リプレイ
杏・紅花
趣味わっるい!どーしようもないのが人間だけど、ちょっとお灸をすえておきたいよねえ
【モブオーラ】を活用しながら厨房にある調理台や棚を利用して接近
外道な料理人たちに背後から近づいて、「搦」で動きを止めてから首元に「切裂花」をぴたり
んねーえ。調理されるほうの気分は、どーお?
気絶したらほっとく、騒ぐやつには手刀で一発、お首をどすっ
ケガはさせない、こいつらと一緒になんの、やだし
ボルシチって具材はカレーっぽい
お肉はぜーたくに牛肉、ジャガイモと人参と玉ねぎで~、ビーツはたっぷり!サワークリームも添えちゃお
んふ、自信作っ
あとはメイドたちが持っていくのを、こっそりつけていくぞお~
アドリブ・連携歓迎っ
ルキウス・ドゥラメンテ
【羊狼】
よくまぁそんな悪趣味な料理を思いつくものだ
グルメな俺の口にはどうやら合いそうにない
厨房に乗込むと同時に罪縛りの鎖で調理人どもを捕縛
囀るな、耳に障る
騒ぐようなら程々に痛い目に遭って貰うことにしようか
無論殺しはしないとも
貴様らの罪はこんなところでこんなにあっさり殺されて償えるほど甘くない
偽の料理の準備は用意周到な他の誰かに任せよう
友達催眠の力を借りつつ少し人質と話そうか
怖がるな、救出に来た
この後少々茶番が必要でな、お前たちには姿を隠していて欲しい
そう告げつつ、こうした場所なら厨房から繋がる形でワインや食料の貯蔵庫くらいあるだろうか
その辺りに誘導したい
リオーネ・クア
【羊狼】
ヴァンパイアノーブルはたくさん数がいるんだから
人々をこんな残酷な方法で変化させなくてもいいじゃないか
厨房には正面から乗り込む
俺に気を取られている間にみんなに料理人を捕縛して貰おう
人質は拘束を解いて安心させてあげるけど勝手に動かれては困るので
友達催眠を使用しつつご家族の救出まで待っていてほしいと最初に言う
続いて簡潔に作戦を説明
偽の料理を持っていかせ、その後をつけて家族を助け、ヴァンパイアノーブルを倒す
その間隠れていてほしいんだ
大丈夫、必ずご家族を助けて一緒に帰れるようにするから
厨房で料理の準備がされている間、ルキウスさんと一緒に迅速に人質の隠れ場所を探す
なるほど貯蔵庫
壁や床を念入りに探す
フルルズン・イスルーン
ロマノフはしゅみわるーい、けどやり口はわかりやすいのだ。
どこもかしこもこれくらい単純な戦力強化ならね。
さて、ボックス・ゴーレムくんちょいと出てきてー。
代替料理の食材を持ち運ぶ用【アイテムポケット】あるよー。
既に料理はあるのかい? なら容器から鍋に移して温めるくらいでできそうだね。
ちなみにボクは料理できぬのであしからず。
あ、料理人が料理()されてる。哀れ。
んー、刺激的なのでとりあえずゴーレムくんは落ち着いてもらってる被害者との遮蔽物代わりに立ってもらってと。
待ってもらってる間不安になりそうだし、早業アートでそこらの布で人形でも作って渡そう。
何かあればこのゴーレムくんが守ってくれるのだぞよ。
「趣味わっるい!」
パラドクストレインに乗り込んだ杏・紅花(金蚕蠱・g00365)の第一声はこれであった。それにコクコクと首を縦に振り同意するはフルルズン・イスルーン(ザ・ゴーレムクラフター・g00240)。
「ほんっとうにロマノフはしゅみわるーい、けどやり口はわかりやすいのだ」
その趣味の悪さは即ち解りやすさ。敵の行動パターンや思考パターンも大体趣味の悪さに通じる。
「どこもかしこもこれくらい単純な戦力強化ならね。どのクロノヴェーダも割とそうかもだけど」
「それに加えてどーしようもないのが人間だけど……」
趣味悪い儀式に同じ人間が加担しているのが紅花にはどうにも許しがたい。お灸を据えておこうと決意する。ちょっと……いや、ちょっとじゃ済まない気もするけども。
到着した屋敷の裏手に件の厨房が存在する。勝手口は調理人達の出入り口であり、食材搬入口でもある。
窓からこっそり覗きこめば、奥には簡素な檻に囚われる怯えた表情の人々。そして手前では忙しなく料理の準備を始める料理人達。
「ドゥフフ……いやはや儀式も久方ぶりですな。ワタクシ胸が高鳴って仕方ありませんぞ」
「イヒヒ……そちらもかい。生きた人間の肉を切り刻む機会を与えてくれる譎詭卿の旦那には感謝しねぇとなぁ」
亜人並に醜悪な形相だが、一応彼らも人間で一般人らしい。聞いているだけで反吐が出そうだとルキウス・ドゥラメンテ(荊棘卿・g07728)は顔しかめて呟いた。
「よくまぁそんな悪趣味な料理を思いつくものだ……グルメな俺の口にはどうやら合いそうにない」
「ヴァンパイアノーブルはたくさん数がいるんだから……」
人々をこんな残酷な方法で変化させなくてもいいじゃないか――リオーネ・クア(ひつじの悪魔・g01176)は悲しげな表情で窓の中より目を離す。このまま介入せねば――あそこに見える人々が屠られ、その家族である娘達にその血肉が供される。何としてでも助けよう、と心に誓い。
「さて、どうする?」
「どうするも何も……」
ルキウスの問いに、リオーネは苦笑い見せて告げた。
「正面から堂々と乗り込む――でしょ?」
「はは、気が合うな戦友」
「そりゃ、ね?」
ふふっと笑みで返し、リオーネは素早く厨房に続く扉を開けて中に入ると、その身を見せる様に立つ。
「ゲスな料理は中止にしてもらうよ?」
「な、なんだお前は!?」
料理人達の視線が一斉にリオーネに集中。その気を取られている隙に、ルキウスが念じ喚び出すは罪縛りの鎖!
じゃらん、と生き物の様に動くその鎖付きの枷が一斉に目に付く料理人達の手足を捕らえ、鎖でグルグル巻きにしてその動きを完全に封じた。
「ひゃああぁっっ!?」
「お、お許しを、お許しを……」
「囀るな、耳に障る。騒ぐようなら程々に痛い目に遭って貰うことにしようか?」
床に転がった料理人達の一人を足で蹴り転がしながら、ルキウスは睨み付けた。無論殺しはしない。一応こんな連中でも人間ではあるのだし。
「貴様らの罪はこんなところでこんなにあっさり殺されて償えるほど甘くない」
死んだ方がマシだと思う程の罰を与えてやりたい所ではあるが。今はそれは後にして。
そこに。更に数人の料理人が一人、何も知らずに奥にある屋敷側の出入口から戻って入って来た。
「え、は? ひぃぃぃっ!?」
悲鳴を上げて踵返そうとする料理人。だがその後ろには既に棚の影に潜んでいた紅花。彼女が鋼糸・搦を手繰って一気に捕縛し、手甲の先に付いた鉤をぴたりと首元に添えれば、それ以上の声すら出なくなった。
「あ……あっ……」
「んねーえ。調理されるほうの気分は、どーお?」
囁くような声。余りの恐怖にその料理人はそのまま泡を吹いて気を失い、床にどさっと倒れてしまった。
「ケガは……うん、させない、こいつらと一緒になんの、やだし」
爪の先が肌に引っかかったりしてなかった事に紅花は軽く吐息を付いて確認。
「終わったー? あ、料理人が料理されてる。哀れ」
転がる料理人達を見てフルルズンはあっけらかんと笑み見せた。その後ろには喚び出したゴーレム君。さて、と周囲を見回せば、厨房の向こうの壁際には囚われ人々の入る大きな木の檻が幾つも見えた。
「刺激的な絵面だし、ゴーレム君はあの人達の壁になってあげてねー。あと食材もたっぷり運んできたから」
遮蔽物代わりになる様にゴーレム立たせると、そのアイテムポケットから代替料理の為に運んできたタッパーなどをホイホイ取り出すフルルズン。ベースとなる出汁スープは専門のお店に頼んで貰ってきた。
「ボルシチって具材はカレーっぽいよね」
と紅花も料理人を隅っこに片付けてから料理台に向かう。それ見てルキウスは頼むな、と一言声をかけ。
「そっちは女性陣に任せるとしようか」
用意周到な彼女達なら上手くやってくれそうだ。その間にもリオーネは友達催眠を利用して囚われの人々に声を掛け、その拘束を解いて行く。
「えっと、大丈夫? 怪我はない?」
「貴方達は一体……?」
「怖がるな、救出に来た」
ルキウスも檻を開けると人々の手枷や縛り紐を解きながら安心する様にと告げ、続けてリオーネも彼らに言う。
「すぐにここから連れ出したい所だけど……ご家族の救出まで少し待ってて頂けないかな?」
「そうだ…・・娘が奴等に……!」
「お姉ちゃん、お姉ちゃんが……」
心配そうに涙ぐみながら家族である乙女達の身を案ずる彼らだったが。落ち着いて、と二人は宥めながら告げる。
「この後少々茶番が必要でな……」
「これからメイド達に偽の料理を運ばせてその後を付いていく。ご家族を助けてこの館の主を倒してくる」
にわかには信じがたい話かも知れない。が、彼らの真摯な表情に人々は信じる様に頷き、耳を傾けていた。
「その間お前たちには姿を隠していて欲しい」
「大丈夫、必ずご家族を助けて一緒に帰れるようにするから」
人々を落ち着かせた所で、ルキウスとリオーネは厨房から繋がる場所で彼らの隠れ場所に良さそうな部屋を探す。
そんな中見つけた部屋は根菜や小麦などの食料が保管された貯蔵庫。
「なるほど、ここなら料理人以外は出入りしないね」
と皆を誘導し、隠れて貰って一安心。
「外の守り番にはこのゴーレムくんがいるからね?」
とフルルズンが顔を見せ、簡単に布で作った人形を幼い少女に渡してそっと頭を撫でて笑みを向ければ、お姉ちゃんありがとう、とあどけない笑顔で返された。
扉を閉めて軽く一息。次にここを開けるのは乙女達を無事に救助してからになるだろう。
その間にも紅花の調理作業は順調に進んでいた。
お肉は贅沢に牛肉たっぷりをしっかり煮込んで柔らかく。ジャガイモ人参は角切りに食べやすい大きさに。玉ネギは口溶け良く甘く口に入る様に刻み、色の決め手となるビーツをたっぷり加えればまるで血の様に真っ赤なスープの出来上がり!!
「じゃあ、ボクはパンを温めておくかな。そちらは任せて良さそうだね?」
ボクは料理は出来ないから、とフルルズンが苦笑いしながら皿の用意をすれば、紅花は器にスープを注ぎつつも仕上げのサワークリームで彩りを美しく添えて完成!
「んふ、自信作っ!」
美味しい必要は無いと言えば無いのだが。食べた事も無い人間の血肉料理よりも、彼女達の記憶に訴えかける様な馴染み深い郷土料理の味に近づけるに越した事は無い。
「食べた瞬間は味がわからなくても……落ち着いて考えたらわかるよね、きっと!」
厨房の外の廊下、配膳台に出来た料理――本物のボルシチを並べて置いておけば。
『すっかり用意出来たみたいですわね』
『ふふ、美味しそうな香り。とても血のスープだとは思わない事でしょう』
実際は本当に血のスープなどではないのだが。知らずにヴァンパイアノーブルのメイド達はその料理を乙女達の集められた大食堂へと運んでいくのだ。
「よし、こっそりつけていくぞぉ~」
そうしてディアボロス達は気付かれない様に後を付けていく。
大食堂の扉が閉まり、その奥で配膳される食器の音。館の主の声。
『どうかな、さぞかし美味しい事だろう……君達の愛する家族の血を用いしスープの味は』
そしてガシャンと食器の割れる音を聞き届け、ディアボロス達は扉を開けて部屋に突入する。
『――!! 貴様等、誰の許しで此処に!!』
突如現れた乱入者に怒りを表情に浮かべながら立ち上がった譎詭卿。その周囲を守る様に立つメイド達。
そして――……。
『あ、ああ……』
『わたしは、わたしは
……!?』
家族の血肉を口にしたと"思っている"乙女達の瞳の色が紅く染まり、その髪も白く変化させていく。周囲に浮かぶは血の色をしたオーラ。
儀式によりその身を今にもヴァンパイアノーブルへと変じようとし、混乱の極みのままに暴れだそうとする乙女達の姿がそこには存在していた。
だがディアボロス達は知っている。家族の血肉を用いていなければこの儀式は不完全なのだと。
自壊する前に伝えねば――今、彼女達が食したそれが偽物の血肉、ただのボルシチだと言う事実を。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【モブオーラ】LV1が発生!
【罪縛りの鎖】LV1が発生!
【友達催眠】LV1が発生!
【アイテムポケット】LV1が発生!
効果2【フィニッシュ】LV1が発生!
【ロストエナジー】LV1が発生!
【先行率アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!
フルルズン・イスルーン
曲がりなりにも状況が整ってると"成る"のも儀式のお決まりだ。
ま、その状況も崩してやればいいんだけどね。
食材のお披露目式さ。
ハーベスト・ゴーレムくん。ちょいとお手伝いをば。
まずは空気の一掃さ。
ゴーレムくんが植物を撒いて緑を生み出して模様替え。
そして【植物活性】と共にハーブの匂いで血の雰囲気を消しとばーす!
喰らえセージ! タイム! ローズマリー!
【アイテムポケット】でハーブを持ってきててもいいね。
そして、料理を今一度冷静に判別するように促すのだ。
如何に調理しようと人の血の匂いは誤魔化せぬ!
だが、フローラルに包まれたキミ達は分かるだろう。
これは単にとても美味しい普通の料理だということが!
杏・紅花
ちょーっとまったあ〜!
その料理の作者は、あたしたちだぞおっ
変なモノ、いれてませんから〜っ!
「誘蛾の灯」で、お邪魔な吸血鬼は口止めっ
ぼんやりしてる所をぶん殴って、おしゃべりで女の子たちが惑わされないようにするぞお
ね、思い出して、故郷のビーツの味!
ぜーたくな牛肉なんて使っちゃったけど、野菜の素朴な甘み、血の味なんかに間違えないはず
家族と作った思い出も、あるひとはいるんじゃないかな
【士気高揚】も、信じる気持ちを後押しできるといーなっ!
アドリブ、連携歓迎っ
ルキウス・ドゥラメンテ
【羊狼】
落ち着け
言いたくはないが馬鹿舌か?
お前達が食べたのはただのボルシチだよ
信じられないならお前達の家族に会わせてやろう
厨房から続く食糧の貯蔵庫に身を潜めてくれて居るよ、勿論五体満足で
後はリオーネの口上に合わせながら、彼らの名や特徴を重ねてやろう
そうして友好催眠で語りかけながら、それでも抗う様なら罪縛りの鎖で拘束を試みる
それでも駄目なら致し方ない、傷つけぬようにパラドクスで牽制しつつ機を見て気絶攻撃を叩き込むか
こう言うのは性に合わないのだが
おっと、そう言えば家族らの居場所をバラしてしまったのだったか
彼らの安全は守らねばな
覚醒直後のトループス級以外に動きがあれば連撃で斬撃をくれてやる
リオーネ・クア
【羊狼】
ルキウスさんの言葉に続けて
その料理は仲間達の力作だよ
貴女達のご家族に頼まれて助けにきたんだと
女性達の手を取って友達催眠を使いながら訴える
貯蔵庫に隠れてもらうときにこの儀式に参加させられた女性達の名前
あるいはご家族の名前を聞けていたらそれを使って呼びかけよう
それがなくても人質だった人達の特徴は覚えてるから
例えば涙ぼくろが印象的な男の子のお姉さんはいるでしょう?みたいに伝えて一人ずつ安心させていく
いつ体が崩壊するかわからないからあまり手荒なことはしたくない
抵抗が続く時は抱きしめて拘束する
吸血貴族たちが貯蔵庫に行かないように目を光らせて
万が一動きがあったら大声をあげて仲間に知らせて戦闘に移る
「ちょーっとまったあ~!?」
室内に乱入し、魔の前の光景に一瞬息を呑むも。杏・紅花(金蚕蠱・g00365)は誰しもが聞こえるような大声で叫んだ。そう、乙女達の耳にも届く様に。
「その料理の作者は、あたしたちだぞおっ! 変なモノ、いれてませんから~っ!
『は??』
その発言に乙女達より先に譎詭卿が驚愕の声を上げた。
『だが女達は現に――』
「曲がりなりにも状況が整ってると『成る』のも儀式のお決まりだ」
フルルズン・イスルーン(ザ・ゴーレムクラフター・g00240)はククッと笑って告げる。儀式は完成はしている。ただし完全だとは誰も言って無い。不完全なトループス級が出来かけている……に過ぎないのだ。
(「ま、その状況も崩してやればいいんだけどね」)
彼女達の心理状態を覆してやれば、本当に儀式は失敗する。つまり乙女達は元に戻るとフルルズンは笑みを浮かべたままに指を鳴らし喚ぶのだ。
「ハーベスト・ゴーレムくん。ちょいとお手伝いをば。食材のお披露目式と行く前に――」
光り輝く金糸を揺らした女性の人型が、ゴーレムが彼女の声に応じて姿を現す。しなやかな腕を伸ばして光の束を千切り放てばそれは植物の形へと変じ、ブラッドメイガスと化した乙女達に絡みつく。
「まずは空気の一掃さ。この血生臭い雰囲気をマイナスイオンで消し飛ばーす!」
気が付けばフルルズンはアイテムポケットより取り出したハーブをたっぷりその手に構えており。
「喰らえセージ! タイム! ローズマリー!」
投げつけたハーブの香りがトループスと化した乙女達の鼻腔をくすぐる。強い香気が彼女達の意識をそちらに向ける。
「フローラルに包まれたキミ達は分かるだろう――これは単にとても美味しい普通の料理だということが!」
『まさか
……!?』
「如何に調理しようと人の血の匂いは誤魔化せぬ!」
びしぃ、とフルルズンは館の主の口出しを邪魔する様に叫ぶ。更に紅花の誘蛾の灯がディミトリ卿に蚕蛾の幻影を見せ――たかと思ったら口封じのグーパンチ。
『ぐぎっ!?』
これ以上この男の言葉に乙女達が惑わされてはいけない。彼女達が今一度、冷静に判断出来る様にする為に。
「落ち着け……! 言いたくはないがお前達の舌は馬鹿舌か?」
ルキウス・ドゥラメンテ(荊棘卿・g07728)は友達催眠の力をフルに用いながら叫ぶ。クロノヴェーダと変じた彼女達ではあるが、その中に少しでも一般人である彼女達の心が残っているなら――彼の言葉は親しき友の言葉に感じられよう。
「お前達が食べたのはただのボルシチだ!」
「そう、その料理は仲間達の力作だよ!」
リオーネ・クア(ひつじの悪魔・g01176)はルキウスの言葉に添える様に乙女達に叫ぶ。
『あ、ああ……』
混乱し、それでも儀式によって変じた身で暴れ出そうとする乙女達。仕方無い、とルキウスは罪縛りの鎖を彼女達に放つ。本来なら埒外の生物であるクロノヴェーダを捕らえる事は難しいかも知れないが――。
「マリヤさん、ナターシャさん、オルガさん、聞こえてるでしょ!?」
危険を顧みず、リオーネは彼女達の手を掴み取る。それは乙女達の名。人間としての名。彼は聞いてきたのだ、貯蔵庫に隠れて貰う際にその家族の者達に。
「貴女達のご家族に頼まれて助けにきたんだ」
「安心しろ、お前達の家族は無事だ! すぐにだって会わせてやれる!」
ルキウスは彼女達の父母の名を、兄弟姉妹の名を告げながら真摯に訴えかける。
「涙ぼくろが印象的な男の子――ねぇ、きっとそのお姉さんはこの中にいるんでしょ?」
『あ、あ――イワン、の、こと……」
女達が力抜ける様に膝を折り、項垂れ座り込んでいく。人としての記憶が消える前に意識を留めた。あともう一押し。
「ね、思い出して、故郷のビーツの味!」
紅花が叫ぶ。この料理を作り上げたのは彼女自身に他ならない。
「ぜーたくな牛肉なんて使っちゃったけど、野菜の素朴な甘み、血の味なんかに間違えないはず」
落ち着いて、口の中に残る今食べたスープの味を思い返してとディアボロス達が告げれば。
「そう、よ……これはいつも食べてる味……」
「でしょ? 家族と作った思い出も、あるひとはいるんじゃないかな?」
紅花がもう一押しとばかりに告げる。記憶を呼び起こさせる。あの自信作なら間違い無くそれが出来ると信じていた。
「ビーツの、野菜の甘味がたっぷりで、あっさりして優しくて……」
「そうよ……血の味ってそもそもどんな味なのか……わたし知らないわ……」
紅く染まった彼女達の瞳の色が元の穏やかな青や茶色に戻っていく。邪悪な血のオーラも徐々に消えて行く。
『くっ、ならば……ならばあの料理人達はしくじったと? 捕らえた家族の者共はどうしたと言うのだ?』
「そりゃあ、厨房の先にある食料貯蔵庫に身を潜めてくれてるよ。勿論五体満足で、な?」
ルキウスは憤慨するディミトリ卿に向けてしたり顔で告げる。同時に乙女達に家族の無事を告げるものでもあり――わざとらしく、おっと、と肩竦めて見せた。
「そう言えば居場所をバラしてしまったか。彼らの安全は守らねば、な」
その間にもリオーネは人間に戻った彼女達に目配せ一つ。
「(……行って!)」
行き先はただ一つ。彼女達がこの後の戦闘に巻き込まれぬ為にも部屋から逃げ出す様に促せば、身を引きずりながら彼女達は開いたままの大きな扉から廊下に駆け出していった。ここまで来る間に館の中に他のクロノヴェーダがいない事は確認済み。心配はないだろう。故に――。
「後は――キミだけのようだね、ディミトリ卿?」
フルルズンがちらと見れば。その取り巻きであるメイド達は同時進行で自分達の邪魔にならぬ様に仲間が対処し、始末してくれていたらしい。
しかし、目の前のアヴァタール級ヴァンパイアノーブルは先程までの動揺を微塵も見せぬ様に取り繕い、悠然と立ち身構えてそこにいた。
『――問題は無い。諸君らを相手取る事なぞ、私だけで充分。メイド如きの助けなど要らぬ』
そう、口元に余裕すら見える笑み浮かべて告げるのだった
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【植物活性】LV1が発生!
【士気高揚】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
【建物復元】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV4になった!
レイラ・イグラーナ
こちらはお任せ下さい。
革命家レイラ・イグラーナ。
人民の奉仕者として、この地の人民を害する者は誰であろうと許しはいたしません。
人民の皆様の自由、生命、希望のため……お覚悟を。
大食堂のテーブルや椅子、置かれた燭台なども利用。踊るような足取りと残像でノーブルメイドの振るう鞭を回避しつつ、銀の糸を張り巡らせていきます。
吸血貴族の悪辣な儀式を土足で踏みにじることが、革命家として、復讐者として最大限の行儀の良さです。
十分に銀の糸を張り巡らせたなら【手製奉仕・捕】。ノーブルメイドの動きを封じて接近、銀の針でその心臓を貫きます。
貴女がたが吸血貴族の奉仕者であるなら、即ち人民の敵。討つのみです。
「――こちらはお任せ下さい」
儀式により乙女達がブラッドメイガス達に姿を変じ、仲間達が救出すべく対峙する間。レイラ・イグラーナ(メイドの針仕事・g07156)は阻止に動こうとしたノーブルメイド達の前に立つ。
『そこをお退きなさい、ディアボロス』
「いいえ、退きません。この革命家レイラ・イグラーナ……人民の奉仕者として、この地の人民を害する者は誰であろうと許しはいたしません故」
あの乙女達も、その家族達も等しくこの地の人民だ。レイラが彼女達の為に戦いに身を投ずるは当たり前であった。
「人民の皆様の自由、生命、希望のため……お覚悟を」
大食堂のテーブルの上をレイラは飛び跳ねる様に駆ける。ガチャンガチャンと皿が、グラスが割れる音はノーブルメイドがレイラ目掛けてブラッドウィップを振るった余波。蹴り上げた椅子で鞭を防ぎ、置かれた燭台を放り投げては攻撃の直撃を免れながらもレイラは敵を翻弄する動き見せる。
そう、避けながらもレイラのパラドクスは既に発動を開始しているのだ。
『――はっ!?』
銀の糸がメイド達の周囲に絡まっているのを彼女達自身が気付いたのはレイラが再び床に降り立ち、正面を向いた時。その指先より視認の困難な銀糸がキラキラ淡く輝いて見えた。
『随分と行儀もマナーも……手癖すらも悪いお客様だこと』
「ええ、吸血貴族の悪辣な儀式を土足で踏みにじることが――」
糸をぐいと引けばノーブルメイドの四肢を拘束し、動きを完全に留める。
「革命家として、復讐者として最大限の行儀の良さですので」
軽く床を蹴り、一気にその目の前に踏み込んで――手にした銀の針は相手の心臓を一撃の元に貫き、次いでもう一人のメイドを屠った。
「貴女がたが吸血貴族の奉仕者であるなら、即ち人民の敵。討つのみです」
更に攻撃を交え、血の鞭掻い潜って残るメイドを仕留めた所でレイラは説得に向かった仲間を確認した。どうやら向こうは首尾良く救出に成功したらしい。
ならば、残るはこの屋敷の主――儀式の主催を仕留めるのみか。この戦いはいよいよ終わりを迎えんとしていた。
大成功🔵🔵🔵
効果1【壁歩き】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
フルルズン・イスルーン
因縁はないけど、知ってることには知ってるのだ。
ロマノフがどういう手管の搦手を使うかを測量した結果見つけたやつだからね。
ま、革命軍の方には今の所いなかったんだけど。
なんの話かって? 気にしなくてもいい話さ。
では、ハングドマン・ゴーレム。杭をここに。
トネリコ樹のゴーレムよ。心臓に杭撃つ吸血鬼伝承を元に、その必中の槍をかの敵に向けよ!
いかに我を止めようと、我が意を受けしゴーレムは止まらじ。
鋭き穂先を汝の胸に刺し込ませよう。
正しくは白樺の杭だけど、細かな差異はクロノヴェーダ相手な時点で気にすることもなし。
それに食人儀式で吸血鬼化を目論んでるんだ。多少は伝承を受け入れたまえよ。
(「こいつとボクは特に因縁はないけど――」)
フルルズン・イスルーン(ザ・ゴーレムクラフター・g00240)は対峙するアヴァタール級クロノヴェーダを見て心の中で呟いた。この譎詭卿を名乗る男を彼女は知っている。ロマノフがどういう手管の搦手を使うかを測量した結果見つけた存在。革命軍の方には今のところ見当たらないが……アヴァターであるこの姿の敵は、倒した所でいずれまた違う形で現れるのだろう、恐らくは。
『儀式を台無しにして頂いた分の償いをする覚悟は無論出来ているのであろう?』
「そりゃあね――では、ハングドマン・ゴーレム。杭をここに」
フルルズンは素早く召喚の術を編む。トネリコ樹のゴーレムは隻眼に槍を手にして出現し、同時にフルルズンの首には咒いの首輪が掛けられる。旧き北欧神が如き叡智が彼女の脳裏に流れ込んで知識を授けていく。
「心臓を、杭をそこに打て」
吸血鬼の伝承に従い、フルルズンはゴーレムに命ずる。
「その必中の槍をかの敵に向けよ!」
『木偶人形如きでこの私を――』
ルジェは闇のオーラを展開し、フルルズンの意識を背けさせようとするも。彼女自身を止めたとて、その意を受けたゴーレムの行動は微塵も止まる素振りはない。
トネリコの槍が、鋭い切っ先が有無を言わさずにルジェのの胸に刺され食い込んでいく!
『ぐがあぁっ!?』
流石に心臓を突かれた程度で一度に絶命する様なクロノヴェーダでは無いが、抜いた風穴からは黒き鮮血がドクドクと零れ落ち、絨毯に染みを描いていく。
「正しくは白樺の杭だけど……」
細かな差異はクロノヴェーダ相手な時点で気にする事も無し、とフルルズンは笑みを浮かべる。そう、伝承の存在とは違う侵略者なのだから、彼らは。
「それに食人儀式で吸血鬼化を目論んでるんだ」
『くっ……!』
再びゴーレムが槍による突きを放つも、今度はルジェも転がる様に躱した。相手が身を立て直した所でフルルズンは往生際が悪いとわざとらしく肩を竦めてこう言い放ったのだ。
「多少は伝承を受け入れたまえよ。邪悪な吸血貴族に相応しい死に方だと思うのだけど、ね?」
大成功🔵🔵🔵
効果1【書物解読】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV2になった!
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎
本当に趣味の悪い事だ
人を、生命を、愚弄するのもいい加減にするんだな
偵察、観察しつつ戦況把握
包囲の位置取りへ
味方と連携し、隙を看破し畳みかける
二挺の銃から銃弾を連射、怯ませて隙を作り
跳弾の嵐で仲間に倣って、食卓ごと儀式を台無しにしてやろう
全ての弾丸は、ルジェの肉体へ
……忌まわしい事だ
人体実験に、食材化……吸血貴族に碌な奴はいないな
こんな儀式は一刻も早く撲滅しよう
反撃には魔力障壁を展開し防御
美しいものは嫌いじゃないが、中身がそれではな……
見なければ良いとNazarの大盾を掲げて衝立代わりに振り払う
ルスヴン卿も早々に討伐したいな
湯上・雪華
絡み、アドリブ等完全受け入れ
飛び入り、お手伝いですよ
食人儀式は赦すまじなので、この次なんてありはしないのですよ
では、渇望抱く伽藍、参ります
相手の死角からの不意打ちにて意表を突きつつ、味方への援護射撃です
立ち位置を気をつけ、確実に弾丸を届けてみせますよ
美しい姿、ですか?私の想う美は戦いの中にありますからね
見惚れるのはそうそうないですから、近づいてきたのなら、弾丸の雨霰をご馳走しますよ
番以外に血を吸われる訳にはいかないので
これ以上は近づかないでくださいね
館の主が己の血に塗れ、その身を蹌踉めかせて尚も戦意を失わずにいる其処に。
「飛び入り、お手伝いですよ」
「本当に趣味の悪い事だ――人を、生命を、愚弄するのもいい加減にするんだな」
食堂の開いたままの扉より黒髪を揺らした青年と空色の翼生やした青年が得物携え飛び込んで来た。
『く、更に増援を寄越してくるのか、ディアボロスめ』
「食人儀式は赦すまじなので、この次なんてありはしないのですよ」
湯上・雪華(悪食も美食への道・g02423)は笑み。
「こんな儀式は一刻も早く撲滅しよう――二度と行われる事の無い様に、な」
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)もその両手に二挺の銃を構え、銃口を館の主へと向け――二人の青年がほぼ同時に引き金を絞った。
「では、渇望抱く伽藍――参ります」
「――踊れ、導け、祈りの下に」
二人はそれぞれ入口側から室内に駆ける。調度品や散乱したテーブルなどを盾にしながら畳み掛ける様に敵に向けて銃撃を浴びせ出す。
雪華の放つ弾丸は無限に生み出される五重の弾幕。ルジェの全方位より取り囲み放たれる弾丸は、その逃げ場を完全に封じていき。エトヴァの放つ白銀の弾丸は続け様に放たれながらも床や壁、天井を激しく跳ね回り、ルジェの身をやはり全方位より鋭く穿つ。どちらも決して逃げるに逃げられぬ文字通りの弾幕。
同時に食卓の上の皿も銃弾や跳弾で見事に割られ、白いテーブルクロスはビートの赤でまるで血の様に染まっていく。
『おのれ、どこまでも儀式を台無しにしようと言うか……!』
「……忌まわしい事だ。人体実験に、食材化……吸血貴族に碌な奴はいないな」
エトヴァは呆れた声でぽつりと呟いた。未だ諦めが悪いその様子には感心すら覚える。
しかし銃撃を全身に受けて動けずにいたルジェもまたやられっぱなしには非ず。闇のオーラを広げ、二人の青年の視界を包む事で反撃の糸口とするものの、二人とてただ美しき幻影に惑わされる事は無い。
「美しいものは嫌いじゃないが、中身がそれではな……」
エトヴァは垣間見えた絵画より飛び出したかの如く美しき女神をそれ以上見ぬ様に大盾掲げて己の視界を塞ぎ。
「私の想う美は、戦いの中にありますからね――」
雪華が見惚れたそれが果たして如何なる者かは解らぬが。近づき、手を伸ばし、その首元に牙を突き立てんとするそれに向けて、彼は躊躇いなく引き金を絞った。
『うぐっ!?』
雨霰と弾丸を見舞う彼の行動に慌てる様に距離を置く譎詭卿に、雪華は触れられた肩の埃を払う仕草見せて冷ややかに静かに告げる。
「番以外に血を吸われる訳にはいかないので。これ以上は近づかないでくださいね」
「君を倒したら次はルスヴン卿だ。早々に討伐して差し上げるとしようか」
エトヴァもまた冷ややかに。既に彼は目の前の敵では無く、その先を見据えていたのであった。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【パラドクス通信】LV1が発生!
【セルフクラフト】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV5になった!
【反撃アップ】LV1が発生!
レイラ・イグラーナ
随分と余裕がありますね。
それが貴方たちゆえ、仕方がないことなのでしょうね。
人肉料理と思っていたものは偽物で、自身の儀式を妨害され、取り巻きは倒され……予想外がどれだけ続けど、自身の力を疑うことはできない。
その傲慢が貴方の限界であり命取りです。
この地に相応しい、醜悪な技を……!
難破船から呼び出された伝承の吸血鬼の攻撃を回避しながら、難破船の弱点となる個所を見極めます。
見極めが終わったなら【手製奉仕・砕】。銀の針の一刺しで難破船を砕きます。
吸血鬼たちを呼び出す難破船を砕けたならそのままの勢いでルジェ-ディミトリへと接近。その身体も銀の針で貫き砕きましょう。
傲慢ゆえに、小さき者に砕かれるのです。
杏・紅花
ぐーぱんち一発じゃ足りないんだなあ〜っ
だいたいねえ、おいしい食べもの利用しようって発想が気に食わないのっ
おいしいものは、おいしく食べなさあいっ
ナイフの効果は厄介そう
あえて近接攻撃しかけて、さっさとナイフふるってもらいたいなあ
手応えあった?でもそれは「綾の綻」で紡がれた身代わりの繭っ!
ざんねん〜、こっちでしたあ!
その隙に不意打ちで攻撃
今度はぐーぱんちじゃなくて、功夫まとってさらにかったい、あたしの白四肢の脚による回し蹴りだあっ
食べもの利用するやつなんか、吹っ飛ばしてやらあ〜っ!
アドリブ、連携歓迎っ
「ぐーぱんち一発じゃ足りないんだなあ~っ!」
杏・紅花(金蚕蠱・g00365)は両手の指をポキポキ鳴らしながら傷を負いつつあるルジェの前に進み出る。乙女達を救出する際にドサクサに紛れてぶん殴ったが、あれだけで気が済む筈が無い。
「だいたいねえ、おいしい食べもの利用しようって発想が気に食わないのっ」
びしぃっと紅花はルジェに人差し指突きつけて物申す。周囲にすっかり散乱したスープの香りは真っ当な料理として完成されたそれ。ビーツの赤がテーブルクロスを染める色は血の赤とはまた違う。
「おいしいものは、おいしく食べなさあいっ!」
『く、くくっ、はははっっ
……!!』
しかし怒れる彼女の心を踏みにじるかの様にクロノヴェーダの男は嗤う。
「――随分と余裕がありますね。いいえ……それが貴方たちゆえ、仕方がないことなのでしょうね」
レイラ・イグラーナ(メイドの針仕事・g07156)はそんなルジェの仕草に肩竦めて呆れた声で告げれば、男もまた肩を揺らし嘲笑浮かべていた。
『笑うしかなかろう。我々にとっての美食を味わって頂く予定が、乙女達にとって正しく美味なるものに変えられていたとあらばな』
「まさかアナタ達
……!?」
紅花は察する。彼らにとっての美食とは即ち未遂に終わったあの料理を指すのかと。どれだけ此奴らは邪悪な存在なのだろうか――思えば思うだけ、紅花の心に怒りが増す。
「人肉料理と思っていたものは偽物で、自身の儀式を妨害され、取り巻きは倒され……」
レイラはそれでも淡々と指摘する様に告げるのだ。相手の弱みを、心を抉るかの様に。
「予想外がどれだけ続けど、自身の力を疑うことはできない。その傲慢が貴方の限界であり命取りです」
『黙れ』
男はレイラの言葉を遮る様に強く命じる様に言葉放つ。その表情は怒りにまみれている事は明白。指摘された通り傲慢な吸血貴族は誇りを踏み躙られる事を許さないだろう。
『ズタズタに切り裂いて次の料理の食材にしてくれる。まずはこの料理を作ったと述べた其方からだ』
ルジェはナイフを紅花に向けて構える。だが、振り翳すその瞬間にも彼女は男目掛けて床を蹴り、一気に距離詰める。
『莫迦め、自ら飛び込んで来ようとは……!』
振るわれるナイフ。宙を切り裂いた刃は相手の見当識を狂わせ、敵意すら保てなくなる筈――だったが。
「手応えあった?」
紅花の声はルジェの真後ろより聞こえた。男の前にあったのは絹糸で紡がれ出来た身代わりの繭。パラドクス「綾の綻」は瞬時に身代わり作りだし、隙を生み出し死角を取り攻撃の機を得るもの!
「ざんねん~、こっちでしたあ!」
今度は全力全霊の一撃を。拳一発で許せる相手では無い。功夫技術の全てを用いて、紅花必殺の白四肢脚による回し蹴りが炸裂する!!
『がはっっ!!?』
「食べもの利用するやつなんか、吹っ飛ばしてやらあ~っ!」
頭を思い切り蹴り飛ばした渾身の一撃、当たり所次第では首だけ吹っ飛ばせたのではと言う強烈な勢いで男の身体も壁に強かに打ち付けた。
『私を、何だと……伝承の吸血鬼たるこの
……!!』
最早立つのも覚束ないが、負けを認める様子も無い。無論、命乞いされた所で認める筈もあろうものか。
レイラは目の前に具現化していく難破船を見据える。足掻きの様な攻撃。喚び出され襲い来る吸血鬼の攻撃を恐れる事無く見極め横に飛んでかわした。
「この地に相応しい、醜悪な技を……!」
全く反吐が出る。レイラは銀の針を手にすると具現化した難破船の一箇所を狙い――刺し貫いた。
――手製奉仕・砕――点を穿ち、全てを破砕する妙技は難破船の形を一瞬にして崩し、レイラはその先にあるルジェへと肉薄した。
ぐさりと手応え一つ。突き刺さる銀の力が手負いの吸血鬼を穿ち、その身をも砕く――!!
『あ、ああ、私が、私の身体が
……!?』
とうとう限界を迎えたその身体は最早その一撃に耐えられず。崩壊していく身に、ルジェは信じられぬと己の手を見つめるばかりであった。
『ああ、ああ…・・砕けてっ……崩れていく……っ!!?』
悲鳴を上げながら、クロノヴェーダの肉体は砂となり灰となり――跡形も無く消えて行くのであった。
「傲慢ゆえに、小さき者に砕かれるのです」
完全にその姿形を失い消滅したのを尻目にレイラは館を去っていく。吸血鬼を倒せば最早ここには用は無いとばかりに。
そして、救い出された乙女達とその家族達は紅花達の手引きによって無事の再会を果たす。
厨房に残された愛しき故郷のスープの香りに、誰もが我が家を懐かしみ――人々が帰宅していくのを見送って、ディアボロス達もまた、新宿島へと戻りの列車に乗り込むのであった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【建造物分解】LV1が発生!
【光学迷彩】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV6になった!
【アヴォイド】LV1が発生!