リプレイ
花塚・夜壱
●Nox4人
ハーバリウム、実はずっと興味があったんだ
もしかして、ルリラは経験者か?
頼もしい、宜しく頼む…!
花も瓶も、色々あって悩むな
俺は無難に、この長方形にしよう
花は迷わない様に決めて来た
チョコレートコスモス
チョコ色の花弁が美味しそうだ
落ち着いた花色だから、あとは赤い薔薇も足そうか
ピンクや白のラメも入れて可愛くしよう
カフカ君のは…空色に灯る花みたいだ!
本当に初心者なのか?なるほど、確かにセンスが良い
お、やっぱりルリラはゼラニウムか
好きな花だと思ってたんだ、色合いが上手だな
レジーナは…青色の、芥子?こんな色もあるんだな!
確かに氷中花に似ている、全体のバランスが良いな
タグか…そうだな、Noxとか?
レジーナ・ネイサン
●Nox
ハーバリウム、作るのは初めてだな
花もボトルも多種多様
ううむ、私も花を決めておくんだった
頭が沸騰しそうな程悩むなあ
ふと目に留まった青い花
芥子ってこんな色もあるんだ
ワグナー型の瓶に
青い芥子の花を葉ごとふんわりと、幾輪も
ミモザも加えようか
出来るだけシンプルに、氷中花の様に
けれど春の訪れも含めるように
チョコレートコスモスって本当にチョコ色してるんだね
甘い香りがしそう
ルリラは流石経験者、華やかで可愛いな!
この花、似合うよね
ふふ、夏深のは一番センスが爆発してるね
紫陽花も本当に空の移ろいそのものだ
皆の選ぶ花々を見るのも楽しいなあ
お揃いのタグいいね!
Noxって入れるのも賛成
より最高な想い出の品になるな
ルリラ・ラプソディア
●Nox
こんなに、お花がたくさん
うん…
好きなかたちの瓶に好きなお花…入れてもいいの
ん…困ったことがあったらなんでも言って…ね?お手伝いするの
…あ
ゼラニウムもあるの…
わたしも、この…好きなお花に
花言葉が…好きなの
ドロップ型の瓶を手に取り
瓶底に葉を柔く沈め
赤とピンク…ゼラニウムを浮かべるの
優しい緑の葉の色と花々の鮮やかな色が
美しいコントラスト描く
チョコレートコスモスと赤薔薇…
夜壱さんの持つお色を蕩かしたバレンタイン色…
夏深さんの紫陽花は黄昏時の空を切り抜いたみたいに幻想的…
レジーナさんのお花は
まるで…冬へ春が迎えにくるように柔らかな世界
タグ…いいアイディアなの
今日の想い出を
おそろいで飾るの…嬉しい
本郷・夏深
●Nox
花や瓶がこんなにも!
これって好きなのを選んでいいんですよね
ううむ、どれも素敵で悩ましい…
た、頼もしすぎる…是非ともお手伝いして下さい!
お、紫陽花が
これにします。一番好きな花なので
オレンジや紫や青、ネイビーブルーの紫陽花を
電球型の瓶の中へ、合わさるように入れてゆき
夕焼けと夜の間の空色のハーバリウムを作ります
日暮れに灯す電球の中に暮れゆく空を閉じ込めるカフカのセンス最高ですね
素晴らしい、レジーナさんのはシンプル故の華があって一番芸術的ですね…!
ルリラさんのは美しい程に色鮮やかで一番可愛い
兄ちゃんのはダントツで一番美味そうです!
そうだ、折角ですから記念に
お揃いのタグとか皆で瓶に飾りませんか?
楽しげな声と彩りで賑わう会場の一角に、『Nox』の面々の姿があった。
「ハーバリウム、実はずっと興味があったんだ」
そわそわと心弾ませている様子の花塚・夜壱(月下鬼人・g00016)を、レジーナ・ネイサン(灰色キャンバス・g00801)はどこか微笑ましげに見やって。
「ハーバリウム、名前は知ってるけど作るのは初めてだな」
レジーナもまた、心が浮き立っているのは同じで。
巡らせた視線の先には、色とりどりの花がこれでもかとばかりに咲いている。
「花や瓶がこんなにも! これって好きなのを選んでいいんですよね? ううむ、どれも素敵で悩ましい……」
ぱっと笑顔を輝かせたと思えば、次の瞬間には眉を寄せてとても真剣に考え込んでいる本郷・夏深(逢魔が夏・g00583)に、ほわほわと表情を和らげながらルリラ・ラプソディア(Ⅻの子守歌・g00784)が頷いた。
「うん……好きなかたちの瓶に好きなお花……入れてもいいの」
そうして、きらきらと瞳を輝かせてたくさんの花たちを見つめるルリラに、夜壱がはっと振り向いた。
「もしかして、ルリラは経験者か? 頼もしい、宜しく頼む……!」
「ん……困ったことがあったらなんでも言って……ね? お手伝いするの」
「た、頼もしすぎる……是非ともお手伝いして下さい!」
夜壱の言葉にこくりと頷くルリラに、夏深もまた力強く告げるのだった。
「……しかしながら、花も瓶も、本当に色々あって悩むな」
一つ一つ実際に手に取って確かめつつ、夜壱が選んだのはオーソドックスな長方形の瓶。
「花は迷わない様に決めて来た。この……チョコレートコスモスだ」
「お、紫陽花が。カフカはこれにします。一番好きな花なので」
言いながら何色かの紫陽花を見繕っていく夏深の横で、
「……あ。ゼラニウムもあるの……わたしも、この……好きなお花にするね……」
ルリラが目を留めたのは、華奢な花びらが寄り添って咲く、赤とピンクのゼラニウム。
「お、やっぱりルリラはゼラニウムか」
「花言葉が……好きなの」
好きそうな花だと思っていたと頷く夜壱に、ルリラもこくりと小さく頷き返す。
「……ううむ、私も花を決めておくんだった」
三人がそれぞれに目当ての花を見つけている姿に、レジーナは悩みに悩んでいた。
花もボトルも多種多様で、いわば選り取り見取り――なのだが、だからこそ余計にどれにすればいいか迷ってしまい、頭が沸騰しそうな気さえして。
「……ん? これは……」
そんな中、ふと目に留まったのは爽やかな青い花。
「芥子の花? ……芥子ってこんな色もあるんだ」
花そのものは知っていても、青い色に染まった芥子を見るのは初めてで。
惹かれるように手に取った瞬間、レジーナはすぐに、これにしようと決めていた。
それぞれの花と瓶を決めた所で、ひとつのテーブルを囲んでハーバリウム作りが始まった。
チョコレート色の花弁をつい美味しそうだと思いつつ、その落ち着いた花色を見て、夜壱は赤い薔薇を足してみる。
さらにピンクや白のラメを、シックな色合いの花に可愛いアクセントとして鏤めてみれば――。
「兄ちゃんのはダントツで一番美味そうです!」
「美味い? そうか……良かった……のか?」
すかさず飛び込んできた夏深の感想に、夜壱はほっとしつつも――真顔のまま首を傾げたとか。
「チョコレートコスモスと、赤薔薇……夜壱さんの持つ、お色を蕩かしたバレンタイン色、ね……」
夏深と夜壱のやり取りに和みつつ、ルリラは夜壱と彼が作ったハーバリウムを交互に見つめ、ふわりと微笑んで。
「チョコレートコスモスって、本当にチョコ色してるんだね。……甘い香りがしそう」
加工された花は香りが薄く、あるいは失われているが、それでもチョコレートのような色合いを見ればそれだけで甘く香るような心地がして、レジーナは目を細めた。
ルリラはドロップ型の瓶の底に葉を柔く沈め、それから赤とピンクのゼラニウムを浮かべる。
優しい緑の葉の色と、花々の愛らしくも鮮やかな色が描き出す美しいコントラストに、
「流石、ルリラは色の合わせ方が上手だな」
感心する夜壱に同意するように、レジーナも笑みを深めて。
「流石経験者、ルリラのハーバリウムは華やかで可愛いな! それにゼラニウムも、ルリラの雰囲気にとっても似合う」
「ええ、ルリラさんのハーバリウムは美しい程に色鮮やかで一番可愛いですね!」
夏深も更に大きな太鼓判を押すように、鷹揚に頷いてみせた。
夏深はオレンジや紫や青、それからネイビーブルーと、色とりどりの紫陽花を電球型の瓶の中へグラデーションに合わさるように入れてゆき――。
「どうですか、日暮れに灯す電球の中に暮れゆく空を閉じ込めるカフカのセンス。最高ですね」
夕焼けと夜の間の空色を紫陽花で描き出し、夏深は憚ることなく自画自賛しつつ満足気に笑う。
すると夏深のハーバリウムを見た夜壱が、目を輝かせて感嘆の息を零した。
「ああ、カフカ君のは……空色に灯る花みたいだ! 本当に初心者なのか? センスが良すぎる」
若干興奮気味な夜壱に、夏深はそうでしょうと満更でもなさそうだ。
「ふふ、うん、夏深のは一番センスが爆発してるね。紫陽花も本当に空の移ろいそのものだ」
「夏深さんの紫陽花は、黄昏時の空を切り抜いたみたいに幻想的……」
レジーナは思わず小さく噴き出しつつも感心した様子で言い、ルリラは瞳をきらきら輝かせながら、夏深が創り上げた紫陽花の空に見入っていた。
皆が選んだ花、そこから創り出されるそれぞれの世界を見るだけでも楽しくて。同時にアーティストとして刺激も貰いつつ、レジーナも己のハーバリウムを仕上げていく。
ワグナー型の瓶に、青い芥子の花を葉ごとふんわりと幾輪も重ねて、それからささやかな彩りとして、ミモザを加える。
芥子の青が引き立つように、出来るだけシンプルに。
「氷中花みたいに、でも春の訪れも願って。……どうかな?」
「レジーナのハーバリウムは……青色の、芥子の花か? こんな色もあるんだな!」
夜壱も青い芥子は初めて見たようで、そのことにも感動しているよう。
「確かに氷中花に似ている、全体のバランスが良いのは流石だな」
「素晴らしい、レジーナさんのはシンプル故の華があって一番芸術的ですね……!」
それぞれ(自分も含めて)に“一番”を見出してきた夏深は、勿論レジーナにも一番を忘れていない。
「レジーナさんのお花は、まるで……冬へ春が迎えにくるように、柔らかな世界……」
冬のような氷中花めいた世界に差す小さな春色。季節の移ろいを感じながら、ルリラはどこか安心したようにほっと息をついた。
それぞれの手で創り上げた、四つのハーバリウム。
「皆の個性が出ていて、とても良いな……」
しみじみと呟く夜壱に、そうだ、と何かを思いついたらしい夏深が切り出した。
「折角ですから記念に、お揃いのタグとかを皆で瓶に飾りませんか?」
「タグか……そうだな、Noxとか?」
夏深の言葉に、夜壱は彼自身だけでなく、皆に馴染みのある店の名を紡ぎ。
「お揃いのタグいいね! Noxって入れるのも賛成。より最高な想い出の品になるな」
「タグ……いいアイディアなの。今日の想い出を、おそろいで飾るの……嬉しい」
レジーナとルリラも、言うまでもなく賛成だと笑みと共に頷いた。
そうして最後の仕上げに、Noxと綴ったお揃いのタグを瓶に結びつけて――。
完成したハーバリウムを前に、四人は改めて互いに顔を見合わせて笑みを零すのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【士気高揚】LV1が発生!
【寒冷適応】LV1が発生!
【強運の加護】LV2が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
【リザレクション】LV1が発生!
【アヴォイド】LV1が発生!
播磨・仁絵
アドリブ絡み歓迎
横文字はひらがな
四角い瓶に、赤系のお花をいっぱい詰めましょう
椿に桃に金魚草……鬼灯や紅葉、南天をいれてみるのも良いかもですね
りぼんも少し工夫して薔薇のように結んでみましょうか
これがはーばりうむ、ですか……生け花や押し花とはまた違う美しさがありますね……
「すごい……お花がたくさんです……」
目の前には、色とりどりの花たち。
播磨・仁絵(捧げられしもの・g08502)にとっては初めて見る花もたくさんあった。
「ばれんたいん、というのも、初めて聞くものですが……」
聞くところによると、“ばれんたいん”というのは――“ちょこれえと”なる甘くて美味しいお菓子がたくさん食べられる、お祭りのようなものらしい。
別の会場ではそういった催しも開かれているらしいと聞けばちょっぴりそわそわしつつも、仁絵は説明を聞きながら、ハーバリウムのための瓶と花とを選び――四角い瓶に、赤い花を詰め込んでいく。
椿に桃、金魚草、鬼灯や紅葉、それから――南天を散らせば、目にも鮮やかな彩りが手の中に咲いていくようで。
「……弁柄も、気になる花があるの?」
すると、傍で仁絵を見守っていた翼猫の弁柄がゆらりと尻尾を揺らしながら歩き出し――やがて、何の花かわからないが、何枚かの花びらをくわえて戻ってきた。
仁絵はその花びらたちも瓶に入れてからオイルを注ぎ、少し考えた後、最後の仕上げにリボンも少し工夫して――薔薇の花のように綺麗に結ぶ。
「これがはーばりうむ、ですか……」
瓶の中で揺れる、想いの世界を切り取ったような――様々な赤の色彩の花たち。
「生け花や押し花とはまた違う、美しさがありますね……」
自分の手で作り上げた、世界にひとつだけの、ハーバリウム。
思わず感嘆の息をこぼす仁絵に、弁柄はどこか満足そうに喉を鳴らしていた。
大成功🔵🔵🔵
効果1【怪力無双】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV1が発生!
ミシェル・ロメ
※アドリブ・絡み歓迎
ハーバリウム……硝子瓶の中の小さな花園
それはとても美しく、心安らぐよう
僕にはまだ「特別な相手」はいないけれど
自分用にひとつ作ってみたいかな
選んだ容器は、昔の薬瓶を思わせる、レトロなデザインの細長い硝子瓶
その中に赤のミニバラ、青く染めたラベンダーと純白の鈴蘭を添えて
花咲くトリコロール、自由・平等・博愛の色
それらをバランスよく配置したら、透明なオイルをそっと注いで
蓋を閉めたら白いサテンのリボンを結んで
硝子の中で、永遠にも似た時を超えて美しく咲き誇る
三色の花に込めたこの想いは、きっと忘れない
――ハーバリウム。硝子瓶の中の、小さな花園。
凛と美しく咲き誇る可憐なその姿は、見ているだけで心が安らぐようだった。
並ぶ様々な形の瓶や色とりどりの花々を前に、ミシェル・ロメ(とわにひびくうた・g04569)は澄んだ碧眼を柔く細めて微笑みを浮かべる。
(「……僕にはまだ、“特別な相手”はいないけれど」)
それでも、自分の手で自分だけの、世界にひとつだけの花を咲かせることが出来ると聞いて――。
自分用にひとつ、作ってみたいと思ったのだ。
ミシェルが選んだ容器は、昔の薬瓶を思わせる――アンティークなデザインの細長い硝子瓶。
その中に、鮮やかな赤のミニバラと青く染めたラベンダー、そして純白の鈴蘭を添えて。
ミシェルは三つの花と色、それぞれがより引き立つようにバランス良く丁寧に配置し、そして透明なオイルをこぼさぬよう、慎重な手つきでゆっくりと注いでいく。
――硝子瓶の中に咲く、花のトリコロール。
それはミシェルが愛し、焦がれて止まぬ祖国の色だ。
最後にしっかりと瓶の蓋を締め、白いサテンのリボンを結んだならば。
硝子の中で揺れる可憐な、けれど気高き花たちは、永遠にも似た時を超えて美しく咲き誇ることだろう。
――自由・平等・博愛。
己の手で創り上げた、小さな世界。
手の中で咲く三色の花を慈しむように見つめ、それから、ミシェルは祈るようにそっと目を閉じた。
(「どうか――」)
全てを奪われ、失ったあの日から、変わらず胸に輝き続けている誓いと、花たちに籠めたこの想いは――。
これから先、何が起ころうとも――きっと、ずっと忘れはしない。
大成功🔵🔵🔵
効果1【寒冷適応】がLV2になった!
効果2【命中アップ】がLV2になった!
風花・波那
真帆ちゃん(g03187)に声かけ。
すずらんと一緒に作りたいの!連れて行ってもいい?
おいで!(腕広げ)
真帆ちゃんには秘密にしたいので一緒には作らず。
すずらんも秘密にしておいてね?
映えそうだし、やっぱりガーベラね!
前に真帆ちゃんガーベラ好きって言ってたし!
丸くて可愛い瓶にピンクや白、オレンジのガーベラを見繕って。
真帆ちゃんっぽく和らげで可愛い感じにしたいな~。
すずらんの意見も聞きつつ悩みながら作成。
最後にピンクのリボンで飾り付けして完成!
すずらん、これ真帆ちゃん喜んでくれるかなぁ。
こそっとすずらんの分も作っておく。
小さな手でも持てる小柄な細長い瓶に鈴蘭をいれて、
真帆ちゃんのとお揃いのリボン付け。
「真帆ちゃん! すずらんと一緒に作りたいの! 連れて行ってもいい?」
「うん、勿論いいよ!」
「おいで、すずらん!」
「もきゅー!」
――というやり取りの後。
広げた腕にもきゅっと飛び込んできたモーラット・コミュを連れて、風花・波那(夢詠の花果・g00593)は色とりどりの花を眺めていた。
「真帆ちゃんには秘密にしたいから、すずらんも秘密にしておいてね?」
「もきゅ……!」
波那のお願いに、すずらんはきりっと真剣な表情で答える。
用意された花は言われた通りたくさんの種類が揃っていて、一年前と比べて新宿島も着実に復興しているのだと感じさせてくれるほど。
「映えそうだし、やっぱりガーベラね! 前に真帆ちゃんガーベラ好きって言ってたし!」
見繕ったピンクや白、オレンジのガーベラを、波那は丸くて可愛い瓶に詰め込んでいく。
「真帆ちゃんっぽく和らげで可愛い感じにしたいな~。すずらんはどの花がいい?」
「もきゅ! きゅ~!」
「ふんふん、なるほど……」
はたしてすずらんの言葉(?)が伝わっているかどうかは波那のみぞ知るところであるが――。
すずらんの意見も聞きながら、波那は更にいくつか小さな花を選び、勿論見映えも意識しながら最後にピンクのリボンを結んで完成させた。
「もきゅー……!」
「すずらん、これ真帆ちゃん喜んでくれるかなぁ」
きらきらとつぶらな瞳を輝かせているすずらんに笑いつつ、何となくそう問いかければ、
「もきゅ! きゅー!」
すずらんは尻尾をぱたぱたと振りながら、どうやら自分のことのように喜んでいるようで。
(「大丈夫そう……かな?」)
そうして、波那が作ったハーバリウムに、すずらんが夢中になっている間に――。
波那はこっそりと小さくて細長い瓶に鈴蘭の花を入れて、もうひとつハーバリウムを作っていた。
(「こっちも……喜んでくれたら嬉しいなぁ」)
仕上げにお揃いのリボンを結び、ちらりとすずらんを見やる。
すると視線に気づいたすずらんがきゅ?と振り向いたので、波那は慌てて小さい方のハーバリウムを仕舞うのだった。
大成功🔵🔵🔵
効果1【飛翔】LV1が発生!
効果2【グロリアス】LV1が発生!
イツカ・ユメ
【博物館】
ふふー、めちゃくちゃ可愛いハーバリウムを作っちゃうんだよ
目覚めろ、わたしの女子力!!
まんまる電球みたいな瓶に、お花を詰め詰め
わたしの毎日をピカピカ楽しく照らしてくれる、皆をイメージしたお花を入れてみるんだよ
完成したハーバリウムはカラフルで、虹みたい
色々なお花が仲良く詰まっていて、見てると笑顔になっちゃう
皆のハーバリウムも見せて見せて♪
シルちゃんのはお花の時計?真ん中の黄色いお花がお日様みたい!
鐶ちゃんのコダマリウムも愛が詰まってて良いね
小雪ちゃんのは鐶ちゃんが描く絵みたいでキラキラカラフル!
アオイちゃんのも可愛い!こんな髪飾り欲しい!
咲菜くんのはサザンカの存在感があってカッコイイ!
シル・ウィンディア
【博物館】
ハーバリウム?へぇ、そういうのがあるんだね。
サンプル見せてもらったけど、すっごくきれい…。
よし、せっかくだから頑張って作ってみるっ!!
使う容器は、時計みたいに円形の容器。
真ん中に大きな黄色いお花を。
周りに小さいブルースターの小花を散りばめていくよ。
そして、時計の文字盤は桜の花びらで飾っていくね。
この花冠と同じお花だね
完成したらお披露目タイムっ!
みんなはどんなの出来たのかな?
わたしは花時計をイメージして作ってみたよっ1
イツカさん、虹色笑顔が沢山ある素敵なものだねっ!色とりどりがとっても綺麗なのー。
ふわぁ、こうやってみるとみんなそれぞれらしい感じがいいね。
とっても綺麗なものばかりなのっ♪
月下部・鐶
【博物館】
旅団のみんなとバーバリウム作り!
ボトルの中の花飾り
これはアーティスト魂が刺激されちゃうよね!
そして妹の小雪ちゃん(g00930)にあげたいって思っちゃうのはお姉ちゃんの宿命!
お花、お花と、頭に浮かんだのは……モーラットのコダマちゃんである
浮かんだものはしょうがないよね?
丸スキットル型ハーバリウムの中に
白い毛糸とボタンと、紐で作ったちっちゃいモーラットのぬいぐるみを浮かべたら
薄いピンクのカスミソウを、添えるように飾って…
完成! ミニチュアコダマちゃんハ―バリウム!!
小雪ちゃんへの妹愛で作りました!ってみんなにお披露目タイム!
みんなの作品にわくわくしながら、お話いっぱい聞きたいな♪
月下部・小雪
【博物館】のみなさんと一緒、です。
ハーバリウム、見本を見せてもらってお花が舞っててとても奇麗、です。
ボ、ボクもこんなの、作れるでしょうか。
上手に出来上がったらお姉ちゃん(g00960:義姉)にプレゼント、です。
オーソドックスな角型な瓶にまるで絵具のようにカラフルなお花をいっぱい詰めていきましょう。
コダマもお姉ちゃんに似合いそうなお花をいっぱい、持ってくるお手伝いしてくれてます。
えへへ、完成、です。虹のハーバリウムです。
どうでしょうか。お姉ちゃん、気に入ってくれる、でしょうか。
お姉ちゃんの作ってくれたコダマハ―バリウム、とてもかわいいですとコダマと一緒に仲良く鑑賞してますね。
※アドリブ連携大歓迎
アオイ・ダイアログ
【博物館】のみんなと🎵
おおー、見本のやつはとっても綺麗ですね!
バレンタインはチョコを振る舞えばいいし、自分好みを目指してやってみますか🎵
思い出すのはやはりお姉ちゃんのピンクですね
よし、球体型瓶に水色の花とピンクの花をそれぞれ帯のように配置して、交錯する感じで演出です🎵
リボンの紐飾りの見た目を意識してみますかね
隙間に白い花弁を散らして完成です!
お披露目です!
私は髪飾りのイメージで作ってみましたー🎵
淡い赤と青が連なって可愛くないですか?
当然のようにお互いに贈り合うのもエモいですね🎵
コダマリウムも虹色リウムも素敵です🎵
弔焼月・咲菜
【博物館】
*アドリブ、連携歓迎
ハーバリウム…?植物標本か。研究用の標本を簡単に作れるようになるとは、良い時代になったもんだね。
細かい作業は苦手だし面倒そうだが…まあ、気楽に頑張って行くとするかね。
四角形の、無骨で、頑丈そうな容器を使おう。ちょっとやそっとじゃ壊れなさそうな奴を。
中に入れるのはいくつかの花と一緒に、赤いサザンカを丸々1つそのまま入れる。…花言葉、「困難に打ち勝つ」らしいな。
…よし、完成だな。少々無骨で荒削りだが、まあそれが俺らしい。
…てか皆、なかなかどうして上手く作るもんだな…。
同じテーブルを囲むのは、シル・ウィンディア(虹霓の砂時計を携えし精霊術師・g01415)が館長を務める幻想武装博物館の面々。
「ハーバリウム? へぇ、そういうのがあるんだね。よし、せっかくだから頑張って作ってみるっ!!」
テーブルの上に並べられた見本のハーバリウムたちはどれもすごく綺麗で、シルは目を輝かせるばかり。
「おおー、見本のやつはとっても綺麗ですね! バレンタインはチョコを振る舞えばいいし、自分好みを目指してやってみますか♪」
気合いも新たにぐっと拳を握るアオイ・ダイアログ(響き合う言霊の繰り手・g02687)とシルをにこにこと楽しげに見やりつつ、イツカ・ユメ(いつかかなうゆめ・g02834)も気合いはたっぷりだ。
「ふふー、めちゃくちゃ可愛いハーバリウムを作っちゃうんだよ。目覚めろ、わたしの女子力!!」
「ハーバリウム……? 植物標本か。研究用の標本を簡単に作れるようになるとは、良い時代になったもんだね」
気怠げな声音だが、どこか感心したように――弔焼月・咲菜(葬不送動の報復者・g01723)は見本の瓶を手に取り、見つめて。
「細かい作業は苦手だし面倒そうだが……まあ、気楽に頑張って行くとするかね」
面倒事がとにかく嫌いな咲菜ではあるけれど、楽しげな面々の姿を見るのは嫌いではないし、ハーバリウム作りに関しても、気分はそれなりに乗っているようだ。
「ボトルの中の花飾り……これはアーティスト魂が刺激されちゃうよね! そして妹の小雪ちゃんにあげたいって思っちゃうのはお姉ちゃんの宿命!」
「お姉ちゃん……!」
月下部・鐶(さいつよのお姉ちゃん・g00960)の宣言に、月下部・小雪(おどおどサマナーところころコダマ・g00930)はぱあっと笑みを輝かせ、とても嬉しそうだ。
けれど、小雪はすぐにどこか不安げな表情になる。
見せてもらった見本のハーバリウムは、色々なお花が一緒に舞っていて、とても綺麗だと感じていた。だが、いざ自分が作るとなると――。
「……ボ、ボクにも、作れるでしょうか」
「大丈夫だよ、小雪ちゃんならきっとできる!」
「もきゅ!」
「が、がんばります……!」
鐶とモーラット・コミュのコダマの力強い励ましの声にいっぱいの勇気をもらってた小雪は、こくりと頷いてみせた。
まんまるの電球みたいな瓶に、イツカは色も種類も様々な花を入れていく。
それらはどれも、イツカの毎日をぴかぴかと照らしてくれる、一緒に来ている皆をイメージしたものだ。
シルは時計のような円形の容器の真ん中に大きな黄色い花を入れて、その周りに、ブルースターの小花を散りばめていく。
ふと身につけている花冠にそっと指先で触れれば、巡るあたたかな想い出にシルはそっと目を細めた。
アオイが思い浮かべるのは、刻逆によって奪われてしまった姉のピンク色。
よし、とひとつ頷いて、アオイは球体型の瓶に水色の花とピンクの花をそれぞれ帯のように配置して、リボンの紐飾りのような見た目を意識しつつ交錯させていく。
気づけば鼻歌交じりに楽しげに、空いた隙間に白い花弁を散らして――完成だ。
「こいつにするか……」
咲菜が選んだ容器は、四角形。無骨で頑丈そうな、ちょっとやそっとじゃ壊れなさそうなものだ。
中にはいくつか、何となく気になった淡い色彩の花と、赤いサザンカを一輪、丸ごとそのまま入れる。
サザンカの花言葉は、“困難に打ち勝つ”だ。
器の中で際立つサザンカに、咲菜は満足げにひとつ頷いた。
「お花、お花……」
「もきゅ!」
「……うん、浮かんだものはしょうがないよね?」
決して傍から元気な鳴き声が聞こえてきたから――というわけではない。
鐶にとっては小雪のモーラット・コミュのコダマこそが、いわば花みたいなものだ。
というわけで、鐶はコダマをイメージしたハーバリウム作りに勤しんでいた。
丸いスキットル型の器に、白い毛糸とボタン、そして紐で作ったちっちゃいモーラット・コミュのぬいぐるみを浮かべて。
ふと隣を見やれば、小雪とコダマが一生懸命花を探している姿が微笑ましい。
鐶は笑みを深めながら、薄いピンクのカスミソウを、ぬいぐるみに添えるように飾った。
(「上手に出来上がったら、お姉ちゃんにプレゼント、です
……!」)
意を決した様子で、小雪はオーソドックスな角型の瓶に、まるで絵具のようにカラフルなお花をいっぱい詰めていた。
鐶が描く、色とりどりの鮮やかな世界は、見ているだけで小雪の心にたくさんの元気を灯してくれるものだ。
コダマも鐶に似合いそうなお花や、あるいは小雪を意識したのかもしれない淡い色彩の花まで、色々な花をいっぱい持ってくるお手伝いをしてくれていた。
完成したイツカのハーバリウムは、色々なお花が仲良く詰まっている、虹のようにカラフルなもの。
見ているだけで自然と笑顔になれる、そんな幸せな心地を抱きながら、イツカは皆へ振り返った。
「皆のハーバリウムも見せて見せて♪」
「みんなはどんなの出来たのかな? わたしは花時計をイメージして作ってみたよっ!」
イツカのハーバリウムの隣にそっと置かれる、大きな黄色い花とブルースターの花時計。時計の文字盤は、桜の花びらで飾られている。
「シルちゃんのはお花の時計? 真ん中の黄色いお花がお日様みたい!」
シルちゃんみたいだね、と笑み咲かせるイツカに、どこか擽ったそうにシルは微笑んで。
「イツカさんのハーバリウムも、虹色笑顔がたくさんある素敵なものだねっ! 色とりどりがとっても綺麗なのー」
「はい、お披露目です! 私は髪飾りのイメージで作ってみましたー♪ 淡い赤と青が連なって可愛くないですか?」
「……少々無骨で荒削りだが、まあそれが俺らしい。と思う。どうだろうか……」
「アオイちゃんのも可愛い! こんな髪飾り欲しい! 咲菜くんのはサザンカの存在感があってカッコイイ!」
じゃん、と差し出されたアオイのハーバリウムと、そっと差し出された咲菜のハーバリウムに、ぱっとイツカが飛びついた。可愛いと格好良いが二つ並んで、それぞれの良さを引き立てている。
「……てか皆、なかなかどうして上手く作るもんだな……」
感心した様子で、皆のハーバリウムをしみじみと見やる咲菜。
「完成! ミニチュアコダマちゃんハ―バリウム!! 小雪ちゃんへの妹愛で作りました!」
「えへへ、完成、です。虹のハーバリウムです」
「もきゅー!」
鐶と小雪が互いを想って作ったハーバリウムに、コタマもどこか誇らしげに鳴いていた。
「どうでしょうか。お姉ちゃん、気に入ってくれる、でしょうか」
「わぁ、ありがとう、小雪ちゃん! みんなの作品もとってもわくわくするね、お話、いっぱい聞きたいな♪」
「鐶ちゃんのコダマリウムも愛が詰まってて良いね。小雪ちゃんのは鐶ちゃんが描く絵みたいでキラキラカラフル!」
「当然のようにお互いに贈り合うのもエモいですね♪ コダマリウムも虹色リウムも素敵です♪」
イツカとアオイも、仲睦まじい姉妹の姿に和むばかりだ。
「お姉ちゃんの作ってくれたコダマハ―バリウム、とてもかわいいです」
小雪は鐶から貰ったコダマリウムを、コダマと一緒に仲良く見つめて。
「ふわぁ、こうやって見るとみんなそれぞれらしい感じがいいね。とっても綺麗なものばかりなのっ♪」
改めて一堂に会した皆のハーバリウムを見ながら、シルも声を弾ませるのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【飛翔】がLV2になった!
【パラドクス通信】LV2が発生!
【平穏結界】LV1が発生!
【浮遊】LV1が発生!
【防衛ライン】LV1が発生!
効果2【グロリアス】がLV3になった!
【ダメージアップ】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!
【命中アップ】がLV4になった!
弐伊原・祈織
【天剣】
成程、面白い試みだな
では、私は……日本の花で平安奪還を祝う物を作ろう
勿忘草にスズラン、カスミソウを主体とした花で創りあげていく
花言葉は……それぞれ『私を忘れないで』、『幸福の再来』、『感謝』……
陰陽師と鬼狩の武士……つまり、私達は勝ったのだ
ならば、勝利の報酬として正しき時の中で幸福を甘受している事だろう
そう言ってドライフラワーを操作会得で精密に瓶に詰め込み、バーバリウムを作り上げていく
名を付けるなら……『平安退魔浄土変』、というのが相応しいだろう
エレナ・バークリー
【天剣】
命は儚いからこそ美しいとは言いますが、ここにあるのはある意味で永遠の森。
さあ、早速作っていきましょう。
私は細長い瓶を複数選んで、羊歯の葉や針葉樹の枝などを漬け込んでみます。元々常緑の針葉樹ですが、ハーバリウムとして常磐緑に仕上げましょう。
そして木々の葉を従えるメインに据えるのは、華やかなテッポウユリの花。
漬け込むのが終わったら、瓶に模様を描き込んでみますかね。
枝葉の瓶にはビリジアンでより一層深い森を思わせるように。
テッポウユリは女王らしく、上端部の縁を金色に。
号して、『永遠の森の女王』。
私のはこれくらいですが、皆さんはいかがですか?
新城・橙花
【天剣】
エレナお姉ちゃんや祈織お姉ちゃんの作成風景を気にしながら、私もはーばりうむ?を作ってみるよー。
細長い三角型のビンに黄色の茎と花の天台烏薬を。
ふわふわした感じのものを入れてオイルで閉じ込める。
「うんっ、ふわふわな感じなのが、良いよねっ」
花言葉とか名前とかは考えたことはなかったけれど、ほら、もふもふな感じなのは可愛いと思うんだー。
と言いつつ尻尾ふわり。
一息ついたらお姉ちゃんたちのを鑑賞。
「エレナお姉ちゃんのは華やかで、祈織お姉ちゃんのは凛々しいねー」
ニコニコしながら見ているねー。
「命は儚いからこそ美しいとは言いますが、ここにあるのはある意味で永遠の森。さあ、早速作っていきましょう」
枯れても尚、あるいは咲いた当時の姿をそのまま保っている、たくさんの花たち。
その美しさに目を細めつつ、エレナ・バークリー(アブソリュートウィッシュ/エレメンタルキャヴァリエ・g00090)は意気揚々と、ハーバリウム作りに繰り出していく。
共にやって来た弐伊原・祈織(黒白二元剣術流祖・『二意天双流』・g01487)は、ハーバリウムについての説明を聞き、ふむと頷きつつ。
「成程、面白い試みだな。では、私は……そうだな、日本の花で平安奪還を祝う物を作ろう」
祈織は暫しの思案の末、勿忘草に鈴蘭、そしてかすみ草をメインにしたハーバリウムを創ろうと考えた。
勿忘草の花言葉は、“私を忘れないで”。鈴蘭は“幸福の再来”。そしてかすみ草は、“感謝”――。
「陰陽師と鬼狩の武士……つまり、私たちは勝ったのだ。ならば、勝利の報酬として――正しき時の中で幸福を甘受していることだろう」
ディアボロスたちの尽力により、クロノヴェーダの手から正しき歴史を取り戻した平安の世。
遥かな時を超えた世界で今へと繋がる日々を生きる人々を想いながら、祈織は選んだ花たちをひとつひとつ丁寧に瓶に入れ、ハーバリウムを創り上げていく。
「名をつけるなら……“平安退魔浄土変”というのが相応しいだろう」
エレナは細長い瓶をいくつか選び、羊歯の葉や針葉樹の枝などを入れていく。
もともと常緑の針葉樹を使って、ハーバリウムとして常磐緑に仕上げるのが目的だ。
そして、木々の葉を従えるメインに据えるのは――華やかに咲き誇るテッポウユリ。
それぞれの瓶にオイルを注いで封をした後は、瓶に模様を描き込んでいく。
枝葉の瓶にはビリジアンで更に鮮やかな色を付け、より一層深い森を思わせるように。
そして、テッポウユリは女王らしく、上端部の縁を煌めく金色に染め上げて。
「――号して、“永遠の森の女王”。……私のはこれくらいですが、皆さんはいかがですか?」
「はーばりうむ? どういうのがいいかなー」
一方、エレナや祈織がそれぞれのハーバリウムと向き合う姿をこっそり気にしつつも、新城・橙花(呪刀の裁定者・g01637)もハーバリウム作りを始めていた。
色々な花を見て回りつつ、選んだのは細長い三角型のビンと、黄色の茎と花の天台烏薬。
ふわふわした感じの花を入れて、そっとオイルで閉じ込める。
「うんっ、ふわふわな感じなのが、良いよねっ」
言いながら、橙花は尻尾をふわりと揺らす。
花言葉や、二人がそれぞれのハーバリウムに付けたような名前については特に考えてはいなかったけれど、もふもふな感じなのが、可愛いと思ったのだ。
「そうですね、橙花のハーバリウムは、まるで橙花のようで可愛いです」
さらりとエレナがそう告げ、優しく頭を撫でるのに、橙花は嬉しそうな笑みを浮かべながらゆらゆらと尾を揺らした。
無事に完成させられてほっと一息ついた橙花は、エレナと祈織が創ったそれぞれのハーバリウムを眺めやる。
「エレナお姉ちゃんのは華やかで、祈織お姉ちゃんのは凛々しいねー」
二人の、それぞれの大切な想いが籠められたハーバリウムは、見ているだけで自然と橙花を笑顔にさせてくれた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【一刀両断】LV1が発生!
【強運の加護】がLV3になった!
【アイテムポケット】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV5(最大)になった!
【グロリアス】がLV4になった!
【先行率アップ】LV1が発生!
フィーナ・ユグドラシア
※アドリブ、絡みok
※神山・刹那(g00162)同行
ハーバリウムですか……。
旅先でもたまに見掛けましたけれど、室内のインテリアには良いですよね。
こういうのは作った事はありませんが、折角の機会ですし、一緒に挑戦してみましょうか。
まずは瓶ですが、オーソドックスに角型を採用。
花は、花言葉からブライダルベールで、青色と白色を組み合わせかな?
文字通り、未来の希望に願いを込めてみました。
さて、作業は慎重に行きましょう。
花が少ないと寂しいですが、詰め込みすぎも良くないので、程々の本数に留めて花の形と空間を整えます。
満足出来る出来映えになったら、瓶に封をして完成です。
刹那さんは、どんな感じになりましたか……?
神山・刹那
フィーナ・ユグドラシア(g02439)と一緒に参加
ハーバリウムねぇ。あんまりこう言うのやったことないからさっぱりなんだよな
なんとなく置物としていいのは分かるけど
取り敢えず見様見真似でやってみるか
ハーバリウムというものは知らないが感覚的にどういうのが良いかわかるので感性に従って花を入れる
花は普通かやや少なめで種類も絞り、沢山入れるのではなく侘び寂びの精神で作る
花の色は鮮やかな青でなく落ち着いた青い花を選ぶ
「うーん、思ったより難しいもんだな。ま、それでも納得のいくものはできたと思う」
「ハーバリウムねぇ。あんまりこう言うのやったことないからさっぱりなんだよな。なんとなく置物としていいのは分かるけど」
「ハーバリウムですか……旅先でもたまに見掛けましたけれど、置くだけで華がありますし、室内のインテリアには良いですよね」
見本の瓶を手に取り、率直な言葉を零す神山・刹那(梟雄・g00162)に、フィーナ・ユグドラシア(望郷の探求者・g02439)は微笑んで続ける。
「私もこういうのは作ったことはありませんが、折角の機会ですし、一緒に挑戦してみましょうか」
他の誰でもない、恋人がそう言うのであれば――刹那としても断る理由はない。
そうして、ハーバリウム作りを始める二人。
フィーナが選んだ瓶は、オーソドックスな角型のもの。
花も、花言葉から事前に決めてきた――ブライダルベールを見繕っていく。
幸福、あるいは幸せを願い続ける。
ブライダルベールという名から連想するのはやはり、結婚だろう。
そして、結婚と結びつけて考えられたのが、ブライダルベールの花言葉だ。
未来への希望、そして大切なひとへの願いを籠めて、青と白のブライダルベールの花を組み合わせて作ろうと、フィーナは完成図を頭の中で思い浮かべながら作業に移った。
「……さて、作業は慎重に行きましょう」
イメージはしていても、実際に花を入れてみると、なかなか難しいもの。
花が少なくても寂しいが、詰め込みすぎても窮屈な気がして、本数は程々に、花の形と空間を整えることでフィーナはハーバリウムという、箱庭のような小さな世界を築き上げていく。
とても真剣な様子で作業に取り組むフィーナを横目に、刹那も見様見真似でハーバリウムを拵えていく。
ハーバリウムがどういうものかは刹那にはわからないが、どういったものが良いかは感覚的にわかるので――刹那は難しく考えず、感性の赴くままに花を手に取り、瓶に入れていった。
メインの花は鮮やかな青ではなく、落ち着いた青い色のものを。
何故青い花を選んだのかは、言うまでもないだろう。
量は程よく、種類も絞って――手当たり次第にたくさん詰め込んで豪華にするのではなく、日本人らしい慎ましやかな趣を重視した、“侘び寂び”の精神を心がけて。
やがて、ようやく納得のいく出来映えになったところで、フィーナは満足げにひとつ頷き、瓶に封をした。
「刹那さんは、どんな感じになりましたか……?」
傍らから控えめに掛かる声に、刹那もまた封をした青のハーバリウムを見やって、頷く。
「うーん、思ったより難しいもんだな。ま、それでも納得のいくものはできたと思う」
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【勝利の凱歌】LV1が発生!
【神速反応】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV2になった!
エラ・パーカー
【築土夫妻】
アドリブ◎
ハーバリウム作りなんて初めて…!
そうだ!ね、どんなの作ったか内緒にして後で見せ合いっこしよ♪
そう旦那さまに提案して、少しの間別行動なの
ミニ向日葵
クローバー
鈴蘭
かすみ草
ブルースター
游くんの誕生花2種類と思い出のお花たちを選んで、瓶はハートの形
重いくらいの愛情をたっぷり込めて作り出すの
どんな風に入れたらもっと綺麗かな?
どれを多めに入れよう
わくわくした気持ちで悩んで
最終的に結婚式でも使ったブルースターをメインに
魔法のお薬を注いで瑠璃色のリボンを結び完成したら、後ろから游くんの肩をとんとん
游くんもできたかな?
後で見せ合うの楽しみだね♪
見えないようにしまって、笑いながら手を繋ぐの
築土・游
【築土夫妻】
アドリブ〇
ハーバリウム…お家が華やかになるかな!
別行動……えっと…了解!
…上手くできるかな?
エラの提案を受け入れ不安そうに作り始めて
エラをモチーフしたのを作ろうと意気込み
桃の花
さくらの花びら
ピンクのバラ
カーネーション
……とピンク系を少し多いぐらいに感じるほど入れて
あ、そういえば…
と一つだけピンク系では無い、紫色のチューリップを入れて
少しくどいかな…?でもエラは可愛いからこれぐらいでちょうどいいか!
という発想で満足して封をして
背後からの声掛けにびっくりして、慌てて後ろ手に隠して
いっぱい閉じ込めたから期待してて!と微笑んで
エラと手を繋いで、プレゼントを落とさないようにゆっくりと帰路に
「ハーバリウム作りなんて初めて……!」
「ハーバリウム……お家が華やかになるかな!」
色とりどりの花たちを前に、エラ・パーカー(cân serch o morganite・g03253)はきらきらと瞳を輝かせていて。
その隣で花のある日常の景色を思い浮かべながら、築土・游(アトミックハーツ・g00727)もわくわくと心を弾ませているようだった。
「そうだ! ね、どんなの作ったか内緒にして、後で見せ合いっこしよ♪」
エラの提案に、游は驚いたように瞬きつつも、
「えっと……了解!」
エラの願いならばと受け入れて、そうして二人は少しの間、別行動を取ることに。
「あとでね、游くん♪」
軽やかな足取りで花を探しに向かったエラを見送ってから、游は内心でぽつりと呟くのだった。
(「……上手くできるかな?」)
大切で大好きな“旦那様”へ、エラは重いくらいにたっぷりの愛情を込めたハーバリウムを作ると決めていた。
游の誕生花であるミニひまわりとクローバー、それから、想い出の花である鈴蘭とかすみ草、ブルースターを選び、試行錯誤を繰り返しながらハートの形の瓶に入れていく。
(「どんな風に入れたらもっと綺麗かな? どれを多めに入れよう……」)
愛しい游を想えば、悩む時間さえもわくわくと楽しいもの。
最後に魔法のお薬を注いで、瑠璃色のリボンを結べば――最終的には結婚式でも使ったブルースターをメインにした、落ち着いた色合いの中にアクセントとしてミニひまわりが華やぐハーバリウムが出来上がる。
一方の游はというと――。
一人で作ることに最初は不安が拭えなかったものの、愛するエラをモチーフにしたものを作ろうと意気込んでからは、いつの間にか不安もどこかに消えていた。
エラをイメージした時に最初に浮かぶのは、やはり、美しく燦くモルガナイトの彩。
桃の花や、桜の花びら、ピンクの薔薇にカーネーション――と、游は淡いピンクの花を少し多いと感じるくらいに入れていく。
溢れんばかりのピンク色は、エラそのもののよう。けれど――。
(「あ、そういえば……」)
游はふと思い立ったように目を瞬かせてから、ひとつだけピンクではない彩を――紫のチューリップを添えた。
「少しくどいかな……? でもエラは可愛いから、これぐらいでちょうどいいか!」
満足げに頷き、封をしたところに、背後からとんとんと肩を叩かれた。
「游くんもできたかな?」
振り向けばそこには微笑むエラがいて、見られぬよう慌てて後ろ手に隠しながら、游は大きく頷いてみせる。
それから、深呼吸をひとつ、落ち着きを取り戻してから微笑んだ。
「エラへの想い、いっぱい閉じ込めたから期待してて!」
「ふふ、エラも游くんへの大好きの気持ち、いっぱい込めたの! 後で見せ合うの、楽しみだね♪」
そうして、互いに見えないようにプレゼントを仕舞うと、二人は手を繋いでゆっくりと帰路につく。
互いを想って手の中で咲かせた花のように、たくさんの笑顔と他愛ない話に花を咲かせながら。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【操作会得】LV1が発生!
【アイテムポケット】がLV2になった!
効果2【ダブル】がLV2になった!
【先行率アップ】がLV2になった!
四十九院・祝
恋人のメトロくん【メトロ・ペンタプリズム(理想のカタチ・g00903)】とデートに来たの
アドリブ歓迎なのよ
色々と2人でお話ししながらハーバリウムを作っていくの
色んな材料があるのね
プリザーブドフラワーもあるのね、生きているようで生きていない、なんだか親近感がわくの
ハート型のビンに、愛の花赤い薔薇、白百合と黒百合、それにわたしの好きな彼岸花、ちょっと禍々しく、それでいて豪華で華やかに、ん、良い感じなの。仕上げに可愛いピンクのリボンで飾りつけるのよ
メトロくんのはどんな感じかしら?
んふふ、メトロくんのも、とっても素敵ね♪
メトロ・ペンタプリズム
恋人の祝【四十九院・祝(還り来る恐怖/La Peur de Fortune・g05556)】とデートにね。
ハーバリウムは初めてだけど…。うん、角型の方がいいかな。
アザレアでイキシアを囲むように…。薄紅色の花が祝のように鮮やかな紅色を包むように…。底にはそっと隠れるようなアンスリウムを。
空いた所には、アマリリスの散らした花弁を…。っと。
ちょっと祝のと並べると地味になっちゃうかな。
祝のは、迷いのない好きが詰めこまれてる感じが祝らしいや。
ボクのかい? これは、ボクらの花と…それからアマリリスの謂れにならって、血をイメージしてみたんだけど…。
あとは…薄紫のリボンで飾ってっと。これで完成、かな。
「色んな材料があるのね。プリザーブドフラワーも……」
生きているようで生きていない、時を止められた花。
そう思えば何だか親近感が湧くような心地がして、四十九院・祝(還り来る恐怖/La Peur de Fortune・g05556)は傍らの恋人に笑いかける。
今日は、大好きで大切な恋人とのデート。
それだけで祝の胸を満たす嬉しさは人一倍だが、それは恋人であるメトロ・ペンタプリズム(理想のカタチ・g00903)も同じよう。
視線が交われば、それだけでどちらからともなく笑みが溢れて――まるで心に花が咲いたような気さえする。
「どんなハーバリウムがいいかしら、ね、メトロくん」
「ハーバリウムを作るのは初めてだけど……どんなのを作ろうかな」
ひとつふたつと花咲くように話を弾ませながら、祝とメトロは二人で、それぞれのハーバリウム作りを始める。
イメージを膨らませながら、祝はハート型の瓶に、愛の花である赤薔薇、白百合と黒百合、それから、祝が好きな彼岸花を組み合わせて入れていく。
赤と黒が混ざり合ってゆらりと揺れる様は、どこかちょっぴり禍々しく――。
それでいて、ぱっと目を惹くようなとびきりの華やかさもあって。
仕上げにピンクのリボンを飾り付ければ、祝のハーバリウムは完成だ。
「ん、良い感じなの」
一方のメトロは迷った末に手に取った角型の瓶に、まず紅色のイキシアを入れて。
それから薄紅色のアザレアを、その周りに敷き詰めていく。
フリルのような薄紅色を、祝のように気高く鮮やかな紅色を包むように咲かせてから、メトロはふと手を止めると、少し考えて――。
底にそっとアンスリウムを隠し、空いた所にアマリリスの花弁を散らしていった。
「メトロくんのは、どんな感じかしら?」
そわそわとした様子の祝に、メトロは金色の瞳を瞬かせてから、控えめに微笑んだ。
「ボクのかい? これは、ボクらの花と……それからアマリリスの謂れにならって、血をイメージしてみたんだけど……」
言いながら、メトロは薄紫のリボンを最後に結んで、出来上がったそれを祝のハーバリウムの隣に並べる。
「祝のと並べると、ちょっと地味になっちゃうかな。祝のは、迷いのない好きが詰めこまれてる感じが祝らしいや」
「んふふ、地味だなんてことはないわ。メトロくんのも、とっても綺麗で素敵ね♪」
互いを想いながら咲かせた、二つの世界。
こうして目に見える形に出来たことが嬉しくて心からの笑みを咲かせる祝に、メトロもふわりと笑みを綻ばせた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【傀儡】LV1が発生!
【液体錬成】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!
アンゼリカ・レンブラント
大切なミア(g09068)と
ハーバリウム作りに挑戦しよう
昔さ
ミアが家庭科で色々なものを作って私に見せてくれたね
あの頃は1つ上の学年で素敵なものを作るミアが
なんだかお姫様に見えたもの
一緒に作品を作ることができて、なんだか嬉しいな
大き目のジャムの容器に
明るい色の花をつめつめ。
仕上げにオレンジ等の柑橘系カットフルーツも入れて
なんだかおいしそうにも見える色合いになると嬉しいかな
えへへ、食べられないよね~
ミアはどんなハーバリウムを作ったのかな?
見せて見せてと距離が近づくと、作品に歓声をあげ
そしてミアと距離の近さに、ほんのり何故かどきりとして
ねぇね、これを持ってオーロラも見にいこうよ!
照れ隠しにそう言うよ
ユーフェミア・フロンティア
大切なアンゼリカ(g02672)と一緒に。
お姫様って、そんな素敵なものじゃないよ?
でも、ありがとうねっ!
といいつつ、笑顔で返答します。
容器はオーソドックスなものを使います。
さて、元気印のアンゼリカに似合うものは何だろ?
向日葵はさすがに大きすぎるから、どれにしようかな?
なるほど、元気の意味を持つものはこれかぁ。
真ん中にマリーゴールドをいれて、まわりにアングレカム、エーデルワイスとブルースターを配置していきますね。
あと、青系も欲しいかなぁ…
あれ?アンゼリカ、どうしたの?気になる??
近づいた顔を見つめて微笑むよ。
そうだね。オーロラもしっかり見たいしね
でも、そんなに慌てなくても大丈夫だよ?
「……昔さ、ミアが家庭科で色々なものを作って、私に見せてくれたよね」
天光色の瞳を眩しげに細めながら、アンゼリカ・レンブラント(光彩誓騎・g02672)は大切な親友――ユーフェミア・フロンティア(光彩聖姫・g09068)へと語りかける。
「あの頃は、ひとつ上の学年で素敵なものを作るミアが……なんだかお姫様に見えたもの。だから、」
一緒に作品を作ることができて、嬉しい。そう屈託のない笑みと共に紡ぐアンゼリカに、ユーフェミアはどこか照れたように頬を染めながらも、満面の笑みを浮かべてみせた。
「お姫様って、そんな素敵なものじゃないよ? でも、ありがとうねっ!」
ジャムを入れるような大きめの硝子の容器に、アンゼリカはフルーツを思わせるような、明るい色の花を詰めていく。
オレンジやイエロー、鮮やかなピンク。アクセントに黄緑の葉を添えれば、花だけでも、何だか美味しそうな色合いに見えて。
仕上げにオレンジやレモン、ライムなどの柑橘系のカットフルーツを加えれば、まるでフルーツのパフェのようなハーバリウムが出来上がる。
「えへへ、美味しそう……だけど、食べられないよね~」
そう言いながら、悪戯っぽく笑うアンゼリカを微笑ましげに見やりつつ、ユーフェミアもオーソドックスな硝子の瓶に花を入れていく。
――元気印のアンゼリカに似合う花。
ぱっと思い浮かんだのは大輪の向日葵だったけれど、さすがに向日葵は大きすぎて入らない。
だが、見てみると小さな向日葵――ミニひまわりというものがあるらしい。
「あった……!」
ユーフェミアはぱっと笑みを咲かせながら、ミニひまわりと、そして他にも“元気”の意味を持つ花を探して。
そうして見つけたマリーゴールドとミニひまわりを中心に、周りにアングレカムとエーデルワイス、そしてブルースターを鏤めていく。
「あと、青系ももう少し欲しいかなぁ……」
なんて、思案顔のユーフェミアを横から覗き込むように、アンゼリカが身を寄せてきた。
「ミアはどんなハーバリウムを作ったの? 見せて見せて……わあ!」
ユーフェミアの手の中に咲く花に、思わず歓声をあげるアンゼリカ。
だが、その時ふと――。
(「……あれ?」)
いつもより近いユーフェミアとの距離に何故かどきりとして、アンゼリカは小さく息を呑んだ。
「アンゼリカ、どうしたの? ……気になる??」
ユーフェミアはアンゼリカの動揺には気づかぬまま、少し不思議そうに、けれど変わらぬ微笑みを浮かべていて。
「――ね、ねぇ! これを持ってオーロラも見にいこうよ!」
「うん? ――うん、そうだね。オーロラもしっかり見たいしね。……でも、そんなに慌てなくても大丈夫だよ?」
きょとんと目を瞬かせつつ、今度はユーフェミアがそっと覗き込むように見つめてくるから――アンゼリカはまた、鼓動が高鳴る心地がして。
頬が熱い気がするのは、どうしてだろう。
こんなこと、今までなかったのに。
「うん、……ミアと一緒にオーロラを見られるのが、すごく楽しみみたい!」
戸惑うアンゼリカは、まだ己の心で芽吹いたささやかな変化に気づかぬまま、誤魔化すように笑ってみせた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【植物活性】LV1が発生!
【照明】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV4になった!
瑚雛・凛櫻
優季さん(g03015)と一緒に参加するわよ!
バレンタインと言えばチョコが連想されがちだけれど、ハーバリウム作成と言うのを見つけてしまったのよ!
モノ作りが好きな私達にうってつけだと思わない!?(キラッキラ
私はクリスタルハーバリウムを作ろうかなって
ボトルを使わないでオイルを固めるのよ
触るとぷにぷにで気持ち良いのよ♪
それじゃ、一緒にクリスタルのにしましょ
形は球体にして…(後でハンギング出来るようにワイヤーバスケットを用意)
中身は…そうね、桜と金箔でも入れてみようかしら…(うーんうーんと唸りながら)
優季さんはどんな感じ?
私はそうね、ご明察だわ
桜だとどこから見ても舞ってるように見えるし良いかな~って!
穏春・優季
凛櫻さん(g00518)と一緒に参加します
ハーバリウム作成ってお花が賑わっている時期じゃなくても出来るんですか?
あっ、プリザーブドフラワーも使ったりするんですね!納得です!
楽しそうなのでやってみたいです!
容器に入れている割れ物のイメージでしたが、ぷにぷにという事は割れ難そうです
これなら気軽に飾れていいですね!僕もそれにしてみます!
せっかくなので柔らかさを生かした形が良いので丸もいいかなと思ったのですが…
飾り易いように下だけ平べったくした饅頭型にしてみますね!
中は…タンポポの花と綿毛を一緒に入れてみたり…(悩みながら入れるものを考える)
おー!もしかして凛櫻さんは名前に因んでのチョイスでしょうか?
――バレンタインと言えば、やはりチョコレートを連想することのほうが多いだろう。
けれど、ハーバリウム作りがあると聞いて、瑚雛・凛櫻(滅びの箱庭、綻びの記憶・g00518)はいても立ってもいられなかった。
「モノ作りが好きな私たちに、うってつけだと思わない!?」
きらきらと目を輝かせる凛櫻とは対象的に、穏春・優季(お人好しで照れ屋な砲撃手・g03015)はまだ、疑問を隠せずにいるようだった。
「ハーバリウム作成って、お花が賑わっている時期じゃなくても出来るんですか?」
「そこはそれ、ほら、プリザーブドフラワーもあるみたいよ!」
ほら、と凛櫻が指し示す先には、ドライフラワーだけでなく、色とりどりのプリザーブドフラワーも並べられていて。
「あっ、プリザーブドフラワーも使ったりするんですね! 納得です! 楽しそうなのでやってみたいです!」
そうしてハーバリウム作りへと繰り出した二人であったが――。
「私はクリスタルのハーバリウムを作ろうかなって。触るとぷにぷにで気持ち良いのよ♪」
凛櫻が作ろうとしているのは、専用のオイルを使うことで、ボトルを使わずにを固めて作るハーバリウム。
説明を聞けば、優季もなるほどとまたひとつ納得したように頷いて。
「容器に入れている割れ物のイメージでしたが、ぷにぷにという事は割れ難そうです。これなら気軽に飾れていいですね! 僕もそれにしてみます!」
「それじゃ、一緒にクリスタルのにしましょ!」
後でハンギング出来るよう、ワイヤーバスケットも用意して。
凛櫻は球体のハーバリウムにするべく、用意した球形の型を前にどんなデザインにするかを考えていた。
「中身は……そうね、桜と金箔でも入れてみようかしら……」
うんうんと唸りながら悩む時間も楽しいものだけれど――。
「優季さんはどんな感じ?」
何気なく問いかければ、優季もまた頭を悩ませているようだった。
折角ならば、柔らかさを活かした形が良い。
だから凛櫻と同じように丸い形にしようかとも考えた優季だったが、最終的に飾りやすさを意識して、下の方を平たくした饅頭のような形のハーバリウムを作ることにした。
中に入れるものも悩みつつ、タンポポの花と綿毛を一緒に入れてみたり、あるいは違う季節の花を合わせてみたりと、色々と組み合わせを考えたりしながら、中に入れる花を決めていく。
そうこうしているうちに、花を決めてオイルを入れて、瓶に入れるのとはまた違った――不思議なハーバリウムが完成した。
「おー! もしかして凛櫻さんは名前に因んでのチョイスでしょうか?」
素敵です、と微笑む優季に、凛櫻は嬉しそうに、ちょっぴり誇らしげに笑って頷いてみせる。
「私はそうね、ご明察だわ。桜だとどこから見ても舞ってるように見えるし良いかな~って!」
そう、答える凛櫻の手の上では、一足早い春が咲いていた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【フライトドローン】LV1が発生!
【植物活性】がLV2になった!
効果2【ドレイン】がLV2になった!
ガーデニア・ラディーチェ
シンジュクの技術って凄いわ
花を長い間、当時の姿で保存しておけるんだもの
……ロズはあまり良い顔をしないでしょうけれど
ハーバリウム、わたしは好きよ
ロズ、貴方は野に咲くお花を何より好んでいたものね
折角だもの
ロズをイメージしたハーバリウムを作りましょう!
ねぇロズ、良いわよね?
沢山の白薔薇と、数輪の八重梔子の花で瓶を満たして
間に花緑青色のパールガーランドを
オイルはカラーオイルで二層に
青空色のオイルと、底に少しだけ花緑青色のオイルを
瓶に金色のリボンを巻いたら完成ね
これがわたしから見た貴方のイメージなのだけど、合ってるかしら?
今はまだ
でも、いつか……答え合わせができる日が来ること、心待ちにしてるから
花は、いずれ枯れるもの。
だが、こと最終人類史――現代においては、必ずしもすべてがそうとは限らない。
植物標本――ハーバリウム。
その存在を知った時、ガーデニア・ラディーチェ(クチナシの花護り・g03839)は素直に、“シンジュク”の技術は凄いと思ったものだ。
――きっと、“彼”はあまり、良い顔をしなかっただろうけれど。
「ロズ、貴方は野に咲くお花を何より好んでいたものね。でも、ハーバリウム、わたしは好きよ」
傍らで常の穏やかな微笑を浮かべる人形の青年、ロズリエルに、ガーデニアは優しく微笑みかける。
花を長い間、当時の姿で留めて置ける。
永遠と呼ぶには短い時間ではあるけれど、それでも――。
「折角だもの。ロズをイメージしたハーバリウムを作りましょう! ……ねぇロズ、良いわよね?」
確かめるようにそっと首を傾げれば、青年は微笑みを浮かべたまま、小さく頷いたように見えた。
――たくさんの白薔薇と、数輪の八重梔子の花で瓶を満たして。
間に、花緑青色のパールガーランドを鏤めていく。
そして、澄んだ青空色のオイルと、底に少しだけ花緑青色のオイルを重ねて注ぎ、瓶に金色のリボンを巻いたら――完成だ。
凛と気高く咲く白と、包み込むような優しい青。
「これがわたしから見た貴方のイメージなのだけど、合ってるかしら?」
決して変わることのない、“貴方”への想いと一緒に。
ガーデニアが花を咲かせてゆく様を隣で見ていたロズリエルは、変わらぬ穏やかな笑みを湛えたまま。
――今は、未だ。その答えを聴くことは、叶わない。
(「でも、いつか……」)
答え合わせが出来るその日が来ることを、ガーデニアは心から待ち続ける。
大成功🔵🔵🔵
効果1【植物活性】がLV3になった!
効果2【ガードアップ】がLV5になった!
咲樂・祇伐
【黒華】
私の尾を?
擽る声音にしゃらりと桜游ぐ尾を揺らす
…揺蕩い咲くのは厄彩
誇らしく思えるよう
私の祝福が、千景さんの追い風となるなら喜んで
あなたが試練を乗り越えられるように咲かせましょう
四季は花と廻る
散れども咲いて、あなたの隣に
何時も寄り添っているものです
…だから私もそのように、千景さんの傍に
躊躇っても迷っても、いいのですよ
何時だって傍におります
そんな想いを伝えるべく、選ぶのはまあるくて優しい、円かな瓶
咲かせるのは白いアネモネと…私の桜とかすみ草
まるで白にとけるような、まだ眞白なキャンバスのような花のハーバリウムをつくるのです
淡くて儚くて強い祈りをこめ
あなたが、とりどりの彩に染めるのを楽しみにと
紫空・千景
【黒華】
ハーバリウムと聞けばあんたの尾を思い出すよ祇伐
綺麗でいつも見惚れてしまう
しゃらりと届く彩の音
それでな…
お願いがあるとあんたにだけ届く音
ひとつ覚悟を決めた事があって
けれど少し躊躇いが有る
だから祇伐の祝福が欲しい
迷っても良いか…ふふ、有難う
祇伐が傍に居るなら、私は屹度――
四季は花と廻る
なら、其の相手に選ぶのは
春の『希望』鈴蘭
夏に『永遠の愛』カンパニュラ
秋は『幸福な日々』ベゴニア
冬に『祝福』の白いポインセチア
春夏秋冬を綺麗に編んで絆いで
凡て長持ちする様にプリザーブドフラワーを
器は硝子の靴型
祇伐が自身の足で
歩みたい相手と四季を歩める様に
私なりの祝福を、形に
唯一の桜には未来も倖せで居て欲しいから
「ハーバリウムと聞けば……あんたの尾を思い出すよ、祇伐」
「私の尾を?」
紫空・千景(夜明の導べ・g01765)が何気なく零した音に、咲樂・祇伐(花祇ノ櫻禍・g00791)はしゃらりと桜游ぐ尾を揺らして答える。
「……綺麗で、いつも見惚れてしまう」
――透き通る水晶の竜尾の中で、爛漫に揺蕩い咲く花。
美しきその桜は、厄彩。
けれど、たとえ厄だとしても。
胸裡をあたたかく染めてくれる千景の言の葉が、誇らしいと思わせてくれる。
「それでな……お願いがあるんだ」
千景が紡ぐのは、傍らにだけ届く音。
これから先へと、歩みを続けてゆくために。
ひとつ、向き合わねばならぬ覚悟を決めたことがあるのだと、千景は告げる。
それは、いつの頃からか千景のこころに芽吹いていた、確かな想い。
だが、同時に息づいていた少しの躊躇いにも、千景は気づいていた。
――“それ”を、見なかったふりは出来ない。
けれど、目を背けていては先に進めない。
「だから、祇伐の祝福が欲しい。其れが有れば……挑めると思うんだ」
千景のささやかな、真っ直ぐな願い。己を映す夜明けの双眸に、祇伐はしっかりと頷いてみせる。
「私の祝福が、千景さんの追い風となるなら喜んで。あなたが試練を乗り越えられるように、咲かせましょう」
大切な“あなた”の背を押すことができる、その力があるのなら――これ以上の喜びはない。
――四季は花と廻る。
たとえ散れどもまた咲いて、何時だって隣に寄り添っている。
「……だから私もそのように、千景さんの傍に。躊躇っても迷っても、いいのですよ」
先の見えぬ闇の中、進むべき道に迷い、足が踏み出せなくなろうとも。
いつかまた歩き出せる日は、きっと来るから。
だから、その時まで――否、その先も。
「何時だって、千景さんの傍におります」
祇伐の言葉に、千景は、ほんの少し強張っていた心が柔くほどけてゆくような心地を覚えて。
「迷っても良い、か。……ふふ、有難う。祇伐が傍に居てくれるなら、私は屹度――」
千景が手に取った器は、硝子の靴。
そこに、四季の彩のプリザーブドフラワーたちを敷き詰めていく。
春は“希望”に揺れる鈴蘭を。夏は“永遠の愛”を誓うカンパニュラを。
秋は、“幸福な日々”を願ってベゴニアを。
そして、冬は――世界に“祝福”を咲かせる、白のポインセチアを。
春夏秋冬のうつろいを綺麗に編んで絆ぎ、透き通る硝子の靴を四季で彩ってゆく。
千景にとって唯一の桜だからこそ、今も、これから先の未来もずっと、幸せでいてほしいから。
祇伐が自身の足で、歩みたいと願う相手と共に――いくつもの四季を廻り、歩んでゆけるように。
願いを籠めて、祝福を。
――何時だって、傍に。
そんな想いを伝えるべく、祇伐はまあるい瓶に眞白なキャンバスのような――まるで白にとけゆくようなハーバリウムを仕立ててゆく。
手のひらの円かで優しい世界に咲かせるのは大輪の白のアネモネと、控えめながら凛と綻ぶかすみ草。
そして、祇伐の花である、柔らかな桜だ。
(「あなたが、いつか――」)
この純真無垢なましろの世界を、どのような色彩で染めてゆくのか。
そのとりどりの彩をこの目で見られるいつかの未来を、楽しみに。
淡く、儚く――けれど確かな強さを秘めた、祈りを籠めて。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【寒冷適応】がLV3になった!
【アイテムポケット】がLV3になった!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
ナディーン・エルドレド
紬(g01055)と
知らない花がたくさん…!
春もその先も、全部来てくれているみたいだ
瞳を輝かせて色んな花を手に取ってみると
触れ慣れた機械より繊細で
ああ、作ってみたかったからわくわくする!
君の好きはどんなだろう?
私は…好きな花、見つかるといいな
白いアネモネを丸いフラスコに
誕生花だと調べたんだ
でも詳しくはないから…紬、ここに足すならどの花がいい?
浮かぶ矢車菊は確かに歯車のようで
ふふ、嬉しいお返しだ
紬が作るのをつい見てしまう
小さな春の景色に頬を緩めて
すごい、君はやっぱり花に好かれそうだ
私も花が好きになれそうだよ
今日ふれた花を覚えながら、ガイドの言葉に満面の笑み
ありがとう!私も君の好きを探しておくよ
織乃・紬
ナディーンちゃん(g02709)と
眺める花々が鮮やかなモンで
一足先の春を訪れた心地だわ
輝く双眸にも、裡の温もるようで
つまんで、仕立てるのは
機械弄りに通ずるかもな
初めてを楽し~く作れそう?
己宛だし、好きを詰めようぜ
俺は花なら、何でも!君は?
アネモネ!似合いの花ね
其処に推す花、は悩めども
――ア、矢車菊とか如何?
矢車は歯車にも似てるし
君がくれた吊るし飾りな根付のさ
桃の節句に、端午の節句で返したくて
ころり笑い、己は桜の花摘み
まるい小瓶に酔芙蓉と詰めて
コレで恒に花見酒が出来るぜ
そお?君も大分愛されそうよ
花咲くさまへ絶賛の拍手
嬉しくなる詞につい綻んで
なら、またガイドさせて頂こう
瓶と限らず花の見れる季にでも
織乃・紬(翌る紐・g01055)が見つめる先、鮮やかないろに染まった花々は、時を止めても尚いのちの輝きにあふれているようだった。
視界を埋め尽くす数多の色彩に一足先の春を訪れた気分になりながら、紬は傍らで紅玉の双眸を輝かせているナディーン・エルドレド(ねじまきさん・g02709)をちらと横目で見やる。
「知らない花がたくさん……! 春もその先も、全部来てくれているみたいだ」
喜びに満ちた声音でまたひとつ花が咲くような心地がして、胸の裡も温もるよう。
そっと手を伸ばせば、伝う感触はナディーンにとって触れ慣れた機械よりも繊細なもの。
「つまんで仕立てるのは、機械弄りに通ずるかもな。……ナディーンちゃん、初めてを楽し~く作れそう?」
――なんて、彼女が纏う楽しげな気配に、聞くまでもなかっただろうかと思いはすれど。
「ああ、作ってみたかったからわくわくする!」
ぱあっと咲いた満面の笑みに、紬もつられるように肩を揺らす。
「己宛だし、好きを詰めようぜ」
「君の好きはどんなだろう?」
興味津々といった様子で尋ねてくるナディーンに、紬は歯を見せて笑いながら。
「俺は花なら、何でも! 君は?」
「私は……好きな花、見つかるといいな」
「これだけあれば、きっと見つかるさ」
ささやかな願いを抱いて、たくさんの花と向き合うひと時。
笑顔で、けれど真剣に向き合うナディーンの手元には、丸いフラスコと白いアネモネの花。
「アネモネ! 似合いの花ね」
「誕生花だと調べたんだ。でも詳しくはないから……紬、ここに足すならどの花がいい?」
大きくて輪郭がはっきりしていながらも、どこか繊細さを併せ持つ一輪に、加える花。
ナディーンと共に悩みつつ、紬ははたと何かを思い出したように瞬いて。
「――ア、矢車菊とか如何?」
「矢車菊?」
「あッた、コレコレ」
と、紬が手に取ったのは細長い花がいくつも集まって咲いた丸い花。
「矢車は歯車にも似てるし……ほら、君がくれた吊るし飾りな根付のさ。桃の節句に、端午の節句で返したくて」
そっと浮かべてみれば、確かに花でありながら歯車のようにも見えて――。
「……ふふ、嬉しいお返しだ。ありがとう、紬」
「お役に立てて何より」
柔く瞳を細めるナディーンにころりと笑って、紬は摘んだ桜の花と酔芙蓉とを、まるい小瓶に詰めていく。
「コレで恒に花見酒が出来るぜ。――なンてな」
紬が手際良く花を咲かせてゆくのをつい見やりつつ、ナディーンはあっという間に出来上がった小さな春の景色に、ふわりと頬を緩めて。
「すごい、君はやっぱり花に好かれそうだ」
「そお? 君も大分愛されそうよ」
心からの称賛に面映ゆい心地になりながらも、彼女の手元と、屈託なく綻ぶ笑みと――咲いたふたつの花へ紬が贈るのは、絶賛の拍手。
「――私も、花が好きになれそうだよ」
今日ふれた花を忘れまいと心に今一度深く刻みながら告げるナディーンに、つい笑みを綻ばせながら紬は頷く。
「なら、またガイドさせて頂こう。瓶と限らず花の見れる季にでも」
彼女が知らぬ世界へと導く役目をまた担うことが出来るなら、紬としてもこれ以上のことはない。
花に添う約束に、ナディーンも満面の笑みを浮かべて大きく頷き返した。
「ありがとう! 私も君の好きを探しておくよ」
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【フライトドローン】がLV2になった!
【植物活性】がLV4になった!
効果2【ガードアップ】がLV6になった!
永辿・ヤコウ
多彩な瓶や花々の美しさに
思わず歓声
素敵ですね
品々を眺めるだけで楽しくて
時間を忘れて見入ってしまうけれど
心に描いて来た器を見つけたなら
これです、と尚嬉しげに咲き綻ぶ
電球型の瓶に
白に黄色、オレンジや赤系の
明るい花を燈したい
春のミモザ
小さな花の集いは愛らしく、どこかいとけなく
新生活に胸を踊らせ、世界が拓けるような華やぎを感じる
夏のミニひまわりは
元気いっぱいな命の謳歌
秋の吾亦紅は
夕暮れの陽や
暖炉に耀く火の暖かさ
冬はふわふわのボアプランツ
まるで狐の尻尾みたいで、擽ったい
世界に満ちるひかりを
家々に灯るあかりを
巡る四季の鮮やかさを
大切な人に贈りたくて
喜んで貰えると良いな、と願いを籠め
仕上げに瓶をリボンで結ぶ
「――素敵ですね」
瓶も、花々も、どれも多彩な美しさに満ちて、永辿・ヤコウ(繕い屋・g04118)は思わず歓声を上げる。
ひとつひとつの瓶に、それぞれ違う世界が浮かび上がるよう。
眺めるだけでも膨らむばかりの想像が楽しくて、時間を忘れて見入ってしまう――けれど。
「ありました、これです」
心に描いてきた器を見つけた瞬間、尚嬉しげに笑みをいっぱいに咲き綻ばせながら、ヤコウは手を伸ばしていた。
手に取ったのは、電球型の瓶。
そこに、白や黄色、オレンジや赤系などの――明るい花を燈したいと思いながら、あふれる色彩の間を泳ぐように辿っていく。
春は、みずみずしく鮮やかな黄色のミモザ。
小さな花の集いは愛らしくもどこかいとけなく、まるで新たな季節の始まりに胸を躍らせる雛鳥のようで。
同時に、未だ見ぬ世界が拓けてゆくような華やぎも感じられるもの。
そうして拓かれた世界の先に、元気いっぱいな命の謳歌――夏のミニひまわりが燦々と咲き誇る。
秋の吾亦紅は、赤々と空を満たす夕暮れのどこかもの寂しくも力強さを感じさせる陽や、暖炉に耀く火の暖かさが実を結んだよう。
そして、冬にはふわふわのボアプランツを添えて。
まるで狐の尻尾みたいで、擽ったさに思わず肩が揺れる。
世界に満ちるひかりの眩しさを。
家々に灯るあかりがくれるぬくもりを。
巡る四季の鮮やかさと彩りを。
――大切な人に、贈りたい。
(「……喜んで貰えると良いな」)
願いを籠めて、仕上げに瓶にリボンを結ぶ。
想えば想うほどに募るいとおしさに、ヤコウは、胸の裡に花たちのような彩りが満ちていくのを感じていた。
大成功🔵🔵🔵
効果1【寒冷適応】がLV4になった!
テクトラム・ギベリオ
【ヒラール】
ハーバリウムか。手作りするのは初だ。
そうだお互いをイメージして作らないか?
お題がある方が選びやすいと思う。完成後は交換しよう。
入れたい花は沢山あるが細身の瓶がいい。
いかん最初から決まらん…瓶はナディアに選んでもらうかな。
彼女が好きなコーンフラワーがメイン。
髪色であるラベンダーとトルコキキョウの花びら
と、そろそろ彼女の進捗が気になる。
サーヴァントの毛玉を喚んでこっそり様子見させる。
む……毛玉が帰って来ない。
ビーズの真珠と繊細なカスミ草で全体をまとめて
照れくさいが愛情を込めて細身の金と紫のリボンを結んで完成。
優美さと大胆さで子猫のように翻弄する彼女
そんな彼女の癒しとなりますように。
ナディア・ベズヴィルド
【ヒラール】
私も見たことはありますが作るのは初めて
組み合わせが難しそう
提案に目をパチクリとし
お互いをイメージして
いいですね、それで作ってみましょう
可愛い瓶がたくさんあります…私は涙型にするわ
テクトラムさんは?ふふ、円錐型は如何でしょう
高さもあるし花もたくさん入ると思うの
…テクトラムさんのイメージ…
黄色…白…
ラクサス…ヘリクリサム…シャワーグラス
ん、紫陽花のイエローも
太陽をイメージして出来上がり
あら、毛玉ちゃんどうしたの?
様子見に来たとは露知らずちょんと鼻に触れて
薄いグリーンのリボンを巻いて
彼の好きなタンポポにも見えるかな
陽だまりのように温かく包み込んでくれる優しさを持つ貴方
喜ぶ顔が早く見たいな
「ハーバリウムか。手作りするのは初だ」
「私も見たことはありますが……作るのは初めて」
溢れんばかりの花たちを前に、興味津々といった風に視線を巡らせるテクトラム・ギベリオ(砂漠の少数民族・g01318)の隣で、ナディア・ベズヴィルド(黄昏のグランデヴィナ・g00246)もまた、同じように花たちを見やりながら――早速頭を悩ませていた。
「組み合わせが難しそう……」
「そうだ、お互いをイメージして作らないか? お題がある方が選びやすいと思う。完成後は交換しよう」
テクトラムの提案に、ナディアは金色の瞳を瞬かせてから、すぐに頷いてみせた。
「お互いをイメージして、ですか。いいですね、それで作ってみましょう」
とは言え、いざ互いをイメージして作るとなると、それはそれで迷いが生じるもの。
「可愛い瓶がたくさんありますね……私は涙型にするわ。テクトラムさんは?」
涙型の瓶を手に取り、微笑むナディア。
彼女ならばどんな花でも似合うだろうし、入れたい花はたくさんある。
(「いかん、最初から決まらん……」)
けれど、贈るのであれば細身の瓶が良いと思って――テクトラムは早々にナディアに助け舟を求めるのであった。
「瓶は、……ナディアに選んでもらうかな」
「ふふ、では、円錐型は如何でしょう。高さもあるし、花もたくさん入ると思うの」
ナディアが好きなコーンフラワーをメインに、テクトラムは彼女の髪色と同じラベンダーとトルコキキョウの花びらを組み合わせて浮かべていく。
向こうではナディアが同じように、悩みつつ様々な花と向き合っている姿が見えるけれど――。
「……毛玉、様子を見てきてくれないか」
彼女の進捗が気になったテクトラムは、サーヴァントであるスフィンクスの毛玉をこっそり喚んで、ナディアの元に向かわせた。
(「テクトラムさんのイメージ……黄色……白……」)
頭の中に思い描いた色彩に沿って、ラクサスとヘリクリサム、シャワーグラスを手に取って。
それから、思いついたように黄色の紫陽花を添えれば、涙型の器の中に太陽が耀いたよう。
「あら、毛玉ちゃんどうしたの?」
すると、そこにやって来た毛玉に、ナディアは瞬く。
様子見に来たとは露知らず、ちょんと鼻先に触れてやれば。
毛玉はごろごろと喉を鳴らし、そのままナディアの傍で丸くなった。
(「む……毛玉が帰って来ない」)
仕方なく、テクトラムはパールビーズと繊細なかすみ草の落ち着いた白で全体を纏め、仕上げに細身の金と紫のリボンを結んだ。
少し照れくさいが、言葉に出来ないくらいの愛情と、優美さと大胆さで子猫のように翻弄する彼女の癒しとなるよう願いを籠めて。
寄り添う毛玉のぬくもりを感じながら、ナディアは瓶に薄いグリーンのリボンを巻きつける。
見方によっては彼の好きな、春の訪れを告げる花――タンポポにも見える気がして、ナディアはうん、と満足げにひとつ頷いた。
――陽だまりのように温かく、包み込んでくれる優しさを持つ貴方。
喜ぶ顔が早く見たくて、ナディアは毛玉と共にテクトラムの元へ向かうのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【トラップ生成】LV1が発生!
【土壌改良】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!
【ロストエナジー】LV1が発生!
七森・実
g01118/ノスリくんと
贈り物って内緒の方がわくわくすると思うの
なんて理由で、本日は背中合わせ
神イケメンっぷりを拝めないのは残念だけれど
大きな背のあったかさ、
笑う度に伝わる小さな振動、
コトコト鳴ってる心臓、
こういうのも悪くない…むしろ良……
あっ見ないで、進捗0%なのがバレるわ
違うの、決して背中を堪能していたとかではなく
構想を練っていたんです!
今度こそ真面目に取り組む指先で
淡い紫の花を透明な月の瓶に咲かせて
橙と薄紅をそうっと沈めたなら
静謐な夜明けの欠片
昇りゆく陽のような金のタグをくるりと巻いて
大切そうに指先で撫ぜて、
もう一度預けた背中から
楽しそうに震えるあなたの気配
なあに、どうして笑ってるの?
ノスリ・アスターゼイン
g01241/実
秘密にしあうのも楽しそう!
そんな提案で
くるり斜めに背を向け
手元を隠し合うも
時折触れる体温や長い髪が擽ったくて
笑みが零れてしまう
調子はどう?
身長差で覗き込もうとする悪戯心も発揮しつつ
旋毛や巻き髪、真剣な横顔が可愛らしいね
選んだ瓶は、たまご型
花々は淡い緑に黄色に橙、朱色までのグラデーション
蓋の部分にチョコレート色のリボンを飾っておめかし
瓶の表面にドットふたつ、小さな三角をひとつ
黒の油性ペンで描いたなら
彼女が愛する相棒の
とりさん型ハーバリウムの完成!
実の手の中でころんと撫でられるたびに
とりさんがジェラシーでつついてしまうかな、と想像すれば
くつくつ肩が揺れてしまうけれど
勿論、
まだ内緒!
――贈り物って、内緒の方がわくわくすると思うの!
――秘密にしあうのも楽しそう!
そんな、七森・実(F・g01241)の提案で、本日は背中合わせのハーバリウム作り。
互いに手元を隠し合いながらの作業だけれど、時折触れる体温や緩く波打つ長い髪が擽ったくて、ノスリ・アスターゼイン(共喰い・g01118)はつい、笑みを零さずにはいられなかった。
背を向けていても、ノスリの神イケメンっぷりな気配がひしひしと伝わってくるようで。
実としては、間近にいながらそれを直接拝めないのがものすごく残念――ではあるのだが、内緒にしようと言い出した手前、振り向きたくなるのも今は頑張って我慢して。
けれど、彼が笑う度に伝うちいさな振動や、コトコト鳴っている心臓の音、何より大きな背のあたたかさが心地よくて、実はつい目を閉じてしまう。
(「こういうのも悪くない…むしろ良……」)
「調子はどう?」
イケメンの気配を堪能していた所に不意に降ってきた声に、実は大きく肩を跳ねさせてから、慌てて手元を隠す。
「あっ見ないで、進捗0%なのがバレるわ」
「へえ? 何か悩むところでも?」
「違うの、決して神イケメンの背中を堪能していたとかではなく、構想を練っていたんです!」
「神イケメン?」
頭ひとつ分の身長差で肩越しに覗き込もうとしつつ、悪戯めいた響きを紡ぐノスリも、実の旋毛や巻き髪や、可愛らしくも真剣な横顔に柔く目を細めていた。
またイケメンに悪戯されてしまう前にと、今度こそ真面目に向き直った実は、淡い紫の花を透明な月の瓶に咲かせて、泳がせた指先で橙と薄紅をそうっと沈めてゆく。
――ゆらり揺蕩う、静謐な夜明けの欠片に、星々が眠りにつく静寂の向こう、昇りゆく陽のような金のタグをくるりと巻きつける。
真剣に花と向き合う気配を背中越しに感じながら、ノスリが選んだのは、卵型の瓶。
淡い緑に黄色に橙、朱色までのグラデーションを描くように花々を浮かべて、蓋の部分におめかしのようにチョコレート色のリボンを飾り付ける。
それから、瓶の表面につぶらなドットをふたつ、小さな三角をひとつ、黒の油性ペンで描いたなら――。
実が愛する相棒の、ふっくらと丸い白い小鳥――とりさん型のハーバリウムの出来上がりだ。
(「今にも鳴き出しそう」)
我ながら上手く仕上がったものと心の中で満足げな呟きひとつ、ノスリは試しに手の中で愛らしいフォルムと色彩の小鳥ころんと撫でてやる。
こんな風に彼女の手の中で撫でられる度に、本物のとりさんがジェラシーでつついてしまったりもするだろうか。
そんなほのぼのとした場面を想像すれば、くつくつと肩が揺れてしまうけれど。
手の中の夜明けを大切そうに指先で撫ぜていたら、もう一度預けた背中越しに伝う、楽しそうに震える気配。
「……なあに、どうして笑ってるの?」
実の問う声に、ノスリはいっそう笑みを深くして。
その理由だって、今は勿論――。
「まだ内緒!」
そう、悪戯めいた声音で返す。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【プラチナチケット】LV1が発生!
【寒冷適応】がLV5になった!
効果2【ダメージアップ】がLV4になった!
【ロストエナジー】がLV2になった!
雪定・千草
百合さん(g05341)と
綺麗だなあと思っていた物を
実際に作れるなんて嬉しいです
思いついたのは百合さんと過ごした夏の夜
一夜咲きの花見た素敵な夜でした
ハーバリウムで表せたら良いな
百合さんはどんな物を作りますか?
瓶は角型
あの花のように真っ白な花を幾つか選びます
カスミ草も可愛いですし
猫じゃらしみたいなのも良いですね
そして夜を思わせる青っぽい花や葉も周りへ
ああでもないこうでもないと試行錯誤
夏にしては寒々しい感じかも…
そうだ、月明かりということで黄色も入れます
センスある百合さんにも見てもらいます
どうですか、百合先生
百合さんのも素敵です
俺達の色も入れてくれたんですね
二つの思い出が愛おしくて、笑みが零れます
犬神・百合
千草ちゃん(g03137)と
ふふ、千草ちゃんも気になってた?わたしもよ。
綺麗で大好きな世界を作れちゃうなんて夢みたいね
暫し迷って微笑み
千草ちゃんと一緒になれた秋祭りの夜
沢山ある中でずっとずっと忘れない想い
それを詰め込みたいな…
伝えれば頬が染まってしまう
丸い瓶の中に
花灯篭の夜ふたりで歩いた石畳の小道を
笹の葉を敷いて
赤と白の狐花に桜の花をめいっぱい
淡い藍色のお花も入れて…
ちょっと欲張りさんかしら?
でも溢れる程の気持ちを確り詰め込みたい
花言葉──そうだわ。
馬酔木の花も少し
ああ、やっぱり欲張りさんだわ
隣の彼の顔を見れば頬が緩んで
うふふ、とっても素敵よ
夜色に月明かり…真白の優しさ
また来年も見ようね、お花
「綺麗だなあと思っていた物を、実際に作れるなんて嬉しいです」
「ふふ、千草ちゃんも気になってた? わたしもよ」
ふんわりと微笑む雪定・千草(霞籠・g03137)に、犬神・百合(ラストダンス・g05341)も楽しげに目を細めて。
「綺麗で大好きな世界を自分の手で作れちゃうなんて、夢みたいね」
色とりどりの花たちは、見ているだけで心がときめくもの。
さて、どんな世界を作ろうかと考えた時に、千草の心に浮かんだのは百合と過ごした夏の夜――。
一夜咲きの花を見た、素敵な夜のことだった。
あの時の景色や気持ちを、ハーバリウムで表せたら良い――そんなことを考えながら、千草は傍らへ微笑みかける。
「百合さんは、どんな物を作りますか?」
「そうね……」
花たちへ視線を泳がせながら、暫し迷うような間を挟み。
振り向いた百合は、微笑んで答えを紡ぐ。
「千草ちゃんと一緒になれた秋祭りの夜。沢山ある中で、ずっとずっと忘れない想い――それを、詰め込みたいな……」
互いの心にいつしか咲いていた想いを、言葉に変えて伝え合った――ふたりにとっての、はじまりの日。
改めて告げれば、あの瞬間の想いがまた綻ぶような心地に、柔く染まる百合の頬。
「良いですね、素敵だと……思います」
そんな彼女につられるように、千草もまたほんのりと頬を染めながら、はにかむように微笑んだ。
千草が選んだ瓶は、角型のもの。
そこに、いつかの花を思い返しながら、真っ白な花を選んで入れていく。
かすみ草も可愛いし、猫じゃらしのようにふわふわしたものも可愛くて――千草の心は和むばかりだ。
そして、もう一つ欠かせないピース――夜を思わせる青い花や葉も、周りに添えていく。
一方の百合は丸い瓶の中に、花灯篭の夜にふたりで歩いた石畳の小道を描き出していた。
笹の葉を敷き、赤と白の狐花に桜の花をめいっぱい詰め込んで、更に淡い藍色の花も入れれば、燈籠を手に歩いたあの日の光景が、今にも目の前に蘇ってくるようだった。
(「……ちょっと欲張りさんかしら?」)
ふとそんなことを思えば手が止まるけれど、でも、今この瞬間も溢れて止まぬあたたかな想いも、しっかりと詰め込みたくて。
「こういう時は花言葉――そうだわ」
ぱちりと瞬いた百合は、ころりと転がる愛らしい馬酔木の花を少し摘んで。
(「ああ、やっぱり欲張りさんだわ」)
そうして出来上がった色とりどりのハーバリウムを見つめながらまた頬を染める百合の傍らで、千草はというと――。
青と白だけでは、夏にしては少し寒々しい感じだろうか――と、一度思ってしまったがために、ああでもないこうでもないと試行錯誤の真っ最中であった。
少しでもあたたかな印象をと、探すのは暖色系の花。
「……そうだ」
ふと何かを思いついたように瞬いた千草は、黄色い花を手に取った。
――黄色の花に見出したのは、柔らかくて優しい月明かり。
けれど自分だけでこれと決めるには、ちょっぴり自信が持てなくて。
「どうですか、百合先生」
センスのある彼女に採点を求めれば、目が合うと同時、百合の頬が忽ちの内に緩んでいく。
「うふふ、とっても素敵よ。夜色に月明かり……真白の優しさ。千草ちゃんにしか作れない世界ね」
千草が作り上げた小さな世界に、共に過ごした夜の景色を重ねて。
嬉しそうに紡ぐ百合の笑顔に、千草はほっと息をつく。
「百合さんのも素敵です。俺たちの色も、入れてくれたんですね」
百合が作り上げた華やかな世界に、さり気なく添えられたふたりの色にも、千草はちゃんと気づいていた。
ふたりで作り上げた、ふたりの想い出。
こうして形になったふたつの世界を見れば、こみ上げてくる愛おしさに千草は笑みを零すばかり。
「また来年も一緒に見ようね、お花」
「ええ、勿論です」
また一つ、重ねる約束。
それだけで、心に花が咲いたような気がした。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【アイテムポケット】がLV4になった!
【傀儡】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】がLV5になった!
【ガードアップ】がLV7になった!
マティアス・シュトローマー
ラト(g00020)と
だね、新宿島に来た今ならその気持ちがよくわかるよ
ほら、この瓶なんて筆忠実なラトにぴったり!
なんて。表向きの理由を口にしながら選んだのはインクボトル風の瓶
光に翳せは底に現れる八角形——それは彼女が描く美しいオクタグラムを思わせるようで
次は花かー
うーん。色鮮やかな花もきっと似合うだろうけど…
作りたいのは心が休まるようなグリーンガーデン。青々としたワイヤープランツに繊細なかすみ草を添え、そこにラベンダーも加えれば——
よし、俺の方は完成!
…やっぱりちょっと待って
目に留まったのは淡いオレンジのスターチス。初めてプレゼントした花束にも入れてもらったっけ
ラベンダーの隣にそっと詰め込もう
ラト・ラ
マティアス(g00097)と
花に囲まれていると心も穏やかになりますね
心地良さそうに深呼吸をひとつ
さあ、どんな標本を作ろうかしら
彼を見て思い浮かべるのは星々
一等星のように煌めいて
時に流星の如く突き進む
だからと星形の瓶を選び
閉じ込める植物は
ローズマリーやオリーブの葉など緑を中心に
男の子…ですしね
さりげなくラベンダーの蕾を足したのは
名目としては彩り
本当は――
これを見たときに自分を思い出してほしくて
こんなところまで傍におきたがるなんて
わたしも大概ね、と心の中で独り言
薬で満たせば揺らぎ浮かぶ
秘密を隠すみたいに最後にリボンを巻いた
…そちらの出来栄えはどう?
「花に囲まれていると、心も穏やかになりますね」
深呼吸をひとつ、満ちていく心地よさに柔らかく翠の双眸を細めるラト・ラ(*☽・g00020)に、だね!とマティアス・シュトローマー(Trickster・g00097)の弾む声が返る。
「新宿島に来た今なら、その気持ちがよくわかるよ」
鉄血に支配されていた故国では、花をゆっくりと愛でる時間さえなかったようにも思えて。色とりどりの花たちを前に、マティアスの灰色の瞳も輝きを帯びていた。
「さあ、どんな標本を作ろうかしら」
まずは、花を満たすための器から。
「ほら、この瓶なんて筆忠実なラトにぴったり!」
マティアスは早速見つけたインクボトル風の瓶を、どこか悪戯めいた眼差しと笑みと共に掲げてみせる。
「まあ、良いですね」
素直に頷くラトに得意げに胸を張るマティアスだけれど、あくまでもそれは表向きの理由。
ラトにぴったりだと思ったのは、瓶の形だけではなかった。
柔らかな光に翳せば、底に浮かび上がる八角形。それは、彼女が描き出すうつくしいオクタグラムの軌跡を思い起こさせてくれるようで――。
それに気づいた瞬間、マティアスはすぐにこれだ――と思ったのだ。
そんなマティアスを横目に、ラトは星型の瓶を選んでいた。
――彼を見て、ラトが思い浮かべるのは星々だった。
一等星のようにまばゆく煌めいて、時に流星の如く真っ直ぐに突き進む。
たとえばどんな闇の中にあっても、ここに居ると教えてくれるような、進むべき道を示してくれるような――導の輝き。
(「……なんて」)
小さく息を零し、ラトは緑に手を伸ばす。
星に閉じ込める植物は、ローズマリーやオリーブの葉などの緑を中心に、落ち着いた風合いを意識して。
(「男の子……ですしね」)
彼の傍にあっても、自然と馴染むような――そんな雰囲気を思い浮かべながら、けれどラトは最後にさりげなく、微睡むようなラベンダーの蕾を付け足した。
緑に加えられた淡紫の彩は、あくまでも彩り――とは、こちらも表向きの理由。
本当は――。
彼がこれを見た時に、少しでも良いから自分のことを思い出してほしかったから。
そうして瓶を薬で満たせば、揺らいで浮かぶ彩。
(「……こんなところまで傍におきたがるなんて、わたしも大概ね」)
こんな形で秘した想いを閉じ込めるなんて、狡いだろうか。
心の中で零した独り言ごと秘密を隠すように、ラトは最後にくるりとリボンを巻いた。
ちらりと傍らを見やれば、真剣な顔で花と向き合うマティアスの姿がある。
――色鮮やかな花も、きっと似合うだろうけれど。
マティアスが作りたいと頭の中で思い描いていたのは、心が休まるようなグリーンガーデンだった。
青々としたワイヤープランツに、繊細に綻ぶかすみ草を鏤めて。
そこに加えたのは、奇しくもラトが選んだのと同じラベンダー。
「……そちらの出来栄えはどう?」
そっと掛けられた声に瞬いて、マティアスはにっこりと笑う。
「うん、俺の方は完成! ……あ、いや、やっぱりちょっと待って」
いざオイルを入れようとした瞬間、ふと目に留まったのは淡いオレンジのスターチス。
初めて彼女に贈った花束にも入れてもらったその花を、マティアスはラトに気づかれぬように手に取ると――ラベンダーの隣にそっと、寄り添うように詰め込んだ。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【通信障害】LV1が発生!
【パラドクス通信】がLV3になった!
効果2【グロリアス】がLV5(最大)になった!
【ダメージアップ】がLV6になった!
レックス・ウェリタス
《蒼砂》
ハーバリウム、色んな花や器で作れるんだね
凪冴、屹度さ
閉じ込める物ではないと思う
別の形で花を長生きさせたりとか
願いを込める形なんじゃない?
そうだったら良いよねなんて笑う
形に残る想い出作りだよ
後は一緒に咲かない花を組み合わせて
夢を形作る事も出来るね
花が夢を見る形だと思ったら良いさ
選んだのは小さな向日葵が入るスキットル型
僕に寄り添うレグルスみたいな黄のミモザを入れ
凪冴とサユキを見て自然と指先伸びた竜胆
自分の誕生花に相棒の黄に
綺麗な彩を持つふたりの鮮やかな青を添えて
はい、完成
凪冴は出来たかい?
ふふ、中にひとつの世界が出来たみたいに綺麗
嗚呼…黄と青、気づけば夏色
一緒に見に行こうねと約束の音紡いで
氷翠・凪冴
《蒼砂》
ハーバリウム…
お花達を瓶に閉じ込めてしまうの…?
瓶と花材を交互に見ながら首を傾げる
生き長らえさせて…願いを込める…
人はいろんな形でお願い事を封ずるのね
…これも、写真のように想い出作りになるの…?
そう…
これも大切な夢と想い出作り…
花を瓶に詰めるなんて可哀想だと思った
それで花も喜ぶなら…
……やってみるわ
じーっと並ぶ花材を見て
ふと目に留まったのは
陽色の金木犀
純白の霞草
瑠璃の勿忘草
これを小さな雫型の瓶に入れる
金から瑠璃へ色が移ろうように彩をつける
太陽と氷湖が面するように
想い出ならばと
太陽の彩は隣合う彼らの彩を思い浮かべて
…こんな感じにできたわ
レックスさんは…夏の色で満たされてるわね
目の前に並ぶのは、とりどりの彩にあふれた花と様々な形の硝子の器。
「ハーバリウム、色んな花や器で作れるんだね」
感嘆にも似た息をつきながら呟くレックス・ウェリタス(Memento mori・g07184)の傍らで、
「ハーバリウム……お花たちを瓶に閉じ込めてしまうの……?」
瓶と花材を交互に見ながらそっと首を傾げつつ、氷翠・凪冴(蒼氷忘花・g08307)がぽつりと零した音は、純粋な疑問のようでもあり、仄かな悲哀が籠められているようでもあった。
「……凪冴、屹度さ」
穏やかに双眸を細め、レックスは続ける。
「これは、閉じ込める物ではないと思う。別の形で花を長生きさせたりとか、願いを込める形なんじゃない?」
そうだったら良いよね、なんて笑う男に、凪冴は緩く瞬いてから、もう一度瓶と花たちへ視線を戻した。
「生き長らえさせて……願いを込める……人は、いろんな形でお願い事を封ずるのね」
「形に残る想い出作りだよ。後は一緒に咲かない花を組み合わせて、夢を形作ることも出来るね」
花が夢を見る、そんな世界を自分たちの手で創るのだ――と。
レックスの言葉に、凪冴は何かがすとんと腑に落ちたような心地がした。
「……これも、写真のように想い出作りになるの……?」
確かめるような音に、レックスは頷く。
「そう、これも大切な夢と想い出作り……」
風に揺られ、陽の光を浴びて。
そうして懸命に咲く花たちを瓶に閉じ込めてしまうなんて、可哀想だと思ったけれど。
限られたいのちを生きることしか出来ない彼らの、夢を創る――。
そのことが、花たちだけでなく、自分たちの想い出を創ることにも繋がるのなら。
「それで、花も喜ぶなら……やってみるわ」
レックスが選んだのは、小さな向日葵が入るスキットル型の瓶。
そこに、寄り添うスフィンクスのレグルスのような黄色のミモザを入れれば、レグルスも興味深そうに鼻を動かし、匂いを嗅ごうとしたりしていて。
凪冴は、並ぶ花たちをじーっと見つめ――そうして、ふと目に留まったいくつかの花を手に取った。
陽色の金木犀に、純白の霞草。それから、瑠璃色の勿忘草。
これらを小さな雫型の瓶に、金から瑠璃へと色が移ろうように彩をつけながら入れていく。
まるで燦然と輝く太陽と、静かに揺蕩う氷湖が面するように。
(「――想い出、なら……」)
自然と思い浮かんだ、隣合う彼らの彩を――太陽の彩に重ねて。
クダギツネのサユキも、ふわふわな藍の狐尾を揺らしながら凪冴を見守っている。
そんなふたりの姿を見て、レックスは自然と、竜胆へ指先が伸びていた。
自分の誕生花と、相棒の黄色。
そこに、綺麗な彩を持つふたりの鮮やかな青を添えて――。
「はい、完成。凪冴は出来たかい?」
「……こんな感じにできたわ」
「ふふ、中にひとつの世界が出来たみたいに綺麗」
そっと並べられる、ふたりが咲かせたふたつの彩は、それぞれ違う花を用いているはずなのに、どこか似た雰囲気を抱いていた。
「レックスさんは……夏の色で満たされてるわね」
凪冴が零した率直な言葉に、レックスは瞬いてから、改めて己が選んだ花を見やる。
「嗚呼……言われてみれば、確かに夏色だ」
黄と青――鮮やかな夏色の彩。
命の息吹が目覚める春の先、巡る眩い季節に佇む彼女を思い描けば、心に花が咲くようで。
「夏の花も、一緒に見に行こうね」
そう、約束の音を紡げば。
「……ええ、きっと」
小さな、けれど確かな頷きがひとつ。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【寒冷適応】がLV6になった!
【使い魔使役】LV1が発生!
効果2【ドレイン】がLV3になった!
月下部・鐶
【博物館】
姉妹おそろいのもこもこジャンバーをしっかり着込んで、でもおへそは出しちゃう
これがタマキスタイル!
トレインからぴょんと飛び降りたら、せーの!で空を見上げるよっ
思わず口を開いて歓声を上げちゃうような
綺麗で怖くて圧倒的な、あたしの知らない世界の断片
タブレットの絵画アプリを立ち上げて、目に焼き付いた色を拾ってオーロラを描くよ
絵の中に閉じ込めたい、だけど閉じ込められなくて
みんなの声にタブレットをしまうね
オーロラに願いごと
まず願うのは妹の小雪ちゃんの幸せ
それにみんなで一緒に遊びに行きたい、またこんなすごいもの、いっしょに見たいな
そうしたら頭の中のキャンバスで、オーロラの下にみんなの姿が浮かんだよ
イツカ・ユメ
【博物館】
ふふーん、この前行ってきた南極の寒さに比べたら少しも寒くな………くないよ!めちゃくちゃ寒いよ!
もこもこコートとマフラーと手袋のフル装備でも寒いよ!
鐶ちゃん、お腹冷えない?大丈夫?
寒冷適応の有り難さを噛み締めながら、電車を降りて、せーの!で空を見上げたら……
めちゃくちゃ綺麗で、言葉が出なくなっちゃう。
さっき作ったハーバリウムみたいな、ううん、もっとずっと、キラキラしてて。
そのキラキラを観てる皆の瞳もキラキラで……凄く、素敵。
ん?シルちゃんはお願い事するの?良いね!
わたしがお願いするのなら……今日みたいな、ううん、今日のオーロラよりももっとキラキラな時間を皆と一緒に過ごしたいなぁ、って。
シル・ウィンディア
【博物館】
ふわもこアウターに耳当て、マフラーと手袋もしてフル装備っ!
寒冷適応があっても、気分って大切だしね?
トレインが着いたら、空を見上げてみるよ
うわぁ、これがオーロラ…。すっごくきれい…。
ねね、みんな、こんなに綺麗なんだね、オーロラってっ!
すっごくはしゃいじゃいそうっ♪
鐶さん、絵を描くんだ。でも、この綺麗なものを残したくなるのはわかるなぁ…。
流れ星じゃないけど、このオーロラに願い事してもかないそうな気がするね。それじゃ…。
…みんな、どんな願い事をしたの?
わたしは…
こうやって、みんなでまた一緒に遊びに行きたいってことかな?
かけがえない時間をみんなで過ごして…
それが、きっとわたしの力になるんだ
月下部・小雪
【博物館】のみなさんとオーロラ見学、です。
お姉ちゃんに着せてもらったもこもこジャンバー、コダマも中に入ってくれてぽかぽか、です。
トレインから飛び降りて、みんなでせーので見たオーロラさん。
声も出せずにオーロラの美しさに見惚れちゃい、ます。
オーロラへのお願いは、お姉ちゃんとずっと一緒にいられますように、です。
コダマもジャンバーの中から見つめてきますが、もちろんコダマともずっと一緒、です。
※アドリブ連携大歓迎
アオイ・ダイアログ
【博物館】から!
しっかり着込んで防寒バッチリ!
ですけどやっぱり寒いですね
流石バナナで釘が打てると言われるだけありますよ
ディヴィジョンだと【寒冷適応】にも限度がありますからねぇ
オーロラってなかなか見る機会ないから新鮮でいいですよね🎵
緑や赤色の幕が広がってく感じ、これが自然に起きるって神秘的ですっごい綺麗です!
こんな規模、復讐者でもそうそう作れませんよ!
鐶さんがどんな絵を描くのか楽しみですね🎵
オーロラに願い事ですか?
では私は、この光景が現代に戻ってきますように、にしておきますかね?
戦う理由の再確認です。必ずやり遂げましょう🎵
弔焼月・咲菜
【博物館】
*アドリブ、連携歓迎
寒冷適応あるし寒くなんて無いだろとか思って普段着で来た数分前の俺を斬り殺してやりたいよ。
俺寒いの死ぬほど無理だったんだった…寒い…。寒冷適応重ねがけしよ…。
オーロラ。話では聞いていたが、まさかここまで規模が違うとはな…スケールが違い過ぎて言葉も出ねぇなおい。
ん?オーロラに願い事?
あー、実は願い事は口に出した瞬間に叶わなくなるって言い伝えが昔からあってね。…いや、冗談…と言うか言い伝えだよ。
なに、俺の願いに、言葉は不要ってやつさね。クフフッ…。
姉妹おそろいのもこもこジャンパーをしっかりと着込んで――でもチャームポイントのおへそは寒空の下でも変わらず見せる。
「そう、これがタマキスタイル!」
「えへへ、コダマも中に入ってくれてぽかぽか、です」
びしっとポーズを決める月下部・鐶(さいつよのお姉ちゃん・g00960)の隣で、鐶に着せてもらったもこもこジャンパー越しにモーラット・コミュのコダマを抱き締めながら、月下部・小雪(おどおどサマナーところころコダマ・g00930)はにこにこと頬を緩めていた。
新宿島でのハーバリウム作りに続き、オーロラ見学ツアーのパラドクストレインに乗った【博物館】の面々は、行き先である吸血ロマノフ王朝――その北端の地に降り立った。
「ふふーん、この前行ってきた南極の寒さに比べたら少しも寒くな………くないよ! めちゃくちゃ寒いよ!」
もこもこコートとマフラーと手袋のフル装備でも、ロマノフの冬の風は冷たくて。
震えながら両腕で身体をさすりつつ、イツカ・ユメ(いつかかなうゆめ・g02834)ははあっと白い息を吐き出した。
「か、寒冷適応の有り難さが身に沁みる……! ……鐶ちゃん、お腹冷えない? 大丈夫?」
あまりの寒さに、イツカは改めておへそ丸出しの鐶についこっそりと聞いてしまったりも。
「寒冷適応があっても、何だか寒い気がするね~?」
「流石バナナで釘が打てると言われるだけありますよ。ディヴィジョンだと寒冷適応にも限度がありますからねぇ」
冬空の下に出るのだから、やはり気分は大切だろう。
シル・ウィンディア(虹霓の砂時計を携えし精霊術師・g01415)もふわもこアウターに耳当て、マフラーと手袋もしてばっちりフル装備を決めている。アオイ・ダイアログ(響き合う言霊の繰り手・g02687)も同様に、しっかり着込んできていた。
「俺寒いの死ぬほど無理だったんだった……寒い……」
一方、寒冷適応もあるし寒くなんて無いだろ――と思って普段着で来た弔焼月・咲菜(葬不送動の報復者・g01723)は、想像以上の寒さに、数分前の己を斬ってやりたい衝動に駆られていたとか、いないとか。
そうして――。
「――せーのっ!」
掛け声と共に、皆で空を見上げたら。
「わあ……!」
夜空にはためく、柔らかな光のカーテン――オーロラを、イツカは言葉も忘れて見つめる。
様々な色を映すオーロラは、まるで、さっき作ったハーバリウムのようで――。
(「……ううん、もっとずっと、キラキラしてて」)
それから、同じようにオーロラを見上げる皆の顔をそっと見やれば――。
(「皆の瞳もキラキラで……凄く、素敵」)
「うわぁ、これがオーロラ……すっごくきれい……! ねね、みんな、こんなに綺麗なんだね、オーロラってっ!」
はしゃぎ声を上げたのは、シルだけではなく。
「わー、きれいだねえ……!」
鐶も思わず口を開いて、歓声を上げていた。
とても綺麗で、怖くて、圧倒的な――それは、鐶の知らない世界の断片。
鐶と手を繋いで、一緒にトレインから降りた小雪とコダマも――。
声を出すことも忘れてしまったかのように、美しいオーロラに見惚れていた。
「オーロラってなかなか見る機会ないから、新鮮でいいですよね♪」
アオイも満面の笑顔で、瞳を輝かせながらオーロラを見つめて。
「緑や赤色の幕が広がってく感じ、これが自然に起きるって神秘的ですっごい綺麗です! こんな規模、復讐者でもそうそう作れませんよ!」
「オーロラ。話には聞いていたが、まさかここまで規模が違うとはな……」
咲菜も、初めて見るオーロラに驚きを隠せない。
どこまでも澄み渡る星空に広がる、色彩揺らめく光のヴェール。
実際に見てみるとスケールが違いすぎて、言葉も出ないほど。
すると、鐶がタブレットPCの絵画アプリを立ち上げて、目に焼き付いた色を拾ってオーロラを描き始めた。
赤、緑、青、黄色――それらが混ざり合い、新たな色が次々に生まれていく。
「お姉ちゃん、すごい、です……!」
「もきゅ~!」
小雪とコダマはきらきらと目を輝かせながら、鐶が描く色彩を目で追いかける。
「鐶さん、オーロラを描いてるの? でも、この綺麗なものを残したくなるのはわかるなぁ……」
「鐶さんがどんな絵を描くのか、楽しみですね♪」
シルとアオイも楽しげに見守っていたが――。
絵の中に、小さくて大きなキャンバスに、あの美しい色を閉じ込めたい。
――だけど、閉じ込められそうになくて。
「うーん、やっぱり難しそう!」
鐶は小さく眉を下げて笑いながら、タブレットPCを仕舞い込んだ。
澄んだ空に揺蕩うオーロラが、ふわりと翻る。
その向こうに煌めく星々をも、包み込むように。
「流れ星じゃないけど、このオーロラに願い事しても叶いそうな気がするね」
ふとシルが呟くのに、イツカがぱっと笑みを輝かせて。
「ん? シルちゃんはお願い事するの? 良いね!」
「うん、何だか、届きそうな気がして――」
頷くシルにそうだねと笑みを深めて、イツカは夜空を見上げ、
「わたしがお願いするのなら……今日みたいな、ううん、今日のオーロラよりももっとキラキラな時間を皆と一緒に過ごしたいなぁ、って」
胸に手を当て、そっと祈りを込めるように目を閉じる。
「オーロラに願いごと、かー」
鐶がまず願うのは、他の誰でもない、大切な“妹”である、小雪の幸せだ。
傍らの小雪とそっと、内緒話をするように笑い合って、それから、鐶はオーロラを見つめ、眩しげに目を細める。
「それに、みんなで一緒に、もっと色んなところに遊びに行きたい。またこんなすごいもの、いっしょに見たいな……」
そう、願いをかければ――。
頭の中のキャンバスに、オーロラの下で笑い合う皆の姿が、鮮明に浮かび上がる。
「ボクの、オーロラへのお願い、は……お姉ちゃんとずっと一緒にいられますように、です」
すると、ジャンパーの中からもきゅっと見つめてくるコダマと目が合って――小雪は微笑んで、コダマをぎゅっと抱き締める。
「もちろん……コダマともずっと一緒、です」
「オーロラに願い事ですか? では私は、この光景が現代に戻ってきますように、にしておきますかね?」
アオイはディアボロスとして、そしてこの地で――あるいは、奪われたすべての世界で戦い続けるための理由を、改めて言葉に変える。
「言うまでもありませんが、必ずやり遂げましょう♪」
「……ん? オーロラに願い事?」
願いをかける皆を、そして皆が紡ぐ願いに耳を傾けながら、咲菜は笑みと共に小さく肩を竦めてみせる。
「あー、実は願い事は口に出した瞬間に叶わなくなるって言い伝えが昔からあってね」
「えー、そうなんですか? 勿体ぶらなくてもいいんですよ♪」
なんて悪戯っぽく言うアオイにも、咲菜は不敵に微笑ったまま。
「……いや、冗談……と言うか言い伝えだよ。なに、俺の願いに、言葉は不要ってやつさね。クフフッ……」
咲菜は最後まで、願いは胸に秘めたまま。
皆の、それぞれの願いに目を細めつつ、シルも、改めてオーロラに願いを告げる。
「わたしのお願い事は……こうやって、みんなでまた一緒に遊びに行きたいってことかな?」
これから先も続く、いつ終わるとも知れぬ戦いの中。
ささやかで、けれどかけがえのない時間を皆で過ごす。
(「……それが、きっとわたしの力になるんだ」)
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【寒冷適応】がLV9になった!
【強運の加護】がLV4になった!
【飛翔】がLV3になった!
【熱波の支配者】LV1が発生!
効果2【リザレクション】がLV2になった!
【ガードアップ】がLV9になった!
【反撃アップ】がLV2になった!
播磨・仁絵
アドリブ絡み歓迎
寒くとも、弁柄を温石代わりに抱き締めて【寒冷適応】を使えば暖かいですね
ふと空を見ると目に入る絶景に思わず手を伸ばします
なんと美しい……!夜空に七色の光り輝く帯が揺らめいて……!まるで天女の羽衣か絹の反物か……
こんな素晴らしい物を見る機会をくれた案内人の方には、感謝せねばなりませんね……
――極北の、凍てつくような冷たい風も、寒冷適応があれば寒くはない。
さらにスフィンクスの弁柄を温石代わりに抱き締めて、播磨・仁絵(捧げられしもの・g08502)はオーロラ舞う空の下へと踏み出した。
ふと見上げれば、雲ひとつない夜空にゆらりと揺蕩う――柔らかなオーロラの光。
「なんと、美しい……!」
目の前に広がる絶景に、仁絵は思わず手を伸ばしていた。
無論、伸ばした手は遠くて、空には届かないけれど。
それでも、不思議と触れられたような心地がして、仁絵は瞳を輝かせる。
「夜空に七色の光り輝く帯が揺らめいて……! まるで天女の羽衣か絹の反物か……」
弁柄も物珍しい景色にか、それとも光が色を変えながらゆっくりと揺らめく様が気になっているのか、つぶらな瞳を輝かせ、ゆらゆらと機嫌よく尻尾を揺らしながら――すっかりオーロラの光に見入っているようだった。
ふわり、翻る度に色彩を変えて、棚引く光。
ひとの手では創り出すことの出来ない、美しい光の演舞。
今この瞬間しか見ることの出来ない彩に、時間も忘れて吸い込まれるように見入りながら、仁絵はふと、心の中で呟いた。
(「こんな素晴らしい物を見る機会をくれた案内人の方には、感謝せねばなりませんね……」)
大成功🔵🔵🔵
効果1【エアライド】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV10(最大)になった!
一里塚・燐寧
【燐五】
吸血ロマノフ王朝はここが北限、ってことは、北極点とかに勢力を持たれてることは流石にないのかなぁ
……なーんて、2人でトレインに乗ってくると、ついお仕事モードになっちゃうねぇ
一緒に戦うのも楽しいけど、今日はのんびり観光に気持ちを切り替えよっか
【寒冷適応】があれば、少し防寒をサボっても問題ない
手袋を外して、五月姫ちゃんと生身の手を繋ぐ
あは。こんなこと平気で出来ちゃうの、ディアボロスならではだよねぇ
空に輝くオーロラはとっても綺麗で
だけど、終わってみたら思ったよりも印象に残ってないかも
だってあたしの眼は、結局五月姫ちゃんのほうに向いちゃうんだもん
ま、ほどほどに空も見つつ、幸せな一時を味わうよぉ
瀧夜盛・五月姫
【燐五】
ふふ。こうやって(トレインの)ベンチ、揺られていると、どうしても、ね。
あまり、旅行でトレイン、乗ることはないから、かな。
ん。姫、オーロラ、見るの初めて、だから、とても楽しみ。
はじめてロマノフに泳いできた時の反省、活かして着てきた分厚いコート。
だけど、折角のお出かけ、だから。繋ぐ手のグローブ、外して、燐さんの指と絡める。
風になびくように、光のカーテンは、渦を巻く、
そんな自然の一大ショー。目で追ってると、ふと視線に、気が付く。
り、燐さん。姫の顔、ばっかり見てたら、オーロラ、見逃しちゃう……。
【寒冷適応】? なにそれ。姫はもう、暑くて仕方ないよ。
「吸血ロマノフ王朝はここが北限、ってことは……北極点とかに勢力を持たれてることは、流石にないのかなぁ」
つい、“いつも”の調子でそう切り出して、一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)は我に返ったように瞬いた。
「……なーんて、ふたりでトレインに乗ってくると、ついお仕事モードになっちゃうねぇ」
傍らへ振り向けば、瀧夜盛・五月姫(失つし世《うつしよ》の滝夜叉姫・g00544)がどこか楽しげに微笑んでいて。
「ふふ。こうやってトレインに、揺られていると、どうしても、ね」
パラドクストレインに乗る理由なんて、戦いに行くことがほとんどだ。
ましてや、今しがた時間を超えて辿り着いたこの地は――辺りにクロノヴェーダがいないとはいえ、まだ取り戻せていない世界だから、“お仕事モード”になってしまうのも、無理もないだろう。
でも、今だけは――戦いを忘れて。
「一緒に戦うのも楽しいけど、今日はのんびり観光に気持ちを切り替えよっか」
緩く息を吐き出し、言った通りに気持ちを切り替えて。
「ん。姫、オーロラ、見るの初めて、だから、とても楽しみ」
のんびりと笑う燐寧に、五月姫はこくりと頷く。
初めてロマノフの地に向かった時は、極寒の海を泳いで来た。
あの時の凍てつく寒さは、今思い返すだけでも震えるほど。
その反省を活かして、五月姫が着てきたのはもこもこの分厚いコートだったのだが――。
外に出れば寒冷適応の効果もあって、吹く風は寧ろ心地よいとさえ感じられた。
「お手をどうぞ、お姫様。……なんて?」
「……ん、」
さらりと紡がれた燐寧の言葉と差し伸べられた手に、五月姫は頬を仄かに染めながらもそっと己の手を重ねた。
折角のお出かけだし、冬空の下とは言え、寒くもない。
だから互いに繋ぐ手の手袋を外し、そろりと指先を絡めて――ふたり、真新しい雪に足跡を刻む。
「すごい、きれい、だね、燐さん……」
雲ひとつない空に、棚引く薄明かりのヴェール。
渦を巻く光のカーテンを、五月姫は吸い込まれるように目で追いかける。
「うん、……綺麗だねぇ」
燐寧も同じようにオーロラを見てはいたけれど、その視線はいつしか、傍らへと向いていた。
たとえ目の前に、どんなに美しい光景が広がっていたとしても。
燐寧にとって何よりも美しく、惹かれてしまうのは――ただひとりだけ。
オーロラに見入っている横顔も、その煌めく瞳や微笑みも、ずっと見ていたいと思うほど。
「……燐さん?」
その時、ふと、視線に気づいたらしい五月姫が振り向いた。
不思議そうに瞬いて、すぐに、燐寧の優しい眼差しと穏やかな笑みに、五月姫も目が離せなくなる。
それに、オーロラに柔く照らされた彼女の顔が、とても綺麗で――。
「り、燐さん。姫の顔、ばっかり見てたら、オーロラ、見逃しちゃう……」
絡むように交わる視線に、鼓動が跳ねる音までもが聴こえてくるようだった。
――ああ、なんて幸せなんだろう。
「……ん、大丈夫。オーロラも程々に堪能してるよぉ」
燐寧はあふれる笑みを深めながら、繋いだままの手にほんの少しだけ力を込め――そっと、顔を近づける。
指先に伝うぬくもりは、いつしか確かな熱を帯びて。
――寒冷適応なんて、必要がないくらいに。
五月姫はもう、暑くて仕方がなかった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【通信障害】がLV2になった!
【寒冷適応】がLV10になった!
エラ・パーカー
【築土夫妻】
わぁ…すごいね、游くん!
作り終えて帰ろうとする游くんを引き止め誘ったオーロラ
圧倒される光景に子供みたいな感嘆の声をあげるの
しばらく游くんの腕に抱きつきながら見蕩れて
あっ、忘れちゃうところだったの
やっと思い出した本題
そっと取り出したハーバリウム
どうかな?と求めた游くんの感想にはにかんで
游くんのはもしかして、エラ?すごく可愛くて嬉しい!
…あれ、紫のチューリップは…
ピンクの彩りにはしゃいでだけど、ひとつだけの紫に一瞬不思議そうな顔
でも花言葉は好きだから、すぐに思い至って耳まで真っ赤に
游くん…これ、分かって入れてるのう…?
赤い頬がオーロラの光で誤魔化されるのを祈りながら
最愛の人を見上げるの
築土・游
【築土夫妻】
アドリブ◎
宇宙ってかんじだ!神秘だぁ♪
エラが子供のように喜ぶように、連れられた男も子供のようにはしゃいで
実は腕に抱きつく妻の横顔にも見惚れながら
俺も見惚れてばかりで忘れてた…!
エラのハーバリウムを受け取ってまじまじと見つめて
すごく忘れっぽい頭の奥から何か湧いてきて…
あ、見たことある花でいっぱいだ…思い出の結晶だね♪
色とりどりの花と思い出に微笑みが自然と溢れて
えへへ♪在り来りだったけど♪
紫のチューリップに喜んでもらえて更に照れるように微笑んで
いつもより赤みの増した彼女の横顔を見て
空に掛かる光のカーテンが消えるまでその赤みには気付かない事にした
「游くん! 折角だから、オーロラも見に行かない?」
帰りがけに通りかかった新宿駅から、特別なパラドクストレインに乗って。
訪れた先は、吸血ロマノフ王朝。その更に極北の地。
パラドクストレインから降りれば、満天の星を包み込むような極光の揺らめきが二人を出迎える。
「わぁ……すごいね、游くん!」
美しい光景に圧倒されながら、エラ・パーカー(cân serch o morganite・g03253)は思わず幼子のような感嘆の声を上げていた。
「まさに宇宙って感じだ! 神秘だぁ♪」
エラと同じように、子どものようなはしゃぎ声を上げながら、築土・游(アトミックハーツ・g00727)も満面の笑顔でオーロラを見つめる。
游の腕にぎゅっと抱きつきながら、美しい光景に見惚れるエラ。
――游はこっそりと、オーロラだけでなくそんなエラの横顔にも見惚れていた。
「……あっ、忘れちゃうところだったの」
ぱちりとモルガナイトの瞳を瞬かせ、エラはそっと、先程作ったハーバリウムを取り出した。
「俺も見惚れてばかりで忘れてた……!」
それを見た游も、慌てて同じようにハーバリウムを取り出して。
「はい、どうぞ、游くん♪」
「ありがとう♪ エラ、俺からも♪」
互いを想いながら作ったハーバリウムを、お互いに贈り合う。
「ど、……どうかな?」
そわそわと期待に揺れるエラの眼差しを受けながら、游はエラのハーバリウムをまじまじと見つめる。
ミニひまわりとクローバー、鈴蘭とかすみ草、そして、ブルースター。
それらは、どれも游にとっては見覚えのある花で。
「あ、見たことある花でいっぱいだ……思い出の結晶だね♪」
游の心の奥に眠っていた、二人で重ねたいくつもの想い出が、色とりどりの花たちによって再び鮮やかに色づき目を覚ましたよう。
游が見せてくれた微笑みと言葉が嬉しくてはにかみながら、エラもまた、游が作ってくれたハーバリウムを改めて見やる。
淡いピンクの色彩で満たされた瓶に、エラはすぐに何かに気づいたよう。
「……游くんのハーバリウムはもしかして、エラ? すごく可愛くて嬉しい!」
はしゃぐ声と共にくるりと回してみれば、ピンクの彩にそっと隠れるように咲く紫のチューリップを見つけて――。
(「あれ、この紫のチューリップは
……?」)
ピンクの中に、ひとつだけの紫。
エラは一瞬不思議そうな顔をするものの、紫のチューリップ――その“花言葉”に思い至れば。
「游くん……これ、分かって入れてるのう……?」
耳まで赤く染めながら、エラは游を見つめて。
「えへへ♪ 在り来りだったけど♪」
どうやら、ちょっとした“サプライズ”は成功したらしい。
エラの嬉しそうな様子に、游も照れくさい気持ちになりながら、笑みを深める。
――どうか、この赤く染まった頬を、オーロラの光が隠してくれますように。
オーロラにそう祈りながら、エラは最愛の人を見上げて。
そんな、彼女の優しいモルガナイトの眼差しを受け止めながら。
游は空にかかる光のカーテンが見えなくなるまで、その赤みには気づかないことにした。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【操作会得】がLV2になった!
【アイテムポケット】がLV5になった!
効果2【ダブル】がLV3になった!
【先行率アップ】がLV3になった!
ユーフェミア・フロンティア
【約束】
寒いみたいだから、ロングコートを羽織ってくよ。
後、マフラーも耳当ても忘れずにだねっ!
ここがロマノフ…。
すごく寒いね。でも、それでもここでしか見れない景色があるなら来るか血があるよねっ!
隣のアンゼリカを見て
あれ?寒いの?それじゃ、一緒にあったまろうか?そういって、マフラーを彼女の首に巻いてみるね。
ふふ、これなら暖かいでしょ?小さいころもこうやってあったまったしね。
わ、すごい…。オーロラって初めて見るけどこんなに綺麗なんだ…。
空を見上げて初めて見るオーロラに感動してしまいます。
しばらくして、顔を横のアンゼリカに向けて
凄かったね。とっても綺麗だったね
といいます。
手を取られたらぎゅっと握ります
アンゼリカ・レンブラント
【約束】
鼓動が高鳴りも頬の熱さも
理由はわからないけれど手を取りやってきました
吸血ロマノフ王朝の北限!
大気圏よりも遥かな高みに舞うオーロラを見上げ
歓声を上げてはミアと凄いよね!って喜びを分かち合う
腰を下ろし見上げてはふと思い出すのが夏の日の物語
竜の花嫁を前に語った、2人の少女の物語は
理不尽が2人の絆を裂いて終わったけれど
物語は続きがあって
わわっ?
首に巻かれたミアのマフラーに目を白黒
小さい時はそうだったけど、さっ。
寒冷適応で寒くはないって知ってるでしょ!
でも、温かい
ごく自然に、手をミアのそれに重ねるよ
うん、とっても綺麗だったよ
――そう、もう物語じゃない
私達2人で紡ぐ、「これから」だ
固く手を握りあう
――高鳴る鼓動も、頬の熱さも。
その理由は未だ、わからないまま。
けれど、手を取り合って真っ白な世界に降り立つや否や、夜空に広がる幻想的な光にアンゼリカ・レンブラント(光彩誓騎・g02672)の瞳は輝くばかり。
「わあ……! 凄いね……!」
「うん、すごく寒い、けど、とっても綺麗だね……!」
繋いだ手の先で、ユーフェミア・フロンティア(光彩聖姫・g09068)も満面の笑みで夜空を見上げていて。
特別なパラドクストレインの行き先は、吸血ロマノフ王朝――神秘の光が揺れる、極北の地。
「ここがロマノフ……でも、クロノヴェーダが居ないから、何だかとっても静かだね」
改めて辺りを見回しながら、呟くユーフェミアは、寒冷適応こそあるものの、ロングコートにマフラー、耳当てと、防寒対策はばっちりだ。
大気圏よりも遥かな高みに舞うオーロラの光は、ここでしか見られないもの。
何より、共にこうして見られた喜びを分かち合うことが出来るだけでも、来る価値はあったというもの。
「ね、もっと広い所で見よう!」
声を弾ませながらユーフェミアの手を引き、駆け出すアンゼリカ。
雪原の真ん中に腰を下ろせば、改めて――二人だけの天体ショーの幕が上がる。
「すごいね、オーロラって初めて見るけど、こんなに綺麗なんだ……」
初めてのオーロラに感動している様子のユーフェミアにそっと微笑みつつ、アンゼリカも空を見上げる。
――ふとアンゼリカが思い出すのは、夏の日の物語。
竜の花嫁を前に語った、二人の少女の物語。
その物語は、理不尽な運命に二人の絆が引き裂かれて終わりを迎えたけれど。
――でも、物語には続きがある。
「あれ? アンゼリカ、寒いの? それじゃ、一緒にあったまろうか?」
その時、不意にユーフェミアが、自身のマフラーをアンゼリカの首に巻き付けた。
「わわっ!?」
驚いて目を白黒させるアンゼリカに、ユーフェミアは、ふわりと笑みを深めて続けた。
「ふふ、これなら暖かいでしょ? 小さい頃もこんな風に、一緒にあったまったよね」
「ち、小さい時はそうだったけど、さっ。寒冷適応で寒くはないって知ってるでしょ!」
自然と近くなる距離に慌てて声を上げながらも、アンゼリカはそっとマフラーに触れて――。
(「……あたたかい」)
懐かしいそのぬくもりを、受け止める。
「……凄かったね。とっても綺麗だったね」
やがて、夜空にとけるように消えていったオーロラの名残を見送ってから、ユーフェミアはアンゼリカへと優しく微笑んだ。
「――、……うん、とっても綺麗だったよ」
その笑みに一瞬見惚れるような間を置いてから、アンゼリカも笑みを返すと、ごく自然に手を重ね、握り締めて。
ユーフェミアは瞬いてから笑みを深めると、重なった手をぎゅっと握り返した。
固く手を握り合い、二人は笑みを交わす。
あの夏の日から長い時を経て、物語は翼を得て羽ばたいた。
理不尽な運命に引き裂かれた二人は再び巡り逢い、もう二度と、何者にも裂かれることのない固い絆で結ばれた。
――そう。
もう、“物語”ではなく。
二人で紡ぐ、――“これから”の未来。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【クリーニング】LV1が発生!
【植物活性】がLV5になった!
効果2【ドレイン】がLV4になった!
本郷・夏深
●Nox
着込んでいるので暑い、そして寒いです…!
いやはや楽しみですねえ、オーロラ
兄ちゃん、この辺がオーロラ映えスポットですよ
カフカの直感がそう告げてます
しかし寒い中ジッとしているのは辛いですね
流石はルリラさん、救世主です…!
ホットチョコ?下さい、下さい下さい
私は何も用意してないんですよねえ…
なので怒涛のトークと笑顔をお配り致します!
ブラシさんの貸し出し?レジーナさん、お幾らですか
えだまめをご所望でしたら召喚しますよ
キンッキンに冷えた砲台ごと戯れ付いてきますけど
え、空?
…
…あ、喋るの忘れてました
本当に素晴らしい…圧巻の美しさです
錬晏さんは嬉しい事をさらっと仰いますよね
ええ、もっと沢山見ましょう!
花塚・夜壱
●Nox5人
一面の雪景色!ここが北の果てか、圧巻だ
厚着をしてもなかなかの寒さだな…
ははっ、皆厚着でまん丸だ、可愛い
錬晏が可愛く見えるのも新鮮だ
オーロラのベストポジションってあるんだろうか
あっち?こっち?
カフカ君の直感、頼もしいな
場所を決めたら、皆で並ぼうか
さすがルリラ!準備が良い!
毛布を借りて、隙間無くギュギュッとひっつく
暖がとれて温かい
レジーナとブラシ、ルリラにほのぼのしつつ
…カフカ君、えだまめは?
暖と言えば、ホットチョコを持ってきたんだ
ここなら一層美味しいはず
錬晏の鼻、少し赤みがとれたな
空を見つめてあまりの美しさに息を飲む
現実離れした、貴重な経験
これからも皆で、思い出をたくさん重ねていこう
ルリラ・ラプソディア
●Nox
ほんとう…雪と氷のせかい
…もふもふ…厚着になって…ペンギンさんになったきぶん
きらきらの天幕を下からのぞけたらいいのかな?
…ふふ、夏深さんについていくの
場所が決まればアイテムポケットから毛布を人数分出すの
みんな…毛布準備したの…
これでぎゅぎゅっと…しましょう
…そうすれば寒さしらずなの
レジーナさんとブラシさんいっぱいもこもこ…
もこもこにつられてレジーナさんのお隣にちょこんと座るの
!…ホットチョコ…
嬉し気に瞳を輝かせ
あたたかくて甘くて…大好きなの
夜壱さん…ありがとう…
…あ…みて?お空…
きらきら…揺れてる
瞳に映る極光へ指さす
ん…またみんなでいろんな景色…見よう?錬晏さん
わたしも、そうしたいの…
夏候・錬晏
●Nox アドリブ歓迎
新宿島の快適な環境も良いが、こうして自然を肌で感じられるのは楽しいな
いつもの漢服に裏起毛のあるフード付きコートを羽織り防寒対策
可愛いのはお互い様だと思うぞ
本郷殿の直感に間違いないな、と微笑んで
動いていないと一層寒い。は、鼻が痛い…
ラプソディア殿から差し出された毛布をありがたく、と受け取り、みんなで身を寄せ合う
こうすると更にペンギンみたいだな
花塚殿から温かい飲み物を受け取りかじかむ手を温める
ほっとちょこれいと?
口元に運べば甘い香りに鼻も温まる
レジーナ殿と共に何も用意出来なかったと頷いて
澄んだ空に現れる不思議な光の帯を見上げれば
もっと色んな景色を、みんなと見てみたいな、なんて
レジーナ・ネイサン
●Nox
全て雪と氷か…圧倒されてしまうね
しかしこれだけ着込んでても寒い!
本当にペンギンになりたい
オーロラのベストスポットか、どこだろう
こればかりは現れるまで分からないね
夏深の直感、宛てにしてる
ルリラ、ナイス!助かった…!
受け取った毛布でブラシごとグルグルに巻いて、ぎゅっ?こう?
成程、温かくて楽しい
隣のルリラに和みながら笑む
ブラシぎゅってする?
夜壱のそれはホットチョコ?うわあ最高
甘さも熱さも染み渡る…ありがとう
私も何も持って来てないな
カイロの代わりにブラシをお貸しする位…夏深が乗り気だ
お代はスマイルで
空?
ああ、…嗚呼、うつくしいな
之が自然のものだなんて
沢山の景色を見よう、皆で
錬晏の言葉に頷いて
「一面の雪景色! ここが北の果てか、圧巻だ」
パラドクストレインから降り立つと、真っ白な銀世界が広がっていた。
「厚着をしてもなかなかの寒さだな……ははっ、皆厚着でまん丸だ、可愛い。錬晏が可愛く見えるのも新鮮だ」
笑みを浮かべながら、花塚・夜壱(月下鬼人・g00016)は連れ立って来た仲間たちを振り返る。
「可愛いのはお互い様だと思うぞ、花塚殿」
いつもの漢服に裏起毛のあるフード付きコートを羽織り、しっかりと防寒対策をしてきた夏候・錬晏(隻腕武人・g05657)は、夜壱の言葉に穏やかに返しつつも深呼吸をひとつ。
「新宿島の快適な環境も良いが、こうして自然を肌で感じられるのは楽しいな。しかし、は、鼻が痛い……」
楽しさを実感したのも束の間、動いていないと冷たい風が肌に刺さるようで、錬晏は身に染みる寒さを痛感するばかりであった。
声と共に吐き出される息が、白く風にとけていく。
「全て雪と氷か……圧倒されてしまうね」
「ほんとう……雪と氷のせかい」
初めての景色に感嘆の息をつくレジーナ・ネイサン(灰色キャンバス・g00801)に、ルリラ・ラプソディア(Ⅻの子守歌・g00784)がこくこくと頷いて。
暫しぼんやりと眼前の景色に見入っていたレジーナであったが、不意に一瞬、駆け抜けた風にぶるりと大きく背を震わせた。
「しかしこれだけ着込んでても寒い! 本当にペンギンになりたい」
「……もふもふ……厚着になって……ペンギンさんになったきぶん、なの」
「ペンギンか、可愛いな!」
ほのぼのとした雰囲気を漂わせる女子二人に、夜壱はすっかり和んでいる。
「着込んでいるので暑い、そして寒いです……!」
皆に負けないくらいにもこもこ仕様の本郷・夏深(逢魔が夏・g00583)も、ぶるりと身を震わせている。
夏が苦手で暑さに弱いと自他共に認めるほどの夏深であっても着込まなければならないくらいに、このロマノフの本格的な冬は涼しいを飛び越えてすごく――ものすごく寒いようだ。
「ところで、オーロラのベストポジションってあるんだろうか。あっち? こっち?」
「オーロラのベストスポットか、どこだろう。こればかりは現れるまで分からないね」
「きらきらの天幕を、下からのぞけたらいいのかな……?」
雲ひとつない空の下、さて、オーロラを見るならばどこが良いだろうと頭を捻る夜壱に、同じく首を傾げつつのレジーナ。ルリラは星が煌めく夜空を見上げながら、ぽつりと、期待を込めた声で呟く。
するとぱっと満面の笑みを浮かべた夏深が、どこへともなく歩き出した。
「いやはや楽しみですねえ、オーロラ。兄ちゃん、皆さん、あの辺がオーロラ映えスポットですよ。カフカの直感がそう告げてます」
「ほう……! カフカ君の直感、頼もしいな」
「おっ、流石。夏深の直感、宛てにしてるよ」
「……ふふ、夏深さんについていくの」
「ああ、本郷殿の直感ならば間違いないな」
意気揚々と先を行く夏深の後に、四人も続く。
やがて夏深が足を止めたのは、遮るもののない、広大な雪原の只中。
「みんな……毛布準備したの……」
場所が決まり、並んで腰を下ろしたところで、ルリラはアイテムポケットから人数分の毛布を取り出した。
オーロラが出るまで、この寒い中じっとしているのは辛いから。
「これでぎゅぎゅっと、しましょう……そうすれば、寒さしらずなの」
そう思っていた所に差し出された毛布、そして、毛布を持ってきてくれたルリラの存在は――。
「流石はルリラさん、救世主です……!」
「さすがルリラ! 準備が良い! ああ、暖が取れてあたたかいな」
夏深はぱっと表情を輝かせ、夜壱も笑みを浮かべて。
「ラプソディア殿、有り難い。しかし……こうすると更にペンギンみたいだな」
錬晏も思わず笑みを零しながら、ぬくもりに安堵の息をつく。
「ルリラ、ナイス! 助かった……!」
「もきゅ~……♪」
レジーナは受け取った毛布でモーラット・コミュのブラシごとぐるぐるに巻いて、ぎゅっと抱き締める。
「こうかな? ……成程、温かくて楽しい」
ブラシも毛布に包まれて、どことなく安心しているよう。
「レジーナさんとブラシさん……いっぱい、もこもこ……」
瞳をきらきらさせながら、ルリラはもこもこにつられてちょこんとレジーナの隣に。
どこか愛らしいその姿にレジーナは和みながら笑って、ブラシを差し出した。
「ルリラ、ブラシぎゅってする?」
「うん……!」
「もきゅ~……」
ルリラにぎゅっとされて、ブラシも何だか嬉しそうだ。
そうして皆で隙間なくぎゅぎゅっと身を寄せ合ってくっつけば、不思議と寒さもどこへやら。
「そうだ、暖と言えば、ホットチョコを持ってきたんだ。ここなら一層美味しいはず」
と、夜壱が取り出したのは人数分のカップとホットチョコレート。
「ホットチョコ!? 下さい、下さい下さい」
第二の救世主、夜壱にすかさずぱっと飛びつかんばかりの勢いで迫る夏深は、目がとても真剣そのもの。
「ホットチョコ……! うわあ最高……」
レジーナも拝む勢いでカップを受け取り、淹れたてのホットチョコレートをしみじみと味わう。
「甘さも熱さも染み渡る……ありがとう」
「! ……夜壱さん……ありがとう……」
ルリラは嬉しげに瞳を輝かせながら、注がれたチョコレートの甘さとあたたかさにほっと息をついた。
「ホットチョコ、あたたかくて甘くて……大好きなの」
「……ほっとちょこれいと?」
「ああ、錬晏の口に合うと良いんだが」
まだ慣れぬ横文字をなぞりつつ、錬晏も夜壱から受け取ったホットチョコレートの器でかじかむ手を温める。
そっと口元に運べば、甘い香りに冷え切った鼻先も温まる心地がして――。
「錬晏の鼻、少し赤みがとれたな」
夜壱がさりげなくそう言って笑うのに、錬晏も目を細めた。
「しかし、俺も何か持ってくれば良かったな……」
何も用意できなかったと頷く錬晏に、夏深もどこかしみじみと。
「私も何も用意してないんですよねえ……なので怒涛のトークと笑顔をお配り致します!」
夏深の淀みなく紡がれる声(が紡ぎ出す美しい弾丸トーク)に、皆もつられて声と笑顔を弾ませて。
「私も何も持って来てないな。カイロの代わりにブラシをお貸しする位……」
「ブラシさん、とってもあったかい、の……」
レジーナの呟きと、ぎゅっとブラシを抱き締め、ほんわかするルリラに、すかさず夏深が反応した。
「ブラシさんの貸し出し? レジーナさん、お幾らですか」
「夏深が乗り気だ。はは、お代はスマイルで」
「もきゅ~」
ブラシを巡るレジーナとルリラ、そして夏深のほのぼのな図に和みながら、夜壱はふと夏深に尋ねる。
「……カフカ君、えだまめは?」
とてもそわそわしている夜壱に、夏深はいきなり真顔になって告げた。
「兄ちゃんはえだまめをご所望ですか? キンッキンに冷えた砲台ごと戯れ付いてきますけど、それでも良ければ召喚しますよ」
えだまめのふわもふ、えだまめの笑顔、尻尾ぶんぶんで大喜びのえだまめ――にもれなく付いてくる、この極寒のロマノフの凍てつく冬の寒さでキンッキンに冷えたえだまめ砲の砲台。
「――いや、……帰ってからにしようか」
えだまめの可愛さを堪能する間もなく砲台(の冷たさ)に倒れる未来しか描けず、夜壱は神妙な面持ちで首を横に振ったという――。
「……あ……みて? お空……きらきら……揺れてる」
瞳に映った輝きに声を弾ませながら、ルリラが指差し示すのは――夜空に揺れる極光の光。
「え、空?
……、……」
つられて空を見上げた夏深は、暫しそのまま固まって――。
「……あ、喋るの忘れてました。本当に素晴らしい……圧巻の美しさです」
我に返りながらも、夏深は、その口から称賛の音を紡いでいた。
澄み切った夜空に翻る、光のヴェール。
空に様々な色彩を描いては流れていく光に、レジーナも感嘆の息を零す。
「ああ、……嗚呼、うつくしいな。――これが、自然のものだなんて」
ぼんやりと空を見つめながら、夜壱はあまりの美しさに息を呑むばかり。
「まるで現実ではないようだ……これは、本当に貴重な経験だな」
「こんな風に……もっと色んな景色を、みんなと見てみたいな、――なんて」
揺らめく不思議な光の帯を見やり、錬晏は何気なく、そう口にしていた。
「錬晏さんはそうやって嬉しいことをさらっと仰いますよね。ええ、もっとたくさん見ましょう! 是非とも!」
肩を揺らし、常の笑みを少し深くして力強く頷く夏深に、レジーナも穏やかな眼差しで錬晏と、そして皆を見つめ、頷きをひとつ重ねて。
「これからもたくさんの景色を見よう、――皆で」
「ん…… わたしも、そうしたいの……またみんなでいろんな景色……見よう? 錬晏さん」
祈るように紡ぎながら、ルリラはふわりと柔らかな笑みを咲かせて皆を見つめて。
「そうだな、……これからも皆で、思い出をたくさん重ねていこう」
他愛のない、けれど愛おしい日々の思い出を、――こうして縁を繋ぐことが出来た、皆で。
願いをも籠めた夜壱の言葉に、四人は、しっかりと頷いた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【強運の加護】がLV5になった!
【アイテムポケット】がLV6になった!
【勝利の凱歌】がLV2になった!
【口福の伝道者】LV1が発生!
【士気高揚】がLV2になった!
効果2【アヴォイド】がLV2になった!
【反撃アップ】がLV3になった!
【凌駕率アップ】LV1が発生!
【能力値アップ】がLV2になった!
風花・波那
真帆ちゃん(g03187)とすずらんに声かけ。
良かったら一緒にオーロラ見よう!
私も初めて見るんだよ〜。
寒冷適応あるけど一応防寒具着けていくよ。気分も大事だからね!
大きめのコートにして、すずらんはコートの中に入れる。
温かい……もふもふ!
真帆ちゃんはどんな格好だろう。いつもお洒落だからしっかりチェックしておかなきゃ!
オーロラを見つけたらテンションアップ。
真帆ちゃん見てみてオーロラだよ!
綺麗〜!光のカーテンみたいだね!
真帆ちゃんのお洋服にしたら似合いそうじゃない!?
すずらんも見える!?
両手で高く掲げて見せてあげる。
しばらく見惚れて。
あっと思いつきで写真撮ろうと提案。
オーロラの背景とか素敵じゃない!?
「真帆ちゃん、すずらん、良かったら一緒にオーロラ見よう!」
「もきゅー!」
「うん、勿論!」
風花・波那(夢詠の花果・g00593)の声に振り向いた案内人の娘と、それよりも先に返事をしたモーラット・コミュが飛び上がる。
「私も初めて見るんだよ~」
「わ、波那ちゃんも? 楽しみだね~!」
寒冷適応はあるけれど、気分も大事。
というわけで防寒具で身を固めた波那は、大きめのコートの中にすずらんをもふっと入れて。
「温かい……もふもふ!」
「もきゅ~……」
すっかり寛ぎモードのすずらんに和みながらも、波那としては真帆の格好が気になるよう。
(「いつもお洒落だから、しっかりチェックしておかなきゃ!」)
真帆はというと、どちらかと言えば今日はお洒落よりも雪に備えてきたのか、フェイクファーとフード付きのロングダウンコートに手袋と耳当てでこちらも防寒(+防雪)対策はばっちりであった。
そうしてパラドクストレインから降りればすぐに、一面の銀世界の向こう――夜空に棚引く光の帯が目に飛び込んできた。
「真帆ちゃん見てみて! オーロラだよ!」
「わあ、綺麗……!」
「もきゅ~~~!!」
雲ひとつない夜空に舞う、幻想的な光。
まるで二人と一匹を出迎えてくれたかのようなオーロラに、波那だけでなく真帆とすずらんのテンションも上がっていく。
「綺麗~! 光のカーテンみたいだね! 真帆ちゃんのお洋服にしたら似合いそうじゃない!?」
「波那ちゃんもきっと似合うよ! くるって回ると光がふわ~ってするの!」
「すずらんも見える?」
「もきゅ! もきゅ~~!!」
波那が両手で高く掲げてやると、すずらんも目をきらきらと輝かせながらオーロラの光に見入っていた。
翻る度に色彩を変えながら揺らめく光のカーテンに、時間も忘れて見惚れること暫し。
「そうだ、折角だから消えちゃう前に写真撮ろうよ! オーロラの背景とか素敵じゃない!?」
「そうだね、賛成~!」
「きゅー!」
そうしてオーロラをバックに、記念に一枚。
最初の一枚目は画面いっぱいに勢い余って飛び出したすずらんスマイルが写ったりなどしたが、これもまたご愛嬌――だろう。
大成功🔵🔵🔵
効果1【飛翔】がLV4になった!
乂八・南
レムくん(g04996)
わぁ〜防寒してきたとはいえさっむいな?
実は俺、ロマノフって殆ど来たことないんだよね
足元の雪を掬い笑顔を向ける
楽しみだね
――あっ。わぁ…すっげぇ
きれー…!
蛇?ふふ、確かに!
虹みたいな蛇だっ
ね、あっちからみたらもっと違って見えるかな?
はしゃぎ君の手を引こうと
(世界が変わって大変な事もあるけど
こんな綺麗な…宝物みたいな景色を)
レムくんやバクバクちゃんと一緒に見られて嬉しいな
可愛い君へ
ちゃんとした準備は間に合わなかったけど
プリザーブドフラワーを一本
かすみ草は君の紫
雪みたいな花を染める確かな色
幸福の花言葉が君に在り続けるように
!勿論!いっぱい遊ぼうね
そんなの、一番嬉しい贈り物だよ
霊群・レム
南さん(g00139)と
レムは、はじめて?来た…かもしれません
南さんの言う通り…あたたかくしてきて、正解でした
ここまで積もった雪は、見たことない…です
(しゃがんで雪に触れる。風を受け雪はさらさらと掌から消えてゆきました。)
わ、わ、
まるで…大きな蛇のよう、ですね
緑、黄色、紫
この景色を見ていると…よいことが起こる気がします
(これからも沢山思い出を作れたら嬉しいです、なんて。レムは南さんの言葉に頷きます。)
─え?レムに?
かわいい…ありがとうございます
でもなんだか…いつもレムばかり、貰っている気がして…
(今日、この日の思い出がとけないよう胸に刻む。)
だから、また…一緒にお出かけ、してくれますか?
南さん
吐き出した真っ白な息が、風にとけてゆく。
「わぁ~、防寒してきたとはいえさっむいな?」
ぶるりと大きく震わせた身体は大袈裟でもなく、それでも楽しげな笑みをいっぱいに浮かべながら、乂八・南(WONDERFUL LIFE・g00139)は足元の雪を掬い上げる。
「実は俺、ロマノフって殆ど来たことないんだよね」
振り向けば霊群・レム(夢現・g04996)が、おおきなバクの抱き枕――バクバクちゃんをぎゅっと抱き締めながら、夜の夢をとかしたような瞳に一面の銀世界を映していた。
「レムは、はじめて? 来た……かもしれません。南さんの言う通り……あたたかくしてきて、正解でした」
もこもこのコート越しにも感じられる冷たい風にふるりと身を震わせてから、レムも南に続き、そろりと真新しい雪の上に降り立つ。
「ここまで積もった雪も、見たことない……です」
踏みしめた雪はとても柔らかくて、まるで、雲の上を歩いているような心地さえした。
それからレムはそっとしゃがんで、雪に触れる。
掬い上げたふわふわの雪は、すぐに冷たい風に連れられて――さらさらと、手のひらから消えていった。
「楽しみだね、レムくん」
そんなレムの姿に笑みを零しながら、そっと手を差し伸べる南。
その手を引いて立ち上がったレムは、見上げた空にふわりと広がる光に、思わず声を上げた。
「わ……! 南さん、みてください……!」
「――あっ。わぁ……すっげぇきれー……!」
レムの声につられ空を仰いだ南も、忽ちの内に喜びの色を顔中に広げていく。
緑、黄色、紫――様々な色の光が混ざり合い、別の色へと緩やかにうつろいながら、悠然と空を泳ぐ、その様は――。
「まるで……大きな蛇のよう、ですね」
「蛇? ふふ、確かに! 虹みたいな蛇だっ。――ね、あっちから見たら、もっと違って見えるかな?」
南ははしゃぎながらレムの手を引き、もっと広い空の下を目指して駆けてゆく。
「この景色を見ていると……よいことが起こる気がします」
遮るもののない、空の下。
微笑んで呟くレムに、南もうん、と小さく頷いてみせる。
――あの日から世界は変わってしまって、まだまだ大変なこともいっぱいあるけれど。
「こんな綺麗な……宝物みたいな景色を」
見上げた先に翻る、柔らかな極光の尾。
胸の裡から溢れて止まぬ想いを、南は言葉に変える。
「レムくんや、バクバクちゃんと一緒に見られて嬉しいな」
南の言葉に、レムも頷き返しながら。
「これからもたくさん、思い出を作れたら……嬉しいです」
はにかむように、そう紡いだ。
「そうそう、――可愛い君へ」
ちゃんとした準備は間に合わなかったけど、と南は小さく眉を下げて微笑いながら、プリザーブドフラワーのかすみ草を一本、差し出した。
「――え? レムに? かわいい……ありがとうございます」
雪みたいな花を染める確かな色彩は、“君”の紫。
幸福の花言葉が、いつでも彼の傍に在り続けるように。そう、願いと共に託す。
「でもなんだか……いつもレムばかり、貰っている気がして……」
今日、この日のあたたかな想い出が――雪のようにとけてしまわないよう、胸に刻んで。
それから、レムはふわりと、笑みを綻ばせて告げた。
「だから、また……一緒にお出かけ、してくれますか? ――南さん」
「――!」
レムの言葉に南はぱっと笑みを咲かせて、大きく頷いてみせた。
「勿論! また、これからも――いっぱい遊ぼうね」
こうして一緒に過ごせるだけで、たくさんの贈り物を貰っているのに。
また、いつかの約束を、重ねられるのなら。
(「――そんなの、一番嬉しい贈り物だよ」)
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【強運の加護】がLV6になった!
【現の夢】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】がLV3になった!
【ロストエナジー】がLV3になった!
古城・雪凪
雪夜(g01145)と
防寒着を着込んで、あえて現地の気候を体験してみる
弟に差し出されたカップを受け取り、一口
いや、俺には聞こえねえな
自分より音楽家の雪夜の方が聞こえそうなものだが
単に鳴っていないのか、それとも俺たちが気づいていないのか
それを解明するにはさすがに時間が少なすぎる
などと考えていると、弟から投げかけられる素朴な疑問
あー…どっちからのアプローチもあるぜ
素材からイメージを膨らませる場合もあるし、テーマに向けて細部を作ることもある
後者は時間が掛かるが、出来はいいぜ
雪夜が欲しいなら……まあ、考えておく
…となると、大切な弟のために
ちゃんとオーロラを観察して、イメージを練っておかねえとな
古城・雪夜
雪凪(g01119)兄さんと
防寒着を着込んで、お供には魔法瓶に熱い珈琲
カップに入れて兄さんに差し出して
イヌイットの人達はオーロラに音が聞こえるそうだけど
兄さん、何か聞こえる?
狐耳立てて集中してみるけれど
俺には何も聞こえないみたい
音楽家として耳に自信はあったんだけどなあ
クラシック曲にはオーロラに着想を得た物があるけれど
兄さんが人形を作る時って最初にテーマがくるの?
俺、兄さんの作る人形の造形が1体除いて好きだから
戦闘用じゃなくて良いから、作って欲しいな…ってお強請りしてみる
例えばオーロラみたいな人形
大好きな兄をいつだって身近に感じられるように
作ってくれると聞けば狐尾振って
楽しみにしてるね!兄さん
吐き出した真っ白な息が、凍てつく冬の夜気に吸い込まれるように消えていく。
「どうぞ、兄さん」
「ああ、ありがとう。……しかしやっぱ、寒いな」
お供に連れてきた魔法瓶から、古城・雪夜(黒帝・g01145)は熱い珈琲をカップに入れて兄――古城・雪凪(繰創者・g01119)に差し出す。
双方ともしっかりと防寒着を着込んでこそいるものの、敢えて――と残留効果に頼らずに臨んだロマノフの冬は、やはり、これまでに経験したことのない寒さだった。
珈琲を一口、淹れたての熱さが身体に沁み込んでいくようで。
澄んだ夜空に瞬く星々と、それらすべてを覆うように揺れるオーロラの光を何とはなしに見つめながら、雪夜はふと傍らの兄へと振り向いた。
「イヌイットの人たちにはオーロラの音が聞こえるそうだけど、……兄さん、何か聞こえる?」
問う声に瞬いて、雪凪は耳を澄ましてみる――けれど。
しんと静まり返った世界に響く音など、自分たちの足音や声くらいしかなくて。
「……いや、俺には聞こえねえな」
寧ろ、自分よりも音楽家である雪夜の方が聞こえそうなものだがと、狐耳を欹てている弟を見やれば、視線に気づいたらしい彼が僅かに眉を下げて微笑んだ。
「俺にも何も聞こえないみたい。……耳に自信はあったんだけどなあ」
空に広がるオーロラは、緩やかに色彩をうつろわせながら悠然と揺蕩っている。
――オーロラが奏でるという、音。
単に鳴っていないのか、それとも、鳴っているけれど、自分たちが気づいていないだけなのか。
その真偽を確かめるには、さすがに時間が少なすぎるだろう。
「……そう言えば、さ」
そんな思考を巡らせていた雪凪の耳に、雪夜からまた別の言葉が投げかけられた。
「クラシック曲には、オーロラに着想を得た物があるけれど……兄さんが人形を作る時って、最初にテーマがくるの?」
「あー……どっちからのアプローチもあるぜ」
雪夜の素朴な疑問に、雪凪は少し考えるような間を挟みつつ答えを返す。
「素材からイメージを膨らませる場合もあるし、テーマに向けて細部を作ることもある。……後者は時間が掛かるが、出来はいいぜ」
雪凪の答えに興味深そうに耳を傾けていた雪夜は、にこりと笑みを深めて。
「俺、兄さんの作る人形の造形が一体を除いて好きなんだ。だから、戦闘用じゃなくて良いから、作って欲しいな……」
「……欲しいのか?」
少し意外そうな反応と共に、確かめるように問えば、期待に輝く眼差しとうん、と大きな頷きが返る。
「――例えば、オーロラみたいな人形、とか」
人形を通して、大好きな兄の存在を、いつだって身近に感じられるように――。
雪夜がこんな風に“お強請り”をしてくるのも、思えば珍しいような気がして。
とは言え、弟が望むのであれば、兄としては断る理由もなく。
「雪夜が欲しいなら……まあ、考えておく」
「本当? 楽しみにしてるね! 兄さん」
狐尾を大きく振って喜びを露わにする雪夜に思わず小さく笑いながらも、雪凪は改めて夜空を泳ぐ極光を見上げた。
(「……となると、ちゃんとオーロラを観察して、イメージを練っておかねえとな」)
棚引く光の彩を、その美しさを、目に、心に焼き付ける。
他の誰でもない、大切な弟に――相応しい形にするために。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【冷気の支配者】LV1が発生!
【狐変身】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】がLV4になった!
【ダメージアップ】がLV7になった!
ラルム・グリシーヌ
【白花】
遥かなる空に花開く光は
揺らめく彩を抱いて踊り重なる紗のよう
初めて見る輝きに心奪われてると
ニイナも初めてだという
はじめてが一緒なのは、嬉しい
寒さも楽しむのが粋なの?
自分と同じようにふかふかに着込んだ彼は
福良雀のようでちょっと可愛い
寒冷適応が無くても
こうしてる方があったかいよ!
温もりを分け合うように
ぎゅうっと抱きついて
頬を摘ままれたらひんやり纏った指に
ひゃっと声が上がるも
ニイナの指、冷たい!俺が温めてあげる
大好きな手が悴まない様に
頬に彼の掌を当て熱を重ねて
彼が紡ぐ音と眼差しに
心が弾み緩む口許
胸の奥に広がる光は
オーロラのようにきらきらしていて
君がくれる光は何時だって
俺の世界を照らしてくれるね
篝・ニイナ
【白花】
俺も生のオーロラを見るのは初めてで
空彩る光は、心豊かな彼なら尚更胸躍る光景かもしれない
ほうと感嘆の息を吐けば
光の幕に白い息が重なる
こういうのはさ
さむい〜って言いながら眺めるのが粋ってやつよ
と、自論を語りながらも
しっかりと着込んで寒さ対策
膨れている俺は福良雀のようだと言う
ならラルムクンはシマエナガだね
ラルムクンは寒冷適応使わなくていいの?
なんて聞けばこうしてくっついている方が暖かいからと
確かに感じる体温
こんなに冷たいのにと
冷えた黒曜の手で赤くなっている頬を摘んでみても
むしろ温めてくれるのだと重なる柔らかな頬
その愛嬌と素直さがおひさまのよう
十分あったかいよ
寒空の下でも、こうしてふたりならね
遙かなる夜空に、花開く光。
揺らめくいくつもの彩を抱いて踊り重なる紗のように翻るひかりに、ラルム・グリシーヌ(ラメント・g01224)は忽ちの内に心を奪われていた。
極光の息吹――オーロラ。
美しい光が夜空に舞う様は、心豊かな彼ならばきっと尚更踊る光景に違いないだろう――なんて、思っていた通りに。
「ニイナ、すごいね……!」
初めて見るという輝きに傍らで弾む声に柔く双眸を細めながら、篝・ニイナ(篝火・g01085)はほう、と感嘆の息を吐く。
光の天幕に重なる、白い息。
「俺も、生のオーロラを見るのは初めてだよ」
「ニイナも? ――はじめてが一緒なのは、嬉しい」
傍らから響いた音に、ラルムは春映す新緑の瞳を瞬かせてから、どこか擽ったそうに微笑んだ。
極光の向こうには、満天の星。
絶好のオーロラ日和ではあるが、やはり極北の冬の風は凍えるよう。
けれど――。
「こういうのはさ、さむい~って言いながら眺めるのが粋ってやつよ」
したり顔で自論を語るニイナであるが、上から下までしっかりと着込んでもこもこである。ついでに着込んでも寒いものは寒いのか、声もちょっぴり震えていた――かもしれない。
「寒さも楽しむのが粋なの? でも今のニイナ、ふくら雀みたいで可愛い……!」
ニイナの言葉に無邪気に笑いながらも、そのふかもこな姿に心をときめかせている様子のラルムもまた、上から下までふかふかに着込んで防寒対策はばっちりであった。
「ふくら雀? ならラルムクンはシマエナガだね。……ラルムクンは、寒冷適応使わなくていいの?」
無理しなくて良いのに、なんてちょっぴり大人の余裕も覗かせつつ問うてみれば、きょとんと瞬いたラルムはぱっと笑みを咲かせてニイナに抱きついた。
「寒冷適応が無くても、こうしてる方があったかいよ!」
ぬくもりを分け合うように全身でぎゅうっとくっついてくるラルムに、ニイナは一瞬呆気に取られながらも――確かに感じられる体温に、知らず安堵の息をつく。
「……こんなに冷たいのに?」
だが、すかさず――ほんの少しの悪戯心と共に、ニイナは冷えた黒曜の手で赤くなっているラルムの頬を摘んだ。
「ひゃっ!? ……む、ニイナの指、冷たい! 俺が温めてあげる!」
ひんやりを纏う黒曜に摘まれて思わず声を上げるラルムだけれど、すぐに己の頬に彼の手のひらを当てるように、上から熱を重ねて。
――大好きな手が、悴んでしまわぬように。
きっと黒曜の手の冷たさが、伝わっているだろうに。
その愛嬌と素直さと、手のひらから伝わる彼のぬくもりに、ニイナは緩く笑みを零す。
「……十分あったかいよ。こうしてふたりならね」
たとえ、命の息吹さえ感じられない、凍てついた空の下でも。
こうして、“ふたり”なら――。
ニイナが紡ぐ穏やかな音と優しい眼差しに、ラルムは弾む心のままに口許を緩ませて、それから、満面の笑みを咲かせていく。
(「……ああ、」)
手だけでなく、心までもあたたかい。
胸の奥に燈り、どこまでも広がっていく光は――まるで、空を泳ぐオーロラのようにきらきらと煌めいていて。
(「君がくれる光は何時だって、俺の世界を照らしてくれるね」)
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【勝利の凱歌】がLV3になった!
【熱波の支配者】がLV2になった!
効果2【反撃アップ】がLV4になった!
四十九院・祝
恋人のメトロくん【メトロ・ペンタプリズム(理想のカタチ・g00903)】とデートに来たの
アドリブ歓迎なのよ
わたしに影響されてくれるならとっても嬉しいかしら
メトロくんも沢山わたしに与えてくれると嬉しいの♪
星を見るのも花を見るのも、美しいものは大好きだわ。醜いものも穢いものも好きだけれどね?わたしの大好きな世界は、美しくて穢らしいもの。普段は戦場で穢れも醜悪も見ているから、今日はメトロくんと美しいオーロラが見れて楽しいの。
残留効果も便利だけど、今夜は無粋かしら?
楽しく笑い合って、2人で一つのマフラーを巻いて、彼の温もりを感じながら、夜空を見上げるのよ
メトロ・ペンタプリズム
恋人の祝【四十九院・祝(還り来る恐怖/La Peur de Fortune・g05556)】と一緒に。アドリブも自由に。
祝は星を見るのが大好きだから…。ボクも釣られてるあたり、影響されちゃったんだろうけど。
…それでも、オーロラなんて見れる事、滅多にないだろうし、しっかり目に焼き付けておかないとね。
【寒冷適応】でも足りるかもだけど…。せっかくだから、マフラーを二人で巻いて、暖もとろうかな…。自然と寄りそうように見れるかもだし。
…そう言ってくれるなら良かったかな。
きっとこれからも、見ていこう。いろんな美しいモノを。
寄り添った手元でそっと手を握るよ。
星々の煌めきに心動かされるようになったのは、いつからだっただろう。
――なんて、考えるまでもないことだろうかとメトロ・ペンタプリズム(理想のカタチ・g00903)は知らず笑みを零しながら、隣に立つ四十九院・祝(還り来る恐怖/La Peur de Fortune・g05556)を見やる。
「ふふ、こんな風にメトロくんと一緒に、オーロラが見られるなんて思ってなかった」
「それは……祝が星を見るのが大好きだから、だよ」
特別なパラドクストレインに乗って、ロマノフの極北の地へ。
たとえ、滅多に見られないものだとわかっていたとしても、一人だったならきっと、見に行こうとは思わなかっただろう。
「わたしが?」
「そう、祝は星を見るのが大好きだろう? そんな祝の“好き”に、ボクも影響されちゃったってこと」
オーロラを見るためにメトロがパラドクストレインに乗ったのは、祝が誘ってくれたのもあるけれど。
他の誰でもない――祝と、一緒に見たいと思ったからこそだ。
メトロがそう思えるようになったのも、祝と出逢えたからこそ。
共に過ごす時間が増えて、いい意味で影響を受けて――彼女の好きな物を、メトロも好きだと思うようになった。
星を見ることも、そのひとつだ。
「わたしに影響されてくれてるなら、とっても嬉しいかしら。メトロくんも、たくさんわたしに与えてくれると嬉しいの♪」
「そうだね、祝がそう願ってくれるなら、きっと――……」
夢見るように微笑む祝に、メトロも穏やかに微笑んだ。
寒冷適応もあるけれど、折角だから二人でひとつのマフラーを巻いて。
そうすれば自然と近くなる距離に、どちらからともなく笑みを溢れさせる。
雪原の真ん中で、ふたり、寄り添って。
互いのぬくもりを感じながら夜空を見上げれば――柔らかな光が、ゆらりと空に泳ぎ出した。
「きれい……」
「しっかり、目に焼き付けておかないとね」
いつかふたりで夢見た煌めきの星空と、はためく度に色彩を変え、幾重にも重なりとけ合いながら――夜空に棚引く極光の光。
二人は暫し言葉も忘れて見入ってから――視線を重ね、どこか擽ったそうに笑い合う。
「……星を見るのも花を見るのも、美しいものは大好きだわ。醜いものも穢いものも好きだけれどね?」
不意にそう呟いて、祝はどこか妖艶さすら帯びた色を眼差しに乗せる。
「――わたしの大好きな世界は、美しくて穢らしいもの」
でも、穢れも醜悪も、普段の戦場で浴びるほど目にしているから。
「今日は、メトロくんと一緒に美しいオーロラが見れて、とても楽しいの」
そう言葉を結んだ祝の眼差しはもう、年相応の少女のもので。
「……祝がそう言ってくれるなら、ボクも嬉しい」
ぬくもりの先、そっと手を握り締めながら、メトロはどこか願うように紡いだ。
「きっとこれからも、見ていこう。いろんな美しいモノを……二人で、一緒に」
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【傀儡】がLV3になった!
【現の夢】がLV2になった!
効果2【ドレイン】がLV5(最大)になった!
【ロストエナジー】がLV5になった!
フィーナ・ユグドラシア
※アドリブ、絡みok
※神山・刹那(g00162)同行
寒冷適応はありますが、念のため防寒具も準備。
ロングコートにマフラー、耳当てに帽子、手袋、後何かありましたっけ。
刹那さんは、実際に見るのは初めてでしたか?
私はオーロラを見るのは随分と久し振りです。
最後に見たのは何年か前だったはずですが、相変わらず綺麗です。
機会があれば、オーロラだけでなく、他の秘境も見に行きたい所です。
あ、そうでした……。
軽く飲み物を、と思ってホットココアの缶を持ってきてました。
刹那さんも如何です?
ココアを飲みながら、静かに隣に寄り添ってオーロラ観賞。
最後の言葉は、聞こえなかったフリをしますか……。
耳は良いんですよ、私。(赤面)
神山・刹那
フィーナ・ユグドラシア(g02439)と一緒に参加
オーロラか
まさか、生きて見ることが出来るとはなぁ
また来年も、こうして見にこれたら良いなぁ。フィーナと二人で
初めて見るオーロラに溜め息をこぼしながらただただ目を奪われる
が、自分にとって一番愛でる花がなんなのかは分かっているので隣のフィーナを見て自分にとって一番大事なのは隣に居てくれる女性(ひと)この人を絶対に泣かせるような真似はするものか。と、自分にもう一度言い聞かせ、覚悟を新たに、今年の大戦を乗り切る決意を固める
「俺にとっちゃ、隣にフィーナが居てくれるだけで、何度だって前を向くことが出来る。だってーーー(お前は俺の太陽だから)」
ロングコートにマフラー、耳当てに帽子、それから手袋。
寒冷適応もあるけれど、念のために防寒具でしっかりと身を固めつつ、フィーナ・ユグドラシア(望郷の探求者・g02439)はパラドクストレインから降り立った。
「寒くないですか、刹那さん」
「ああ、鍛えているからな」
振り向けば同じくそれなりに冬の格好をしてきた神山・刹那(梟雄・g00162)は、まるで気にしていない風であった。
広大な雪原へ踏み出せば、すぐに澄んだ夜空に掛かるオーロラの光が目に飛び込んできた。
「オーロラか。まさか、生きてこの目で見ることが出来るとはなぁ」
「私は、オーロラを見るのは随分と久し振りです。刹那さんは、実際に見るのは初めてでしたか?」
様々な地を旅した経験のあるフィーナにとっては、数年ぶりのオーロラ。
けれど、以前に見た時と比べても変わらず綺麗で――大自然の神秘が織りなす光景のうつくしさを、改めて実感するばかりだ。
「また来年も、こうして見にこれたら良いなぁ。フィーナと二人で」
そう、何気なく口にする刹那に、フィーナは微笑みながら小さく頷いて。
「機会があれば、オーロラだけでなく、他の秘境も見に行きたい所ですね」
そこまで言って、フィーナは思い出したように鞄を探る。
「あ、そうでした……軽く飲み物を、と思ってホットココアの缶を持ってきてました。刹那さんも如何です?」
「そうだな、頂こうか」
そうして、二人。
あたたかいココアを飲みながら、静かに寄り添ってオーロラを見上げる。
――どこまでも続く澄んだ星空に、何層にも重なった柔らかな光の帯が、色彩を変えながら風に靡いているようで。
初めて見るオーロラに、刹那は溜息を零しながら、ただただ目を奪われるばかりであった。
だが、自分にとって一番愛でるべき“花”が何であるかを、見失ったりはしていない。
「綺麗ですね、刹那さん」
ふと隣を見やれば、同じようにオーロラを見つめているフィーナの姿がある。
「ああ、そうだな」
改めて空を見上げれば、壮大なオーロラの光に、自然と込み上げてくる想いがあった。
刹那にとって最も大事な存在は、こうして隣にいてくれる女性(ひと)。
(「……フィーナを、絶対に泣かせるような真似はするものか」)
そう、改めて胸に誓うように、刹那は己に言い聞かせる。
彼女を泣かせないために、この先どのような強敵と相見えようとも、絶望の戦場に降り立とうとも。
――必ず、彼女の元に生きて帰る。と。
覚悟を新たに、来たるべき大戦を乗り切ってみせるという揺るぎない決意を、刹那は改めて固める。
「俺にとっちゃ、隣にフィーナが居てくれるだけで、何度だって前を向くことが出来る。だって――」
――お前は、俺の太陽だから。
「……っ」
途端にフィーナの顔が耳まで赤く染まったことに、刹那は気づかぬまま。
(「耳は良いんですよ、私……」)
小さな声で紡がれた言葉には、敢えて、聞こえなかったふりをして。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【勝利の凱歌】がLV4になった!
【神速反応】がLV2になった!
穏春・優季
凛櫻さん(g00518)と一緒に引き続き参加します
残留効果のおかげで僕達も【寒冷適応】の恩恵が受けられてありがたいですね
もしかしたら一部のカップルさん達は寄り添う口実を寒さのせいにできなくて残念がっている可能性も…?
でも寒さを気にせずにいられた方が素敵な光景をより楽しめる気がします!
いえいえ、気持ちは凄く分かりますよ!
僕もクリスマスの時に夜空を覆う虹色のカーテンに圧倒されてしまいましたから
一度見てしまうと…もう映像だけでは物足りないですよね!
好きなものは何度見ても飽きないのです
直でまた見たいと思っていたので誘って頂けて嬉しかったです!
今はプレゼントを渡すよりもオーロラを楽しむ事を優先しましょう
瑚雛・凛櫻
優季さん(g03015)と一緒に引き続き参加するわよ!
[寒冷適応]が利いてるから寒くはないみたいだけれど…なんか雰囲気で寒いって脳が…(その所為でしっかり着込んでしまっている)
クリスマスにも一緒に見たけど、寧ろクリスマスにもオーロラを見たからこそこの風景が好きになって又見に来てしまったわ…
「優季さん、またオーロラに誘っちゃったけど…飽きて…ないかしら?」
気にしていなかったものを気にしてしまうと一気に不安になってしまって、思わず聞いてしまったわ!
「そ、そう?(共感してもらえて嬉しい)よかったぁ…(ほっと胸を撫で下ろして)それじゃあこの景色を楽しみましょ」
プレゼントは当日まで取っておきましょ♪
「寒冷適応が利いてるから寒くはないみたいだけれど……なんか雰囲気で寒いって脳が……」
その所為で、上から下までしっかりと着込んでしまった瑚雛・凛櫻(滅びの箱庭、綻びの記憶・g00518)であったが、いざパラドクストレインから降りれば、思っていたほど寒くはなくて少し安堵する。
「残留効果のおかげで、僕たちも寒冷適応の恩恵が受けられてありがたいですね」
穏春・優季(お人好しで照れ屋な砲撃手・g03015)もそれなりに着込んできてはいるが、凛櫻ほどではない。
そこでふと、優季は何かに気づいたようにぽんと手を叩いた。
「もしかしたら、一部のカップルさんたちは、寄り添う口実を寒さのせいにできなくて残念がっている可能性も
……!?」
「た、確かに……!」
つい納得したように目を輝かせる凛櫻に、優季は楽しげに微笑んだ。
「でも、寒さを気にせずにいられた方が――素敵な光景をより楽しめる気がします!」
というわけで、楽しみましょう――と、優季が示す先へ、凛櫻も目をやれば――。
そこには柔らかな光の帯が、ふわりと広がり、はためいていて。
「わ、よく見えるわね……!」
澄んだ夜空を柔らかく染め上げる、美しいオーロラの光。
クリスマスにも二人で一緒に見たばかりではあるけれど、寧ろ、クリスマスにオーロラを見たからこそ――。
凛櫻はこの一期一会の幻想的な風景にすっかり魅入られて、こうしてまた見に来てしまったのだった。
「優季さん、またオーロラに誘っちゃったけど……飽きて……ないかしら?」
特にそういった素振りもなく、優季は二つ返事で快く誘いに乗ってくれて、こうしてまた一緒にオーロラを見ているわけなのだけれど。
もしかしたら、ついこの間も見たばかりだし、内心ではそこまで乗り気ではなかったのかもしれないのでは――と、今の今まで気にしていなかったものを、いざ気にしてしまったら――。
途端に一気に不安が押し寄せてきてしまって、凛櫻は思わず、聞かずにはいられなかった。
すると、優季は一瞬きょとんと目を瞬かせてから。
「いえいえ、気持ちは凄く分かりますよ! 僕も、クリスマスの時に夜空を覆う虹色のカーテンに、圧倒されてしまいましたから。
満面の笑みで、そう答えた。
「えっ……」
「一度見てしまうと……もう映像だけでは物足りないですよね! 好きなものは、何度見ても飽きないのです」
そう続ける優季の表情は、本当に生き生きとしていて、凛櫻は彼の言葉が冗談や社交辞令ではないとすぐに理解する。
「直でまた見たいと思っていたので、こうして誘って頂けて嬉しかったです!」
「そ、そう? よかったぁ……」
優季の屈託のない笑みと言葉と、そして、共感してもらえたことが嬉しくて――凛櫻は内心でほっと胸を撫で下ろす。
鮮やかに色を変えながら夜空を揺蕩う、オーロラの光。
それは、前に見た時とはまた違う彩りで――。
「それじゃあもう一度、ううん、何度だってこの景色を楽しみましょ!」
――プレゼントは、当日まで。
今はそれよりも、今しか見られないオーロラの光を、心ゆくまで。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【植物活性】がLV6になった!
【冷気の支配者】がLV2になった!
効果2【ロストエナジー】がLV6になった!
犬神・百合
千草ちゃん(g03137)と
あたたかなコートにマフラーでもこもこ
残留効果はあるけれど敢えてこっそりお借りせずに
お星さまも綺麗!ここからはどんな星座が見れたかしら?
空覆う神秘的なカーテンを見つけたら
思わず感嘆の息が漏れて暫く目を奪われる
凄いね…とっても素敵
さまざまな彩りとあなたを見れば微笑んで
あのね千草ちゃんと出逢えて本当に幸せなの
あの日、色褪せた世界があなたで彩を取り戻していくの
…わたしも一緒に見られてよかった
手を握られれば
効果を借り無かった事を告げ
だってその方が千草ちゃんにくっついて
暖かくしてもらえるかな…なんて思ったのだけれど
駄目だった?
頬は染まってしまうけれど
あなたに腕を伸ばし問うてみる
雪定・千草
百合さん(g05341)と
初めてのオーロラを百合さんと見られる
とても嬉しいです
がっつり着込んで寒冷適応を借ります
この寒さこそが見れる理由
もこもこになった百合さんとくっ付いて歩きます
強い風が来たら盾になりましょう
さあ空を見上げてオーロラ探し
ああ、星も綺麗ですね
見付けたオーロラは想像以上に美して
思わず言葉を見失います
綺麗な光
見続けたら何だか包まれているような気分
百合さんの手を握り締めたなら
…あなたと見れて、良かったと
これからも、あなたと一緒に世界を彩っていきましょう
効果不使用に驚きながらあなたを抱き寄せて
…駄目ではないですけど、早く言ってくださいね
冷えていませんか
出してるお顔も冷たくて辛いのではと
生まれて初めてのオーロラを大切なひとと見ることが出来る――その喜びを、噛み締めながら。
雪定・千草(霞籠・g03137)はがっつりと着込んで、さらに寒冷適応の力もしっかりと借りていた。
寒い地でしか見られない、オーロラの光。言い換えれば、オーロラにはこの寒さがあってこそ。
一方の犬神・百合(ラストダンス・g05341)も、あたたかなコートにマフラーでもこもこに。
けれど、百合は――千草には内緒でこっそりと、敢えて残留効果の力を使わずにいた。
「強い風が来たら、俺が盾になりますからね、百合さん」
もこもこな百合とぴったりくっついて歩きながら、千草は微笑んで告げる。
「ふふ、頼もしいわ、千草ちゃん」
――見上げた先には、満天の星。
「綺麗……! ここからはどんな星座が見れたかしら?」
「ああ、星も綺麗ですね」
百合のはしゃぐ声に千草も頷き、共に星を繋いで星座を探しながら、二人は勿論、オーロラも探して視線を巡らせる。
――程なくして、その時は訪れた。
「あっ……見てください、百合さん」
千草が示す先、ふわりと広がった柔らかな光に、百合もすぐに目を奪われる。
澄んだ夜空を覆う、神秘のカーテン。
何層にも重なって、時に色彩をもうつろわせながら、風に靡くように揺らめく極光の帯。
「綺麗な光、ですね……あなたと見れて、良かった」
その美しい光は、ずっと見ていたら何だか優しく包まれているような気持ちにもなって、千草はそっと、百合の手を握り締める。
「凄いね……とっても素敵。……わたしも、千草ちゃんと一緒に見られてよかった」
感嘆の息を零しながら、百合はそっと千草を見つめ、微笑む。
「あのね、わたし、千草ちゃんと出逢えて本当に幸せなの。あの日、色褪せた世界が……あなたで彩を取り戻していくの」
そう、この様々な彩りを映して揺れる、オーロラのように。
「これからも、あなたと一緒に世界を彩っていきましょう。……ところで、百合さん」
手を握り締めた瞬間に、千草はあることに気づいていた。
「百合さんの手、冷え切っていませんか……?」
熱を分かつように、少し力を籠めながら。
千草の案じるような眼差しに、百合はほんの少しだけ眉を下げて、実はね、と切り出した。
内緒話のように、そっと。寒冷適応を敢えて使っていないのだと告げてから、
「だってその方が千草ちゃんにくっついて、暖かくしてもらえるかな……なんて思ったのだけれど。……駄目だった?」
雪のように白い頬をほんのりと染めながら、百合は千草へそっと腕を伸ばして問う。
「……駄目ではないですけど、そういうことはなるべく早く言ってくださいね」
千草は驚きつつもすぐに百合を抱き寄せて、ぎゅっと、腕の中に閉じ込めるようにしながら深く息を吐き出した。
もっと早く気付けていればと悔やみかけて、千草は、すぐに心の中で小さく首を横に振る。
悔やむことを彼女は望んでいないと、知っているから。
だから代わりに少しでも早くあたためてあげたいと、千草は百合を抱き締める腕に力を籠めた。
「すごく冷えてるじゃないですか、……出しているお顔も、冷たくて辛いのでは?」
「大丈夫よ、……千草ちゃんがこうしてぎゅってしてくれたら、寒くはないわ」
くっつけばすぐ傍にある大好きなぬくもりと、優しい声に安堵して。
百合もまた、募るばかりの愛おしさごと――千草をぎゅうっと抱き締めた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【口福の伝道者】がLV2になった!
【スーパーGPS】LV1が発生!
効果2【凌駕率アップ】がLV2になった!
【ダメージアップ】がLV8になった!
葵・虹介
ウルリクさん(g00605)と
北限の景色なんて
あたりまえだけど、はじめて
オーロラ、生で見てみたいとおもってたんだ
人生のうちで一度はいつか、って
こんなにはやく見られるなんて…!
空にゆらめく緑のカーテン
澄んだ星空が、きらきらひかってる
ゆめみたい、って呟きが零れおちた
ふと触れる、あなたのゆびさきは
ここが寒くなくても、すこしだけつめたい
だから、と、手を繋いでそのゆびを包む
あったかい方がいいとおもわない?
――窺うふりをして少しわがままを言うのも
ちょっとだけ、慣れてきちゃった
誰かを――あなたを、
そばに感じたいとおもったから
もっと先の方まで行ってみようよって、雪を踏みながら
ここにいる間は、このままでいいかな
ウルリク・ノルドクヴィスト
虹介(g00128)と
彼のことは「少年」と呼ぶ
…俺が生きていた時代より
更に遥か昔から、観測されていたというが
それと同じひかりが、
幾千年を超えて現代にも架かるとは
彼方へと広がる北極光を見遣り
聞こえた呟きには、言葉を返さずとも
肯定するように、瞬く
不意に触れられた手は
子どものものらしく、温かい
だからこそ、馴染まぬ其の温度が恐ろしく
苦手で、触れ難いものと
出会ってからずっと、感じていた筈だったが
問いには何も、応える言葉を見つけられず
ただ包み込む其の手を、退けず受け容れる
拒めないのではなく
拒まなかったのだと思う
ほんの微かに、だけ
柔く力を込めて握り返して彼の歩みを追う
其の加減には、本当に慣れないと思いながら
「オーロラ、生で見てみたいとおもってたんだ。人生のうちで一度はいつか、って」
弾む声でそう言いながら、葵・虹介(光芒・g00128)ははあっと大きく息を吐き出した。
雪に負けないくらい真っ白な息は、すぐに澄んだ夜の空気にとけて消えていく。
静けさに満ちた一面の銀世界と、針葉樹の森。
初めて訪れた北限の景色は、どこか新鮮で。
「でも、こんなにはやく見られるなんて……!」
そして、今宵――この地で見られるのは、特別なひかり。
虹介が期待に胸を躍らせている、オーロラの光。
それは、ウルリク・ノルドクヴィスト(永訣・g00605)が嘗て生きていた時代よりも、更に遥か昔から観測されていたものだというから、ウルリクは驚きを隠せずにいた。
(「……それと同じひかりが、幾千年を超えて現代にも架かるとは」)
――もしかしたら、互いに在るべき場所で。
少年と同じひかりを見ることもあったのかもしれないと思えば、ウルリクは、言葉にし難い想いが胸に満ちていくのを感じていた。
「わあ……」
――彼方の空に、広がる北極光。
揺らめく緑のカーテンは、時に様々な色彩を連れて翻り、悠然と空を泳いでいるようにも見えて。
その向こうに鏤められた数多の星たちが、宝石のようにきらきらと煌めいて――。
「――ゆめみたい」
思わずというように零れ落ちた虹介の呟きに、ウルリクは言葉こそ返さなかったけれど、肯定するように瞬き、小さく肯いて。
そうして、ふと。
虹介の手が、ウルリクの指先に触れる。
今ばかりは復讐者の力で、寒くない世界に居るはずなのに。
少しだけつめたいと、虹介は感じていた。
――ウルリクには、まだ子どもである少年の手はあたたかくて。
だからこそ、馴染まないその温度は、恐ろしいとさえ思えるほど。
苦手で、触れ難くて――否、安易に触れてはならないものとさえ、彼と出逢ってからずっとそう思っていた、はずだった。
なのに――。
「あったかい方がいいと……おもわない?」
虹介は無邪気に笑ってウルリクと手を繋ぎ、小さな手で彼の冷たい指先を包み込む。
こんな風に窺う“ふり”をして、少しわがままを言うのにもちょっとだけ慣れてきたのは、彼と共に過ごしてきた時間の長さゆえだ。
ウルリクは虹介の問う声に応えるべき言葉を見つけられぬまま、ただ包み込む柔らかなその手を、振りほどくことなく受け容れた。
そうすることで少年の笑みが深くなって、何故だかそのことに安堵している己が居ることも、自覚していた。
拒めなかったのではなく――拒まなかったのだ。
「ねえ、ウルリクさん。もっと先の方まで行ってみようよ」
真っ白な雪に小さな足跡を残しながら、虹介はウルリクの大きな手を引いて歩いていく。
誰かを――“あなた”を、傍に感じたいと思ったから。
虹介の言葉に、ほんの微かにだけ。
柔く力を込めて握り返し、彼の歩みを追って、小さな足跡の隣に大きな足跡を刻んでいく。
――きっと、彼は。
ウルリクが思っているよりもずっと強いのだろう、とは思うけれど。
その加減には、まだ、慣れることが出来そうにない。
それでも、ここにいる間は。
――このままでも、良いだろうか。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【隔離眼】LV1が発生!
【託されし願い】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV9になった!
氷翠・凪冴
≪蒼砂≫
ぽかぽかの足許に大きな毛布に包まれて
間にもふもふな子達を挟めば心地よい事…
噫、これだけで満足するわよね…
このまま包まれて眠りたいなどと微睡む
近くに触れる声にぱちり開く眼
間近に聴こえた声に驚いたのか否か
現実に戻れば目前には甘い香り
…ん…ありがとう…
示される極光の天幕
わぁ…と声が零れる
空が魅せる幻想的な舞い
その天幕の裾に届きそうだと思わず指先伸ばす
無邪気な子供のように好奇心に瞳輝かせ
その伸ばした感動は――ふと既視感を落とす
この胸に宿る好奇心を…
私、前もこんな風に
空を掴もうとしたことがあるかもしれない
己の指先が一瞬と幼い指先に映った気がした
…屹度小さい頃
空は綺麗だと…私は初めて憶えた気がする
レックス・ウェリタス
《蒼砂》
敢えて寒冷適応を避けて冷たさも実感にしちゃおうか
マフラーを始め色々な防寒で完璧
アイテムポケットから充電式の電気敷毛布を出して敷くね
座ったら僕たちの間にレグルスとサユキを挟んで四人
大きくて暖かいもふもふの毛布を肩に掛けて
心地好いのは間違いないはず
あ、凪冴
――寝ちゃだーめ
悪戯げに囁やけば差し出すホットチョコ
保温に適した水筒から相棒たちにも注いであげよう
本番は上だよ
指した先には極光のヴェール
ゆら、ゆらり
うつくしいヴェール
…ね、凪冴
もしかしてお前さんの記憶に此のヴェールは有るのかい?
空を掴もうと…ふふ、
こんな贅沢な空でお前さんは綺麗を覚えたんだ
僕もお裾分け貰うねと
そっと手を翳して
嗚呼、掴みたい
マフラーを始め、色々な装備で防寒対策も完璧に。
敢えて寒冷適応を使わず極北の冷たさに身を委ねれば――より一層ぬくもりを実感するというもの。
「――さ、どうぞ?」
レックス・ウェリタス(Memento mori・g07184)が持ってきたのは、充電式の電気敷毛布。
「わ、温かいわ……」
そっと足を踏み入れた氷翠・凪冴(蒼氷忘花・g08307)は、早速そのあたたかさにほっと息をつく。
並んで座る、レックスと凪冴――二人の間には、それぞれのサーヴァントであるスフィンクスのレグルスと、クダギツネのサユキが潜り込む。
そして、レックスはさらに二人と二匹を包むように、大きくてあたたかいもふもふの毛布を広げた。
「どう?」
ぽかぽかの足許と、大きな毛布に包まれて。
更に間にもふもふな仔たちを挟めば、その心地よさたるや言葉に出来ないほど。
「噫、これだけで満足するわよね……このまま包まれて眠りたい……」
そう呟きながら微睡む凪冴に、レックスはつい小さく吹き出しながらも、悪戯めいた響きを籠めて囁いた。
「凪冴。――寝ちゃだーめ」
小さな、けれど間近に触れる声に、凪冴の瞳がぱちりと開く。
驚いたようにも見えるその反応に笑みを深めながら、レックスはカップに注いだホットチョコレートを差し出した。
興味深そうに鼻を動かすレグルスとサユキの分も、レックスはちゃんと注いでやる。
夢と現の狭間から抜け出せば、眼の前に差し出されたのは甘い香り。
「……ん……ありがとう……」
凪冴はそっと目を細めて、両手でカップを受け取った。
「本番は上だよ。……ほら」
そう言って、レックスが指差す先には――綺羅星纏う極光のヴェール。
ゆらり、ふわりと優雅に舞う、幻想的なうつくしい光。
「わぁ……」
示された極光の天幕に、凪冴は思わず声を零して。
――もしかしたら、あの天幕の裾に届くかもしれない。
ふとそんな想いが過った時には、アイスブルーの瞳が無邪気な子供のように好奇心いっぱいに輝いて――。
凪冴は無意識に、指先を伸ばしていた。
――刹那。
胸の裡から込み上げてきた想いに、凪冴はふと既視感を覚える。
(「いつか……こんな風に」)
魂が震えるような感動を、好奇心を、抱いたことがあった。
手を伸ばしたら、届くかもしれないと思った。
あの、うつくしい世界に――。
「……ね、凪冴」
彼女の瞳の輝きと、空へ――翻る極光のヴェールを掴もうと伸ばされた指先に、レックスは何気なく名を呼んだ。
記憶も心も時に攫われてしまったはずの彼女の、魂が焦がれているように見えたから。
「もしかしてお前さんの記憶に、此のヴェールが有るのかい?」
そう尋ねてみたのは、純粋な好奇心からだったのだろうか。
「――私、」
ややあって、凪冴はぽつりと答える。
「前もこんな風に……空を掴もうとしたことが、あるかもしれない」
空へと伸ばした指先に、ほんの一瞬、幼い指先が重なったような気がした。
それが、失くしてしまった記憶の欠片なのかどうかはわからないけれど。
でも、あたたかな想いが胸に燈った気がして――凪冴は、心が綻ぶのを感じていた。
「……屹度、小さい頃」
今は時の向こうに消えてしまったいつか、どこかで。
「空は綺麗だと……私は初めて憶えた気がする」
そう紡ぐ凪冴の表情は動かぬままだけれど、ほんの僅かな変化が生じているように、レックスには感じられた。
「それで空を掴もうと……ふふ、こんな贅沢な空で、お前さんは“綺麗”を覚えたんだ」
幻想の光が揺蕩う、宝石のような星々が鏤められた静謐な空。
彼女が初めてその想いに触れたのがこんなにも美しい情景だというのは――少し、羨ましいような気もして。
「僕も、お裾分けを貰うね」
そうして、レックスはそっと手を翳す。
すぐ傍に在るように感じられて、けれど、易々とすり抜けていく――だからこそ、だろうか。
「……嗚呼、掴みたい」
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【水中適応】LV1が発生!
【アイテムポケット】がLV7になった!
効果2【アヴォイド】がLV4になった!
【ロストエナジー】がLV7になった!
マティアス・シュトローマー
ラト(g00020)と
ラトはロマノフに来るのは初めて?
ふふん、任せて
指を鳴らせば——【寒冷適応】でこの通り!
これならもう寒くないだろ?
白く染まった息の行き先を目で追えば、夜空に掛かった光のカーテンがゆらり
風もないのに靡いていて
綺麗だなー
明るい日差しの中で見る、ラトの瞳の色みたい
今はもっと深い色をしてるけど、なんて
彼女の冷たい頬に手を当てて
じっとその瞳を覗き込んでみる
お返しにと引っ張られた頬は、ほんの少し痛いけど悪い気はしない
悪態をつきながら、それでもゆるりと緩む口元
ちぇー
引っ込み思案のお姉さんの手を引く優等生に、少しくらいご褒美があってもいいと思うんだけど
ラト・ラ
マティアス(g00097)と
さ、寒い……
極端な気温は苦手なんです
着込んでも尚足りぬと震えていたところに
指ぱっちんでかかる魔法の効果
助かりました…(ほっ)
空を見上げ感嘆の息が溢れる
なんて美しい景色なのでしょう
まるで神様の羽衣のよう
え…、わたしの瞳に、ですか?
頬に触れる手の温度
前までは見下ろす余裕さえあったのに
いつの間に追いつかれた背丈
グレーゾイサイトがこんなに近い――
そ、そんなに覗いても何も見えませんよっ
思わず彼のほっぺをむぎっとつねる
程よく離れた距離にそっと安堵の息
この鼓動がばれませんように
ご褒美は自ら強請るものではないのです
それらしい小言のあとには
いつものらしいやり取りに小さく笑って
「さ、寒い……」
雪と氷に閉ざされた世界、吸血ロマノフ王朝。
着込んでもなお冬の凍てつく風が突き刺さるようで、ラト・ラ(*☽・g00020)は寒さに震えることしか出来ずにいた。
「ラトは、ロマノフに来るのは初めて?」
一方こちらは寒さも何のそのといった様子で飄々としているマティアス・シュトローマー(Trickster・g00097)。
否、寒いことに変わりはないのだが、何度か来ているおかげでそれなりに慣れているというのもあるだろう。
「極端な気温は、苦手なんです……」
見るからに余裕のないラトのか細い声に、マティアスは大きく頷いてみせると、
「――ふふん、任せて」
そう告げると同時、ぱちんと指を鳴らせば――ふわりと、心地よい風がラトの全身を包み込んだ。
「寒冷適応でこの通り! これならもう寒くないだろ?」
言うまでもなく残留効果を展開させただけではあるのだが、まるで魔法、あるいは彼に当てはめるならば手品のように空気が一変したことに、ラトは一瞬驚いたように目を瞬かせてから、ほっと安堵の息を吐き出した。
「助かりました……」
それから改めて空を見上げれば、そこには綺羅星を包み込むように美しいオーロラの光が揺れていて。
ひとの手でつくり出すことの叶わない大自然の奇跡に、零れ落ちる感嘆の息。
「ああ……なんて美しい景色なのでしょう。まるで、神様の羽衣のよう」
白く染まった吐息の行き先を目で追いかければ、夜空に掛かった極光のカーテンがゆらり、風もないのにふわりと翻り、靡いている。
マティアスの瞳にも鮮やかな色を燈す、透き通るエメラルドグリーンの彩。
けれど、彼にとって最も印象深い、“緑”は――。
「綺麗だなー。明るい日差しの中で見る、ラトの瞳の色みたい」
「え……、わたしの瞳に、ですか?」
きょとんと瞬いたラトの瞳を、じっと見つめながら。
「……今はもっと、深い色をしてるけど、なんて」
徐に伸ばした手で、マティアスはラトの冷たい頬に触れる。
「マティ――」
頬に触れた手のぬくもりを感じると同時に、ラトは、そのまま動けなくなっていた。
「……ん、何?」
こちらを覗き込んでくる、グレーゾイサイトの澄んだいろ。
前までは見下ろす余裕さえあったはずなのに、いつの間にか同じ高さになっている目線。
(「近い――」)
いつの間に、追いつかれてしまっていたのだろう。
よく見ると初めて出逢った時にはまだ幼かった顔立ちも、心なしか少し大人びているようで――。
「……そ、そんなに覗いても何も見えませんよっ」
むぎゅっ――と。
思わずマティアスの頬を抓り、伸ばした腕の分だけ距離を挟めば、知らず零れる安堵の息。
「ちぇー。引っ込み思案のお姉さんの手を引く優等生に、少しくらいご褒美があってもいいと思うんだけど」
マティアスはというと、いつものように悪態をつきながら、それでも口許をゆるりと緩めていて。
引っ張られた頬はほんの少し痛いけれど、でも、マティアスとしては全く悪い気はしなかった。
彼がいつもの調子でそう紡ぐから、ラトもすぐに、いつもの調子を取り戻すことが出来ていたのかもしれない。
「……ご褒美は、自ら強請るものではないのです」
それらしい小言をひとつ、それから、いつものらしいやり取りに小さく笑って。
――けれど、ラトはどうか、と密かに願うのだ。
(「どうか――」)
この鼓動と頬に燈ったほのかな熱が、彼に気づかれていませんように、と。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【寒冷適応】がLV11になった!
【パラドクス通信】がLV4になった!
効果2【ダメージアップ】がLV10(最大)になった!
七森・実
g01118/ノスリくんと
夢みたいな空の色──!
この美しさを表す言葉が見つからなくて
零れるのはただ、感嘆の吐息
あなたたちならその翼で翔けて
天の神様のヴェールにさわれるのかしら
羨ましいと傍らを見遣れば、
仲良く戯れる大きなとりと小さなとり
全然やきもちなんて妬いてないけど
帽子を忘れたから頭が寒いわねえ
望んだ掌は穏やかに優しく
なんだかんだで甘やかされてると知ってる
私の愛しむものたちを
ちゃあんと知っててくれるところも
……ありがと、
蕩けてゆるむ頬もそのままに
差し出す夜明けのハーバリウム
透きとおる極光が夜に融け、
やがて空が硝子瓶と同じ色に染まるまで
ふたり(と一羽)、ぽかぽかにくっついてたいの
ノスリ・アスターゼイン
g01241/実
光のカーテンが揺らぐ度
深い吐息が零れる
背中合わせだった体温を
今度は傍らに感じつつ――肩にも感じるのは
実の相棒のとりさんが
ちょこんと乗っているから
頬に擦り寄る小さないのちに
擽ったく笑み零して
指先で羽毛をあやせば
愛らしい囀りで応えてくれる
相棒へ対抗するように突き出された実の頭を撫でて
「はい、あげる」と彼女の頭頂にコツン
秋色を内包した、とりさん型ハーバリウム
掌にすっぽり収まるサイズ感は
やはり本物の鳥そっくり
対抗するように突き出されたとりさんの頭も撫でて
つい吹き出し笑う
あんた達もそっくりだな
彼女から貰った黎明の瓶を空に掲げれば
寒さに震えながらオーロラを織る神にも
温もる想いが届くだろうか
澄んだ夜空を染め上げる、様々な色彩が織りなす極光。
「まるで、夢みたいな空の色――!」
赤や緑、ピンクに白、水色、紫――空を泳ぐ様々な色が混ざり合い、とけ合って、また別の色へと変じていく。
大自然の神秘、オーロラの光。
この美しさを、表す言葉が見つからなくて。
秋彩の双眸を輝かせながら、七森・実(F・g01241)はただただ、感嘆の吐息を零すばかりであった。
ノスリ・アスターゼイン(共喰い・g01118)もまた、光のカーテンがふわりと揺らぐ度に、深い吐息を零していた。
先程までは背中合わせだった体温を、今度は傍らに感じつつ。
肩にもほのかに感じるのは、実の相棒のとりさんがちょこんと乗っているからだ。
ふっくりとまあるいとりさんはまるで雪玉みたいに真っ白で、けれど実もノスリも、決して見失ったりなどしない。
「あなたたちならその翼で翔けて、天の神様のヴェールにさわれるのかしら」
羨ましい、とぽつり零した実が傍らを見やれば、仲良く戯れている大きなとりと小さなとり。
すっかり慣れた様子で、頬に擦り寄ってくる小さないのち。
ふわふわの羽毛が触れる擽ったさに笑みを零しつつ、ノスリは指先でそのふっくらな羽毛をあやすように撫でてやる。
愛らしい囀りでノスリに応えるとりさんは、――はたして、相棒の視線に気づいているのかいないのか。
「……全然やきもちなんて妬いてないけど。帽子を忘れたから頭が寒いわねえ」
すると、とりさんに対抗するように、実が頭を突き出してくるものだから。
ノスリは一瞬呆気に取られつつも、心なしか尖っているようにも見える実の唇にすぐに笑って。
ぽんと、その頭に手を置いた。
「はい、あげる」
そっと撫でてから、ノスリはそのまま彼女の頭頂にコツンと、秋色を内包したとりさん型のハーバリウムを置く。
手のひらにすっぽりと収まるサイズ感は、やはり本物の鳥に。そしてつぶらな瞳と嘴模した点と線は、とりさんそっくりで。
今度はそれにぴっと反応したとりさんが、対抗するように頭を突き出してくるものだから――ノスリは応えるように指先を伸ばしながらも、つい吹き出してしまった。
「……あんたたちも、そっくりだな」
手の中で、ころんと揺れる秋彩の鳥。
つい出来心で望んでしまった手のひらは、思っていたよりもずっと穏やかで優しくて。
なんだかんだで、甘やかされているのだと――知ってはいた、けれど。
それに、何よりも。
(「……私の愛しむものたちを、ちゃあんと知っててくれるところも」)
小さな瓶詰めの世界に彼が籠めて、咲かせてくれたいろんな想いが本当に嬉しくて、蕩けてゆるんでしまった頬もそのままに。
「……ありがと、」
実もまた、お返しにと、夜明けを咲かせたハーバリウムを差し出した。
「――ん、」
「ね、もう少しくっついてもいい?」
静謐で、それでいて雄大な――透きとおる極光が夜に融けて、やがて空が硝子瓶の中に咲かせた花たちと同じ色に染まるまで。
――そう、せめて、この夜が明けるまでは。
ふたりと一羽、ぽかぽかにくっついていたいから。
すぐ傍に確かなぬくもりを覚えながら、ノスリは実から受け取った瓶を――優しくてあたたかな、黎明のひかりが燈るそれを空に掲げる。
そうすれば、きっと。
凍えるような寒さの中でオーロラを織る神にも、この胸の裡まで温もる想いが届くような気がした。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【プラチナチケット】がLV2になった!
【寒冷適応】がLV12になった!
効果2【ロストエナジー】がLV8になった!
アンゼリカ・レンブラント
【約束】
うん、オーロラとっても綺麗だった
綺麗と思ったのは、それだけじゃないけどね
ミアの顔を見つつ言葉にせず笑んで
作ったハーバリウムを見ててプレゼントし合う
ミニひまわりっ、私をイメージしてくれたの?
白のアングレカムは…うん、好きな花なんだ
おいしそうって?
ふふ、背丈は伸びたけど。私は子どもっぽいからなぁ
可愛いものを、美しいものをいつも作る
ミアはいつでも、いつまでも私の憧れだよ
ふと手を握られると、顔が近づいて
……
思わず思考が止まり、目を細めては
ミアの頬に手をあてて
あれ?
……ハーバリウムありがとう!
大事に部屋に飾るねっ
一瞬頬に当てた手を下げて手を握り笑顔
私は今何をしようとしたんだろうって
答えはないまま
ユーフェミア・フロンティア
【約束】
オーロラ、とってもすごかったね。
あんなにきれいなものはほんと滅多に見れないから…。
それじゃあ、ハーバリウムを見せてもらってもいい?
私はアンゼリカをイメージして作ってみたんだ。どうかな?
ミニひまわりってあるんだね。びっくりしちゃった。そして、アングレカム
が好きみたいだから、それも入れてみたんだ。
えへへ、どうかな?
アンゼリカのハーバリウム、とっても綺麗。おいしそうっていうのもわかるなぁ。ほんと食べたくなっちゃうくらいに素敵。
とてもいいセンスだと思うよ。
大人になったって思っても、どこかアンゼリカらしさが残っているのが嬉しいね。
そう言ってハーバリウムを手渡しして、もう片方の手をそっと握ります。
「……オーロラ、とってもすごかったね」
「うん、とっても綺麗だった」
あんなにきれいな光景を、肉眼で実際に見られるという機会は、きっと、この先も滅多にないことだろう。
まだ夢見心地な様子で瞳を煌めかせているユーフェミア・フロンティア(光彩聖姫・g09068)に、アンゼリカ・レンブラント(光彩誓騎・g02672)も小さく頷く。
(「……綺麗と思ったのは、それだけじゃないけどね」)
ユーフェミアを見つめ微笑みながら、胸中で呟くアンゼリカは、ふと向けられた朱の瞳に瞬いた。
「ミア?」
「というわけで、ハーバリウムの交換!だよね? 私はアンゼリカをイメージして作ってみたんだけど……どうかな?」
楽しげな笑みを浮かべ、先程作ったハーバリウムを取り出すユーフェミア。
作っている最中に見たものではあるけれど、あの瞬間はまじまじと見ることは出来なかったから。
改めて差し出されたそれに、アンゼリカは喜びで胸がいっぱいになる。
「ミニひまわりってあるんだね、びっくりしちゃった。あと、アングレカムが好きみたいだから、入れてみたんだ。……えへへ、どうかな?」
「ミニひまわりっ、私をイメージしてくれたの? 白のアングレカムは……うん、好きな花なんだ」
他にも元気印”のアンゼリカに似合う花を、と、マリーゴールドやエーデルワイス、そしてブルースターを始めとする青い花が鏤められていて。
「私からは、これをミアに!」
お返しにとアンゼリカが差し出すのは、ビタミンカラーで彩られたハーバリウム。
フルーツを思わせるような明るい色合いの花だけでなく、柑橘系のカットフルーツも入っていて、ユーフェミアはわあ、と目を輝かせる。
「アンゼリカのハーバリウムは、何だか、食べたくなっちゃうくらいに素敵だね。とっても綺麗だし……」
「美味しそう? ふふ、背丈は伸びたけど。私は子どもっぽいからなぁ」
思わず小さく眉を下げて微笑うアンゼリカに、ユーフェミアはううん、と小さく首を横に振る。
「子どもっぽいなんてことはないよ。とてもいいセンスだと思う。……大人になったって思っても、どこかアンゼリカらしさが残っているのが、嬉しい」
ユーフェミアがくれる想いの、言葉のひとつひとつが嬉しくて。
心に――いくつもの花が咲いていくような気持ちを覚えながら、アンゼリカはユーフェミアをじっと見つめる。
「ミアのハーバリウムも、とても素敵だよ。可愛いものを、美しいものをいつも作れるミアは、いつでも、――いつまでも私の憧れ」
アンゼリカの胸の裡から、自然と溢れてくる言葉。
これだけではとても足りない、もっと、たくさんの――。
すると、ユーフェミアは笑みを深めて、そっとアンゼリカの手を取った。
「……っ」
自然と近くなる距離に、アンゼリカは一瞬にして頭の中が真っ白になって。
思わず、ユーフェミアの頬に手を伸ばしていた。
触れるぬくもりに、高鳴る鼓動
アンゼリカは柔らかく目を細めると――。
(「……あれ?」)
不意に、我に返った。
「アンゼリカ?」
不思議そうに首を傾げるユーフェミアの声に、アンゼリカは慌てて彼女の
頬に添えた手を離すと、
「……ハーバリウムありがとう! 大事に、部屋に飾るねっ」
笑顔でそう答え、代わりに繋いだ手にほんの少しだけ、力を籠めた。
(「――私は、今、何をしようとしたんだろう」)
その答えは、出ないまま。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【通信障害】がLV3になった!
【クリーニング】がLV2になった!
フィーナ・ユグドラシア
※アドリブ、絡みok
※神山・刹那(g00162)同行
一通りオーロラを観賞したら、新宿島に帰りましょうか。
その頃には、新宿島も夜になっていそうですね。
新宿島で星空は見えるでしょうか?
どこかのデートスポットでも良いですが、今宵くらいは、自分の用意した場所で過ごしたいですね。……大丈夫でしょうか。
大丈夫そうなら、自宅のバルコニーで、先程作ったハーバリウムと予め用意しておいたビターチョコをプレゼントです。
あ、このチョコは、前日に作っておいた物で、市販品ではないです。
味は保証出来ませんが、お口に合えば幸いですよ。
プレゼントを渡し終えたら、バルコニーで夜のお茶会です。
この夜が素敵な思い出になりますように。
神山・刹那
フィーナ・ユグドラシア(g02439)一緒に参加
オーロラ綺麗だったなぁ
新宿島に帰ったらどう過ごしたもんか
折角のバレンタインだし、フィーナとのんびりしたいねぇ
フィーナの自宅に招かれてバルコニーで星空を見ながらお茶会を楽しむ
バーバリウムとチョコを受け取って喜ぶが自分が何も用意してないことを思い出して顔面蒼白の冷や汗ダラダラ
素直に何も用意してないことを謝罪し、フィーナの作ったチョコを二人で食べる
甘すぎず、苦味が少し効いたチョコを食べて気に入ったのか、顔を綻ばせながら美味しそうに食べる
「甘すぎず、苦すぎず、丁度いい塩梅だな。うん。好みの味だ。ありがとう」
新宿島へと戻ってきた頃には、すっかり日も暮れていて。
「オーロラ、綺麗だったなぁ」
「ええ、とても綺麗でしたね……」
どこか感慨深そうに呟く神山・刹那(梟雄・g00162)に、フィーナ・ユグドラシア(望郷の探求者・g02439)は微笑んで頷く。
「……さて、これからどうしたものか」
「そのことなんですけれども、刹那さん、宜しければ……家に来ませんか?」
「おっ、いいのか?」
どこかのデートスポットや、何か軽く食べられる場所に行くのも悪くはないが、今宵くらいはもっと落ち着ける場所で過ごせれば――そう思ったフィーナからの誘いを、刹那が断る理由もない。
折角のバレンタイン。愛するフィーナと共にのんびりしたいと思っていた刹那としては、願ってもないことであった。
そうして、刹那が招かれたのはフィーナの自宅。
バルコニーにはテーブルと椅子が設えられており、ちょっとしたお茶会を楽しむことが出来るスペースになっていて。
新宿島ならば勿論、寒冷適応があるから――冬の夜でも寒くはない。
「というわけで、改めて……ハッピーバレンタインです、刹那さん」
フィーナが差し出したのは、先程作った青と白のブライダルベールのハーバリウムと、ビターチョコレート。
「ん、これは……?」
刹那としてはハーバリウムは勿論、チョコレートも気になる様子。
「あ、このチョコは……前日に作っておいた物で、市販品ではないです。味は保証出来ませんが、お口に合えば幸いですよ」
他の誰でもない、フィーナが、刹那のために作ってくれた――手作りのチョコレートだ。
「そうか……ありがとう、フィーナ」
心を籠めたフィーナからの贈り物に、刹那は喜びを露わにする――が。
「そういえば……」
刹那はそこで、あることを思い出した。
「っ、すまん、フィーナ!」
「……はい?」
目を丸くするフィーナに、刹那は忽ちの内に顔面蒼白になっていく。
「どうなさいましたか、刹那さん、顔色が……」
ついでに冷や汗も垂らしながら、刹那は土下座でもしそうな勢いで頭を下げた。
「実は……その、折角のバレンタインだと言っておきながら、何も用意していないんだ……」
刹那の素直な謝罪に、フィーナは何度かまばたきをしてから、すぐに、ふふ、と小さく笑って。
「ああ、そういうことでしたら、お気になさらず。刹那さんとこうしていられるだけで、十分ですから」
それから、二人でお茶会と、フィーナが作ったチョコレートを楽しむことに。
フィーナが作ったチョコレートは、甘すぎず、苦味が少し効いていて――刹那はいつしか、顔を綻ばせながら美味しそうに食べていた。
「お味は……如何でしょう?」
「甘すぎず、苦すぎず、丁度いい塩梅だな。うん。好みの味だ。ありがとう」
「そうですか、良かったです」
刹那の嬉しそうな表情と言葉に、フィーナは安堵の息をつき、お茶のおかわりを注ぐ。
穏やかに過ぎていく、ささやかな夜のお茶会のひととき。
地上の光がなかったロマノフに比べれば少ないものの、晴れた空に瞬く星をそっと見つめながら、フィーナは願うのだ。
(「――どうか、この夜が素敵な思い出になりますように」)
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【勝利の凱歌】がLV5になった!
【神速反応】がLV3になった!
瑚雛・凛櫻
優季さん(g03015)と一緒に
「オーロラ、すっごく良かったわね!(満足そう)最後はお楽しみのプレゼント交換よ~!(ハーバリウムを掲げて」
「ハッピーバレンタイン♪」
球体のワイヤーバスケットの中に入ったハーバリウムを優季さんに渡し
自分も彼からのを受け取った後ソレをじーっと見て
「なんかこの形…」
自分の胸と肉まん型のハーバリウムを見比べる
「似てるわね?」
すごーくからかうようにソレをぷにぷにと弄りながらによによと冗談っぽく言ってみるわ
どんな反応してくれるのかしら?(わくわく
「そうよね、飾りやすい様によね~♪」
予想以上のその反応が可愛くってついついイジメたくなってしまうわ
もう少し堪能してもいいわよ…ね?
穏春・優季
凛櫻さん(g00518)とプレゼント交換
オーロラは何度見ても素敵でした!また行きたいですね!
一緒に作ったのでサプライズではないですがハッピーバレンタインです!
球体がワイヤーバスケットの中に入っているのをツンツンしながら
危なくないよう角をなくしつつ、それでいて転がらず飾れるようにと僕は饅頭型で作りましたが…
なるほど、これなら球体でも気にせず飾れるのですね
えっ?…あっ!いや、この形はただ飾り易いようにと…!
予想外のものに例えられてしどろもどろになりながら弁明をしつつ
先ほど貰った桜の入ったぷにぷにをツンツンしていた事を思い出し
…ち、違うんです!そういうつもりで触ったわけじゃ…!?
赤面しながらわたわた
「オーロラ、すっごく良かったわね!」
「オーロラは何度見ても素敵でした! また行きたいですね!」
満足そうに笑う瑚雛・凛櫻(滅びの箱庭、綻びの記憶・g00518)に、穏春・優季(お人好しで照れ屋な砲撃手・g03015)もこくこくと頷きを返し。
「最後は……そう、お楽しみのプレゼント交換よ~!」
改めて向き直ったところで、凛櫻が満面の笑みのまま、ワイヤーバスケットの中に入った球体のハーバリウムを掲げてみせる。
桜と金箔、一足早い春のいろ。改めて見ても素敵ですと微笑みながら、優季もお饅頭のような丸いハーバリウムを取り出した。
「一緒に作ったのでサプライズではないですが、ハッピーバレンタインです!」
「ハッピーバレンタイン♪」
乾杯のグラスを交わすように互いに互いのハーバリウムを差し出して。
そうして、凛櫻は優季から受け取ったハーバリウムをまじまじと見やる。
瓶詰めのものとは違う、クリスタルのハーバリウム。
触るとぷにぷにで気持ち良いと、確かに自分が紹介したのだが――。
「なんかこの形……」
凛櫻はつい、自身の胸と優季から受け取ったハーバリウムを見比べてしまう。
優季はというと、ワイヤーバスケットの中に収まった球体を面白そうにつんつんとつついていて。
「危なくないように角をなくしつつ、それでいて転がらず飾れるようにと僕は饅頭型で作りましたが……なるほど、こうすれば球体でも気にせず飾れるのですね……! 勉強になりました!」
そう言って、ぱっと顔を上げた優季に、凛櫻はにやり、とちょっぴり不敵な笑みを浮かべながら――。
「似てるわね?」
優季のハーバリウムをぷにぷにと弄りつつ、ちらりと自分の胸を見やって、からかうようにそう告げた。
「……えっ?
……!!?」
はたしてどんな反応を見せてくれるのか、わくわくしながら様子を窺う凛櫻に、彼女の言葉の意味に気づいたらしい優季はあからさまに狼狽えて。
「……あっ! いや、この形はただ飾り易いようにと……!」
全く想定していなかったものに例えられてしどろもどろになりながらも、優季は懸命に弁明をしつつ、先程凛櫻から受け取った桜入りのぷにぷに――もといハーバリウムをつんつんとしていたことを思い出し、込み上げてくる恥ずかしさやら申し訳無さやら、諸々の感情ですっかり赤面してしまっていた。
「……ち、違うんです! これもそういうつもりで触ってたわけじゃ
……!?」
「そうよね、飾りやすい様によね~♪」
「凛櫻さん……凛櫻さぁん!」
ちょっぴり涙目にさえなっている優季の、予想以上の“可愛い”反応が楽しくて――。
凛櫻はついつい、こんな風にからかいたくなってしまうのだけれど。
(「もう少し堪能してもいいわよ……ね?」)
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【フライトドローン】がLV3になった!
【植物活性】がLV7になった!
風花・波那
真帆ちゃん(g03187)とすずらんと一緒に新宿島に戻ってきて。
キリのいいタイミングを見計らってプレゼントを渡すよ。
真帆ちゃん、私の気持ち受け取ってくれる!?
ハーバリウムをバッグから取り出して差し出し。喜んでくれるかなぁ。
受け取ってくれた後ににっこり補足で。
ちなみに私の気持ちっていうのは真帆ちゃんへの感謝と大好きな気持ちと、すずらんと一緒に暮らしてもいい?っていう許可の気持ちだよ!
ふふふ。
すずらんは受け取ってくれる?
小さいハーバリウム取り出して、すずらんへ手渡し。
ちなみに私と一緒に暮らすとお菓子いっぱい出てくるよ!
駄目なら頻繁に真帆ちゃんと遊びに行くしかない!
これからもいっぱい遊んで欲しいな!
「オーロラ、とっても綺麗だったね~」
「うん、すっごく綺麗だった……!」
「もきゅ~♪」
再びパラドクストレインに乗り、新宿島へ帰ってきても尚、まだ余韻が冷めやらぬ様子の風花・波那(夢詠の花果・g00593)に、真帆とすずらんも楽しげに返す。
そうして、またねと別れるその前に、改めて波那は真帆へと向き直ると――。
「真帆ちゃん、私の気持ち、受け取ってくれる!?」
先程すずらんと一緒に作ったガーベラを基調としたハーバリウムをバッグから取り出し、真帆へと差し出した。
「わあ、素敵……! これ、波那ちゃんが作ったの?」
「そう、すずらんと一緒に作ったの!」
瓶の中いっぱいにあふれるあたたかな色彩に、真帆は瞳を輝かせて満面の笑みを浮かべるが――波那の言葉には続きがあった。
「ちなみに私の気持ちっていうのは、真帆ちゃんへの感謝と大好きな気持ちと、すずらんと一緒に暮らしてもいい? っていう許可の気持ちだよ!」
「すずらんと? でも、それは――」
波那の申し出には、さすがに真帆も驚いた様子で。
「きゅ!?」
すずらんはふふふ、と笑みを浮かべる波那と傍らの真帆とを交互に見やり、おろおろしている様子。
「すずらんは……受け取ってくれる?」
波那はもう一つ、こっそり作っていた小さいハーバリウム取り出して、すずらんへと差し出す。
「ちなみに、私と一緒に暮らすとお菓子いっぱい出てくるよ!」
「もきゅ……きゅ~……」
すずらんは――それはできないとばかりに悲しげな表情で小さく首、もとい全身を横に振った。
「きゅ……」
「……波那ちゃんの気持ちに応えてあげられなくて、ごめんなさい」
すずらんを両手で抱っこしながら、真帆が申し訳なさそうに続ける。
「だよね、やっぱり駄目かあ……ふふ、というわけで改めて、はい! これはすずらんのために作ったの!」
そうして波那は改めて、すずらんへハーバリウムをプレゼント。
「でも、それならもっと真帆ちゃんと遊びに行くしかない! これからもいっぱい遊んで欲しいな!」
波那のお願いに、真帆はうん、と笑って頷いた。
大成功🔵🔵🔵
効果1【液体錬成】がLV2になった!
効果2【反撃アップ】がLV5(最大)になった!
咲樂・祇伐
【黒華】
寒いよりもあたたかい
寒冷適応のおかげもあるけれど
一番は
隣で千景さんが笑っていてくれるから
夜の天蓋に揺れるオーロラは人魚の尾鰭のよう
神秘的な光景に言葉を失うも
千景さん?
硝子の靴の
四季の願いが咲いたハーバリウム……満開に.泣きそうに咲う
私によせてもらえる祝福が嬉しい
一番の友達からの祝福はまるで夢のよう
ありがとう
芽生えて、でも
罪過を感じる心が
やわい春に包まれた気がして
私も頑張るね
千景さんに渡すのは未だ染まらぬ白紙の花を
円かな輪を成す
あなただけが咲かせられる白の蕾を
私だって千景さんのこと応援してます
祝福してくれたように私も言祝たい
勿論!
私のおとしもの
みつかったら
ちゃんと咲けたら
みてもらいたいわ
紫空・千景
【黒華】
寒冷適応に頼るも
祇伐が居ればぬくもり溢るる
私の春が此処に居るから
祇伐の尾を見れば
極光のヴェールは人魚の尾鰭にも見え
美しい揺らぎ
けど私はそれ以上を知っている
私の隣で天魅入る四季
――祇伐、
渡したい品があるんだ
手をそっと解き
渡すガラスの靴の靴ハーバリウム
…私だけは祝福すると約束したろう?
だから形にしたんだ
込めた想いと花言葉を語り
泣きそうに咲う姿も
噫、綺麗だ
応援として貰うは白花と円い輪
何よりあたたかい祝福
進む気持ちが灯る
憂う気持ちは柔融け
有難う、祇伐
背を押してくれるやさしい言祝
互いへの祝
私が成し得た時には聞いて欲しい
だから祇伐も
落とし物が見つかったら
約束通り一番に
私へ教えて
咲いた姿を魅せてくれ
日本から遥か遠く離れた極北の地に吹く風も、寒いよりあたたかいとさえ、感じられるのは。
寒冷適応のおかげもあるけれど、何よりも――。
――隣で咲う、“あなた”がいるから。
傍らで咲く穏やかな笑みに、咲樂・祇伐(花祇ノ櫻禍・g00791)も微笑みを咲かせて。
紫空・千景(夜明の導べ・g01765)はつられ笑みを深めながら、裡から溢るるぬくもりを噛み締めていた。
――私の春が、此処に居る。
静謐な夜の天蓋に揺れるオーロラは、まるで人魚の尾鰭のようで。
神秘的な光景に言葉を失いながら吸い込まれるように見つめる祇伐の隣で、千景はそっと彼女の透き通る尾鰭に目を向けていた。
綻ぶ桜花があえかに揺れる、澄んだ水晶の尾。
見上げればふわり、星々を抱いて優雅に翻る極光のヴェールは、人魚の尾鰭のようにも見えた。
美しく揺らぐ幻想の彩――けれど、千景はそれ以上にうつくしいものを知っている。
隣で、天に魅入る四季。
「――祇伐、渡したい品があるんだ」
「千景さん?」
繋いでいた手をそっとほどいて、取り出したのは硝子の靴のハーバリウム。
鈴蘭、カンパニュラ、ベゴニア、ポインセチア。
巡る季節の願いが咲いた、それは――。
「……私だけは祝福すると約束したろう? だから形にしたんだ」
――“希望”、“永遠の愛”、“幸福な日々”、“祝福”。
籠めた想いと花言葉を語り、願いを籠めて託したなら。
「嬉しい、千景さん――ありがとう、」
一番の“友達”からの祝福が、まるで夢のようで。
満開に咲いた笑みは、今にも泣き出しそうなほどの喜びにあふれていて。
その姿が眩しくて、千景は柔らかく双眸を細めた。
「……噫、綺麗だ」
気づかないままで居られたら、幸せだったかもしれない。
けれど、芽生えてしまった想いは、嘘ではないから。
この想いを抱いて生きていくと決めた今でも、罪過を感じることはあるけれど。
千景がくれた祝福に、心が、やわい春に包まれた気がした。
「私も、頑張るね」
そうして、祇伐も千景に想いを――未だ何色にも染まらぬ白紙の花が円かな輪を成す、丸瓶のハーバリウムを託す。
「これは……」
「私からの、応援の気持ちです。これは、あなただけが咲かせられる白の蕾」
千景が祝福してくれたように、祇伐も言祝いたいという想いを、花に寄せて。
何よりもあたたかな祝福の白花と円い輪に、千景は、進む気持ちがあたたかく灯るのを感じていた。
道行きへの憂いは柔らかく融けて、残るのは背を押してくれるやさしい言祝。
満ちる星々と極光揺らめく美しき空の下、互いへの祝の花を抱いて。
「私が成し得た時には聞いて欲しい。だから、祇伐も――」
千景はもう一つ、願いを籠めて紡ぐ。
「落とし物が見つかったら、約束通り一番に、私へ教えて。――咲いた姿を、魅せてくれ」
いつになるともわからない、いつかの約束に、祇伐は勿論!と満面の笑みを咲かせて頷いた。
「私のおとしもの、みつかったら。ちゃんと咲けたら……みてもらいたいわ」
一番の友達である、――あなたにこそ。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【寒冷適応】がLV13になった!
【アイテムポケット】がLV8になった!
氷翠・凪冴
《蒼砂》
初めてのハーバリウム
懐かしい極光…
この旅だけでもいくつ心の揺れ動きはあったのか
想い出を作ってゆくというのは
とても奥が深いと
学んだかもしれないわ
この両手に包み込む
ハーバリウムに視線を落とす
この島にきて初めて…形にした想い出
…ねえ、レックスさん
彼の服の裾を柔く引く
バレンタインというのは
贈り物をしあう日なのでしょう?…なら
これ…貴方にプレゼントするわ
…そうしたいと思ったのよ
今日は
とても好い日になったと感じたから
太陽と湖の花彩を差し出す
ええ…
まずは夏の向日葵、ね?
表情を綻ばせ
笑みと呼ぶには及ばぬが
心には小さくとも若葉が芽吹いた筈
いつかその若葉が花開く時は屹度――人らしく感情も咲き誇れるだろうか
レックス・ウェリタス
《蒼砂》
意識してひと息吐いたのは新宿島に戻ってきて漸く
隣に楽しめたかなんて
ふふ、聞かなくても解っちゃった
花を夢に蕩かし
極光のヴェールは想い出のお裾分けを貰って
僕も随分楽しんだなと目を細め
そうだね
想い出の形はひとの数だけあって
同じものなんてひとつもないんだから
静かに見守る緋は柔く優しく
されど裾を引かれて、ぱちぱちと瞬いた
…どうしたの?
チョコで甘い日や感謝を贈る日とも聞くね
僕に…?
凪冴の初めてなのにイイの?
ならさ、僕のハーバリウムも受け取ってよ
好い日は僕も同じ
夏色に染まった花夢の彩を差し出して
約束の向日葵は勿論
お前さん達の綺麗な蒼も会いに行こう
太陽と湖の花夢を抱いて綻び
心咲く花は永久に枯れやしない
帰りのパラドクストレインから降り、新宿島へと戻ってきて、ようやく――レックス・ウェリタス(Memento mori・g07184)は意識してひと息ついた。
「凪冴は……ふふ、楽しめたみたいだね」
隣を見やれば、聞かずとも解る。
――初めてのハーバリウムに、懐かしい極光。
たった一日の旅。けれど、氷翠・凪冴(蒼氷忘花・g08307)は何度心の揺らぎを感じたことだろう。
それらは、どれも――レックスが言うように、そう、“楽しかった”のだ。
数多の花を夢に蕩かし、約束を編んで形にして。
星空にたなびく極光のヴェールに、彼女の想い出のお裾分けも貰って。
「僕も、随分楽しんだな」
呟いて目を細めれば、傍らで小さく頷く気配。
「想い出を作ってゆくというのは……とても、奥が深いと。……学んだかもしれないわ」
ゆっくりと、どこか確かめるようにも紡ぐ凪冴に、レックスはそうだねと頷き返す。
「想い出の形はひとの数だけあって、同じものなんてひとつもないんだから」
そうして、凪冴はふと、両手で包み込むように持っていたハーバリウムに視線を落とす。
陽色の金木犀、純白の霞草、瑠璃の勿忘草――金から瑠璃へとうつろう色彩。太陽と氷湖が揺れる、小さな世界。
それは新宿島に来て、初めて――凪冴が自分の手で形にした、想い出の彩だ。
自身の想い出と向き合う凪冴を静かに見守るレックスの緋彩は柔く、優しく。
――けれど、
「……ねえ、レックスさん」
名を呼びながら、凪冴の指がそっと裾を柔らかく引くのに、ぱちぱちと瞬いた。
「……どうしたの?」
「バレンタインというのは、贈り物をしあう日なのでしょう?」
確かめるように紡ぐ凪冴に、レックスは頷き、
「そうだね、チョコで甘い日や感謝を贈る日とも聞くね」
その答えに、凪冴は手の中の雫を――自身のハーバリウムを、差し出した。
「……なら、これ……貴方にプレゼントするわ」
「僕に……?」
それが凪冴の望みだというのなら、レックスとしては断る理由などない。
だが、彼女がプレゼントと称した、その花は――。
「凪冴の初めてなのに……イイの?」
「……そうしたいと思ったのよ。今日は、とても好い日になったと感じたから」
だからこそ、今日を共に過ごしてくれたレックスに、この太陽と湖の花彩を贈りたい。
そう、凪冴は思ったのだ。
「ならさ、僕のハーバリウムも受け取ってよ。好い日は僕も同じ」
笑みを深めながら、レックスもお返しにと、自身のハーバリウムを差し出す。
夏色に染まった花夢の彩――“自分たち”の彩を重ねた、世界の欠片を。
「約束の向日葵は勿論、お前さんたちの綺麗な蒼も、逢いに行こう」
そうして、ひとつずつ――新しい想い出を、綴ってゆこう。
「ええ……まずは夏の向日葵、ね?」
確かめるように紡いで、凪冴は、表情を僅かに綻ばせる。
それは、まだ――笑みと呼ぶには及ばないだろう。
けれど、小さくとも心に若葉が芽吹いたという、何よりの証。
これから、様々な世界を、その彩りを識って、いつか――その若葉がうつくしく花開く時には、“ひと”らしく、感情も咲き誇れるだろうか。
彼女の裡に生じたささやかな変化を見守るように、レックスは太陽と湖の花夢を抱いて笑みを綻ばせる。
――きっと、いつか彼女も識るだろう。
あたたかな想いが、いくつもの花となって咲くように。
心を彩る花は、永久に枯れやしないのだと。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【使い魔使役】がLV2になった!
【アイテムポケット】がLV9になった!
効果2【ロストエナジー】がLV9になった!