リプレイ
マティアス・シュトローマー
七曜の戦ねえ……
まだまだわからない事だらけだからこそ、今打てる手は打っておきたいな
何より、奪還したドイツはきっちり守り抜きたいからね
敵が海側に注意を払っている隙に【光学迷彩】を使って、忍び足で陸地側から接近しよう。海岸にある建物、生えている植物、窪地――その他障害物を上手く利用すれば身を隠せるはず
敵部隊の捜索は仲間と手分けしながら効率よく進めたい。発見次第、可能であれば【パラドクス通信】で仲間と連絡を取り作戦の擦り合わせを
奇襲する場合はタイミングを合わせて。囮になる場合は有利に戦闘できる場所へと誘い込んで。臨機応変に対応しよう
時間があるなら俺達と遊んでよ
退屈はさせないと思うけど?
アッシュ・シレスティアル
※アドリブ、連携歓迎
たゆんの気配を察知して参上したぜ。
手分けして探すため【パラドクス通信】を展開し陸側から接近。
【光学迷彩】を借りつつ、背の高い草や身を隠せそうな遮蔽物で身を隠しながら行軍している一行を探索。
見つけ次第短めの通信を入れて追跡しつつ合流を待つ。
他が見つけた場合は位置関係を把握して合流、接敵の機会を窺う。
相手の気を逸らす必要がある場合大きく先回りして相手の前方側の遮蔽物で待機し、合図をもとにバールのようなものを近く遮蔽に投げ入れ不自然に音を出して気を引いてみる。
にしても当たり前のようにたゆんの恩寵を受けてやがって…。
俺と場所交代しっ…ゲフンゲフン、別に羨ましいとか思ってないぜ?
シャルロット・アミ
なるほど、なるほど
基本的に地と海を警戒しているようね
空中は比較的無防備とくれば
【エアライド】で木の上などの上空へ
モーラットのモラさんと一緒に身をひそめるわ
「もきゅもきゅ」モラさん、静かにね
下を敵が通りがかりかつ私で相手ができる人数なら
モラさんを敵の真ん中に落として急襲
「もきゅー!?」
敵が驚いているところへ飛び降りて攻撃開始
周囲に仲間がいれば知らせて援護を求めるわ
逆に仲間がうまく敵を発見できた場合は
急ぎ合流を
アドリブ、連携歓迎です
大崎・朔太郎
アドリブ連携可
何と言いますか…人選ミスなのかもう淫魔を指揮するのが得意なのが居ないのか、逆に気になってきましたね。
【パラドクス通信】と【光学迷彩】をお借りして、
【観察】【偵察】【忍び足】で敵さんを探しに行きますかね。
【強運の加護】で運よく見つけられたらなーという。
敵に仕掛ける時は通信で連携を取って包囲を手伝いしますかね。
【掌中の希望】もありますし、牽制射撃位はできるはずなので。
良かったですね、お望み通りの敵襲ですよ。
●
「たゆんの気配を察知して参上したぜ」
誰が呼んだか、たゆんスレイヤー。アッシュ・シレスティアル(蒼破拳・g01219)の言である。その号に恥じぬ高感度センサーであった。
閑話休題。
「何と言いますか……人選ミスなのかもう淫魔を指揮するのが得意なのが居ないのか、逆に気になってきましたね」
こうなることは火を見るより明らかだっただろうに……と、大崎・朔太郎(若返りサキュバスアイドル・g04652)の表情は如実に物語っていた。さもありなん。
まあこんな感じで何だか気の抜ける相手ではあるのだが、曲がりなりにも大陸軍の一員ということで。
来たるべき七曜の戦を乗り切るためにも、しっかりと淫魔らは討伐させていただく心積もり。
「七曜の戦ねえ……」
全ての勢力が一堂に介する大戦。だが、マティアス・シュトローマー(Trickster・g00097)にはまだいまいち、そのイメージが湧かなかった。
無理もない。何せ今までにない、初めての戦いだ。ディアボロスたちは、これまでに戦った断片の王らから伝聞で知り得た知識のみで、臨む他ない。
「まだまだわからない事だらけだからこそ、今打てる手は打っておきたいな。それに何より……」
海がある、そこに本来あるべき筈の故郷の地へ、マティアスは思いを馳せて。
「奪還したドイツはきっちり守り抜きたいからね」
「そうですね。では……行きましょうか」
行動開始だ。
敵は海沿いを移動している筈だ。今の内に準備を整え、先んじて敵を発見するのだ。
マティアスが光学迷彩を、アッシュがパラドクス通信をそれぞれ発動。
勿論、光学迷彩とて万能ではない。ゆえに、忍び足は常に心がけ、身を隠せそうな遮蔽物、草木や時には窪地なども駆使して移動する。
「では、敵の姿を見つけたら連絡を入れますね」
小型通信機を手に、朔太郎が歩き出す。幸運が自分と、仲間たちにも味方してくれるよう、祈りながら。
そんな彼を見送って、マティアスにアッシュも、それぞれ索敵に向かうのだった。
●
ややあってから、海岸沿いの木の上。
(「なるほど、なるほど」)
シャルロット・アミ(金糸雀の夢・g00467)は移動する影を発見していた。
その手にも勿論、小型通信機は握られている。光学迷彩の恩恵も、しっかりと受けていた。
(「基本的に地と海を警戒している、代わりに空中は比較的無防備。でも飛翔で飛んでいくと流石に目立つし危ない……から、こうしてエアライドで木の上に登ってみたけれど」)
音を立てないよう、木の葉の合間から砂浜を確認すれば。やはり話に聞いていた、淫魔らの姿がそこにある。
「モラさん、静かにね」
自分のことのように喜んでいる様子でもきゅもきゅするモラさんへと、しいっと唇に人差し指を当てて見せれば、モラさんはぴしりと姿勢よく、大人しくなった。
(「さて……配下の戦意は低そうって話だったけど、一人で相手をするのは大変そうね。仲間に知らせて……それにちょっと、先回りしようかな」)
敵に気づかれる前に、少し離れた木へと空中を軽やかに蹴ってアミは移動。やや迂回する形で推測される敵の進行方向へと向かいつつ、他のディアボロスたちを小型通信機で呼び寄せる。
程なくしてアミが当たりをつけた木の上へ到着すると、仲間たちもその付近へ潜伏する。
そして、アミのいる木の下へ丁度、敵が通りがかったところで。
「もきゅー!?」
モラさんが急降下急襲!
「きゃっ!?」
「何なのぉ!?」
驚いてガブリエルへと抱き着く女淫魔複数名。
涼しげな表情だったガブリエルも、流石に僅かながらもその金の目を丸くして。
(「そこだっ!」)
追撃にと横合いからアッシュが近くの岩陰に向かってバールのようなものを投擲。音を立てて注意を引くと。
「今だ、合わせて行こう!」
「牽制射撃位なら、僕にも出来ますので、ね!」
マティアスと朔太郎が連携して配下の一体へと拳銃による斉射を仕掛け、その頭上へアミの花纏う刃が突き刺さる!
「まずは一人……!」
そしてモラさん回収!
「きゃー! ディアボロスぅ!?」
「こんなの聞いてないですよぉ!!」
明らかに混乱し、わたわたし始める配下はそのまま逃げ出そうとしたり、ガブリエルに縋りついたりとなかなかの混沌に。
そしてそんな混沌の中、男の細腕に絡みつく果実のような胸を目の当たりにして。
「……にしても当たり前のようにたゆんの恩寵を受けやがって……」
「え?」
ぼそりと怨嗟の籠った呟きは、たゆんスレイヤー、もといアッシュから発せられたもの。
彼はびし、とガブリエルに己の拳を突きつけると。
「俺と場所交代しっ……ゲフンゲフン、別に羨ましいとか思ってないぜ?」
仲間たちが三度見くらいしていたので、辛うじて皆まで言わずに呑み込んだアッシュである。えらい。ほぼ全部口に出てたけど。
ともあれ、気を取り直して。
「が、ガブリエル様ぁ……!」
名前を呼ばれたガブリエルはいざ知らず、涙声混じりの悲鳴めいた声を上げる配下らは、今もなお解りやすく狼狽していて。
畳み掛けるなら、今だろう。
「良かったですね、お望み通りの敵襲ですよ」
「時間があるなら俺達と遊んでよ。退屈はさせないと思うけど?」
朔太郎とマティアスが拳銃を構え直す。
おろっとする配下の女淫魔らとは対象的に、ディアボロスを見据えるガブリエル。
またとない好機。確実にものにして、大陸軍の淫魔らを、このアルザス=ロレーヌ地方から一掃するのだ!
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
効果1【光学迷彩】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
【エアライド】LV1が発生!
【強運の加護】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】LV2が発生!
【ダブル】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
アッシュ・シレスティアル
※アドルブ、連携歓迎
奴をやるのは後にして先にお目当てのたゆんからだ。
別件で遭遇した時から成長した今ならあのコートを…いや、ボタンだけ破壊して中身を拝むことだってできるはずだ…!
仲間との連携を意識しつつ、1番近い個体を狙いを定めて勢いをつけて接近し、パラドクスによる接近戦を仕掛けて一体一体確実に処理するぜ。
パラドクスで流し込む破壊の魔力でうまいこと衣類だけ破壊できるか試みたり。
最終的に倒すんだから多少はたゆんを堪能しても…なぁ?
相手の一挙手一投足に目を光らせて攻撃の予兆を読み取り、うまいことやり過ごすぜ。
…いや、たゆんに気を取られて回避できなかったとかじゃないからな?
●
アッシュ・シレスティアル(蒼破拳・g01219)の視線が、女淫魔へと向けられる。
戦意が低いとは言え淫魔は淫魔、逃げおおせて別の事件を起こす前にここで確実に仕留め、
「奴をやるのは後にして先にお目当てのたゆんからだ」
アッ、ハイ。
ともあれ、アッシュの方は戦意に満ちていた。
この個体は相手にしたことがある。ならば勝手知ったる何とやら、だ。
(「別件で遭遇した時から成長した今なら……」)
強くなった。
さあ、あの時よりもっとスマートに撃破を、
「あのコートを……いや、ボタンだけ破壊して中身を拝むことだってできるはずだ……!」
……ウ、ウン!!
まあ何にせよ、やる気があるのはいいことである。
逃げようとする個体を味方に任せ、逃げ遅れたらしい女淫魔へと狙いを定め。
「確実に行かせて貰うぜ!」
持ち直される前に、勝負を決める。勢いのまま、突き進む。
突き刺すようにその懐へと飛び込むと、その豊かな胸……心臓部へとその拳を向けて。
「ブースト、スマッシュ!!」
拳の殴打による力と、内側から炸裂する破壊の魔力を叩き込む!
「やぁん!!」
服は! ……破れていない!
だが、胸元を隠すように添えられていたその手が衝撃で離れ、勢いで胸がふるん、と大きく弾む!
カッ!!
そんな擬音が聞こえてきそうな勢いで、武装越しにアッシュの瞳が見開かれた。脳内ムービー撮影余裕であった。
だが、直後。
「もうっ! イケないヒトにはオシオキですよぉ!」
「おおっとぉ!?」
艶めかしい脚を惜しげもなく晒す、上段蹴りによる反撃ッ!
危ういところで腕部の装甲で受け止めるアッシュ。直撃は免れたが危ないところだった。
一挙一動、手足の動きにも、そう、勿論足にも気をつけていたつもりではあった。恐らく、敵が火事場の馬鹿力的な力を発揮したのだろう。
だから、脚より胸派だから反応がちょっと遅れたとかそんな理由では断じてないんです。本当なんです!
「……あっぶな……いや、たゆんに気を取られて反応が遅れたとかじゃないからな?」
それもそれで。
(「最終的に倒すんだから多少はたゆんを堪能しても……なぁ?」)
殺伐とした逆説連鎖戦に潤いをください、の気持ち。
ともあれ、女淫魔は一人倒れた。この調子で、早いところ片付けてしまおう。
成功🔵🔵🔴
効果1【建造物分解】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
大崎・朔太郎
アドリブ可
まあトップは冷静そうですが他は見事に混乱してますね、
なら落ち着かれる前に一気に崩していきますか。
逃げかけてる淫魔に近づいて【魅力の束縛】で抑え込み、
「逃げないでいいんだよ、キミもこういうのしたかったんだよね?」と囁くと抱きしめてキス。これで生命力を奪いますか。
これのカウンターで欲女の求牝を喰らってもむしろよりキスと抱きしめるのが強くなるだけ、こっちがやられる前にあっちの生命力が尽きるでしょうしね。…照れたら負けなの分かってますが、彼みたいに奔放にはまだなれないなぁ。
さて、仕掛けた皆が倒したら後はマエストロ一人。
サキュバスに負ける淫魔を指揮してた指揮者だけで僕等を倒せますか?
シャルロット・アミ
あら、本当
見事なたゆんだわ(ちらりと某方を見て)
これは戦いがいもあるというものね
怒っているモラさんをなだめながら
愛用のバイオリンを取り出すわ
さあ、踊りましょう?
貴女たちの大事なガブリエル様のために
音色は明るいもの
けれども漂う雲は暗く重く
貴女たちの心に広がり、雨を降らせる
ねえ、不安よね?
こんな辺境の地でガブリエル様がいなくなったらどうするの?
不安を煽って動きを鈍らせて
そんな色香は通じないこと、教えてあげる
…え、モラさん、ふわんふわん跳んで
それ、たゆんたゆんしているつもりなの?
アドリブ、連携歓迎です
●
(「まあトップは冷静そうですが……」)
大崎・朔太郎(若返りサキュバスアイドル・g04652)はちらと淫魔ガブリエルの様子を窺い見る。
奴は静かにディアボロスたちを観察しているようだ。その真意はいまいち掴めない。
さて、その一方。
「他は見事に混乱してますね、なら」
指揮官の思惑が何であれ、好機であることに違いはない。
ガブリエルの背後に隠れようとする者や、どさくさに紛れて逃走のタイミングを図っている者。その混乱に、乗じるのだ。
「落ち着かれる前に一気に崩していきますか」
「ふぇっ」
ビクッとした女淫魔の一体の、その豊かな胸が大きく揺れた。
「あら、本当。見事なたゆんだわ」
シャルロット・アミ(金糸雀の夢・g00467)は思わず零し、先に飛び込んでいった某たゆんスレイヤーへと視線をちらり。
「これは戦いがいもあるというものね」
シャルロット自身も美しく均整の取れた肢体を有する女性であるから、これは負けるわけには行かない……と、心から思っているのかどうかは曖昧な、悠然とした微笑みを浮かべつつ。
何故か怒ったように宙で跳ねているモラさんを宥めつつ、臨戦態勢へ。負けられないのは確かなので。
「さあ、踊りましょう? 貴女たちの大事なガブリエル様のために」
構えるのは愛用のバイオリン。艷やかでいて弦も靭やかに張り、丁寧に手入れがされていることが窺える。
今日もこのシャコンヌは、高らかに歌い上げてくれそうだ。
先行した味方の攻撃により更に浮足立つ女淫魔らの中、やや離れた位置にいる逃げ腰の個体がおり。朔太郎はその存在に気がつくと、完全に逃げを打たれる前にそっと近づき。
にこ、と蠱惑的な微笑みを向けた。
「逃げないでいいんだよ、キミもこういうのしたかったんだよね?」
「あ……っ」
耳元で囁けば、淫魔の瞳と声が蕩けた。恐怖していても淫魔としての本能には忠実らしい。
尤も、今回の場合はそれが命取りになるわけだが。
薄紅の霧でふたりの世界を覆って、その細腰に腕を絡めておとがいを上げて。深く、深く口づけた。
淫魔の唇の隙間から甘い声が漏れ、呼吸が荒くなってゆく。だがそれは、愉悦によるものよりも。
生命力が、搾り取られているゆえだ。
(「カウンターで魅了を喰らっても行為が強くなるだけですし」)
戦う気力を大幅に削がれている今の淫魔にとって、朔太郎は相性が悪すぎた。
百戦錬磨の欲女が初心な娘に見えるレベルで、ふらと腰を抜かして崩れ落ちた。
ぷは、と小さく息を吐いて、朔太郎は苦笑した。
(「……照れたら負けなの分かってますが、彼みたいに奔放にはまだなれないなぁ」)
霧が晴れると同時に、シャルロットの奏でるバイオリンが、夏の花のように明るい歌声を響かせているのが意識出来た。
しかしそれに聴き入る女淫魔らの顔面は蒼白だ。
「ねえ、不安よね?」
その心に暗雲を広げよう。
雨を降らせ、暗い影を。そして、闇を落としてしまおう。
「こんな辺境の地でガブリエル様がいなくなったらどうするの?」
言葉で不安を煽り、揺さぶる。
恐怖の芽を吹かせて、鎌首をもたげさせる。
逃げれば、頼りになる者の庇護はない。
立ち止まれば、戦いは避けられない。
「あ、ぁ……」
やがて淫魔らの震えは止まらなくなり。
「ぁ」
糸が切れたように、動かなくなった。
「……ふぅ」
溜息ひとつ、シャルロットは零して。
けれどそれは疲れからではなく、一戦終えた一区切りの証。
手練とて、その手腕を最大限発揮出来なければ、意味はない。
「そんな色香は通じないこと、教えてあげる」
すると同意するようにふわんふわんと跳ぶモラさん。
その動きに、シャルロットは妙な既視感を覚え。
「……え、モラさん、それ、たゆんたゆんしているつもりなの?」
くすり、とその光景に柔らかく微笑みを向けた朔太郎だったが。
すぐに彼なりに、その表情を引き締めて。ガブリエルを見据えた。
「さて、後はマエストロ、あなた一人」
「………………」
立ち尽くす、その姿へと。
「サキュバスに負ける淫魔を指揮してた指揮者だけで、僕等を倒せますか?」
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【土壌改良】LV1が発生!
【水源】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
【命中アップ】がLV2になった!
●
一人残された、ガブリエルは。
その身を、小刻みに震わせていた。
奴もまた、ディアボロスに恐怖していたのか。
……いや、違う。
これは、……その表情に、浮かぶのは。
歓喜と、興奮だ。
「……ふ、はは、はははははは
……!!」
その声音にも、悦びに逸る心の色が乗る。
金の瞳がぎらぎらと、欲情するように輝いた。
「ああ、ああ、よくぞ来てくれた……!! 久方ぶりの観客だ、丁重にもてなさなければなるまいな
……!!」
配下らは、残らず討ち果たした。
だと言うのに、奴は焦りを覚えるどころか、寧ろ虜に囚え甲斐があるとでも言いたげに。
声も高らかに、その両手を天へと掲げ、宣言する!
「さあ、公演開始だ――諸君!!」
アッシュ・シレスティアル
※アドリブ、連携歓迎
たゆんスレイヤーとしての仕事は済んだが
たゆんの恩恵を当然のように享受していた
おまえを倒さないと穏やかな気持ちで帰れねぇんだ。
もてなしてくれるってならまずは一発受け取って行けよ!
って感じで奴の整った顔めがけて正面から打ち込んでみるぜ。
以降は仲間との連携を意識しつつ、攻撃しては距離をとって
次の攻撃のタイミングを窺う流れを繰り返して着実にダメージを
稼がさせてもらうつもりだ。
相手の攻撃はカワリミ一号が緩衝材になるように割り込ませた上で
腕に装備したブーステッドフィストで防御してダメージを少しでも
抑えつつ、反撃を試みるぜ。
大和屋・酔仙
(サポート)
怪我人の手当、搬送、避難誘導。
食料調達、料理……は食べる方が好きですが、できる限りやります。いつも袂落としに塩を忍ばせておりますので、便利にお使い下さい。
復興支援、補強、補修。
励まし、慰め、穏やかに、優しく接しましょう。
楽しい事が大好きです。笑い上戸なので、よく「はははは!」と豪快に笑っておりますよ。
戦闘は、思慮深く慎重に行動しましょう。
皆様のサポートをすべく、足止め系を好んで使い、援護に回ります。お心のまま戦って下さい。
・立ち居振る舞いは普通に元気な少年です。
・連携、アドリブ、シリアスでもギャグでも大丈夫ですので、描写しやすいよう便利にどうぞ!
●
「………………」
アッシュ・シレスティアル(蒼破拳・g01219)の拳が、ぎりと握られる。
配下らの死に心を痛めることは愚か、狼狽えることすらしないその澆薄たる様に怒りを覚え、
「たゆんスレイヤーとしての仕事は済んだが。たゆんの恩恵を当然のように享受していたおまえを倒さないと穏やかな気持ちで帰れねぇんだ」
これが通常営業。
「もてなしてくれるってならまずは一発、受け取って行けよ!」
そのキレイな顔をなんとやら、の勢い。
固めた拳をガブリエルの顔面に向けて真っ直ぐに放つ、が。
「活きのいいことだ」
「ッ!」
直撃寸前で掴まれた拳が、ぎりと軋む。
痛みは、然程ない。だが、その僅か下から覗く倒錯的な微笑みに、本能的な身の危険を覚えた。
身を引こうとする間にも、その黒き脚がより鋭利に、暴力的に変異してゆく……!
「暦占清浄急急如律令……」
「ん?」
「その手ぇ、離して貰いましょうか!」
大和屋・酔仙(妖狐の妖怪博士・g03240)が掌を薙ぐ。
アッシュとガブリエルの周囲へぱらと巻かれたそれは、粗塩だ。邪を浄化する光が放たれ、敵だけを的確に灼いてゆく。
「おっと」
酔仙の存在に気がついたガブリエルが、彼の周囲を黒影で覆う。
「ははは、これは危ない! 三十六計逃げるに如かずですなあ!」
精神を蝕む幻だ。深く取り込まれる前に、振り払うまで。
粗塩を巻きつつ掻き消す最中。
「……野郎には興味ないんでな!!」
アッシュが咆える。
振り払えないなら、押し返すまでだ!
握り込まれた拳に力を込めて、勢いつけて吹き飛ばす!
差し込まれる黒蹄の一撃も、差し込んだカワリミ一号を緩衝材に防御し、跳ね除ける!
「残念なことだ」
吹き飛びつつもひらりと着地したガブリエルは、心底本心から残念そうに眉尻を下げた。
「まだまだ余裕が窺えますなあ……」
手応えは確かにあったし、こちらのダメージも軽微なものだ。何より他に味方もいる、盤面としてはディアボロスたちが押していることに間違いはない。
だとしても、辺境の地とは言え警備部隊の指揮を任されるだけのアヴァタール級。その立場は、決して名ばかりのものではないらしい。
……だとしても、だが。
「ダメージはきっちり与えた筈だがフラストレーションが半端ねえ……! この戦い、絶対に負けるわけには行かないぜ!!」
たゆんスレイヤー……いや、男には引けない戦いがあるのだ。
敵は未だ健在、だがその闘志、尽きることはなく。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【建造物分解】がLV2になった!
【口福の伝道者】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
【凌駕率アップ】LV1が発生!
シャルロット・アミ
ええ、開幕よ
辺境だけれども、華やかに参りましょう?
貴方はマエストロ 私はバイオリン
でもね、本当の演者はマエストロを上回るのよ?
金色の目の黒き幻夢
彩られるのは嫌いじゃないけれど
マナーのない人は嫌いなの
愛器のバイオリンの弦を鋭く
激しい曲で参りましょう 喝采を!
花の精は舞い踊り、今度は貴方が彩られる
戦いのない辺境での任務はつまらなかったでしょう?
私たちが楽にしてあげるわ
この地を、私たちのものにするの
…モラさんはたゆんたゆんして応援してるのかしら
うん、まあ、害はないからいいのだけど
アドリブ、連携歓迎です
大崎・朔太郎
連携アドリブ可
何か割と皆たゆんに引っ張られてる気がしますが…これも相手か味方の影響なんでしょうかね?
グラン・ギニョールに引っ張られる負の感情は禁忌…なんですかね?最初に戦った淫魔の方にディアボロスと知らずに初めて異性として褒められ認められて、でも倒さなくちゃで相手はそれを受け入れてくれて…その所為かガブリエルに一歩一歩近づいていく。
でも貴方はあの淫魔さんじゃない。
ギリギリの意地か、それとも相手が同性だから違う淫魔と認識したのか【恋人演技】を仕掛ける。体を近づけ、音楽を、美を褒め、相手の姿を一時的に変えて愛でながら精気を奪おうとする。
誰かに言われたら我に返る。
もしかしたらトラウマなのかもなぁ…。
●
(「何か割と皆たゆんに引っ張られてる気がしますが……これも相手か味方の影響なんでしょうかね?」)
ちら、と。
大崎・朔太郎(若返りサキュバスアイドル・g04652)は足元にくたりと倒れたトループス級と、先行した味方に視線を遣りつつ。
だが、切り替えて。流石にこのアヴァタール級、一筋縄では行かなそうだ。
それでも、ディアボロスたちが恐れを抱くことはない。
「ええ、開幕よ」
シャルロット・アミ(金糸雀の夢・g00467)の声音はそれ自体が歌うよう。
余興は終わり、舞台の幕は今こそ上がる。
但し、可及的速やかに終幕いただく所存だが。
けれど、それまでは。
「辺境だけれども、華やかに参りましょう?」
さながら発声練習のように、シャコンヌは伸びやかに声を上げ。
「貴方はマエストロ、私はバイオリン……でもね、本当の演者はマエストロを上回るのよ?」
「いいだろう、ならば可憐に囀って魅せてくれ……その声で!」
●
オーケストラが聴こえる。
負の感情を想起させ、耐え難い欲求へと人々を誘う魔性の楽だ。
ふと、朔太郎は思う。
(「グラン・ギニョールに引っ張られる負の感情は禁忌……なんですかね?」)
正ではない感情の全てが、忌むべきものなのだろうか。
そも、ディアボロスとは……復讐者とは、憤怒を力に変える者。で、あれば。
「……大崎さん?」
ふらり、シャルロットの呼び声も上の空。
朔太郎の足は、緩慢ながらもガブリエルへと向いている。
(「あの人に……ディアボロスと知らずに初めて異性として褒められ認められて、でも倒さなくちゃで相手はそれを受け入れてくれて……でも、」)
手を伸ばせば互いに触れられるほど近く。けれど、瀬戸際で理性が、朔太郎の手を引いたのか。
「貴方はあの淫魔さんじゃない」
それは意地か、相手が同性であるゆえの拒絶か。
けれど今の朔太郎にとって、目の前の男は……いや、彼女は、あの時の残夢。
「ほう」
甘く低い声音すら、鼓膜を通れば変換されてゆく。
まるで恋人のように、頬を撫でられる手を取り愛おしみ、素敵だ、と音楽も容姿も褒め称え、けれど精気は本能的に奪い取りながらも、そして……。
「それ以上は駄目よ、大崎さん」
はたと。
漸く届いたシャルロットの声。我に、返る。
彼女の目には、ガブリエルの術中に嵌ったように見えていたようだ。或いは実際そうだったのかも知れないが。
振り払うように飛び退いて、確かめるように己の胸を押さえる。ときめき……ではなく動揺で、どくどくと早鐘を打っていた。
「もしかしたらトラウマなのかもなぁ……」
己にしか聞こえない声で、ぽつりと弱々しく呟く。
そんな朔太郎を案じるかのように、たゆんたゆんと擬音がつきそうな跳ね方をしているシャルロットのモラさん。
(「……たゆんたゆんして応援してるのかしら。うん、まあ、害はないからいいのだけど」)
ともあれ。
どれほど優れたマエストロであろうと、観客に手を出すなど言語道断。
「彩られるのは嫌いじゃないけれど、マナーのない人は嫌いなの」
熱を帯びた金の瞳の中に囚われても、シャルロットは弦に弓を滑らせて。
清く華やかな音色で、淫蕩の幻夢さえ打ち破る!
「激しい曲で参りましょう、喝采を!」
鋭く冴えて、世界に広がる。
舞い踊るは花の精、貴方を彩り夢の中。
「う……っ?」
「戦いのない辺境での任務はつまらなかったでしょう?」
ぐらり。
初めて、ガブリエルが眉根を寄せた。
至高のマエストロの心すら揺るがす音色で最後まで突き抜けて!
「私たちが楽にしてあげるわ。この地を、私たちのものにするの」
それで終幕。夢も終わりだ。
カーテンコールも許しはしない!
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【液体錬成】LV1が発生!
【傀儡】LV1が発生!
効果2【フィニッシュ】LV1が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!
マティアス・シュトローマー
堕落のマエストロ、ねえ
これまでさぞかし素敵な音楽を奏でてきたんだろうな
それこそ、この銃声も曲のスパイスにしてしまうくらいの――ね
パラドクスを発動。七発の弾丸が狙うのは仲間の攻撃で傷を負っている箇所や四肢の関節部分
相手は格上。少ないチャンスで確実にダメージを与えたい
心に入り込み、負の感情を呼び起こす旋律
祖国も家族も友達も戻ってこないのに、どうして傷付いてまで戦っているんだろう
そんな感情は、あの時と同じ血と硝煙のにおいで振り払おう
自分のように大切なものを奪われる人をこれ以上出さない為、祖国の奪還に協力してくれた仲間の為
俺は歩みを止めないよ
…えーと、たゆんの前では一瞬立ち止まるかもしれない
一瞬だけ!
●
(「堕落のマエストロ、ねえ」)
それが眼前にて荘厳なる楽の音響かせる男の肩書。
自称であるのか、同族から冠された号であるのか、マティアス・シュトローマー(Trickster・g00097)に知る術はないが。
「これまでさぞかし素敵な音楽を奏でてきたんだろうな。それこそ……」
嗚呼、素晴らしきオーケストラ。
是非ともこの身も、その一員に加えてはくれまいか。
生憎と楽器の持ち合わせはないが、代わりはこの掌の中。
「この銃声も曲のスパイスにしてしまうくらいの――ね」
小さくも歴戦の黒き銃身。
さあ、高らかに奏でようか!
「一打ち七つ……ッ」
祖国の御伽にある如く、銃声ひとつに七の弾丸。
味方の猛攻によって崩れた点を、その全てで的確に狙う!
(「相手は格上。チャンスは少ないからこそ」)
油断せず、確実に仕留めるための一撃となれ!
かき乱されざわつく心も、その勢いを殺しはしない!
(「祖国も家族も友達も戻ってこないのに、どうして傷付いてまで戦っているんだろう」)
一切の惑いがないと言えば、それは嘘だ。
挫けそうになることだって、振り返りたくなることだって、絶対にないとは言い切れない。
そう、マティアス自身も思うけれど。
(「でもそんな感情は、あの時と同じ血と硝煙のにおいで振り払おう」)
戦場に在れば思い出す。
何のために戦うのか、何のために進むのか。
思い出す。思い出せ!
「自分のように大切なものを奪われる人をこれ以上出さない為、祖国の奪還に協力してくれた仲間の為」
貫く。
「俺は歩みを止めないよ」
その弾丸で、敵の身体を。
その意志で、己の戦いを。
「……な……?」
金の双眸は今や驚愕に見開かれ。
「……嗚呼、辺境の地で終幕か。寂しいものだな」
それでもどこか、達観したように遠くを、遠くを見て。
遂にその身体は、地へと横たわる。
オーケストラはもう聴こえない。
夜の帳が、幕を下ろす。
静かに。
(「まあ、……えーと、たゆんの前では一瞬立ち止まるかもしれない。一瞬だけ!」)
なんて。
冗談めかして思えるのも、また一歩先に進めたゆえだと笑う。
大成功🔵🔵🔵
効果1【託されし願い】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!