リプレイ
横芝・光
・蜀から魏へ逃れてきた難民を装う。
関羽が呉の動きを察知し、魏に備える戦力とは別に呉への戦力を調えつつあり、無理な徴兵で民が困窮している旨、一般兵士(役人でも可)に訴える。
そして難民を追討する追手がかかっており、必死の形相で助けを請う。
もちろん追手は嘘。ただ信憑性は欲しい。
なので追手はパラドクスで用意する。パラドクスで召喚した魔道士を適当に(不信感を持たれないレベルで)暴れさせる。
この試みが上手くいってもいかなくても「戦闘知識」を活用して速やかにフェードアウトする。
『呉』の拠点、長沙城の城門警備は人間の一般兵が行っている。トループス級の蟲将が立つ城と比べれば威圧感は小さいが、それでも城門を通るのは兵士や軍の雇人ばかりで、いわゆる一般住民は近寄ってこない。
そこへいきなり、みすぼらしい身なりをした若い娘……横芝・光(特級厨師・g03838)が、息せき切って走り込んできた。
「お助けを! どうかお助けを! 関羽軍の人狩りから逃げて参りました! 討手に追われております! 関羽軍は、こちらを……呉を攻めようとしております!」
「な、なんだと!?」
娘が声を限りに叫び、城門警備の兵士たちは血相を変える。とはいえ、彼女が叫ぶ内容よりも、みすぼらしい衣装からちらちら覗く豊かすぎる胸や張りのある腰、太腿に目を奪われた者が多いのは仕方がない。
そして娘は、恐怖の叫びをあげた。
「来た! 討手が! 助けて! 助けて!」
「うわっ!?」
その時、いきなり空中に奇怪極まる異形の魔物たちが出現し、『呉』の兵士たちは腰を抜かす。実は、これは光が自身のパラドクス「ルマルシャンの箱」を発動させて召喚した「地獄の魔導士」たちなのだが、そんなことは兵士たちにはわからない。
そして次の瞬間、「地獄の魔導士」たちは姿を消し、難民の娘……光もいなくなる。ディアボロスならではの身体能力をフルに駆使して身を隠したのだが、これまた一般人の兵士たちには認識のしようもない。
「……な、なんなんだ、いったい?」
「奇怪な……鬼(幽霊)の仕業か?」
「と、とにかく報告だ!」
数人の兵士たちが、長沙城の中へ駈け込んでいった。
成功🔵🔵🔴
効果1【完全視界】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
レント・オルトマン
俺は偵察兵の発見を担おう
河川の合流地点から長沙側で、河からある程度離れた植物の生い茂る場所を拠点とする
フォックスホールでもって身を潜められる程度の穴を生成
穴に身体を隠し、掘り返した土や草を被りカモフラージュ
茂みの隙間から目視及び双眼鏡、タケノコの周囲警戒で
河川に近付く人影がないか注視しよう
【忍耐力】はある、警戒は怠らないさ
ある程度手慣れた偵察兵とのことだ
服装や装備は怪しまれない程度に偽装しているかもしれないが
周囲に人気のない状況で行動までは配慮しないだろうな
河川に近付く奴らのうち、江陵から長沙側に渡る、
身動きの機敏な者がいれば特に警戒
河を渡りきり移動し始めたら
タケノコを先行させて後をつけよう
嵐柴・暁翔
【内心】
しかしまあ色々と引っ掻き回している俺達がいうのも何だけど色々とご苦労様という感じではあるな…
【行動】
幾ら偵察兵といっても毎回違う道を移動する訳でもないだろう
道なき道を切り開いたりすればそれはそれで目立つし長沙から江陵へ向かうのに使う主要な街道か河川が交差するポイントで網を張っているとするさ
行き返りでわざわざ違う変装をするとは思い難いし短期間で往復している方がいれば目星を付けて尾行してみる
とはいえ相手は正規の偵察兵なんだしまかれたりしても次の機会を待って気長にやるとするさ
「ありがたい……【完全視界】の効果がばっちり生じてるぞ」
長江の長沙側の岸から少し離れた、小高い丘の上。川面にたつ濃い靄を苦も無く見通し、嵐柴・暁翔(ニュートラルヒーロー・g00931)が周囲を見回す。
「とはいえ、いくら偵察兵でも、この靄の中を突っ切って動くのは難しいだろう。まあ、それでも動いてる奴がいれば、そりゃ明らかに常人じゃないわけだが。たぶん狙い目は、夜になってからだな」
「いずれにしても、油断なく見張っていればいいわけだ」
ぶっきらぼうな口調で、レント・オルトマン(エンデクーゲル・g01439)が応じる。
「俺は、ここに穴を掘ってもぐる。かなり広い範囲を見渡せそうだからな」
「いいだろう。同じ場所を二人で見張っていても仕方ない。俺は江陵側に回るぜ」
そう言って、暁翔は靄の中へと姿を消す。レントはパラドクス「フォックスホール」を駆使して穴を掘り、その中に身を隠す。
「しっかり見張ってくれよ、タケノコ」
レントに声をかけられ、サーヴァントのクダギツネ『タケノコ』が竹筒から飛び出し、太い尻尾をぶんぶんと振る。本性は結構魁偉な妖獣だが、その気になればごく普通のキツネを装えるし、隠密行動も得意なので、こういう任務にはうってつけだ。
そして、ごくたまに江の民のものと思われる住居舟が江を下っていく以外には、人間の動きが見られないまま、時刻は夜になり。
灰色の目立たない衣に身を包んだ人物が、密やかに江へ近づいていくのが、レントの視界に入った。
(「ふむ。暁翔の予想通りだな」)
レントが見据える中、灰衣の人物は藪の中から小舟を引き出し、夜の長江へと漕ぎ出していく。
(「これから江陵に向かうのか。水の上を行かれては、追跡はできないな」)
まあ、向こう岸に着けば待ち構えている暁翔が見つけるだろうし、もし彼が捕捉し損ねても、おそらくこの人物は舟を出した場所へ戻ってくる、と、レントは推察する。そこを確実に捕捉して、後をつければいい。
(「焦る必要はない。目星がつけば、後は辛抱強く待てばいいんだ」)
忍耐力には自信がある、と、レントは大真面目に呟いた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【セルフクラフト】LV1が発生!
【友達催眠】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!
横芝・光
絡み上等。連係歓迎。
予め関羽軍の装束に着替えておく。
定石通り、河川の合流地点で潜伏。「戦闘知識」を利用して極悪中隊の面々をできるだけ巧妙に展開させておく。
攻撃ヘリコプターを全機出撃し、哨戒任務に充てる。密集して飛ぶと発見されかねないため適度に散開。警戒を強め、各機が方角それぞれの視界をフォローする陣形で偵察。
敵偵察兵の発見に注力し、仮に発見されたら敵による攻撃の有無に関わらず自身の潜伏先へ帰還。これまでの情報を持ち帰る。
敵に発見されず、こちらが先に発見したなら、偵察兵の動きを詳細に調査。
敵本隊及び『法正』を割り出し次第、深追いせず、自身の潜伏先へ急行・帰還させる。
他参加者との情報の共有を図る。
「さて、と」
夕刻の長江の岸に立ち、横芝・光(特級厨師・g03838)はパラドクス「極悪中隊(バッド・カンパニー)」を発動させる。
自動小銃で武装した歩兵60名、戦車7台、攻撃ヘリコプター4機で構成されたミニチュア軍隊を召喚し、通常は戦闘させるのだが、今回は哨戒任務に使う。そう思ったのだが。
「あ、あれ?」
ゴゴゴゴ、ドドドド、と派手な音を立てて出現したミニチュア軍隊は、光が命令を下すより早く消えてしまう。そういや、流言飛語の時に召喚した「地獄の魔導士」も、適当に暴れさせるつもりがすぐに消えたよな、と、光は唸る。
すると、先行していたディアボロスが現れて告げる。
「すごい音がするから何事かと思って来てみれば、お仲間か。言っとくけど、パラドクス攻撃の時に召喚する天使とか悪魔とかそーゆー類のものは、攻撃以外の用途には、ほとんど使えないぜ」
「そ、そうなのか」
新しいことを一つ覚えた、と、光はメモする。そして先行していたディアボロスは、続けて告げる。
「幸い、長沙側に潜んでいたお仲間が、呉の偵察兵を捕捉したところだ。サーヴァントに追跡させてるらしいから、一緒に行ってみよう」
「よし、そうする」
そうか、追跡とかはサーヴァントにやらせるものなのか、と、光はうなずいた。
成功🔵🔵🔴
効果1【建造物分解】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
無堂・理央
偵察って大事だよね~。
そこで掴んだ情報が間違いだったら、戦略そのものが崩れる時とかあるし。
魏に行った蜀の使者或いは伝令兵を装うよ。
無双馬『クロフサ』に跨ってれば、よりそれっぽくなるよね。
江陵を監視してる呉の偵察兵が気付ける場所で休憩、クロフサから降りて、呉の偵察兵が盗み聞き出来るように一息つくよ。
【完全視界】で偵察兵を確認できればなおよしだね。
で、独り言の体で偽情報を流す。
「こうも書簡を持って、樊城と行き来が多いと本当に疲れるよ」
「曹仁様もボクの上の方も書簡を読んだら、すぐ返答の書簡を渡してくるし、道草喰ってないとやってらんないよ」
と、蜀と魏で頻繁に連絡を取ってると思わせれればいいかな?
嵐柴・暁翔
薄暗くなって相手の顔がよく見えなくなる時間帯に呉の偵察兵に親しげに声を掛けます
俺の設定は呉の偵察兵で貂蝉の部下、同じように江陵や関羽軍の動きを探っている別動隊としておきます
勿論相手は俺を知っている筈もないのですが以前任務で一緒になった際に顔を合わせたと主張
【友達催眠】様様ではありますが大抵の人間は覚えがないけど親しげにされているから自分が忘れているだけかもしれないと思ってしまえばその相手を邪険にはし難いしな
そして定番の上司への愚痴から入り適当な所で最近蜀の方々がピリピリしていて下手に近付いて見付かれば殺されると伝えます
嘆息混じりに同盟相手でも容赦しないってのはそういう事なんだろうな…と纏めます
「よう。あんたも江陵を探りに行くのかい?」
夕刻。長江沿いに江陵へ向かう途上、いきなり背後から親し気に声をかけられ、『呉』の偵察兵はぎょっとして振り返った。
「……な、なに?」
「そう構えんなよ。今時、江陵にこそこそ近づいてくのは、俺達『呉』の手の者だけだぜ」
気さくな口調で言うと、灰色の衣をまとい『呉』の偵察兵に扮した嵐柴・暁翔(ニュートラルヒーロー・g00931)は軽く肩をすくめる。
「あんたも重々承知だろうが、江陵、日に日にヤバくなってて、昼夜問わずに下っ端蟲将がぶんぶん飛び回って警戒してやがる。人間を見つけたら問答無用でぶち殺すか、運が良くても蜀の兵士に強制徴用だ。だいたい、蜀の下っ端蟲将は飛べないってのが相場だったのに、あの連中は魏から仕入れたのかね?」
「……かもしれんな」
本来ならすぐさま逃走するか、相手を斬り捨てようとするところだが、【友達催眠】が効いているのと、暁翔の言葉に興味を惹かれたらしく、『呉』の偵察兵は警戒を崩さないものの、小さく相槌を打つ。
そして暁翔は、溜息を交えて言葉を続ける。
「俺達に命令してる女蟲将がきつくってさ。価値ある情報持ってこなけりゃ一般兵に降格するって、きいきい喚きやがる。降格はごめんだが死ぬよりゃマシかもな、とか仲間内で言ってるところさ」
「そうか……俺達が命令受けてる蟲将様は、理の通った方でな。無理に危険を冒さず、警戒が厳しくなってると報告すればいいと言ってくださる」
優越感を含んだ相手の返答に、暁翔は心底うらやましそうに応じる。
「へえ、そんな話の分かる蟲将様がいるとは知らなかった。なんとか、そっちに配置換えしてもらえないもんか……ん? この足音は馬か?」
表情を引き締め、暁翔と『呉』の偵察兵は素早く物陰に隠れる。そこへ、無双馬『クロフサ』に乗った無堂・理央(現代の騎兵?娘・g00846)がやってくる。
「あー、南方の道は走りにくくて疲れる。少し休もう」
いささかわざとらしく言うと、理央は『クロフサ』から降り、座り込んで独り言を続ける。
「こうも書簡を持って、江陵と樊城と行き来が多いと本当に疲れるよ。蟲将様方は書簡を読んだら、すぐ返答の書簡を渡してくるし、道草喰ってないとやってらんないよ」
「……江陵と樊城で書簡のやり取り、だと?」
暁翔は殊更に真剣な表情で呟き、『呉』の偵察兵に告げる。
「俺はこの情報を持って帰る。縁があったら、またな」
「お、おう」
いうが早いか暁翔は姿を消し、続いて『呉』の偵察兵も密やかにその場を離れた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【士気高揚】LV1が発生!
【友達催眠】がLV2になった!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV3になった!
幸坂・太陽
〇とりあえず、数を減らしましょう
まずは…夜間に【完全視界】・【セルフクラフト】で陣の外に二人が入るだけのコンクリートの箱を作り、通りかかった見張りのトループスを【不意打ち】+【ダッシュ】+【空中戦】で踏み込んで【グラップル】で捕捉し、パラドックスで箱の中に叩き落しつつ羽と首を毟り取って倒して「箱」に詰めます
後は様子を見に来たのを適宜同様に潰し、大騒ぎになって本格的に対処を始めるか夜が明ける迄繰り返し、【建造物分解】で片付け、余裕があれば箱の資材でトループスの死体を埋め立てて葬り、攻撃を受けても箱を盾にすれば離脱は容易です
今回は真っ向勝負よりも確実に先手を取れる策の方が無難だと思いますね
「……このあたりで、いいかな?」
夜間。上空を飛び回るトループス級クロノヴェーダ『呉軍鋭蜂兵』たちを見上げ、幸坂・太陽(いつも心に太陽を・g00386)は残留効果【セルフクラフト】でコンクリートの箱を作る。予定では、『呉軍鋭蜂兵』に不意討ちを仕掛けて斃し、この箱の中に死体を押し込めて発覚を遅らせ、発見された場合は盾に使って撤収するつもりだったのだが。
ところが、箱を作成するが早いか、上空から複数の『呉軍鋭蜂兵』が急降下してきた。
「ナンダ、アレハ! 蜀兵ノ陣カ?」
「蟻ドモガ、忍ビ込ンデキタカ?」
口々に叫びながら『呉軍鋭蜂兵』たちはコンクリートの箱に攻撃を仕掛ける。パラドクスで作られるインスタントトーチカなどと異なり、通常物質にすぎないコンクリート箱は、パラドクス攻撃を受けてひとたまりもなく砕け散る。
「ちっ!」
目算違いも甚だしい、と舌打ちしながら太陽は飛びのき、パラドクス「猫殺虎滅(ビョウサツコメツ)」を発動させ、最も手近にいた『呉軍鋭蜂兵』を捕捉する。
「ついてこれまい?」
「グアッ!」
流れるように叩き込まれる「武人を殺す猛虎でも猫が滅す」コンボ技を受け、トループス級クロノヴェーダは反撃もできずに崩れ倒れる。他の『呉軍鋭蜂兵』が仲間がやられたことに気付くより早く、太陽はそれこそ山猫のように素早く位置を変え離脱する。
成功🔵🔵🔴
効果1【光学迷彩】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】LV1が発生!
嵐柴・暁翔
蜀の兵士を装って陣幕を強襲します
まあ逃げ出す偵察兵達への情報操作の為の偽装工作であって法正も騙せるとは思えないけど、誤りを正すものがいなければ誤解も真実として伝わるだろうさ
狙いは呉軍鋭蜂兵のみで偵察兵達へは当てないように《契約召喚》で攻撃します
アークデーモンにせよ大天使にせよ人外の存在なんだし長沙城に現れた異形の魔物達と絡めた噂が一人歩きしたりすれば面白いんだけどまあそこまでは、な…
呉軍鋭蜂兵達とは距離を取って《契約召喚》で確実に仕留めていきます
接近されたなら『風牙』を抜いて応戦はしますが剣術は素人のため【セルフクラフト】で作り出した壁を盾にしたりと防御や距離を取るのを優先して対処します
横芝・光
現在の実力から導き出される最適解の戦術を採る。これに尽きる。
パラドクスを使用して敵を『料理』する。
拙い戦術は『戦闘知識』でカバーし、攻撃してくる敵は『吹き飛ばす』。
大人しく喰らうなら良し、喰らわぬなら喰らわせてみせる。
腹パンして口を開けたところをこう物理的に。
どちらにせよ攻撃にしかほとんど使えならしいが、満腹するまで食べさせて胃拡張(ダメージ)にできないかなコレ、要検証。
部下の醜態を見た法正はどんな顔するかな?――俺の戦術変かな?
技能の数は? 戦術か? 何が足りない? 後どれだけ何が要る?
どうすれば届く?
出せる底力は全部出す。
作戦の細部が最適解の戦術と齟齬が生じる場合、『戦闘知識』で修正する。
「七つの大罪の一人『暴食』(ナナツノタイザイノヒトリベルゼブブ)ってパラドクスで攻撃しようと思うんだけど……俺の戦術変かな?」
アヴァタール級クロノヴェーダ『報いの謀将・法正』の拠点へ向かう途中。横芝・光(特級厨師・g03838)は同行する嵐柴・暁翔(ニュートラルヒーロー・g00931)に訊ねる。すると暁翔は、殊更に軽い口調で応じる。
「そうだな。お前さんの期待する効果は出ないかもしれん。そもそもクロノヴェーダは、飯を食う必要がないって話もある。上級のクロノヴェーダの中には嗜好で食事する奴もいるらしいが、たぶん『呉軍鋭蜂兵』は料理を食わんだろう。だがな、だからパラドクス攻撃が効かないってことはない」
そう言って暁翔は、軽く肩をすくめた。
「パラドクスは、一種の奇跡だ。理屈で計れるものじゃない。だいたい、時を捻じ曲げる超越存在クロノヴェーダに、人間の分際で、時を捻じ曲げ返して復讐しようってのが俺達ディアボロスだ。理屈で言ったら無茶苦茶で、戦術も何もあったもんじゃないが、現に俺達は戦ってる。考えすぎても、ロクなことはないぜ」
「う、うーん……」
そうは言っても、と唸る光を見やり、真面目な奴だな、と暁翔は苦笑したが、前方に視線を転じて表情を引き締める。
「おっと。もう始まってるようだ。悩んでる暇はない。いくぜ」
言い放つと、暁翔はパラドクス「契約召喚」を発動させる。契約に従いアークデーモンが出現するが、これが「クロノヴェーダのアークデーモン」と同族なのか全然違うものかはわからない。こまけーことはいーんだよ、と、暁翔はアークデーモンに命じ『呉軍鋭蜂兵』に向け魔法攻撃をぶちかまさせる。
「ギイッ!」
三体の『呉軍鋭蜂兵』が粉々になって吹っ飛ぶが、潰れ際にパラドクス「潜蜂埋伏刺」を発動。アークデーモンに向け槍を投げつけたが届かない。
「よ、よし、行くぞ!」
光は予定通り、パラドクス「七つの大罪の一人『暴食』(ナナツノタイザイノヒトリベルゼブブ)」を発動。出現した三つの美味しそうなクリームパイを、何も考えずにトループス級クロノヴェーダへと投げつける。パイは見事に『呉軍鋭蜂兵』たちを直撃。ちょうど残っていた三体を、反撃も許さず撃破する。
「……やった?」
「おう、やったやった! 見事なもんだ!」
暁翔は光を褒め、護衛のいなくなった陣幕を見据える。
「残るは大将……『法正』ただ一人ってわけだ」
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【友達催眠】がLV3になった!
【口福の伝道者】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV4になった!
【ガードアップ】がLV2になった!
嵐柴・暁翔
【計略】
蜀の兵士を装っていたのでタイミングを見てそれらしい合図を送る素振りをするか関羽が此方に来ているのを匂わせる言動をしてみます
動揺は隙を生むけどアヴァタール級ならジェネラル級とは対面するだけで終わりなんだしそう簡単には無視も出来ないだろう
……蟲だけど…なんてな
【戦闘】
謀将なんて呼ばれる相手の言葉に耳を貸すのは百害あって一利なし
迂闊に応対していつの間にか話に引き込まれても厄介なので余計な事は聞かずに戦闘に集中します
報復幻視の鱗粉の効果から考えると自分を傷付けた相手へは恨みで効果が増す可能性が高い
ある程度のダメージは覚悟して中途半端な攻撃はせずに好機を窺い《天元突破冒険者》で一撃必殺を狙います
横芝・光
・絡み上等。連係歓迎。
・作戦
『戦闘知識』で戦場を俯瞰しつつ、敵を『グラップル』で殴りつけて『吹き飛ばす』。
虚をつき裏をかき、隙が無いなら隙を作り、隙ができたタイミングでパラドクスで攻撃。
戦場を縦横無尽に駆け抜けよう。立ち止まらず、敵の攻撃は全て見切って回避する。
パラドクスの描写…動き…イメージとしては先ず集中砲火を浴びせて注意をそらし、背後から気づかれないよう特殊工作員を首筋まで這い上がらせ、他参加者への攻撃の挙動を察知したら刃物で斬りつけるカタチで。
そうそう携帯型の頑丈な録音時間の多い小型レコーダーも用意しておく。
戦闘中の敵の発言は全て記録する。裏付けは後でとればいいさ。もっと話せ!
「いったい、何事ですか。報告を……ぐわっ!」
幕屋に飛び込んできた嵐柴・暁翔(ニュートラルヒーロー・g00931)を『呉』の偵察兵とでも思ったか、アヴァタール級クロノヴェーダ『報いの謀将・法正』は落ち着いた声をかけたが、暁翔は委細構わずパラドクス「天元突破冒険者(ランディ)」を発動。『法正』に強烈な一撃を食らわせる。
「お、おのれ、刺客か?」
さすがにアヴァタール級だけあって一撃で潰れることはなく、『法正』は反撃のパラドクス「報復幻視」を発動して幻覚鱗粉を放つが、暁翔は素早く躱してダメージを受けない。
そして暁翔は、背後に向かって叫ぶ。
「関羽将軍に知らせろ! やはり、ここにいたのは法正だ!」
「……関羽将軍に?」
暁翔を睨み据える『法正』の表情に、当惑の色が混じる。
「すると、貴様らは蜀の……? いや、人間やトループス級なら、私に攻撃はできまい。逆にジェネラル級なら、三下レベルの麋芳や傅士仁であっても、私が反撃ができないはず。すると、貴様らもアヴァタール級か? 関羽将軍に顎で使われる……李傕、郭汜、樊稠あたりの賊将か?」
言いたい放題言ってくれるぜ、と、暁翔は内心苦笑したが、あえて返答せずに『法正』を睨み返す。一方、暁翔に続いて幕屋に入ってきた横芝・光(特級厨師・g03838)は、持参した小型のICレコーダーをオンにして、『法正』の言葉を録音する。
(「何を言ってんだかよくわからないけど、後で検証すりゃ役に立つかもしれないからな」)
そして『法正』は、暁翔と光に向け言葉を続ける。
「関羽殿が来ているなら、無駄な戦いはしたくない。降伏せよと言われれば、おとなしく降伏する。だが……たとえ貴様らが関羽殿の配下であっても、貴様らに降伏することはしないぞ。私にも、プライドというものがある」
「ふん」
鼻を鳴らし、光はパラドクス「極悪中隊(バッド・カンパニー)」を発動させる。
「全隊ィィィィィィ突撃ィ――ッ!!」
「どわああああっ!」
光に召喚された歩兵60名、戦車7台、攻撃ヘリコプター4機で構成されたミニチュア軍隊が、一斉に『法正』へ集中砲火を浴びせる。『法正』は潰れこそしなかったが、反撃もできずにぜえぜえと息をつく。
「な、なんだ、これは? これが噂に聞く、董卓軍の攻撃か?」
(「大外れもいいところだが、訂正してやる義理はないな」)
声には出さずに呟き、暁翔は次の攻撃のため身構えた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【一刀両断】LV1が発生!
【建造物分解】がLV2になった!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV5になった!
幸坂・太陽
法正の首を伺う
何か…董卓軍の事を言っていた気がしますけど、他の戦線に貂蝉が居たらしい事も併せて今後の解析に回したいですね
(行動)
鱗粉対策に風上から接近、皇式飛翔法で滑る様に地面擦れ擦れを【残像】を残して縦横無尽に飛びつつ、波動皇掌で攻撃を仕掛けます
そして、鱗粉を放ってきたら【オーラ操作】による【衝撃波】で吹き飛ばして対処し、機を見てパラドクスを打ち込みます
そして、さらに間合いを詰めて【グラップル】+神猫之型で掴んでは投げ、【連撃】の破甲の拳に【衝撃派】を乗せて追い打ちを掛けます
まあ、向こうは私達の事を蜀軍と誤認しているのでそれはそのままにしておいても大丈夫ですよね…人間は普通、飛びませんし
無堂・理央
駆けつけてみれば、呉の陣はほぼ壊滅だね。
それじゃ、ここの指揮官倒して終わらせちゃおう。
無双馬『クロフサ』に跨って突撃ー!
妖刀を構えて呪詛全開!
【ダッシュ】で間合いを詰めて、すれ違いざまに【両断】狙いで妖刀を【薙ぎ払い】形で振り抜く!
敵の反撃になる鱗粉に関しては、かわし方が思い付かなかったし、妖刀から放つ呪詛で鱗粉と相殺してく。
一撃で仕留めるつもりで斬り込んだけど、仕留めきれなかったら【一撃離脱】の要領で駆け抜けて、抜けきったらUターンして次の【両断】【薙ぎ払い】狙いの斬り込みを行うよ。
他のボス戦を行う人とは可能な範囲で連携するよ。
「突撃ー!」
無双馬『クロフサ』に跨った無堂・理央(現代の騎兵?娘・g00846)が、比喩でも誇張でもなく幕屋そのものを吹っ飛ばす勢いで飛び込んできた。パラドクス「神蝕呪刃」を発動させ、アヴァタール級クロノヴェーダ『報いの謀将・法正』に向け、馬上から猛然と斬り下ろす。
「呪詛全開!」
「ぎゃあああああああああああっ!」
絶叫とともに『法正』の右腕が斬り飛ばされ、右側の翅も千切れ飛ぶ。転がるようにして逃げながら『法正』は反撃のパラドクス「報復幻視」を発動させるが、自分で間合いを開けてしまったために、幻視鱗粉が理央と『クロフサ』まで届かない。
「……こ、これが北方の騎馬突撃……なんという苛烈さだ……やはり、南方の者は北方の者には勝てんのか……」
どうやらディアボロスたちを「北方で暴れたクロノス級の蟲将が放ったアヴァタール級クロノヴェーダ」と誤解したままらしく、『法正』はよろよろとよろめきながら口走る。
「そうとも……劉備様を迎えたのは、間違いではなかった……北方の軍を擁する曹操に勝てるのは、北方の戦を知る劉備様しかいない……孫権では駄目なのだ……ましてや前の蜀の主……あれ? なんといったかな?」
(「……劉璋の名を忘れているのか? 不人情というか何というか……」)
まあ『法正』に人情を期待しても始まらないか、と、駆けつけてきた幸坂・太陽(いつも心に太陽を・g00386)が苦い口調で呟く。どうも、この世界では劉璋どころか漢王朝そのものが「なかったこと」にされているようで、少なくとも荊州では、劉備は「ずっと以前から蜀の王」と認識されており、入蜀自体が知られていない。
(「入蜀がなかったことになったのなら『法正』の功績も消えているのかもしれないな。それで、冷や飯食いのアヴァタール級として『呉』に仕える羽目になったか……」)
自業自得というか因果応報というか、と呟き、太陽はパラドクス「波動螺旋脚(ハドウラセンキャク)」を発動させる。
「検討は後でゆっくりと……ともかく、退場してもらいましょう」
言い放つと、太陽は『法正』に強烈無類な蹴り技を叩き込む。蹴りが撃ち込まれた地点を爆心地として螺旋状に空気を歪め、範囲内を見えない何かで轢き潰す。
「!」
反撃どころか、断末魔の叫びすらあげることができないまま『法正』の五体が粉々に砕けた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【エアライド】LV1が発生!
【腐食】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV3になった!
【ダメージアップ】がLV6になった!