リプレイ
月城・木綿紀
「師匠、どこが良いかな?」
『そうだね……』
隠れ里に適した場所選びは師匠(身体の中の天使)に任せて、場所が決まったら区画内をみんなで一気に切り拓いてもらう。
切り拓くときに切り倒した木のうち、建材用と燃料用と日用品用に分けて、建材用で屋台のようなすぐに組み立てられてすぐバラせるような家を作ってもらう。
燃料用と加工屑で木炭を作って、木炭も燃料用と浄水用で分ける。
日用品用で大八車や桶等を作ってもらう。
余った木材や枝を加工して簡単な槌や槍等の武器を作る。
伊藤・真九郎
民の命を燃料とするとは、正に魔城と呼ぶに相応しい。
いずれ攻め落としてくれようぞ。
先ずは囚われの人々を保護せねばならん。隠れ住める土地を探さねば。
地図を当たって見繕えればいいが、人が知らぬからこそ隠れ里。
調査で見つからねば【使い魔使役】で鳥を使役し、上空から俯瞰し探そう。
河内国の山中の、川の流れの側を調べ、窪地や木々の深い場所等の目立たない地を探す。
山外から不審に見えぬ程度に木々を伐採し建物を造り、燃料となる薪を乾かす。
持てるだけの防寒具や木炭、保存食を持ち込む。口福の伝道者を使える仲間がいれば協力して食料を蓄えよう。
眉立・人鳥
アドリブ絡み歓迎
今回も上手いこと里作りと行きたい所だねェ
だいぶコツは掴んできた感じだぜ
まずは場所の選定だが、これはお仲間に任せて良さそうだな
んじゃあ俺は、土壌改良で村の地力の向上に努めるとするか
トレインに詰め込めるだけ支援物資と道具を積んできたいねェ
ブラザーズの3匹にも運び出しを手伝って貰うぞ
時間の許す限り周囲の地形を偵察し、逃走経路なんかも把握したい
出来るなら簡単にマッピングもしつつだな
力仕事は俺ももちろん手伝う
小屋を建てるなら、木組みと板倉工法を使うぜ
これまでの経験を活かすとする
防寒対策は今の所毛皮を用意しつつって感じだな
持ち込みか、狩りでなんとかしよう
嵐柴・暁翔
やれやれ…
どうやら天正大戦国でも大戦乱群蟲三国志で避難村を作った経験が活かせそうだな…
まずは山中で【使い魔使役】に相乗りして鳥か小動物を操って百人程度の人間が生活できる規模の水源を探します
合わせて危険な獣が生息していれば後で食料確保も兼ねて狩るか、手に負えなそうなら近辺は隠れ里の候補地から外します
水源が見付かればその近辺で上空や麓からは見付かり難く、ある程度の広さもあって居住に適していそうな場所を探します
必要なら燃料や建材の確保も兼ねて山林の一部を切り開きます
当座の食料は新宿島から持ち込んだ保存食を【口福の伝道者】で只管増やします
合わせて直ぐに育つような食用の作物や野菜の種子も植えておきます
野本・裕樹
強制移住に燃料扱い…河内国の住民は天魔武者に振り回され続けています。
それを救う為ならば、この隠れ里の準備を怠る訳にはいきません。
最低限冬を越えられる備蓄、私はこれを担当しましょう。
排斥力を考えた支援セットで食糧と薪を持ち込みます。
食糧は現地で【口福の伝道者】にてある程度増やす事を想定し、その分燃料となる薪を多めに持ち込もうと思います。
隠れ里は山中に用意する事になりそうですし周辺から薪に出来そうな木々も集めましょう、勿論隠れ里が見つかりにくい程度に。
途中の休憩がてら【口福の伝道者】で食糧を増やします、食べられるだけ食べて備蓄を少しでも増やしましょう。
食べ終わったらまた薪集めを頑張ります。
「うーむ……大戦乱群蟲三国志で避難村を作った経験が活かせるかと思ったんだが……現場のスケールと敵の状況が違いすぎて、逆に、どこを変えないとまずいか、そっちから考えたほうがよさそうだな」
まあ、それも経験を活かすことには違いはないか、と小声で呟きながら、嵐柴・暁翔(ニュートラルヒーロー・g00931)は難しい表情で、高峰山頂近くの巨樹に陣取り、周囲の地形を眺め回す。
「助けるべき人たちは、あそこの山間の道を、西に向かって進んでいるんだよな。で、その周囲で監視役のトループス級が隠密飛行で動いてる…中国のスケール感覚で言ったら、本当に戦闘現場から目と鼻の先の場所に隠れ里を作らないと、徒歩の一般人を連れて歩いているうちに追っ手がかかる。かと言って、近ければ近いほど、準備作業の段階でクロノヴェーダに気取られる恐れがあるわけだ」
正直、木を切るなんてのは論外だな、と、暁翔は小さく溜息をつく。切っている音に気づかれるかも知れないし、後で隠れ里を探索された時に、伐採された真新しい切り株は格好の手がかりになってしまう。
「…どこに隠れ里を作るにしても、現地で木を切ることはしない。炭焼もしない。音や煙が目立ちすぎるし、時間もかかる。建材と燃料は、新宿から持ち込んだものだけで済ませる」
「……そっか…」
提案したプランをほぼ完全に却下され、月城・木綿紀(月城家三女の【裁縫】の魔術師・g00281)がちょっとしゅんとした声を出す。
「でも、家財道具は…」
「新宿から、そこそこの数の鉈を持ってきた。これを渡して、自力で作ってもらった方がいいだろう」
いざという時の武器にもなるしな、と、眉立・人鳥(鳥好き兄ちゃん・g02854)が告げる。
「うまく敵の目を逃れて隠れることさえできれば、生活環境は後で整えられる。何から何まで俺たちが用意する時間はない」
「薪にできる木材は多めに持ってきました」
野本・裕樹(刀を識ろうとする者・g06226)が律儀な口調で告げる。
「食糧は、この時代に合った保存食を持参したので…量は少ないですが【口福の伝道者】で増やせばいいですね?」
「ああ、百余人が一冬過ごせる程度だからな」
三国志世界では千人単位だったから食糧確保は大問題だったが、と、暁翔はうなずく。
「さて、問題の隠れ里の場所だが、敵には飛行部隊がいるわけで、さほど広くもない地域を空から探し回られる状況を考えると、陳のおっさん…時先案内人の助言に従って、洞窟にもぐりこむしかなさそうだ。だいたい、洞窟の下の方には地下水溜まりがあるだろうし、空気穴をうまく開ければ、中で火を焚いて煙を出さずに熱を籠めることもできる。少なくとも、空から見えない場所に冬を越せる家屋を揃えるよりは、洞窟に手を加えて住めるようにする方が早いと思うぜ」
「となると、山腹を巡って洞窟探しか。鳥を使い魔にしても、あまり役に立たないかな」
首を傾げて唸る伊藤・真九郎(人間の戦国武将・g08505)に、暁翔も首を傾げて応じる。
「ああ、ノウサギとかのほうがいいかもしれない。あるいはコウモリとか」
そしてディアボロスたちは、あまり音を立てないように用心しながら、隠れ里……というよりは隠れ穴と称したほうが正しいかも知れないが、とにかく百人程度の人間が身を隠して冬を越せそうな洞窟を探す。
そして木綿紀が、半分枯れた蔦が分厚く垂れ下がって入口を覆い隠している、そこそこ広くて深い洞窟を発見する。洞窟の床というか地面には少量の水が流れていて、木綿紀…彼女が言うには体内にいる天使の「師匠」が、その流れに気づいて洞窟を見つけたようだ。
「床が濡れてる状態じゃ、寒くて住めないんじゃないか?」
「簀子を敷こう。それなら竹で作れる」
大きな木を切るとなると音やら何やら派手なことになるが、細い竹なら問題なかろう、と、暁翔は手近の藪から竹を切り出す。ならば、落枝を拾うのは更に問題ありませんね、と、裕樹が折れて落ちた木の枝を拾う。見ると、このあたりの樹木は落葉樹が多いらしく、葉のない樹を通して空が素通しで見えるため、やはり洞窟に潜らなければ見つかってしまいそうだ。
「とにもかくにも、少し高いところに竈を置かないとな……」
煙はこっちからこう抜けるのかな、と、人鳥が照明の松明を掲げて空気の流れを測る。洞窟の中には木の根がびっしりと張り出している所もあったが、燃料燃料、貴重な燃料と呟きながら裕樹が採取する。
「とりあえず、上の方に薪と炭と、それから保存食だな。濡らしてしまうといろいろ厄介だ」
竹の簀子を足元に敷き、ディアボロスたちは洞窟の高い位置に貯蔵品をまとめる。ちょうど台のような形の岩があったので、その上に竈を据える。
そして、一休みして保存食を食べ【口福の伝道者】で大量に増やす。更に、おそらくこの場に逃げ込む時には人々は消耗しきっているだろうからと人鳥が提案し、新宿から持ってきた大鍋に米と水を仕込み、竈の上に据えて熾火でゆっくりと温めておく。
(「……確かに、あまりもたもたしてたら一行が千早城に到着…はしないにしても、危険な距離まで接近してしまう。この粥が焦げ付いたり、逆に熾火が尽きたりしないうちに、ここに人々を連れてこないとな」)
声には出さず呟いて、暁翔は立ち上がった。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴
効果1【トラップ生成】LV1が発生!
【使い魔使役】LV1が発生!
【土壌改良】LV1が発生!
【口福の伝道者】LV2が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
【アクティベイト】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
【ガードアップ】LV2が発生!
嵐柴・暁翔
要するに二重尾行のつもりなのか…?
嵌れば効果的だっただろうし、時先案内人の予知の反則っぷりがよく分かる状況だな…
【エアライド】を使い山林を移動して織田赤母衣衆を強襲します
相手に気取られたくないので少し離れた場所に潜んで《悪魔召喚》を使用して二人に魔法で攻撃して貰います
他の方々と攻撃のタイミングを合わせて攻撃して確実に相手の数を減らしていき態勢を立て直す前に仕留めきります
飛行能力や機動力のある部隊を隠しておくというのは分かるけど、山林のような動きの制限される場所では陣形も組み難いし能力を活かしきれなかったようだな
……まあそれも予め知っていたからこその感想だけどな…
野本・裕樹
ヒルコと一般人を助けに入った所で纏めて殲滅、ディアボロスが彼らを守ろうとして被弾する事まで恐らく想定されている。
『豊臣秀吉』…「人たらし」とまで呼ばれた英傑の名を騙る存在はディアボロスの心まで利用しますか。
悪辣ですね、『松永久秀』とは別方向で厄介です。
奇襲する筈の自分達が逆に奇襲されるとは思っていないようですね、【光学迷彩】で気づかれないように最初の一撃を与えましょう。
仲間とはタイミングを合わせたいです、相手は一般人を巻き込もうとするような輩。
外道働きをされる前に一息で決めてしまいたいものです。
初撃を凌がれるようなら射線上に一般人が入らないように注意して立ち回り出来るだけ迅速に殲滅しましょう。
眉立・人鳥
アドリブ絡み歓迎
なるほどねェ、思ったよりだいぶ近い位置だな
んで誘い出してくるタイプは初めて見たな、お相手も色々と対策してくる事で
逆に山林のやつを潰す……
となれば完全視界で、目を確保しつつ行くとするか
光学迷彩に相乗り出来りゃさせて貰いたい所だぜ
バイビークを射撃モードにして臨戦体勢
お仲間に合わせて後ろから支援射撃していこう
倒せりゃもちろんいいがな、お仲間の取りこぼしなんかも視野に入れて
臨機応変に狙いを定めるようにしようじゃねえの
相手に対応させる暇は与えねェ
このまま一気に叩き潰す!
ブラザーズの3匹には周辺の警戒を頼むぜ
伊藤・真九郎
アドリブ、連携歓迎致す。
小賢しい策だが、見抜いてしまえば対策も出来るというものよ。
さて、一つ戦働きと参ろうか。
山中に潜み敵を待ちぶせする。
隠密飛行を行う敵を先に発見する為【防空体制】を使用。その他有用な残留効果があれば借り受ける。
仲間とタイミングを合わせ奇襲を仕掛ける。
【神威の矢雨】使用。天魔短筒を天空に放ち、頭上より弾丸を降り注がせる。
初撃後は木々の遮蔽を活かしつつ撃ち倒してゆく。
(「ヒルコと一般人を助けに入った所で纏めて殲滅、ディアボロスが彼らを守ろうとして被弾する事まで恐らく想定されている。『豊臣秀吉』…「人たらし」とまで呼ばれた英傑の名を騙る存在はディアボロスの心まで利用しますか。悪辣ですね、『松永久秀』とは別方向で厄介です」)
表情を厳しく引き締め、野本・裕樹(刀を識ろうとする者・g06226)が声には出さずに呟く。視線の先には、大樹の梢近くに佇むトループス級天魔武者『織田赤母衣衆』の姿がある。身を隠しているつもりなのかもしれないが、大樹の葉は落ちており、赤い機体は、その気になって見ればすぐに見つけることができる。
(「もしかすると、身を隠して敵を待つなんて任務は、あまりやったことがないのかな?」)
裕樹とは山道を挟んで反対側に回った嵐柴・暁翔(ニュートラルヒーロー・g00931)が、樹上に点々と見える赤い敵を確認しながら、内心で呟く。
(「まあ、天魔武者にとって、こんなに慎重に行動しなきゃならない敵なんて、多分初めてだろうからな。いくらボスの『豊臣秀吉』が奇策を思いついても、必ずしも部下が対処できるとは限らない、ってか」)
もっとも、知らずに嵌められれば酷い事態になっただろうし、時先案内人の予知の反則っぷりがよく分かる状況だな…と、暁翔は小さく苦笑する。
(「なるほどねェ、思ったよりだいぶ近い位置だな。んで誘い出してくるタイプは初めて見たな、お相手も色々と対策してくる事で」)
純粋に戦術的にというか、むしろ事務的に淡々と内心で呟きながら、眉立・人鳥(鳥好き兄ちゃん・g02854)が【完全視界】を使って狙撃位置を定め、パラドクス「一射絶命」を発動。バイビークを射撃モードにして臨戦体勢を取る。反対側では、伊藤・真九郎(人間の戦国武将・g08505)がパラドクス「神威の矢雨」を発動。【防空体制】を活かして、地上から上空の敵を撃つ体勢を整える。
(「小賢しい策だが、見抜いてしまえば対策も出来るというものよ。さて、一つ戦働きと参ろうか」)
真九郎が声には出さずに呟いた時、『織田赤母衣衆』の一体が、おそらく山道を歩む一般人たちが先へ進んだためだろう。位置していた梢から飛び立とうと動いた。
(「今だ!」)
【パラドクス通信】などで打ち合わせたわけではないのだが、レベル40を超える歴戦のディアボロス四人は、そのタイミングを逃さず、一斉に攻撃に出た。
「!」
先へ進もうと動きかかったトループス級が人鳥の狙撃で撃ち抜かれ、何が起きたのか把握もできずに四散。同時に真九郎が天魔短筒を天空に放ち、山道の方を注視する『織田赤母衣衆』の頭上より弾丸を降り注がせて破壊する。
「!!!」
「?!!」
間髪をいれず、裕樹がパラドクス「結界断・鉄仙(ケッカイダン・テッセン)」を発動。樹上の『織田赤母衣衆』を結界で封じ、【エアライド】で跳躍してそのまま両断する。
そして暁翔は、パラドクス「悪魔召喚(サモン)」を発動。契約する大天使姉妹、セレスティアとアリスティアを召喚し、魔法攻撃でトループス級を片っ端から撃ち倒す。
「!」
「!!!!」
文字で書けば長いが、すべては一瞬のうちに行なわれ、ディアボロスを罠に嵌めるつもりで待機していた精鋭の飛行天魔武者『織田赤母衣衆』は、まったく何の抵抗もできないまま、一体残らず殲滅破壊された。河内国山中に、派手な爆発音、破壊音が響き渡り、山中の道を進む百人余りの一般人と、彼らを監視先導するアヴァタール級妖怪『神西孝子』その配下のトループス級天魔武者『鉢屋衆』が、異変に気づいて足を止める。
(「敵の指揮官は奸智に長けた妖狐で、敵の拠点「千早城」は、まだ動けないはずだが、もうそれほど遠くない。もたついてたら何をされるか、あるいは何が駆けつけてくるかわかったもんじゃない。一気呵成にケリをつけるぞ」)
声には出さずに呟きながら、暁翔は【エアライド】を使って山道の方へと跳んだ。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【エアライド】LV1が発生!
【光学迷彩】LV1が発生!
【完全視界】LV1が発生!
【防空体制】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV2が発生!
【ダブル】LV1が発生!
【フィニッシュ】LV1が発生!
嵐柴・暁翔
相手が状況を把握する前に一気に仕掛けます
先手必勝、兵は拙速を尊ぶってな
《伝承顕現》でゲイボルグを作り出して投擲
鉢屋衆の中でも護送されている方々との距離が近い順に狙って仕留めていきます
鉢屋衆に意図的に巻き添えにするつもりはなくても偶発的に巻き込まれるかもしれないし、神西孝子に指示されるなりして盾にでも使われれば洒落にならん
危険性は少しでも下げておくに越した事はないからな
護送されていた方々は、特に神西孝子がなにをするかにもよりますが、放置されているようならその場に伏せて動かないように伝えておきます
逃げるように伝えても信用されるかは分からないし、下手に別々に動かれたりするよりも護り易いだろうからな
伊藤・真九郎
アドリブ、連携歓迎致す。
先ずは上手くいったが、此れよりも一手過てば人命が奪われる。慎重且つ迅速に参ろう。
【パラドクス通信】で連携を強化。タイミングを合わせ鉢屋衆を狙う。
【紫電流疾走】のパラドクスを使用。加速した「ダッシュ」で一気に間合いを詰め「雷使い」「武器改造」にて雷電を纏わせた太刀で切り払ってゆく。
人々に被害が及ばぬ様、常に敵味方の「陣形」に注意。自身の攻撃の余波や、敵の反撃の射線が彼らに向かわぬ様に敵を誘導。人々に攻撃が向かうなら己が身で止めよう。
野本・裕樹
奇襲が上手くいって良かった、このまま護送部隊も一息に!
ですが一般人の安全も忘れずに、です。
敵がこちらへの攻撃を優先させるなら好都合、利用させてもらいます。
敢えて【飛翔】し私は囮役をします、集中砲火をしてくれたなら狙い通りです。
パラドクスで多数の敵を攻撃し、出来るだけ多く気を引きながら戦いましょう。
こうして空中にいるなら一般人が巻き込まれる事はまず無い筈、受ける攻撃は【ガードアップ】で軽減し耐えます。
もし敵を引き付けられるようであれば一般人から離れるように少しずつ空中を移動しましょう。
一般人と天魔武者の距離が開けばその分だけ一般人は安全になるでしょうし、仲間も戦いやすくなると思います。
月城・木綿紀
「人を巻き込まなければ良い……なら!」
【トラップ生成】でトランポリンを生成して敵を空中に飛ばし続け、自分はワイヤー陣を展開して立体機動で攻撃を仕掛ける。
このやり方を完璧にするために敵が飛ぶ方向、動きを未来予測で把握して触れたモノを弾く板の罠で妨害しつつ空中で飛ばし続け、自分は飛び杼とパラドクスの罠ワッペンの爆弾で近づいた時に攻撃を仕掛けタイミングを見て罠ワッペンを起爆させる。
眉立・人鳥
アドリブ絡み歓迎
ヒュ〜、やるねェ!完璧なタイミングだったぜ
このまま流れに乗っていきてえとこだあな
救出対象への接触をまずは目指す
仲間の攻撃と同時に一気に滑り込むとすっか
たどり着いたら敵の真意を伝えつつ避難勧告を使用
ブラザーズに先導させながら手早く移動を開始して貰おう
しんがりは俺がやる
隠れ里方面へ後退しながら、襲ってくるやつは
光翼剣を発動して魔光で足止めから薙ぎ払ってやろうじゃねえか
囮ちゃんがやばそうならそっちにも魔光を射出して援護しよう
悪いが邪魔するぜ
大事な命だ、むざむざと散らせるわけにはいかねえからな
リュウ・ターレン
アドリブ連携歓迎
んー……巻き込まんでいいような戦い方か。
範囲広いから大変なんよお。
空の味方の囮。
まあ、んじゃ、シュウ君頼んだ。レッツゴー!
と敵の間をモーラットのシュウェジンに水晶剣・雷晶剣・水晶砲装備させて、ぶん回して囮にしつつその足元ちらちらさせて撹乱、砲撃で更に撹乱。で、自分は敵に水晶弓と魔文字一式使って遠距離からパラドクス。
敵と人々の距離が近い順に文字押し付ける。天を震わせ、地を震わせ、そのまま倒れて居ね。
一般人巻き込まれそうやったら庇ってディフェンス。
シュウも庇ったるんやで。ダメージはこっちで引き受けるさかいにな。
「空から行きます! 敢えて!」
河内国山中、生贄にされるため「千早城」に連れて行かれる人々を助けるため、切り札の伏兵として隠れ潜んでいた飛行天魔武者『織田赤母衣衆』を先んじて殲滅したディアボロスたちは、人々を直接監視先導する天魔武者『鉢屋衆』を排除するため、即座に山道へと飛び出そうとしたが。
そこへ野本・裕樹(刀を識ろうとする者・g06226)が【パラドクス通信】を通じて鋭い口調で告げ、眉立・人鳥(鳥好き兄ちゃん・g02854)伊藤・真九郎(人間の戦国武将・g08505)嵐柴・暁翔(ニュートラルヒーロー・g00931)の三人は、瞬時にその意図を理解して【飛翔】を使い、裕樹に続いて宙に飛び上がる。
(「『鉢屋衆』と一般人は混在している。注意して攻撃すれば、こちらの攻撃で巻き添えを出すことはないだろうが、敵の反撃はそうはいかん。地上に立って攻撃すれば、反撃の余波や流れ弾が一般人を殺傷する可能性がどうしても残るだろうが、空から襲えばそれはない」)
そして更に、空から襲えば、敵の誤認と混乱を誘うことができるかもしれないが、それはまあ、やってみなければわからない、と、暁翔は声には出さずに呟き、パラドクス「伝承顕現(レジェンダリーウェポン)」を発動。魔槍「ゲイボルグ」を出現させ『鉢屋衆』を狙って投擲する。
「ぐわっ!」
魔槍「ゲイボルグ」は伝承通り空中で分裂し、複数のトループス級を容赦なく貫く。貫かれた『鉢屋衆』は激しく火花を発して全身を震わせるが、即座に倒れることはなく、反撃のパラドクス「大弓八幡」を発動。空中の暁翔に向かって矢を放つ。
「やっぱり来たか!」
これが地上で、背後に一般人がいるかもしれない位置取りだったら、躱すか受けるか叩き落とすかの判断を含めて大変に厄介だったろうが、空中なら全力で躱すことができる。それでも複数の矢を完全に躱すのは難しく、いくつか掠められて傷を負ったが、たいしたダメージではない。
そして、暁翔が内心ちょっと期待していた通り、空から現れた者にいきなり攻撃された『鉢屋衆』は、呆然と立ち尽くす一般人たちから大急ぎで離れ、左右の山林へと飛び込む。確かに、空から攻撃されたら林に入るのはセオリーではあるが、おそらく『鉢屋衆』は、伏兵の『織田赤母衣衆』が一般人を巻き添えにする攻撃を開始したと勘違いをした可能性が高い。
「チャンス! 代行者の光を今ここに! 邪なるものを打ち破れッ!!」
人鳥がパラドクス「破邪光翼剣(ハジャコウヨクケン)」を発動し、林に飛び込む『鉢屋衆』を背後から光線で撃ち抜く。潰れ際の反撃で放たれる矢を空中で躱し、あるいは打ち払った人鳥は、すぐさま地上に降り立ち【避難勧告】を発動。明滅する赤光とサイレン音を発生させながら、戸惑う一般人たちに向かって大声で言い放つ。
「ここは危ない! 道を、来た方へ逃げるんだ!」
「ま、待ていっ!」
林に飛び込んだ『鉢屋衆』が、狼狽した声を出して道の方へ戻ろうとしたが、パラドクス「雷光花冠・矢車菊(ライコウカカン・ヤグルマギク)」を発動した裕樹が上空から放った切断光輪で両断される。潰れ際に、反撃のパラドクス「天岩戸舞」を発動させるが、さすがに両断された身で悠長に舞ってもいられず、手にした扇を投げつけて倒れる。執念を籠めて投げられた扇は裕樹に命中。たかが扇で打ったとは思えない手痛いダメージを与えるが、戦闘不能になるほどではない。
そして反対側の林から戻ろうとした別の『鉢屋衆』を、雷鳴のような轟音とともに飛び込んできた真九郎がパラドクス「紫電流疾走(シデンリュウシッソウ)」を発動して斬って捨てる。雷の太刀で両断されたトループス級は内部機構が変調したのか、潰れ際の反撃も繰り出せずに倒れ伏す。
一方、山林に飛び込んで道の方へ戻ろうとしない何体かの『鉢屋衆』には、月城・木綿紀(月城家三女の【裁縫】の魔術師・g00281)とリュウ・ターレン(奪われた者。奪い返す者。・g07612)が襲いかかる。
「ぬ、ぬわっ!?」
木綿紀は【トラップ生成】で地面にトランポリンを並べ、踏み込んだ敵を宙に跳ね上げさせる。通常なら、トループス級とはいえ天魔武者、しかも機敏で身軽な忍者型の『鉢屋衆』が、そんな罠に引っかかる可能性は低く、たとえ引っかかったところで体勢を崩すには至らないだろう。しかし、敵か味方かもわからない存在がいきなり空襲を仕掛けてきて、同輩は次々倒され、閃光が目を眩ませ、轟音が耳を塞ぐ、という状況では、足元のトランポリンに気づかず踏んで跳ね上げられてしまっても仕方ない……まあ、明らかな不覚ではあるが。
そして木綿紀はパラドクス「切嵌計略(カッティングストラテジー)」を発動。宙に跳び上がった『鉢屋衆』に殺到し、本来なら「殺傷性の罠」と化すワッペンを直接貼付。同時に罠からパイルバンカーを飛び出させて、トループス級の身体を零距離で貫く。身体を破砕両断された『鉢屋衆』は、最後の力で手にした扇を投げるが、体勢が悪すぎたのか木綿紀には命中しなかった。
そして最後の一体となったトループス級の視野に、リュウが放ったサーヴァント、モーラット・コミュの『シュウェジン』が、林の間をふわふわ浮いて飛んでくる姿が入ってくる。しかも、そのふわもこの身体にはいかにも物騒な武器…水晶剣・雷晶剣・水晶砲が装備というか括り付けられている。
「…む? むむむ?」
まったく把握できない状況の中、まったく理解できない存在を目にして『鉢屋衆』の動きが止まった、その瞬間。
「天を震わせ、地を震わせ、そのまま倒れて居ね」
サーヴァントを囮に、まったく別の方向からリュウがパラドクス「天地鳴動撃」を発動。痛烈な一撃をまともにくらって、トループス級は反撃もできずに全身を粉砕され塵と化して消える。
「ふん…倒れもせんかったか」
味方や一般人から離れて、林の中を単身うろうろしとったら、そりゃ潰してくれと言っとるようなもんやなぁ、と、リュウは口元を歪めてにやりと笑った。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
効果1【未来予測】LV2が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
【避難勧告】LV1が発生!
【怪力無双】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
【命中アップ】がLV3になった!
【ガードアップ】がLV3になった!
【ダメージアップ】LV3が発生!
伊藤・真九郎
アドリブ、連携歓迎致す。
残るは神西孝子のみ。被害を出さぬ様、ここで食い止め仕留める。
逃げた人々との間に立ちはだかり【防衛ライン】で足止めする。
【超重回旋撃】で攻撃する。太刀を螺旋状に捻りながらの突きによる「貫通撃」。防御を捨てた「捨て身の一撃」を放ち貫く。
反撃は呪詛系の技。かわしても離れた人々に被害は無かろうがパラドクスの効果範囲は分からん。避けずに己が身で全て受け止める。
広範囲技故受け止める事が不可能ならば攻撃自体を控えめ移動阻止のみに務める。
嵐柴・暁翔
……さて、神西孝子はどう出るかな…?
神西孝子の出方次第ではありますが、一応【飛翔】で逃げ出した方々との間に割り込み【防衛ライン】を発動します
護送していた方々を人質にするなり、敢えてそちらを攻撃して此方の動揺を誘うなりの搦め手でくる可能性も考慮して【未来予測】も使用して神西孝子の動きに警戒しておきます
……千早城へ向かって一目散に逃げるならそれはそれで
《感染拡大》で神西孝子に仕掛けます
美女の口に棒状のものを無理矢理突っ込むというのは見方によっては背徳的かもしれないな
詐術を試みるなら俺に注目せざるおえないんだし、逃げた方々に何かするのを避ける為にも敢えて乗っておきます
演技…で済むと助かるけどな…
野本・裕樹
私と直接縁の無い狐でもやはり良い気分はしませんね、一般人を害そうというのなら討たせてもらいます。
狐というのは口が上手い者が多い印象ですがアナタも例外ではなさそうですね、私は口ではなく剣にて語らせていただきますが。
【未来予測】で行動を先読み、一般人を利用しようとするなら先んじて阻止する為に動きます。
移動先へ向けて蛇腹刀『蛇花』を鞭状にして振るい行く手を阻みましょう。
こちらの隙を作り出そうとしてくるのでしょうが隙を晒す箇所を自分で用意する事で《七尋の太刀・柊》の「置いた」範囲へと逆に誘い込みましょう。
言いましたよ、剣で語ると。
私は口が上手い方とは言えませんからね。
眉立・人鳥
アドリブ絡み歓迎
残るは1匹、詰めと行こうか
救出した一般人を巻き込まない位置まで遠ざける意味でも
一気に押し込みてえ所だな。完全視界を使い、味方に影響を無くしてから
トラップ生成で煙幕を炊きつつ接近する
パラドクスを発動、魔力で無数の武器を生成
周囲に浮かべた武器を射出し追い込み、握った二本で斬り込む
お仲間の攻撃に重ねるようにタイミングをはかっていくぜ
対応を変えてきてんのが気になるが……
全部潰して押し通るまでよ
リュウ・ターレン
アドリブ、連携歓迎
ネメシス発動中。悪魔の羽と左手に本が出とる。(悪魔ダンタリアンに引っ張られて口調は段々丁寧に)
さて、目論見の破られた敵はどうするのか見物ではありますが……まあさっさと倒しましょうか。
周囲の人の目もあることですしね。
相手に遠距離から装備を使い、パラドクスを押し付けます。
天も地も全てを震わす一撃です。喰らいなさい。
敵の攻撃は耐えるしかないですねえ。
そこらの病位ならなんとかなるでしょう。
忍耐力もありますし。毒使いで毒を喰らわせればよいでしょう。
バトラ・ヘロス
空中から無双馬の青縞に乗って突撃します。
概要はパラドクス通信で漏れ聞こえました。反撃されても一般人に被害が出ない角度から攻撃します。
馬上槍を構えてスピアウォールの槍襖と一緒に特攻して突き刺します。
私の力ではダメージはないでしょうが、防衛ラインの強化が目的です。
反撃はかわせないし耐えられないでしょうから、せめて全力で攻撃します。
お前が無事だったら連れて帰って、青縞。
「おい!? アヴァタール級はどこへ行った!?」
河内国山中「千早城」に向かう山道で、生贄として連れて行かれる一般人を救出する作戦。ディアボロスを罠にかけるべく伏せられた『織田赤母衣衆』と、一般人たちを監視先導役の『鉢屋衆』、二種のトループス級天魔武者はディアボロスたちの奇襲と猛攻によってすべて倒れた。残るは宰領役のアヴァタール級妖狐『神西孝子』のみ、のはずだったのだが。
その『神西孝子』の姿が、山道路上のどこにも見当たらず、嵐柴・暁翔(ニュートラルヒーロー・g00931)は眉を寄せながら周囲を見回す。
「…もしかして『鉢屋衆』と同時に山林の中へ飛び込んだのか? 確かに、逃げもせずに山道に残っている方が、むしろ不思議か……」
しかし、まずいな、と、暁翔は声には出さずに続ける。トループス級天魔武者の『鉢屋衆』は、いくら忍者を模したところで、あくまでメカニズムに可能な動きしかできない。一般人の目では捉えられない高速で動いて消えたと錯覚させることはできても、ディアボロスの目まで誤魔化すことはできない。
しかし、アヴァタール級妖狐の『神西孝子』が妖術、妖力を駆使して本気で隠れたら、これはディアボロスでも簡単には見つけ出せない。当初は、クロノヴェーダはディアボロスがいるころを知らず、ディアボロスはクロノヴェーダの所在を把握していたのだが、一戦したために、それが逆になってしまったわけだ。
そして暁翔は、眉立・人鳥(鳥好き兄ちゃん・g02854)に声をかける。
「……いつまでもここで動かずにいたら、クロノヴェーダたちの思う壺だ。眉立は一般人の皆さんの先に立って、警戒しながら移動してくれ。俺が殿を務める」
「わかった」
うなずくと、人鳥は呆然としている一般人たちに向かって、さほど大きくはないが、よく通る声で明瞭に告げる。
「ここは危ない。急いで離れるぞ」
言い放つと、人鳥は物問いたげな者たちに向かって、小さく笑って続ける。
「安全に隠れられる場所を用意してある。そこまで行って落ち着いたら、ゆっくりと何かも話そう。今は、とにかく身の安全を確保することだ」
「そ、そうですね。ありがとうございます」
元は村長か何かなのか、時先案内人の幻視では『神西孝子』に質問していた壮年の男が人鳥に一礼し、他の者を取りまとめて移動を始める。
そして、伊藤・真九郎(人間の戦国武将・g08505)と野本・裕樹(刀を識ろうとする者・g06226)が、周囲を油断なく見回しながら、それぞれ左右の山林の中へと踏み込む。
「先手を取らせては厄介だ。即刻、見つけ出して、こちらから討つ」
「……妖力の痕跡を見つけられるか、試してみますね」
あまり認めたくはないですが、一応、同族の妖狐ですから、と、裕樹が険しい表情で小さく呟く。
そして、そのやりとりを【パラドクス通信】で傍受したリュウ・ターレン(奪われた者。奪い返す者。・g07612)が、少々渋い顔でうなずく。
「確かに、通常の五感使って探すより、妖力や魔力で嗅ぎ当てた方が早そうやな……ダンタリアン、出番や」
呟くと、リュウはネメシス形態を発動。悪魔の羽を顕現して左手に分厚い書物を持った姿に変化し、右手でメガネをくいと上げると、知的な口調になって呟く。
「なるほど、確かに…こういう作業は私の方が得手ではありますが…しかし、それならそれで、ここまで野放図に自身の魔力をぶちまけないで欲しかったですね」
実に痕跡を探しにくい状態です、と、ぼやきながらも、悪魔ダンタリアン…ネメシス形態のリュウは、山林に隠れたとおぼしき『神西孝子』が残した妖力の痕跡を探し回る。
「ふむ……もしかすると、これは…こちらが囮に使った『シュウェジン』をアヴァタール級が目撃して、警戒して離れたのでしょうか? そうすると、そこから、どの方向へ動いたか…」
まるで古典的な探偵のような態度で、リュウはぶつぶつと呟きながら山林の中を動く。
すると、その時。
「居ました! 樹上! 樹の上です!」
嗄れた叫び声が【パラドクス通信】で響き、リュウははっとして視線を空に向けて大樹の梢を透かし見る。
そこには、無双馬に騎乗して空を駆ける痛々しいほどに痩せた少女の姿があり、彼女が細腕で構えた馬上槍が槍衾と化して、樹上にいる「何か」を見事に突き通す。パラドクス「スピアウォール」による、ほとんど捨て身の攻撃だ。
「おのれ! 不覚!」
絶叫とともに、アヴァタール級妖狐『神西孝子』が姿を現し、身体を貫くバトラ・ヘロス(沼蛙・g09382)の馬上槍を強引に引き抜く。そして、反撃のパラドクス「瘴気の黒穴」を発動。あらゆる病を招き入れる黒い穴をバトラの細い身体に開けようとするが、そこへ悪魔の翼を鳴らして猛然と跳び上がってきたリュウが交錯する。
「見事な隠身でしたが、一度露見すればそれまでです! 覚悟なさい!」
「お、おのれ!」
「…あ、あたし…い、生きてる?」
意図的なのか偶然なのか、今ひとつ判然としないが、
リュウはバトラと無双馬『青縞』を突き飛ばすようにして『神西孝子』の反撃から(結果的に)逃れさせ、同時に自身のパラドクス「天地鳴動撃」を叩き込む。『神西孝子』は樹上から弾き飛ばされながら、再び「瘴気の黒穴」を発動。今度は相手に命中させるが、ネメシスの悪魔と化しているリュウは、相応のダメージは受けたものの即座に黒穴を消し去り、病をもたらす瘴気も受け付けない。
そして弾き飛ばされた『神西孝子』は空中で体勢を立て直そうとするが、その間を与えず真九郎と裕樹が殺到する。
「余裕を与えると、何をしでかすかわからんからな。このまま一気に討ち取る!」
咆哮にも似た気合声を放ち、真九郎がパラドクス「超重回旋撃」を発動。防御を考えない痛烈無類の一撃で『神西孝子』を両断する。
「ぎゃあっ!」
通常の生物はもちろん、トループス級程度なら一撃で滅するような凄まじいダメージを受け、『神西孝子』は絶叫する。しかし、さすがにアヴァタール級だけあって、すぐさま両断された身体を再融合して外見上の傷は消すが、妖力の消耗は激しく、反撃もできない。
「狐というのは口が上手い者が多い印象ですが、アナタも例外ではなさそうですね、私は口ではなく剣にて語らせていただきますが」
喋らせる余裕は与えません、と、裕樹がパラドクス「七尋の太刀・柊(ナナヒロノタチ・ヒイラギ)」を発動。蛇腹刀「蛇花」を鞭状にして振るい『神西孝子』の全身をずたずたに斬り裂く。『神西孝子』は反撃のパラドクス「詐術」を使おうとするが、もはやまともに声も出せない上に、相手も妖狐なので術による惑わしも効果が薄く、ダメージを与えることができない。
そして、息も絶え絶え、満身創痍の状態で地上に降りた、というか墜ちた『神西孝子』に、機敏に回り込んできた人鳥が襲いかかる。
「こっちに来るまで待ってたんじゃ、不覚を取りそうだからな。先手先手で潰させてもらうぜ」
一方的に言い放つと、人鳥はパラドクス「疾る剣影(シャドウ・チェイサー)」を発動。自身の周囲に魔力で構成された剣や槍、斧などの近接攻撃武器を生成・浮遊させ、攻撃を起点としてその全ての武器を撃ち込む。もはや完全なオーバーキルというか何というか、瀕死の『神西孝子』は、反撃どころか避けるも受けるも断末魔の叫びをあげることすらできず、微細な肉片にまで引き裂かれて消滅する。
(「…どうやら、ケリが付いたようだな」)
まあ、今回は排斥力発動がないから、完全に気を抜くわけにはいかないが、と、【パラドクス通信】で戦況を把握していた暁翔が苦笑しながら呟く。
(「もしも変わり身か何かで生きながらえて、最後の一矢を報いに来たら…その時は俺のパラドクス「感染拡大(グルメ・デ・フォアグラ)」が炸裂するさ」)
暁翔は、声には出さずに呟く。しかし、いろいろな意味で幸いなことに『神西孝子』は完全に滅しており、暁翔の「相手にチョコミントアイスを死ぬまで喰わせる」という、どうにも変態的なパラドクス攻撃が披露されることはなかった。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
効果1【防衛ライン】LV2が発生!
【アイテムポケット】LV1が発生!
【未来予測】がLV3になった!
【建物復元】LV1が発生!
【怪力無双】がLV2になった!
効果2【命中アップ】がLV4になった!
【ダメージアップ】がLV7になった!
【反撃アップ】LV1が発生!