リプレイ
●下北沢春色スイーツ日和
世田谷区の支配者は「狼魔侯・マルコシアス」――アークデーモンだ。
人々は日々『畏怖』の感情を搾取されているのにしろ、その感情エネルギーの為に、反逆さえしなければ生かされている。
それは、下北沢の人々も例に漏れず。生きる為には、稼がなければならない。故に人々は今日も、物を作り、商う。
そこに『春』という彩りがあるのは――『シモキタの心意気』の表れかもしれない。
虚ヶ谷・ワチカ
お菓子…かあ
わっち、いちご好きだから何かないかな…あ!クレープ売ってンじゃン
すいませーン!このイチゴクレープください!
あとあと、イチゴスムージーも!
と、わっちはいちごに囲まれてほくほくなのである
腹が減ってはなんとやら、ってな
スムージーは……んあ、うま!
しゃりしゃりのいちごがすっごく美味しい
そして合間にいちごと生クリームにチョコをトッピングしたクレープを食べる
熱いのとひやいのですごく贅沢な気分!
これはクロノヴェーダにやるには惜しいなあ
クレープもう一個いけちゃうかも
作り方とか教えて貰えるかな?
後で持ち帰りとか出来るかなあ
シェアハウスのみんなに持って帰ってあげたいな
(「お菓子……かあ」)
下北沢の通りをそぞろ歩く虚ヶ谷・ワチカ(Cantarella・g00384)。
ワチカは、イチゴが好きだ。だから、イチゴの何かを――。
「あ! クレープ売ってンじゃン。すいませーン! このイチゴクレープください! あとあと、イチゴスムージーも!」
早速、イチゴのスイーツとドリンクを両手に、ホクホク顔だ。
「腹が減ってはなんとやら、ってな……んあ、うま!」
スムージーは、果物や野菜をミルクセーキ状にした飲み物。砕いた氷、牛乳、蜂蜜、フローズン・ヨーグルト等を加える事が多い。このスムージーは、イチゴ自体を凍らせているようで、シャリシャリした食感がすっごく美味しい。
(「アツアツ、ヒヤヒヤ……すごく贅沢な気分!」)
スムージーの合間に、イチゴと生クリームにチョコレートをトッピングしたクレープを食べれば――ワチカのほっぺたもゆるゆると落ちそうになる。
(「これは、クロノヴェーダにやるには惜しいなあ」)
クレープをあっという間に完食して……もう1個いけちゃうかも。出来れば、シェアハウスのお土産にもしたい。
生憎と、残留効果【アイテムポケット】を用意したディアボロスはいないようだが、手土産程度の量なら、大丈夫だろうか。
「作り方とか、教えて貰えるかな?」
さっきのお店をリピするか、はたまたもっと他を探してみるか――悩ましくも楽しく思案する。
大成功🔵🔵🔵
効果1【士気高揚】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
玖珂・駿斗
「まじか…スイーツ…。いや、下北っていうとカレーとか…
一番街だとラーメンのうまい店とかあったけど…そうか、そういうのもあるのか」
知ってるのって…錫カステラとかあと…あ、コーヒー屋のチーズケーキはうまかったはずなんだ
まさかの自分もしらない地元の一面に驚きながら適当に歩いてスイーツをつまんでみる
今度、後輩のあいつを連れてきてやろう。
アイツこういうの好きだろうし
自分がいかにチェーン店の中華料理屋と商店街で見知った所しか行っていないという事を痛感しながら、いろんなものを見て回ろう
「まじか……」
玖珂・駿斗(人間の一般学生・g02136)にとっての下北沢は、カレーとかラーメンのうまい店とか、そっちのイメージ。
「スイーツ……そうか、そういうのもあるのか」
確か……ベビーカステラとか、チーズケーキとか、駿斗の心当たりと言えば、それくらいだろうか。
けれど、ディヴィジョンに在っても下北沢には、美味しいスイーツのお店は沢山ある。
知らなかった地元の一面にビックリしながら、駿斗は目に留まったスイーツを食べ歩く。
(「今度、世田谷に来るパラドクストレインがあったら……否、奪還してからの方がいいのかな。どっちにしろ、あいつを連れてきてやろう。こういうの好きだろうし」)
街角を曲がる度、新発見が待っているような心地。
(「俺の地元なのにな……行きつけの中華料理屋はチェーン店だったし、商店街でも馴染みの所しか行ってなかったんだな……」)
自身の行動範囲の狭さを実感しながら、駿斗は時間が許す限り、下北沢界隈を散策を続ける事にした。
大成功🔵🔵🔵
効果1【壁歩き】LV1が発生!
効果2【フィニッシュ】LV1が発生!
一里塚・燐寧
【燐五】
悪魔の支配区がこんな良いフンイキになることあるんだねぇ
ま、それなら荒事タイムまで楽しんじゃおっか
五月姫ちゃんが食べたいやつみーんな食べちゃおっ
んふふ、気にしないでねぇ
五月姫ちゃんの美味しそうな顔を見るだけで、気持ちがふにゃって柔らかくなるんだぁ
味が分かんなくたって、お釣りが来るほど嬉しいよぉ
んー、味が分かる方法かぁ
いっそ口移しでもして、呪詛で味を流し込んでみるぅ?
丑の刻参りで傷を写す要領で……あは、無理あるかぁ
……えっ、本気?
うひゃ。そのぉ、無茶な与太話のつもりだったんだけ、ど
据わった瞳を見ると、蛇睨みされたみたいに動けない
唇と舌が重ねられた時、ない筈の味覚が本物の甘酸っぱさを感じたよ
瀧夜盛・五月姫
【燐五】
下北沢……!
姫、知ってる。シモキタ、文化的、個性的、そしてスタイリッシュな街、だって。
このディヴィジョンでも、お洒落、なんだね。
こんなナウでヤングな街の、スイーツなんて、きっと、勉強になる、はず……!
燐さん、燐さん! 姫、あのサンデー、食べたい!
いちごのアイスに、いちごのウエハース、クリーム、マシュマロ。ん、とても甘い……ッ
甘い、けれど……ごめんね、燐さん
姫ばっかり、いただいてて
えっと、とても甘くて、それでいて酸味できゅうって、なって……なんとか、味、伝えられれば、いい、けれど……
ッ?! え、そ、本当にキス……で?!
……ん、わかった。
それで燐さんが、おいしくなる、なら。
動かないで、ね。
「下北沢……!」
瀧夜盛・五月姫(失つし世《うつしよ》の滝夜叉姫・g00544)は、知っている。通称シモキタ――文化的、個性的、そしてスタイリッシュな街、だと。
「ふーん、悪魔の支配区が、こんな良いフンイキになることあるんだねぇ」
一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)は明け透けに呟いて。ソワソワキョロキョロしている五月姫の背中を見るにつけ、思わず笑みを浮かべる。
「こんなナウでヤングな街の、スイーツなんて、きっと、勉強になる、はず……! 燐さん、燐さん! 姫、あのサンデー、食べたい!」
「ま、それなら荒事タイムまで楽しんじゃおっか。五月姫ちゃんが食べたいやつ、みーんな食べちゃおっ」
――実の所、パフェとサンデーの材料は基本的に一緒だが、発祥国や由来、入れ物、トッピングによる相違点はある。
「サンデー」はアメリカ発祥で、低めの丸いグラスに入れられる分、パフェより量は控え目だ。
「ん、とても甘い……ッ」
イチゴのアイスの上に、イチゴのウェハース、クリーム、マシュマロ――様々なトッピングが目にも楽しく、一匙一匙、幸せそうに味わう五月姫。
「……ごめんね、燐さん。姫ばっかり、いただいてて」
けれど、ふと曇った五月姫の申し訳なさそうな表情に、燐寧はひらひら手を振って頭を振る。
「んふふ、気にしないでねぇ」
今の燐寧は、味が判らない。
「でも、五月姫ちゃんの美味しそうな顔を見るだけで、気持ちがふにゃって柔らかくなるんだぁ。味が分かんなくたって、お釣りが来るほど嬉しいよぉ」
それでも、五月姫は考える。自分が味わった口福を、誰よりも大事な彼女と共有したい。
「えっと、とても甘くて、それでいて酸味できゅうって、なって……なんとか、味、伝えられれば、いい、けれど……」
「んー、味が分かる方法かぁ」
真剣に考え込むお姫様の様子に、ついつい芽生えた悪戯心。
「いっそ口移しでもして、呪詛で味を流し込んでみるぅ? 丑の刻参りで傷を写す要領で……」
「ッ!? え、そ、本当にキス……で!?」
『呪詛』より『口移し』に反応する五月姫。
「あは、無理あるかぁ」
「……ん、わかった」
「……」
「……」
「…………えっ、本気?」
「それで燐さんが、おいしくなる、なら」
無茶な与太話のつもりだった燐寧は、思わず息を呑む。
「そのまま、動かないで、ね」
言われずとも、五月姫の据わった瞳から目を逸らせず、蛇睨みされたように動けない……。
――――。
最初は、触感。次いで――燐寧のない筈の味覚が、その時、本物の甘酸っぱさを感じた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【防衛ライン】LV2が発生!
効果2【命中アップ】LV2が発生!
アンゼリカ・レンブラント
ミア(g09068)と
私はサクランボが沢山載ったパフェを頼む
手に取ると良いサイズ感
ミアの頼んだスイーツとシェアしてみたいな
食べさせ?
そ、それは……赤くなるけど応じるよ
2人で北区にいた頃はスイーツ巡りも結構いったね
真緋人。
私達共通の幼馴染の事も思い出しながら話に混ぜる
彼は小さい頃は悪さばかり
でも中学生に入ったら真面目な優等生になったね
男の子って背が伸びる頃には急にお喋りしなくなるのかな
ミアは真緋人とまた会いたい?
(私はミアの知らない真緋人の想いを知っている
だからか、彼女の顔を見て聞けなかったんだ)
けれど
手を握られミアの笑顔と温もりを感じると
私も笑顔で手を重ねるよ
うん、私達の育った街を取り戻そう!
ユーフェミア・フロンティア
アンゼリカ(g02672)と一緒です
私は苺を使ったスイーツをお願いしようかな?
ん-、やっぱりここはタルトかな?
カスタードクリームもたくさん使ったものならうれしいな。
アンゼリカとシェアして食べるよ。
タルトを一口切ってアンゼリカの口に運ぶよ。
どう、おいしい?
あれ?顔赤いけど、どうしたの??
不思議そうにアンゼリカの顔を見るね。
大丈夫かな?
スイーツ巡りは、本当に久しぶりだよね。
こうして、一緒に居られるなんて思わなかったから。
お兄ちゃん?
ん-、やっぱり会いたくないって言ったらウソかな?
幼馴染だしね。
顔を伏せたアンゼリカの手をそっと手に取ってみるよ
そして、笑顔で…
大丈夫、私はここにいるから。
そう伝えるよ。
「私は、サクランボのパフェを頼むよ」
「私はイチゴのスイーツを……んー、やっぱりここはタルトかな?」
カフェのテーブルで、アンゼリカ・レンブラント(光彩誓騎・g02672)と差し向かい。ユーフェミア・フロンティア(光彩聖姫・g09068)は、カスタードクリームたっぷりのイチゴのタルトを前に相好を崩す。
「ミアのスイーツ、シェアしてみたいな」
「じゃあ……はい、どうぞ」
タルトを一口分、屈託なくフォークを差し出すユーフェミア。
「え、そ、それは……」
「あれ? どうしたの? 大丈夫?」
思わず赤面したアンゼリカの様子に、ユーフェミアは不思議そうに首を傾げている。
「……平気」
頬の熱さを冷ますように、ブンブンと頭を振って、アンゼリカはあーんとお相伴。
「どう、おいしい?」
「う、うん……」
もごもごしながら肯いた。顔を隠すように引き寄せたパフェは、ツヤツヤのサクランボがぐるりとバニラアイスを囲むように沢山盛り付けられていて、手に取ると良いサイズ感。
「スイーツ巡り、本当に久しぶりだよね」
「2人で北区にいた頃は、結構行ったのにね」
あれから、色々あった――2015年から何年も後の時間で一緒に居られるようになるなんて、思ってもみなかった。
そう言って無垢に微笑むユーフェミアを前に、アンゼリカの脳裏に浮かぶのは……もう1人の幼馴染の面影。
『彼』は、小さい頃は悪さばかり。でも、中学生になって、真面目な優等生に変わった。
「……男の子って、背が伸びる頃になると、急にお喋りしなくなるのかな」
「?」
「ミアは……真緋人とまた会いたい?」
その問い掛けを、アンゼリカはユーフェミアを真っ直ぐ見て出来なかった。彼女が知らない『彼』の想いを、知っているから。
「お兄ちゃん? んー……会いたくないって言ったら、ウソかな? 幼馴染だしね」
俯いてしまったアンゼリカの手を、ユーフェミアはそっと握る。
「大丈夫。私は、ここにいるから」
何を感じたか、ユーフェミアの笑顔は、あくまでも穏和で優しい。
「……うん」
だから、彼女の笑顔と温もりに、アンゼリカも笑顔と手を重ねる事が出来た。
「私達の育った街、取り戻そう!」
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【防衛ライン】がLV3になった!
【熱波の支配者】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV3になった!
【能力値アップ】LV1が発生!
テクトラム・ギベリオ
【奴崎組】※自身含む合計3人で。
シモキタザワに来たのは初だな。旬の物を使った菓子がたくさんあると聞いた。
ふふ、苺は今まさにだから沢山あるだろうな。
現地の方を応援という意味も込めて沢山購入しようと思う。
メモを取り出し確認。
シュークリーム、カップケーキ、ベビーカステラ…後プリンだプリン。
これらが有名だと聞いた。
もう組長は早速プリンの口のようだな。
一つの店では難しいかな。いくつかまわるか。
種類などは詳しくないので見立ててくれると嬉しい。
(なんか2回同じのが出たな)
本当は組の冷蔵庫に入れて皆にも食べてもらいたいが……難しいか。
仕方ない。食べるぞ組長、姫恋。
今日はそういう日だ。シモキタを食べつくす日だ。
桜・姫恋
連携・アドリブ歓迎
【奴崎組】
下北に来るのは初めてね♪
下北スイーツを堪能しないと
とりあえず苺系のお菓子はありますか??
テクトラムは下調べしっかりしてきてるみたいね?
んー、私もあまり詳しくないからいっそ店員さんのオススメとかでもありじゃないかな?
私は苺のお菓子食べれればそれでいいんですけどね?でも他のも折角だから食べておこうかな?
組員のみんなにお土産買って帰れないのは残念だけどこれも参加者の特権と思って諦めてとことん食べましょ!!
ビバ!シモキタ満喫!!
奴崎・娑婆蔵
【奴崎組】
よくよく考えりゃァ、そうだそうだ、ディヴィジョンのブツを土産とするのは難しい話
となりゃァこの手の道楽は、自ら現地へ足を運び一期一会こそが是
ってなわけで参りやしたぜ!
おう各々方、トロトロ系のプリンやプルプル系のプリンや固め系のプリンでよさげな店なんぞはありやしたか?
プリンはなァ……
よござんすよ……
冷蔵庫にとっておいて食べるも良し
後で『それ』があると思えば何事にも強く立ち向かえまさァ
また、こうした店先で出来立てを食すも良し
この『その店ならでは』を感じるコク、味わい、喉越し、そしてコク……(食レポ下手なのでコクとか二回言う始末)
(※プリンの食べ方:顔面包帯の口元らへんへ不可思議に捻じ込む)
「シモキタザワに来たのは初だな。旬の物を使った菓子が、たくさんあると聞いた」
「私も初めてね♪ こうなったら、下北スイーツを堪能しないと」
早速、リサーチして来たメモを取り出すテクトラム・ギベリオ(砂漠の少数民族・g01318)。桜・姫恋(苺姫・g03043)はウキウキと、店が軒を連ねる通りを見回している。
「シュークリーム、カップケーキ、ベビーカステラ……後、プリンだプリン。これらが有名だと聞いた」
「プリンはなァ……よござんすよ……」
しみじみと、噛み締めるように頷いたのは、奴崎・娑婆蔵(月下の剣鬼・g01933)だ。
「組長は早速、プリンの口のようだな」
「おう、各々方。トロトロ系のプリンやプルプル系のプリンや固め系のプリンで、よさげな店なんぞはありやしたか?」
「私はとりあえず、イチゴ系のお菓子。んー、でも、テクトラムと違って、私もあまり詳しくないから……いっそ、店員さんのオススメとかでもありじゃないかな?」
どうも、1つの店で、全ての希望を賄うのは難しそうだ。
「幾つか回ってみるか……ふふ、イチゴは今正に、だから沢山あるだろうな。私も下調べはしてきたが、種類などは詳しくない。見立ててくれると嬉しい」
「私はイチゴのお菓子食べれれば、それでいいんですけどね? でも、他のも……折角だから食べておこうかな?」
そうして、3人がまずやって来たのは、お洒落レトロな喫茶店。
「おおー!」
思わず喜色の声を上げたのは娑婆蔵で、目の前にはシルバースタンドに盛り付けられた昔ながらの固めのプリン。更にプリンの上には、こんもりと生クリームがドーン!
「……うむうむ。『この店ならでは』を感じるコク、味わい、喉越し、そしてコク……最高でサァ」
(「なんか2回、同じのが出たな」)
顔面包帯の隙間から器用にプリンを捻じ込んで堪能する組長の食レポに、内心で突っ込むテクトラムだが、敢えて口に出す野暮はしない。
「おおぅ、追いカラメルソースがまた……」
「このイチゴのパフェ、贅沢!」
姫恋も歓声を上げる。イチゴをこれでもかと盛り付けたパフェは、生クリームとイチゴアイス、グラノーラというシンプルな具材であるだけに、イチゴそのものを存分に味わえる。
「……ああ、確かに美味いな」
テクトラムは、サクランボのデコレーションがレトロに愛らしいカップケーキに舌鼓を打つ。甘すぎない味わいが、何だか奥深い。
「1軒目から、食べ過ぎてしまいそうだ」
現地の応援という気持ちも込めて、今日は財布の紐も大いに緩んでしまいそう。
「本当は組の皆にも食べてもらいたいが……難しいか」
「確かに、後で冷蔵庫に『それ』があると思えば、何事にも強く立ち向かえまさァ……けど、よくよく考えりゃァ、そりゃそうだ」
ディヴィジョンに来た本来の『目的』はと言えば……残留効果【アイテムポケット】があるならまだしも、大所帯の旅団のお土産を買って帰るのは、中々難しいかもしれない。
「となりゃァ、この手の道楽は、自ら現地へ足を運び、一期一会こそが是」
「これも参加者の特権と思って諦めて、とことん食べましょ!!」
――仕方ない。今日はそういう日だ。シモキタを食べつくす日だ。
「よし、食べるぞ。組長、姫恋」
ビバ! シモキタ満喫!!
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【エアライド】LV1が発生!
【傀儡】LV1が発生!
【怪力無双】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
【ドレイン】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV2になった!
有栖川宮・永遠
幼馴染で従者の悠(g02300)と参加
春限定のスイーツ!!(目がキラキラ)春の果物大好きです。ぜひ食べに行きましょう、悠!!
まずはさくらんぼのミルフィーユにタルト、後はいちごのムースにイチゴのクレープ
!!・・・何苦笑いしてるんですか悠。悠も好きですよね。特にムース。(ムースを無理やり悠の口に突っ込む)
こういう時間も大切ですよね!!ええ、満足ですとも。悠もそうですよね?(イチゴのスムージーを飲みながら)
近衛・悠
幼馴染で主人の永遠(g00976)と参加
そういえば苺とさくらんぼは永遠好きだったな・・・俺も好きだったり。そうだな、食べに行こう。
永遠が大張り切りでさくらんぼのミルフィーユやタルト、イチゴのクレープを制覇していくのに苦笑い。いつもは毅然としてるが、こういうところは年相応だな。え?確かにイチゴのムースは大好物・・・んぐぐっ!(ムースを突っ込まれて慌てて咀嚼)・・・美味しい。
まあ、色々戦況大変だが、こういう日々こそ大切だよな。ああ、俺も楽しんでるぜ、永遠。
「春の果物大好きです。ぜひ食べに行きましょう、悠!!」
銀の双眸をキラキラと輝かせ、有栖川宮・永遠(玲瓏のエテルネル・g00976)は近衛・悠(黄昏のフラメント・g02300)の手を引く。
(「そういえば、イチゴもサクランボも、永遠は好きだったな……」)
悠も好きだ。幼馴染の主従の所為か、嗜好が似通う所もあるようだ。
目に留まったカフェは、フルーツを使ったスイーツが自慢の様子。丁度、春限定のメニューもあるようだ。
「まずは、さくらんぼのミルフィーユにタルト。それから、いちごのムースに、イチゴのクレープで!!」
席に案内されるや、大張り切りで幾つも注文した永遠は、ずらりと並んだスイーツを前に幸せそうに笑み零れる。早速、フォークを手を伸ばした。
(「いつもは毅然としているのに、こういうところは年相応だな」)
いつもの淑女然とした雰囲気を何処かに放り投げたような永遠の健啖ぶりに、悠は頬を掻きながら半笑いの面持ち。
「……何か言いたそうですね、悠」
「いや、別に」
ジトーッと上目遣いに睨め付けられ、思わず目を逸らした悠だが、唇の端がヒクヒクと震えている。
「悠も好きですよね。特にムース」
「え? 確かにイチゴのムースは大好物――んぐぐっ!」
永遠の手が、むんずと悠の襟首を掴んで引っ張る。勢いに負けて顔を寄せれば、問答無用で大匙を口に突っ込まれた。
「……美味しい」
もぐもぐもぐ、ごっくん――幸いにして、ムースはほろほろと口中で蕩けて……琥珀の瞳を瞬いた悠の神妙な呟きに、永遠は両手を腰に当て大いに主張する。
「こういう時間も大切です!!」
「まあ、色々戦況は大変だが……確かに、そう思うよ。永遠も満足してるようだし」
「ええ、満足ですとも。悠もそうですよね?」
何かドサクサで、ちゃっかり注文していたイチゴのスムージーに手を伸ばす主を見やり、青年は眦を緩める。柔和に頷いて見せた。
「ああ、俺も楽しんでるぜ、永遠」
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【防衛ライン】がLV5になった!
効果2【命中アップ】がLV5(最大)になった!
エルティ・アーシュ
春限定のおいしいスイーツ!
食べに来ました!なの!
いろんなスイーツ、せっかくならいろいろ楽しみたいな
特に食べたいのは苺のスイーツ
クレープにパンケーキ、苺のドリンクも探してみよう
苺をどこで育ててるのかとか聴きながら、あれこれ買って、アウリーネと一緒に食べるの
買ったら落ち着く場所でゆっくりと、ディアボロスのみんなや人々が楽しんでいる様子も見ながらスイーツを楽しむよ
みんなにこにこ笑顔なの
そんな中で食べるスイーツ、とってもおいしいね
いつかおいしい苺を育てるところにお手伝いに行ってみたいな
そして…ここに来るアークデーモン達がいるんだね
ここにみんなの悲しい気持ちは合わないの
しっかり護らないとね
アドリブ歓迎
「春限定のおいしいスイーツ! 食べに来ました! なの!」
エルティ・アーシュ(受け継ぐ小竜・g01898)の無邪気なご挨拶に、カフェの店員も笑顔で席に案内してくれた。
「わ、スイーツいっぱい。せっかくならいろいろ楽しみたいな」
お目当ては、イチゴのスイーツ。まずはクレープとパンケーキを注文。イチゴのドリンクも、搾りたてのジュースだけでなく、スムージーに紅茶、ソーダ水にいちごみるくと沢山メニューに並んでいる。
「ここのイチゴ、何処で育てているんですか?」
素朴な疑問の返答は「アークデーモン様から配給」で、エルティは表情を曇らせる。
下北沢の営み自体は、クロノヴェーダが認めているという事だろう――或いは、『アークデーモンにスイーツを強奪される』事まで織り込み済みで。
(「でも、今はまだ、みんなにこにこ笑顔なの」)
オラトリオのアウリーネと腰を落ち着けて、のんびり通りの様子を眺めているとよく判る。
「スイーツ、とってもおいしいね」
そして、いつかおいしいイチゴを育てる所にお手伝いに行ってみたいなと思う。
(「ここのみんなに、悲しい気持ちは合わないの」)
アークデーモンから、下北沢の笑顔をしっかり護らないと。
大成功🔵🔵🔵
効果1【避難勧告】LV1が発生!
効果2【グロリアス】LV1が発生!
レイ・ディース
自分の事も今の情勢も全然わからないけど
襲われるなら守らなくちゃ…
ってスイーツ堪能が初任務なの?
ありがたく頂きます
エインも一緒にお店入れるかな?
オープンテラスがあってよかった
さくらんぼのタルト、サワークリームとカスタードを合わせた軽めのクリームとよく合う…
エインも夢中になっちゃって…
※愛らしくモグモグしてる
次もさくらんぼ、さっぱりしたヴェレーヌ
上にはクラッシュさせたレモンゼリーの中にピンクタピオカを入れて宝石みたい
刻逆の前から高価な果物だった?凄く贅沢な体験
一食分なら何とか買える、作り方もお聞きしてメモします
私はお菓子作った事ないけど、得意な人とパラドクスで新宿島でも食べられるようになるといいな
気付いたら新宿島にいて、何が何やらわからないまま、なし崩し的に戦う事になった――レイ・ディース(天使のダークハンター・g09698)の体感は、そんな感じだ。
或いは、新宿島に引き籠るという選択肢もあったけれど……ディアボロスは例外なく、大切なものを奪ったクロノヴェーダへの『怒り』を抱いている。
(「自分の事も今の情勢も全然わからないけど、襲われるなら守らなくちゃ……」)
決心してパラドクストレインに乗り込んだレイだが、初戦闘の前に猶予がある――引いては、スイーツを堪能出来るのはありがたかった。
「エイン、一緒にお店には入れて良かったね」
カフェのオープンテラスの席に、メーラーデーモンと隣り合わせ。種族特徴である天使の翼は隠せないが、サーヴァントを連れていても『違和感を与えにくい』のも、ディアボロスの能力の1つだ。
まず注文したのは、サクランボのタルト。サワークリームとカスタードを合わせた軽めのクリームと、瑞々しいサクランボの風味の相性は抜群。
(「エインも夢中になっちゃって」)
モグモグしている愛らしさに、緊張で強張っていた肩の力も抜けるよう。
次もサクランボのスイーツ。ヴェリーヌは、ガラスの器に3つの味を層になるよう重ねて盛り付けるスイーツだ。
上層のクラッシュさせたレモンゼリーの中に、ピンクタピオカが宝石のように煌めている。2層目はヨーグルトのブラマンジェ、1番下にサクランボのコンポートゼリーで、さっぱりとした味わいだった。
(「サクランボって、刻逆の前から高価な果物だったっけ? 凄く贅沢な体験……」)
――その実、2015年はタピオカ流行の時期から外れているし、そもそもタピオカ自体が輸入品だ。恐らく、他の材料も含めてクロノヴェーダが生み出したものだろう。
世田谷区もTOKYOエゼキエル戦争の例に漏れず、食材の多くはクロノヴェーダが賄っている。
「レシピ、教えてくれるかしら?」
レイ自身、お菓子は作った事ないけれど、得意な人はきっといる筈。残留効果【口福の伝道者】だってある。新宿島でも食べられるようになるといいなと思った。
大成功🔵🔵🔵
効果1【飛翔】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】LV1が発生!
イツカ・ユメ
【博物館】
ディアコレで新調したお洋服で春スイーツを満喫しに行くよー!
ふふー、春色のお菓子は見た目も華やかで可愛いから大好き
皆は何か気になるものはあった?
古安くんはマカロン?ころんとした形が可愛いよね
カラフルだし、いっぱい並べたら虹みたいで素敵!
新茶と合わせるのが渋いね
わたしのイチオシは苺のタルト!宝石みたいな大粒の苺がたくさんで、春の王冠ってカンジ♪
シルちゃん、交換する?実はショーケーキも気になってたの
アオイちゃんの言うロールケーキタイプも美味しそうで悩む……よし、ここは両方堪能しちゃおう!
むむ?苺のワイン……!?これは飲むしかないね!大丈夫!ちょっとだけにするから酔わないもん!…多分
シル・ウィンディア
【博物館】
ディアコレのシースルーブラウス+ノースリーブワンピースの衣装でお出かけですっ!
春色なら、やっぱり苺かなぁ…。
それならこれかな?
苺のショートケーキっ♪シンプルだけどいいものっ!!
へー、マカロンかぁ~。色々あっておいしそうだよね。
ふむ、緑と桃色…。とってもかわいいよね、古安さんっ♪
苺のタルトも素敵だよねー♪ねね、イツカさん、少し交換しない?
タルトも気になるのー♪
え、ワイン?え?苺ってワインにもなるんだ…。
あらら、飲んじゃうんだ…。あまり酔わないように気を付けてね?
わたしは苺のスイーツにあう紅茶を頂こうかな?
ふぅ、戦闘前だけどこういうのって大切だよねー。
アオイ・ダイアログ
【博物館】
すっかりチョコミントアイスが美味しい暖かさになりましたね🎵
でもせっかくなので他のスイーツも食べたい所ですね
私も新しいお洋服(ヒカリエ部門衣装)で行きますね🎵
おー、みんな可愛くお洒落してて楽しくなってきますね🎵
春なら苺もいいですね🎵
ショートケーキいいですね。ロールケーキタイプも美味しそうですよ!
苺クリームの甘酸っぱさが美味しいです🎵
マカロンもお洒落ですね、かわいいですし!
タルトはたっぷり苺が堪能出来るからいいですよねー🎵
え、苺ワインなんてあるんですね?
気になるけどお酒は無理ですねぇ
九重・古安
【博物館】
俺だと少々場違いな気もするがせっかくの機会だ。たまには気負わず歳相応に振舞うのも良いだろう。
しかしディアコレの後ということもあって春色の装いが眩しいな。これなら出かけたくなるのも納得だ。
春のスイーツということもあってか桃色と若草色のものが目立つな。前者はイチゴや桜、後者は抹茶味だろうか?
特にこの……マカロン、だったか? カラフルで一口サイズな今どきな感じの。
これならいくつか買って食べ比べもできるだろう。春カラーの緑色と桃色は外せないな。
そういえば最近の酒はカラフルなのだな。この年格好では飲めないのが惜しいところが、こちらはこちらで酒の代わりに春の新茶を楽しむとしよう。
今日は、旅団『幻想武装博物館』の皆とお出掛け。ディアコレで新調したばかりの洋服に袖を通せば、ウキウキと心も弾むよう。
「ふふー、春色のお菓子は見た目も華やかで、可愛いから大好き」
タイトミニスカートやピンヒールサンダルでフェミニンに、イツカ・ユメ(いつかかなうゆめ・g02834)は三つ編みポニーテールを軽やかに揺らす。
「皆は何か気になるものはあった?」
「春色なら、やっぱりイチゴかなぁ……」
答えるシル・ウィンディア(虹霓の砂時計を携えし精霊術師・g01415)は、シースルーブラウスとノースリーブワンピースの組合せが清楚可憐。
「すっかり、チョコミントアイスが美味しい暖かさになりましたね♪ でも、せっかくなので他のスイーツも食べたい所ですね」
アオイ・ダイアログ(響き合う言霊の繰り手・g02687)は大きなリボン飾りやパフスリーブ、バルーンスカートのワンピースがガーリィな装いだ。
「みんなで可愛くお洒落して、楽しくなってきますね♪」
(「俺だと、少々場違いな気もするが……」)
3人の春色の装いが眩しい。これなら出かけたくなるのも納得だと、九重・古安(失くしたものと手にしたものと・g02347)は目を細める。
(「折角の機会だ。たまには気負わず、歳相応に振舞うのも良いだろう」)
常日頃、老成した雰囲気を漂わせる古安だが、その身体はまだ10代半ばの少年であるからして。
――目に付いたのは、イチゴのスイーツが豊富なパティスリー。イートインも出来るようで、4人は円卓に腰を落ち着ける。
「イチゴのショートケーキっ♪ シンプルだけどいいものっ!!」
シルが選んだのは、ケーキの王道。クリームは甘さ控えめで、イチゴの甘さと絶妙にマッチしている。見た目も味も美味しい逸品。
「春ならイチゴもいいですね♪ ショートケーキもいいですけど、ロールケーキタイプも美味しそうですよ!」
アオイの前にあるロールケーキは、クリームにイチゴの果肉がゴロゴロと。
「イチゴクリームの甘酸っぱさが美味しいです♪」
「わたしのイチオシは苺のタルト! 宝石みたいな大粒のイチゴがたくさんで、春の王冠ってカンジ♪」
イツカのミニタルトは、窓から射し込む春の陽射しを浴びて、濃紅が艶やかに輝いている。
「古安くんは?」
「春のスイーツということもあってか、桃色と若草色が目立つな……」
前者はイチゴや桜、後者は抹茶味だろうか?
「特にこの……マカロン、だったか? カラフルで一口サイズな今どきな感じの」
これなら、幾つか買って食べ比べも出来るだろう。勿論、春カラーの緑色と桃色は外せない。
「うんうん。ころんとした形が可愛いよね。カラフルだし、いっぱい並べたら虹みたいで素敵!」
「へー、色々あっておいしそうだよね。緑と桃色も、とってもかわいいよね、古安さんっ♪」
「マカロンもお洒落ですね、かわいいですし!」
小箱に並ぶマカロンを4人で分け合って――それだけじゃなくて、他のスイーツにだって目移りしちゃう乙女心。
「ねね、イツカさん、少し交換しない? タルトも気になるのー♪」
「シルちゃん、実はわたしも、ショーケーキ気になってたの」
「タルトは、たっぷりイチゴが堪能出来るからいいですよねー♪」
「うーん、アオイちゃんのロールケーキも美味しそうで悩む……よし、ここは両方堪能しちゃおう」
結局、3人の前には、それぞれ3つのケーキが並ぶ。口福は巡る――きっと、それは幸いだ。
「むむ? 苺のワイン
……!?」
「え、ワイン? 苺ってワインにもなるんだ……」
「これは飲むしかないね!」
「あらら、あまり酔わないように気を付けてね?」
これから、アークデーモンが襲来するのだから。
「大丈夫! ちょっとだけにするから酔わないもん! ……多分」
「私も気になるけど、お酒は無理ですねぇ」
生憎と、イツカ以外は未成年だ。アオイがクスリと笑み零れれば、シルはメニューに手を伸ばす。
「わたしは、イチゴのスイーツにあう紅茶を頂こうかな?」
「最近の酒はカラフルなのだな……この年格好では飲めないのが惜しいところが、こちらはこちらで茶を楽しむとしよう」
「お茶と合わせるなんて渋いね、古安くん。それって、新茶かなぁ?」
本来であれば、1番茶の季節だが……ここはTOKYOエゼキエル戦争の世田谷区。お茶の類とて天然物ではなく、恐らくクロノヴェーダが生み出したものだ。
――尤も、新宿島の食料にしても、多くはディアボロスが生み出している。人々が『何』を作り出したか、の方がきっと大事。
「……ふぅ、戦闘前だけどこういうのって大切だよねー」
お陰でこうして、ディアボロス達もリラックスしたひと時を過ごせているのだから。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【強運の加護】LV1が発生!
【神速反応】LV1が発生!
【通信障害】LV1が発生!
【エアライド】がLV2になった!
効果2【リザレクション】LV1が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!
【ガードアップ】がLV2になった!
●はるいろのおかしがたべたいの!
「おなぁすいたぁ」
「おかし! おかし!」
そろそろ午後3時、おやつの時間――下北沢の界隈に集団で現れたのは、トループス級アークデーモン『悪魔の幼子』達。
「あ、そのケーキ! ほしいほしい!」
「そこのクッキー、ぜんぶわたしの!」
無垢な仕草でお目当ての店へ駆け寄るや、悪魔の幼子達は当然のように、お菓子に手を伸ばす。
「イチゴのジュース、のみたいなぁ」
「サクランボのアイスクリーム、まだたりないよぉ……もっとあるでしょ!」
どんなに幼げな姿でも、一般人はアークデーモンに敵わない。人々は諦めた表情で、悪魔の幼子達に望まれるままスイーツを差し出した――。
奴崎・娑婆蔵
ちょいと待たれェ、そこな娘っ子共よ
対価を払うでもなし、欲しいモンを欲しいからと根こそぎ持って行こうたァどういう了見でござんすか?
その甘味一ツをこしらえるのにどれだけの手合いが額に汗したものか分かりやせんか、エエ?(おこ)
アア?あっし?
あっしは――今の今からここいらのケツモチに就いたおっかねえお兄さんでござんすよ
文句は聞かねえ
ワビも要らねえ
ただ一言――トンカラトンと言え
・全身包帯ぐるぐる巻きの辻斬り怪人の都市伝説、トンカラトン――その力を宿した妖刀『トンカラ刀』並びに『トンカラ大刀』を抜刀
・人を意味不明におっかながらせるサガを全開に、敵への攻撃意思を保つ
・怯えているならむしろ勇んで斬り掛かる!
「あ、そのケーキ! ほしいほしい!」
「そこのクッキー、ぜんぶわたしの!」
「ちょいと待たれェ、そこな娘っ子共よ」
お目当ての菓子に駆け寄る悪魔の幼子達に、おどろおどろしい声音が降る。
「対価を払うでもなし、欲しいモンを欲しいからと根こそぎ持って行こうたァ、どういう了見でござんすか?」
甘味1つ作るのに、どれだけ手が掛かったか……人々の苦労を顧みぬ傍若無人に、奴崎・娑婆蔵(月下の剣鬼・g01933)はおこである。
「……? だぁれ?」
「アア? あっし? あっしは――」
包帯の隙間から、小首を傾げる幼子達を睨め付ける。
「今の今から、ここいらのケツモチに就いた、おっかねえお兄さんでござんすよ」
「!?」
妖刀『トンカラ刀』並びに『トンカラ大刀』を抜刀する娑婆蔵の眼光の鋭さに、悪魔の幼子達は瞳を潤ませ、手を取り合う。
「こわいかお……どうしたの?」
幼子達の怯えはパラドクスであるが故に本当だろう。そして、パラドクスであるが故に、寧ろ勇んで斬り掛かる筈の『八ツ裂き娑婆蔵』の剣筋がほんの少し、鈍る。
「おじさん、こわぁい」
……よし、復活。
文句は聞かねえ。ワビも要らねえ。
「ただ一言――トンカラトンと言え」
武器と化する己が影で空を覆う。種々様々な刃の形を、宙より無尽に具現し操る――殺人領域「逆サ剣山刀輪処」。熱鉄と剣の雨は、亡者の望郷する地獄の再現。
「八ツ裂きにしてやりまさァ」
成功🔵🔵🔴
効果1【水面歩行】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!
九重・古安
さて、休息はここまで。仕事の時間といこうか。何事も切り替えは大事だ。
あまり派手に暴れまわると周囲の店や店員に被害がでかねん。まずはこちらに注意を引き付けて避難の時間を稼いでからだな。まぁこの格好と得物なら嫌でも目立つだろう。
相手のか弱い雰囲気に呑まれないための鼓舞と時間稼ぎを兼ねて敵に話しかけてみるか。
子供らしい我儘で済むならともかく、欲しいものを根こそぎ奪っていくそれは無粋で醜悪というものだ。つまり……倒すべき敵で間違いないというだけの話だな。
痛めつける理由も趣味もなし、一打で終わらせるつもりで全力の一撃を叩きこんでやる。……ついでで何だが、顔が怖いのは元からだ!
さて、休息はここまで。仕事の時間といこうか――徐に、席を立つ九重・古安(失くしたものと手にしたものと・g02347)。何事も切り替えは大事だ。
とは言え、あんまり派手に暴れ回ると、店や店員を巻き添えにしかねない。
(「まずはこちらに注意を引き付けて、避難の時間を稼いでからだな」)
そう言えば、残留効果【避難勧告】が使えた筈。だが、一般人が一斉に動けば流石に目立つ。この後、マルコシアス直属部隊が駆け付けるとなれば、警戒されてしまうかもしれない。
(「……まぁ、この格好と得物なら嫌でも目立つだろう」)
首を巡らせると、我が物顔でドーナツを鷲掴みする悪魔の幼子が見えた。一見して幼気な少女ながら、菓子を奪う手に躊躇いは無い。
「子供らしい我儘で済むならともかく、欲しいものを根こそぎ奪っていく……それは、無粋で醜悪というものだ」
「……? ぶすいでしゅうあく?」
古安の辛辣な言葉に、悪魔の幼子は首を傾げている。
「なあに、それ?」
「つまり……倒すべき敵で間違いないというだけの話だな」
「!?」
子供の悲鳴が響き渡る。生命力を活性化させ、最盛期の姿に変じた古安が、一撃両断の勢いで得物を振り下ろしたのだ。
「こわいかお……だれか、たすけて……」
「……っ」
怯え切ってぽろぽろと涙を零す悪魔の幼子。パラドクス故に、その表情は、古安の戦意を揺さぶる。
だが、元より、痛めつける理由も趣味もなし。
――――!!
クロノヴェーダは、倒す――意を新たにするや、今度こそ全力の一撃を叩き込む。
「……ついでで何だが、顔が怖いのは元からだ!」
だから、幼子に泣かれたのだって、気にしちゃいないのだ、断じて。
成功🔵🔵🔴
効果1【エイティーン】LV1が発生!
効果2【リザレクション】がLV2になった!
虚ヶ谷・ワチカ
アドリブ・連携歓迎
子ども……か
其れでも容赦する訳にはいかないンだよな
ザミエルやハーゲンティがいない間に世田谷を攻略する
…わっち、ザミエルを騙してばっかりな気がするなぁ
なんかこの前も偽物の遺物とか渡したような…
…いやいや!考えてる場合じゃない!
敵!戦う!はい!よし!
再定義!
《Re:Move》で悪魔たちの行き場を塞いでいくよ
見えない大きなチェスの駒
逃げる悪魔の目の前にドンと置いてやるンだ
そうして道を塞いでいって追い込んで
毒を含ませたクロスボウの矢を放つ
…痺れるだろ?
動かない方が良いよ、それだけよく毒が回るからね
大丈夫、痺れるだけだから、…っていうのは
甘いのかな
レイ・ディース
※連携・アドリブ歓迎
やりづらそうな相手かと心配だったけど、お店の人達を困らせてるなら遠慮なくやる
ここの人達が一生懸命作ってるスイーツは、あなた達にはもったいないのよ
街への被害を抑える為にもトラップ生成で透明な障壁と鋼糸を張り巡らせる
ダッシュで《一撃離脱》が基本
飛翔は緊急時のみ
敵に囲まれないように足止めした敵から一体ずつ狙う
逃げ腰かもだけど、パラドクスを叩き込む瞬間は容赦なく光の槍で《貫通撃・光遣い》も乗せる
エインも電磁槍で一緒にタコ殴り、もといタコ突き……じゃなくて連続突き!
敵が逃げ回りながら隙を見て攻撃しても、しっかり観察・追跡して見逃さない
可愛い子ならエインがいるので惑わされないもんね!
「イチゴのジュース、のみたいなぁ」
上目遣いでジューサーを見上げる悪魔の幼子達。店員は諦めた表情で、Lサイズのコップにイチゴスムージーを注いでいる。
(「子ども……か」)
見た目だけは、16歳の虚ヶ谷・ワチカ(Cantarella・g00384)よりずっと幼い少女達だ。
それでも、容赦する訳にはいかない。
(「ザミエルやハーゲンティがいない間に、世田谷を攻略する……わっち、ザミエルを騙してばっかりな気がするなぁ」)
なんかこの前も偽物の遺物とか渡したような――主に、3ヶ月程前の己が所業を顧みて……ブンブンと頭を振るワチカ。
「……いやいや! 考えてる場合じゃない! 敵! 戦う! はい! よし!」
少女の両の五指に煌めく銀の指輪。微細な動きで世界を改竄すれば、周囲に現れるのは青色のハニカム模様。
再定義――《Re:Move》。
「どこかに、にげなきゃ!」
「残念……ほら、王手」
パラドクスを察知した悪魔の幼子達は、それぞれ正反対の方向に逃げ出すも、ワチカは見えないチェスの駒を置いて逃げ道を塞ぐ。
(「ほら、とても簡単な事。無力なわっちにも出来る事……」)
そうして、クロスボウを構えるワチカだが……喩え、ディアボロスの得物はクロノ・オブジェクトであろうと、パラドクス無くしてクロノヴェーダは損なえない。
牽制して即パラドクス攻撃であればまだしも、逆は一方的に反撃される悪手となってしまうのだ。
「それ以上、動かない方が良いよ……」
それは、試験管の中の錬金術師の毒も同じ。痺れたとして、一般法則は即破壊されてしまうだろう。
(「わっち、甘いのかな……」)
ワチカが逡巡する暇こそあれ、立ち竦む悪魔の幼子へ突撃したのは――レイ・ディース(光翼のダークハンター・g09698)。
「下北沢の人達が一生懸命作ってるスイーツは、あなた達にはもったいないのよ」
幼い姿でやりづらそうな相手かと心配だったが、人々を困らせているなら遠慮なくやれるというもの。
「ここで食い止める! エインも頑張って!」
レイの天使の翼から光の粒子が放出される。悪魔の幼子の周囲に不可視の障壁と鋼の糸を巡らせるや、左右から光粒子槍とメーラーデーモンの三叉槍が交錯した。
「こわいかお……どうしたの?」
「……か、可愛い子ならエインがいるもの。惑わされないもんね!」
逆説連鎖戦は、瞬時にパラドクスが交錯する。『一撃離脱』した所で反撃は被るので、寧ろ『各個撃破』を目指したい所。幼気な怯え顔に、ともすれば鈍りそうになる戦意を、レイは懸命に奮い立たせる。
「私とエインは、足止めした敵から1体ずつ集中攻撃するので!」
「あ……了解」
レイの声に頷き返し、ワチカも又、パラドクスを繰る。
「キャァッ!」
逃げる悪魔の幼子の目の前に、見えぬ大きなチェスの駒をドンと置いて追い詰めて。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【操作会得】LV1が発生!
【トラップ生成】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV2になった!
【ガードアップ】がLV3になった!
●急行! マルコシアス直属部隊!
「うわぁぁぁんっ! おうちかえるぅ……」
悪魔の幼子達が次々とディアボロス達にお仕置き、もとい討伐される内に――俄かに、大通りが騒がしくなる。
「何かあったし?」
「ワンチャン、ディアボロス? えー、メンディー」
やって来たのは揃ってガングロなギャル達と、佩刀する熱血そうな少年――トループス級『デーモンギャル』達と、アヴァタール級アークデーモン『復讐者を測るもの・真緋人』だ。
「報告を聞いてまさかと思ったが……迎撃しろ! 俺達の手で、マルコシアス様の世田谷区を守るんだ!」
「りょ!」
「おけおけ!」
――いよいよ、マルコシアス直属部隊のお出ましのようだ。
イツカ・ユメ
お腹いっぱい春スイーツを満喫から、今のわたしはやる気マシマシだよ!
あなた達!全員まとめてお尻ぺんぺんして追い払っちゃうから、覚悟しなさいっ!
まずはド派手に一発お見舞いしちゃうよ!
やっちゃえ、キット!…ほ、ほら、アレ!あの、びりびりするやつやってよーっ!あとでさっきのケーキやマカロン買ってあげるから!
……コホン。
キットの華麗なワイファイスパークに【電撃使い】【光使い】の技も乗せて、ビリビリピカピカで相手を怯ませたら、一気に切り込んで片っ端からやっつけちゃうよ!
…ギャルにされたってめげるもんか!わたしだってまだまだピチピチの乙女だもん。大丈夫大丈夫、マジ卍でイケるでしょ……多分!
「フフン、お腹いっぱい春スイーツを満喫から、今のわたしはやる気マシマシだよ!」
居並ぶデーモンギャルらを前に、イツカ・ユメ(いつかかなうゆめ・g02834)は不敵な笑顔。
「あなた達! 全員まとめてお尻ぺんぺんして追い払っちゃうから、覚悟しなさいっ!」
まずはド派手に一発! お見舞いしちゃうのだ!!
「やっちゃえ、キット!」
「…………」
キャンディを両手に握るモーラット・コミュは、何処か恨めしそうな表情。
「……ほ、ほら、アレ! あの、びりびりするやつやってよーっ!」
「…………」
「……ダサくね?」
「……コホン。あとで、さっきのケーキやマカロン買ってあげるから!」
デーモンギャルの呟きを咳払いで黙殺したイツカの約束で、漸くヤル気を出したか。キットはピューッとデーモンギャルへ突撃!
ビリビリピカピカ!! 火花を散らす強烈な電撃が、デーモンギャル3体に浴びせられる。
「片っ端からやっつけちゃえ!」
クロノヴェーダは、パラドクスで無ければダメージを与えられない。イツカ自身が斬り込んだとして、一方的に反撃されるだけだ。故に、不本意ながら応援に専念せざるを得なかったが……サーヴァントが攻撃したとして、反撃を被るのは主たるディアボロスの方だ。
「そんじゃ、いっとく?」
三方からイツカを襲う真っ黒ファンデーション、真っ白ハイライト、真っ白リップ!!
パラドクスで無ければ有り得ないスピードのぎゃ|レ〆レ)〈 (ギャルメイク)を施され、イツカはフルフルと拳を震わせる。
「大丈夫大丈夫、マジ卍でイケる……あ」
無意識にギャル語を使ってしまい、思わず頭を抱えるイツカ――ギャルメイクでガングロギャル化して、ギャルっぽい言動で自ら精神的ダメージを受けてしまうまでが、反撃のワンセット。
「め、めげるもんか! わたしだってまだまだピチピチの乙女だもん!」
「…………」
キットが粛々とワイファイスパークを放つ度――ばさばさのつけまつげやら、眉マスカラやら、ラインストーンやら、モリモリにデコられていくイツカだった。
成功🔵🔵🔴
効果1【パラドクス通信】LV1が発生!
アオイ・ダイアログ
ガングロギャルとか今時流行らないのでは?
メイクは確かに楽しいし綺麗になれますが、ゴテゴテに塗り込むのはなんか違うかなー
レべチなところを見せてあげます
暑くなってきた事ですしここらで涼んでいって下さい🎵
氷れ凍れ凍り付け!
建物になるべく被害を出さないように、ガガっと一気に凍らせてあげます!
凍結を避けても手がかじかんでスマホを使いづらいでしょう
迂闊に姿を見せたのは間違いでしたね
是非自分たちが春のアイス系スイーツになっちゃってください🎵
美味しくはなさそうですけど
ナチュラルメイクこそ最強です!
肌ツヤやちょっとした赤みが綺麗さを引き立たせるんですよ🎵
まぁメイクしなくても私は可愛いので完全勝利ですがね!
「ガングロギャルとか、今時流行らないのでは?」
アオイ・ダイアログ(響き合う言霊の繰り手・g02687)の言う通り、ガングロメイクは1990年代後半から2000年初頭がピークだ。TOKYOエゼキエル戦争の年代、2015年には下火となっている。
「メイクは確かに楽しいし綺麗になれますが、ゴテゴテに塗り込むのはなんか違うかなー……レべチなところを見せてあげます」
真っ向から喧嘩を売るスタイルで、エフェクトボイス・サンライトスタッフを構えるアオイ。
「暑くなってきた事ですし、ここらで涼んでいって下さい🎵 氷れ凍れ凍り付け!」
太陽の意匠にマイクが仕込まれたその杖は、同種の言霊を蓄積し強制力を高められるという。
「冷凍氷、冷えろ氷れ凍てつけ凍えろ凍れ凍れ凍れ凍れ氷り付け!! ――エフェクトボイス:フィンブルヴェトル!」
重ねた上で一気に開放された冷却・凍結の言霊は、4体ものデーモンギャルを凍結させる。
「迂闊に姿を見せたのは間違いでしたね。是非、春のアイス系スイーツになっちゃってください🎵 美味しくはなさそうですけど」
こうなれば、スマホだって使いづらい筈――だが、デーモンギャルらはスマホ片手に、顔に手を当て首を傾げて見せる。
「やーよ、あたしらげきオコスティックファイナリアリティぷんぷんドリームだし」
「はげど!」
途端、アオイの四方から レ£〃勹ノl工wじょぅ(爆破炎上)。よく見れば、デーモンギャルらはスマホを弄る指を余り動いていない――辞書登録でもやっているのか。或いは、パラドクスの反撃である所為か。
「ナチュラルメイクこそ最強です! 肌ツヤやちょっとした赤みが、綺麗さを引き立たせるんですよ🎵」
とは言え、物理的に炎上しないだけで、アオイの煽りも負けていない。
「まぁ、メイクしなくても私は可愛いので、完全勝利ですけどね!」
「マジムカつくぅ!」
飛び交う凍結と爆破の度、デーモンギャルが悔しそうに倒れていく――その実、反撃にぎゃ|レ〆レ)〈 を避けた辺り、アオイも相当の策士かもしれない。
成功🔵🔵🔴
効果1【使い魔使役】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV3になった!
エルティ・アーシュ
悪魔さん達にもいろんなのがいるんだね…
でも油断しちゃめっ、だね
【飛翔】からの不意打ちを使って、竜翼翔破で一人ずつ確実に仕掛けていくよ
攻撃後は一撃離脱や幸運も使ってなるべく囲まれないように
反撃は受けても、集中攻撃を受けるのは避けたいね
ギャル語に大声、異国の音楽っぽいけど…やっぱり音楽とは違う感じだね
理解するのは難しそうなの
仲間やアウリーネとは連携していくよ
仲間を狙う悪魔さんにはできるだけ積極的に仕掛けて邪魔しよう
アウリーネも傍にいて、何か気づいたら教えてね
ところで…ああいう顔の人々の伝承を本で見たような…でも東京の伝承じゃなかったような…
…う?その人々と『ぎゃるめーく』は関係ないの?
アドリブ歓迎
(「悪魔さん達にも、いろんなのがいるんだね……」)
ガングロギャルなアークデーモンは、エルティ・アーシュ(受け継ぐ小竜・g01898)にとって未知との遭遇。思わず、オレンジ色の眼を瞬かせた。
「……でも、油断しちゃめっ、だね」
すぐにフンスと気合を入れて、竜翼を広げる。
「アウリーネも、何か気づいたら教えてね」
寄り添うオラトリオにも声を掛けて、ふと小首を傾げるエルティ。
(「……ああいう顔の人の伝承、本で見たような……でも、東京の伝承じゃなかったような……」)
――ヤマンバとか、マンバとか、その辺りでしょーか。
「……う? その人達と『ぎゃるめーく』は関係ないの?」
素朴な疑問は尽きないが、倒すべき敵なのは確かだ。
狙うは、1体――既に戦闘は始まっている。ディアボロスと戦っているデーモンギャルに照準を合わせ、エルティは勢いよく地を蹴る。
――――!!
残留効果【飛翔】は非常に目立つ。数多いトループス級を相手に飛行すれば、集中攻撃されかねない。
だが、『竜翼翔破』はドラゴニアンの竜翼で空中に舞い上がり、敵を急襲するパラドクスであれば。
┣っヶ¨(キ――!!
エルティの飛翔攻撃でアスファルトに叩き付けられたデーモンギャルは、大声で叫びながら突撃する。
(「異国の音楽っぽいけど……やっぱり音楽とは違う感じだね」)
ディアボロスであれば地域の言語を理解出来るし、エルティ自身、吟遊詩人だ。それでも、ギャル語を理解するのは、難しい様子。
反撃を被りながらも、積極的にディアボロスと戦うデーモンギャルに仕掛けていくエルティ。
(「集中攻撃を受けるのは避けたいけどね」)
逆説連鎖戦に彼我の距離は関係ないものの。敵の数はまだそれなりに。囲まれないよう、気を付けよう。
成功🔵🔵🔴
効果1【飛翔】がLV2になった!
効果2【反撃アップ】がLV2になった!
一里塚・燐寧
【燐五】
うー、なんかまだ頭ん中がポワポワしてるや
こんな時にどんな敵が来るかと思ったら……わーお。コギャルじゃん
きみ達、TOKYOエゼキエル戦争でも若干古いよぉ?
≪テンペスト・レイザー≫を手に戦うよぉ
敵が飛びづらいよう【飛翔】して頭上を抑え、地上の五月姫ちゃんや他の仲間が戦いやすくしちゃおう
そして連携して畳みかけるように『呪式:空牙嵐墜』で攻め込み、回転鋸刃で両断!
あーっ、さっきの思い出したらハズくなってきたぁ……
ここからいなくなりたい~っ!
へぇー、それがギャル語?
……やば、わかんない。あたしメル友とかいなかったし!
ま、今は友達も恋人もいるからいいやっ!
一撃離脱で身を躱して突撃を急所から外すよぉ
瀧夜盛・五月姫
【燐五】
な、なんだか派手派手な、アークデーモン、だね……。
姫もおしゃれは好き、だけど、そのメークは、ちょっと、チョベリバ、かな。
でもそんなに、肌、焼きたいなら、姫、手伝ってあげる、よ。
焦熱地獄の炎を召喚。
地上にいる、アークデーモンたちを焼きつくす、よ。
や、そんなにさけばれても、何、言ってるのかわからない、よ。
……でも、不思議。ギャル文字。文字が置き換えられてる、だけなのに、言語が理解、できないの……なんだか恐ろしい気、したから、考えるの、やめておこう。
まっすぐ飛び込んできた、アークデーモンは、炎の蛇に、食らわせよう。
体、なんだか火照ってるのは、きっと、炎のせい。
「……やば、わかんない」
響き渡るギャル語は、一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)にも理解不能。そう言えば、メル友とかいなかったしなぁと、ぼんやり思い返す。
(「ま、今は友達も恋人もいるからいいやっ!」)
そう言えば、何だか頭の中がポワポワする……。
「な、なんだか派手派手な、アークデーモン、だね……」
それはきっと、燐寧の隣で小首を傾げる瀧夜盛・五月姫(失つし世《うつしよ》の滝夜叉姫・g00544)の所為。
「うん、マルコシアス直属で、どんな敵が来るかと思ったら……コギャルとか。TOKYOエゼキエル戦争でも若干古いよぉ?」
「姫もおしゃれは好き、だけど、そのメークは、ちょっと、チョベリバ、かな」
チョベリバ自体、2015年より二昔前の若者言葉なのはさて置いて。
「そんなに、肌、焼きたいなら、姫、手伝ってあげる、よ」
怪怨召喚『中劫大焦熱』――呪詛にまみれた業火を呼び出し、蛇のように操る五月姫のパラドクスだ。
「地上にいる、アークデーモンたちを焼きつくす、よ」
「じゃあ、あたしは地上の五月姫ちゃんが戦いやすくしちゃおう」
既に飛翔攻撃しているディアボロスもいる。あんまり長く飛んでは集中砲火で速攻落されそうだが、空にいるのが1人から2人に増えれば、敵の注意も分散するだろうか。
「あーっ、さっきの思い出したらハズくなってきたぁ……ここからいなくなりたい~っ!」
かなり強引に持って行ったが、燐寧の「ここからいなくなりたい」という願望から生じた呪詛が斥力を生む。
――――!!
怨念の鬼火が爆発する。加速しながら、強引な飛行で急襲する燐寧。『テンペスト・レイザー』の回転鋸刃で両断せんと。
┣っヶ¨(キ――!!
「や、そんなにさけばれても、何、言ってるのかわからない、よ」
焦熱地獄の炎を敵に浴びせ、五月姫は反撃の突進を迎え撃つ。
(「……でも、不思議。ギャル文字。文字が置き換えられてる、だけなのに、言語が理解、できないの……」)
言語に不自由しない筈のディアボロスにも『理解困難』なのは、そういうパラドクスであるからか。或いは……。
――何だか恐ろしい気がしたから、これ以上考えるの、やめておこう。
寧ろ、敵の方から突撃して来たら――飛んで火にいる初夏の虫だ。炎の蛇に、デーモンギャルごと食らいつかせてやろう。
(「体、姫もなんだか火照ってるのは……きっと、炎のせい」)
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【飛翔】がLV3になった!
【熱波の支配者】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】がLV4になった!
【ロストエナジー】LV1が発生!
レイ・ディース
※連携・アドリブ歓迎
(ヤマンバは他の人達が倒してくれて助かった…!
私、地味系だもの)
さっきのお子様とヤマンバの上司…真面目そう…うん、あなたも大変なのね
※憐れみを含んだ複雑な感想
来世ではもう少し、真面目というかまともな部下に恵まれるといいわね…
もし因縁のある人がいるなら、猫の手ですが援護します
飛翔はパラドクスの時のみ
前回同様トラップ生成の見えない障壁と鋼糸を張り巡らす
《ダッシュ・一撃離脱》で避けられないなら光粒子で大盾作ってダメージ抑えてみる
相手のSPD反撃の技能を上げててよかった
パラドクスもエインと一緒に頑張る
攻撃の瞬間は《光遣い》を乗せた光の槍で思いっ切り!
相手が闇使いなら光は有効かな?
●赤い瞳の少年悪魔
レイ・ディース(光翼のダークハンター・g09698)は胸を撫で下ろしていた。
(「ヤマンバ、他の人達が倒してくれて助かった……! 私、地味系だもの」)
デーモンギャルが尽く斃されて――最後に残ったアヴァタール級アークデーモン『復讐者を測るもの・真緋人』は、ディアボロス達を赤い瞳で鋭く睨む。きちんとした学生服姿といい、如何にも真面目そうな風貌だ。
「うん……あなたも大変なのね。来世ではもう少し、まともな部下に恵まれるといいわね……」
「……俺の仲間を斃して、更に死体蹴りか」
レイにしてみれば同情混じりの感想であったが、彼は侮辱されたと感じたようだ。
「別に、そんなつもりは――」
「我らマルコシアス直属軍、喩え最後の1人となろうと世田谷区を護り抜く!」
開戦は唐突に――真緋人の抜刀と、レイの光粒子槍とメーラーデーモンの三叉の槍が輝くのは同時。
「まず一撃決めるわよ、エイン! せーの!」
目晦ましの瞬間、アスファルトを蹴り、レイはメーラーデーモンと敵の頭上に急上昇。すかさず、槍をドリルの様に高速回転しながら急降下する。
――――!!
ツインウィングダイブの手応えは確と。だが、一撃離脱しようと、逆説連鎖戦の反撃からは逃れられない。
其れは、あたかも朽ちた日輪――闇を内包して輝く斬撃が、レイ目掛けて振り下ろされる。
「……っ」
咄嗟に光粒子の大盾を翳すも、防ぎきれない。それでも凌げたのは、これまでに積まれた残留効果【ガードアップ】と、己が研鑽の成果だろう。
(「頑張った努力は、裏切らないものね」)
一方で、【トラップ生成】で巡らせた鋼糸は瞬時に無効化されている。悪魔の幼子達に「不可視の障壁と鋼糸」による足止めが効いたのは、パラドクスの一環であったからだ。クロノヴェーダを損なえるのはパラドクスのみ。【トラップ生成】による罠は、一般法則として即破壊される。パラドクスの攻撃に繋がる作戦に組み込まなければ。
とは言え、全ての策が上手く行かずとも、レイは怯まない。どうやら、このアヴァタール級――正確には本体たるクロノス級と、縁あるディアボロスがいるようだ。
「猫の手ですが、援護します……あ、山羊の手も追加で!」
エインの視線に笑みを返し、レイは思いっ切り、パラドクスを叩き付ける心算で得物を構え直した。
成功🔵🔵🔴
効果1【飛翔】がLV4になった!
効果2【アヴォイド】がLV2になった!
九重・古安
即応部隊というだけあって展開は早い……が、戦力を小分けに出してくれるなら好都合だな。精鋭だというのならばなおさら、ここで潰すまでだ。こちらもできれば来年は平和になった街でお出かけと洒落込みたいのでな!
この手の堅実な相手を切り崩すなら、やはり大胆に打って出るのが一番か。少々行儀が悪いが幸い足場にできそうな壁や机は十分にある。頭上からの一撃で一気に決めに行かせてもらおう。
相手の回避や迎撃の裏をかくために、振り下ろしの最中にエアライドで宙を蹴って加速しつつ攻撃軌道をずらすフェイントをかけてやる。大振りな一撃と侮ったツケを払うがいい!
「早速、騒ぎに呼応したか……」
マルコシアス直属の即応部隊というだけあって、下北沢での展開は早い――が、ディアボロスとしては、戦力を小分けにされる方が寧ろ好都合だ。
「精鋭なら尚更、ここで潰すまでだ」
悪魔の幼子らを平らげて息を吐く暇も惜しみ、九重・古安(失くしたものと手にしたものと・g02347)は身を翻す。
(「こちらも、来年は……平和になった街でお出かけと洒落込みたいのでな!」)
駆け付ければ、戦闘は既に始まっている。少年悪魔の太刀筋を堅実と判じて、全身のバネをたわめて跳躍する古安。
(「この手の相手を切り崩すなら……やはり、大胆に打って出るのが1番だからな」)
少々行儀が悪いが、ビルの壁を足場に勢いよく飛び出す。更に【エアライド】を駆使して、1度、2度――軌道を見据えて宙を蹴り、真緋人の頭上から鉄鎚を銘の通りにフルスイング。
「……っ」
瞬時に応じたアークデーモンが黒き刃を振わんとして。
「大振りな一撃と侮ったツケを払うがいい!」
3度目のエアライド――一気に加速した古安の一撃が、少年悪魔の虚を突いて真っ向から捉える。
――――!!
流石に、まだアヴァタール級を倒すには至らない。返す反撃の刃も又、古安に振り下ろされる――だが、してやったりとばかりに、古安はにやりと唇を歪めて見せた。
成功🔵🔵🔴
効果1【エアライド】がLV3になった!
効果2【ガードアップ】がLV4になった!
エルティ・アーシュ
アヴァタール級の悪魔さんだね
最後まで油断しないで、しっかり戦っていこう
攻撃に使うパラドクスはレジェンダリースマイト
強大な相手にも立ち向かったアイルランドの人々のように、直属軍の悪魔相手でも勇気を持って懸命に立ち向かおう
仲間も【勝利の凱歌】で勇気づけるよ
アウリーネと一緒に動いて、敵の動きとかに気付きがあれば教えてもらうよ
必要に応じて【パラドクス通信】で仲間にも情報共有
仲間の攻撃に追撃しながらガードアップも重ねて、守りを固くしていこう
…あの悪魔さん、知ってるディアボロスさんもいるみたいだね
何か思うことがあるならそちらを優先させてあげないと、かな
だからアウリーネや仲間との連携はしっかりと
アドリブ歓迎
トループス級を率いるアヴァタール級クロノヴェータは、ディアボロスも戦う機会が多い。
だが、ディアボロス単身の一撃で即追い詰められる程、アヴァタール級も甘くはない。
(「最後まで油断しないで、しっかり戦っていこう」)
用心深く身構えるエルティ・アーシュ(受け継ぐ小竜・g01898)は、小さく息を吸う。
――――♪
繰り出すパラドクスは『レジェンダリースマイト』――伝承詩の題材は、強大な相手にも立ち向かったアイルランドの人々の生き様だ。彼らのように、マルコシアス直属軍の悪魔相手にも勇気を持って立ち向かうべく。
――――!!
勇気を奮い起こさんと【勝利の凱歌】が響き渡る中、ソードハープを手に全身でアークデーモンへぶつかっていくエルティ。
少女に続くオラトリオのアウリーネは、エルティのお願いの通り、周囲を油断なく窺っている。サーヴァントは話せないが、気付きがあれば身振り手振りでも伝えてくれるだろう。【パラドクス通信】のお陰で、情報共有も容易であろうし。
(「守りも、固く」)
華麗なる一撃の手応えを感じる一方、真緋人の指先から迸る反撃の魔法弾に射抜かれながら、残留効果を意識するエルティ。
(「……この悪魔さん、知ってるディアボロスさんもいるみたいだね」)
ふと、考える、もし、何か思う所があるのなら、そちらを優先させてあげたいと――そんな気遣いこそが、エルティという少女の優しさだろう。
成功🔵🔵🔴
効果1【勝利の凱歌】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV5になった!
一里塚・燐寧
【燐五】
さーて、最後に残ったのは……アンゼリカちゃんの知り合いみたいだねぇ
ここはサポートに回っとこっか、五月姫ちゃん
ま、手加減するワケじゃないさ
ブッ殺すつもりであの赤髪を痛めつけるよぉ!
禍々しい竜の意匠を備えた、身長2mほどの鎧武者怪人ネメシスに肉体改造
鎧の腕部に備わった鋭い刃を筋繊維のワイヤーで射出して敵に突き刺し、束縛するよぉ
んふふ、これが『屠竜技:不退の型』
逃がしはしないよぉ、きみに会いたがってる子がいるからねぇ!
敵にワイヤーが刺さった瞬間≪テンペスト・レイザー≫で追撃
仲間と息をあわせ動き、回転鋸刃を突き立て身を削るよぉ
五月姫ちゃんへの攻撃はディフェンス
闇の剣と自分の得物で鍔ぜりあうねぇ
瀧夜盛・五月姫
【燐五】
夜叉(鬼)の姿にネメシス化。
ん、わかった。燐さん。
より、確実に仕留められる、ように、連携、だね。
さて、貴方が親玉、だね。終いの時間、だよ。
クロノヴェーダ、ほろぶべし。
クロノヴェーダ、しばくべし。
貴方、貴方の使命。燃えているみたい、だけど、そうはさせない。
貴方を倒して、姫たちはその先。この区を、返してもらう、から。
燐さんを、ディフェンス。
闇色の剣、薙刀で受け流して、クロノヴェーダを……断つよ。
例えあの剣が、姫の防御を崩してしまうもの、でも、燐さんとなら、いける。
ふたりで戦えば、きっと、無敵だから。
最後に残ったアークデーモンと縁在る者が参戦している事は――戦場に駆け付けたディアボロス達も知る所だ。
「ここはサポートに回っとこっか、五月姫ちゃん」
「ん、わかった。燐さん」
一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)の囁きに、瀧夜盛・五月姫(失つし世《うつしよ》の滝夜叉姫・g00544)も否やは無い。
「より、確実に仕留められる、ように、連携、だね」
「ま、手加減するワケじゃないさ」
徐に、燐寧のシルエットが変じていく――禍々しい竜の意匠を具えた、身長2mにもならんとする怪人じみた鎧武者に。
「ブッ殺すつもりで、あの赤髪を痛めつけるよぉ!」
「クロノヴェーダ、ほろぶべし。クロノヴェーダ、しばくべし」
同調する五月姫も又、復讐誓う夜叉の姿に。
「さて、貴方が親玉、だね。終いの時間、だよ」
ネメシス2人の言葉に、真緋人は眼光鋭く睨み付ける。彼は彼で使命に燃えているのだろう。だけど、そうはさせない。
「貴方を倒して、姫たちはその先。この区を、返してもらう、から」
「やらせるものか!」
息巻く少年悪魔に先んじて、燐寧は強靭なワイヤーを射出。
「んふふ、これが『屠竜技:不退の型』。逃がしはしないよぉ、きみに会いたがってる子がいるからねぇ!」
こちらは逃げも隠れもしないし、逃げも隠れもさせない。追撃するべく、呪詛と怨念宿すチェーンソー大剣が唸りを上げる。
「……っ」
敵も即座に身の丈以上の巨大な闇の剣を構築、豪快に振るう。激しい鍔迫り合いも束の間――血飛沫が舞う。
すかさず、五月姫が繰り出したのは我流薙刀術・奥義『愛姫水薙』。
「あなたの、“命”運、ここで、断つよ」
其れは、水神の呪いが宿りし一薙ぎ。嫉妬に狂える女神様はあらゆるモノの“縁”を断ち二度と復させまいとする。
ブン――ッ!!
逆手で力任せにワイヤーを引き抜き、真緋人は薙刀の軌道を遡るように闇の剣を振う。
「!!」
敵の反撃はディフェンス出来ない。力技が交錯し、双方の刃が互いを断ちながら、仕切り直すように間合いを取り合った。
「……大丈夫、燐さんとなら、いける」
断言する五月姫は、誇らかに燐寧と肩を並べる。
その実、ディフェンスが叶うかは、まず能力と技能次第であり、成功の確率も最大3割と決して高くはない。
それでも、燐寧にも五月姫にも、背中を預け合う事に全く不安はない。
(「ふたりで戦えば、きっと、無敵だから」)
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【防衛ライン】がLV6になった!
【隔離眼】LV1が発生!
アンゼリカ・レンブラント
この悪魔の体の主は
共に1人の少女を共に守ると誓い合った同胞
仮に彼の方に復讐者の力が宿ったら
私はただ無力を噛み締めるだけで
愛する少女が悪魔に堕とされるのを見たらね
きっと、逆だった
そこで悪魔で立つのは私の方だったかな
心に想っても動きは止めない
相手の闇剣を私の光剣で受け流し凌ぎ
技能が上であることを生かし接近戦を制する
連携は積極的に行いPOWでディフェンス
反撃の機会を得る
先程久しぶりにお前のことを思い出したよ
私達の愛するミアは、確かに今を生きているよ
必ずクロノスに辿り着く。それまで待っていろ
呼吸を整えた全力の《光剣収束斬》で斬り伏せるよ
お前がいて堂々と競り勝たなくちゃさぁ
胸張って彼女に進めないんだよ!
復讐者を測るもの・真緋人――アンゼリカ・レンブラント(光彩誓騎・g02672)は、目の前のアークデーモンを……正確には、この悪魔の体の主を知っている。
1人の少女を、共に守ると誓い合った同胞だった。
(「仮に……彼の方に復讐者の力が宿っていたら。私はただ、無力を噛み締めるだけだった」)
愛する少女が、悪魔に堕とされるのを見た時に。
(「きっと、逆だった……そこに悪魔として立つのは、私の方だった」)
万感過るも、巨大な光の剣を振う手は休めない。
――――!!
光と闇の剣が交錯する。オーラ操作も、両断の技巧も、呼吸法の精度も――アンゼリカの技能は尽く真緋人を上回る。
更には、真緋人の闇剣収束斬をディフェンスする心積もりであったが……成功率最大3割は、ディフェンスを試みる人数が多い程、反比例で減じていく。
(「落ち着け……」)
反撃の機を逸しては込み上げる焦燥を、深呼吸で抑えるアンゼリカ。
「……先程、久しぶりにお前のことを思い出したよ」
「……」
アヴァタール級は所詮、クロノス級の分身に過ぎない。クロノス級の宿縁など関知しない。『彼』の表情が何ら変わらないのが、その証左だ。
だけど、そんな事は、承知の上。
「私達の愛するミアは、確かに今を生きているよ」
輝けるオーラを纏い、アンゼリカは誇らかに言い放つ。
――彼女自身、判っている。
アヴァタール級とて、決して弱くない。今ここで、アンゼリカが接近戦で圧しているのは――これまで、ディアボロス達が戦い、残留効果を積み上げてきた賜物でもある。
「今、目の前にお前がいて、堂々と競り勝たなくちゃさぁ……胸張って、彼女に進めないんだよ!」
そして、ディアボロス達はアークデーモンの退路を断ちながら、アンゼリカの意を汲んで、2人の逆説連鎖戦を見守っている。
「裁きの光よ、我が手に集いて剣となり、全てを斬り裂けぇっ!」
幾度かのパラドクスの交錯の果て――呼吸を整える。鍛え上げたボディから繰り出される巨大光剣の一撃が、真緋人を防御ごと斬り伏せる。
「必ずクロノスに辿り着く。それまで待っていろ!」
アンゼリカの強気の叫びを浴びながら、アヴァタール級は只、「マルコシアス、さま……」と呟き、崩れ落ちた。
――斯くて、水無月を迎える前に、ディアボロス達は世田谷強襲作戦を果たす。
次はいよいよ、世田谷区の支配者『狼魔侯・マルコシアス』との決戦に挑む事になるだろう。
成功🔵🔵🔴
効果1【エイティーン】がLV2になった!
効果2【リザレクション】がLV3(最大)になった!