リプレイ
クリスティーナ・アストロイア
「…あの時、出来なかったことをやり直す為…失ったモノを取り戻す為に…」
当時着ていたものと同じ軽鎧を纏い、十字槍兼魔法杖の「星槍」を携えて参戦
過去の自分と入れ替わる
「…クラウディア。大丈夫、貴方を護るわ。その為に私はいるのだから」
背中に庇っている妹へ声をかける
因縁のドラゴンを前にあまり多くは会話出来ないが…失ったはずの妹の存在を感じ、思わず笑みがこぼれる
色々募る思いはあるが、それは胸の内にしまっておく
己の武器を確りと握って、目の前に立ち塞がる星煌めく竜…煌星竜ドラコニスへと視線を向ける
「…ドラコニス。私にとって始まりの星。そして星視の魔女を探す竜。貴方を倒す為に、戻ってきました」
アドリブ等歓迎
――“あの時”、出来なかったことをやり直すために。
――失ったモノを、取り戻すために。
手にした十字の星槍と身に纏う軽鎧は、“あの時”と同じもの。
導かれるままに時を経て、手繰り寄せた縁を辿り、時を超えて。
クリスティーナ・アストロイア(星視の魔女・g03092)は、今再びその瞬間へと至る。
パラドクストレインが到着したその時、クリスティーナは事前に言われていた通り、瞬く間に自身を取り巻く光景が入れ替わるのを感じていた。
見慣れた車内ではなく、鮮やかな炎に包まれた世界。
逃げ惑う人々の悲鳴が、あちらこちらから聞こえてくる。
そして、目の前には――新宿島に流れ着いたあの日から追い求めて止まなかった、星を宿す一体の竜がいた。
――そこは、クリスティーナにとっての全ての終わりであり、始まりの世界。
「……ほう?」
煌星竜ドラコニスは、瞬時にして目の前で起きた“変化”に、どうやらすぐに気がついたようだった。
「この私の世界に侵入してくる者がいるとは……否、“お前”が、そうなのか?」
輝ける絶望の星を抱く竜を前に、あの時感じた恐怖も、絶望も、今はない。
クリスティーナは、思わず笑みを零していた。
それは眼前の竜に対してではなく、背中越しに感じる気配にだ。
「……クラウディア」
確かめるように、名を紡ぐ。
「っ、姉様――」
返る声。伝うぬくもり。
振り向けば、あの日共に失われたはずのかけがえのない存在が、確かにそこに在った。
「大丈夫、あなたを護るわ。そのために、私は此処にいるのだから」
クリスティーナは、安心させるようにクラウディアへ微笑みかける。
色々と募る想いが込み上げてくる。竜の前でさえなければ、大丈夫だと抱き締めてあげたいとも。
だが、今はこうして再び生きて出逢うことが出来ただけでも十分だった。
あとは、この先に待つ、かつて定められた終焉を閉ざす扉を穿つのみだ。
携えた己の武器――十字の槍にして魔法杖たる星槍を確りと握り締めて。
クリスティーナは目の前に居る星煌めく竜――煌星竜ドラコニスへと向き直り、静かに告げる。
「……ドラコニス。私にとっての始まりの星、そして星視の魔女を追い求める竜よ」
死の歴史を覆し、先へ――未来へと進むために。
かつて超えられなかった結末の先へ、至るために。
「私は――貴方を倒すために、戻ってきました」
大成功🔵🔵🔵
効果1【浮遊】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
桜・姫恋
連携・アドリブ歓迎
クリスティーナの為にもお手伝いするわ!
避難誘導ね。【友達催眠】を使って親しい友達として避難を声かけていきましょうか。全く知らない人よりは効果あると思うのよね
少人数ずつ確実に避難させていくわ。
後のことは私達が請け負うから今はただみんな逃げることに集中するよう声かけながら避難誘導を仲間たちと協力して行っていく。
さぁ、みんなどんどんと安全な場所に避難するのよ!
心配なことも多いだろうけど今はただ生き延びることを考えて!避難して!
橘樹・六華
クリスティーナさんにはいつもお世話にトレインに乗るのほんっとーにひさしぶりだから足引っ張んないようにしなきゃ。
私が出来る事はすくないけどそれでも届く手があるなら精一杯伸ばすよ。
とにかくお庭から逃げてもらう事が優先だよね。
状況とか様子を観察して崩れそうな場所、火がまわりそうな場所を避けるように誘導するよ。
動ける人がいるなら慌てて転ばないように声かけて、怪力無双で瓦礫どかしたり動けない人には手を貸すよ。
パニックおこしてる人には手を握って落ち着いた声音で話しかけるよ。あったかい人の体温を感じると落ち着けるもんね。
大丈夫だって笑いかけたらもっといいのかな?
ファギー・ルヴァン
※連携、アドリブ歓迎
クリスさんも、同じように悲しいことを背負っていたんですね。
…過ぎた過去は変えられないけれど、せめて…お手伝いだけでも…
コロロも、頑張ってくれる?
まずは、逃げ遅れた住民のみなさんの避難誘導をしないと…
みなさん、ご無事ですか?安全な場所まで案内しますのでついてきてください…
できるだけ優しい声で語り、必要ならランタンに火を灯してあたりを照らします
みなさんの信頼をいただき誘導ができるようになったら、コロロから先に行って貰い、行先に危険がないか確認してもらいましょう
なにかあれば、魔法で対処
…大丈夫、みなさんのことは、絶対に守ります。守って、みせますから。
リーザ・シェナンドア
想像していた以上の修羅場ですね。
もちろんクリスさんたちのことは気になりますが、
いまはやるべきことに集中です。
声かけは皆さんが既にしているようですし、
私は怪我人対策に回りましょう。
まずは忍者の本領【偵察】から。
怪我をしたり動けない人を片っ端から
ピックアップして味方に連絡。
全体を把握すれば救助もより効率良く行えるものです。
一帯を一通り確認したら、
怪我人を安全圏まで運ぶのを手伝います。
「ご安心を。すぐにここから離れましょう」
もちろん一般人の方々は恐慌状態でしょうから、
美貌を活かしたスマイル&励ましも忘れずに。
シル・ウィンディア
クリスおねーちゃんの死の宿命…。
そして、妹さんかぁ。
全員、しっかり助けて見せるよっ!
まずは避難誘導からだね。
全体に声をかけるとしてもこの状態だとパニックしてそうだし…
一人一人、確実に行くかな。
接触できるならクラウディアさんがいいかな?
…落ち着いて。
みんなに落ち着いて避難してもらうために
わたし達に力を貸してほしいの。
わたし達も声を掛けさせてもらうけどあなたの力も必要だから。
そういって声をかけてから、一般の人達に声をかけていくよ。
大丈夫、安心してね。
あのドラゴンは、クリスおねーちゃんとわたし達でやっつけるから。
だから、ここは任せてね。
小さいけどこういうことは得意だからっ!
微笑んで安心してもらうね
一ノ瀬・綾音
クリスさんは大事な友達で団員だ。
綾音ちゃんが行かないで誰が行く……!
とはいえ肝心要のクラウディアさんはクリスさんに任せた方がいいでしょ。
綾音ちゃんがすべきは『それ以外』……!
避難誘導に加わって一般人たちを庭園から逃がしていくよ。
パニックになっているだろうから友達催眠と友達話術を使って綾音ちゃんが信頼できる友達であるようにふるまい、そのうえで一緒に避難しようと誘導することで一般人避難を試みるよ。
行き先はドラコニスの攻撃や視線が届かなさそうな物陰へなるべく早く隠れられるようにしつつ、最終的には安全な場所へ。
終わったらまだ残ってる方がいるかもという言い訳で離脱しよう。
……クリスさん、今行くよ。
無堂・理央
クリスティーナさんが経験した過去の悲劇、変えちゃおう!
まずは避難誘導、逃げ惑う人達がボク達の指示を聞いて貰いやすい状況を作った方が良いね。
無双馬『クロフサ』に騎乗して、目立つ形で庭園に乗り込んだら注目を集める意味でも大声で一般人に声かけていこう。
皆さん!ボク達は皆さんを助けに来た者達です!
慌てず!ボク達の指示に従って避難してください!
パニックを起こしてる集団相手なら細かい説得よりも大雑把でも明確な指示の方が反射的に従ってくれやすいからね。
細かい対応は他の人がやってくれるし、ボクはクロフサに乗って移動しながら一般人に大まかな避難指示を出してって、動けない人は【フライトドローン】に乗せて行くよ。
ネリリ・ラヴラン
クリスさん達が辿るはずだった運命がここにあるんだね
でも、わたし達には変える力があるって信じているよ
まずはその為の最初の一歩ね
クリスさんや妹さんも心配だけれど
二人だけが助かって良かった、なんて幸せな結末には程遠いもの
皆、欠けることなく救い出すよ
既に火の手があがっている状況だと
恐怖でまともな思考ができない人も多そうだから
【士気高揚】を使って動揺を抑えられるようにしたいわ
その上で被害がまだ回っていない方角をお伝えして避難をして貰うよ
わたし自身は怪我人や小さな子供等、自力での避難が難しい人に手を貸してあげたいわ
アドリブや連携は歓迎だよ
メルキディア・セデクリエル
アドリブ・連携大歓迎
クリスティーナさん…シルさんの慕う方の宿縁、その手伝いに参戦するわ
まずは周辺の住民の避難……ならば私は脇役のゴリ押し担当として、消火活動で避難経路の確保等を試みる
十二星座――水瓶座と魚座の天使の術式コードを使ったパラドクス"カタラクト・ストリーム"による水で炎を消し、その激流で物理的に避難経路をこじ開けたりする
安心して。道は私が作っていくわ
経路を確保出来たら仲間と一緒に避難誘導を手伝っていく
「クリスさんたちが辿るはずだった運命が……ここにあるんだね」
かつてこの地でかの竜――煌星竜ドラコニスに敗れ、新宿島へと流れ着いたクリスティーナ。
――彼女がそうして時を超えてきたからこそ、自分たちは出逢うことが出来たといえば、そうなのだけれど。
この場所でクリスティーナが迎えた最期を思えば、ネリリ・ラヴラン(★クソザコちゃーむ★・g04086)は胸が締め付けられるようだった。
「でも、わたしたちには……変える力があるって、信じているよ」
クリスティーナはそのために、かの竜との縁を自らの手で手繰り寄せた。
ならば、自分たちは彼女の想いに答えるだけ。
そして、まずはそのための最初の一歩を。
クリスティーナと、彼女の妹――クラウディア。
二人のことも勿論心配ではあるけれど、二人だけが助かって良かったとは、言えやしないだろう。
それは、幸せな結末には程遠いとネリリは思う。
だからこそ――。
「……皆、欠けることなく救い出すよ」
クリスティーナが、最期を迎えた場所。
シル・ウィンディア(虹霓の砂時計を携えし精霊術師・g01415)は静かに、想いを巡らせていた。
「クリスおねーちゃんの死の宿命……そして、妹さんかぁ」
煌星竜ドラコニス――クリスティーナに死を齎した存在。
クリスティーナにとって“その瞬間”は、想像を絶するものだったことだろう。
絶望の先の、終焉。
けれど――自分たちはこれまでに何度だって乗り越えてきたし、シル自身もまた、かつて仲間たちと共に己の宿縁と決着をつけた経験がある。
そう、クリスティーナはひとりではない。
だから今回だってきっと、大丈夫だ。
「クリスティーナさん……シルさんの慕う方の宿縁ならば、私も全力で手伝うわ!」
「ふふ、ありがとう、メルキディアさんっ!」
何とも勇ましいメルキディア・セデクリエル(閃機術士のエンジェリアン・g03132)の姿に、シルは思わず笑みを零して。
そうして、想いを新たに、目の前の光景へと向き直る。
「――全部、全員、しっかり助けてみせるよっ!」
他の誰でもない、大切な――本当の姉のようなひと。
彼女のことも、彼女の大切なひとのことも、そして、この世界そのものも。
「クリスティーナさんが経験した過去の悲劇、皆で変えちゃおう!」
意気込みは十分。無双馬のクロフサに颯爽と騎乗し、無堂・理央(現代の騎兵?娘・g00846)は早速駆け出していく。
「ええ、クリスティーナのためにもね」
そう答えながら理央とクロフサを見送った桜・姫恋(苺姫・g03043)にとっても、クリスティーナは大切な、かけがえのない友だ。
ちらりと見やれば、煌星竜ドラコニスと相対するクリスティーナの姿が見える。
彼女にとってのすべての始まりであり、終わりの星。
姫恋もまた、その因縁の結末に寄り添い、見届けるためにパラドクストレインに乗り込んだ一人。
「待っててね、クリスティーナ。――すぐに行くわ」
――絶望の赤で塗り潰されようとしている庭園。
逃げ惑う人々の、恐怖と絶望に満ちた声。
(「クリスさんは大事な友達で団員だ。綾音ちゃんが行かないで誰が行く……!」)
揺るがぬ決意を空色の双眸に湛え、一ノ瀬・綾音(星影の描き手・g00868)は駆けつけた仲間たちと共にすぐさま逃げ惑う人々の元へ向かった。
(「トレインに乗るのほんっとーにひさしぶりだから、足引っ張んないようにしなきゃ……!」)
橘樹・六華(常葉雪片・g03430)も、クリスティーナの住まう天体観測所に集う一人だ。
クリスティーナのためにと、居ても立ってもいられず駆けつけた六華だけれど、いざ過去の戦場に降り立った途端に、不安が波のように押し寄せてくるのを感じていた。
けれど、今は――その不安ごと、押し込めるように。
見下ろした手のひらを、六華はぎゅっと握り締める。
(「私が出来ることはきっと、少ないけど……」)
――それでも、手を伸ばすことは出来る。想いを、力を、届かせることは出来る。
だから、六華は精一杯伸ばすだけ。
「想像していた以上の修羅場ですね……」
事前に聞いた予知の光景を目の当たりにしたリーザ・シェナンドア(アイゼンヴァルト・g08729)は、むむ、と小さく唸りつつも、やるべきことに集中と意識を切り替える。
そう遠くない場所で宿縁の竜と一人で対峙するクリスティーナの身を案じないわけではない。
だが、今は先に――やるべきことがあるから。
「……クリスさんも、同じように悲しいことを背負っていたんですね」
かつての彼女が最期を迎えたその場所に立ち、ファギー・ルヴァン(明けぬ夜森の魔法つかい・g00880)は悲しげに眉を下げる。
抗うことの出来ぬ災禍に呑まれ、家族と故郷を失った己と重なるようで――より一層、胸が痛むようだった。
けれど、彼女は抗うために手を伸ばし、そしてこの世界に再び辿り着いた。
過去は変えられない。
失われてしまったいのちは、戻らない。
だが、――まだ、失われていないのならば。
これは、覆せぬはずの死の運命を覆し、変えられぬはずの過去を変えるための戦いだ。
そのために縁を手繰り、時を超えて今一度この瞬間へと舞い戻ったクリスティーナの力になりたいと思うのは、ファギーも同じ。
「コロロも、頑張ってくれる?」
傍らに寄り添うモーラット・コミュのコロロにそっと呼びかければ――。
「――もきゅ!」
何とも頼もしい返事に、ファギーは大丈夫だと、そう強く思えた。
自分たちのやるべきことは、ただひとつ。
クリスティーナが全力を賭して戦うことが出来るよう、宿縁たる竜と決着をつけられるよう、力を尽くすのみ。
そのためにも、今まさに絶望の業火に呑まれようとしている人々を、一人でも多く助けることが先決だ。
「皆さん! ボクたちは皆さんを助けに来た者たちです!」
避難をさせるにも、まず、逃げ惑う人々が、こちらの指示を聞いて貰いやすい状況を作った方が良いだろう。
そう考えた理央はクロフサと共に駆け回って注目を集めながら、大声で自分たちの目的を伝えていく。
勇ましく駆けるその姿に、人々は瞬く間に引き付けられたよう。
「慌てず! ボクたちの指示に従って避難してください!」
そして、伝える言葉はごくシンプルなもの。
細かい説得よりも、大雑把でも明確な指示の方が届きやすいだろうと見越してのことだ。
「うう……」
聞こえた声に、理央は即座にクロフサを走らせる。
そこには、怪我を負ってしまったらしく、動けずにいる人の姿があった。
「動けないなら運んであげるよ。待ってて!」
理央はてきぱきとフライトドローンに指示を出し、怪我を負った人を乗せて安全な場所へと運ばせる。
庭園内は既に火の手が上がっている状況だ。
ならば、逃げなければということは理解しても、恐怖のあまりその場から動けずにいる人々も少なくはないはず。
そう考えたネリリは士気高揚を織り交ぜて、恐れることはないと、人々の胸に勇気を灯していく。
「みんな、まずは落ち着いて、ここから離れることだけを考えてね。そうすれば、大丈夫だから――」
ネリリだけでなく、皆が呼びかける声が、人々を奮い立たせ――生きるための力を湧き起こす。
それぞれに動き出す仲間たち。
シルはまず、彼女の妹であるクラウディアの元に向かっていた。
「クラウディアさん、だよね? クリスおねーちゃんの、妹さん……」
「っ、はい……!」
よく見ると、確かに姉妹なのだとわかる面影があることに、シルはどこかほっとする。
「……大変なことになってるけど、落ち着いてね。みんなに落ち着いて避難してもらうためにも、クラウディアさん、わたしたちに力を貸してほしいの。わたしたちも声を掛けさせてもらうけど、あなたの力も必要だから」
シルの真っ直ぐな言葉に、クラウディアははい、ともう一度、今度は大きく頷いた。
そして、クラウディアと共に、シルは逃げ遅れた人々に声をかけていく。
(「……クラウディアさんは、大丈夫そうだね」)
シルと無事に合流を果たしたクラウディアを見やり、綾音は改めて人々へ向き直った。
「大丈夫だよ、綾音ちゃんがついてるから、安全な場所へ一緒に行こう!」
友達催眠を交えた綾音流の友達話術を用いて、綾音は信頼の置ける旧くからの友人であるように振る舞いながら、その上で一緒に避難を呼びかけていく。
「後のことは私たちが請け負うから、今はただみんな逃げることに集中して」
同様に、姫恋も友達催眠を使い、避難を呼びかけていた。
このような状況だからこそ、赤の他人よりは親しい友として接するほうが、少なからず効果があるだろう。
友達催眠を重ね、士気高揚もある。
何より、皆の真剣な呼びかけそのものが、絶望に囚われていた人々の心を動かした。
人々は呼びかける声に答えるように、時に手を取り合いながら、この場から逃れていく。
「さぁ、みんなどんどんと安全な場所に避難するのよ!」
姫恋は懸命に、一人でも多くの人々に届くように願いながら、声を張り上げる。
「心配なことも多いだろうけど、今はただ生き延びることを考えて! ここから避難して!」
順調に人々の避難が進む中、メルキディアは臆することなく、広がる炎と真っ向から向き合っていた。
「――私は脇役のゴリ押し担当。全力を尽くすのみよ!」
メルキディアは十二星座――水瓶座と魚座の天使の術式コードを使ったパラドクス、カタラクト・ストリームを発動させる。
「アイオンコード:バキエル・ガムビエル、コンバイン! 来たれ、激流の嵐ッ!」
勇ましく響き渡る声に、パラドクスの力が合わさって――。
実体を伴って現れた双魚の幻影が渦を巻いて華麗に宙を泳ぎ、聖なる激流となって瞬く間に炎を掻き消して――物理的に道を抉じ開ける。
「安心して。道は私が作っていくわ!」
すべてを焼き尽くさんと燃え上がる絶望の炎が、メルキディアの齎した聖なる激流に飲み込まれ、消えていく。
きっと、こんなことになっていなければ、とても綺麗な光景が楽しめたのだろう。
燃え落ちた花々の跡に僅かに眉を寄せながらも、六華はメルキディアが作り出した道へ人々を誘導する。
「慌てないで大丈夫だからね」
急いで逃げようとする人々に慌てて転んでしまわないようにと声をかけつつ、怪力無双を駆使して瓦礫をどかし、更に退路を確保していく六華。
人のぬくもりを感じれば、落ち着けるものだと知っているから。
「大丈夫、怖くないよ。私たちがついてるからね」
時にパニックに陥っている人の手を握り、大丈夫と笑いかけながら、落ち着いた声音で語りかけもしていた。
偵察は忍者の本領とリーザは目を凝らし、怪我を負うなどして動けずにいる人を洗い出す。
理央が用意してくれたフライトドローンのひとつに飛び乗れば、上空からより広範囲を見渡すことが出来た。
全体を把握すればこそ、救助もより効率よく行えるもの。
「六華さん! そちらの瓦礫の影に小さなお子さんが!」
「はーい、任せて!」
そんな風に声を張り上げて仲間たちに伝えながら、リーザ自身もまた見つけた怪我人の救助に向かう。
「ご安心を。すぐにここから離れましょう。大丈夫です、あの竜は我々が何とかしますよ」
リーザはそう告げながら、自らの美貌を活かしたスマイルを向けるのだった。
「みなさん、ご無事ですか? 安全な場所まで案内しますので、ついてきてください……」
穏やかな声で語りかけながら、ファギーはランタンに火を灯す。
――明けない闇を照らすように。
ランタンの小さな火は、辺りを焼く絶望のそれとは違う優しき導となって、人々の行く先を照らし出す。
「ありがとう、助かったよ……」
ファギーの声に、道を照らす灯に、人々は安心したようだった。
そのことにファギーもほっと安堵の息をつき、コロロに呼びかける。
「コロロ、お願いね」
「きゅっ!」
コロロが先導する形で、ファギーは人々を伴い、その場から離れていく。
「……大丈夫、みなさんのことは、絶対に守ります。――守って、みせますから」
守ることの出来る、救うことの出来る命が、目の前にあるのだ。
手を伸ばさぬ理由など、なかった。
「あの子たちについていけば、大丈夫だからね」
避難すべき方向、そこに向かうファギーとコロロを示し、ネリリは告げる。
ふと、服の裾を掴まれるような感覚に振り向けば、震える幼い子どもがそこにいた。
「大丈夫、もう怖くないよ」
親とはぐれてしまったのだろうか。ネリリはそっと幼子を抱き上げ、あやすように揺らしながら優しく語りかける。
時にドラコニスたちクロノヴェーダの視線の及ばぬ物陰へ隠れながら、人々を安全な場所まで送り届けた後――。
「まだ残ってる人がいるかもしれないから、綾音ちゃんたちは行くね!」
友と思われているのなら、残していくのは不安がらせてしまうだろうか。
それでも、今は――成し遂げなければならない、大切なことがあるから。
「……クリスさん、今行くよ」
宿縁たる竜と向き合う、彼女の元へ。
綾音は、全速力で駆け出した。
――駆けつけた皆の力で人々の救出は終わり、クリスティーナが決着をつけるための舞台は整った。
「大丈夫、安心してね。あのドラゴンは、クリスおねーちゃんとわたしたちでやっつけるから」
シルは改めてクラウディアへ向き直り、そう、笑顔で告げる。
「小さいけど、こういうことは得意だからっ! ――だから、ここは任せてね」
シルの言葉に、クラウディアはどこか、安心したように頷いた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【友達催眠】LV2が発生!
【怪力無双】LV1が発生!
【植物活性】LV1が発生!
【防衛ライン】LV1が発生!
【口福の伝道者】LV1が発生!
【フライトドローン】LV1が発生!
【士気高揚】LV1が発生!
【水中適応】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
【能力値アップ】がLV2になった!
【ガードアップ】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
【凌駕率アップ】LV1が発生!
【アクティベイト】LV1が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!
【グロリアス】LV1が発生!
【ダブル】LV1が発生!
「ふむ……」
煌星竜ドラコニスは小さく息をつき、己の世界に介入してきた者たちを見やる。
彼女らは、確かに眼前の女――クリスティーナを見つけた時には、この世界に存在していなかったはずだ。
「まあ、いい。どのみちディアボロスであるならば、殺すことに変わりはない。――お前たち」
ドラコニスの呼ぶ声に、どこからともなく現れた炎砕竜フロウたちが、歌うような鳴き声で応える。
この炎砕竜たちが、辺り一帯に火を放ったのだろう。
煌星竜ドラコニスはクリスティーナを見つめながら、微かに、笑ったようだった。
「……この程度でやられてくれるなよ。お前は、私がこの手で殺すのだから」
クリスティーナ・アストロイア
「…皆さま、ありがとうございます。これで心置きなく…戦えます」
人々の避難を視て、小さくお礼を呟く
配下の竜に囲まれるも、己の視線はドラコニスから外さない
星槍を地に立て、ひと呼吸入れて言葉を発する
「あの時は勇気が無かった。力が無かった。だけど、今一度貴方と対峙する奇跡を得た」
「今こそ、答えましょう。『星視の魔女』…貴方という星を視て、墜とす為の二つ名…その名の持ち主を」
普段は出さない声量で、確りと宣言する
「私こそが貴方の探す『星視の魔女』! 煌星竜ドラコニス…『我ら』が宿敵! 今こそ…その煌めく星を地に墜とす時!」
「倒されるのは貴方です! いざ覚悟!」
星槍を構え、戦闘の火ぶたを切って落とす
「……皆様、ありがとうございます。これで心置きなく……戦えます」
妹と、そして人々の避難が無事に済んだことに、クリスティーナ・アストロイア(星視の魔女・g03092)は小さく礼の言葉を呟いた。
「私を倒すために、か。面白いことを言う」
くつりと、煌星竜ドラコニスが喉を鳴らす。
配下の炎砕竜フロウたちに囲まれながらも、クリスティーナは星空映す青き双眸を煌星竜ドラコニスへから外さぬまま、星槍を地に突き立てた。
「貴方は――“星視の魔女”を探しているのでしたね」
ひとつ、呼吸を入れて。
クリスティーナは静かに、確かめるように紡ぐ。
「……知っているのか?」
――“星視の魔女”。
その言葉に、ドラコニスは確かに反応する。
そう、あの時。
ドラコニスは己にとっての脅威となる星視の魔女を葬るために、この地を焼き払ったのだ。
けれど、ドラコニスには星視の魔女が“誰”であるかを、知る術はなかった。
だが、それはドラコニスにとって、然したる問題ではなかった。
――誰であるかわからないのであれば、全て消してしまえば同じこと。
そうして生み出された惨劇によって喪われた数多の命を思えば、クリスティーナは裡に更なる怒りが灯るのを自覚せずにはいられなかった。
「……あの時は勇気がなかった。力がなかった。だけど、今一度――こうして貴方と対峙する奇跡を得た」
そう、“あの時”は、何も出来なかった。
苦しみながら力尽きていった人々を前に何も出来ず、大切な妹さえも守ることが出来なかった。
だが、今は――あの時とは違う。
「今こそ、答えましょう。“星視の魔女”……貴方という星を視て、墜とすための二つ名……その名の、持ち主を」
この瞬間を、クリスティーナはどれほど待ち侘びていただろう。
全てを奪われ、時を越えて。
ひとりの復讐者として新宿島に流れ着いたあの時から、クリスティーナは一瞬たりとも忘れたことなどなかった。
――そして。
クリスティーナは凛と、常の彼女からは考えられないような大きな声で告げる。
「私にとっての全ての始まりであり、終わりの煌めく星よ。――私こそが復讐者にして、貴方の探す“星視の魔女”に他ならない!」
「……成る程、そうだったのか」
ドラコニスの眼差しが、僅か一瞬、歓びの彩を湛えた――ように見えた。
追い求めて止まなかった存在が、目の前にいる。
ドラコニスにとっては、願ってもない瞬間であったことだろう。
だが、それはクリスティーナにとっても同じ。
この因縁に決着をつけ、正しき歴史を取り戻すために。
「煌星竜ドラコニス、“我ら”が宿敵よ! 今こそ――その煌めく星を地に墜とす時!」
星々の耀き抱く青き星槍を構え、クリスティーナは戦いの始まりを、その火蓋を切って落とす。
「倒されるのは貴方です! いざ、――覚悟!」
成功🔵🔵🔴
効果1【アイテムポケット】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】がLV2になった!
シル・ウィンディア
助けるって、守るって言ったから。
だから、絶対に負けられないよねっ!
さぁ、乗り越えたければ、わたし達をどうにかしてからにするんだねっ!
簡単に乗り越えられるとは思わないでねっ!!
左手に創世の光剣をもって敵へ接近するよ。
敵の近接範囲内に入る直線に、サイドステップで簡単な撹乱を行うね。
サイドステップ中に高速詠唱を行い、着地と同時に敵へ突進し、六芒星精霊収束斬を発動。
初めてだけど使いこなして見せるよ、この魔法っ!!
攻撃後は一撃離脱で敵の射程外へ移動をするよ。
防衛ラインは、一般の方が逃げた方向へ抜けないようにラインを展開するよ。
WIZでディフェンス可能な味方がいれば積極的に庇いに入るよ
一ノ瀬・綾音
お待たせだよクリスさん、みんなの避難は大体終わった!
さて……ドラゴン共に運命を叩きつけてあげようか!
大群を相手に挑発するようにクリスさんの傍に出つつ、ヘイトがクリスさんや他の仲間に向いているうちに物陰に移動して【綺羅星の星光】を発動。
これ使うと綾音ちゃん動きが鈍くなるからね……集中しないとだし。
でもその分威力は絶大だ、そう――例えるなら。ドラゴンである君たちに、法王の逆位置のカード……打つ手なしを意味するかのようなそのカードが示されたような?
反撃の破片ごと飲み込んでどんどん相手を消していっちゃおう!
邪魔な奴は潰してクリスさんが決戦に挑めるように……ね!
桜・姫恋
連携・アドリブ歓迎
WIZでディフェンスできる人がいたらWIZでディフェンスへ。
避難はある程度終わったわ!
ここからはバッドエンドをハッピーエンドに変えていく時間でしょ?
【防衛ライン】を借りて避難した皆を守るように出現させて守りつつ【未来予測】で少し敵の攻撃を読んで未然に防げるようにしていく
【全力魔法】でこの悲劇を繰り返させないための怒りを魔力の波に変換させたものを放っていく
これ以上私たちの仲間とその仲間の大切な人たちを傷つけさせはしないわ!!!
クリスティーナたちの未来は私達の手で救ってみせるわ!!!
「お待たせだよクリスさん、みんなの避難は大体終わった!」
同じ戦場に立つクリスティーナにそう呼びかけてから、一ノ瀬・綾音(星影の描き手・g00868)は改めて炎砕竜フロウの群れへと向き直る。
「さて……ドラゴン共に運命を叩きつけてあげようか!」
「ここからは、バッドエンドをハッピーエンドに変えていく時間でしょ?」
綾音の言葉に頷きながら、桜・姫恋(苺姫・g03043)はハッピーエンドのその瞬間を確信したような、自信に満ちた笑みを浮かべる。
「さぁ、ここを乗り越えたければ、わたしたちをどうにかしてからにするんだねっ!」
その意識をさらに引き付けるように、シル・ウィンディア(虹霓の砂時計を携えし精霊術師・g01415)は高らかに告げながら、人々が逃れた場所と戦場を隔てるように防衛ラインを引いた。
「この先へは誰も行かせないよ。簡単に乗り越えられるとは思わないでねっ!!」
それは、たった一本の線なれど――決して敵を通さないという、皆の確かな想いの力だ。
「これ以上、私たちの仲間とその仲間の大切な人たちを傷つけさせはしないわ!!」
姫恋は炎と共に踊る炎砕竜たちの動きを僅かながら先読みしつつ、かつてクリスティーナを襲ったこの悲劇を繰り返させないための尽きぬ怒りを増幅させ、裡に眠る魔力と織り交ぜながら全力で解き放った。
「――さあ、この怒りを受けてみなさい!!!」
何よりも、友を想う力があればこそ。
姫恋が放った怒りと魔力の波は反撃の一瞬すら与えぬ勢いで、炎砕竜たちを纏めて吹き飛ばす。
姫恋の一撃に、周囲にいた炎砕竜たちの眼差しが向けられる。
左手に創世の光剣を持ち、姫恋に続いて駆け出したシルは、敵陣へ接近しながら撹乱を狙った軽やかなサイドステップを刻んでいく。
「闇夜を照らす炎よ、命育む水よ、悠久を舞う風よ、母なる大地よ、暁と宵を告げる光と闇よ!」
そして――その動きに僅かに気を取られた炎砕竜へ狙いを定め、シルは詠唱と共に火・水・風・土・光・闇の六属性の莫大なエネルギーを練り上げる。
「六芒星に集いて、全てを切り裂きし光の刃となれ――!!」
シルの手元に収束した精霊たちの力が青白い光の剣となって形をなして。
空を斬り裂かんばかりの一閃が、反撃の間すら与えず炎砕竜を一刀のもとに斬り捨てた。
すぐさま一撃離脱で距離を取り、シルは更なる攻撃に移るべく呼吸を整える。
共に戦う皆の攻撃が重なり、続いてゆく中。
自らも攻撃の機を掴んだ綾音の詠唱が、高らかに響き渡る。
「この光は全ての穢れし存在を消し去る極光――さぁ、ゲームオーバーの時間だよ!」
――刹那。
綾音全力の光の魔法――綺羅星の星光(オーバーラン・アステル・ディザスター)が炎砕竜たちを纏めて消し飛ばした。
「……っ、やっぱり反動がきついか……でも!」
大量殲滅を目的とした一撃が誇る威力は凄まじいもの。
だが、代わりにかなりの魔力を使うため、使用後には動きが鈍くなってしまうこともある――いわば、綾音にとっては諸刃の剣とも言えるパラドクスだ。
案の定、綾音はその場に膝をつくも、すぐに気力で立ち上がる。
「これくらいで倒れる綾音ちゃんじゃないんだ。これは――例えるならドラゴンである君たちに示す、法王の逆位置のカードみたいなもの!」
そう、最早ドラゴンたちには――打つ手はないのだから。
クリスティーナが、仲間たちが、懸命に戦っているのだ。
こんなところでひとり、倒れてなどいられない。
放たれるマグマの破片ごと呑み込まんばかりの気概で、綾音は更に魔力を編み上げていく。
「助けるって、守るって言ったから。――だから、絶対に負けられないよねっ!」
生まれた時代も、生まれた世界も違う。
けれど――新宿島という場所で出逢えた奇跡と軌跡が、今、この瞬間に繋がっている。
この場に集った皆にとって、そしてシルにとっても、クリスティーナはかけがえのない大切な存在。
クリスティーナの力になりたい、クリスティーナを守りたい。
その想いこそが、確かな力になると、シルは知っている。
そうしてまた一体、炎砕竜を怒りの波で吹き飛ばして。
鮮やかに燃え上がる炎ごと掻き消さんばかりの勢いで、なおも尽きぬ怒りと魔力の波を放ちながら、姫恋はあらん限りの声で叫んだ。
「クリスティーナたちの未来は、私たちの手で救ってみせるわ!!!」
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【防衛ライン】がLV2になった!
【操作会得】LV1が発生!
【未来予測】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
【ダブル】がLV2になった!
【ダメージアップ】LV1が発生!
メルキディア・セデクリエル
アドリブ・連携大歓迎
避難はあらかた完了、後は竜刈りに勤しむとしましょう!
炎砕竜フロウが得意とする炎を阻む為、仲間をディフェンスしながらベイルマウアーを突き立ててフォートレス・パンツァーを展開!
こんななりでもタンク役は得意なのよね
守護天使の城壁とバリアでパイロウクラスティクをガン盾して押し留め、仲間の攻撃の隙を付いてマグマの破片を反射させるわ
橘樹・六華
避難もできたしあとは倒すだけだね。
久しぶりだし無茶はしないように気を付けないと。だけどやれるだけやっておきたいな。
だから結界で閉じ込めて式神で攻撃!
どうせ向こうの攻撃は貰っちゃうかちゃんと回避できるかの二択なんだし、貰うんだったら1も10も変わんないからね。
マグマは熱いけど幸い細かくなってるから陰陽符を早業で飛ばし貼り付けて巻き散らかさないようにしてみる。
式神結界の応用みたいな感じ、かなぁ?敵に向けるんじゃなくて自分に向かってくるものに対してだから。
1も10も同じって思ってはいるけど軽くできるならそれはそれでおっけーだもんね。
クリスティーナさんの力になりたいし、足手まといにはなりたくないもん。
無堂・理央
悲劇を回避する次の一歩、だね。
燃えてるだけのトカゲ共はさっさと片付けちゃおう。
引き続き無双馬『クロフサ』に騎乗して戦闘だよ。
手にしてる槍を頭上でヘリコプターの羽のように旋回させてながらクロフサには中庭を駆け巡って貰う。
パラドクスで使う闘志と言うか闘気を槍に込めてるし、槍自体が火を纏う格好になるかな?
クロフサが駆けて敵を叩くのにちょうどいいポジションに来たら、回転させてた槍を空へ向かって全力で一振り!
空を焦がす炎熱の波で敵のパラドクスである隕石ごと敵を焼き払う!
これ以上、この地を焼かせてなるもんかい!
白水・蛍
アドリブ・連携歓迎
WIZでのディフェンス積極的に
お待たせしました、クリスさん。
では、まいりましょう。この先の道を切り開くためにも。
我が歌は味方の背を押す為の歌。
この先の未来を願う凱歌。
敵には未来を閉ざし、現在を閉ざす為の歌!
その背を押すための風使い、吹き飛ばし、全力魔法で炎を相手側に吹き飛ばしてしまいましょうか。その上で結界術で閉じ込めてしまいましょう。
では、クリスさん、先へ。背中は我々が護りますから。
「避難はあらかた完了ね、後は竜刈りに勤しむとしましょう!」
張り切った様子で炎砕竜フロウたちを見やるメルキディア・セデクリエル(閃機術士のエンジェリアン・g03132)に、橘樹・六華(常葉雪片・g03430)もこくりと頷く。
「避難もできたし、あとは倒すだけだね」
「悲劇を回避する次の一歩、だね。燃えてるだけのトカゲ共はさっさと片付けちゃおう」
そう言いながら、無堂・理央(現代の騎兵?娘・g00846)は、手にした槍を頭上でヘリコプターの羽のように旋回させながら無双馬のクロフサと共に駆けていく。
炎砕竜フロウ、そしてクリスティーナの宿縁である――煌星竜ドラコニス。
かの竜を倒し、クリスティーナの死の宿命を覆すための戦いは、もう始まっている。
とはいえ六華にとっては久方ぶりの、ディアボロスとしての戦いだ。
(「無茶はしないように気を付けないと。だけどやれるだけやっておきたいな」)
心の中で呟いて、うん、と頷きひとつ。
いつだってそうだけれど、特に今回は――出来る限りの力を尽くして戦うだけ。
「お待たせしました、クリスさん。では、参りましょう。この先の道を切り開くためにも」
救援機動力で駆けつけた白水・蛍(鼓舞する詩歌・g01398)もまた、仲間たちと、そしてクリスティーナと同じ戦場に立つ。
「大地の城壁に――守護天使の護りをッ!」
まるで炎の化身そのものと言っても過言ではない、鮮やかな炎を纏う炎砕竜フロウたち。
彼らが操る炎を阻むために、メルキディアは“盾”となる。
対多数用の大盾型閃機、壁閃機ベイルマウアーを地に突き立てて。
パラドクスの力でメルキディアが作り上げたのは、眩い光のバリアを伴う城壁だ。
「こんななりでもタンク役は得意なのよね。守護天使の力、とくと見なさい!」
聳える城壁は、決して揺らぐことのないメルキディアの想いそのもの。
炎砕竜たちが吐き出したマグマとメルキディアの城壁が真っ向からぶつかり合い、文字通りの火花を散らす一方。
理央と一心同体のクロフサは、どこに攻め込むべきかを心得ているかのように的確に、敵陣の只中へと飛び込んでいった。
「これで、どうだっ!」
空へと叩きつけるように全力で回転させた槍を振るえば、長槍に籠めた闘志と闘気がさながら炎のように勢いよく迸って燃え上がり――空をも焦がさんばかりの炎熱の波が、炎砕竜が降らせる噴石を呑み込んでいく。
ふたつの熱がぶつかり合い、躱しきれぬ衝撃が互いを襲う――逆説連鎖戦の、一瞬の攻防。
炎砕竜たちの反撃を掻い潜った理央は、払いきれなかった噴石の雨をものともせずに、再び槍を構えながら雄叫びの如き声を上げる。
全てを焼き付くさんとする竜たちへの揺るぎない怒りを、叩きつけるように。
「――これ以上、この地を焼かせてなるもんかい!」
マグマの熱に、高熱の灰を含んだ爆風、そして――降り注ぐ巨大な噴石。
炎砕竜たちは何かを語ることもなく、ただ自分たちを止めようとする者を敵と定め、襲いかかってくる。
六華は結界術を編み上げて、展開させた結界の中に炎砕竜フロウたちを閉じ込めると、すぐさまその内部へ攻性式神を解き放った。
結界の中で炎砕竜へ食らいつかんばかりの勢いで暴れ回る式神たち。
その攻撃を受け、すぐさま反撃に転じた炎砕竜たちが、一斉に高温のマグマを吐き出した。
瞬く間に結界を超えて吹き付けられる、高温のマグマの破片が肌を灼く。
反撃の回避が難しいことは知っている。
けれど、せめて少しでもマグマの熱が周囲に広がってしまわないように――。
六華は痛みをぐっと堪えながら陰陽符を飛ばし、マグマの破片が齎す力の軽減を試みた。
「貰うんだったら、一も十も変わんないからね」
敵の攻撃の痛みなんて、どうということはない。
どれほど傷を負ったとて、倒れるつもりなど毛頭ない。
(「クリスティーナさんの力になりたいし、足手まといにはなりたくないもん」)
その一心で、再び結界を巡らせる六華。
そんな彼女の背を押すように、優しくも力強い風が吹く。
「我が歌は味方の背を押す為の歌。この先の未来を願う凱歌。敵には未来を閉ざし、現在を閉ざす為の歌!」
蛍はブレイドハープに巡らせた弦を爪弾きながら、凛と力ある美しい歌声を旋律と共に響かせる。
「皆様と描く未来への希望。言の葉にて綴りましょう。――その一端を此処に! 先に進む者達の背を押す風となれ!」
それは人々が――そして仲間たちが勇ましく進むための行進曲。
皆の背を押すように、竜たちの炎すら押し返し、吹き飛ばさんばかりの気概を籠めて――蛍は風を導いていく。
鮮やかに踊る竜たちの炎。
その反撃を受けようとも、蛍は決して歌うことを止めはしない。
「クリスさん、どうか先へ」
そして――蛍は願うように友へと告げるのだ。
「背中は、我々が護りますから」
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【セルフクラフト】LV1が発生!
【ハウスキーパー】LV1が発生!
【防空体制】LV1が発生!
【クリーニング】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV2になった!
【能力値アップ】がLV3になった!
【反撃アップ】がLV2になった!
【先行率アップ】がLV3になった!
ネリリ・ラヴラン
どうせ塗り替えるのなら誰一人失われない素敵な過去にしなくてはね!
皆を避難させたら、手下の竜達から守るように殿の位置から戦うよ
【防衛ライン】をお借りできたら皆の側に向かわせないようにして
火の手も追いつかせないように【水源】で川を引き
引火もそこで食い止めるわ
全部、素敵な思い出に変えていくのだから
ここから先は、どんな小さな悲劇も通さないよ
【高速詠唱】で紡ぐ詠唱の矛先は乗り越えようと迫る竜
威嚇も陽動もない全力の魔法で射抜いて
本気だってことを知らしめてあげよう!
アドリブや連携は歓迎だよ
リーザ・シェナンドア
戦闘開始ですね、腕が鳴ります。
わが友クリスティーナが宿敵と戦うというのなら、
露払いは任せてもらいましょう。
「おやつの時間ですよ地雷也。叩いて潰して、喰らってしまいなさい」
印を結んで巨大蝦蟇を召喚。
大暴れさせながら連携攻撃でもって敵を屠ります。
「いやはや、私もですが皆さんも気合十分ですねぇ」
【残像】すら残すスピードでもって攪乱するのは私の十八番。
手裏剣を投げつけながら大蝦蟇と共に戦場を駆け抜けます。
「そしてここでお約束……爆散!!」
合図とともに丸呑みさせたトループス級諸共に大爆発。
うーん、我ながらえげつない光景ですねぇ。
「さぁクリスさん。星堕としの儀、見せてくださいませ」
ファギー・ルヴァン
……大丈夫。私とコロロなら、やれる。いくよ、コロロ。
クリスさんの行く道の途中に複数の敵がいるなら、一体ずつ、確実に穿けばいい…だから…。
ランタンを掲げ、水属性の物質をかき集め、一体ずつ狙いを定めてパラドクスを放ちます。
邪魔はしないで、ください…
どんなに頑張っても過去は変えられない…そうだとしても、足掻かないという選択肢はないのです…
さあ、クリスさん、ここは私たちに任せて行ってください。
大丈夫ーー私たちも、後から追いかけます。それに、いざというときは…杖をぶん回しますし、コロロもサポートしてくれます、から。
「さて、いよいよ戦闘開始ですね、腕が鳴ります」
自身に満ちた笑みを浮かべ、リーザ・シェナンドア(アイゼンヴァルト・g08729)は煌めく大手裏剣を構える。
「わが友クリスティーナが宿敵と戦うというのなら、露払いは任せてもらいましょう」
呼応するように声なき声で鳴きながら炎を踊らせ、クリスティーナの行く手を阻もうとする炎砕竜フロウたち。
けれど、皆で力を合わせれば、必ずやその道を切り開くことが出来るはずだ。
「……大丈夫。私とコロロなら、やれる。いくよ、コロロ」
「きゅー!」
ファギー・ルヴァン(明けぬ夜森の魔法つかい・g00880)の呼びかけに、元気に応えるモーラット・コミュのコロロ。
コロロもやる気に満ち溢れているのが、その声と表情から十分に伝わってきた。
――クリスティーナの想いを、刃を、宿縁たる竜に届かせるために。
そして、一度は定められた死の宿命を覆し、歴史を変えるために。
そして炎砕竜たちの炎を食い止め、これ以上被害が広がることがないように。
「どうせ塗り替えるのなら、誰一人失われない素敵な過去にしなくてはね!」
ネリリ・ラヴラン(★クソザコちゃーむ★・g04086)は、いつものようににっこり笑って仲間たちの中でも殿の位置に立つと、水源を引いて、豊かな川の流れを作り出した。
全てを焼き尽くさんとする炎を静かに包み込みながら、川はどこまでも流れていく。
「邪魔はしないで、ください……」
その水源の流れにランタンを掲げ、ファギーはそっと“水”を掬い上げる。
「淡雪も吹雪も……今ひとつとなり、刹那を駆け抜けろ……」
詠唱と、そしてファギー自身の魔力により練り上げられた水は弾丸となって放たれ、道を塞ぐ炎砕竜を撃ち貫く。
(「どんなに頑張っても、過去は変えられない……たとえ、そうだとしても」)
吹き付けられるマグマの破片を耐え凌ぎながら、ファギーはしっかりと前を見据える。
今この瞬間のように、強い想いは時に、運命を変えるための奇跡を手繰る力にだって――なりうるのだから。
――足掻かないという選択肢は、ない。
「おやつの時間ですよ地雷也。叩いて潰して、喰らってしまいなさい!」
リーザは素早く印を結び、練り上げた闘気を糧に巨大な蝦蟇を召喚する。
東欧ゲルマン流忍術――地雷也(ザ・ジライヤ)。
半物質化した巨体を活かし弾むように飛び跳ねながら思うがままに暴れ回る蝦蟇と共に、リーザもまた、煌めく大小の手裏剣を手に疾風の如く戦場を駆け巡る。
炎砕竜はというと、時に残像すら残すほどのスピードで駆けるリーザを捉えきれずにいるようだった。
僅かな一瞬の間に、もう勝負は決まったようなもの。
蝦蟇が大きな口を開け、炎砕竜をぱくりと丸呑みにした――次の瞬間。
「ここでお約束……爆散!!」
合図と共に、蝦蟇は呑み込んだ炎砕竜諸共、鮮やかな大爆発を起こして四散した。
「うーん、我ながらえげつない光景ですねぇ」
爆風に靡く髪を押さえつつも、リーザは口元に笑みが浮かぶのを押さえきれずにはいられなかった。
戦場を見渡せば、共に駆ける同胞たちの姿がそこかしこにある。
それぞれの想いを胸に、戦う仲間たち。
次々に炎砕竜たちを倒していく華やかなパラドクスの彩りは、まさしく圧巻の一言だ。
(「いやはや、私もですが皆さんも気合十分ですねぇ」)
そして、リーザはこの物語の主役たる友――クリスティーナに想いを託す。
「さぁクリスさん。星堕としの儀、見せてくださいませ」
「クリスさん、ここは私たちに任せて行ってください」
そして、ファギーもまた、柔らかく微笑んで紡ぐ。
「大丈夫――私たちも、後から追いかけます。それに、いざというときは……杖をぶん回しますし、コロロもサポートしてくれます、から」
「きゅ! もきゅー!」
びしっと敬礼するように手を動かしながら、コロロが続く。
――皆がクリスティーナを想う力が、着実に炎砕竜たちを倒していく。
その先に在る結末へ想いを馳せながら、ネリリは微笑み、うん、と小さく頷いた。
「全部、素敵な思い出に変えていくのだから――ここから先は、どんな小さな悲劇も通さないよ」
ふわり、舞うような軽やかな動きで、守りの線を乗り越えようと迫る竜へ、ネリリはすぐさま狙いを定めた。
「本気だってこと、知らしめてあげる。――門は、今開かれ……崩壊への道を示す!」
持てる力のすべてを注いだ詠唱と共に、描き出される魔法陣。
そして魔法装束と杖を纏った姿へと変貌したネリリは、続けざまに魔法陣へ魔力の矢を放つ。
矢は魔法陣を通り抜けると同時、魔法陣の魔力を吸収し――膨大な魔力を内包した矢が、炎砕竜へと突き刺さる。
――これこそが、ネリリの本気。
威嚇も陽動もない全力の一撃に、炎砕竜は為す術もなく掻き消えた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【水源】LV1が発生!
【フライトドローン】がLV2になった!
【寒冷適応】LV1が発生!
効果2【ラストリベンジ】LV1が発生!
【能力値アップ】がLV4になった!
【命中アップ】がLV2になった!
クリスティーナ・アストロイア
「…私が狙うは煌めく星のみ…! 降りかかる火の粉は払います…!」
「…出でよ、星杯…! 生まれ出でるは大瀑布…『ArcanaCode active』!」
星槍と星杯を持ち、戦闘へ突入。【浮遊】で浮き上がる。
星槍で高めた己の魔力を星杯に宿る魔力と混ぜ合わせ、パラドクスを発動
星杯から水源を召喚し、【全力魔法】と【水使い】により湧き上がる膨大な水量で激流を起こして放つ
「…既に放たれた炎も、これから放たれるであろう炎も…この水流で、押し流します…!」
放たれる水流を上手くコントロールし、街に放たれた炎へも水流を撒く
反撃で放たれるマグマの破片も水流で壁を作るように動かして対応する
アドリブ・連携歓迎
凪沙・悠璃
……どうやら戦闘には間に合ったようだな。
あの夜、君の助けになりたいと告げた言葉に嘘は無い。
さて、始めようか。
討つべき相手を討ち、守るべき相手を守る。ただ、それだけだ。
戦闘において重要なのは観察すること。
視線を、呼吸を、挙動を、拍動を、そして死角や隙を。
即ちそれは情報の蓄積であり、戦闘の勝敗を分ける要素となる。
必然、視えてくるものがある。
攻めるべき一手、回避すべき間隙、防ぐための最適。
瞳に、耳に、刀を握る手に、交わされる応酬の全てを映す。
“終ノ息吹”は先見と応撃の極みであり、複合的な戦闘能力の強化。
研ぎ澄ますのは意識と呼吸、そして合理性。
天より降り注ぐ隕石だろうと、回避することは難しくない。
「……どうやら間に合ったようだな、クリスティーナ」
不意に傍らから響いた声に、クリスティーナ・アストロイア(星視の魔女・g03092)は瞬いた。
「……来て、くださったのですね、凪沙様」
その言葉と眼差しを静かに受け止め、凪沙・悠璃(水底の薄明・g00522)は頷く。
「あの夜、君の助けになりたいと告げた言葉に嘘は無い」
だから来たのだと陽の熔け落ちた双眸が語るのに、クリスティーナは思わず、張り詰めた糸が緩むようにどこか安心したように笑みを零していた。
「……ありがとうございます」
「さて、――始めようか」
悠璃は静寂纏う一振りを手に残る竜たちへと向き直り、告げる。
悠璃にとっては、討つべき相手を討ち、守るべき相手を守る。――ただ、それだけのこと。
信頼を置く仲間たちの想いと力を受けて、クリスティーナは倒すべき敵を見据える。
「私が狙うは煌めく星のみ。降りかかる火の粉は払います……!」
その声に、行く手を阻むように炎砕竜フロウの群れが集まってくる。
共に戦う仲間たちの力もあり、その数は着実に減りつつあったが、まだ――全てではない。
「……出でよ、星杯……!」
この地に炎の厄災を齎した竜たちへ、沸き起こる怒りをそのままにふわりと浮かび上がったクリスティーナは、手にした星槍の力で高めた魔力を星杯に宿る魔力と混ぜ合わせながら、高らかに詠唱を響かせる。
「――生まれ出でるは大瀑布……――ArcanaCode active!」
星杯から解き放たれた膨大な魔力が激流となって、炎を呑み込みながら広がっていく。
「既に放たれた炎も、これから放たれるであろう炎も……この水流で、押し流します……!」
更に水を踊らせ、炎砕竜たちが吐き出すマグマの破片を溶かしながら、クリスティーナはただひたすらに――彼女との決戦の刻を待つ煌星竜ドラコニスを睨めつける。
烈火の如く燃え上がる、怒り。
いつだって怒りと共に戦いの場へ赴いてきたクリスティーナだけれど、今この瞬間ほどの怒りを覚えたのは、かの竜に敗れ、新宿島に流れ着いたその時以来かもしれない。
決着の時は、まもなく訪れる。
そのためにも、今は――。
クリスティーナは更なる激流を生み出し、操りながら、炎を押し流していった。
――時空を歪め、時に世界法則さえ書き換えながら繰り広げられる逆説連鎖戦。
瞳に、耳に、刀を握る手に。
交わされる応酬の全てを映しながら、悠璃は時にクリスティーナへと向かう竜たちの射線を遮るように位置取りつつ踏み込んでいく。
竜たちの視線を、呼吸を、拍動を――そして挙動から生じる僅かな死角や隙を。
観察により視えてくるそれら全てを情報として蓄積させながら、悠璃は意識を、呼吸を、そして合理性を研ぎ澄まし、パラドクスの力によってより強化された天凛の才と研鑽からなる先見と応撃の極みより放たれる一刀の元に斬り伏せていく。
苦しむ間さえ与えずに、緻密にして繊細に、流麗にして怜悧に。
一切の綻びのない一撃は、ついぞ反撃の手を与えることはなかった。
――やがて全ての炎砕竜が倒れ、辺り一帯に広がっていた炎が消える。
残るは煌星竜ドラコニス、ただひとり。
かつてこの場で定められた死の運命を覆し、失われたいのちを取り戻すために。
全ての始まりにして終わりの煌めく星を、クリスティーナは真っ直ぐに見据えるのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【水源】がLV2になった!
【神速反応】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】がLV3になった!
【命中アップ】がLV3になった!
シル・ウィンディア
ドラコニス、だっけ。
とっても綺麗だよね、あなた。
でもね…。
わたしのおねーちゃんの大切な人達を怖がらせた罪は重いよ?
…それじゃ、行くよっ!
左手に創世の光剣をもって敵へ接近っ!
剣の間合いに入る前にサイドステップによるフェイントで攪乱を行うよ。
単純なものだけど、それだけに効果は出やすいからねっ!
サイドステップの着地と同時に高速詠唱を開始。
そのまま敵の周りを走り回って詠唱を完成させてから
全力魔法の六芒星精霊収束砲!
これがわたしからのプレゼントだよ。
ドラコニス、遠慮せず全部もってけーっ!!
撃った後はそのまま離脱。
でも、敵から視線離さずに…。
わたしは本命の為の前座だよ。
クリスおねーちゃん、決着つけてきてね
リーザ・シェナンドア
とうとうボス戦ですね。
攪乱戦術は得意分野、ヤツへの嫌がらせはお任せください。
「ではでは、リーザ・シェナンドア。勝利への花道を舗装してきますね」
発動、五十連星驚天刃。【残像】【フェイント】なんでもござれ。
50体分身による高速波状攻撃をしながら煽りまくりましょう。
「「「あはははは。これだけいる私に全然当たらないじゃないですかー。
あなたやることなすことショボすぎません?」」」
「「「せっかくです、コイツこのまま切り刻んで唐揚げにしてやりましょう」」」
基本的には自身でダメージを与えるよりも
こうして気を引き味方の攻撃が通りやすいよう意識いたします。
どうか、最後はクリスの手で決着がつきますよう。
桜・姫恋
最後のひと暴れね!
クリスティーナたちを救うための戦いもこれで終わり!
とりあえず私達はクリスティーナが決着をつけやすいようにドラコニスの体力を削って疲れさせたいところね
私達の望む結末にお前は不要なの
【未来予測】で敵の動きを少し先読みしながら少しずつ確実に敵の体力を奪いながら小さめな怒りの波を放っていく
あとはクリスティーナに任せてもいいぐらい削れたところで
クリスティーナ!!!!さぁ、あなたの手でこの戦いに決着を!!
橘樹・六華
よーしあと一息、切り込むよ!
なんとなくだけど、あの連なってるキラキラしてるのが力の源っぽい気がする。切っちゃえば力が衰えないかな?
だから首は無理でも尻尾狙いで切り込むよ!
飛ばれたら届かなくなっちゃうかもだから一気に近づいて攻撃するよ。その時めいっぱいの呪詛を注ぎ込んじゃうんだから。斬り落とせなくっても傷つけて腐食させるのは何とかなるかも。
飛ばれないうちは足元で少しでも攻撃してダメージを重ねてみる。
あとね、この場所に居たら少しでも光の剣を防げないかなって。ずうっと上に飛んじゃったら傘のようには使えないけどそれまでは出来るんじゃないかな。
いざ光の剣が来るときは神速反応でなるべく頑張って避ける。
ファギー・ルヴァン
あとは、あのドラゴンだけ…
私たちにできるのは、クリスさんを後ろから手助けするくらい…ですが、全力でやらせていただきます…!
これまでの残留効果をフル活用、です。
【未来予測】や【防空体制】でドラニコスの動きの予想を立てつつ、コロロには無理のない範囲で撹乱してもらいます
コロロ、危ないって思ったら…すぐに戻ってきてね…!
そして隙を見て、【高速詠唱】でパラドクスを発動。【植物活性】もありますから…いつもより早く蔓草が育つはず
…お願い、少しでも長く保って…!
これで、ドラニコスの動きに制限をかけられるはず…クリスさん、あとはお願いします…!
悲しい過去はここで一気に断ち切りましょう…!
一ノ瀬・綾音
それじゃあ、クライマックスと行こうか。
クリスさんのためにもいいシーンを作ってあげないと、ね?
ドラコニス、君の運命を示すタロットカードは……塔の正位置だ!
……なんて、クリスさんの言いそうなセリフ奪っちゃったかな?
こういうのって光ってるところが弱点なんでしょ、ゲームとかでよく見るから知ってるんだ綾音ちゃん。
そこを狙って破竜剣を構え飛翔して【輝く氷の連斬撃】を放つよ!
ガンガン斬りつけて相手のヘイトを取りつつ、氷の破片がもしかしたらキラキラしてシーンを彩ってくれるといいな……なんて。
とはいえ綾音ちゃんはあくまでサポート、トドメは刺さないように気を付ける。
さぁ、後はクリスさんの出番だ!
白水・蛍
アドリブ・連携歓迎
ではサポートに回りましょう。
その背を守る為に、相手の体力を削る為に。
魔法弾の打ち合いとまいりましょうか。
パラドクス発動!魔力の弾丸を相手の弾丸にぶつけるように攻撃します。
この弾丸は威力重視の弾丸です。
相手の弾丸も相手の身も全部うち貫いて見せましょう!
弾丸を打ち付けることでこちらに思考を割いていただければね。
それだけクリスさんが一撃狙いやすくなりますので。
暫くつきあっていただきますわよ。
無堂・理央
それじゃ、悲劇回避の最後の一戦、始めよっか!
引き続き無双馬『クロフサ』に騎乗して、クロフサには【飛翔】で空中を駆け巡れるようにする。
パラドクスでスナイパーライフルを生成したら、景気付けに一発パァン!
反撃で飛んでくる光剣は降り注ぐ合間をクロフサの脚で駆け抜けて空中を駆け登る。
敵とほぼ同じ高度まで駆け登ったら、敵を中心に円を描くように旋回し続けて逃げ道を塞ぎながらスナイパーライフルの射撃を積み重ねていく。
〆はクリスティーナさんの手でって決まってるし、ボク等がやるのはそこに至るまでの道を作る事。
存分に弱らせさせて貰うよ!
ネリリ・ラヴラン
彼こそがクリスさん達の悲劇そのもの…
最後の一匹と気を抜く事はできないわ!
さすがに光線や魔力弾から周りを守りきるのは厳しいので
【飛翔】で空中戦に持ち込みたいね
全方位に警戒させるよう皆とは固まらないようにしつつ
その頭部を覆うように”凍える棺”を【全力魔法】
一瞬で凍り付かせてあげるわ
もちろん効果は永遠ではないし
彼程の力があれば力任せに脱出もされるかな
でも、それでも構わないよ
元より彼の熾烈な攻撃を僅かの間でも止め、彼女に準備を整えて貰う為のPD
伝えの通りだね
星の竜を落すのは他の誰でもなく…
あとは、貴女自身の手で悲しい物語を終らせるだけだわ、
(クリスさん…と呼びかけるけれど言い直すね)
──星視の魔女さん
メルキディア・セデクリエル
アドリブ・連携大歓迎
さぁ、後はドラコニスを討つのみ。
死の運命と言う向かい風を越えていこう…!
右手に刀閃機イオスラッガーを携えてシルさんや綾音ちゃん達と一緒に飛翔して接近
翼をはためかせて敢えて突撃しすれ違いざまに霞斬りしつつヒット&アウェイで攪乱する
相手がシャイニング・ブレイザーを繰り出す態勢に入ったらその隙を付いて、顎の中めがけて必殺のエーテリア・ブラスターを放つわ
通りすがりの正義の天使の援護攻撃はここまで…
私の中のメルキセデクも言ってるわ、正義は彼女(クリスティーナさん)にあり、とね!
「それじゃ、悲劇回避の最後の一戦、始めよっか!」
無双馬のクロフサに騎乗したまま、無堂・理央(現代の騎兵?娘・g00846)は一気に空へと翔け上がる。
「クリスティーナさんがいるのに逃げるなんて思ってないけど、少しボク等と遊んでよ」
無論、ただの遊びなどではない。
全身全霊、全力を賭したパラドクスの応酬だ。
空を翔けながら、理央はスナイパーライフルを生成し、寸分の狂いもなくドラコニスを狙い撃った。
「景気付けに一発いかせて貰うよ!」
煌く星へ寸分の狂いもなく弾丸が突き刺さると同時、ドラコニスは反撃の光剣を放つ。
「クロフサ、翔けて!」
降り注ぐ光剣の合間を縫うように器用に駆け抜けるも、いくつかは理央の身体を斬り裂いていた。同様にクロフサも多少なりともダメージを負ったかもしれないが、理央とクロフサは一心同体の存在であるため、ダメージそのものは全て理央に行くことになる。
だが、理央は負傷など気にせず、ドラコニスを中心に円を描くように旋回しながら続ける。
「締めはクリスティーナさんの手でって決まってるし、ボク等がやるのはそこに至るまでの道を作ること。だから、存分に弱らせさせて貰うよ!」
理央が巡らせた一瞬の攻防の後、間髪をいれずに白水・蛍(鼓舞する詩歌・g01398)は奏でる音に魔力を乗せてパラドクスを編み上げた。
「では、魔法弾の打ち合いと参りましょうか」
クリスティーナの背を護るために、決着の時へと繋げるために。
「我が音に応えて来たれ。これ即ち――全てを壊す魔力の砲撃!」
魔力の塊が幾つもの破片となり、その破片が弾となってドラコニスに襲いかかる。
着弾と同時に同時にドラコニスも尾を振り抜き、流星の如く煌めく魔力弾を放った。
素直で単純な軌道を描き、真っ直ぐに飛んでいく蛍のパラドクス――喚来芒星晶魔砲撃。
対するドラコニスの魔力弾は追尾性能を持ち、蛍の砲弾を潜り抜けるように空を翔けながら的確に蛍を狙い撃ってきた。
パラドクス同士の相殺こそ叶わなかったが、手応えは確かなもの。
「生憎とこれくらいで倒れるほどやわではありませんから。暫く付き合っていただきますわよ」
微かな笑みを浮かべながら、蛍はすぐさま次なる音を紡ぎ出す。
弾丸を撃ち続けることを止めなければ、僅かでもドラコニスの思考はこちらに割かれるだろう。
――そう、その僅かな隙こそが。
更なる仲間たちの、そしてクリスティーナの攻撃へと繋がっていくのだ。
「よーしあと一息、斬り込むよ!」
気合いも新たに橘樹・六華(常葉雪片・g03430)は妖刀を構え――。
「あとは、あのドラゴンだけ……」
ファギー・ルヴァン(明けぬ夜森の魔法つかい・g00880)は煌星竜ドラコニスを見やり、確かめるように呟く。
「きゅ……!」
モーラット・コミュのコロロも、きりりと真剣な表情でドラコニスを見つめている。
「私たちにできるのは、クリスさんを後ろから手助けするくらい……ですが、全力でやらせていただきます……!」
「それじゃあ、クライマックスと行こうか。クリスさんのためにもいいシーンを作ってあげないと、ね?」
ウインクひとつ、一ノ瀬・綾音(星影の描き手・g00868)はびしっとドラコニスへ指を突きつけた。
「ドラコニス、君の運命を示すタロットカードは……塔の正位置だ! ……なんて、クリスさんの言いそうなセリフ奪っちゃったかな?」
即ち、ディアボロスの存在こそがドラコニスにとっての厄災であり、破滅の切っ掛けなのだと――悪戯めいた笑みを浮かべながら、綾音は光を帯びた氷の羽を羽ばたかせ、力強く地を蹴った。
(「なんとなくだけど、あの連なってるキラキラしてるのが力の源っぽい気がする。切っちゃえば力が衰えないかな?」)
「こういうのって光ってるところが弱点なんでしょ、ゲームとかでよく見るから知ってるんだ綾音ちゃん」
同時に思考を巡らせながら、六華と綾音が攻撃を繋いでいく。
ドラコニスへ肉薄した六華は妖刀に宿る呪詛を解き放ちながら斬りつけた。
時空を歪め、世界法則さえも書き換えながら繰り広げられる逆説連鎖戦では、攻撃と反撃を行うのに射程は関係なく、例えこの場でドラコニスが空へ舞い上がったとしても、こちらの攻撃が全く届かなくなるということはない。
だが、たとえ敵の足元に張り付いたとしても、その攻撃や反撃を無効化出来るわけでもない。
斬りつけた尾から呪詛を注ぎ込むと同時、ドラコニスは自身の周囲の時空を強力に歪め、煌めく無数の光剣を六華へと放ってきた。
「わっ!?」
六華は咄嗟に避けようとするが、相手は格上のクロノス級でもあり、神速反応を用いたとしても全てを避けることは叶わない。
それでも、身を切り裂く痛みを堪えながら、六華は再び妖刀を構え果敢に斬り込んでいく。
続いて攻撃に移った綾音の手には、魔力を纏って白く輝く破竜剣ステラ・グラディオ。
一握りの勇気を胸に、綾音は六華とは逆方向からドラコニスに斬りかかる。
「――この氷の刃に耐えられるかなっ!」
パラドクスの力を乗せて放つは輝く氷の連斬撃。
攻めの手を緩めず連続して斬りつけながら、綾音は反撃と放たれた極大の光線に真っ向から氷と光の魔力をぶつけていく。
宙に散りばめられた煌めきを舞台の彩りとして、綾音はすぐに再び光の氷刃を編み上げた。
「――もきゅーっ!」
撹乱するようにドラコニスの周囲を飛び回りながら、コロロが今だ、と告げるように声を上げる。
ファギーはしっかりと頷き、疾く詠唱を紡ぎ上げた。
「大地の加護を借り……蔓草よ、我が身に仇なす全てを止めよ――」
魔力がパラドクスの力を帯びて放たれ、ドラコニスの足元から無数の太くしなやかな蔓植物が一気に伸びて絡みつく。
(「……お願い、少しでも長く保って……!」)
――しかし。
「私を止められると思ったか?」
身を拘束されながらも、ドラコニスは反撃の手を止めることはない。
刹那、頭上から降り注いだ無数の光剣の煌めきは、まるで流星のよう。
身を斬り裂く痛みを堪えながら、ファギーは仲間たちへ、そしてクリスティーナへ続く攻撃と想いを託す。
「彼こそがクリスさんたちの悲劇そのもの……」
煌星竜ドラコニス――最後のひとりとはいえ、クリスティーナに悲劇の運命を刻んだ相手だ。
気を抜くことは出来ないと、ネリリ・ラヴラン(★クソザコちゃーむ★・g04086)は真剣な表情でかの竜を見つめる。
「さぁ、後はドラコニスを討つのみ。死の運命という向かい風を越えていこう……!」
そう告げるメルキディア・セデクリエル(閃機術士のエンジェリアン・g03132)の表情は勇ましく。
「ええ、最後のひと暴れね! やってやろうじゃない!」
滾る怒りのままに、桜・姫恋(苺姫・g03043)はかの竜を睨めつける。
――煌星竜ドラコニス。クリスティーナの宿縁たる白き煌きを纏う竜。
かの竜を倒しさえすれば、クリスティーナの、そして彼女の妹クラウディアの定められた死を塗り替えることが出来る。
「というわけで私たちはとことん邪魔させてもらうわよ、ドラコニス!!」
クリスティーナの決着へと繋ぐために。
「――私たちの望む結末に、お前は不要なのよ!」
姫恋は胸の裡から溢れんばかりの怒りを魔力に乗せて解き放つ。
対するドラコニスが放つは煌めく極大の光線。
かつてのクリスティーナの命を奪ったその光に、姫恋は更なる怒りが込み上げてくるのを感じていた。
未来予測――僅かな差で動きを読んだ姫恋は、紙一重で光を躱し感情の波を重ねて放つ。
右手に刀閃機イオスラッガーを携え、天使の翼を羽ばたかせながら空を翔けるメルキディアは、姫恋が攻撃を終えた直後、畳み掛けるように自身もパラドクスを発動させた。
手にした剣で撹乱を狙って動こうとしたメルキディアだが、刃で斬りつけるという行動は、それ単体のみではパラドクスを使わなくともクロノヴェーダには攻撃と見做されてしまう。パラドクスの攻撃に直接繋がるものでなければ、こちらからダメージを与えることは叶わないまま一方的に反撃を受けてしまうだけだ。
刹那の攻防――動いたのはほぼ同時。
「我が身に宿りし正義の天使よ。その力、お借りします! ――エーテリア・ブラスタァァァッ!!!」
右手を伸ばし、左手を握り、腕を十字に組んだ姿勢から放たれたメルキディア全力の必殺光線――エーテリア・ブラスターとドラコニスの煌めく極大の魔力光線――シャイニング・ブレイザーが、真正面からぶつかり、鮮やかに爆ぜた。
(「さて、通りすがりの正義の天使の援護攻撃はここまでね……」)
無論、互いに無傷とはいかない。
だが、メルキディアは深い傷を負いながらも確かな手応えを、そして、間もなく訪れる戦いの終わりを確信していた。
「とうとうボス戦ですね。攪乱戦術は得意分野、ヤツへの嫌がらせはお任せください」
どこか悪戯めいた笑みと共に、リーザ・シェナンドア(アイゼンヴァルト・g08729)が駆ける。
「ではでは、リーザ・シェナンドア。勝利への花道を舗装してきますね」
一息に空間を超えてドラコニスの間近へ至ったリーザは、印を組みながらパラドクスの力を巡らせた。
「見ませいこの速度!! 素晴らしき美貌と可憐さのゆーにぞーん!! 我が忍法の極意、ド派手に魅せてまいりましょう。いざいざ――勝負!!」
リーザが仕掛けるのは五十連星驚天刃――総勢五十体の幻影の分身と共に重ねる波状攻撃だ。
「「「せっかくです、コイツをこのまま切り刻んで唐揚げにしてやりましょう!」」」
視覚だけでなく、五感どころか第六感まで欺く精度を持つ分身たちの攻撃に晒されることとなったドラコニス――ではあるが。
「面白い技を使うな。だが、これならばどうだ?」
ドラコニスはどこか楽しげな声を響かせながら、煌めく無数の光剣を――幻影を含む全てのリーザを狙い解き放った。
狙いが定まらないならば、全て斬ってしまえば良いということなのだろう。
流星のように輝きの尾を引いて墜ちてきた光剣の群れは瞬く間に幻影たちを散らし、そのうちの一振りがリーザ自身を斬り裂いていく。
「くっ、煽りは効きませんか……さすがはクリスさんの宿敵です」
ですが、とリーザは余裕のある笑みを浮かべたまま。
「私にばかり注目していて良いのですか? こうしている間にも、ほら――」
連鎖していく戦いの最中、創世の光剣を手に、シル・ウィンディア(虹霓の砂時計を携えし精霊術師・g01415)が立ちはだかる。
「――ドラコニス、だっけ。とっても綺麗だよね、あなた」
でもね、と、紡ぐシルの表情は、常にない怒りに満ちていた。
「……わたしのおねーちゃんと、おねーちゃんの大切な人たちを怖がらせた罪は重いよ?」
一気にドラコニスとの距離を詰めたシルは、剣の間合いに入る直前にサイドステップによるフェイントで攪乱を行いながら詠唱を紡ぎ上げていく。
「闇夜を照らす炎よ、命育む水よ、悠久を舞う風よ、母なる大地よ、暁と宵を告げる光と闇よ――」
一点に束ねるは火・水・風・土・光・闇の六属性の力。詠唱と同時に増幅魔法“六芒星増幅術”の力で、シルの背には青白い二対の魔力の翼が広がっていた。
「六芒星に集いて、全てを撃ち抜きし力となれっ!!」
――全力で放つは超高出力砲撃系精霊魔術、六芒星精霊収束砲。
「わたしは、本命のための前座。これがわたしからのプレゼントだよ。ドラコニス、遠慮せず全部もってけーっ!!」
眩い光が炸裂し、同時にドラコニスが放った煌めく光線がシルを貫く。
だが、シルは倒れない。
そのまま距離を取りながらも、青い瞳は真っ直ぐにドラコニスを見据えたまま。
降り注ぐ光剣、追尾性能を持つ魔力弾、そして――煌めく極大の魔力光線。
煌く星を宿すドラコニスの攻撃から皆を護り切ることは、そう容易ではない。
そう考えたネリリは飛翔で空中に舞い上がり、敢えて皆とは固まらないようにしながら空中戦を挑む。
地上から、そして空から。場所を選ばず攻めることで、全方位へ警戒させるのが狙いだ。
「――そこで、止まってなさいっ」
ドラコニスの頭部を狙って、ネリリは仕掛けた。
迸った魔力がパラドクスの力を乗せてドラコニスの周囲の気温を急激に低下させ、さながら棺の如く氷に閉じ込める。
――逆説連鎖戦の、一瞬の攻防。
ドラコニスは意に介する様子もなく、集約させた膨大な魔力を吐き出した。
氷はすぐさま砕かれて、極大の光線がネリリを貫く。
止められたのは僅かな間。けれど、それこそがネリリの狙いだった。
皆で攻撃を繋ぎ重ねて、かの竜の意識を僅かでも逸らす。
そうすることで――“彼女”が攻撃の準備を整えるだけの時間を、稼ぐ。
クリスティーナを、この場において何よりも輝くただひとつの“星”を見つめ、ネリリは微笑む。
「伝えの通りだね。星の竜を落すのは他の誰でもなく……」
パラドクスの光が、巡る。
「――さぁ、後はクリスさんの出番だ!」
氷と光の魔力を踊らせながら、綾音が叫ぶ。
「クリスティーナ!!!! さぁ、あなたの手でこの戦いに決着を!!」
ありったけの声で、姫恋は友の名を呼んだ。
「クリスさん、あとはお願いします……! 悲しい過去はここで一気に断ち切りましょう……!」
「もきゅー!」
ファギーが、そしてコロロが、願いを籠めて叫ぶ。
「クリスティーナさん、負けないで!」
妖刀を握る手に力を込めて、六華が叫ぶ。
「クリスさん、後はお任せしますわ」
背を押すように、蛍は力ある音を奏で。
「今だよ、クリスさん!」
クロフサと共に足を止めず翔けながら、理央が叫ぶ。
「私の中のメルキセデクも言ってるわ、正義は彼女にあり、とね!」
彼女――とは、もちろん、メルキディアが信頼の眼差しを注ぐクリスティーナのことに他ならない。
「どうか、最後は――クリスの手で決着がつきますよう」
それが叶うと、信じているからこそ。
リーザは微笑んで、そっと友の背を見やる。
「お前たちの力は、美しいものだな。……そうか」
「……美しいものが好きなの?」
感心したような息をつくドラコニスに、シルは不思議そうに目を瞬かせて。
「クリスおねーちゃんは綺麗だけど、あなたには渡さない」
そうして、シルも願いを託すのだ。
「クリスおねーちゃん、決着つけてきてね」
決着の時は、すぐそこまで来ている。
誰もがそう確信し、戦いの行く末を見守っていた。
「あとは、貴女自身の手で悲しい物語を終らせるだけだわ、……」
クリスさん――、と、呼び慣れた名を紡ごうとして、ネリリはそっと口を噤んでから、言い直した。
「――星視の魔女さん」
今は、こう呼ぶのが相応しいだろう。そう、思ったから。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【クリーニング】がLV2になった!
【光学迷彩】LV1が発生!
【未来予測】がLV2になった!
【腐食】LV1が発生!
【土壌改良】LV1が発生!
【飛翔】LV3が発生!
【アイスクラフト】LV1が発生!
【活性治癒】LV1が発生!
効果2【ドレイン】がLV3になった!
【アクティベイト】がLV2になった!
【ダメージアップ】がLV4になった!
【能力値アップ】がLV6になった!
【グロリアス】がLV2になった!
【ダブル】がLV3になった!
凪沙・悠璃
……さて、決着の時ならば俺はフォローに回ろう。
君の運命は、君自身が奪還すると信頼しているよ。
観察し、先見し、対応する。
武装を拳銃に変えても、取るべき戦術は変わらない。
“閑寂ノ砲”は、それ自体は特に強くない。
必中を謳うだけであり──しかし、この場においてはそれが最適。
最初に狙うは眼窩。視界を封じて動きを無秩序にする。
飛翼。特に付け根を重点的に、飛翔力と機動力の低下。
足爪。地を掴むことを許さず、垂直方向の重心を奪う。
両膝。バランスの要所であり、前後や縦方向の衝撃に耐えるが、横方向からの衝撃には弱い。
口腔。魔力の集約に必要なら、滞空時間の無い狙撃が先んじて穿つ。
俺の役割はこの辺で終わりにしようか。
クリスティーナ・アストロイア
決着の時、来たれり。ネメシス『占術星装・アストライア』に変化
様々な魔術を駆使して戦闘
ドラコニス…私にとって終わりで始まりの星
多くの命を終わらせた貴方に怒りはありますが、それと共に感謝を
こうして多くの縁に恵まれたのですから
怒りだけではなく感謝と共に此処で貴方との縁を断ち、奪われた運命を取り戻します
『ArcanaCode』を様々見せてきましたが「それ」は先代の魔術
これこそ私オリジナルの魔術…タロットによる運命の決定ではなく、私自身で星を墜とし…運命を切り開きます
正義の女神による裁定…お受けください
本来、大きな戦いに巻き込むのは許されないこと
だけど、クラウディア…もし運命が許すのであれば共に未来で…
「……さて、決着の時ならば俺はフォローに回ろう」
凪沙・悠璃(水底の薄明・g00522)はただ静かに、傍らに立つクリスティーナ・アストロイア(星視の魔女・g03092)へと紡ぐ。
ネメシス。復讐の女神の名を冠する、ディアボロスとしてのもうひとつの側面。
その力を解き放ったクリスティーナは、『占術星装・アストライア』――騎士にして魔術師たる姿へと変じていた。
悠璃へ穏やかに微笑みかけて、それから眼前のドラコニスへと向き直ったクリスティーナは、天秤を象った白銀の魔術杖を手に告げる。
「煌星竜ドラコニス……私にとって終わりで始まりの星。多くの命を終わらせた貴方に怒りはありますが、それと共に感謝を」
クリスティーナに届けられた、仲間たちの想いと力。
その全てがあってこそ、クリスティーナは今、この戦場に立っている。
ドラコニスとの戦いに敗れ、復讐者として新宿島に流れ着いて――そこから紡ぎ、築かれてきた多くの縁。
その切っ掛けは、紛れもなくかの竜に他ならない。
ゆえに、クリスティーナの胸の裡には、怒りだけでなく感謝の気持ちもあった。
「此処で貴方との縁を断ち、奪われた運命を取り戻します」
――そうして。
更なる手を添えるべく、悠璃は刀を拳銃に持ち替えパラドクスを放つ。
「――君は常に射程内だ」
その時には既に、悠璃は穿つべき“箇所”を捉えていた。
観察し、先見し、対応する。悠璃にとっては、ただそれだけのこと。
いついかなる戦場であっても、やるべきことは変わらない。
障壁も、遮蔽も、距離も――その一切を無視し時空を超越した滞空時間のない一撃が、人ならざる知覚によって齎される必中の理を宿して煌星竜の眼窩の片割れを貫く。
「くっ……!」
視界を封じられてもなお、ドラコニスはすぐさま顎を大きく開いて魔力を集約させ――煌めく極大の光線を解き放った。
それは全てを飲み込み、灼き尽くす破滅の耀き。
されど悠璃は動じることなく、クリスティーナへ告げる。
「俺の役割はこの辺で終わりにしようか。君の運命は、君自身が奪還すると信頼しているよ」
悠璃の言葉に頷き、クリスティーナは真っ直ぐに魔術杖でドラコニスを指し示す。
「……ドラコニス。貴方には様々な『ArcanaCode』をお見せしましたが……“それ”は全て先代の魔術です」
クリスティーナが紡ぐのは、彼女自身が編み出した魔術。
タロットによる運命の決定ではなく、自身の手で星を墜とし――運命を切り拓くという想いを乗せて、クリスティーナはパラドクスを解き放った。
魔術杖を中心として広がる結界の光が世界を隔て、正義の女神による、流星の裁定が下される。
「正義の女神による裁定……お受けください。天裁の時、来たれり――汝の罪、ここで断つ」
星剣から天へと放たれた魔力が巨大な剣となり、眩い輝きを放ちながら流星の如く流れ落ちてドラコニスを貫く。
刹那、膨れ上がった眩い光が、世界を満たしていく。
ドラコニスは口を開いたが、これ以上魔力が集約することも、煌めく光が放たれることも――なかった。
「やはり、私を墜とすのはお前だったか、星視の魔女よ……」
――決着の時、来たれり。
崩れ落ちる竜の、白き身体に帯びた“星”の耀きが――空に吸い込まれるように消えてゆく。
それはまさしく煌星竜の名を持つ竜が、宿敵たる星視の魔女によって墜とされた瞬間であった。
空に煌めく数多の星が、流星群となって零れ落ち――。
ドラコニスの死と同時に、彼の手によって保たれていた世界は、緩やかに崩壊を始めていた。
パラドクストレインの傍へ戻れば、そこには何かに導かれたかのように、クリスティーナの妹クラウディアの姿があった。
「……クラウディア」
「姉様――」
己が宿縁と決着をつけられたことだけではなく、大切な妹を守り抜けたことにも安堵しながら――クリスティーナは、胸中でもうひとつの想いを巡らせていた。
死の運命は、覆された。
たとえこの世界が崩壊しても、彼女は元の正しき歴史の中でその生涯を終えることになるだろう。
それが彼女にとっても良いことだと、そのはずだと、クリスティーナは思っていた。
本来ならば、これから先も続く――終わりの見えない戦いに巻き込むなど、許されないことだとも。
けれど、同時に――。
「……もし運命が許すのであれば、共に、未来で――」
クリスティーナは願うように紡ぎ、クラウディアへそっと手を差し伸べる。
――物語の続きは、未来で。
けれど、クリスティーナは知っているはずだ。
運命とは、自らの手で引き寄せるものなのだということを。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【平穏結界】LV1が発生!
【防衛ライン】がLV3になった!
効果2【ガードアップ】がLV3になった!
【ドレイン】がLV4になった!
最終結果:成功 |
完成日 | 2023年07月12日 |
宿敵 |
『煌星竜ドラコニス』を撃破!
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