リプレイ
一騎塚・喜一
虎牢関に赴くのもかれこれ5回目になりますが
まだまだ戦力を削る必要がありそうですね
頑張りましょう
時間的に余裕があれば輜重兵の習性を有利に活かす為
こちらが戦いやすい場所に先回りして穴を掘るなり適当なものを打ち壊して
侵入の形跡を残してみましょうか
仕事熱心な性格をこのように利用するのも何だか申し訳ない気も致しますが
作戦のためと割り切って参りましょう
仕事が終わったら離れて身を隠しておきます
輜重兵の木兜流馬は見る度にいつも欲しくなってしまいます
…いけない、今は敵兵に集中ですね
敵が補修作業を始めるなり、隙を見せたら【三雨】による不意打ちで攻撃開始です
その後も木兜流馬の合間を縫うように射撃で応戦していきます
エレオノーラ・アーベントロート
わらわらと居る蟲どもも減ってきてころですわね。
そろそろ派手にブチ壊しにかかりたいところですわ。
その時の為にも、今回はまた地道にいきましょうか。
罠を作られる方がいるようですし、わたくしはそこまでの誘導をしましょうか。虎牢関の外壁を適当に削り、わたくしの足跡や草をかき分けた跡などの跡を残しておいて、輜重兵を誘き出す準備を整えたら同じように身を隠しますわ。
輜重兵をおびき寄せることに成功したら電磁レールガン「フェアレーター」より「第六十四の魔弾【焦熱】」を。
エネルギーを放出する輜重兵に対し、こちらも熱エネルギーを放つ【焦熱】の魔弾で撃ち返しますわ。
あなたたちのツラも見飽きましたわ。
くたばりあそばせ。
レイア・パーガトリー
細かい事が気になる蟻さんといえば…これよね!
【アイテムポケット】に風で飛びにくいゴミを入れておいて
誘導したい戦場…適度に狭くて囲まれないところがいいかしら?
そういうところからちょっとずつこぼしながら輜重兵の元へ歩いて行って
見つかったらリンバスの全力で駆け抜けて誘導先まで戻るわ
敵がこちらを見失ったとしてもゴミが落ちてるから
少しずつ辿ってやってくる、っていう作戦よ
長距離砲撃はスピードを落とさないで走り続けることで距離を稼いで
着弾軌道を予測しやすくして避けたいところね
私が逃げる軌道と、痕跡を残した軌道は別々になっても
きっと奴らは見つけてくれるはず
杉崎・まなみ
「あの流馬…なんとかしたいですね」
列をなす蟻を見て、兵糧はまず絶たねばと気合を入れる。
他のディアボロスの方々の作戦に乗り、序盤は【平穏結界】で物陰に待機し、敵の攻撃を【戦闘知識】【看破】で見破り、撃ってきた場所から敵の位置を把握し、そこへ目掛けて攻撃します。
桜庭・ひとみ
他のディアボロスの皆さんが敵勢をおびき寄せることを織り込んで行動します
おびき寄せに気を取られている敵勢を、後方から気づかれないよう隠れつつ忍び足で追尾します。
おびき寄せられ戦端が開かれたら、不意打ちで敵勢にショックを与えましょう
皆さんの待ち伏せ攻撃と同時に、敵の背後から「秘剣 奈落」を放ち、定めた標的を一気に仕留めます。皆さんとの挟撃で敵勢の動揺を誘うことができれば、戦闘を有利に進められるはずです
そこからは合流して引き続き仕込み刀で応戦
身を潜めようとする敵は【未来予測】で早めに察知し、けん制攻撃をします。相手のペースに持ち込ませません
敵は堅牢ですが、絶対ではないはず。確実に削っていきましょう
ラヴィデ・ローズ
習性を逆利用かぁ
巡回ルート上からも視認できるやや外れた地点に『レゼル(長剣)』を突き立てておく
【光学迷彩】状態で物陰に潜み
侵入者の痕跡か物資として回収しようかと確かめにきた際
パラドクス発動かな
はは、別に抜いてくれたって構わないよ。扱いきれるならね?
近くに仲間がいれば作戦を邪魔せぬ範囲で共闘も
蟻くん達には手早く休息をあげよう
対砲撃
とりあえず足は止めず花咲く結界『Sweetie』で守りと……
務めには補修もあるのに
要塞側を背に盾とされても彼ら、派手にぶっ放せるのかな
おっと!
直すの大変だよ~、ん? ん?
一瞬でも惑いがあれば反撃を叩き込む足しにしよう
レゼルを血払い
さて……ここからだな
※アドリブ・連携歓迎
「虎牢関に赴くのもかれこれ5回目になりますが、まだまだ戦力を削る必要がありそうですね」
遠く聳える虎牢関を臨んでしみじみと一騎塚・喜一(一騎刀閃・g04498)がこれまでの戦いを思い返す。
最初にその威容に対して感嘆を漏らした頃から数えて幾年月……と言い表してもそろそろ大袈裟ではない時が過ぎている。
「わらわらと居る蟲どもも減ってきてころですわね。そろそろ派手にブチ壊しにかかりたいところですわ」
振り撒かれたその笑みは絢爛にして不遜。
エレオノーラ・アーベントロート(Straßen Fräulein・g05259)もまた在りし日の雲梯虎衝車を用いた勇壮たるカチコミを回顧しつつその意気はますますと揚々である。
「誘導したい戦場……適度に狭くて囲まれないところがいいかしら?」
「習性を逆利用かぁ。とりあえず身を潜められる物陰は欲しいところだね」
ともにドラゴニアン同士であるレイア・パーガトリー(毒棘の竜騎士・g01200)とラヴィデ・ローズ(la-tta-ta・g00694)はほどなく条件に適した、森に囲まれた渓谷のとある地点を見出した。
「野営跡でも偽装しておきましょうか。
……仕事熱心な性格をこのように利用するのも何だか申し訳ない気も致しますが、これも作戦の為です」
「それじゃあ預かってた道具をいま出すわね……はい!」
レイアの手からは、別の偽装準備の為に用意したアイテムポケットから取り出したスコップが喜一へと渡される。
眼鏡の青年は丁寧なお辞儀と共に感謝を告げた後、さっそく穴掘りにと取り掛かった。
「虎牢の関を今度こそ平らげるその時の為に、今回はまだ地道にいきましょう」
時に傲岸とも映る自信家である一方、勝利に貪欲であるが故にこそエレオノーラは細やかな工夫や労を惜しまない。
周辺の路上に足跡を残し、周辺の各所で草木を掻き分けて。
銀髪の女鬼人は輜重兵を引きつけるための痕跡作りを精力的にこなし続けるのであった。
「兵法三十六計の第十七計、抛磚引玉ですね」
作戦に乗った杉崎・まなみ(中級麺点師のはわわ参謀・g00042)も地形を利するに秀でたその見識をもって偽装の手伝いを買って出る。
ちなみに抛磚引玉とは不要なレンガを囮にして投げつけることで価値ある宝玉を手に入れるの意でつまりは『海老で鯛を釣る』である。
黙々と、流馬の轍刻んで進む輜重兵のうちの1体の脚がピタリと止まった。
「待テ、道ニナニカガ置カレテイル」
「……コノ世界(ディヴィジョン)ノ物デハ無イナ」
それはレイアが巡回ルートから仲間の待つ先の地点に到るまで落としていった大量のプラスチックごみの1つだった。
アイテムポケットはこの為に用意されていたのである。
「くろの・おぶじぇくとデモ無イヨウダガ……」
「アチラニモ別ノ不審物ガ有ルゾ」
寡黙な警備巡回から一転、にわかに騒然とする蟻兵達のさまを遠くから見つめるのは桜庭・ひとみ(人間のレジスタンス諜報員・g09390)の翠の双眸。
(「おびき寄せには掛かってくれたようですが……途中、物陰が途切れる箇所も幾つかあった筈ですしこれ以上の追尾は危険ですね」)
彼女は、侵入の痕跡を辿ることに気を取られた敵がすっかり視野狭窄に陥ると予測していた。
その隙を突いて敵列の後方にと潜んだまま追い続ける事で、戦闘開始に合わせた挟撃を図るつもりだったのだが……すみやかに策を断念したひとみは忍び足のまま踵を返す。
トループス級たちの周囲に対する警戒感が一気にハネ上がったことで、逆に、発見されるリスクが高まったと判断したのである。
とはいえ先回りの伝令役となったひとみのおかげで待ち伏せるディアボロス一同はより早くかつ正確に敵の到着に備えることが出来た。
「コチラハ洛陽方面ヘ続ク道」
「ヤハリ復讐者ガ?」
ちなみにレイアも当初いったん輜重兵たちの前に姿を現した上で無双馬を疾駆させて振り切る算段だったのだが取り止め、無人の道で点々とゴミ落としだけに専念した後、ひとみよりも一足早く仲間の元へと引き返している。
どれほどのスピードや機動を誇ろうとも敵視界内に捉えられたその瞬間、距離も時間も無視したパラドクスの集中砲火を愛馬リンバスもろとも背中から浴びることになってしまうからだ。
加えてレイアが新宿島から持ち込んだ現代ゴミそれ自体が誘引手段として優れていた為そのような博打を打つ必要も特に無くなってしまった。
「細かい事が気になる蟻さんといえば……これよね!」
こうしてまんまとおびき寄せられた先で蟻の輜重兵たちは決定的な痕跡を発見する事となる。
「コノ跡ハ未ダ真新シイ」
「然程ノ頭数デハ無イハズ」
煮炊きや休息などといった野営行為そのものが蟲将ならばまったくの無用である。
趣味嗜好の範囲で人間のような食事を楽しむタイプのクロノヴェーダも中には存在するが、少なくとも虎牢関の大軍は兵糧を必要としていない。
つまり……一般人の兵や民の往来も絶えて久しいこの地でその形跡が残されていたのならもう誰がどうみても迂闊なディアボロス集団による置き土産のできあがりなのである。
「復讐者ガ既ニ侵入シテイル」
「奴等ヲ探セ」
「手掛カリヲ探セ」
見ればどうやら撒かれたゴミは一つたりとも放置せず木兜流馬に乗せて律儀に回収済みであるらしい。
輜重兵たちの真面目さのおかげで排斥力だのみを待たず古代中国の自然を汚さずに済んじゃったなどと何処か長閑に安堵するレイア。
【光学迷彩】や【平穏結界】によって世界法則ごと書き改められた森へ身を隠すディアボロス達の眼前で、しばし探索は続き……。
ふと、地に深々と突き立てられた一振りの剣へ無機質な複眼の視線が集まる。
クロノ・オブジェクトであるそれは仲間と共に森の物陰へと潜むラヴィデがあえて残した『長剣(レゼル)』だ。
見るからに妖しいその佇まいにも臆せず、兵のひとりが腕を伸ばす。各種作業に対応する為か、その手の造りだけはひどく人間じみていた。
「はは、別に抜いてくれたって構わないよ。扱いきれるならね?」
微笑み告げたラヴィデの声が剣呑を孕んで不可視の『竜』を促せば、鋭利な断面だけを残して忽然と消失した4本の腕。
一指たりと柄に触れるを赦さぬとばかり、発動した『残華(アルバートル)』が2体の蟻の両腕を八つ裂いて鮮紅に塗れた花弁を舞わせる。
同時、森から駆け出したひとみも仕込み傘の引き金を引いてアークデーモンを喚び起こす。
「オロチ!! ……受けよ、「秘剣 奈落」!」
奈落よりの呪詛帯びた『刀』を携えれば、少女はひととき、『浄眼』宿す手練れの剣客と化して手近な蟻兵の無防備な背中を八双から振り下ろし袈裟斬りに切り捨てた。
万全の準備態勢から決まったディアボロスの奇襲に対し、翻弄されるがまま、後手後手に回るばかりの輜重兵らも必死の立て直しを図る。
木製の輜車をまるで己が肉体の一部のごとく自在に駆使し、蟻兵の一部が森へと踏み込んでゆく。
急拵えながら多重に『静寂陣』を敷いての反撃を試みて来たのである。
「あの流馬……なんとかしたいですね」
「見る度にいつも欲しくなってしまいます……いえ……いけない、今は敵兵に集中ですね」
闘志みなぎるまなみの声にふと本音がだだ漏れてしまった喜一も我にと返る。
すぅと気息を整え……鬼狩人の少年は弓構えの態勢から流れるように妖討つ弓、『梓月』を打ち起こし、矢弦を引き分ける。
「あなた達の弱点は、そこねっ!」
敵が誇るパラドクス『木兜流馬障害』もまた恐るべき連携攻撃だが多数の流馬が整然と並んでこそその真価を発揮する。
仲間が誘い込んでくれたこの狭所を最大限活用するまなみの立ち回りが敵の動きを乱し、杖から迸らせた攻撃魔術は仲間への火力支援に繋げられる。
無言のまま標的のみに全神経を集中させて機を待ちつづけた喜一は、遂に、その矢を射放った。
意識の間隙を突くことにより一射にして三射にも等しき衝撃と苦痛とで敵を貫く『三雨(さんざめ)』の絶技の前に、蟻兵は息も絶え絶えのたうち回る。
もはや流れは完全にディアボロスの側にあるという確信とともに、レイアは颯爽と無双馬に飛び乗った。
「共に駆け抜けよう、リンバス!」
朱華に彩られたたてがみを靡かせながら、勇壮な嘶きが紫翼紫角の少女の鬨の声に応える。
さながら中世の馬上試合(ジョスト)の如く。
天へと突き上げられるは自らの矛『女王の棘』を模して流血より生みだされた真紅の武具(レッドナイトフォーム)。
飛来する砲撃を次々に掻い潜り、まっすぐに据えられた紅き穂先とともに混乱収まらぬ敵陣へと突貫する竜騎の勇姿たるやまさに鎧袖一触であった。
「おっと! だいじな要塞の方角に向けてそんなに連射していいのかな? 直すの大変だよ~、ん? ん?」
虎牢関を背に、子供じみた揶揄い口調で敵の躊躇を誘おうとしたラヴィデだったが輜重兵らの攻撃に迷いはまったく見られない。
もとよりパラドクスであるエネルギー砲に誤射は有り得ず、彼らの最優先は侵入敵の発見および交戦であり関の保全は二の次だ。
巡回や補修に発揮される彼らの勤勉さはそれを達成するための一手段に過ぎないのだから。
「やれやれ……だったら仕方ない。ワーカーホリックな働き蟻くん達には手早く休息をあげるとしよう」
纏わせたダマスク・モダンの濃厚な香は、仄甘く昏く。
忙しなき憂世の喧騒からラヴィデを切り離して花咲く守りの薔薇の名は『Sweetie』。
そして。
復讐者と蟲とを呼び寄せる鳴子との戦いのラストを彩る『花』はとびっきり派手に、鮮やかに。
「あなたたちのツラも見飽きましたわ。くたばりあそばせ!」
麗しき一礼とともにエレオノーラから吐かれた罵倒こそが死の宣告。
スカートの裾を翻し、太腿に巻きつくポーチから取り出した魔弾がガチャリと装填されれば『反逆者(フェアレーター)』は電磁レールガンの本領たるを発揮する。
「【焦熱】解放――!」
装填と同時、魔弾はすみやかに『熱』そのものへと変換され照射されて、戦場を疾るは獄炎すら想起させる熱射線。
据えた木兜流馬から負けじと渾身の全エネルギー込めた砲撃が撃ち返されたが……押し寄せる圧倒的な熱量の前にはそれも足掻きの域を出なかった。
残敵を焼却し絶命へと追い遣った一撃こそが【第六十四の魔弾【焦熱】(フィアウントゼヒツィヒステ・フライクーゲル)】。
エレオノーラが咲かせた燦然たる『花』の最期を、薄っすら細めたラヴィデの銀眸が見届けたそののちに。
血振りの一閃とともに、音無き所作で『長剣(レゼル)』はふたたび彼へと還された。
「さて……ここからだな」
彼も仲間達もみな、既に、すぐ傍にまで迫った次なる戦いの到来を察知していたのだった。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
効果1【防衛ライン】LV1が発生!
【温熱適応】LV1が発生!
【アイテムポケット】LV1が発生!
【平穏結界】LV1が発生!
【未来予測】LV1が発生!
【光学迷彩】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
【ロストエナジー】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!
【ドレイン】LV1が発生!
【ダブル】LV1が発生!
堅固にして忠実たる硬殻兵の大群は、谷あいの道を抜け、今まさにディアボロスにと迫ろうとしている。
彼らを率いるは一騎打ちをも恐れぬ豪勇誇るアヴァタール級蟲将『華雄』。
「さあ、此度の敵にこの大刀振るうに足る豪傑はおらぬか! 卑しくも命惜しむ匪賊ばかりか!?」
豪快な、ややもすれば暑苦しいとさえ感じる高笑いを喧しく響かせながら。
英傑の名を奪いしものの写し影たるその蟲は、強者との闘いこそを求めて戦場へと突き進む……。
エレオノーラ・アーベントロート
暑苦しいのは好みじゃありませんわ。
どうしてもというなら相手をしてあげてもよろしいですけれど――まずはわらわらと無駄に引き連れた雑兵を掃除しませんとね。
電磁レールガン「フェアレーター」から「第九の魔弾【群像】」を投射。200に分裂する【群像】の魔弾の弾幕による制圧射撃で、突撃を行う魏軍硬殻兵の足を止めながらブチ抜いて差し上げましょう。
数の暴力でこちらまで辿り着いた兵の槍はフェアレーターを盾にして受け止め、反撃に近距離からの【群像】の魔弾を。
――ミンチにして差し上げますわ。
――はぁ。一騎討ちがしたいのであれば、こんな無駄な手間はかけさせないで欲しいですわね。
杉崎・まなみ
さぁワラワラと出てきましたね蟲たちが。露払いをさっさと済ませて華雄に挑みましょうか。
他の方と連携を取りつつ、敵の鬨の声には【精神集中】で惑わされず【戦闘知識】で距離を取り【連弩計】を発動。
攻撃してくる敵には【地形の利用】で、かわそうとします。
華雄…といいますかダンゴムシかぁ…。そもそもこの硬殻兵も、大群だと羽音うるさいんだろうなぁ。
桜庭・ひとみ
ここからが本番ですね。まずは配下を相手取ります。…親玉は無駄に熱苦しそうですし、とりあえず置いておきます
【看破】および【未来予測】で敵のパラドクスの気配を察知し、こちらも大天使を召喚
「フェイスフルネス!」
仲間達とクロノヴェーダの間に割り込み、傘を差す
自分と皆さんをカバーする魔法障壁を傘で展開、魏蟲呼雷法を受け止めます
数が多いだけあって厄介ですね…でも、やられっぱなしで終わりませんっ
反撃の意志を込め、傘の先端から魔導レーザーを発射。敵陣をなぎ払います
攻撃を阻止し、勢いは挫きました。皆さん、今がチャンスです!
木兜の次に到来した群れはカブトムシ。
騒めくその羽音すら蟲嫌いの杉崎・まなみ(中級麺点師のはわわ参謀・g00042)にとっては不快そのものだ。
普段はおっとりと温和な少女の顔はすっかりと顰められてしまった。
「さぁワラワラと出てきましたね蟲たちが。露払いをさっさと済ませて華雄に挑みましょうか」
「ええ、ここからが本番ですね」
まずは配下から叩くべしと、年上であるまなみよりも大人びた風情を漂わせる桜庭・ひとみ(人間のレジスタンス諜報員・g09390)は冷静に応じる。
しかし彼女の方も辟易したその表情を完全には隠し切れておらず……ひとみの場合、その原因は華雄の持つ無駄なまでの暑苦しさにあるようだった。
「アレはとりあえず置いておくとしましょう……」
「暑苦しいのは好みじゃありませんわ」
もとより隠す気など毛ほども無かったエレオノーラ・アーベントロート(Straßen Fräulein・g05259)はズバリと容赦無く言い放つ。
問答無用。狙い定めた『フェアレーター』の銃砲身はすでに新たな魔弾の充填を済ませており、後はあるじが下す殲滅の号待つばかり。
「【群像】解放――!」
加速の後に放射された第九の魔弾【群像】(ノインテ・フライクーゲル)が二百の弾幕へとその姿を変え、飛来する硬殻兵らの最前列を迎え撃つ。
開始早々に大穴を穿たれた敵陣列からは、あの御方はそこがいいのだと言わんばかり鬨の声があがり始めた。
「これほどの大群だとやはり五月蠅くて仕方ないですね……」
心からげんなりしながらも突撃に備えるまなみ。
集中した彼女は、数には数をと自身の周囲に魔法の矢を出現させて一斉掃射を浴びせる。
「これぞ『連弩計』です……いけっ!」
逆説連鎖戦下においては距離など不問。故にエレオノーラが崩した陣とは別の、谷あいの隘路もかまわず前進続ける兵達の頭越しにその攻撃は加えられた。
次々に追い撃たれる復讐者のパラドクスの前に沈むカブトムシ兵。
されど将同様に兵もまた堅固と勇猛を備えると事前情報で評された通り、彼らは全く怯まず、ひたすら数で押し包まんと地空の両面から押し寄せる。
たとえここで自らは果てようとも最終的に他の硬殻兵の誰かが……そして華雄殿がディアボロス達侵入敵の首級を挙げればそれが彼らという群れの勝利なのである。
カブトムシがその角を誇るが如く、勇ましく掲げられて居並ぶ槍衾の列から雷轟が解き放たれる。
「数が多いだけあって厄介ですね……でも、やられっぱなしで終わりませんっ!」
微かな予備動作から『魏蟲呼雷法』を察知したひとみの手が素早く仕込み傘を開き、少女の眼に反攻の静かな炎が灯る。
「防ぎ、そして挫け! フェイスフルネス!」
大盾を押し立てるようにその先端を敵にと突き付けられたひとみの傘を依代として、守護と歩哨を司る大天使の権能が魔法障壁として具現する。
守りの壁にと触れる外敵に見舞うは、固き少女の意志のせた魔導レーザーの輝き。
「ミンチにして差し上げますわ!
……はぁ。一騎討ちがしたいのであれば、こんな無駄な手間はかけさせないで欲しいですわね」
尊大ではあるが勤勉な『淑女』の唇から零れたため息。
エレオノーラもまた硬く長大な電磁レールガンを盾代わりに構えて槍の刺突を受け止め、ラッパ銃の如く至近からの【群像】乱射でこれを粉砕し原形とどめぬ亡骸の量産にと励んでいる。
狭所を戦場としたまま激化する乱戦は敵の数の利を封じ、各自に殲滅力備わる少数精鋭のディアボロスにとって有利に働いてゆく。
谷間の空を揺るがし轟きわたる鬨の声は……耳障りなその騒々しさは相も変わらず。
だが、敵群の怒涛たる勢いは開戦直後に比べて明らかに大きく削がれつつあった。
「皆さん、今がチャンスです!」
この局面における自らの役割はこれで充分に果たせた……。
普段はクールなひとみが昂ぶり高らかに告げた声が、谺する。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
効果1【隔離眼】LV1が発生!
【建造物分解】LV1が発生!
【防衛ライン】がLV2になった!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!
【アヴォイド】がLV2になった!
一騎塚・喜一
あとはあの笑い声の主…華雄を討ち取れば良いのですよね
一騎打ちをご所望でしょうか?
しかし強者同志の一騎打ちに邪魔が入ってはいけません
私は先に護衛の方をお相手致しましょう
空に浮かんだ魏軍硬殻兵の姿を目視出来次第【腕断】で斬りかかります
華雄との一騎打ちに備えて攻撃力を底上げする効果【ダメージアップ】を展開するパラドクスを使用します
魏槍投雨陣でこちらの動きが封じられようとも
この腕が動く限り、刀を振るえる限りは戦い続けます
【未来予測】もお借りして華雄の元へ向かう者を優先して攻撃していきましょう
そう簡単に華雄の元へは行かせません
レイア・パーガトリー
蟻さんが思った以上に戦闘面以外の方向性の働き者で助かっちゃったわね
今度は戦闘向きのが来るからより一層気を引き締めなきゃ
一騎打ちは別に苦手じゃないわ
けど、向こうも最後までフェアに戦ってくれるなんて保証はないし
まずは配下に対応するわ
空を飛ぶならブレイズウェイブで対抗よ
熱気にあてられてその薄い羽を焦がしてしまいなさい
正確な射撃や武器投げは怖いわね
【防空体制】で所在を見落とさないようにして
地の利を生かして木々で射線を遮りつつダメージを抑えるわよ
賊扱いされるなら、賊らしく戦ってやろうじゃない
ラヴィデ・ローズ
悪いことは言わないんだけどさ
親玉殿のためにも、早いとこ退場した方がいいんじゃないかい
パラドクスは基本『レゼル(長剣)』にて
先行率を高め畳み掛けを後押ししたいところ
近くの仲間とは連携して、狙いを合わせて削ったり弱った敵を巻き込んでいきたいな
背に背を預けて死角や隙を減らすこの感じ
THE乱戦で血が滾りそうだけど
ここは冷静に、と
飛来物は払える分は薙ぎの斬撃で払いつつ、足を止めず斬り抜け
機を掴めば無駄なく反撃に繋げたい
弓矢へは姿移ろった『レゼル(長弓)』の矢でパラドクスを返そう
先に射た方じゃなく先に射貫いた方が勝ち
道理だろう?
英傑……ね
見知らぬ世界の猛者と相見えると思えば、楽しみでないと言うのは嘘になる
地上に展開していた硬殻兵らがみな大挙して空へ向かって飛び立ってゆく。
狭き地形やそれに隣接する森を利する復讐者の奮戦に、ようやく地上と空中の両面から包囲という方針を諦めたのだろう。
指揮官であるアヴァタール級蟲将への道が一気に開けたとも映るが……おいそれと誘いに乗るディアボロスは居なかった。
「あとはあの笑い声の主……華雄を討ち取れば良いのですよね。
しかし強者同士の一騎打ちに邪魔が入ってはいけません。私は先に護衛の方をお相手致しましょう」
高く空を仰ぎ、くいと眼鏡の位置を直すや一騎塚・喜一(一騎刀閃・g04498)はその双腕に二太刀を抜き放つ。
「一騎打ちは別に苦手じゃないわ。けど、向こうも最後までフェアに戦ってくれるなんて保証はないし」
クロノヴェーダにもその遣り口にもまず警戒から入るレイア・パーガトリー(竜胆・g01200)の姿勢はディアボロスとして当然のこと。
「悪いことは言わないんだけどさ。親玉殿のためにも、そのまま早いとこ退場した方がいいんじゃないかい」
ふんわりと、さも優し気な微笑みとともにラヴィデ・ローズ(la-tta-ta・g00694)は敵兵達に彼らの野暮を指摘する助言を掛けてやるも……返る答えが矢雨であったのは、まあ、青年の想定内。
既にラヴィデの指示により、ディアボロス達は互いに背中合わせの円陣を保つことで互いの背を守り合い、撃ち漏らさぬ態勢を整え終えている。
「今度の蟲さんはみんな、いかにも戦闘向きってかんじ! さっきの蟻さんたちは思った以上に闘うこと以外の方向性での働き者で助かっちゃったけどここからは一層気を引き締めなきゃ」
天を覆わんばかりの敵から降り注ぐ矢を浴びようともレイアの強気は引っ込まない。
却って、ふんすとやる気たっぷりに対空への備えが強められてゆく。
「熱気にあてられて、その薄い羽を焦がしてしまいなさい」
少女の手に携えられた美しき矛には魔力が満ち溢れ、うねり渦巻く『ブレイズウェイブ』が解き放たれる。
熾された炎熱は宙さえ揺るがす大波と化して空往く敵兵を容赦なく呑み込んだ。
「……後悔の準備はよろしいでしょうか」
レイアの後ろでは、地に在るがまま自在に天断つ『腕断(カイナダチ)』の双剣が弓射るトループス級を横薙ぎに払う。
其の号は『紫羅欄刀』そして『紅葉時雨』。
二つの改竄世界史を経て喜一にと引き継がれた二振りの業物は、まるでともに少年の裡にと燃える怨嗟と義憤に力添えてくれているようで……。
そんな勇ましき少年少女のフォローと瀕死の蟲へのトドメ役とをラヴィデは一手に引き受けていた。
揺らめく紫黒を軌跡として斬り結ばれた長剣は、その剣風一閃のみで因果を捻じ曲げ、幾筋もの呪詛の刃として傷深き敵の命を確実に屠ってゆく。
(「背に背を預けて死角や隙を減らすこの感じ……」)
『魏槍投雨陣』の雨中で必死の回避を試み、皆で庇い合い……。
どれほど動きを封じられようともどちらか片腕さえ振るえれば闘えるのだと喜一は常に果敢であった。
途中、レイアの閃きで陣形を維持したまま再び森へと飛び込んで以降は少し和らいだが、必死の敵はもはや護身などかなぐり捨てて一矢でも多くを復讐者に射放つ事のみに集中しているようだ。
激戦の中こめかみから滲む血を擦ったラヴィデ。
その口の端から思わず笑みが……歓喜が零れそうになる己を青年はかろうじて律していた。
(「……いかにもTHE乱戦で血が滾りそうだけど……うん……ここは冷静に、だね」)
そんな彼に射掛ける矢を追って投げ擲たれた槍は、もはやこの一投より後に己が手番など無いと覚悟した決死の兵が投じた渾身のパラドクス。
その健気を認め、されど、一笑に付すかの如く。
ラヴィデの掌中からひとたび失せた『長剣(レゼル)』がゆらりと気儘に『長弓(レゼル)』へとうつろい見せた、
かと思えば。
昏きその火勢はひときわ強く燃え上がり、飛来する矢雨槍雨に対してここまでの比ではない呪詛にと彩られた『遊糸(エマイユ)』の矢雨が返される。
我が身に及ぶを待たず粉砕されたパラドクスと羽破れ墜ちる屍を見上げながら。
「先に射た方じゃなく先に射貫いた方が勝ち。道理だろう?」
優美にそう語るラヴィデの声に返されるものはもう何も無い。
鬨の声も。
羽の音すらも。
大群からの猛攻をディアボロス達はみごと耐え凌ぎ、彼らによって討たれてみるみるとその数を減らした硬殻兵。
もはや部隊としては完全に瓦解し……それでも退かぬまま繰り出される迎撃は散発的で。
「そう簡単に彼らを華雄の元へは行かせないつもりでいましたが……」
紫羅欄の太刀で最後の一兵を両断した後に喜一が呟き、振り返ったその先に。
散りゆく部下達の最期を見届けた蟲将の男の姿が、そこには在った。
「兵らはみなあっぱれ、外敵を押しとどめるという務めをよくぞ果たしてくれた!
そして! 儂が望むはただ一つ、強者との死合いっ!!
貴様らが見せた強さあれば賊であろうがいっこうに構わぬぞ! ガハハッ!!」
「英傑……ね」
相変わらずの独特な圧を前に苦笑は禁じ得ずとも、ラヴィデの内心は、このアヴァタール級の主張の一部を肯定する。
たしかに見知らぬ世界の猛者と相見えるが楽しみでないと言えば嘘になる、と。
一方でレイアはクロノヴェーダからの豪傑扱いなど御免だし賊呼ばわりは痛痒でも無いとバッサリ撥ね退ける。
「賊扱いされるなら、賊らしく戦ってやろうじゃない」
炎渦の余熱いまだ冷めやらぬ王笏の如き『女王の棘』の矛先がビシリと真っすぐに突き付けられ……。
今ここに、戦いの火蓋が切って落とされる。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【腐食】LV1が発生!
【防空体制】LV1が発生!
【アイテムポケット】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
【反撃アップ】LV1が発生!
【先行率アップ】がLV2になった!
一騎塚・喜一
強敵相手との一騎打ちは圧倒的に不利だと思います
しかしこれでも武士の端くれとして豪勇を誇る蟲将相手に
今の自分がどこまで戦えるのか知りたくもあります
姓は一騎塚、名は喜一と申します
蟲将『華雄』、お手合わせのほどお願いしたく存じます
…いざ尋常に、参ります
使用する太刀は『紫羅欄刀』
手にすると勇気が湧いてくるのです
対峙して敵をよく【観察】し、装甲の弱そうな部分を【看破】できましたら
そこを目掛けて【居合斬り】の一太刀で斬りつけます
とは言え、鎧の下も甲殻で覆われているでしょうから迷うよりは攻撃を優先致します
相手はクロノヴェーダとは言え、一騎打ちを挑む以上は
最後まで敬意を持って戦いたいです
漆黒の光沢帯びて、硬殻の鎧武者が戦場に立つ。肩へ担ぐようにして構え直された大刀。
すっくと顔を上げ、一騎塚・喜一(一騎刀閃・g04498)は逆に両腕の太刀を腰の鞘にと納める。
一歩また一歩と、彼らの距離は近付いてゆき……まるで互いに息合わせたかのように同時にその脚が止まる。
「姓は一騎塚、名は喜一と申します。蟲将『華雄』、お手合わせのほどお願いしたく存じます」
まるで道場内の光景と錯覚させるほどに尽くされた礼。
復讐者として以上に、ひとりの武士として、喜一はこの男との一騎打ちを望んでいるのだ。
(「強敵相手との一騎打ちは圧倒的に不利だと思います。
しかしこれでも武士の端くれとして豪勇を誇る蟲将相手に今の自分がどこまで戦えるのか知りたくもあります」)
眼鏡の奥で緑瞳に宿ったその闘志へ、満面の笑みでもって応じた華雄。
「無論。戦ここに到れば、心ゆくまで斬り合うのみぞっ!」
「……いざ尋常に、参ります」
谷あいの戦場に満ちる緊迫。吹き抜けた風、一陣。
またも、同時。
人蟲両者の刃は一足飛びの間合いに入るや、弾けるように、縦横へと交叉する。
「はぁあっ!!!」
気勢一声。
蟲将が長柄の大刀を大上段から、轟と、唐竹割りにと奔らせれば。
逆説連鎖の理とともに、先迄の戦い以上に漲る剣気を解放した喜一もまた鋭く鯉口を切っていた。
一気肉薄。
此度の抜刀は、速さこそを求めて『紫羅欄刀』ただ一刀のみ。
(「たとえ鎧の隙間を通せたとしてもその下もまた硬き甲殻……だが、迷うな」)
少年の勇気を奮い立たせたものは触れる太刀の感触と、父の面影。
抜き打たれた技は、最も薄いと看破した胴腹めがけ横一文字に切っ先奔らせたのち鞘へと戻る。
負わせた傷はやや浅く……一方で大刀の猛撃たるや苛烈そのもので喜一の全身が軋む。
されども。
今いちど高き鍔鳴りの音は跳ね、今まさに気剣体の一致。
(「相手はクロノヴェーダ。とは言え……」)
完全に間合いを己のものとした喜一が再度発した居合い斬りは先と同じ軌跡。
先よりはるかに深く鋭き神速の威には、眼前の男への敬意をも込めて。
「一騎塚! なるほど、ふさわしき良き姓(な)であるなっ! 心躍る、その太刀捌きの有り様そのものぞ!!」
堅固誇るはずが初番から深手を負うこととなった華雄。
だが見た目通りにタフであるらしいこのアヴァタール級の闘志もいよいよ燃え上がるばかりであるようだ。
大成功🔵🔵🔵
効果1【一刀両断】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】がLV2になった!
レイア・パーガトリー
さて、仲間が一騎打ちをする分には邪魔立てしないわ
かといって私が暗殺に向かうのもフェアじゃないし
あちらが気分を害さない程度には順番に挑もうかしら
リンバスと共に戦騎疾駆で騎馬戦をけしかけましょ
大刀が早いか私の槍が早いか…
向こうには衝撃波の分、効果時間的な有利があるけれど
早く出がかるなら迂回して避け、隙を見せた所に突撃よ
力量差があるから私が勝てるはずもないんだけど
少しずつ力を削いでいけばいつかは打倒できるものね
忌避すべき汚い手を使うだけが賊のやり方じゃないのよ
私たちにだって、真っ当に勝ちたいという気持ちはあるんだから
そして、汚い手以外で勝てたなら最高に気持ちいいものね!
「ほぉう? 儂としては願ったりではあるのだが……意外だな、竜の娘よ」
自らが率先して落とした火蓋から始まったこの死合い。
華雄からたとえ賊扱いされようともよしとしたレイア・パーガトリー(竜胆・g01200)もまた一騎打ちの作法にと倣った。
他の仲間達の闘志に水を差しての邪魔立てなどは本意では無い。
また、自らは暗殺に走るという選択は……ぶっちゃけ彼女の好みじゃない。そう判断したが故である。
「賊として居直った以上なんでもアリで仕掛けてくるとでも思った?」
威風堂々。
跨るリンバスの馬上、淡紫のツインテールを風に踊らせながら、加速する戦場。
「否定はせん。だが、騎馬武将との真っ向勝負が待ちかねていようとはな! ガハハッ!!」
血沸き上がるばかりと大いに破顔した華雄は、鉄塊めいた大刀を軽々と取り回した後に水平にと据え……。
瞬く間に襲歩となったリンバスへと身を預け、手綱繰るレイアもまた矛槍を低く構える。
(「大刀が早いか私の槍が早いか……」)
いかにも乙女らしい強気を見せ続けるレイアだが聡明な騎士としての眼は既に彼我の力量差を見極め終えている。
……勝てるはずもない、と。
ならば今、彼女が決して退かぬまま華雄と剣矛交えようと対峙するは単なる捨て鉢か?
否。
彼女の勝算は見いだせずとも、彼女『たち』ディアボロスの勝利ならば確信できるからである。
華雄がその剛腕から繰り出した一閃は、衝撃波を伴い、少女の華奢な首筋を刈らんと襲い掛かる。
握る手綱ごと馬首に触れればそれのみで少女の意思汲む無双馬は最高速を維持したまま、突如、大きく跳躍した。
思わぬ挙動に虚を突かれた蟲将に対して右へと迂回。
刹那、作り出された隙。
物理法則を捻じ曲げ、なおも追い迫る刀撃を卓越したリンバスの脚運びと残留効果とで凌ぎながら。
「忌避すべき汚い手を使うだけが賊のやり方じゃないのよ。
私たちにだって、真っ当に勝ちたいという気持ちはあるんだから」
止まらぬ突撃。
疾風の如き戦騎疾駆から繰り出された捨て身の一突きが、ダンゴムシのラインを形成する肩の甲殻を穿ち貫き、強引に引き抜かれた。
「だって、汚い手以外で勝てたなら最高に気持ちいいものね!」
「……グォ……ガハハッ! それこそが、戦場の華たる一騎打ちの醍醐味よっ!」
痛打を浴びせつつ駆け抜けたレイアとリンバスの颯爽たるは、さながら紫の竜翼広げた天馬を想わせて……。
大成功🔵🔵🔵
効果1【スーパーGPS】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】がLV3になった!
藺草・風水
即興連携、アドリブ歓迎
「いい加減落とさせてもらうの!」
虎牢関を落とす為に敵を倒す為、全力で戦う
「一騎打ち?追いつけるならどうぞなの!」
一騎打ちを望む敵に対して殲華天榴砲を主軸にした【万火殲乱】の誘導弾連射砲撃をダッシュで引き打ちしながら叩き込んで破壊する
敵の反撃には連射砲撃の制圧射撃と吹き飛ばしで近寄らせず、ダッシュ回避で対応
杉崎・まなみ
華雄…その名は昔、聞いた覚えがある勇将だわ。
ダンゴムシと思わず、名の通った将を相手に私がどれだけ通用するかな。
他の方との連携を取ります。特に一騎打ちの方がいれば邪魔はしません。
私からは敵の攻撃を【ダッシュ】でかわし【光学迷彩】で敵の視界から消える動きをします。
その後【忍び足】【不意打ち】で【埋伏の計】を発動。
私なりの戦い方、見せます!
「いい加減落とさせてもらうの!」
叫びとともに、強き意志秘めた翠玉の眼差しが虎牢関を睨む。
救援機動力に導かれてまたひとり……藺草・風水(天使喰らいの重ガンナー・g00346)が強襲陽動の任へと加わってゆく。
「新手であるか……よかろう。貴様もまた恐れを知らぬ猛者であるならば、掛かってくるがよい!!」
アヴァタール級の多種多様な変容を差し引いてなお、敵ながらなかなかに変わり種の蟲将であるようだ。
画一なぞよりはよほどマシだが……この大戦乱群蟲三国志(ディヴィジョン)においては彼もまた簒奪者。
そして、やがて現れる『王』の手駒となる前に打ち砕いておくべき障害の一つだ。
「対象定義、属性付与、外さないよ!」
身の丈ほどもある携行式の大砲、殲華天榴砲に装填された砲弾はクロノヴェーダ討つクロノヴェーダの権能。
ダンゴムシの脳天めがけて飛来した砲火の音が重くけたたましく、戦場にと轟いた。
かつて喰らった大天使の力を己が胎内から引き出し、重火力極めた追尾砲弾として射出する『天来受砲』に対し、華雄もまた膂力に物言わせて炸裂する『雄猛華敢』をもって応酬。
「一騎打ちをご所望? 追いつけるならどうぞなの!」
「たとえ追いつかずとも! 儂のこの刃、貴様ひとり掻っ捌くには充分であろうよっ!!」
風水は持てる機動を駆使しての退き撃ちに引き撃ちを重ねての撃破を狙うも、保身なき『雄猛華敢』の前には弾幕すら時に霧散を余儀無くされる。
長柄の大刀が容赦なく頬を掠め、腿を裂き……それでも全力を尽くすと誓った風水は、アヴァタール級の精鋭たる華雄相手にパラドクスの着弾を重ねて消耗を誘うべく奮戦し続ける。
そして虎牢関攻略にあたっての彼女の執念は、仲間への援護として最大限の効果を発揮したのであった。
「……ここからなら……当たれぇっ!」
完全に死角となった森の奥から突如浴びせられたパラドクスが、ぴしゃり、振り上げられた華雄の腕を打ち据える。
その隙を見逃さず、風水はダンゴムシの蟲将の懐にまでダッシュで飛び込み一切の間髪を入れず至近から特大の『天来受砲』の見舞った。
さしもの華雄も爆風とともに派手に吹き飛ばされ、もんどり打ちながら地面へと倒れ込むばかり。
トループス級との戦いを終えてから、ここまでずっと。
森の物陰へと潜み、攻撃魔術での不意打ちのチャンスを伺い続けた杉崎・まなみ(中級麺点師のはわわ参謀・g00042)が今ここに『埋伏の計』を発したのである!
「ガハァアッッ……な、なんのぉー! くらえ硬殻突進ンンンッ
!!!!」
「きゃああああ!!? 虫! 蟲! 髭! ムシ~~ぃ!!!」
……躱しきれなかった敵の反撃は衝突ダメージ以上にむしろ精神にこそ手痛い様子であったが……。
どうにか立ち上がり、華雄へと向き直ったまなみ。
「私なりの戦い方、お見せしました。お気には召さなかったでしょうけれど……」
小が大を喰らう為の奇襲とその為のはかりごと、仲間達が十全に戦える為の支援。
一騎打ちなどという強者の粋狂になど目もくれてやらず、貪欲に勝利を。それこそがまなみにとっての戦いである。
(「華雄……その名は昔、聞いた覚えがある勇将だわ。そんな者にも私の力はちゃんと通用する……。
ゴロゴロ突進はちょっと……いえ、かなり怖かったですが! ……それでも。
ダンゴムシだと思わず、高名な将としてあなたには立ち向かわせてもらうわ」)
たとえ武勇誇る猛者から、卑怯者と誹られようとも構わない。敵からのそれはいっそ誇りですらある。
が、予想に反して彼女達ふたりもまた好敵手であると華雄は称え、大いに笑った。
「いいや……なかなかどうして、楽しませてくれるではないか。
やはり戦場においては砲手であろうと軍師であろうと、まずはなにより肝っ玉こそがモノを言う!」
もっともそれは、度量が広い、というよりも。
まるで子どもが物珍しい遊び相手を見つけたように、ただ純粋に喜び、面白がってるだけなのかもしれないが。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【動物の友】LV1が発生!
【光学迷彩】がLV2になった!
効果2【命中アップ】がLV2になった!
【アヴォイド】がLV3になった!
ラヴィデ・ローズ
オレもいいかい? 名乗るほどの名もない凡骨だが
斬り掛かる『レゼル(長剣)』は実のところフェイント
弾かれればそのまま手放し、パラドクスでの不意打ち狙い
強者相手だ
礼を尽くしての戦法ってやつさ
以降『竜爪』や引き上げられた膂力、呪詛の炎で戦う
防御面は竜爪で刃を受け致命打を逸らす、纏う『ドラゴンオーラ』炎の残像で狙いを定め難く等試み
大振りで弾き飛ばされた際は【飛翔】で姿勢制御からの最高速、加速を乗せた反撃を叩き込みたいな
ああ、必死だとも
潔く散るようなガラじゃなし。戦う理由と同じだけ、帰る理由もあるんでね
自分の番で倒しきれずとも構わない
重ね連ねて勝つ
ディアボロスの、オレの知る英傑たちの戦いってのは、ね
「オレもいいかい? 名乗るほどの名もない凡骨だが」
「作法なぞ別に各々の流儀で構わん。ひとたび戦場に立てば後はただ剣戟のみで語る以外になかろうっ!」
なるほどと頷き微笑むと同時、斬りかかった一撃は長剣ごとあっけなく弾かれて。
パラドクス抜きの只のフェイント技にさえ逆説連鎖の理は律儀に働き、丸腰となった青年は『華敢』たる反撃の前に鮮血を飛沫かせた。
「どうしたっ!? 凡骨なぞと韜晦しようが儂には分かるぞ。貴様はまだ貴様の底を見せてはおらぬ!」
戦い戦い、笑ってひたすら戦って。
アヴァタール級蟲将・華雄はここまで夥しき傷負うのに対し、復讐者への追い風たる残留効果は強化される一方で。
それでもラヴィデ・ローズ(la-tta-ta・g00694)の眼に映るかの敵はいまだ格上である事、揺るぎない。
チリリ……と。
灼くような呪詛の気配が褐色の肌から立ち昇るや彼の腕部はいつしか紫黒の鱗纏うドラゴンへと変貌を遂げていた。
その先で鋭く伸びた竜爪から繰り出された不意の一撃は、有り得ぬ膂力を発揮して蟲将の硬き甲殻を焼き抉る。
……先のフェイントは、この一撃の為に仕掛けられた二重の意味でのフェイクであったのだ。
「強者相手だ、礼を尽くしての戦法ってやつさ」
「淵なる伏龍が己は弱者であると嘯く一方で、それでもこうして儂の流儀にはつき合ってくれると?
……フハハッ!! 貴様、どうしようも無く屈折しておるのぉ!」
華雄の闊達には常に敵と認めた者への興味と敬意が伴う。が。ラヴィデは疾うに看過する。
畢竟この男が敵である自分達へ向け続ける敬意とは、復讐者への敵意すら忘れた、混じりけなく真っすぐな殺意そのものに他ならないのだと。
「必死なのさ。潔く散るようなガラじゃなし。戦う理由と同じだけ、帰る理由もあるんでね」
死合うことでしか交われぬクロノヴェーダなのだ、と。
そして二合、三合と。
大刀が奔れば赤き薔薇が舞い、竜の爪が襲えば漆黒たる硬殻が阻むを繰り返し。
先迄は薄翅震わす音ばかりが占めるばかりだった空はいまやすっかり紫黒の竜のもの。
……されどなお大地を踏みしめて戦い笑う、この蟲将の堅固を崩すにはあとわずか及ばず。
(「ああ、必死だとも。けれど、自分の番で倒しきれずとも構わない」)
重ね連ねて最後には勝つ。
ディアボロスの……ラヴィデの知る『英傑』たちの戦いとはそもそんな復讐戦の繰り返しなのだから。
大成功🔵🔵🔵
効果1【飛翔】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】がLV4になった!
エレオノーラ・アーベントロート
五月蠅いのも好みじゃありませんわ。
その上淑女を賊扱いなんて、紳士のふるまいではありませんわね。
うふふ、ですけれど――わたくし、売られた喧嘩は全て買う主義ですの。
邪魔なフェアレーターは投げ捨てて戦いますわ。
わたくしにとってはもう戦争ではなく喧嘩ですわ。喧嘩にこんな御大層なものは不要ですもの。
『鬼神変』を使用。異形巨大化した腕で肉弾戦を行いますわ。
殴り、掴み、薙ぎ払い、叩きつけ。鬼人の膂力で力任せのパワーファイトといたしましょう。
戦略とか戦術とか敵の弱点とか、そんな小難しいことは考えず戦いますわ。
ただ強い方が勝つだけ――もちろん、わたくしですけれど!
「五月蠅いのも好みじゃありませんわ。その上淑女を賊扱いなんて、紳士のふるまいではありませんわね。
うふふ、ですけれど――わたくし、売られた喧嘩は全て買う主義ですの」
エレオノーラ・アーベントロート(Straßen Fräulein・g05259)の悪態は相変わらず。
されどこれまでと大きく異なり。
彼女は多くの蟲将をともに仕留めて来た『フェアレーター』を、ドサリ、大地の上へと投げ捨てる。
「む……なんのつもりだ?」
戦いの内、復讐者達が打った様々な手が彼の隙を突き、不意を衝き、慮外の戦いを見せて来た。
そのすべてを笑いながら受け取め、そして容れて来た華雄がここで初めて当惑の表情を浮かべる。
さきの復讐者のような、武器を手放し油断を誘った直後に奇襲という策の気配すら無い。
エレオノーラはただ紅く硬化したその拳を構え、すっと腰を落とした。
殴り合いへの誘い。
本当に、ただ、それだけであった。
「だって、わたくしにとってはもうこれは戦争ではなく喧嘩ですわ。喧嘩にこんな御大層なものは不要ですもの」
コロコロとこの上なく上品に女がほほ笑んでみせれば、喝破された男の頬もおもわず緩んで。
巻き起こるは、嵐のような呵呵大笑。
「フッ……フハハハッハア!! なるほど、なるほど! 貴様の言はいちいち癇に障るが腑に落ちる!
まったくもってその通りよっ! ハハッ! 儂が命賭けて求め続けたは何も飾らぬ只の大喧嘩か!」
なんとまったく愉快である事か。
華雄もまたエレオノーラに倣い、ここまで振るった大刀をほうり投げ……。
これより先は鋼以上の堅固誇る己が肉体のみでの応戦。
「ただ強い方が勝つだけ――もちろん、わたくしですけれど!」
紅蓮の腕が『鬼神変』を発して異形のそれへと膨れあがり、倍する速度で振り下ろされる。
力任せの殴打を迎え討つは、漆黒の大弾丸。地を蹴り跳び上がったダンゴムシが繰り出す豪速の体当たりである。
鬼の巨腕が堅き甲殻を掴み砕き、蟲の黒殻は鬼女の腹をぶちのめす。
作法も戦術も大義も抜きに。
武とも呼べぬ暴力もって彼女らは心ゆくまで殴り合い、壊し合う……どちらかが息絶えるその時まで。
そして。
「おおおォおおおおおぉぉっ
!!!!」
野太き咆哮が、蟲の命の終焉を告げて谺する。
こうして一兵残さず撃破を遂げた復讐者達はすみやかにその場から立ち去っていった。
不粋な増援の羽音がまた近づくその前に。
大成功🔵🔵🔵
効果1【怪力無双】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!