伊勢の農村、天魔武者から解放を(南部編)(作者 北瀬沙希
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#天正大戦国  #伊勢国外周制圧作戦  #伊勢国  #織田信雄 

●天正大戦国・伊勢国――松ヶ島城・天守
「九鬼嘉隆が、ディアボロスに敗れただと!? 折角、この私が策を授けたというのに、時間稼ぎにもできぬのか! あの無能め!!」
 天守に集まったアヴァタール級やトループス級を前にして、わなわなと震えながら喚いているのは、ジェネラル級天魔武者『織田信雄』。
 ああまた喚いているよ……と配下たちすらやる気を失くす中、織田信雄はとんでもない命を下す。
「すぐさま、伊勢の戦力と貴重品の全てを松ヶ島城に集めるのだ。ディアボロスを迎え撃つ準備を行いつつ、援軍の要請をせねば!!」
「それ、今すぐやることかえ?」
 周りに突っつかれ、しぶしぶアヴァタール級天魔武者『千子村正』がため息交じりに進言するが、織田信雄に「今すぐじゃ!」と一蹴され。
「ディアボロスは、山名宗全殿を討ち取った敵だ。伊勢国単独で相手になどできるものか!!」
「じゃが、命令通りにすると、この城以外ががらんどうになるが、それでも構わぬのかえ?」
「構わぬ。松ヶ島城以外は切り捨てろ。全ての戦力を投入して私を守るのだ!!」
「は、ははぁ……」
(「一体、無能者はどちらなのかねえ……」)
 内心、やる気は全くないのだが、ジェネラル級の命とあらば逆らえない。
 千子村正は大きなため息をつきつつ、「わかったぞえ……」と返事をせざるを得なかった。

●新宿駅グランドターミナル
「戦力一点集中は間違ってないけど、保身のためと来たかぁ……」
 新たに現れた天正大戦国行きのパラドクストレインの前で、時先案内人藤森・智樹(人間の魔導忍者・g08569)が深いため息をつくのを見て、集まってくるディアボロス達。
 そのうちのひとりに突っつかれてようやく気付いたか、智樹は慌ててディアボロス達に向き直った。
「まあ、僕の感想はさておいて……攻略旅団の意向で、伊賀国解放後の次の攻略先は『伊勢国』になったのは知っているよね」
 何人かが頷くのを見て、智樹はタブレットに目を落としながら説明を続ける。
「織田信雄はこれだけ早く来られるとは思っていなかったんだろう。案の定、僕たちディアボロスの行動に大慌てして、伊勢国内の全戦力を本拠地である『松ヶ島城』に集めるよう命令を出している最中だ」
 伊勢国の全戦力を集められれば、真正面から『松ヶ島城』を攻めるのは難しいだろう。
 だが、逆に言えば、それ以外の場所は――。
「――僕たちディアボロスが好き放題できるってことなんだよなぁ」
 ならば、この状況を最大限利用しない手はないだろう。
「というわけで、皆には今のうちに圧政に喘ぐ伊勢国の人々を救い、村を復興して圧政を終わらせてもらえないかな? 村人たちも急に天魔武者が消えたことで安心しつつも、いつ戻って来るか分からないので怯えて様子を伺っているのが現状だからさ」
 頼めるかな? と頭を下げる智樹に、ディアボロス達は其々の想いを胸に頷いた。

「さて、今回、皆にはまず、伊勢国の南部にある小さな村に向かって、復興作業をしてほしいんだ」
 その村は、支配していた天魔武者が暴れて近くの河川の上流がせき止めたため、村人たちは重大な水不足に喘いでいるという。
 復興に必要な資材は全て新宿島で準備可能な上、伊賀国での支援実績もあるため、復興作業は効率的に行うことができるはずだ。
「復興が終わったら、攻略旅団から『伊勢神宮について調査したい』と依頼があるので、無理のない範囲で足を伸ばして調べてほしい」
 伊勢神宮そのものを調べるか、あるいは周辺の村で聞き込むかは、先陣の調査結果を踏まえた上で判断することになるだろう。
「で、村を復興すると、圧政が失われたことを知った織田信雄が、圧政を取り戻すべく松ヶ島城の戦力の一部を出撃させる」
 戦力の一部といっても、保身を優先している織田信雄が大戦力を動かすことは決してない。
 今回派遣される部隊は、アヴァタール級『千子村正』とトループス級『天魔武者・ジゲン流剣士』のみとなるため、迎撃は十分可能だ。
 ちなみに、『天魔武者・ジゲン流剣士』は初の太刀に全てを賭ける攻撃法を好み、『千子村正』は復讐者が持つ武器に興味を示しやすいとか。
「部隊を撃破し、復興した村の安全を確保した上で帰還してほしいんだ」
 村人たちの為にも頼んだよ、と念押しする智樹に、ディアボロス達も心得た、と頷いた。

「つくづく思うんだけど、織田信雄ってやることなすこと全て極端なんだよね」
 戦力集中には意味はあれども、保身のために行うのは明らかに愚策。
 それがディアボロスに解放のチャンスを与えたのであれば、尚更だ。
「織田信雄の無能さはある意味特殊だけど、そんな彼がジェネラル級の中でも高い地位にあった理由を知ることができれば、天正大戦国の攻略の役に立つかもしれないね」
 でも今は、ひとつひとつ着実に解放していこうと励ます智樹に見送られ。
 ディアボロス達はパラドクストレインに乗り、伊勢国へと赴いた。

●天正大戦国・伊勢国南部――水不足に喘ぐ村
「うぅ、毎日これだけで終わってしまう……」
「かといって、水がなけりゃ何もできん……うぅ」
 遠くの泉から運んできた水を村内の桶にためながら、疲れ切った村人たちが嘆きを漏らす。
 近くを流れる河川が上流でせき止められ、干上がって以後、村人たちは天魔武者の命により、毎日毎日遠くの泉から水を運んでいるが、日々の暮らしに必要な水を確保するだけで精いっぱいで、農作業に回せる余裕は全くない。
「こんなの、毎日続けていたら、いつか皆ぶっ倒れちまう……」
「一体、いつまで続けりゃいいんだよ」
 田に水を張りたくとも、野菜の種を蒔きたくとも、水が豊富になければそれすら叶わない。
 過去の圧政で既に心が折れている村人たちは、天魔武者が残した命を緩慢にこなしながら、明日があるのかと不安に駆られていた。


→クリア済み選択肢の詳細を見る


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【水源】
1
周囲に、清らかな川の流れを出現させる。この川からは、10秒間に「効果LVトン」の飲用可能な水をくみ上げる事が出来る。
【飛翔】
1
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【怪力無双】
1
周囲が、ディアボロスが怪力を発揮する世界に変わる。全力で力仕事をするならば「効果LV×3トン」までの物品を持ち上げる事が可能になる。
【フライトドローン】
2
最高時速「効果LV×20km」で、人間大の生物1体を乗せて飛べるドローンが多数出現する。ディアボロスは、ドローンの1つに簡単な命令を出せる。
【友達催眠】
1
周囲の一般人を、誰にでも友人のように接する性格に変化させる。効果LVが高いほど、昔からの大切な友達であるように行動する。
【壁歩き】
1
周囲が、ディアボロスが平らな壁や天井を地上と変わらない速度で歩行できる世界に変わる。手をつないだ「効果LV×1人」までの対象にも効果を及ぼせる。
【無鍵空間】
1
周囲が、ディアボロスが鍵やパスワードなどを「60÷効果LV」分をかければ自由に解除できる世界に変わる。
【口福の伝道者】
1
周囲が、ディアボロスが食事を摂ると、同じ食事が食器と共に最大「効果LV×400人前」まで出現する世界に変わる。
【建物復元】
1
周囲が破壊を拒む世界となり、ディアボロスから「効果LV×10m半径内」の建造物が破壊されにくくなり、「効果LV日」以内に破壊された建物は家財なども含め破壊される前の状態に戻る。
【防衛ライン】
3
戦場が、ディアボロスが地面や床に幅10cm、長さ「効果LV×10m」の白い直線を出現させられる世界に変わる。敵はこの直線を突破できず、上空を飛び越える場合、最低「効果LV」分を要する。直線は戦場で最初に出現した1本のみ有効。

効果2

【能力値アップ】LV2 / 【命中アップ】LV1 / 【ダメージアップ】LV1 / 【ガードアップ】LV2 / 【凌駕率アップ】LV1 / 【反撃アップ】LV1 / 【アクティベイト】LV1 / 【先行率アップ】LV1 / 【アヴォイド】LV2 / 【ダブル】LV1

●マスターより

北瀬沙希
 北瀬沙希(きたせ・さき)と申します。
 よろしくお願い致します。

 今宵、お送りいたしますは、伊勢国外周制圧作戦。
 伊勢国南部のある村の復興作業を行った後、派遣された天魔武者の部隊を返り討ちにして、安全を確保してください。

●シナリオ進行について
 ②→(①)→③→④の順で進行いたします。
(①のクリアは任意となります)

 ②は、村の復興作業を行ってもらいます。
 天魔武者が破壊し上流でせき止めた近くの川をどうにかすれば、農作業がはかどりそうですね。

 ①は攻略旅団選択肢。復興作業の後、余裕があれば『伊勢神宮』に向かい調査を行って下さい。
 現地を調査する以外にも、伊勢神宮周辺の村で聞き込みを行うのも有効かもしれません。
 この選択肢の採用は、最大2名様までとします。

 ③④は松ヶ島城から派遣された天魔武者の一団との戦闘です。
 全て返り討ちにし、村の安全を確保してください。

 本シナリオはゆっくり進行いたします。
 また、過度のプレイング採用は行いません。

 プレイング受付締切等、シナリオ進行に関する告知は、全てマスターページにて行います。
 それでは、皆様のプレイング、心よりお待ちしております。
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このシナリオは完結しました。



発言期間は終了しました。


リプレイ


雨ヶ屋・マヌエ
我々はディアボロスという者で、各地で人助けをさせて頂いてます。
こちらの村が水不足との噂を耳にしたので、お助けに参りました。

村人には近く訪れるであろう農作業タイムに備えて体力を回復して貰いたいので、握り飯を持参して現地で【口福の伝道者】を使用します。

本題である川の復元。
流れをせき止めているものを人の手で取り除けるのであれば村人がやっているでしょうから、膨大な土砂や大きな岩があるのではないかと予想しますが、詳細については作業開始前に村人へ質問して、可能なら現場への同行、立会も依頼します。

障害物を排除する方法には時限爆弾を使う予定ですが、力自慢や工事のプロが同行している場合はその方へ任せたいです。


有栖川宮・永久
まあ、戦況によっては籠城は悪くないよ。でも周りに敵勢力が固められそうな拠点を残したままってのは凄く微妙だよね。私も上に立つものの家筋だけど流石に首を傾げるなあ。

さて、十分に周りを固める前に、復興、頑張ろう。

同行者の方の話を良く聞く。ふむ、上流を膨大な土砂や大きな岩があると。現場の詳細は地元の方の方が詳しいよね。質問して割り出しておくね。

力仕事なら任せて!!村人の方と力を併せて【怪力無双】で張り切って障害物を撤去するよ。


白尾・真狐
なになに?川のお水が堰き止められちゃったんだって?
あー、昔は水問題ってたくさんあったって聞いたことあるし、何をするにもお水って大事だもんね

根本的な元の水源の対処は他の人がやってくれそうだし、僕は今足りないお水を何とかしようかなー

村のすぐ近くに残留効果の【水源】で川を作ってあげて
田んぼとかにお水を引けるようにしてあげるね
これで、遠くまでお水を汲みに行かなくてよくなるから、他にも時間使えるよね

お水の件が落ち着いたら、命令出してる悪い天魔武者なんて
僕らがやっつけちゃうから、もうちょっとだけ待っててねー♪
って言って、村人さん達を元気づけてあげるね!

他のディアボロスの子達との連携やアレンジも歓迎だよー


文月・雪人
※アドリブ連携歓迎

鬼の居ぬ間に…じゃなくて、天魔武者と鬼妖の居ぬ間に復興だね
しっかりと復興して、圧政体制をどんどん崩して行こう

仲間と連携して事に当たるよ
先ずは村人達の話を聞いて、状況の確認を
成程、川の上流が堰き止められてしまっていると
現場の詳細は地元の方の方が詳しそうという話にも同意だよ
でも上流までは距離も高低差もあるだろうし、道も険しそうだね
一般人も使える移動運搬の手段として【フライトドローン】も使ってみよう
ちょっと驚かれそうだけど
大丈夫だよと実演してみせて、安心して乗って貰うね

現地に着いたら早速作業を
仲間の【怪力無双】を借りて、皆で協力しながら
堰き止めの原因を取り除いて川の流れを元に戻そう


●鬼の居ぬ間に何とやら、とは言いますが
 水不足に喘ぐ村の近くに、パラドクストレインが停車し、4人のディアボロスが降りてくる。
「鬼の居ぬ間に……じゃなくて、天魔武者と鬼妖の居ぬ間に復興だね」
 文月・雪人(着ぐるみ探偵は陰陽師・g02850)がにこりと笑いながら降りてくる一方、有栖川宮・永久(燦爛のアンフィニ・g01120)は軽く首を傾げながら降りて来ていた。
「まあ、戦況によっては籠城は悪くないよ。でも周りに敵勢力が固められそうな拠点を残したままってのは凄く微妙だよね」
 永久も上に立つ者の血筋を引いているゆえ、織田信雄の判断に首を傾げたくなったのだろう。
 そんな永久を見つつ、白尾・真狐(まったり狐娘・g05562)は、すっかり枯れた川を見つめていた。
「あー、昔は水問題ってたくさんあったって聞いたことあるし、何をするにもお水って大事だもんね」
 水利権の問題は、今も昔も隣人同士、隣村同士がいがみ合う原因のひとつとなりやすい。
 これから向かう村では、そのような問題は発生していないようだが、天魔武者の圧政で心が折られている今は、そこまで気が回らないのだろう。
「なら、しっかりと復興して、圧政体制をどんどん崩していこう」
 皆に呼びかけるような雪人の言に、雨ヶ屋・マヌエ(ボランティア・g01424)や真狐、そして永久は軽く頷き返していた。

●まずは何につけても腹ごしらえです
 マヌエたちが村に足を踏み入れると、明らかに村全体が乾燥し、疲弊している空気が漂っていた。
 そろそろ田植えに備え水が張られているはずの田んぼにも水は全くなく、土もすっかり乾ききっている。
 とりあえず永久たちは家々を回って声をかけ、村人たちを広場に集めたが、のろのろとした足取りで集まった村人たちは明らかに疲弊していた。
「我々はディアボロスという者で、各地で人助けをさせて頂いてます。こちらの村が水不足との噂を耳にしたので、お助けに参りました」
 疲弊している村人たちを前に、マヌエが代表して丁寧にあいさつすると、村人たちの顔に生気が戻る。
「おお、おおお……」
「ああああ、有難や有難や……」
 おそらく、人助け、という言葉が圧政に苦しむ村人たちにとっては福音となったのだろう。
「まずは腹ごしらえといきましょう」
 水が戻れば訪れるであろう農作業タイムに備えて体力を回復してもらうべく、マヌエは握り飯をいくつか持参。
【口福の伝道者】を併用し数を増やして村人全員に配ると、疲労と水不足でお腹を空かせていた村人たちは、勢いよく食べ始めた。
「うおお、うめえ!」
「久しぶりのコメだ、うまいよ……!」
 村人たちが握り飯を堪能している間に、真狐は広場の周囲で水路を探し始めた。
(「根本的な元の水源の対処は他の人がやってくれるし、僕は今足りないお水をなんとかしよう」)
 やがて、村の広場に近い水路を見つけた真狐は、残留効果で澄んだ水を生み出す【水源】を設置し、乾いた水路に少しずつ水を流し始めた。
 残留効果の【水源】は、ディアボロスが滞在している間しか供給されないのが難点だが、元の水源が復旧し、村に水が戻るまでに必要な分を供給するには十分だろう。
 何より、今日の分の水を汲みにいく必要がなくなるため、村人たちの体力が少しでも温存できるのは大きなメリットとなるに違いない。
「おお、水路に水が!」
「これで、遠くまでお水を汲みに行かなくて良くなるから、他にも時間使えるよね」
「あああ、ありがとうございますだ……」
 村人たちから口々にお礼を言われながら、真狐は湧き出した水で淹れたお茶を振る舞い、さらに村人たちを勇気づける。
 飲み水の確保すらやっとだった村人たちは、次々とお茶に口をつけ、元気を取り戻していった。
「この件が落ち着いたら、命令出してる悪い天魔武者なんて僕らがやっつけちゃうから、もうちょっとだけ待っててねー♪」
「ああ、何から何まで……」
 ひたすら礼を言い続ける村人を皿に励ましながら、真狐は時折村の外に気を向け、天魔武者の襲来に警戒を怠らない。

●本格的な復旧作業……の前に
 握り飯と茶で腹を満たし、当座の水も確保した永久たちは、村に残る女子供たちのフォローを真狐に任せ、復旧作業の現場に向かおうとする。
「流れをせき止めているものを人の手で取り除けるのであれば村人がやっているでしょうから、膨大な土砂や大きな岩があるのではないかと予想します」
「なるほどね」
 マヌエの予想にさもありなん、と頷く雪人。
「詳細については作業開始前に村人へ質問して、可能なら現場への同行、立会も依頼します」
「そうだね。現場の詳細は地元の方のほうが詳しいよね」
 うんうんと頷き同意した永久とともに、雪人とマヌエ、永久が手分けして村人に聞き取ってみると、せき止められた場所はあっさりと判明した。
「ああ、あの川幅がせまーくなっているあたりだ」
「けんどよ、今はちょーっと、行くのが大変だべ」
「んだんだ。川だけでなく、周りの山道もぜーんぶ荒らされてるからのぅ」
 その情報に、ディアボロス達は思わず顔を見合わせていた。
(『いったい、天魔武者たちはどれだけ暴れたんだ……?』)
 村人たちに聞いてみたい気もするが、藪蛇になりそうなのでやめておくことにする。
「いずれにせよ、上流までは距離も高低差もあるだろうし、道も険しそうだね」
 ならば、と雪人が取り出したのは、残留効果で出現した【フライトドローン】。
「わあっ!?」
「ななななな、なんだべその妙な鳥のようなものは!?」
 ドローンを見た事がない村人たちはもちろん驚くが、雪人はにこやかに微笑みながら説明する。
「これなら、険しい山道もあっという間に飛んでいけるよ」
「うん、ちょっと時間がかかるけど、歩いていくより早そうだね」
 見たことのないドローンを怖がる村人たちに、雪人は真狐の協力を得て乗り方を実演する。
 それでようやく安心したか、村人たちはフライトドローンに乗ることを承諾してくれた。
 ちなみに、【フライトドローン】は多数出現するが、命令を出せるのはそのうちの1機だけなので、雪人が村人をひとりずつピストン輸送で送り届けたのは、また別の話。

●いよいよ復旧作業
 険しい道も荒れた河原も【フライトドローン】で文字通り飛び越えて、堰き止められている現場に到着したディアボロスや村人達の目に入ったのは、川を完全にふさいでしまっている複数の巨岩だった。
「……でかー……」
「確かに、これは大きいし、難しいね」
「これは村人達では無理ですね」
 ひとつひとつが数トン程度ありそうな巨岩を前に、永久が呆れた顔をし、雪人がさもありなんと頷いている間に、マヌエは冷静に時限爆弾を取り出す。
「障害物を排除する方法に、これを使う予定ですが、いかがでしょう?」
 もちろん、力自慢や工事のプロがいた場合はマヌエも無理に押し通す気はないが、永久と雪人は直ぐ頷いた。
「うん。【怪力無双】で除去するつもりだったけど、破壊して小さくしてもらえると持ち運びが楽になりそうだね」
【怪力無双】の恩恵を得られるのはディアボロスだけであり、村人は恩恵を得られない。
 村人たちの手を借り、人海戦術で早く除去するためには、巨岩を運びやすい大きさに砕いた方が早いだろう。
「じゃあ、時限爆弾で破壊して少し小さくして、後は手作業で運ぼうか」
「では、仕掛けますね」
 マヌエが手慣れた手つきでいくつか時限爆弾を取りつけ、タイマーをセットして村人たちを下がらせると。

 ――ドーン!!

 時限爆弾がちょうど良いタイミングで爆発し、巨岩が砕けていくつもの岩や瓦礫に変化した。
「おお、これなら運べそうだ。それじゃあみんな、かかるぞー!」
「おー!!」
 俄然やる気となった村人たちは、縄や蔓を編んで作った「モッコ」と呼ばれる籠のようなものに瓦礫や岩を入れ、次々と川から運び出して行く。
 村人だけで運ぶのが難しい岩は、永久と雪人が【怪力無双】で軽々と持ち上げ、運び出していった。
【怪力無双】でも運びづらい岩が現れたら、マヌエが再び時限爆弾を仕掛けて運びやすい大きさに砕いてゆく。
 皆で協力し岩を運び出せば、巨岩だった瓦礫はたちまち撤去され、徐々に川幅が広がり始めて。

 ――ざーざーざー……。
 ――ざざざー……。

 村人とディアボロスの目の前で、堰き止められていた水が下流に向けて流れ出した。
 このまま流れ続ければ、村周辺にも川の流れが戻るだろう。
「やった、これで水が戻る!!」
「これでもう、あのキツい日々とはおさらばじゃあ……!」
「あんたらのおかげで水が戻ったよ。ありがとう、ありがとう……!!」
 喜びのあまり抱き合いながら、永久たちにも礼を述べる村人たちをよそに、雪人はさらに考えを巡らせる。
 水の勢いを見ている限り、村に残っている真狐も、川に水が戻り始めたことに気づく頃だろう。
 ならば、急ぎ村へ戻り、天魔武者の襲撃に備えなければならない。
「それじゃ、日が落ちないうちに急いでもどろうか」
 雪人は村人たちを促すと、再びフライトドローンで村人とディアボロス達をピストン輸送し、村へ引き返した。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【口福の伝道者】LV1が発生!
【怪力無双】LV1が発生!
【水源】LV1が発生!
【フライトドローン】LV1が発生!
効果2【凌駕率アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!

●天正大戦国・伊勢国南部――水不足に喘いでいた村
 ディアボロス達の支援で、干上がっていた川に水が戻り、村人たちは生気と活気を取り戻した。
 これにより、天魔武者による圧政は完全に失われたが、天魔武者は何らかの手段でそれを察し、近いうちに村にやって来るだろう。

 一方、攻略旅団からは、余裕があれば伊勢神宮の調査をしてほしいと依頼されている。
 別途調査したディアボロスからの情報で、いくつかの事実は判明しているが、さらに神宮内部を調査したり、神宮周辺の村で聞き込みを行えば、まだ情報が得られる可能性がある。
 天魔武者が村にやってくるのは時間の問題だが、パラドクストレインに乗れば、伊勢神宮まで往復するくらいの時間は取れるだろう。

 あえて伊勢神宮に向かい、調査を行うか。
 それとも、このまま村にて天魔武者を待ち受けるか。

 ――判断は、ディアボロス達の手に委ねられた。
文月・雪人
※アドリブ連携歓迎

伊勢神宮、これまでの調査では
内宮は正宮が焼け落ち廃墟と化していた
クロノオブジェクトの建物を自ら破壊した天魔武者達
ここが重要施設であったのは間違いないのだろう
重要物を信雄の命で持ち出したとの話もあるが
……可能性が高いのは、やはり『八咫鏡』なのだろうか

周囲の村で聞き込みをしてみたい
破壊前の様子について知る者はいないだろうか
【口福の伝道者】で増やしたお饅頭を手土産に
【友達催眠】で話を聞いてみよう

破壊前の伊勢神宮はどんな場所であったのだろう
人々の参拝はあったのか、天魔武者達は何をしていたのか
正宮には何が在り、八咫鏡はどうなったのか
可能なら神職に詳しい人を探して、詳しい話を聞いてみたい


●この世界の「伊勢神宮」とは?
 伊勢神宮の近隣の村のひとつに、文月・雪人(着ぐるみ探偵は陰陽師・g02850)は足を運んでいた。
(「伊勢神宮、これまでの調査では内宮は正宮が焼け落ち廃墟と化していた」)
 村から見える伊勢神宮の正宮とその周辺は、火災で焼失し、廃墟と化したまま。
(「クロノ・オブジェクトの建物を自ら破壊した天魔武者達。ここが重要施設であったのは間違いないのだろう」)
 それに、天魔武者たちは織田信雄の命で重要な品を持ち出したらしい、との話もある。
 ――ならば、持ち出された重要物とは?
(「……可能性が高いのは、やはり『八咫鏡』なのだろうか」)
 最終人類史における三種の神器のひとつがあるかを確かめるために、雪人は村へと足を踏み入れた。

 村人たちを前に【友達催眠】をこそりと乗せつつ、土産として持参したお饅頭を【口福の伝道師】で増やしながら茶と一緒に振る舞えば、お互いまるで昔からの顔見知りだったかのように話は弾む。
「そういえば、焼け落ちる前の伊勢神宮は、どんな場所だった?」
 頃合いを見て、雪人が伊勢神宮の方角を指差し聞いてみると、村人たちは怪訝な表情しつつ一言。
「武者様たちの拠点となっている場所だのぅ」
(「神宮が、天魔武者の拠点?」)
 気になって別の村人に聞くも、やはり返答は同じ。
「じゃあ、皆や天魔武者が伊勢神宮に参拝することはあった?」
「おれら、日々の生活だけでやっとだからよぅ……そんな余裕はねえ」
「武者様たちは集まって何かしていたようだが、儂らはわざわざ武者様たちが集まるところにはいかねえ」
 天魔武者の拠点に天魔武者が集まるのはごく自然。
 だが、参拝が目的か、別の目的で集まっているかを外から知ることはおそらく出来ないだろう。
 本当は正宮には何が在り、八咫鏡はどうなったのかも聞きたいところだが、雪人はここまでの村人たちの反応を見て諦めた。
(「そもそも正宮に『何が在った』か分かってないし、正宮自体も焼失しているから、現状では調べようがないか」)
 可能なら神職に詳しい人を探して話を聞いてみたかったが、神職や宮大工といった職業があるかどうかも微妙なところだろう。
「ありがとう。十分参考になったよ」
 雪人は適当なところで話を切り上げ、村人たちに礼を述べて水が戻った村へと戻ることにする。
 ――彼の村に圧政を戻さんとする天魔武者は、もうすぐ傍まで近づいているだろうから。
成功🔵​🔵​🔴​
効果1【友達催眠】LV1が発生!
効果2【アクティベイト】LV1が発生!

●天正大戦国・伊勢国南部――水不足に喘いでいた村
 アヴァタール級『千子村正』は、トループス級の天魔武者を引き連れ村へ急ぎながら、悩んでいた。
「信雄殿に命じられたとはいえ、ちぃとこ奴ら、喧しくないかのぅ……」
 ちら、と後ろに目をやると、トループス級『天魔武者・ジゲン流剣士』がやたら気合を入れまくっていた。

「キエェエエエエエエエエ!」
「シャアァアアアアアアア!」
「チェストォオオォオオオ!」

 正直、すぐ傍で叫び続けられると、喧しい事この上なく。
 もちろん、その掛け声はディアボロス達の耳にもしっかりと届いているので、襲撃を察知し迎撃準備を整えるのは容易過ぎた。
「やっぱりばれておったのぅ……」
 案の定、村はずれで待ち受けていたディアボロスを見て、千子村正の頭痛の種はさらに増えたのだが、それでも威厳を保たなくてはならなくて。
「信雄殿の命で、この村に圧政を戻さねばならぬのでのぅ。でぃあぼろす達よ、大人しく退いてくれぬかのぅ?」
 もちろん、ディアボロスの答えは――否、一択。
「なら仕方ないのぅ、纏めて叩き潰してやるのじゃ」
 やる気十分のディアボロスを見て、かろうじてやる気が戻ったか。
 千子村正はジゲン流剣士とともに、ディアボロス達に襲い掛かった。

 ちなみに、この天魔武者剣士が操るのは、示現流ではなく「ジゲン流」です。念のため。
有栖川宮・永久
何か刀振り回して絶叫する変な集団が来たよ!?私は古くから続く家の出身だから示現流の技と構えは知ってるけど。技使うのに気合い入りすぎてるし。まあ、必殺の技出すのに叫びたい気持ちは良く分かる。

この集団、技も危険だけど騒音被害としても迷惑だね。とっとと黙らせよう。

気合い入ってるから初太刀に全てをかける一撃は喰らうと痛そう・・【残像】と魔影分身術で無数の残像と分身を出しながら攻撃を凌いで、両手の剣で返しの斬撃!!二の太刀は振るわせないよ!!【両断】【連撃】で連続で攻撃しながら、【ダンス】【撹乱】でヒラヒラ動き回って敵集団を引っ掻き回す!!

後の皆の戦いが楽になるように出来るだけ陣形を乱しておくね!!


雨ヶ屋・マヌエ
作物への被害を気にせず村を守ることだけに注力できるので、水不足により農作業が行われていなかったことは不幸中の幸いでした。

示現流? 一撃?
なるほど。
近付かれてから対処するのは、あたしには難しそうです。

突撃からの全身全霊を込めた攻撃が『ジゲン流剣士』の得意技のようですから、そのフットワークを封じるため畦道へ【防衛ライン】を敷いて彼らを待ち受けます。
兵士の形をした風船をじゃじゃーんと並べることで彼らの攻撃を引き付けて足止めを試み、「時間稼ぎ」している間に小型拳銃で狙い撃つという作戦です。
田畑の案山子に着想を得たのですが、果たして吉と出るか凶と出るか。


白尾・真狐
なんかすっごい騒がしいね!
正面から正々堂々ってことなのかな?敵ながらあっぱれといってげよー♪

でも戦いは手を抜けないからね、いざ勝負!
相手は接近戦は得意みたいだけど、遠距離からの攻撃は苦手とみたね
【連携射撃I】で空からドローンでバババーっと制圧射撃するよ!
他に足止めしてる人がいたらそっちの敵が集まったところに火力集中していっぱい倒しちゃうよ!

その後は基本的にはドローンの1機に乗って敵の射程の空中から
銃器で射撃攻撃、基本的には近接戦闘は避けるけど、どうしても近づかれたら
近接戦闘用ブレードで反撃するよ!

味方との連携やアレンジは歓迎だよ!


文月・雪人
※アドリブ連携歓迎

いやぁ、なんとも威勢のいい輩だね……伊勢なだけに?

圧政の名の下に人々を虐げ村々を荒らす、達天魔武者と鬼妖達
勿論そんな輩を通してやる訳にはいかないさ
人々の穏やかな暮らしを守るため、今こそこの力を使う時
黒猫の御旗の下に、来たれ我が同志よ!

ここぞとばかりにカッコよく宣言して『家臣団突撃』使用
掲げた黒猫の旗印に集うのは
もふもふっと着ぐるみっぽい鎧武者の幻影達
ゆるっとした見た目に反してその士気は高く隙はない
突撃する敵の動きを見極めつつ
共に敵陣へ切り込み、連携した動きで攪乱し
敵側の連携を乱しに乱して此方の間合いに引き込んで
パラドクスの力を込めた【命中・ダメージアップ】な攻撃で倒していくよ


●叫び声は気合入れではありますが
「何か刀振り回して絶叫する変な集団が来たよ!?」
 トループス級『天魔武者・ジゲン流剣士』の集団を目にした有栖川宮・永久(燦爛のアンフィニ・g01120)の発言は、それだけでジゲン流剣士の特徴を十二分に伝えていた。
「キエェエエエエエエエエ!」
「シャアァアアアアアアア!」
「チェストォオオォオオオ!」
「わー、なんかすっごい騒がしいね!」
 正面から正々堂々? とやって来たジゲン流剣士たちに、白尾・真狐(まったり狐娘・g05562)も「敵ながらあっぱれといってげよー♪」と喜ぶ中、伊勢神宮の調査から戻って来た文月・雪人(着ぐるみ探偵は陰陽師・g02850)もまたうんうんと頷きながら。
「いやぁ、なんとも威勢のいい輩だね……伊勢なだけに?」

 ――シーン……。

 雪人のダジャレに、一斉に沈黙する一同。
 永久や真狐、雨ヶ屋・マヌエ(ザ・ボランティア・g01424)はもちろん、ジゲン流剣士や後方のアヴァタール級『千子村正』までもが口をつぐんでしまった。
 さすがにいたたまれなくなったか、雪人がコホン、と咳払いひとつし空気を変えながら、天魔武者たちに指をびしっと突き付ける。
「圧政の名の下に人々を虐げ村々を荒らす、天魔武者達と鬼妖達。勿論そんな輩を通してやる訳にはいかないさ」
 カッコよく宣言して流れを引き戻した雪人に、うんうんと永久が頷きつつ。
「この集団、技も危険だけど騒音被害としても迷惑だね。とっとと黙らせよう」
「でも戦いは手を抜けないからね、いざ勝負!」
 真狐も呼び出した重火器を搭載したドローンに乗りながら、軽量型マシンガンを構えて臨戦態勢を整えた。
 この間、マヌエは目の前の天魔武者の奇怪さより村への被害を考えていたため、一切口を挟んでいない。
(「作物への被害を気にせず村を守ることだけに注力できるので、水不足により農作業が行われていなかったことは不幸中の幸いでした」)
 もし、農作業が行われていたら、田畑に被害を与えないよう戦う必要に迫られていただろう。
(「早く農作業が出来るように、早く確実に天魔武者達を撃破し、村を圧政から解放しましょう」)
 そう、改めて心に誓いながら、マヌエは小型拳銃を取り出し、備えた。

●示現流ならぬジゲン流
 一の太刀に全てをつぎ込むジゲン流剣士たちの構えを見て、永久が半ば呆れながら口を開く。
「私は古くから続く家の出身だから示現流の技と構えは知ってるけど。技使うのに気合い入りすぎてるし」
「示現流? 一撃? なるほど」
 マヌエもまた、突撃からの全身全霊を込めた攻撃が『ジゲン流剣士』の得意技らしいと考え――自分との相性の悪さに軽く首を振っていた。
「近付かれてから対処するのは、あたしには難しそうです」
 ……ならば、近づかれないようにしようか?
 そう考えたマヌエは、ジゲン流剣士たちのフットワークを封じるため、畦道へ実物大の兵士を模した風船をじゃじゃーんと多数並べて【防衛ライン】を構築した。
「チェストォオオォオオオ!」
 防御を考えず、己が振るう一ノ太刀だけを信じるジゲン流剣士たちは、掛け声と共に風船製の兵士に斬りかかるが、風船製の兵士は一ノ太刀を受け止め、通さない。
(「田畑の案山子に着想を得たのですが、吉と出ましたね」)
 構わず二の太刀を振るおうとするジゲン流剣士の1体に、マヌエは小型拳銃の銃口を向け、額を撃ち抜いた。
 その間にも、ジゲン流剣士たちは風船を割って道を開けようとするが、同じところに刀を打ち込んでもなかなか割れず、攻めあぐねている。
 そんな中、何体かのジゲン流剣士たちが風船製の兵士を避け、土起こしすら行われていない田畑に入り始めた。
(「あら、畦道から田んぼに入られたら、さすがに突破されてしまいます」)
 現状、【防衛ライン】は道しか封鎖できないので、畦道から田に入られれば簡単に回避できてしまう。
 しかし、迂回を試みたら、それはそれで隙が生じるもの。
「相手は接近戦は得意みたいだけど、遠距離からの攻撃は苦手とみたね。ドローン展開、火器標準合わせ、それじゃあいくよ~」
 後方で様子を伺っていた真狐が、重火器搭載のドローンと共に、迂回した4体のジゲン流剣士を制圧射撃。
 ――パラパラパラパラッ!
 ドローンと真狐からの二段階の制圧射撃が4体のジゲン流剣士を捕らえた瞬間、ジゲン流剣士が空中に現れ、真狐目がけて一斉に刀を振り上げた。
「シャアァアアアアアアア!」
「わわっ!」
 真狐は急ぎ軽量型マシンガンから近接戦闘用ブレードに持ち替え、近接戦に備えた。
 逆説連鎖戦の性質上、どうしても間合いは詰められてしまうので、このようなことも起こってしまう。
 しかし、空中に現れたジゲン流剣士たちは、刀を振り下ろすことなく畦道に落下した。
(「よかった、重火器の威力で吹き飛ばせていた」)
 ほっとしつつ近接戦闘用ブレードから手を離す真狐を見て安堵しながら、雪人は家臣団ならぬ鎧武者の幻影を召喚。
「人々の穏やかな暮らしを守るため、今こそこの力を使う時。黒猫の御旗の下に、来たれ我が同志よ!」
 ――にゃふーっ!
 ――もふーっ!
 カッコ良い宣言と共に黒猫の旗印を掲げた雪人の下に、もふもふっと着ぐるみっぽい戦国鎧武者の幻影達が集う。
 着ぐるみの上に鎧装束を纏った戦国鎧武者たちは、見た目も掛け声もどこかゆるっとしてはいるけれど、士気は高そうだ。
「どっちも気合い入ってるなあ……」
 思わずもふもふ戦国鎧武者の勇壮さに気を取られそうになりながら、永久は無理やりジゲン流剣士に目を向ける。
「初太刀に全てをかける一撃は喰らうと痛そう……でも」
 だったら初太刀を喰らわなければいいよね、と永久はパラドクスで漆黒の分身体を生み出し、別方向から迂回を試みたジゲン流剣士に斬りかかった。
「シャアァアアアアアアア!」
「二の太刀は振るわせないよ!」
 蜻蛉と呼ばれる得意な構えから、絶叫の如き気合の声を上げつつ袈裟に斬るジゲン流剣士の痛烈な一撃を、永久と分身体は残像を囮に凌ぎながら両手の剣を逆袈裟に斬り上げる返しの一撃で、それぞれ1体ずつ一気に斬り捨てた。
「同志たちよ、突撃!」
 永久に続けとばかりに、雪人がもふもふ戦国鎧武者たちと共に一気に敵陣へ切り込み、連携した動きで乱すだけ乱しながら4体のジゲン流剣士を間合いに引き込み、一太刀合わせる前に一息で斬り捨てた。
 ふと、マヌエが風船製の兵士に目を向けると、相変わらず風船製の兵士と戯れているジゲン流剣士が目に入る。
 どうやら、意地でも【防衛ライン】を突破しようと試みていたようだが、同志であるはずの他のジゲン流剣士は既に撃破されたため、無用の努力と化していた。
「では、これで最後ですね」
 1体も突破されずに済んだ、と内心胸をなで下ろしながら、マヌエは最後の1体に落ち着いて小型拳銃を向け、その頭を撃ち抜いた。

 かくして、やたら叫びまくっていたジゲン流剣士たちは、1体残らず撃破された。
「まあ、必殺の技出すのに叫びたい気持ちは良く分かるけど……」
 騒音になるのはよくないよ、とぼやく永久に、心の底から同意するマヌエたち。
 そしてそれは、後方で戦闘……否、ディアボロス達の持つ武器を興味深く眺めていた千子村正も同じようで。
「ふぅ、ようやく喧しいのがいなくなったのじゃ。これでようやく落ち着いて戦えるのじゃ」
 やっと耳が解放されたわい、と嬉しそうに口にしながら、千子村正は意気揚々とハンマーを振り回し始めていた。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【壁歩き】LV1が発生!
【防衛ライン】LV2が発生!
【フライトドローン】がLV2になった!
効果2【ガードアップ】がLV2になった!
【アヴォイド】LV1が発生!
【先行率アップ】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!

有栖川宮・永久
村正っていうと有名な刀で千子村正ってその村正を作成する刀匠の名前ですよね?何か目の前にいる天魔武者に目を見張ります。何かとても気が合いそうな気がしますね。一応私も武器を作りますし、気質的にも。でも倒すべき指揮官です。



さすが村正の名を冠すだけあって動きも斬撃も鋭い。でも剣の扱いは私も鍛
錬して来ましたので!!【残像】【ダンス】で回避するようなステップで回避を試み、回避仕切れないダメージは【ガードアップ】で凌ぐよ!!

正直その刀捌きを長く凌げる自信はないので、七影斬を利用した多重分身攻撃で押し切るよ!!

その刀の腕、信雄の勢力下で奮わせるのは本当惜しい。でも伊勢国の皆の為に倒すよ!!


雨ヶ屋・マヌエ
あたしの愛用する回転式拳銃の短所、弱点としては、リロード時に空薬莢を落として新しい弾丸を入れるために銃口を上げ下げするという隙が生まれることや、装弾数の少なさ等があります。
そして、復讐者の武器に興味を持つという千子村正であれば、今挙げたような弱点を見抜いたり既に知っている可能性があるわけです。

そこで作戦なんですけど、先程の戦いで消費した弾丸を装填する素振りを見せて敵の攻撃を誘い、敵が襲い掛かってきたら拳銃をぽいと投げ渡して[撹乱]すると同時にジゲン流剣士の刀を拾って反撃しようと思います。

そんなに気になるのなら、はいどうぞ。

斬りつける際にはジゲン流に倣って[大声]で叫びます。
なんとかなあれ!!!


白尾・真狐
ふっふっふー、村正、君も僕と同じくけもみみを持ちし者だったか……!
でもまー、毛艶の良さでは僕のこのもふもふふわふわな毛並みの方が上みたいだね!
(耳ピコピコの尻尾ふわーっと綺麗な毛並みアピール)

それに、わいわいしてたチェストさん達がいなくなったってことは、
君も落ち着けるかもしれないけど、それは僕達だって同じってことだよね!
さあ、お互い本領発揮って感じで戦おっかー♪

それじゃあ、さっき構えた近接戦闘用ブレードで空から攻撃だー!
味方の攻撃と連携して、他の人の攻撃を受けた隙とかを狙って一撃を加えるよ!
深追いはせず相手に消耗させることを優先して攻撃するね!

連携とかアドリブとかも歓迎だよ!


文月・雪人
※アドリブ連携歓迎

成程、騒がしい部下を持つと上司も大変だね
それ以上に送り出した側の上司に難がありそうだけど
いずれにしろ村に手出しはさせないさ

千子村正、名工の名を奪いし者
同種の敵とは何度か戦った事があるけれど
武器、特に刀剣類に対して強い興味を示していたね
さて今回の個体はどうだろう
油断なく観察してその性質を見極める
雪月花の刀にも興味を示すなら、隙を誘う糸口に

この刀は雪月花、元は儀式用の刀だからね
その巨大な槌に比べれば、武器として頼りなく見えるかい?

乱撃を刀で受けて【ガードアップ】で凌ぎつつ
敵の動きを誘導し、仲間の攻撃に繋げていこう
隙を見極め『光明一閃』!

だが切れ味は本物だ、その身で試してみるといい


●確かに村正さんの耳はけもみみです
「村正っていうと有名な刀で、千子村正ってその村正を作成する刀匠の名前ですよね?」
 一応、自前で武器を作る身として何かとても気が合いそうな気がする、と目の前の天魔武者に目を見張る有栖川宮・永久(燦爛のアンフィニ・g01120)の横で、白尾・真狐(まったり狐娘・g05562)が耳をピコピコ尻尾をふわーっとさせながら、ニコニコと綺麗な毛並みをアピールし始めていた。
「ふっふっふー、村正、君も僕と同じくけもみみを持ちし者だったか……! でもまー、毛艶の良さでは僕のこのもふもふふわふわな毛並みの方が上みたいだね!」
「いや、儂は毛並みより武具の方に興味があるゆえ、毛並みにはあまり気をつこうてなくてのぅ……」
「ガーン!!」
 ショックを受ける真狐だが、一方で千子村正も真狐に合わせてけもみみをピコピコと動かしていた。
 それが、少しだけ真狐の言を気にしてアピールしている……かどうかは本人のみぞ知るところだけど。
 そんな二人を見比べながら、雨ヶ屋・マヌエ(ザ・ボランティア・g01424)と文月・雪人(着ぐるみ探偵は陰陽師・g02850)が思わず微苦笑を零していた。
「成程、騒がしい部下を持つと上司も大変だね。……それ以上に送り出した側の上司に難がありそうだけど」
「それは、もう……お主らでぃあぼろすもわかっておるじゃろ」
 部下も部下じゃが、あれもあれで頭痛の種なのじゃ……と大きく嘆息する千子村正に、なんとか立ち直った真狐がびしっと指を突き付けながら。
「わいわいしてたチェストさん達がいなくなったってことは、君も落ち着けるかもしれないけど、それは僕達だって同じってことだよね!」
「はっはっは、それは同感じゃ」
 そのほうがよかろ? と言いたげな視線を真狐に送る千子村正に、永久と雪人もマヌエも頷いて。
「いずれにしろ村に手出しはさせないさ」
「ええ、倒すべき指揮官ですから」
「さあ、お互い本領発揮って感じで戦おっかー♪」
 真狐がフライトドローンに乗り込み上昇するのを見送りながら、永久と雪人は得物を手にした。

●ここからは真剣勝負……のはず
「……千子村正、名工の名を奪いし者」
 同じ名を持つアヴァタール級と何度か戦った事がある雪人は、『千子村正』というアヴァタール級が、武器、特に刀剣類に対して強い興味を示す性質があると記憶している。
(「さて、今回の個体はどうだろう?」)
 油断なく観察し、性質を見極めようとしている雪人の前で、真狐はフライトドローンの上から近接戦闘用ブレードを構えながら好機を伺い、永久も燦爛の剣を構えて隙を伺っていた。
 和やかさと緊張感が綯い交ぜになった空気が漂う中、双方なかなか手を出す機会を見いだせない中、マヌエが雪人を手招きで呼び寄せた。
「雪人さん、ちょっと考えがあるのですが」
「マヌエ?」
「ええ……」
 マヌエがごにょごにょと耳打ちした内容に、雪人も軽く頷いて。
「うん、頼んだよ」
「では……これを」
 マヌエは前に進み出ながら、千子村正に愛用の回転式拳銃を見せびらかした。
「ほぅ、それは珍しい銃……にしては小さくないかえ?」
(「おや、回転式拳銃の知識をお持ちでないようで?」)
 すぐに千子村正が食い突くが、回転式拳銃を知らぬような反応を取られ、一瞬戸惑うマヌエ。
 復讐者の武器に興味を持つ千子村正であれば、回転式拳銃の短所や弱点を見抜いたり知っていたりする可能性があると思っていたのだが、これは少々意外な反応だった。
(「銃について知らないのであれば、これで興味は惹けるでしょうか?」)
 ならば、とマヌエは千子村正に見せびらかすようにシリンダーを開け、空薬莢を地面に落とす。
 回転式拳銃は、リロード時に空薬莢を落として新しい弾丸を入れるために銃口を上げ下げするという隙が生まれることと、装弾数の少なさが弱点とも言える。
 拳銃に籠めてあった弾丸は、先ほどのジゲン流剣士との戦いで全弾撃ち尽くしたため、補充自体は不自然な行為ではない。
「ほうほう、もっと近くで見せるのじゃ」
 その行為に興味を持ったらしく、ハンマー片手にじわじわと寄ってくる千子村正。
 そんな千子村正との距離を意識しつつ、マヌエは弾丸を装填する素振りを見せながら、さりげなく地面に目を落とした。
 マヌエの視線の先には、先ほど撃破したジゲン流剣士の刀が1本だけ転がっている。
「そんなに気になるのなら、はいどうぞ」
 十二分に千子村正が近づいたところで、マヌエは唐突にぽいっ、と回転式拳銃を投げつけた。
「な、んな……っ!?」
 空中で綺麗な弧を描きながら落下する拳銃を、千子村正が慌てて受け取ろうとした、その時。
「なんとかなあれ!」
 マヌエは転がっていたジゲン流剣士の刀を拾いあげ、ジゲン流に倣い大声をあげながら斬りかかった。

 ――斬ッ!!

「……っ!?」
 突然の大声で怯んだ千子村正の腕を、マヌエが手にしたジゲン流剣士の刀が大きく斬り裂く。
 一方、千子村正が弱点向けて的確に振り下ろしたハンマーは、耳を突くような大声に狙いを狂わされ、大きく空を切っていた。

●この村を圧政から解放せよ
「よーし、チャンス! 近接戦闘用ブレードで空から攻撃だー!」
 フライトドローンに乗り上空にいた真狐が、フライトドローンから飛び降り急降下しながら、近接戦闘用ブレードを左肩に叩き込む。
「ふぬっ!!」
 マヌエの大声と一閃に怯んでいた千子村正は、真狐の近接戦闘用ブレードの一撃を肩に受けながらも、至近距離からハンマーの乱撃を繰り出した。
「わわわっ! 乱暴だな~」
「それなら、これで!」
 乱撃を受けながら一撃離脱を試みる真狐を援護するように、永久が七つの残像と共に燦爛の剣を手に斬りかかるが、たちまち乱撃に巻き込まれ、いくつかの残像がかき消された。
(「さすが村正の名を冠すだけあって動きも斬撃も鋭い」)
「でも剣の扱いは私も鍛錬して来ましたので!!」
 真狐がフライトドローンに飛び乗り離脱する隙を埋めるように、永久も負けじと残った残像たちと共に連撃を繰り出す。
燦爛の剣が描く金のラインが千子村正の視線を奪う都度、そのラインが何本も身体に刻み込まれてゆく。
「う、うぐっ……」
 思わずよろめく千子村正の視線の先にあるのは、雪人が手にする雪月花。
「この刀? 雪月花。元は儀式用の刀だからね」
「ほ、ほほぅ」
「その巨大な槌に比べれば、武器として頼りなく見えるかい?」
「頼りないとは言わぬが、惜しいのじゃ」
「惜しい?」
「勢い余ってこの槌で壊しそうでのぅ」
 そう嘯きながら、千子村正は雪月花や雪人を殴りつけるべく再度乱撃を繰り出すが、雪人は冷静に乱撃を雪月花で受け流し凌ぎながら、他の3人が攻撃しやすいように少しずつ敵の動きを誘導。
「その刀の腕、信雄の勢力下で奮わせるのは本当惜しい。でも伊勢国の皆の為に倒すよ!!」
「けもみみ持ちを倒すのは惜しいけど、クロノヴェーダだからね」
「ええ、ここで倒して、村を圧政から解放しましょう」
 永久が再度残像と共に断続的に攻撃するのに合わせ、真狐が再びフライトドローンから飛び降りながらの斬撃を繰り出し、マヌエがジゲン流剣士の刀を手にしたまま再度斬り込んだ。
 一斉に千子村正に攻撃する3人に、千子村正もまた乱撃や弱点を突く的確な一振りで反撃するが、当初の勢いはもはやない。
 乱撃の間隙を縫うように真狐の近接戦闘用ブレードが千子村正の肩口を捉え、残像を囮に乱撃を回避した永久の斬撃が全身に金のラインを穿ち、マヌエの斬撃もまた、脇腹を深々と切り裂いていた。
「ぬ、ぬぅ……」
 ふらつく千子村正を見て、雪人が雪月花を構え、一気に肉薄。
「儀式用の刀でも、切れ味は本物だ。その身で試してみるといい」
 隠された隙を見切り、運すらも味方につけながら、雪人は地面と水平に、真っ直ぐ雪月花を振り抜いた。

 ――斬ッ!!

 全身全霊の力を籠めた強かな一撃は、深々と千子村正の胴を切り裂く。
「確か、に、本物、じゃっ、た、な……」
 その一撃が致命傷となったか、千子村正はハンマーを取り落とし、膝をついて項垂れ消滅した。

●圧政からの解放
 千子村正が消滅すると同時に、マヌエが手にしていたジゲン流剣士の刀は跡形もなく消滅する。
(「あら、やはり消えてしまいますか」)
 最初に千子村正が立っていた場所に転がったままの回転式拳銃を拾い上げ、土埃を丁寧に払うマヌエの耳に、川を流れる水の音が飛び込んできた。
 気になって雪人達が川まで戻ってみると、上流で堰き止められたせいで枯れていた川に、完全に水が戻っている。
「おー、これでもう水の心配はなさそうだね♪」
「ですね。それでは帰りましょう」
 無事に水量が戻った川を見て、安堵の息をつきながら。
 真狐や永久たちディアボロスは、パラドクストレインに乗り込み新宿島に帰還した。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【防衛ライン】がLV3になった!
【無鍵空間】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
【建物復元】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV1が発生!
【能力値アップ】LV2が発生!
【アヴォイド】がLV2になった!

最終結果:成功

完成日2023年06月07日

伊勢国外周制圧作戦

 攻略旅団の方針に従い、伊勢国への侵攻を開始します。
 伊勢国を支配するジェネラル級天魔武者『織田信雄』は、伊賀がディアボロスによって制圧された報を受けると、伊勢各地の有力戦力を居城である『松ヶ島城』に集結させ、籠城の構えを取ったようです。
 伊勢中の戦力が集中する松ヶ島城を正面から落とす事は、ほぼ不可能といえるでしょう。
 しかし、この戦力の集中は愚策といえます。
 松ヶ島城以外の伊勢国内が手薄になり、ディアボロスによる解放作戦が可能になったからです。
 松ヶ島城を除く伊勢国を解放し、松ヶ島城を孤立させてしまいましょう。
 松ヶ島城が孤立すれば、焦った織田信雄が更なる愚行を行ってくれるかもしれません。

織田信雄

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#天正大戦国
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#伊勢国外周制圧作戦
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#伊勢国
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#織田信雄


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選択肢『【攻略旅団】伊勢神宮の調査』のルール

 攻略旅団の方針に従い、伊勢神宮の調査を行います。
 伊勢神宮近くの村を救援した後、伊勢神宮に向かってください。
 詳しくは、オープニングやリプレイを確認しましょう。


 オープニングやマスターよりに書かれた内容を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『選択肢で提示された、攻略旅団からの調査・探索依頼関連の情報を収集する。情報を得た場合、その精度が上昇しやすい。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢『復興支援』のルール

 クロノヴェーダの襲撃などで困窮している人々を救う、復興支援を行います。
 事件で破壊された直後の建物の修復はパラドクスで行う事ができるので、事件以前から壊れていた建物の修復、食料の支援、農地の開墾などの支援を行ってください。  どのような支援が必要であるかは、オープニング及びリプレイで確認してください。

 オープニングやマスターよりに書かれた内容を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 なお、この選択肢には、特殊ルールはありません。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👾護衛するトループス級『天魔武者・ジゲン流剣士』のルール

 事件の首魁であるクロノヴェーダ(👿)を護衛するトループス級クロノヴェーダ(👾)と戦闘を行います。
 👾を撃破する前に👿と戦闘を行う場合は、👾が護衛指揮官を支援してくるので、対策を考える必要があるでしょう。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「沢山」出現します(現れる敵の数は、オープニングの情報やリプレイの記述で提示されます)。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『この選択肢の🔵が👑に達すると、この敵集団を倒す。完結までにクリアしていない場合、この敵集団は撤退する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👿アヴァタール級との決戦『千子村正』のルール

 事件の首魁である、アヴァタール級クロノヴェーダ(👿)と戦います。
 👿を撃破する事で、この事件を成功で完結させ、クロノヴェーダの作戦を阻止する事が可能です。
 敵指揮官を撃破した時点で、撃破していないクロノヴェーダは撤退してしまいます。
 また、救出対象などが設定されている場合も、シナリオ成功時までに救出している必要があるので、注意が必要です。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「1体」出現します。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【完結条件】この選択肢の🔵が👑に達すると、敵を倒し、シナリオは成功で完結する。ただし、この選択肢の🔴が🔵より先に👑に達すると、シナリオは失敗で完結する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※このボスの宿敵主は「綿津見・小雨」です。
※クロノヴェーダには、同じ外見を持つ複数の個体が存在しますが、それぞれ別々のクロノヴェーダで、他の個体の記憶などは持っておらず、個体ごとに性格なども異なっています。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。