リプレイ
嵐柴・暁翔
……大人の都合で子供を怖がらせるというのは気が引けるんだけど…
まあこれはあくまでイベントの一環なんだし、身の危険を感じるとか本気で怯えたりはしないような方向性で考えてみるか…
特に食べ物の好き嫌いが多い子には恐怖に怯えて貰うとするか
ふはははは
いつもお残しをする悪い子には、そのうち食べて貰えなかったピーマンや人参達がお礼参りに来るんだぞ
演出で【口福の伝道者】を使って、きらいな食べ物の料理が突然大量に現れさせてみたり、菜園やプランターの野菜類を【植物活性】で急速成長させてみます
そして子供達の無尽蔵な体力の前に力尽きます
……先生方はいつもお疲れ様です
せめて疲れが抜けるように【活性治癒】を使っておきます
●それはいつの時代も幼児の天敵です
京都市は太秦にある幼稚園。
「……大人の都合で子供を怖がらせるというのは気が引けるんだけど……」
嵐柴・暁翔(ニュートラルヒーロー・g00931)は、子ども相手だと良心の呵責を感じるのか、複雑そうな顔で鬼のツノを着けていた。
「まあ、これはあくまでイベントの一環なんだし、身の危険を感じるとか本気で怯えたりはしないような方向性で考えてみるか……」
とはいえ、地獄変のために子どもたちを怖がらせなければならないというジレンマをどうやって解消できるか考えるのも、それはそれで難題へ挑む面白さがあるらしい。
「特に食べ物の好き嫌いが多い子には、恐怖に怯えて貰うとするか」
何やら解決策を思いついたのか、暁翔が準備万端で園庭へ繰り出せば、園児たちの悲鳴に出迎えられた。
「ぎゃーっ!」
「うきゃぁあああ!」
悲鳴どころか大絶叫である。これはいつでも全力で喋る、加減を知らない幼児だから仕方ない。
「ふはははは」
暁翔も怖がる園児たちに負けじと腹に力を入れて声を張り上げる。
「いつもお残しをする悪い子には、そのうち食べて貰えなかったピーマンや人参達がお礼参りに来るんだぞ」
ささささささっ!
予め完食しておいた焼きピーマンや人参のグリルが、何十皿も出現した。
口福の伝道者の斬新な使い方である。ちなみに園児たちが拒否しても先生がたのお昼ご飯になる予定なのでご安心ください。全てスタッフが美味しくいただきます。
「きゃーっ、ピーマンだー!!」
「にんじんやだあああ!!」
嫌いな食べ物の料理が突然大量に現れて、パニックに陥る園児たち。
「ピーマンあっちいけー!」
「鬼さんもあっちいって!!」
その反面、よほどピーマンやにんじんが嫌だったのだろう、ついに園児たちは豆を引っ掴んで、暁翔鬼へ向かって投げ始めた。
「みんなー、豆を撒く時の掛け声は、鬼は外、福は内だよー!」
先生たちも大喜びで豆まきの仕方を教えながら、小さな升にガンガン豆を補充していく。
「おにはーそと!」
「ふくはーうち!」
ばらばらばらばら……!
「あいたたたたっ、豆はやめてくれ……」
そして、豆をぶつけられた暁翔鬼は、演技力総動員して痛がりながら逃げ惑った。
「きゃーははははは!」
「おにはそとー!」
いかにディアボロスといえども子どもたちの無尽蔵な体力に付き合って走り回るのは酷だったのか、昼過ぎにはもう力尽きていた暁翔。
「……先生方はいつもお疲れ様です」
せめて彼らの日頃の疲れと、ついでに自分の疲労困憊具合が少しでも早く癒えるようにと、活性治癒を発動させるのだった。
大成功🔵🔵🔵
効果1【口福の伝道者】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
金刺・鞆
鬼はそと福はうち……鬼に豆まき……ここは鬼人たるともの出番ですよ、いぬ!
見よ、このりっぱな角! かちんこちんの手!
まさに鬼ですとも。悪い子はたべちゃうぞ、です!
むん。あんまりこわくない、です?
でぃあぼろすとしてのがんばりのたまもの……まさか斯様なときに裏目に出るとは。
それじゃあえと、ええと……今日のともはわるい鬼なので、【傀儡】で力の強そうな子を身動きとれなくしちゃう、です!
そこをいぬが、豆をえいやって投げて手本を見せてくださいね。投げられたらともはぐわーって痛がりながらちょっとずつ傀儡を解除いたしますゆえ。
わるい鬼のともは豆が弱点なのですー、わっー。
どうでしょうこの作戦。頼みましたよ、いぬ!
●和ませ鬼の奮闘記です
続いて。
「鬼はそと福はうち……鬼に豆まき……ここは鬼人たるともの出番ですよ、いぬ!」
と、気合い充分なのは金刺・鞆(虚氏の仔・g03964)。
鬼人の特徴たるツノや手を活かせるまたとない機会を得られて、やはり嬉しいのだろう。
モーラット・コミュのいぬにも鞆の興奮具合が伝わるのか、まるでうきうきわくわくしているかのように宙を跳ね飛んでいる。
そんなやる気満々の鞆は、意気揚々と園庭へ突入。
「きゃぁぁぁぁぁ!」
「うおおああああ!」
やっぱりいつでも全力な園児たちの大絶叫に出迎えられた。
……どことなく、鬼を怖がる悲鳴に聞こえないのは気のせいだろうか。
「見よ、このりっぱな角! かちんこちんの手!」
ばっ、と硬化した両手を高く掲げて、美しく透き通るツノを誇示する鞆。
「まさに鬼ですとも。悪い子はたべちゃうぞ、です!」
がおーっ、と威嚇する鞆は本気だ。実に真剣に節分の鬼役を演じている。
しかし。
「かわいい……」
園児のひとりがぽつりと洩らした呟きが、鞆の胸に突き刺さった。
「むん。あんまりこわくない、です?」
普段なら、平常時なら、可愛いという賛辞を素直に受け止めて喜べたろう。
鬼人たる者、その厳めしい容姿で無闇に人々を怖がらせるのも申し訳ないと、努めて鬼らしさを隠してきた鞆である。
「でぃあぼろすとしてのがんばりのたまもの……まさか斯様なときに裏目に出るとは」
だが、さしもの鞆も、鬼として子どもを怖がらせる依頼があるとは、夢にも思わなかったのだ。
「それじゃあえと、ええと……」
懸命にどうすれば怖い鬼になれるか考える鞆。
「……今日のともはわるい鬼なので、力の強そうな子を身動きとれなくしちゃう、です!」
そして、ディアボロスのみが操作できる傀儡の糸を出現させるや、その糸を一定の力で引くことで園児の四肢を固定してみせた。
「えっ、あれっ? 動けない!」
突然手足を引っ張られて慌てる男の子たち。
すると、
ばらばらばらばらばら……!
モーラット・コミュのいぬが豆の詰まった升を抱えて振り翳し、鞆へ向かってぶちまけてみせた。
「ぐわーっ」
途端に鞆がオーバーアクションで苦しみ出し、こっそり傀儡の糸も弛める。
(「頼みましたよ、いぬ!」)
いぬは鞆の意思に忠実に、升の中身を掴んでぱらぱら投げつけている。
「わるい鬼のともは豆が弱点なのですー、わっー」
どことなく誇らしげないぬと苦しむ鞆を見た園児たちも、ついに攻勢へ出た。
「おにはーそと!」
「ふくはーうち!!」
「うううう」
「きゃーはははは!!」
鞆鬼が大量の豆を浴びせられて逃げ出すや、意気揚々と追いかけて豆をぶつける園児たち。
冬の園庭に、楽しそうな笑い声が響き渡った。
大成功🔵🔵🔵
効果1【傀儡】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV2になった!
アタランテ・フォードブルー
フム、氷で出来た角を生やしたカチューシャを被り…氷鬼の完成だ
怖がらせるのはクロノヴェーダみたいだが、こちらはあくまで教訓の域を越えない様にな
雪でできた金棒を持ち、幼稚園に
悪い子はいないか
悪い子は…クロノヴェーダになってしまうぞ
そう言ってこれまでの戦いを通じてまとめた絵本になる分でマイルド化させた歴史の絵本『良い子の奪還戦』を朗読
ヴァンパイアノーブルはトラウマになるだろうから、ここは捻らず平安京の絵本を読み上げよう
そう言ってマイルドにしつつも『忘れてはいけない歴史』として平安京の戦いの絵本を読み上げ、歴史を教えていく
●絵本の読み聞かせは大変です
一方。
「フム、こんなものだろうか……氷鬼の完成だ」
アタランテ・フォードブルー(氷理騎士団総長『氷聖』・g07418)は、氷の角を生やしたカチューシャを被って、鬼役の準備万端。
「怖がらせるのはクロノヴェーダみたいだが、こちらはあくまで教訓の域を越えない様にな」
そう自戒しつつも、雪を固めて作ったらしき金棒を手に、幼稚園の園庭へと突撃する。
「悪い子はいないか」
かつては吸血ロマノフ王朝にてヴァンパイアノーブルと戦い続けていた、スノウメイジのアタランテだ。
金棒を振り翳して威嚇する姿は、堂に入っている。
常に吹き荒ぶ吹雪で視界を遮られる戦場において、自らをいかに大きく見せるかという威容の演出が、彼の地の人々には必要なのかもしれない。
「きゃー、強そうな鬼さんだー!」
「こわーい!!」
当然ながら、園児たちは思うさま悲鳴をあげて怯えた。
「悪い子は……クロノヴェーダになってしまうぞ」
そんな園児たちを前にアタランテが懐からスッと取り出したるは、これまでの戦いを絵本らしくマイルドに纏めた歴史の絵本『良い子の奪還戦』。
(「ヴァンパイアノーブルはトラウマになるだろうから、ここは捻らず平安京の絵本を読み上げよう」)
己にとっては忘れられない戦の数々も、園児にとってはトラウマ級。
そう自粛を心がけつつ、反面、『忘れてはいけない歴史』として平安京の戦いの絵本を読み聞かせ、歴史を教えんとするアタランテ。
「昔むかし、平安時代と呼ばれる頃、今と違って夜は真っ暗でした」
そして、アタランテの策である絵本の読み聞かせは、園児たちに予想外の効果をもたらした。
「おにはーそと!」
ばらばらばらばら!
子どもは悪戯が大好きである。
「ふくはーうち!」
ばらばらばらばら!
特に、大人の作業の邪魔をするのが大好きである。
「あいたたた……街灯、お店の灯り、自動車のランプなどが一切無い、真っ暗な夜を闇と言いました……」
「おにはーそと!」
ばらばらばらばら!
そしてアタランテは鬼である。
鬼であるからには、豆をぶつけられたら痛がらなければならない。
「あああ、痛い痛い……!」
痛がっている間、絵本読みは中断される。
「きゃっきゃっきゃっきゃっ!!」
それを見た園児たちは大喜びでさらに豆をぶつける。
永久機関の完成だ。
「夜が完全な闇に包まれる時、人々は己が魂がふらふらとあくがれ出づ——知らないうちに外を彷徨う——と信じていました……闇にまぎれてやってくるのは人の魂だけではありません」
果たして、アタランテは絵本を最後まで読めるのか。
豆で妨害する子どもたちの何より楽しそうなチキンレースが、始まっていた。
大成功🔵🔵🔵
効果1【飛翔】LV1が発生!
効果2【グロリアス】LV1が発生!
河津・或人
今まさに迫る危機、それは『今日、帰れないかもしれない』
園門や裏口は別にいつも通りじゃないかって?
そういうじゃないんだ、鬼を追い払わないと、帰り道であらゆる災厄に見舞われる!
(ここで【トラップ生成】発動、外を見るとなんかよくわからない鬼の影みたいなやつが横切ったように見えるだけの視覚トラップ)
だがしかし今ならばみんなが幼稚園に集まっているから
鬼を引き付けている状況だ
幼稚園に立てこもって鬼をやりすごして街中に解き放ってしまうより
今ここで鬼を退治すれば、家にいる保護者の皆さまを鬼が襲う事も避けられるぞ
手で投げるのに力や自信のない子にはパチンコも用意したんで
こうやって狙いを済ませて…やってみて欲しい
●小さな孤島からの脱出ゲームです
さて。
「今まさに迫る危機、それは『今日、帰れないかもしれない』」
河津・或人(エンジェルナンバー・g00444)は、まるでサスペンスホラーによくあるクローズドサークルを彷彿とさせる脅し文句で口火を切った。
「やったー!」
「しょーちゃんと夜も一緒!」
「寝るまで遊べるー!」
しかし園児たちはむしろ大喜び。すっかりお泊まり保育感覚である。
これには家で待ってるお父さんお母さん涙目だが、或人はめげない。
「そういうじゃないんだ、鬼を追い払わないと、帰り道であらゆる災厄に見舞われる!」
「災厄ってなあにー?」
「アクシデントのことかな。転ぶとか、怪我するとか……鬼に襲われるとかね!」
ばっと園庭の正門を或人が指差した瞬間、スーッと黒く大きな鬼の影が道を横切った。
「ぎゃああああ!」
「うええええん!」
鬼らしく鋭いツノと吊り上がった目や牙を剥いた口が光る影に、恐怖して泣き叫ぶ園児たち。
「だがしかーし!」
園庭全体がパニックに陥ったタイミングを見計らって、或人が一喝する。
「今ならみんなが幼稚園に集まっているから、鬼も引きつけられている状況だ」
「んん??」
「幼稚園に立てこもって鬼をやりすごして街中に解き放ってしまうより、今ここで鬼を退治すれば、家にいる保護者の皆さまを鬼が襲う事態も避けられるぞ」
それはそれで、被害に遭うのが自分たちのみならず親兄弟や祖父母にまで広がった気がしなくもないが、そこは素直な園児たち。
「よーし、みんなでおにさんを倒すぞー!」
「倒しておうちに帰るぞー!」
と、すっかり或人の弁舌に乗せられて、みんなが豆を手にすっくと立ち上がるのだった。
「よしよし、豆をうまく投げられない子は、このパチンコを使ってみるのも良いぞー」
或人は自らも豆の連投に悶え苦しむ傍ら、小さな子たちに新たな武器を与えたりしている。
何とも優しい鬼さんであった。
大成功🔵🔵🔵
効果1【飛翔】がLV2になった!
効果2【グロリアス】がLV2になった!
野本・裕樹
沢山怖がって、そしてそれ以上に楽しみましょう。
私も悪い鬼役、頑張らせてもらいますよ。
鬼の着ぐるみ装備でいざ参ります。
怖がってもらいつつ豆まきをするように誘導…こんなのはどうでしょう。
ドライアイスを事前に仕込んで準備しておきます。
それで霧を自分の近くに発生させてみましょう。
「邪悪な気を持って来たぞー!この霧を浴びると悪の心に染まって鬼になってしまうぞー!」
園児は怖がって逃げてくれますかね?しかし…
「先生を捕まえたぞー!鬼にしてやるぞー!」
先生は霧で隠れる間に鬼に、晴れたら凶暴そうな演技をしてもらいましょう。
「がおーっ!逃げているだけでは先生は凶暴な鬼のままだーっ!」
さあどうしますか、園児たち?
●自分を脅かす者は全て敵です
同じ頃。
「沢山怖がって、そしてそれ以上に楽しみましょう」
野本・裕樹(刀を識ろうとする者・g06226)は、どんな役回りであっても前向きに捉えて笑顔を見せた。
「私も悪い鬼役、頑張らせてもらいますよ」
いそいそと鬼の着ぐるみを着こむ裏に、もしかするとこの寒波厳しい2月に少しでも厚着したいという気持ちがあったかどうかは定かでない。
そんな裕樹の鬼着ぐるみを暖かそうで良いなと内心羨む先生たちは、すぐに着ぐるみの真意を知って、彼女のプロ意識の高さに震えることとなる。
「怖がってもらいつつ豆まきをするように誘導……こんなのはどうでしょう」
と、園庭へ出向いた裕樹鬼が歩くたびに、もくもくと白い煙が立ち昇った。
予め着ぐるみの爪先へ大量に仕込んでおいたドライアイスの霧である。
先生たちは声に出さず感動した。裕樹の着ぐるみは真冬の寒さを防ぐためではなく、ドライアイスの冷気を間近で浴びないための防護策だったのだ。
「きゃあああああ!」
「うおああああ!」
「おーにーだーー!!」
辺りに満ちるドライアイスの煙、園児たちの全力の叫び声。
まるでライブコンサートの導入だと先生たちが思っているとも露知らず、裕樹は悪役らしく声を張った。
「邪悪な気を持って来たぞー! この霧を浴びると悪の心に染まって鬼になってしまうぞー!」
「鬼になるの!?」
「やだやだー鬼になりたくないよー!」
得体の知れない白い霧を邪悪だと信じた園児たちが、みんな怖がって散り散りに逃げだす。
「ほーら先生を捕まえたぞー! 鬼にしてやるぞー!」
「きゃーっ、みんな助けてー!」
裕樹鬼は、ドタドタと地面を踏み鳴らしてドライアイスを振り撒きながら、先生のうち1人を羽交締めにしてみせた。
「せんせー!?」
「みんなにげ……て……」
動揺する園児たちと、ドライアイスの霧に包まれて苦しむ先生。
すぐに霧は晴れて、先生が顔を上げると、
「うがーっ、悪い子はどこだー! お前も鬼になれー!」
新たな鬼、爆誕。裕樹が即興で考えた上手い演出である。
「がおーっ! 逃げているだけでは先生は凶暴な鬼のままだーっ!」
お面を被った先生と一緒になって、園児を追い回す裕樹鬼。
(「さあどうしますか、園児たち?」)
先生を助けるために豆を撒いて立ち向かって欲しい。
「おにはーそと!」
「ふくはーうち!」
「あ痛たたたた……」
そんな裕樹の願いが通じたのか、いよいよ豆を投げ始める園児たち。
だが、唯一の誤算は、
「頑張って鬼さんを全員やっつけよー!」
「うんっ!」
「おにはそとー!」
園児たちに、鬼化した先生を助ける気がさらさらなかったことだろうか。
(「あ、全員追い払うつもりなんですね……」)
密かに苦笑いする裕樹。子どもとは得てしてそんなものである。
大成功🔵🔵🔵
効果1【通信障害】LV1が発生!
効果2【グロリアス】がLV3になった!
嵐柴・暁翔
……さて、一応役割は果たしただろうけど、もし子供達の野菜嫌いが悪化したりすればそれこそ保護者や保育士の方々に申し訳ないし、もう少し頑張るとしますかね…
【活性治癒】は…大人は必要で子供はいらない?
さいですか…
【土壌改良】と【植物活性】を併用して子供達に言葉通りの意味での一日農業で野菜作り体験をして貰うとするさ
野菜嫌いは心理的な部分も大きいみたいだし、自分の手で育てた野菜なら色々と違うだろうしな
まあこの程度で全て解決する訳もないけど、少しでも子供達の野菜への見方が変わったり一人でも野菜好きになってくれたりすれば重畳ってもんさ
子供達の中にいる野菜嫌いという名の鬼も追い払ってこれにて任務完了…なんてな
●
夕方。
「……さて、一応役割は果たしただろうけど」
疲労困憊からいち早く立ち直った嵐柴・暁翔(ニュートラルヒーロー・g00931)は園庭の縁に目をやって、あるものを探していた。
(「もし子供達の野菜嫌いが悪化したりすればそれこそ保護者や保育士の方々に申し訳ないし、もう少し頑張るとしますかね……」)
園内菜園らしきプランターや小さな畑でもあれば、園児たちに一日農業体験——せめて野菜の収穫だけでも経験することで、人参やピーマンなどの嫌いな野菜に対する嫌悪感を減らせないかと考えたのだ。
「……あったあった。あれだったな」
すぐに目当てのプランターを見つけて、先生と一緒に園児を呼ぶ暁翔。
「あ」
呼んでから気づいた。
「あれだけ何人もの鬼を豆で撃退したんだから、流石に疲れただろうか……?」
「いいえ」
暁翔の心配を即否定する先生の目は死んでいた。
「活性治癒を
……、……ああ、大人は必要でも子供はいらない? さいですか……」
暁翔自身の感想もすぐ、集まってきた園児たちの歓声に掻き消された。
「せんせーどーしたのー!」
「何するのー?」
「うきゃああああ」
「はいはい、みんな静かに聞いてね。こないだみんなで植えた、かいわれ大根、ブロッコリースプラウト、豆苗、もやしを、今からみんなで収穫しまーす!」
先生の説明を傍で聞きながら、暁翔は密かに安堵の息をついた。
(「初めて見た時は一瞬、先生方が個人的に食糧を育てているのかと勘繰ったけど、やっぱり幼稚園の教育課程の一環だったか……」)
それにしても独自性の過ぎるラインナップだが、園児たちの安全に考慮した結果と言えば、納得できなくもない。
ともあれ、暁翔が今朝、登園直後にこっそり施していた植物活性のおかげか、かいわれやスプラウトたちは白い茎をわさわさと立派に伸ばしていた。元々一両日中には収穫予定だったらしい。
(「野菜嫌いは心理的な部分も大きいみたいだし、自分の手で育てた野菜なら色々と違うだろうしな」)
たかが一回の農業体験で全て解決するとは思わない暁翔だが、
(「少しでも子供達の野菜への見方が変わったり、一人でも野菜好きになってくれたりすれば重畳ってもんさ」)
そんなささやかな希望を抱かずにはいられなかった。
「子供達の中にいる野菜嫌いという名の鬼も追い払ってこれにて任務完了……なんてな」
かくて、ディアボロスたちによる『本気の鬼が子どもたちを怖がらせる節分行事』は、子どもたちの楽しそうな笑い声が響く中、かいわれ大根などの収穫によって平和に幕を閉じた。
大成功🔵🔵🔵
効果1【活性治癒】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!