リプレイ
フルルズン・イスルーン
キミらディヴィジョンの世代更新でも狙ってるのかい?
そりゃロマノフよりは版図広いけどね。断片の王は聞いてないんじゃないかね。
まあ、ジェネラル級だけリクルートとか美味しいとこ取りかもしれないけど。
フォトニック・ゴーレムくん。とりあえず動向調査だ。
今まではなにがしかのマッチポンプ工作してたけど、今回は普通に連れ出しかな?
少なくともストックホルムに行くように誘導する何かをしてないか注意して、
長期間の行動ができるように【寒冷適応】つけて遠距離から【完全視界】で見つけられるように隠れて動いて様子見だ。
まー、今回は赤い服着てるから分かりやすいよね。
白い背景に赤はいい色合いではあるんだけども。
――紅衣の革命軍の目的は果たしてディヴィジョンの世代更新か。
フルルズン・イスルーン(ザ・ゴーレムクラフター・g00240)の予想が正しかった場合、気になるのは断片の王の心中である。寝耳に水なんてことにならなければいいがね、と独り言ちて。
「よもや、ジェネラル級だけリクルートして美味しいとこ取りでもするつもりかい? そりゃロマノフよりは版図広いけどね……」
まあいいい、とフルルズン。
「とりあえず出番だフォトニック・ゴーレムくん」
その結晶構造を持つクリスタルゴーレムが現れた途端、激しく視界を覆い尽くす吹雪はそこにあってないものと化す。これなら遠くまでよく見渡せる、とフルルズンは集落を狙うクロノヴェーダを発見するための哨戒任務についた。
雪の降り積もる音のない世界。寒冷適応によって現地は快適そのもの、しかも視界は良好。フルルズンは目を凝らした。白い背景に映える赤を纏った人影がふらふらと歩き回っている。
「トループス級の群れだね。あれが全部ではないのかな?」
ゴーレムと接続したディスプレイに表示される人数はトループス級全体の半分といったところだ。
さて、と小首を傾げる。
どうやら今回はマッチポンプではないようだが……警戒を続けるフルルズンに動向を捕捉されているとも知らず、トループス級は集落のある方向を指差してなにやら相談している。
やがて彼女たちはさらに二手に分かれたようだ。
アヴァタール級に報告する者と、集落へ向かう者とに。
大成功🔵🔵🔵
効果1【完全視界】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
レイラ・イグラーナ
赤い軍服……このタイミングですし、北欧に暮らす方々に何かを印象付けるためのものだと思いますが果たして……
集落に到着後、ディアボロスを名乗り、皆様のご支援に来たとお伝えします。
【口福の伝道者】で新宿島から持ち込んだ保存食を増やして当面の食料とし、また、持ち込んだ材料で温かいボルシチなどの料理を作り振る舞います。
お食事が終われば皆様とお話を。
この地では革命軍を名乗る者たちが私たちの同志を偽り活動をしております。
その者たちは皆様を苦しめた後で救うことで恩を売り、自分たちの意のままに皆様を操ることを目的にしております。
最近は目立つ赤い服を着ているようです……皆様、革命軍にはどうかお気を付けください。
括毘・漸
厳しい環境に住む人々を狙ってですか。
救いを謳い差し伸ばされる手は虚言と………やってることが悪辣ですな革命軍は。
ですが、そんなもん許すわけにはいきません。
新宿島から肉類と寒さに強いカブやビーツ、じゃがいも等の野菜の苗や種を半々位で持ち込みます。
本当はもう少し食料を持ち込みたかったですが長期的な食料支援と考えると畑もあったほうがいいですからね。
集落についたら食事を配るのを手伝いつつ、畑毛の場所を集落の方に聞いてるおきます。
教えられた畑で【土壌改良】を使用して、持ち込んだ野菜の苗や種を植えます。
この規模の集落であれば保つとは思いますが。
これ以上被害が出る前に革命軍を謳う奴らの尻尾を掴みたいですね。
極北の雪原に沈む集落に足を踏み入れたレイラ・イグラーナ(メイドの針仕事・g07156)もまた、革命軍が纏う軍服とその色彩に思うところがあった。
「印象づけたかったのでしょうか。北欧に暮らす方々に、何かを……?」
「なにしろ革命軍なんて仰々しい名前を謳う奴らですからね。さあて、奴らの尻尾を掴みに行くとしましょうかレイラさん」
括毘・漸(影歩む野良犬・g07394)は極寒にもめげずに雪をかき分けて集落への道を作った。こんな場所に生きる人々を狙う、というのが悪辣に過ぎる。
「救いを謳い差し伸ばす手には虚言、と……そんな輩はぶん殴ってやりたくもなりますよ」
「括毘様の仰る通り、あまりにも許されざる行為です。住人たちが革命軍の危険さについて理解してくれるとよいのですが……」
レイラは自然と足を早めた。哨戒任務についたディアボロスもいる。よほどの事態にならない限り集落が襲われる事態は回避できるはずだが、万が一ということもある。
外の者が訪れることはほぼない集落に暮らす者たちは最初こそディアボロスの訪問を警戒する様子を見せたものの、レイラが礼儀正しく名乗って支援を申し出ると誤解を詫びて集落の長に話を通してくれたのだった。
「ディアボロスさま、でしたか……このような場所にまでお越しくださったこと、心よりお礼申し上げます」
長を名乗る老人は床につくほど深くお辞儀をして、レイラと漸を集落に迎え入れた。長の家に集まった住人は数家族のみ。人口は二十人にも満たない本当に小さな集落だ。
「そうだ、畑はありますか?」
漸は温かいスープがよそられた器を動けない母親の元へ運んでやりながら、長に尋ねる。レイラが鍋をかき回して次の器に料理を盛り付けた。持ち込んだ食材でこしらえたボルシチからは食欲をそそる匂いがそそり立つ。
長は肩を落とし、首を横に振った。
「深い雪に覆われたこの土地では、作物は育ちません。せめてもう少し南の方に行ければなんとかなるのでしょうが、それも我々には許されておりませんので」
奥の部屋では子どもが物珍しそうに野菜の苗を眺めていた。カブやビーツ、じゃがいも。いずれも漸が新宿島から持ち込んだものだ。
「けれど、そのお気持ちだけで救われます。差し入れていただいた野菜や肉があれば当面は困りません。それどころか、こんなに美味しいスープまで作っていただいて、生きていればよいことがあるものですね」
「うん。このスープ、じゃがいもとお肉がいっぱいですごくおいしいよ!」
「ほんとうに。ありがとうございます」
子どもは満面の笑みを浮かべ、母親は幾度も礼の言葉を言った。共に食卓を囲めば、食べきれないほどの保存食がテーブルを埋め尽くす。腹がいっぱいになるまで食べる。そんなささやかな幸せすらも、彼らにとっては初めての経験であったに違いない。
ほどなく食事は終わり、レイラは革命軍を名乗る者たちの暴挙を語り始めた。
「彼らに騙されないでください。その者たちの目的は皆さまを苦しめた後で恩を売りつけ、自分たちの意のままに皆さまを操ることなのですから」
「そんなことが……」
母親は言葉を失い、長も眉根に深い皺を刻む。
「あなた方の施しを横取りして、同志を偽るとは……酷いやり方ですね」
「ご理解いただけて幸いです」
最後にレイラは、彼らの特徴について告げた。
――赤い服。
「軍服、ですか」
「そうです」
お気を付けを。
長は神妙に頷き、他の者もそれに続いた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【口福の伝道者】LV1が発生!
【土壌改良】LV1が発生!
効果2【凌駕率アップ】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
括毘・漸
生きていればいいことか…もっとたくさんの幸せがあることを知ってもらいたいですが、それはここに侵略してくる不逞な輩を追い払ってからですね。
南の方が作物に適しているのか…なら、雪もそこまで深くなさそうですし向かってくるなら歩きやすいところを選ぶでしょうし、そこを目印に索敵しましょうかね。
白いコートを身に纏い、降りしきる雪に紛れる様に地面に伏せて敵を探しましょうか。赤い服を着ていれば目立つと思いますが、敵もバカじゃないです。目立つ服を囮に、部下でさえも囮にしてどこかでボクと同じように隠れているかもしれません。
我慢比べですね…敵の行進先を見極めるように観察して迎え撃つ算段をつけましょうかね。
レイラ・イグラーナ
ひとまずの問題は取り除きましたが、この地で食料の生産が困難な以上、いずれ同じ問題に直面するでしょう。
彼らをこの地に縛り付ける吸血貴族……革命軍を倒さない限り。
予知によると、今回の敵は狙撃手。
であるならば居所を掴んでおくのは重要事項。
この集落を見つけたトループス級が報告に行くのであれば……利用しない手はございません。
【光学迷彩】を使用。雪色の雪中迷彩で雪に身を隠し、二手に分かれたうち報告へ戻ったと思しき者たちを尾行いたします。
報告が行われ、集落へと移動をし始めてもアヴァタール級からは目を切らぬように。
戦いが始まるまで、見失わないようにせねばなりません。
天ヶ瀬・月兎
◇ユヴィと協戦
アドリブ&連携歓迎
敵部隊哨戒任務に参加
白いコートを着用して【光学迷彩】で身を隠し、長期間の行動用に【寒冷適応】と視界を確保の為に【完全視界】を活性化。
また目視以外にも「オーラ操作」を応用して、集中して薄く広く自身のオーラを周囲に広げ、周囲の気配を探ります。
ユヴィと寄り添いながら
持ち込んだ水筒から暖かいお茶を注ぎ分け合います。
ユヴィ大丈夫?
しかし予想以上に寒すぎやな、、
早く見つけなこっちも参ってまう、、、
ユヴィ・レリオ
ユヴィの任務…完了させるにゃ
◆天ヶ瀬・月兎と協戦
雪に隠れないとにゃから…白い服着ないとにゃ…
【寒冷適応】あって良かったのにゃ…じゃないとユヴィ…マトモに動けないのにゃ…
【完全視界】【光学迷彩】で隠れながら吹雪の中目標を探す
発見次第【パラドクス通信】で仲間に伝える
仲間の位置は常に把握見方の攻撃の邪魔に成らないよう注意
自分の怪我は一切厭わず積極的に行動
口調
普段は
ユヴィ、相手の名前、にゃ、にゃん
武器を手にすると無機質な殺戮兵器
私、呼び捨て、言い捨て
感情欠落しているので感情抜きで状況を的確に見極をする
月兎をディフェンスする
他のディアボロスに迷惑をかける行為はしません
アドリブ、合わせ歓迎です。
ディアナ・レーヴェ
んー、民衆へのパフォーマンス的な軍装には見えるけど
…内側でも本格的に「軍」として意識が付き始めたなら、それも厄介ね
まあ、さておき!
残り半分は、他に広く捜索する皆がきっと見つけるでしょうし…
私は半分が更に二手に分かれた「集落へ向かう側」の動きを【寒冷適応、完全視界】使用で追跡する
情報は適宜【パラドクス通信】で共有
まあ、残り半分やリーダーが来るまで、単に集落周辺で待機とは思うけどね?
万一集落に早期に踏み入れる動きがあれば止めないといけないわ
勿論、逆にこっちが敵に発見されない様には注意!
背側も含めて警戒は忘れず、白の外套を纏って【光学迷彩】
姿勢を低く、極力離れた物陰や雪の積み上がった地形に姿を隠すわ
「うー、寒ぃ……ユヴィ大丈夫?」
天ヶ瀬・月兎(鬼狩兎・g09722)から暖かい茶が入った容器を受け取ったユヴィ・レリオ(幸せを探して・g09587)はこくりと頷いた。ふたりは互いを温め合うようにぴったりと寄り添い、集落周辺の哨戒任務についている。
「平気にゃ」
「しかし、予想以上に寒すぎやな……こりゃ早く見つけられんと雪だるま一直線やで」
「寒冷適応があって良かったのにゃ……」
「ほんまになあ。予想以上に快適で助かるわ」
ははっと月兎はユヴィを安心させるように微笑む。実際のところ、吹雪の中でも自由に動き回れるくらいの感覚を維持できるのは非常に有難かった。
なにしろ、見渡す限り一面の雪原である。
寒冷適応がなければディアボロスでさえも体力を奪われてゆくだろう北限の地だ。吹き荒ぶ雪風は完全視界によって晴らされ、索敵の妨げにはならなかった。
「どこや……?」
月兎は目を凝らす。
白い息を吐いたユヴィは、雪が降り積もる木立の間から丘を見上げた。
「にゃ?」
その時、ちらっと赤い色が動いた。
トループス級が丘の向こうから姿を現したのだ。
まだ、こちらには気が付いていない。月兎とユヴィの姿はカモフラージュ用の白服と光学迷彩によって察知しづらい状況にあったので。
ユヴィはとっさに月兎を庇うように手を引いてから、パラドクス通信で発見したトループス級の情報を仲間に伝えた。
「……丘の向こう、いち……に、よにんいるみたいにゃ……」
ユヴィが報告する間、月兎は彼らの動きに注目する。どうやら最初の段階で二手に分かれたトループス級のうち、残るもう一方の集団だと思われた。
まだ目的の集落を見つけられていないらしく、彼女らはうろうろと雪原をさまよい続けている。
「こっち来るで……!」
月兎は短く告げた。
勘付かれたわけではなく、すぐ傍を通り過ぎようとしているだけのようだ。近くで見るとその姿の異形さがよく分かる。包帯でぐるぐる巻きになった頭部は目も口も塞がれており、本来の外見を推し量ることすら不可能なくらいであった。
「おっけい。これでトループス級はどっちも発見できたってわけだ」
仲間からのパラドクス通信を受けたディアナ・レーヴェ(銀弾全弾雨霰・g05579)は小首を傾げる。
赤い軍服、包帯……パフォーマンスとしての軍装だろうか。意識的にも『軍』という認識ができつつあるのだとすれば厄介なことこの上ない。現場は重ねがけされた残留効果によって探索に問題ないレベルの環境が整い、ディアナの追跡行を阻む要素は何もなかった。
追う対象は集落へ向かったトループス級。たった2人と数は少ないが、放置はできないと考えたディアナの判断は正しかったといえる。
なにしろ、連れ立って集落に向かうトループス級たちは他の仲間を待つことなく堂々と集落に入っていこうとしたのだから。
「……って、待たないの!?」
困窮する住人を言いくるめ、かどわかすだけなら頭数は必要ないと考えたのかもしれない。
ディアナは纏っていた白い外套を被り、敵に見つからないよう物陰で低姿勢を保ちながら仲間に連絡を取った。
「聞こえる? こちらディアナよ。トループス級が2人、集落に向かって進軍中! 到着まであと数分しかなさそうよ!」
……静かだった。
レイラ・イグラーナ(メイドの針仕事・g07156)の元にも仲間からの報告は来ていたが、今は反応できない。
目を付けたのはアヴァタール級への報告に動いたトループス級たち。指揮官かつ狙撃手である『シモ・ヘイヘ』の発見が成ればディアボロスの有利は確定的となるはずだ。
最も大きな脅威を事前に封じる。
そのためにレイラは雪景色に紛れ、先を急ぐトループス級の追尾に専念した。
敵が歩いて来るとすれば南方面から――括毘・漸(影歩む野良犬・g07394)の予想が的中する。集落から見て南側の崖下にたどり着いたトループス級はそこに掘られた雪濠らしき中へと姿を消した。
「あの奥にいるのですかね?」
白いコートで吹雪に溶け込み、地面に伏せた漸がつぶやいた。
「おそらくそうでしょう」
レイラは頷き、トループス級が消えた辺りを見張り続ける。
やがて赤い軍服姿のトループス級が出てきた。入った時と同じく3人、連れ立って集落を目指す。息を潜め、漸はその時を待った。
差し入れを喜んでくれた村人たちに、もっとたくさんの幸せを知ってもらいたい。ストックホルムへ連れて行かせてなるものか。
解放する。
寒さと恐怖、そして不自由からさえも。
やがて、雪濠の入り口で何かが動いた。
レイラは息を止め、目を細める。
「……シモ・ヘイヘ」
その俊敏かつ隠れ潜むような動きは歴戦の兵そのもの。やはり、と漸は思った。自分たちと同じくアヴァタール級もまた人目を忍んで物陰に潜伏していたのである。
シモ・ヘイヘは警戒するように雪原を一瞥した後、トループス級が残した痕跡をたどるようにして移動を始めた。やがて集落を見下ろせる場所に聳える巨大な岩陰を選んで狙撃体勢に入る。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【寒冷適応】LV1が発生!
【光学迷彩】LV1が発生!
【プラチナチケット】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
【平穏結界】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】がLV2になった!
【アヴォイド】LV1が発生!
【フィニッシュ】LV1が発生!
【能力値アップ】がLV2になった!
【ガードアップ】LV1が発生!
レイラ・イグラーナ
【パラドクス通信】でエトヴァ様へとシモ・ヘイヘの場所をお伝えし、エトヴァ様が配置につかれてから行動いたします。
エトヴァ様には不要な心配とは思いますが、ご武運をお祈りいたします。
シモ・ヘイヘの前方を進む3人のトループスを急襲します。
【手製奉仕・旋】で三本の銀の針を投擲。3人のノーブルメイドをそれぞれ貫きます。
下手に姿を隠され取り逃がしても面倒です。奇襲後はノーブルメイドたちの前に出て戦闘を行います。
血の如き魔力を宿した鞭を避け、避けきれない場合でも銀の針を持つ腕は縛られないようにし、鞭でこちらを縛りあげようとした敵を反撃で貫きます。
随分と似合わない装束ですね。
これまでの上司が失脚でもしましたか?
ディアナ・レーヴェ
【寒冷適応、光学迷彩、完全視界】継続使用
集落側の敵2人、前段で潜んだ物陰からそのまま狙うわ!
機関銃を手に【全弾雨霰の計】
襲撃開始は通信で共有、できればアヴァタール戦場の方角も聞いておく
【平穏結界】も念の為。シモ・ヘイヘの私への対応が、一拍でも遅れればそれでいい
『パラドクスは視認できないと意味無い事が多い』――ってのはイスカンダルで防衛都市作った時の教訓だけど、
シモ・ヘイヘの居所が分かるなら、遮蔽を渡り歩くか攻撃で雪を巻き上げるかで支援を阻害できない?
足止め役も居るし、私もそう簡単に撃ち殺されたりしないわよ!
(小さく笑い)『軍服』って正直、意地の塊なのよねー!
ね、今のあなた達なら分かってくれる?
飛んで火にいる夏の虫ならぬ、冬の化け物――。
レイラ・イグラーナ(メイドの針仕事・g07156)は指の間に挟んだ銀針を投擲、トループス級に対する奇襲を仕掛けた。驚き振り返る敵の前に姿を晒し、激しく攻め込む。
「貴様ッ……」
「随分と似合わない装束ですね。忠実なる使用人が軍人崩れの姿とは何か事情がありそうですが」
まるで、レイラの方が本物のメイドのようだ。
「これまでの上司が失脚でもしましたか?」
「くッ――」
鞭と針がぶつかり合い、純白の雪景色を鮮血が汚してゆく。茨の捕縛を逃れたレイラはとっさに庇った右腕で再び銀針を擲った。
「残念ですが、シモ・ヘイヘからの援護射撃はありませんよ」
「なに?」
血を吐いて膝をつく敵の眼前で、顔の前に構えた3本の銀針がきらりと光る。耳元には小型通信機。今頃、レイラの連絡を受けた別動隊も同時に戦闘を挑んでいるはずだ。
「エトヴァ様、どうかご武運を」
乱舞する鞭の隙間をかいくぐった3本の銀針が1本ずつノーブルメイドの急所を穿ち、3人を同時に倒し切る。
レイラから連絡を受けたディアナ・レーヴェ(銀弾全弾雨霰・g05579)は光学迷彩に守られながらアヴァタール級が潜む岩壁を見上げた。残留効果のおかげでこちらからの視界は依然良好。
「さあ、いくわよ!」
戦場の周囲を結界が包み込み、外界から遮断。ディアナは背負っていた機関銃を構え、敵がまだこちらに気が付いていないのをいいことに先手を打って圧倒的な量の弾丸を見舞った。
「――ディアボロス!?」
「ハァイ」
くすっと笑い、ディアナは悪魔の翼を使って回り込む。
「近くで見てもやっぱり軍服だわね。ね、それを纏う今のあなた達なら分かってくれる?」
「何を――」
「意地の塊ってこと」
敵を蜂の巣にして、ディアナが告げた。
「というわけで、ここは絶対に死守よ! 伊達に殲滅機兵やってないのよねー!」
弾幕で舞い飛ぶ雪の中を木々や岩陰といった遮蔽物を利用して飛び回る。幸い、シモ・ヘイヘによる強烈な弾丸は飛んでこない。こちらの存在に気づいていないか、あるいは情報の共有がうまくいった成果か。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【水中適応】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV2が発生!
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎
寒冷適応、完全視界、効果活用
……似合わない軍服は滑稽でもあるが
包帯は顔を隠すだけなのか
哨戒の結果を通信で受けてから行動
狙撃支援阻止のため、シモ・ヘイヘの足止めと攪乱
味方と連携
雪中迷彩に身を包み光学迷彩、忍び足で移動
双眼鏡で赤い軍服の姿を補足、ライフルで遠距離狙撃
味方のトループスへの攻撃開始に合わせ先手を取る
周囲を偵察、観察しつつ行動
地形の起伏や物陰に潜み
吹雪に紛れ、雪原に伏せるなど臨機応変に隠密
敵の移動に合わせて位置を変え
反撃の角度からも位置を割り出し応戦、釘付けにする
緩急フェイントかけた銃撃で援護の隙を与えない
攻撃には魔力障壁を張り、盾を掲げ防御
止血し血痕から位置を悟らせない
括毘・漸
予想は的中しましたね。
トループスの援護に回られて集落に被害が出ても嫌なのでボクも狙撃手の足止めに徹しますかね。
トループス級の方へ向かわれる方々に合わせ、仕掛けるタイミングも合わせて攻撃をしましょうか。
狙撃手の居場所が分かればやることは一つです。
炙り出しです!
そこにいたら岩焼きからの蒸し焼きですよ!
【瀉血法・血尽火滅】を使用し、己の血から燃え上がる炎を以て隠れている岩陰ごと焼き尽くします。
派手な攻撃は居場所を知らせるようなものですが今はそれでいいです。
少しでも足止めして、あちらへの支援行動を止めさせます。
せっかくの白い服が赤い布で台無しですよ。
狙撃手が派手な格好してちゃ隠れにくいのでは?
「持つべきものは仲間だな」
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)は通信を切ってライフルを構える。攻撃開始は他戦場と同時、不意の狙撃を受けたシモ・ヘイヘは傷口を抑えて岩場に隠れた。
「甘いですよ!」
だが、括毘・漸(影歩む野良犬・g07394)の傷口から流れる血が炎と化して暴れ狂う。シモ・ヘイヘが身を隠していた岩場そのものが燃え上がったのだ。
「しまった――!」
「蒸し焼きになるのは嫌ですか? せっかくの白い服なのに、そんな格好してちゃ台無しですよ」
一面の雪原に炎渦巻かせてたたずむ漸と、赤い軍服を纏い立往生するシモ・ヘイヘ。
「似合いませんよ、特に狙撃手にはね」
「くッ……」
目論見通りに敵を隠れ家から炙り出した漸はにっこりと微笑んだ。とっさにシモ・ヘイヘは気配を断つ。だが、雪影に隠れるには不釣り合いな格好が足を引っ張った。
「エトヴァさん、そっちいきましたよ!」
双眼鏡越しにエトヴァは敵を捕捉、軍服の色から包帯まで完全にその姿が晒された。雪も寒さも今は気にならない。ただ、打ち鳴らすだけだ。
死角より狙いすました一撃を。
「どこだ?」
シモ・ヘイヘが呻いた。
「この私の目を誤魔化すか……!」
「雪中戦には自信があってな」
激しい撃ち合いを演じつつ、エトヴァは的確に敵の居場所を割り出して攻撃を加える。雪原に伏せ、銃口だけを覗かせた状態で引き金を引いた。
「あの包帯は顔を隠すだけなのか……」
あるいは、他に何か意味でもあるのか。
いずれにしても今回現れた革命軍は今までと異なる雰囲気を纏っていた。見えない場所で新しい事態が動き始めているのかもしれない。
「他の者は何をやっている
……!?」
シモ・ヘイヘは苦虫を噛み潰した。
前線をトループス級に任せ、後背より狙撃に徹するつもりがこのざまだ。漸の炎から逃れるには動き回る他なく、緩急をつけて追い込むエトヴァの弾丸は隙が見えない。配下の支援に回る余裕などシモ・ヘイヘには残されていなかった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【寒冷適応】がLV2になった!
【建造物分解】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV3になった!
天ヶ瀬・月兎
◇ユヴィと協戦
アドリブ&連携歓迎
トループスを急襲
【寒冷適応、光学迷彩、完全視界】継続使用、一気に距離を縮めて仕掛けます。
『オレは近接戦専門やてな!!
...この距離はオレの制空圏内や!!』
PD【合気-猫柳-】で、離れた位置から敵のオーラを掴み、投げ飛ばし、深い雪に逆さに叩き込み
仲間の攻撃を繋ぎやすいように足止めを行います。
心臓抉りの特性が、心臓と位置が明確なので、グラップルで捌きつつ、胸部を集中してオーラ操作で防御を固めます。
来る場所予想できるんやったら備えるだけやちゅうねん!!
ユヴィ・レリオ
…掃除の時間だ…
◆天ヶ瀬・月兎と協戦
基本攻撃は残像剣で、
【寒冷適応】【完全視界】を使用しつつ
【光学迷彩】【神速反応】で敵を吹雪の中目標をに攻撃をする
終了次第【パラドクス通信】で仲間に伝える
仲間の位置は常に把握見方の攻撃の邪魔に成らないよう注意
自分の怪我は一切厭わず積極的に行動
口調
武器を手にすると無機質な殺戮兵器
私、呼び捨て、言い捨て
感情欠落しているので感情抜きで状況を的確に見極をする
月兎をディフェンスする
他のディアボロスに迷惑をかける行為はしません
アドリブ、合わせ歓迎です。
集落を探す、という目的遂行のために動いていたトループス級を襲ったのはユヴィ・レリオ(幸せを探して・g09587)による神速の剣閃だった。
「……掃除の時間だ……」
ユヴィの青い瞳は吹雪を見透かし、確実に息の根を止めるべくナイフを振るう。急襲に対応できなかったトループス級が斃れ、戦端が開かれる。
「おっとぉ。物騒なもん振り回すやんか」
天ヶ瀬・月兎(鬼狩兎・g09722)の躍動感あふれる体が戦場を乱れ撃つ血鞭のただ中を駆け、瞬く間に相手の懐へと飛び込んだ。
「!?」
しまった、とトループス級が身構えても遅い。
「オレは近接戦専門やてな!! ……この距離はオレの制空圏内や!!」
刹那、発動する合気が敵のオーラを掴んで雪上に投げ飛ばす。あまりにも物理法則を無視した投げ技は相手に受け身を許さず、半ば雪に埋もれる深さにまで叩きつけたのだ。
「ユヴィ、今や!」
「……覚悟……」
突如、トループス級の頭上に影が落ちる。さっきまでユヴィが姿を消していたのは、月兎が思う存分力を奮えるようにするため。
「がッ――」
一直線に断ち切られたトループス級は断末魔を上げ、その場にくずおれた。
その刃は不可視。
ゆえに攻撃範囲を読ませることなく敵を斬り、虚実を交えた残像にてその目を惑わせる。
「おのれ!」
「怒りで我忘れてんのとちゃう?」
血鞭は果たして、月兎の心臓までは届かない。
ひとつにはユヴィがその身を挺して守ったため。万が一直撃しても胸部に集中させた“気”が致命傷を防いだろうし、なにより月兎のグラップルが冴え渡る。
「もろたわ!」
月兎は己の心臓めがけて迸る鞭を捌き、反撃の合気で勝負を決めにいった。あっさりと引っ繰り返されたトループス級の背中が雪原に跳ね、ついに動かない。
「制圧完了にゃ……!」
いつもの口調に戻ったユヴィがトループス級の討伐完了を皆に伝えた。
あとはシモ・ヘイヘを倒せば、北限の集落に迫る脅威は消え去る。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【建造物分解】がLV2になった!
【神速反応】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV4になった!
【命中アップ】がLV2になった!
フルルズン・イスルーン
うーん、狙撃兵という肩書が泣いておる。
なんでってそりゃ赤いからね、あれ。見られてないという油断が過ぎるのだ。
職務と得意分野が違うところに回される戦士は悲しいものだ。
ということで範囲化合だよー、フラックス・ゴーレムくん。
錬金術の第一、ニグレド。つまり凝ってこてに煮詰める。
これこそが魔女の大窯。錬金術炉(アタノール)であーる。
熱湯も火も使わない、ただ灼け付き化合されるという現象が発生するのだ。
電子レンジ? んーあー、まぁ、違うけど似たものということで。
ていうか狙撃の利点がおおむね消えてるならそりゃ当てやすいのだ。
何なら【完全視界】もあるわけで。
逃げられんぞー!
天ヶ瀬・月兎
◇ユヴィと協戦
ネメシスモードへ
アドリブ&連携歓迎
【寒冷適応、光学迷彩、完全視界】継続使用
追撃戦やな逃がすかい!!
【パラドクス通信】で敵の位置を確認
偏差射撃で追撃されるんやったら、はじめから射撃されても大丈夫なようにガチガチに固めたる!!
オーラ操作&忍耐力、PD【紅天遊戯】で、防御特化の重厚なオーラの鎧&盾を形成
【飛翔】で浮きながら突撃を仕掛け、捨て身の一撃で思いっきりシールドアタックをブチかまします。
オレはタンク型の囮や!!
ソレだけユヴィを射線から守れるからな、踏ん張りどころやろ!!やったるで!!
ユヴィ・レリオ
数打てば当たる…それは勘違い…
お前の姿は炙り出されてる…
狙撃なんてそもそも不確かなモノで満足できるな?
私から確実な死をやるよ
◆天ヶ瀬・月兎と協戦
基本攻撃はミラージュスラストで
【寒冷適応】【完全視界】を使用しつつ
【光学迷彩】【神速反応】で敵を吹雪の中目標を攻撃をする
大体の位置は【パラドクス通信】で確認
仲間の位置は常に把握見方の攻撃の邪魔に成らないよう注意
自分の怪我は一切厭わず積極的に行動
口調
武器を手にすると無機質な殺戮兵器
私、呼び捨て、言い捨て
感情欠落しているので感情抜きで状況を的確に見極をする
月兎をディフェンスする
他のディアボロスに迷惑をかける行為はしません
アドリブ、合わせ歓迎です。
旗楽・清政
狙撃手として史上最高の戦果を残し、「白い死神」と恐れられた狙撃手、
その名を持つクロノヴェーダが現れたと聞いて! これは、挑まずにはおれぬ。
既に手負いのようでござるが、元が元なれば油断せず対峙し、その首を取って勲と為すでござるよ。
狙撃を得手とする相手なれば、それがしも銃撃・砲撃で相手致そう。
もっとも、それがしの銃撃・砲撃は狙撃とは全く違った、
無数のビームガトリングやビームカノンで包囲しての一斉射撃でござるがな。
「この砲火の嵐から、逃げられはすまい!」
彼奴からの反撃に対しては、頭と心臓の二カ所だけは護り抜くことを意識しつつ、
ビームシールドを構えて防ぐでござる。
他は、多少傷を負おうが覚悟の上。
レイラ・イグラーナ
この状況で、部下がご無事とお思いですか?
残るは貴女のみです、お覚悟を。
ただ革命軍であることを示すだけの赤であるならば、これまでの集落でも着ていたことでしょう。
変わったのは果たして何か……いずれにせよ。
その企みごと撃ち砕きましょう。
他の復讐者とも連携し、シモ・ヘイヘが身を隠す余裕などないように攻めたてます。
嵐の雨の如く放たれる弾丸を最低限の動きで避けながら接近。【手製奉仕・縫】でその心臓に銀の針を突き立てます。
人民の命を踏みにじり、血を啜ってきた貴女にはお似合いの色ですね。
その衣装を最後に染めるのは、貴女の血です。
括毘・漸
さて、あちらも終わったようです。
ではでは、こちらも締めに入りましょうか。
そろそろ隠れんぼも終いにしましょうよ。
こそこそとやってるから余計に目立つんです。
腰に佩いたサーベルを引き抜き、柄を口で咥えて、両手を地面につき猟犬の如く四肢で雪原を駆ける。
敵の射線に入らないように一直線ではなく進路をジグザグにして、速度も緩急をつけ予測を外すように接近します。
間合いに入ったらすれ違いざまに咥えたサーベルを振り切ると………見せ掛けて左手で掴み直し、脱力した左手に瞬時に力を込めて銀の刃で【猟犬壱頭・冥界猛犬】を使用して、銀の一閃を首元目掛けて刻み込みます。
お前らが何を企もうが全部ぶっ潰してやりますよ。
向き不向きの問題、というのは本人が思う以上にどうしようもない影響力があるものだとフラックス・ゴーレムに後を任せながらフルルズン・イスルーン(ザ・ゴーレムクラフター・g00240)は思うのだった。
「狙撃兵という肩書が泣いとるよね、あれじゃ」
そして、魔女の大窯こと錬金術炉が御開帳。
――それは熱湯も火も使わない、純粋なる化合現象だ。
「しまった……!」
何の前触れもなく腐食し、焼け付く痛みにシモ・ヘイヘは舌打ちして地面を転がる。例えれば電子レンジが当たらずとも遠からず。原理を知らなければ、まるで自然発火のようにも見えたであろう。
「もらいましたぞ!」
刹那、中空を迸る鮮やかな翠緑が雪原に映えた。
シモ・ヘイヘは知るまい、実弾ではなく指向性と破壊力を兼ね備えた粒子の束。余すところなく降り注いだ砲火の嵐は旗楽・清政(知勇兼備の昼行灯・g08816)の構える砲口から襲いかかったのだ。
「いくら『白い死神』とて、この砲火の嵐から逃げられはすまい!」
「く――!」
これ以上ない敬意を最大限の攻撃へと変え、清政は流星雨の如く苛烈な弾幕を浴びせ続ける。
その首を取って勲と為すために、挑め。
全力で、激烈に。
シモ・ヘイヘは襲いかかる緑光に呻き、焼け爛れた腕を庇うように銃を持ち替えた。
「いかんな、これは」
歴戦の経験はシモ・ヘイヘに確かな敗北の予感をもたらした。もはや不利は覆るまい。その時、シモ・ヘイヘの動きが敵の殲滅から撤退の機会を窺うそれへ明らかに変わった。
引き際を探り始めたシモ・ヘイヘの、その退路を絶ったのが捨て身で突っ込む天ヶ瀬・月兎(鬼狩兎・g09722)の構えた盾。黒みがかった赤色の盾と鎧が弾丸を弾き返し、有無を言わせず距離を詰める。
偏差射撃によってあらかじめ予測した位置へ撃ち込む射線に自ら飛び込む命知らずな月兎の攻撃は、シモ・ヘイヘでさえも心胆寒からしめた。
「逃がすかい! 追撃戦の始まりや!!」
「こいつら、最強の狙撃手であるこの私が恐くないのか
……!?」
復讐者としての本質を露わした体当たりがシモ・ヘイヘを直撃する。月兎は歯を食いしばり、激突の衝撃を無言で耐えた。僅か一瞬の好機、 ユヴィ・レリオ(幸せを探して・g09587)の唇から無機質な言葉が漏れた。
「数打てば当たる……それは勘違い……」
パラドクス通信によって敵の居場所は分かっていたし、視界を遮るものも動きを制限する寒さもない。
倒すだけだ。
この――幻惑なる不可視の刃で。
月兎が我が身をもって攻撃を引き受け、作り出してくれた隙である。それを生かす道がユヴィには見えていた。
「確実な死をやるよ。狙撃なんて不確かなモノだと今際の際に思い知るがいい……」
目にも止まらぬ神速こそが、ユヴィの身の上。
「ッ――」
ざっくりと切り裂かれたシモ・ヘイヘの体が大きく傾いだ。
「くッ! 呪われろ!」
有象無象の垣根なく死へ誘う魔弾を受け入れる気など清政にあるはずもなく。
「なんのこれしき!」
ビームシールドで上半身を守り、揺らがぬ姿勢で耐え凌ぐ。
「そろそろ観念したらどうだい?」
フルルズンが言った。
「職務と得意分野が違うところに回されても実力は発揮できなかろうて。よりによって赤はないよね、赤は」
「ちッ」
フラックス・ゴーレムによる錬金術の第一、ニグレドがシモ・ヘイヘを灼いて撤退を阻む。
「さあ、勝負をつけるでござるよ!」
清政はさらに激しく砲火を繰り出した。シモ・ヘイヘの腐食した全身が爆ぜるように射抜かれ、赤い軍服をなお染め上げた。彼女自身の血で色を深めるその胴体めがけ、レイラ・イグラーナ(メイドの針仕事・g07156)が問答無用の一撃を叩き込む。
「いつの間に? まさか、トループス級は全てやられたとでもいうのか!?」
「……この状況で、それ以外の可能性があるとお思いですか?」
抜き払った針の血を払い、レイラは再び迫った。
「お覚悟を」
シモ・ヘイヘは悪足掻いた。身を隠す場所を求めて戦場を駆け回るが、銀針を手に攻め立てるレイラがぴったりと張り付いてプレッシャーを与え続けた。
「そろそろ幕引きの時間といきましょうか」
さく、と雪を踏み締めながら括毘・漸(影歩む野良犬・g07394)は腰に佩いたサーベルに手を伸ばす。
「!!」
シモ・ヘイヘは包帯の隙間から見た。
サーベルを咥えた漸が獣のように雪原を駆け、無防備な首元を狙って刃を閃かせるのを。
「そろそろかくれんぼも終いにしましょうよ。こそこそしてるのが裏目に出てるって、いい加減わかりませんかね?」
「おのれ!」
乱れ飛ぶ弾丸の中を、レイラと漸が征く。やがて得物の間合いにシモ・ヘイヘを捉えた。
左右に細かく跳び、標準を惑わせながら跳躍した漸は左手でサーベルを握り直す。脱力の後、発動する神速の一閃がシモ・ヘイヘの首筋を一瞬にして切り裂いた。
「赤……まるで血のような。なんてお似合いの色でしょうか」
ふわりと、レイラの纏う衣服の裾だけが微かに揺れる。どこまでも慎ましやかな所作で攻撃を凌いだレイラの針が心臓を貫いてその身を雪の上へと突き倒した。
「はい、終わりです」
サーベルを鞘に戻し、漸は肩越しに振り返る。
乾いた笑い声が死にゆくシモ・ヘイヘの唇から途切れ途切れに零れ落ちた。
「ふ、ふふ……、私を斃しても、次の手の者が……きっと……」
「お前らが何を企もうがぶっ潰してやりますよ、片っ端からね」
ゆっくりと輪郭が崩れ、雪を穢しながら消えてゆく。
それにしても、なぜ赤い軍服なのだろうか。ただ革命軍であることを知らしめるためならば、これまでの集落でも着ていたはず。
「ここに来て、装いが変わる理由……果たしてそれはいったい……?」
レイラは微かな息をつき、得物を仕舞った。
「シモ・ヘイヘ討ち取ったり!」
高らかに清政が声を張り上げ、周囲に凛とこだまが反響する。
いずれにせよ、ひとまずの脅威は去ったのだ。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【腐食】LV1が発生!
【水面走行】LV1が発生!
【光学迷彩】がLV2になった!
【アイテムポケット】LV1が発生!
【託されし願い】LV1が発生!
【無鍵空間】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV3になった!
【ダメージアップ】がLV7になった!
【アクティベイト】LV1が発生!
【ラストリベンジ】LV1が発生!