リプレイ
レオニード・パヴリチェンコ
クリスマスムードにはそろそろお帰り頂くためにもまずは周りから、だ
敵の目的は橋を抜けること
待ち伏せされていたとしても、いざとなれば戦闘よりも離脱を優先する筈……
こちらの待ち伏せに対して堅実に動く相手、力が強いよりも余程厄介な手合い
敵に障害としてのプレッシャーを与えるためにあえて姿を分かりやすく晒した状態で待ちかまえよう
攻撃も避けるよりは耐える構え、下手に避けて通り抜ける隙は与えない、よ
敵の攻撃は手の中に呼んだ武器を使うもの……それなら手を狙えば妨害になる筈
攻撃をコートで防いで少しでもダメージを抑えたところで武器ごと手を狙い撃って凍らせて、隙ができたところで追撃の魔弾をお見舞い、だよ
ディアボロスの待ち伏せを警戒していた『聖夜の天使』クリストキントの指揮能力は堅実なものであると言えるだろう。
少なくともレオニード・パヴリチェンコ(“魔弾卿”・g07298)は、敵の実力以上に、その指揮を警戒する。
敵の目的は中央区からの撤退。
ならば、待ち伏せしたディアボロスを撃破することよりも、突破して離脱することを優先するはず。
レオニードの推測は正しかった。
トループス級『魔法円の天使』たちは、その『聖夜の天使』クリストキントの加護を受けた赤い衣を翻しながら、橋上を突破しようと試みる。
「クリスマスムードにはそろそろおかえり頂くよ」
彼はあえて己の姿を橋上に晒す。
その行為は視認すれば敵にパラドクスを使用するきっかけを与え、己にその攻撃が集中することを意味していた。
だが、此方の待ち伏せに対して堅実に動く相手である。
力の如何よりも余程厄介であると言えるだろう。
だからこそ、己のみを晒す。
此処に障害があると思わせ、プレッシャーを与えることをレオニードは選択したのだ。
「わざわざ我等の前に姿を現すとはな。蹴散らしてくれる」
『魔法円の天使』の掌から放たれるのは火の棒。
それは四大元素を象徴する魔術武器であり、その投的によってレオニードを打倒さんとするのだ。走る火は大気を揺らめかせ、レオニードの体を撃つ。
だが、それでも彼は耐える。
下手に避けて相手にこの戦線を突破されることを避ける。コートが焦げる音と匂い。
白いコートを焦げ付かせながら、それでもレオニードの瞳がパラドクスに輝く。
「霜の精よ、凍てつかせろ」
Дед Мороз(ジェド・マロース)――それは霜の精を宿した魔弾。
放たれる魔弾の狙いを外すことはない。
彼のパラドクスは一瞬で『魔法円の天使』の掌を撃ち抜く。
敵の攻撃の起点は、その手に四大元素を宿した武器を呼び出すこと。
「くっ……! 想像以上に!」
「此処は通り抜けることはできない、よ」
レオニードは、一歩も退くこと無く魔弾を解き放つ。敵の勢いを削ぎ落とす。それは、仲間のディアボロスたちが後に続く時間を稼ぐ。
そして、それが確実に彼らの戦いを後押しするのだ。
レオニードは白いコートをはためかせ、対する赤の衣纏う『魔法円の天使』たちを、その一身で食い止め続けるのだった。
成功🔵🔵🔴
効果1【寒冷適応】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
音羽・華楠
……私たちがイーリスとラミエルを討った、それが遠因であるこの事件もようやく終わりですね……。
私たちのあの時の選択を正しいものとしていく為にも――クリストキント、逃しはしません!
まずは護衛の排除です。
敵の目的は墨田区への道を塞ぐこちらの突破。
なら、向こうの攻撃は私たちを撃破することよりも退かす方を念頭に置いてるはず……。
敵の攻撃を避けた結果、それで空いた空間をすり抜けられては笑えません。
向こうの攻撃は避けずに耐える方針で。
それを踏まえ、【ガードアップ】で防御を高めます。
こちらからは《雷幻想・煉獄》で攻撃を。
最近、とても寒いですからね。
魔術的マイクロ波で暖めてあげます、燃え尽きるほどに!
中央区を手に入れようとする熾天使『ミカエル』の思惑を確実なものとするために信仰を集めるプレゼントをクリスマスにばら撒いていたクロノヴェーダ『聖夜の天使』クリストキント。
「……私達がイーリスとラミエルを討った、それが遠縁であるこの事件も漸く終わりですね……」
音羽・華楠(赫雷の荼枳尼天女・g02883)は、橋の上に飛び出す。
いや、踏み込むといった方がよかっただろう。
クリストキントが指揮するトループス級『魔法円の天使』たちは、此方を撃破するよりも退けさせることを念頭においている。
撤退である以上、ディアボロスを撃破するよりも離脱のほうを優先するはずだ。
それは空を飛翔しようとせず、橋を突破して撤退を試みている時点で伺い知れる。クリストキントがもしも、迂闊にも飛翔して離脱しようとしていたのならば、与し易い相手であると言えた。
けれど、彼女は堅実に梯上を突破しようとしている。
「私たちのあのときの選択を正しいものとしていく為にも――クリストキント、逃しません!」
「ほざけ、ディアボロス!」
『魔法円の天使』の放つ火の棒が華楠に迫る。
大気を揺らめかせながら殺到する弾丸のような火の棒。
それを彼女は躱すことなく受け止める。
そう、此処で下手に動いて空いた戦線を掻い潜られてはたまらないと華楠は、その場に足を止めて火の棒を受け止め、残留効果の煌めきに足を踏み出す。
「激しい大いなる怒りの姿をされる不動明王よ。迷いを打ち砕き給え、障りを除き給え、所願を成就せしめ給え……! 急急如律令!!」
雷と炎が迸る。
雷幻想・煉獄(ファンタズム・ムスペルヘイム)は、妖精の補助を受けて炎熱を生み出し『魔法円の天使』たちの突破を食い止め続ける。
「ちっ……! 如何にしても此方に突破させぬつもりか!」
「ええ、あなた達を逃せばあのときの選択が間違ったものになる。それに最近、とても寒いですからね。魔術的マイクロ波で温めてあげます、燃え尽きるほどに!」
橋上に吹き荒れる炎熱が迸り、彼女は彼らを押し留め続ける。
たとえ、傷を負うのだとしても、それがきっと正しさにつながると信じるように。
成功🔵🔵🔴
効果1【口福の伝道者】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
桜・姫恋
連携・アドリブ歓迎
季節外れな天使様にはご退場いただきましょうかね?
その為にもまずは配下達を始末しないとよね?
まぁ、とりあえず突破されないように撤退なんてできないように耐えるしかないかしらね?
とりあえず戦いに集中できるように【平穏結界】でも張っておこうかしら。
敵の攻撃を防ぎつつ徐々に敵の戦力を削るように攻撃していきながらも仲間たちとうまく連携をとりつつ凌ぐ。
私達にも仲間はいるからね。信頼してるから安心できるのよ。
というか、クリスマスからもうだいぶシーズン過ぎてるのだけどクリストキントってお寝坊さんかなにかなのかしら?もうクリスマスプレゼントの時期は過ぎてるのよねー
まぁ、倒すだけだから関係ないけど
魔弾飛び交い、炎熱が迸る橋上の戦線は膠着していた。
トループス級『魔法円の天使』たちは焦れる思いであったことだろう。彼らは本来飛翔して墨田区へと撤退しようとしていた。
けれど、『聖夜の天使』クリストキントは敵の待ち伏せの可能性を顧みて、橋上を強行突破しようとしていたのだ。それは正しい判断であったと言わざるをえない。
「季節外れな天使様にはご退場いただきましょうかね?」
桜・姫恋(苺姫・g03043)が戦場となった橋上を走る。
ディアボロスたちが取ったのは、敵を離脱させぬために戦線を膠着させるという手段であった。
敵を撃滅するよりも、突破されないように対応する。
それは耐える戦いであったことだろう。
「煩わしい……!」
「ええ、容易く突破できるなんて思わないことね?」
奇怪なる精神波が姫恋に襲いかかる。
精神を揺さぶり、激しく混乱させる家のようなパラドクス。その波を前に姫恋はぐらりとめまいを起こすようであった。
前後不覚になりそうなほどのパラドクスの奔流。
だけど、姫恋には仲間がいる。
己の役目を思い出す。
そう、此処に在るのは戦うためだ。そして、彼らを突破させないことをこそ彼女は主眼においている。
ならばこそ、この戦場に集ったディアボロス……仲間たちがいることに背を押される。
彼女の瞳にはディアボロスの戦いの軌跡があった。
煌めく残留効果。
その軌跡を手繰り、彼女の瞳がパラドクスに輝く。
「なぜ、崩れない!」
「私達にも仲間はいるからね」
だから、と彼女は揺らめきながら彼らに立ちふさがる。此処より一歩も先には行かせないと、その瞳で見据えるのだ。
「信頼してるから安心できるのよ」
此処で己が彼らを留める。
その結果、後に続く者が敵を穿つ。
桜印(オウイン)を結ぶ。桜の花びらのようにゆらゆらと揺らめくように魔法円が紡がれ、まるで幻覚を見せるように『魔法円の天使』へと飛び、その身を撃つ。
「といいうか、クリスマスからだいぶシーズン過ぎてるのだけど、クリストキントって尾根坊さんかなにかなのかしら? もうクリスマスプレゼントの時期は過ぎてるのよねー」
「貴様、クリストキント様を愚弄するか!」
「どちらだっていいわよ。だって、倒すだけだから」
関係ない、とばかりに姫恋は、さらなる魔法円を紡ぎあげ、彼らを一歩も進ませないのだった。
成功🔵🔵🔴
効果1【平穏結界】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
ロキシア・グロスビーク
アドリブ連携ご自由に
賽は投げられた
流血の先に東京の未来があるなら。戦い続けるだけさ
【フライトドローン】群を展開して橋下、ドローン上で待機
他に待ち伏せで困ってるかんじの味方が居たらドローンを提供するね
敵群が来たらパラドクス発動のために橋下から移動して
月並みだけど、通行止めってやつ!
伝承、完全開放!
Moon-Childを両脚に集中、活性化させ大きく跳躍
喰るい裂く(ゲイ)――
朱棘の槍(ボルグ)!
“魔槍”をオーバーヘッドキックで放つ!
こういう状況のための防御貫通機能
きみたちの赤い装いなら、花畑になっても映えるだろうさ
反撃が来たら残ってるドローンを八艘飛びに被弾を減らすことに努めるよ
まだ止まれないしっ!
月下部・小雪
似非サンタクロースをやっつける時、です!
墨田区になんて逃がしません!
護衛がいると邪魔されるかもしれないので、さ、先にやっつけてしまいましょう。
途中から上空に逃げられないように、コダマと一緒に頭上を押さえ、ます!
【フライトドローン】に飛び乗って、頭上から牽制で「アクマ印の魔法爆弾」を投げつけていきます。
悪い子達に、こ、小雪サンタからのプレゼント、です!
そうやって時間を稼いで【重装甲高火力型モーラット・コミュ】のコダマの準備ができたら、本命のミサイルの雨を降らせますね。
コダマのミサイルでわ、悪い子達は一掃、です!
※アドリブ連携大歓迎
ネリリ・ラヴラン
来年まで眠っていてくれるなら
ほおっておいても良い気もしちゃうけれど
お仕置きはしっかりしておきたいよね
橋を突破して行くのだったら
わたしは【水中適応】を使ってその川の中で待ち伏せるよ
狭い所を通ってまでお空を警戒してるし
下が疎かになってたりしないかなって気持ち
橋を通り抜けていく時点では待機しておいて
向こう岸で迎え撃つ子達とぶつかったら
橋上で挟み撃ちするみたいに”水月のエチュード”を発射するよ
よもやこの寒空の下、川に潜んでるとは思わなかったかしら
くしゅん…さ、寒いわ
残留効果があっても温度までは変わらないのかしら?
多少の後悔をしつつ戦うよ
アドリブや連携は歓迎ね!
『聖夜の天使』クリストキントの指揮能力は堅実そのものである。
それは撤退において迅速さを尊びながら、飛翔によって一足飛びに区を跨ぐのではなく、待ち伏せの可能性を考慮して橋上を強行突破しようとした手腕から見て間違いないだろう。
もしも、彼女たちが飛翔して撤退しようとしていたのならば、ディアボロスたちにとっては与し易い相手であるはずだった。
しかし、彼女はそうではない。
クリスマス期間しか強化されないことを差し引き、さらに強化期間ギリギリの活動限界まで来てなお、ジェネラル級としての力は保っている。
「来年まで眠っていてくれるなら、ほおっておいても良い気もしちゃうけれどど、お仕置きはしっかりしておきたいよね」
ネリリ・ラヴラン(★クソザコちゃーむ★・g04086)は冷たい橋下の川に水中適応でもって潜み続けていた。
戦いの気配が橋上で巻き起こっている。
他のディアボロスたちはきっとトループス級『魔法円の天使』たちを一体足りとて墨田区に撤退させぬように戦線を抜かせぬように維持しようとしてくれるだろう。
それは膠着状態を生み出すものである。
ならばこそ、乾坤一擲の奇襲も必要であるとネリリだけではなく、ロキシア・グロスビーク(啄む嘴・g07258)もフライトドローンの上に乗り、待機していた。
「似非サンタクロースをやっつける時、です! 墨田区になんて逃しません!」
ロキシアと同じように月下部・小雪(おどおどサマナーところころコダマ・g00930)もフライトドローンに飛び乗っていた。
川中と橋下。
その二段構えの奇襲は、橋上の戦いの膠着を突き崩すように一気に行われる。
まずはフライトドローンでロキシアと小雪が飛び出す。
「橋下からも……! こいつら、一体どれだけ待ち伏せしていると言うんだ!」
『魔法円の天使』たちが動揺する。
橋上のディアボロスの戦力に集中していた彼らにとって、小雪やロキシアの奇襲は予想外であったからだ。
「コダマ、一緒に。頭上を抑え、ます!」
モーラットと共に小雪は手にした魔法爆弾を投げ込む。
炸裂する爆発が『魔法円の天使』たちの頭上で覆うように広がり、さらに橋上から放たれるディアボロスたちの攻勢を後押しする。
奇襲の混乱。
そして、さらに続くロキシアのパラドクスが煌めく。
「月並みだけど、通行止めってやつ!」
そう、すでに際は投げられているのだ。
戦いは流血を生み出す。避けられない事実だ。
だが、この流血の先にこそ未来があるのならば、ロキシアは戦うだけだと思う。戦いつづけ、手を伸ばした先にあるものが未来だというのならば、彼は止まらない。
「伝承、完全開放! 喰るい裂く――朱棘の槍(ゲイ・ボルグ)!」
懐に忍ばせたナノマシン流動体が膨張し、人工筋肉の役割を担って、ロキシアの筋力を底上げする。
煌めくパラドクス。
空中に跳ね上がり、飛び立つ魔槍を捉えるロキシアの足の甲。それは言わば、オーバーヘッドキック。空中で回転した体の遠心力を利用した終撃は、魔槍を鏃と変え、その一撃を『魔法円の天使』たちに叩き込む。
「ちっ……だが!」
迫る鏃を前に巨大な魔法円を生み出し、穿たれながらも『魔法円の天使』たちは魔力光弾を解き放ち、迎撃する。
フライトドローンが撃ち抜かれながらもロキシアは彼らに果敢に飛び込む。
「君たちの赤い装いなら、花畑になっても映えるだろうさ。それに……まだ止まれないしっ!」
小雪のフライトドローンが足場を失ったロキシアのもとに飛び、さらに川中からネリリが飛び出す。
それは『魔法円の天使』たちの背後を完全に突くものだった。
「よもやこの寒空の下、川に潜んでいるとはおもわなかったかしら」
そう、先行したディアボロスたちが橋の突破をさせぬと敵を押し留めつづけ、自らの存在をもって敵を釘付けにし続ける。
さらに、その注意と重圧でもって彼らの足を止めた。
そこに橋下からの奇襲。
フライトドローンによって一気に距離を詰め、さらに敵を穿つロキシア。
ネリリは、その生み出された間隙を縫うようにして川中から飛び出し、彼らの背後をついて挟み撃ちにしたのだ。
それは『聖夜の天使』クリストキントが地上部分を警戒するあまりに生まれた僅かな隙を突く攻勢であったことだろう。
「くしゅん……さ、寒いわ」
流石に水温までは如何ともしがたいものであったが、寒中水泳であると思えば、ネリリはくしゃみをしながら多少の後悔に震える。
しかし、パラドクスの輝きと共に『魔法円の天使』たちを穿つことができる。
「挟撃、だと!? このタイミングで……! いかん、クリストキント様……!」
「このままでは分断されるぞ!」
「もう遅いわよ。目標よし…。発射、だよっ」
放たれるシュノーケルを付けた小型の蝙蝠群。
迎撃する精神波のパラドクスを物ともせず、蝙蝠たちは一気に『魔法円の天使』たちに迫り、彼らに接触しては爆発し、水月のエチュード(ルナティック・ミサイル)を奏でるように、その体を撃つのだ。
「ここまで引き付けられれば……後は、頼んだのよ!」
「本命、頼んだよ!」
ネリリとロキシアの言葉に答えるように小雪のパラドクスが煌めく。
フライトドローンの上から、彼女はモーラットの『コダマ』に告げる。
「悪い子たちに、こ、小雪サンタからのプレゼント、です!」
『コダマ』の姿は、重装甲高火力型モーラット・コミュ(アーマードパック・コダマ)へと変わる。
大量のミサイルポッドと長距離射撃用の砲身、機動性を確保するためのブースターを装備したは、空にて輝くようにポーズを決め、ミサイルの雨を降らせる。
それはロキシアが敵の機先を削ぎ、他のディアボロスたちが押し留めた戦線をネリリが背後から強襲することによって生み出された絶好の機会。
それを逃すことなく小雪は『コダマ』に命じるのだ。
「こんなっ……馬鹿な……! クリストキント様だけでも……!」
「『コダマ』のミサイルでわ、悪い子たちは一掃、です!」
橋上に荒ぶ爆風。
それはトループス級たちを吹き飛ばし、『聖夜の天使』クリストキントへの道行を切り開く篝火となるのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【フライトドローン】LV2が発生!
【水中適応】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV2が発生!
【ダブル】LV1が発生!
ラキア・ムーン
活動時期が限られた季節物の天使様は随分と慌ただしいな
だがここで逃がす訳にはいかんのでな…ミカエル傘下の一人である貴様を削ればそれだけ戦力は減る
他の奴等も厄介ではあるが…貴様を倒すのは今が絶好の好機
それに早々に墨田区を此方の手中に入れ、葛飾区を抑えなければならないからな
帝釈天…そこのヘルヴィムのクロノオブジェクトの効果、此方で活用する算段が付いた
我等の為にもミカエルには早々に退場願おう
荒川区の支配者とも決戦が近付いている
お前やお前の同僚達如きで止まる訳にはいかん
とブラフを交えながら荒川区の支配者や柴又帝釈天、ラミエルの配下の情報を探る
戦闘態勢を整え今にも飛び掛からんとする演技も混ぜておこう
現状を正しく認識し、クリストキントは息を吐き出す。
「まったく、これが強化期間だったら簡単だったのに」
しかも、ディアボロスによって配下と分断までされている。
待ち伏せは看破することはできたが、配下を挟撃して此方と分断されては、ますます飛翔による離脱は難しいものとなってしまたのだ。
「活動時期が限られた季節ものの天使様はずいぶんと慌ただしいな。だが、此処で逃す訳にはいかんのでな……『ミカエル』傘下の一人である貴様を削ればそれだけ戦力は減る」
ラキア・ムーン(月夜の残滓・g00195)はクリストキントの前にたち、その突撃槍の切っ先を彼女の向ける。
その様子にクリストキントはまたため息を吐き出す。
「仕方ないじゃん。急なスケジュールだったんだし。それで、御託を並べてどうしようっていうのかな?」
彼我の力の差は歴然である。
ディアボロス一人と期間限定の強化を失いつつあるジェネラル級とは言え、未だクリストキントは強敵であり、またその堅実さからして難敵であると言えるだろう。
「他の奴等も厄介ではあるが……貴様を倒すのは今が絶好の好機」
「確かにね。私の活動限界ギリギリっていうのを省みてもそうかもしれない。でもさ、だからって、今すぐどうこうってのはないんだよ?」
その言葉にラキアは続ける。
「早々に墨田区を此方の手中に入れ、葛飾区を抑えなければならないからな。帝釈天……『ヘルヴィム』のクロノオブジェクトの効果、此方で活用する算段がついた」
「あちゃぁ、『ラミエル』って、そこまでガバガバだったんだ。なら、ディアボロスに負けて滅ぼされたってのも納得だね」
それは『ラミエル』の失態を嘆くような声であった。
脇が甘い、そんな風に『クリストキント』は『ラミエル』を評していたのだろう。
それが予想以上であるように彼女は思ったのだろう。
「まったく『ラミエル』って無能だねっ!」
その言葉にラキアは続ける。
ブラフは悪くはない感触を得ている。
ならば、と彼女は続ける。
「我等の為にも『ミカエル』には早々に退場願おう。荒川区の支配者とも決戦が近づいている。お前やお前の同僚如きで止まるわけにはいかん」
「へえ、それは大変だねっ! 知らんけど! なら、長々とおしゃべりしている暇なんて、そっちにもないんじゃないかな?」
クリストキントの赤い衣が風に翻り、その身より発せられる重圧の凄まじさをラキアは肌で実感するのだった。
成功🔵🔵🔴
効果1【未来予測】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
ラキア・ムーン
(ま、そうやすやすとは…か)
ふん、ならば言葉に甘えさせて貰うとしよう
クリスマスは疾うに過ぎた、店仕舞いの時間だ
《RE》Incarnationを構えて戦闘態勢へ
取り巻きが消えたのなら、後は貴様だけだ
逃がすと思うなよ?
未来予測でクリスキントの動きを読み続け『情報収集』
槍を薙ぎ、『衝撃波』でプレゼントを少しでも『吹き飛ばし』幻想を軽減していこう
奪われた戦意を『殺気』を強める事で補い、此方も攻撃
【Call:Blazeing_Impact】起動
術式による加速を乗せた『突撃』で距離を詰め、『貫通撃』で奴を穿ち削っていこう
ふん、他の同僚共に援護は頼めなかったのか?
所詮は年一でしか働かないような駒といった所か
翻る赤い衣。
それは『聖夜の天使』クリストキントの力の象徴であったことだろう。
クリスマス期間に強化されるクロノヴェーダ。すでにクリスマスは過ぎ去り、強化の力は損なわれ始めている。活動限界ギリギリと言いながらもジェネラル級としての力は未だ健在である。
その重圧を正面から受け止め、ラキア・ムーン(月夜の残滓・g00195)は槍を構える。
会話から情報を得る緒をつかもうとしていたが、しかし、倒さなければならないことに変わりはない。
「ふん、ならば言葉に甘えさせて貰うとしよう。クリスマスは疾うに過ぎた、店仕舞いの時間だ」
「まだまだギリギリオッケーってところじゃない? そ~れっ、ハッピー、ハッピープレゼンツ!」
クリストキントが放つ白い袋。
その袋からあふれるのは色とりどりの包装紙に包まれたプレゼントの数々。
しかし、それより早くラキアは動いていた。
未来予測。
それはディアボロスのみが得られる戦場に残る戦いの軌跡。
残留効果によってラキアの瞳には1秒先の未来が見えている。敵の攻撃がプレゼントをばらまくことによる幻覚攻撃であるというのならば、それらを薙ぎ払うようにしてラキアは衝撃波を飛ばす。
「取り巻きが消えたのなら、後は貴様だけだ。今さらこのような幻覚で……」
「幸せな夢を見ようよ。せっかくのクリスマス期間なんだしさっ!」
幻覚がラキアの視覚を冒していく。
ぐらりと揺れる感覚。
幸せな光景。
だが、それをラキアは己の中に満ちる復讐者としての殺気でもって振り払う。
奪われたのだ。
「……逃がすと思うなよ?」
術式展開、と呟く声と共にパラドクスが煌めく。
身を苛む幻覚も、風と炎の術式が吹き飛ばしていく。
「ブースト……オン」
Call:Blazeing_Impact(コール・ブレイジングインパクト)。手にした突撃槍を取り巻く炎と風の術式が凄まじき突進力をもたらし、ラキアの体を一直線にクリストキントへと走らせる。
吹き飛ばされるプレゼントと共にラキアの一撃がクリストキントの掌に突き刺さる。
あふれる血潮がプレゼントの袋を染め上げる。
「ふん、他の同僚共に援護は頼めなかったのか? 初戦は年一でしか働かないよな駒といったところか」
「年一だからがんばるんでしょ!」
不敵に笑うクリストキントとラキアの視線が交錯し、炎と風が橋上に吹き荒れるのだった。
成功🔵🔵🔴
効果1【建造物分解】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
桜・姫恋
連携・アドリブ歓迎
クリスマスシーズン過ぎて戦闘力が弱まっているなら私達が上手く連携取れば貴方を打ち倒すのはできるはず!
この機会逃してなるものですか!
全力でいくわよ!
(ネメシス化)
身体中に浮き出た桜の花びらの紋様から桜の花びらを浮き立たせ《精神集中》しながら《殺気》を解放し、《早業》と《全力魔法》にて最初から全力でクリストキントに向かって毒攻撃を含んでる桜の花びらを《風使い》、《氷雪使い》、《火炎使い》にて様々な状態で放っていく
さぁ、そろそろ終わりにしましょう?
さようなら、偽物のサンタさん?
最後に更なる《全力魔法》にてフルパワーで【桜蝕毒】を放ちクリストキントを《両断》する
吹き荒れる風と炎。
橋上の決戦は、ディアボロスの一撃を告げるように始まり、また同時にクリスマス限定で強化される『聖夜の天使』クリストキントのジェネラル級としての地力を思わせるものであった。
貫かれた掌の傷は血潮を溢れさせているとは言え、未だ浅いものであった。
「活動限界ギリギリってとこなんだけど、まあ、よくも傷をつけてくれたものだねっ!」
膨れ上がる重圧。
その瞬間、彼女の背後から現れるのは巨大なサンタクロースの幻影。
クリストキントと同じように白いプレゼント袋を振り回し、まるで鉄槌のようにディアボロスに打ち下ろすのだ。
「弱体化してるって言うのに、これ……ッ!?」
桜・姫恋(苺姫・g03043)は己に迫る巨大サンタクロースの幻影が振り下ろす一撃を目の当たりにして目を見開く。
弱体化している。活動限界ギリギリ。
その事実を差し置いてもなお、その力の在り方はディアボロスにとって脅威であったことだろう。
打ち下ろされた鉄槌の如きプレゼント袋の一撃を姫恋は軋む腕で受け止める。
痛みが骨身に走り抜け、しかし、それでも彼女は倒れない。
彼女の背に広がる翼、そして体に浮かび上がる桜の花びらの文様。
燃え上がるような、咲き誇るような姿は、復讐の女神の名を冠する姿。
溢れ出る力。
ネメシスの名を持つ形態へと変貌を遂げた姫恋の瞳がパラドクスに輝く。
「あんまり舐められたもんじゃあないでしょっ! このまま押しつぶして!」
クリストキントが手繰るサンタクロースの幻影が力を込める。
だが、それを振り払うのは姫恋の腕だった。
一瞬で桜蝕毒(オウショクドク)が戦場に吹き荒れ、クリストキントに迫る。
それは毒を孕んだ花吹雪。
「さぁ、そろそろ終わりにしましょう? 偽物のサンタさん?」
「それはどうかな。こっちにだってね、あるんだよ。因縁っていうのがさ!」
迫る猛毒の花びらを振り払いながらサンタクロースの幻影がプレゼント袋を振り上げる。
交錯する視線と視線。
姫恋は見ただろう。迫る袋の鉄槌のさきに奔る己の花びらを、そして、パラドクスの煌めきを。
その一撃がクリストキントの体に突き刺さるように打ち込まれ、姫恋の体に浮かび上がった紋章が輝く。
「苦しみな」
それが姫恋のクリストキントに向けた言葉だった。
偽りのプレゼントで信仰を集める。
その報いを受けさせるように、彼女は煌めくパラドクスで彼女を切り裂くのだった。
成功🔵🔵🔴
効果1【スーパーGPS】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!
アンゼリカ・レンブラント
ラミエルとの闘いを越えた時誓ったことの1つは
ミカエルは必ず討つということ
奴の戦力はここで倒す!
仕掛ける機をともに戦う仲間と合わせ
パラドクスの光剣で力強く斬るっ!
反撃もしっかり堪えて一撃離脱
再度敵の隙をうかがいつつ斬り込む
幸福な幻想に捕われた仲間には
気をしっかり保つよう声掛け
私達の心の勇気、奪還の志は
このくらいで尽きはしない、そうだろっ!
時にダッシュやフェイントを駆使しかく乱など
変化も意識しつつ攻撃
1つだけ訂正してもらう
ラミエルはけして無能じゃない
手は取れなかったが己の信念の下
覚悟を以て私達の前に現れた者だった
お前にその覚悟は無さそうだね――
私のすべてを込めた
全力の《光剣収束斬》で両断を狙うよ!
橋上に赤い衣と血潮が翻る。
ジェネラル級である『聖夜の天使』クリストキントは、ディアボロスのパラドクスを受けながら、しかし手にしたプレゼント袋から大量のプレゼントをばらまく。
それは幻覚をもたらすプレゼント。
「せっかくプレゼントでハッピーになっているっていうのにさ、そういうのは水を差すっていうんじゃないかな?」
彼女のパラドクスはディアボロスたちに幸せな幻覚でもって戦意を損なわせるものであった。
満ちる幸せな風景。
しかし、アンゼリカ・レンブラント(光彩誓騎・g02672)は頭を振る。
クリストキントが無能だと謗った『ラミエル』との闘い。
それを彼女は思い出す。
あの闘いを乗り越えた己が誓ったことがある。
「『ミカエル』は必ず討つ! 故にやつの戦力であるお前は此処で倒す!」
己の意思で。
己の闘志で持って、えぐれるように削がれた戦意を盛り返してアンゼリカは走る。
橋上のアスファルトを斬りつけるように、手にした光剣を振るう。
その一撃をクリスマスは受け止めながら、袋からさらにプレゼントをばらまく。
「辛いことがあればあるほど、楽しいこと、幸せなことにこがれるものだよね。落差って大切。だからさ! 幸福の中に沈んでいきなよ、ディアボロス!」
「私達の心の勇気、奪還の志は、このくらいで尽きたりはしない、そうだろっ!」
その言葉は己に言い聞かせるものでもあったことだろう。
アンゼリカの瞳がパラドクスに輝く。
ばらまかれるプレゼントが見せる幻覚も、何もかも振り切るように彼女は光剣を振るい上げる。
「一つだけ訂正してもらう」
「何を? この期に及んで」
「『ラミエル』は決して無能じゃない」
彼女の振るい上げた光剣がオーラによって膨れ上がるようにして巨大な刀身を形成していく。
その輝きを湛える刀身を掲げ、アンゼリカは思いを込めるように、また吐き出すように言うのだ。
「手を取れなかったが、己の信念の下、覚悟を以て私達の前に現れた者だった」
だが、と彼女は続ける。
「お前にその覚悟はなさそうだね」
振るうは、光剣収束斬(ジャッジメントセイバー)。
その一撃がクリストキントを捉え、袈裟懸けに切り裂く。一撃は赤い衣更に染め上げることだろう。
アンゼリカが思う心。
誓ったこと。
それをなさねばという心は、如何なる幸福の幻覚も振り払う光条隣りて、決戦の戦場に迸るのだった。
成功🔵🔵🔴
効果1【エイティーン】LV1が発生!
効果2【リザレクション】LV1が発生!
ロキシア・グロスビーク
アドリブ連携ご自由に
確かに、クリスマスプレゼントは欲しかった
10歳の子供だからね
だけど喜びきれない。際限なき怒りに満ちていたからだ
……馬鹿にするな……
“魔槍”を力一杯握り締めて
ラミエルは。最期まで自分の理念と共に、エゼキエルに尽くそうとしていた
……伝承、完全開放……!
ジェット噴射の如く、“魔槍”の穂から爆発的にオーラが迸る
それを!精一杯生きて、クリスマス・イヴに命を落としたあの大天使に!
仲間の、クリスマスの象徴のおまえが!唾を吐くのか!
……赦せるか、そんな現実ッ!!
禍えり裂く(ゲイ・)――
コンクリートが爆ぜる程に踏み込む【ダッシュ】を以て
赤棘の槍(ボルグ)ッ!!!
放つはディアボロス、根源の一撃
光の斬撃が生み出すのは赤い衣を切り裂く一撃。
だがまだ浅い。
ジェネラル級としての力、その地力を見せるかのような『聖夜の天使』クリストキントの力は、活動限界ギリギリの状況にあってもディアボロスたちをして強敵であると認識させるには十分だった。
「いったぁい! でもでも、まだギリギリまで戦えるしね! メリークリスマス! 終わらないよっ!」
ばらまかれるプレゼント。
色とりどりの包装紙に包まれたプレゼント。
確かにそれは幸せの象徴であったことだろう。
故に、ロキシア・グロスビーク(啄む嘴・g07258)はクリスマスにプレゼントがほしかったことを思い出した。
まだ10を数える少年なのだ。
当然といえば当然であったことだろう。
けれど、喜びきれない。
ロキシアはディアボロスだからだ。奪われた者。復讐者。
ならばこそ、彼の心の内側にあるのは際限なき怒り。
「……馬鹿にするな……」
これが喜びの感情であるというのならば、それは偽りだとロキシアは思う。
手にした魔槍を握りしめた指が痛みを訴える。
だが、その痛みはロキシア自身の怒りだけではなかった。
「『ラミエル』は。最期まで自分の理念と共に、エゼキエルに尽くそうとしていた」
「その理念と共に溺れられたのなら、それが幸せだったんじゃない?」
クリストキントの言葉にロキシアの瞳がパラドクスに煌めく。
「……伝承、完全開放……!」
手にした魔槍からジェット噴射のごとくパラドクスの煌めきとともに一気にクリストキントに迫る。
それを見下ろすのは、彼女の瞳。
笑っている。
無能だと言った『ラミエル』のことも。追いすがるディアボロスのことも。ただ第三者として正しく認識している。
「それを! 精一杯生きて、クリスマス・イヴに生命を落としたあの大天使に! 仲間の、クリスマスの象徴のおまえが! 唾を吐くのか!」
「エゼキエルのためにっていうのなら、一枚岩になればいいじゃない。自分の理念だけが最上のもので、正しくて、至高だって思ってるのなら、それがさぁ」
現実なのではないかと彼女は迫るロキシアに告げる。
放たれるは、禍えり裂く赤棘の槍(ゲイ・ボルグ)。
踏み込んだ橋の地面が揺れるほどの衝撃と共に放たれる怒りの一撃。
「……赦せるか、そんな現実ッ!!」
クロノヴェーダに対する怒り。
その思いを込めた一撃をクリストキントに叩き込み、ロキシアは己の前に横たわる現実を穿たんとするのだった。
成功🔵🔵🔴
効果1【浮遊】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV4になった!
御守・樹
期間限定って(10年近く前とはいえ)現代日本らしいよなぁ。特にハロウィンからホワイトデーまでの店舗の切り替えがすごいもんな。…だから天使も悪魔もいれるのか?あぁいや考えがまた脱線した。
忍び足や構造物(状況次第だけど橋げたとか)利用して身を隠しながら近づいて攻撃のチャンスをうかがう。
もし見つかったとしてもダッシュとかでサンタの幻影の攻撃をかいくぐりながら近づいて、パラドクス火産霊をぶっ放す。
サンタの大きさにもよるだろうけど、様々なプレゼントを利用って言っても結局豪快で愉快なんだからある程度は動きを予測できると思う。クラッカーみたいなのは何が出てくるかにもよるから要警戒かな。
魔槍の一撃が『聖夜の天使』クリストキントの肩をえぐる。
翻るようにして体勢を整えた彼女は傷口を抑えながら、その背後に巨大なサンタクロースの幻影を生み出す。
その幻影が振るうは白いプレゼント袋。
まるで鉄槌のように振るい上げる様は、それだけでジェネラル級としての地力を見せつけるものであった。
「期間限定で強化される……今はもう活動限界ギリギリだってんだろう? なのに、まだこれだけ力があるのかよ!」
御守・樹(諦念の珪化木・g05753)は他のディアボロスたちの攻勢に紛れるようにして、身を隠していた。
膨れ上がる戦いの余波。
墨田区への撤退をさせぬと集まったディアボロスたちの戦いは、トループス級を抑え、さらにはジェネラル級であるクリストキントの強行突破を今阻んでいる。
しかし、その戦いの趨勢は未だ芳しくはない。
「現代日本らしいって言えば、らしんだろうけど……!」
樹は頭の中の考えが脱線するのを感じていた。
ハロウィンやらホワイトデーやら、冬の日本は行事に事欠かない。
けれど、それは平和な時であればこそだ。ディアボロスとして戦う以上、これらのことは思い出にすぎない。
いや、とも思う。
だから天使も悪魔も存在することができるのかと。
「いやいや、考えがまた脱線してる」
「見つけた。こそこそしているからさ、見つかりにくいって!」
巨大なサンタクロースの幻影が樹を視認した瞬間、その鉄槌の如きプレゼント袋が彼に叩きつけられる。
その一撃の痛烈さは言うまでもない。
吹き飛ぶ体。
「ぐっ……!」
「あはははっ、愉快でしょ?」
「ただの鈍器じゃないか!」
傷を負いながらも笑うクリストキントの攻勢に樹は、しかしてたじろぐことはなかった。
あの一撃は確かに重たい。
けれど、と樹は己も負けてはいないと、彼の瞳が射抜くようにパラドクスを発現させる。
「火産霊(ホムスビ)――伊耶那美!」
小型拳銃の銃身にロングバレルを取り付け、樹の瞳はクリストキントを捉える。
引き金を引いた瞬間、放たれた弾丸は通常時のそれを遥かに上回る弾速と威力で持ってクリストキントを穿つ。
「消えろ」
それは彼女の背後に揺らめく巨大サンタクロースに告げるようでもあり、また偽りのクリスマスをもたらすクリストキントにも告げるようだった。
湧き上がる感情にはもう諦めめいた気持ちもある。
怒り。
ただ、その一念においてのみ、許せぬという感情を弾丸に込め、樹は彼女を撃つのだった。
成功🔵🔵🔴
効果1【書物解読】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
呉守・晶
よぉ、撤退の判断が遅いクリストキント。クリスマスどころか正月も終わった今、お前はどれだけ戦えるんだ?
時期遅れの似非サンタクロースには此処で退場してもらうぜ。お前がこの橋を越えることは無いと思え!
チッ、お前らクロノヴェーダから貰うプレゼントなんてねぇ!
俺らが欲しい土地と歴史は、貰うものじゃなくて奪い返すものだしな!
そんな幻想で俺らの復讐心を奪えると思うな!
魔晶剣アークイーターの封印を一部解除して、巨大な牙と口のような異形の大剣に変異させつつ突っ込んで叩き斬るぞ!
これが元は区の支配者だった大天使サリエルにトドメを刺した一撃だ!ミカエルの捨て駒のお前に耐えられるかな!
喰い千切れ、アークイーター!
銃弾の一撃に跳ねるようにしてジェネラル級『聖夜の天使』クリストキントの体がアスファルトの上に転がる。
しかし、それは僅かな一瞬であったことだろう。
即座に羽を羽ばたかせ、体勢を空中で整えて彼女は地に足をつける。
あくまで飛翔は使わない。
彼女の堅実な指揮能力に裏付けされるように、クリストキントは冷静だった。
焦って空高く飛翔することはない。翼を使うのだとしても、それは今のように体制を整えるためだけだった。
「いったぁ~……! まったくもうっ、そんなに乱暴にしちゃってさ!」
白い袋からプレゼントをばらまく。
それは幻覚をもたらすものであり、同時にディアボロスの戦意を削ぐパラドクスであった。
「よぉ、撤退の判断が遅いクリストキント。クリスマスどころか正月も終わった今、お前はどれだけ戦えるんだ?」
呉守・晶(TSデーモン・g04119)の心の中に灯るのは、復讐であった。
奪われた者たち。
それがディアボロスである。
正しい歴史。正しい己。
晶にとって、それは許しがたいことだ。どれだけ幸せな幻覚が己を苛むのだとしても、戦意を削るのならば、再び燃やすまでだと、その足でクリストキントに踏み込む。
「活動限界ギリギリだって言ったでしょ。それでもさ!」
ばらまくプレゼントが晶の眼前を覆う。
それを晶は振り払う。
「チッ、お前らクロノヴェーダから貰うプレゼントなんてねぇ!」
「じゃあ何がほしいって言うんだい?」
「俺らがほしい土地と歴史は、貰うものじゃなくて奪い返すものだしな! そんな幻想で!」
晶のパラドクスが輝く。
瞳に宿るのは、復讐の意思。炎の如きゆらめきの中に、晶は魔晶剣『アークイーター』の封印を一部解き放つ。
刀身が巨大な牙と口へと変貌する。
異形なる大剣。
それを振りかぶりながら、晶はクリストキントに迫る。
「俺らの復讐心を奪えると思うな!」
それは、貪リ喰ラウモノ(ムサボリクラウモノ)。
「これが元は区の支配者だった大天使『サリエル』にトドメを刺した一撃だ!『ミカエル』の捨て駒のお前に耐えられるかな!」
「異形の大剣……!」
「喰い千切れ、アークイーター!」
斬撃は叩き込まれるようにしてクリストキントの腕に打ち込まれ、その骨身を砕くようにしながら振り抜かれるのだった。
成功🔵🔵🔴
効果1【断末魔動画】LV1が発生!
効果2【ドレイン】がLV2になった!
瀧夜盛・五月姫
(怨霊に取り憑かれています)
ハハハハ、愉快よのう。
なにせ、サンタを捕らえるのは子どもたちの夢なのであろう、漫画で読んだわ。
それを眼前に捉えておるのだから、楽しくなくてなんだというのだ。
……なに、違うのか。娘らにくれてやれば喜ぶかと思うたのに。パパ残念よのう。
ところでクリスマスとはプレゼントを送り合うものなのであろう。
いやなに、吾からもしてやろうかと思うてな。とびっきりの“プレゼント”を。
亡き帝国の兵器、【呪詛】の籠もった『超弩級戦艦 大和』を彼奴の頭上に【召喚】。
なぁに返すものがなかろうが要らぬなど聞かぬ。吾らは貴様らの國《ディヴィジョン》を返してくれればそれでよい。
遠慮するな、たんと楽しめ。
ひしゃげるようにしてジェネラル級『聖夜の天使』クリストキントの片腕の骨身がねじれ鮮血が飛ぶ。
墨田区と中央区の境界を繋ぐ橋の上での決戦は、未だ揺れ動く。
此処を突破されては墨田区の『ミカエル』のもとに期間限定とは言え、強化される戦力が戻ることになる。
故にディアボロスは此処で彼女を打倒さなければならない。
「いったいなぁ、もうっ! プレゼントを上げているのに、どうしてそんなに怒っているんだろうねっ! 幸せな気持ちになれば、人間ってのはそれでいいはずでしょ」
彼女の言葉と共にばらまかれるプレゼント。
色取り取りの包装紙は、それだけで目を楽しませるものであったし、また同時に幸せの象徴でもあった。
「ハハハハ、愉快よのう」
それは確かに周囲の生物に楽しいという感情をばらまくものであった。
しかし、瀧夜盛・五月姫(失つし世《うつしよ》の滝夜叉姫・g00544)は、その湧き上がる感情のままに笑う。
「なにせ、サンタを捕らえるのは子どもたちの夢なのであろう、漫画で読んだわ」
その漫画の光景が今まさに彼女の目の前にある。
ならば、楽しくなくてなんだというのだというように笑う。
「いや、サンタクロースじゃないんだよね」
「……なに、違うのか。娘らにくれてやれば喜ぶかと思うたのに。パパ残念よのう」
パラドクスは確かに五月姫の思考を楽しいこと一色に染め上げている。
だが、それがいつもの自分であるというように笑っているのならば、クリストキントに対して己のパラドクスを叩き込むことに何ら関係ないとばかりに五月姫は、その瞳をパラドクスに輝かせる。
「ところでクリスマスとはプレゼントを送り合うものなのであろう」
「いや、それなにか別なやつと混ざってない?」
「そうなのか。いやなに、吾からもしてやろうかと思うてな。とびっきりの“プレゼント”を」
掲げた掌が天を示す。
そこに有るのは、巨大な、鉄の塊……否、呪詛纏う超弩級戦艦。
「……何、これ?」
怪怨召喚『亡國ノ遺物』(カイオンショウカン・ミシラヌヘイキ)は、その鉄塊の如き兵器がクリストキントの頭上に召喚されるものである。
しかし、五月姫もよくわらかなった。
戦艦であることはわかる。
「いや何、返礼は良いぞ」
「いらないけど!?」
「遠慮するな、たんと楽しめ」
五月姫は愉快だと笑いながら、そのパラドクスの一撃がクリストキントを打ち据えるのを見るのだった。
成功🔵🔵🔴
効果1【操作会得】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
一里塚・燐寧
あたしが探りたいのは敵の『七曜の戦』に対する勝算
クリストキントは「次のクリスマス」があると思ってる
それは8月の『七曜の戦』での生存が前提となる言葉
断片の王のいない種族が、ディヴィジョンが、どーするつもりなの?
嘲笑の表情を作って敵の前に躍り出る
ねぇねぇ、逃げたら後はクリスマスまで寝ればいいって思ってるでしょ?
でも次のクリスマスなんて、TOKYOエゼキエル戦争には来ないよぉ
断片の王集う『七曜の戦』が8月に待ってるんだからねぇ
ヘルヴィムがくたばった今、断片の王不在のディヴィジョンに勝算なんかない
なのに無駄な抵抗を続けるなんて、かっっわいそ~
……と煽って、「勝算」について口を滑らせないか様子を見るよぉ
音羽・華楠
撃破前に、もう少しクリストキントから情報収集したいですね。
墨田区の東京スカイツリーは大天使側の重要施設と聞きますし、そこに関して聞き出せれば――
――クリストキント。
あなたの死を以って、復讐者の墨田区攻略開始の狼煙としましょう!
冥土の土産に教えてあげます。
私たちはこの後、電撃作戦で東京スカイツリーを落とす!
あそこの防衛戦力は強大ですが……それ以上の戦力が直に集結しますよ。
復讐者の歴史的大勝利、あの世で指を咥えて見ていなさい!
……自信満々にそう宣います。
クリストキントが出来るわけが無いと反論し、根拠としてスカイツリーの防衛戦力、どんなジェネラル級が配備されてるかとかを漏らしてくれれば御の字ですね。
ジェネラル級『聖夜の天使』クリストキントとの戦いは苛烈なものであった。
ディアボロスのパラドクスが煌めき、戦場に残留効果が紡ぐ軌跡が刻み込まれていく。これほどの攻勢を仕掛けてなお、クリストキントは倒れなかった。
確かに彼女は期間限定で強化を得るジェネラル級である。
故に今はクリスマス期間の終わりを告げる頃合いであり、また活動限界ギリギリであることが示唆されていた。
だが、弱体化してなおジェネラル級としての地力があるのだ。
「いったた……もう、本当に邪魔ばっかりしてくれて! スケジュールはカツカツだし! でも、このまま戻れるんなら……帝釈天のあれをディアボロスが使い方を解明したってのは良い情報だよね。『ミカエル』様も喜んでくれるんじゃないかな」
「いやいや、逃げた後は次のクリスマスまで眠ればいいって思ってるでしょ?」
だが、そうはさせないと一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)の声が響く。
嘲笑の表情を作って彼女はクリストキントの前に躍り出る。
「でも、次のクリスマスなんて、TOKYOエゼキエル戦争には来ないよぉ。だって、断片の王集う『七曜の戦』が8月に迫ってるんだからねぇ」
「ええ、あなたの死を以て、復讐者の墨田区攻略開始の狼煙としましょう!」
音羽・華楠(赫雷の荼枳尼天女・g02883)の言葉にクリストキントの眉根が動く。
彼女は大天使たちの情勢に対して疎い側面を持つ。それは一年のうちにクリスマスの時期しか動けないという点を省みても理解できるところであったことだろう。
「わざわざそんなこと言っていいんだ? 君らが確実に私を止められるってのならわからないでもないけど」
「それはそうだよぉ。『ヘルヴィム』がくたばった今、断片の王不在のディヴィジョンに勝算なんかない」
燐寧は煽るようにして言葉を紡ぐ。
敵の情報を得るために判断を誤らせようとしているのだ。
「なのに無駄な抵抗を続けるなんて、かっっわいそ~」
勝算があるのかな? と煽りに煽る。それで口を滑らせてくれれば、と思ったのだが、傷を負いディアボロスに此処まで追い込まれてもなお、彼女は揺らいでいなかった。
「冥土の土産に教えてあげます」
華楠の言葉が続く。
彼女は墨田区の東京スカイツリーが大天使側の重要施設と聞いていた。これに関して何かを聞き出されば、とブラフを仕掛けるように、言うのだ。
燐寧の煽りにクリストキントは揺らがなかった。
だからこそ、強気に出るように自信満々に言葉を紡ぐ。
「私たちはこの後、電撃作戦で東京スカイツリーを落とす! あそこの防衛戦力は強大ですが……それ以上の戦力が」
「それ、嘘ですね」
その言葉にクリストキントは、血潮あふれる傷口を抑えながら彼女らを見据え、即座に告げる。
即答による否定。
華楠の『電撃作戦でスカイツリーを強襲する』ことをクリストキントは即座に否定した。
その事実は、別の何かを浮上させる。
「もしかして、これまでの話も嘘だったのかな?」
堅実なる指揮能力を持つクリストキント。
ディアボロスによるブラフは確かに一定の効果を持っていた。だが、彼女は即座にそれを否定し、そしてディアボロスの言葉を遡って、訝しむ。
「なら、私は生きてこの情報を『ミカエル』様に持ち帰るのみだよねっ! そういうわけだから、ディアボロスの君たちには退いてもらおうかな! だってあともう少しだしっ!」
『聖夜の天使』クリストキントは、血に汚れる赤い衣と共に傷口を抑え、中央区と墨田区の境界、この『首都高速7号小松川線』の橋を活動限界ギリギリながらも強大な力でもって強行突破を試みるため、立ちふさがるディアボロスたちを見据え、気炎を上げるように重圧を解き放つのであった。
苦戦🔵🔵🔴🔴🔴🔴
黄下・泉
ダメ元で、煽りつつカマかけて反応を見よう。
おや、一発でブラフを見抜いたか。
タイミング的に、重要な象徴ではあれ常時多くの戦力がある拠点ではないって所かな。
でも存外迂闊だね、ジェネラル。口が軽いよ?
敵に使い方を解明されて喜ぶって事は、つまりミカエルは帝釈天のクロノオブジェクトの使い方を知らないって事。
ボク達から情報を奪おうって思惑がよく見える。
ああ、もし生きて帰れれば主に伝えると良いよ。
キミ達がまだ無事なのは、ただ後回しにされてるだけだってね。
大同盟は勿論、境界防衛役のジェネラル達の討伐もキミ達よりは大ごとさ。
ま、進捗次第でボク達以外にも武蔵国や海からの敵が増えるんだ、頑張って信仰でも稼ぐといい。
「おや、一発でブラフを見抜いたか」
黄下・泉(リターナーの符術士・g08097)は迫りくる赤い衣の重圧の前にもどこかひょうひょうと言い放つ。
ディアボロスとジェネラル級『聖夜の天使』クリストキントの会話は、これまで彼女から情報を引き出さんとするためにブラフを持って仕掛けられていた。
それを看破されたこと。
だが、泉はそれを逆手に取る。
クリストキントが見た目通りの浮かれたクロノヴェーダではなく、また敵が待ち伏せしていると理解して飛翔ではなく橋の強行突破に切り替えたことからも堅実なる能力と思考を持っていることが伺えただろう。
だからこそ、こちらの言葉に乗る。
「タイミング的に、重要な象徴であれ常時多くの戦力がある拠点ではないってところかな」
「そんな見え見えの誘導尋問に引っ掛かってあげませんよ」
ディアボロスの言葉はブラフ、と彼女は即座に答えた。
「でも存外迂闊だね、ジェネラル。口が軽いよ?」
「何がです」
ディアボロスと交戦したことによってクリストキントは追い詰められている。
ならばこそ、泉の言葉はクリストキントにとって訝しむものであった。
彼女はワンシーズンだけ活動するクロノヴェーダ。
故に彼女は情勢に疎い。
「ボク達から情報を奪おうって思惑がよく見える。もしかして、それは煽って、こちらの情報を更に引き出そうって魂胆かな?」
その言葉にクリストキントは、ディアボロスたちがただ己を滅ぼすだけではない意図を見出す。
「ああ、もし生きて帰れれば主に伝えると良いよ。キミ達がまだ無事なのは、ただ後回しにされているだけだってね」
泉は告げる。
これまではただの煽り。カマを掛けるのはこれからだ。
「大同盟は勿論、境界防衛役のジェネラル達の討伐もキミ達よりは大事さ。ま、進捗次第でボク達以外にも武蔵国や海からの敵が増えるんだ、頑張って信仰でも稼ぐといい」
空気がひりつく。
その煽りにクリストキントはやはりこれがブラフであると理解する。
「あなた達、彼女に会ったんだ。よく生きてたねぇ。でも、彼女たちがエゼキエル戦争に介入する事はないの。そのブラフも、私にはわかっているの。残念だったね」
最早語る言葉はない。
そう告げるようにクリストキントの重圧が膨れ上がっていく。
みなぎる力。
期間限定の強化とはいえ、活動限界はギリギリに残っている。
ならばこそ、というように彼女を前に泉は、己の背から飛び出すディアボロスたちの背を見送るのだった。
成功🔵🔵🔴
効果1【ハウスキーパー】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV2になった!
桐生・巧
アドリブ連携歓迎
逃がさんぞこの大天使(と書いてリア充と読む)がぁぁぁぁぁ
!!!!!
クリスマスの化身たる貴様は否定のしようがないほどまごうことなきリア充!
即ち、自分の命に代えてでもここで倒すべき存在であります!
いざ覚悟!リア充は死ねぇぇぇぇぇい!
【未来予測】を利用しつつ、【フライトドローン】で呼び出したドローンに乗り、魔改造エアガンによる「弾幕」で相手の動きを妨害するであります!
相手の攻撃は直撃を避け、あえてプレゼントがもたらす感情に身を任せるであります!
そして頭の中を楽しい事(目の前のリア充を爆破する事)で満たし、渾身の『リア充爆散キック』で「爆破」するであります!
リア充は爆発しろぉぉぉぉぉ!
「逃さんぞこの大天使がぁぁぁぁぁ
!!!!!」
その咆哮は、桐生・巧(リア充スレイヤー・g04803)のものであった。
大天使と書いてリア充と読む。
ジェネラル級『聖夜の天使』クリストキントの纏う赤い衣は、巧にとって苦々しい記憶を呼び起こすものであったのかもしれない。
「クリスマスの化身たる貴様は否定しようがないほどまごうことなきリア充!」
「急にどうしたの!? いや、本当に!?」
あまりの剣幕にクリストキントも困惑している。
けれど、ディアボロスは復讐者。
奪われたものを奪い返す者。
ならばこそ、自身への怒りというものもわかろうと言うものである。
「よくわかんないけど、そんなに怒ってないでさ!」
メリークリスマス! と白い袋からプレゼント箱をばらまく。
あふれるのは喜びの感情。
己の中にあるリア充への、否、クロノヴェーダへの怒りが損なわれていくのを感じる。
けれど、巧には見えていた。
ディアボロスたちが戦場に刻む残留効果。
その煌めき、その軌跡を。故に彼はフライトドローンを駆るように橋上を疾駆し、さらに1秒先の未来を見る。
ばらまかれたパラドクスのプレゼント箱からあふれる感情はどうしようもないのだとしても、迫りくる箱との激突は躱す事ができる。
「即ち、自分の命に代えてでもここで倒すべき存在でありまさう! いざ覚悟! リア充は――」
撃滅すべし。
そういうように巧はフライトドローンと共にクリストキントとの距離を詰め、魔改造エアガンの弾幕でもってブレゼント箱を蹴散らし、足場にしたドローンを蹴って飛ぶ。
「楽しいこと他にないの!?」
「自分にとって楽しいことは、リア充を爆破することであります! ならば! 受けろ、リア充!」
巧の瞳がパラドクスに輝き、空中で一回転を華麗に決めてから放つ蹴撃の一撃。
それはそう、名付けるのならば!
「リア充爆散キック(リアジュウバクサンキック
)!!!! リア充は爆発しろぉぉぉぉぉ!」
「いや、違うからね!?」
「問答無用であります!!!」
パラドクスの輝き満ちる巧の一撃は、クロノヴェーダであるクリストキントをリア充であるとこじつけた屁理屈によって強化され、彼女の体を強烈に吹き飛ばすのだった。
大成功🔵🔵🔵
効果1【落下耐性】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV3になった!
シル・ウィンディア
天使さん、そんなに急いで帰らなくても、もうちょっとここで遊んでいかない?わたし、まだサンタさんからプレゼント貰ってないし…。
あ、プレゼントのお代はちゃんと払うよ?きっとお気に召してもらえると思うから。
とはいえ、相手は侮れないから、気を付けて立ち回らないとね。
特に、強行突破しそうな場合は、体を張ってでも阻止しないと…
敵の動きを観察しつつ、高速詠唱を開始。
全力魔法で全力全開の七芒星精霊収束砲!!
これが、プレゼントのお代だよ。
さぁ、遠慮せずにもってけーーーっ!!
あ、一つだけ、あなたに言いたいことができたんだ。
幸せな気持ちって、誰が決めるのかな?
間違っても天使様が決められるものじゃないんだよっ!
ジェネラル級『聖夜の天使』クリストキントの体が橋上のアスファルトを割る勢いで跳ね飛ばされる。
ディアボロスによる蹴撃の一撃は彼女の胴を捉え、血反吐を吐き散らかしながらも彼女は立ち上がる。
期間限定の強化を得るクロノヴェーダであり、また活動限界ギリギリまで追い込まれてなお、彼女はジェネラル級としての地力をディアボロスたちに見せつけていた。
「ゲッ、っほ……っ! こんなところで……! 私は、ブラックサンタちゃんとの決着を……!」
いや、それ以上に此処を切り抜けることが肝要であると彼女はパラドクスによって巨大なサンタクロースの幻影を呼び出dし、そのプレゼント袋を鈍器のように振り回させる。
「天使さん、そんなに急いで帰らなくても、もうちょっと此処で遊んでいかない? わたし、まだサンタさんからプレゼント貰ってないし……」
シル・ウィンディア(虹霓の砂時計を携えし精霊術師・g01415)は、クリストキントの前に立ちふさがる。
そんな彼女に振り下ろされたのはプレゼント袋。
圧倒的な重量を放つ一撃が彼女を吹き飛ばす。
けれど、シルは橋上を跳ねるようにしながら体制を整える。
期間限定の強化が失われつつあっても、この地力。
あなどれないと思うと同時に敵は此処を強行突破しようとしている。
「あ、プレゼントのお代はちゃんと払うよ? きっと起きに召してもらえると思うから」
紡がれる言葉は高速故に音色のように響き渡る。
描かれるは七芒星。
増幅されたパラドクスの煌めきが、シルの眼前に展開される。
「これがプレゼントのお代だよ」
「それのどこが!」
「七芒星精霊収束砲(ヘプタクロノス・エレメンタル・ブラスト)――さぁ、遠慮せずにもってけーっ!!」
放たれるは光条が解き放たれ、シルの背から放出される翼が反動を抑える。
光条の一撃はクリストキントを捉え、その体を吹き飛ばさんとしている。
だが、その最中にシルは思い返すように言う。
「あ、ひとつだけ、あなたに言いたいことができたんだ」
「ぐっ……! くっ、言いたいこと!?」
「幸せな気持ちって、誰が決めるのかな?」
それをもたらすのが信仰のもとになるのならばとクリストキントはプレゼントをばら撒いていた。
しかし、それは強制的に吸い上げるものだったのだ。
だからこそ、それは偽りなのだ。
シルは光条と共に言葉を叩きつける。
「間違っても天使様が決められるものじゃないんだよっ!」
成功🔵🔵🔴
効果1【パラドクス通信】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV5になった!
秋風・稲穂
さてと、そろそろ本格的に店仕舞いの準備をして貰おうかな
逃がすつもりはないからね?
削れる戦力は此処で削りきってしまうし、余計な事をそっちの上司に告げ口されても困るしね
クリスマスプレゼントか…貰えるなら貰おうか
何、簡単だよ
君の命
ただそこに突っ立っていてくれれば良いからさ
無理かな?無理か…
Burn the darkとL・デルフェスを抜刀
【ダッシュ】して接近、敵のプレゼント箱を【斬撃】で【破壊】して対処
ありがとう、高揚感をプレゼントしてくれて
剣士たるもの、剣戟でやり合う事こそ喜びだからね
楽しく斬り合えるって事でしょ
蒼雷連撃で雷を宿した【連撃】でクリストキントに攻撃
さあ、楽しくやろうか
アドリブ連携等歓迎
光条の一撃がジェネラル級『聖夜の天使』クリストキントの体を打ち据える。
魔力の奔流が彼女の赤い衣を焼き切るようにして穿たれ、しかしそれでも彼女は橋上を強行突破するように足を踏み出し、駆ける。
その眼前に立ちふさがるのは、秋風・稲穂(剣鬼・g05426)だった。
二振りの刃を抜き払う。
光の力込められた剣と漆黒の刀身を持つ剣。
その交差する輝きをクリストキントは見ただろう。
「そろそろ本格的に店仕舞の準備をして貰おうかな」
「だから、そこを抜かせてもらうってんですよ!」
手にした白い袋から放たれるプレゼント箱が秋穂の視界を埋め尽くす。
パラドクスによる攻撃。
切り裂かれる箱から溢れるは幸福な感情。
その感情はディアボロスである秋穂においても例外なく湧き上がってくるものだったことだろう。
「クリスマスプレゼントか……貰えるなら貰おうか。何、簡単だよ」
「何がほしいんです? 人はみんな幸福追求の生き物でしょう? 言ってご覧なさいなってね!」
幸福は復讐心を鈍らせる。
その泥濘の如きぬるま湯から人は抜け出せない。
望んで不幸になろうという者などいないのだから。
けれど、秋穂の瞳はパラドクスに輝き、踏み出す。
「何、簡単だよ」
幸福の感情が溢れてくる。
高揚していると自身でも理解できる。己は何かを再確認するようだった。
手にした剣の柄から力がみなぎる。
そう、己は剣士だ。
ならばこそ、この高揚は切り結ぶことへの喜びそのもの。
「君の命」
剣士として相手に望むのはそれしかない。故に秋穂の剣閃が煌めき、衝撃波となって視界を覆うプレゼント箱を吹き飛ばした。
「はいどうぞってやるわけないでしょ!」
「無理かな? 無理か……けれど、ありがとう。この高揚はきっと」
まやかしなんかではない。
秋穂の手にした二刀が閃く。
「さあ、楽しくやろうか」
それは、蒼雷連撃(ソウライレンゲキ)。
パラドクスの煌めきの中、秋穂は飛び込む。喜びが溢れてくる。
刃を振るうことを。
剣戟の音すら心地よいと思うこと。
ああ、己はと自覚する。剣士なのだと。
その想いと共に迸る蒼き雷纏う斬撃が、秋穂の中にある剣士としての高揚と共に放たれ、クリストキントの体を切り刻むように叩き込まれるのであった。
成功🔵🔵🔴
効果1【託されし願い】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV6になった!
月下部・小雪
護衛する邪魔者はやっつけ、ました。
後は、似非サンタクロースをやっつけるだけ、です!
行き当たりばったりなミカエルを恨みながら、やられちゃってください!
天使からのプレゼントなんて、いりません!
ばら撒かれたプレゼント箱を蹴り飛ばして受け取り拒否、です。
「魔力障壁」を纏ったまま体当たりとかして逃げるのを邪魔しますが、本命はコダマです。
ボクから逃げ切ったと油断したところで、
上空に待機していたコダマの【毛玉電気抜刀術】でずんばらりん、です!
天使にも悪魔にも、今年のクリスマスが訪れることは、ありません!
※アドリブ連携大歓迎
雷纏う斬撃がジェネラル級『聖夜の天使』クリストキントの体を切り刻む。
鮮血が舞う橋上。
されど、彼女はまだ倒れない。
たとえ、期間限定の力が損なわれ活動限界ギリギリに弱体化されているのだとしても、彼女のジェネラル級としての地力は言うまでもなくその名に恥じぬものであったからだ。
「煩わしい……! どこまでも邪魔ばっかりしてくれちゃって!」
手にしたプレゼント袋から放出されるプレゼント箱を弾幕にするようにばらまきながら、彼女は橋上を強行突破しようと迫るディアボロス達の間隙を縫うように走り抜ける。
そう、彼女にとってディアボロスは殲滅するのではなく、今は此処を切り抜けるために突破しなければならない障害でしかないのだ。
「護衛する邪魔者はやっつけ、ました。似非サンタクロースをやっつけるだけ、です!」
月下部・小雪(おどおどサマナーところころコダマ・g00930)はサーヴァントである『コダマ』と共に橋上を走り、迫るプレゼント箱を蹴り飛ばす。
受取拒否。
そういうかのようであった。
しかし、プレゼント箱から溢れる感情を前に彼女は頭を振る。
こみ上げてくる幸福。
それが偽りであるとわかっていてなお、クリストキントのパラドクスはディアボロスの燃える復讐心に水を掛けるように降雨fくなる感情を湧き上がらせるのだ。
こうやって人々の信仰もまた強制的に吸い上げていたのだろう。
「それが、ゆ、許せないって!」
思うからこそ小雪はクリストキントに魔力障壁をまとったままぶつかる。
「力がなければ、そんなの意味ないですよ」
小雪の体を振り払うようにして彼女は進む。
小雪の小さな体が吹き飛ばされる。
けれど、と小雪の瞳は諦めていなかった。
空を飛ぶ『コダマ』の姿を小雪は見た。そう、自身はあくまで囮。
故にクリストキントは自分さえ排除できればと思ったのだろう。だからこそ、背中がおろそかになる。
「……背後から!」
「『コダマ』、毛玉電気抜刀術(モラ・ライトニング・ドロー)をお見舞い、です!」
鞘に流れる電流が見せるは、一瞬の剣閃。
モーラットである『コダマ』が手にした刀より放たれる居合の斬撃。
それは背後に迫る気配に振り返ったクリストキントの体へと吸い込まれるようにして叩き込まれる。
血潮が飛ぶ。
「天使にも悪魔にも、今年のクリスマスが訪れることは、ありません!」
本当の意味でのクリスマスが迎えられるようにと、小雪はその言葉に思いを込めるのだった。
成功🔵🔵🔴
効果1【無鍵空間】LV1が発生!
効果2【ラストリベンジ】LV1が発生!
一ノ瀬・綾音
いやー、急ごしらえの作戦を任されるなんて大変だったね。
ただ、クリスマスやサンタの時期なんてもう終わってるし、なんなら正月まで終わっているんだよ?
つまり何が言いたいかというと、そんな巨大なサンタの幻影まで出してアピールしたところで、君はもう旬が過ぎて消費期限を迎えているんだよ!
そういえばサンタクロースって、ソリにのって天空を移動するイメージがあるね。というわけで、綾音ちゃんが天空に道を用意してみました。
そう――魔砲という道をね!
全力魔法の『厄災の星光』、これが君を冥界へ送り飛ばす道だ!
綾音ちゃんからのプレゼントだ!お返しはいらない、遠慮なく受け取れーっ!乗れるもんなら乗ってみろ!
サーヴァントの斬撃がパラドクスの煌めきを解き放つように戦場に走る。
飛び散る血潮の赤はジェネラル級『聖夜の天使』クリストキントの衣よりも赤く中に舞う。
「ぐっ……まだっ!」
彼女は大地を蹴って走る。
もう墨田区はすぐそこなのだ。この中央区から逃れ、『ミカエル』の支配する元へと戻り、休眠する。
そうすれば、来年のクリスマスにはまた再び己の力を、その猛威を振るうことができるはずなのだ。
だが、それを阻む者たちがいる。
「いやー、急ごしらえの作戦を任されるなんて大変だったね」
それは一ノ瀬・綾音(星影の描き手・g00868)の言葉だった。
彼女は一定の同情をみせているようであったが、今のクリストキントにとっては煽りでしかなかった。
苛立ちが湧き上がってくる。
「ただ、クリスマスやサンタの時期なんてもう終わってるし、なんなら正月まで終わっているんだよ?」
「そんなことわかってますってば。いまさら!」
吹き荒れるようにしてクリストキントの背より巨大サンタクロースの幻影が飛び出す。
手にしたプレゼント袋を振り回し、その遠心力を利用して綾音に鉄槌のように振り下ろすのだ。
その一撃を受けながら綾音はクリストキントの地力を見ただろう。
砕けるアスファルト。
破片が飛び散る中、綾音の瞳がパラドクスに輝く。
「そんな巨大サンタの幻影まで出してアピールしたところで!」
「旬が過ぎてるって言いたいんでしょう!」
六芒星が輝く。
強烈な魔力が風となって吹き荒れる。
それはクリストキントを竦ませるものであったかもしれない。
「サンタクロースってソリに乗って天空を駆けるイメージあるね。というわけで、綾音ちゃんが天空に道を用意してみました。そう――魔砲という道をね!」
展開された六芒星が湛えるのは、『厄災の星光』(レディアント・アステル・ディザスター)。
凄まじいエネルギーに変換された光条の一撃が橋上を舐めるようにしてクリストキントを捉え、解き放たれる。
「綾音ちゃんからのプレゼントだ! お返しはいらない、遠慮なく受け取れーっ!」
吹き荒れる魔力の嵐。
その最中にクリストキントは飲み込まれていく。
「この、っ、程度……!」
焼き切れる肌。
吹き出す血潮。
確かに万全であったのならば、最初の一撃で綾音を打倒できていた。
だが、それはかなわない。
「この空の道に乗れるもんなら乗ってみろ!」
それを証明するように綾音の魔力砲撃の一撃が、クリストキントの体を押し返すのだった。
成功🔵🔵🔴
効果1【クリーニング】LV1が発生!
効果2【ドレイン】がLV3になった!
ネリリ・ラヴラン
巨大サンタさんから逃げつつ
これはイメージ戦略には逆効果なんじゃないかなって思うよ
折角の日に街に災厄のプレゼントだなんて祝えないもの
どうせなら、街中ライトアップしてイベントムードを
全力で引き延ばす能力でもあったら良かったよね
そう…お互いに、だよ
”終わらない祝祭”を高速詠唱
遥か上空から、プレゼントのおかえしを彼女へ
超重量の南瓜で圧し潰してしまおう
本日は急遽ハロウィンを開催するので
クリスマスは中止になったのでした!
よけいに季節外れだって?
いや、ネリリちゃんは年中ハロウィンにしたいくらいやる気あるからね
覚悟が違うわ
アドリブや連携は歓迎だよ
いくつもの光条がジェネラル級『聖夜の天使』クリストキントを穿つ。
肌を焼く膨大な熱量は彼女の活動限界ギリギリの体をさらに追い詰める。
だが、彼女の背より現れる巨大サンタクロースの幻影が振り回す鉄槌の如き一撃がディアボロスたちを蹴散らすようにして、その橋上の道を切り開く。
「邪魔、を! このまま……!」
彼女の地力はジェネラル級に相応しい。
強化が失われてなお、この力なのだ。本来のクリスマスシーズンであったのならば、此処まで追い込むこともできなかったはずだ。
振るわれる巨大サンタクロースの幻影の鉄槌からネリリ・ラヴラン(★クソザコちゃーむ★・g04086)は逃げ回る。
「これはイメージ戦略には逆効果なんじゃないかなって思うよ。折角の日に街に災厄のプレゼントだなんて祝えないもの」
「そのつもりはないよ!」
邪魔をするなというようにクリストキントは橋上を走る。
この中央区と墨田区の境界である橋をわたりきれば、クリストキントの勝ちだ。
だからこそ、彼女は走る。
飛翔すれば狙い撃ちにされるがゆえの強行突破が仇となったが、しかし、此処さえ切り抜けることができれば、と思ったのだ。
「どうせなら街中ライトアップしてイベントムードを全力で引き伸ばす能力でもあったら良かったよね。そう……お互いに、だよ」
ネリリは巨大サンタクロースの一撃を受けながらも持ちこたえる。
痛みが体に走り抜ける。
けれど、彼女の瞳はパラドクスに輝く。
「はっぴー・はろうぃんだよっ」
「は……――?」
クリストキントの道行に落とす影。
「な、なに、あれ
……!?」
それを彼女は見上げ、唖然とするしかなかった。そこにあったのは巨大なハロウィン南瓜であった。
「終わらない祝祭(マッド・ハロウィン)は此処に。本日は急遽ハロウィンを開催するのでクリスマスは中止になったのでした!」
「もっと季節外れでしょう!?」
「ネリリちゃんは年中ハロウィンにしたいくらいやる気あるからね!」
そう、楽しいことはもっとたくさん。
年中ハロウィンのようなお祭り騒ぎであればいいとネリリは常に思っている。
このパラドクスはその具現化であるとも言えただろう。
故に。
覚悟が違うのだと言うようにネリリの手が振り下ろされた瞬間……その巨大南瓜は圧倒的な質量と共にクリストキントへと落とされ、その衝撃波が橋を揺らし、彼女の強行突破を阻むのだった。
成功🔵🔵🔴
効果1【液体錬成】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
音羽・華楠
……会話で晒した無様は、戦いで雪ぎます。
種族特徴が消え、黒髪黒瞳のネメシス形態へ。
可能な限り沢山の妖精たちを【召喚】し、万全の補助を願います。
その上で――《雷幻想・閃耀》!!
私の現状最強のパラドクスを叩き付けましょう。
向こうの反撃の巨大なサンタの幻影は、無視。
これは逆説連鎖戦――
私のパラドクスの威力と精度が高まるほど、敵のパラドクスの威力と精度は低下する。
ならば――防御や回避にかまけるよりも、攻撃に全力を傾けた方が結果的に被害は少なくなる……!
生きて帰れる前提で喋るの、そろそろやめて下さいな。
殺し損なうわけが無いでしょう?
ラミエルと戦った私が断言しますけど、今のあなた――彼女より弱いですから。
音羽・華楠(赫雷の荼枳尼天女・g02883)は復讐の女神の名を冠する姿へと変じる。
情報を引き出すためにかけたブラフ。
それを即座に嘘だと看破したのは、ジェネラル級『聖夜の天使』クリストキントが堅実なる存在であったからだろう。
故に彼女は、己を失態を悔いた。
けれど、後悔はあれど失態は雪ぐことができる。
それがディアボロスの戦いというものであることを彼女は理解していただろう。
膨れ上がる力。
妖精たちを召喚し、万全の補助を願う。
己が現状において最大の一手。
それを放つために彼女はクリストキントを見やる。
そう、これは逆説連鎖戦。
故に彼女は迫る巨大サンタクロースの幻影を見据える。
逃げない。防がない。
そんなことよりも、己の攻撃に全力を注力する。
「そんな棒立ちで……防げるとでも思っているんです?」
クリストキントの地力は言うまでもない。これまで他のディアボロスたちが紡いできた戦いの軌跡を見やればわかる。
飛翔せず、地上を強行突破しようとし、また同時に強化を失っている。
だというのに、此処まで追い詰めるのにどれだけのディアボロス達の傷があっただろうか。
どれ一つとして容易いものはなく。
故に彼女の瞳は迫る鉄槌の如き白いプレゼント袋を見据える。
「生きて帰れる前提で喋るの、そろそろやめてくださいな」
「アハハハ、だってそうじゃない。いつだってそうじゃないと希望ってないでしょ! 君たちにもそういうのがあるように、どうして私にもそれがないって思うんだい?」
生き延びるということ。
「殺し損なう訳がないでしょう?『ラミエル』と戦ったからこそ断言します」
あなた、と華楠は告げる。
打ち込まれる一撃を受け止め、彼女は血をほとばしらせながらパラドクスに指をきらめかせる。
「ト ホ カ ミ エ ミ タ メ――汝、至高なる雷の神威を識れ
……!!」
雷幻想・閃耀(ファンタズム・ブリューナク)。
それは妖精たちの補助を受けて編み上げられた幻想の一閃。
迸る灼熱の一撃。
それは言い換えるのならば、『荷電粒子砲』。
魔術を昇華した一撃は、迫る幻影ごとクリストキントを吹き飛ばし、熱波で持って彼女を吹き飛ばす。
「今のあなた――彼女より弱いですから」
そう告げ、華楠は己の感じた雪辱を果たすのだった。
成功🔵🔵🔴
効果1【土壌改良】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】がLV2になった!
一里塚・燐寧
ふーん、いやに冷静だねぇ……案外ほんとに勝算があるのかなぁ
ただ。そうだとしても、きみが勝利の瞬間に立ち会うことはないねぇ
足下から沸き立つドス黒い呪詛の塊で身を覆い
鎖鋸型の尾を持つ巨大恐竜型ネメシス形態に肉体改造
これがあたしの本気、チェーンソーザウルスっ!
プレゼント箱には精神集中と忍耐力で抗い
【未来予測】で動きを読み暗殺を許さない
あたしにとっての「楽しい事」は、クロノヴェーダに復讐しブッ殺すこと
集中力を増してくれてありがとうねぇ?
恐竜の強靭な脚に力を籠め、残像を曳くほどの神速で踏み込み
尻尾を高くもたげて、橋ごと敵を両断するように振り下ろす!
『屠竜技:急嵐の型』──クリスマス終了のお知らせだよぉ!
レオンハルト・アストレイア
アドリブ連携歓迎
生きて墨田区に逃げられるって本気で思ってるんすか?
だとしたら、オレ達ディアボロスを舐めすぎっすよ?
ここまで来て逃がすわけないでしょう!確実に仕留めますよ!
ところであんたは、「ブラックサンタクロース」って知ってますか?
いい子にプレゼントを配る普通のサンタクロースとは逆に、悪い子を懲らしめるサンタクロースのことっすよ
何が言いたいかって?オレ達があんたにとってのブラックサンタクロースってことっすよ!
季節外れのサンタクロース、それもそのフリをした大天使には、それが相応しいでしょう!
無銘の呪詛を限界まで解放し、「共鳴の一閃」で相手をサンタクロースの幻影ごと叩き斬ります!
アンゼリカ・レンブラント
第二ラウンドだ。ネメシス!
より幼い姿になったけどプレゼントはいらない
欲しいものは、幸せは自分の手で掴むから
天使と悪魔が支配する東京の闇を終わらせる
私の光よ。その夜明けが如く最大まで輝け!
最後は心に灯した想いが勝敗を決する
パラドクスの砲撃を放ち反撃を堪え、尚撃つ
倒しきるまで退かない
残留効果を、絆を
人々からの託されし願いを
積み重ねていく度に私たちは強くなる
相容れなかったが、ラミエルを前にした難しい選択も
私達が積み重ねたもの。強さとしてみせる!
トドメの機を見て捨て身の覚悟と共に間合いを詰め
私の全てを込めた《終光収束砲》を放つよ
お前のクリスマスもこれで終わり
先に行きミカエルをも倒し、全てを取り戻すっ!
ジェネラル級『聖夜の天使』クリストキントは己の肌を焼き焦がす光条の一撃に体を揺らめかせながら立ち上がる。
これほどまでの攻勢をかけてなお、彼女は倒れていない。
クリスマス期間のみの強化を得る。
それが彼女の強みであり、また同時に活動期間の短さという弱点を露呈していた。
しかし、それでもなお彼女はジェネラル級に相応しい地力を見せていた。
もしも、これがクリスマスシーズンであったというのならば、おそらくディアボロスたちは容易く蹴散らされていたことだろう。
「だけど、そうはならなかったっていうんならさ!」
彼女の背から噴き出すように現れるのは巨大サンタクロースの幻影。
振り下ろす白いプレゼント袋は鉄槌のように橋上に叩きつけられ、アスファルトを砕きながら衝撃波をほとばしらせる。
その衝撃を受けながらレオンハルト・アストレイア(過去を望む悪魔モドキ・g03365)はあえて飛び込む。
痛みは無視すればいい。
「生きて墨田区に逃げられるって本気で思ってるんすか? だとしたら、オレ達ディアボロスを舐めすぎっすよ?」
「今がクリスマスならね、君たちなんて目じゃないんだよ!」
振り下ろされる鉄槌の如き一撃をレオンハルトは受ける。
骨身が軋む。
だが、それでも彼は己の手にした無銘たる刀の呪詛を解き放つ。
「此処まで来て逃すわけないでしょう!」
吹き荒れる呪詛。
「『ブラックサンタクロース』って知ってますか?」
「ブラックサンタちゃんのことを……! だったら!」
彼女の瞳が見開く。
さらに吹き荒れる重圧は、傷を負い満身創痍になりながらも以前損なわれることはなかった。その重圧のさなかをレオンハルトは進む。
煌めくパラドクスが幻影サンタクロースごと、共鳴の一閃(レゾナンス・クリンゲ)でもって切り裂く。
「ぐっ……ううっ! でも、まだ!」
レオンハルトの斬撃を受けながらも、かまわないというように彼女はプレゼント袋からプレゼントをばらまきながら間隙を縫うようにして橋を突破しようとする。
「ふーん、いやに冷静だねぇ……まだ此処を突破しようとしているなんてね」
どれだけ煽られても、冷静そのもの。
彼女が堅実な存在であることを証左するようであった。
故に、そこに立ちふさがるのは、一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)とアンゼリカ・レンブラント(光彩誓騎・g02672)の二人であった。
彼女たちの姿が変貌する。
それは復讐の女神の名を冠するかの如き姿。
燐寧の体躯がドス黒い呪詛で纏われていく。吹き荒れる呪詛は彼女の姿を消すように、塗りつぶすように立ち上がり、橋を揺らすように一歩踏み出す。
そこにあったのは鎖鋸型の尾を持つ巨大恐竜へと変じた彼女の姿だった。
「これがあたしの本気、チェーンソーザウルスっ!」
「姿を変えたからって! 幸福の感情を呼び起こすプレゼントの前には!」
「ああ、確かにそうかもしれない。けれど、いらないんだよ! 欲しいものは、幸せは自分の手でつかむから!」
アンゼリカの姿は平素より幼いものだった。
けれど、それは心まで幼くなったことを示さない。
戦場に残るは、無数の残留効果。
ディアボロスの戦いは、繋いで、紡ぐものである。連鎖するように残留効果が連なり、その軌跡を手繰り寄せることができる。
復讐の女神の名を冠する姿になっても、呪詛が身に満ちるのだとしても、アンゼリカは己の胸の中に宿る光こそが想いを膨れ上がらせ、勝敗を決するのだと知る。
「私の光よ。その夜明けが如く最大まで輝け!」
託された願いが背中を押してくれる。
これまで紡いできたことのすべてが無意味だったなどとは言わせない。
「この輝き……これはっ!」
放たれるプレゼント箱が弾幕のように吹き荒れる。
けれど、それを巨大恐竜へと変じた燐寧は1秒先の未来を見つめ、飛び込む。弾幕が身を撃つ。
痛みが走ると同時に、己の中にあるクロノヴェーダへの怒りを打ち消さんばかりの楽しい感情がこみ上げてくる。
それは容易く戦意を塗りつぶすだろう。
けれど、それでも燐寧は止まらない。
「きみが大天使の勝利の瞬間に立ち会うことはないねぇ!」
漲る思いがあった。
何も損なわれていない。
どんなに敵が巨大でも、己よりも優れているのだとしても。
それでも歩みを止めてはならないことを燐寧は知ってる。だから、此処に在るのだ。
吹き荒れるパラドクスの煌めき。
踏み込んだ先にクリストキントの姿が在る。
強靭な足に力を込め、残像を残すほどの踏み込みで保って尻尾を振るう。
「――クリスマス終了のお知らせだよぉ!」
屠竜技:急嵐の型(スレイヤーアーツ・ストームシーカー)。
それは爆ぜるような踏み込みと共に放たれる一閃。
「がっ、ぁ……! こんな、此処で……! 終わるわけにはッ!」
「いいや、終わるさ! 私達が積み重ねたもの。それを!」
アンゼリカが飛び込む。
溢れるプレゼントは、アンゼリカの戦意を消し去らんとするだろう。けれど、その眼前にレオンハルトが立ちふさがる。
打ち据えられる体。
けれど、とレオンハルトの唇が言葉を紡ぐ。
今だ、と。
故にアンゼリカの瞳がパラドクスに輝く。
仲間が作ってくれた。この刹那の時間。そこにアンゼリカは己のすべてを込める。
「裁きの光と共に輝け、六芒星に集いた精霊よ!邪悪なる者全てを……」
六芒星が煌めくようにして、己の力を増幅させる。
相容れなかった者がいた。
多くが奪われたし、傷ついた。それはこの場に居合わせたディアボロスたちにとって大なり小なり存在するものであろう。
それがディアボロスという存在だ。
奪われた怒りを燃やす。
そうすることでディアボロスたらしめるのだ。
「だから、クロノヴェーダに復讐しブッ殺すことを!」
塗りつぶされないのだと戦意燃える咆哮でもって、燐寧は迸るようにクリストキントの体制を突き崩す。
「季節外れのサンタクロース、それもそのフリをした大天使には、このkつ松こそが相応しいでしょう!」
「撃ち抜けぇーっ!」
終光収束砲(エンド・オブ・イヴィル)の一撃が走る。
積み重ねたものがある。
多くを繋いで、紡ぎ、戦場に残された軌跡を手繰り寄せる。
それを人はきっと絆と呼ぶのだろう。
迸るパラドクスの輝きがクリストキントの体を包むようにして、その体を焼滅していく。
「お前のクリスマスもこれで終わり。先に行き『ミカエル』も倒し、すべてを取り戻すっ!」
アンゼリカの放った最後の一撃。
その光が収まった後、クリストキントは膝を地面に突くように崩れる。
「ごめん、ブラックサンタちゃん。あんたとの決着、つけられなかったよ……ごめん、ごめんね……」
伸ばした手は何処に。
けれど、此処に『聖夜の天使』クリストキントは墜ちる。
果たされなかった決着も、次なる聖夜も、何もかもその伸ばした手から溢れ墜ちるように……。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【一刀両断】LV1が発生!
【悲劇感知】LV1が発生!
【隔離眼】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV3になった!
【ロストエナジー】がLV3になった!
最終結果:成功 |
完成日 | 2023年01月27日 |
宿敵 |
『『聖夜の天使』クリストキント』を撃破!
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