国境線に安息を(作者 聖山葵
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#断頭革命グランダルメ  #アルザス=ロレーヌ攻略作戦  #アルザス=ロレーヌ 

「本日も異常無し」
 両腕が刃の自動人形が一体、本隊へ合流を果たすと慣れた様子で女神型自動人形へと報告し。
「境界の霧の発生も確認できず」
 同様に索敵してきたらしいこちらも同じく両腕が刃になった自動人形が上官と思しき女神型自動人形へと報告する。
「ご苦労様。あなた方の愛ある報告はこの愛の戦士が受け取った」
 肉体美を誇示するかのように無駄なポージングを交えて応じる女神型自動人形に両腕が刃のトループス級自動人形たちは敬礼に似た動作で応じるものの、そこには精神的な疲労が見て取れるようであった、理由が何とは言わないが。
「ディアボロスは、境界以外から侵入している。この警戒に意味があるようには思えない」
「どうやら、わかっていないようだな」
 中にはそう意見するトループス級も居たが、女神型自動人形こと金星のマイロはポージングしたまま左右に首を振る。
「可能性は低くとも、最低限の警戒は必要なんだ。あとで後悔したって遅いじゃないか」
「理解。我々は最低限ということか」
 顔面に巨大な歯車があるだけのトループス級自動人形には表情を浮かべることは出来なかったが、嘆息したかのような間だけあその胸中を雄弁に語っていた。

「ごきげんよう。攻略旅団の方針で断頭革命グランダルメの北方、旧機械化ドイツ帝国との国境線であった『アルザス=ロレーヌ地方』の攻略を行う事になったのはもうご存じよね?」
 と挨拶から入ったクリスティーヌ・シュヴァリエ(サキュバスの陸戦砲兵・g03188)は君たちに問いの形で確認する。乞う話を持ってきたということは、目的地がアルザス=ロレーヌ地方なのであろう。
「アルザス=ロレーヌ地方は、機械化ドイツ帝国との国境となっていた為に大陸軍の最大拠点の一つとなっていたようなのだけれど……機械化ドイツ帝国の滅亡と共にその軍団は別の地域へ移動したみたいなのよね」
 軍事拠点であった影響でこの地域の都市の一般人も移住が行われていたようで、現在のアルザス=ロレーヌ地方は少数の大陸軍の警戒部隊が置かれた辺境という位置づけであるらしい。
「このアルザス=ロレーヌ地域に残った警戒部隊を殲滅する事ができれば、《七曜の戦》でグランダルメの大陸軍が最終人類史のドイツに侵攻してくることを防ぐことが出来るかもしれないのよ」
 そういう意味で今のうちにやっておいて損はないということであろう。

「説明を続けるわね? 大陸軍の警戒部隊は、旧機械化ドイツ帝国国境の海岸地帯を移動しながら偵察を行って移動しているみたいなの」
 故にまずは哨戒活動を行い、移動する敵を発見して戦闘を仕掛け撃破して欲しいとのこと。
「みんなが戦うことになるのは、『愛の戦士』を自称するありとあらゆる環境闘法を極めた女神型自動人形、金星のマイロとそれに率いられた刃と化した両腕を持つ自動人形『征服人形』シリーズの近接戦闘タイプであるヴォルティジュールドールで構成された部隊よ」
 件の部隊は主に海側を偵察しているが、それ以外の方面についても全く無警戒と言うわけでは無い。
「だから敵よりも先に相手を発見する工夫があると有利に戦いを始められる筈よ」
 その工夫を考えるのも君たちだが、敵を誘い込むような作戦があれば、より有利に戦えるかもしれない。

「備えあれば患いなし。《七曜の戦》を少しでも有利にするためにもこの地域の敵戦力を撃滅しておきましょ」
 来たる《七曜の戦》に向けて。
「それじゃ、大変かもしれないけど」
 宜しくねと元軍人らしくクリスティーヌは敬礼して見せたのだった。


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【飛翔】
1
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【現の夢】
1
周囲に眠りを誘う歌声が流れ、通常の生物は全て夢現の状態となり、直近の「効果LV×1時間」までの現実に起きた現実を夢だと思い込む。
【一刀両断】
2
意志が刃として具現化する世界となり、ディアボロスが24時間に「効果LV×1回」だけ、建造物の薄い壁や扉などの斬りやすい部分を、一撃で切断できるようになる。
【照明】
1
ディアボロスの周囲「効果LV×20m」の空間が昼と同じ明るさに変化する。壁などで隔てられた場所にも効果が発揮される。
【神速反応】
1
周囲が、ディアボロスの反応速度が上昇する世界に変わる。他の行動を行わず集中している間、反応に必要な時間が「効果LVごとに半減」する。
【罪縛りの鎖】
1
周囲に生き物のように動く「鎖つきの枷」が多数出現する。枷はディアボロスが命じれば指定した通常の生物を捕らえ、「効果LV×2時間」の間、移動と行動を封じる。
【浮遊】
1
周囲が、ディアボロスが浮遊できる世界に変わる。浮遊中は手を繋いだ「効果LV×3体」までの一般人を連れ、空中を歩く程度の速度で移動できる。
【動物の友】
2
周囲の通常の動物がディアボロスになつき、意志の疎通が可能になる。効果LVが高い程、知能が高まり、友好的になる。
【セルフクラフト】
1
周囲が、ディアボロスが、一辺が1mの「コンクリートの立方体」を最大「効果LV×1個」まで組み合わせた壁を出現させられる世界に変わる。
【隔離眼】
1
ディアボロスが、目視した「効果LV×100kg」までの物品(生物やクロノ・オブジェクトは不可)を安全な異空間に隔離可能になる。解除すると、物品は元の場所に戻る。
【泥濘の地】
1
周囲の地面または水面が泥濘に変わり、ディアボロスは指定した「飛行できない対象」の移動速度を「効果LV×10%」低下させられるようになる。
【トラップ生成】
2
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の空間を、非殺傷性の罠が隠された罠地帯に変化させる。罠の種類は、自由に指定できる。
【熱波の支配者】
1
ディアボロスが熱波を自在に操る世界になり、「効果LV×1.4km半径内」の気温を、「効果LV×14度」まで上昇可能になる。解除すると気温は元に戻る。
【冷気の支配者】
1
ディアボロスが冷気を自在に操る世界になり、「効果LV×1km半径内」の気温を、最大で「効果LV×10度」低下可能になる(解除すると気温は元に戻る)。ディアボロスが望む場合、クロノヴェーダ種族「アルタン・ウルク」の移動速度を「効果LV×10%」低下させると共に、「アルタン・ウルク」以外の生物に気温の低下による影響を及ぼさない。
【光学迷彩】
1
隠れたディアボロスは発見困難という世界法則を発生させる。隠れたディアボロスが環境に合った迷彩模様で覆われ、発見される確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【壁歩き】
1
周囲が、ディアボロスが平らな壁や天井を地上と変わらない速度で歩行できる世界に変わる。手をつないだ「効果LV×1人」までの対象にも効果を及ぼせる。
【スーパーGPS】
1
周囲のディアボロスが見るあらゆる「地図」に、現在位置を表示する機能が追加される。効果LVが高ければ高い程、より詳細な位置を特定できる。
【土壌改良】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の地面を、植物が育ちやすい土壌に変える。この変化はディアボロスが去った後も継続する。
【液体錬成】
1
周囲の通常の液体が、ディアボロスが望めば、8時間冷暗所で安置すると「効果LV×10倍」の量に増殖するようになる。
【建造物分解】
1
周囲の建造物が、ディアボロスが望めば1分間に「効果LV×1トン」まで分解され、利用可能な資源に変化するようになる。同意しない人間がいる建造物は分解されない。
【操作会得】
3
周囲の物品に、製作者の残留思念が宿り、ディアボロスの操作をサポートしてくれるようになる。効果LVが高い程、サポート効果が向上する。
【書物解読】
2
周囲の書物に、執筆者の残留思念が宿り、読むディアボロスに書物の知識を伝えてくれるようになる。効果LVが高くなる程、書物に書かれていない関連知識も得られる。
【口福の伝道者】
1
周囲が、ディアボロスが食事を摂ると、同じ食事が食器と共に最大「効果LV×400人前」まで出現する世界に変わる。
【パラドクス通信】
1
周囲のディアボロス全員の元にディアボロス専用の小型通信機が現れ、「効果LV×9km半径内」にいるディアボロス同士で通信が可能となる。この通信は盗聴されない。
【クリーニング】
1
周囲が清潔を望む世界となり、ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の建造物や物品が、自動的に洗浄殺菌され、清潔な状態になる。
【通信障害】
1
ディアボロスから「効果LV×1,800m半径内」が、ディアボロスの望まない通信(送受信)及びアルタン・ウルク個体間の遠距離情報伝達が不可能な世界に変わる。

効果2

【能力値アップ】LV4 / 【命中アップ】LV5(最大) / 【ダメージアップ】LV5 / 【ガードアップ】LV4 / 【反撃アップ】LV4 / 【先行率アップ】LV1 / 【アヴォイド】LV2 / 【ダブル】LV2 / 【ロストエナジー】LV5

●マスターより

聖山葵
 未来への布石、重要ですよね。

 と言う訳で、今回はドイツとの国境に近い『アルザス=ロレーヌ』地方の大陸軍を攻撃するお話となっております。

 敵を発見する工夫とか誘引する工夫とかを考えることもありますが、敵と戦ってやっつけるお話ですね。

 では、ご参加お待ちしております。
52

このシナリオは完結しました。



発言期間は終了しました。


リプレイ


獅子城・羽鳥
※連携・アドリブ歓迎
仲間の効果も活用

別の案内人の依頼で怠惰な淫魔を哨戒したばっかなのに今度はマッチョおばs…女神様かよ
イロモノ相手でも手抜きはしないから安心してくれ
※一年以上寝てたので初めて戦う

消音ブーツと双眼鏡、森林迷彩のコート着用
スエニョも同じ迷彩のマント着ける
【光学迷彩】に《忍び足・ダッシュ》で極力静かに移動
できるだけ遮蔽物を利用
【PD通信】でしっかり連絡を取り合い
敵発見時は深入りせず静かに追跡

静かにしてればスエニョの嗅覚聴覚も頼りになるだろう
俺が偵察に入り込んでる間、周囲に気をつけてくれ

もし気を引く必要があれば木の棒を遠くへ放り投げてみるか?
※追っかけそうな愛犬を抑えてから


エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
ラズ(g01587)と
連携アドリブ歓迎

しかし、士気の低そうな部隊だなあ……
最低限の警戒は必要と
さすがに基本は抑えているようだ

美術シリーズの人形が動くのは何度みても……
悪くない

周囲を偵察、観察しつつ情報収集
PD通信をお借りし、味方と連携しつつ手分けや情報共有を
敵の早期発見に努めよう

【光学迷彩】で、迷彩コートを纏う
地形の利用し、物影や遮蔽に潜みながら、双眼鏡で遠距離から偵察
海とは逆側からだな
安全確認してから忍び足で移動

周辺に奇襲に有利な地形を探しておく
障害物の多い場所へ誘い、待ち伏せし囲めるといい
必要なら姿をみせて惹きつける

愛は心地よくあるもの……
押し売りはいけないな
……どうした、と怪訝な目で見て


ラズロル・ロンド
エトヴァ(g05705)と哨戒任務

敵さん、この先はディアボロスの土地で
霧を越えて来るわけでもないって事は把握済みか〜

手分けして敵の姿を探す
僕は【光学迷彩】で物陰や遮蔽物に潜み
新宿島から持参した高性能双眼鏡で動く敵の姿を探そう
敵さんはある程度団体かな?
見える範囲に居なければ移動し潜み探すを繰返す
また動物が居れば声をかけ
敵の特徴を伝え何処かに居ないか聞いてみる
鳥さん鳥さん、ちょっとお話いいかい?

逆にこちらも見つからないよう要注意
レンズの反射や移動中に見つからないよう隠密行動する

まったく、愛の押し売りは勘弁だなぁ
これから戦う敵を思うと愛とは?と悩めそうだ…ッハ!これも愛?
…って、冗談だよ?エトヴァ


テネブレーヌ・ラディーリス
敵の警戒はごもっとも、こうして戦力を削がないと後々手間を増やしてくるからね
幸い相手のモチベーションは薄れているから、迷彩を着て森林や物陰から近づくわよ

【スーパーGPS】で味方との位置を共有
音声を聞き取られないように連絡はスマホのメールで行いましょ

後は周囲の様子を<観察>して巡回していそうなところを探す
殺気はもちろんのこと敵が入った形跡、そう鋭い刃で切り開かれた跡がないか
筋肉自慢の見せしめに破壊されたようなところがないかとかね
そういったところを見つけたら、発見されないようにその場から距離を置きつつ
戻ってこないか隠れて見張っていましょ
獣道にでも潜んでいればわざわざ突っ込まれることはないでしょ


「はぁ」
 誠実そうな獅子城・羽鳥(メタリックトルバドゥール・g02965)の顔が歪んで口から嘆息が漏れたのは、別の大陸軍の警戒部隊と戦ったばかりであることでも思い出したのか。
「今度はマッチョおば……女神様かよ」
 依頼をした時先案内人も違えば、敵も違う。それでもぼそり零した独言は、羽鳥がげんなりしていることを窺わせ。
「敵さん、この先はディアボロスの土地で、霧を越えて来るわけでもないって事は把握済みか〜」
 まだ見ぬ敵部隊に思いを馳せるという意味合いではラズロル・ロンド(デザートフォックス・g01587)も同様か。
「しかし、時先案内人の話を聞く限りでは士気の低そうな部隊だなあ……」
 とはラズロルと共に哨戒任務についたエトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)の言だが、これから探す部隊であるからこそ意識はそちらに向くようで。
「さて、これだけ人手も居るのだから手分けして探すとしよう」
「そうね。音声を聞き取られないように連絡はスマホのメールで行いましょ」
 まだ見ぬ敵部隊から周囲の味方の方へと意識を切り替えたエトヴァの言葉に頷きつつ、テネブレーヌ・ラディーリス(夜を駈ける変身ヒロイン・g01274)は仲間たちに提案し。
「では散開だ」
「ああ」
 ディアボロスたちはバラバラに動き出す。各々が物陰に入ったところで環境に合った迷彩模様に覆われ、敵から容易に発見されなくなり。
「見つけられそうかい、スエニョ?」
 パンツァーハウンドのスエニョを伴い木々の合間を行くのは、森林迷彩のコートを羽織る羽鳥だ。消音ブーツを履いているおかげか足を前に踏み出しても足音は立たず、時折立ち止まって双眼鏡を目に当て周囲の様子を窺う。
「今のところ味方からの発見連絡もないね」
 ディアボロス専用の小型通信機を通しての会話でも他のディアボロスが敵部隊を発見したとは言ってきていない。散開して間もなくであることを鑑みれば無理もないが。
「俺が偵察に入り込んでる間、周囲に気をつけてくれ」
 一声森林迷彩のマントを羽織るスエニョに声をかけてから、羽鳥は足音を忍ばせたまま遮蔽物を縫うように進み出す。スエニョの嗅覚聴覚も頼りとしてのことだ。
「ここは奇襲に打って付けかもしれないな……」
 その頃、敵部隊の捜索と並行してもう一つの探し物をしていたエトヴァは立ち止まり周囲を見渡していた。光学迷彩の残留効果を活用すべく物陰を移動していたこともあり、そもそもが潜む場所に事欠かないようなところばかりを進んで来ていたわけだが、そこは輪をかけて隠れられる場所が沢山あり。
「ここのことも伝えておこう」
 ちらりエトヴァが見たのは、ディアボロス専用の小型通信機。敵部隊を発見した後の準備は着々と進んでゆく。
「敵さんはある程度団体かな? なら、ああいうところとか通ると思うんだけどな~」
 呟いたラズロルが高性能双眼鏡を向けるのは、数名が横に並んで通れそうな程度には開けた場所だ。
「鳥さん鳥さん、ちょっとお話いいかい?」
 少し離れた木の梢にとまる鳥を見つければ、すぐさま呼び掛けて意思の疎通を図り。
「ありがとな。なるほどね」
 礼を言って飛び立つ姿を見送れば小型通信機を顔の側に寄せる。
「今のところ誰かが見つかったってことはなさそうね。殺気の類は感じないようだし、緊急連絡みたいなものもないし」
 ちょうどテネブレーヌがそんなことを考えていた時だった、ディアボロス専用の小型通信機から情報が入って来たのは。
「そう。こちらは痕跡を探してたところだったの。敵が侵入した形跡……鋭い刃で切り開かれた跡がないか、筋肉自慢の見せしめに破壊されたようなところがないかとかね」
 わざわざ通信にそう返したということはテネブレーヌの方にも発見があったということで。
「……あれか」
 首尾よく先に敵部隊を発見することへ成功した四人は集合し、物陰から様子を窺っていた。
「最低限の警戒は必要と、さすがに基本は抑えているようだ」
「そうね。敵の警戒はごもっとも」
 一つ頷いたテネブレーヌたちの存在こそが警戒部隊の存在を肯定しているともいえるだろう。
「こうして戦力を削がないと後々手間を増やしてくるからね」
 確かめるように魔晶剣の柄に手をかけ、テネブレーヌは前方へ目を向ける。
「美術シリーズの人形が動くのは何度みても……悪くない」
 とか零すエトヴァの独言を聞かなかったことにする為と言うよりは、実際に敵の戦力を削ぐ行動に移るためにだろうが。
「愛は心地よくあるもの……押し売りはいけないな」
「まったく、愛の押し売りは勘弁だなぁ」
 敵部隊の指揮官が自称する愛の戦士に思うところあるのか、エトヴァの口にした意見にラズロルが同意し。
(これから戦う敵を思うと――)
 愛が何かと哲学めいて悩めそうだと考えたあたりでハッと顔をあげ。
「これも愛?」
「……どうした」
 愕然としたところで横合いからラズロルに向けられるのは、エトヴァの怪訝な視線。
「……って、冗談だよ? エトヴァ」
「そうか?」
 何が冗談なのかわからず首を傾げるエトヴァにそんなことよりと話題を変え。
「奇襲に打って付けの場所はここからそう離れてないんだよね?」
「ああ」
 なら、そこへ誘引しようという話になったのは別に先の言を誤魔化す為ではない。
「もし気を引く必要があれば木の棒を遠くへ放り投げてみるか?」
 とは追っかけそうな愛犬を抑えた羽鳥の言。
「それなら、木の棒に釣られて寄ってこないか隠れて見張っていましょ」
「そうするか。必要なら姿をみせて惹きつけることも考えていたが」
 方針は定まり、作戦は始まる。放物線を描いた一本の木の棒によって。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【パラドクス通信】LV1が発生!
【光学迷彩】LV1が発生!
【動物の友】LV1が発生!
【スーパーGPS】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV1が発生!
【アヴォイド】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!

「物音を感知」
 両腕が刃の自動人形が木の棒が落ちた場所へ振り返る。
「棒? 風で飛んできたにしては不自然だな……いや、枝じゃなくて棒だって?!」
 不自然さに金星のマイロも気づいたのだろう。
「敵が、敵が居るのかもしれない。警戒して進むんだ」
 流石に放置するわけにはいかず、金星のマイロは棒の落ちた方への進軍を命じる。注意喚起こそしたものの、ディアボロスの姿を発見できぬままに。そして、その先に奇襲に打って付けの場所があることも自動人形たちはまだ知らずにいたのだった。
黄泉王・唯妃
アドリブ&連携歓迎

細かいところは済んでいるようなので、あとは戦闘だけですか。
これはいいタイミングでしたね。

【早業】で斬糸による結界を展開する。
相手が迂闊に動けばそれだけで手足が飛ぶことになるでしょうから、糸を展開した後は相手を動かすように立ち回りましょう。
反撃に対しては【トラップ生成】で自分の足元に落とし穴を。【残像】を残して落とし穴に落下することで相手の衝撃波をやり過ごします。相手を嵌めるだけが【罠使い】ではないって事で。

「ほらほら、手の鳴る方へ。固まってまごまごしてるとすぐにガラクタしか残りませんよ?」


獅子城・羽鳥
※連携・アドリブ歓迎
残留効果活用

うってつけの場所で待ち伏せ
奇襲のタイミングは仲間としっかり【PD通信】で合わせ、敵の死角から《不意打ち》

スエニョは依頼終わってから木の棒でたっぷり遊んでやるから
俺と共に情け容赦なく《砲撃・制圧射撃》だ!
ジャンプしても逃れられん衝撃を喰らわせてやる
わらわら来る反撃は《一撃離脱・ダッシュ》で回避
躱せなくても《早業・一撃離脱・偵察》で受け流す

俺が寝込む直前は処刑台で自動人形と必死で殺り合ったり
村に入り込んだ卑猥な淫魔に辟易してた記憶があるが
今や亜人のお陰か、こいつらが大人しく見えるのが怖いよな
たぶん、主力から外れた者、というのも大きいだろう……


日向・輪太郎
アドリブ絡みOK

仲間達と協力して武器を振るい敵兵と
対決する。
不意打ちを受けないような位置取りを心がけ
一体の敵に集中し過ぎず味方の動きを見ながらこちらも動いて
戦う。
パラドクスの黄龍招来破を使い


ラズロル・ロンド
エトヴァ(g05705)と
連携アドリブ歓迎

折角招待(木の棒)に応じてくれるなら最高のおもてなしで歓迎しないとね

奇襲にうってつけの場所にヌスハブハールで砂分身の一体を置き
視線を惹きつけておこう
僕は仲間と共に隠れ潜み
砂分身のデコイに攻撃を受けたところで一斉攻撃開始

分身は攻撃を受ければ砂と消え敵に目潰しを
僕は更なる砂分身をけしかける合間に接近し着実に
ナイフの攻撃を見舞い離脱し次へ繋げる

反撃の衝撃波には
高速に振るう剣筋を読み
一歩身を引きギリギリ躱し
躱しきれない一撃は魔障壁で受け流す

マイロの愛に溺れて剣筋鈍ってるんじゃ無いかい?
軽口を叩きながら砂分身をけし掛けては隙をこじ開け攻撃を叩き込むを繰り返そう


エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
ラズ(g01587)と
連携アドリブ歓迎

順調だな
……棒を折ってくるのは、本当に犬みたいだ
光学迷彩で物陰に潜み、敵がやってきた所を迎撃しよう

接近の物音や気配を注意深く観察し
包囲網の中に敵が入り込んだら
パラドクス通信で息を合わせ
死角から奇襲をかけて先手を取ろう

乱気流を巻き起こし切り刻む
狙いを合わせて初手で幾らか倒し、数の有利も取りたい

観察し戦況を把握
遮蔽物に身を隠して視認を避けつつ、味方との挟撃に持ち込むように立ち回り
隙を看破し攻撃

反撃の衝撃波は魔力障壁で身を守り
遮蔽の影に隠れたり、物陰を移動しながら位置を誤認させ回避しやすく

美と愛の女神が近くにいれば、戦闘もやりにくい事だろう?
両方人形だけどな……


テネブレーヌ・ラディーリス
※アドリブOK
上手く位置取りできたようね
だったら警戒レベルが上がりきる前に攻めましょうか!
中々の早業をお持ちでしょうけど、相手を補足していないと活かされないわよ
[誘導弾]で意識を反らしてありったけのフリージングミサイルを打ち込むわ
氷漬けにならなくても爆風で視界は消える、センサーを切り替えているも攻撃は続けるわよ

動き始めたなら[罠使い]で事前に仕掛けたトラバサミに引っかかるわよね
効果は無い?
高速戦闘を得意としている貴方達が他のことに意識を反らした瞬間
既に本来の性能を発揮できなくなっているのよ

グランダルメでシステムとして動いていた貴方達は恐ろしかった
これ以上他の時代に組み込まれる前に全部壊すわよ!


「細かいところは済んでいるようなので、あとは戦闘だけですか。これはいいタイミングでしたね」
 襲撃地点に駆け付けた黄泉王・唯妃(灰色の織り手・g01618)が遠くに見るのは、警戒した様子で進んでくる複数の自動人形。
「上手く位置取りできたようね」
「ああ、順調だな」
 テネブレーヌ・ラディーリス(夜を駈ける変身ヒロイン・g01274)の言にエトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)が同意するのは、自身を含むディアボロスたちが先に見つけた場所で襲撃体制を整え終えたからか。
「これが終わってから木の棒でたっぷり遊んでやるからな、スエニョ」
 今は我慢してくれるかいと獅子城・羽鳥(メタリックトルバドゥール・g02965)が傍らのパンツァーハウンドの名を呼び撫でて。
「木の棒か…………棒を追ってくるのは、本当に犬みたいだ」
「まぁ、折角その棒……僕らの招待に応じてくれるなら、最高のおもてなしで歓迎しないとね」
 羽鳥たちのやり取りを横目で見てから視線を戻すエトヴァにラズロル・ロンド(デザートフォックス・g01587)は応じ、目をとめるのは前方。あと一歩進まれれば木の陰から包囲網を作る誰かの身体の一部が見えてしまう、則ち敵が踏み込んで来ても隠れたままでいられる限界点だ。もっともそこに自動人形が踏み込んだら襲撃開始、という訳でもないのだが。奇襲のタイミングはディアボロス専用の小型通信機を通して定めてある。
「さて」
 だからこそディアボロスの中には時折小型通信機の方に意識を向ける者も居て。日向・輪太郎(温小陽・g02049)もその一人だった。襲撃に適した場所、他のディアボロスたちが潜んでいるなら味方と協力するつもりの輪太郎がこれに倣うのは当然だろう。
「警戒レベルが上がりきる前に攻めましょうか!」
 真っ先に動くであろう仲間もテネブレーヌがそう主張していたことで一人はテネブレーヌであろうと見ていた。
(不意打ちに関してはこの状況なら考えなくてもよさそうか)
 こちらに近づいてくる自動人形の部隊の一部を切り離し、別動隊として迂回させているとかならともかく、輪太郎の目に両腕が刃の自動人形たちは警戒しつつも意図固まりになって行軍しているようであり。そのさなかだった、突然、地面が爆ぜたのは。
「物音を感知」
「警戒」
 真っすぐ進んで来ていた自動人形、ヴォルティジュールドールたちがにわかに騒がしくなる、だが。ガジェットウェポンからの一撃を意識を逸らす為にわざわざは狙わず放ったテネブレーヌはこの時もう武器に取り付けた「凍結弾精製装置」をヴォルティジュールドールたちに向けており。
「砂塵象れ我が複製 乱せ 隠せ 共に戦え」
 同時にラズロルが作り出した砂の分身がヴォルティジュールドールたちの視界内へ姿を現す。
「敵襲」
 自動人形の発した声は正しい。
「確かに、これは敵襲ですね」
 あなた方にとってはと続けた唯妃は、この時鋭い切れ味を持つ極細の糸を戦場に、いや狩り場に展開していた。
「応ゼッ」
 振り向こうとしたヴォルティジュールドールの身体に斬糸がかかり、斬り込みが入る。
「ここ掘れワ……スエニョ、同時に撃つぞ!」
「砲撃を感知、防御態ゼッ」
 二度目に地面が爆ぜた時、一度目とは違ってそれはヴォルティジュールドールたちを巻き込み、吹き飛ばした。
「良くやったよ、スエニョ」
「わうっ」
 顕わになった自身の右ひざの迫撃砲に合わせ砲撃した傍らのパンツァーハウンドを羽鳥は褒め。背中の砲口から一筋の煙をくゆらせつつスエニョは嬉しそうに尻尾を振って。
「左半身の凍結を確認、されど反撃は可能。反撃を行う!」
 極細の糸の罠にも砲撃にも巻き込まれなかった何体かの個体はテネブレーヌの撃ち出した冷気を封じたミサイルが直撃し、身体の半分を凍り付かせながらも空間を歪ませ、同じように体のどこかを凍り付かせた仲間たちと共にテネブレーヌへ迫らんとしているところで。
「エペ・デ・エ゛ッ」
 そのヴォルティジュールドールの視界をラズロルの分身が崩れ砂となったモノが遮り、ラズロル自身の振るうナイフの一撃が炸裂する。示しを合わせての一斉攻撃なのだ。複数人のパラドクスをその身に受けた自動人形は、耐えきれずに砂まみれになって崩れ落ち。
「集い、踊れ、青き風よ」
 ヴォルティジュールドールたちの死角となる方向で発生したのは、エトヴァによって発生させられた乱気流。生じる鋭く渦巻く風の刃は容赦なく自動人形を刻み。
「反ゲギッ」
 斬糸の結界に半ばまで斬られていたヴォルティジュールドールは分割されながらも刃と化した両腕を高速で振るい、衝撃波を飛ばす。
「なるほど。遮蔽物に隠れても空間を歪ませて遮蔽物のこちら側に出現して反撃を放たれれば、隠れても用は為さないか」
 視認できない状況からの攻撃が確実にふいをつけたことを鑑みれば、まったくの無駄ではないのだろう。それに、奇襲された動揺もあったのか、放たれた衝撃波もエトヴァの展開した魔力障壁を掠めると後方に生えた木の枝をへし折ってどこかへと飛び去って。
「ここだ! 大地の化身よ、我が怒りに応え給え!」
「脅威、脅威!」
「危険、危ケべッ」
 逆にエトヴァの視界の中で、輪太郎の召喚した黄龍の爪と牙にかかった自動人形が砕けて残骸をまき散らす。
「それなりに数は減ってくれたね、エトヴァ」
「ああ、全滅とは流石に行かないが」
 短いやり取りと共に交わす視線。再び出現する砂の分身たちと乱気流。
「マイロの愛に溺れて剣筋鈍ってるんじゃ無いかい?」
「だが、美と愛の女神が近くにいれば、戦闘もやりにくい事だろう? 両方人形だけどな……」
 添えられるのは、ラズロルの軽口とこれに応じるエトヴァ。もっとも自動人形達からしてみれば、それどころでなかったのやも知れない。
「異常な風の流れを感知」
「退ビッ」
 背後から風の刃が迫れば、包囲の中にある自動人形たちはどちらに逃げようとも挟み撃ちの形になり。
「ほらほら、手の鳴る方へ。固まってまごまごしてるとすぐにガラクタしか残りませんよ?」
 何とか難を逃れようとするヴォルティジュールドールたちを煽る唯妃の斬糸は不注意な自動人形を引っかけ、刻む。
「反撃――」
「ふふ」
 直後に反撃が来ても唯妃は自分で作った罠にはまることで、目測を誤らせて躱す。
「ジャンプしても逃れられん衝撃を喰らわせてやる、スエニョ」
「わうっ!」
 驚きに動きを止めた手負いの自動人形は、羽鳥たちの砲撃に消し飛ばされた。
「俺が寝込む直前は――」
 そうしてあっさり倒れるトループス級自動人形に羽鳥は過去の戦いの記憶を思い起こす。様々なことがあった。敵がアレで辟易してたこともあったりしたが。
「こいつらが大人しく見えるのが怖いよな。たぶん、主力から外れた者、というのも大きいだろう……それでも」
 新たに戦火を交えることになったクロノヴァーダ種族との差かあるいは。ともあれ、しみじみするのはまだ早すぎ。
「物音を感知」
 音を立てたのは、罠地帯と変わったことで仕掛けられた罠の一つ。
「罠は効果は無い? 高速戦闘を得意としている貴方達が他のことに意識を反らした瞬間、既に本来の性能を発揮できなくなっているのよ」
「ミスを認識。攻撃の危険性あり、回避に」
 一瞬でもそちらに気を取られたヴォルティジュールドールはテネブレーヌの言葉で自分の失敗を悟ると回避行動に移ろうとするも、テネブレーヌのガジェットウェポンはもうそのヴォルティジュールドールに向けられており。
「被弾」
「機能低下、機能てイ」
 再び放たれたミサイルが直撃して巻き込まれた仲間の自動人形ともども凍り付き、傾いで地面にぶつかり、砕ける。
「グランダルメでシステムとして動いていた貴方達は恐ろしかった」
 だが、テネブレーヌの瞳に移る自動人形は仲間たちの攻撃によってかなりの速さで数を減じており。
「これ以上他の時代に組み込まれる前に全部壊すわよ!」
 今交戦中の人形に限るのならそれは時間の問題で。
「反」
「大地の化身よ!」
 輪太郎の召喚した黄龍がアギトを開き、羽鳥へ接近しようとしたヴォルティジュールドールに食らいつく。
「反ゲガッ」
 咥えられた胴をかみ砕かれた自動人形の残骸が地面へとばら撒かれ。
「視野狭窄だな」
 残骸を一瞥した輪太郎は他の味方と息を合わせるべく周囲を見回す。
「あとはあれだけですか」
 討ち減らされて自動人形が残り僅かとなれば向けられた視線の先は重なるもので。
「味方の壊滅的な被害を確認」
「危険、危ケッ」
 複数の視線が集まる中、生き残りの自動人形が刻まれてスクラップと化す。有利な地形に誘引し襲撃できたからでもあるだろうか。散発的な反撃もあったがトループス級自動人形たちはこうして壊滅し、残すはただ一体、この部隊を率いていた金星のマイロのみであった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【トラップ生成】LV1が発生!
【土壌改良】LV1が発生!
【建造物分解】LV1が発生!
【壁歩き】LV1が発生!
【クリーニング】LV1が発生!
【冷気の支配者】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
【能力値アップ】LV1が発生!
【命中アップ】がLV2になった!
【ガードアップ】LV1が発生!
【先行率アップ】LV1が発生!
【ロストエナジー】LV1が発生!

「何かある、嫌な予感はしていた、だけど……」
 肉体美を醸し出しながらそのアヴァタール級自動人形は身体を震わせ、配下の残骸に視線を落とし。
「あなた方の仇は、この愛の戦士が……大陸軍の白い悪魔と呼ばれ恐れられているこの金星のマイロが取ってみせる!」
 キッと顔をあげつつ肉体を誇示するようなポーズをとった。いや、それはありとあらゆる環境闘法を極めたというこの女神型自動人形にとって構えを取ったということなのかもしれない。
「マイロ行きまーす!」
 傾ぐように身体を屈め、宣言と共に自動人形は地面を蹴った。
獅子城・羽鳥
※連携・アドリブ歓迎
残留効果有効活用

(SPD攻撃だけはやっちゃいけない!いくら石の女神様でも、女性にスクリューパイルドライバー食らったら
俺の外聞と精神が死ぬ!
肌色淫魔よりはだいぶマシかもしれないけど、それでも嫌だ!)

【光学迷彩】で姿と気配を消したら《不意打ち》でパラドクス
スエニョと一緒に集中《砲撃》だ
反撃はレベル上げた《不意打ち・一撃離脱》で受け流す

女神様の愛は大変重苦しゅうございます……(ギロチンチョーク中)
さっきも言ったようにスクリューパイルドライバーよりはマシだけど……

※早く木の棒で遊びたくてたまらないスエニョが頑張って《砲撃・制圧射撃》してくれるお陰で逃れられるかもしれない


テネブレーヌ・ラディーリス
ないわ……七曜の戦に貴女の肉体美を飾る場はないわ
せめて倒される前に思う存分晒しなさい

どんな荒地だろうとS●S●K●の如く忍び寄ってくる体力恐るべしね
でも絶対近づいてくれるならやりようはある
【トラップ生成】発動
簡単なトラばさみに傾斜100度程度のアスレチックを設置
これぐらいは簡単に越えられるわよね?
私の前まで来たら踏むと段差がせりあがってスポットライト×スピーカーの音声を浴びせるトラップ
『キレてますわよ!』
『バリってますわ!』
『凱旋門みたいに仕上がっておりますわーー!』

これなら一瞬だけその場を動けないはず!
自分の容姿に自信を持っていれば称賛には耳を傾けてしまうもの
筋肉と一緒に弾けさせてあげるわ!


「っ」
 怖気づいたという訳ではない。ただ、時先案内人から得た金星のマイロの情報と今視覚で得た情報から獅子城・羽鳥(メタリックトルバドゥール・g02965)は理解した、それだけのことだ。
(あの反撃だけは食らっちゃいけない! いくら石の女神様でも、女性にスクリューパイルドライバー食らったら俺の外聞と精神が死ぬ!)
 過去に戦った別種族のクロノヴェーダが比較対象として脳裏に浮かび、アレよりはだいぶマシかもしれないけどとしたとしても、嫌なものは嫌なのである。
「光学迷彩で姿が消せたら良かったんだけどな」
 隠れたディアボロスを迷彩模様で覆って発見しづらくする残留効果であることを鑑みると、まず羽鳥は金星のマイロの注意から外れて隠れる必要があり。
「ないわ……七曜の戦に貴女の肉体美を飾る場はないわ」
「なに?!」
 その機会は割とあっさり訪れた。口を開いたテネブレーヌ・ラディーリス(夜を駈ける変身ヒロイン・g01274)の言は飛び出す直前まで肉体を誇示していた自動人形からすると聞き捨てならないモノだったのだろう。
「せめて倒される前に思う存分晒しなさい」
「くうっ、言わせておけばっ!」
 続ける言葉に顔を歪めた金星のマイロがテネブレーヌを睨む。戦場であり、金星のマイロからすると配下の残骸が散らばるお世辞にも進みやすいとは言えぬ状況下。だが、テネブレーヌは知っている、その自動人形がどんな荒地だろうと一瞬で間合いを詰め組み付いてくることを。
(恐るべし、ね。……でも絶対近づいてくれるならやりようはあるわ)
 戦慄であろうと敵への評価であろうと表には出さない。ただ、テネブレーヌは語り問うだけだ。
「ここは無数の罠が配された罠地帯。けれど、これぐらいは簡単に越えられるわよね?」
 そは、挑発の延長線上と言えた。敢えて罠があることを言及することでアスリートの前にコースを用意する様に自動人形へそこを走破することを強いたのだ。
「いいだろう! その挑戦、この愛の戦士が受けた!」
 あっさり乗って来る、金星のマイロ。逆説連鎖戦において一般法則は破壊される。罠もかかったところで無効化してしまえばいいとでも思ったのか。
「どうだ! あと一息だぞ!」
 事実、罠地帯は自動人形の足を止めるような効果をもたらすこともなく。金星のマイロはテネブレーヌへと近づき。
「な」
 そこで光を浴びる。
「本当ならば罠でどうにか出来ればよかったのですけれど」
 流石にそれを罠って言うのは無理があるんじゃねとされたのか、ともあれ。明かりと音声を再生する道具くらいなら持ち込むのは不可能ではなく。
『キレてますわよ!』
『バリってますわ!』
『凱旋門みたいに仕上がっておりますわーー!』
 どこからか、金星のマイロに向けられる称賛の数々。
「そ、それほどでも」
 まんざらでもなさそうについ肉体を誇示するようなポーズまでとってしまう自動人形。
「合わせろスエニョ!」
 隙以外の何ものでもないモノを見せたところで、右膝の迫撃砲を露出させながら片膝立ちした羽鳥の声に名を呼ばれたパンツァーハウンドは短い鳴き声とそれをかき消す砲声で応じた。
「うわーっ!」
 隙だらけだったところに羽鳥たちの砲撃が炸裂し。
「やはり動けなかったわね。自分の容姿に自信を持っていれば称賛には耳を傾けてしまうもの。真っ白になるまでかき混ぜてあげる!」
 生じた砲撃の爆発ごとテネブレーヌが作り出した泡状の結界が包み込み、撹拌する。
「筋肉と一緒に弾けさせてあげるわ!」
 あぶくが爆ぜるように爆発が生じ。
「っ」
 弾かれるようにテネブレーヌはその場を離れる。砲撃から間髪を入れない攻撃であったからだろう、テネブレーヌを捕まえ損ねた金星のマイロは空間を歪めて羽鳥にも襲い掛かっていて。
「二度も撃った、敵からしか撃たれたことないのに……」
「女神様の愛は大変重苦しゅうございます……」
 スクリューパイルドライバーよりはマシだけどとも思いながらもギリギリのところで捕まった羽鳥ではあるが、単独で戦っているわけでもない。
『凄い肉体美ですわ!』
「そんな、あ」
「わうっ」
 称賛の声に自動人形が照れたところでスエニョが首がもげるほどの愛あるギロチンチョークを受けていた羽鳥を搔っ攫い、戦いはまだ続くのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【動物の友】がLV2になった!
【トラップ生成】がLV2になった!
効果2【命中アップ】がLV3になった!
【ガードアップ】がLV2になった!

藤森・智樹 (サポート)
「クロノヴェーダを滅し、世界を取り戻せるなら、何だってするよ」
人間の魔導忍者×カースブレイド、18歳の青年です。

コンセプトは「復讐者に覚醒し、忍者の力と呪われし武具を手に入れた現代っ子」。
武具の呪いに抗うため、自分を律する傾向がありますが、本来は物腰柔らかく、一方で快活な現代人。
何気に手先が器用なので、手作りできそうなものは自分で作ることも。

パラドクスは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他のディアボロスに迷惑をかける行為はしませんし、依頼成功のためであっても公序良俗に反する行動はしません。

後は各マスター様の自由な解釈にお任せ致します。
よろしくお願いします!


連々・葛 (サポート)
 人間のガジェッティア×戦闘工兵、21歳の男です。
 普段の口調は「男性的(おれ、あんた、だ、だぜ、だな、だよな?)」、本音で話す時は「静か(おれ、相手の名前、か、だろ、かよ、~か?)」です。

 パラドクスは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他のディアボロスに迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



徒野・一花 (サポート)
『眼裏に焼き付いたその『紅』を祓うまで――』
 人間の妖怪博士×クダギツネ『帝月』、22歳の女です。
 普段の口調は「ふんわり(わたし、~さん、です、ます、でしょう、でしょうか?)」、独り言は「のんびり(わたし、~さん、ね、よ、なの、かしら?)」です。

 パラドクスは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他のディアボロスに迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



ユキト・アシフネ (サポート)
 人間の特級厨師×リアライズペインター、25歳の男です。
 普段の口調は「男性的(僕、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」、尊敬する人には「丁寧(僕、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」です。

 パラドクスは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他のディアボロスに迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



「あれが敵か……」
 先に他のディアボロスの隠れていた木の梢が作る影が上半身に落ちる中、金星のマイロの姿を捉えて、藤森・智樹(人間の魔導忍者・g08569)が指に挟んだ手裏剣をすぐにでも放てるように身構える。
「おれは戦うのは得意じゃあないが、ここまで来ちまったらなあ」
 一見のんびりとしたようです、それでも覚悟は定まっているのだろう。自作の武器を手にすると連々・葛(人間のガジェッティア・g03376)はもう身構えてる智樹を横目で見てよろしくなと声をかけ。
「出来る限り援護はさせてもらうぜ」
「でしたら、わたしたちもお手伝いさせて貰うのですよ。ね、帝月さん」
「キュ」
 戦いは得意でないとしつつも臆した様子は見せない葛に徒野・一花(徒花・g03345)はふんわり微笑むと、傍らにいたクダギツネの帝月が同意するよう短く鳴いて。
「でしたら、僕も協力させてください」
 とは肉厚な大包丁を片手に下げたユキト・アシフネ(人間の特級厨師・g03743)の言。
「心強いよ」
 敵は部隊の指揮官を残すのみと言えど、配下の自動人形程あっさり破壊されてくれないことは今も味方と攻防を繰り広げる金星のマイロの動きが物語り。
「て、敵?! 増援だって言うのか?」
 応援に駆け付けたディアボロスたちに気づきその金星のマイロが驚きの声をあげたのを合図とするかのように、智樹たちが動き出す。落ち葉が踏み砕かれて乾いた音を立てた。
「何?!」
「さて、と」
 戦いに荒れ自動人形の残骸が散らばる中へ瞬時に構築されたのは簡易な防御拠点。即席の安全地帯にガジェットウェポンを手にしたままの葛は飛び込み。
「あなたは倒させて貰う。皆と一緒に、奪われた世界と未来を取り戻す為にも」
 智樹は指に挟んだ手裏剣を投じんと腕を振るい、だが放たれるはただの手裏剣ではなく、己の復讐の意思を具現化した武器。
「フェイント?! うわぁっ」
「今ですよ、帝月さん」
 過去より伝えられた知識と今の状況を鑑み、好機と見なした一花がクダギツネに声をかけ、いや。
「一斉攻撃です」
「ああ」
 一花の声に応じたのは、帝月だけに非ず。簡易防御拠点から身体の一部を覗かせた葛も半身以上を隠したままで金星のマイロへと攻撃を繰り出し。
「暑すぎず、寒くもなく、この季節なら」
 ユキトが調理に要した時間があるとすれば、温度や天気などから最適なメニューを選ぶのに割いた時間ぐらいだろう。自ずから瞬時に作り上げた料理を口に含むと、高まる気が体中から溢れ出す。美味は極まれば攻撃に繋げる一助と充分になりうるのだ。
「美味い」
「ぶべっ」
 言葉と共に溢れる気を集束し撃ち出せば、一花たちや葛の攻撃と共にそれは金星のマイロの身体に突き刺さり。仰け反るだけで勢いを殺しきれなかった自動人形は上体を泳がせ仰向けに倒れ込み。
「う、ぐ、よくもやったな!」
 起き上がることもなくかの自動人形が両腕を外す。
「うおっ?!」
 簡易防御拠点の内、葛へと空間を歪めて死角から強襲した自動人形の腕は倒れ込むように身を躱した葛を掠めて簡易防御拠点へと突き刺さり。
「拙」
 転がる様に飛び出した葛の後ろで簡易防御拠点が大爆発を起こす。芸術的かつ愛ある攻撃は爆発さえ起こすモノであるらしい。
「大丈――」
 ただ、反撃を見舞われたのは葛だけではない。いつの間にか上体を起こした金星のマイロは愛もしくは慈愛をもって反撃しようと空間を歪め動き出していたのだ。
「っ」
「ええい、ちょこまかと!」
 智樹の両足を捕らえんと伸ばされた自動人形の腕は捕まえ損ねたの足の代わりに勢いあまって掴んだ細い木の幹を握りつぶす。捕まれば金星のマイロに身体をがっちりと挟まれ物理的な愛と共にどこかを砕かれるのは想像に難くない。
「わっ」
 ブレる様に増えた自動人形はユキトへと間合いを詰めると一瞬にして組み付こうともしていた一斉攻撃のダメージで動きに精彩を欠いたのか、ユキトもまた辛うじて捕まるのを免れてはいたが。
「捕まったら冗談では済みそうにないな」
「そう、ですね」
 気を緩める余裕などなさそうだ。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​
効果1【操作会得】LV1が発生!
【セルフクラフト】LV1が発生!
【書物解読】LV1が発生!
【口福の伝道者】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV2になった!
【ガードアップ】がLV4になった!
【命中アップ】がLV4になった!

斎火・一 (サポート)
『ハイハイ。 やるときゃやりますよぉー。』

 人間のバウンサー×戦列歩兵、18歳の男です
 普段の口調は「下っ端(オレ、お前、呼び捨て、ぜ、だぜ、じゃん、じゃねぇの? )」、同僚や偉い人には「下っ端風(俺、~殿、~っす、~っすよ、~っすね、~っすか?)」です

普段は、少しでも楽しようとし、テキトー感を感じさせ、やる気あるのかないのか分からない枝垂れ柳のような男ですが、しかし、一度覚悟を決めたら徹底的にやれる男です

 パラドクスは指定した物をどれでも使用し、他のディアボロスに迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


アカネ・シュミット (サポート)
「あいよ。お仕事の依頼だな?維持のためとはいえ稼がないかんからな」
 種族はサイボーグ、機械化帝国出身の『航空突撃兵×バウンサー』の16歳の女だ。とは言え機械化したせいで14歳くらいで止まってるがな。
 俺は堅さに物をいわせて、最前線に突っ込んで暴れまわるのが専門だ。

 パラドクスは持っているものであればどれを使用しても結構です。
 機械化のため痛みには鈍感なので、多少の怪我は気にせず積極的に行動します。
 粗暴な性格ですが、ある程度の良識はあるので公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせします。ひどいめにあってもOKです。サイボーグなので派手な演出もOKです。



弔焼月・咲菜 (サポート)
『さて、始めるか…』
 鬼人の鬼狩人×カースブレイド、24歳の男です。
 普段の口調は「絶対強者(俺、呼び捨て、だ、だぜ、だな、だよな?)」、敵には「不倶戴天(俺、てめぇ、だ、だな、だろう、なのか?)」です。

 パラドクスは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他のディアボロスに迷惑をかける行為はしません。また例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせしますので、よろしくおねがいします!


「さて、始めるか……」
 味方が敵と戦う姿を見て闘志に火が付いたか、それともあとはただ敵を斃すだけの状況を面倒くささと無縁と見たのか。
「ハイハイ。 やるときゃやりますよぉー」
「あいよ。お仕事の依頼だな? 維持のためとはいえ稼がないかんからな」
 ぽつり弔焼月・咲菜(葬不送動の報復者・g01723)の口から零れた言葉いかにもテキトーに応じたのが斎火・一(ただの戦闘員・g02859)で、アカネ・シュミット(元機械化兵試験体・g00622)は身長からはつり合いが取れない程の大きさはあろうかと言う先端部に爆薬の仕込まれたハンマーを担ぐと機械化した腕をぐるりと回す。
「じゃ、俺はお二人の援護に回るっすね」
「それでいいぜ。俺は堅さに物をいわせて、最前線に突っ込んで暴れまわるのが専門だしな」
 普段、少しでも楽をしようとするスタンスであるからか一がやる気があるのかないのかわからない様で一歩退けば、かわりにアカネが前へ進み出る。
「敵?! まだ来るのか?!」
 一人無言のままに咲菜も大型の妖刀を佩いて前に足を踏み出したところで、三人の誰に出会ったか、ともあれ、自動人形が気づいて。
「そういう訳でいってくださいよーっと」
 割と軽い声援と共に一の手が閃いた。
「ぐあっ」
 直後に金星のマイロの身体に突き立ったのは、一の復讐の意思が武器の形で具現化されたモノ。
「こ、この」
 傷を負った自動人形の意識と敵意の何割かは身体に刺さったモノを投じた一へと向き、空間を歪ませて反撃に転じようとするのは無理からぬこと、ただ。
「きっちり援護して貰ったからな」
「っ」
 金星のマイロは別の方向から聞こえた声へ弾かれた様に振り返る。そこには動力炉から漏れ出る炎をチラチラ覗かせたアカネの姿があって。
「しまった――」
「そのまま突っ込んでも良かったんだが」
 もう一人いるからな、とはアカネは続けない。言葉の代わりにアカネ自身の動力炉より放出された高熱の火炎が金星のマイロへと吹き付け。
「うわぁぁぁぁっ」
 自動人形が炎に包まれる中、道を譲られた咲菜は変わらず無言のままに間合いを詰めていた。金星のマイロが高温の火炎に焼かれているが故にまるで炉の側に立たされるかのような暑さにありながらも、ただ自身が持つ暴力的な怨みを手を添えた大型の妖刀、狩流刃討鶵へと流し込みながらさらに一歩、足を前に踏み出し。
「鳴け、狩流刃討鶵。言葉は……不要だ」
 唐突に、沈黙が破られる。妖刀が発した鳴声に似た音は返事かそれとも。
「ぐ、は」
「ただ、苦しんで死んでいけ」
「が、あぁぁぁああああっ」
 ただ袈裟斬りに一太刀振るわれた斬撃を置き去りに咲菜がその場を離れれば、残された自動人形の内部で煮詰まったかのような恨みの炎が増え荒れ狂い、内より焼く。これが配下のトループス級であれば崩れ落ちて起き上がってくることもなかっただろう。
「愛の……愛の戦士はっ」
 膝をつき、手もついて指で土を抉りながら自動人形が声を漏らした直後、空間は歪む。ブレるように増えた金星のマイロが一瞬で咲菜たちの元にたどり着き。
「捕まっちまったか。けどな」
 拘束されギロチンチョークをかけられてもアカネは微かに顔を顰めるだけ。
「痛みってのには鈍くなっちまってな。だから」
「くそっ」
 代わりに身体を無理にひねれば、慌てた様子で金星のマイロはアカネの身体を放り出した。そのままでいればゼロ距離からもう一度高温の火炎を浴びると理解して、だが。
「それだけの覚悟を見せられちゃ、俺もこのままって訳にはいかないっすね」
「ぐわぁっ」
 アカネを離したことでいくらか気が緩んだ自動人形に一の投げたモノが突き刺さった。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​
効果1【操作会得】がLV2になった!
【熱波の支配者】LV1が発生!
【一刀両断】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV3になった!
【ロストエナジー】がLV2になった!
【反撃アップ】LV1が発生!

春見・由利佳 (サポート)
「皆様ナイストゥーミーチュー。魔導忍ユリカ見参でござる」

外来語の混ざった奇抜な言葉遣いの魔導忍を名乗る女性。
普段はフリーダムに行動していますがクロノヴェーダは絶殺が信条。

口調
イロモノ系忍者(拙者、~殿、ござる、ござろう、~でござろう?)
敵には デストロイ系忍者(拙者、貴様、お前、ござる、ござろう、~でござろう?)


行動
指定したパラドクスを使い、時にはニンジャのように派手に戦い、またある時は忍者のように影に隠れて戦っていくでござるよ。
仲間とのコンビネーションやアドリブは大歓迎でござる。
ただーし!モラルに反する行動はしないでござる!

書いていない部分はお任せでござる。よろしくお願いするでござるです


アンジェリー・ビーティリィ (サポート)
「悪いクロノヴェーダはやっつけちゃおう!」

インセクティアの航空突撃兵×撃竜騎士、6歳の女です。
普段の口調は「幼稚でボーイッシュ(ボク、~くん、~ちゃん、だね、だよ、だよね、なのかな? )」、覚醒時は「ちょっとだけ大人?(僕、あなた、~さん、だね♪、だよ!、だよね☆、なのかな?)」です。

パラドクスは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します(重傷or死亡NG)。他のディアボロスに迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。

あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


牛島・義弘 (サポート)
『儂は唯の爺よ。ま、多少は物騒かもしらんがの。』
 人間の破軍拳士×鬼狩人、88歳の男です。
 普段の口調は「爺(わし、おぬし、じゃ、のう、じゃろう、じゃろうか?)」、戦闘中は「バトルマシーン(俺、お前さん、だ、だぜ、だな、だよな?)」です。

 基本は公序良俗に反しない程度に他のディアボロスの援護かの。
ちゅうても、できるのは敵地の偵察やら、雑兵相手の露払い程度じゃろうが。
戦闘は基本、死なん程度には無茶はしよう。基本、敵の方が格上と認識し、油断なきようにな。
他、適した技能やパラドクスがあれば、それを使用しての作戦補助等が出来ればええな。


「追い詰められてはいるのかな」
 応援に駆け付けたアンジェリー・ビーティリィ(インセクティアの航空突撃兵・g00570)は未だ武器らしきものが突き刺さったままの金星のマイロを視界に入れてそう見なし。
(そう言えば、時先案内人はクリスティーヌちゃんなんだよねー)
 あれはクリスマス。過去の接点をちらり思い出し、偶然の縁に何を思ったのか。それはそれと思考を切り替え。
「このまま押し切ればいいよね、悪いクロノヴェーダはやっつけちゃおう!」
 ぐっと拳を握り、背負ったジェットパックでアンジェリーは空へ飛び立つ。
「愛の戦士がここまで傷を負わせられるなんて。だけど」
 次から次へと現れるディアボロスに敵の新手がこれで途絶えるとは思えなかったのか、アンジェリーの眼下で自動人形は周囲を見回し。
「あっ」
 そして、人影を発見した金星のマイロは声をあげる。
「くうっ、やっぱりまだ新手が居たか」
 声に苦々しさを滲ませる自動人形の視線を浴びるのは、牛島・義弘(風月流牛島派元師範・g04060)。
「この時まで仕掛けるタイミングを見計らっていたって言うなら……只者じゃないな」
「儂は唯の爺よ。ま、多少は物騒かもしらんがの」
 警戒も顕わな金星のマイロを前にして平然とした様子で義弘は肩をすくめると構えをとり。
「そもそもの……お前さん少々注意が足りんようじゃぜ?」
「な」
 意外な義弘の言葉に金星のマイロは声をあげるも、この時反応していたのでは遅すぎたのであろう。
「イヤーッ!」
「グワーッ!」
 音もなくそこに立っていた春見・由利佳(魔導忍・g08598)が傾奇刀を鞘走らせ抜刀の勢いをもって見事なワザマエで振り向くこともできなかった自動人形に一太刀入れていたのだ。
「ぐ、う」
「皆様ナイストゥーミーチュー。魔導忍ユリカ見参でござる」
 呻きつつ漸く振り向けた金星のマイロを前に春見・由利佳(魔導忍・g08598)はアイサツするが、皆様とつけたあたりメインは味方へ対する挨拶であったのだろう。
「このぉ!」
 だが、いきなり不意打ちされた自動人形はそこに気づけない。ただ、愛と怒りのままに由利佳へと間合いを詰めようとし。ジッサイ、由利佳へ手が届く距離に至るまではあっという間。
「いっくよー!」
「アバーッ!」
 だがしかし、組み付こうとした時だった。上空から墜落と見まごう勢いで急降下突撃してきたアンジェリーが急降下の勢いを乗せた上バーニアやマフラーで加速させたハンマーを叩きつけたのだ。
「あとはよろしくー」
 3本のドリルを打撃面が自動人形の肉体美を醸し出す外部装甲を砕き、殴りつけた反動を利用してアンジェリーは空へと離脱。
「こ、の、逃が」
 空間を歪めての反撃ならば、その一撃離脱すら意味はないと装甲の欠片を零す金星のマイロは軋みながら空を仰ぎ睨まんとして。
「お前さん、俺を忘れてもらっては困るぜ?」
 全身の膂力を籠め、枝を撓めるが如く引き絞られた義弘の声をすぐ近くに聞く。
「っ、いつの間に」
 不味いとは自動人形も気づきはしたのだろう。ただ、回避に至る前に悪鬼すら粉砕する義弘の拳は金星のマイロに届いた。
「ぐわぁぁぁっ」
 更に装甲の欠片をばら撒きながら自動人形の身体は宙に舞ったのだった。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​
効果1【一刀両断】がLV2になった!
【飛翔】LV1が発生!
【隔離眼】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】がLV2になった!
【アヴォイド】がLV2になった!
【命中アップ】がLV5(最大)になった!

伊藤・真九郎 (サポート)
 人間の戦国武将×鬼狩人、25歳の男。
 普段の口調は武者(某、~殿、~である、だ、~であろう、~であるか?)
仲間には 若者(俺、お前さん、だ、だな、だろう、なのか?)。

 パラドクスは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動致す。他のディアボロスに迷惑をかける行為は行わぬ。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動は言語道断也。
 あとは脚お任せ致す所存。宜しくお願い申し上げる。


影宮・リッカ (サポート)
『報復するまでは、死んでも死ねません…!』
 リターナーの妖精騎士×サウンドソルジャー、16歳の女です。
 普段の口調は「絶対零度(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、でしょうか?)」、心を許したら「薄氷(私、あんた、ね、よ、なの、なの?)」です。

 パラドクスは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他のディアボロスに迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


「行きます」
 自身の身長からすれば抱える程もある魔法の剣を影宮・リッカ(待雪の妖精亡騎・g02242)は鞘から抜き放って地面を蹴る。
「がっ」
「あと、少し」
 さなかに視界の中で自動人形が背中から地面へ激突し、これを追うように駆けた。得物の大きさもあってただ、追いつきその刃を届かせんと、他のことは何も考えぬ、まるで捨て身の一撃を振るわんと。砂漠のサソリ、その尾が如くリッカからすれば大きすぎるようにも思える魔法の剣は毒を宿す。
「届いて!」
 自力ではなく殴り飛ばされた勢いのままに放物線を描いただけの金星のマイロの身体は地面に激突した瞬間に減速しリッカとの距離は縮まり、魔法の剣を抱くように、寄り添うように。一塊となってぶつかっていけば、言葉の通り、魔法の剣の切っ先が自動人形の身体に突き立つ。
「ぐほっ」
 身を起こすことすらできていない、故に地面に斜めに刺さった剣で縫い付けられるような形で金星のマイロは磔にされ。
「このぉ!」
 見動きすら取れぬように見えるこの状態でも自動人形は空間を歪ませ反撃に出る、つもりであった。
「その一太刀、見事。ならば某も、いや俺も助勢仕る」
 面頬の向こうから敵味方の両者を見据え、言うが早いか伊藤・真九郎(人間の戦国武将・g08505)が手をかけるは、長年付き添った愛刀。無銘なれどその鋭さは業物を証明するに十分だった。
「ぐわぁっ」
 渾身の力を込めた一振りは鬼の首すら断ち切らん。まだリッカの魔法の剣によって地面に固定されたままの金星のマイロに避けることなど不可能だった。加えて意識の半分は反撃に持っていかれていたところだ。自動人形の身体へ一文字に傷が走る。
「まだだ、この程度で愛の戦士はっ」
 にもかかわらず、反撃に出られる強靭さが、警備部隊を率いていた理由の一つであろうか。
「面妖な」
 空間が歪み、真九郎へ金星のマイロが間合いを詰めるまではほんの一瞬。
「うおおおおっ」
 組み付かんとしながら、愛の戦士は吼えた。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​
効果1【神速反応】LV1が発生!
【罪縛りの鎖】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV4になった!
【ロストエナジー】がLV3になった!

レナ・レッドフィールド (サポート)
 サキュバスのレジェンドウィザード×ビブリオマンサー、10歳の女です。
好奇心旺盛で真っ直ぐ明るい性格な魔法少女に憧れている少女
戦う時は魔法少女になったつもりでいるかもしれません。
負けず嫌いな所がありますが皆の為にと尽くします。迷惑になる行為はいたしません。

 パラドクスは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他のディアボロスに迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


白臼・早苗 (サポート)
基本的に行動はお任せするよ

普段はどっちかというと無口だけど、依頼によっては人と話す事は平気だし、目立つことも大丈夫かな
気配を隠したり、或いは逆に気を引く行動を取って、臨機応変に情報収集はやってくね

戦闘では隠し針がメイン武器かな
投げたり、直接手に持って刺したり、パラドクスによっては特殊な効果が付いてるのもある
一応、別で拳銃と刃物くらいは隠し持っているけど、あくまで保険だね


「力の残滓、……今は利用させてもらうよ」
 指と指の間に白臼・早苗(深潭のアムネジェ・g00188)が挟むのは針。自身に向けてそれを振るえば、滲むように出てきた極彩色の絵の具はやがて魅了的な女性の姿で像を結び。
「また新手が」
 反撃に意識を割くがあまりに何度も痛い目を見た自動人形はすぐさまこれに反応し、虹色の身体を持つ女性から距離を取ろうとする。既にいくつもの傷を負った身だ、これ以上ダメージを受けるのを嫌うのも選択として間違いではないだろう、ただ。
「お手伝いするよ!」
 味方に組み付こうとした金星のマイロを狙っていたのは、早苗だけに非ず。真っ赤なハートの形の宝石があしらわれた魔法の杖をくるりと一回転させてレナ・レッドフィールド(赤き小悪魔・g09160)は詠唱を開始する。
「っ、挟み撃ちか?!」
 虹色の女性から逃げつつもレナの存在に気づいてしまった金星のマイロはそちらも気にせざるを得なくなる、ただしそれはほんの僅かな時間のこと。詠唱と同時に出現した漆黒の棺が金星のマイロ自身を捕らえてしまったのだから。
「圧し潰しちゃえ!」
 中の声を漏らさぬ棺が中身を圧壊させるべく収縮を開始する。たとえこの棺から逃れ獲られようと早苗の実体化させた虹色の女性が今度は自動人形を襲うだろう。棺に納められた時点で逃亡を続けることはもう不可能なのだから。
「うおおおっ、この愛の戦士がこれぐら、あっ」
 故にどんどん小さくなる棺を内からこじ開けて飛び出した自動人形は棺の側に居た女性に触れられ、傾ぎ。
「まだまだ!」
 片膝をつくのも構わず両腕を分離させて空間を歪める。
「どこに居ようとも、この金星のマイロの芸術的かつ愛ある攻撃からは逃れられないぞ!」
 早苗とレナ、双方へ突如現れた自動人形の腕は容赦なく襲い掛かる。
「わっ」
 レナを掠めた金星のマイロの左腕は空中でくるり向きを変え。
「させない」
 早苗の振るう針に打ち払われた金星のマイロの右腕は地面を叩くようにして跳ねて。
「爆破ぁ!」
 直後に生じた爆発が周囲を呑み込んだ。
「これぐらいで……負けないんだから」
 治まらぬ爆炎の中から飛び出て来たレナはすぐに魔法の杖を構え。
「そうだね。私もまだやれるよ」
 早くも晴れ始めた爆発の名残を纏いつつ早苗も姿を現し。
「っ、仕損じたか」
 顔をしかめる自動人形に分離していた両腕が空を飛んで接続された。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​
効果1【書物解読】がLV2になった!
【現の夢】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】がLV5になった!

エルフリーデ・ツファール (サポート)
『残念ながら私は争い事が不得意なんだ。』
 人間のレジェンドウィザード×レジスタンス諜報員、24歳の女です。
 普段の口調は「投げやり(私、お前、だ、だな、だろう、なのか?)」、偉い人には「とりあえず敬語(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、でしょうか?)」です。

 パラドクスは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他のディアボロスに迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



紗羅那・魅弥亞琉 (サポート)
ヒルコの修験覚者×スノウメイジ
口調:わたくし、あなた、呼び捨て、です、ます、でしょう、ですか?
油断すると:儂、貴様、~でおじゃる、ぞ、ぞよ、~であるか?

幼い時から陸から陸へと旅する旅人だった。 旅の途中で修行者に拾われ一緒に旅するうちに修験覚者に覚醒。そのまま修行の一環で雪深き閉ざされた場所へと赴き、気づいたら氷の中に閉じ込められていて、今に至る

・此れと言って拘りはないのでパラドクスの使用はお任せ
・多少の怪我は厭わず積極的に行動も可
・他のディアボロスに迷惑をかける行為、依頼成功のためでも公序良俗に反する行動はNG
・感情の突起は少なくおっとり何事にも淡白な対応。時に年の功とやらで沈着冷静でもある


獅子城・羽鳥 (サポート)
「ここで倒す!」
「俺の歌を聞いていけよ♪」
「……」(隠密行動)

サイボーグの吟遊詩人
記憶と恋人を奪われ、出身ディヴィジョン不明
現在は砲犬のスエニョと一緒

一人称は俺
二人前は君、お前など相手による
三人称は名前を呼び捨て

他の味方が有利になるように行動
連携できるなら作戦の足りない部分を補う形で助力

○得意
・剣と、体に内蔵してる火器での白兵戦
・隠密行動での工作・暗殺
・吟遊詩人らしく音楽や演技、演説、説得、変装しての調査、情報収集

多少の怪我は厭わず、積極的に行動
味方に迷惑をかける行為と、公序良俗に反する行動はしない
一般人を出来る限り守る

性的描写NG、ギャグもシリアスも大歓迎
後はお任せでよろしくお願いします


赤上・イズル (サポート)
アドリブ・連携歓迎
日本刀による抜刀術を主に戦う
モーラットのマリコさんとよく話す

 普段の口調は「礼儀正しい(俺、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」、時々冷たく(俺、~さん、だ、だな、だろう、なのか?)」

宿敵を倒して失っていた記憶と感情を取り戻した
真面目で堅い性格のうえ天然も入っているのでどこか浮世離れした言動をする事もしばしば
任務達成に一途ではあるが人の痛みが分かる

パラドクスは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他のディアボロスに迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません
あとはおまかせ。よろしくおねがいします


「まだ倒れないとはね」
 戦いは続く。
「それはお互い様じゃないか」
 満身創痍の自動人形を視界にいれて獅子城・羽鳥(メタリックトルバドゥール・g02965)が漏らした言葉にその金星のマイロ自身が言葉を返してくる。
「終わらせよう」
 スクリューパイルドライバーだけは避けたい羽鳥からすると別の意味でも本音である言葉を口にして、スエニョとパンツァーハウンドの名を呼んだ。
「わう」
 一声鳴いたスエニョに羽鳥が返すのは、小さな頷きのみ。
「また一人と一匹の砲撃で来るつもりだな、二度も同じ手が――」
 通用すると思うなと吼えながら、前傾姿勢をとった自動人形は傷だらけの身体で飛び出すと。
「帰命したてまつる……あまねき諸仏に。摩利支天よ。ノウマク・サマンダ・ボダナン・マリシエイ・ソワカ」
「ちぃッ!」
 予期せぬ方から声がして金星のマイロは身体を捻る。捻りつつ声の方を見れば、印を結ぶ赤上・イズル(赤き悪魔・g04960)の姿がそこに有り。
「このタイミングで新手だって?!」
「もきゅ」
 日本刀に手をかけ鯉口を切ったイズルの代弁をするかのようにモーラット・コミュのマリコさんが鳴く。だが、イズルは別人であるかのようにマリコさんの方を一顧だにさえず、ただただ自動人形目掛けて距離を詰めた。
「くっ、この気魄」
 それが摩利支天と理解った訳ではなかろうが、何者かを憑依させていることぐらいは肌で感じたのかもしれない。
「油断ならない相手だ、こんな時にっ」
 先ほどに続き挟み撃ちにあった金星のマイロに迷いが生じたのはわずかな間。
「まずは仕掛けてきている方からだ!」
 反転した自動人形とそのまま距離を詰めてきたイズルが交差する。
「ぐ、うおおおおっ」
 深い太刀傷を負いながら外れた金星のマイロの腕は背を向けるイズルに向かって飛んで。
「もきゅー」
 マリコさんの鳴き声はイズルを呼んだのか。生じる爆発にイズルの姿は消え。
「やったか?」
 振り向く自動人形を視界に入れて羽鳥の投じたモノが放物線を描く。
「なん」
(……これ以上はやらせない……)
 金星のマイロの気がそちらに向いたと見るや、羽鳥の向けたニードルガンと消音器付きの拳銃が火を噴き。
「ごっ」
 たたらを踏んだ自動人形に肉薄すると西洋剣を一閃させて胴を薙ぐ様に切り払って羽鳥はその場を離脱する。
「うぐ、逃がすかぁ!」
 故に、先ほどの焼き増しの様だった。金星のマイロがもう一方の腕を切り離し、羽鳥へと襲い掛からせたのは。
「残念ながら私は争い事が不得意なんだ」
 だが、とエルフリーデ・ツファール(紫煙の魔術師・g00713)が言葉をつづけたのはまさにこの時。
「黙って見てるわけにはいかないよなぁ」
 口にそれを咥えたままで始めるのは、魔法の詠唱。
「惑え迷えよ魂の火、己が心の内に逡巡せよ――」
「しま」
 ゆらり揺れつつ現れ出でる炎は揺蕩い。反撃に意識を向け過ぎた金星のマイロが失敗を悟った時にはもはやエルフリーデの術中にある。視界に入った炎に精神をかき乱されたのか、羽鳥目掛けて飛んだはずの腕は軌道が逸れ。
「よくも邪魔してくれたな!」
 引き戻したもう一方の腕を空間を歪め反撃として金星のマイロはエルフリーデ向けて放つ。今度こそ、と言う思いがあったのだろうか、だが。
「ばっ」
 エルフリーデの方を見たままの自動人形は、地面を縮めたかの如く、一瞬で間合いを詰めてきた紗羅那・魅弥亞琉(百花のコロボックル・g08508)の一撃を受けて仰け反った。思い出したように振るわれた錫杖がしゃりんと音を立て。
「間に合いました……大丈夫ですか?」
 着地するとくるり向き直って魅弥亞琉は尋ね。
「うおおおっ!」
「っ」
 気づけば羽鳥は駆けだしていた。物理法則を無視したかのような動きで到達しようとする動きは羽鳥自身がもっとも避けたかったスクリューパイルドライバーを繰り出す前動作であり、狙われているのも自分ではないというのに。
「俺――」
 何やってるのかなと思うところはあったのかもしれない、だが。
「危ない」
 ダメージが積み重なり動きが鈍くなっていたのであろうか、ギリギリのところで魅弥亞琉はひらりと身を躱し。
「なっ」
「えっ」
 驚きの声は二つ重なって。
「隙だらけですよ」
「べっ」
「あ」
 くるりと振り返った魅弥亞琉が再び距離を詰めて錫杖を叩きつければ、羽鳥は我に返り。
「今だ!」
 たたらを踏む金星のマイロへニードルガンと消音器付きの拳銃で銃撃を浴びせてから、斬りかかるのだった。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​
効果1【照明】LV1が発生!
【浮遊】LV1が発生!
【通信障害】LV1が発生!
【液体錬成】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】がLV4になった!
【ダメージアップ】がLV4になった!

エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
ラズ(g01587)と
連携アドリブ歓迎

PD通信用い、仲間とよく連携

いや……考えなくていいと思う
愛の戦士なのに、悪魔ってどういうこと
あのギリシャ彫刻なんだよな……? 原形は……そんなマッスルじゃなかったはずだが
美術に着目して自動人形を仕立てるとは、センスを感じてしまう
さあ、貴女もルーヴルへお帰り

足元に【泥濘の地】を広げて動き鈍らせ、隙を看破
狙い澄ました銃弾で、白い悪魔を黒で塗りつぶす
奇遇だな、最近俺も悪魔と称されたところだ
動きをよく観察

反撃には魔力障壁を展開し全方位を防御し
両腕の軌道を見極めて、フェイントかけて飛び退いて
直撃は避ける

芸術と爆発の親和性を感じる
……国境警備隊、こんなのでいいのか


ラズロル・ロンド
エトヴァ(g05705)と
連携アドリブ歓迎

エトヴァ…愛ってなんだろ?
…僕にはちょっと難しいかな?

仲間がやられる姿を見て…うむ、わからん!と理解を放棄
え、あれルーブルに居る…腕が無くてとても良いくびれの……くびれどこ?
わ、こっちキタ。コワ

コワさに思わずワービルハルバの砂槍で進路妨害
こっちくんなである
反撃は魔障壁を手に、両腕を目で追い躱すように動く
爆発の瞬間には魔障壁を立て爆風を凌ごう

しかし何故か届く爆風に
んん?芸術とは!?愛とは!?
ますます理解不能である

砂槍を前に後ろに突き立て
翻弄と妨害と攻撃をしながら
時にエトヴァの黑塗料が炸裂するタイミングで進路妨害
塗料を避けた先に砂槍を突き立て攻撃していく


「エトヴァ……愛ってなんだろ?」
 戦いは続いている。ちょうど自動人形が斬撃を浴びたところだった。にも拘わらず哲学めいた問いをラズロル・ロンド(デザートフォックス・g01587)が発してしまったのは、十中八九敵対してる自動人形のせいであろう。
「……僕にはちょっと難しいかな?」
「いや……考えなくていいと思う」
 問われたのエトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)方は首を傾げるラズロルからついと視線をそらし、倒すべき敵を見た。
「……うむ、わからん!」
 ラズロルも同じモノを見て、反撃に出た自動人形が切り離した腕を用いた攻撃で爆発を起こしたところを目撃すると理解を放棄。その決断はきっと間違っていなかったのだと思う。
「愛の戦士なのに、悪魔ってどういうこと」
 自称愛の戦士、それを見たエトヴァの表情か、身に纏う空気か。冷静沈着なので後者であろうが、とにかく何かが敵を見ての困惑を雄弁に語っているようだった。
「あのギリシャ彫刻なんだよな……? 原形は……そんなマッスルじゃなかったはずだが」
「え、あれルーブルに居る……腕が無くてとても良いくびれの……くびれどこ?」
 エトヴァがブツブツ呟けば、それを聞いて別の事柄に理解が及んだらしいラズロルはまじまじと金星のマイロの割れた腹筋の側面、存在しないものを探し始め。
「美術に着目して自動人形を仕立てるとは、センスを感じてしまうな」
 自身と入れ替わるようにラズロルが困惑する一方で謎の感銘をエトヴァは受けて。
「ふ、ふん。二度とおだてなんかには乗らないぞ!」
 先ほどそれで隙を晒したからか、金星のマイロはエトヴァの言を隙を作り出す為のよいしょと見なしたらしい。
「多勢に無勢、勝ち目が薄かろうとも、一矢報いて見せる」
 軋む身体は動く度に欠片を零す。敗色が濃厚であることは認めているのだろう。それでも辛うじて動く身体で走り出す。
「わ、こっちキタ。コワ」
 そんな自動人形の姿に腰が引けつつも、いや恐怖を感じたからか。
「こっちくんな! 天より降り注げ 数多なる砂の槍」
 反射的に腕を振るい、瞬時に召喚された無数の砂の長槍が金星のマイロの進路を阻むように降り注ぎ。
「そう来たか、なら」
 エトヴァが自動人形の踏み出す先の地面を泥濘に変える。
「うぐっ」
 二人の連携に砂の槍で身体に穴を穿たれた金星のマイロの勢いは衰えた、ただ。
「だが、たかがこれしきの事で愛の戦士が止まるものかよぉ!」
 叫ぶ自動人形の腕が外れる。空間を歪めて腕を向かわせる先は、砂の槍を降らせたラズロルで、飛来した腕は魔力障壁を手の前に展開したラズロルを掠め地面へ突き刺さる。
「っ」
 とっさにラズロルが手の前に展開させた障壁を盾とすればその向こうで爆発が生じた。
「ぐっ……んん? 芸術とは!? 愛とは!?」
 完全に防ぎきれなかった衝撃と爆風に呻きつつもこれを耐えたラズロルが覚えたのは、困惑。ますますもって理解不能な自動人形の愛であるが、金星のマイロの方には解説する余裕も存在しなかったことだろう。
「あ」
 我に返ったラズロルが再び砂の長槍たちを召喚しようとする視線の先。
「――闇夜に沈め、そして」
 金星のマイロの意識がラズロル自身へ向いて出来た隙を突くようにエトヴァは二丁拳銃から漆黒の塗料を籠めた銃弾を連射していて。
「な、こんな……大陸軍の白い悪魔と呼ばれ恐れられたこの白い身体が」
「奇遇だな、最近俺も悪魔と称されたところだ」
 愕然とする自動人形の言葉に応じつつ側面へと回り込んでいたのだ。
「逃がさない」
 ラズロルも召喚した無数の砂の長槍を降らせ。
「こっ、ぐあっ」
 エトヴァへ向けて腕を飛ばした金星のマイロの肩が砕け、腕の向かった先に生じた爆発はエトヴァの姿もあっさり飲み込んで。
「芸術と爆発の親和性を感じる」
 だが、直撃は避けていたのだろう。風に流される爆発の中からエトヴァは姿を見せた。
「……国境警備隊、こんなのでいいのか」
 許可が下りてなのか、他に人材が居なかったのか。
「まだだ、たかが肩が砕けたぐらいで!」
 いずれにしても警備の役目がここで終わるのは肩部を失った金星のマイロを見れば明らかで。
「いや、終わりとしよう」
「ぐ」
 尚も戦意だけは衰えぬ自動人形へと頭を振った直後。金星のマイロは膝をつく。エトヴァが撃ち、内部ではじけた銃弾が内部からその身を溶解させていたのだ。
「さあ、貴女もルーヴルへお帰り」
「あ、あぁ……にも、まだ還れるところがあったんだ。……こんなに嬉しい……は」
 促すエトヴァの声を聞きながら、黒の水溜まりへと倒れ込んだ自動人形は、明らかにここではないどこかを見ながら、やがて完全に動きを止め。終わりを見届けたエトヴァは一つ頷いてから踵を返すのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【泥濘の地】LV1が発生!
【操作会得】がLV3になった!
効果2【ダメージアップ】がLV5になった!
【ダブル】がLV2になった!

最終結果:成功

完成日2023年06月04日

アルザス=ロレーヌ攻略作戦

 攻略旅団の作戦に従い、ドイツとの国境に近い『アルザス=ロレーヌ』地方の大陸軍への攻撃を行います。
 機械化ドイツ帝国が滅亡した事を受け、大陸軍はアルザス=ロレーヌ地方に大規模な軍団を置いていません。
 この地域の大陸軍は、機械化ドイツ国境からのディアボロスの侵攻を警戒する警戒部隊程度のようです。
 この地域の敵を撃破しておけば、《七曜の戦》で、断頭革命グランダルメの軍勢が、機械化ドイツ帝国の領域に攻め込む事を阻止出来るかもしれません。


タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#断頭革命グランダルメ
🔒
#アルザス=ロレーヌ攻略作戦
🔒
#アルザス=ロレーヌ


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選択肢『敵部隊哨戒任務』のルール

 周囲を警戒し、近づいてくる敵部隊を発見します。
 うまく成功すれば、敵に発見される事無く、一方的に発見する事が出来ます。
 一方的に敵を発見する事で、後の行動の成功率が大きく上昇する場合があります。
 周囲の状況や、近づいてくる敵部隊に関する情報などは、オープニング及びリプレイを参照してください。

 オープニングやマスターよりに書かれた内容を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 なお、この選択肢には、特殊ルールはありません。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👾護衛するトループス級『ヴォルティジュールドール』のルール

 事件の首魁であるクロノヴェーダ(👿)を護衛するトループス級クロノヴェーダ(👾)と戦闘を行います。
 👾を撃破する前に👿と戦闘を行う場合は、👾が護衛指揮官を支援してくるので、対策を考える必要があるでしょう。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「沢山」出現します(現れる敵の数は、オープニングの情報やリプレイの記述で提示されます)。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『この選択肢の🔵が👑に達すると、この敵集団を倒す。完結までにクリアしていない場合、この敵集団は撤退する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👿アヴァタール級との決戦『金星のマイロ』のルール

 事件の首魁である、アヴァタール級クロノヴェーダ(👿)と戦います。
 👿を撃破する事で、この事件を成功で完結させ、クロノヴェーダの作戦を阻止する事が可能です。
 敵指揮官を撃破した時点で、撃破していないクロノヴェーダは撤退してしまいます。
 また、救出対象などが設定されている場合も、シナリオ成功時までに救出している必要があるので、注意が必要です。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「1体」出現します。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【完結条件】この選択肢の🔵が👑に達すると、敵を倒し、シナリオは成功で完結する。ただし、この選択肢の🔴が🔵より先に👑に達すると、シナリオは失敗で完結する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※このボスの宿敵主は「大総・統」です。
※クロノヴェーダには、同じ外見を持つ複数の個体が存在しますが、それぞれ別々のクロノヴェーダで、他の個体の記憶などは持っておらず、個体ごとに性格なども異なっています。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。