リプレイ
ヴィルジニー・フラムヴェールト
子供達のお手伝いなら、任せてちょうだい
純真な子供達が信じるのなら、きっと大人達も耳を傾けてくれるわ
ねえ、何をやってるの?
自警団の子達やローラさんと目線を合わせて
大変そうね。わたしも手伝ってもいいかしら?
メアリさんへの花束を一緒に探しましょう
子供達に花のよく咲く場所を尋ねながら
わたしの目線なら遠くも見える
協力すればたくさん見つかるわ
綺麗なお花ね
花束にするわね
サグラモールが倒れたと聞いたわ
ドラゴン達も、この湖水地方からいなくなるそうよ
でも不安になることはないわ
ね、日常は変わらないのよ
日々の暮らしは地続きに、こうやって続いていくの
大人たちにもご挨拶したいわね
とっておきのミードを差し入れしましょうか
「ねえ、何をやってるの?」
優しく声を掛けたつもりなのに、子供達はびっくりして本当に飛び上がった。
「何? 誰?」
背に隠れた小さい子供を庇うように立つローラも腰が完全に引けている。
「ごめん、ごめんね」
ヴィルジニー・フラムヴェールト(緑焔の奇蹟・g09648)はとびきりの笑顔でお詫びを言う。金茶色の短い、緩やかなウェーブのある髪には所々白い毛が混じっている。
「まだ聞いたことに答えてもらってないわ。あなた誰? なんでここに来たの?」
ローラはまだ警戒心を少しも解いていない。10歳の子供にとっては、17歳のウィルジニーは立派な大人に見える。知らない大人を警戒しない子供はいない。
「ローラ、この人、優しそうだよ」
「悪い人には見えないよ」
背中から子供がこっそり声を潜めて言うが、普段から元気いっぱいなのか声はヴィルジニーからでも良く聞こえる。ヴィルジニーは膝をついて目線を低くした。
「わたしもお手伝いしたいのよ? 私、お花を探すのは得意なのよ」
「あたし、このおねーちゃんと一緒にお花を探しに行く!!」
「ねぇ、いいでしょう、ローラぁ?」
ローラの背中からヴィルジニーをじっと見つめていた7歳ぐらいの女の子2人が言った。
「ヴィルジニーはお花を探す名人だね」
「ローラは苦手なんだよ」
ヴィルジニーと一緒に花摘みに出たのはアンとサラの双子の女の子だった。
「アンとサラが色々と教えてくれたからよ」
双子よりも背が高いヴィルジニーからは2人が欲しい花がすぐに見つけられた。青や白の花を両手に抱えたアンもサラも楽しそうだ。
「綺麗なお花ね。花束にするわね」
「そうして! メアリーさんは村で1番綺麗なお姉さんなの」
「竜の花嫁にだって選ばれるかもしれないの!」
2人は羨ましそうに言う。
「そうなの? でも、サグラモールが倒れたと聞いたわ。ドラゴン達も、この湖水地方からいなくなるそうよ」
「え?」
「ドラゴン様たちが?」
まだ作りかけの花束を手にしたままヴィルジニーは双子を抱きしめた。双子達の身体は暖かくて、いつまでもこうして抱きしめていたくなる。
「でも不安になることはないわ。ね、日常は変わらないのよ。花は咲くし、花束も作れるわ」
「本当?」
「怖くない?」
「ええ。怖くないわ」
ヴィルジニーは抱きしめていた腕を緩め、エメラルドの瞳を細めてニコッと微笑んだ。
成功🔵🔵🔴
効果1【狐変身】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
ミシェル・ラークリーズ
僕もこの世界を故郷とする子供だしね。頑張っている子達がいればお手伝いしたいんだ。ドラゴンがいなくなってもこの世界の人たちは頑張っていけると思う。
大人の皆さんとのお話も必要だけど僕はローラさんの自警団のお手伝いをしたい。うん、お兄ちゃんに任せておいてね。
大きな桶の水汲み、大変だよね。僕運ぶよ。うん、【怪力無双】があれば大丈夫!!
小枝ひろい、草むしり、うんうん、手伝うよ。大人達は困っているようだから、僕たちのような子供が頑張らなきゃ!!
ドラゴン様がいなくなっても、こうして皆で頑張れば変わらず暮らしていけるんだよ。働いて疲れたら一緒に歌歌おうか。【演奏】で【情熱】【勇気】を込めた歌を奏でるよ。
「アラン、そっち持って!」
「持ってるよ!」
「斜めだと重たいのよ!」
「わか〜ってるってばぁぁああ!」
「わかって……え?」
不意に重たい水汲みの桶が羽のように軽くなって、ローラはびっくりした。
「僕が運ぶよ。手伝ってもいいよね?」
この辺では見ない顔の子供が軽々と桶を1人で持っている。色白の肌も、陽の光を弾く銀色の髪も、よく手入れされていてどう見ても近隣の村の子供とは思えない。ただ、異郷の子供とも思えない不思議な感じがあった。
「あんた誰? どこから来たの? 近くの村の子じゃないわよね」
「ローラ、重たいものを持ってくれてるのによしなよ」
アランがオロオロしながら言う。
「僕はミシェル。近くじゃないけどここで生まれた子供だよ。みんなが頑張っているからお手伝いがしたいんだ。ねぇ、力仕事はお兄ちゃんに任せてくれないかな?」
優しい笑顔を浮かべてミシェル・ラークリーズ(彩光のグレイス・g03431)は言った。邪気のない藍色の瞳に見つめられて、ローラは声が出にくい。
「……力持ち、なのね。いいわ。ありがとう。アラン、この人を水瓶の場所まで案内してあげて!」
「わかった。ローラは?」
「小枝を集めに行くわ!」
ローラはミシェルをほとんど見ずにアランに指示を出すと、脱兎のように走っていく。
「……行っちゃったね」
「ごめんね、お兄ちゃん。ローラったら恥ずかしがり屋なんだ」
こっちだよ、と、道案内をしながらアランが言う。
「そうなんだ。僕、嫌われているんじゃないかなって心配してたよ」
大人でも1人では持てなさそうな桶を持っているのに、ミシェルはのんびりと談笑しながら歩いている。
「その逆かな、って。この村の子供で1番大きいのはローラだから、年上のお兄ちゃんみたいな人をどうしたらいいのかわからなかったんだと思うんだ。ごめんね」
アランはローラよりも年下らしいが、随分と大人っぽい。
「これが終わったら、小枝拾いにも行ってみるよ。僕、ローラとは仲良くなりたいんだ。僕の歌も聞いてもらいたいしね」
「歌? お兄ちゃんは色々できるんだ。すごいよ! みんな、歌が大好きなんだ。絶対に歌ってよね」
アランは目をキラキラ輝かせている。
「わかった。みんなが元気になるような歌を歌うって約束するよ。みんなで歌おうね」
「うん! あ、こっちだよ」
アランは走り出した。
成功🔵🔵🔴
効果1【怪力無双】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
コンスタンツ・トパロウル
なるほど……小さな自警団か
通りすがりの旅人に扮して、仕事を用意しようか
村に行く前に、周辺に廃村や廃屋がないか探し、見つけたら【建造物分解】で資材化
村に入ったら、
「さっき、廃村を見かけたが、十分使える資材がたくさんあったよ
この村の建物も傷んでるようだし、有効に使ったらどうだい?」
等と子ども達に声掛け
乗ってきたら、
「じゃあ、現地調査といこうか
自警団のみなさん」
とか誘おう
資材は子ども達で持てる板切れや細い柱を持って貰い、大物はあたしが運ぶ
「ドラゴン様のお姿が見えない?
そりゃあ、こんな立派な自警団が居るんだ
ドラゴン様も、村のみんなで自立できると思って、みんなに任せたんじゃあないかい?」
とか言ってみよう
あえてコンスタンツ・トパロウル(生き残りの撃竜騎士・g05674)は村に直行しなかった。
「この辺りにあると助かるんだけどな……」
小さく呟きながら歩く。ぬかるんだ地面に靴が汚れそうだ。
「あ、あった」
川に近いあたりに朽ちかけている小屋があった。屋根は半分崩れ落ちているし、壁には大きな穴が空いていて、扉は取れかかっている。それでもこれがコンスタンツが探していたモノだった。
「じゃあ、始めようかな」
今はただの朽ちかけの小屋でも、使われているパーツに分けたら立派な建材になる、はずだ。
やっと村に到着すると、子供だけの自警団は半分ぐらいが出払っているようだった。力仕事のできない小さな子と、お手伝いよりも枝を武器にじゃれあっている方が楽しい子たちが残っているようだ。
「なんだ、お前!」
「敵か? 味方が?」
枝を剣のように構えた小さな子がコンスタンツへと駆け寄ってくる。
「あたし? あたしは通りすがりの旅人でコンスタンツって名前だよ。旅人って知ってる?」
コンスタンツが少しかがんで自己紹介する。長い金髪がハラリと胸の前へと流れた。
「知らない」
「旅ビットってなんだ?」
「ビットじゃないよ。ヒトだよね」
子供達の問いかけは微妙にずれている。思わず頬が緩んで笑顔が浮かんだ。
「たびびと、だよ。あちこち行く人なんだよ。だからここにも来たんだよ」
「すげー! あちこちってどこだ?」
「そこにはドラゴン様はいるのか?」
「ドラゴン様、もう来ないのかな?」
「偉いドラゴン様に会ったことある?」
目をキラキラ輝かせてコンスタンツに問いかける子供達。その笑顔が胸に迫った。この子供たちの楽しい偽りの日々はいずれ、崩れる。長い目で見ればドラゴンのいない世界の方が良いのだとわかっていても、きっと大人も子供も混乱し、大騒ぎになるだろう。それがわかっているから少し、辛い。
「ドラゴン様のお姿が見えない? そりゃあ、こんな立派な自警団が居るんだ。ドラゴン様も、村のみんなで自立できると思って、みんなに任せたんじゃあないかい?」
「そっか。そうだな!」
「旅人は頭がいいな!」
子供たちは無邪気に笑っている。
「さっき、使っていない小屋を見かけたが、十分使える資材がたくさんあったよ。この村の建物も傷んでるようだし、有効に使ったらどうだい?」
子供達はすぐに賛成! と、言った。
成功🔵🔵🔴
効果1【建造物分解】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!
エトルリア・メイオール
連携、アドリブは歓迎だぜ
信じてたと思ってたものが無くなると思うと、そりゃ不安だよな
よし、あたしらが一肌脱いでやろうぜ!
まずは『村の子ども自警団』と会って、手伝える事は無いか聞いてみよう
力仕事なら任せな!あたしの得意分野だぜ!
戦いで鍛えた力でサクッと終わらせてやる
仕事が一段落したら、広場に子供たちを集めて楽しい音楽を聴かせてあげよう
愉快な踊りを踊りながらオカリナを演奏し、気持ちを通じ合わせるぜ
時が移ろい変わっても、ずっと変わらないもの
そういったものへの想いを込めた曲だ
みんなを元気付けたら、ドラゴンがいなくても大切なものは何も変わらないと伝えた上で、奴らから村を解放することを伝えるぜ
ブロス・ブラッドハート
ここを助けるのがマンチェスターや他の町を守るのにも繋がるわけか
お!おれと同い年のやつらも頑張ってんだな。へへ、こっちも負けてらんねーや
家族を探す旅の途中、ちょっとこの村にいさせてほしい。って頼んで、代わりに手伝いを買ってでるぜ
ここでも小麦を作ってるなら、いまはちょーど穂が出たとこかな。虫が悪さしたりびょーきになりやすい時期、よーく見て回ってみるな
あとは【修復加速】をつかって農具の手入れとか建物の簡単なしゅーぜんしよっかな。収穫に使う鎌は念入りに研いでおこっと
時間があれば、この村に来るドラゴンがどんな奴らなのかも聞いておきてーな
あっちも悪いことばっかしてるんじゃねーかもだし
アドリブ・連携歓迎だー
●変わるもの、変わらないもの
「お兄ちゃんは、父ちゃんや母ちゃんを探しているのか?」
水汲みが終わって自警団の集合場所、いつもの村の空き地に戻ってきたアランはローラと同じ年くらいのブロス・ブラッドハート(竜孺子・g03342)を気の毒そうに見た。
「おれはまだ子供だけどつぇええからな! だから大丈夫だ。でも、ちょこっとだけこの村で座ったり、寝転がったり、メシを食ったりしていいか? そのかわり、手伝いなら買ってでるぜ!」
アランは目をパチクリした。自分より小さいのにずっと大人っぽくて偉そうで、なんでも出来そうな子には会ったことがない。
「な、なんかすごいな! ブロスって言ったっけ。ローラがなんて言うかわからないけど、好きなだけ居るといいよ。大人にだってちゃんと紹介するからさ!」
アランはすっかりブロスに魅了されたようだった。
「そうか。じゃ、ひとっ走り麦畑を見て回ってくるぜ。その後で農具の手入れとか、建物のガタついたところとか、見てやるか。おれでも直せるものがあるかもしれないからな!」
「うん! うん! かっこいいぜ、ブロス。麦畑はこっちだ!」
「お、案内してくれるのか。助かるぜ、えぇっと、アランだな!」
「うん! アランだ!」
2人がほぼ全力疾走で麦畑までやってくると、そこではすでにブロスよりも少しだけ大きくて年嵩のディアボロスがいた。印象的な新緑の髪をしたブロスと同じドラゴニアンだ。
「あれ、誰だろう。あんな子は村にはいないのに」
アランは首を傾げる。
「あの子はアランが水汲みに出た後に来た子だよ。すっごく力持ちなんだよ!」
畑のそばで座っていた5歳のミリが言った。
「水路のつまり、直ったぞ。草とか葉っぱとかがびっしり詰まっていたからな。でも、もう大丈夫だ」
エトルリア・メイオール(ロストロード・g01211)はアランと見て、それからブロスを見ると小さく笑う。
「えっとね、エトルリアは凄いんだよ。ミリとリンとロイとサムを全部抱えて、ぐるぐるってしてくれるの。それから色々運んでくれるし……」
「色々あって鍛えてるからな! 水路は直したけど、農具はまだ手付かずだ。そっちは頼めるか?」
エトルリアがニカッと笑う。
「おう。農具の手入れは得意中の得意だ。おれがサクッと片付けてやるぜ!」
「さすが、ブロスだ! 農具は大人に黙って触ったらだめなんだ。僕が今から言ってくるよ! 待っててね!」
アランが村の中央へと走り出す。
「じゃ、それまでは休憩だな。よし、あたしが楽しい音楽を聞かせてあげようじゃないか。曲に合わせて踊ってくれる子供はいるか?」
エトルリアが言うと、ミリがさっと手をあげる。
「あたし! あたし踊るよ!」
「あたしも!」
「ぼくも!」
「みんなで踊るよ!」
「よーし、じゃあ踊れ!」
懐から取り出したオカリナの小さな穴に指を当て、息を吹く。素朴で優しい音色が聞こえてくる。子供達は知らない音だ。歓声が上がり、飛び跳ねるように踊り出す。
「これじゃあ、この村に来るドラゴンがどんな奴らなのか聞いておきてーけど、もうちょっとしてからじゃないとだな。あっちも悪いことばっかしてるんじゃねーかもだし」
ブロスのつぶやきは、子供達には聞こえない。けれど、同じディアブロスであるエトルリアの耳には届いていた。エトルリアはオカリナから唇を離し、ブロスへと歩み寄る。
「子供が元気なら、人は大丈夫って気もするぜ。時が移ろい変わっても、ずっと変わらないものもある。ドラゴンなんかいなくても、大切なものは何も変わらないさ」
エトルリアの見つめる先には、大人を呼びに行ったアランと、アランの親らしい似た顔の男性が走ってくる。
「さて、子供達には好かれているみたいだから、大人にもこの村を取り巻く事情をうまいところ、説明してやるか」
「そうだな。おれもエトルリアも大人からしたら『知らない子供』だから、まぁアウェイって感じだからな」
「なかなかに、やりがいのある『クエスト』だな。気合が入るぜ! どっちにしろ、ドラゴンはもうこの村を守らない」
風がエトルリアの髪を揺らす。この地に残るドラゴンはこれから彼らが蹴散らすのだ。
「大丈夫だ。この地に生きる人間は強くしぶとい! おれのように、な」
ブロスは血赤色の瞳を煌めかせた
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【プラチナチケット】LV1が発生!
【修復加速】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV4になった!
【能力値アップ】LV1が発生!
ミシェル・ラークリーズ
敵の部隊の拠点に来て話すね。
サグラモールは僕達復讐者が打倒したよ。
花嫁が来ないと聞いて様子を見にきた。ただ、迂闊なのは配下をわずかしか連れてこなかったこと。
復讐者の皆さんは竜の花嫁に関わった人が多くいる。竜の花嫁ご本人と関わる人達の苦しみと幸せを願う人が多く待ち構えていた。
サグラモールにとって復讐者一人は取るに足らない。でも想いの力に支えられ、心を一つにした復讐者の力には敵わなかった。
貴方達が敬愛しているサグラモールさえもこうだよ。復讐者の皆さんが集まるとどうなるか分かる?痛い目に遭う前に一度撤退して策を練ることをお勧めする。
音の妖精さんの助けを発動して妖精さんを飛び回らせて牽制するね。
ブロス・ブラッドハート
まずアランの父親にも事情を説明するぜ
ここを守ってたドラゴンはもういなくて、他の村も信仰に頼らず生き始めたこと
それと小さな子も頑張ってるここなら、信仰がなくても同じように…それ以上に良い村になるはずってこと!
困ったら助けてくれるやつらもきっといるはずだから、ってな♪
拠点に行ったら【光学迷彩】で隠れながら声をかける
にしし、いくら待ってても誰もこないぜ!
お前らだってディアボロスは知ってんだろ
もうここまで来てるってのは予想外だったかもしんねーけど、懐に侵入されてるってことはどーいうことか、考えてみろよ
たくさんの敵が潜んでるって思ってくれりゃ狙いどーり
逃げるやつは追わねーで逃がしちゃえ
アドリブ・連携歓迎
エトルリア・メイオール
連携、アドリブは歓迎だぜ
自分を鍛えるだけじゃなく、人の為に働くってのも悪くないな
さて、次は村の子供たちにも手伝って貰って、大人たちを集めて話を聞いて貰おう
サグラモールはもういねえ
他のドラゴン達もじきいなくなるだろう
そうなったとき、本当に守るべきは彼らへの信仰じゃなく、村とそこに暮らす子供たちじゃないのかってな
分かって貰えたなら、独立の意志と新たな時代を祝福する曲を彼らに贈ろう
そして村を出てからもその曲を高らかに歌い奏でて、ドラゴン達にも聞こえるようにしてやろう
人々への希望の詩が、奴らにとってはサグラモール撃破を知らせる凶報となるだろうぜ
コンスタンツ・トパロウル
こういうときは……敢えて、奇襲の利を捨てて、正面からサグラモールの訃報を教えてやった方が……敵も揺さぶられるかもね
目立つように狼煙でも炊いて、敵群を呼び寄せよう
お探しなのは、お前らの主である氷竜将かい?
残念ながら……あんたらの主であり同志、サグラモールは討たれちまった
あたし達にな
サグラモールの旦那、偵察のつもりで少数も手勢だったろ?
うまく……策に嵌ってくれたよ
あんたらが、復讐に燃える短慮さで、あたし等と事を構えれば……主のあとを追えるさ
だが、復讐のために生き残り、機を窺うならば、ここから退くといい
退くと言うなら、こちらも追わないさ
勿論、それでも……この場で雌雄を決するのならば、全力で受けて立つ
●子供と大人
こそばゆいくらい、子供たちはエトルリア・メイオール(ロストロード・g01211)を羨望と尊敬のまなざしで見つめてくる。村の大人とは違ういでたち、風体、雰囲気。何もかもが珍しくて不思議で力強い自信にみなぎっている。
(「自分を鍛えるだけじゃなく、人の為に働くってのも悪くないな」)
なんて、柄にもなく考えてしまう。しかし、まだこの地でやるべきことは残っている。
「悪いな。あんた達の親とか、隣のおばちゃんとか、とにかく大人を集めてくれるか?」
「うん。わかった!」
ミリとリンとロイとサムが一斉に走り出した。アランとアランの父親はもうこちらに向かっている。
「アランとアランの父親にはおれが先に話すぜ」
少し冷たい風に蝋燭の炎が揺れるように髪をなびかせながらブロス・ブラッドハート(竜孺子・g03342)が先に出る。
「好きにしな」
エトルリアが身体を斜めにするようにして道を開けてくれる。
「ありがとう、な」
小さく言ってブロスはアランの父親の前に出る。
「なんだ、お前たちは。どこから来た? いや、何をしにきた?」
アランの父親は強く警戒心の現れた態度と口調でブロスを見下ろす。
「ここを守ってたドラゴンはもういなくて、他の村も信仰に頼らず生き始めてる」
「な、そんな……ばかな!」
ドラゴンを信じ、それだけをよすがに暮らしてきて大人になった。そんなアランの父親世代がにわかに信じられないのは当然だ。ブロスは動じない。
「人間はいつだって変われるんだぜ。小さな子が頑張ってるこの村なら、大人も子供もドラゴンに頼らなくたって今までと同じように……それ以上に良い村になるはずってことだ!」
ブロスの横をすり抜けて、アランの父は無言で村の外に出ようとする。
エトルリアも他の大勢の大人たちと話をしていた。
「とっておきの裏情報だ。サグラモールはもういねえ。他のドラゴン達もじきいなくなるだろう」
「そんな、バカな!」
「嘘だ! 俺は信じないぞ!」
大人たちは子供たちのようにエトルリアの言葉を聞いてくれない。
「信じなくても事実は変わらねぇ。そうなったとき、本当に守るべきはドラゴンへの信仰じゃなく、村とそこに暮らす子供たちじゃないのかってな」
「確かめてくる!」
「俺もだ!」
大人たち、中でも少し若い男たちが農具を片手に村の外へ出て行こうとする。
「とうちゃん!」
ミリが父親の服を引っ張る。
「村で待っていなさい」
父親は娘の手をほどいて笑顔を見せながらも断固とした足取りで歩いていく。
「やべぇな」
「おれ達も追うぞ!」
「そうだな」
ブロスとエトルリアも走り出す。
●訃報は敵の口によって
水辺の拠点には人間の女性に近い姿をした竜鱗兵が集まっていた。そこへ恐れることもなく歩み寄るのはミシェル・ラークリーズ(彩光のグレイス・g03431)とコンスタンツ・トパロウル(生き残りの撃竜騎士・g05674)の二人だった。ミシェルの傍らにはオラトリオ『リーリエ』が寄り添っている。
「サグラモールは僕達復讐者が打倒したよ」
さらりと気負う様子もなくミシェルが言う。それは正真正銘、本当のことだ。
「え?」
何気ない口調と衝撃的な内容に、彼女たち……『竜鱗の魔女』と呼ばれるモノたちは何の反応も出来ない。美しく理知的なミシェルの言葉にどう反論していいのか、わからないのか。
「こういうときは……敢えて、奇襲の利を捨てて、正面からサグラモールの訃報を教えてやった方が……敵も揺さぶられるかもって思ったけど、正解だったみたいね」
そっと小声でコンスタンツが言う。まさか、敵の拠点にたった2人で接近して、迎撃されない、とは思わなかった。それほどサグラモールが斃れたことは驚くべきことなのだろう。
「お探しなのは、お前らの主である氷竜将かい? 残念ながら……あんたらの主であり同志、サグラモールは討たれちまった……あたし達にな」
騒ぎを起こすまでもなく、魔女たちがどんどん集まってくるのを視界の端で確認すると、コンスタンツは青い瞳を輝かせながら声を張った。けれど、まだ魔女たちからの反応は薄い。
「嘘でも冗談でもない。サグラモールの旦那、偵察のつもりで少数も手勢だったろ? うまく……策に嵌ってくれたよ」
コンスタンツは浅く笑い、その後をミシェルが続ける。
「サグラモールは花嫁が来ないと聞いて様子を見にきた。ただ、迂闊なのは配下をわずかしか連れてこなかったこと。復讐者の皆さんは竜の花嫁に関わった人が多くいる。竜の花嫁ご本人と関わる人達の苦しみと幸せを願う人が多く待ち構えていた。サグラモールにとって復讐者一人は取るに足らない。でも想いの力に支えられ、心を一つにした復讐者の力には敵わなかった」
誰一人として、滔々と語るミシェルの言葉を遮るモノはいなかった。ただ、言葉にならないざわめきが波紋を広げるように拡散してゆく。
「貴方達が敬愛しているサグラモールさえもこうだよ。復讐者の皆さんが集まるとどうなるか分かる? 痛い目に遭う前に一度撤退して策を練ることをお勧めする」
ミシェルは大勢の敵を前にしても恐れも怒りも焦りも微塵も感じさせない。そのあり得ない出来事が理解不能で魔女たちは動けなくなっているのか。
「あんたらが、復讐に燃える短慮さで、あたし等と事を構えれば……主のあとを追えるさ。だが、復讐のために生き残り、機を窺うならば、ここから退くといい」
コンスタンツはにやりと笑った。
「退くと言うなら、こちらも追わないさ」
ここで初めて魔女たちが声をあげる。退きたいモノ、戦いたいモノ、行動が決まらないモノ、それぞれが言いあい、どんどんエスカレートしてゆく。
「勿論、それでも……この場で雌雄を決するのならば、全力で受けて立つ」
まるで狂戦士であるかのように、コンスタンツの瞳が妖しく光る。
それは木々の影から覗き見ていた村の男たちにも伝わった。
「本当に? 本当にサグラモール様が?」
「魔女様が逃げる?」
ここでも動揺が広がってゆく。
「もうわかっただろう? 早く村に戻るんだ。アランが待ってる」
ブロスは身を乗り出したアランの父親をぐいっと押し戻した。そしてブロスは敵の拠点へと走ってゆく。
「もうすぐここは戦場になるぜ。行きな!」
ダメ押しの様にエトルリアが言うと、ようやく村の男たちが引き返してゆく。
「にしし、いくら待ってても誰もこないぜ!」
まるで姿の見えない亡霊の声のように、わざと陰々とした声でブロスが言う。それが引き金になったかのように、幾体かの魔女が逃げ出した。しかし、その1体が瘴気の剣に切り裂かれた。
「敵の言葉に動揺するなんて、見苦しいわ。もう死になさい」
姿は見えないが、それはこの場の魔女たちを統括する『竜魔将エレイン』の声だった。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
効果1【パラドクス通信】LV1が発生!
【光学迷彩】LV1が発生!
【プラチナチケット】がLV2になった!
【泥濘の地】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【リザレクション】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV5になった!
【能力値アップ】がLV2になった!
ヴィルジニー・フラムヴェールト
わたしはサグラモールを見たことがないのだけれど、みんなが力を合わせて倒したって聞いたわ
ディアボロスとしてお話するわね
サグラモールは、海の上まで、花嫁を探しにきていたわ
飛んできた所をわたし達が倒してしまったのよ
あんなに目立つ姿で飛んで来られてわね
だけど、戦いは大変だったわ
ドラゴンらしい最後だったと聞いてるわ
戦わないといけないのは、悲しいことね
だけど、わたし達にも、守りたい人達がいるのよ
あなた達は、ここで戦いたいかしら?
主人の後を追うとは殊勝だわ
……それとも、新しい主人を探すなら、探しに行けばいいわ
あなた達は、主の命令に従っていただけですもの
ここで戦って倒れることはないわね
アドリブや連携歓迎
●逃亡する魔女たち
「わたしはサグラモールを見たことがないのだけれど、みんなが力を合わせて倒したって聞いたわ。ディアボロスとしてお話するわね」
身を低くして岩陰に隠れたヴィルジニー・フラムヴェールト(緑焔の奇蹟・g09648)の前には数人の魔女たちがいた。彼女たちは皆、おびえていた。神のような存在であったサグラモールが滅びたのだ。しかも、屠った相手は目の前にいる少し毛色はかわっているけれど、か弱い人間に見える者の仲間だと言う。常識が覆っているのだ。
「サグラモール様のご最期を教えてください」
「わかったわ」
鮮やかなエメラルドの瞳が魔女たちを見る。
「サグラモールは、海の上まで、花嫁を探しにきていたわ。花嫁って大切な存在なのよね」「そうです。花嫁からは強い存在が生まれることがありますから」
「強い個体を生み、育てないと滅びてしまいますから」
魔女たちの言葉をヴィルジニーはこくりとうなずく。
「大事な花嫁が奪われたって思ったのかしら? それで飛んできた所をわたし達が倒してしまったのよ。あんなに目立つ姿で飛んで来られたら私たちも戦わないわけにはいかないわ。だけど、激戦で、ドラゴンらしい最後だったと聞いてるわ」
魔女たちは淡々と話をするヴィルジニーが驚くほど怯えていた。体をふるわせ、真っ青になっている。
「そんな……」
「サグラモール様ほどの方が……」
「そんな相手とここで戦う?」
「無理よ」
皆、狼狽していた。けれど、どうしていいのかもわからないらしく、動こうともしない。
「戦わないといけないのは、悲しいことね。だけど、わたし達にも、守りたい人達がいるのよ。あなた達は、ここで戦いたいかしら?」
「戦いたくないわ」
「死にたくないわ」
魔女たちが今まで人間を一人も殺さなかったとは思えない。殺された人間だって、戦いたくない、生きたいと思っただろう。それを殺してきただろう魔女たちが今、生きたいと言う。それでもヴィルジニーは顔色ひとつ変えずに我慢した。
「古い主人はもういないんだもの。新しい主人を探すなら、探しに行けばいいわ。あなた達は、主の命令に従っていただけですもの。ここで戦って倒れることはないわね」
「見逃してくれるの?」
「ありがとう。優しいディアボロス」
逃げろと示唆すると、魔女たちは転げるように戦場になるだろう水辺を離れてゆく。
「優しい? どうかなぁ」
不思議な笑みを浮かべてヴィルジニーは魔女の後ろ姿を見送った。
成功🔵🔵🔴
効果1【照明】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
コンスタンツ・トパロウル
ほう……敵前逃亡は死
と言うわけか
(親玉の姿と声は、あの人と同じだが……あの人は、同胞に刃を向けることはなかった
所詮は、似てるだけの……別物だ)
まずは、残った精兵を討たせて貰う
敵陣に【泥濘の地】を展開し、敵の動きが鈍った隙に、罠使い、撹乱、爆破を活かし、泥沼に紛れるように【トラップ生成】でワイヤーや括り罠、煙幕弾を仕掛け、ワイヤーや括り罠で敵の動きを阻害しつつ、爆破で泥を飛び散らせ煙幕と合わせて敵の目潰し
敵の動きを止めたり、目潰ししたところで、竜滅戦技で敵を攻撃し、確実に数を減らす
敵の反撃は、本能の赴くままだろう……逆に罠に誘導し、動きを止め仕留める機会を探ろう
隙あらば、逃さずに確実に仕留める
一里塚・燐寧
ふうん、サグラモールの死にざまはもう伝わったみたいだねぇ
こっからの荒事タイムはあたしも参戦させてもらうよぉ
今回のトループス級はちっとばかし数が多いみたいだしねぇ?
隊長に直行する人が邪魔されないように、逃げず残った雑魚を潰してくよぉ
【飛翔】しながら『呪式:空牙嵐墜』を発動し、空中戦を挑む!
予測しづらいジグザグな軌道で飛び回って翻弄してから、背後や側面を取って不意打ち気味に仕掛けていくよぉ
ブッ飛びながら≪テンペスト・レイザー≫の刀身をブチ当て、目指すは回転鋸刃での両断!
いやー、逃げときゃよかったのに判断が遅かったねぇ?
反撃の身体能力向上は肉体改造で強化された膂力で対応
分厚い刀身を盾代わりに防ぐよぉ
●魔女討滅戦
「うん、サグラモールの死にざまはもう伝わったみたいだねぇ」
一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)は敵の拠点、その端に到達していた。そして、もっと中心部にいるコンスタンツ・トパロウル(生き残りの撃竜騎士・g05674)の姿を見ると、ぎこちないながらも淡く笑った。
「あぁ、あの子はもう来ているんだね。あの海での戦いにもいた子だよね」
燐寧はベルファスト沖海上決戦でコンスタンツを見ていた。たぶん、コンスタンツも燐寧を憶えているだろう。
「こっからの荒事タイムはあたしも参戦させてもらうよぉ。今回のトループス級はちっとばかし数が多いみたいだしねぇ?」
燐寧は残留している魔女が多い方へと走り出した。
「……」
誰だ? なんて問わなくてもわかる。その声のトーン、声音をコンスタンツは知っていた。たとえ、それが『本物』ではなかったとしても、だ。
「ほう……敵前逃亡は死、と言うわけか」
違和感は確信に変わる。姿形、声やしぐさは似ているかもしれない。けれど、根本的な『魂』のコピー、まがいものだ。
「まずは、残った精兵を討たせて貰う」
ここに残った『竜鱗の魔女』たちは逃亡を是としなかった輩だ。それらを蹴散らして……あの人のコピーを討つ。コンスタンツは一帯を【泥濘の地】に変える。
「なんだ、これは?」
「足がとられて……」
コンスタンツの口元に冷たい微笑みが浮かぶ。
「それでいいよ」
魔女たちをからめとる汚泥の中を軽快に走る。
「あんたに翼があるのかは知らない……さあ、地べたに這いつくばって、滅びを受け入れるがいいっ!」
突如戦場になった魔女たちの拠点は突然発生した無数トラップが発生した。
「きゃああぁ!」
吸い付くように足に絡んでいた泥が消え、魔女の1人がストンと体が腰のあたりまで地面にめり込む。
「落とし穴?」
「ご名答だよ」
その時にはもうコンスタンツが至近距離まで迫っている。抜き放った『聖天竜の牙』が真横から魔女の胴を薙ぎ払った。
「ぎゃあっ」
しかし、魔女は絶命しない。わずかに体をゆらして真っ二つになるのを防いでいる。そして、瀕死のはずの魔女は猛獣のような前肢をコンスタンツへと振り下ろした。鋭い爪がコンスタンツの肌をかすめた、それだけで空気が切り裂かれ傷が刻まれる。
「あれ、変わったね。狂戦士?」
低く跳躍して飛び退く。手負いの魔女はもう人間に似た姿を保ってはいない。野獣の様に四つん這いになる。腹からはダラダラと大量の血が流れている。
「いいよ。死ぬまで追ってきなよ」
コンスタンツは手招きをする。
ディアボロス達の何人かがアヴァタール級へと進んでゆく。それを魔女たちが邪魔しないよう、燐寧が動く。
「どこに逃げたって、安泰だとは思わない方がいいよぉ?」
魔女達には絶対に理解できない願望から生まれるいびつな推進力が燐寧不規則に突き動かしてゆく。
「つっ」
白すぎるほどの白磁の肌、赤い瞳が苦痛にゆがむ。まさに無理や無茶が作る力で空を飛ぶ燐寧が『テンペスト・レイザー』を振り回した。狙われているとも思っていなかった無防備な魔女2体がザックリと体を切り裂かれる。
「いやー、逃げときゃよかったのに判断が遅かったねぇ?」
普通の人間ならば即死にならないだけで死に至るほどの傷だ。しかし、2体は身内に流れる竜の血を糧に自我を手放し襲ってきた。
「そうなることはわかってたけどね」
しかし魔女たちの体は損傷が激しく、竜の血をもってしても燐寧に反撃が繰り出せない。
「悪かったよ。次で終わりにしてあげるよ」
優しく言った燐寧はトンと軽く汚泥の大地を蹴って跳び、そして野獣の様な魔女達に突進した。
ワイヤーにからめとられて、一瞬だけ自我を失った魔女の動きが止まる。それだけでコンスタンツには十分だった。ドラゴンの牙から作り出された刃が今度こそ魔女を粉砕する。残された右手の先がなおもコンスタンツを求めてうごめき、そしてぽとりと汚泥に落ちた。
「これであの人への道は出来たかな。じゃあ、後はよろしくね!」
「……え? えぇええ!」
分厚い得物の刃で魔女の爪を押し返していた燐寧に手を振ると、コンスタンツは一気に先をゆくディアボロス達追いかけた。
「こ、こらー、まだ魔女は残ってるだよぉ。置き去りにするなぁ~」
あんまり切羽詰まった様子もなく言うと、燐寧は目前の魔女を薙ぎ払い、屠る。
「しょうがないなぁ。じゃ、全部倒しちゃうねぇ」
微笑む姿は正気の魔女たちが思わず足を引くほど、壮絶に可愛らしかった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【トラップ生成】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV2になった!
【ダメージアップ】がLV6になった!
ゼット・ノアール
(サポート)
『敵性存在、多数。これより行動を開始する』
サイボーグゼットだ。
普段の口調は淡々とした男口調で事務的と言える。このようにな。
パラドクスは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動する。
他のディアボロスとも積極的に連携し、敵の情報、状態を常に報告する。
「撃破。敵残数0。任務完了する。」
また、人の為に行動する兵士であるので一般人の被害は見過ごせない。卑劣な作戦には乗らない。
こんな感じでおまかせ。よろしく頼む。
日金・陽洋
(サポート)
リターナーの破軍拳士×風塵魔術師、記憶喪失の18歳の青年
口調は「男性的(俺、呼び捨て、だ、だぜ、だな、だよな?)」
「力になれるなら、俺で良けりゃ手を貸すぜ」等
見目は落ち着いた、しかし不器用さと優しさを持つ隠れ熱血
太陽や元気な年下を見ると何か懐かしいものを感じる
過酷な状況下でも記憶喪失の自分を支援してくれる人々に恩義を感じ、それを脅かすクロノヴェーダに怒りを覚えている
クロノヴェーダから仲間や人々を護るように戦う
格闘術が得意
風を操る術も使える
パラドクスはどれでも使用、技能も活用
多少の怪我は厭わず行動
他のディアボロスに迷惑をかける行為や、例え依頼の成功のためでも公序良俗に反する行動はしない
アドリブ可
桜木・満
(サポート)
サイボーグの航空突撃兵で、人助けや戦闘にも積極的に参加します。敵に対しては容赦しない性格ですが、
敵のサイボーグだけは自身と境遇を重ね合わせ、「改造の被害者」と認識しながら戦います
戦闘では、フライトデバイスで空を飛んでの空中戦主体とし、胴太貫での斬撃などを仕掛けて戦います。エフェクトがあれば、回避や防御、撹乱、不意打ちに利用します。
非戦闘時は、物怖じすることなく対話や隠密行動に参加します。
パラドクスは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わずに行動します。他のディアボロスに迷惑をかける行為はしません。また依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせします。
●魔女討滅戦2
燐寧が笑顔だけで魔女たちを震え上がらせている頃、拠点の反対側では別のディアボロス達が魔女たちとの戦いを始めていた。
「敵性存在、多数。これより行動を開始する」
ゼット・ノアール(群青の傭兵・g01952)は淡々と言い、特に気負うこともなく行動を開始する。自分に求められている行動は完璧に把握している。目の前の敵集団を殲滅することだ。
「十分な個体が既に戦場を離脱している。この場の全てを消滅させても本件は完遂されたとみなされる。当たり所が良ければ、貴様らにとっては不幸だな
サイボーグの身体中に仕込まれた武装を解放しながら、最適と判断された敵へと武器を繰り出す乱舞撃を介しする。実のところどの武装がどのように飛び出すかは本人も理解していない領域だが、自損を促すような破滅的な行動ではない。ダメージを負った魔女たちは竜の血を覚醒させて自我を手放し野獣を化す。
「ぎゃうわぁ!」
意味不明な喚き声と共に魔女たちがゼットに両手を振り下ろす。大きな竜の爪がゼットの身体をかすめてゆく。絶妙な視認と行動で爪を回避するが、それでも風圧が刃となってゼットに傷を記す。
「……体感により学習する」
戦いの中での経験は何にも代えがたいほどの学習効果をゼットに与える。金色の瞳が高揚しているかの輝きを見せ始める。
「……なるほど、そいつか」
日金・陽洋(陽光・g05072)は風や砂、水の流れを読んで瞬時に相手や周囲の状況を見極め、最も効果的な行動を割り出す。経験と鍛錬が導き出す最適解を鍛え上げられた全身の筋肉を総動員して瞬時に動く。一番状況判断が甘く、防御が弱く、戦力がそこそこありそうな……その魔女へと強烈な一撃を叩き込んだ。
「がふっ!」
腹に大きな穴の開いた魔女は大量の血を口と傷口から吐き出し、倒れ……る前に竜の血に支配される。
「うがあああぁ!」
魔女は理性のない血色の目で陽洋を見ると、反射的に爪を振る。人間離れしたその速度と威力が陽洋の腹をかすめた。
「てめぇ、俺に傷をつけるたぁ、やるじゃねぇか」
ぶっと手のひらにつばを吐き、その手で傷をさする。
「じゃあ、もっと俺と遊んでくれよ!」
黄金色の瞳が物騒な色を讃え始める。
「素晴らしい戦果だ。確かリターナーの陽洋だったか。オレも後れを取るわけにはいかないな」
空に純白の人の姿がある。その人、桜木・満(桜花剣風・g00771)はいきなり失速したかのような急降下をし、混乱する魔女たちの真っただ中へと向かう。そして改造された肉体の動力炉から、高熱の火炎を放った。
「「きゃああ!」」
とっさに逃げることは出来ず、不運にも火炎の方向にいた魔女2体が燃え上がった。人体なら一瞬で炭化するほどの高温に、だがドラゴンの眷属である魔女たちは死ななかった。いや、死ねなかったのかもしれない。魔女は2体ともドラゴンの血を甦らせドラゴンもどきとなった。焼け焦げた体から不気味に伸びたドラゴンの腕が振り下ろされ、空中の満へと迫る。空中での回避行動は苦ではない。しかし、2体同時攻撃を完璧に避けることは出来なかった。爪が純白の服を引き裂き、肉体にまで傷を残す。
「反撃か。次の攻撃、オレはもっと速いぞ。ついて来れるか?」
満はさらに加速する。魔女がたどり着けない上空まで到達すると、またしても一気に加速して急降下する。
「勝負だ、魔女ども!」
今度こそ、満は音をも越えようとする高速で地面すれすれを駆け抜け、そして瀕死の魔女たちを貫いた。ボトボトと音がして魔女の肉片が地面に、川に落ちてゆく。
あちこちで魔女とディアボロス達との戦いが続いていた。魔女は次々に理性ないドラゴンの血の傀儡となり、逃げることも出来ずに屠られていった。ゼットは戦場での学習により、より効率的な殲滅方法を考案して実行し、陽洋は鍛え上げられた肉体から繰り出す闘気を利用して、より多くの魔女を一気に倒す。そして満は上空と地面とを縦横無尽に行き来して、確実に魔女を殺す。そうして魔女は駆逐された。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
効果1【強運の加護】LV1が発生!
【完全視界】LV1が発生!
【熱波の支配者】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】LV1が発生!
【ロストエナジー】LV2が発生!
ブロス・ブラッドハート
前言撤回するぜ、竜人のおばさん
仲間も助ける気がねーような奴に、村の人達を助けられるわけねーや
もうお前をあそこには行かせねえぞ!
相棒(大剣)を構えたら一直線に突っ込む…とみせかけて寸前でバックステップ!翼を大きく広げて嵐を巻き起こしたら纏ってる瘴気ごと敵を吹っ飛ばしてやるぜっ
不意を突いたり隙を狙うよーな技は一度見せちまったら通りにくいんだよ
へへっ、仲間を殺したツケをさっそく払う時が来たのかもな!
あらためて『ダッシュ』して今度こそ本気の一撃を叩き込むっ
最後の一歩でドレスの裾を踏んで敵を固定
さぁ力を貸してくれよ、相棒!
一撃与えたら即離脱!
味方との連携を重視してくぜ
アドリブも歓迎だ
エトルリア・メイオール
連携、アドリブは歓迎だぜ
へっ、化けの皮が剥げたみてえだな
てめえらの支配もこれで終わりだ!
狙いは竜魔将エレインただ一人!
ただし他の敵からの攻撃には反撃はするぜ
速さを活かして接近戦を仕掛け続け、詠唱や陣形を整える暇を与えねえ
ただ敵の不意打ちに備え、真正面からは仕掛けず横や後ろに回り込んで撹乱しながら戦うぜ
敵が味方を狙ってる時は、敵に重い一撃を叩き込んで狙いをずらすぜ
可能なら銛をぶっ刺して行動を捕縛し、続く味方の攻撃のチャンスを作るぜ
苦戦するなら巨大な竜のネメシス形態で戦うぜ
この体格と速さは流石に止めきれねえだろう
エレインを討ち取れたら高らかに勝鬨を上げて他の魔女共を撤退させよう
ミシェル・ラークリーズ
あ、優雅な振りしても本質は自分本位の高慢なダメ指揮官に過ぎないと。
やっぱり本性は隠せないよね、レディ。
僕はレインの方に直行するね。指揮官を潰した方が早い。
敵の容赦ない魔法攻撃は【勇気】と【情熱】の気持ちを強く持ち、【残像】で致命傷を受けないようにきをつけながら降り注ぐ魔法の合間を【ダッシュ】。多少の痛みはローラさん達を思い出して【忍耐力】で根性で耐える。
エレインに接近したら詠唱を邪魔するかのように【大声】で【勝利の凱歌】を歌いながら全力でレジェンダリースマイトで必殺の一撃を。
誇りたかき貴婦人の魔女。この世界に貴方のような無慈悲な蹂躙者はいらない。退場して貰うよ。
アンゼリカ・レンブラント
救援機動力で駆け付け戦闘に参加だよ
迅速に湖水地方を平定し、「次」へ向かう
その為に倒されてもらうよっ
【パラドクス通信】で仕掛ける機を仲間と合わせ光剣で斬るっ
反撃をしっかりこらえ一撃離脱し、
仲間と挟みこむような位置取りで攻撃を重ねていくね
時にフェイントやかく乱を駆使し仲間の攻撃の呼び水になる
見えた隙には思いっきり攻撃をねじ込むっ
仲間を信じ臨機応変に攻めていこう
POWで仲間をディフェンス、反撃の機会を得て尚斬るっ
勇気を漲らせ、攻め手を止めない
消耗が分かれば、呼吸を整え
力をめいっぱい溜めた《光剣収束斬》を叩き込むよっ
イギリス本土、いずれそのすべてを開放する
私の光よ。その想いとともに、最大まで輝けぇっ!
コンスタンツ・トパロウル
さて……あんたとは、はじめましてかな
こちとら、何度も顔は合わせたが
色々と聞きたいことはあるが、あんたに聞いても答えられないだろう
ならば……早々に視界から消えろ!
敵陣に【泥濘の地】を展開し、敵の動きを阻害したら、冥暗舞闘で敵陣に斬り込む
さあ、あたしの体を貸してやる……お前の恨みを晴らせ
迎撃の竜鱗兵団を切り抜け撹乱し、鍔迫り合いは【怪力無双】で押し切り、ご自慢の陣を破られた奴が驚いているところを、妖刀に身も心も任せて……奴を、滅多斬りだ
お前さえ討てれば……この場で、倒れても構わないさ
討ち損じたら、【パラドクス通信】で仲間に声をかけ、統率を活かし一斉攻撃を頼む
倒しても……こりゃ、しばらく動けないかな
●エレインとの決戦
「前言撤回するぜ、竜人のおばさん!」
ブロス・ブラッドハート(竜孺子・g03342)抜き放った紅角刀を手に最後の敵へと突進する。道を塞いでいた魔女たちはもういない。仲間たちが道を拓いてくれたのだ。復讐者として強い信念と鍛え上げられた肉体があっても一人では何も成し遂げることは出来ない。たった10年しか生きていないブロスでもそれはわかる。それなのに……。
「仲間も助ける気がねーような奴に、村の人達を助けられるわけねーや。もうお前をあそこには行かせねえぞ!」
村人たちは真摯にドラゴンを信奉していた。だが、ドラゴンはその心をただ利用していただけなのだ。
「くだらない事を」
竜魔将エレインはくすんだ青薔薇色の豊かな髪を背へと払い、ブロスを待ち受ける。しかし、ブロスは直前で足を使って制動を掛ける。急ブレーキからのバックステップで大きく翼を広げて飛翔する。
「轟け、風の声!」
力強く羽ばたかせた翼は突風をエレインへと吹き付け襲い掛かる。
「くっ……これは」
風は嵐となり、小さな風の刃がエレインの髪を、翼の表皮を、服を切り裂いてゆく。
「小癪な!」
エレインが右手をブロスへとかざす。その空間を埋めるように瘴気が走り剣となってブロスを薙ぐ。左横腹を浅く斬られる。
「っと。わかっててもこれか!」
「あんたは下がってろ!」
それはブロスには聞き慣れたエトルリア・メイオール(ロストロード・g01211)の声だ。事前に相談などしていなくても、立ち位置が入れ替わるようにエトルリアが前に出る。
「唸れ! 叫べ! 竜の鼓動!」
ドラゴニアンであるエトルリアが竜の力を解放し、究極に高まった瞬発力で一気にエレインとの間合いを詰める。
「な、何故?」
エレインは何故エトルリアがこんなに速いのかと言いたかったのかもしれないが、そんな時間的猶予はない。エレインの間合いに飛び込んだエトルリアは膂力を駆使して『勇将の斧』を振るう。凄まじい威力と重量の大斧がエレインを打った。とっさに翼を盾の様に使って防御するが、翼に大きな傷がつく。
「おのれ!」
エレインは視線だけで精鋭の魔女たちをエトルリアへと突撃させる。風の魔法が炸裂し、エトルリアを切り裂いた。
「だけどあんたを守るのはもうこれだけだぜ! 全員覚悟しな!」
腕を挙げて額と胸の前で構えつつエトルリアが言う。それほど魔女たちの数は減っている。
「あ、優雅な振りしても本質は自分本位の高慢なダメ指揮官に過ぎないと。やっぱり本性は隠せないよね、レディ」
わざと『慇懃無礼』な態度と口調と言葉選びで、ミシェル・ラークリーズ(彩光のグレイス・g03431)は笑顔で言った。魔女の数が激減しているのは事実なので、エレインは言葉もない。悔しそうに顔をゆがめるが、もうその隙にミシェルはエレインを捉えている。
「誇りたかき貴婦人の魔女。この世界に貴方のような無慈悲な蹂躙者はいらない。退場して貰うよ」
幼い頃から音楽に親しみ、愛されてきたミシェルが知る伝承詩、それを即興でアレンジしてこの場にふさわしい曲とする。朗々たる歌声が響き、『黎明のソードハープ』がエレインへと華麗な一撃がを繰り出した。
「この身に傷を! ゆるしません」
エレインがまとう瘴気が大地に巨大な闇色の魔法陣を描き、そこから上へと雷が昇り、そして雷撃となってミシェルを撃つ。
「あああっ!」
痛みでない、熱いような痺れるような感覚が身体を走る。一瞬だけど動きが鈍る。それは最前線では致命的な攻撃を喰らう危険が生じる。しかし、ミシェルとエレインの間には別の人物が飛び込んできた。太陽の光を集めたかのような輝く長い金髪がミシェルの視界を埋める。
「次に向かう、そのために倒されてもらうよ!」
アンゼリカ・レンブラント(光彩誓騎・g02672)は黄金で装飾された分厚い大剣を構える。その間にミシェルは態勢を立て直している。
「裁きの光よ、我が手に集いて剣となり、全てを斬り裂けぇっ!」
魔力とオーラ、二つの力で練り上げ垂れた身の丈以上の巨大な光の剣が出現する。それを無造作に強引にエレインへと振り下ろした。今度も翼で攻撃から身を守ったエレインだが、エトルリアの攻撃と同じ場所を傷つけられ、大きく翼が変形してずり下がる。
「おのれ、おのれ!」
強い痛みもあるのか、エレインの顔が更にゆがみ、瘴気の剣がアンゼリカを貫いた。それでも光の防御のせいでダメージはエレインと比べるとはるかに低い。
魔女たちを屠り、駆け付けたコンスタンツ・トパロウル(生き残りの撃竜騎士・g05674)エレインを見つめた。その姿、仕草、声音、癖を知っている。知っているけれど、アレはコンスタンツを知らないし、コンスタンツが知りたい事を聞いても答えられない。
「ならば……早々に視界から消えろ!」
もう少しでも早くアレを壊す。そのつもりの一撃だ。得物は『妖刀黒蠍』の銘を持つ呪われた武器だ。
「あたしの身体を貸してやる……だから、こいつを……思いっ切り、ぶっ倒せ!!」
武器に宿る惨劇の犠牲者達の呪いが、今ここで開放される。黒蠍の浮き出た刃に闇が凝り、物理法則をも無視した鬼神の如き斬撃がエレインへと繰り出された。
「なにが?」
傷ついた箇所から、すうぅっと刃に力を吸われるような感覚にエレインが膝をつく。
「嘘、エレイン様が」
「そんな!」
劣勢の『竜魔将エレイン』に魔女たちはエレインの指示通りに動けず、コンスタンツへの反撃も行われない。
「何故、敵を攻撃せぬか!」
エレインの威圧的な声に魔女たちが身を震わせる。そんなところも『違う』とコンスタンツは思う。だからもう、見苦しいアレは倒してしまうしかない。
「お前さえ討てれば……この場で、倒れても構わないさ」
それは目の間のエレインなのか、それとも姿形が同じ『本物』のエレインへの言葉なのか。
「へへっ、仲間を殺したツケをさっそく払う時が来たのかもな!」
今度こそ先ほどとは比べものにならない本気の『ダッシュ』で、ブロスの身体は夜空を流れる星の様に一気に加速してエレインへと接近する。そして思いっきり敵のドレスの裾を踏んで地面に縫い止めた。もう、今この瞬間のエレインは動けない。自らドレスを引き千切って逃げるとは思わない。それを出来るほど泥臭い戦いは出来ないというブロスの賭けだ。
「さぁ力を貸してくれよ、相棒!」
今度は翼の力も借りて突進する。深紅の刀身をもつ長大な大剣がエレインを袈裟切りに斬った。すぐにその場を飛び退くブロス。それでもエレインは動けない。いつの間にかブロスの足の代わりに銛がドレスの裾を貫き地面に刺さっている。
「突撃だ!」
銛を引くその反動でエレインに向かうエトルリアはもう普段のエトルリアの姿ではない。より強く竜の血が顕在化した巨躯となって、エレインに大斧を振り下ろした。体も動かないエレインは強引に身じろぎをするが、動きの鈍い翼が根元からばっさりと切り裂かれた。
「きゃあああ!」
甲高い悲鳴があがる。反撃も今のエトルリアにはさほどのダメージはない。
「さぁ、僕があなたの最期にふさわしい歌を送るよ。葬送の歌を聞きながら逝けるなんて、これは稀なる幸運だよ」
ミシェルは再び朗々と、葬送の曲にしては朗らかに快活に歌いながら、ソードハープで華麗なる一撃を繰り出す。狙いすました一撃がエレインの右目から後頭部にまで突き通った。
「ぎゃああっ」
悲鳴と血と何かの液体をばらまきながらエレインがのたうつ。雷撃はまたもミシェルを狙うが威力は各段に落ちている。
それからもエレインの体力を削る戦いが続いた。片翼は切れかかり右目も見えていないけれど、それでもエレインは戦い続けた。彼女を守る魔女たちも1人、また一人と倒れながらも逃亡するものはいない。
アンゼリカは息を整えた。エレインの消耗はもう誰の目にも明らかだ。頬を伝う血を無造作にぬぐい、目いっぱい力を貯める。
「イギリス本土、いずれそのすべてを開放する。私の光よ。その想いとともに、最大まで輝けぇっ!」
巨大な、そして神々しい光の巨剣が出現し、エレインを押しつぶすように上から振り下ろされた。エレインが地面に倒れた。反射的に瘴気の剣がアンゼリカを襲うけれど、光に守られたアンゼリカにはささやかな傷しか与えない。
「もう一度、今、もう一度だけあたしの身体を貸してやる……だから、こいつを……思いっ切り、ぶっ倒せ!!」
コンスタンツは黒蠍の浮かぶ刀身に開放された呪いの力を込めて振るう。弱々しく身を起こそうとしていたエレインは、その黒い刃に背から地面へと刺し貫かれた。何かを求めて伸びた腕が……ぱたりと落ちて、そしてもう動くことはなかった。
アヴァタール級『竜魔将エレイン』は倒された。残る魔女はほんの数体であったが、これが逃げて行くのをディアボロス達は止めなかった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【動物の友】LV1が発生!
【傀儡】LV1が発生!
【勝利の凱歌】LV1が発生!
【エイティーン】LV1が発生!
【植物活性】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV2になった!
【反撃アップ】LV1が発生!
【ガードアップ】がLV3になった!
【リザレクション】がLV2になった!
【ドレイン】LV1が発生!