1804年機械化パリ最終決戦

 花の都パリ解放作戦を成功させたディアボロス達は、機械化パリの中心である『機械化凱旋門』を拠点とする、ジェネラル級自動人形『不滅のネイ』との決戦に挑みます。  不滅のネイは、機械化ドイツ帝国の技術を利用して、大陸軍を更なる高みに導こうとしていました、ディアボロスの妨害によって、その目論見は崩されています。
 パリの機械化を維持する為、多くのエネルギーを浪費したため、断片の王から与えられていた不滅の力にも翳りが出ており、決戦しての打倒も可能となるでしょう。

 機械化凱旋門を攻略し、不滅のネイを、今度こそ滅ぼしてください。


不滅のネイ

観測のジョミニ

愛の囁きメリクール

決戦、不滅のネイ(作者 犬塚ひなこ
20


#断頭革命グランダルメ  #1804年機械化パリ最終決戦  #不滅のネイ  #パリ 


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●不滅のネイと観測のジョミニ、それからメリクール
 西暦1804年。
 機械化パリの中心である、機械化凱旋門にて。
 この地を拠点とする、ジェネラル級自動人形『不滅のネイ』の前にはひとりの淫魔が立っていた。
「……なるほど」
 ネイは頷き、その淫魔――『愛の囁きメリクール』から聞いた話を踏まえ、このパリの現状について考えていく。
 ダブーは死に、1793年のパリはディアボロスの支配下に入ったということだろう。そして、パリの機械化作戦が阻止されている現状、やがてディアボロスが凱旋門に攻め込んでくる。
 そのように判断した不滅のネイは、メリクールへと双眼を向けた。
「いずれ、その1793年の記憶は失われるだろうが、その前に、情報を伝えようとした忠義は認めよう」
「ありがとうございます、ネイ様」
 メリクールは今の上官たる機械人形へとお辞儀を返す。
 そうして、ネイは彼女に命じた。
「お前は淫魔の残党を束ねるがいい。淫魔勢力を建て直すことで、陛下の役に立つだろう」
 不滅のネイはメリクールを淫魔の首魁として迎えることを告げ、次に近くに控えていた自動人形を呼ぶ。恭しく礼をしたのはネイ直属の配下であるジェネラル級自動人形、『観測のジョミニ』だ。
「聞け、ジョミニ。お前はこのメリクールを連れて、陛下の元に向かうがいい」
「ナポレオン陛下の元へ? ですが……」
 観測のジョミニはネイからの命令に異論があるようだった。どうした、とネイが問いかけるとジョミニは頭を振る。
「ディアボロスがこの凱旋門へと襲撃してくるのならば、私もお供いたします」
 それはジョミニが強い忠義を抱いているゆえの意見らしい。
 されど、ネイは彼女を制する。
「その思いだけ受け取っておこう。もし私を倒すほどの力をディアボロスが持っているのならば、ここに誰が残ったとしても足手まといにしかならない。四体のジェネラル級が同時に倒されたウィーンの事件は覚えているだろう?」
「淫魔大樹の件ですか。心得ております」
 それは大淫魔都市だったウィーンで、淫祠賛美コンスタンス、死奏の母・ミューズィカ、熱情求めし音楽作家ゴセック、薔薇の貴婦人マルメゾンの四人の淫魔達が一気に倒された事件だ。
「ディアボロスを倒せるのは、圧倒的な力のみなのだ」
 不滅のネイは復讐者を侮る気などない。
 それゆえに己自身と選び抜いた精鋭だけで打って出ることが最良だと考えたようだ。
「ネイ様……」
「安心しろ、ただで負ける心算は無い。未完成ではあるが、機械化凱旋門も投入する予定だ。私が賜った圧倒的な力でディアボロスを捻り潰してやろう! わかったな?」
 ジョミニは未だ不安気だが、有無を言わさぬ勢いでネイは強く語った。
 凱旋門が未完成で想定以上の役に立たないだろうことはジョミニがよく知っている。だが、自分の意見でネイの命令が覆ることはないと解ってしまった。メリクールを連れ、凱旋門から脱出することを承諾したジョミニは頷く。
「お任せください、ネイ様」

(「むぅ……私、ずっと空気化してた……?」)
 そのやりとりを見ていることしかできなかったメリクールは、首を傾げていた。しかし、じっと話を聞いていた分だけ状況は把握できている。それゆえに率直な思いを声にしてみる。
「あの、そんなに別れたくないならネイ様もジョミニ様と一緒に逃げれば……」
「いいや、私はこの地を陛下から任された。どんなことがあろうともパリから退くわけにはいかない」
 するとネイはそんなことはできないと語った。
 紡がれた音声からは並々ならぬ決意が感じられる。
「ネイ様、どうかご武運を」
「ああ、頼んだぞジョミニ。メリクールもいずれ、また会おう」
 ジョミニは主に一礼すると、命令通りにメリクールと連れてナポレオンの元へ向かっていった。
 その背を見送った後、ネイは凱旋門から見える景色を眺める。

「来るなら容赦などしないぞ、ディアボロス。不滅と謳われし我が力で――このミシェル・ネイが討ち倒してやろう!」

●決戦の地へ
 花の都パリ解放作戦が成功した。
 皆の努力と行動の結果により、パリを支配するジェネラル級自動人形『不滅のネイ』との決戦が行える。
「ネイはパリの中心地『凱旋門』でディアボロスを迎撃しようとしているよ」
 カペル・ファルケンベルク(戦闘工兵・g03203)は現状について語り、決戦に向かう人員を募った。ネイがパリから脱出する様子はなく、最期までこの地から動く心算もないだろう。
 それゆえに不滅のネイとは凱旋門で決着を付けることになる。
 また、ネイの元には1793年から移動してきたジェネラル級の淫魔『愛の囁きメリクール』が一時的に合流していたこともわかった。今はもう他の部下と共に脱出させられ、凱旋門にはいないようだが――その情報によってネイが守りを固めてしまったということだろう。
 そのため、奇襲を行う作戦は実行できなくなった。
「戦法は正面からの突破のみ。向こうもディアボロスの動きを察知しているから、こっちが攻め込む機会に合わせて機械化凱旋門をロボット化させてくるみたい」
 機械化ドイツ帝国の技術で変形機能を与えられた、凱旋門ロボット。
 その大きさは全長にして五十メートルほど。
 かなりの脅威だが、機械化が不完全であるという欠点があるらしい。その一撃は非常に強力だが、動きが遅いという点が見受けられる。ディアボロスが素早く動き回れば、攻撃を回避しつつ翻弄することもが可能だろう。
 ロボットの動きが大きく止まった瞬間を逃さず、関節部を狙って最大の攻撃を繰り出せば、機械化凱旋門を転倒させて動きを止めることができる。

「機械化凱旋門ロボを撃破すると、不滅のネイとその精鋭配下の『モラン・ドール』達が現れるよ!」
 モラン・ドールはトループス級とはいえ、その実力は相当なもの。
 不滅のネイ自身もかなりの力を持っているため、こちらを一撃で戦闘不能にすることもあるだろう。遠慮も油断も、容赦もしてはいけない相手だ。
 それでも、以前の事件で不滅の力の一部を部下に与えたことで、現状はネイの不利に傾いている状態だ。
 ナポレオンへの忠義が強いゆえ、会話で何らかの情報を引き出すことは不可能に近い。だが、ネイはディアボロスを必ず倒すべき相手としながら、良き好敵手として見ている面もある。情報収集以外の会話には応じてくれるだろう。
 そのうえで強敵とどのように対峙していくかは、戦地に向かった者次第。

「激戦は必至だよ。だけどネイ達を完全に倒すことが叶えば、パリを自動人形の手から解放できるんだ!」
 ロボット型凱旋門、モラン・ドール。
 そして、不滅のネイ。
 連戦になるが決して勝てない相手ではないはず。何故なら、もしこちらの攻略を後回しにしてパリの機械化を見過ごしていれば、完成型のロボットと戦わなければならなかったからだ。
 カペルは希望があるのだと語り、ネイとの決戦への思いを強めた。
「不滅の……いや、きっともうこの呼び名はいらないね。ネイ将軍は不退転の覚悟でディアボロスを待ち受けているよ。その覚悟に応えて、真正面から挑もう!」
 大陸軍の勇者の中の勇者と称えられしジェネラル級自動人形。
 長きに渡るネイとの因縁と、機械化の力に終止符を打つとき――それこそが、今だ。

●変形、機械化凱旋門ロボ!
 不滅のネイが拠点とする凱旋門地域。
 其処に聳え立つ凱旋門そのものから、轟音が響きはじめた。
 勝利のアーチとも呼ばれる門は地面からせりあがり、機械化された部位があらわになっていく。門部分から分かたれたのは腕に当たる部位。地響きを伴いながら腕が分離していき、次は脚部が現れた。
 胸部には美しく刻まれたレリーフが並び、手足にはこれからの戦勝を祈念したプレートが配置されている。
 脚部を伸ばし、立ち上がった形になった機械化凱旋門ロボットは腕を天に向けて伸ばした。次の瞬間、中央上部から頭部が出現していき、再び轟音が鳴る。
 肩部、腰部、各関節部。それぞれが凱旋門の面影を残しながら、機械としても稼働していく。
 やがて――機械化凱旋門は完全な人型への変形を遂げた。
「行け、凱旋門よ!」
 その後方からは、ロボットを起動させた本人であるネイ将軍の声が響いた。主の声に応えるが如く、凱旋門ロボは地を踏み締め、拳部位を強く握るポーズを取った。
 巨大であるがゆえに動作は速くはないが、その巨体から繰り出される一撃は恐ろしい威力を宿しているだろう。
 そして、完全に起動した凱旋門はその場で強く佇み続けた。
 これからこの地に訪れるであろうディアボロスを迎え撃ち、すべて討ち倒すために――。


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【飛翔】
11
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【狐変身】
1
周囲が、ディアボロスが狐に変身できる世界に変わる。変身した狐は通常の狐の「効果LV倍」までの重量のものを運べるが、変身中はパラドクスは使用できない。
【怪力無双】
2
周囲が、ディアボロスが怪力を発揮する世界に変わる。全力で力仕事をするならば「効果LV×3トン」までの物品を持ち上げる事が可能になる。
【未来予測】
1
周囲が、ディアボロスが通常の視界に加えて「効果LV×1秒」先までの未来を同時に見ることのできる世界に変わる。
【一刀両断】
1
意志が刃として具現化する世界となり、ディアボロスが24時間に「効果LV×1回」だけ、建造物の薄い壁や扉などの斬りやすい部分を、一撃で切断できるようになる。
【照明】
1
ディアボロスの周囲「効果LV×20m」の空間が昼と同じ明るさに変化する。壁などで隔てられた場所にも効果が発揮される。
【フライトドローン】
1
最高時速「効果LV×20km」で、人間大の生物1体を乗せて飛べるドローンが多数出現する。ディアボロスは、ドローンの1つに簡単な命令を出せる。
【神速反応】
2
周囲が、ディアボロスの反応速度が上昇する世界に変わる。他の行動を行わず集中している間、反応に必要な時間が「効果LVごとに半減」する。
【浮遊】
2
周囲が、ディアボロスが浮遊できる世界に変わる。浮遊中は手を繋いだ「効果LV×3体」までの一般人を連れ、空中を歩く程度の速度で移動できる。
【託されし願い】
2
周囲に、ディアボロスに願いを託した人々の現在の様子が映像として映し出される。「効果LV×1回」、願いの強さに応じて判定が有利になる。
【勝利の凱歌】
4
周囲に、勇気を奮い起こす歌声が響き渡り、ディアボロスと一般人の心に勇気と希望が湧き上がる。効果LVが高ければ高い程、歌声は多くの人に届く。
【友達催眠】
1
周囲の一般人を、誰にでも友人のように接する性格に変化させる。効果LVが高いほど、昔からの大切な友達であるように行動する。
【泥濘の地】
1
周囲の地面または水面が泥濘に変わり、ディアボロスは指定した「飛行できない対象」の移動速度を「効果LV×10%」低下させられるようになる。
【エアライド】
1
周囲が、ディアボロスが、空中で効果LV回までジャンプできる世界に変わる。地形に関わらず最適な移動経路を見出す事ができる。
【熱波の支配者】
1
ディアボロスが熱波を自在に操る世界になり、「効果LV×1.4km半径内」の気温を、「効果LV×14度」まで上昇可能になる。解除すると気温は元に戻る。
【断末魔動画】
2
原型の残った死体の周囲に、死ぬ直前の「効果LV×1分」に死者が見た情景が動画として表示される世界になる。この映像はディアボロスだけに見える。
【壁歩き】
1
周囲が、ディアボロスが平らな壁や天井を地上と変わらない速度で歩行できる世界に変わる。手をつないだ「効果LV×1人」までの対象にも効果を及ぼせる。
【スーパーGPS】
1
周囲のディアボロスが見るあらゆる「地図」に、現在位置を表示する機能が追加される。効果LVが高ければ高い程、より詳細な位置を特定できる。
【修復加速】
1
周囲が、破壊された建造物や物品の修復が容易に行える世界に変わる。修復に必要な時間が「効果LV1ごとに半減」する。
【土壌改良】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の地面を、植物が育ちやすい土壌に変える。この変化はディアボロスが去った後も継続する。
【液体錬成】
1
周囲の通常の液体が、ディアボロスが望めば、8時間冷暗所で安置すると「効果LV×10倍」の量に増殖するようになる。
【建造物分解】
1
周囲の建造物が、ディアボロスが望めば1分間に「効果LV×1トン」まで分解され、利用可能な資源に変化するようになる。同意しない人間がいる建造物は分解されない。
【温熱適応】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」が、クロノヴェーダを除く全ての生物が、気温摂氏80度までの暑さなら快適に過ごせる世界に変わる。
【使い魔使役】
1
周囲が、ディアボロスが「効果LV×1体」の通常の動物を使い魔にして操れる世界に変わる。使い魔が見聞きした内容を知り、指示を出す事もできる。
【書物解読】
1
周囲の書物に、執筆者の残留思念が宿り、読むディアボロスに書物の知識を伝えてくれるようになる。効果LVが高くなる程、書物に書かれていない関連知識も得られる。
【パラドクス通信】
3
周囲のディアボロス全員の元にディアボロス専用の小型通信機が現れ、「効果LV×9km半径内」にいるディアボロス同士で通信が可能となる。この通信は盗聴されない。
【クリーニング】
2
周囲が清潔を望む世界となり、ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の建造物や物品が、自動的に洗浄殺菌され、清潔な状態になる。
【アイテムポケット】
2
周囲が、ディアボロスが2m×2m×2mまでの物体を収納できる「小さなポケット」を、「効果LV個」だけ所持できる世界に変わる。
【防衛ライン】
1
戦場が、ディアボロスが地面や床に幅10cm、長さ「効果LV×10m」の白い直線を出現させられる世界に変わる。敵はこの直線を突破できず、上空を飛び越える場合、最低「効果LV」分を要する。直線は戦場で最初に出現した1本のみ有効。

効果2

【能力値アップ】LV7 / 【命中アップ】LV5(最大) / 【ダメージアップ】LV10(最大) / 【ガードアップ】LV6 / 【フィニッシュ】LV1 / 【反撃アップ】LV3 / 【ラストリベンジ】LV1 / 【先行率アップ】LV3 / 【ドレイン】LV5(最大) / 【アヴォイド】LV1 / 【ダブル】LV1 / 【ロストエナジー】LV3 / 【グロリアス】LV2

●マスターより

犬塚ひなこ
 今回の時代は『断頭革命グランダルメ』!
 不滅のネイとの最終決戦です。凱旋門ロボを倒し、ネイを討ち倒せばパリの奪還が叶います。

●選択肢
 今回は②→③→④の順で執筆致します。
 ①は②以降であればいつでも挑戦できます。

⏩②決戦、機械化凱旋門
 変形した凱旋門ロボットとの戦いです。
 大きさは50メートルほど。一撃が重い代わりに動きが鈍い欠点があります。
 素早い動きで翻弄しつつ関節部を狙って最大の攻撃を繰り出せば、機械化凱旋門を転倒させて撃破できます。

⏩①不滅のネイとの会話
 ②をクリアした後から挑戦可能です。ディアボロスが有利になるような情報収集はほぼ不可能なため、ネイと個人的に話したい方や、ネイ個人についての質問をしたい方、または熱いやりとりをしたい方向けの選択肢となっています。
 そのため、参加者様がいらっしゃらなかった場合は②の執筆は行いません。

⏩③👾護衛するトループス級『モラン・ドール』
 不滅の一つ名を冠した自動人形。
 ネイ直属の精鋭となっており、トループス級といえど侮ってはいけないようです。彼女達を倒さずにネイに攻撃すると苦戦を強いられる可能性が高くなっています。

⏩④👿1804年機械化パリ最終決戦『不滅のネイ』
 悪(復讐者)を断ち、正義(大陸軍)を護る勇者系自動人形。
 自分が持つ不滅の力を部下達に分け与えていた為、以前のような完全不滅のような力はありません。しかし、常軌を逸した能力と行動でディアボロス達を迎え撃とうとしています。
 かなりの強敵であり、一撃で戦闘不能にさせられることもあります。敢えて真正面から挑むと、ネイも真っ直ぐに応える戦いをするため、熱い展開になります。皆様の全力で挑んでくださると幸いです。
219

このシナリオは完結しました。


『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。


発言期間は終了しました。


リプレイ


ソレイユ・クラーヴィア
連携アドリブ歓迎

パリの街に降り立つ凱旋門ロボ
少しカッコいいと思ってしまったのが悔しい
故郷たるパリ奪還を叶える為
最初から飛ばして行きます!

飛翔して空中を飛び回り攻撃を回避します
上空から変速軌道で周囲を飛び攻撃を誘発
暫くの間は回避に専念して、敵の攻撃パターンを解析します

ある程度、回避に慣れたら
宙に鍵盤を展開
「月光」を奏で、月の化身に攻撃を指揮します

仲間へ攻撃を行った後隙を狙い、関節へ攻撃し破壊
連携して、陽動と破壊を手分けできるなら直好です

関節は転倒させる為には足から…と行きたい所ですが
相手も意識して庇うでしょうから、先ずは腕を狙い
仲間が攻撃した傷がある場所へ攻撃を重ね破壊を広げ
倒壊へと繋げましょう


アンネリーゼ・ゾンマーフェルト
国家の象徴と言える建造物を、鋼の怪物へと変えるなんて……
不滅のネイ、あなたも帝国の歪んだ悪夢に呑まれたようね
かの地に生を受けた技術者の一人として──夢を終わらましょう

≪荷電粒子ビームライフル≫を手に戦線へ
飛翔する仲間が多いから、そちらに注意が行っている間に地上から攻撃を狙うわ
敵が隙を見せるまで絶えず走り回り、攻撃を回避
射撃兵装があればビーム連射で撃ち落として対応
注意を惹きつけるために≪グリッツァーファルケ≫を飛ばして敵の前を飛び回らせ、空の仲間も極力狙われないように支援よ

敵が隙を見せたらパラドクス発動
最大出力・超熱量のビームを関節に当てて機能不全に追い込むわ
今日この日、凱旋するのは私達の方よ!


レイ・シャルダン
来ました来ました来ました!!
凱旋門の巨大変形ロボ!!!

すいません正直言って見たかったです!!
ドイツの技術力は凱旋門をロボットにしちゃうのかーへー!

はっ。

こほん、決して見逃せないですね!
完成する前にこうして戦う機会が出来て良かった。
このロボを撃破し、ネイを討ち破りパリを取り戻しましょう!

『Boeotia』を起動し、その超視覚による【観察】で敵の攻撃を【看破】
『アクロヴァレリア』の推進力を制御して【飛翔】し【空中戦】を展開します。

手には蒼き魔力の灯火、機械魔導弓『ACRO』に番えて術式を施し
魔術の矢を形成、『アクロヴァレリア』の出力を最大にして音の壁を越え
敵の関節と言う間接にありったけの矢を射ます


エヴァ・フルトクヴィスト
奇襲が難しいのなら。
正面突破で打ち破りましょう!

凱旋門に手を入れているのは知っていましたが、
人型への変形機構を組み込んだ巨大ろぼっとへと改装していたのですね。

ですが巨大故に一撃が重いのは承知。
為ればこそ、速度で掻き回して、一撃を合わせて転倒させて無力化しますよ!

使えるエフェクトは全て使用。
相手の攻撃は勇気を以って動きを追跡し、観察。
動きを看破した上で飛翔の緩急や、発生した残像をフェイントとして攪乱。攻撃をしたら、他の人と声を掛け合ってタイミングを合わせた上で。
膝の関節部を狙って、高速詠唱からの光の翼の羽根の弾幕。
更に連撃で羽根の弾幕を今までの攻撃で傷ついた所を狙い、貫通の一撃を喰らわせますよ!


ロキシア・グロスビーク
アドリブ連携ご自由に

来ちゃったねー。こんなものまでロボにするなんて
ハッタリの利いたポーズまで取って、まさにロマン主義ってところ?
ふふ。(興奮する知り合いを見ながらくすりと)
ま、僕もわくわくしちゃってるんだけども!
“魔槍”を構えて
行こっか、大物刈り

Moon-Childを両脚に集中・活性化し弾かれたように【ダッシュ】
機動しつつ敵味方の攻防を観察し間隙を突くように
よし、続くよ!
伝承、3種開放!(必中・防御貫通・内部破壊)
槍の穂に剣呑なオーラを漲らせ
禍えり裂く(ゲイ・)――
血色の機械槍とロキシアが紅い軌跡を描き
赤棘の槍(ボルグ)ッ!!
必殺の一撃を見舞う!

直撃を貰いそうな味方が居たらディフェンスするね


音羽・華楠
全長五十メートル……A7Vメフィストの七倍以上の巨体ですか!
巨大絡繰人形にこだわり過ぎでしょう、近頃の大陸軍……!
ですが、私たちも前述のメフィストやゴンドワナの巨獣、平安鬼妖地獄変では大仏化など、多くの巨大な敵と戦ってきた身。
大きさの差が戦力の絶対的な差にはならないと教えてあげます!

地面を這う蟻を踏み潰すより、宙を飛び回る蚊を叩き潰す方が難しい――
なので、【飛翔】して凱旋門ロボの周囲を飛び回って撹乱します。
生半可に人型をしてる分、関節の可動域も人とそう変わらないでしょう。
そこから見出した凱旋門ロボの攻撃が届かないはずの死角に飛び込みつつ、動きが止まった瞬間に《雷幻想・瑞鳳》で膝関節を狙います!


●対決の刻
 パリの街に聳え立つのは凱旋門。
 それも元の門の面影を残したまま、人型に機械化されたロボットであるというのだから驚きだ。
「カッコいい……」
 思わず呟いてしまったことを悔しく感じながら、ソレイユ・クラーヴィア(幻想ピアノ協奏曲第XX番・g06482)は此処から始まる戦いへの決意を抱いた。
 その近くではレイ・シャルダン(SKYRAIDER・g00999)が瞳を輝かせながら感嘆の声をあげている。
「来ました来ました来ました!! 凱旋門の巨大変形ロボ!!!」
 正直な話、これが言ってみたかった。
 レイは満を持して語れる状況を受け入れ、興奮のままに言葉を紡ぐ。
「ドイツの技術力は凱旋門をロボットにしちゃうのかー、へー! ……はっ」
 すぐにはたとしたレイは、こほんと咳払いをした。
 しかし、心が躍ってしまうのも無理はない。ある種の浪漫とも呼べる変形機構は見事なものだ。
「来ちゃったねー。こんなものまでロボにするなんて」
 ロキシア・グロスビーク(啄む嘴・g07258)はレイをはじめとした仲間が興奮する様を見遣り、ちいさく笑った。あのようなハッタリの利いたポーズまで取っているのも、まさに浪漫主義。
「ま、実際に僕自身もわくわくしちゃってるんだけども! 行こっか、大物狩り」
 魔槍を構えたロキシアは、敵に戦意を向けた。
 音羽・華楠(赫雷の荼枳尼天女・g02883)も敵のロボットに感心しながら、これまでの戦力と比べてみる。
「ざっと見ても全長五十メートルはありますね。つまりはA7Vメフィストの七倍以上の巨体ですか! 巨大絡繰人形にこだわり過ぎでしょう、近頃の大陸軍……!」
 華楠は見上げきれないほどの巨体を瞳に映し、眩しそうに片目を眇めた。
 されど、復讐者達は決して気圧されているわけではない。
 エヴァ・フルトクヴィスト(星鏡のヴォルヴァ・g01561)も敵の物理的な強大さを感じ取りつつ、正面からの攻勢しか道がないことを悟っていた。
「奇襲が難しいのなら。このまま正面突破で打ち破りましょう!」
 仲間に呼び掛けたエヴァの声は凛と響く。
 クロノヴェーダが凱旋門に手を入れているのは知っていたが、まさか此処までとは。エヴァは感心と警戒を同時に抱きながら、ぽつりと呟いた。
「人型への変形機構を組み込んだ巨大ろぼっと……」
 エヴァと同じく、アンネリーゼ・ゾンマーフェルト(シュタールプロフェート・g06305)も凱旋門だったものを振り仰いでいる。そして、彼女はゴーグルの奥の双眸を鋭く細めた。
「国家の象徴と言える建造物を、鋼の怪物へと変えるなんて……あなたも帝国の歪んだ悪夢に呑まれたようね」
 アンネリーゼが戦意を燃やす相手。
 それは門の奥に控え、この地を死守しようとしているいるジェネラル級――『不滅のネイ』だ。
 かの地に生を受けた技術者の一人として、アンネリーゼには確固たる意志がある。
「――夢を終わらましょう」
 強く宣言した彼女は身構え、荷電粒子ビームライフルを手に戦線へ駆けた。
 この戦いは故郷たるパリ奪還を叶える為のもの。
「最初から飛ばして行きます!」
 ソレイユも言葉と同時に飛翔していき、素早く空中を飛び回っていく。相手は巨大な分だけ鈍重であると聞いていた。実際にこうして対峙してもそのことがよく分かる。
 行けると感じたソレイユは上空からの変速軌道で以て周囲を翔け、凱旋門ロボからの攻撃を誘発していった。このまま暫くの間は回避に専念すればいい。敵の攻撃パターンを解析するためにもこれは有効な手だろう。
「こんなこと、決して見逃せませんね!」
 完成する前にこうして戦う機会が出来て良かったと語り、レイはゴーグル型のデバイスを起動した。
 暫し観察することによって敵の攻撃を看破する狙いだ。それと同時にアクロヴァレリアの推進力を制御して飛翔すれば、思うままの空中戦が展開できる。
「このロボを撃破し、ネイを討ち破りパリを取り戻しましょう!」
 レイは仲間達を鼓舞しながら、更に敵を観察していった。
 彼女の近くに位置取ったロキシアは、ナノマシン流動体を両脚に集中する。活性化すると同時にロキシアは弾かれたように駆け、素早い機動で以て戦場を巡った。
 敵と味方、双方の攻防を観察するのはロキシアも同じ。間隙を突くように動いたロキシアは、凱旋門ロボからの直撃を受けそうな仲間がいないか見渡した。
「もしも窮地に陥っても助けるからね。安心して!」
 ロキシアがディフェンスの宣言をしたことで仲間達は頼もしさを覚えたようだ。
 その間、エヴァはこの戦いに勝つための作戦を立てていた。そして、エヴァは実際の動きを語っていく。
「巨大故に一撃が重いのは承知しています。為ればこそ――」
 そうして、エヴァは実際の行動に移る。
 此処に居る仲間達は飛翔を重ねてくれていた。地を蹴って空に舞い上がったエヴァは声を張り上げる。
「この速度で掻き回して、一撃を合わせて転倒させて無力化しますよ!」
「はい!」
 共通認識である作戦に頷きを返し、華楠も空へと飛び上がる。
 ディアボロスは巨大敵との戦いを幾度もこなしてきた。A7Vメフィストにゴンドワナの巨獣、平安鬼妖地獄変では大仏化したクロノヴェーダなど、華楠達の戦闘経験は豊富だ。
「大きさの差が戦力の絶対的な差にはならないと教えてあげます!」
 華楠は更に高く舞い上がる。
 地面を這う蟻を踏み潰すより、宙を飛び回る蚊を叩き潰す方が難しい。華楠はその考えのもとに、凱旋門ロボの周囲を飛び回って撹乱していく。
 対する凱旋門ロボは鈍重ながらも強い一撃を仕掛けに掛かった。
 一方、アンネリーゼは地上から仕掛けに向かっていく。
 おそらく敵は主に空のディアボロスに注意を向けるだろう。それならば自分は、敵の攻撃が向き難くなっている足元から攻めるのが良いと考えたからだ。アンネリーゼは絶えず走り回り、攻撃の余波を回避していった。
「あれは……」
 その際、アンネリーゼは射撃兵装があることに気付く。
 すかさずビームの連射で撃ち落として対応した彼女の動きは的確だ。
 注意を惹きつけるため、グリッツァーファルケを飛ばしたアンネリーゼには隙がない。そのまま敵の前を飛び回らせていったアンネリーゼの行動は、空を翔ける仲間の支援にもなっていた。
 激しい攻防が巡る。
 都度、戦況を確かめていたソレイユは自分達が回避に慣れてきたことを悟った。
 意を決し、宙に鍵盤を展開したソレイユは月光を奏で始めた。月の化身に攻撃を指揮してゆく。
「月の調べ、光の加護よ」
 その際、ソレイユは関節部位への攻撃を仕掛けるタイミングを窺っていた。凱旋門ロボが仲間へ攻撃を行った後にできた隙を狙い、何度も攻撃を重ねればいずれは破壊に至る。
 そのために仲間と連携していくことが必須だとして、ソレイユは力を振るい続けた。
「転倒させる為には足から……。と行きたい所ですが、そう簡単にはいかせてくれませんね」
「そうだね、その通りみたいだ」
 その言葉に対してロキシアが同意を示す。
 相手が意識して部位を庇ったり、その部分が固く作られていることは此方も理解している。ソレイユは先ずは腕を狙うことを仲間に告げていき、自らも更なる攻撃に入った。
 エヴァも勇気を持って敵に挑みながら、飛翔の緩急をつけている。フェイントを入れて攪乱する戦法は此度の戦いを上手く巡らせるための一手だ。
「こちらの守りが甘いようです!」
 仲間と声を掛け合ったエヴァは攻撃のタイミングを合わせに掛かる。
 高速で紡ぐ詠唱によって、ふわりと解き放たれたのは光翼の羽根。エヴァは連撃を仕掛けるために羽根の弾幕を生成していき、皆と一緒に攻撃を重ねた。
「手痛い一撃を喰らわせますよ!」
「生半可に人型にしている分、関節の可動域も人とそう変わらないでしょうね」
 華楠も凱旋門ロボの攻撃が届かないはずの死角に飛び込みつつ、動きが止まった瞬間を狙う。
 そして、華楠は雷幻想・瑞鳳を発動した。
 雷の化身である鳳凰は雷速で飛翔し、鋭い嘴や爪で敵を引き裂くのみならず雷霆と化す。華楠は自分の放ったパラドクスが上手く迸っていることを確かめ、追撃に入った。
「一気に狙います!」
「合わせて行くね!」
 其処に続いたのは、皆と息を合わせていくことを心掛けるレイだ。
 その手には蒼き魔力の灯火、機械魔導弓がある。其処に番えた術式から顕現させたのは魔術の矢。アクロヴァレリアの出力を最大にしていったレイは、全力で攻撃を放った。
 それは音の壁を越え、鋭く舞う。
 敵の関節という関節にありったけの矢を射るためにレイは果敢に立ち回っていった。その際にレイは関節部位の攻撃の死やすさが違うことに気が付く。
「やっぱりあの部位からいくのが正解みたいだね」
「攻撃の手は止めずにいきましょう」
 重ねて繋げ、次へと進む。いずれ倒壊するであろう機体を見つめ、ソレイユも鍵盤を叩いた。
 奏でられる音が戦場に響き渡っていく中、華楠とエヴァも協力して攻撃を放つ。ロキシアも連携を重ねるときだと察しており、己の力を練り上げていった。
「よし、続くよ!」
 伝承、三種開放。
 構えた槍の穂に剣呑なオーラを漲らせたロキシアは、鋭い一閃で敵を穿ちに掛かった。
「禍えり裂く――赤棘の槍ッ!!」
 血色の機械槍とロキシア自身が紅い軌跡を描き、戦場に激しい波動が迸る。次の瞬間、ロキシアの攻撃を見据えていたアンネリーゼは大きな隙が生まれたことに気付いた。
 荷電粒子銃、重砲形態に移行。
 エネルギー供給系、全列連結。姿勢固定完了。粒子加速室、稼働開始。照準補正よし。
「――撃てるっ!」
 最大出力かつ超熱量のビームが解き放たれ、関節部位に赤熱が走る。凱旋門ロボを機能不全に追い込むべくして、叩き込まれた一閃は鋭く迸った。
 そして、アンネリーゼは高らかに言い放つ。
「見ていなさい、不滅のネイ。今日この日、凱旋するのは私達の方よ!」
 
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【飛翔】LV4が発生!
【クリーニング】LV1が発生!
【浮遊】LV1が発生!
効果2【グロリアス】LV1が発生!
【ドレイン】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV2が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!

宝心・ライラ
アドリブ連携歓迎
ネイさんの決意は固いみたい
なら私も全力全開でハッピーエンドを届けに行くわ!
でもなんだかロマンスに水を刺すようでやりにくいわね

「わあ!かっーこいー!倒すのが勿体無いくらいだわ!」
足下から凱旋門ロボを見上げてキャッキャと感嘆
もちろん無策で接近したわけじゃないわ
ゴムのように伸ばしたリガロ(縛神帯)を手繰り寄せ大ジャンプで攻撃を回避
その後は一輪車を爆走させて私は地面から翻弄するわ

「凱旋門といえばこれよね。さあショータイムよ!」
隙ができたら大砲を召喚
仲間の攻撃に合わせてロボの関節に向けて私を発射するわ!

「誰かが言ってたわ。パリのサーカスには夢と希望と愛と、そして人間大砲があるって!」


モリオン・スモーキー
アドリブ・連携歓迎
連携は積極的に
SPDで周囲の味方をディフェンス

……奇襲は難しいと。では、正面突破ですね。
ロボとはいえ、図体がでかいのであれば小回りはきかないでしょう。
では、こちらは速度を以て。
使える残留効果を全て使用し、更に飛翔で速度を上げて撹乱しつつ、足関節を狙ってパラドクスを叩きこみましょう。
風の刃を以てすればどのような硬き体でも全て切り裂いてさし上げます。

相手の反撃や近づくまでの攻撃は致命傷を飛翔で回避しつつ、地形の利用で回避しやすい場所、移動する場所も選びつつ、近づいたり反撃の回避をしていきましょうか。

此処は通過点。通らせていただきます!


ライカ・ネイバー
アドリブ連携大歓迎
わぁおー、これは敵ながらロマンっすねぇ。
わたしも思わずテンションぶち上げっすよ~。
ジャイアントキルってのもやってみたかったですし、張り切ってお手伝いしましょ。

エンジンを吹かし《改変:多重起動》発動
駆動音を響かせ注意を惹きつつ懐へ飛び込んで攪乱
ロボの足や振り下ろされる腕とか武器とかも足場に使って立体的に翻弄しますよん

足元なら攻撃しにくいですし、気にしたら上への注意も疎か侍になるんで
踏まれないように気を付けながら立ち回りましょ
勿論ノンストップで走り回り確実に回避行動をやっときますね~

チャンスが来たら膝関節を狙いチェーンソー剣をぶっ刺しに行きますねぇ
就任初日に引退させてやりますぞ~


アンゼリカ・レンブラント
凱旋門は巨大ロボだった!
ロマン溢れる存在だけれど少し大きすぎだね
私達を捕らえられるか、試してみる?

パラドクス通信でしっかり仲間と連絡を取り合い
連携を取りつつ戦う
ダッシュとフェイントを駆使してのかく乱戦法
スピードを最大限生かして翻弄してやるね
間合いを詰めても近づきすぎず
相手の攻撃を誘い、正面から側面へと逃れては
関節部に力溜めた一撃をお見舞いだっ

他の仲間に注意が向くようなら見えた隙に全力で攻撃するし、
逆に私に注意が向くようなら、離れすぎない間合いで攻撃を誘い
仲間に突いてもらう等変化をつけていくね

少しずつ巨体が傾いてきたら、さぁみんなで押し込み時っ
関節部をねじ切る勢いで《光輝雷神剣》をお見舞いだよっ


シル・ウィンディア
巨大化ゾルダートの技術?それとも、メフィストの技術?
どっちにしても、驚異は脅威。
でも、わたし達も数多くの戦場を潜り抜けてきたんだ。
ただ単にやられるとかそういうのはないよっ!!

狙いを絞らせないように、常に足を留めずに凱旋門の周りを動いていくよ。
一定速度ではなく、緩急をつけて敵を惑わせるようにして動いていくよ。

気づいたことはパラドクス通信で情報共有。
特に、敵の攻撃の癖とか、攻撃リズム、誰かが凱旋門の裏を取ったかなどの情報共有だね。

敵の動きが止まったら、膝関節部に全力魔法の七芒星精霊収束砲っ!
出し惜しみなし、フルパワーで行くよっ!!
さぁ、遠慮せずに持っていけーーっ!

…さて、本番はこの後だね。


一角・實生
今は亡き機械化ドイツ帝国の残滓ともいえるのかな
あの世界に因縁がある者同士、潰し合いといこう

小回りは効かないとはいえあの巨体
仲間との連携を重視し、隙を狙って一気に畳みかけたいな

基本は敵に張り付くように接近し戦闘
【飛翔】を使い、敵が狙いを定め辛くなるよう変則的な移動をしていく

仲間が狙われ続ける時はグラナトゥムで牽制の銃撃を
俺が狙われた時は敵前方へ移動、膝の関節部から敵の意識が外れるよう動きたい

あと、もう少しで手が届く
はやる心は平静心で抑えつける

敵の動き、慣性、仲間の気配
収集可能な情報を集束し、仲間の攻撃に追撃するタイミングでパラドクスを発動
膝の関節を狙い、呪詛を込められるだけ込めた銃弾で狙撃するよ


●機械化凱旋門の脅威
 今、目の前に見えるのは――。
 敵の拠点である門そのものが変形して立ち塞がるという、イレギュラーかつ不可思議な光景。
「凱旋門は巨大ロボだった! ロマン溢れる存在だけれど少し大きすぎだね」
 アンゼリカ・レンブラント(光彩誓騎・g02672)は眼前の景色を強く見つめ、凱旋門ロボに立ち向かう気概を抱く。
 シル・ウィンディア(虹霓の砂時計を携えし精霊術師・g01415)も敵に興味を抱き、疑問を口にした。
「巨大化ゾルダートの技術? それとも、メフィストの技術?」
「今は亡き機械化ドイツ帝国の残滓ともいえるのかな」
 すると一角・實生(深い潭・g00995)が答えに当たる言葉を紡ぐ。そうなれば今の状況は、あの世界に因縁がある者同士、潰し合いといったものとなる。
「小回りは効かないとはいえあの巨体……隙を狙って一気に畳みかけたいな」
「どっちにしても、驚異で脅威に違いないからね」
 實生の言葉に頷きを返し、シルは戦いへの意志を強く持つ。相手は強大な敵だが、ディアボロスも数多くの戦場を潜り抜けてきた歴戦の猛者達だ。
「ただ単にやられるとかそういうのはないよっ!!」
「わぁおー、これは敵ながらロマンっすねぇ」
 其処に声を重ねたライカ・ネイバー(エクストリームお手伝い・g06433)は片手を庇代わりにして視線を上げ、ロボット化した凱旋門を見上げていた。
 宝心・ライラ(ミス・ハッピーエンド・g01071)もこの後方に控えている不滅のネイを思いながら、機械化凱旋門がディアボロス迎撃に投入された理由を考える。
「ネイさんの決意は固いみたい。なら私も全力全開でハッピーエンドを届けに行くわ!」
 ライラは思いを言葉にしたが、ふと思い立つ。
「でも……なんだかロマンスに水を刺すようでやりにくいわね」
 ライラは敵の間にある絆――予知で視えたという情報を思い、ライラは軽く首を傾げた。
 気になるのは『観測のジョミニ』と呼ばれるジェネラル級と不滅のネイの関係や遣り取りのことだ。しかし、今は目の前の困難を乗り越えることが先決。
 ライラが佇まいを直すと同時に、モリオン・スモーキー(存在奪われし魔術発明家・g05961)が構えた。
「……奇襲は難しいと。では、正面突破ですね」
 それ以外に立ち向かう方法はない。
 だが、だからこそ戦い甲斐があるのだとして、モリオンは凱旋門ロボを見据える。
 モリオンもまた、敵の図体の大きさを見ながら動きを分析していた。相手の小回りがきかないのならば、戦い方はいくらでもあるはずだ。
 そして、ライカがエンジンを吹かす。
「わたしも思わずテンションぶち上げっすよ~。ジャイアントキルってのもやってみたかったですし!」
 今日も今日とて張り切ってお手伝いを。
 地を強く蹴り上げたライカは一気に攻め込んでいく。駆動音を響かせたのは敵の注意を惹くため。ライカはそのまま懐にあたる距離に飛び込んで攪乱を狙っていった。
 アンゼリカも凱旋門ロボに向け、挑戦的な眼差しを向けた。
「私達を捕らえられるか、試してみる?」
 いつでもパラドクス通信でしっかりと連絡を取り合えるよう、アンゼリカは力を巡らせている。こうやって連携を取りつつ戦えば、超巨大な相手にも勝てるはず。
 アンゼリカはダッシュとフェイントを駆使していき、スピードを最大限に活かした動きを見せた。
 間合いを詰めはしても必要以上には近付き過ぎず、相手の攻撃を誘う。正面から側面へと逃れては翻弄し、大きな隙が生まれる瞬間を待つのがいい。
 實生も敵に張り付くように接近していき、高く飛翔した。
 敵が狙いを定め辛くなるようにと考え、實生は変則的に移動していく。もしも誰かひとりに攻撃が集中したとしても、互いに支えあえるようにすることが目的だ。
「当たればひとたまりもない。よく見て回避を」
 グラナトゥムによる牽制の銃撃を繰り出した實生は、仲間に呼び掛けていった。無論、自分が狙われたときのことも考慮している實生は、敵の前方へ移動していく。
 そうすることで膝の関節部から意識が外れるよう動く狙いだ。
 ライラは實生達の動きに頼もしさを覚えつつ、改めて凱旋門ロボへの感想を口にする。
「わあ! かっーこいー! 倒すのが勿体無いくらいだわ!」
 足下から凱旋門ロボを見上げたライラの感嘆は本物だ。それに、無策のままこうして接近したわけではない。ライラはゴムのように伸ばしたリガロ――縛神帯を手繰り寄せ、大きくジャンプした。
 其処から一輪車を爆走させたライラもまた、地面から敵を翻弄することを狙っている。
 シルも気付いたことがあればパラドクス通信で情報を共有しようと決めていた。敵に狙いを絞らせないように、シルは常に足を止めないことを意識している。
「緩急をつけて、判断を惑わせていけばきっと……!」
 凱旋門ロボの周りを素早く駆け回っていくシルは、敢えて一定速度を保たない動き方をしていた。
 敵の動作の癖。攻撃リズム。
 そして、今は誰が凱旋門ロボの裏を取ったか。それらを逐一報告していくシルは情報を制している。モリオンも移り変わる状況を把握していき、仲間と共に飛び回っていった。
「では、こちらは速度を以て」
 速度を上げて撹乱を狙い続けるのは皆と同じ。此度はこうやって力を合わせ、関節を狙ってパラドクスを叩き込んでいく作戦が重要だ。モリオンは砂混じりの旋風を体に纏い、高速回転しながらの連続攻撃を繰り出す。
「風の刃を以てすれば、こんな風に――どのような硬き体でも全て切り裂いて差し上げます」
 モリオンは相手の反撃に注意し、近付くまでの攻撃にも気を配っていた。
 致命傷を受けないよう回避しつつ、移動する場所をしかと選ぶ。そうすることによってモリオンは仲間の援護にも回ることができている。それから暫し、モリオンは宙に舞い躍り続けた。
 其処から攻防が繰り返され、ライカが動く。
 ――改変:多重起動。
 ライカは凱旋門ロボの足や、振り下ろされる腕に注視していた。相手が巨大な分だけ此方にもアドバンテージがある。敵の巨体すら足場として、立体的に駆けたライカは素早く立ち回っていた。
「読み通りですね~」
 巨躯のロボットの足元にいれば、攻撃しにくい位置に居られる。
「気にしたら上への注意も疎か侍になるんで、踏まれないように気を付ければいいだけですね」
 勿論、ライカの立ち回りはノンストップ。
 可能な限り走り回り、確実に回避できるように計算していくライカの身のこなしは見事なものだ。そうして、訪れたチャンスを察知したライカは関節を狙ってチェーンソー剣を振り上げた。
「ぶっ刺してやりましょ。就任初日に引退させてやりますぞ~」
「そうなったら面白いことになりそうね。それに、凱旋門といえばこれよね。さあショータイムよ!」
 ライカに続き、ライラも攻勢に入った。
 皆の攻撃に合わせて凱旋門ロボを狙い打ったライラが発動したのは桃色の演目。
「笑顔あふれる世界へいってらっしゃいませ!」
 ライラの指先から繰り出されるのは誘惑のリフレイン。バンジョー型の剣、ハイファイブを突き刺した状態で弦を爪弾いたならば、強い喜びの感情が逃れられない程の勢いで迸る。
「誰かが言ってたわ。パリのサーカスには夢と希望と愛と、そして人間大砲があるって!」
 演目は未だ終わらないが、盛り上がりは十分だ。
 ライラ達の攻撃が繰り出されていく中、シルも全力を揮うタイミングを掴んだ。
 シルが狙うは膝関節部。
「全力の七芒星精霊収束砲っ! 出し惜しみなし、フルパワーで行くよっ!!」
 六芒星に集いし世界を司る六人の精霊達よ。
 過去と未来を繋ぎし時よ。七芒星に集いて虹の輝きとなり、すべてを撃ち抜きし光となれ。
 詠唱を紡ぎ終えたシルは目を見開き、倒すべき存在を瞳に映し込む。
「さぁ、遠慮せずに持っていけーーっ!」
 この後に待ち受ける本番のため。シルが放った超高出力型複合魔力砲撃は容赦なく凱旋門ロボを穿った。
「此処は通過点。通らせていただきます!」
 モリオンも強く宣言した後、素早くサイクロンスラッシュを打ち込んだ。
 続いたアンゼリカと實生も絶え間ない攻撃を仕掛けてゆく。
 これまで溜めてきた渾身の力で以て、鋭い一撃を見舞うアンゼリカ。その眼差しは強いまま、敵の弱点を完全に潰すまで戦い続ける誓いが宿っている。
 次の瞬間、アンゼリカは凱旋門ロボが腕を振り下ろす動きを察知した。
「気をつけて!」
「あと、もう少し」
 間もなく、この手が届く。はやる心はあるが、實生は平静を保つために思いを抑えた。
 敵の動き、慣性、仲間の気配。それらすべてを気にかけていく實生は収集可能な情報を集束している。ライラやモリオン、ライカの攻撃に追撃を重ねられるタイミングで實生もパラドクスの力を巡らせる。
 発動、ノクスインベル。
 己と哭戒に宿る呪いの力をありったけ込め、撃ち出す銃弾は鋭い。黒鷲状の実体を持つ呪いとなって次々と飛び立ち始める銃弾を止めることなく、實生は更なる力を注いだ。
 アンゼリカも常に全力を発揮し続け、仲間だけではなく自分に攻撃の矛先が向く瞬間も見極めた。近付き過ぎないことを決めたのと同じくらいに、離れ過ぎない間合いを心掛ける。
 己だけではなく、仲間の攻撃にも信頼を置くことでアンゼリカは上手く立ち回っていた。
「少しずつ巨体が傾いてきたね。さぁ、みんなで押し込み時っ!」
 皆に呼び掛けたアンゼリカは剣を構え直す。
 そして――関節部をねじ切る勢いで放たれた光輝雷神剣の一閃が、凱旋門ロボを大きく貫いた。
 
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【液体錬成】LV1が発生!
【飛翔】がLV6になった!
【断末魔動画】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV2が発生!
効果2【フィニッシュ】LV1が発生!
【先行率アップ】LV1が発生!
【ドレイン】がLV2になった!
【能力値アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV3になった!
【アヴォイド】LV1が発生!

レオニード・パヴリチェンコ
巨大ロボ、びっくり、だね
でも、どんなに大きい敵にだってボクたちは負けない
必ず勝利を手にして見せる、よ

まずは落ち着いて逃げ回りながら、敵の動きを観察しよう
小回りは効かないとのことだけれど、それがどの程度なのか、どこまで速く動けるのかは分からないもの
足を止めずに逃げ回って、建物などがあれば遮蔽物としてなるべく姿を隠すように

攻撃が外れてもあのサイズとパワーなら衝撃も相当、砕けた地面だってきっと飛び散るだろう、ね
焦らず、落ち着いて、まずは見極める
直撃さえ避ければ、衝撃や破片のダメージは耐え切ってみせる

敵の攻撃のタイミングを見極めたのに合わせて攻勢に
狙うのは膝の関節、一気に魔弾を連射で撃ち込む、よ


トロワ・パルティシオン
技術の発展は歴史の必然だ、いずれはパリにも機械が溢れるんだろうさ。
だけどそれは今じゃないし、こんな風に歪んだ形でもない。
さあ、改竄を正す時だよ。

『駆け抜ける演奏』の高速走行で攪乱しよう。
人型が攻撃し辛い場所といえば足元だね。鈍重な巨体なら尚更さ。
正直に言って恐ろしくはあるけれど、勇気を出して突撃しよう。死中に活、と言うのだっけ。
感情をエネルギーに、文字通りフルスロットルだ。
敵の足元を通って背後に回り続け、何度も方向転換を誘って翻弄するよ。

踏み潰そうと足を上げて止まった時がチャンスだ、軸足の膝に光の楽譜を纏めて叩き込む――倒れろ!
ははっ。門が門番だなんて、自動人形にしては気の利いた洒落だったよ。


マティアス・シュトローマー
奴の軍勢に祖国の負の遺産を奪われてから今まで
この日を目指して駆け抜けてきたんだ
帝国の影を払う――いや、ネイを討つまたと無い機会
相手が凱旋門だろうとやってやるさ

…とはいえ、あの重そうな一撃は食らいたくないな
パラドクスを発動。具現化した大鴉達を足場に戦場を駆け、まずは攻撃の回避に専念。トリッキーな動きに【飛翔】も交えてさらに敵を錯乱させよう
敵の動きが止まったら、仲間と連携して攻撃へと移行。関節部を狙って蹴りや銃撃の連続攻撃を叩き込み、敵を転倒させる
反撃は【飛翔】で距離を取る事で回避。仲間の進路を妨げないよう注意を払う

門は潜るものだと思っていたけど、こうして越えていくのも悪くないね
さ、次の相手は誰?


●凱旋門は斃れゆく
「巨大ロボ、びっくり、だね」
 眼前に聳え立つ巨大存在を見上げ、レオニード・パヴリチェンコ(“魔弾卿”・g07298)は素直な思いを零す。
 相手は巨躯の人型ロボットだ。未完成といえどその力は計り知れない。
「でも、どんなに大きい敵にだってボクたちは負けない」
 必ず勝利を手にしてみせる。
 レオニードは必ず叶える誓いとして、思いを胸に抱いた。
 トロワ・パルティシオン(迷子のコッペリア・g02982)も機械化凱旋門ロボを振り仰ぎ、頭を横に振る。
「技術の発展は歴史の必然だ、いずれはパリにも機械が溢れるんだろうさ」
 だけど、それは今ではない。
 それに加えて、このようなものに歪んだ形でもないはずだ。凱旋門を元の姿、即ち正しきものへと戻すためにも、今こそ全力で立ち向かうとき。
 マティアス・シュトローマー(Trickster・g00097)も本来の未来を思い、トロワの言葉に頷く。
 彼の裡には或る思いがあった。
「奴の軍勢に祖国の負の遺産を奪われてから今まで、この日を目指して駆け抜けてきたからね。帝国の影を払う――いや、ネイを討つまたと無い機会なんだ」
 相手が凱旋門だろうと怯まず、やってやるのみ。
 マティアスの決意をレオニードとトロワも感じ取り、仲間達は共に戦う覚悟を固めた。
「さあ、改竄を正す時だよ」
 トロワの声を合図代わりに、レオニードとマティアスはひといきに攻勢に出た。
 凱旋門ロボは腕を振り上げながらディアボロスを穿とうとしているようだ。相手の動きは鈍重であり、普段のクロノヴェーダ戦と比べれば回避も容易いものだろう。
「……とはいえ、あの重そうな一撃は食らいたくないな」
 マティアスは注意を払いながらパラドクスを発動する。それは悪戯好きのカラスの童話から着想を得た技。正面に具現化した大鴉達を足場にして、マティアスは戦場を翔けた。
 まずは攻撃の回避に専念すること。身のこなしと瞬発力を活かしたトリッキーな動きで錯乱を狙うマティアスは、一瞬たりとも気を抜かないことを決めていた。
 トロワも駆け抜ける演奏の力で以て、高速走行による攪乱を担っている。
「さて、この速さについて来られるかな」
 ――フューリーズバレル接続、エネルギー充填、エンジン良好。
 ブーツにローラー型ガジェットを装着することで、トロワは戦場を縦横無尽に駆け抜ける機動力を得ている。相対するロボットは人型。それが攻撃し辛い場所といえば足元だ。
 鈍重な巨体なら尚更、対地の攻撃が難しくなる。
 正直を言えば、あの巨体を相手取ることは恐ろしくもあった。だが、トロワは勇気を出して突撃していく。
「死中に活、と言うのだっけ」
 感情をエネルギーにしたトロワは文字通りのフルスロットルで戦いを挑んだ。敵の足元を通って背後に回り続け、何度も方向転換を行う。誘って翻弄する。それが此度のトロワの戦法だ。
 同じく、レオニードも落ち着いて逃げ回りながら、敵の動きを観察していた。
(「小回りは効かないとのこと、だけれど」)
 それがどの程度なのか、どこまで速く動けるのか。しかと見極めることこそが勝利への鍵だとして、レオニードは立ち回っていく。彼は足を止めずに駆け回り、なるべく姿を見られないように動いた。
 凱旋門ロボの攻撃は命中率が低い。
 だが、足元への攻撃が外れたとしても、あのサイズとパワーなら衝撃の余波も相当なものだ。
「やっぱり、だね」
 砕けた地面が飛び散る様を見遣り、レオニードは身を低くした。頭上をすり抜けるように飛んでいった瓦礫の破片を見送り、レオニードは焦らずに落ち着くことを優先する。
 直撃さえ避ければいい。衝撃や破片でダメージを負ったとしても、かすり傷で済むからだ。
 冷静かつ的確な判断のお陰でレオニードは完全回避を成した。
 その間に他の仲間達の猛攻が繰り出されていき、凱旋門ロボの動きが止まった。敵が踏み潰そうと足を上げた瞬間、まずはトロワがガジェットの力を迸らせる。
「――倒れろ!」
 感情エネルギーは光の楽譜となり、敵の軸足の膝に収束していった。
 同時にマティアスも同じ関節部を狙い、蹴りと銃撃の連続攻撃を叩き込んだ。敵が転倒するほどの衝撃を与えられるまで、あと僅か。攻撃のタイミングを見極めたレオニードは、それまでの観察と回避から一気に攻勢に転じた。
「地の精よ、穿て」
 一気に撃ち込まれたレオニードの魔弾の連射。
 そうして、多くのディアボロスによる全力の攻撃が叩き込まれた。
 全てが繋がり、猛攻となったことで凱旋門ロボの体勢が大きく崩れる。ゆっくりと、されど確かに。巨大な人型機械が倒れていく様はまるでスローモーションのようにも見えた。
 もしも凱旋門ロボが言葉を発せたならば、辺りには大きな叫び声か断末魔が響き渡っていたことだろう。
「門は潜るものだと思っていたけど、こうして越えていくのも悪くないね」
「ははっ。門が門番だなんて、自動人形にしては気の利いた洒落だったよ」
「さ、次の相手は誰?」
 マティアスとトロワはその様子をしかと見つめ、凱旋門が守っていた奥へと視線を向けた。

 其処に続いて響いたのは恐ろしいほどの轟音。
 凱旋門ロボが倒れた先にあった建物が激しい音を立てて崩れ落ち、瓦礫となった壁から煙が舞う。撃破の証である、大きな衝撃に耐えたディアボロス達が見据えた先。
 その奥に揺らいでいる影の主は――そう、『不滅のネイ』だ。
 
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【使い魔使役】LV1が発生!
【未来予測】LV1が発生!
【飛翔】がLV7になった!
効果2【ガードアップ】がLV2になった!
【ドレイン】がLV3になった!
【反撃アップ】LV1が発生!

⚔ ⚔ ⚔ ⚔ ⚔ ⚔ ⚔

●正義と悪、勇者と復讐者
 周囲に朦々と舞うのは煙めいた砂埃。
 凱旋門ロボとの戦闘で起こった周囲の破壊と被害は相当なものだった。
 巨体が倒れたことで巻き添えになった建物もあり、機械化パリの景色は一変している。だが、ディアボロス達はその場から動かなかった。何故なら、前方から鋭い視線を感じていたからだ。

 不意に強い風が吹き抜け、視界が明瞭になった。
「やはり、この程度ではディアボロスには通じないようだな」
 未完成のままの機械化凱旋門であった故に致し方ない。そのように呟いて巨体の残骸を見遣った『不滅のネイ』は、その双眼にディアボロス達を映していた。
 彼の前には護衛のトループス級『モラン・ドール』が数体、真っ直ぐに立っている。
 数は少ないが、自動人形達はネイ直属の精鋭のようだ。何も語らずに此方を睨みつけているモラン・ドールは鋭く冷たい雰囲気を纏っている。
 おそらく、ネイが号令をかければ即座に攻撃を仕掛けてくるだろう。
 不滅のネイは手にした剣と盾を構え、ディアボロスへの敵意をあらわにする。されど其処に焦りのような様子は見えず、真正面から立ち向かう意志が感じられた。
「我らが陛下に牙を剥き、このパリを奪おうとする……お前達は紛れもない悪だ」
 ネイは勇者の剣の切っ先を向けてくる。
 悪は罰し、この刃で斬り捨てるのみだという宣言代わりなのだろう。
 自分にとっての悪を断ち、大陸軍の正義を成す。燃え上がる不滅の意志があるようだ。
「だが、お前達の力は認めている。不屈の闘志、不退転の決意、不滅の如き力。ここで討ち倒すに相応しい!」
 今もネイからの敵意は消えていない。
 しかし、その言葉からはディアボロスを好敵手として見ている節も感じられた。
 此方が望むなら、ある程度の会話にも応えてくれるだろう。どのように彼に接するかは個々の自由だが、必ず倒さなければいけない相手であることは間違いない。
「かかってくるがいい、ディアボロス。我らが大陸軍こそ最強にして正義! ――皇帝陛下、万歳!」
「皇帝陛下万歳!」
「悪を滅せよ、我らが正義の名のもとに!」
 そして、ネイの勇ましい声が響くと同時にモラン・ドール達が動き出した。

 此処から始まるのは機械化パリにおける最終決戦。
 不滅のネイが断片の王から与えられていた不滅の力には翳りが出ている状態だ。嘗てのように損傷が瞬く間に修復されていくということもないだろう。
 長きに渡る彼との戦いに終止符を打つためにも。
 今日という、この日こそが――不滅の勇者、ミシェル・ネイとの決着を付ける時だ。

⚔ ⚔ ⚔ ⚔ ⚔ ⚔ ⚔
 
トロワ・パルティシオン
自動人形は姉さん達の仇……恨みも怒りも当然あるさ。
だけど、だからこそ彼とは誤解を無くした上で戦いたい。僕らが何者で、何に怒っているか知ってほしい。
声を張り上げて堂々と名乗ろう。

聞け、大陸軍!
僕の名はトロワ・パルティシオン、出身は断頭革命グランダルメ!
かつてクロノス級に消されたディアボロス、その生き残り!
最終人類史の者として、奪われた歴史を取り戻しに来た!

奪ったのは君らの方だ、侵略者は君らの方だ。これは正当な復讐だ。
それでも君が正義を名乗るなら、何をもって正しいとする、どこに義を見出せる?
答えてみせろ、ミシェル・ネイ!勇者の名を持つ者よ!

――よく分かったよ。続きはパラドクスで語ろうじゃないか。


アンネリーゼ・ゾンマーフェルト
ようやく会えたわね、ネイ将軍
機械化ドイツ帝国滅亡から一年が過ぎた……
今日こそが、フランスを蝕む忌むべき遺産を駆逐する時よ

この一年間、あなたは都市と人体の機械化に熱中していたわね
単なる作戦のためという以上に、執念があるかのように見えた
機械化ドイツ帝国の技術に触れて、一体何を想ったのかしら
未来への希望? それとも、既存の自動人形では勝てないという焦燥?
いずれにせよ。
他国の技術体系を取り込んだジェネラル級すらも結実させた意志は、強固なものだったのでしょうね

──だからこそ、絶対に負けられないのよ
かの国に生を受け人体の改造にも加担した、一人の技術者として!
もう二度と、機械の悪夢を呼び起こさせはしないわ!


●決意と誇り
「ようやく会えたわね、ネイ将軍」
 不滅のネイの二つ名を冠するジェネラル級自動人形を前にして、アンネリーゼ・ゾンマーフェルト(シュタールプロフェート・g06305)は静かに言い放った。
 機械化ドイツ帝国滅亡から一年が過ぎた今、未だにその技術は生き続けている。
「今日こそが、フランスを蝕む忌むべき遺産を駆逐する時よ」
 凛と告げたアンネリーゼは強い意志を抱いていた。
 同じくして、トロワ・パルティシオン(迷子のコッペリア・g02982)もネイを見据えている。
 自動人形は姉さん達の仇。それゆえにトロワの裡には恨みや怒りがあった。だけど、だからこそ彼とは誤解を無くした上で戦いたいとも思っている。
「僕らが何者で、何に怒っているか知ってほしい。聞け、大陸軍!」
「ああ、存分に語るがよい!」
 真っ直ぐな返答を受けたことでトロワは声を張り上げ、堂々と名乗っていく。
「僕の名はトロワ・パルティシオン、出身は断頭革命グランダルメ! かつてクロノス級に消されたディアボロス、その生き残り! 最終人類史の者として、奪われた歴史を取り戻しに来た!」
 ネイはその思いを感じ取ったのか、アンネリーゼとトロワの言葉を聞いていた。そうして、アンネリーゼは不滅のネイに向けてこれまでのことを突きつける。
「この一年間、あなたは都市と人体の機械化に熱中していたわね」
「そうなるな」
「単なる作戦のためという以上に、執念があるかのように見えたわ」
「お前達に俺の行いがどのように映るかは関係ないだろう。最早、戦うしかないのだから!」
 ネイとアンネリーゼの視線が交錯する。
「ねぇ、あなたは機械化ドイツ帝国の技術に触れて、一体何を想ったのかしら」
 未来への希望か。
 それとも、既存の自動人形では勝てないという焦燥か。
 アンネリーゼが問いかけると、ネイはゆっくりと頭を振った。その双眼は真っ直ぐだ。
「我が思いは揺らがない。ただ、皇帝陛下を信じて突き進むのみ!」
「……そう」
 いずれにせよ、アンネリーゼがこれから行うことは同じ。
 他国の技術体系を取り込んだジェネラル級すらも結実させた意志は、強固なものだったのだろう。其処にどのような思惑があったとしても、此処にネイが立っていることが現状を物語っている。
 でも、だからこそ。
「絶対に負けられないのよ」
「なるほど、譲れぬ思いを抱くのは同じということか」
 ネイはアンネリーゼの言葉を聞き、深く頷いた。
 譲ることはできないが認めることはできる。そのように感じられるネイの意志を受け、アンネリーゼも首肯する。
 続けてトロワがネイへの思いを語った。
「奪ったのは君らの方だ、侵略者は君らの方だ。これは正当な復讐だ」
「ディアボロスか。その名に相応しい者のようだな、お前達は」
「そうかもね、復讐者とも呼ばれているからね。……ネイ。それでも君が正義を名乗るなら、何をもって正しいとする、どこに義を見出せる?」
 相手が纏う雰囲気は強者のそれそのもの。だが、トロワは決して目を逸らさず、ネイに強い思いを向け続ける。
「答えてみせろ、ミシェル・ネイ! 勇者の名を持つ者よ!」
「私達だけが正義であるとは言うまい。しかし、己が信ずる道は決して曲げない。此処で退けば皇帝陛下は勿論、私を信じて慕ってくれた彼女……ジョミニにも顔向けができなくなる。それが我が義だ!」
 不滅のネイは嘘も偽りもなく、真の思いを言葉にして返した。
 其処から感じたのは、どうあっても相容れない思いが互いにあり、双方が自分なりの正義を掲げているということ。トロワは頷き、続く戦いに備えて身構えた。
「――よく分かったよ。続きはパラドクスで語ろうじゃないか」
 そして、アンネリーゼは思いの限りを声にした。
「かの国に生を受け人体の改造にも加担した、一人の技術者として! もう二度と……いいえ、絶対に! 機械の悪夢を呼び起こさせはしないわ!」
 その思いは高らかに、ネイとの最終決戦の場に響いていった。
 
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【書物解読】LV1が発生!
【防衛ライン】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV2になった!
【ダブル】LV1が発生!

大総・統
フハハハ、我が名は世界再征服を企む悪の秘密結社ラグナロクが大総統!
先ずは寡兵にてこの地に残ったその気概、見事だ!

統はネイにリスペクトし正義に対して悪役ムーブな大物っぽく対話

否定する者もいるだろうが、お前たちの機械化計画は生存戦略として正しくあり、私は高く評価していたよ

我らはパリを再征服し、グランダルメが築き上げてきた歴史を否定する!
それ即ち、その中で懸命に生きてきた人々の歴史をも最終的に否定する事だ…だが、それでも我々は世界再征服…いや、世界の奪還を成さねばならぬのだ!
だからこそ敢えて言おう、我らは悪であると!

さぁ、不滅の意志を持ち者、勇者の中の勇者、ミシェル・ネイよ!
全力で抗って見せよ!


●表裏一体
「――フハハハ!」
 戦場に響き渡ったのは、大総・統(秘密結社ラグナロクの大総統・g00589)の高らかな笑い声。
 あまりにも堂々とした声を聞き留め、不滅のネイは更に強く身構えた。
「お前は……?」
「我が名は世界再征服を企む悪の秘密結社ラグナロクが大総統! 先ずは寡兵にてこの地に残ったその気概、見事だ!」
 思わず問いかけてきたネイに対し、統は実に彼らしい態度と言動で応えた。
 統が抱く思いは明快だ。
 勇者として、正義として、己の思いを貫こうとしているネイへのリスペクト。そして、その義に対しての悪として振る舞い、決着を付けることだ。
 無論、統もネイも正義と悪についての真実を知っている。
 誰かが正義を掲げれば、必然的に悪が生まれるものだ。立場や思想が違えばいとも簡単にそれらは逆転する。
 正義とは己の心。
 悪もまた、同じもの――即ち、表裏一体。光があれば影ができていき、いずれ闇となる。
 それは改竄世界史だけではなく、正史とされる過去でも同じだ。
 統はネイを白い仮面の奥から見つめ続けている。ネイも双眼に統を映しているらしく両者の眼差しは交わっていた。そうして、統は告げていく。
「否定する者もいるだろうが、敢えて語ろう」
「ならば此方も聞き届けようか」
 統達、復讐者が未だ攻撃を仕掛けてこないことを察したネイは聞く姿勢を保っていた。
 間接的ではあれど、両者はこれまで長きに渡って衝突してきたライバル同士のようなものだ。これが言葉を真正面から交わす最後の機会になるだろう。
「お前たちの機械化計画は生存戦略として正しくあり、私は高く評価していたよ」
「……そうか」
 統が語った言葉に対し、ネイは頷くだけに留めた。
 彼にも機械化についての誇りがあるのだろうが、多くは語らないつもりらしい。それはおそらくネイが主君の不利になるようなことを語るまいと誓っているからだ。
 しかし、統の言葉はしかと受け取られたようだった。そのことを感じ取った統は更に続ける。
「我らはパリを再征服し、グランダルメが築き上げてきた歴史を否定する!」
「相容れぬことは分かっていたぞ、ディアボロス。いや、大総・統」
 するとネイは統個人を名で呼んだ。
 相手も不思議な因縁を感じているのか、その声には様々な意味が込められているように聞こえる。
 統はネイを見つめたまま、歴史についての思いを言葉にした。
「それは即ち、その中で懸命に生きてきた人々の歴史をも最終的に否定することかもしれない……。だが、それでも我々は世界再征服……いや、世界の奪還を成さねばならぬのだ!」
 己の中にある複雑な思いはあれど、成すべきことは最初から決まっていた。
 それゆえに統は宣言している。
「だからこそ敢えて言おう、我らは悪であると!」
「その心意気や見事也! どうしてだろうな、統。私はこうしてお前と戦うために存在していたような気がする。勿論、皇帝陛下への忠誠には変えられぬが、それでも――!」
 不滅のネイは勇者の剣と盾を構えた。
 これ以上の問答は要らない。両者は同じように感じているようだ。統は拳を強く握り、戦いの始まりを告げるための言葉を投げかけていく。
「さぁ、不滅の意志を持ちし者。勇者の中の勇者、ミシェル・ネイよ!」
「あぁ、悪の名を背負いし者、統よ!」
「全力で抗って見せよ!」
「望むところだ。しかしその言葉、同じようにお前にも告げよう!」
 正義と悪。
 勇者と秘密結社の大総統。

 そして、クロノヴェーダとディアボロス。
 凱旋門での決戦は此処から、本格的に幕開けてゆく。
 
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【勝利の凱歌】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV2になった!

リュウ・ターレン
アドリブ連携歓迎
周囲をPOWディフェンス

どちらが善でどちらが悪とかあんま興味はないねん。
問題はただ一つ。どっちが強いかって話ヨ。
強いやつが善。それでよくなーい?
ほないくで。
とんとんと水晶剣で肩を叩き、飛翔で突撃ー
砲撃戦やる相手なら接近戦はどう?
と直前で水晶剣を放して、パラドクス発動。
――描く字は天と刃。即ち空を切り裂く一撃を!
弾丸ごと水晶剣が飛んでって相手を切り裂くで。

さ、力比べしよか。そういうのなら負けへんよ。


エレオノーラ・アーベントロート
随分と独善的、寝ぼけたことを言いますわね。
わたくしを悪というならば、間違っているのはあなたたちですわ。だって
――わたくしのすることが間違っているはずがありませんもの。

モラン・ドールと遠距離での撃ち合いを行いますわ。
電磁レールガン「フェアレーター」より「第六十四の魔弾【焦熱】」を投射。重力の波動に影響されない、熱そのものを投射する魔弾でモラン・ドールを焼き、溶かしていきましょう。
重力も所詮は力。こちらに向けて放たれるものは気合いで踏みこたえますわ。

あなたたちの正義なんて、知ったことではありませんわ。
文句があるなら――力づくでなさいませ。


エヴァ・フルトクヴィスト
不滅のネイの正義と悪。
入れ替えるだけで、私達や他のディヴィジョンの正義となり、
そんな正義の名の下に悪を滅する、その言葉でどれだけの悲劇が正当化されてきたか……。

ならば私達は刻み込みましょう、私達の生き様を!
そして理不尽に奪われた怒りの強さを!!

まずは決戦に集中し、逃さない様にするためにも。
護衛の排除から排除していきますよ!

相手の攻撃は勇気を以って観察。
殺気や魔力の高まりから砲撃を看破。
精神を集中し神速反応を用いた残像や、
フェイントや飛翔の緩急をつけた動きで撹乱しつつ回避しつつ接近戦の距離へ。
急所は斬撃を合わせて吹き飛ばして回避。

更に動きを加速させて連撃の斬撃で強打と貫通の一撃を叩き込みますよ!


シル・ウィンディア
さて、護衛さん達と対峙しますか。
ネイが選んだ精鋭だから、きっと強さもすごいだろうね。
…油断せずに行くよっ!!

わたしからの攻撃は、高速詠唱で隙を減らした天翔残影砲。
威力は低くても、わたしからの攻撃を無視することができないようにくぎ付けにしてあげるよ。

狙う敵は、味方の攻撃が集中している敵を中心に狙っていくよ。
撃破を狙いつつ、他の人の攻撃の起点になればっ!!
攻撃中は足を止めずに攻撃だね。
移動は、走ったり短距離を低空飛行したりして速度を出すように心がけるよ。

パラドクス通信で声掛けしつつ、少しでも弱っている敵などがいたらみんなと情報共有を図るよ

ふぅ、これでなんとか、かな?
それじゃぁ、やりましょうか?


アストリッド・ヴァルトシュタイン
不滅のネイ……。
いえ、今は敵の頭よりもその配下に注視せねば。一体でも多く仕留め、決戦を優位に進めて行きましょう。

光線砲の弾幕は脅威でありますが、ならば無理に避ける事に拘るのはかえって危険。わたしは自分の戦車の装甲を信じます。さあ、吼えろティーガー!マレンゴにだって負けはしません!

敵の砲撃の癖を観察し、情報収集。パラドクスにより騎乗した戦車の装甲と速力に任せて突撃しながら、有効射程に捉えた敵目掛け、機銃の制圧射撃を浴びせて隙を作り、主砲を浴びせかけて破壊を目論みます。


●正義の勝者
 不滅のネイが選んだ精鋭の中の精鋭。
 護衛を担うトループス級、モラン・ドール達は一斉にディアボロス達に襲いかかってきた。
 仲間達がネイと言葉をかわしている間に、エレオノーラ・アーベントロート(Straßen Fräulein・g05259)とリュウ・ターレン(奪われた者。奪い返す者。・g07612)達はモラン・ドールへ立ち向かっていく。
「随分と独善的、寝ぼけたことを言いますわね」
「どちらが善でどちらが悪とかあんま興味はないねん」
 二人がそれぞれに抱く思いを言葉に変えていく中、エヴァ・フルトクヴィスト(星鏡のヴォルヴァ・g01561)も正義と悪について考えていた。
「不滅のネイにモラン・ドール。あなたがたが語る正義と悪。入れ替えるだけで事情も意味も変わります」
 自分達や他のディヴィジョンの正義となり、その名の下に悪を滅する。
 その言葉でどれだけの悲劇が正当化されてきたか、エヴァはよく知っていた。
 シル・ウィンディア(虹霓の砂時計を携えし精霊術師・g01415)もモラン・ドール達の様子を見つめ、これから始まる戦いへの思いを口にする。
「さて、護衛さん達と対峙しますか。ネイが選んだ精鋭だから、きっと強さもすごいだろうね」
「不滅のネイ……。いえ、今は敵の頭よりもその配下に注視せねば」
 シルの言葉に頷いたのは アストリッド・ヴァルトシュタイン(Löwenzahn・g04015)だ。早々に一体でも多く仕留め、決戦を優位に進めていくことが勝利への鍵となる。
「油断せずに行くよっ!!」
「はい!」
 シルとアストリッドは意志を固め、エレオノーラも更なる思いを言葉にする。
「わたくしを悪というならば、間違っているのはあなたたちですわ。だって――わたくしのすることが間違っているはずがありませんもの」
「問題はただ一つ。どっちが強いかって話ヨ。強いやつが善。それでよくなーい?」
 リュウはひらひらと手を振り、善悪の議論をする気はないと示す。
 エヴァも怒りを胸に抱きながら宣言してゆく。
「ならば私達は刻み込みましょう、私達の生き様を! そして理不尽に奪われた怒りの強さを!!」
 まずは決戦に集中。
 敵は逃げる気などないようだが、万が一のことがあってはかなわない。護衛の排除が優先事項だとしてエヴァは敵の様子を観察していった。此度も勇気がエヴァの裡に宿っている。
 其処からアストリッドはパラドクスを発動した。
「さあ、いくであります」
 それは加護を帯びたこと強化された戦車を召喚する力だ。蘇る鋼鉄の虎――シュタルク・ティーガーに搭乗したアストリッドは敵の砲撃の癖を観察し、情報収集を行っていく。
 あの光線砲の弾幕は脅威だが、それならば無理に避けることに拘るのはかえって危険だ。
「わたしは自分の戦車の装甲を信じます。さあ、吼えろティーガー! マレンゴにだって負けはしません!」
 勇ましい突撃は仲間達に強い気概と勇気を与える。
 其処に続いたエヴァは、殺気や魔力の高まりから砲撃を看破しようと試みていった。
 精神を集中させ、神速反応で以て飛び回る。残像を纏いながら立ち回るエヴァは、フェイントや飛翔の緩急をつけた動きで撹乱を狙う目的で動いている。
「ほないくで。このまま接近戦はどう?」
 リュウはとんとんと水晶剣で肩を叩き、飛翔した。
 砲撃戦を得手とする相手ならば接近までが問題だ。しかし、此度のリュウはたったひとりで立ち向かっているわけではない。リュウの突撃に合わせてシルとエレオノーラが攻撃に入った。
 シルの追撃は、高速詠唱で隙を減らした天翔残影砲。外と比べて威力が低いと判っているものだが、シルがこの力を使ったのは理由がある。
「わたしからの攻撃を無視することができないようにくぎ付けにしてあげるよ」
 味方の攻撃が集中している敵を中心に狙いを付け、シルは光の翼を展開していった。先ずは撃破を狙いつつ、攻撃の起点になればいい。
 続くエレオノーラが狙うはモラン・ドールと遠距離での撃ち合い。
 電磁レールガン、フェアレーターより第六十四の魔弾を投射するエレオノーラ。彼女の力は重力の波動に影響されない、熱そのものを放つ魔弾だ。
 これでモラン・ドールを焼き、溶かしていければ御の字。
「重力も所詮は力ですわ」
 こちらに向けて放たれるものは気合いで堪え、エレオノーラは更なる力を紡いでいく。対するモラン・ドールは聖火型大口径高射砲から魔法の砲弾を撃ち出し続けた。
「皇帝陛下のために!」
「我々は退かない!」
「まだまだ、此方も負けません!」
 エヴァはモラン・ドールに鋭い眼差しを向ける。
 精鋭相手に完全なる回避は流石に難しいが、徐々に接近戦の距離へと近付けていた。たとえ急所を狙われたとて、斬撃を合わせて吹き飛ばしてしまえばいい。そのように考えたエヴァは更に動きを加速させ、連撃の斬撃で強打と貫通の一撃を叩き込んでいった。
 そうしてリュウは敵に衝突する直前で水晶剣を放し、倚天連斬を発動させた。
「――描く字は天と刃。即ち空を切り裂く一撃を!」
 その言葉と共に弾丸ごと水晶剣が飛んでいき、相手を切り裂いていく。其処にエヴァとエレオノーラの連携攻撃が重ねられた。それによってモラン・ドールの一体がその場に倒れ伏す。
 その様子を見遣ったリュウは次の敵に視線を向け、身構え直した。
「さ、力比べしよか。そういうのなら負けへんよ」
「その脅威を乗り越えます。必ず、この戦いに勝利するためにッ!」
 アストリッドも強い思いを抱き、騎乗した戦車の装甲と速力に任せて突撃を続ける。アストリッドはしかと捉えた敵に目掛けて、機銃の制圧射撃を浴びせて隙を作る。
 其処から主砲を浴びせかけたアストリッドは見事にモラン・ドールを破壊した。シルも決して足を止めることなく攻撃していき、速度を活かした戦いを挑んでいる。
 其処から攻防が幾度も巡った。
 戦場でモラン・ドールを相手取る仲間達は自然と二組に分かれていた。片方は向かって右側にいた敵を倒しており、もう片方――即ちリュウとエヴァ、エレオノーラとシル、アストリッドは左側の敵を打ち倒していた。
 シルはパラドクス通信を使うことで全員に声を掛けつつ、アストリッドと共に情報を共有している。シルは区切りが付いたと察し、額から流れた汗を拭う。
「ふぅ、これでなんとか、かな? それじゃぁ、やりましょうか?」
「こちら側は片付けましたね」
 エヴァは仲間と頷きを交わし、残る敵に目を向けた。
 すると、戦う力を失ったことで膝をついたモラン・ドールが苦しげな声で何かを呟いた。
「まだ、我々の……正義、は……」
「あなたたちの正義なんて、知ったことではありませんわ。文句があるなら――力尽くでなさいませ」
 エレオノーラは凛と宣言していき、容赦などしないことを告げた。
 そして、目の前の敵は全て葬られる。
 唯一、未だ其処に立っている不滅のネイを除いては――。
 
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【飛翔】がLV9になった!
【温熱適応】LV1が発生!
【神速反応】LV1が発生!
【スーパーGPS】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV4になった!
【命中アップ】がLV4になった!
【ガードアップ】がLV3になった!
【反撃アップ】がLV2になった!

ロキシア・グロスビーク
アドリブ連携ご自由に

やれやれ、好き勝手言ってくれるね
でもまあ、称賛はありがたく受け取りますとも
その上で
“魔槍”をくるりと遊ばせて
僕らはきみたちを倒し、突き進むだけですもの
びたりと穂先を向ける。妖精もファイティングポーズをとっています

Moon-Childを両脚に集中・活性化
妖精がロボの残骸を放り投げれば、それを柄で強かに打ち敵へと飛ばし
特徴的なヒールによる長く、瞬発力に富む疾走にて距離を詰め
アンシャン・レジームのお味はどうかな、機械かぶれさん!
ランスチャージを敵陣に喰らわせ、すかさず妖精が滅茶苦茶に悪戯をして
さあ、大暴れだ!

反撃に際しては槍を回転させ弾くなど、
少しでも威力を減じさせる努力をするよ


マティアス・シュトローマー
お褒めに預かり光栄だなー
……なんて皮肉も通じなそうな堂々とした物言いに、毅然とした態度
あれがミシェル・ネイ
なら、期待に応えて正面から突破させて貰おう

パラドクスを発動。毒を含んだ熱砂のトラップを展開し、地中に引き込みながらその表皮を焼いてダメージを与える。もちろん【泥濘の地】の効果で足止めするのも忘れずに
搦手だって立派な戦法。続く仲間の進む道を切り開くのが今の俺の役目

多少の傷は織り込み済み!この程度で足を止める訳にはいかないんだ
反撃へはオーラ操作で少しでもその威力を軽減できるよう対処

“不滅”を掲げた勇者様をディアボロス(悪魔)が打ち倒す――そんな最高のシーンをこの目に焼き付けるまではね


アンゼリカ・レンブラント
ネイを倒す為、まずは取り巻きを片付けるよ
引き続きパラドクス通信で仲間と連絡を取りつつ動く

星形状のパラドクスを広域に放出し攻撃っ!
撃ち込んだ後も同じ場所に留まらず一撃離脱、
絶えず足を使って敵に挟撃されない位置をキープし

逆に仲間と攻撃を集中できるような場所で攻撃する
POWで仲間をディフェンスし、反撃の機会を得よう
大丈夫、ここまで戦い抜いてきた復讐者は強いよ
それを今日も発揮しよう
大一番だからこそ、いつも通りにさ!

数を減らすことを優先、少なくなってきたら
徐々に包囲していこう
めいっぱい力を溜めた《天輪輝星》っ
私たちの勇気を灯し、最大まで輝けぇーっ!

敵をせん滅できたら――
さぁ今こそ「不滅」超えを果たす時!


一角・實生
俺、自分が正義だろうが悪だろうが気にならない方でね
そんなものは意志ある者の数だけあると思うから
それにお前を止めることには変わりないのだし

ジェネラル級を守る敵群だ、一体一体確実に仕留めていきたい
幸いに己の得物は仲間の攻撃と狙いを合わせやすい
グラナトゥムを構え、パラドクス通信で情報を共有しながら近接戦を行う仲間の援護をメインに戦闘を
仲間はひとりも欠けさせない

体勢を整える仲間の隙を埋める形でパラドクスを発動しよう
続き高射砲を狙い銃撃を続け、砲弾のばらまきを防ぎたいな

奴らが信じている正義を破壊して更にその先へ
お前達にとって俺は悪なのだから、負ければ足場にされても仕方ないね
俺にも信じるものがあるんだよ


ソレイユ・クラーヴィア
連携アドリブ歓迎

パリを奪還する
その言葉を現実のものとする為には、この者達から倒さねばなりませんね

宙に展開した鍵盤で「月虹」を演奏
月の化身を喚び、自動人形への攻撃を指揮します
ネイ将軍直属の精鋭が相手ともなれば、油断はできません
突出は避け、仲間と攻撃タイミングと対象を合わせ
1体ずつ各個撃破を目指します

反撃には魔力障壁を展開
言霊にゆさぶられようとも、私の願いは故郷の奪還、ただ1つ
その想いだけは、誰にも覆させたりはしません
グロリアスの効果も使用し、負傷の軽減も図りましょう
仲間との連携を重点に意識し、逆の相手の連携を断つように攻撃を差し込めれば僥倖です

護衛を片付ければ、あとはネイ将軍のみ
いざ、決戦です!


●超えるべきもの
「やれやれ、好き勝手言ってくれるね」
 不滅のネイが語っていた言葉を思い返し、ロキシア・グロスビーク(啄む嘴・g07258)は片目を閉じた。
 正義と悪は立場や状況によって入れ替わるものだが、目の前の敵は実に正義然としている。
「お褒めに与り光栄だなー……なんて」
 皮肉も通じなそうな堂々とした物言いと毅然とした態度を見て、マティアス・シュトローマー(Trickster・g00097)は頭を振る。一度だけ目を閉じたマティアスが次に瞼をひらいたとき、其処には真っ直ぐな思いが宿っていた。
「あれがミシェル・ネイ」
 それならば、彼の期待と言葉に応えて正面から突破するのみ。
 アンゼリカ・レンブラント(光彩誓騎・g02672)は不滅のネイを倒す為、まずは取り巻きを片付けることからだと認識している。引き続きパラドクス通信で仲間と連絡を取ることを決め、アンゼリカは身構えた。
「どれだけ強い相手だとしても負けないよ!」
 アンゼリカの声は戦場によく響き、その決意がどれほど強いかを感じさせた。
 ソレイユ・クラーヴィア(幻想ピアノ協奏曲第XX番・g06482)もパリを奪還するため、敵群に目を向ける。
「希望を現実のものとする為には、この者達から倒さねばなりませんね」
 モラン・ドール達からは鋭い敵意しか感じられなかった。気を引き締めるソレイユに並び、一角・實生(深い潭・g00995)も敵陣の様子を確かめた。そして、彼はモラン・ドール達へ言い放つ。
「俺、自分が正義だろうが悪だろうが気にならない方でね」
「なんですって?」
 するとモラン・ドールの一体が訝しげに問いかけてくる。
「そんなものは意志ある者の数だけあると思うからね。それに、お前を止めることには変わりないのだし」
 實生は冷静に、淡々とした様子で事実を語った。
 マティアスはその通りだと告げるように頷き、實生に同意を示す。そして、ロキシアは全てを否定したいわけではないと付け加える。
「でもまあ、称賛はありがたく受け取りますとも」
 ロキシアはその上で、魔槍をくるりと回して遊ばせてみせた。これが自分なりの宣戦布告であり、勝利への宣言だと示す形だ。そして、ロキシアは敵を見据えた。
「僕らはきみたちを倒し、突き進むだけですもの」
 そう告げたロキシアは、モラン・ドール達にびたりと魔槍の穂先を向ける。その傍らでは妖精も一緒にファイティングポーズをとっていた。
 刹那、アンゼリカが先陣を切った。星形状のパラドクスを広域に放出したアンゼリカの動きは素早い。
「覚悟してね!」
 撃ち込んだ後、同じ場所に留まらず一撃離脱の戦法を取ったアンゼリカ。彼女はこれまでの戦闘経験を活かし、絶えず足を使って敵に挟撃されない位置をキープしていく。
 それだけではなく、アンゼリカは仲間と攻撃を集中できるような場所で攻撃することも心掛けた。ときには仲間をディフェンスし、反撃の機会を得るために集中する。
「大丈夫、ここまで戦い抜いてきた復讐者は強いよ」
 アンゼリカは皆に呼び掛けながら、それを今日も発揮するだけだと語った。
「大一番だからこそ、いつも通りにさ!」
「ああ」
「勿論です」
 アンゼリカの声に首肯した實生とソレイユが強い言葉を返す。
 相手はトループス級といえど、ジェネラル級を守る敵群であるため油断は禁物。それゆえに一体ずつ、確実に仕留めていきたいと考えた實生はグラナトゥムを構えた。
 ソレイユは宙に展開した鍵盤で、月虹の楽曲を演奏する。
 月の化身を喚んだ彼は自動人形への攻撃を指揮していく。ネイ直属の精鋭が相手ともなれば、油断など一瞬たりともしてはいけないだろう。
 突出を避けたソレイユは仲間と攻撃のタイミングと対象を合わせる。その際、モラン・ドールが軍旗を掲げた。
「しまった……そうきますか」
 敵の反撃を受けてしまったソレイユは、グランダルメの利益に尽くし果てるという欲求を無意識に増大させられている。だが、言霊にゆさぶられようとも願いは変わらない。
「私の願いは故郷の奪還、ただひとつ。その想いだけは、誰にも覆させたりはしません」
 ソレイユはグロリアスの効果を巡らせ柄、負傷の軽減をはかる。
 そして、其処にマティアスがパラドクスを発動した。
 ――アーマイゼン・レーヴェ。
 手のひらを地に翳して作り出すのは蟻地獄。毒を含んだ熱砂のトラップを展開したマティアスは、モラン・ドールを地中に引き込んでいく狙いだ。
 一瞬でも油断すれば、その表皮が焼かれてダメージとなる。泥濘の地を併用することで動きを鈍らせることも忘れず、マティアスは敵を強く見つめた。
「流石に完全な足止めは出来ないけど――」
 搦手だって立派な戦法。続く仲間の進む道を切り開くことこそが、今の役目だと自負している。
 ロキシアも両脚にナノマシンの力を集中させ、一気に活性化した。
 幸いにも利用できる残骸は近くにある。凱旋門ロボの残骸を妖精が放り投げれば、ロキシアはそれを柄で強かに打ち敵へと飛ばしていった。
 特徴的なヒールによる長く瞬発力に富む疾走で距離を詰め、ロキシアは激しい攻勢に入る。
「アンシャン・レジームのお味はどうかな、機械かぶれさん!」
 少しばかりの皮肉を交えながら、ロキシアはランスチャージを敵陣に喰らわせていく。其処へすかさず妖精が滅茶苦茶に悪戯をすれば、敵の被害は甚大なものになっていった。
「さあ、大暴れだ!」
 呼び掛けたロキシアは敵の反撃に気付き、槍を回転させて弾く。次の戦いが待っていると分かっている以上、少しでも威力を滅してダメージを少なくした方がいい。
 實生は己の得物が仲間の攻撃と狙いを合わせやすいことを知っていた。
 狙撃銃を手に、照準をしかと定めた實生はパラドクス通信を巡らせる。情報を共有しながら、近接戦を担う仲間の援護を行うためだ。
「――仲間はひとりも欠けさせない」
 体勢を整える仲間の隙を埋める形で、實生はパラドクスを発動していった。高射砲を狙って銃撃を続け、砲弾のばらまきを防ぐことで此方を有利にしていく。
 實生の動きは見事にロキシアやアンゼリカの助けとなり、モラン・ドールを討ち倒す一手となった。
 アンゼリカはめいっぱい力を溜め、幾度目かの天輪輝星を放つ。
「私たちの勇気を灯し、最大まで輝けぇーっ!」
 敵を殲滅するまで全力で。
 そうすれば、今こそ――『不滅』超えを果たせる。
 アンゼリカの力の放出と、その援護に回ったソレイユの演奏によってモラン・ドールが一気に倒れた。あと少しだと感じたソレイユは頷き、ロキシアも妖精と共に残る敵に立ち向かっていく。
 その間、マティアスは反撃をまともに受けたことで痛みを堪えた。
 だが、多少の傷を負うことは最初から織り込み済みで動いている。マティアスは身構え直し、次々と倒れて壊れていくモラン・ドール達へ告げていく。
「この程度で足を止める訳にはいかないんだ」
 相手が正義だと語るならばそれでいい。ときには悪として戦うのも悪くない。
 そして、マティアスは真っ直ぐに語った。
「“不滅”を掲げた勇者様をディアボロスが打ち倒す。そんな最高のシーンをこの目に焼き付けるまではね」
 相手が信じている正義を破壊して、更にその先へ。
 實生はこれが義と義のぶつかり合いなのだと自覚しており、そのために進むことへの意志を固めていた。
「お前達にとって俺は悪なのだから、負ければ足場にされても仕方ないね」
「く……」
「俺にも信じるものがあるんだよ」
「あとはネイ将軍のみ。いざ、決戦です!」
 そういって實生は機械の残骸となったドールを踏み越える。ソレイユも前を見据え、皆に呼び掛けた。
 そして、苦しげに呻いた最後の一体が完全に動かなくなり――。
 首魁への道が完全にひらけた。
 
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【エアライド】LV1が発生!
【泥濘の地】LV1が発生!
【照明】LV1が発生!
【怪力無双】LV1が発生!
【飛翔】がLV10になった!
効果2【命中アップ】がLV5(最大)になった!
【能力値アップ】がLV3になった!
【ガードアップ】がLV4になった!
【反撃アップ】がLV3になった!
【グロリアス】がLV2になった!

⚔ ⚔ ⚔ ⚔ ⚔ ⚔ ⚔

●心は不滅
「やはり見事だ、ディアボロス」
 不滅のネイはただ一言、そのように語った。
 変わらず勇者の剣と盾を構えているネイは真っ直ぐにディアボロス達を見つめている。次々と倒れていく部下に何も思わなかったことはないだろうが、彼は敢えてそれ以上は何も言わなかった。
「さあ、来い!!」
 代わりに向けられた言葉は改めての宣戦布告。
 此処から始まっていくのは、互いの義を賭けた本気の闘いのみ。

⚔ ⚔ ⚔ ⚔ ⚔ ⚔ ⚔
 
旗楽・清政
その忠義、敵ながら天晴れでござる。
なれば、最早言葉は不要。刃を交えるのみ。

不滅の異名を持つ勇者の実力が如何程か、
いくさ人としては興味深いところでござる。
故に、小細工は不要。真正面から挑むでござるよ。
「旗楽・清政、貴殿が最期の戦いのお相手仕る!」
よき敵への敬意を胸に抱きつつ、パラドクス発動。
緑玉の片鎌槍を握りしめ、全身全霊の力を込めて、
疾風の如き突撃を仕掛けるでござるよ。

反撃のグランダルメスラッシュは、五枚胴具足と
全身に漲らせた闘気で受け止め耐えると致そう。
「これが、貴殿の意志でござるか……!」
耐えきれずに倒れるにせよ、そうはならぬにせよ、
刃に込められた意志の強さは、しかと覚えておくでござるよ。


アストリッド・ヴァルトシュタイン
貴方には貴方の正義があるのでしょう。
正義の反対は悪だなどとは言いません。
しかし貴方の掲げるその正義、我らが今日此処で捻じ伏せ叩き折る。
……不滅の二つ名も今日ここまで。

どのみち下手な小細工は通じない相手だと思いますが……。
それ以上に強敵への敬意として真っ向より挑みます。

しかし無策無謀の突撃には非ず。
相手の武器をよく【観察】し、その間合いを把握。
隙を突いて懐に飛び込み、【グラップル】にて組み付いて―― 
ありったけの【念動力】を込めて文字通りに硬く押し固めたこの拳にて。
相手の装甲を【破壊】するべく連打を浴びせましょう。

例え倒せずとも。
続く誰かへの道筋をより濃く刻み付けられるなら決して無為ではなし。


音羽・華楠
……言葉はもう不要ですね。
仲間たちが充分に交わしてくれました。
そして、小細工も不要。
――ミシェル・ネイ!
これより放つのは私の最強のパラドクス……。
あなたの正義が不滅だというなら、後ろにナポレオンが居るつもりで正面から受けて打ち破ってみせなさい!!
そう宣言し、宣言通りに真正面から放ちます――

――《雷幻想・閃耀》!!

……別に避けようとしても良いですよ?
――亜光速の荷電粒子の奔流は、そう簡単に避けられるものじゃないですから!
全身全霊で撃ち抜きます――ネイを!!

ネイの反撃は恐れません。
彼の悪を殲滅したいという願いより、私たちのパリ解放への願いの方が、きっと強いですから!
押、し……切れぇええええっ!!


ロキシア・グロスビーク
アドリブ連携ご自由に

僕の名前はロキシア・グロスビーク
ネイ将軍。きみに挑むディアボロスであり
この場に揃った勇者のひとりだよ
“魔槍”を構え
歴戦の巨星、ここで墜ちていただく

戦況を見据え、味方の痛撃に乗り更にと追撃を放つよう
或いは反撃で体勢を崩した味方が居るならフォローするように、
攻撃タイミングを【臨機応変】に調整
伝承、5種開放!
槍の穂に剣呑なオーラを漲らせ、
地が爆ぜるほどに全力の【ダッシュ】を以て
禍えり裂く赤棘の槍(ゲイ・ボルグ)ッ!
必殺の一撃を放つ!

反撃に際しては
Moon-Childを外骨格化させ威力を減じるよう努力
ぐ……っ!当意即妙はこっちもおなじでね!
きみが立ってるんだ。僕だって倒れない……!


トロワ・パルティシオン
言いたいことは言ったし聞きたいことは聞いたとも。
後は信念を貫き通すだけさ。
ネイから目を逸らさずに向き合うよ。

小細工は通じないだろうし、そもそも相手は圧倒的な格上だ。
ただ一撃、ただ一点に全てを乗せよう。
フューリーズバレルを構えて『勇ましき行進』を発動。
奏でろ、リトルオーケストラ。

奇しくも音楽でチャージするパラドクス同士か。
ならこれは、お互いの歌唱にどれだけ想いを込められるかの勝負。
開演の、いや、そろそろ終演の時間だよ。

さあ【勝利の凱歌】を歌おう。
どんな強敵にも立ち向かい、奪われた全てを取り戻そう。
共に戦う仲間のために、支えてくれる人々のために。
その先に未来が、希望があると信じて!
勝つのは僕らだ!


シル・ウィンディア
こちらもまっすぐにネイを見据えるよ。
視線を逸らすのは、失礼だと思うしね

勇者様お待たせしたね。
それじゃ、やりましょうかっ!

飛翔で上空へ舞い上がってから上下左右に空中機動で撹乱。
これで何とかなるとは思わないけど、少しでも攪乱できればねっ!

敵の動きを観察して気づいたことは、みんなと情報共有。
特に、敵の裏を取ったとか、狙われている味方がいるとかその辺りは特に共有。

攻撃は、世界樹の翼type.Bからの誘導弾を連射しつつ高速詠唱を行い、誘導弾が着弾するかしないかのタイミングで世界樹の翼をtype.Aに戻してから、全力魔法の七芒星精霊収束砲!
不滅のネイ、わたし達の想いを込めて、全力で撃ち抜かせてもらうよっ!


●義と志
「その忠義、敵ながら天晴れでござる」
 なれば、最早言葉は不要。
 あとは刃を交えるのみだとして、旗楽・清政(知勇兼備の昼行灯・g08816)は緑玉の片鎌槍を構えた。
 相手は不滅の異名を持つ勇者。
「その実力が如何程であるのか。いくさ人としては興味深いところでござる」
 清政は不滅のネイを真っ直ぐに見据えている。
 アストリッド・ヴァルトシュタイン(Löwenzahn・g04015)もネイの機体を見つめており、思いを声にした。
「貴方には貴方の正義があるのでしょう。正義の反対は悪だなどとは言いません」
 誰もが正しき道は己の前にあると信じているだろう。
 立場が変われば全てが逆転する。
 だが、アストリッドもそれを知っていて尚、強く宣言した。
「しかし貴方の掲げるその正義、我らが今日此処で捻じ伏せ叩き折る」
 ――不滅の二つ名も今日ここまで。
 アストリッドの言葉を聞きながら、ロキシア・グロスビーク(啄む嘴・g07258)も前に踏み出す。
「僕の名前はロキシア・グロスビーク。ネイ将軍。きみに挑むディアボロスであり、この場に揃った勇者のひとりだよ」
「成る程、お前も勇者と名乗るのか」
 ネイからの視線を感じたロキシアは魔槍を構え、そっと頷いた。
 そして、自分達の本気を示すために更なる思いを紡ぐ。
「歴戦の巨星、ここで墜ちていただく」
「勇者様、お待たせしたね。それじゃ、やりましょうかっ!」
 シル・ウィンディア(虹霓の砂時計を携えし精霊術師・g01415)も真っ直ぐにネイを見据えた。此処で視線を逸らすのは、失礼だと感じたゆえ。
 同じく、目を逸らさないことを決めていたのはトロワ・パルティシオン(迷子のコッペリア・g02982)だ。
「言いたいことは言ったし聞きたいことは聞いたとも」
 後は信念を貫き通すだけ。
 トロワの言葉に頷き、音羽・華楠(赫雷の荼枳尼天女・g02883)も首肯する。
「……言葉はもう不要ですね」
 華楠は、仲間たちが充分に会話を交わしてくれたと判断していた。華楠は仲間達と頷きを重ねていき、皆がよく似た思いを抱いていると察する。即ち、ディアボロスの心はひとつ。
 余計な小細工は不要。
 真正面から挑むのが清政の流儀だ。その意志を感じ取ったらしいネイは、清政に向けて問いかける。
「お前の名を聞こう」
「旗楽・清政、貴殿が最期の戦いのお相手仕る!」
 よき敵だと感じた相手への敬意を胸に抱きつつ、清政は己の力を巡らせていく。
 ――翠緑の疾風。
 清政は片鎌槍を握りしめ、全身全霊の力を込めて地を蹴った。
 その名の通り、疾風の如き突撃で以てネイを穿ちに掛かる清政。その軌跡は鋭く、ネイの身を深く斬り裂いた。だが、彼に残った不滅の力がその傷を癒していく。
 それでも修復速度は遅く、以前にあったという完全な不滅の力はない。
「次はこちらから行くぞ!」
 反撃としてネイから繰り出されたのはグランダルメスラッシュ。殲滅の斬撃が迫っていることを察した清政は、五枚胴具足と全身に漲らせた闘気で以て受け止める。鋭い衝撃が身体中に走ったが、清政は見事に耐えた。
「これが、貴殿の意志でござるか……!」
「このディヴィジョンのために……いや、清政。その義に応えるためにも! 私は常に全力を出し続ける!」
 ネイからの言葉を聞いた清政は深く頷く。
 此処から巡る攻防に耐えきれずに倒れたとしても、そうはならなかったとしても。清政は覚悟を抱きながら、ネイへと真剣な眼差しを向け続ける。
「刃に込められた意志の強さ、しかと覚えておくでござるよ」
 その言葉は強く、戦場に響いた。
 清政に続いていくアストリッドもまた、下手な小細工は通じない相手だと悟っていた。
 そして、それ以上に強敵への敬意として。
「真っ向より挑みます」
 自分も戦う者として、アストリッドはしかと言い切りながら突撃していく。
 しかし、無策無謀には非ず。
 相手の武器をよく観察したアストリッドは、間合いを把握した。そのまま仲間の攻撃が隙を作ってくれることを信じ、懐に飛び込んだ。渾身のグラップルにて組み付いて――ありったけの念動力を込める。
 そうして、文字通りに硬く押し固めた拳を突き上げた。
「……!」
「まだです!」
 相手の装甲を破壊するべく連打を浴びせていくアストリッド。無論、ただそれだけで不滅のネイの能力を超えられるとは思っていない。それゆえに何度でも挑む心算でいる。
 たとえこの一撃で倒せずとも、幾度だって拳を振るう。続く誰かへの道筋を、より濃く刻み付けられるならば――。
「決して無為ではなし」
 アストリッドの言葉は深く、次なる連撃に繋げられていった。
 ロキシアも戦況を見据えており、味方の痛撃に乗るタイミングを察している。更に追撃を放つ形で、或いは反撃で体勢を崩した味方が居るならフォローするために動く。
 そして、ロキシアは攻撃タイミングを臨機応変に調整していった。
「伝承、五種開放!」
 ロキシアは槍の穂に剣呑なオーラを漲らせていき、地が爆ぜるほどの勢いで疾駆する。
 因果律操作による必中、防御貫通、猛毒付与、不癒の呪い、内部破壊。
「禍えり裂く赤棘の槍ッ!」
 ――ゲイ・ボルグ。
 一接ぎのち咲き誇るは、紅い花。必殺の一撃を放つべく、ロキシアはネイに向けて魔槍を突き放った。
「やるな……!!」
 ネイは衝撃に耐えながらも強烈な雷光の如き一撃を放ち返してくる。ロキシアは即座に反撃の気配に気付き、ナノマシンを外骨格化させた。威力を減じるよう努力する中、ロキシアは思いの限りを言葉にしてゆく。
「ぐ……っ! 当意即妙はこっちもおなじでね!」
「そうか、それは戦い甲斐もあるというもの!」
「きみが立ってるんだ。僕だって倒れない……!」
 ネイとロキシアの声と視線が交錯していき、力と力が更にぶつかりあう。
 激しい火花が散るような攻防を空から見ていたのはシルだ。飛翔で上空へ舞い上がっていたシルは、上下や左右に移動することでネイに対抗しようとしていた。
「これで何とかなるとは思わないけど、少しでも攪乱できればねっ!」
 それによってシルは敵の動きを観察することができている。気付いたことがあれば仲間に情報を共有することが今のシルにとっての優先事項だ。
「敵の裏はまだ取れないけど、そっちの人が狙われそうだよ!」
 シルは言葉で皆に呼び掛けていく。
 そして、攻撃のタイミングを見計らったシルは銃モードの世界樹の翼から誘導弾を連射する。
 そのまま高速詠唱を行い、誘導弾が着弾するかしないかのタイミングで世界樹の翼を風翼の装飾と杖頭に藍鉱石の蕾を鏤めた白銀の長杖に戻す。
 其処から放たれるのは、全力の七芒星精霊収束砲。
「不滅のネイ。わたし達の想いを込めて、全力で撃ち抜かせてもらうよっ!」
 火・水・風・土・光・闇。
 六属性の属性エネルギーを一点に収束させ、時の力を乗せて撃ち出す超高出力型複合魔力砲撃だ。ネイを貫く力が迸っていく中で、七芒星増幅術の効果で四対の魔力翼が展開される。
 トロワは仲間達の猛攻を見つめながら、不滅のネイを見つめ続けていた。
 小細工は通じないことは承知。そもそも相手は圧倒的な格上であり、一筋縄でいくとは誰も思っていない。
 それゆえに、ただ一撃。
 ただ一点に全てを乗せることがトロワなりの向き合い方。
 フューリーズバレルを構え、勇ましき行進を発動したトロワの瞳は何処までも真っ直ぐだ。
「奏でろ、リトルオーケストラ」
 楽曲が味方を勇気づけ、苦難に立ち向かう気力を与える。トロワとネイ、両者は奇しくも音楽でチャージするパラドクスを扱う者同士。
 それならばこれは、お互いの歌唱にどれだけ想いを込められるかの勝負に違いない。
「良き音を奏でるな、お前は」
「開演の、いや、そろそろ終演の時間だよ」
 ネイの一言に対してトロワは静かに口許を緩めた。
 さあ、歌おう。どんな強敵にも立ち向かい、奪われた全てを取り戻そう。
 共に戦う仲間のために、支えてくれる人々のために。
 その先に未来が、希望があると信じて――。
「勝つのは僕らだ!」
 トロワの宣言は音に乗り、凱旋門領域に高らかに響き渡っていった。
 其処へ華楠が飛び込んでいき、不滅のネイの名を呼ぶ。
「――ミシェル・ネイ!」
 正式名称を声にするのは華楠なりの礼儀であり、これから告げることに注意を向けさせるための策だ。
「これより放つのは私の最強のパラドクス……。あなたの正義が不滅だというなら、後ろにナポレオンが居るつもりで正面から受けて打ち破ってみせなさい!!」
 そう宣言した華楠は、言葉通りに真正面から力を解き放っていった。
 ――《雷幻想・閃耀》!!
 生成した多量の重金属粒子を帯電させて集束すれば、超高電圧を掛けて亜光速まで加速させることができる。
「……別に避けようとしても良いですよ?」
 力の奔流をビームとして発射する華楠はネイに挑戦的な言葉を投げかけた。
 それは即ち、荷電粒子砲を魔術的に再現したもの。
「亜光速の荷電粒子の奔流は、そう簡単に避けられるものじゃないですから! 全身全霊で撃ち抜きます!」
 ただひとり、ネイを。
 鋭い勢いで放たれたパラドクスを受けるべく、ネイは敢えて何も言わぬまま盾を構えた。それほどに華楠の力を厄介であり、強いと感じたからだろう。ネイは倒れず、正義の担い手として行軍歌を口ずさんでいった。
「我らが理想の為、勝利の御旗を――」
 それはグランダルメと皇帝陛下を称えるための歌なのだろう。
 勇者としての加護という名の幸運を増したネイはどの攻撃も耐えきった。清政には称賛の眼差しを、アストリッドとトロワには不退転の決意を見せ、ロキシアとシルには力を示す。不滅のネイは常に全力だった。
 だが、華楠も更なる威力を紡ぎ出すために思いを込めた力を放っていく。
「彼の悪を殲滅したいという願いより、私たちのパリ解放への願いの方が、きっと強いですから! 負けません!」
 そして、華楠は再び全力のパラドクスを発動していった。
 その声は強く、激しい思いの証として響く。
「押、し……切れぇええええっ!!」
 
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【アイテムポケット】LV1が発生!
【建造物分解】LV1が発生!
【土壌改良】LV1が発生!
【浮遊】がLV2になった!
【勝利の凱歌】がLV2になった!
【パラドクス通信】がLV3になった!
効果2【ロストエナジー】LV2が発生!
【ダメージアップ】がLV7になった!
【ガードアップ】がLV5になった!

エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎

……この日を待ち詫びた
祖国の技術の簒奪者
パリを機械仕掛けに変えた張本人

ネイ将軍、貴方には理解できるだろうか
パリには笑い声と芸術が似合う
豊かな感情と情熱が、街を花の都に変える……
今こそ、パリを人々の手に取り戻そう

ネイの動きを観察し対応
味方とPD通信で連携し、息つかせぬ攻撃

翼広げて軽く浮く飛翔、真向から対峙し
ヴァイオリンを演奏し、音色に物語を描く

それは人々の夢、パリの未来
脳裏に二つの時代のパリを想い
活き活きと暮らす市井の人々の物語、これから花開く街
機械化を打破した人々の勇気、託されし願いと共に貫く

心は人々と共に在る
反撃は魔力障壁を張り、未来予測と観察で踏み込みを看破
飛び退いてかわす


ベアストリア・ヴァイゼンホルン
カーテシーをしながら前にゆっくりと降り立ち、僕の名はベアストリア・ヴァイゼンホルン……。と名乗らせてもらい、相手の目を見ながら武器を抜き、ネイに向けるよ。

さぁ……ミシェル・ネイ……剣を抜きなさい……!その戦いを……今日で終わらせてあげる!

構えを見せたら、僕は後先考えずにパラドクスを全開に。相手が死力を尽くしてくるのであれば、僕もそれに敬意を表して応えないと……ね。
全力を出すのは……味方の為でもあるし、僕が倒れたとしても続く仲間たちが倒してくれればそれでいい……だから……。

僕は……全力を……あなたにぶつける!!さぁ、踊りましょう!!アッハハハハッ!!

※アドリブ等々はお任せいたします。


白水・蛍
アドリブ歓迎
連携積極的に。
WIZでディフェンス

勇者には礼を尽くすのが習い。
私の名は白水蛍。此処に揃いし勇士の一人。
命を賭けて鎬を削る者の一人。
では、参りましょう!

コンダクタースピアを手に飛翔でダッシュ。相手には泥濘の地を押し付けて。こちらは速さを活かして相手に密着。味方がパラドクス発動を見て此方もパラドクスを発動。
――我が声に応えて降りよ!この一撃はその命を穿つ!

コンダクタースピアを相手に押し付け、魔力を、意地を、力を全部込めて穂先を出しその鎧を貫く一撃を放ちます!

反撃は飛翔・神速反応で致命傷を回避。

貴方を倒せなければ我々はこの先を生き抜く事は出来ないでしょう。
故に越えさせていただきます!!


マタ・クリスタニカ
・マイペースに戦うが他の仲間によるチャンスには積極的に乗っかる。

・決戦ならば、私でも少しは力になれるだろう。この剣しか取り柄のない私だ、上手く使ってくれ。

・鍛え上げた【貫通撃】の力に、【勇気】をもって【衝撃波】とともに【突撃】。【神速反応】をもって敵の攻撃を察知、【浮遊】する事で回避、【エアライド】により最短距離を突破する。

・「成程、突きの競い合いというわけだな?そうであるならば、私は余計に負けられぬ」

・「構えよ、不滅の。その凄まじい力、凄まじい名ごと。貫き穿って魅せようか!」


桜・姫恋
連携・アドリブ歓迎

覚悟ができてるみたいで良かったわ
パリ解放のためにもネイ貴方にはここで死んでもらうわよ!

ネイを見据えて言葉を紡ぎ紡いだ言葉は桜の花びら型の刃となりネイへと放っていく

私の言葉は全て攻撃になる
ここであなたは終わりよ?
さぁ、ネイ終わりにしましょう?

ネイからの反撃は可能な限り残留効果の【飛翔】を使い避けるがジェネラル相手なのは百も承知多少の攻撃被弾も厭わず倒すことに専念する

不滅の名もここで終わり
私達の美しきパリの都を返してもらうわよ!!!


真紅堂・乎乎那
アドリブ連携歓迎にて。
フン……言葉と行動にブレが無い。
奴の言葉に疑いの余地は無い様だ。本気らしいね。

・敵の周囲を駆けながらタイミングを見て波状攻撃を仕掛けさせて貰う!
不滅の心が繋がっていって歴史となるワケだ。
何が正義かは後の世界が決定するだろうさ。
此方も既に覚悟は出来ている!

・戦闘不能は気合と怒りで凌駕する。
悪いが……私はあの男に復讐するまで終わる訳にはいかないんでね。

指を鳴らして召喚だ。
ここなら遠慮なく大爆発させられるよ……
機械化パリ工場同様フッ飛ばしてやる。
くらえ『デモニックボム・DX』だ!


エヴァ・フルトクヴィスト
不滅という力が減衰、
好敵手として私達ディアボロスを見るようになったネイ。
覚悟が決まった相手というのは強敵ではありますが。
ここまで積み重ねてきたディアボロス達の想いに応えるため。
何よりも、貴方の行いで命を散らし、苦難を強いられた人々のためにも。
ここで討ち果たすわ!

精神を集中し、勇気を以って相手の攻撃を観察。
未来予測や神速反応で致命傷は避けつつも、
飛翔やエアライドを駆使した残像も交えたフェイントも組み合わせて。
多少の被弾は構わず自らを囮に。
高速詠唱で魔法陣を生み出しながら、統率して全方位を包囲。
味方の攻撃に続いて傷口を看破。
その一点を破壊するように砲撃・弾幕の連撃で貫通の一撃で吹き飛ばしますよ!


●剣に宿る誓い
「……この日を待ち詫びた」
 エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)にとって、目の前の相手は祖国の技術の簒奪者。
 そして、パリを機械仕掛けに変えた張本人だ。
 ネイを前にしたエトヴァが思いを抱く中、ベアストリア・ヴァイゼンホルン(復讐者は狂気を纏うのか?・g04239)がカーテシーをしながら前にゆっくり踏み出した。
「僕の名はベアストリア・ヴァイゼンホルン……」
 そのように名乗った彼女は、相手の目を見ながら武器を抜く。
 そして、ネイに切っ先を向けたベアストリアは強く言い放っていった。
「さぁ……ミシェル・ネイ……剣を抜きなさい……! その戦いを……今日で終わらせてあげる!」
 今や、不滅の力は減衰している。
 そしてネイは、好敵手としてディアボロスを見るようになっているようだ。
「覚悟が決まった相手というのは強敵ではありますが――」
 エヴァ・フルトクヴィスト(星鏡のヴォルヴァ・g01561)は心を決めた。ここまで積み重ねてきたディアボロス達の想いに応えるため。何よりも、彼らの行いで命を散らし、苦難を強いられた人々のためにも。
「ここで討ち果たすわ!」
「私の名は白水蛍。此処に揃いし勇士の一人。命を賭けて鎬を削る者の一人」
 その声に続き、白水・蛍(鼓舞する詩歌・g01398)も名乗っていく。蛍の思いは、勇者には礼を尽くすのが習いだということ。身構えた蛍は凛と告げる。
「では、参りましょう!」
 その声と共に前に出たのは、マタ・クリスタニカ(幻奏にして現創の剣・g04728)だ。
「決戦ならば、私でも少しは力になれるだろう。この剣しか取り柄のない私だ、上手く使ってくれ」
 仲間達にそう願ったマタは、キッフェルンの名を冠する三日月のように僅かに反りがある細身の剣を掲げた。静かに頷いた桜・姫恋(苺姫・g03043)は双眸を細める。
「覚悟ができてるみたいで良かったわ。パリ解放のためにも……ネイ、貴方にはここで死んでもらうわよ!」
 艶やかな雰囲気を纏い、宣言した姫恋。
 彼女の眼差しがネイに注がれていく近くでは、真紅堂・乎乎那(埋火の魔創剣士・g02399)が腕を組んでいた。
「フン……言葉と行動にブレが無い。奴の言葉に疑いの余地は無い様だ」
 本気らしいね、と呟いた乎乎那は感心している。
 そんな彼女が狙うのは、敵の周囲を駆けながらタイミングを見て波状攻撃を仕掛けること。仲間の狙いを感じ取ったエトヴァは鋭く身構え、ネイへと語りかけていく。
「ネイ将軍、貴方には理解できるだろうか。パリには笑い声と芸術が似合う」
 豊かな感情と情熱が、街を花の都に変える。
 今こそ、パリを人々の手に取り戻すとき。
 そのように告げたエトヴァはネイの動きを観察していった。だが、相手は強靭かつ強力なジェネラル級であり、どれだけ観察しても隙を見せることは少ない。
 それならば、と考えたエトヴァは味方とパラドクス通信で連携していき、息をつかせぬ攻撃を行おうとしていく。
 翼を広げて軽く浮く飛翔すたエトヴァはネイと真っ向からから対峙する。ヴァイオリンを演奏し、音色に物語を描くエトヴァの思いは強い。
 それは人々の夢、パリの未来。
 脳裏に二つの時代のパリを思い浮かべたエトヴァは、活き活きと暮らす市井の人々の物語や、これから花開く街の曲を紡ぎ出してゆく。機械化を打破した人々の勇気を思い、エトヴァは演奏を続けた。
「心は人々と共に在る……まだ、だ」
 ネイからの反撃は魔力障壁では防げないものであり、エトヴァは手痛いダメージを受けている。それでも未来予測と観察で踏み込み、看破する瞬間を望み――エトヴァは次の攻撃を飛び退いて躱した。
「僕は後先考えずにいくよ!」
 パラドクスを発動させたベアストリアは、全力全開でネイに挑んでいく。不滅のネイがああして死力を尽くしてくるのであれば、自分もそうすることが望ましい。
「僕もそれに敬意を表して応えないと……ね」
 それに全力を出すのは味方の為でもある。ベアストリアは封じ込められたモノの力を臨界まで高め、そのエネルギーを収束、粒子を加速させた。其処から放つ超高出力荷電粒子砲は強烈な一撃として放たれた。
「勢いは良い。だが、闇雲に来ても躱すだけだ!」
 対する不滅のネイはベアストリアの攻撃に感心していた。しかし、ネイとて斃れるわけにはいかない。それゆえにベアストリアのパラドクスを全力で躱し、反撃に入っていく。
「これでどうだ!」
「……っ! 強い……ね。だけど、僕が倒れたとしても続く仲間たちが倒してくれればそれでいい……だから……」
 幸運を宿したネイの斬撃がベアストリアを貫く。
 だが、ベアストリアは致命傷に近い傷を負いながらも決して倒れなかった。
「僕は……全力を……あなたにぶつける!! さぁ、踊りましょう!! アッハハハハッ!!」
 ベアストリアが反撃の代わりに返したのは高らかな笑い声。
 その間にエヴァは精神を集中させていき、裡に宿る勇気を巡らせた。相手の攻撃を観察することで何かを得られないかと考えていたが、流石はジェネラル級だということがわかったのみ。
(「隙はあまりありませんね……」)
 しかし、エヴァは諦めない。未来予測や神速反応を使えば致命傷を避けることも可能だろう。
 更に飛翔やエアライドを駆使したエヴァは残像を交えたフェイントも組み合わせていき、ネイを翻弄しようと狙った。だが、やはりネイに隙はない。その際、エヴァは多少の被弾に構うことはしなかった。
 自らを囮にしたエヴァは痛みを堪えながらも、高速で詠唱を始めた。
 魔法陣を生み出しながら、統率して全方位を包囲するエヴァ。彼女は味方の攻撃に続いてネイに刻まれた傷口を見つけ出していく。その一点を破壊するように砲撃と弾幕の連撃を連ねるのが勝利への鍵。
「この一撃で吹き飛ばしますよ!」
 エヴァの勇猛果敢な声が聞こえた先、次に攻勢に入ったのは蛍だ。
 コンダクタースピアを手に飛翔した蛍は、相手の足元を中心に泥濘の地を展開していた。こちらは速さを活かして相手に密着すればいい。
 マタがパラドクス発動する様子を見た蛍は、自分もパラドクスの力を巡らせていった。
「――我が声に応えて降りよ! この一撃はその命を穿つ!」
 蛍はコンダクタースピアを相手に押し付ける。
 魔力を、意地を。そして全力を。
 全て込めて穂先を出し、その鎧を貫く一撃を放つ蛍。そのまま飛翔を続ける蛍は神速反応の力で持って、致命傷を回避すべく動き続けた。
「貴方を倒せなければ我々はこの先を生き抜く事は出来ないでしょう。故に越えさせていただきます!!」
「その通り!」
 蛍に続いたマタは鍛え上げた貫通撃の力に、勇気を載せた。
 それをもってして、衝撃波と共に突撃していく。神速反応では察知できないほどのネイの反撃が見舞われたが、マタは決して立ち止まらなかった。
 再び敵の攻撃を察知するべくマタは浮遊する。だが、それだけではジェネラル級には見破られてしまうだろう。
 そのように察したマタは違う行動に移るために身を捻った。
「く……!」
 エアライドにより最短距離を突破することに決めたマタは、ネイの攻撃を見極めていった。
「成程、突きの競い合いというわけだな? そうであるならば、私は余計に負けられぬ」
「負けられぬのはこちらも同じ!」
「構えよ、不滅の。その凄まじい力、凄まじい名ごと。貫き穿って魅せようか!」
「私の言葉は全て攻撃になる。ここであなたは終わりよ?」
 姫恋もネイを見据え、言葉を紡ぐ。
 その宣言通りに姫恋が巡らせた言葉は桜の花びら型の刃となり、ネイへと迫っていった。
「さぁ、ネイ。終わりにしましょう?」
「否。断る!」
 ひたすらに真っ直ぐな言葉を返した姫恋やマタ、蛍へと激しい斬撃を見舞っていく。
 だが、姫恋とて黙って受ける気はなく、飛翔を使った。パラドクスが時空すら歪めることは知っており、ジェネラル級のクロノヴェーダ相手ならば簡単に回避はできないのも分かっていた。
 それゆえに姫恋は斬撃を受けてしまう。だが、身体を貫くような痛みもまた百も承知。被弾も厭わず倒すことに専念することは決めていた。
「不滅の名もここで終わり。私達の美しきパリの都を返してもらうわよ!!!」
 そんな姫恋の勇ましい叫びに同意を示した者がいる。
 それはこれまで最高のタイミングを見計らうため、周囲を駆けていた乎乎那だ。
「不滅の心が繋がっていって歴史となるワケだ。何が正義かは後の世界が決定するだろうさ」
「成る程、一理あるな!」
「此方も既に覚悟は出来ている!」
 乎乎那の言葉に反応したネイは剣を構え直している。次の瞬間には致命傷に至る一撃が来ると察した乎乎那だが、同時に避けきれないとも感じていた。
「この一撃を受けるが良い!」
 刹那、ネイによる全力の斬撃が乎乎那を貫く。
「まだ、倒れるわけには――悪いが……私はあの男に復讐するまで終わる訳にはいかないんでね」
 されど乎乎那は気合と怒りで肉体の痛みを凌駕していった。
 このような幸運は一度だけかもしれない。だが、確かに乎乎那は運命を超えた。ディアボロスにとって不利な状況に成り得る状況だったが、仲間との連携と強い思いが戦況を良い方向に傾けたのだろう。
 エトヴァはそのことを感じ取り、姫恋とマタは状況を確かめていく。エヴァと蛍はベアストリアを支え、乎乎那は身体に響く痛みを堪えながら指を鳴らした。
 ここなら遠慮なく悪魔爆弾を爆発させられると乎乎那が感じたのは、周囲が既に瓦礫だらけであるゆえ。
「……機械化パリ工場と同様にフッ飛ばしてやる。くらえ『デモニックボム・DX』だ!」
 そして――爆弾は敵を丸呑みにするが如く、大爆発した。
 
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​
効果1【託されし願い】LV2が発生!
【修復加速】LV1が発生!
【狐変身】LV1が発生!
【友達催眠】LV1が発生!
【フライトドローン】LV1が発生!
【アイテムポケット】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】がLV10(最大)になった!
【能力値アップ】がLV5になった!
【先行率アップ】がLV2になった!

アンゼリカ・レンブラント
互いの義を賭けた、言葉はもう不要だね
これより全てで以て貴方を討ち
パリ解放、必ず成し遂げるッ

通信で仕掛ける機を合わせパラドクスの光焔剣で攻撃
仲間と挟みこむよう、あるいは違う角度から攻撃する
これまでの戦いと基本は同じ
今迄積み上げてきたものは何も嘘はつかない

ネイの殲滅の斬撃を大剣で受ける
凌ぎ切れなければ勇気を燃やしオーラと障壁で耐える

相容れなくても貴方の忠義と正義は見事
けれど私達はその上を行く
心強い仲間がいる
人々と紡いできた絆がある、託されし想いがある
だから必ず超える!

最後は覚悟を以て懐に飛び込み、捨て身の一撃
最大まで力を溜めた《神焔収束斬》で両断を狙うよ
光剣よ。絆を力とし、未来への道を拓けぇーっ!


ソレイユ・クラーヴィア
連携アドリブ歓迎

不滅に陰りがあるといえど、油断はできません
貴方を倒さなくては、パリ開放は泡沫の夢
私の故郷、還して頂きます

宙に展開した鍵盤で「凱歌」を演奏
白馬の騎士を喚び、場上槍を構えて正面からの刺突攻撃を指揮します
ネイ将軍相手に下手な小細工は、ただ隙を晒すだけでしょう

彼が掲げているのは正義
ならば正々堂々と此方も正面から立ち向かい
その正義ごと打ち破ります

仲間と攻撃タイミングを合わせ
既に他の仲間がつけた傷を更に広げ
抉り、穿つ一点突破を目指します

反撃は魔力障壁を展開
そちらが行軍歌なら、此方は凱歌
パリに暁を齎さんがため、この指が動く限り奏で歌います

不滅の舞台に幕を下ろしましょう
正義堕つる時です!


レイ・シャルダン
連携・アドリブ歓迎です。

正義も悪もボクにはわからない。
今、この身体を奮い立たせるのは、
ボクの事を勝利の女神と言ってくれた、
この街の人々の…歓声と笑顔。
巴里に生きる市民達に、共に戦う仲間達に誓いましたから…。
勝利を、そしてこの巴里の解放を…!
その為に、貴方を討つ!

味方と連携して動き、機を見てネイに向かって疾走
『アクロヴァレリア』を最大出力で点火
その推進力を利用して高速接近。

掲げるは煌剣『シュトライフリヒト』
放つは人と、機械と、魔術からなる人機一体の剣技
この巴里に、勝利を告げる流星の剣閃を降らせます。

敵の反撃に合おうとも、この剣は最後まで振り切る。
その痛みすら喜ばしくなる、先に見える勝利の為に。


エレオノーラ・アーベントロート
えぇえぇ、それではやりましょうか。そちらがスクラップになるか、わたくしが死ぬか。もう短い時間しかないとしても――愉しい戦いにしましょう?

どちらが正義なんて論ずるつもりはありませんけれど、最強?
わたくしよりも強いつもりなのは気に入りませんわね!
電磁レールガン「フェアレーター」を盾のように使い、斬撃を受け止めながら戦闘を行いますわ。フェアレーターより「第二十三の魔弾【赫燿】」を投射し攻撃を行いますわ。
ネイから距離を取れたら【飛翔】から最大出力の【赫燿】の魔弾を。

このパリの街の機械化の指揮を執っていたのはあなたでしたわね。
そんなに機械化ドイツ帝国の技術がお好きなら――よく味わいなさいませ!


呉守・晶
覚悟は、もうとっくに決めてるようだな
見事って言葉は俺からもお前に送ってやるよ
……機械化ドイツ帝国奪還戦からもう一年以上か、いくぜ。決着の時だ!

流石はジェネラル級。いや、流石は不滅のネイだな!
だが、その不滅の看板と共にその命に幕を引いてもらうぞ!
【飛翔】して、その速度を活かして突っ込んで魔晶剣アークイーターの封印を一部解除して巨大な牙と口のような異形の大剣に変異させ、【未来予測】と【神速反応】でネイの斬撃の瞬間を見極めて脚や左腕を盾にして差し出すぜ
急所と剣持つ右腕が無事ならそれでいい!後はカウンター気味に叩き斬る!
お前の正義と俺らの復讐心と怒り、どっちが上回るか勝負だ!
噛み砕け、アークイーター!


安藤・優
大陸軍の正義とか悪とかよく分からないけど、いつだって犠牲になるのは何の力も無い人々だ。そんな正義とか言う大義名分の下に犠牲になった人々の怒りを力に変えて、不滅の勇者――お前を討つ!

「怒り、怨み、憎み、呪え、我等が怨讐、我等が怨嗟、我等全ては焔となりて、人類史に仇なす者、その悉くを灼滅せん――」

鉄塊剣を手に捨て身の一撃の構え、正々堂々と正面から突撃する真っ向勝負だ!骨を斬らせてでも、その命を断つ!

「…このまま、終わる訳にはいかないっ!」
怒りを燃やせ…心を燃やせ…命を燃やせ!受け継いだ想いと、託されし願いに、復讐の火を灯せ…
灰燼すら残さん!灼滅せよ、煉獄の刃!!!
「負けるっ……ものかぁああ!!!」


●信頼の光
「正義も悪もボクにはわからない」
 はっきりとした意志を見せたレイ・シャルダン(SKYRAIDER・g00999)は思いを声にした。
 安藤・優(名も無き誰かの代表者・g00472)も同じ気持ちだと語り、深く頷く。
「大陸軍の正義とか悪とかよく分からないけど、いつだって犠牲になるのは何の力も無い人々だ。そんな正義とか言う大義名分の下に犠牲になった人々の怒りを力に変えるのが、復讐者だよ」
 今、この身体を奮い立たせるものがある。
 それは――。
「ボクの事を勝利の女神と言ってくれた、この街の人々の……歓声と笑顔。巴里に生きる市民達に、共に戦う仲間達に誓いましたから……勝利を、そしてこの巴里の解放を……!」
 レイは不滅のネイから視線を逸らさず、心から溢れる感情を言葉に変えていった。
「その為に、貴方を討つ!」
「不滅の勇者――お前を討つ!」
 優もレイと共に思いを叫ぶ。それは復讐者なりの宣言となる。
「えぇ、えぇ。それではやりましょうか。そちらがスクラップになるか、わたくしが死ぬか。もう短い時間しかないとしても――愉しい戦いにしましょう?」
 其処に続けて声を響かせたのはエレオノーラ・アーベントロート(Straßen Fräulein・g05259)だ。不滅のネイへの言葉を紡いだエレオノーラはネイに向けて戦闘態勢を取った。
 呉守・晶(TSデーモン・g04119)もアークイーターを構え、不滅のネイの佇まいを認める。
「覚悟は、もうとっくに決めてるようだな。見事って言葉は俺からもお前に送ってやるよ」
 機械化ドイツ帝国奪還戦から数えて、もう一年以上。
 長きに渡る戦いに結末を刻むときが今だ。
「いくぜ。決着の時だ!」
「不滅に陰りがあるといえど、油断はできません」
 ソレイユ・クラーヴィア(幻想ピアノ協奏曲第XX番・g06482)は仲間達に呼び掛けながら、強く構えた。
 そして、ソレイユは不滅のネイ本人に声を向ける。
「貴方を倒さなくては、パリ開放は泡沫の夢。私の故郷、還して頂きます」
「此処を新たな故郷としても良かったものを」
「いいえ、お断りします」
 ネイの言葉にきっぱりと否定を示したソレイユには揺るぎない思いがある。その声を聞いていたアンゼリカ・レンブラント(光彩誓騎・g02672)も自分なりの思いを抱いていた。
 これは互いの義を賭けた戦い。
 言葉はもう不要だと感じ、アンゼリカは不滅のネイを見据えた。
「これより全てで以て貴方を討ち、パリ解放を必ず成し遂げるッ」
「ならば此方は全力で以てお前達を退け、侵略からこの地を護ってみせるッ!」
 そして、其処から攻防が巡り始める。
 先ず動いたのは優だ。
「怒り、怨み、憎み、呪え」
 静かな声色で呪いの如き怒りを紡ぐ優。その瞳の奥には静かな炎が揺れているかのよう。
「我等が怨讐、我等が怨嗟、我等全ては焔となりて、人類史に仇なす者、その悉くを灼滅せん――」
 鉄塊剣を手に、優は捨て身の一撃を見舞いにいった。
 正々堂々、正面から突撃する真っ向勝負そのもの。自らの骨を斬らせてでも、その命を断つ勢いで優は煉獄の刃を振るってゆく。反撃も厳しいものだと分かっているが、優が怯むことなどなかった。
「……このまま、終わる訳にはいかないっ!」
 怒りを燃やせ。
 心を燃やせ。そして、命を燃やせ。
 受け継いだ想いと、託されし願いに、復讐の火を灯せ。
「灰燼すら残さん! 灼滅せよ、煉獄の刃!!!」
「此方とて押し負けるわけにはいかない。勝負だ!」
「負けるっ……ものかぁああ!!!」
 優が渾身の一撃を繰り出せば、ネイもそれ以上の力で以てグランダルメスラッシュを放つ。
 油断など絶対にできないと感じたレイは、仲間との連携を最重要としていき、機を見てネイへと疾走していった。
 アクロヴァレリアを最大出力で点火したレイは、その推進力を利用して高速で接近する。其処に掲げるは煌剣、シュトライフリヒトが高く掲げられた。
 其処から放つは――人と、機械と、魔術からなる人機一体の剣技。
「この巴里に、勝利を告げる流星の剣閃を!」
 希望の光を降らせるが如く、レイは流星剣舞を見舞っていった。ネイもレイの斬撃を勇者の剣で受け、鍔迫り合いめいた攻防が巡る。ネイが雷光の如き一撃を放とうともレイは退かなかった。
 この剣は最後まで振り切る。
 身体に響く痛みすら喜ばしくなるのは、この先に見える勝利の為に戦えるから。
 緻密に、流麗に繰り出される剣閃は不滅のネイを貫く。わずかに残っている不滅の修復力すら凌ぐ連撃を見舞っていったレイは、更なる一撃を叩き込んだ。
 エレオノーラは電磁レールガン、フェアレーターを盾のように使って立ち回っていた。
「どちらが正義なんて論ずるつもりはありませんけれど、最強? どんな場合であっても、わたくしよりも強いつもりなのは気に入りませんわね!」
 そして、斬撃を受け止めたエレオノーラは強気な言葉を紡いでいった。更にフェアレーターより、第二十三の魔弾を投射していく彼女は攻撃の手を止めない。
 赫燿の名を宿す魔弾は激しく、不滅のネイを穿っていった。
 確かなダメージが与えられていることを確かめつつ、エレオノーラは次の一手に移る。その中で、ネイから距離を取れたと察したエレオノーラは飛翔していく。
 其処から繰り出されるのは最大出力の赫燿の魔弾。
「このパリの街の機械化の指揮を執っていたのはあなたでしたわね。そんなに機械化ドイツ帝国の技術がお好きなら――よく味わいなさいませ!」
「何ッ!?」
 エレオノーラの宣言と共に放たれた魔弾はネイを驚愕させるに至った。それも一瞬のみだったが、これは復讐者にとって良い傾向だ。すぐに機体が修復され、ネイが反撃に入ってくる。
 相手の様子を見遣った晶は敵に称賛の眼差しを向けた。その視線には本気の意志が宿っている。
「流石はジェネラル級。いや、流石は不滅のネイだな!」
「フ、褒めても手は緩めないぞ」
 僅かにネイが笑った気がした。容赦はしないと言われているようだったが、晶は彼が自分を認めてくれているのだと感じ取っていた。同じく此方も手は抜かないと示し、晶は一気に飛翔していく。
「だが、その不滅の看板と共にその命に幕を引いてもらうぞ!」
 速度を活かして突っ込んでいく晶は、魔晶剣アークイーターの封印を一部だけ解除する。巨大な牙と口のような異形の大剣に変異させた晶は刃を振り上げた。
 未来予測と神速反応を用いることでネイの斬撃の瞬間を見極める。反撃に対しては左腕を盾にして差し出すことで受け、晶は更に突っ込んでいった。
 急所と剣を持つ右腕が無事ならそれでいい。後はカウンターとして相手を叩き斬るだけ。
「お前の正義と俺らの復讐心と怒り、どっちが上回るか勝負だ!」
「いいだろう、望むところだ!」
「噛み砕け、アークイーター!」
「唸れ! 我が勇者の剣よ!」
 晶とネイ。其々の剣と剣が衝突する音と衝撃が戦場に迸った。
 その間、ソレイユは宙に展開した鍵盤に指を添え、凱歌を演奏する。
 白馬の騎士を喚んだソレイユは美しい旋律を響かせた。その音に応えるように騎士は馬上槍を構え、正面からの刺突攻撃を行った。その動きを指揮するソレイユはじっと敵を見つめている。
「ネイ将軍相手に下手な小細工は、ただ隙を晒すだけでしょう」
 その考え通り、多くの者が真正面から向かっていた。
 不滅のネイが掲げているのは正義。
 ならば正々堂々とすればいい。此方も正面から立ち向かい、その正義ごと打ち破るのみ。
 ソレイユは仲間と攻撃タイミングを合わせることを心掛けた。他の仲間がつけた傷を更に広げるように抉り、穿つ。一点突破を目指すように白馬の騎士に願ったソレイユは真剣そのものだ。
 しかし、ネイの反撃は魔力障壁では防げない。そう感じ取ったソレイユは意志の力では負けないことを誓った。
「そちらが行軍歌なら、此方は凱歌です」
 パリに暁を齎さんがため、この指が動く限り奏で歌うだけ。
 誓いを声にしたソレイユは謳う。
「不滅の舞台に幕を下ろしましょう。今こそ、正義堕つる時です!」
 同時にアンゼリカもパラドクス通信で仕掛ける機を合わせようとして、皆に呼び掛けていた。
「いくよ、皆!」
 そして、自分が先導する形でパラドクスを発動していき、光焔剣の力を巡らせていく。仲間と挟みこむように、或いは違う角度から攻撃を行っていくのがアンゼリカの作戦だ。
 この戦法も、これまでの戦いと基本は同じだ。今までに積み上げてきたものが嘘をつかないことをアンゼリカはしかと理解している。無論、状況に合わせて行動を変えることも必要になる場面も訪れるだろうが――。
 アンゼリカはネイから繰り出された殲滅の斬撃を、己の大剣で受け止めた。
(「凌ぎ切れない……!? でも、まだまだ!」)
 勇気を燃やしたアンゼリカは耐える姿勢を取る。次の瞬間、ネイの刃が大きく弾かれた。
「見事!」
「ありがとう。私達と相容れなくても、貴方の忠義と正義も見事だよ。けれど……」
 ネイからの称賛を受け、アンゼリカは素直に礼を告げる。しかし、譲れぬ思いがあることも示したい。ソレイユは演奏を続けており、レイは煌剣を振り翳す。エレオノーラはフェアレーターから魔弾を放ち、晶はアークイーターでネイに斬り掛かり、優も己の内に秘めたる地獄を顕現させた。
 誰もが皆、溢れんばかりの思いと持てる限りの力を揮っている。
「私達はその上を行く!」
 アンゼリカは強く語る。心強い仲間がいて、人々と紡いできた絆がある。
 だから必ず超えるのだとして、アンゼリカは更なる剣戟を響かせた。そのまま覚悟を以て懐に飛び込み、捨て身の一撃を見舞うアンゼリカの勇姿は美しさを感じさせるほど。
 最大まで力を溜めた神焔収束斬で両断を狙う、その一撃は鋭く激しいものになっていき――。
「光剣よ。絆を力とし、未来への道を拓けぇーっ!」
 
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【一刀両断】LV1が発生!
【勝利の凱歌】がLV3になった!
【神速反応】がLV2になった!
【怪力無双】がLV2になった!
【断末魔動画】がLV2になった!
【熱波の支配者】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV6になった!
【ガードアップ】がLV6になった!
【ドレイン】がLV4になった!
【ロストエナジー】がLV3になった!

一角・實生
パリの街並みと人々を見てきた
工場で虚ろに働く人々
機械化された街並みを物言いたげに見つめる人々
最後に彼らの笑顔を見た時思った
――やっぱり、人々は笑っている方がいい

グラナトゥムを構え対峙しよう
覚悟には覚悟で応えなければね

観察能力とパラドクス通信による情報共有で逐一状況を更新
仲間を援護する牽制銃撃は最小限に留め、代わりにネイ将軍の行動注視に充てよう

ネイ将軍の行動の間に生まれる隙を看破しパラドクスを発動
貫通撃で捻じ込むのは強烈な呪詛
俺と仲間の攻撃を両方届かせる
反撃は能力値アップの加護を得て飛翔
エアライドで更に瞬間的に加速し直撃を防ごう

ネイ将軍
この世界にお前は必要ない
俺の信じる義と意志の為、退いて貰うよ


大総・統
(あぁ、あれが勇者の中の勇者か…あの姿、憧れるよ。)
ならば、私も悪の名を背負う者、秘密結社ラグナロクの大総統として、それぞれの己が意志を貫き、死力を尽くす者たちへの賞賛と共に、彼の勇者の期待に正面から応えてやらずにどうする。

ネイには、敢えて、小細工無用(むしろ、思いつかないので出来ない)、真正面より挑み、殲滅の斬撃に合わせて、剣には拳をなノリと共に、全力で《世界再征服拳》の拳を放ちます。

この理不尽な今の世界の理に於いて、これだけは言える。
歩みを止める者に先はなく、何者も守れないだろう。
故に、未来とは力ずくで奪い取るものだ!

さぁ、勇者よ、我が拳と共に伝説となるがいい!!


アンネリーゼ・ゾンマーフェルト
パリは機械化を拒み元の姿に戻った
実力を行使したのは私達だけど、望んだのは市民よ
その事実がある限り、あなたに正義などないわ!

凱旋門ロボや破壊された自動人形の残骸を遮蔽物として身を隠し
前衛がネイと衝突する間≪荷電粒子ビームライフル≫にエネルギーを充填
乱戦の中でも行軍歌の音から敵の方向を見定める
狙われたら【未来予測】と【神速反応】で剣筋を読み、身を躱すわ

充填が完了したら攻撃開始よ
仲間の攻撃に伴う追撃または同時攻撃として『#光線銃 #最大出力 #射線注意』を発射!
極大の閃光の砲撃で跡形もなく浄化してやりましょう!

科学技術は、不可能を乗り越えるためにあるのよ
──不滅を滅ぼすことだって、可能にしてみせる!


マティアス・シュトローマー
言われなくてもそのつもり!
南独に来てくれた時には挨拶もできなかったからね
せっかくなら、もっと近くで――

仲間と連携してパラドクスを発動。具現化した見えない壁を足場に、アクロバットな蹴りの連続攻撃を仕掛けよう
狙うのは仲間の攻撃で既に傷を負っている箇所。限られたチャンスの中で確実にダメージを与えたい

反撃はそのスピードも威力もきっと桁違い。けれど、反応さえできれば……
【エアライド】で宙を蹴り、被弾しても致命傷を避ける事だけを考えよう

帝国生まれのディアボロスとして
祖国の技術も、それを持ち出し市民を虐げてきた勇者様にもご退場いただかないと夢見が悪いんだ
俺は俺の復讐のため、ミシェル・ネイ
君を超えていくよ


●ルコンキシュタの拳
 これまで、パリの街並みと其処で人々を見てきた。
 一角・實生(深い潭・g00995)が思い出すのは、決して幸福とは思えない光景のこと。
 工場で虚ろに働く人々。
 機械化された街並みを物言いたげに見つめる人々。
 けれども、最後に彼らの笑顔を見た時も思ったことがある。
「――やっぱり、人々は笑っている方がいい」
 グラナトゥムを構えた實生は不滅のネイと対峙し、思いを声に変えた。覚悟には覚悟で応えたい。様々な思いがあれど實生がやるべきことはたったひとつ。
 同じくして、アンネリーゼ・ゾンマーフェルト(シュタールプロフェート・g06305)も今までのパリを思い、ゴーグルの奥の双眸を鋭く細めた。
 パリは今、機械化を拒み元の姿に戻りつつある。機械化凱旋門が転倒したことによる被害はあれど、それは創造や復活のための破壊だ。アンネリーゼが周囲を見遣ると、ネイも辺りの様子を見て小さく語った。
「ディアボロスは悪だ」
「実力を行使したのは私達だけど、望んだのは市民よ。その事実がある限り、あなたに正義などないわ!」
「……そうか。しかし、なんと言われようとも我らこそが正義!」
 不滅のネイが宣言していったことを聞きながら、マティアス・シュトローマー(Trickster・g00097)は先程の言葉を思い返す。確か彼はかかってこいと言っていた。
「言われなくてもそのつもり!」
「威勢のいい少年だ」
「南独に来てくれた時には挨拶もできなかったからね。せっかくなら、もっと近くで――」
 ね、とネイに片目を瞑ってみせたマティアスは構えてみせる。
 そして、復讐者達の中には――大総・統(秘密結社ラグナロクの大総統・g00589)が立っていた。
(「あぁ、あれが勇者の中の勇者か……」)
 自分はあの姿に憧れている。
 統は、自分自身がそのように感じていることを自覚していた。
 ディアボロスとクロノヴェーダという関係性はあっても、ただひとつの個として向き合うならば。
「私も悪の名を背負う者、秘密結社ラグナロクの大総統として挑もう」
 心からの言葉を不滅のネイに向け、統は身構えた。
 此処に集う者にも様々な思いや過去がある。それぞれの己が意志を貫き、死力を尽くす者たちへの賞賛。それと共に、彼の勇者の期待に正面から応えてやらずにどうするのか。
「不滅の……いや、ミシェル・ネイ!」
「ああ、大総・統!」
 互いの名を呼びあった二人。正義と悪。掲げるものは違っても、此処で全てを賭すことは同じ。
 激しい戦いが始まっていく。
 何人ものディアボロスを相手に、ネイは全力で戦っている。
 實生は観察能力とパラドクス通信による情報共有を重視しており、仲間の状況を逐一更新していた。
 仲間を援護する牽制銃撃は最小限。そうすることでにネイの行動を注視する時間を作れる。しかし、實生が気付いたのはいくら観察してもネイの行動の間に隙が生まれないということ。
 看破してパラドクスを発動することは難しい。即ち、それだけ相手が強力であるということだ。
「行くしかないか」
 だが、實生とて無策で挑んでいるわけではない。隙がないのならば作ればいいとして、貫通撃で捻じ込むのは強烈な呪詛の一閃。自分と仲間、両方の攻撃を届かせることが目的だ。
 対するネイは強烈な雷光の如き一撃を放ってきた。加護を得ながら飛翔した實生はエアライドの力を用い、更に瞬間的に加速することで直撃を防ぐ。
「ネイ将軍、この世界にお前は必要ない。俺の信じる義と意志の為、退いて貰うよ」
 静かながらも力強さを感じさせる言葉を向け、實生は呪いの力を込めた銃弾を撃ち放った。
 マティアスも連携を強めるべく、パラドクスを発動した。具現化した見えない壁を足場にしたマティアスは、アクロバットな蹴撃を仕掛けてゆく。
 狙う場所は最初から決めていた。それは仲間の攻撃で既に傷を負っている箇所。
 限られたチャンスの中で確実にダメージを与えれば、いずれは不滅のネイの力とて瓦解する。そう信じて立ち回るマティアスはネイを強く見据えた。
 予想通り、ネイの反撃はスピードも威力も桁違いだ。
(「けれど、反応さえできれば……」)
 マティアスは宙を蹴りあげ、素早く立ち回った。被弾しても致命傷を避けることだけを考えて動けば、戦いの最後まで立ち続けられるはずだ。
 そして、マティアスは更なる攻撃に入る。
「祖国の技術も、それを持ち出し市民を虐げてきた勇者様にもご退場いただかないと夢見が悪いんだ」
 帝国生まれのディアボロスとして、マティアスが掲げるのは強い思い。
 これ以上、機械化技術が悪用されることだけは止めたい。それがマティアスの願いであり、信念だ。
「俺は俺の復讐のため、ミシェル・ネイ。君を超えていくよ」
「そうか……それが、復讐者――ディアボロスなのか」
 すると不滅のネイは何かを納得したようだった。無論、だからといって彼が攻撃の手を緩めることはない。
 その間、アンネリーゼは凱旋門ロボや、破壊された自動人形の残骸を遮蔽物として身を隠していく。前衛を担ってくれる仲間がネイと衝突する間、アンネリーゼは荷電粒子ビームライフルにエネルギーを充填していった。
 現在は乱戦と呼んでもいい状況。
 その中でも行軍歌の音から敵の方向を見定め、しかと狙いをつける。アンネリーゼもまた、未来予測と神速反応を用いることによって敵の剣筋を読もうとしていた。
 未来を読めば、当然として敵の動きも変わっていく。そのことに気を付けなければならないとして、アンネリーゼは充填状況を確かめていった。
 そして、アンネリーゼは攻撃開始の機を得る。
 實生やマティアス、仲間達の攻撃に伴う追撃として――放つのは#光線銃 #最大出力 #射線注意の力。
「発射! 跡形もなく浄化してやりましょう!」
 極大の閃光の砲撃は戦場に迸る。
「科学技術は、不可能を乗り越えるためにあるのよ」
 アンネリーゼは更にもう一撃を見舞うため、エネルギーチャージを始めていく。これで足りないのならば何度だって、幾度も挑んでいくだけだ。
「――不滅を滅ぼすことだって、可能にしてみせる!」
 アンネリーゼの声は皆を鼓舞する確かな力と成っていく。
 すると、不滅のネイがディアボロス達に向けて声を響かせた。
「確かに我々は理想のために人々を断頭台にかけた! 否定しようもない事実だ。しかし、悪人を裁くことも正義。私達は皇帝陛下が掲げる理想を信じている。これまでの歴史よりもよりよい、我々の思い描く未来を創り出すために!」
 幾度も攻防が繰り広げられ、誰もが死力を尽くす。
 ネイもまた復讐者に対抗するために全力を振るい返した。
「長き時の中、一滴の血も流れなかった歴史などなかっただろう! 我々も、お前達とてそうだ。それを非難するつもりも、否定する気もない。その代わりに我らは……いや、私は! 皇帝陛下が必ず作り上げてくださる理想のために、己の正義を貫き通すのみッ!!」
 ネイの力と意志は強く、何処までも真っ直ぐだ。
 統も仲間と共に戦い続けており、敢えて小細工などしていなかった。
(「むしろ、思いつかないので出来ないが……これでいい」)
 常に真正面から挑み続ける統は、ネイが放つ殲滅の斬撃に合わせて拳を振るっていく。激しい痛みが身体に響こうとも統は決して退くことなど考えなかった。
 剣には拳を。
 正義の勇者と悪の大総統がぶつかりあう様はまるで――否、本気の最終決戦の様相だ。
 世界再征服拳の拳がネイを穿っても、これまでは不滅の力が相手の身体を修復してしまっていた。だが、今は違う。度重なるディアボロスの猛攻によって不滅の力は意味をなさなくなっていっている。
「終わりが近いようだな」
「く……いや、まだだ! 私が諦めない限り、この意志は不滅!」
 統が間近で語りかけると、ネイはそれを否定した。
 だが、修復される速度が此方の攻撃の疾さに劣っていることは確か。ネイもそれが分かっていて、力ではなく自分の意志が不滅だと宣言したのだろう。
 仲間達の援護や攻撃がうまく巡っていることを感じながら、統は更にネイへの言葉を投げかける。
「この理不尽な今の世界の理に於いて、これだけは言える」
「何をだ?」
「歩みを止める者に先はなく、何者も守れないだろう。故に、未来とは力ずくで奪い取るものだ!」
「……」
 統の宣言に対し、ネイは一瞬だけ黙った。
 しかし、勇者の盾を構え直したネイは言葉を続ける。
「そうだな、その通りだ。現に今も私の部下――ジョミニが最善を尽くすために動き続けてくれているだろう。彼女のことだ、陛下への報告を終えた後……この凱旋門に援軍を連れて戻ってくるはずだ」
「何?」
 戦線を離脱させた『観測のジョミニ』について語るネイの声を聞き、統はある可能性を考える。
 この戦いの中にジョミニ率いる援軍が訪れればどうなるか、ということだ。
 しかし、その可能性はネイ本人が否定した。
「案ずるな。この状況ならばジョミニは間に合わず、到着する前に事態を悟って去るだろう。私が言いたいのはお前の言葉について。たとえ私がこの場で膝をつこうとも、大陸軍には私以外にも歩み続ける者がいるということだ!」
 援軍が間に合わないとネイが宣言したのは、ディアボロスが凱旋門ロボをあまりにも早く倒したからだ。統は繰り出される剣閃を受け止めながら、拳を振るい返す。
 その際にも双方の会話は続いた。
「援軍を連れて配下が戻ってくることも計算していたのか?」
「いいや、此処は自分達だけで十分だと思っていた。ジョミニ達を去らせた理由は本心だが……彼女なら、次にどう行動するかも分かっていた」
「複雑な心境、といった様子だな」
 統はネイの抱く思いを感じ取っていた。
 ネイがこれほどまでに語るということは、この情報は断片の王の不利になるようなことではないのだろう。
「ああ……。ジョミニは私を上官としてだけではなく、個としても好いていてくれた。彼女の勧めで言語機能をアップデートしたことも思い出深い。たとえ離れていても――いや、語り過ぎたな」
「大切な者のために戦う正義、か」
「理解を得られたようで光栄だ! さぁ、後はどちらが勝つかの真剣勝負のみ!」
 統の呟きを拾ったネイは勇者の剣の切っ先を天に掲げた。
 自分が劣勢であり、不滅の力も消滅仕掛けている。あと僅かで敗北を喫することも予感しているのだろうが、ネイは決して戦うことをやめようとしなかった。
「大陸軍こそ最強にして、正義!」
「フハハハ! 進め! 集まれ! 我が進撃を阻むこと、誰にもできぬわ!!」
 ネイが己の正義を示したことで、統はルコンキシュタの意志を示し返していく。殲滅の斬撃と世界再征服拳。燃え上がる不滅の意志は剣に。そして、秘密結社という悪の思想は征服の拳へ。
 そうして、双方が同時に地を蹴った。
 その瞳と双眼には互いの姿しか映っていない。歴史も因果も、運命すら超えて出会った正義と悪。
 二人の刃と拳が繰り出される。
「皇帝陛下の為に! 悪を貫き、正義を示す!!」
「さぁ、勇者よ、我が拳と共に伝説となるがいい!!」
 ネイと統。二人の叫びが響き渡った直後、次に聞こえたのは――拳が機体を貫く轟音だった。

●花の都の未来
 勇者の剣が地に落ち、続けて罅割れた盾が取り落とされる。
 勝負が決したと感じた清政は片鎌槍を下ろし、アストリッドと華楠は静かに瞳を伏せた。
 ロキシアは頷き、トロワとシルは自分達の力が不滅を打ち破ったのだと確信する。エトヴァとソレイユは演奏を止め、瓦礫だらけの周囲を見渡した。
 ベアストリアは最初にそうしたように、カーテシーで戦いを締める。
 蛍は仲間の身体を支えており、マタも剣を仕舞った。姫恋と乎乎那はネイを見下ろす中、エヴァも最早彼が動くことはないだろうと察している。
 アンゼリカとレイは警戒を緩めなかったが、その眼差しは真っ直ぐなままだ。エレオノーラは自分達の勝利を協力したことでの強さだとして感じており、晶と優も頷きあった。
 實生とマティアスは仲間の傷が浅くはないことを確かめたが、誰ひとりとして倒れていないことも知っていた。
 アンネリーゼはただ静かにネイを見つめており、統も静かに正義の勇者を認めている。
 力なく膝を付いた自動人形・不滅のネイも自分の敗北を悟っていた。
 僅かに身体を動かせる力は残っているようだが、無駄に抵抗をする意思や、命乞いをするような気配はみえない。
「我が正義も、我が歩みも、ここまでか……」
 不滅の力を失ったネイの機体が修復されることはもう二度とない。
 身体のあちこちには罅割れや深い傷が刻まれており、その機体が崩れ落ちることは誰の目にも明らかだ。ネイは顔を上げ、ディアボロス達を静かに見上げる。
「お前達は、私にとっては……悪だった。だが――」
 声すらも掠れており、彼の最期が近いことが窺えた。
 どうやらネイは、終わりまでの僅かな時間に何かを伝えたいようだ。
「ディアボロスよ……お前達にも正義があることを……私は、知っている……」
 それは復讐者達の意志や思いを認める、といった意味の言葉なのだろう。その間にネイは膝をつくことすら出来ずに、その場に倒れ伏した。されど、彼は言葉を止めない。
「お前達に慈悲があるなら、いつかジョミニに伝えてくれ。『私を好いてくれて、ありがとう』と――」
 頼む、と告げられた思い。
 それはミシェル・ネイ個人として遺したい想いなのだろう。このことを伝えるか否かは無論、復讐者次第。
 そして、彼は最期の言葉を紡ぐ。
「ああ……。皇帝……陛下……万、歳……」

 こうして、不滅のネイは機能を停止した。
 ネイの双眼の奥に宿っていた光は消え、自動人形によるパリの支配や機械化の未来も潰えた。
 壊れた建物や瓦礫となった箇所はあれど、人々の心に希望が宿り続けている限り、未来は明るい。
 いつか、或いは近い未来に。
 パリは再び、美しき花の都と呼ばれるようになるはずだ。
 
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【飛翔】がLV11になった!
【勝利の凱歌】がLV4になった!
【クリーニング】がLV2になった!
【壁歩き】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV7になった!
【ラストリベンジ】LV1が発生!
【ドレイン】がLV5(最大)になった!
【先行率アップ】がLV3になった!

最終結果:成功

完成日2023年05月26日
宿敵 『不滅のネイ』を撃破!