述で提示されます)。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『この選択肢の🔵が👑に達すると、この敵集団を倒す。完結までにクリアしていない場合、この敵集団は撤退する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👾大群のトループス級『レジティミスト・ドール』のルール

 事件の首魁であるクロノヴェーダ(👿)配下のトループス級クロノヴェーダ(👾)の大群と戦闘を行います。
 敵の数が多いので、撃退するには時間が掛かるかもしれません。
 👾を撃破する前に👿と戦闘を行う場合は、👾が護衛指揮官を支援してくるので、対策を考える行う必要があるでしょう  詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「沢山」出現します(現れる敵の数は、オープニングの情報やリプレイの記述で提示されます)。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『この選択肢の🔵が👑に達すると、この敵集団を倒す。完結までにクリアしていない場合、この敵集団は撤退する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👿アヴァタール級との決戦『猛然たるカンブロンヌ』のルール

 事件の首魁である、アヴァタール級クロノヴェーダ(👿)と戦います。
 👿を撃破する事で、この事件を成功で完結させ、クロノヴェーダの作戦を阻止する事が可能です。
 敵指揮官を撃破した時点で、撃破していないクロノヴェーダは撤退してしまいます。
 また、救出対象などが設定されている場合も、シナリオ成功時までに救出している必要があるので、注意が必要です。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「1体」出現します。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【完結条件】この選択肢の🔵が👑に達すると、敵を倒し、シナリオは成功で完結する。ただし、この選択肢の🔴が🔵より先に👑に達すると、シナリオは失敗で完結する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※このボスの宿敵主は「大総・統」です。
※クロノヴェーダには、同じ外見を持つ複数の個体が存在しますが、それぞれ別々のクロノヴェーダで、他の個体の記憶などは持っておらず、個体ごとに性格なども異なっています。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。