コトリン島攻略作戦準備

 攻略旅団の方針により、フィンランド湾にある『コトリン島』の制圧を目指す作戦を行います。
 コトリン島は、吸血ロマノフ王朝の断片の王『ニコライ2世』がいる、サンクトペテルブルクを守る重要拠点であり、簡単に制圧する事は出来ません。
 まずは、コトリン島周辺に敵を誘引して撃破し、敵戦力を漸減する必要があるでしょう。
 十分に敵の数を減らせば、コトリン島の制圧作戦を行う事が出来るようになる筈です。

コトリン島攻略にむけて(作者 風音つばさ
5


#吸血ロマノフ王朝  #コトリン島攻略作戦準備  #コトリン島 


タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#吸血ロマノフ王朝
🔒
#コトリン島攻略作戦準備
🔒
#コトリン島


0



●新宿駅グランドターミナル
 攻略旅団の方針により、フィンランド湾にある吸血ロマノフ王朝の軍事拠点『コトリン島』の制圧が提案された。
「断片の王がいるサンクトペテルブルクの防衛拠点なコトリン島の戦力は非常に大きくて、制圧作戦をするにも、まずコトリン島に集まっている敵戦力を減らさないとダメっぽい」
 そう簡単にはいかないねと、時先案内人の七色・絵名(虹の絵筆・g03274)は苦笑しながら話を続けた。
「とりあえず海からコトリン島に向かって、迎撃に来た敵を倒して敵の数を減らすしかなさそう」
 長くとどまれば、増援の大群によって包囲される恐れがある為、敵撃破後は速やかに撤退すること。

 コトリン島の軍事拠点の警戒は厳重であり、イルカ一匹通さない備えがされている。
「逆に言えば、近づくだけで敵部隊がやってくるって事だから、戦闘を仕掛けるのは簡単って事だね」
 【飛翔】で近づくような不用意な行動は論外だが、【水中適応】で海の底から近づくか、海上を泳いで接近するかはその後の戦闘も見据えて決めたいところだ。
 海中でも海上でも、警戒レベルは同様で、現れる敵の規模も同じ程度になると予想される。

「現状、コトリン島の制圧は、かなり難しいと思う。けどこの作戦を続けていけばいつかは……敵の最も強大な拠点を打ち砕く日がくるかもしれない。先は長いかもしれないけど、みんな頑張って!」

●コトリン島
「様子はどうだ?」
「こっちは問題ない」
「そうか」
 トループス級『ヴァンパイアヴァイキング兵』達が声をかけあう。
 集中力を切らさない様、定期的に交代し、海沿いも念入りに見回るという。厳重な警戒態勢を敷いていた。


→クリア済み選択肢の詳細を見る


→クリア済み選択肢の詳細を見る


→クリア済み選択肢の詳細を見る


●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【士気高揚】
1
ディアボロスの強い熱意が周囲に伝播しやすくなる。ディアボロスから「効果LV×10m半径内」の一般人が、勇気のある行動を取るようになる。
【飛翔】
1
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。【怪力無双】3LVまで併用可能。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【神速反応】
1
周囲が、ディアボロスの反応速度が上昇する世界に変わる。他の行動を行わず集中している間、反応に必要な時間が「効果LVごとに半減」する。
【勝利の凱歌】
1
周囲に、勇気を奮い起こす歌声が響き渡り、ディアボロスと一般人の心に勇気と希望が湧き上がる。効果LVが高ければ高い程、歌声は多くの人に届く。
【泥濘の地】
1
周囲の地面または水面が泥濘に変わり、ディアボロスは指定した「飛行できない対象」の移動速度を「効果LV×10%」低下させられるようになる。
【熱波の支配者】
2
ディアボロスが熱波を自在に操る世界になり、「効果LV×1.4km半径内」の気温を、「効果LV×14度」まで上昇可能になる。解除すると気温は元に戻る。
【モブオーラ】
1
ディアボロスの行動が周囲の耳目を集めないという世界法則を発生させる。注目されたり話しかけられる確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【完全視界】
1
周囲が、ディアボロスの視界が暗闇や霧などで邪魔されない世界に変わる。自分と手をつないだ「効果LV×3人」までの一般人にも効果を及ぼせる。
【パラドクス通信】
1
周囲のディアボロス全員の元にディアボロス専用の小型通信機が現れ、「効果LV×9km半径内」にいるディアボロス同士で通信が可能となる。この通信は盗聴されない。
【寒冷適応】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」が、クロノヴェーダを除く全ての生物が、摂氏マイナス80度までの寒さならば快適に過ごせる世界に変わる。
【水中適応】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」が、クロノヴェーダを除く全ての生物が水中で呼吸でき、水温や水圧の影響を受けずに会話や活動を行える世界に変わる。
【イルカ変身】
1
周囲が、ディアボロスが体長2m程度のイルカに変身できる世界に変わる。変身したイルカは最大時速「効果LV×20km」で泳げるが、変身中はパラドクスは使用できない。

効果2

【能力値アップ】LV2 / 【命中アップ】LV1 / 【ダメージアップ】LV2 / 【ガードアップ】LV1 / 【フィニッシュ】LV1 / 【反撃アップ】LV1 / 【ラストリベンジ】LV1 / 【先行率アップ】LV1 / 【ダブル】LV1 / 【ロストエナジー】LV2

●マスターより

風音つばさ
 コトリン島の攻略。
 それにはまず、島に上陸して敵と戦闘。島の戦力を削ぎ落していきましょう。

●シナリオ
 初めに島へと上陸する必要があります。海中または海上を泳いで島へと向かってください。
 厳重な警戒を敷かれていて、奇襲を仕掛ける事は出来ません。
 上陸後は、防衛部隊が駆けつけてくるのでそれを撃破。その後すぐに撤退という流れになります。

●その他
 台詞や心情等、キャラらしさを多く書いていただけると嬉しいです。
 特定の方との連携や絡みを希望する場合、プレイングの始めに「○○と一緒に行動」等と書いてください。可能な範囲で対応させていただきます。
 参加人数によってはプレイングに問題が無くても、お返しする可能性があります。

 それでは、皆様のプレイングお待ちしています。
21

このシナリオは完結しました。


『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。


発言期間は終了しました。


リプレイ


ノイン・クリーガー
[人物]
基本的に淡々と任務を遂行する、ドイツ出身のサイボーグ兵士。
隠密行動、偵察などを得意とする忍者タイプ。

さて、またこの海に戻ってきたな。
前回は阻まれたが、今回は敵の制圧が目的だ。やってやるさ。
…いつになるかはわからんが。

あの防衛網の暑さでは奇襲は仕掛けられそうにないが、目立つ必要もあるまい。
【イルカ変身】を使い、海底の【地形の利用】を行いつつ、進める所まで進む。
仲間が用意した【寒冷適応】【完全視界】が使えるならそれも使って行動する。


エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎
【水中適応】と、残留効果は仲間と共有して活用

そういえば、ロマノフに初めて上陸したのも、海からだった
あれから、この国の中枢の近くまでたどり着いたなら
確実に、進んでいるんだ

偵察時は撤収となったが……
フィンランド湾の海水の味を覚えそうだな
再戦上等。行こうか

装備のダイビング器材を活用
防寒のインナー、ドライスーツ、フィン、マスクを身につけ立ち回りを確保してから味方に合わせて行動

進路を偵察、観察しつつ敵群がきたら早期発見、仲間へ共有を
なるべく波を立てずに泳いで行く(イルカも適宜)

海中である程度進み
可能なら、水面から防水双眼鏡で、コトリン島の様子を見ておきたいな
無理はせず、行軍は仲間とともに


弔焼月・咲菜
*アドリブ・連携歓迎

あー…まさかまたこんな極寒の海の中を泳ぐ事になろうとは思わなかったぜ…。さて…上手くいくかね…。策を弄すると、碌なことがないってのが相場なんだが…。

【水中適応】準備よし。うおおお飛び込めぇ!(痩せ我慢)

いくら海の中とはいえ、流石にど真ん中を堂々と泳ぐわけにはいかねぇか。
なるべく海底付近の、障害物の多そうな場所を選んで進んでいくようにする。体が完全に隠れなくても、ある程度障害物になりそうな物の影を移動しながらむかう。

【完全視界】も発動するぜ。これで水中の視界が悪い問題は解決だな。蟲共に気を取られてる今のうちに、行けるところまで進んで行きたいな。


レイラ・イグラーナ
現地に近づくまではゆっくりとした海の旅……
なんて、できるのも残留効果あっての賜物ですね。

他の復讐者の方の【水中適応】などを使わせて頂きつつ、私は【寒冷適応】を使用。新宿島はもう春ですが、吸血貴族が居る限り、このロマノフに春が訪れることはございません。寒さへの対策は万全にしておきましょう。

基本は水中を潜って移動。他の方と別れて進んで戦力を分散させる理由はありませんし、他の人に会わせて臨機応変に。

ここは断片の王、ニコライ二世のお膝元。
サンクトペテルブルクには多くのジェネラル級が居ることも分かっていますし、コトリン島を落とすことは容易ではないでしょう。
ですが、どんな道もまずは一歩からです。


●いざコトリン島へ
「そういえば、ロマノフに初めて上陸したのも、海からだった。あれから、この国の中枢の近くまでたどり着いたなら確実に、進んでいるんだ」
 今までの道程を思い出しエトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)は感慨にふける。
 目の前に広がるのはフィンランド湾。この海の先には制圧を目指す『コトリン島』がある。
「さて、またこの海に戻ってきたな」
「偵察時は撤収となったが……そのうちフィンランド湾の海水の味を覚えそうだな」
 海を眺め呟くノイン・クリーガー(ゴースト・g00915)に頷きつつ、エトヴァは皮肉を口にする。
「前回は阻まれたが、今回は敵の制圧が目的だ。やってやるさ。……いつになるかはわからんが。そうなると本当に海水の味を覚えてしまうかもしれないな」
 一度や二度でカタが付くわけではない。エトヴァの言い分もあながち間違っていないかもとノインは苦笑した。
「いくらでも再戦上等。行こうか」
 防寒のインナー、ドライスーツ、フィン、マスクとダイビング器材を身につけ、エトヴァは潜る準備は万端。そのまま海へと飛び込んでいく。それに頷きノインも後に続いた。
「あー……まさかまたこんな極寒の海の中を泳ぐ事になろうとは思わなかったぜ……。さて……上手くいくかね……。策を弄すると、碌なことがないってのが相場なんだが……」
 寒々とした深い色を湛えた海を見つめ、弔焼月・咲菜(葬不送動の報復者・g01723)が言葉をこぼす。
 正直言って気は乗らない。それでも行かなければならない。
「準備よし。うおおお飛び込めぇ!」
 咲菜は深呼吸を繰り返し、意を決して海へと飛び込んだ。
「くうう……冷てぇ……」
 続いて海へと飛び込んだレイラ・イグラーナ(メイドの針仕事・g07156)が震える咲菜へ話しかける。
「わざわざ痩せ我慢などしなくてもいいのでは?」
「とは言ってもよ、この水温は辛いぜ」
「ですから【寒冷適応】を用意しました。今発動します。これで寒さへの対策は万全です」
「なるほど、そりゃ助かる」
 早速効果を発動させるレイラ。今までの寒さが嘘の様に快適な空間になった事に咲菜は喜んだ。
 その後、ディアボロス達は見つかり難いように海中へと潜っていった。

「いくら海の中とはいえ、流石にど真ん中を堂々と泳ぐわけにはいかねぇか」
 なるべく海底付近の、障害物の多そうな場所を選んでゆっくりと進んでいく。
「体が完全に隠れなくても、ある程度障害物になりそうな物の陰を移動しながら進んだ方が見つかりにくいだろ」
 咲菜の意見に皆も同意する。
「現地に近づくまではゆっくりとした海の旅……なんて、できるのも残留効果あっての賜物ですね」
 まだまだ目的地までは距離がある。となれば、しばらく見つかる心配はしなくていい。
 各々が持ち寄った【水中適応】【寒冷適応】【完全視界】複数の効果が上手く合わさって、とても快適な海中の旅を味わえている事にレイラは喜んだ。
 海中を随分と進み、エトヴァは確認がてら水面から防水双眼鏡で、コトリン島の様子を窺う。
 島の至る所に警備の者がそれこそ山のように配置され、見つかろうものなら瞬く間に包囲されそうだ。
 その中の一体がこちらへと顔を向けた。
 エトヴァは慌てて海中へ。
 しばらく海底に身を潜め動かないで待つ。
「危なかったな」
 様子を見に来る気配がない事に安堵するエトヴァ。
 決して近づきすぎたわけでもないのに、あの警戒の厳重さ。
 顔を見合わせ考える。
「いっその事、一気に上陸した方がいいんじゃないか?」
「そうですね。ですが急ぐと流石に気付かれそうです」
 咲菜の案に賛成するもレイラは問題点を指摘する。
「あの防衛網の厚さでは奇襲は仕掛けられそうにないが、目立つ必要もあるまい。ならば人の姿をしていなければ、ある程度ごまかしも効くだろう」
 問題点を補足した案をノインが告げると、皆その案を受け入れるのだった。
 ディアボロス達は【イルカ変身】を使いイルカになって海中を進む。
 先程とは比べ物にならない速度でコトリン島へ接近していく。
 どうせ見つかるのならば、進める所まで進む。隠密よりも速度を重視した作戦だ。
 そしてイルカのまま海上にジャンプすると同時に変身を解除。海岸へと着地。
「侵入者だ!」
「いつの間に!?」
「すぐに応援を呼べ」
 当然、警備の者達に気付かれる。だが今回はそれでもいい。目的は偵察ではなく、敵戦力を削る事にあるのだから。
 何とか上陸したが、あっという間に敵に包囲される。
「ここは断片の王、ニコライ二世のお膝元。流石にコトリン島を落とすことは容易ではないでしょう。ですが、どんな道もまずは一歩からです」
 敵を見回しレイラはそう言って皆を鼓舞する。例え何十回の内の一回だとしても、その一回が戦況を変えていく。
 しばらくすればここに大量の敵がなだれ込んでくるだろう。そうなれば物量に押し負ける。
 故に、ここからは時間との勝負だ。
 出来る限り戦力を削る。その気持ちを胸に、ディアボロス達は気合を入れた。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【イルカ変身】LV1が発生!
【水中適応】LV1が発生!
【完全視界】LV1が発生!
【寒冷適応】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
【ダブル】LV1が発生!
【ロストエナジー】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!

レイラ・イグラーナ
それでは……やりましょうか。
突破が最優先であった前回とは違います。
今回は私もこの技をお見せしましょう。

他の方の攻撃に合わせて包囲に切り込み、【手製奉仕・舞】を使用。
敵中で全方位に「銀の針」の投擲をすることで撹乱しつつ、戦力を削ります。
敵の攻撃は敵陣を駆け抜け、他の復讐者へと注意が向いている敵を盾にするようにして避けていきます。
もし物理法則を無視して銀の針を盗み出されても、いくつでも予備はございます。
私の武器が尽きるのが先か……そちらの命が尽きるのが先か。試してみましょうか。

この一歩は支配者を打ち倒す革命の一歩。しかと刻ませて頂きます。


エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携、アドリブ歓迎
寒冷適応、残留効果を活用
WIZをディフェンス

いい感じに上陸成功したな
ロマノフの地の奪還の為、虐げられる人々の解放の為
その護り、削がせてもらう
ヴァイキング兵多いな……北欧から来たとか?

警備に動揺が残る間に速攻をかけよう
仲間と連携を取り、斬り込みに合わせ援護
PDの閃光と霰弾で面で包囲を打ち崩してから、敵の多い方を正面に据え
俺は味方の背を守るよう立ち回る
偵察、観察し戦況把握
さて、盗みなどしている暇があるかな?
狙い合わせて銃撃を浴びせ、効率よく着実に戦力を削る

反撃には魔力障壁を展開し防御
観察し津波には呑まれぬよう水中適応
波の直進方向を避けつつ、盾で防ぎ一時的に水中戦となっても押し返す


弔焼月・咲菜
*アドリブ・連携歓迎

ヴァイキング…略奪しか能の無い連中が島の警護とは、随分舐められたものだな。
まあいずれにせよ、結局は殺すだけだ。楽で助かるよ…。

ちゃんと自己強化してから突撃してくるとは、なかなか味な真似をするじゃないいか。じゃあ俺も、ちょっとだけ本気で殺しに行くか。
1番近くにいる敵、または既に手負いの敵から優先して狙い、一体ずつ確実に真っ二つにしていく。

【神速反応】を用いて反撃に備えておく。反撃は致命傷になる攻撃だけ避けるようにし、残りは基本的に無視。攻撃を最優先で突っ込む。
所詮は殺すだけの獣だ。人の言葉も返さんだろう。なぁ?

悪いとも思わんが、容赦なく蹂躙させてもらうぞ。


ノイン・クリーガー
さっそく囲まれたか、やはり多いな。
しかし探す手間が省けたとも言える。

とは言え基本的に不利な状況には変わりない。
味方の死角をカバーしつつ、SPDが低い者が攻撃を受けている時はディフェンスに入る。
そしてFW53による火炎放射を浴びせる。

突撃殺法と踏み込みはクレアボヤンスシールドで防御する。
何かを盗まれた時は「お前人の物を!」と言う。

津波は【イルカ変身】を使い、なんとかやり過ごす。

…それにしてもものすごい数だ。
何度も攻撃を繰り返すしかないな。


●防衛部隊を撃破せよ
「いい感じに上陸成功したな」
 エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)が上陸を喜ぶも束の間。数えるのも嫌になるくらいの数のトループス級『ヴァンパイアヴァイキング兵』が押し寄せてくる。
 これでも近場で警備していた者が駆けつけただけだ。侵入者の知らせを受けた待機中の者も直にやってくるはず。
 海を背にしたディアボロスを半円状に包囲するヴァンパイアヴァイキング兵。その包囲網もすぐに海上へと広がり円状に変わる。
「さっそく囲まれたか、やはり多いな」
「ヴァイキング兵多いな……北欧から来たとか?」
 ノイン・クリーガー(ゴースト・g00915)の言葉に頷きながらエトヴァも言葉を漏らす。
「ヴァイキング……略奪しか能の無い連中が島の警護とは、随分舐められたものだな」
 些か防衛に向かなそうな相手に、弔焼月・咲菜(葬不送動の報復者・g01723)は不満を口にする。
「そう言ってやるな。相手が誰であれ、探す手間が省けたとも言える。とはいえ基本的に不利な状況には変わりないが」
「まあいずれにせよ、結局は殺すだけだ。向こうから来てくれるなら楽で助かるよ……」
「悠長に話なんかしてていいんでしょうか?」
 周囲の動きを警戒しつつレイラ・イグラーナ(メイドの針仕事・g07156)は三人に話しかける。
「なに、状況確認というやつだよ」
「大丈夫。油断してるわけじゃないよ」
「むしろ殺る気満々だ」
 それぞれの答えが返ってきて、レイラは呼吸を一つ。
「それでは……やりましょうか」
 レイラの言葉を合図に一斉に動き出す。
「ロマノフの地の奪還の為、虐げられる人々の解放の為、その護り、削がせてもらう。――閃き、光の華となれ」
 エトヴァがパラドクスを発動し、閃光と霰の弾を前方目掛けて乱れ撃ち。
「海が! 俺を! 呼んでいるー!!」
 攻撃に怯み包囲網に穴が開くも、その穴を埋めるかのようにヴァンパイアヴァイキング兵が叫び、津波と共にエトヴァへと襲い掛かる。
 エトヴァは迫り来る波を観察し、一つ二つと躱していく。
 そして最後の一つを盾で防ぎつつそのまま前進。ヴァンパイアヴァイキング兵に近づくと至近距離からパラドクスを撃ち込み撃破した。
 その後もエトヴァは仲間の背後を守るように立ち回りつつ、的確にパラドクスを撃ち込んでいった。

 敵味方入り乱れての大乱戦。
「この一歩は支配者を打ち倒す革命の一歩。しかと刻ませて頂きます」
 レイラは姿勢を低くして、敵の中へと切り込んでいく。
「突破が最優先であった前回とは違います。今回は私もこの技をお見せしましょう」
 仲間の攻撃に合わせ、全方位に銀の針を投擲する。
 レイラの攻撃は寸分違わずヴァンパイアヴァイキング兵を捉えていった。
「ちょこまかと邪魔な奴め!」
 ヴァンパイアヴァイキング兵が武器を振るう。その一撃を躱すレイラに向かってもう片方の手が延ばされた。
 その手に悪寒が走り、レイラは咄嗟に後ろに飛び退いてヴァンパイアヴァイキング兵から距離を取った。
「あなた今、何を盗もうとしたんですか!」
 狙うのは普通に考えれば手にした武器の銀の針だ。しかし先ほどの手の動きはどう考えても下着を狙うかのようだった。
 睨みつけるレイラにヴァンパイアヴァイキング兵はニヤニヤと下卑た笑みを浮かべていた。
 戦いの場にも拘らず、ヴァンパイアヴァイキング兵は戦況を有利にする事よりも欲望を優先したのだ。
「あなた達は女の敵です。容赦しません」
 嫌悪感を顕わにしてレイラは再び銀の針を構える。
「私の武器が尽きるのが先か……そちらの命が尽きるのが先か。試してみましょうか」
 レイラはそう言って駆け出すと、攻撃を再開した。

 互いの死角をカバーする為、ノインと咲菜は背中合わせで敵と対峙していた。
「……」
 迫る敵にノインは無言でFW-53の引き金を引く。
 銃口から強力な火炎が発射されヴァンパイアヴァイキング兵に襲い掛かる。
「ぐああああああああああっ!」
 炎を浴び、火だるまになったヴァンパイアヴァイキング兵が地面をのたうち回る。
「えげつないな」
「敵に情け容赦など必要ないだろ」
「そうだな」
 咲菜が感想を述べるも、ノインの言葉にもっともだと頷いた。
「……それにしても、ものすごい数だ。これは何度も攻撃を繰り返すしかないな」
 未だ残るヴァンパイアヴァイキング兵の数に、ノインはため息を吐いた。
 紅いオーラを纏わせ攻撃態勢に入るヴァンパイアヴァイキング兵。
「ちゃんと自己強化してから突撃してくるとは、なかなか味な真似をするじゃないか。じゃあ俺も、ちょっとだけ本気で殺しに行くか」
 突撃してくるヴァンパイアヴァイキング兵に、咲菜は真っ向から迎え撃とうと、パラドクスを発動。
「言葉は不要だ……――鳴け」
 体内の怨みを臨界突破。自身を狂暴化させる奥義の発動に、全身から吹き出した血のような可燃液と炎が獣の顎となる。
 踏み込み、突撃。致命傷になりそうな攻撃を躱し、かすり傷程度の攻撃は無視。
 そのままヴァンパイアヴァイキング兵に体当たりをし、その体を地面に組み伏せる。
「うぉぉおおおおおおおおおおおおお!!」
 咆哮を上げながら、目の前のヴァンパイアヴァイキング兵を刻む。
「どちらがえげつないのやら」
 攻撃を終え立ち上がる咲菜に向かってノインが言う。
「敵に情け容赦など――」
「ああ、そうだったな」
 同じ答えが返ってきた事に、ノインは途中で言葉を遮った。
「悪いとも思わんが、まだまだ容赦なく蹂躙させてもらうぞ」
 獲物を狙う咲菜の目に、先程の光景を見たヴァンパイアヴァイキング兵は後退るのだった。

 大暴れを続け、やがてヴァンパイアヴァイキング兵の姿がなくなった。
 応援を呼ばれている以上、この静けさも一時の事だろう。
 だが、これはチャンスだ。
 撤退する前に、目の前のアヴァタール級を倒す。
 応援が駆けつけるよりはやく。ディアボロス達はすぐさま行動へと移った。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【士気高揚】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
【神速反応】LV1が発生!
【熱波の支配者】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
【ロストエナジー】がLV2になった!

鳴神・トール
仲間がここ迄の道を繋いでくれたんだ…無駄にはしないっ。
蒼光の雷鳴《ライオニクス》、戦線へ参加します!!

…!
急に暗くなった…それに周囲の温度が下がり始めたようだが…これが相手の攻撃かっ。
だが、こちらにも先の仲間が残した力がある!
【熱波の支配者】で周囲の温度を上げつつ自らには【寒冷適応】で更に寒さへの強化を。

完全に無効化する事は狙わない…一瞬の隙がつければ十分だっ。
【飛翔】による高速突撃で一気に近付き相手へと攻撃。
くらえ!
我が雷光をもって、貴様の闇を消し飛ばす!!!

スパークエッジ!!!


エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎
寒冷適応、残留効果を活用

まだまだ、ここからだな
まずは一体、手早く仕留め切ろう

部下の教育方針を問い質したいのは、激しく同意だな
手下は、あんな手合いばかりなのか?
吸血貴族の品性が知れるな
適度に挑発しつつ、戦闘に集中

味方と積極的に連携
敵を観察し動きを把握
【飛翔】し空中戦、上空から味方の包囲網を埋めるよう立ち回る
両手の銃から黒の塗料弾を炸裂させ、動きを止め援護
黒にも種類がある……呑まれぬよう気を付ける事だ
陣取り合戦のようだな

反撃には魔力障壁と盾で防御し
不規則軌道に緩急のフェイントかけ飛び回り
ダンスのように空を舞い銃撃回避
銃弾の雨を降らせ応戦を

こんな所か。戦力の一角は削れたかな
撤収しよう


レイラ・イグラーナ
よりによって、周りが友人ばかりの時に……!
部下にどういう教育を施しているか、お伺いしたいものですね。

銀の針を手に戦闘を行います。
軍の召喚……! 時間を稼がれては取り逃がす可能性もあります。厄介な技ではあります、が。
トゥーラでの騎兵決戦は、この程度のものではございませんでした。
私たちを止めるのであれば、あれ以上は持ってくることです。
【飛翔】で漆黒の騎兵を躱しつつピョートル・ヴラーンゲリへと接近。呪い針を突き立て【既製奉仕・炎】。燃焼の呪詛でその身を焼き尽くします。

撃破後は再度包囲をされる前に撤退を行います。
断片の王、ニコライ二世へと続く一歩目。確かに刻ませて頂きました。


弔焼月・咲菜
*アドリブ、連携歓迎

部下が多すぎて教育が行き届いていないんじゃないか?そもそも、あのイカレ野郎共を放置しているんだ。貴族には誇りもないのか?生きやすい物だな…(皮肉)

相手がどれだけのイカレ野郎でも、やる事は変わらない。攻撃は致命傷になりそうな物だけいなし、後は基本的に無視。全感覚を攻撃に投入する。

闇に包まれても冷静に。所詮は冷気でじわじわ削って来るだけだ。一撃で全てを持って行くほどの鋭さはないはず。
敵の攻撃を見切り、隙を見て妖刀を納刀。そのまま首目掛けて一気に肉薄し、抜刀術で闇ごと真っ二つにする。

殺すしか能のないイカレ野郎如きに、小細工など不要。一太刀あれば、それで十分なんだよ。


ノイン・クリーガー
確かにお下品な輩だ。
ヴラーンゲリとやらの苦労も伺い知れるな。


「あまり言ってやるな。中間管理職も大変なのさ」

闇と冷気には【完全視界】【寒冷適応】【熱波の支配者】で対応。

コサック騎兵の攻撃は【神速反応】を使い躱す。

防衛陣地からの銃撃は盾になりそうな【地形の利用】により凌ぐ。


隙を見せたら発煙弾で煙幕を張り、煙に紛れつつ【モブオーラ】を使いながら煙に身を隠し、【忍び足】で死角から接近、カランビットの【不意打ち】で喉を裂いて【暗殺】する。


※アドリブ・連携歓迎


●決着
 周囲のヴァンパイアヴァイキング兵を倒し終え、目の前には現状に立ち尽くすアヴァタール級『黒色卿』ピョートル・ヴラーンゲリ。
 そんな相手そっちのけで、レイラ・イグラーナ(メイドの針仕事・g07156)は頭を抱えていた。
「よりによって、周りが友人ばかりの時に……! 部下にどういう教育を施しているか、お伺いしたいものですね」
 実害はなかったものの、戦場においてあのような行為、到底許せるものではなかった。
 苛立ちを隠さずにピョートル・ヴラーンゲリを睨みつけるレイラに、エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)とノイン・クリーガー(ゴースト・g00915)が頷く。
「部下の教育方針を問い質したいのは、激しく同意だな」
「確かにお下品な輩だ。ヴラーンゲリとやらの苦労も伺い知れるな」
 エトヴァが睨み、ノインは憐みの視線を向ける。
「部下が多すぎて教育が行き届いていないんじゃないか? そもそも、あのイカレ野郎共を放置しているんだ。貴族には誇りもないのか? 生きやすいものだな……」
 弔焼月・咲菜(葬不送動の報復者・g01723)が皮肉を口にすると、エトヴァとノインも挑発とばかりに話を繋ぐ。
「手下は、あんな手合いばかりなのか? 吸血貴族の品性が知れるな」
「あまり言ってやるな。中間管理職も大変なのさ」
「この、言わせておけば……」
「あの……腹立たしいし、言いたいことは沢山あります。ですが、あまり長話している余裕はないでしょう?」
「おっと。確かにまだまだ、ここからだな。まずは一体、手早く仕留め切ろう」
 いつ増援が来るか分からない状況。レイラの言葉に、エトヴァが気持ちを切り替える。
「部下を随分とやってくれたな。さらには、言いたい放題!」
 構えるディアボロス。挑発のせいかピョートル・ヴラーンゲリの方は随分と苛ついていた。

「斬撃が騎兵に……!? 厄介な技ではあります、が」
 ピョートル・ヴラーンゲリの軍刀から放たれた斬撃が、漆黒のコサック騎兵の姿を取りレイラに向かってくる。
「私たちを止めるのであれば、この程度では、全然数が足りていませんよ」
 レイラは【飛翔】し騎兵を躱しながら接近を試みる。
 その接近の隙を作る為、【飛翔】したエトヴァが空中から援護を開始した。
「――闇夜に沈め」
 翼を羽ばたかせ、ダンスの様に空を舞う。その動きは相手の銃撃を躱す為。それと同時にこちらの銃弾の雨を降らせる為でもある。
 放たれた黒の塗料弾が炸裂し、周囲を黒く塗りつぶしていく。
「黒にも種類がある……呑まれぬよう気を付ける事だ」
 闇の黒と塗料の黒。まるで陣取り合戦のようだなとエトヴァは思った。
「ヒンメルグリッツァ様、援護感謝いたします」
 少しの間、注意を引き付けてくれたおかげで、レイラはピョートル・ヴラーンゲリの目の前まで接近することが出来た。
「魔道の罪、外道の罰。慄く狂乱が十字を焙る」
 接近に気付いた時にはもう遅い。振りかぶったレイラは呪い針をピョートル・ヴラーンゲリの胸へ突き立てた。
「ぐ、ああっ……あああああっ!!」
 込められた呪詛が刺された箇所から広がり、全身を燃え上がらせる。その苦しみにピョートル・ヴラーンゲリは悶え苦しんだ。

「仲間がここ迄の道を繋いでくれたんだ……無駄にはしないっ。蒼光の雷鳴《ライオニクス》、戦線へ参加します!!」
 戦場に駆け付けた鳴神・トール(蒼光の雷鳴《ライオニクス》・g08963)が参戦する。
「新手かっ!?」
 咄嗟に反応したピョートル・ヴラーンゲリの攻撃がトールを襲う。
「急に暗くなった……それに周囲の温度が下がり始めたようだが……これが相手の攻撃かっ。だが、こちらにも先の仲間が残した力がある!」
 トールは攻撃に耐えつつ【飛翔】し高速で突撃。一気に近づいていく。
 迫り来るコサック騎兵を躱しつつ隙を窺っていたノイン。
 一瞬トールに意識を向けた隙を見逃さず、攻勢に出る。
「今だ」
 発煙弾のピンを抜き、投擲。ピョートル・ヴラーンゲリの足元に転がった発煙弾から大量の煙が放出され、ピョートル・ヴラーンゲリは煙に包まれる。
 煙の中へ飛び込むノイン。
 音もたてずに煙の中を進み近づいていく。
「……」
 そして、ピョートル・ヴラーンゲリの背後へと辿り着くと、手にしたファイティングカランビットを首元へ。
 触れると同時に一気に引く。
「ぐ……ふっ」
 湾曲した刃が喉を裂き、ピョートル・ヴラーンゲリの喉元と口から大量の血が噴き出す。
「一瞬の隙がつければ十分だっ」
 よろけたタイミングを見計らいトールがパラドクスを発動する。
「くらえ! 我が雷光をもって、貴様の闇を消し飛ばす!!! スパークエッジ!!!」
 電光の輝きを宿した大剣が振り下ろされる。
 強烈な斬撃は、辺りに充満する煙と共にピョートル・ヴラーンゲリの体を切り裂いた。

「相手がどれだけのイカレ野郎でも、やる事は変わらない」
 咲菜は闇に包まれながらも、相手の動きを冷静に判断し対処していた。
「所詮は冷気でじわじわ削って来るだけだ。一撃で全てを持って行くほどの鋭さはないはず」
 皆の攻撃よって結構なダメージを受けているピョートル・ヴラーンゲリの攻撃に最初程の鋭さはない。
 僅かな隙を見逃さず咲菜は妖刀『絶刀:狩流刃討雛』を鞘へと納めた。
 自らの怨みを納刀状態の刀へと集約し、一気に距離を詰める。
「葬送、行着く処に我はあり。不動、動かざる処汝あり。輪廻なる虚は光を喰らい、やがて不倶戴天の怨みとなる。――鳴け、怨みの獣よ」
 すれ違い様、居合による一刀。
「殺すしか能のないイカレ野郎如きに、小細工など不要。一太刀あれば、それで十分なんだよ」
 咲菜が刀の血を払い再び鞘へと納める。
 その足元にはピョートル・ヴラーンゲリの首が転がっていた。

●撤退
 辺りが騒がしくなってくる。
 見渡せば、至る所から敵がこちらに向かって走って来ていた。
 その数、先程までに倒した敵の数倍にも及んでいる。
「こんな所か。戦力の一角は削れたかな。撤収しよう」
 これ以上は危険だとエトヴァは撤退を提案する。
 それに対して異を唱える者は誰一人いない。
 これだけの敵を倒せば本来の目的としては十分だ。
「断片の王、ニコライ二世へと続く一歩目。確かに刻ませて頂きました」
 言葉を残しレイラは踵を返す。
 援軍が到着し包囲される前に、ディアボロス達は海へと飛び込み撤退を開始した。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【パラドクス通信】LV1が発生!
【泥濘の地】LV1が発生!
【熱波の支配者】がLV2になった!
【勝利の凱歌】LV1が発生!
【モブオーラ】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV2になった!
【ダメージアップ】がLV2になった!
【反撃アップ】LV1が発生!
【ラストリベンジ】LV1が発生!
【フィニッシュ】LV1が発生!

最終結果:成功

完成日2023年04月21日